説明

計量器及び計量装置

【課題】 搬送中の流量を検出し、その結果に基づいて搬送量を制御することにより綿片や羽毛などの綿状材又は粉粒体を正確に計量できる計量器及び計量装置を提供する。
【解決手段】 計量装置1は綿片6を導入する筐体2と、筐体2内部から綿片6を搬出する第1移送部7と、第1移送部7から送り出されて落下する途中の綿片6の一部を筐体2に回収する流量調整板3と、流量調整板3により筐体2へと回収されなかった残りの綿片6を受ける受板4と、受板4上を流下する綿片6の重量及び流速を測定するセンサ部9と、受板4から落下する綿片6を搬送する第2移送部5と、センサ部9が測定した綿片6の重量及び流速から算出した流量を基にして流量調整板3の角度の制御信号を発生する制御部と、この制御部において発生される制御信号に従って流量調整板3の傾斜角を変更若しくは維持する角度調整部8とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、綿片や羽毛などの綿状材若しくは粉粒体を計量する装置に係り、特に搬送中の流量を検出し、その結果に基づいて搬送量を制御することにより綿片や羽毛若しくは粉粒体の正確な計量と供給、さらには分配を可能とする計量器及び計量装置に関する。
【背景技術】
【0002】
綿実を取り去った綿を打って不純物を取り除く、いわゆる綿打ち工程においては、綿打ち後に莚状にされた綿はローラで圧延され、所定長さ毎に巻き取られる。これらの工程で搬送される綿片の重量が不均一であると、後工程で調整しても容易に矯正することができず、不良品の原因となる。
また、キルティングされた布団等においては、分割された各マスに対して所定量の綿片や羽毛を充填しなければならないため、綿片や羽毛を正確に計量することが必要である。従来、これらの計量はタンクの下部に取り付けられたシャッタの開閉量を調節し、綿片や羽毛の送り出し量を調整することにより行われていた。しかし、このような計量方法においては、作業者のスキルが計量精度に直接影響するため、製品の品質管理が難しいという課題があった。
【0003】
このような課題に対処するため、いくつかの発明及び考案が開示されている。例えば特許文献1には、「羽毛計量装置及び羽毛計量方法」という名称で、ダウン等の羽毛の計量を行う羽毛計量装置及びその計量方法に関する発明が開示されている。
【0004】
以下、図9を参照しながら、特許文献1に開示された発明について説明する。図9は従来技術に係る羽毛計量装置の全体図である。図9に示すように、特許文献1に開示された発明は、計量タンク51の空間を仕切るように配設された網52と、羽毛タンク53内の羽毛を計量タンク51内に吸引するブロア59と、網52に付着した羽毛量に応じて生じる気圧差を検出する差圧計55と、検出された気圧差が所定の値に達するとコンプレッサ57を作動させる制御手段56と、コンプレッサ57の作動により網52に付着した羽毛を作業台54に排出する排出ノズル58とを備えるものである。
このような構成の羽毛計量装置においては、網52に付着する羽毛の量を計量し、さらには制御することにより、所望量の羽毛の自動計量が可能である。従って、羽毛の計量を短時間で正確に行うことができる。
【0005】
また特許文献2には、「混打綿機」という名称で、数種の綿を所定の割合で混ぜ合わせつつ閉繊除塵し、得られた綿をビータへ供給して打綿させ、打綿後の綿をケージ上に吸着回収して莚状とし、これをカレンダローラで圧延してラップローラ機構によりラップチューブに巻き取らせる混打綿機の改良に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、原料の重量や厚みをセンサにより測定し、その結果を基にペタルローラの回転数を制御して、綿の巻き取り量を調整するものである。
このような構成の混打綿機によれば、多品種小ロット生産における段取り替え作業が容易となり、製造されるラップ重量を均一化させる調整作業及びラップローラの加圧力を取り扱う原料の種類や品質に応じた状態に調整する作業が自動的に達成され、作業者の労力負担を軽減することができる。
【0006】
さらに、特許文献3には、「紡績工場における屑綿の圧縮梱包方法及び屑綿の圧縮梱包装置」という名称で、紡績工場内の混打綿機、カード、コーマ、精紡機あるいは織機等から発生する落綿、風綿、繊維屑等を集積圧縮して梱包する方法及び装置に関する発明が開示されている。
特許文献3に開示された発明は、多数の紡機から発生する屑綿を品種別に集積し、これを計量して所定重量毎に運搬車に積載し、この運搬車を一時ストックヤードに集積し、予め定められた順序にしたがってストックヤード中の運搬車を1台ずつ搬出し、共通の圧縮梱包装置に供給して圧縮し梱包するものであり、屑綿の計量に原料繊維の種類、紡機の運転時間から計測する間接計量法を用いることを特徴とする。
このような方法若しくは装置によれば、作業環境を良好とし、かつ安価で多品種の屑綿の圧縮梱包処理を容易に行うことができる。
【0007】
【特許文献1】特開平5−312627号公報
【特許文献2】特許第2601621号公報
