計算された要求に基づいて医療処置セラピーを提供する方法および装置
患者(18)に医療処置を配信する医療処置管理システム(10)である。システム(10)は、医療デバイス(12)、医療デバイス(12)に接続される電子機器プロセッサ(28)と、電子機器プロセッサ(28)に接続されるセンサ(16)とを備える。センサ(16)は、プロセッサ(28)に送信する1つ以上の信号を受信する。信号は、患者の生理学的状態および/または患者の環境から導かれる。プロセッサ(28)は、信号を受信し、信号の計算(30)を実行する。計算の結果に基づいて、プロセッサ(28)は、ある期間、患者(18)への医療処置の配信を調整する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(技術分野)
本発明は、概して、計算された要求に基づいて患者に医療処置を提供する医療処置装置に関し、より詳細には、患者の生理的および/または環境的条件によって自動的にトリガーおよび制御される、患者に医療処置を配信する医療処置管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
多くのタイプの医療処置では、処置の影響および最終的な有用性は、治療に対する患者の耐容性および感受性に依存する。このような測定は、正確かつ効果的に患者を治療する際に、医者を支援する。しかしながら、現在のところ、特定の被験者の実際の計測または被験者の環境ではなく客観的な計測に基づいて、多くの医療処置が患者に提供されている。
【0003】
例えば、多くの薬物療法の典型的な医療処置パラメータは、一般的な24時間周期のシステムに基づいて提供される。24時間周期のシステムの下では、植物および動物の典型的な生理学的機能は、およそ24時間間隔で再発することが、医療産業界では知られている。人間の場合、身体の時計は、視交差上核(SCN)に配置され、別個の細胞群は、視床下部内に検出される。SCNは、人間の身体の24時間周期のリズムを制御または調整する。通常、人間の24時間周期のリズムは、松果体によるメラトニン分泌を介して、眼を通る光と暗闇との交代によってキャリブレーションされる。
【0004】
さらに、通常の人間の組織の細胞の代謝および増殖は、同様のリズムを表し、これにより、振幅ならびにピークおよびトラフの時間が予測可能となる。このようなリズムは、薬理学的特性、耐容性、および最終的な有用性に影響する。例えば、24時間周期のリズムは、癌治療における、耐容性および抗腫瘍性の効能を含む、抗癌性医薬品の利用および効果に影響する。したがって、時間薬理学の処置(intervention)では、抗癌剤薬物は、特に化学療法とともに、標準的な24時間周期のリズムにしたがって配信される。例えば、Floxuridine配信は、通常4回に分けて服用され、各服用量は、一日の時間に依存する。
【0005】
午前9時〜午後3時の間に服用量の14%
午後3時〜午後9時の間に服用量の68%
午後9時〜午前3時の間に服用量の14%
午前3時〜午前9時の間に服用量の4%
通常、薬剤が配信される時間は、医者によって選択され、患者の代謝の変化と客観的に一致する。しかし、24時間周期のリズムは、単に、患者の代謝の変化の推定値であり、実際の患者の代謝には基づいていない。したがって、薬剤配信が実際に患者の実際の代謝と一致するかどうかは、評価も判定もされない。
【0006】
さらに、異なる医療処置は、異なる最適服用時間プロファイルを有する。例えば、異なる抗腫瘍性の薬物は、通常、異なる時間に服用される。EpirubicinおよびDaunorubicinは、通常、ライトオンセットの後の2時間で服用される。Cycophasphamideは、通常、ライトオンセットの後の12時間で服用される。Cisplatinは、通常、ライトオンセットの後の15時間で服用される。Vinblastineは、通常、ライトオンセットの後の18時間で服用される。理解され得るように、異なる薬物は、異なる作用のメカニズムを有する。
【0007】
しかし、他のファクタがまた、適切な医療処置に影響を与える。例えば、通常の組織の最小の感受性は、薬物の代謝(例えば、グルタチオン)に影響を与える酵素レベルに関連すると考えられる。これらの可変量の全体のドライバは、患者の休息活動周期であると考えられる。この効果のために、研究室のラット研究が、12時間の光および12時間の暗闇のサイクルの支配下にある動物により導かれるべきであることが知られている。
【0008】
それにもかかわらず、異なる患者は(癌治療については、および異なる腫瘍でさえ)、全く同一の24時間周期ではないことが知られている。したがって、24時間周期の治療の間で最適化するべき少なくとも2つの局面が存在する。(1)腫瘍(単数または複数)のピーク感受性、(2)通常の組織の最小の感受性である。
【0009】
標準的な時間薬理学の処置は、時間および服用を制御することによって、薬物耐容性の24時間周期のリズムの利点を利用する。したがって、このことは、毒性の効果を低減し、患者の生活の質を改良することができる。さらに、化学療法の薬物を含む多くの薬物では、少なくとも毒性の24時間周期の時間でより大きい最大耐用性を示した服用を管理することによって、生存の改良が導かれ得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上述のように、標準的な24時間周期のシステムに従う医療処置を提供することには、多くの欠点が存在する。
【0011】
したがって、特定の患者に対する医療処置の配信を主観的に決定し、トリガーし、かつ制御する方法および装置が、非常に望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明を理解するために、添付の図面を参照して、例に沿って説明される。
【0013】
本発明の医療処置両方を提供する方法および装置は、戦略制御を計算する実際のデータに基づく。通常、本発明のシステムは、医療デバイスに接続される医療デバイス、制御アルゴリズム、およびセンシングデバイスを備える。
【0014】
本発明の1つの局面によると、センシングデバイスは、自動的に信号を受信し、その信号を制御アルゴリズムに送信する。制御アルゴリズムは、センシングデバイスから受信した信号を処理して、医療処置が患者に配信されるべきかどうかを判定する。処理された信号の結果に基づき、制御アルゴリズムは、フィードバック制御を展開して、患者への医療処置の配信を制御する。
【0015】
本発明の別の局面によると、患者に処置を配信する医療装置が提供される。医療装置は、医療処置を有する医療デバイス、および、医療デバイスに電気的に接続されるコントローラを備える。コントローラは、動的にセンシングデバイスから受信した信号を処理する制御アルゴリズムを内部に格納する。制御アルゴリズムは、信号を処理した結果に基づいてフィードバック制御を展開して、薬剤が医療デバイスから患者に配信されるべきかどうかを判定し、医療デバイスにフィードバック制御を提供して、患者への医療処置の配信を制御する。
【0016】
本発明の別の局面によると、センサが患者に接続されて、患者の生理学的状態に関する情報を患者から受信する。センサから受信した情報は、制御アルゴリズムに送信され、この情報は、医療デバイスから患者への薬剤の配信を制御するために処理される。
【0017】
本発明の別の局面によると、患者の生理学的状態に関する信号は、患者の心拍、患者の体温、患者の活動、患者の代謝要求、患者の細胞代謝、および患者の増殖からなる群から選択される。
【0018】
本発明の別の局面によると、センサは、患者の環境から信号を受信する。センサは、信号をプロセッサに送信し、プロセッサは、ある期間、信号の計算に基づいて、医療デバイスから患者への医療処置の配当を調整する。
【0019】
本発明の別の局面によると、医療処置を患者に配信する医療処理管理システムは、医療デバイスおよび第1のセンサを備える。医療デバイスは、ある期間、センサからの信号に基づいて、患者への医療処置の配当を調整するプロセッサを有する。プロセッサに接続される第1のセンサは、患者の生理学的状態に関する信号を患者から受信し、その信号をプロセッサに送信する。プロセッサは、受信した信号を処理して、医療デバイスからの医療処置の配当を調整する。
【0020】
本発明の別の局面によると、医療処置管理システムは、さらに、プロセッサに接続される第2のセンサを備える。第2のセンサは、患者の環境の条件に基づいて信号を取得し、この信号をプロセッサに送信する。患者に対する管理される特定の医療処置に応じて、プロセッサは、第1のセンサおよび第2のセンサの1つから信号を要求する。
【0021】
本発明の別の局面によると、第1のセンサおよび第2のセンサの両方から信号を要求し、さらに、プロセッサは、信号を処理し、処理された信号の累積的な結果に基づいて、医療デバイスからの医療処置の配当を調整する。
【0022】
本発明の別の局面によると、センサは、患者の生理学的状態に関する複数の信号を患者から受信し、この信号をプロセッサに送信する。プロセッサは、信号を受信し、この信号を処理し、処理された信号の累積的な結果に基づいて、医療デバイスからの医療処置の配当を調整する。
【0023】
本発明の別の局面によると、医療処置管理システムは、患者に医療処置を配信する第2の医療デバイスをさらに備える。プロセッサは、第2のセンサから信号を受信し、第2の信号を処理し、第2の医療デバイスから患者への医療処置の配当を調整する。
【0024】
本発明の別の局面によると、医療装置は、患者に医療処置を管理するプログラム可能医療デバイスとコントローラとを備える。プログラム可能医療デバイスは、プログラム可能医療デバイス用の制御コマンドを入力するための第1の入力デバイスを有し、このコントローラは、このコントローラ用の制御コマンドを入力する第2の入力デバイスを有する。入力デバイスは、同じ位置に配置され得、1つ以上の入力デバイスが、リモート位置に配置され得る。1つ以上の入力デバイスは、同じリモート位置にあってもよいし、なくてもよい。
【0025】
