説明

記憶装置及びその製造方法

【課題】消費電流を低減出来る記憶装置及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】実施形態の記憶装置は、第1配線1と、第2配線2と、第1メモリセルMCとを備える。第1メモリセルMCは、第1配線1と第2配線2とが交差する領域に設けられる。第1メモリセルは、第1電極7、第1選択素子3、及び第1絶縁膜4が積層された第1積層構造と、第1抵抗変化層5とを備える。第1選択素子3及び第1抵抗変化層5は、第1配線1と第2配線2との間に直列に電気的に接続される。第1抵抗変化層5は、第1絶縁膜4の側面の一部を被覆し、残りの領域を被覆しないように、第1絶縁膜4の前記側面の一部上に形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は記憶装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ダイオードに代表される非オーミック素子と抵抗変化材料とでメモリセルが形成される、ReRAM(Resistive RAM)と呼ばれるメモリが提案されている。ReRAMのメモリセルは、MOSFETを使用しない。従って、従来のトレンドを上回る高集積化が可能であると、期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2011/0037046号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
消費電流を低減出来る記憶装置及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の記憶装置は、平行に設けられた複数の第1配線と、平行に設けられた複数の第2配線と、第1配線の一つと第2配線の一つとが交差する領域に設けられた第1メモリセルとを備える。第1メモリセルは、第1電極、第1選択素子、及び第1絶縁膜が積層された第1積層構造と、第1抵抗変化層とを備える。第1選択素子及び第1抵抗変化層は、第1配線の一つと第2配線の一つとの間に直列に電気的に接続される。第1抵抗変化層は、第1絶縁膜の側面の一部を被覆し、残りの領域を被覆しないように、第1絶縁膜の前記側面の一部上に形成される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】第1実施形態に係る記憶装置の斜視図。
【図2】第1実施形態に係る記憶装置の断面図。
【図3】第1実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図4】第1実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図5】第1実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図6】第1実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図7】第1実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図8】第1実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図9】第1実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図10】第1実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図11】第1実施形態に係る記憶装置のブロック図。
【図12】第1実施形態に係るメモリセルアレイの回路図。
【図13】第1実施形態に係る記憶装置の外観図。
【図14】第1実施形態に係るメモリセル及び一般的なメモリセルの断面図。
【図15】第1実施形態の変形例に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図16】第1実施形態の変形例に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図17】第1実施形態の変形例に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図18】第1実施形態の変形例に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図19】第1実施形態の変形例に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図20】第1実施形態の変形例に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図21】第1実施形態の変形例に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図22】第1実施形態の変形例に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図23】第2実施形態に係る記憶装置の斜視図。
【図24】第2実施形態に係る記憶装置の断面図。
【図25】第2実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図26】第2実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図27】第2実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図28】第2実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図29】第2実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図30】第2実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図31】第2実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図32】第2実施形態の変形例に係る記憶装置の斜視図。
【図33】第2実施形態の変形例に係る記憶装置の斜視図。
【図34】第3実施形態に係る記憶装置の斜視図。
【図35】第3実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図36】第3実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図37】第3実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図38】第3実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図39】第3実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図40】第3実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図41】第3実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図42】第3実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図43】第4実施形態に係る記憶装置の斜視図。
【図44】第5実施形態に係る記憶装置の斜視図。
【図45】第5実施形態に係る記憶装置の断面図。
【図46】第5実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図47】第5実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図48】第5実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図49】第5実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図50】第5実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図51】第5実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図52】第5実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図53】第5実施形態の変形例に係る記憶装置の断面図。
