説明

計器内での電力使用量を測定するためのシステム、方法、および装置

【課題】計器内での電力使用量を測定するためのシステム、方法、および装置を提供する。
【解決手段】需給計器105a〜nに、ホームエリアネットワーク(HAN)110a〜nと通信するための少なくとも1つの通信インターフェースを提供することと、需給計器105a〜nの少なくとも1つの通信インターフェースを介して、ホームエリアネットワーク(HAN)110a〜nと関連する発信元または宛先を有する情報を受信または送信することと、情報が、ホームエリアネットワーク(HAN)110a〜nに関連する顧客に請求可能な活動に起因すると、需給計器105a〜nにより判定することと、情報が顧客に請求可能な活動に起因すると判定されたことに基づいて、需給計器105a〜nにより顧客の使用量を更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は需給計器に関し、より具体的には、計器内での電力使用量を測定するためのシステム、方法、および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートメータシステムでは、需給計器と通信する、家庭用ネットワーク機器のような複数の機器が存在しうる。従来のシステムでは、公益事業会社のような需給計器の所有者が、家庭用ネットワーク機器を含むネットワーク機器と通信するために利用される無線機の消費電力を提供する役割を担う。家庭用ネットワーク機器が普及するにつれて、需給計器の無線機が扱うトラフィックが増加しうる。このトラフィックの増加は、需給計器の無線機の消費電力の増加を招きうる。したがって、公益事業会社のような需給計器の所有者は、無線機の消費電力の少なくとも一部について顧客に請求することに関心がありうる。したがって、計器内での電力使用量を測定するためのシステム、方法、および装置に対する機会が存在する。
【発明の概要】
【0003】
上記の需要および/もしくは問題の一部または全てが、本発明のある実施形態により対処されうる。本発明の実施形態は、計器内での電力使用量を測定するためのシステム、方法、および装置を含みうる。
【0004】
本発明の別の実施形態によれば、需給計器装置が開示される。需給計器装置は、ホームエリアネットワーク(HAN)と通信するための少なくとも1つの通信インターフェースと、少なくとも1つの通信インターフェースと通信している少なくとも1つのプロセッサとを含みうる。少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの通信インターフェースを介して、ホームエリアネットワーク(HAN)と関連する発信元または宛先を有する情報を受信または送信し、その情報が、ホームエリアネットワーク(HAN)に関連する顧客に請求可能な活動に起因すると判定し、その情報が顧客に請求可能な活動に起因すると判定されたことに基づいて、顧客の使用量を更新するように構成されうる。
【0005】
本発明の別の実施形態によれば、方法が開示される。その方法は、ホームエリアネットワーク(HAN)と通信するための少なくとも1つの通信インターフェースを需給計器に設けるステップと、需給計器の少なくとも1つの通信インターフェースを介して、ホームエリアネットワーク(HAN)と関連する発信元または宛先を有する情報を受信または送信するステップと、その情報が、ホームエリアネットワーク(HAN)に関連する顧客に請求可能な活動に起因すると、需給計器により判定するステップと、その情報が顧客に請求可能な活動に起因すると判定されたことに基づいて、需給計器により顧客の使用量を更新するステップとを含みうる。
【0006】
本発明の別の実施形態によれば、システムが開示される。システムは、サーバコンピュータと、サーバコンピュータと通信する複数の需給計器とを含みうる。各需給計器は、各ホームエリアネットワーク(HAN)と通信するための少なくとも1つの各通信インターフェースと、需給計器の少なくとも1つの通信インターフェースと通信する少なくとも1つのプロセッサとを含みうる。少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの各通信インターフェースを介して、各ホームエリアネットワーク(HAN)と関連する各発信元または各宛先を有する各情報を受信または送信し、各情報が、各ホームエリアネットワーク(HAN)に関連する各顧客に請求可能な各活動に起因すると判定し、各情報が顧客に請求可能な各活動に起因すると判定されたことに基づいて、各顧客の使用量を更新するように構成することができ、ここで顧客の使用量はサーバコンピュータによりアクセス可能である。
【0007】
追加のシステム、方法、装置、特徴、および態様は、本発明の様々な実施形態の技術を通じて実現される。本発明の他の実施形態および態様は、本明細書で詳細に説明され、特許請求される発明の一部であると考えられる。他の実施形態および態様は、説明および図面を参照することで理解することができる。
【0008】
このように、一般的な用語で本発明を説明したが、ここで添付の図面が参照され、これらの図面は必ずしも寸法通りには描かれていない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の例示的な実施形態による、計器内での電力使用量を測定するのを支援する、1つの例示的な需給計器システムのブロック図である。
【図2】本発明の例示的な実施形態による、例示的な需給計器を示す図である。
【図3】本発明の例示的な実施形態による、各需給計器と通信するHAN/LANの例示的な実装形態を示す図である。
【図4】本発明の例示的な実施形態による、需給計器内での電力使用量を測定するための方法の例示的な流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ここで、本発明の例示的な実施形態が、添付の図面を参照して以下でより完全に説明され、図面では、本発明の全てではなく一部の実施形態が示される。実際には、本発明は多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書で述べられる実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、適用可能な法律上の要件を本開示が満たすように与えられる。全体において、同様の番号は同様の要素を指す。
【0011】