本発明の別の局面によると、本発明のセンシングデバイスは、患者に接続されるバイタルサインモニタを備える。バイタルサインモニタは、患者から第1の信号を取得し、第2の信号をコントローラに送信する。
【0026】
本発明の別の局面によると、センシングデバイスは、患者に接続される活動センサを備える。この活動センサは、患者から第1の信号を取得し、第2の信号をコントローラに送信する。
【0027】
本発明の別の局面によると、センシングデバイスは、患者の細胞の代謝に基づいて、信号を取得する。
【0028】
本発明の別の局面によると、センシングデバイスは、患者の細胞の増殖に基づいて、信号を取得する。
【0029】
本発明の別の局面によると、センシングデバイスは、コントローラに接続される光センサを備え、光センサは、周囲の光に基づいて第1の信号を取得し、第2の信号をコントローラに送る。
【0030】
本発明の別の局面によると、センシングデバイスおよび制御アルゴリズムを有するコントローラは、一体化したコンポーネントである。
【0031】
本発明のさらに別の局面によると、患者に医療処置を提供する方法が提供される。医療処置の配信は、患者の1つ以上の生理学的または環境条件によってトリガーされる。
【0032】
本発明の別の特徴および利点は、添付の図面と関連させてなされる以下の説明から明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
本発明は多くの異なる形式の実施形態が可能である一方、本発明の開示は、本発明の原理の例示であると考えられ、本発明の広範な局面を示される実施形態に制限することは意図されないことの理解とともに、図面に示され、本明細書中に本発明の詳細な好ましい実施形態で説明される。
【0034】
ここで図面の詳細を参照すると、医療処置配信制御を利用して、特定の患者の状態および/または特定の患者の環境の変化に基づいて医療処置を配当する、医療処置管理システム10が示される。図1に示されるように、医療処置管理システム10の1つの実施形態は、医療デバイス12、医療デバイス12に接続された制御アルゴリズム26、および患者18に接続されたセンサ16を備える。医療デバイス12は、輸液ポンプ、人工呼吸器、インシュリン配信デバイス、および麻酔配信デバイスを備えるがこれらに制限されない様々なデバイスの1つであってもよいが、当業者であれば、他の医療デバイスが本発明の範囲から逸脱することなく利用され得ることを理解し得る。さらに、医療デバイス12は、プログラム可能であり得る。
【0035】
1つの実施形態では、図9に示される輸液ポンプ20は、患者18への液体薬(liquid medicant)を管理する医療デバイス12として利用される。通常、医療デバイス12は、薬剤の供給(示されない)および患者18への薬剤を配信する手段(示されない)を有する。輸液ポンプ20により、薬剤の供給は、通常、注射器またはIVタイプバックに含まれる液体薬である。さらに、輸液ポンプ20により、薬剤を配信する手段は、液体輸液デバイスを備え、多くの場合、患者に接続されることに適合する中空針またはカテーテル、液体輸液デバイスに接続されるコンジットまたはチューブ、液体輸液デバイスによりコンジットを介して患者に液体薬をポンピングするポンピングメカニズム、ならびに、ポンピングメカニズムを制御するコントローラを備える。しかし、他のタイプの医療デバイスが利用される場合、医療処置および処置を配信する手段は、特定の医療デバイスに一致するように変化する。例えば、それぞれ適切な配信手段により、人工呼吸器は、患者に酸素を供給し、インシュリン配信メカニズムは、患者にインシュリンを配信し、麻酔デバイスは、麻酔ガスまたは麻酔薬を患者に提供する。
【0036】
図1に示される実施形態では、センサ16は、患者18に接続され、患者18の生理学的状態に関する情報を患者18から受信する。当業者には理解されるように、このような生理学的状態は、患者の心拍、患者の体温、患者の血圧、患者の活動レベル、患者の細胞の代謝、患者の細胞の増殖、患者の代謝要求、患者の食物摂取量、および患者のSpO2レベル等を含むが、これらに制限されない。これらのファクタおよび当業者に知られた他のファクタは、医療処置、および、特に薬物療法を病状の治療中の個人に配当するためのトリガーとなる出来事であると理解される。さらに、センシングデバイスは、手動の入力を受信する入力デバイスを備え得る。手動の入力は、ヘルスケア提供者または患者によって提供され得る。センシングデバイスに入力を提供する患者の例は、医療デバイス12がインシュリン配信メカニズムである場合である。このように、患者は、患者によって消費される食べ物のタイプを示す入力をセンサに提供し得る。
【0037】
1つの実施形態では、複数のセンサ16は、患者の特定の物理パラメータを継続的にモニタする携帯用多パラメータの生理学的モニタ(図示されず)に含まれる。モニタは、EKG電極、胸部拡張センサ、加速度計、胸部マイクロフォン、バイオメトリック圧力センサ、体温センサ、および周囲温度センサを含む、センサ16を有する。各センサは、アナログデジタル変換器(ADC)に出力信号を提供する。
【0038】
このような実施形態では、センサ16は、身体ストラップ(図示されない)に設けられ得、身体ストラップは、上部に様々なセンサおよびサポーティング電子機器が配当される胸部ストラップを含み得る。(さらに、多パラメータモニタリングデバイスが、胸部以外の身体の一部分のまわりにストラップによってマウントされ得ることが当業者に理解される。)胸部ストラップは、患者18の胴のまわりに適合するように適合される。
【0039】
様々なパラメータセンサ16は、センサが検出するパラメータ(単数または複数)に最も適したストラップに配置される。各センサ16は、信号処理の分野では公知であるように、センサ信号をフィルタリングおよび増幅するアナログ回路に電気的入力を提供し、コントローラハードウェアの一部分であり得るアナログデジタル変換器にそれらのセンサ信号を出力する。ストラップのセンサは、以下のようであり得る。患者の胸部の表面の温度を感知する胸の温度センサ、患者の環境の周囲のバイオメトリック圧を感知するバイオメトリック圧力センサ、患者の胸部の拡張および収縮を示す胸部ストラップの伸張を検出する胸部拡張(人工呼吸)センサ、患者の身体の運動および傾きを検出する加速度計、患者の環境の周囲温度を感知する周囲温度センサ、患者の胴内からの音を検出するマイクロフォン、腕の下の患者の胴の側面の温度を感知する脇の下温度センサ、ならびに心筋のアクションによって生じる電気信号を検出するEKG電極である。EKG電極は、グランドまたは基準電極と組み合わせて利用され、患者の胸部の肌に接触して配置され、患者の心筋のポンピングアクションによって発生する電気信号を検出する。EKG(電極心電図)が、医学分野で周知である、患者の心臓の動きを示す。
【0040】
さらに図1に示されるように、センサ17は、センサ16に加えて、または、センサ16の代わりに提供され得る。センサ17は、患者18の環境に関する情報を取得する。通常、センサ16、17は、患者18のからの介入なく、自動的に患者の生理学的状態および/または環境条件のそれぞれに関する信号を取得する。制御アルゴリズム26によって必要とされる情報に基づいて、複数のセンサ16、17は、直列または並列に利用され得る(図1、4、7、および8)。
【0041】
センサ16、17は、個人の心拍、体温、血圧、活動レベル、細胞の代謝、細胞の増殖、代謝要求、SpO2レベル等に関するか、あるいは、周囲温度、周囲の光条件等の環境条件17に基づく信号のような信号を受信することができる任意のデバイスであり得る。図4および5に示されるように、このようなセンサ16、17は、バイタルサインモニタ、血圧モニタ、光センサ、環境センサ、および活動センサを含み得るがこれらに限定されない。さらに、図6に示されるように、別個のコンポーネントではなく、センサ16、17は、コントローラ28と統合されてもよい。
【0042】
センサ16、17から受信した信号は、制御アルゴリズム26に電気的に送信される24。図2、3、および6に示されるように、制御アルゴリズム26は、コントローラ28(プロセッサとも呼ばれる)の一部であってもよい。さらに、図3に示されるように、コントローラ28は、医療デバイス12のコンポーネントであってもよい。患者18に対して管理される特定の医療処置に応じて、制御アルゴリズム26は、1つ以上のセンサ16、17から信号を要求し得る。患者の休息活動または代謝サイクルが、コルチゾール、肝酵素、およびクレアチンの血液細胞数、血漿、または血清濃度を含む様々な要素を計測することによって、観血的に判定され得ることが理解される一方で、他の方法もまた利用可能である。例えば、患者の休息活動または代謝サイクルは、患者のバイタルサインまたは活動によって非観血的に計測され得る。さらに、患者の体温が夜間に低下し、患者の心拍は、患者が休息しているときに低下することが発見された。したがって、このような信号は、センサ16、17によって取得され、このような情報は、処理のための制御アルゴリズム26に送信される24。
【0043】
制御アルゴリズム26が異なる医療処置ごとにおそらく異なることが理解され、さらに、同一の医療処置に対しても、制御アルゴリズム26が異なる患者では異なり得ることも理解される。制御アルゴリズム26の1つの例が、図10に示される。図10に示されるように、制御アルゴリズム26は、患者18の心拍の関数として、患者への薬剤の配信を制御するために利用され得る。この実施形態では、制御アルゴリズム26は、患者の心拍の信号をセンサ16の1つから受信する。制御アルゴリズム26は、最大心拍と信号を比較することによって、信号30を処理する。心拍信号が最大心拍信号よりも小さい場合に、制御アルゴリズムは、フィードバック制御32を展開(develop)して、輸液ポンプ12の輸液の速度を2%まで低下させる。心拍信号が最大心拍信号よりも小さくない場合に、制御アルゴリズムは、さらに、輸液療法が完了したかどうかを判定する。輸液療法が完了していない場合、輸液を続けるための、フィードバック制御32が提供される。心拍信号のさらなる処理30がその後も継続される。輸液療法が完了していた場合、輸液ポンプ12を停止するための、フィードバック制御32が提供される。
【0044】
制御アルゴリズム26が送信された信号24を受信した後、この制御アルゴリズム26は、制御アルゴリズム26を介して信号を処理し30、結果として生じるフィードバック制御32が展開される。複数の信号が複数のセンサ16、17からリクエストされ、かつ、受信された場合に、各必要とされる信号は、プログラムされる制御アルゴリズム26によって処理され、結果として生じるフィードバック制御32が展開される。フィードバック制御32は、医療デバイス12の制御信号として動作して、患者18への医療処置の配信を制御または調整する。
【0045】
これは、医療デバイス12に、制御アルゴリズム26によって展開されたフィードバック制御32を送信することによって達成される。フィードバック制御32は、医療デバイス12の動作にコマンドを提供する。フィードバック制御32は、通常、医療デバイス12に信号またはコマンドの2つのうちのいずれかを提供する。すなわち、患者18に医療処置を配信する36か、または、患者に医療処置を配信しない38かのどちらかである。フィードバック制御32は、医療処置を配信する32ために信号を提供する場合、患者18に提供する処置の量および速度を指示する医療デバイス12に信号を提供し得る。このような信号は、薬剤配信の速度を増加または減少させることを含み得る。
【0046】
図7に示されるように、複数の医療デバイス12a、12bは、患者18に医療処置を配信する36ために利用され得る。特定の医療治療は同じであってもよく、異なるように単に服用されてもよく、あるいは、各医療デバイス12a、12bは、患者18に異なる医療処置を配信36してもよい。さらに、図7に示されるように、それぞれ医療デバイス12a、12bごとに、別個の制御アルゴリズム26a、26bが利用され得る。図7の実施形態は、2つの別個の制御アルゴリズム26a、26b、および多くのセンサ16a、16b、および17を利用する。センサ16a、17は、制御アルゴリズム26aに信号を送信24し、制御アルゴリズム26aは、患者18に配信される36処置に応じて、センサ16a、17の一方または両方からの信号を処理し30、結果として生じるフィードバック制御32aを展開し得る。センサ16bは、信号を制御アルゴリズム26bに送信し、制御アルゴリズム26bは、同様に信号を処理して30、結果として生じるフィードバック制御32bを展開する。フィードバック制御32aが第1の医療デバイス12aに送信され、患者18への医療処置の配信36aを制御しつつ、フィードバック制御32bが第2の医療デバイス12bに送信され、同じ患者18に医療処置の配信36bを制御する。
【0047】
逆に、図8に示されるように、1つの制御アルゴリズム26は、複数の医療デバイス12a、12bを制御し得る。この実施形態では、1つの制御アルゴリズム26は、複数のセンサ16a、16b、および17により利用され得る。センサ16a、16b、および17は、制御アルゴリズム26に信号を送信24し、制御アルゴリズム26は、患者18に配信される36処置に応じて、1つ以上のセンサ16a、16b、および17からの信号を処理し30、結果として生じる1つ以上のフィードバック制御32a、32bを展開し得る。フィードバック制御32aが第1の医療デバイス12aに送信され、患者18への医療処置の配信36aを制御しつつ、フィードバック制御32bが第2の医療デバイス12bに送信され、同じ患者18への医療処置の配信36bを制御する。したがって、この実施形態では、第1の医療デバイス12aの制御アルゴリズム26は、第2の医療デバイス12bと同じ制御アルゴリズム26である。
【0048】
医療処置装置10は、異なる処置療法により利用され得るので、制御アルゴリズム26は、通常、異なる処置療法ごとに改変または変更される。したがって、図1および図2に示されるように、通常、入力デバイス42が提供され、制御アルゴリズム26の制御パラメータ44を調節および設定し得る。入力デバイス42は、コントローラ28に接続されてもよいし、直接的に制御アルゴリズム26に接続されてもよい。制御アルゴリズム26は、手動で入力されてもよく、一方で、さらに、データベースまたはネットワークから動的にダウンロードされてもよい。
【0049】
さらに、図1に示されるように、医療デバイス12はまた、医療デバイス12用の入力デバイス48を有し得る。医療デバイス12用の入力デバイス48は、ユーザ(通常は認可された臨床医)が制御コマンド50を入力して、医療デバイス12のパラメータを調節または制御することを可能にする。別の実施形態では、医療デバイス12用の入力デバイスは、コントローラ/制御アルゴリズム用の入力デバイスと同じである。
【0050】
図2に示されるように、制御アルゴリズム26および/またはコントローラ28の制御パラメータをリモートで調節または設定するために、リモートコントローラ46(すなわち、リモート入力デバイス)が提供され得る。本発明の譲受人に譲渡された米国特許第5,885,245号は、リモートコントローラを開示し、特に本明細書中で参照として援用され、本発明の一部をなす。リモートコントローラ46は、医療デバイス12が配置される(すなわち第1の位置)部屋の位置から離れた部屋の位置(すなわち、第2の位置)に配置される。リモートコントローラ46は、医療デバイス12が配置される建物と同じ建物の異なる部屋に配置されて得、または、医療デバイス12が配置される建物とは異なる建物に配置され得る。リモートコントローラ46は、データリンク54を介して従来の音声/データモデム52に接続され、モデム52はまた、音声リンク58を介して電話56に接続される。医療デバイス12は、データリンク62を介して従来の音声/データモデム60に接続され、モデム60は、音声リンク66を介して電話64に接続される。2つのモデム52、60は、通信リンク68を介して双方向性音声およびデータ通信に相互接続され、通信リンク68は、例えば、電話線であり得る。さらに、リモートコントローラ46は、インターネット、イントラネット、およびワイヤレスネットワークを介して、制御アルゴリズム26と通信し得る。さらに、リモートコントローラ26は、サーバであってもよい。
【0051】
特定の実施形態が説明され、かつ記載されたが、多くの改変が本発明の意図から著しく逸脱することなく想定され、保護の範囲は、添付の請求項の範囲によってのみ制限される。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】図1は、本発明の医療処置管理システムのブロック図である。
【図2】図2は、リモート制御を含む、図1の医療処置管理システムの変形のブロック図である。
【図3】図3は、コントローラが医療デバイスのコンポーネントである、図1の医療処置管理システムの別の変形のブロック図である。
【図4】図4は、さまざまなセンシングデバイスを含む、図1の医療処置管理システムの別の変形のブロック図である。
【図5】図5は、さまざまなセンシングデバイスを含む、図1の医療処置管理システムの別の変形のブロック図である。
【図6】図6は、コントローラおよびセンシングデバイスが統合コンポーネントである、図1の医療処置管理システムの別の変形のブロック図である。
【図7】図7は、複数の医療処置デバイスを含む、図1の医療処置管理システムの別の変形のブロック図である。
【図8】図8は、複数の医療処置デバイス用のプロセッサを含む、図7の医療処置管理システムの別の変形のブロック図である。
【図9】図9は、本発明とともに利用される輸液ポンプの1つの実施形態の前面図である。
【図10】図10は、1つのタイプの本発明の制御アルゴリズムのブロック図である。
【技術分野】
【0001】
(技術分野)
本発明は、概して、計算された要求に基づいて患者に医療処置を提供する医療処置装置に関し、より詳細には、患者の生理的および/または環境的条件によって自動的にトリガーおよび制御される、患者に医療処置を配信する医療処置管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
多くのタイプの医療処置では、処置の影響および最終的な有用性は、治療に対する患者の耐容性および感受性に依存する。このような測定は、正確かつ効果的に患者を治療する際に、医者を支援する。しかしながら、現在のところ、特定の被験者の実際の計測または被験者の環境ではなく客観的な計測に基づいて、多くの医療処置が患者に提供されている。
【0003】
例えば、多くの薬物療法の典型的な医療処置パラメータは、一般的な24時間周期のシステムに基づいて提供される。24時間周期のシステムの下では、植物および動物の典型的な生理学的機能は、およそ24時間間隔で再発することが、医療産業界では知られている。人間の場合、身体の時計は、視交差上核(SCN)に配置され、別個の細胞群は、視床下部内に検出される。SCNは、人間の身体の24時間周期のリズムを制御または調整する。通常、人間の24時間周期のリズムは、松果体によるメラトニン分泌を介して、眼を通る光と暗闇との交代によってキャリブレーションされる。
【0004】
さらに、通常の人間の組織の細胞の代謝および増殖は、同様のリズムを表し、これにより、振幅ならびにピークおよびトラフの時間が予測可能となる。このようなリズムは、薬理学的特性、耐容性、および最終的な有用性に影響する。例えば、24時間周期のリズムは、癌治療における、耐容性および抗腫瘍性の効能を含む、抗癌性医薬品の利用および効果に影響する。したがって、時間薬理学の処置(intervention)では、抗癌剤薬物は、特に化学療法とともに、標準的な24時間周期のリズムにしたがって配信される。例えば、Floxuridine配信は、通常4回に分けて服用され、各服用量は、一日の時間に依存する。
【0005】
午前9時〜午後3時の間に服用量の14%
午後3時〜午後9時の間に服用量の68%
午後9時〜午前3時の間に服用量の14%
午前3時〜午前9時の間に服用量の4%