【図54】第5実施形態の変形例に係る記憶装置の断面図。
【図55】第5実施形態の変形例に係る記憶装置の断面図。
【図56】第5実施形態の変形例に係る記憶装置の断面図。
【図57】第6実施形態に係る記憶装置の斜視図。
【図58】第6実施形態に係る記憶装置の断面図。
【図59】第6実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図60】第6実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図61】第6実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図62】第6実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図63】第6実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図64】第6実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図65】第6実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図66】第6実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図67】第6実施形態に係る記憶装置の製造工程を示す斜視図。
【図68】第6実施形態の変形例に係る記憶装置の断面図。
【図69】第6実施形態の変形例に係る記憶装置の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態につき図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0008】
[第1実施形態]
第1実施形態に係る記憶装置及びその製造方法について、ReRAMを例に挙げて、以下説明する。
【0009】
1.メモリセルアレイの構成について
図1及び図2は、本実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成を示す斜視図及び断面図である。
【0010】
図示するように、メモリセルアレイ内には複数の行線1及び列線2が設けられている。複数の列線2は、第1方向に沿って平行に配置されている。複数の行線1は、第1方向に直交する第2方向に沿って平行に配置されている。そして、行線1と列線2とが交差する領域に、メモリセルMCが設けられている。
【0011】
メモリセルMCは、列線2と行線1との間に直列接続された選択素子3、絶縁膜4、及び電極材料6、7、8、9、並びに抵抗変化材5を備えている。より具体的には、列線2上に、電極9、絶縁膜4、電極8、選択素子3、及び電極7、6が順次積層され、電極6が行線1に接触している。本例では、電極9は列線2に沿って形成され、電極6は行線1に沿って形成される。
【0012】
抵抗変化材5は、例えばTiOを主成分にして形成される。そして抵抗変化材5は、少なくとも絶縁膜4の側面に設けられ、且つ選択素子3及び電極9に接するように形成されている。なお、以下では行線1及び列線2を、通常のMOS型メモリセルと同様に、それぞれワード線1及びビット線2と称することにする。また本例における抵抗変化材5は、メモリセルMCの積層構造の側面の対向する2つの組のうち、ビット線2に沿った方向で対向する2つの側面に設けられ、ワード線1に沿った方向で対向する2つの側面には設けられない。
【0013】
以上により、ワード線1とビット線2との間に直列接続された選択素子3と抵抗変化材5とを含むメモリセルMCが、メモリセルアレイ内に例えばマトリクス状に配置されている。本構造では、ワード線1及びビット線2は単なるラインアンドスペースのパターンである。そしてワード線1とビット線2とは、直交する位置関係であれば良く、ワード線方向及びビット線方向へのずれを考慮する必要はない。従って、製造時におけるメモリセル内の位置合せ精度は極めて緩くすることが可能であり、製造を容易に行うことができる。そして、この構造は4Fの領域に1ビットの情報を蓄えることのできる、高集積化構造である。
【0014】
なお、TiOに代表される抵抗変化材5は、低抵抗状態(LRS:low resistance state)と高抵抗状態(HRS:high resistance state)の少なくとも2つの抵抗値を遷移する素材である。そして、高抵抗状態の抵抗変化材は、ある一定以上の電圧が印加されると低抵抗状態に遷移し、低抵抗状態の抵抗変化材は、ある一定以上の電流が流れると高抵抗状態に遷移することが知られている。抵抗変化材5は、TiO以外にも、ZnMn、NiO、HfO、SrZrO、Pr0.7Ca0.3MnO、及び炭素等の材料の少なくとも1つを含む薄膜で形成することが可能である。
【0015】
また選択素子3は、シリコン等の半導体のpn接合を用いたダイオードや、金属−絶縁膜−金属(MIM)の積層構造からなるトンネル素子等である。以下では、選択素子3をダイオード層3または単にダイオード3と呼ぶことがある。
【0016】
なお、図1及び図2にはいくつかの電極が図示されているが、それぞれの機能は次のとおりである。電極6は、ワード線1の配線材料に対するバリア層であり、ビット線1にW(tungsten)を用いる場合には、電極6にはWN(tungsten nitride)を用いることが望ましい。電極7は、ダイオード層3に用いられるSiの結晶化促進と、配線材料の拡散を防ぐバリア層である。そして電極7は例えば、TiとTiNの積層膜として形成された後、Tiが熱処理によりSiと反応した、TiSiとTiNの積層膜で形成される。電極8は、ダイオード層3のp及びn領域の高濃度不純物が絶縁膜4に拡散することを防止するバリア層であり、例えばTiNを材料に用いて形成される。電極9は、抵抗変化材5の抵抗変化のために望ましい電極材料からなり、一例として、金属リッチなTiNで形成される。
【0017】
2.メモリセルアレイの製造方法について
次に、図1及び図2に示すメモリセルアレイの製造方法について、図3〜図10を用いて説明する。図3〜図10は、本実施形態に係る半導体記憶装置の製造工程を順次示す斜視図である。
【0018】
まず図3に示すように、例えばシリコン基板21上に、ReRAMの動作を制御する通常のCMOS回路22が形成され、次にCMOS回路22を被覆するようにして、層間絶縁膜23がシリコン基板21上に形成される。層間絶縁膜23は、例えばSiOを材料に用いて形成される。引き続き、層間絶縁膜23上に、ビット線膜24、電極膜25、絶縁膜26、電極膜27、pinダイオード層28、電極膜29、及びエッチングマスク層30が順次形成される。ビット線膜24、電極膜25、絶縁膜26、電極膜27、pinダイオード層28、及び電極膜29はそれぞれ、図1及び図2で説明したビット線2、電極膜9、絶縁膜4、電極膜8、ダイオード層3、及び電極膜7に対応する。一例として、ビット線膜24はWを材料に用いて形成され、電極膜25はTiNで形成され、絶縁膜26はSiOで形成され、電極膜27はTiNで形成され、pinダイオード層28はSiで形成され、電極膜29はTiとTiNとの積層膜で形成され、エッチングマスク層30はSiOで形成される。その後、前述のTiとSiの反応を促す熱処理、並びにダイオードの結晶化と不純物活性化を促す熱処理が行われる。そして、リソグラフィ工程により、エッチングマスク層30が、ビット線2のパターンにパターニングされる。以上の結果、図3の構造が得られる。
【0019】
