解析結果出力方法、解析結果出力装置、コンピュータプログラム及び記録媒体
【課題】 解析結果の解析属性を事前に判断すると共に、複数の入力解析条件により出力された複数の解析結果に対し、一の編集情報の入力によりその全てに対し編集処理を実行してこれら全てを表示することが可能な解析結果出力方法を提供する。
【解決手段】 複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を受け付ける。演算部は記憶部に記憶された解析属性に基づき、受け付けた解析結果の選択が可能か否かを判断する。かかる選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示部に一覧表示する。表示部に表示された複数の解析結果に対する編集情報を入力部から受け付け、この受け付けた編集情報に基づき、表示部に一覧表示された複数の解析結果に対し編集処理を行い、編集処理後の解析結果を表示部に一覧表示する。
【解決手段】 複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を受け付ける。演算部は記憶部に記憶された解析属性に基づき、受け付けた解析結果の選択が可能か否かを判断する。かかる選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示部に一覧表示する。表示部に表示された複数の解析結果に対する編集情報を入力部から受け付け、この受け付けた編集情報に基づき、表示部に一覧表示された複数の解析結果に対し編集処理を行い、編集処理後の解析結果を表示部に一覧表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された複数の解析条件に基づき複数の解析結果を表示手段に表示し、入力された編集情報に基づき複数の解析結果全てに編集処理を実行して表示する解析結果出力方法、該解析結果出力方法に用いる解析結果出力装置、解析結果出力装置をコンピュータとして機能させるためのコンピュータプログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
モータ、アクチュエータ、回路素子、アンテナを含む電気電子部品、建造物、自動車部品等の製品開発、設計の支援には、解析ソフトウェアが用いられている。所謂パラメトリックツールと呼ばれる解析機能は、例えば磁界解析、熱解析、電磁波解析等に用いられている。パラメトリック解析とは電圧、もしくは材料など入力変数をパラメータ化し複数の入力値を入力して連続的に解析を行う機能である。
【特許文献1】特開2004−054639公報
【特許文献2】特開平7−182402号公報
【特許文献3】特開平8−255069号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、条件を変えて入力した解析条件に基づく複数の解析結果が一覧表示された場合、これら複数の解析結果の全てに対して同一の編集を加えることが多い。例えば、解析結果が3D表示されている際に、全ての解析結果に対し同一方向からの視点に変更して表示させる、または、全ての解析結果に対し、同一の表示項目のコンター図を描画させることがある。この場合、表示された各解析結果の全ウィンドウに対し、逐次編集情報を入力する必要があり、操作性が低いという問題があった。
【0004】
また、解析結果に対する編集は、複数の解析対象が同種のもの、つまり解析属性を同じくするものでなければ、解析結果を編集処理して一覧表示することができないため、未然にこの問題を排除する必要もある。なお、特許文献2に開示されたCAD装置は、一の対象物が複数の画面にそれぞれ表示されている場合に、ワールド座標を用いて座標系を共有化し、一の画面に入力された情報をワールド座標に基づき他の画面にも同様に適用するものであって、複数の異なる入力解析条件に基づいて異なる複数の解析結果を一覧表示及び一括編集処理するものではない。
【0005】
さらには、複数の解析結果がコンター図、ベクトル図等で表示されている場合に、これらの解析結果の他の指標をもグラフ化し、検証のために表示させたい場合もある。たとえばグラフ化する指標には、トルクなどがある。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、解析結果の解析属性を事前に判断すると共に、複数の入力解析条件により出力された複数の解析結果に対し、一の編集情報の入力によりその全てに対し編集処理を実行してこれら全てを表示することが可能な、解析結果出力方法、該解析結果出力方法に用いる解析結果出力装置、解析結果出力装置をコンピュータとして機能させるためのコンピュータプログラム及び記録媒体を提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、複数の解析結果それぞれに対応するグラフを複数の解析結果と共に表示することにより、全ての解析結果及びグラフを容易に表示することが可能な解析結果出力装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る解析結果出力方法は、入力された解析条件に基づき演算部により解析結果を出力する解析結果出力方法において、複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶部に記憶する記憶ステップと、前記複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を入力部から受け付ける選択受付ステップと、前記解析属性に基づき、前記受け付けた解析結果の選択が可能か否かを演算部により判断する判断ステップと、該判断ステップにより選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示部に表示する表示ステップと、前記表示された複数の解析結果に対する編集情報を入力部から受け付ける編集情報受付ステップと、該受け付けた編集情報に基づき、前記表示された複数の解析結果に対し演算部により編集処理を行う編集処理ステップとを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る解析結果出力装置は、入力された解析条件に基づき解析結果を出力する解析結果出力装置において、複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶する記憶手段と、前記複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を受け付ける選択受付手段と、前記解析属性に基づき、前記受け付けた解析結果の選択が可能か否かを判断する判断手段と、該判断手段により選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示する表示手段と、前記表示された複数の解析結果に対する編集情報を受け付ける編集情報受付手段と、該受け付けた編集情報に基づき、前記表示された複数の解析結果に対し編集処理を行う編集処理手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る解析結果出力装置は、前記編集処理手段により編集処理された複数の解析結果を表示する編集処理表示手段をさらに備えることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る解析結果出力装置は、前記表示手段または前記編集処理表示手段により表示された複数の解析結果それぞれに対応するグラフを、前記複数の解析結果と共に表示するグラフ表示手段をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、入力された解析条件に基づき解析結果を出力させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶部に記憶させる記憶ステップと、コンピュータに、前記複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を入力部から受け付けさせる選択受付ステップと、コンピュータに、前記解析属性に基づき、前記受け付けた解析結果の選択が可能か否かを判断させる判断ステップと、コンピュータに、該判断ステップにより選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示部に表示させる表示ステップと、コンピュータに、前記表示された複数の解析結果に対する編集情報を入力部から受け付けさせる編集情報受付ステップと、コンピュータに、該受け付けさせた編集情報に基づき、前記表示された複数の解析結果に対し編集処理を実行させる編集処理ステップとを含むことを特徴とする。