計器内の電力使用量を測定するためのシステム、方法、および装置が開示される。本発明の例示的な実施形態では、本明細書で説明されるように、スマートメータが、ホームエリアネットワーク/ローカルエリアネットワークを介して、1つまたは複数のネットワーク機器(例えば家庭用機器および他の機器)と通信していてもよい。本発明の例示的な実施形態によるスマートメータは、ネットワーク機器から受信される情報、またはネットワーク機器に宛てられた情報が、顧客に請求可能な活動の結果であるかどうかを判定することができる。ネットワーク機器から受信された情報、またはネットワーク機器に宛てられた情報が、顧客に請求可能な活動の結果である場合、顧客の使用量は、ネットワーク機器から情報を受信することまたはネットワーク機器に情報を送信することに関連する電力使用量を反映するように更新されうる。本発明の例示的な実施形態によれば、公益事業会社または需給計器の所有者が望む場合、顧客は、顧客の使用量の少なくとも一部について請求されうる。
【0012】
本発明の例示的な実施形態によるスマートメータは、ネットワーク機器から受信された情報またはネットワーク機器に宛てられた情報を分析し、その情報が顧客に請求可能な活動の結果であるかどうかを判定することができる。例えば、情報を分析して、メッセージの種類または、情報の発信元もしくは宛先に関連する固有の識別子(例えばメディアアクセス制御(MAC)アドレス、インターネットプロトコル(IP)アドレス、または他のネットワークアドレスなど)を判定することができる。実際には、特定のメッセージの種類を、顧客に請求可能な活動と関連付けることができる。あるいは、またはさらに、特定のネットワーク機器のアドレスからの情報またはそのアドレスへの情報も、顧客に請求可能な活動と関連付けることができる。
【0013】
本発明の様々な実施形態は、1つもしくは複数のスマートメータおよび/または他のネットワーク機器とのネットワーク通信を容易にする、1つもしくは複数の専用コンピュータ、システム、および/または特定の機械を含みうる。専用のコンピュータまたは特定の機械は、様々な実施形態において所望の、多種多様な異なるソフトウェアモジュールを含みうる。以下でより詳細に説明されるように、ある実施形態では、これらの様々なソフトウェアコンポーネントを利用して、1つまたは複数のネットワーク機器と、1つまたは複数のスマートメータとの間の通信を容易にすることができる。加えて、これらの様々なソフトウェアコンポーネントを利用して、計器内での電力使用量を測定するのを支援することができる。
【0014】
本明細書で説明される本発明のある実施形態は、需給計器が、需給計器の無線機または他の通信インターフェースの消費電力を測定するという技術的な効果を有しうる。例えば、顧客に請求可能な活動に基づく、無線機または通信インターフェースの消費電力を、測定および/または積算することができる。このようにして、無線機または通信インターフェースの消費電力を、顧客に請求可能な活動に基づいて割り当てることができ、または配分することができる。
【0015】
図1は、本発明の例示的な実施形態による、計器内での電力使用量を測定するのを支援する、1つの例示的な需給計器システム100のブロック図である。本発明の例示的な実施形態によれば、図1に示されるシステム100は、複数のスマートメータ105a〜nを含みうる。各スマートメータ105a〜nは、有線通信(例えば、電力線搬送通信、シリアル通信リンク、USB、イーサネット、光ファイバなど)または無線通信(例えば、Zigbee、Global System for Mobile Communications(GSM)、Wi−Fi、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX)、General Packet Radio Service(GPRS)、Bluetooth、セルラー、3G、4G、802.11x、高周波(RF)メッシュ通信など)を用いて、1つまたは複数のホームエリアネットワーク(HAN)またはローカルエリアネットワーク(LAN)110a〜nと通信していてもよい。LANが1つまたは複数の顧客の家庭に関連する場合、LANはHANと呼ばれうる。便宜的に、本明細書で説明される例示的なHAN/LAN110a〜nは、HANとLANのいずれかまたは両方を包含するように理解される。
【0016】
本発明の例示的な実施形態によれば、各々のHAN/LAN110a〜nは、1つまたは複数のネットワーク機器を含んでもよく、またはそれらと通信していてもよく、1つまたは複数のネットワーク機器は、照明、電化製品(例えば、冷蔵庫、ストーブ、オーブン、食器洗い機、洗濯機、乾燥機、コーヒーメーカーなど)、テレビ、セキュリティシステム、空調および/または暖房器具、家庭用インターネットモデムおよびルータなどのような、1つまたは複数の家庭用機器を含みうる。例えば、需給計器105aは、1つまたは複数のネットワーク機器111a〜nと、HAN/LAN110aを介して通信することができる。同様に、需給計器105bは、1つまたは複数のネットワーク機器112a〜nと、HAN/LAN110bを介して通信することができる。需給計器105cは、1つまたは複数のネットワーク機器113a〜nと、HAN/LAN110cを介して通信することができる。同様に、需給計器105nは、1つまたは複数のネットワーク機器114a〜nと、HAN/LAN110nを介して通信することができる。ネットワーク機器111a〜n、112a〜n、113a〜n、114a〜nのうちの1つまたは複数は、商品(例えば電気、水、ガスなど)の計測量を、各需給計器105a〜nを介して受信することができるということが理解できるであろう。
【0017】