次に図4に示すように、反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)等により、エッチングマスク層30をマスクに用いたエッチングが行われて、電極膜29、ダイオード層28、電極膜27、絶縁膜26、電極膜25、及びビット線膜24が、一括してパターニングされる。これにより、第1方向(D1)に沿ったストライプ形状のビット線(BL)24が形成される。
【0020】
次に図5に示すように、層間絶縁膜23上に、塗布型の層間絶縁膜31が形成される。これにより、図4の工程で生じた溝部が、層間絶縁膜31によって埋め込まれる。その後、層間絶縁膜31の上面が平坦化される。
【0021】
次に図6に示すように、例えばCMP法等により、層間絶縁膜31の上面及びエッチングマスク層30が除去される。その結果、電極膜29の上面が露出される。
【0022】
次に図7に示すように、電極膜29及び層間絶縁膜31上に、電極膜32、ワード線膜33、及びエッチングマスク層34が、順次形成される。電極膜32及びワード線膜33はそれぞれ、図1及び図2で説明した電極膜6及びワード線1に対応する。一例として、電極膜32、ワード線膜33、及びエッチングマスク層34は、それぞれWN、W、及びSiOを材料に用いて形成される。引き続きリソグラフィ工程により、エッチングマスク層34が、ワード線1のパターンにパターニングされる。以上の結果、図7の構造が得られる。
【0023】
次に図8に示すように、反応性イオンエッチング等により、エッチングマスク層34をマスクに用いたエッチングが行われて、ワード線膜33、電極膜32、電極膜29、ダイオード層28、電極膜27、及び絶縁膜26が、一括してパターニングされる。これにより、第2方向(D2)に沿ったストライプ形状のワード線(WL)33が形成される。また、本工程により、絶縁膜26、電極膜27、ダイオード層28、及び電極膜29が、メモリセル毎に分離される。
【0024】
次に図9に示すように、図8によって得られた構造上に、例えば原子層堆積法(ALD:Atomic Layer Deposition)により、抵抗変化材35が成膜される。抵抗変化材35は、図1及び図2の抵抗変化材5に対応する。そしてその材料は例えばTiOであり、その膜厚は例えば数nm程度である。
【0025】
次に図10に示すように、エッチバック工程を行うことにより、抵抗変化材35の上部が除去される。この際、第1方向で隣接するメモリセル間に位置する抵抗変化材35も除去される。この結果、図10に示すように、抵抗変化材35は、絶縁膜26及び電極膜27の側面に残存され、且つダイオード層28及び電極膜25に接するように残存される。また抵抗変化材35は、第2方向で隣接するメモリセル間の層間絶縁膜31の側面にも残存する。
【0026】
その後は、全面に例えば塗布型の層間絶縁膜を形成して、図10の加工で生じた溝部を埋め込み、層間絶縁膜の上面を平坦化する。メモリセルアレイを多層構造とする場合には、上記の工程を繰り返す。そして、通常の半導体装置と同様にパッシベーション工程を行い、更に入出力部となる配線接続部を形成する。最後に、検査やダイシング等のいわゆる後工程を行うことで、半導体記憶装置が完成する。
【0027】
3.半導体記憶装置の全体構成について
次に、本実施形態に係る半導体記憶装置の全体構成について、図11を用いて説明する。図11は、本実施形態に係る半導体記憶装置のブロック図である。
【0028】
図示するように半導体記憶装置40は、メモリセルアレイ41、ロウデコーダ42、カラムデコーダ43、コントローラ44、及び電源45を備えている。
【0029】
メモリセルアレイ41は、図1及び図2で説明した構成を有している。図12は、メモリセルアレイ41の等価回路図である。図示するように、メモリセルアレイ41中には、ダイオード(図1のダイオード層3)及び可変抵抗素子(図2の抵抗変化材5)を備えるメモリセルMCがマトリクス状に配置されている。メモリセルMCにおいて、ダイオードのカソードは、可変抵抗素子の一端に接続されている。そして、同一行にあるメモリセルMCのダイオードのアノードは、同一のワード線WLに接続され、同一列にあるメモリセルMCの可変抵抗素子の他端は、同一のビット線BLに接続される。
【0030】
図11に戻って説明を続ける。ロウデコーダ42は、ワード線選択部及びワード線ドライバを含む。そしてワード線選択部が、コントローラ44から受信したロウアドレスに基づいて、ワード線WLを選択する。そしてワード線ドライバが、選択ワード線及び非選択ワード線に対して、データの読み出し、書き込み、及び消去に必要な電圧を印加する。
【0031】
カラムデコーダ43は、ビット線選択部及びビット線ドライバを含む。そしてビット線選択部は、コントローラ44から受信したカラムアドレスに基づいて、ビット線BLを選択する。そして、ビット線ドライバが、選択ビット線及び非選択ビット線に対して、データの読み出し、書き込み、及び消去に必要な電圧を印加する。
【0032】
コントローラ44は、半導体記憶装置40全体の動作を制御する。また、前述のように必要なアドレスを、ロウデコーダ42及びカラムデコーダ43に送信する。またコントローラ44は、データの書き込み時には、選択されたメモリセルMCの可変抵抗素子の抵抗状態を変化させるため、必要な電圧を印加するようにロウデコーダ42及びカラムデコーダ43に命令する。またデータの読み出し時には、選択されたメモリセルMCの可変抵抗素子の抵抗値を、当該メモリセルMCの記憶状態として検出するため、必要な電圧を印加するようにロウデコーダ42及びカラムデコーダ43に命令する。
【0033】
電源45は、データの読み出し、書き込み、及び消去に必要な所定の電圧セットを生成する。より具体的には、電源45は、選択ワード線のバイアス電圧VSWと非選択ワード線のバイアス電圧VUWを生成し、これをロウデコーダ42に供給する。また電源45は、選択ビット線のバイアス電圧VSBと非選択ワード線のバイアス電圧VUBを生成し、これをカラムデコーダ43に供給する。これにより、例えばデータの書き込みの際には、選択ワード線と選択ビット線との間に大きい電位差が発生され、可変抵抗素子の抵抗状態が遷移される。またデータの読み出しの際には、抵抗状態の遷移が生じない範囲で、選択ワード線と選択ビット線との間に電位差が発生され、ビット線またはワード線に流れる電流が検出される。
【0034】
図13は、本実施形態に係る半導体記憶装置の外観図である。図示するように、シリコン基板51(シリコン基板21に対応)上には、通常用いられるプロセスによる配線層を含むCMOS回路52(CMOS回路22に対応)が構成される。そしてCMOS回路52上に、複数のメモリセル部54を含む層53(層間絶縁膜23及びそれより上層の各層に対応)が形成されている。図13の個々のメモリセル部54は、図11及び図12のメモリセルアレイ41に対応し、例えば24nmのデザインルールで配線が形成されている。また、図11のデコーダ42、43、及びコントローラ44を含む、通常のメモリにおいて周辺回路と呼ばれている部分は、図13のCMOS回路52に含まれている。
【0035】
なお、CMOS回路52は、メモリセル部54との接続部を除き、メモリセル部54よりも緩い、例えば90nmデザインルールで設計製作されることが出来る。そして層53は、CMOS回路52との電気的接続部を、各メモリセル部54の周囲に有し、これらのメモリセル部54と周辺の接続部を単位としたブロックが、マトリックス状に配置されている。さらに、層53にはスルーホールが形成され、このスルーホールを介してCMOS回路52の入出力部と電気的な結合を有する端子を含む、本装置の入出力部55が、層53の端部に形成されている。
【0036】
このような構成により、CMOS回路52の保護膜に相当する機能を、メモリセル部54に形成される絶縁膜が果たすことが出来る。一方、メモリセル部54とCMOS回路52が、基板面に対して垂直方向に結合するため、チップ面積の増大を伴わずに、動作時間の短縮や同時に読み書きできるセル数の大幅な増加が可能となる。なお、装置の入出力部55は、通常の半導体装置と同様に、パッケージ工程においてリードフレームにボンディングされる。
【0037】
4.本実施形態の効果
以上のように、本実施形態によれば、消費電力のより小さい半導体記憶装置が提供される。本効果につき、以下説明する。