【0013】
本発明に係る記録媒体は、コンピュータに、入力された解析条件に基づき解析結果を出力させるコンピュータプログラムを記録してあるコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体において、コンピュータに、複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶部に記憶させる記憶ステップと、コンピュータに、前記複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を入力部から受け付けさせる選択受付ステップと、コンピュータに、前記解析属性に基づき、前記受け付けた解析結果の選択が可能か否かを判断させる判断ステップと、コンピュータに、該判断ステップにより選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示部に表示させる表示ステップと、コンピュータに、前記表示された複数の解析結果に対する編集情報を入力部から受け付けさせる編集情報受付ステップと、コンピュータに、該受け付けさせた編集情報に基づき、前記表示された複数の解析結果に対し編集処理を実行させる編集処理ステップとを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明にあっては、複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶部に記憶しておく。そして、複数の解析結果を比較するために、複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を受け付ける。演算部は記憶部に記憶された解析属性に基づき、受け付けた解析結果の選択が可能か否かを判断する。かかる選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示部に一覧表示する。これにより、解析属性を同じくする解析結果のみが表示され、その後の編集処理において、異なる解析属性のために操作性が悪化するという事態を防止することができる。さらに、表示部に表示された複数の解析結果に対する編集情報を入力部から受け付ける。これは視点の変更、コンター図、ベクトル図の表示等である。この受け付けた編集情報に基づき、表示部に一覧表示された複数の解析結果に対し同一の編集処理を行い、編集処理後の解析結果を表示部に一覧表示する。これにより、一の操作により複数の異なる解析結果の全てに対し一括処理を行うことが可能となる。
【0015】
また、本発明にあっては、一覧表示された複数の解析結果に加え、それぞれに対応するグラフをも同時に表示する。これにより、複数の解析結果と共にこれらに対応するグラフまでもが一括表示される。
【発明の効果】
【0016】
本発明にあっては、解析結果に対する編集の前に解析属性を事前に判断するので、その後の編集処理において、異なる解析属性のために編集を行うことができず、操作性の悪化を招来するという事態を防止することができる。また、複数の解析結果に対して、編集処理を一括して実行するので、ユーザの入力負担を低減でき操作性を向上させることができる。
【0017】
また、本発明にあっては、複数の解析結果に対する全てのグラフを表示するようにしたので、ユーザのグラフ表示に対する操作数を低減でき、また解析結果をグラフと共に容易に対比させて検証することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下本発明を実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0019】
図1は、本発明の解析結果出力装置の構成を示すブロック図である。解析結果出力装置1は、例えばパーソナルコンピュータを用いて構成されている。以下では、解析結果出力装置1をパーソナルコンピュータ1であるものとして説明する。また本実施例においては解析対象をモータ、アクチュエータ、回路素子、アンテナ等の電気電子部品であるものとして説明するが、これに限られるものではなく、自動車部品、建造物等であっても良い。
【0020】
パーソナルコンピュータ1は、バス17を介して演算部としてのCPU(Central Processing Unit)11、キーボード、マウス等からなる入力部13,液晶ディスプレイ等の表示部14、ハードディスク等の記憶部15,演算に伴って発生する一時的な情報を記憶するRAM(Random Access Memory)12,モデム等の通信部16,CD−ROMドライブ等の外部記憶装置18等が接続されている。CPU11は、バス17を介して上述したハードウェア各部と接続されており、CPU11はそれらを制御すると共に、記憶部15に格納された制御プログラム15Pに従って、解析処理を含む種々のソフトウェア的機能を実行する。制御プログラム15Pは、以下に述べるソフトウェア処理をC言語等のプログラミング言語で記述されている。
【0021】
また、CD−ROM等の本発明に係る記録媒体18aから本発明に係るコンピュータプログラムを外部記憶装置18にて読み取り、読み取ったコンピュータプログラムを記憶部15にインストールする形態であっても良い。この場合、記憶部15にインストールされた制御プログラム15Pは、CPU11の指示によりRAM12にロードされ、CPU11は、ロードしたコンピュータプログラムに基づいて必要な処理を実行する。通信部16には図示しないインターネット、LAN(Local Area Network)等の通信網(以下、インターネットNという)を介して、本発明に係るコンピュータプログラムを格納したWWW(World Wide Web)サーバ(図示せず)が接続されている。本発明にあっては、CD−ROM等の記録媒体18aによりインストールするほか、WWWサーバからコンピュータプログラムをダウンロードし、記憶部15にインストールする形態であってもよい。
【0022】
記憶部15には、複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶した解析結果・解析属性ファイル151が記憶されている。図2は解析結果・解析属性ファイル151のレコードレイアウトを示す説明図である。解析結果・解析属性ファイル151は解析結果ファイル名フィールド、解析属性フィールド及び作成日フィールド等からなる。解析結果ファイル名フィールドには、入力部13から入力された解析条件に基づき、制御プログラム15Pに従いCPU11により演算された解析結果に係るファイル(出力1,出力2・・・)が記憶されている。作成日フィールドは、このような解析結果が作成された日時を履歴として記憶している。解析属性フィールドには解析対象の種類が分類されて記憶されている。
【0023】
解析属性は例えば、磁場解析(2D)、磁場解析(3D)、熱解析、電界解析、電磁波解析及び構造解析に分類される。なお、2Dは磁場解析結果を2次元表示したものであり、3Dは磁場解析結果を3次元表示したものである。3次元CADモデル等から読み込んだ形状モデル、モータの位置、モータの巻回方式、または電圧等の解析対象毎の解析条件を入力した場合、CPU11は制御プログラム15Pに従い解析処理を実行する。CPU11は解析結果を解析結果ファイル名フィールドに記憶し、入力解析条件または解析結果により決定される解析属性を解析属性フィールドに記憶する。
【0024】