加えて、各スマートメータ105a〜nは、本明細書で説明されるものと同様の有線通信または無線通信を介して、1つまたは複数の近隣エリアネットワーク(NAN)115a〜nとさらに通信していてもよい。これらのNAN115a〜nは、1つまたは複数のゲートウェイコンピュータ120a〜nを介して、他のNANおよびワイドエリアネットワーク(WAN)125(例えば、インターネット、セルラーネットワーク、衛星ベースのネットワークなど)への接続をさらに提供することができる。これらのNAN115a〜nおよび/またはWAN125は、需給計器105a〜n、公益事業会社のサーバコンピュータ130、および/または公益事業会社に関連する1つもしくは複数の他のコンピュータの間の通信を可能にすることができる。NAN115および/またはWAN125は、有線通信および/または無線通信を介して提供またはアクセスされることが可能であり、合同で相互接続されたネットワークを生み出すことができることが理解されよう。例えば、需給計器105a〜nは、ゲートウェイコンピュータ120a〜nおよび/またはWAN125を介して、公益事業会社のサーバコンピュータ130と通信することができる。いくつかの例示的な実施形態では、WAN125、ゲートウェイコンピュータ120a〜n、およびNAN115a〜nは、インターネットのような同一のネットワークの一部であってよいことが理解されよう。本発明の例示的な実施形態では、需給計器105a〜nはまた、中間のNAN115a〜nなしで、WAN125または他のネットワークと通信していてもよい。
【0018】
ネットワーク機器間の多くの異なる通信経路が、HAN/LAN110a〜n、NAN115a〜n、ゲートウェイコンピュータ120a〜n、およびWAN125の様々な組合せを介して、利用可能でありうる。例えば、公益事業会社のサーバコンピュータ130または公益事業会社と関連する他のコンピュータ/プロセッサまたは他のエンティティは、WAN125、ゲートウェイコンピュータ120a〜n、および他の需給計器105a〜nの様々な組合せを伴う直接的な経路または間接的な経路を通じて、様々な需給計器105a〜nと通信することができる。例えば、公益事業会社のサーバコンピュータ130は、WAN125、ゲートウェイコンピュータ120a〜n、ならびに任意の他の需給計器105a、105c、および/もしくは105nの任意の組合せを用いて、需給計器105b、HAN/LAN110b、および/またはHAN/LAN110bに関連する任意の機器112a〜nと、通信することができる。したがって、本発明のいくつかの例示的な実施形態では、需給計器105a〜nおよびHAN/LAN110a〜nは、本発明の例示的な実施形態による、何らかの経路指定または再送信の機能を実行する際に、他のネットワーク機器と通信することができる。
【0019】
需給計器105a〜nは、任意の数の電線を含む配電網に接続される電力計のような、商品計量および商品分配のシステムに接続されうる任意の適切な需給計器であってよい。単相電力計または三相電力計のような、多種多様な適切な電力計を、様々な実施形態で所望される通りに利用することができる。需給計器105a〜nは、関連する場所、住居、事業所、家庭、または機械に供給される電力量(例えばキロワット時など)または電力を測定するように構成されうる。本発明の代替的な実施形態では、需給計器105はまた、水、ガスなどのような、電気以外の商品の計量および分配にも関連しうる。したがって、需給計器105a〜nは、商品を計量し、関連する場所、住居、事業所、家庭、または、関連するネットワーク機器111a〜n、112a〜n、113a〜n、114a〜nを含む機械に、商品を供給または分配するように、構成されうる。
【0020】
ある実施形態では、需給計器105a〜nは、従来の計器よりも比較的より詳細に商品の消費量を割り出すように構成された、スマートメータまたは改良型の計器であってよい。例えば、スマートメータ105a〜nは、リアルタイムの、またはリアルタイムに近い、測定値の読み取り、商品の供給停止の通知、および/または商品品質の監視を容易にすることができる。加えて、所望される場合、スマートメータ105a〜nは、測定データ、計算、および/または他の情報を、公益事業会社のサーバコンピュータ130またはスマートメータデータ処理システムのような、1つまたは複数の受信者に通信することができる。さらに、本明細書で説明されるように、本発明の例示的な実施形態によれば、スマートメータ105a〜nは、1つまたは複数の機器111a〜n、112a〜n、113a〜n、または114a〜nについての情報を処理または通信する際の、電力使用量を測定するように構成されてもよい。
【0021】
所望される場合、本発明の実施形態は、図1に示されたものよりもコンポーネントが多い、またはコンポーネントが少ない、システム100を含んでもよい。加えて、システム100のいくつかのコンポーネントは、本発明の様々な実施形態では組み合わされてもよく、または省略されてもよい。当業者に理解されるように、図1のシステム100は例としてのみ与えられる。
【0022】
図2は、本発明の例示的な実施形態による、例示的な需給計器205を示す。図2の需給計器205は、図1の需給計器105a〜nのいずれか1つの例示的な実装形態でありうる。図2に示されるように、例示的な需給計器205は、需給計器の操作、ならびに/または顧客の家庭を含むある場所への公共サービスおよび/もしくは商品(例えば電気、水、ガスなど)の提供を容易にする、任意の数の適切なコンピュータ処理コンポーネントを含みうる。需給計器205に組み込まれうる適切な処理デバイスの例は、限定はされないが、特定用途向け回路、マイクロコントローラ、ミニコンピュータ、他のコンピューティングデバイスなどを含む。したがって、需給計器205は、コンピュータ可読命令の実行を容易にする、任意の数のプロセッサ232を含みうる。コンピュータ可読命令を実行することで、需給計器205は、公共サービスの提供および/またはある場所への商品の提供を容易にする、専用のコンピュータまたは特定の機械を含んでもよく、またはこれらを形成してもよい。
【0023】
1つまたは複数のプロセッサ232に加えて、需給計器205は、1つまたは複数のメモリデバイス234ならびに/または1つまたは複数のネットワークおよび/もしくは通信インターフェース236を含んでもよい。1つまたは複数のメモリデバイス234またはメモリは、例えば、キャッシュ、読み取り専用メモリデバイス、ランダムアクセスメモリデバイス、磁気記憶デバイスなど、任意の適切なメモリデバイスを含みうる。1つまたは複数のメモリデバイス234は、データ、実行可能命令、ならびに/または需給計器205により利用される様々なプログラムモジュール、例えばデータファイル238、オペレーティングシステム(「OS」)240、測定モジュール242、および/もしくは中央監視システムモジュール243を、保存しうる。データファイル238は、例えば、需給計器205の動作に関連する保存されたデータ、需給計器205により取られる測定結果および/もしくは読み取り値に関連する保存されたデータ、需給計器構成情報、保存された要求、メッセージおよび/もしくは警告、ならびに/または商品の保存された管理データ、使用量データ、および/もしくは分配データを含みうる。