【0038】
近年、半導体装置の高集積化に伴い、LSI素子の回路パターンはますます微細化している。このパターンの微細化は、単に線幅の縮小化だけでなく、パターンの寸法精度や位置精度の向上も要請する。このことはメモリ装置に関しても例外ではない。メモリ装置では、高精度の加工技術を駆使して形成されたメモリセルにおいて、記憶に必要となる一定量の電荷を、より狭い領域で保持することが要請され続けている。
【0039】
従来、DRAM、SRAM、フラッシュメモリといった各種のメモリが製造されている。これらのメモリは全て、一定量の電荷を保持することでデータを記憶している。そのため、パターンの微細化に伴い、メモリセル間のばらつき等には厳しい制約がある。これに伴い、これらのパターンを形成するリソグラフィ技術にも、大きな負荷が課せられており、これがリソグラフィ工程コストを上昇させる要因となっている。そしてリソグラフィ工程コストは、現在の量産コストの多くの部分を占めている。そのため、上記リソグラフィ工程に対する負荷が、そのまま製品コストの上昇要因となっている。
【0040】
一方、近年、このような課題を克服する技術として、ダイオードに代表される非オーミック素子と抵抗変化材料によりメモリセルが構成されるReRAMと呼ばれるメモリが提案されている。このReRAMは、MOSFETをメモリセルに使用する必要が無いため、従来のトレンドを上回る高集積化が可能であると期待されている。
【0041】
しかし、ReRAMの抵抗変化材料の抵抗状態を変化させるために必要となる電流は、その断面積との比において比較的大きく、消費電流の削減が困難である。さらに、メモリセルアレイ内での配線抵抗による電圧降下が大きくなる、あるいは、非オーミック素子の駆動電流とのバランスが崩れるため、付加的な駆動電圧が必要となる。その結果、回路電圧を高くする必要があり、消費電力の削減が一層困難になるという課題が存在する。
【0042】
しかしながら、本実施形態に係る構成であると、上記課題を解決出来る。この点について、図14を参照しつつ説明する。図14はReRAMのメモリセルの断面図であり、本実施形態に係る構成と一般的な構成とを示している。
【0043】
まず、一般的な構成について説明する。図示するように、ビット線BL(またはワード線WL)上に、抵抗変化材(可変抵抗素子)VRとダイオードとが積層されている。そして、これらの層は、リソグラフィ工程により加工されて形成される。従って、抵抗変化材VRの断面積は、リソグラフィ工程による限界を有し、例えば図中に示す抵抗変化材VRの幅W1は、リソグラフィ工程によって決まる一定程度未満に小さくすることは困難である。そのため、メモリセルを流れる電流(図中の矢印)から見たメモリセルの断面積は比較的大きく、データの書き込み時に流れる電流や、リーク電流が大きくなり、それを削減することも困難である。
【0044】
この点、本実施形態に従った構成では、図14に示すように、一般的な構成において抵抗変化材VRの配置されていた部分に絶縁膜が配置され、抵抗変化材VRはこの絶縁膜の側面に設けられている。すなわち抵抗変化材VRは、リソグラフィ工程でパターニングされた積層構造の側面に沿って設けられ、絶縁膜上下の電極あるいは配線に電気的に接触している。
【0045】
そして抵抗変化材VRは、アトミック・レイヤー・デポジション(ALD)に代表される、等方性の良い成膜方法を用いることにより、均質で均一な膜厚で形成することができる。したがって、抵抗変化材5の電流経路に対する断面は、一片(図14の奥行き方向の幅)はリソグラフィ加工により定められるが、他の辺(W2)は成膜時の膜厚により決まる。そのため、W2はリソグラフィ加工寸法に依存せず、数nm以下の極めて小さい値に設定することが可能となる。
【0046】
また本実施形態であると、抵抗変化材5は、メモリセルMCの積層構造の側面の対向する2つの組のうち、いずれか一方の組にのみ形成され、他方の組には形成されない。より具体的には、一例として本実施形態では、抵抗変化材5は、ビット線2に沿った方向で対向する2側面に設けられ、ワード線1に沿った方向で対向する2側面には設けられない。従って、積層構造の全周を取り囲むように抵抗変化材5を形成する場合に較べて、抵抗変化材5の電流経路に対する断面積を小さく出来る。
【0047】
このように、本実施形態に係る構成であると、抵抗変化材VRの断面積を、一般的な構成と比較して大幅に削減することが可能となり、抵抗変化材VRの抵抗変化に必要となる電流を大幅に削減できる。これにより消費電量を削減できるだけでなく、配線抵抗による電圧降下やダイオードに必要となる電圧も抑制することが可能となる。よって、回路電圧を抑制することも可能となり、チップの消費電力を削減することが可能となる。
【0048】
具体的には、一般的な構成では、メモリセルの積層構造の断面の一辺の長さが24nmの場合、メモリセルを低抵抗状態から高抵抗状態へ変化させるためには、抵抗変化材とダイオードを合わせて、約4.0V、22μAを必要とした。しかし、本実施形態に係る構成では、約3.0V、4μAで状態変化させることが可能となった。
【0049】
また、絶縁膜4の絶縁破壊電圧を、抵抗変化材VRの状態変化に必要な電圧よりも大きく設定しておくことが望ましい。これにより、絶縁膜4の絶縁破壊によりダイオードと配線が短絡することを抑制し、所望の電圧が抵抗変化材VRに印加されなくなる事態を防止することができる。
【0050】
このように、本実施形態によれば、リソグラフィの加工限界に依存せずに、抵抗変化材の断面積を削減し、消費電流を削減することが可能となる。このため消費電力が小さく、高集積化の可能な記憶装置を提供することが可能となる。
【0051】
なお、図14に示すように、一般的な構成では、ダイオードと抵抗変化材VRとの間にはバリア層が必要となる。これは、ダイオードを構成する成分元素と抵抗変化材VRを構成する成分元素が、セルを流れる電流等に起因して相互拡散し、ダイオードあるいは抵抗変化材VRの本来の機能を損なうことを防止するためのものである。同時に、抵抗変化材VRが抵抗変化材としての機能を十分に発揮するために、n型Siと異なる仕事関数の電極を用いることが望ましい場合があり、この場合にはバリア層に、この機能を兼ね備えさせることが望ましい。しかし本実施形態の構成では、可変抵抗材VR電極の材料としてn型シリコンを用いることが仕事関数的に望ましく、さらにSiとTiOの相互拡散は顕著ではないため、バリア層が不要となる。
【0052】
5.本実施形態の変形例
上記実施形態は、種々の構成に変形することが出来る。以下、種々の変形例について説明する。しかし、以下で説明する例とは異なる変形例もまた可能である。
【0053】
5.1 第1の例
まず第1の例について、図15〜図17を用いて説明する。図15〜図17は、第1の例に従ったメモリセルアレイの製造工程を順次示す斜視図である。本例は、電極膜25をメモリセル毎に分離したものである。
【0054】
まず、前述の図7の構成を得た後、図8の工程を行う。この際、図15に示すように、電極膜25もパターニングする。その結果、ビット線膜24が露出される。次に図16に示すように、図9で説明したように抵抗変化材35が形成される。その後、図17に示すように、図11で説明したように抵抗変化材35の一部を除去する。このように、抵抗変化材35がビット線膜24に直接接しても良い。
【0055】
5.2 第2の例
次に第2の例について、図18及び図19を用いて説明する。図18及び図19は、第2の例に従ったメモリセルアレイの製造工程を順次示す斜視図である。本例は、第1方向で隣接する抵抗変化材を接続したものである。
【0056】
まず、前述の図9の構成を得た後、図18に示すように、メモリセルの積層構造間の抵抗変化材35上に絶縁膜50が形成される。次に図19に示すように、図10で説明した工程が行われ、その後、絶縁膜50が除去される。本例であると、抵抗変化材35のエッチングは、その一部が絶縁膜50で保護された状態で行われる。そのため、積層構造間に抵抗変化材35が残存する。このような構成であっても、抵抗変化材35は高抵抗であるので、実動作上、問題が生じることは無い。
【0057】
5.3 第3の例