図3は解析条件の入力から解析結果及び解析属性の記憶までの処理手順を示すフローチャートである。まず、CPU11は記憶部15に記憶されたCADモデルから解析対象の形状モデルを読み込む(ステップS31)。次いで、ユーザは入力部13からモータの位置、モータの巻回方式、電圧等の解析条件を入力する(ステップS32)。入力された解析条件に基づき、CPU15は解析ソフトウェアである制御プログラム15Pに従い、解析処理を実行する(ステップS33)。CPU11は実行により得られた解析結果を解析属性に対応づけて解析結果・解析属性ファイル151に記憶する(ステップS34)。なお、解析属性は解析対象の形状モデル、入力される解析条件等により決定されるが、ユーザが入力部13から属性を入力することにより決定するようにしても良い。ステップS31からステップS34までの処理を、解析条件を変えつつ繰り返し実行することにより複数の異なる解析結果及びこれに伴う解析属性が図2の解析結果・解析属性ファイル151に示す如く得られる。
【0025】
図4は複数の解析結果の表示処理及びこれらの編集処理の手順を示すフローチャートである。ユーザの入力部13からの指示により、CPU11は解析結果・解析属性ファイル151から、解析結果及び解析属性を読み出して表示部14に表示する(ステップS41)。
【0026】
図5は解析結果のグループ化を行うためのウィンドウを示す説明図である。図5のウィンドウ右欄「解析結果一覧」に示すように、解析結果・解析属性ファイル151に記憶された解析結果のファイル名及び解析属性の一覧が表示される。ユーザはこの解析結果の一覧から同時に編集及び表示処理を行うことを希望する解析結果を選択する。CPU11は入力部13から複数の解析結果の選択を受け付ける(ステップS42)。図5の左欄「グループ化対象ファイル」には、ユーザにより選択された一括編集及び表示の対象となるファイル名が示される。ファイルの選択は、入力部13を用いて、右欄「解析結果一覧」ファイルから選択するファイル名をクリックし、中央欄の左矢印「←」をクリックすることにより、当該ファイルが左欄「グループ化対象ファイル」に登録される。選択を解除する場合は逆に、左欄「グループ化対象ファイル」に登録されたファイル名をクリックし、中央欄の右矢印「→」をクリックすることにより登録が解除される。全ての解析結果に係るファイルの選択が終了した場合、「決定」ボタンを入力部13によりクリックする。
【0027】
「決定」ボタンがクリックされた場合、CPU11は解析結果に係るファイルが選択可能であるか否かを判断する(ステップS43)。この判断処理は選択されたファイルの解析属性に基づいて行われる。具体的には、CPU11は図5に示す「グループ化対象ファイル」に選択された解析結果に係るファイル群の解析属性が全て一致するか否かを判断する。例えば、解析属性が「磁場解析(2D)」として全て一致している場合、選択可能と判断され、一つでも異なる解析属性(例えば「熱解析」)を含んでいる場合、選択不可能と判断される。ステップS43において、CPU11が解析結果の選択が可能でないと判断した場合(ステップS43でNO)、同一の解析属性を指示するよう警告を表示部14すると共に、ステップS42へ移行し再度複数の解析結果の選択を受け付ける。
【0028】
CPU11が、解析結果の選択が可能であると判断した場合(ステップS43でYES)、解析結果・解析属性ファイル151に記憶した解析結果に係るファイルを展開して表示部14に表示する(ステップS44)。図6は複数の解析結果の表示状態を示す説明図である。図6には選択された解析結果に係るファイル「出力1」、「出力2」、「出力4」及び「出力7」が示されている。これはモータの断面を示している。CPU11は入力部13から、グラフの表示を表す指示があったか否かを判断する(ステップS45)。つまりCPU11は図6に示す「グラフ表示」が入力部13を介してクリックされたか否かを判断する。CPU11は入力部13から、グラフの表示を表す指示があったと判断した場合(ステップS45でYES)、各解析結果に対応する全てのグラフを展開して図7の如く表示する(ステップS46)。
【0029】
図7は複数の解析結果及びそれぞれに対応するグラフを示す説明図である。図7に示すように各解析結果に対応させてグラフが表示される。このグラフは入力された解析条件によって演算された解析結果のデータに基づいて、図示しないグラフ作成アプリケーションにより作成されたものを解析結果と共に並置して表示している。なお、このグラフは記憶部15に記憶されており必要に応じてCPU11が読み出す。図7におけるグラフは、トルクの時間的変化を示す特性図であり、横軸は時刻を表し、縦軸はトルク(電磁力)を示す。CPU11は再度「グラフ表示」がクリックされた場合、図7に示すグラフ群の表示をキャンセルし、図6に示す状態に戻す処理を行う。CPU11は入力部13から、グラフの表示を表す指示が無いと判断した場合(ステップS45でNO)、ステップS46の処理をスキップする。
【0030】
図6または図7の状態において、CPU11は入力部13から編集情報を受け付け(ステップS47)、CPU11は編集情報に基づき選択されている全ての解析結果に対し編集処理を実行し(ステップS48)、編集後の解析結果を表示部14に表示する(ステップS49)。図8は磁束密度のコンター図である。図8は各解析結果に対するコンター図の表示を編集情報として入力した結果である。すなわちCPU11は編集情報として、「コンター図の表示」が指示された場合、全ての解析結果ファイルに対しコンター図の表示処理を実行して、同一画面上に表示する処理を行う。その結果、モータ各部位の磁束密度の強度に応じて、濃淡が出力される(カラー出力でも良い)。このように一の操作により複数の異なる解析結果に対し編集処理を行うことができる。
【0031】
図9は複数の編集処理後の解析結果及びそれぞれに対応するグラフを示す説明図である。図8の編集処理後においても各解析結果に対するグラフ表示が可能である。ステップS45及びS46において説明した処理と同様に、CPU11は入力部13から、グラフの表示を表す指示があったか否かを判断する(ステップS410)。CPU11は入力部13から、グラフの表示を表す指示があったと判断した場合(ステップS410でYES)、編集後の各解析結果に対応する全てのグラフを展開して図9の如く表示する(ステップS411)。図9におけるグラフも図7で示したグラフと同じくトルクの時間的変化を示すものである。CPU11は入力部13から、グラフの表示を表す指示が無いと判断した場合(ステップS410でNO)、ステップS411の処理をスキップする。以上述べた処理により、全ての解析結果に対し一の処理で編集が実行でき、またこれに対応する全てのグラフが簡単に表示でき、ユーザの操作性が向上する。
【0032】
その他、編集情報としては、後述する視点変更表示、数値等の条件入力、メッシュ表示、またはメッシュ上の特定セクションの選択の他、トルク表示、またはベクトル表示等が可能である。これら編集情報はウィンドウのメニューバーまたはツールボックス等により入力できるようにすればよい。以下に編集処理の他の具体例として、視点変更処理、数値条件入力、メッシュ表示、及びメッシュ上の特定セクションの選択について説明する。
【0033】
図10は複数の解析結果を表示した説明図であり、図11は全ての解析結果に対し視点を変更した後の説明図である。図10は解析後のモータの3次元形状を上部から平面視により示している。ユーザは編集情報を入力するために、入力部13から、メニューバーの「モデル表示」をクリックし、プルダウンメニューが図示の如く表示された場合「視点」を選択し、さらに希望する視点方向を選択する。ここで入力部13から編集情報として「視点」「斜め」が選択された場合、CPU11は全ての解析結果に対し、視点を変更してモータの3次元形状を表示する。図11に示すように全ての解析結果に対して一括に視点が変更され、モータ断面が鳥瞰図として表示される。
【0034】
図12は数値条件入力ボックスを示す説明図であり、図13は入力された数値条件に基づき表示される全ての解析結果及びこれらに対応するグラフを示す説明図である。ユーザは入力部13から、編集情報としてさらに数値等を入力することが可能である。CPU11は入力部13から数値入力の指示があった場合、図12に示すように、数値条件入力ボックスを表示する。本実施例では、モータの中心から特定の半径を入力し、全ての解析結果に図示すると共に、円弧軌道上のモータの磁束密度をグラフ表示する例を示す。図12に示すように、数値条件入力ボックスでは、円弧の中心点、法線ベクトル、半径及びスイープ開始角等を入力部13から編集情報として入力する。
【0035】