通常、薬剤が配信される時間は、医者によって選択され、患者の代謝の変化と客観的に一致する。しかし、24時間周期のリズムは、単に、患者の代謝の変化の推定値であり、実際の患者の代謝には基づいていない。したがって、薬剤配信が実際に患者の実際の代謝と一致するかどうかは、評価も判定もされない。
【0006】
さらに、異なる医療処置は、異なる最適服用時間プロファイルを有する。例えば、異なる抗腫瘍性の薬物は、通常、異なる時間に服用される。EpirubicinおよびDaunorubicinは、通常、ライトオンセットの後の2時間で服用される。Cycophasphamideは、通常、ライトオンセットの後の12時間で服用される。Cisplatinは、通常、ライトオンセットの後の15時間で服用される。Vinblastineは、通常、ライトオンセットの後の18時間で服用される。理解され得るように、異なる薬物は、異なる作用のメカニズムを有する。
【0007】
しかし、他のファクタがまた、適切な医療処置に影響を与える。例えば、通常の組織の最小の感受性は、薬物の代謝(例えば、グルタチオン)に影響を与える酵素レベルに関連すると考えられる。これらの可変量の全体のドライバは、患者の休息活動周期であると考えられる。この効果のために、研究室のラット研究が、12時間の光および12時間の暗闇のサイクルの支配下にある動物により導かれるべきであることが知られている。
【0008】
それにもかかわらず、異なる患者は(癌治療については、および異なる腫瘍でさえ)、全く同一の24時間周期ではないことが知られている。したがって、24時間周期の治療の間で最適化するべき少なくとも2つの局面が存在する。(1)腫瘍(単数または複数)のピーク感受性、(2)通常の組織の最小の感受性である。
【0009】
標準的な時間薬理学の処置は、時間および服用を制御することによって、薬物耐容性の24時間周期のリズムの利点を利用する。したがって、このことは、毒性の効果を低減し、患者の生活の質を改良することができる。さらに、化学療法の薬物を含む多くの薬物では、少なくとも毒性の24時間周期の時間でより大きい最大耐用性を示した服用を管理することによって、生存の改良が導かれ得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上述のように、標準的な24時間周期のシステムに従う医療処置を提供することには、多くの欠点が存在する。
【0011】
したがって、特定の患者に対する医療処置の配信を主観的に決定し、トリガーし、かつ制御する方法および装置が、非常に望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明を理解するために、添付の図面を参照して、例に沿って説明される。
【0013】
本発明の医療処置両方を提供する方法および装置は、戦略制御を計算する実際のデータに基づく。通常、本発明のシステムは、医療デバイスに接続される医療デバイス、制御アルゴリズム、およびセンシングデバイスを備える。
【0014】
本発明の1つの局面によると、センシングデバイスは、自動的に信号を受信し、その信号を制御アルゴリズムに送信する。制御アルゴリズムは、センシングデバイスから受信した信号を処理して、医療処置が患者に配信されるべきかどうかを判定する。処理された信号の結果に基づき、制御アルゴリズムは、フィードバック制御を展開して、患者への医療処置の配信を制御する。
【0015】
本発明の別の局面によると、患者に処置を配信する医療装置が提供される。医療装置は、医療処置を有する医療デバイス、および、医療デバイスに電気的に接続されるコントローラを備える。コントローラは、動的にセンシングデバイスから受信した信号を処理する制御アルゴリズムを内部に格納する。制御アルゴリズムは、信号を処理した結果に基づいてフィードバック制御を展開して、薬剤が医療デバイスから患者に配信されるべきかどうかを判定し、医療デバイスにフィードバック制御を提供して、患者への医療処置の配信を制御する。
【0016】
本発明の別の局面によると、センサが患者に接続されて、患者の生理学的状態に関する情報を患者から受信する。センサから受信した情報は、制御アルゴリズムに送信され、この情報は、医療デバイスから患者への薬剤の配信を制御するために処理される。
【0017】
本発明の別の局面によると、患者の生理学的状態に関する信号は、患者の心拍、患者の体温、患者の活動、患者の代謝要求、患者の細胞代謝、および患者の増殖からなる群から選択される。
【0018】
本発明の別の局面によると、センサは、患者の環境から信号を受信する。センサは、信号をプロセッサに送信し、プロセッサは、ある期間、信号の計算に基づいて、医療デバイスから患者への医療処置の配当を調整する。
【0019】
本発明の別の局面によると、医療処置を患者に配信する医療処理管理システムは、医療デバイスおよび第1のセンサを備える。医療デバイスは、ある期間、センサからの信号に基づいて、患者への医療処置の配当を調整するプロセッサを有する。プロセッサに接続される第1のセンサは、患者の生理学的状態に関する信号を患者から受信し、その信号をプロセッサに送信する。プロセッサは、受信した信号を処理して、医療デバイスからの医療処置の配当を調整する。
【0020】
本発明の別の局面によると、医療処置管理システムは、さらに、プロセッサに接続される第2のセンサを備える。第2のセンサは、患者の環境の条件に基づいて信号を取得し、この信号をプロセッサに送信する。患者に対する管理される特定の医療処置に応じて、プロセッサは、第1のセンサおよび第2のセンサの1つから信号を要求する。
【0021】
本発明の別の局面によると、第1のセンサおよび第2のセンサの両方から信号を要求し、さらに、プロセッサは、信号を処理し、処理された信号の累積的な結果に基づいて、医療デバイスからの医療処置の配当を調整する。
【0022】
本発明の別の局面によると、センサは、患者の生理学的状態に関する複数の信号を患者から受信し、この信号をプロセッサに送信する。プロセッサは、信号を受信し、この信号を処理し、処理された信号の累積的な結果に基づいて、医療デバイスからの医療処置の配当を調整する。
【0023】
本発明の別の局面によると、医療処置管理システムは、患者に医療処置を配信する第2の医療デバイスをさらに備える。プロセッサは、第2のセンサから信号を受信し、第2の信号を処理し、第2の医療デバイスから患者への医療処置の配当を調整する。
【0024】
本発明の別の局面によると、医療装置は、患者に医療処置を管理するプログラム可能医療デバイスとコントローラとを備える。プログラム可能医療デバイスは、プログラム可能医療デバイス用の制御コマンドを入力するための第1の入力デバイスを有し、このコントローラは、このコントローラ用の制御コマンドを入力する第2の入力デバイスを有する。入力デバイスは、同じ位置に配置され得、1つ以上の入力デバイスが、リモート位置に配置され得る。1つ以上の入力デバイスは、同じリモート位置にあってもよいし、なくてもよい。
【0025】
本発明の別の局面によると、本発明のセンシングデバイスは、患者に接続されるバイタルサインモニタを備える。バイタルサインモニタは、患者から第1の信号を取得し、第2の信号をコントローラに送信する。
【0026】
本発明の別の局面によると、センシングデバイスは、患者に接続される活動センサを備える。この活動センサは、患者から第1の信号を取得し、第2の信号をコントローラに送信する。
【0027】
本発明の別の局面によると、センシングデバイスは、患者の細胞の代謝に基づいて、信号を取得する。
【0028】
本発明の別の局面によると、センシングデバイスは、患者の細胞の増殖に基づいて、信号を取得する。
【0029】
本発明の別の局面によると、センシングデバイスは、コントローラに接続される光センサを備え、光センサは、周囲の光に基づいて第1の信号を取得し、第2の信号をコントローラに送る。
【0030】
本発明の別の局面によると、センシングデバイスおよび制御アルゴリズムを有するコントローラは、一体化したコンポーネントである。
【0031】
本発明のさらに別の局面によると、患者に医療処置を提供する方法が提供される。医療処置の配信は、患者の1つ以上の生理学的または環境条件によってトリガーされる。
【0032】
本発明の別の特徴および利点は、添付の図面と関連させてなされる以下の説明から明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
本発明は多くの異なる形式の実施形態が可能である一方、本発明の開示は、本発明の原理の例示であると考えられ、本発明の広範な局面を示される実施形態に制限することは意図されないことの理解とともに、図面に示され、本明細書中に本発明の詳細な好ましい実施形態で説明される。
【0034】
ここで図面の詳細を参照すると、医療処置配信制御を利用して、特定の患者の状態および/または特定の患者の環境の変化に基づいて医療処置を配当する、医療処置管理システム10が示される。図1に示されるように、医療処置管理システム10の1つの実施形態は、医療デバイス12、医療デバイス12に接続された制御アルゴリズム26、および患者18に接続されたセンサ16を備える。医療デバイス12は、輸液ポンプ、人工呼吸器、インシュリン配信デバイス、および麻酔配信デバイスを備えるがこれらに制限されない様々なデバイスの1つであってもよいが、当業者であれば、他の医療デバイスが本発明の範囲から逸脱することなく利用され得ることを理解し得る。さらに、医療デバイス12は、プログラム可能であり得る。
【0035】