データファイル238はさらに、計器内での電力使用量を測定するのを支援する情報を含みうる。例えば、データファイル238は、顧客に請求可能であるおよび/または請求可能ではない(すなわち顧客に起因する/起因しない)ものとして知られているメッセージまたは情報の種類の識別を含んでもよい。同様に、データファイル238は、顧客に請求可能であるおよび/または請求可能ではない(すなわち顧客に起因する/起因しない)ものとして知られている情報またはメッセージを送信または受信するものとして知られている、固有の識別子または他の識別子(例えば、MACアドレス、IPアドレス、または他のネットワークアドレス)も含みうる。例えば、データファイル238は、顧客に請求可能な活動を行う際に、需給計器205に情報またはメッセージを送信するものとして知られている、または需給計器205から情報を受信するものとして知られている、家庭用ネットワーク機器用のMACアドレスまたはIPアドレスを保持することができる。加えて、データファイル238は、顧客に請求可能である1つまたは複数のサービスの識別情報を保存することもできる。多くの他の種類の情報が、本発明の例示的な実施形態から逸脱することなく、データファイル238に保存されうる。
【0024】
OS240は、需給計器205の一般的な動作を容易にし、かつ/または制御する、実行可能命令および/またはプログラムモジュールを含みうる。例えば、OS240は、プロセッサ232による他のソフトウェアプログラムおよび/またはプログラムモジュールの実行を容易にすることができる。中央監視システムモジュール243は、いつ、顧客に請求可能な活動に伴い1つまたは複数の家庭用ネットワーク機器への通信が実行されるかを識別し、おそらくはセンサ245を用いて、そのような通信に関わる、関連する消費電力(例えば、無線機またはネットワーク/通信インターフェース236による消費電力)を測定するように構成されうる。
【0025】
需給計器205に関連する1つまたは複数のネットワーク通信インターフェース236は、HAN/LANインターフェースおよびNANインターフェースを含みうる。LANインターフェースは、図1のHAN/LAN110a〜nのような1つまたは複数のHAN/LANと通信するために、またはこれらと接続するために用いることができ、NANインターフェースは、図1のNAN115a〜nのような1つまたは複数のNANと通信するために、またはこれらと接続するために用いることができる。この点において、需給計器205は、システム100の他のコンポーネントからデータを受信することができ、かつ/またはシステム100の他のコンポーネントにデータを通信することができる。HAN/LANインターフェースおよび/またはNANインターフェースを含む、1つまたは複数のネットワーク通信インターフェース236は、有線インターフェース(例えば電力線搬送通信、シリアル通信リンク、USB、イーサネット、光ファイバなど)および/または無線インターフェース(例えばZigBee、GSM、Wi−Fi、WiMAX、Bluetooth、GRPS、セルラー、3G、4G、802.11x、RFメッシュ通信など)を介して通信するための、1つまたは複数のネットワークカード、アダプタ、または送受信機237として実装することができる。本発明の例示的な実施形態から逸脱することなく、1つまたは複数のネットワーク通信インターフェース236は、図1のWAN125を含む、1つまたは複数の他のネットワーク機器またはネットワークと通信するためにも、またはそれらに接続するためにも、利用されうることが理解されよう。加えて、1つまたは複数のセンサ245は、顧客に請求可能な活動に伴うネットワーク機器との通信に関連する、消費電力を測定するために、(1つまたは複数の)送受信機237/ネットワーク/通信インターフェース236(例えば無線機)と通信していてもよい。
【0026】
需給計器205は通常、接続された商品供給線、供給網、および/または供給源から商品を受け取ることができ、同様に、商品を計量し、関連する場所、住居、事業所、家庭、または関連するネットワーク機器111a〜n、112a〜n、113a〜n、114a〜nを含む機械に、商品を分配することができる。加えて、ある実施形態で所望されるように、需給計器205は、任意の数の適切な電源244を含んでもよく、電源244は、配線で接続された電源および太陽電池、さらには、1つまたは複数の電池、燃料電池、1つまたは複数のスーパーキャパシタのような予備電源を含みうる。
【0027】
図3は、本発明の例示的な実施形態による、各需給計器と通信しているHAN/LANの例示的な実装形態を示す。例示的な実装形態によれば、図3に示されるように、HAN/LAN A 110aと通信している需給計器A 105aとともに、HAN/LAN B 110bと通信している需給計器B 105bが存在しうる。本発明の例示的な実施形態によれば、需給計器A 105aおよび需給計器B 105bは、NAN115a、あるいは、他のNAN115b〜nまたはWANを含む、1つまたは複数のNANと通信していてもよい。
【0028】
図3の例示的な実装形態では、HAN/LAN A 110a内のネットワーク機器111a〜nのうちの1つまたは複数が、電力線搬送(PLC)通信または他の有線通信を介して、需給計器A 105aと通信することができる。加えて、または代替的に、ネットワーク機器111a〜nと需給計器A 105aの間の通信を容易にするための、または通信の経路を指定するための、1つまたは複数のアクセスノード310が存在しうる。1つまたは複数のアクセスノード310が利用される場合、アクセスノード310は同様に、PLC通信または他の有線通信を介して、需給計器A 105aと通信することができるが、高周波(RF)通信または他の無線通信も同様に利用することができる。本発明の例示的な実施形態から逸脱することなく、アクセスノード310は、レピータ、ゲートウェイ、アグリゲータ、ルータ、または機器111a〜nのうちの1つの形態であってよい。
【0029】