CPU11は、解析結果に対し、入力された数値条件に対応する円弧を上書きして表示する編集処理を行う。この編集処理と共に、例えば、CPU11は指定された円弧を貫く磁束密度を演算して、グラフ表示する。図13に示すように全ての解析結果に対して、円弧が表示される。また、円弧のスイープ角度からの円弧に対する磁束密度の変化が、各解析結果に対応してグラフに表示される。
【0036】
図14はモータのメッシュ表示及びメッシュ上で選択された要素の値を示すテーブルの表示状態を示す説明図である。図14は時刻0の時点における、モータの2次元メッシュが解析結果として2つ表示されている。ここで、ユーザが、出力1の要素番号「8」の要素を入力部13から選択した後に、メニューバーにおけるテーブル表示を、入力部13を介してクリックした場合、CPU11は、出力2のメッシュの中から、出力1の要素番号「8」の要素の中心座標と同一の座標を要素の領域に含む要素を検索する。検索の結果、同一の座標を領域に含むと判定された要素について、CPU11は出力2のウィンドウ上に、要素が選択された状態に表示させる。図14の例では、出力1の要素番号8と同一座標値をもつ出力2の要素番号14の要素が選択表示されている。CPU11は更に、要素選択表示と同時に、テーブル表示のダイアログを解析結果・解析属性ファイル151から読み出して表示部14に表示させることもできる。図14の例では、メッシュ表示の出力1に対して「出力1.テーブル」が、出力2に対して「出力2.テーブル」が表示されている。「出力1.テーブル」には、選択された要素の表示対象の値が一覧表示される。この例では、選択された要素が一つであるために、一つの要素「8」についてのみ表示対象の磁束密度の値が表示されている。また、「出力2.テーブル」には、同一座標を持つ選択された要素の表示対象の値が一覧表示される。この例では、同一座標を持つ要素「14」の磁束密度の値が表示されている。図14では、出力1と出力2との2つの解析結果がある例を示したが、3つ以上の解析結果がある場合も、同様な処理がそれぞれの解析結果に対して行なわれる。これにより複数の解析結果が2次元メッシュとして表示されていた場合でも、容易に特定のモデルの同一部分の結果を一括して表示し比較検索することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の解析結果出力装置の構成を示すブロック図である。
【図2】解析結果・解析属性ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図3】解析条件の入力から解析結果及び解析属性の記憶までの処理手順を示すフローチャートである。
【図4】複数の解析結果の表示処理及びこれらの編集処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】解析結果のグループ化を行うためのウィンドウを示す説明図である。
【図6】複数の解析結果の表示状態を示す説明図である。
【図7】複数の解析結果及びそれぞれに対応するグラフを示す説明図である。
【図8】磁束密度のコンター図である。
【図9】複数の編集処理後の解析結果及びそれぞれに対応するグラフを示す説明図である。
【図10】複数の解析結果を表示した説明図である。
【図11】全ての解析結果に対し視点を変更した後の説明図である。
【図12】数値条件入力ボックスを示す説明図である。
【図13】入力された数値条件に基づき表示される全ての解析結果及びこれらに対応するグラフを示す説明図である。
【図14】モータのメッシュ表示及びメッシュ上で選択された要素の値を示すテーブルの表示状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0038】
1 解析結果出力装置(パーソナルコンピュータ)
11 演算部(CPU)
12 RAM
13 入力部
14 表示部
18 外部記憶装置
16 通信部
15 記憶部
15P 制御プログラム
151 解析結果・解析属性ファイル
18a 記録媒体
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された複数の解析条件に基づき複数の解析結果を表示手段に表示し、入力された編集情報に基づき複数の解析結果全てに編集処理を実行して表示する解析結果出力方法、該解析結果出力方法に用いる解析結果出力装置、解析結果出力装置をコンピュータとして機能させるためのコンピュータプログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
モータ、アクチュエータ、回路素子、アンテナを含む電気電子部品、建造物、自動車部品等の製品開発、設計の支援には、解析ソフトウェアが用いられている。所謂パラメトリックツールと呼ばれる解析機能は、例えば磁界解析、熱解析、電磁波解析等に用いられている。パラメトリック解析とは電圧、もしくは材料など入力変数をパラメータ化し複数の入力値を入力して連続的に解析を行う機能である。
【特許文献1】特開2004−054639公報
【特許文献2】特開平7−182402号公報
【特許文献3】特開平8−255069号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、条件を変えて入力した解析条件に基づく複数の解析結果が一覧表示された場合、これら複数の解析結果の全てに対して同一の編集を加えることが多い。例えば、解析結果が3D表示されている際に、全ての解析結果に対し同一方向からの視点に変更して表示させる、または、全ての解析結果に対し、同一の表示項目のコンター図を描画させることがある。この場合、表示された各解析結果の全ウィンドウに対し、逐次編集情報を入力する必要があり、操作性が低いという問題があった。
【0004】
また、解析結果に対する編集は、複数の解析対象が同種のもの、つまり解析属性を同じくするものでなければ、解析結果を編集処理して一覧表示することができないため、未然にこの問題を排除する必要もある。なお、特許文献2に開示されたCAD装置は、一の対象物が複数の画面にそれぞれ表示されている場合に、ワールド座標を用いて座標系を共有化し、一の画面に入力された情報をワールド座標に基づき他の画面にも同様に適用するものであって、複数の異なる入力解析条件に基づいて異なる複数の解析結果を一覧表示及び一括編集処理するものではない。
【0005】
さらには、複数の解析結果がコンター図、ベクトル図等で表示されている場合に、これらの解析結果の他の指標をもグラフ化し、検証のために表示させたい場合もある。たとえばグラフ化する指標には、トルクなどがある。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、解析結果の解析属性を事前に判断すると共に、複数の入力解析条件により出力された複数の解析結果に対し、一の編集情報の入力によりその全てに対し編集処理を実行してこれら全てを表示することが可能な、解析結果出力方法、該解析結果出力方法に用いる解析結果出力装置、解析結果出力装置をコンピュータとして機能させるためのコンピュータプログラム及び記録媒体を提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、複数の解析結果それぞれに対応するグラフを複数の解析結果と共に表示することにより、全ての解析結果及びグラフを容易に表示することが可能な解析結果出力装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る解析結果出力方法は、入力された解析条件に基づき演算部により解析結果を出力する解析結果出力方法において、複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶部に記憶する記憶ステップと、前記複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を入力部から受け付ける選択受付ステップと、前記解析属性に基づき、前記受け付けた解析結果の選択が可能か否かを演算部により判断する判断ステップと、該判断ステップにより選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示部に表示する表示ステップと、前記表示された複数の解析結果に対する編集情報を入力部から受け付ける編集情報受付ステップと、該受け付けた編集情報に基づき、前記表示された複数の解析結果に対し演算部により編集処理を行う編集処理ステップとを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る解析結果出力装置は、入力された解析条件に基づき解析結果を出力する解析結果出力装置において、複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶する記憶手段と、前記複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を受け付ける選択受付手段と、前記解析属性に基づき、前記受け付けた解析結果の選択が可能か否かを判断する判断手段と、該判断手段により選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示する表示手段と、前記表示された複数の解析結果に対する編集情報を受け付ける編集情報受付手段と、該受け付けた編集情報に基づき、前記表示された複数の解析結果に対し編集処理を行う編集処理手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る解析結果出力装置は、前記編集処理手段により編集処理された複数の解析結果を表示する編集処理表示手段をさらに備えることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る解析結果出力装置は、前記表示手段または前記編集処理表示手段により表示された複数の解析結果それぞれに対応するグラフを、前記複数の解析結果と共に表示するグラフ表示手段をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、入力された解析条件に基づき解析結果を出力させるコンピュータプログラムにおいて、コンピュータに、複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶部に記憶させる記憶ステップと、コンピュータに、前記複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を入力部から受け付けさせる選択受付ステップと、コンピュータに、前記解析属性に基づき、前記受け付けた解析結果の選択が可能か否かを判断させる判断ステップと、コンピュータに、該判断ステップにより選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示部に表示させる表示ステップと、コンピュータに、前記表示された複数の解析結果に対する編集情報を入力部から受け付けさせる編集情報受付ステップと、コンピュータに、該受け付けさせた編集情報に基づき、前記表示された複数の解析結果に対し編集処理を実行させる編集処理ステップとを含むことを特徴とする。
【0013】
本発明に係る記録媒体は、コンピュータに、入力された解析条件に基づき解析結果を出力させるコンピュータプログラムを記録してあるコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体において、コンピュータに、複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶部に記憶させる記憶ステップと、コンピュータに、前記複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を入力部から受け付けさせる選択受付ステップと、コンピュータに、前記解析属性に基づき、前記受け付けた解析結果の選択が可能か否かを判断させる判断ステップと、コンピュータに、該判断ステップにより選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示部に表示させる表示ステップと、コンピュータに、前記表示された複数の解析結果に対する編集情報を入力部から受け付けさせる編集情報受付ステップと、コンピュータに、該受け付けさせた編集情報に基づき、前記表示された複数の解析結果に対し編集処理を実行させる編集処理ステップとを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明にあっては、複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶部に記憶しておく。そして、複数の解析結果を比較するために、複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を受け付ける。演算部は記憶部に記憶された解析属性に基づき、受け付けた解析結果の選択が可能か否かを判断する。かかる選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示部に一覧表示する。これにより、解析属性を同じくする解析結果のみが表示され、その後の編集処理において、異なる解析属性のために操作性が悪化するという事態を防止することができる。さらに、表示部に表示された複数の解析結果に対する編集情報を入力部から受け付ける。これは視点の変更、コンター図、ベクトル図の表示等である。この受け付けた編集情報に基づき、表示部に一覧表示された複数の解析結果に対し同一の編集処理を行い、編集処理後の解析結果を表示部に一覧表示する。これにより、一の操作により複数の異なる解析結果の全てに対し一括処理を行うことが可能となる。
【0015】
また、本発明にあっては、一覧表示された複数の解析結果に加え、それぞれに対応するグラフをも同時に表示する。これにより、複数の解析結果と共にこれらに対応するグラフまでもが一括表示される。
【発明の効果】
【0016】
本発明にあっては、解析結果に対する編集の前に解析属性を事前に判断するので、その後の編集処理において、異なる解析属性のために編集を行うことができず、操作性の悪化を招来するという事態を防止することができる。また、複数の解析結果に対して、編集処理を一括して実行するので、ユーザの入力負担を低減でき操作性を向上させることができる。
【0017】
また、本発明にあっては、複数の解析結果に対する全てのグラフを表示するようにしたので、ユーザのグラフ表示に対する操作数を低減でき、また解析結果をグラフと共に容易に対比させて検証することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下本発明を実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0019】
図1は、本発明の解析結果出力装置の構成を示すブロック図である。解析結果出力装置1は、例えばパーソナルコンピュータを用いて構成されている。以下では、解析結果出力装置1をパーソナルコンピュータ1であるものとして説明する。また本実施例においては解析対象をモータ、アクチュエータ、回路素子、アンテナ等の電気電子部品であるものとして説明するが、これに限られるものではなく、自動車部品、建造物等であっても良い。
【0020】
パーソナルコンピュータ1は、バス17を介して演算部としてのCPU(Central Processing Unit)11、キーボード、マウス等からなる入力部13,液晶ディスプレイ等の表示部14、ハードディスク等の記憶部15,演算に伴って発生する一時的な情報を記憶するRAM(Random Access Memory)12,モデム等の通信部16,CD−ROMドライブ等の外部記憶装置18等が接続されている。CPU11は、バス17を介して上述したハードウェア各部と接続されており、CPU11はそれらを制御すると共に、記憶部15に格納された制御プログラム15Pに従って、解析処理を含む種々のソフトウェア的機能を実行する。制御プログラム15Pは、以下に述べるソフトウェア処理をC言語等のプログラミング言語で記述されている。
【0021】