1つの実施形態では、図9に示される輸液ポンプ20は、患者18への液体薬(liquid medicant)を管理する医療デバイス12として利用される。通常、医療デバイス12は、薬剤の供給(示されない)および患者18への薬剤を配信する手段(示されない)を有する。輸液ポンプ20により、薬剤の供給は、通常、注射器またはIVタイプバックに含まれる液体薬である。さらに、輸液ポンプ20により、薬剤を配信する手段は、液体輸液デバイスを備え、多くの場合、患者に接続されることに適合する中空針またはカテーテル、液体輸液デバイスに接続されるコンジットまたはチューブ、液体輸液デバイスによりコンジットを介して患者に液体薬をポンピングするポンピングメカニズム、ならびに、ポンピングメカニズムを制御するコントローラを備える。しかし、他のタイプの医療デバイスが利用される場合、医療処置および処置を配信する手段は、特定の医療デバイスに一致するように変化する。例えば、それぞれ適切な配信手段により、人工呼吸器は、患者に酸素を供給し、インシュリン配信メカニズムは、患者にインシュリンを配信し、麻酔デバイスは、麻酔ガスまたは麻酔薬を患者に提供する。
【0036】
図1に示される実施形態では、センサ16は、患者18に接続され、患者18の生理学的状態に関する情報を患者18から受信する。当業者には理解されるように、このような生理学的状態は、患者の心拍、患者の体温、患者の血圧、患者の活動レベル、患者の細胞の代謝、患者の細胞の増殖、患者の代謝要求、患者の食物摂取量、および患者のSpO2レベル等を含むが、これらに制限されない。これらのファクタおよび当業者に知られた他のファクタは、医療処置、および、特に薬物療法を病状の治療中の個人に配当するためのトリガーとなる出来事であると理解される。さらに、センシングデバイスは、手動の入力を受信する入力デバイスを備え得る。手動の入力は、ヘルスケア提供者または患者によって提供され得る。センシングデバイスに入力を提供する患者の例は、医療デバイス12がインシュリン配信メカニズムである場合である。このように、患者は、患者によって消費される食べ物のタイプを示す入力をセンサに提供し得る。
【0037】
1つの実施形態では、複数のセンサ16は、患者の特定の物理パラメータを継続的にモニタする携帯用多パラメータの生理学的モニタ(図示されず)に含まれる。モニタは、EKG電極、胸部拡張センサ、加速度計、胸部マイクロフォン、バイオメトリック圧力センサ、体温センサ、および周囲温度センサを含む、センサ16を有する。各センサは、アナログデジタル変換器(ADC)に出力信号を提供する。
【0038】
このような実施形態では、センサ16は、身体ストラップ(図示されない)に設けられ得、身体ストラップは、上部に様々なセンサおよびサポーティング電子機器が配当される胸部ストラップを含み得る。(さらに、多パラメータモニタリングデバイスが、胸部以外の身体の一部分のまわりにストラップによってマウントされ得ることが当業者に理解される。)胸部ストラップは、患者18の胴のまわりに適合するように適合される。
【0039】
様々なパラメータセンサ16は、センサが検出するパラメータ(単数または複数)に最も適したストラップに配置される。各センサ16は、信号処理の分野では公知であるように、センサ信号をフィルタリングおよび増幅するアナログ回路に電気的入力を提供し、コントローラハードウェアの一部分であり得るアナログデジタル変換器にそれらのセンサ信号を出力する。ストラップのセンサは、以下のようであり得る。患者の胸部の表面の温度を感知する胸の温度センサ、患者の環境の周囲のバイオメトリック圧を感知するバイオメトリック圧力センサ、患者の胸部の拡張および収縮を示す胸部ストラップの伸張を検出する胸部拡張(人工呼吸)センサ、患者の身体の運動および傾きを検出する加速度計、患者の環境の周囲温度を感知する周囲温度センサ、患者の胴内からの音を検出するマイクロフォン、腕の下の患者の胴の側面の温度を感知する脇の下温度センサ、ならびに心筋のアクションによって生じる電気信号を検出するEKG電極である。EKG電極は、グランドまたは基準電極と組み合わせて利用され、患者の胸部の肌に接触して配置され、患者の心筋のポンピングアクションによって発生する電気信号を検出する。EKG(電極心電図)が、医学分野で周知である、患者の心臓の動きを示す。
【0040】
さらに図1に示されるように、センサ17は、センサ16に加えて、または、センサ16の代わりに提供され得る。センサ17は、患者18の環境に関する情報を取得する。通常、センサ16、17は、患者18のからの介入なく、自動的に患者の生理学的状態および/または環境条件のそれぞれに関する信号を取得する。制御アルゴリズム26によって必要とされる情報に基づいて、複数のセンサ16、17は、直列または並列に利用され得る(図1、4、7、および8)。
【0041】
センサ16、17は、個人の心拍、体温、血圧、活動レベル、細胞の代謝、細胞の増殖、代謝要求、SpO2レベル等に関するか、あるいは、周囲温度、周囲の光条件等の環境条件17に基づく信号のような信号を受信することができる任意のデバイスであり得る。図4および5に示されるように、このようなセンサ16、17は、バイタルサインモニタ、血圧モニタ、光センサ、環境センサ、および活動センサを含み得るがこれらに限定されない。さらに、図6に示されるように、別個のコンポーネントではなく、センサ16、17は、コントローラ28と統合されてもよい。
【0042】
センサ16、17から受信した信号は、制御アルゴリズム26に電気的に送信される24。図2、3、および6に示されるように、制御アルゴリズム26は、コントローラ28(プロセッサとも呼ばれる)の一部であってもよい。さらに、図3に示されるように、コントローラ28は、医療デバイス12のコンポーネントであってもよい。患者18に対して管理される特定の医療処置に応じて、制御アルゴリズム26は、1つ以上のセンサ16、17から信号を要求し得る。患者の休息活動または代謝サイクルが、コルチゾール、肝酵素、およびクレアチンの血液細胞数、血漿、または血清濃度を含む様々な要素を計測することによって、観血的に判定され得ることが理解される一方で、他の方法もまた利用可能である。例えば、患者の休息活動または代謝サイクルは、患者のバイタルサインまたは活動によって非観血的に計測され得る。さらに、患者の体温が夜間に低下し、患者の心拍は、患者が休息しているときに低下することが発見された。したがって、このような信号は、センサ16、17によって取得され、このような情報は、処理のための制御アルゴリズム26に送信される24。
【0043】
制御アルゴリズム26が異なる医療処置ごとにおそらく異なることが理解され、さらに、同一の医療処置に対しても、制御アルゴリズム26が異なる患者では異なり得ることも理解される。制御アルゴリズム26の1つの例が、図10に示される。図10に示されるように、制御アルゴリズム26は、患者18の心拍の関数として、患者への薬剤の配信を制御するために利用され得る。この実施形態では、制御アルゴリズム26は、患者の心拍の信号をセンサ16の1つから受信する。制御アルゴリズム26は、最大心拍と信号を比較することによって、信号30を処理する。心拍信号が最大心拍信号よりも小さい場合に、制御アルゴリズムは、フィードバック制御32を展開(develop)して、輸液ポンプ12の輸液の速度を2%まで低下させる。心拍信号が最大心拍信号よりも小さくない場合に、制御アルゴリズムは、さらに、輸液療法が完了したかどうかを判定する。輸液療法が完了していない場合、輸液を続けるための、フィードバック制御32が提供される。心拍信号のさらなる処理30がその後も継続される。輸液療法が完了していた場合、輸液ポンプ12を停止するための、フィードバック制御32が提供される。
【0044】
制御アルゴリズム26が送信された信号24を受信した後、この制御アルゴリズム26は、制御アルゴリズム26を介して信号を処理し30、結果として生じるフィードバック制御32が展開される。複数の信号が複数のセンサ16、17からリクエストされ、かつ、受信された場合に、各必要とされる信号は、プログラムされる制御アルゴリズム26によって処理され、結果として生じるフィードバック制御32が展開される。フィードバック制御32は、医療デバイス12の制御信号として動作して、患者18への医療処置の配信を制御または調整する。
【0045】
これは、医療デバイス12に、制御アルゴリズム26によって展開されたフィードバック制御32を送信することによって達成される。フィードバック制御32は、医療デバイス12の動作にコマンドを提供する。フィードバック制御32は、通常、医療デバイス12に信号またはコマンドの2つのうちのいずれかを提供する。すなわち、患者18に医療処置を配信する36か、または、患者に医療処置を配信しない38かのどちらかである。フィードバック制御32は、医療処置を配信する32ために信号を提供する場合、患者18に提供する処置の量および速度を指示する医療デバイス12に信号を提供し得る。このような信号は、薬剤配信の速度を増加または減少させることを含み得る。
【0046】
図7に示されるように、複数の医療デバイス12a、12bは、患者18に医療処置を配信する36ために利用され得る。特定の医療治療は同じであってもよく、異なるように単に服用されてもよく、あるいは、各医療デバイス12a、12bは、患者18に異なる医療処置を配信36してもよい。さらに、図7に示されるように、それぞれ医療デバイス12a、12bごとに、別個の制御アルゴリズム26a、26bが利用され得る。図7の実施形態は、2つの別個の制御アルゴリズム26a、26b、および多くのセンサ16a、16b、および17を利用する。センサ16a、17は、制御アルゴリズム26aに信号を送信24し、制御アルゴリズム26aは、患者18に配信される36処置に応じて、センサ16a、17の一方または両方からの信号を処理し30、結果として生じるフィードバック制御32aを展開し得る。センサ16bは、信号を制御アルゴリズム26bに送信し、制御アルゴリズム26bは、同様に信号を処理して30、結果として生じるフィードバック制御32bを展開する。フィードバック制御32aが第1の医療デバイス12aに送信され、患者18への医療処置の配信36aを制御しつつ、フィードバック制御32bが第2の医療デバイス12bに送信され、同じ患者18に医療処置の配信36bを制御する。
【0047】
