説明

計数機付持玉払出装置及び持玉払出システム

【課題】持玉の払出量を遊技者の意図に沿って行うことを可能にする。
【解決手段】遊技場に配置される遊技機に対応して配置されるユニット10に、遊技媒体を計数する持玉計数部11と、この持玉計数部11で計数された持玉数を遊技者用記録媒体20に記録可能にし、かつこの遊技者用記録媒体20に記録されている情報を読み込み可能な読取り書込み部12と、この読取り書込み部12で読み取った持玉数を表示する持玉数表示部13と、この持玉数表示部13に表示された数を上限として持玉を払い出す操作を受け付ける持玉払出操作部14と、この操作の受け付けを検知する制御部15と、この制御部15での検知により遊技媒体を払い出す制御を行う動作制御部16と、この動作制御部16の制御により遊技媒体を払い出す玉払出部17とを備え、持玉払出操作部14の操作を受け付けている間、玉払出部17が遊技媒体の払い出し動作を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、遊技場の各遊技機に対応して配置した持玉払出装置において、持玉払出ボタンを押している間中、持玉が払い出されるように構成した持玉払出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の遊技場のユニットでは、玉貸しを行う際、予め1回のボタンの押下に対応して払い出される遊技媒体の数が設定により決められており、玉貸しボタンを1度押すと、その設定された所定数の遊技媒体が払い出されるように構成されていた。例えば、1回/500円分で125個。これは、遊技者の持玉をユニットから払い出す際も同様に構成されているのが一般的であった(特許文献1の段落『0012』)。
【0003】
【特許文献1】特開2000−167222号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、持玉は、本来的に、遊技の結果その遊技者が保有することとなった遊技媒体であり、これをどの程度使用するかは遊技者の自由な意思に任せられるべきである。ところが、前記従来の構成では、持玉を払い出す際も、玉貸しと同様に1度の払出ボタンの押下で定量の持玉が払い出されることとなっており、これは遊技者の自由な意思を遊技場の設備により制限していることに他ならない。
【0005】
そこで、この発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、持玉の払出量を遊技者の意図に沿って行うことを可能にする持玉払出装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、遊技場に配置される遊技機に対応して配置され、遊技媒体を計数する持玉計数部と、この持玉計数部で計数された持玉数を特定可能な持玉数特定可能情報を遊技者用記録媒体に記録可能にするとともにこの遊技者用記録媒体に記録されている情報を読み込み可能な読取り書込み部と、この読取り書込み部で読み取った前記遊技者用記録媒体に記録されている持玉数特定情報から持玉数を特定してその数を表示する持玉数表示部と、この持玉数表示部に表示された数を上限として持玉を払い出す操作を受け付ける持玉払出操作部と、この持玉払出操作部の操作の受け付けを検知する検知部と、この検知部での検知により遊技媒体を払い出す制御を行う動作制御部と、この動作制御部の制御により遊技媒体を払い出す玉払出部と、この玉払出部から払い出される遊技媒体を計数する払出玉数計数部と、この払出玉数計数部による計数値を受信して持玉数から減算する持玉数演算処理部とを備え、前記持玉払出操作部の操作を受け付けている間、前記玉払出部が遊技媒体の払い出し動作を行う、計数機付持玉払出装置とした。
【0007】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記検知部で持玉払出操作部の操作の受け付けを検知することにより、動作制御部が動作して前記玉払出部が遊技媒体の払出し動作を行い、払出玉数計数部では当該玉払出部から払い出される遊技媒体を計数し、持玉数演算処理部で前記持玉数から前記払出玉数計数部による計数値を減算し、この減算値を前記持玉数表示部で表示する、計数機付持玉払出装置とした。
【0008】