また、CD−ROM等の本発明に係る記録媒体18aから本発明に係るコンピュータプログラムを外部記憶装置18にて読み取り、読み取ったコンピュータプログラムを記憶部15にインストールする形態であっても良い。この場合、記憶部15にインストールされた制御プログラム15Pは、CPU11の指示によりRAM12にロードされ、CPU11は、ロードしたコンピュータプログラムに基づいて必要な処理を実行する。通信部16には図示しないインターネット、LAN(Local Area Network)等の通信網(以下、インターネットNという)を介して、本発明に係るコンピュータプログラムを格納したWWW(World Wide Web)サーバ(図示せず)が接続されている。本発明にあっては、CD−ROM等の記録媒体18aによりインストールするほか、WWWサーバからコンピュータプログラムをダウンロードし、記憶部15にインストールする形態であってもよい。
【0022】
記憶部15には、複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶した解析結果・解析属性ファイル151が記憶されている。図2は解析結果・解析属性ファイル151のレコードレイアウトを示す説明図である。解析結果・解析属性ファイル151は解析結果ファイル名フィールド、解析属性フィールド及び作成日フィールド等からなる。解析結果ファイル名フィールドには、入力部13から入力された解析条件に基づき、制御プログラム15Pに従いCPU11により演算された解析結果に係るファイル(出力1,出力2・・・)が記憶されている。作成日フィールドは、このような解析結果が作成された日時を履歴として記憶している。解析属性フィールドには解析対象の種類が分類されて記憶されている。
【0023】
解析属性は例えば、磁場解析(2D)、磁場解析(3D)、熱解析、電界解析、電磁波解析及び構造解析に分類される。なお、2Dは磁場解析結果を2次元表示したものであり、3Dは磁場解析結果を3次元表示したものである。3次元CADモデル等から読み込んだ形状モデル、モータの位置、モータの巻回方式、または電圧等の解析対象毎の解析条件を入力した場合、CPU11は制御プログラム15Pに従い解析処理を実行する。CPU11は解析結果を解析結果ファイル名フィールドに記憶し、入力解析条件または解析結果により決定される解析属性を解析属性フィールドに記憶する。
【0024】
図3は解析条件の入力から解析結果及び解析属性の記憶までの処理手順を示すフローチャートである。まず、CPU11は記憶部15に記憶されたCADモデルから解析対象の形状モデルを読み込む(ステップS31)。次いで、ユーザは入力部13からモータの位置、モータの巻回方式、電圧等の解析条件を入力する(ステップS32)。入力された解析条件に基づき、CPU15は解析ソフトウェアである制御プログラム15Pに従い、解析処理を実行する(ステップS33)。CPU11は実行により得られた解析結果を解析属性に対応づけて解析結果・解析属性ファイル151に記憶する(ステップS34)。なお、解析属性は解析対象の形状モデル、入力される解析条件等により決定されるが、ユーザが入力部13から属性を入力することにより決定するようにしても良い。ステップS31からステップS34までの処理を、解析条件を変えつつ繰り返し実行することにより複数の異なる解析結果及びこれに伴う解析属性が図2の解析結果・解析属性ファイル151に示す如く得られる。
【0025】
図4は複数の解析結果の表示処理及びこれらの編集処理の手順を示すフローチャートである。ユーザの入力部13からの指示により、CPU11は解析結果・解析属性ファイル151から、解析結果及び解析属性を読み出して表示部14に表示する(ステップS41)。
【0026】
図5は解析結果のグループ化を行うためのウィンドウを示す説明図である。図5のウィンドウ右欄「解析結果一覧」に示すように、解析結果・解析属性ファイル151に記憶された解析結果のファイル名及び解析属性の一覧が表示される。ユーザはこの解析結果の一覧から同時に編集及び表示処理を行うことを希望する解析結果を選択する。CPU11は入力部13から複数の解析結果の選択を受け付ける(ステップS42)。図5の左欄「グループ化対象ファイル」には、ユーザにより選択された一括編集及び表示の対象となるファイル名が示される。ファイルの選択は、入力部13を用いて、右欄「解析結果一覧」ファイルから選択するファイル名をクリックし、中央欄の左矢印「←」をクリックすることにより、当該ファイルが左欄「グループ化対象ファイル」に登録される。選択を解除する場合は逆に、左欄「グループ化対象ファイル」に登録されたファイル名をクリックし、中央欄の右矢印「→」をクリックすることにより登録が解除される。全ての解析結果に係るファイルの選択が終了した場合、「決定」ボタンを入力部13によりクリックする。
【0027】
「決定」ボタンがクリックされた場合、CPU11は解析結果に係るファイルが選択可能であるか否かを判断する(ステップS43)。この判断処理は選択されたファイルの解析属性に基づいて行われる。具体的には、CPU11は図5に示す「グループ化対象ファイル」に選択された解析結果に係るファイル群の解析属性が全て一致するか否かを判断する。例えば、解析属性が「磁場解析(2D)」として全て一致している場合、選択可能と判断され、一つでも異なる解析属性(例えば「熱解析」)を含んでいる場合、選択不可能と判断される。ステップS43において、CPU11が解析結果の選択が可能でないと判断した場合(ステップS43でNO)、同一の解析属性を指示するよう警告を表示部14すると共に、ステップS42へ移行し再度複数の解析結果の選択を受け付ける。
【0028】
CPU11が、解析結果の選択が可能であると判断した場合(ステップS43でYES)、解析結果・解析属性ファイル151に記憶した解析結果に係るファイルを展開して表示部14に表示する(ステップS44)。図6は複数の解析結果の表示状態を示す説明図である。図6には選択された解析結果に係るファイル「出力1」、「出力2」、「出力4」及び「出力7」が示されている。これはモータの断面を示している。CPU11は入力部13から、グラフの表示を表す指示があったか否かを判断する(ステップS45)。つまりCPU11は図6に示す「グラフ表示」が入力部13を介してクリックされたか否かを判断する。CPU11は入力部13から、グラフの表示を表す指示があったと判断した場合(ステップS45でYES)、各解析結果に対応する全てのグラフを展開して図7の如く表示する(ステップS46)。
【0029】
図7は複数の解析結果及びそれぞれに対応するグラフを示す説明図である。図7に示すように各解析結果に対応させてグラフが表示される。このグラフは入力された解析条件によって演算された解析結果のデータに基づいて、図示しないグラフ作成アプリケーションにより作成されたものを解析結果と共に並置して表示している。なお、このグラフは記憶部15に記憶されており必要に応じてCPU11が読み出す。図7におけるグラフは、トルクの時間的変化を示す特性図であり、横軸は時刻を表し、縦軸はトルク(電磁力)を示す。CPU11は再度「グラフ表示」がクリックされた場合、図7に示すグラフ群の表示をキャンセルし、図6に示す状態に戻す処理を行う。CPU11は入力部13から、グラフの表示を表す指示が無いと判断した場合(ステップS45でNO)、ステップS46の処理をスキップする。
【0030】
図6または図7の状態において、CPU11は入力部13から編集情報を受け付け(ステップS47)、CPU11は編集情報に基づき選択されている全ての解析結果に対し編集処理を実行し(ステップS48)、編集後の解析結果を表示部14に表示する(ステップS49)。図8は磁束密度のコンター図である。図8は各解析結果に対するコンター図の表示を編集情報として入力した結果である。すなわちCPU11は編集情報として、「コンター図の表示」が指示された場合、全ての解析結果ファイルに対しコンター図の表示処理を実行して、同一画面上に表示する処理を行う。その結果、モータ各部位の磁束密度の強度に応じて、濃淡が出力される(カラー出力でも良い)。このように一の操作により複数の異なる解析結果に対し編集処理を行うことができる。
【0031】
図9は複数の編集処理後の解析結果及びそれぞれに対応するグラフを示す説明図である。図8の編集処理後においても各解析結果に対するグラフ表示が可能である。ステップS45及びS46において説明した処理と同様に、CPU11は入力部13から、グラフの表示を表す指示があったか否かを判断する(ステップS410)。CPU11は入力部13から、グラフの表示を表す指示があったと判断した場合(ステップS410でYES)、編集後の各解析結果に対応する全てのグラフを展開して図9の如く表示する(ステップS411)。図9におけるグラフも図7で示したグラフと同じくトルクの時間的変化を示すものである。CPU11は入力部13から、グラフの表示を表す指示が無いと判断した場合(ステップS410でNO)、ステップS411の処理をスキップする。以上述べた処理により、全ての解析結果に対し一の処理で編集が実行でき、またこれに対応する全てのグラフが簡単に表示でき、ユーザの操作性が向上する。