逆に、図8に示されるように、1つの制御アルゴリズム26は、複数の医療デバイス12a、12bを制御し得る。この実施形態では、1つの制御アルゴリズム26は、複数のセンサ16a、16b、および17により利用され得る。センサ16a、16b、および17は、制御アルゴリズム26に信号を送信24し、制御アルゴリズム26は、患者18に配信される36処置に応じて、1つ以上のセンサ16a、16b、および17からの信号を処理し30、結果として生じる1つ以上のフィードバック制御32a、32bを展開し得る。フィードバック制御32aが第1の医療デバイス12aに送信され、患者18への医療処置の配信36aを制御しつつ、フィードバック制御32bが第2の医療デバイス12bに送信され、同じ患者18への医療処置の配信36bを制御する。したがって、この実施形態では、第1の医療デバイス12aの制御アルゴリズム26は、第2の医療デバイス12bと同じ制御アルゴリズム26である。
【0048】
医療処置装置10は、異なる処置療法により利用され得るので、制御アルゴリズム26は、通常、異なる処置療法ごとに改変または変更される。したがって、図1および図2に示されるように、通常、入力デバイス42が提供され、制御アルゴリズム26の制御パラメータ44を調節および設定し得る。入力デバイス42は、コントローラ28に接続されてもよいし、直接的に制御アルゴリズム26に接続されてもよい。制御アルゴリズム26は、手動で入力されてもよく、一方で、さらに、データベースまたはネットワークから動的にダウンロードされてもよい。
【0049】
さらに、図1に示されるように、医療デバイス12はまた、医療デバイス12用の入力デバイス48を有し得る。医療デバイス12用の入力デバイス48は、ユーザ(通常は認可された臨床医)が制御コマンド50を入力して、医療デバイス12のパラメータを調節または制御することを可能にする。別の実施形態では、医療デバイス12用の入力デバイスは、コントローラ/制御アルゴリズム用の入力デバイスと同じである。
【0050】
図2に示されるように、制御アルゴリズム26および/またはコントローラ28の制御パラメータをリモートで調節または設定するために、リモートコントローラ46(すなわち、リモート入力デバイス)が提供され得る。本発明の譲受人に譲渡された米国特許第5,885,245号は、リモートコントローラを開示し、特に本明細書中で参照として援用され、本発明の一部をなす。リモートコントローラ46は、医療デバイス12が配置される(すなわち第1の位置)部屋の位置から離れた部屋の位置(すなわち、第2の位置)に配置される。リモートコントローラ46は、医療デバイス12が配置される建物と同じ建物の異なる部屋に配置されて得、または、医療デバイス12が配置される建物とは異なる建物に配置され得る。リモートコントローラ46は、データリンク54を介して従来の音声/データモデム52に接続され、モデム52はまた、音声リンク58を介して電話56に接続される。医療デバイス12は、データリンク62を介して従来の音声/データモデム60に接続され、モデム60は、音声リンク66を介して電話64に接続される。2つのモデム52、60は、通信リンク68を介して双方向性音声およびデータ通信に相互接続され、通信リンク68は、例えば、電話線であり得る。さらに、リモートコントローラ46は、インターネット、イントラネット、およびワイヤレスネットワークを介して、制御アルゴリズム26と通信し得る。さらに、リモートコントローラ26は、サーバであってもよい。
【0051】
特定の実施形態が説明され、かつ記載されたが、多くの改変が本発明の意図から著しく逸脱することなく想定され、保護の範囲は、添付の請求項の範囲によってのみ制限される。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】図1は、本発明の医療処置管理システムのブロック図である。
【図2】図2は、リモート制御を含む、図1の医療処置管理システムの変形のブロック図である。
【図3】図3は、コントローラが医療デバイスのコンポーネントである、図1の医療処置管理システムの別の変形のブロック図である。
【図4】図4は、さまざまなセンシングデバイスを含む、図1の医療処置管理システムの別の変形のブロック図である。
【図5】図5は、さまざまなセンシングデバイスを含む、図1の医療処置管理システムの別の変形のブロック図である。
【図6】図6は、コントローラおよびセンシングデバイスが統合コンポーネントである、図1の医療処置管理システムの別の変形のブロック図である。
【図7】図7は、複数の医療処置デバイスを含む、図1の医療処置管理システムの別の変形のブロック図である。
【図8】図8は、複数の医療処置デバイス用のプロセッサを含む、図7の医療処置管理システムの別の変形のブロック図である。
【図9】図9は、本発明とともに利用される輸液ポンプの1つの実施形態の前面図である。
【図10】図10は、1つのタイプの本発明の制御アルゴリズムのブロック図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者に薬剤を提供する医療処置装置であって、
薬剤の供給および該患者へ薬剤を配信する手段を有する医療デバイスと、該医療デバイスに接続される制御アルゴリズムと、該患者の生理学的状態に関する情報を該患者から受信する患者に接続されたセンサであって、該情報は、該センサから該制御アルゴリズムへ送信される、センサとを備え、該制御アルゴリズムは、該情報を処理して、該処理された情報に基づいて、該医療デバイスから該患者への該薬剤の配信を制御することに適合する、医療処置装置。
【請求項2】
前記制御アルゴリズムのパラメータを調節する入力デバイスをさらに備える、請求項1に記載の医療処置装置。
【請求項3】
前記患者の環境から情報を受信し、該情報を処理する制御アルゴリズムに該情報を送信するセンサをさらに備える、請求項1に記載の医療処置装置。
【請求項4】
患者に処置を配信する医療装置であって、
医療処置を有する医療デバイスと該医療デバイスに電気的に接続されたコントローラとを備え、該コントローラは、センシングデバイスから受信した信号を動的に処理し、該コントローラは、該信号を処理した結果に基づいてフィードバック制御を展開して、薬剤が該医療デバイスから該患者に配信されるべきかどうかを判定し、該フィードバック制御を該医療デバイスに提供して、該患者への該医療処置の配信を制御する、医療装置。
【請求項5】
前記コントローラに電気的に接続される制御アルゴリズムをさらに備え、該制御アルゴリズムは、前記センシングデバイスから受信した信号を処理し、該制御アルゴリズムは、該信号を処理した結果に基づいてフィードバック制御を展開して、薬剤が前記医療デバイスから前記患者に配信されるべきであるかどうかを判定する、請求項4に記載の医療装置。
【請求項6】
前記コントローラ用の前記制御アルゴリズムは、該コントローラにダウンロードされる、請求項5に記載の医療装置。
【請求項7】
前記医療デバイスは、前記患者に配信される薬剤の供給を有する、請求項4に記載の医療装置。
【請求項8】
前記信号は、前記患者からの介入なしに、該患者の生理学的条件から自動的に取得される、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記信号は、前記患者からの介入なしに、センサから自動的に取得され、該信号は、該患者のまわりの環境の条件に関連する、請求項4に記載の医療装置。
【請求項10】
前記コントローラは、前記医療デバイスのコンポーネントである、請求項4に記載の医療装置。
【請求項11】
前記コントローラに接続される入力デバイスをさらに備え、該入力デバイスは、認可されたユーザが該制御アルゴリズムを操作することを可能にするように提供される、請求項4に記載の医療装置。
【請求項12】
前記入力デバイスは、第1の位置とは別の第2の位置に配置されるリモートコントローラであり、前記医療デバイスは、前記第1の位置に配置される、請求項11に記載の医療装置。
【請求項13】
前記センシングデバイスは、前記患者に接続されたバイタルサインモニタを備え、該バイタルサインは、該患者から信号を取得する、請求項4に記載の医療装置。
【請求項14】
前記センシングデバイスは、前記患者に接続される活動センサを備え、該活動センサは、該患者から信号を取得する、請求項4に記載の医療装置。
【請求項15】
前記センシングデバイスは、前記コントローラに接続される光センサを備え、該光センサは、周囲の光に基づいて信号を取得する、請求項4に記載の医療装置。
【請求項16】
前記センシングデバイスは、前記コントローラに接続される環境センサを備え、該環境センサは、前記患者の環境の環境要因に基づいて第1の信号を取得し、第2の信号を該コントローラに送信する、請求項4に記載の医療装置。
【請求項17】
前記コントローラおよび前記センシングデバイスは、統合コンポーネントである、請求項4に記載の医療装置。
【請求項18】
前記センシングデバイスは、手動の入力を受信する入力デバイスである、請求項4に記載の医療装置。
【請求項19】
前記患者は、前記手動の入力を提供する、請求項18に記載の医療装置。
【請求項20】
患者に医療処置を配信する医療処置管理システムであって、
患者に医療処置を配信する医療デバイスであって、該医療デバイスは、ある期間、該患者に医療処置の配当を調整するプロセッサを有する、医療デバイスと、
該プロセッサに接続される第1のセンサであって、該センサは、該患者の生理学的状態に関する信号を該患者から受信し、該信号を該プロセッサに送信し、該プロセッサは、該センサから該信号を受信し、該医療デバイスからの医療処置の配当を調節するように該信号を処理する、第1のセンサと
を備える、医療処置管理システム。
【請求項21】
前記第1のセンサは、手動の入力を受信する入力デバイスである、請求項20に記載の医療処置管理システム。
【請求項22】
前記患者は、前記手動の入力を提供する、請求項21に記載の医療処置管理システム。
【請求項23】
前記生理学的状態は、患者の心拍、患者の体温、患者の活動、患者の代謝要求、患者の細胞の代謝、および患者の細胞の増殖からなる群から選択される、請求項20に記載の医療処置管理システム。
【請求項24】
前記プロセッサは、前記信号を処理する制御アルゴリズムを有する、請求項20に記載の医療処置管理システム。
【請求項25】