次に第3の例について、図20を用いて説明する。図20は、第3の例に従ったメモリセルアレイの斜視図である。本例は、上記第1の例と第2の例とを組み合わせたものである。
【0058】
図示するように、電極膜25をメモリセル毎に分離しつつ、第1方向で隣接する抵抗変化材35を接続しても良い。本構成は、図16の工程の後、図18の工程を行うことにより得られる。
【0059】
5.4 第4の例
次に第4の例について、図21を用いて説明する。図21は、第4の例に従ったメモリセルアレイの斜視図である。本例は、第1の実施形態において、ビット線膜24の上面の一部をエッチングしたものである。
【0060】
図示するように、図8のエッチング工程において、電極膜25だけでなく、ビット線膜24の上面の一部をエッチングしても良い。その結果、図21に示すように、メモリセル間におけるビット線膜24の上面は、電極膜25とビット線膜24との接触面よりも低くなる。そして抵抗変化材35は、ビット線膜24の段差部分において、ビット線膜24の側面に接する。
【0061】
5.5 第5の例
次に第5の例について、図22を用いて説明する。図22は、第5の例に従ったメモリセルアレイの斜視図である。本例は、上記第2の例と第4の例とを組み合わせたものである。
【0062】
図示するように、ビット線膜24の上面をエッチングしつつ、第1方向で隣接する抵抗変化材35を接続しても良い。本構成は、図8の工程においてビット線膜24の上面の一部をエッチングした後、図18の工程を行うことにより得られる。
【0063】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る記憶装置及びその製造方法について説明する。本実施形態は、上記第1実施形態において、ダイオード3と抵抗変化材5の位置を入れ替えたものである。すなわち、ダイオード3がビット線2に接続され、抵抗変化材5がワード線1に接続されたものである。その他の構成は第1実施形態であるので、以下では第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
【0064】
1.メモリセルアレイの構成について
図23及び図24は、本実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成を示す斜視図及び断面図である。
【0065】
図示するように、メモリセルMCは、ビット線2とワード線1との間に直列接続された選択素子3、絶縁膜4、及び電極材料6、7、8、並びに抵抗変化材5を備えている。より具体的には、ビット線2上に、電極8、選択素子3、電極7、絶縁膜4、及び電極6が順次積層され、電極6がワード線1に接触している。本例においては、電極6は、ワード線1に沿って設けられる。また抵抗変化材5は、少なくとも絶縁膜4の側面に被覆する。そして抵抗変化材5は、メモリセルの積層構造の側面に沿って、少なくともワード線1から選択素子3にわたって設けられる。本実施形態においても、抵抗変化材5は、メモリセルMCの積層構造の側面の対向する2つの組のうち、第1方向(ビット線2に沿った方向)で対向する2つの側面に設けられ、第2方向(ワード線1に沿った方向)で対向する2つの側面には設けられない。
【0066】
2.メモリセルアレイの製造方法について
次に、図23及び図24に示すメモリセルアレイの製造方法について、図25〜図31を用いて説明する。図25〜図31は、本実施形態に係る半導体記憶装置の製造工程を順次示す斜視図である。
【0067】
まず図25に示すように、層間絶縁膜23上に、ビット線膜24、電極膜27、pinダイオード層28、電極膜29、絶縁膜26、及びエッチングマスク層30が順次形成される。そして、リソグラフィ工程により、エッチングマスク層30が、ビット線2のパターンにパターニングされる。以上の結果、図25の構造が得られる。
【0068】
次に図26に示すように、反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)等により、エッチングマスク層30をマスクに用いたエッチングが行われて、絶縁膜26、電極膜29、ダイオード層28、電極膜27、及びビット線膜24が、一括してパターニングされる。これにより、第1方向(D1)に沿ったストライプ形状のビット線(BL)24が形成される。その後、層間絶縁膜23上に、メモリセルの積層構造間を埋め込むようにして層間絶縁膜31が形成され、層間絶縁膜31の上面が平坦化される。
【0069】
次に図27に示すように、例えばCMP法等により、層間絶縁膜31の上面及びエッチングマスク層30が除去される。その結果、絶縁膜26の上面が露出される。
【0070】
次に図28に示すように、絶縁膜26及び層間絶縁膜31上に、電極膜32、ワード線膜33、及びエッチングマスク層34が、順次形成される。引き続きリソグラフィ工程により、エッチングマスク層34が、ワード線1のパターンにパターニングされる。その後、反応性イオンエッチング等により、エッチングマスク層34をマスクに用いたエッチングが行われて、ワード線膜33、電極膜32、絶縁膜26、電極膜29、ダイオード層28、及び電極膜27が、一括してパターニングされる。これにより、第2方向(D2)に沿ったストライプ形状のワード線(WL)33が形成される。また、本工程により、絶縁膜26、電極膜27、ダイオード層28、及び電極膜29が、メモリセル毎に分離される。
【0071】
次に図29に示すように、図28によって得られたメモリセルの積層構造間に、絶縁膜51が埋め込まれる。そして、絶縁膜51の上面が除去される。絶縁膜51は、その上面が、後に形成される抵抗変化材の下端に一致するように除去される。従って、本工程により、図29に示すようにワード線33、電極膜32、絶縁膜26、電極膜29、及びダイオード層28の一部が露出される。
【0072】
次に図30に示すように、図29で得られた構造上に、例えばALDにより、抵抗変化材35が成膜される。
【0073】
次に図31に示すように、エッチバック工程を行うことにより、抵抗変化材35の上部が除去される。この際、第1方向で隣接するメモリセル間に位置する抵抗変化材35も除去される。この結果、図31に示すように、抵抗変化材35は、ワード線33の側面からダイオード層28の側面にわたって残存する。また抵抗変化材35は、第2方向で隣接するメモリセル間の層間絶縁膜31の側面にも残存する。
【0074】
その後は、全面に例えば塗布型の層間絶縁膜を形成し、第1実施形態と同様の工程により、半導体記憶装置が完成する。
【0075】
3.本実施形態の効果
以上のように、第1実施形態で説明した構成は、抵抗変化材とダイオードとの位置を逆にした場合にも適用出来る。
【0076】
4.本実施形態の変形例
本実施形態も、種々の構成に変形することが出来る。以下、種々の変形例について説明する。しかし、以下で説明する例とは異なる変形例もまた可能である。
【0077】
4.1 第1の例
まず第1の例について、図32を用いて説明する。図32は、第1の例に従ったメモリセルアレイの斜視図である。図示するように、電極膜27をメモリセル間で接続しても良い。本構造は、図28の工程において、電極膜27をエッチングしないことで得られる。
【0078】
4.2 第2の例
次に第2の例について、図33を用いて説明する。図33は、第2の例に従ったメモリセルアレイの斜視図である。図示するように、第1実施形態の第2の例と同様に、第1方向で隣接する抵抗変化材35を接続しても良い。本構造は、図30において、例えば絶縁膜によってメモリセル間の抵抗変化材35を保護しつつ、エッチングを行うことにより得られる。
【0079】
4.3 その他の例
その他の変形例も可能である。例えば、上記第1、第2の例を組み合わせても良い。すなわち、図32の構造において、第1方向で隣接する抵抗変化材35を接続しても良い。また第1実施形態の第4の例のように、図28の工程において、ビット線24の上面の一部を除去しても良い。更に第1実施形態の第5の例のように、ビット線24の上面の一部を除去しつつ、第1方向で隣接する抵抗変化材35を接続しても良い。