一方、図3の例示的な実装形態では、HAN/LAN B 110b内の1つまたは複数の機器112a〜nは、高周波(RF)通信または他の無線通信を介して、需給計器B 105bと通信することができる。加えて、または代替的に、機器112a〜nと需給計器B 105bの間の通信を容易にするための、または通信の経路を指定するための、1つまたは複数のアクセスノード320が存在しうる。1つまたは複数のアクセスノード320が利用される場合、アクセスノード320は同様に、RF通信または他の無線通信を介して、需給計器A 105aと通信することができるが、PLC通信または有線通信も同様に利用することができる。本発明の例示的な実施形態から逸脱することなく、アクセスノード320は、レピータ、ゲートウェイ、アグリゲータ、ルータ、または機器112a〜nのうちの1つの形態であってよい。
【0030】
図3の多くの変形形態が利用可能であることが理解されよう。ある変形形態によれば、HAN/LAN110a、110bは、有線通信および無線通信を介した通信の組合せを利用することができる。例えば、HAN/LAN A 110aについては、機器111a〜nの第1の部分は、有線通信またはPLC通信を介して、アクセスノード310/需給計器A 105aと通信することができ、一方、機器111a〜nの第2の部分は、RF通信または無線通信を介して、アクセスノード310/需給計器A 105aと通信することができる。したがって、HAN/LAN110a、110bは、様々な通信媒体および様々な通信プロトコルを介して機器の通信を支援する、異種ネットワークであってよい。
【0031】
したがって、例示的な需給計器105a、105bは、1つまたは複数のそれぞれのネットワーク機器111a〜nまたは112a〜nと通信していてもよく、ネットワーク機器111a〜nまたは112a〜nは、顧客の自宅の中、その近く、またはその周囲に位置している場合は、家庭用機器と呼ばれうる。これらのネットワーク機器111a〜n、112a〜nは、照明、電化製品(例えば冷蔵庫、ストーブ、オーブン、食器洗い機、洗濯機、乾燥機、コーヒーメーカーなど)、テレビ、セキュリティシステム、空調および/または暖房器具、スプリンクラーシステム、家庭用インターネットモデムおよびルータを含みうる。本発明の例示的な実施形態から逸脱することなく、ネットワーク機器111a〜nはまた、顧客の自宅または場所の外に位置していてもよく、有線通信または無線通信を用いて例示的な需給計器と通信できることが、理解されよう。
【0032】
図4は、本発明の例示的な実施形態による、需給計器内での電力使用量を測定するための方法の例示的な流れ図を示す。ある実施形態では、方法400の操作は、図2の例示的な需給計器205のような、需給計器により実行されうる。例えば、方法400の操作は、メモリ234に保存されたコンピュータ実行可能命令として実施することができ、プロセッサ232により実行することができる。図2の例示的な需給計器205は、図1(または図3)の需給計器105a〜nのいずれかを代表するものであるので、本発明の実施形態によれば、図4の方法400の操作は同様に、需給計器105a〜nのいずれかまたは他の需給計器よって実行されうることが理解されよう。例示の目的で、図4の方法400は、例示的な需給計器105aまたは例示的な需給計器105bのいずれかによって実行されるものとして論じられ、各々の需給計器105a、105bは、図2の例示的な需給計器205の1つまたは複数のコンポーネントを含みうる。
【0033】
ここで図4を見ると、本発明の例示的な実施形態によれば、ブロック405において、需給計器105a、105bが、それぞれのHAN/LAN110a、110bのためのそれぞれのネットワーク/通信インターフェース236を介して、パケット、フレーム、または他の情報を受信または送信することができる。パケット、フレーム、または他の情報は、HAN/LAN110a、110bに関連する発信元または宛先を有しうる。実際には、パケット、フレーム、または他の情報は、HAN/LAN110a、110b内の、1つまたは複数のそれぞれのネットワーク機器111a〜n、112a〜n(例えば家庭用機器)から受信され、またはそれらに送信されうる。
【0034】
さらにブロック405を参照すると、パケット、フレーム、または他の情報が、HAN/LANのための通信インターフェース236を介してそれぞれの需給計器105a、105bにより送信されている、または受信されている場合、消費電力センサ245が利用可能にされ、または利用され、パケット、フレーム、または他の情報を送信または受信する際の、関連するネットワーク/通信インターフェース236(例えば無線機)の消費電力を測定することができる。センサ245の代わりに、またはそれに加えて、タイマーを使用して、パケット、フレーム、または他の情報を送信または受信する間にネットワーク/通信インターフェース236(例えば無線機)により利用される時間を記録または測定することもできる。ブロック405は一般に、電力の単位、時間の単位、または他の単位などどのような単位でも、HAN/LAN110a、110b内のそれぞれのネットワーク機器111a〜n、112a〜n(例えば家庭用機器)と通信する際にネットワーク/通信インターフェース236が利用する消費量を測定できることが、理解されよう。
【0035】
ブロック405に続くのはブロック410である。ブロック410において、需給計器105a、105bは、パケット、フレーム、または他の情報が、HAN/LAN110aまたは110bに関連する顧客に請求可能な活動に起因するかどうかを判定することができる。顧客に請求可能でありうる例示的な活動は、以下のようなものでありうる。
【0036】
・HAN/LAN内のネットワーク機器(例えば家庭用機器)と、HAN/LAN内の別のネットワーク機器(例えば家庭用機器)との間の通信。例えば、ネットワーク機器は、設定、動作の調整、電力管理などの目的で、別のネットワーク機器と通信することができる。
【0037】
・計器と、電化製品、ディスプレイ、負荷がかかる機器のような、ネットワーク機器(例えば家庭用機器)との間の通信。
【0038】
・HAN/LANはメッシュネットワークでありうるので、計器から顧客の別の機器へ繰り返される任意の顧客のトラフィック。
【0039】
・HAN/LAN内のネットワーク機器(例えば家庭用機器)に宛てられたパケットのための、計器のHAN/LAN通信インターフェースの活動。例えば、計器のHAN/LAN通信インターフェース(例えばHAN無線機またはPLCモデム)は、スタンバイ状態から起動し、パケットまたは他の情報がどこに宛てられているかを判定することができる。HAN/LAN通信インターフェースを起動させるが最終的には計器には向かわないパケットまたは他の情報が、顧客に請求されうる。
【0040】