前記プロセッサを制御する入力デバイスをさらに備える、請求項20に記載の医療処置管理システム。
【請求項26】
前記プロセッサに接続される第2のセンサをさらに備え、第2のセンサは、前記患者の環境の条件に基づいて信号を取得し、該第2のセンサは、該プロセッサに該信号をさらに送信する、請求項20に記載の医療処置管理システム。
【請求項27】
前記患者に対して管理される前記特定の医療処置に基づいて、前記プロセッサは、前記第1のセンサおよび第2のセンサの一方から信号を要求する、請求項26に記載の医療処置管理システム。
【請求項28】
前記患者に対して管理される前記特定の医療処置に基づいて、前記プロセッサは、前記第1のセンサおよび第2のセンサの両方から信号を要求し、該プロセッサは、該信号を処理して、該処理された信号の累積的な結果に基づいて該医療デバイスから医療処置の配当を調整する、請求項26に記載の医療処置管理システム。
【請求項29】
前記センサは、前記患者の生理的状態に関する複数の信号を該患者から受信し、該信号を該プロセッサに送信し、該プロセッサは、該信号を受信し、該信号を処理し、該処理された信号の累積的な結果に基づいて該医療デバイスから医療処置の配当を調整する、請求項20に記載の医療処置管理システム。
【請求項30】
前記センサは、前記患者の体温をモニタし、前記プロセッサに送信する信号を展開する活動センサと、患者の心拍をモニタし、該プロセッサに送信する信号を展開するバイタルサインモニタとを含み、管理される前記特定の医療処置に基づいて、該プロセッサは、該アクティビティモニタおよび前記バイタルサインモニタの一方から該信号をリクエストする、請求項20に記載の医療処理管理システム。
【請求項31】
前記患者に医療処置を配信する第2の医療デバイスをさらに備え、前記制御アルゴリズムは、前記信号を前記第2のセンサから受信し、該信号を処理し、該第2の医療デバイスから該患者への医療処置の配当を調節する、請求項24に記載の医療処置管理システム。
【請求項32】
前記第1の医療デバイス用の前記制御アルゴリズムは、前記第2の医療デバイス用の制御アルゴリズムとは区別される、請求項31に記載の医療処置管理システム。
【請求項33】
患者に医療処置を配信する医療処置管理システムであって、
患者に医療処置を配信する医療デバイスと、
該医療デバイスに接続される電子機器プロセッサと、
該プロセッサに接続されるセンサであって、該センサは、該患者の環境から信号を受信し、該センサは、該プロセッサに該信号をさらに送信し、該プロセッサは、ある期間、該信号の計算に基づいて該医療デバイスから該患者への医療処置の配当を調整する、センサと
を備える、医療処置管理システム。
【請求項34】
医療装置であって、
患者への医療処置を管理するプログラム可能医療デバイスであって、該プログラム可能医療デバイスは、該患者への該医療処置を管理する手段を有し、該プログラム可能医療デバイスは、該プログラム可能医療デバイス用の制御コマンドを入力する第1の入力デバイスを有し、該プログラム可能医療デバイスは、第1の位置に配置される、プログラム可能医療デバイスと、
該プログラム可能医療デバイスに接続される制御アルゴリズムを有するコントローラであって、該コントローラは、該コントローラ用の制御コマンドを入力する入力デバイスを有し、該コントローラは、該患者の生理学的状態に関する信号を受信し、該コントローラは、該患者の状態の生理学的変化に応答して該医療デバイスをさらに制御する、コントローラと
を備える、医療装置。
【請求項35】
前記コントローラ用の入力デバイスは、第2の位置に配置される、請求項34に記載の医療装置。
【請求項36】
コントローラおよび前記プログラム可能医療デバイス用の入力デバイスは、同じデバイスである、請求項34に記載の医療装置。
【請求項37】
患者への第2の医療処置を管理する第2のプログラム可能医療デバイスをさらに備え、前記コントローラは、前記第1および第2のプログラム可能医療デバイスの両方を制御する、請求項34に記載の医療装置。
【請求項38】
患者への第2の医療処置を管理する第2のプログラム可能医療デバイスと、該第2のプログラム可能医療デバイスを制御する第2のコントローラとをさらに備え、前記第2のコントローラは、該患者の生理学的状態に関する信号を受信する、請求項34に記載の医療装置。
【請求項39】
患者への第2の医療処置を管理する第2のプログラム可能医療デバイスをさらに備え、該第2のプログラム可能医療デバイスは、該患者の環境に関して受信した信号に基づいて操作される、請求項34に記載の医療装置。
【請求項40】
患者に対して医療処置を提供する方法であって、該医療処置の配信は、該患者の1つ以上の生理学的状態によってトリガーされ、
薬剤処置デバイスを提供するステップと、
制御アルゴリズムを提供するステップと、
センサを提供するステップと、
該センサを利用して該患者の生理学的状態を計測するステップ、該計測された状態を該制御アルゴリズムに送信し、該制御アルゴリズムに該計測された状態を入力するステップ、結果を展開するステップ、該制御アルゴリズムからの結果に基づいてフィードバック制御を展開するステップ、ならびに、該患者に処置を配信するために該フィードバック制御に基づいて該薬剤処置デバイスを操作するステップと
を包含する、方法。
【請求項41】
前記制御アルゴリズム用の入力デバイスを提供するステップと、該制御アルゴリズムを修正するように該入力デバイスを操作するステップと
をさらに包含する、請求項40に記載の患者に対して医療処置を提供する方法。
【請求項42】
前記薬剤処置デバイスは、輸液ポンプである、請求項40に記載の患者に対して医療処置を提供する方法。
【請求項43】
患者に対して医療処置を提供する方法であって、該医療処置の配信は、1つ以上の環境条件によってトリガーされ、
薬剤処置デバイスを提供するステップと、
制御アルゴリズムを提供するステップと、
センサを提供するステップと、
該センサを利用して該患者の環境の環境条件を計測するステップ、該計測された条件を該制御アルゴリズムに送信し、該制御アルゴリズムに該計測された状態を入力するステップ、該結果を展開するステップ、該制御アルゴリズムからの結果に基づいてフィードバック制御を展開するステップ、ならびに、該患者に処置を配信するために該フィードバック制御に基づいて該薬剤処置デバイスを操作するステップと
を包含する、方法。
【請求項44】
前記制御アルゴリズムのリモート入力デバイスを提供するステップ、および、該制御アルゴリズムを修正するように該入力デバイスを操作するステップ
をさらに包含する、請求項43に記載の患者に対して医療処置を提供する方法。
【請求項1】
患者に薬剤を提供する医療処置装置であって、
薬剤の供給および該患者へ薬剤を配信する手段を有する医療デバイスと、該医療デバイスに接続される制御アルゴリズムと、該患者の生理学的状態に関する情報を該患者から受信する患者に接続されたセンサであって、該情報は、該センサから該制御アルゴリズムへ送信される、センサとを備え、該制御アルゴリズムは、該情報を処理して、該処理された情報に基づいて、該医療デバイスから該患者への該薬剤の配信を制御することに適合する、医療処置装置。
【請求項2】
前記制御アルゴリズムのパラメータを調節する入力デバイスをさらに備える、請求項1に記載の医療処置装置。
【請求項3】
前記患者の環境から情報を受信し、該情報を処理する制御アルゴリズムに該情報を送信するセンサをさらに備える、請求項1に記載の医療処置装置。
【請求項4】
患者に処置を配信する医療装置であって、
医療処置を有する医療デバイスと該医療デバイスに電気的に接続されたコントローラとを備え、該コントローラは、センシングデバイスから受信した信号を動的に処理し、該コントローラは、該信号を処理した結果に基づいてフィードバック制御を展開して、薬剤が該医療デバイスから該患者に配信されるべきかどうかを判定し、該フィードバック制御を該医療デバイスに提供して、該患者への該医療処置の配信を制御する、医療装置。
【請求項5】
前記コントローラに電気的に接続される制御アルゴリズムをさらに備え、該制御アルゴリズムは、前記センシングデバイスから受信した信号を処理し、該制御アルゴリズムは、該信号を処理した結果に基づいてフィードバック制御を展開して、薬剤が前記医療デバイスから前記患者に配信されるべきであるかどうかを判定する、請求項4に記載の医療装置。
【請求項6】
前記コントローラ用の前記制御アルゴリズムは、該コントローラにダウンロードされる、請求項5に記載の医療装置。
【請求項7】
前記医療デバイスは、前記患者に配信される薬剤の供給を有する、請求項4に記載の医療装置。
【請求項8】
前記信号は、前記患者からの介入なしに、該患者の生理学的条件から自動的に取得される、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記信号は、前記患者からの介入なしに、センサから自動的に取得され、該信号は、該患者のまわりの環境の条件に関連する、請求項4に記載の医療装置。
【請求項10】
前記コントローラは、前記医療デバイスのコンポーネントである、請求項4に記載の医療装置。
【請求項11】
前記コントローラに接続される入力デバイスをさらに備え、該入力デバイスは、認可されたユーザが該制御アルゴリズムを操作することを可能にするように提供される、請求項4に記載の医療装置。
【請求項12】
前記入力デバイスは、第1の位置とは別の第2の位置に配置されるリモートコントローラであり、前記医療デバイスは、前記第1の位置に配置される、請求項11に記載の医療装置。
【請求項13】
前記センシングデバイスは、前記患者に接続されたバイタルサインモニタを備え、該バイタルサインは、該患者から信号を取得する、請求項4に記載の医療装置。
【請求項14】
前記センシングデバイスは、前記患者に接続される活動センサを備え、該活動センサは、該患者から信号を取得する、請求項4に記載の医療装置。
【請求項15】
前記センシングデバイスは、前記コントローラに接続される光センサを備え、該光センサは、周囲の光に基づいて信号を取得する、請求項4に記載の医療装置。