【特許文献3】特開平6−17329号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述の従来技術である特許文献1に開示された発明においては、羽毛の成分が均一である場合には羽毛の計量を精度良く行うことができるものの、羽毛の攪拌が不充分である場合や繊維が絡みやすい綿片等を計量する場合には、網52への計量対象物の付着量と計量タンク51内に生じる気圧差との間に比例関係が成り立ち難いため、正確な計量が困難となるという課題があった。
【0009】
また、特許文献2に開示された発明においては、綿片には対しては有効であるものの、ローラの巻き取り等による搬送ができない羽毛などに対しては適用できないという課題があった。
【0010】
さらに、特許文献3に開示された発明においては、搬送される屑綿の重量が不均一な場合には正確に計量できないという課題があった。
【0011】
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、搬送中の流量を検出し、その結果に基づいて搬送量を制御することにより綿片や羽毛などの綿状材若しくは粉粒体を正確に計量し、供給さらには分配できる計量器及び計量装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明である計量器は、落下する綿状材又は粉粒体を受ける受板と、この受板上を流下する綿状材又は粉粒体の重量を測定する重量センサ部と、受板上を流下する綿状材又は粉粒体の流速を測定する流速センサ部とを備えるものである。
上記構成の計量器においては、重量センサ部と流速センサ部により綿状材又は粉粒体の搬送状態における重量と流速が測定されるという作用を有する。
【0013】
請求項2記載の発明である計量装置は、綿状材又は粉粒体を搬送する第1の移送部と、第1の移送部の下方に傾斜角を可変に軸支された流量調整板と、この流量調整板の下方に傾けて設けられ流量調整板から落下する綿状材又は粉粒体を受ける受板と、この受板上を流下する綿状材又は粉粒体の重量を測定する重量センサ部と、受板上を流下する綿状材又は粉粒体の流速を測定する流速センサ部と、重量センサ部及び流速センサ部により測定された綿状材又は粉粒体の重量及び流速から算出された流量を基にして流量調整板の角度の制御信号を発生する制御部と、この制御部において発生される制御信号に従って流量調整板の傾斜角を変更若しくは維持する角度調整部とを備えるものである。
上記構成の計量装置においては、角度調整部が制御部の指示に従って流量調整板の傾斜角を大きくすると第1の移送部から受板へ落下する綿状材又は粉粒体の流量が多くなり、逆に流量調整板の傾斜角を小さくすると第1の移送部から受板へ落下する綿状材又は粉粒体の流量が少なくなるという作用を有する。なお、流量調整板の傾斜角は水平状態のときを0、反時計回りを正の向きとし、本発明の計量装置においては流量調整板の傾斜角は0°乃至90°のいずれかの値をとるものとする。
【0014】
また、請求項3記載の発明は請求項2に記載の計量装置において、綿状材又は粉粒体を速度可変に搬送する第1の移送部と、この第1の移送部の下方に傾けて設けられ第1の移送部から落下する綿状材又は粉粒体を受ける受板と、重量センサ部と流速センサ部により測定された綿状材又は粉粒体の重量及び流速から算出された流量を基にして第1の移送部の搬送速度の制御信号を発生する制御部と、この制御部において発生される制御信号に従って第1の移送部の搬送速度を変更若しくは維持する動力調整部とを備えるものである。
上記構成の計量装置においては、請求項2に記載の発明と同様の作用を有するとともに第1の移送部の搬送速度を速くすると第1の移送部から送り出される綿状材又は粉粒体の流量が多くなり、逆に搬送速度を遅くすると第1の移送部から送り出される綿状材又は粉粒体の流量が少なくなるという作用を有する。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の計量装置において、第1の移送部の下方に配設され、第1の移送部から送り出された綿状材又は粉粒体に空気を吹き付けてその落下の軌道を変更させるエアノズルを備えるものである。
上記構成の計量装置においては、請求項2又は請求項3に記載の発明と同様の作用を有するとともに、第1の移送部から送り出された綿状材又は粉粒体にエアノズルで空気を吹き付けて、その吹き付け風量の強弱により綿状材又は粉粒体の落下の軌道を変化させて流量調整板による回収量を変化させることにより、第1の移送部から受板へ落下する綿状材又は粉粒体の流量を制御するという作用を有する。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の計量装置において、綿状材又は粉粒体の流量に対する目標値と、綿状材又は粉粒体の流量と目標値の差分に対する許容値を予め入力することができるとともに、綿状材又は粉粒体の流量と目標値の差分が許容値以下となるように制御信号を発生させる制御部を備えるものである。
上記構成の計量装置においては、請求項2至請求項4のいずれか1項に記載の発明と同様の作用を有するとともに、許容値を変更すると綿状材又は粉粒体の計量精度が変化するという作用を有する。