また、請求項3の発明は、遊技場の複数の遊技機のそれぞれに対応して配設された記録媒体処理装置と、当該記録媒体処理装置に書込み読出し可能な遊技者用記録媒体と、前記記録媒体処理装置と通信可能な管理装置とから成り、前記記録媒体処理装置は、遊技媒体を計数する持玉計数部と、この持玉計数部で計数された持玉数を特定可能な持玉数特定可能情報を前記遊技者用記録媒体に記録可能にするとともにこの遊技者用記録媒体に記録されている情報を読み込み可能な読取り書込み部と、前記遊技者用記録媒体に記録されている持玉数特定可能情報から持玉数を特定してその数を表示する持玉数表示部と、この持玉数表示部に表示された数を上限として持玉を払い出す操作を受け付ける持玉払出操作部と、この持玉払出操作部の操作の受け付けを検知する検知部と、この検知部での検知により遊技媒体を払い出す制御を行う動作制御部と、この動作制御部の制御により遊技媒体を払い出す玉払出部と、この玉払出部から払い出される遊技媒体を計数する払出玉数計数部と、この払出玉数計数部による計数値を受信して前記持玉数から減算する持玉数演算処理部と、前記管理装置との通信を行う通信部と、前記管理装置から受信した持玉数情報及びこれから払い出され減算処理が行われた後の持玉数情報、又は前記持玉計数部で計数され持玉数情報に加算された後の持玉数情報を保持する内部記憶部とを備え、前記遊技者用記録媒体は、少なくとも持玉数を特定可能な情報である持玉数特定情報を記録する持玉数特定情報記録部を備え、前記管理装置は、前記記録媒体処理装置との通信を行う通信部と、前記各遊技者用記録媒体のそれぞれに対応する持玉数情報を記憶している持玉数情報記憶部と、前記記録媒体処理装置から持玉数特定情報を受信したとき、この受信した持玉数特定情報に基づいて持玉数情報を特定する制御を行う持玉数情報特定制御部とを備え、前記記録媒体処理装置が前記遊技者用記録媒体の返却操作を受け付けたときこの返却する遊技者用記録媒体に対応する持玉数情報を前記管理装置に送信し、この持玉数情報を受信した管理装置は当該受信した持玉数情報を持玉数情報記憶部に記憶し、前記遊技者用記録媒体が前記記録媒体処理装置に挿入されると前記読取り書込み部で遊技者用記録媒体の持玉数特定情報記録部に記録されている持玉数特定情報を読み取り、この読み取った持玉数特定情報を前記管理装置に送信し、この持玉数特定情報を受信した前記管理装置は、前記持玉数情報特定制御部にて、受信した持玉数特定情報から持玉数情報を特定し、前記管理装置はこの特定した持玉数情報を前記記録媒体処理装置に送信し、この持玉数情報を受信した記録媒体処理装置は、その持玉数情報を前記内部記憶部に記憶すると共にこの持玉数情報から特定される持玉数を前記持玉数表示部に表示し、前記記録媒体処理装置の検知部で持玉払出操作部の操作の受け付けを検知し続けている間、動作制御部が動作して前記玉払出部が遊技媒体の払出し動作を行い、払出玉数計数部では当該玉払出部から払出される遊技媒体を計数し、持玉数演算処理部で持玉数から前記払出玉数計数部による計数値を減算し、この減算値を前記持玉数表示部で表示する、持玉払出システムとした。
【0009】
また、請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記記録媒体処理装置は、前記遊技者用記録媒体の返却操作を受け付けたとき、当該返却する前記遊技者用記録媒体の持玉数特定情報記録部に前記持玉数特定情報を記録して返却動作を行う、持玉払出システムとした。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、遊技者の操作に応じて持玉が払い出されるように構成したことにより、遊技者の望む以上の持玉の払い出しが行われることは生じず、遊技者の意図に沿った持玉の払出が可能となる。
【0011】
また、請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、持玉が払い出されている間中、持玉表示部で減算されていく持玉数が表示されるので、遊技者は払出された遊技媒体の数を把握し、所望の払出玉数で持玉払出ボタンの押下をやめることができる。
【0012】
また、請求項3の発明によれば、請求項1及び2の発明の効果に加え、持玉を払出す際、遊技者用記録媒体を記録媒体処理装置に挿入すると、遊技者の持玉数情報を管理装置に確認し、これを持玉表示部に表示するので、より正確な持玉数で払出処理が可能である。また、請求項4の発明によれば、当該遊技者用記録媒体に持玉数特定情報が記録されているため、後刻の使用の際、管理装置に記憶されている持玉数情報を確実に特定することができ、より正確な持玉数が確保できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
この発明は、遊技場の各遊技機に対応して配置した持玉払出装置において、持玉払出ボタンを押している間中、持玉は払い出されるように構成した持玉払出装置である。
【実施例1】
【0014】
以下、この発明の実施例1を図に基づいて説明する。