【0080】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る記憶装置及びその製造方法について説明する。本実施形態は、上記第1実施形態において、ワード線1とビット線2の向きを入れ替えたものである。すなわち、ワード線1が第1方向に沿って設けられ、ビット線2が第2方向に沿って設けられるものである。その他の構成は第1実施形態であるので、以下では第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
【0081】
1.メモリセルアレイの構成について
図34は、本実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成を示す斜視図である。
【0082】
図示するように、本実施形態の基本的な構成は、第1実施形態で説明した図1及び図2と同様である。第1実施形態と異なる点は以下である。すなわち、
・ワード線1及びビット線2がそれぞれ第1方向及び第2方向に沿って設けられる。
・抵抗変化材5は、メモリセルMCの積層構造の側面の対向する2つの組のうち、ワード線1に沿った方向で対向する2つの側面に設けられ、ビット線2に沿った方向で対向する2つの側面には設けられない。
・電極層9は、メモリセル毎に分離されている。
・メモリセル間のビット線2の上面は、ビット線2と電極層9との界面よりも低く、抵抗変化材5の下端の高さに等しい。
【0083】
2.メモリセルアレイの製造方法について
次に、図34に示すメモリセルアレイの製造方法について、図35〜図42を用いて説明する。図35〜図42は、本実施形態に係る半導体記憶装置の製造工程を順次示す斜視図である。
【0084】
まず図35に示すように、層間絶縁膜23上に、ビット線膜24、電極膜25、絶縁膜26、電極膜27、ダイオード層28、電極膜29、及びエッチングマスク層52が順次形成される。そして、リソグラフィ工程により、エッチングマスク層52が、ビット線2のパターンにパターニングされる。以上の結果、図35の構造が得られる。
【0085】
次に図36に示すように、反応性イオンエッチング等により、エッチングマスク層52をマスクに用いたエッチングが行われて、電極膜29、ダイオード層28、電極膜27、絶縁膜26、電極膜25、及びビット線膜24が、一括してパターニングされる。これにより、第2方向に沿ったストライプ形状のビット線(BL)24が形成される。
【0086】
次に図37に示すように、図36の工程で形成された積層構造間に、絶縁膜53が埋め込まれる。この絶縁膜53は、少なくとも絶縁膜26の側面全面が露出されるように(本例では、ビット線24の少なくとも一部が露出されるように)、積層構造間に残存される。
【0087】
次に図38に示すように、図37で得られた構造上に、例えばALDにより、抵抗変化材35が成膜される。
【0088】
次に図39に示すように、エッチバック工程を行うことにより、抵抗変化材35の上部が除去される。この際、第1方向で隣接するメモリセル間に位置する抵抗変化材35も除去される。
【0089】
次に図40に示すように、メモリセルの積層構造を被覆するように層間絶縁膜23上に層間絶縁膜54が形成され、層間絶縁膜54の上面が平坦化される。そして例えばCMP法等により、層間絶縁膜54の上面及びエッチングマスク層52が除去される。その結果、電極膜29の上面が露出される。
【0090】
次に図41に示すように、電極膜29及び層間絶縁膜54上に、電極膜32、ワード線膜33、及びエッチングマスク層55が、順次形成される。引き続きリソグラフィ工程によりエッチングマスク層55が、ワード線1のパターンにパターニングされる。
【0091】
次に図42に示すように、反応性イオンエッチング等により、エッチングマスク層55をマスクに用いたエッチングが行われて、ワード線膜33、電極膜32、電極膜29、ダイオード層28、電極膜27、絶縁膜26、及び電極膜25が、一括してパターニングされる。これにより、第1方向(D1)に沿ったストライプ形状のワード線(WL)33が形成される。また、本工程により、電極膜25、絶縁膜26、電極膜27、ダイオード層28、及び電極膜29が、メモリセル毎に分離される。また本工程によれば、抵抗変化材35も、メモリセル毎に分離される。
【0092】
その後は、全面に例えば塗布型の層間絶縁膜を形成し、第1実施形態と同様の工程により、半導体記憶装置が完成する。
【0093】
3.本実施形態の効果
以上のように、第1実施形態で説明した構成は、ワード線とビット線の向きを逆にした場合にも適用出来る。
【0094】
4.本実施形態の変形例
本実施形態も、種々の構成に変形することが出来る。以下、種々の変形例について説明する。しかし、以下で説明する例とは異なる変形例もまた可能である。
【0095】
例えば、上記実施形態では、図42のエッチング工程において、第2方向で隣接するメモリセル間の抵抗変化材35は全て除去されている。このため、メモリセル間におけるビット線24の上面の高さは、ビット線24と電極膜25との界面よりも低い。しかし、このエッチング工程を、ビット線24の上面で停止しても良い。この場合には、メモリセル間のビット線24の側面に、抵抗変化材35の一部が残存する。すなわち、第2方向で隣接するメモリセル間で、抵抗変化材35が接続されても良い。また、このエッチング工程は電極膜25の上面で停止されても良い。この場合には、第2方向で隣接するメモリセル間で、電極膜25が接続される。
【0096】
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る記憶装置及びその製造方法について説明する。本実施形態は、上記第2実施形態において、ワード線1とビット線2の向きを入れ替えたものである。すなわち、ワード線1が第1方向に沿って設けられ、ビット線2が第2方向に沿って設けられるものである。その他の構成は第1実施形態であるので、以下では第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
【0097】
1.メモリセルアレイの構成について
図43は、本実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成を示す斜視図である。
【0098】
図示するように、本実施形態の基本的な構成は、第2実施形態で説明した図23及び図24と同様である。第2実施形態と異なる点は以下である。すなわち、
・ワード線1及びビット線2がそれぞれ第1方向及び第2方向に沿って設けられる。
・抵抗変化材5は、メモリセルMCの積層構造の側面の対向する2つの組のうち、ワード線1に沿った方向で対向する2つの側面に設けられ、ビット線2に沿った方向で対向する2つの側面には設けられない。
【0099】
2.メモリセルアレイの製造方法について
本実施形態に係るメモリセルアレイは、前述の第2実施形態の製造工程と第3実施形態の製造工程とを組み合わせることで、製造可能である。例えば、まず第2実施形態の図25の構成を得る。この際、マスク材30の代わりに、第3実施形態の図35のマスク材52を形成する。そして図36のようにパターニング工程を行う。その後、図29〜図31の工程により抵抗変化材35を形成し、その後図40〜図42のパターニング工程を行う。
【0100】
3.本実施形態の効果
以上のように、第2実施形態で説明した構成は、ワード線とビット線の向きを逆にした場合にも適用出来る。
【0101】
4.本実施形態の変形例
本実施形態も、種々の構成に変形することが出来る。例えば図33等、第2実施形態で説明したのと同様の変形例が可能である。
【0102】
[第5実施形態]
次に、第5実施形態に係る記憶装置及びその製造方法について説明する。本実施形態は、上記第1実施形態で図12を用いて説明したメモリセルアレイ41を2層、積層したものである。
【0103】
1.メモリセルアレイの構成について
図44及び図45は、本実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセル部54の構成を示す斜視図及び断面図である。
【0104】