【0017】
請求項6記載の発明は、請求項5に記載の計量装置において、目標値と許容値を時系列に従って入力可能な制御部を備えるものである。
上記構成の計量装置においては、請求項5記載の発明と同様の作用を有するとともに、制御部に目標値と許容値を時系列に従って入力することによって綿状材又は粉粒体の計量が時系列に従って連続的に行われるという作用を有する。
【0018】
請求項7記載の発明は、請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載の計量装置が複数台、並列に連結されるとともに、各計量装置においてそれぞれ独立に制御信号を発生する制御部を備えるものである。
上記構成の計量装置によれば、請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載の発明と同様の作用を有するとともに、各計量装置においてそれぞれ独立に綿状材又は粉粒体の計量が行われるという作用を有する。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明の請求項1に記載の計量器においては、重量センサ部と流速センサ部によって受板上を流下する綿状材又は粉粒体の重量及び流速を測定することにより、綿状材又は粉粒体の流量を算出することができる。
【0020】
本発明の請求項2に記載の計量装置においては、受板上を流下する綿状材又は粉粒体の流量をほぼリアルタイムに検出して、その結果を制御部にフィードバックするため、綿状材又は粉粒体の計量を高い精度で行うことができる。
【0021】
本発明の請求項3に記載の計量装置によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、流量調整板による調整を行わなくとも第2の移送部から送り出される綿状材又は粉粒体の流量を制御することができる。
【0022】
本発明の請求項4に記載の計量装置においては、請求項2又は請求項3に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、流量調整板や第1の移送部による綿状材又は粉粒体の流量の搬送量の調整を行わなくともエアノズルを用いることにより第1の移送部から受板へ落下する綿状材又は粉粒体の流量を制御することができる。また、流量調整板や第1の移送部を用いて綿状材又は粉粒体の流量を調整する場合に、エアノズルの風量を増加させることで、流量調整が完了していない段階の綿状材又は粉粒体を受板及びそれに続く第2の移送部へ一時的に流さないようにすることができる。
【0023】
本発明の請求項5に記載の計量装置においては、請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、搬送中の綿状材又は粉粒体を正確に計量し、所望量の綿状材又は粉粒体のを第2の移送部から送り出すことができる。これにより、計量作業の効率が向上するとともに、製品の品質が向上する。
【0024】
本発明の請求項6に記載の計量装置においては、請求項5に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、計量装置から送り出されるべき綿状材又は粉粒体の目標値が時系列に従って変化する場合、例えば綿打ちなどで計量の対象となっている製品が、綿状材の供給方向に密度分布を有するような場合であっても、第2の移送部から綿状材を送り出す作業を中断する必要がないため、綿打ち時の計量作業の効率が向上する。
【0025】
本発明の請求項7に記載の計量装置においては、請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、複数台が連結されているため、例えばキルティングされた布団の各マスに綿状材を充填する場合や綿状材の供給方向及び垂直方向に密度分布を有するような場合のように、製品の幅方向及び長さ方向に充填されるべき綿状材の量がそれぞれ異なっていても、所望量の綿状材をキルティングの各マスや2次元的な密度分布に対して、それぞれ時系列的に連続して充填することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下に、本発明の最良の実施の形態に係る計量器及び計量装置の実施例について綿片を計量対象物の例にとって図1乃至図8を用いて説明する。
【実施例1】
【0027】
実施例1について図1乃至図4を用いて説明する(特に、請求項1、請求項2及び請求項5に対応)。図1は本発明の実施例1に係る計量装置の外観斜視図であり、図2は本発明の実施例1に係る計量装置の構成を示す概念図である。
図1に示すように、計量装置1は流量調整板3と受板4と第2移送部5と図示しない流速センサ部が筐体2の外部に配設され、他の構成要素は筐体2の内部に配設されており、筐体2内部に設置された図示しない攪拌器により綿片が攪拌される際に、綿片が外部に飛散し難い構造となっている。