・需給計器からの情報を要求する、または需給計器へ情報を送信する、HAN/LAN内のネットワーク機器。例えば、ネットワーク機器は、更新情報または設定情報を適宜要求することができる。
【0041】
・特定のサービスまたはソフトウェアアプリケーションに関連する、任意の他の種類の活動。
【0042】
ブロック410は、パケット、フレーム、または他の情報に含まれるまたはそれらに関連する発信元アドレスおよび/または宛先アドレスを含む、固有のアドレスまたはネットワークアドレスに少なくとも一部基づいて、パケット、フレーム、または他の情報が、顧客に請求可能な活動に起因するかどうかを判定できることが、理解されよう。本発明の例示的な実施形態によれば、例えば、パケット、フレーム、または他の情報は、HAN/LAN内のネットワーク機器と関連しているパケット、フレーム、または他の情報の発信元アドレスおよび宛先アドレスに基づいて、HAN/LAN内の別の家庭用機器と通信するHAN/LAN内のネットワーク機器(例えば家庭用機器)と関連しているものと判定されうる。実際には、ネットワーク機器のそれぞれのリストは、それぞれのHAN/LAN110a、110b内のそれぞれのネットワーク機器111a〜n、112a〜nを識別する目的で、それぞれの需給計器105a、105bにより保持されうる。加えて、または代替的に、本発明の例示的な実施形態によれば、顧客または公益事業会社に請求可能な活動を指定するために、ビットまたは他の情報が、パケット、フレーム、または他の情報に含まれてもよい(または特定の値に設定されてもよい)。
【0043】
ブロック410が、パケット、フレーム、または他の情報が顧客に請求可能な活動に起因すると判定すると、顧客の使用量を更新できるように、処理はブロック415に進むことができる。ブロック415において、現在の顧客の使用量は、関連するネットワーク/通信インターフェース236(例えば無線機)が動作中または処理中である時に、ブロック405で測定された消費電力を反映するように、前の値から更新されうる。例えば、現在の顧客の使用量は、ブロック405で測定された消費電力を、顧客の使用量の前の値に加えることによって、更新されうる。例として、現在の顧客の使用量は、ワット、ワット時などのような電力測定の適切な単位で保存されうる。代替として、現在の顧客の使用量は、電力測定の単位の代わりに時間の単位を反映してもよい。この代替形態において、タイマーまたは時計がブロック405において利用される場合、ブロック410において、現在の顧客の使用量は、ブロック405で測定された時間の消費量を、顧客の使用量の前の時間の値に加えることによって更新されうる。
【0044】
ブロック415に続くのは、ブロック420である。ブロック420において、全体の使用量は同様に、ブロック405において測定された消費電力を反映するように更新されうる。本発明の例示的な実施形態によれば、一般に、需給計器105a、105bがHAN/LAN110a、110b内のそれぞれのネットワーク機器111a〜n、112a〜n(例えば家庭用機器)と通信する場合、活動が顧客に請求可能な活動に起因するかどうかに関係なく、全体の使用量は、ネットワーク/通信インターフェース236(例えば無線機)により消費される電力を反映しうる。代替的に、タイマーがブロック405において利用される場合、全体の使用量は、ブロック405において測定される時間の消費量を、全体の使用量の前の時間の値に加えることによって、ブロック420において更新されうる。本発明の例示的な実施形態によれば、電力の単位であれ、時間の単位であれ、あるいはその他の単位であれ、ブロック415における顧客の使用量およびブロック420における全体の使用量を保持することで、顧客に請求可能な活動および顧客に請求可能ではない活動にしたがって顧客に比例して割り当てられることになる、ネットワーク/通信インターフェース236(例えば無線機)による電力使用のコストが得られることが理解されよう。
【0045】
一方、ブロック410は、パケット、フレーム、または他の情報が、顧客に請求可能な活動に起因しないと判定することもでき、処理はブロック420に直接進むことができる。この場合、全体の使用量は同様に、ブロック405で測定される消費電力(または代替的には、時間消費量)を反映するように更新されうる。しかし、この場合、ネットワーク/通信インターフェース236(例えば無線機)の動作に必要な活動が顧客に請求可能ではないため、ブロック415において顧客の使用量を更新することなく、全体の使用量がブロック420において更新されることが理解されよう。
【0046】
ブロック420に続くのはブロック425であり、ブロック425において、請求書作成、インボイス作成、または他の割り当て作業のために顧客への請求を決定すべきかどうかについて、決定がなされうる。例えば、ブロック425は周期的に呼び出されてもよく(例えば週に1回、月に1回、2ヶ月に1回など)、または公益事業会社のサーバコンピュータ130から需給計器105a、105bにより受信される要求に応じて呼び出されてもよい。顧客への請求がブロック425に基づいて決定されない場合、上で説明したように処理はブロック405に戻ることができ、ブロック405において、顧客の使用量および/または全体の使用量を引き続き更新することができる。本発明の例示的な実施形態によれば、消費の時間または消費の時間帯も同様に記録することができ、これにより、需要に基づく価格設定または時間帯による段階的な価格設定を容易にすることができるということも理解できるであろう。
【0047】