図示するように、メモリセル部54は、積層された2つのメモリセルアレイ41−1、41−2を備えている。1層目のメモリセルアレイ41−1は、第2実施形態で説明した図23及び図24の構成と同様である。また2層目のメモリセルアレイ41−2は、第3実施形態で説明した図34において、ビット線2とワード線1とをいれ変えた構成と同様である。更に、2つのメモリセルアレイ41−1、41−2は、ワード線1を共有している。
【0105】
以下、1層目のメモリセルアレイ41−1に関する各層の参照符号には“1”のsuffixを付し、2層目のメモリセルアレイ41−2に関する各層の参照符号には“2”のsuffixを付す。但し、2つのメモリセルアレイ41−1、41−2で共有されている層には、suffixは付さない。
【0106】
メモリセルアレイ41−1、41−2のメモリセルMC1、MC2の可変抵抗素子は、共有するワード線1に接続され、ダイオードがそれぞれに関連づけられたビット線2−1、2−2にそれぞれ接続されている。そして、可変抵抗素子として機能する抵抗変化材5は、MC1、MC2の積層構造の側壁に、ダイオード3−1からダイオード3−2にわたって形成されている。従って、抵抗変化材5は、少なくとも絶縁膜4−1、4−2の側面、電極膜7−1、6−1、9−2、8−2の側面、及びワード線1の側面を被覆している。なお本例においては、抵抗変化材5は、メモリセルMC1、MC2の積層構造の、ビット線2−1、2−2に沿った方向で対向する2側面に形成され、ワード線1に沿った方向で対向する2側面には形成されない。
【0107】
2.メモリセルアレイの製造方法について
次に、図44及び図45に示すメモリセルアレイの製造方法について、図46〜図52を用いて説明する。図46〜図52は、本実施形態に係る半導体記憶装置の製造工程を順次示す斜視図である。
【0108】
まず、第2実施形態で説明した工程により、図27の構造を得る。その後図46に示すように、絶縁膜26−1及び絶縁膜31上に、電極膜32−1、ワード線膜33、電極膜25−2、絶縁膜26−2、電極膜27−2、ダイオード層28−2、電極膜29−2、及びエッチングマスク層60が順次形成される。そして、リソグラフィ工程により、エッチングマスク層60が、ワード線1のパターンにパターニングされる。以上の結果、図46の構造が得られる。
【0109】
次に図47に示すように、反応性イオンエッチング等により、エッチングマスク層60をマスクに用いたエッチングが行われて、電極膜29−2、ダイオード層28−2、電極膜27−2、絶縁膜26−2、電極膜25−2、ワード線膜33、電極膜32−1、絶縁膜26−1、電極膜29−1、ダイオード層28−1、及び電極膜27−1が、一括してパターニングされる。これにより、第2方向に沿ったストライプ形状のワード線(WL)33が形成される。また、絶縁膜26−1、電極膜29−1、ダイオード層28−1、及び電極膜27−1が、メモリセルMC1毎に分離される。
【0110】
次に図48に示すように、図47の工程で形成された積層構造間に、絶縁膜61が埋め込まれる。この絶縁膜61は、ダイオード層28−1の上部が露出されるように、メモリセルMC1の積層構造間に残存される。その後、全面に、例えばALDにより、抵抗変化材35が成膜される。
【0111】
次に図49に示すように、エッチバック工程を行うことにより、抵抗変化材35の上部が除去される。この際、第1方向で隣接するメモリセルMC1間に位置する抵抗変化材35も除去される。また抵抗変化材35は、ダイオード層28−1からダイオード層28−2にわたって残存される。
【0112】
次に図50に示すように、メモリセルMC1、MC2の積層構造を被覆するように絶縁膜61上に層間絶縁膜62が形成され、層間絶縁膜62の上面が平坦化される。そして例えばCMP法等により、層間絶縁膜62の上面及びエッチングマスク層60が除去される。その結果、電極膜29−2の上面が露出される。
【0113】
次に図51に示すように、電極膜29−2及び層間絶縁膜62上に、電極膜32−2、ビット線膜24−2、及びエッチングマスク層63が、順次形成される。引き続きリソグラフィ工程によりエッチングマスク層63が、ビット線2−2のパターンにパターニングされる。
【0114】
次に図52に示すように、反応性イオンエッチング等により、エッチングマスク層63をマスクに用いたエッチングが行われて、ビット線膜24−2、電極膜32−2、電極膜29−2、ダイオード層28−2、電極膜27−2、絶縁膜26−2、電極膜25−2、及びワード線膜33の上面が、一括してパターニングされる。これにより、第1方向(D1)に沿ったストライプ形状のビット線24−2が形成される。また、本工程により、電極膜25−2、絶縁膜26−2、電極膜27−2、ダイオード層28−2、及び電極膜29−2が、メモリセルMC2毎に分離される。また本工程によれば、抵抗変化材35も、メモリセルMC2毎に分離される。但し、メモリセルMC1では、抵抗変化材35は、ワード線方向で隣接するもの同士で、互いに接続されている。
【0115】
その後は、全面に例えば塗布型の層間絶縁膜を形成し、第1実施形態と同様の工程により、半導体記憶装置が完成する。
【0116】
3.本実施形態の効果
以上のように、上記各実施形態で説明した構成は、積層された複数のメモリセルアレイを有する構造であっても適用出来る。
【0117】
また本実施形態であると、2つのメモリセルアレイ41−1、41−2に含まれる層を、一括してパターニングする。より具体的には、図46及び図47で説明したように、下層のメモリセルアレイ41−1につき第1方向でパターニングした後、上層のメモリセルアレイ41−2の各層を形成する。その後、メモリセルアレイ41−1、41−2につき第2方向で一括してパターニングする。従って、製造プロセスを簡易に出来る。
【0118】
更に本実施形態では、図48及び図49で説明したように、2つのメモリセルアレイ41−1、41−2の抵抗変化材35を同時に形成出来る。そのため、製造工程数を削減出来る。
【0119】
4.本実施形態の変形例
本実施形態も、種々の構成に変形することが出来る。図53〜図55は、本実施形態の変形例に係るメモリセル部54の断面図である。
【0120】
例えば図53に示すように、図47の工程において、ビット線膜24−1の表面がエッチングされても良い。また図54に示すように、抵抗変化材35は、一方のビット線24−1から他方のビット線BL2にわたって形成されても良い。この場合、2つのメモリセルMC1、MC2の積層構造において、ビット線24に沿った方向で対向する2側面の全面が、抵抗変化材35に被覆される。本構成は、例えば図48において絶縁膜61を形成することなく抵抗変化材35を形成することによって得られる。
【0121】
なお、図54では、メモリセルMC1間のビット線24−1の上面がエッチングされる例を示しているが、もちろん、エッチングされない場合であっても良い。また、ビット線24−1上の抵抗変化材35が除去される例であっても良い。
【0122】
また図55に示すように、図49の工程において、絶縁膜61上の抵抗変化材35を残存させても良い。本構成は、図49において、残存させるべき領域をマスク材で保護しつつ、抵抗変化材35をエッチバックすることによって形成出来る。
【0123】
また、本実施形態では、2つのメモリセルアレイ41−1、41−2が積層された例について説明した。しかし、図56に示すメモリセル部54の断面図のように、3つ以上のメモリセルアレイが積層されても良い。この際、メモリセルMC1、MC2、…の構成は、上記実施形態で説明したいずれの構成を採用しても良い。この場合であっても、抵抗変化材35を、2つのメモリセルアレイにつき一括して加工出来る。
【0124】
[第6実施形態]
次に、第6実施形態に係る記憶装置及びその製造方法について説明する。本実施形態は、第5実施形態と同様に、2層のメモリセルアレイを積層したものであり、第5実施形態とは別の例に関するものである。より具体的には、抵抗変化材35を、メモリセルアレイ毎に加工する例に関する。
【0125】
1.メモリセルアレイの構成について
図57及び図58は、本実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセル部54の構成を示す斜視図及び断面図である。
【0126】