以下、図2を用いて計量装置1の構成について詳しく説明する。図2に示すように、計量装置1は、重量センサ部17と流速センサ部19とで構成されるセンサ部9と、受板4とからなる計量器19をその構成要素の一部として含み、綿片6を導入する筐体2と、筐体2内部から綿片6を搬出する第1移送部7と、第1移送部7の下方に傾斜角を可変に軸支され、第1移送部7から送り出されて落下する途中の綿片6の一部を筐体2に回収する流量調整板3と、受板4の下方に設置され受板4から落下する綿片6を搬送する第2移送部5と、図示しない制御部と、この制御部において発生される制御信号に従って流量調整板3の傾斜角を変更若しくは維持する角度調整部8とを備え、受板4は流量調整板3の下方に傾けて設けられ流量調整板3により筐体2へと回収されなかった残りの綿片6を受け、センサ部9を構成する重量センサ部17及び流速センサ部18は受板4の下部及び上方にそれぞれ設置されて受板4上を流下する綿片6の重量及び流速を検出し、制御部はセンサ部9により測定した綿片6の重量及び流速から算出された流量を基にして流量調整板3の角度の制御信号を発生するものである。
【0028】
次に、図3(a)(b)を用いて実施例1の計量装置の動作について説明する。図3(a)は本発明の実施例1に係る計量装置の計量器による流量測定の説明図である。図3(a)に示すように、計量器19は受板4と重量センサ部17と流速センサ部18とから構成される。いま、受板4の長さをL、水平状態を0として時計回りを正の向きとした場合の傾斜角をθ、受板4上を流下する綿片6について重量センサ部17による重量測定値をW、流速センサ部18による流速測定値をV、受板4上を単位時間に流下する綿片6の重量を流量Fとすると、受板4上に存在する綿片6の重量はFL/Vで表される。このうち、受板4に垂直な成分はFLcosθ/Vであり、綿片6と受板4との間の動摩擦係数をμとすると、綿片6と受板4との間に働く摩擦力はμFLcosθ/Vとなるため、これらの鉛直方向下向きの成分の和はFL(cosθ+μsinθ)cosθ/Vとなる。すなわち、この値が重量センサ部17による読み取り値Wとなる。よって、重量センサ部17による重量測定値Wは以下の式で表される。
W=FL(cosθ+μsinθ)cosθ/V (1)
一般に動摩擦係数μは綿片6と受板4の接触面積や温度あるいは湿度などによっても変わり、物質固有の定数ではない。しかしながら、流量調整板3による流量調整を行わないで既知の流量Fで第1移送部7から送り出された綿片6について重量及び流速を測定すれば、式(1)により動摩擦係数μを求めることが可能である。このようにして求めた動摩擦係数μと式(1)を用いれば、重量センサ部17及び流速センサ部18による重量及び流速の測定値を基にして綿片6の流量を算出することができる。なお、流速センサ部18は画像処理を用いた非接触型のセンサであり、測定対象物のある時刻における画像と微小時間後の画像についてそれぞれ小さなピクセルを切り出して両者の相関を取り、移動距離を推定することにより測定対象物の流速を検出するものである。受板4上の物体は、一般には等速落下運動をするとは限らないが、上記流速センサによれば、離れた2点間を物体が移動する時間を測定して平均流速を求めて、その値を式(1)のVとして用いることができる。
一方、図3(b)は本発明の実施例1に係る計量装置の制御部周りのブロック図である。図3(b)に示すように、センサ部9により測定された綿片6の重量及び流速から算出された流量は電気信号に変換された後、信号増幅器10で増幅され、さらにアナログデジタル変換器11によってデジタル信号に変換される。制御部12はこのデジタル信号を受け取ると、綿片6の流量を表示若しくは印刷するとともに、その流量を基にして流量調整板3の傾斜角を計算し、流量調整板3の傾斜角を変更若しくは維持するための制御信号を発生する。制御部12から発生された制御信号はインターフェイス13により角度調整部8を作動させる電気信号に変換され、角度調整部8はこの電気信号に従って流量調整板3の傾斜角を所望の値となるようにを維持若しくは変更する。
なお、この流量調整板3の傾斜角を所望の値とするために、入力部14から傾斜角の目標値とこの目標値からのずれの許容値を予め入力しておく。また、先の綿片6の流量の表示あるいは印刷の際には、これらの目標値、許容値を出力させてもよい。
【0029】
さらに、図4を用いて制御部12の動作手順について説明する。図4は本発明の実施例1に係る計量装置の制御部12の動作手順を示すフローチャートである。まず、制御部12はステップS1で稼動を開始し、ステップS2で前述の目標値及び許容値を読み込む。ステップS3で計量を停止するか否かの判断をし、計量を停止する場合にはステップS9に進んで計量を停止し、計量を停止しない場合にはステップS4に進む。センサ部9で測定された綿片6の重量及び流速から算出された流量はステップS4で制御部12に読み込まれる。
ステップS5で流量と目標値との差分の絶対値が許容値よりも大きい場合はステップS6に進み、そうでない場合にはステップS3に戻る。ステップS6で綿片6の流量が目標値を超えていると判断した場合には、制御部12はステップS7で流量調整板3の傾斜角を所定量減らすための制御信号を発生して再びステップS3に戻り、綿片6の流量が目標値を超えていないと判断した場合にはステップS8で流量調整板3の傾斜角を所定量増やすための制御信号を発生して再びステップS3に戻る。