【請求項16】
前記センシングデバイスは、前記コントローラに接続される環境センサを備え、該環境センサは、前記患者の環境の環境要因に基づいて第1の信号を取得し、第2の信号を該コントローラに送信する、請求項4に記載の医療装置。
【請求項17】
前記コントローラおよび前記センシングデバイスは、統合コンポーネントである、請求項4に記載の医療装置。
【請求項18】
前記センシングデバイスは、手動の入力を受信する入力デバイスである、請求項4に記載の医療装置。
【請求項19】
前記患者は、前記手動の入力を提供する、請求項18に記載の医療装置。
【請求項20】
患者に医療処置を配信する医療処置管理システムであって、
患者に医療処置を配信する医療デバイスであって、該医療デバイスは、ある期間、該患者に医療処置の配当を調整するプロセッサを有する、医療デバイスと、
該プロセッサに接続される第1のセンサであって、該センサは、該患者の生理学的状態に関する信号を該患者から受信し、該信号を該プロセッサに送信し、該プロセッサは、該センサから該信号を受信し、該医療デバイスからの医療処置の配当を調節するように該信号を処理する、第1のセンサと
を備える、医療処置管理システム。
【請求項21】
前記第1のセンサは、手動の入力を受信する入力デバイスである、請求項20に記載の医療処置管理システム。
【請求項22】
前記患者は、前記手動の入力を提供する、請求項21に記載の医療処置管理システム。
【請求項23】
前記生理学的状態は、患者の心拍、患者の体温、患者の活動、患者の代謝要求、患者の細胞の代謝、および患者の細胞の増殖からなる群から選択される、請求項20に記載の医療処置管理システム。
【請求項24】
前記プロセッサは、前記信号を処理する制御アルゴリズムを有する、請求項20に記載の医療処置管理システム。
【請求項25】
前記プロセッサを制御する入力デバイスをさらに備える、請求項20に記載の医療処置管理システム。
【請求項26】
前記プロセッサに接続される第2のセンサをさらに備え、第2のセンサは、前記患者の環境の条件に基づいて信号を取得し、該第2のセンサは、該プロセッサに該信号をさらに送信する、請求項20に記載の医療処置管理システム。
【請求項27】
前記患者に対して管理される前記特定の医療処置に基づいて、前記プロセッサは、前記第1のセンサおよび第2のセンサの一方から信号を要求する、請求項26に記載の医療処置管理システム。
【請求項28】
前記患者に対して管理される前記特定の医療処置に基づいて、前記プロセッサは、前記第1のセンサおよび第2のセンサの両方から信号を要求し、該プロセッサは、該信号を処理して、該処理された信号の累積的な結果に基づいて該医療デバイスから医療処置の配当を調整する、請求項26に記載の医療処置管理システム。
【請求項29】
前記センサは、前記患者の生理的状態に関する複数の信号を該患者から受信し、該信号を該プロセッサに送信し、該プロセッサは、該信号を受信し、該信号を処理し、該処理された信号の累積的な結果に基づいて該医療デバイスから医療処置の配当を調整する、請求項20に記載の医療処置管理システム。
【請求項30】
前記センサは、前記患者の体温をモニタし、前記プロセッサに送信する信号を展開する活動センサと、患者の心拍をモニタし、該プロセッサに送信する信号を展開するバイタルサインモニタとを含み、管理される前記特定の医療処置に基づいて、該プロセッサは、該アクティビティモニタおよび前記バイタルサインモニタの一方から該信号をリクエストする、請求項20に記載の医療処理管理システム。
【請求項31】
前記患者に医療処置を配信する第2の医療デバイスをさらに備え、前記制御アルゴリズムは、前記信号を前記第2のセンサから受信し、該信号を処理し、該第2の医療デバイスから該患者への医療処置の配当を調節する、請求項24に記載の医療処置管理システム。
【請求項32】
前記第1の医療デバイス用の前記制御アルゴリズムは、前記第2の医療デバイス用の制御アルゴリズムとは区別される、請求項31に記載の医療処置管理システム。
【請求項33】
患者に医療処置を配信する医療処置管理システムであって、
患者に医療処置を配信する医療デバイスと、
該医療デバイスに接続される電子機器プロセッサと、
該プロセッサに接続されるセンサであって、該センサは、該患者の環境から信号を受信し、該センサは、該プロセッサに該信号をさらに送信し、該プロセッサは、ある期間、該信号の計算に基づいて該医療デバイスから該患者への医療処置の配当を調整する、センサと
を備える、医療処置管理システム。
【請求項34】
医療装置であって、
患者への医療処置を管理するプログラム可能医療デバイスであって、該プログラム可能医療デバイスは、該患者への該医療処置を管理する手段を有し、該プログラム可能医療デバイスは、該プログラム可能医療デバイス用の制御コマンドを入力する第1の入力デバイスを有し、該プログラム可能医療デバイスは、第1の位置に配置される、プログラム可能医療デバイスと、
該プログラム可能医療デバイスに接続される制御アルゴリズムを有するコントローラであって、該コントローラは、該コントローラ用の制御コマンドを入力する入力デバイスを有し、該コントローラは、該患者の生理学的状態に関する信号を受信し、該コントローラは、該患者の状態の生理学的変化に応答して該医療デバイスをさらに制御する、コントローラと
を備える、医療装置。
【請求項35】
前記コントローラ用の入力デバイスは、第2の位置に配置される、請求項34に記載の医療装置。
【請求項36】
コントローラおよび前記プログラム可能医療デバイス用の入力デバイスは、同じデバイスである、請求項34に記載の医療装置。
【請求項37】
患者への第2の医療処置を管理する第2のプログラム可能医療デバイスをさらに備え、前記コントローラは、前記第1および第2のプログラム可能医療デバイスの両方を制御する、請求項34に記載の医療装置。
【請求項38】
患者への第2の医療処置を管理する第2のプログラム可能医療デバイスと、該第2のプログラム可能医療デバイスを制御する第2のコントローラとをさらに備え、前記第2のコントローラは、該患者の生理学的状態に関する信号を受信する、請求項34に記載の医療装置。
【請求項39】
患者への第2の医療処置を管理する第2のプログラム可能医療デバイスをさらに備え、該第2のプログラム可能医療デバイスは、該患者の環境に関して受信した信号に基づいて操作される、請求項34に記載の医療装置。
【請求項40】
患者に対して医療処置を提供する方法であって、該医療処置の配信は、該患者の1つ以上の生理学的状態によってトリガーされ、
薬剤処置デバイスを提供するステップと、
制御アルゴリズムを提供するステップと、
センサを提供するステップと、
該センサを利用して該患者の生理学的状態を計測するステップ、該計測された状態を該制御アルゴリズムに送信し、該制御アルゴリズムに該計測された状態を入力するステップ、結果を展開するステップ、該制御アルゴリズムからの結果に基づいてフィードバック制御を展開するステップ、ならびに、該患者に処置を配信するために該フィードバック制御に基づいて該薬剤処置デバイスを操作するステップと
を包含する、方法。
【請求項41】
前記制御アルゴリズム用の入力デバイスを提供するステップと、該制御アルゴリズムを修正するように該入力デバイスを操作するステップと
をさらに包含する、請求項40に記載の患者に対して医療処置を提供する方法。
【請求項42】
前記薬剤処置デバイスは、輸液ポンプである、請求項40に記載の患者に対して医療処置を提供する方法。
【請求項43】
患者に対して医療処置を提供する方法であって、該医療処置の配信は、1つ以上の環境条件によってトリガーされ、
薬剤処置デバイスを提供するステップと、
制御アルゴリズムを提供するステップと、
センサを提供するステップと、
該センサを利用して該患者の環境の環境条件を計測するステップ、該計測された条件を該制御アルゴリズムに送信し、該制御アルゴリズムに該計測された状態を入力するステップ、該結果を展開するステップ、該制御アルゴリズムからの結果に基づいてフィードバック制御を展開するステップ、ならびに、該患者に処置を配信するために該フィードバック制御に基づいて該薬剤処置デバイスを操作するステップと
を包含する、方法。
【請求項44】
前記制御アルゴリズムのリモート入力デバイスを提供するステップ、および、該制御アルゴリズムを修正するように該入力デバイスを操作するステップ
をさらに包含する、請求項43に記載の患者に対して医療処置を提供する方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2006−503596(P2006−503596A)
【公表日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−559581(P2003−559581)
【出願日】平成14年12月5日(2002.12.5)
【国際出願番号】PCT/US2002/038900
【国際公開番号】WO2003/059421
【国際公開日】平成15年7月24日(2003.7.24)
【出願人】(591013229)バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド (448)
【氏名又は名称原語表記】BAXTER INTERNATIONAL INCORP0RATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成14年12月5日(2002.12.5)
【国際出願番号】PCT/US2002/038900
【国際公開番号】WO2003/059421
【国際公開日】平成15年7月24日(2003.7.24)
【出願人】(591013229)バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド (448)
【氏名又は名称原語表記】BAXTER INTERNATIONAL INCORP0RATED
【Fターム(参考)】
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