一方、顧客への請求がブロック430において決定されるべき場合、需給計器105a、105bは、顧客に請求可能な活動に基づいて、顧客への請求額を決定するのを容易にすることができる。例えば、需給計器105a、105bは、公益事業会社のサーバコンピュータ130に、顧客の使用量および全体の使用量を伝えることができる。次いで、公益事業会社のサーバコンピュータ130は、顧客への請求額を決定することができる。例えば、公益事業会社のサーバコンピュータ130は、顧客の使用量のみに基づいて、顧客に帰する全体の量を計算することができる。例えば、顧客の使用量が、ワットまたはワット時のような消費電力の単位で提供される場合、顧客の使用量は、ワットまたはワット時当たりのコストと組み合わされうる(例えば乗算されうる)。同様に、消費の時間または時間帯の情報が利用可能である場合、需要に基づいた価格設定または段階的な価格設定(例えば、時間帯Aにおける使用料金はX、時間帯Bにおける使用料金はY)を利用して、顧客への請求額を決定することができる。例えば、記録された時間の情報は、顧客の使用量に対して利用可能であってよく、時間の情報は、顧客の使用量を1つまたは複数の1日のうちの時間帯(例えば24時間のうちのある時間帯)に割り当てることを可能にする。代替的に、公益事業会社のサーバコンピュータ130は、顧客の使用量および全体の使用量の比率(例えば、消費電力または時間消費量に基づく比率)を計算することもできる。次いで、計算された比率を、それぞれの需給計器105a、105bによりそれぞれのネットワーク/通信インターフェース236(例えば無線機)を動作させるための、推定された/実際の電力使用量またはコストと組合せ(例えば乗算し)、顧客に請求可能な電力使用量または請求可能な金額を計算することができる。請求可能な電力使用量が決定すると、電力使用量当たりのコストと組み合わされ、または乗算され、顧客に請求可能な金額を導出することができる。本発明の例示的な実施形態によれば、公益事業会社のサーバコンピュータ130により実行されているこれらの計算は、公益事業会社のサーバコンピュータ130に送信されている計算結果を用いて、需給計器105a、105bによって実行することもできることが、理解されよう。したがって、本発明の例示的な実施形態によれば、顧客に帰する全体の請求可能な額は、例えば、その使用量に関して顧客に請求することによって、または公益事業会社からの顧客への請求書にその額を追加することによって、回収されうる。
【0048】
ブロック430に続くのは、ブロック435である。ブロック435において、需給計器105a、105bは、顧客に帰する全体の額を他の期間に対して決定することができるように、顧客の使用量および全体の使用量をリセットすることができる。あるいは、本発明の例示的な実施形態によれば、前の期間に利用された前の値が保持される場合、ブロック435は、顧客の使用量および全体の使用量を必ずしもリセットする必要はない。
【0049】
本発明の例示的な実施形態から逸脱することなく、図4の多くの変形形態が利用可能であることが理解されよう。
【0050】
本発明は、本発明の例示的な実施形態による、システムのブロック図および流れ図、方法、装置、ならびに/またはコンピュータプログラム製品を参照して上で説明された。ブロック図および流れ図の1つまたは複数のブロック、ならびにブロック図および流れ図の中のブロックの組合せは、それぞれ、コンピュータ実行可能プログラム命令により実施されうることが理解されよう。同様に、本発明のいくつかの実施形態によれば、ブロック図および流れ図のいくつかのブロックは、必ずしも提示された順序で実行する必要はないことがあり、または、必ずしも全てを実行する必要はないことがある。
【0051】
コンピュータ、プロセッサ、または他のプログラム可能なデータ処理装置上で実行される命令が、流れ図の1つまたは複数のブロックで規定される1つまたは複数の機能を実装するための手段を生成するように、これらのコンピュータ実行可能プログラム命令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、プロセッサ、または他のプログラム可能なデータ処理装置にロードして特定の機械を生成することができる。コンピュータ可読メモリに保存された命令が、流れ図の1つまたは複数のブロックで規定される1つまたは複数の機能を実装する命令手段を含む製品を生成するように、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置を特定の方式で機能するように指示することができる、これらのコンピュータプログラム命令を、コンピュータ可読メモリに保存することもできる。例として、本発明の実施形態は、コンピュータ可読プログラムコードを有するコンピュータ使用可能媒体または、コンピュータプログラム製品の中で具現化されるプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品を提供することができ、前記コンピュータ可読プログラムコードは、流れ図の1つまたは複数のブロックで規定される1つまたは複数の機能を実装するために実行されるようになされる。コンピュータまたは他のプログラム可能な装置で実行される命令が、流れ図の1つまたは複数のブロックで規定される機能を実装するための要素またはステップを提供するように、コンピュータプログラム命令を、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置にロードし、一連の動作上の要素またはステップを、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置で実行させ、コンピュータで実施される処理を引き起こすこともできる。
【0052】
したがって、ブロック図および流れ図のブロックは、規定される機能を実行するための手段の組合せ、規定される機能を実行するための要素またはステップの組合せ、および、規定される機能を実行するためのプログラム命令手段をサポートする。ブロック図および流れ図の各ブロックと、ブロック図および流れ図の中のブロックの組合せとは、規定された機能、要素もしくはステップ、または専用のハードウェアおよびコンピュータ命令の組合せを実行する、専用のハードウェアベースのコンピュータシステムにより実装されうることも、理解されよう。
【0053】
本発明は、現在最も実用的で様々な実施形態であると考えられるものに関連して説明されてきたが、本発明は開示される実施形態に限定されるべきではなく、逆に、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲に含まれる、様々な修正形態および等価な構成を包含することが意図されることを、理解されたい。
【0054】
この書面による説明は、最良の態様を含めて本発明を開示するために、そしてまた、任意の機器またはシステムを作成して用いることと、任意の包含される方法を実行することと含めて本発明を実施することを当技術分野のいかなる技術者にとっても可能にするために、例を使用している。本発明の特許可能な範囲は特許請求の範囲で定義され、当業者が想起する他の例を含みうる。そのような他の例は、それらが特許請求の範囲の文字通りの表現と相違しない構造的な要素を有する場合、またはそれらが特許請求の範囲の文字通りの表現と実質的な相違を有さない等価な構造的な要素を含む場合、特許請求の範囲にあることが意図される。