なお、本実施例においては目標値と許容値の読み込みをステップS2とし、ステップS5で流量と目標値の差分の絶対値が許容値よりも小さい場合には、このステップS2の後に戻るようにアルゴリズムが組まれている。これは、前述のとおり、予め入力された目標値と許容値を制御部のメモリなどに格納しておき、そこからこれらの数値を読み出すことを前提としているためであるが、例えば、目標値や許容値を制御部の稼動後に変更する場合も考慮するならば、ステップS5からの戻り、あるいはステップS7やステップS8からの戻りのラインもステップS2の前に入れることが望ましい。それによって、毎回目標値と許容値の読み込みを行い、その値が更新された場合には更新後の値が採用されるからである。
【0030】
以上説明したように、本実施例の計量装置1においては、受板4上を流下する綿片6の流量をセンサ部9によりリアルタイムに検出し、制御部12にフィードバックして流量調整板3の傾斜角の調整を行うため、第2移送部5から送り出される綿片6の流量をほぼ時間遅れなく制御することが可能である。すなわち、搬送中の綿片の正確な計量が可能となるため、綿打ち作業の効率が向上するとともに、製品の品質が向上する。
なお、本実施例においては綿片を用いて説明したが、本発明の計量装置は例えば羽毛などの綿状材あるいは粉粒体にも適用可能である。また、流速センサとして画像処理を用いた非接触型のセンサを用いたが、これに限定されるものではなく、ドップラー効果を用いた電波型あるいは超音波型のセンサを用いても良い。さらに、受板を傾斜角可変の構造としても良い。この場合、受板の傾斜角を調整することにより測定対象物と受板との間の摩擦の影響を小さくすることができるとともに、受板上に落下した測定対象物の衝撃力が重量センサの測定精度に及ぼす影響を小さくすることができる。以下の実施例においても同様である。
【実施例2】
【0031】
実施例2について図5を用いて説明する(特に、請求項4に対応)。
図5は本発明の実施例2に係る計量装置の構成を示す概念図である。図5に示すように、本実施例の計量装置1fは実施例1の計量装置1において、エアノズル15を備えるものである。なお、図5において実施例1と同一の構成要素については同一の符号を付してその構成についての説明を省略する。
図5において、エアノズル14は第1移送部7から送り出されて落下する綿片6に対して高圧の空気を、その強弱を調整しながら略水平に吹き付けて綿片6の落下軌道を流量調整板3に強制的に近づけることにより、流量調整板3による筐体2への綿片6の回収量を増減させて受板4側へ落下する綿片6の流量を制御するという作用を有する。
【0032】
以上説明したように、本実施例の計量装置1fによれば、搬送される綿片6を減少させるべき量が流量調整板3による調整の能力を超える場合であっても、エアノズル14を用いて受板4への綿片6の落下量を減少させることにより対応することが可能である。また、流量調整板3を用いて綿片6の搬送量を調整する場合に、装置全体を停止しなくとも流量調整が完了していない段階の綿片6を受板4及びそれに続く第2移送部5へ一時的に流さないようにすることができる。
【実施例3】
【0033】
実施例3について図6乃至図8を用いて説明する(特に、請求項3、請求項6及び請求項7に対応)。図6(a)は本発明の実施例3に係る計量装置の外観斜視図であり、図6(b)は本発明の実施例3に係る計量装置の制御部周りのブロック図である。図6(a)に示すように、本実施例の計量装置1gは複数台の計量装置1a〜1eが並列に連結された構造であり、それぞれ筐体2a〜2e、流量調整板3a〜3e、受板4a〜4e、第2移送部5a〜5eを備え、また、装置内には、図2又は図5に示される構成を備える第1移送部が同様に複数台設けられている。この計量装置1gにおける制御部12gでは、図6(b)に示されるとおり、並列に連結された計量装置において、それぞれ独立に設けられたセンサ部9a〜9e、信号増幅器10a〜10e及びアナログデジタル変換器11a〜11eを介して発生されるデジタル信号を受信する。このデジタル信号に応じて、それぞれの第1移送部の搬送速度を計算し、その速度を変更若しくは維持するための制御信号を発生する。制御信号はインターフェイス13a〜13eを介して電気信号として、第1移送部の搬送速度を変更若しくは維持するための動力調整部16a〜16eに伝達され、動力調整部16a〜16eはこの電気信号に従って第1移送部の搬送速度が所望の値となるように第1移送部の動力の維持もしくは増減を実行する。
なお、本実施例においても制御部の動作手順については、図4のフローチャートと同様であるが、図4では流量調整板を調整するために制御信号が発生されているのに対し、本実施例では、第1移送部の搬送速度を調整するために制御信号が発生される点が異なる。
なお、本実施例においては、第1移送部の搬送速度を調整するような計量装置を複数台並列に連結したが、流量調整板を調整するような計量装置を複数台連結してもよいし、さらにエアノズルを備えた計量装置を複数台連結してもよいことは言うまでもない。