図1は、この発明の概略構成図であり、遊技場の複数の遊技機のそれぞれに対応して記録媒体処理装置であるユニット10が配設されている。このユニット10には、遊技媒体を計数する持玉計数部11と、この持玉計数部11で計数された持玉数を特定可能な持玉数特定可能情報を遊技者用記録媒体20に記録可能にするとともにこの遊技者用記録媒体20に記録されている情報を読み込み可能な読取り書込み部12と、この読取り書込み部12で読み取った前記遊技者用記録媒体20に記録されている持玉数特定情報から持玉数を特定してその数を表示する持玉数表示部13と、この持玉数表示部13に表示された数を上限として持玉を払い出す操作を受け付ける持玉払出操作部14が備わっている。
【0015】
また、ユニット10には、制御部15、動作制御部16及び玉払出部17を備えている。前記制御部15は、前記持玉払出操作部14の押下を検知し、この検知により前記動作制御部16に玉の払い出しを要求し、また、持玉数の演算処理を行う機能を有している。
【0016】
また、図2に示すように、前記動作制御部16は、前記玉払出部17の玉払出しを制御し、前記玉払出部17から払い出される遊技媒体を計数(カウント)し、また前記制御部15に対し払出完了通知をする機能を有している。このようにこの実施例では前記ユニット10に持玉払出装置が設けられている。
【0017】
また、ユニット10には、サーバー30との通信を行う通信部18と、後述のようにサーバー30から受信した持玉数情報及びこれから払い出され減算処理が行われた後の持玉数情報、又は持玉計数部11で計数され、持玉数情報に加算された後の持玉数情報を保持する内部記憶装置19が設けられている。
【0018】
また、遊技者用記録媒体20は、各遊技者用記録媒体20に割り振られた固有の識別情報を記録する識別情報記録部21と、持玉数を特定可能な情報である持玉数特定情報を記録する持玉数特定情報記録部22とを備えている。
【0019】
また、サーバー30は、ユニット10との通信を行う通信部31と、遊技者用記録媒体20に記録している識別情報と同一の情報を記憶している識別情報記憶部32と、この識別情報記憶部32に記憶している各識別情報にそれぞれ関連付けられた持玉数情報を記憶している持玉数情報記憶部33と、ユニット20から識別情報及び持玉数特定情報を受信したとき、この受信した識別情報を基に持玉数情報を特定する制御を行う持玉数情報特定制御部34とを備えている。
【0020】
また、遊技者が遊技を終了して返却ボタン(図示省略)を押下した際に、ユニット10が、識別情報が記録されている遊技者用記録媒体20に持玉数特定情報を書き込んで排出すると共に、この書き込んだ遊技者用記録媒体20の識別情報と、持玉数情報とをサーバー30に送信する。そして、これらの情報を受信したサーバー30は識別情報を識別情報記憶部32に記憶すると共に、この識別情報に関連付けて持玉数情報を持玉数情報記憶部33に記憶する。すなわち、持玉数情報記憶部33に記憶されている持玉数情報は、当該遊技者用記録媒体20がユニット10から排出されたときの持玉数を示している。
【0021】
次に、この持玉払出装置の動作手順を図3に基づいて説明する。
図3は、前記ユニット10の各部に対応した処理フローチャート図である。まず、遊技者は、遊技者用記録媒体20をユニット10のカード挿入部(図示省略)に挿入する。これにより、読取り書込み部12で遊技者用記録媒体20の識別情報記録部21及び持玉数特定情報記録部22に記録されている識別情報及び持玉数特定情報を読み取り、これら読み取った情報を通信部18を介してサーバー30に送信する。これらの情報を受信したサーバー30は、持玉数情報特定制御部34にて、受信した識別情報と同一の識別情報が識別情報記憶部32に存在するかを検索する。この検索で同一の識別情報が存在した場合、その識別情報に関連付けて持玉数情報記憶部33に記憶されている持玉数情報を特定する。そして、サーバー30はこの特定した持玉数情報を、通信部31を介してユニット10に対して送信する。この持玉数情報を受信したユニット10は、その持玉数情報を内部記憶部19に記憶すると共にこの持玉数情報から特定される持玉数を持玉数表示部13に表示する(ステップS1)。そして、当該遊技者が持玉払出操作部14を押下すると、制御部15ではこれを検知する(ステップS2)。この検知がない場合は、ステップS1に戻る。
【0022】
前記払出操作部14の押下の検知があると、玉払出しを動作制御部16に要求する(ステップS3)。そこで、動作制御部16では玉払出制御(ステップS4)により、玉払出部17は玉払出しを行う(ステップS5)。これには玉払出部17でソレノイドが動作し、1個の玉が払出されるが、この払出される玉がセンサーを通過することにより、払出し玉数が計数される(ステップS6)。このステップS3からステップS6の動作を1回につき前記センサーから前記動作制御部16に計数信号が送信され、これを動作制御部16が受信し、玉払出完了通知が前記制御部15に出される。