【0032】
その他、編集情報としては、後述する視点変更表示、数値等の条件入力、メッシュ表示、またはメッシュ上の特定セクションの選択の他、トルク表示、またはベクトル表示等が可能である。これら編集情報はウィンドウのメニューバーまたはツールボックス等により入力できるようにすればよい。以下に編集処理の他の具体例として、視点変更処理、数値条件入力、メッシュ表示、及びメッシュ上の特定セクションの選択について説明する。
【0033】
図10は複数の解析結果を表示した説明図であり、図11は全ての解析結果に対し視点を変更した後の説明図である。図10は解析後のモータの3次元形状を上部から平面視により示している。ユーザは編集情報を入力するために、入力部13から、メニューバーの「モデル表示」をクリックし、プルダウンメニューが図示の如く表示された場合「視点」を選択し、さらに希望する視点方向を選択する。ここで入力部13から編集情報として「視点」「斜め」が選択された場合、CPU11は全ての解析結果に対し、視点を変更してモータの3次元形状を表示する。図11に示すように全ての解析結果に対して一括に視点が変更され、モータ断面が鳥瞰図として表示される。
【0034】
図12は数値条件入力ボックスを示す説明図であり、図13は入力された数値条件に基づき表示される全ての解析結果及びこれらに対応するグラフを示す説明図である。ユーザは入力部13から、編集情報としてさらに数値等を入力することが可能である。CPU11は入力部13から数値入力の指示があった場合、図12に示すように、数値条件入力ボックスを表示する。本実施例では、モータの中心から特定の半径を入力し、全ての解析結果に図示すると共に、円弧軌道上のモータの磁束密度をグラフ表示する例を示す。図12に示すように、数値条件入力ボックスでは、円弧の中心点、法線ベクトル、半径及びスイープ開始角等を入力部13から編集情報として入力する。
【0035】
CPU11は、解析結果に対し、入力された数値条件に対応する円弧を上書きして表示する編集処理を行う。この編集処理と共に、例えば、CPU11は指定された円弧を貫く磁束密度を演算して、グラフ表示する。図13に示すように全ての解析結果に対して、円弧が表示される。また、円弧のスイープ角度からの円弧に対する磁束密度の変化が、各解析結果に対応してグラフに表示される。
【0036】
図14はモータのメッシュ表示及びメッシュ上で選択された要素の値を示すテーブルの表示状態を示す説明図である。図14は時刻0の時点における、モータの2次元メッシュが解析結果として2つ表示されている。ここで、ユーザが、出力1の要素番号「8」の要素を入力部13から選択した後に、メニューバーにおけるテーブル表示を、入力部13を介してクリックした場合、CPU11は、出力2のメッシュの中から、出力1の要素番号「8」の要素の中心座標と同一の座標を要素の領域に含む要素を検索する。検索の結果、同一の座標を領域に含むと判定された要素について、CPU11は出力2のウィンドウ上に、要素が選択された状態に表示させる。図14の例では、出力1の要素番号8と同一座標値をもつ出力2の要素番号14の要素が選択表示されている。CPU11は更に、要素選択表示と同時に、テーブル表示のダイアログを解析結果・解析属性ファイル151から読み出して表示部14に表示させることもできる。図14の例では、メッシュ表示の出力1に対して「出力1.テーブル」が、出力2に対して「出力2.テーブル」が表示されている。「出力1.テーブル」には、選択された要素の表示対象の値が一覧表示される。この例では、選択された要素が一つであるために、一つの要素「8」についてのみ表示対象の磁束密度の値が表示されている。また、「出力2.テーブル」には、同一座標を持つ選択された要素の表示対象の値が一覧表示される。この例では、同一座標を持つ要素「14」の磁束密度の値が表示されている。図14では、出力1と出力2との2つの解析結果がある例を示したが、3つ以上の解析結果がある場合も、同様な処理がそれぞれの解析結果に対して行なわれる。これにより複数の解析結果が2次元メッシュとして表示されていた場合でも、容易に特定のモデルの同一部分の結果を一括して表示し比較検索することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の解析結果出力装置の構成を示すブロック図である。
【図2】解析結果・解析属性ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図3】解析条件の入力から解析結果及び解析属性の記憶までの処理手順を示すフローチャートである。
【図4】複数の解析結果の表示処理及びこれらの編集処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】解析結果のグループ化を行うためのウィンドウを示す説明図である。
【図6】複数の解析結果の表示状態を示す説明図である。
【図7】複数の解析結果及びそれぞれに対応するグラフを示す説明図である。
【図8】磁束密度のコンター図である。
【図9】複数の編集処理後の解析結果及びそれぞれに対応するグラフを示す説明図である。
【図10】複数の解析結果を表示した説明図である。
【図11】全ての解析結果に対し視点を変更した後の説明図である。
【図12】数値条件入力ボックスを示す説明図である。
【図13】入力された数値条件に基づき表示される全ての解析結果及びこれらに対応するグラフを示す説明図である。
【図14】モータのメッシュ表示及びメッシュ上で選択された要素の値を示すテーブルの表示状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0038】
1 解析結果出力装置(パーソナルコンピュータ)
11 演算部(CPU)
12 RAM
13 入力部
14 表示部
18 外部記憶装置
16 通信部
15 記憶部
15P 制御プログラム
151 解析結果・解析属性ファイル
18a 記録媒体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された解析条件に基づき演算部により解析結果を出力する解析結果出力方法において、
複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を入力部から受け付ける選択受付ステップと、
前記解析属性に基づき、前記受け付けた解析結果の選択が可能か否かを演算部により判断する判断ステップと、
該判断ステップにより選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示部に表示する表示ステップと、
前記表示された複数の解析結果に対する編集情報を入力部から受け付ける編集情報受付ステップと、
該受け付けた編集情報に基づき、前記表示された複数の解析結果に対し演算部により編集処理を行う編集処理ステップと
を備えることを特徴とする解析結果出力方法。
【請求項2】
入力された解析条件に基づき解析結果を出力する解析結果出力装置において、
複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶する記憶手段と、
前記複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記解析属性に基づき、前記受け付けた解析結果の選択が可能か否かを判断する判断手段と、
該判断手段により選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示する表示手段と、
前記表示された複数の解析結果に対する編集情報を受け付ける編集情報受付手段と、
該受け付けた編集情報に基づき、前記表示された複数の解析結果に対し編集処理を行う編集処理手段と
を備えることを特徴とする解析結果出力装置。
【請求項3】