【0034】
以上、実施例3の計量装置1gは複数台の計量装置を並列に連結して独立に制御するものであったが、この実施例3の変形例として、複数台の計量装置を並列に連結するものの、その複数台の第1移送部を別個独立ではなく一律に制御する、あるいは複数台の第1移送部を1台としてこの1台の第1移送部から複数台の流量調整板へ綿片を落下させるように構成された計量装置の第1移送部を制御する場合について図7を参照しながら説明する。
図7は本発明の実施例3の変形例に係る制御部12gによる第1移送部の搬送速度の制御手順を示すフローチャートである。図7において、nは連結された計量装置1gに含まれる計量装置の台数を示し、F(i)及びT(i)は計量装置1a〜1eの受板4a〜4eのうちi番目の受板上を流下する綿片6の流量及び第2移送部5a〜5eのうちi番目の第2移送部から送り出されるべき綿片6の流量の目標値を示している。また、本変形例では、第1移送部は別個に設けられているものの複数台を一律に制御する場合を想定している。
まず、制御部12gはステップS1で稼動を開始し、ステップS2で1番目からn番目までの計量装置1gの目標値T(i)及び許容値P、Qを読み込む。
この許容値Pとは、各計量装置1a〜1eのセンサ部9a〜9eにより検出された綿片6の流量のばらつきを基にして、第1移送部の送り出し速度を変更すべきか否かを判断するために用いる値である。具体的には、後述する図8に示されるとおり、綿片6の流量のばらつきの振幅に対する許容値と言える。
一方、許容値Qは各計量装置1a〜1eのセンサ部9a〜9eにより測定された綿片の流量の最大値と最小値の平均値を基にして、第1移送部の送り出し速度を変更すべきか否かを判断するために用いる値である。具体的には、後述する図8に示されるとおり、綿片の流量のばらつきのシフト幅、バイアスに対する許容値と言える。
ステップS3でiを1とする。ステップS4で流量F(i)を読み込み、ステップS5でiが1以下かどうかの判断をし、1以下であればステップS6に進んでMAX、MINとして流量及び流量の目標値との差分をそれぞれ代入する。ステップS5でiが1より大きい場合も含めて、ステップS6の後はステップS7に進む。ステップS7では、F(i)−T(i)がMAXより大きい場合には、ステップS8でF(i)−T(i)を新たなMAXとしてステップS9へ進むが、小さい場合にはステップS8を迂回してステップS9へ進む。
ステップS9では、F(i)−T(i)がMINより小さい場合には、ステップS10でF(i)−T(i)を新たなMINとしてステップS11へ進むが、小さい場合にはステップS10を迂回してステップS11へ進む。
ステップS11でiがn以上でない場合にはステップS12でiの値を1増やして再びステップS4に戻り、そうでない場合にはステップS13に進む。ステップS13でMAXとMINの差の1/2がPよりも小さい場合にはステップS14に進み、ステップS14でMAXとMINの和の絶対値の1/2がQよりも大きい場合にはステップS16に進む。Pと比較したMAXとMINの差の1/2という数値は、検出された流量と目標値の差の最大値と最小値の1/2を示しており、ばらつきの振幅となる。また、Qと比較したMAXとMINの和の絶対値の1/2は、同じく最大値と最小値の平均値を示しており、ばらつきの0からのシフト幅、あるいはバイアスとなる。従って、Pを大きくとると制御範囲となるばらつきの振幅を大きくとることになるためより広範囲で制御が効くことになる一方、Qを大きくとると許容するばらつきのシフト幅を大きくとることになるので、大雑把な制御となる。
ステップS16でMAX+MINの1/2が正であれば、ばらつきのシフトは正側にあるものと考えられるので、ステップS17で各第1移送部の搬送速度を所定の割合で遅くする。一方、ステップS16で負であれば、ばらつきのシフトは負側にあるものと考えられるので、ステップS18に進んで各第1移送部の搬送速度を所定の割合で速くする。ステップS16でMAXとMINの和の1/2を取っているが、この1/2は特に意味はなく、ステップS14における値をそのまま利用するという程度の意味である。なお、ステップS17、18の所定の割合は、予め所望の割合を設定しておくか、制御途中で入力可能なようにしておくとよい。但し、第1移送部の速度と流量のばらつきの関係は、綿片の種類や装置の設置環境など様々な要因が影響しているものと考えられるので、個別に試験などを行なった上で調整するとよい。
なお、ステップS13でMAXとMINの差の1/2がPよりも小さくない場合には第1移送部の送り出し速度を調整しても流量を目標値に近づける効果が全体的には小さいと考えられるため、ステップS15に進んで第1移送部の搬送速度を変更しないものとする。また、ステップS14でMAXとMINの和の絶対値の1/2がQよりも大きくない場合には、流量が目標値に十分近く第1移送部の搬送速度の調整が必要ないと考えられるため、同様にステップS15に進み、第1移送部の搬送速度を変更しないものとする。