【符号の説明】
【0055】
100 システム
105a 需給計器
105b 需給計器
105c 需給計器
105n 需給計器
110a HAN/LAN
110b HAN/LAN
110c HAN/LAN
110n HAN/LAN
111a ネットワーク機器
111b ネットワーク機器
111n ネットワーク機器
112a ネットワーク機器
112b ネットワーク機器
112n ネットワーク機器
113a ネットワーク機器
113b ネットワーク機器
113n ネットワーク機器
114a ネットワーク機器
114b ネットワーク機器
114n ネットワーク機器
115a NAN
115b NAN
115n NAN
120a ゲートウェイコンピュータ
120b ゲートウェイコンピュータ
120n ゲートウェイコンピュータ
125 WAN
130 公益事業会社のサーバコンピュータ
205 需給計器
232 プロセッサ
234 メモリ
236 ネットワーク/通信インターフェース
237 送受信機
238 データファイル
240 オペレーティングシステム(OS)
242 計測モジュール
243 監視システムモジュール
244 電源
245 センサ
310 アクセスノード
320 アクセスノード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホームエリアネットワーク(HAN)(110a〜n)と通信するための少なくとも1つの通信インターフェース(236)と、
前記少なくとも1つの通信インターフェース(236)と通信している少なくとも1つのプロセッサ(232)と
を含む、需給計器(105a〜nまたは205)であって、前記少なくとも1つのプロセッサ(232)が、
前記少なくとも1つの通信インターフェース(236)を介して、前記ホームエリアネットワーク(HAN)(110a〜n)と関連する発信元または宛先を有する情報を受信または送信し、
前記情報が前記ホームエリアネットワーク(HAN)(110a〜n)に関連する顧客に請求可能な活動に起因すると判定し、
前記情報が前記顧客に請求可能な前記活動に起因すると判定されたことに基づいて、顧客の使用量を更新する
ように構成される、需給計器。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプロセッサ(232)が、
前記顧客の使用量に関連する時間情報を記録するようにさらに構成され、前記時間情報が、前記顧客の使用量を、1つまたは複数の時間帯に割り当てることを可能にする、請求項1記載の需給計器(105a〜nまたは205)。
【請求項3】
前記顧客に請求可能な前記活動が、(i)前記ホームエリアネットワーク(HAN)(110a〜n)内の別の機器(111a〜n、112a〜n、113a〜n、114a〜n)と通信する、前記ホームエリアネットワーク(HAN)(110a〜n)内の1つの機器(111a〜n、112a〜n、113a〜n、114a〜n)と、または、(ii)前記需給計器(105a〜nまたは205)からの情報を要求する、前記ホームエリアネットワーク(HAN)(110a〜n)内の機器(111a〜n、112a〜n、113a〜n、114a〜n)とのうちの1つまたは複数を含む、請求項1記載の需給計器(105a〜nまたは205)。
【請求項4】
前記情報が、前記情報のネットワークアドレスに少なくとも一部基づいて、前記顧客に請求可能な活動に起因すると判定され、前記ネットワークアドレスが、前記ホームエリアネットワーク(HAN)(110a〜n)内の1つまたは複数の機器(111a〜n、112a〜n、113a〜n、114a〜n)を識別する、請求項1記載の需給計器(105a〜nまたは205)。
【請求項5】
前記顧客の使用量が、前記少なくとも1つの通信インターフェース(236)を介して前記情報を送信または受信する際に少なくとも無線機または送受信機(237)により利用される電力量と関連している、請求項1記載の需給計器(105a〜nまたは205)。
【請求項6】
前記少なくとも1つのプロセッサ(232)が、任意の顧客の使用量および任意の顧客以外の使用量を反映するように全体の使用量を更新するようにさらに構成される、請求項1記載の需給計器(105a〜nまたは205)。
【請求項7】
前記顧客に請求可能な金額が、前記顧客の使用量および前記全体の使用量の比較に基づく、請求項6記載の需給計器(105a〜nまたは205)。
【請求項8】
前記情報が第1の情報であり、前記少なくとも1つのプロセッサ(232)が、
前記少なくとも1つの通信インターフェース(236)を介して、前記ホームエリアネットワーク(HAN)(110a〜n)に関連する発信元および宛先を有する第2の情報を受信または送信し、
前記第2の情報が、前記顧客に請求可能ではない活動に起因すると判定し、
前記第2の情報が前記顧客に請求可能ではない活動に起因すると判定されたことに基づいて、顧客以外の使用量を更新する
ようにさらに構成される、請求項1記載の需給計器(105a〜nまたは205)。
【請求項9】
前記少なくとも1つの通信インターフェース(236)が、近隣エリアネットワーク(NAN)(115a〜n)との通信をさらに可能にし、前記顧客に請求可能ではない前記活動が、前記近隣エリアネットワーク(NAN)(115a〜n)から前記ホームエリアネットワーク(HAN)(110a〜n)内の1つまたは複数の機器(111a〜n、112a〜n、113a〜n、114a〜n)に送信されるメッセージを含む、請求項8記載の需給計器(105a〜nまたは205)。
【請求項10】
前記近隣エリアネットワーク(NAN)(115a〜n)が公益事業者との通信を可能にし、前記メッセージが前記公益事業者により送信される、請求項9記載の需給計器(105a〜nまたは205)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−191617(P2012−191617A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−50267(P2012−50267)
【出願日】平成24年3月7日(2012.3.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
2.ZIGBEE
3.GSM
4.BLUETOOTH
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】