前記編集処理手段により編集処理された複数の解析結果を表示する編集処理表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の解析結果出力装置。
【請求項4】
前記表示手段または前記編集処理表示手段により表示された複数の解析結果それぞれに対応するグラフを、前記複数の解析結果と共に表示するグラフ表示手段
をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の解析結果出力装置。
【請求項5】
コンピュータに、入力された解析条件に基づき解析結果を出力させるコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶部に記憶させる記憶ステップと、
コンピュータに、前記複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を入力部から受け付けさせる選択受付ステップと、
コンピュータに、前記解析属性に基づき、前記受け付けた解析結果の選択が可能か否かを判断させる判断ステップと、
コンピュータに、該判断ステップにより選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示部に表示させる表示ステップと、
コンピュータに、前記表示された複数の解析結果に対する編集情報を入力部から受け付けさせる編集情報受付ステップと、
コンピュータに、該受け付けさせた編集情報に基づき、前記表示された複数の解析結果に対し編集処理を実行させる編集処理ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項6】
コンピュータに、入力された解析条件に基づき解析結果を出力させるコンピュータプログラムを記録してあるコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体において、
コンピュータに、複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶部に記憶させる記憶ステップと、
コンピュータに、前記複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を入力部から受け付けさせる選択受付ステップと、
コンピュータに、前記解析属性に基づき、前記受け付けた解析結果の選択が可能か否かを判断させる判断ステップと、
コンピュータに、該判断ステップにより選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示部に表示させる表示ステップと、
コンピュータに、前記表示された複数の解析結果に対する編集情報を入力部から受け付けさせる編集情報受付ステップと、
コンピュータに、該受け付けさせた編集情報に基づき、前記表示された複数の解析結果に対し編集処理を実行させる編集処理ステップと
を含むことを特徴とする記録媒体。
【請求項1】
入力された解析条件に基づき演算部により解析結果を出力する解析結果出力方法において、
複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を入力部から受け付ける選択受付ステップと、
前記解析属性に基づき、前記受け付けた解析結果の選択が可能か否かを演算部により判断する判断ステップと、
該判断ステップにより選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示部に表示する表示ステップと、
前記表示された複数の解析結果に対する編集情報を入力部から受け付ける編集情報受付ステップと、
該受け付けた編集情報に基づき、前記表示された複数の解析結果に対し演算部により編集処理を行う編集処理ステップと
を備えることを特徴とする解析結果出力方法。
【請求項2】
入力された解析条件に基づき解析結果を出力する解析結果出力装置において、
複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶する記憶手段と、
前記複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記解析属性に基づき、前記受け付けた解析結果の選択が可能か否かを判断する判断手段と、
該判断手段により選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示する表示手段と、
前記表示された複数の解析結果に対する編集情報を受け付ける編集情報受付手段と、
該受け付けた編集情報に基づき、前記表示された複数の解析結果に対し編集処理を行う編集処理手段と
を備えることを特徴とする解析結果出力装置。
【請求項3】
前記編集処理手段により編集処理された複数の解析結果を表示する編集処理表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の解析結果出力装置。
【請求項4】
前記表示手段または前記編集処理表示手段により表示された複数の解析結果それぞれに対応するグラフを、前記複数の解析結果と共に表示するグラフ表示手段
をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の解析結果出力装置。
【請求項5】
コンピュータに、入力された解析条件に基づき解析結果を出力させるコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶部に記憶させる記憶ステップと、
コンピュータに、前記複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を入力部から受け付けさせる選択受付ステップと、
コンピュータに、前記解析属性に基づき、前記受け付けた解析結果の選択が可能か否かを判断させる判断ステップと、
コンピュータに、該判断ステップにより選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示部に表示させる表示ステップと、
コンピュータに、前記表示された複数の解析結果に対する編集情報を入力部から受け付けさせる編集情報受付ステップと、
コンピュータに、該受け付けさせた編集情報に基づき、前記表示された複数の解析結果に対し編集処理を実行させる編集処理ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項6】
コンピュータに、入力された解析条件に基づき解析結果を出力させるコンピュータプログラムを記録してあるコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体において、
コンピュータに、複数の異なる入力解析条件に基づき演算された複数の解析結果及び解析属性を記憶部に記憶させる記憶ステップと、
コンピュータに、前記複数の解析結果から表示すべき解析結果の選択を入力部から受け付けさせる選択受付ステップと、
コンピュータに、前記解析属性に基づき、前記受け付けた解析結果の選択が可能か否かを判断させる判断ステップと、
コンピュータに、該判断ステップにより選択が可能であると判断した場合、選択された複数の解析結果を表示部に表示させる表示ステップと、
コンピュータに、前記表示された複数の解析結果に対する編集情報を入力部から受け付けさせる編集情報受付ステップと、
コンピュータに、該受け付けさせた編集情報に基づき、前記表示された複数の解析結果に対し編集処理を実行させる編集処理ステップと
を含むことを特徴とする記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−18517(P2006−18517A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−194813(P2004−194813)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(302064762)株式会社日本総合研究所 (367)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(302064762)株式会社日本総合研究所 (367)
【Fターム(参考)】
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