なお、本実施例ではPとQの2つの許容値を想定した制御を考えたが、いずれか一方のみの許容値による制御としてもよい。
【0035】
次に、図8を用いて実施例3の変形例に係る第1移送部の制御手順を説明する。図8(a)はキルティング加工された布団の各マスに所定量充填するために必要な綿片の流量を説明するための概念図であり、同図(b)は第1移送部の制御手順を説明する図である。
キルティング加工された布団においては、通常、各マスに充填されるべき綿片の重量値は一様でないことが多い。そのため、図8(a)に示すように各マスに所定量充填するために必要な綿片の流量は供給方向及び垂直方向に2次元的な分布を有することになる。ここでは計量装置1a〜1eを5台連結した計量装置1gを用いて、同一列の5つのマスに対して同時に綿片を充填し、1列目から順に5列目まで時系列的に綿片の充填を行う。
以下、2列目の5つのマスに綿片を充填する場合を例として、第1移送部の制御手順について説明する。まず、図8(a)において2列目の各マスに対する目標値T(i)と連結された5台の計量装置1a〜1eのセンサ部9a〜9eにより検出された綿片の流量F(i)について、両者の差分F(i)−T(i)を求める。このとき、同図(b)に示すようにMAXは8となり、MINは−2となる。許容値P、Qをそれぞれ6及び1とするとMAXとMINの差の1/2である5はPの値6よりも小さく、MAXとMINの和の絶対値の1/2である3はQの値1よりも大きいので、本図の例では、第1移送部の搬送速度に対して制御がかかることになる。
制御は、例えば5台の計量装置1a〜1eから送り出される綿片の流量が一律に3g/s少なくなるように、各第1移送部の搬送速度を一律に遅くするような場合が考えられる。図8(b)に示されるように、一律に3g/s少なくなるような搬送速度となると、MAXは5、MINは−5となり±Pの範囲に含まれることになる。4g/s少なくなるような速度に制御するようにしてもよいが、正側から減速するような場合には許容値の上限をクリアするような制御、負側から増速するような場合には許容値の下限をクリアするような制御の方が、速度変動幅を小さくするという観点からすれば望ましいと考えられる。
あるいは、例えば1g/sの変動となるように搬送速度を制御しておき、図7に示される制御ルーチンを繰り返しながら制御すれば、正側から減速する場合には許容値の上限、負側から増速する場合には許容値の下限をクリアするような制御となるので、搬送速度の制御はその変動幅を細かく設定しておいてもよい。また、第1移送部の制御以外に、個別に流量調整板の傾斜角の制御も併せて行うことで微調整を行なうことができるのでより精度の高い制御を行なうことができる。
なお、本実施例の変形例では、複数の第1移送部の搬送速度を一律に制御したが、1台の第1移送部の搬送速度をこのように制御するものでもよいし、さらに第1移送部に代えて複数の流量調整板の傾斜角を一律に制御したり、1台の流量調整板を制御するようにしてもよい。このような場合には、第1移送部の搬送速度を個別に制御し、微調整を行うようにすればよい。
【0036】
以上説明したように、実施例3及びその変形例に係る計量装置1gによれば、キルティングされた布団の分割された各マスにそれぞれ異なる重量の綿片を時系列的に連続して充填することが可能である。
また、特に変形例においては、第1移送部の搬送速度を一律に変更することにより、連結された各計量装置1a〜1eから送り出される綿片の流量を一律に増加あるいは減少させて目標値に近づけることができる。さらに、綿片の調整量が流量調整板3a〜3eによる調整の能力を超える場合にも、第1移送部の搬送速度の変更により対応することができる。第1移送部の搬送速度の一律変速を粗制御とし、流量調整板の傾斜角の個別変更を微制御とすることも可能である。もちろん、流量調整板の傾斜角の一律変更を粗制御とし、第1移送部の個別変速を微制御としてもよい。
【0037】
本発明の計量装置1a〜1gは上記実施例に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、受板はベルトコンベア状の移送部であっても良いし、搬送中の綿片の流量を検出するセンサ部は第2移送部に設けても良い。また、複数台の計量装置を連結した場合において、第1移送部を共有する構造としても良い。さらに、キルティングされた布団の各マスに綿片を時系列的に連続して充填する場合において、各列の綿片の計量をより正確に行うために1つの列から次の列に移る途中の段階で、エアノズルを用いて第1移送部から落下する綿片を流量調整板側に強制的に吹き戻すことにより受板及びそれに続く第2移送部への綿片の搬送を一時的に中断させることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明に係る計量器及び計量装置は、綿や羽毛などの綿状材以外の例えば粉粒体の計量にも適用することができ、寝具の製造業を中心に綿状材、粉粒体を原料などとして取り扱う産業全般に対して広く利用可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施例1に係る計量装置の外観斜視図である。