【0023】
これにより、前記制御部15では、持玉演算処理(ステップS7)により前記持玉数表示部13で表示された持玉数、すなわち、内部記憶部19に記憶された持玉数情報から特定される持玉数から1を減算し、この減算後の持玉数に対応する持玉数情報を内部記憶部19に記憶すると共にこれを前記持玉数表示部13に表示する。そこで、持玉払出操作部14が押下されていると、前記制御部15でこれを検知し、さらに前記ステップS3からステップS7までの動作が繰り返される。従って、この実施例では、玉1個の払い出し毎に、持玉演算処理し、その際、持玉払出操作部14が押下されていると玉が払出される。それ故、前記持玉払出操作部14の操作を受け付けている間中、前記玉払出部17が遊技媒体の払出し動作を行うこととなる。
【0024】
なお、遊技者用記録媒体20はカード状に構成しても良いし、コイン状に構成しても良い。また、ICチップ内蔵型に形成しても良いし、磁気テープ型に形成しても良い。
【0025】
また、本実施例では、遊技者用記録媒体20がユニット10から返却される都度、当該遊技者用記録媒体20の持玉数特定情報記録部22に持玉数特定情報を記録することとしているが、この記録処理を行わず、予め持玉数特定情報記録部22に記録されている持玉数特定情報を基にしてサーバー30において持玉数を特定することとしても良い。
【0026】
また、本実施例では識別情報とは別に持玉数特定情報を遊技者用記録媒体20に記録し、これを使用しているが、持玉数特定情報を識別情報と兼用させても良い。すなわち、遊技者用記録媒体20には識別情報が記録され、この識別情報が読取り書込み部12にて読み取られてユニット10からサーバー30に送信され、サーバー30では受信した識別情報を基に持玉数情報の特定を行い、特定できた持玉数情報を当該ユニット10に送信し、この持玉数情報を受信したユニット10は持玉数表示部13に持玉数を表示する構成とすることもできる。この場合は、遊技者用記録媒体20に持玉数特定情報記録部22は設けない。
【0027】
また、本実施例では玉払出部17による払出し玉数1個当たりで玉払出完了通知を制御部15に送出することとしているが、例えば、払出し玉数5個当たり、すなわち、前記計数信号を5回検知したら玉払出完了通知を制御部15に送出する構成としても良い。このような構成にすることにより、制御部15及び動作制御部16で行う通信回数を減少させることができ、玉払い出しの遅延を少なくすることができる。
【0028】
また、本明細書では「持玉」と表現しているが、パチンコ玉に限定されるものではなく、スロットマシン用のメダルも含まれる。
【0029】
さらに、本明細書では「持玉」に、遊技者が遊技場に預け入れた遊技媒体(貯玉)も含むものとしている。
【0030】
また、持玉を払い出す際に遊技場が手数料を徴収することとなっている場合、この手数料分を差し引いた量の持玉量を上限として払い出しを行うこととしても良い。この場合、例えば遊技者により持玉払出操作部14が押下されたときに持玉数表示部13に表示された値から手数料分を差し引く演算を行い、この演算結果の持玉量を上限として、上述したような払出動作を行うように構成すること画できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】この発明の実施例1の設備装置全体を示したブロック図である。
【図2】この発明の実施例1のユニット装置(持玉払出装置)の概略構成図である。
【図3】この発明の実施例1の装置の各構成部に対応した処理フローチャート図である。
【符号の説明】
【0032】
10 ユニット 11 持玉計数部
12 読取り書込み部 13 持玉数表示部
14 持玉払出操作部 15 制御部
16 動作制御部 17 玉払出部
18 通信部 19 内部記憶部
20 遊技者用記録媒体 21 識別情報記録部
22 持玉数特定情報記録部 30 サーバー
31 通信部 32 識別情報記憶部
33 持玉数情報記憶部 34 持玉数情報特定制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技場に配置される遊技機に対応して配置され、
遊技媒体を計数する持玉計数部と、
この持玉計数部で計数された持玉数を特定可能な持玉数特定可能情報を遊技者用記録媒体に記録可能にするとともにこの遊技者用記録媒体に記録されている情報を読み込み可能な読取り書込み部と、
この読取り書込み部で読み取った前記遊技者用記録媒体に記録されている持玉数特定情報から持玉数を特定してその数を表示する持玉数表示部と、
この持玉数表示部に表示された数を上限として持玉を払い出す操作を受け付ける持玉払出操作部と、
この持玉払出操作部の操作の受け付けを検知する検知部と、
この検知部での検知により遊技媒体を払い出す制御を行う動作制御部と、
この動作制御部の制御により遊技媒体を払い出す玉払出部と、
この玉払出部から払い出される遊技媒体を計数する払出玉数計数部と、
この払出玉数計数部による計数値を受信して前記持玉数から減算する持玉数演算処理部と、
を備え、
前記持玉払出操作部の操作を受け付けている間、前記玉払出部が遊技媒体の払い出し動作を行うことを特徴とする、計数機付持玉払出装置。
【請求項2】
前記検知部で持玉払出操作部の操作の受け付けを検知することにより、動作制御部が動作して前記玉払出部が遊技媒体の払出し動作を行い、払出玉数計数部では当該玉払出部から払出される遊技媒体を計数し、持玉数演算処理部で持玉数から前記払出玉数計数部による計数値を減算し、この減算値を前記持玉数表示部で表示することを特徴とする、請求項1に記載の計数機付持玉払出装置。
【請求項3】
遊技場の複数の遊技機のそれぞれに対応して配設された記録媒体処理装置と、当該記録媒体処理装置に書込み読出し可能な遊技者用記録媒体と、前記記録媒体処理装置と通信可能な管理装置とから成り、
前記記録媒体処理装置は、遊技媒体を計数する持玉計数部と、この持玉計数部で計数された持玉数を特定可能な持玉数特定可能情報を前記遊技者用記録媒体に記録可能にするとともにこの遊技者用記録媒体に記録されている情報を読み込み可能な読取り書込み部と、前記遊技者用記録媒体に記録されている持玉数特定可能情報から持玉数を特定してその数を表示する持玉数表示部と、この持玉数表示部に表示された数を上限として持玉を払い出す操作を受け付ける持玉払出操作部と、この持玉払出操作部の操作の受け付けを検知する検知部と、この検知部での検知により遊技媒体を払い出す制御を行う動作制御部と、この動作制御部の制御により遊技媒体を払い出す玉払出部と、この玉払出部から払い出される遊技媒体を計数する払出玉数計数部と、この払出玉数計数部による計数値を受信して前記持玉数から減算する持玉数演算処理部と、前記管理装置との通信を行う通信部と、前記管理装置から受信した持玉数情報及びこれから払い出され減算処理が行われた後の持玉数情報、又は前記持玉計数部で計数され持玉数情報に加算された後の持玉数情報を保持する内部記憶部とを備え、
前記遊技者用記録媒体は、少なくとも持玉数を特定可能な情報である持玉数特定情報を記録する持玉数特定情報記録部を備え、
前記管理装置は、前記記録媒体処理装置との通信を行う通信部と、前記各遊技者用記録媒体のそれぞれに対応する持玉数情報を記憶している持玉数情報記憶部と、前記記録媒体処理装置から持玉数特定情報を受信したとき、この受信した持玉数特定情報に基づいて持玉数情報を特定する制御を行う持玉数情報特定制御部とを備え、
前記記録媒体処理装置が前記遊技者用記録媒体の返却操作を受け付けたときこの返却する遊技者用記録媒体に対応する持玉数情報を前記管理装置に送信し、この持玉数情報を受信した管理装置は当該受信した持玉数情報を持玉数情報記憶部に記憶し、
前記遊技者用記録媒体が前記記録媒体処理装置に挿入されると前記読取り書込み部で遊技者用記録媒体の持玉数特定情報記録部に記録されている持玉数特定情報を読み取り、この読み取った持玉数特定情報を前記管理装置に送信し、この持玉数特定情報を受信した前記管理装置は、前記持玉数情報特定制御部にて、受信した持玉数特定情報から持玉数情報を特定し、前記管理装置はこの特定した持玉数情報を前記記録媒体処理装置に送信し、この持玉数情報を受信した記録媒体処理装置は、その持玉数情報を前記内部記憶部に記憶すると共にこの持玉数情報から特定される持玉数を前記持玉数表示部に表示し、
前記記録媒体処理装置の検知部で持玉払出操作部の操作の受け付けを検知し続けている間、動作制御部が動作して前記玉払出部が遊技媒体の払出し動作を行い、払出玉数計数部では当該玉払出部から払出される遊技媒体を計数し、持玉数演算処理部で持玉数から前記払出玉数計数部による計数値を減算し、この減算値を前記持玉数表示部で表示することを特徴とする、持玉払出システム。
【請求項4】
前記記録媒体処理装置は、前記遊技者用記録媒体の返却操作を受け付けたとき、当該返却する前記遊技者用記録媒体の持玉数特定情報記録部に前記持玉数特定情報を記録して返却動作を行うことを特徴とする、請求項3に記載の持玉払出システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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