【図2】本発明の実施例1に係る計量装置の構成を示す概念図である。
【図3】(a)は本発明の実施例1に係る計量装置の計量器による流量測定の説明図であり、(b)は本発明の実施例1に係る計量装置の制御部周りのブロック図である。
【図4】本発明の実施例1に係る計量装置の制御部の動作手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施例2に係る計量装置の構成を示す概念図である。
【図6】(a)は本発明の実施例3に係る計量装置の外観斜視図であり、(b)は計量装置の制御部周りのブロック図である。
【図7】本発明の実施例3の変形例に係る計量装置の第1移送部の制御手順を示すフローチャートである。
【図8】(a)はキルティング加工された布団の各マスに所定量充填するために必要な綿片の流量を説明するための概念図であり、(b)は第1移送部の制御手順を説明する図である。
【図9】従来技術に係る羽毛計量装置の全体図である。
【符号の説明】
【0040】
1,1a〜1f…計量装置 2,2a〜2e…筐体 3,3a〜3e…流量調整板 4,4a〜4e…受板 5,5a〜5e…第2移送部 6…綿片 7…第1移送部 8…角度調整部 9,9a〜9e…センサ部 10,10a〜10e…信号増幅器 11,11a〜11e…アナログデジタル変換器 12,12g…制御部 13,13a〜13e…インターフェイス 14…入力部 15…エアノズル 16a〜16e…動力調整部 17…重量センサ部 18…流速センサ部 19…計量器 51…計量タンク 52…網 53…羽毛タンク 54…作業台 55…差圧計 56…制御手段 57…コンプレッサ 58…排出ノズル 59…ブロア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
落下する綿状材又は粉粒体を受ける受板と、この受板上を流下する綿状材又は粉粒体の重量を測定する重量センサ部と、前記受板上を流下する綿状材又は粉粒体の流速を測定する流速センサ部とを備えたことを特徴とする計量器。
【請求項2】
綿状材又は粉粒体を搬送する第1の移送部と、前記第1の移送部の下方に傾斜角を可変に軸支された流量調整板と、この流量調整板の下方に傾けて設けられ流量調整板から落下する綿状材又は粉粒体を受ける受板と、この受板上を流下する綿状材又は粉粒体の重量を測定する重量センサ部と、前記受板上を流下する綿状材又は粉粒体の流速を測定する流速センサ部と、前記重量センサ部及び流速センサ部により測定された綿状材又は粉粒体の重量及び流速から算出された流量を基にして前記流量調整板の角度の制御信号を発生する制御部と、この制御部において発生される制御信号に従って前記流量調整板の傾斜角を変更若しくは維持する角度調整部とを備えたことを特徴とする計量装置。
【請求項3】
綿状材又は粉粒体を速度可変に搬送する第1の移送部と、この第1の移送部の下方に傾けて設けられ前記第1の移送部から落下する綿状材又は粉粒体を受ける受板と、前記センサ部により測定された綿状材又は粉粒体の重量及び流速から算出された流量を基にして前記第1の移送部の搬送速度の制御信号を発生する制御部と、この制御部において発生される制御信号に従って前記第1の移送部の搬送速度を変更若しくは維持する動力調整部とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の計量装置。
【請求項4】
前記第1の移送部の下方に配設され、前記第1の移送部から送り出された綿状材又は粉粒体に空気を吹き付けてその落下の軌道を変更させるエアノズルを備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の計量装置。
【請求項5】
前記制御部は、綿状材又は粉粒体の流量に対する目標値と、綿状材又は粉粒体の流量と目標値の差分に対する許容値を予め入力可能とし、前記制御部は、綿状材又は粉粒体の流量と前記目標値の差分が前記許容値以下となるように制御信号を発生させることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の計量装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記目標値と前記許容値を時系列に従って入力可能であることを特徴とする請求項5に記載の計量装置。
【請求項7】
前記計量装置は、複数台を並列に連結され、前記制御部は複数台において独立に制御信号を発生することを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載の計量装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−71613(P2006−71613A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−258965(P2004−258965)
【出願日】平成16年9月6日(2004.9.6)
【出願人】(000154772)株式会社宝計機製作所 (10)
【Fターム(参考)】