図示するように、メモリセル部54は、積層された2つのメモリセルアレイ41−1、41−2を備えている。1層目のメモリセルアレイ41−1は、第2実施形態で説明した図23及び図24の構成と同様である。また2層目のメモリセルアレイ41−2は、図23及び図24の構成を、半導体基板面内において90°回転させた構成に相当し、換言すれば、第4実施形態で説明した図43において、ビット線2とワード線1とをいれ変えた構成と同様である。そして2つのメモリセルアレイ41−1、41−2は、ワード線1を共有している。
【0127】
本実施形態では、メモリセルMC1のダイオードとメモリセルMC2の可変抵抗素子が、それぞれに関連づけられたビット線2−1、2−2にそれぞれ接続される。そしてメモリセルMC1の可変抵抗素子とメモリセルMC2のダイオードとが、共有するワード線1に接続される。そして、メモリセルMC1の抵抗変化材5−1は、メモリセルMC1の積層構造の側壁に、ワード線1からダイオード3−1にわたって形成されている。従って、抵抗変化材5−1は、少なくとも絶縁膜4−1の側面、及び電極膜7−1、6−1の側面を被覆している。メモリセルMC2の抵抗変化材5−2は、メモリセルMC2の積層構造の側壁に、ビット線2−2からダイオード3−2にわたって形成されている。従って、抵抗変化材5−2は、少なくとも絶縁膜4−2の側面、及び電極膜7−2、6−2の側面を被覆している。
【0128】
抵抗変化材5−1は、メモリセルMC1の積層構造の、ビット線2−1、2−2に沿った方向で対向する2側面に形成され、ワード線1に沿った方向で対向する2側面には形成されない。逆に抵抗変化材5−2は、メモリセルMC2の積層構造の、ワード線1に沿った方向で対向する2側面に形成され、ビット線2−1、2−2に沿った方向で対向する2側面には形成されない。
【0129】
そして抵抗変化材5−1は、ワード線1に沿った方向で隣接するメモリセルMC1間で接続され、逆に抵抗変化材5−2は、ビット線2−1、2−2に沿った方向で隣接するメモリセルMC2間で接続される。
【0130】
なお、図58は、メモリセルMC1、MC2の積層構造の部分の断面を示している。従って、この断面図では抵抗変化材5−2は見えないが、この断面図で見えている絶縁膜4−2及び電極膜6−2、7−2は、紙面に対して手前及び奥側に位置する抵抗変化材5−2で被覆される。
【0131】
2.メモリセルアレイの製造方法について
次に、図57及び図58に示すメモリセルアレイの製造方法について、図59〜図67を用いて説明する。図59〜図67は、本実施形態に係る半導体記憶装置の製造工程を順次示す斜視図である。
【0132】
まず、第2実施形態で説明した工程により、図27の構造を得る。その後図59に示すように、絶縁膜26−1及び絶縁膜31上に、電極膜32−1、ワード線膜33、電極膜27−2、ダイオード層28−2、電極膜29−2、絶縁膜26−2、及びエッチングマスク層64が順次形成される。そして、リソグラフィ工程により、エッチングマスク層64が、ワード線1のパターンにパターニングされる。以上の結果、図59の構造が得られる。
【0133】
次に図60に示すように、反応性イオンエッチング等により、エッチングマスク層64をマスクに用いたエッチングが行われて、絶縁膜26−2、電極膜29−2、ダイオード層28−2、電極膜27−2、ワード線膜33、電極膜32−1、絶縁膜26−1、電極膜29−1、ダイオード層28−1、及び電極膜27−1が、一括してパターニングされる。これにより、第2方向に沿ったストライプ形状のワード線(WL)33が形成される。また、絶縁膜26−1、電極膜29−1、ダイオード層28−1、及び電極膜27−1が、メモリセルMC1毎に分離される。
【0134】
次に図61に示すように、図60の工程で形成された積層構造間に、絶縁膜65が埋め込まれる。この絶縁膜65は、ダイオード層28−1の上部が露出されるように、メモリセルMC1の積層構造間に残存される。その後、全面に、例えばALDにより、抵抗変化材35−1が成膜される。
【0135】
次に図62に示すように、エッチバック工程を行うことにより、抵抗変化材35−1の上部が除去される。この際、第1方向で隣接するメモリセルMC1間に位置する抵抗変化材35−1も除去される。そして抵抗変化材35−1は、ダイオード層28−1からワード線33にわたって残存される。また、本エッチバック工程により、ダイオード層28−2、電極膜29−2、及び絶縁膜26−2の側壁が露出される。
【0136】
次に図63に示すように、メモリセルMC1、MC2の積層構造を被覆するように絶縁膜65上に層間絶縁膜66が形成され、層間絶縁膜66の上面が平坦化される。そして例えばCMP法等により、層間絶縁膜66の上面及びエッチングマスク層64が除去される。その結果、絶縁膜26−2の上面が露出される。
【0137】
次に図64に示すように、絶縁膜26−2及び層間絶縁膜66上に、電極膜32−2、ビット線膜24−2、及びエッチングマスク層67が、順次形成される。引き続き、リソグラフィ工程によりエッチングマスク層67が、ビット線2−2のパターンにパターニングされる。その後、反応性イオンエッチング等により、エッチングマスク層67をマスクに用いたエッチングが行われて、ビット線膜24−2、電極膜32−2、絶縁膜26−2、電極膜29−2、ダイオード層28−2、及び電極膜27−2が、一括してパターニングされる。この際、例えばワード線33がエッチングストッパーとして機能する。これにより、第1方向(D1)に沿ったストライプ形状のビット線24−2が形成される。また、本工程により、絶縁膜26−2、電極膜29−2、ダイオード層28−2、及び電極膜27−2が、メモリセルMC2毎に分離される。
【0138】
次に、図61及び図62と同様の工程により、メモリセルMC2の抵抗変化材35−2が形成される。すなわち、まず図65に示すように、図64の工程で形成されたメモリセルMC2の積層構造間に、絶縁膜68が埋め込まれる。この絶縁膜68は、ダイオード層28−2の上部が露出されるように、メモリセルMC2の積層構造間に残存される。
【0139】
次に図66に示すように、全面に、例えばALDにより、抵抗変化材35−2が成膜される。
【0140】
次に図67に示すように、エッチバック工程を行うことにより、抵抗変化材35−2の上部が除去される。この際、第2方向で隣接するメモリセルMC2間に位置する抵抗変化材35−2も除去される。そして抵抗変化材35−2は、ダイオード層28−2からビット線24−2にわたって残存される。その後は、全面に例えば塗布型の層間絶縁膜を形成し、第1実施形態と同様の工程により、半導体記憶装置が完成する。
【0141】
3.本実施形態の効果
以上のように、本実施形態においても、2つのメモリセルアレイ41−1、41−2に含まれる層は、一括してパターニングされる。従って、製造プロセスを簡略化出来る。
【0142】
また本実施形態では、メモリセルアレイ41−1、41−2の抵抗変化材35−1、35−2は、それぞれ別個の工程で形成される。その結果、抵抗変化材35−1は、ビット線2に沿った方向で対向する側面に形成され、抵抗変化材35−2は、ワード線1に沿った方向で対向する側面に形成される。本方法であると、絶縁膜26−1、26−2とダイオード層28−1、28−2との積層位置関係が一通りのみに決まる。すなわち、ダイオード層28−1、28−2の上方に絶縁膜26−1、26−2が存在し、両者は一括加工される。従って、ダイオード層28−1、28−2の加工時における寸法変換差が、上の部分と下の部分とで異なることを防止(または回避)出来る。
【0143】
4.本実施形態の変形例
本実施形態も、種々の構成に変形することが出来る。例えば図53と同様に、ビット線膜24−1の表面がエッチングされても良い。また図55と同様に、メモリセルMC1間及びメモリセルMC2間の抵抗変化材35を残存させても良い。
【0144】
また、メモリセルMC1、MC2におけるダイオードと可変抵抗素子の接続関係は任意である。例えば図68及び図69のような構成であっても良い。図68及び図69は、メモリセル部54の断面図である。図68は、先に説明した図57及び図58の構成において、メモリセルMC1の可変抵抗素子とダイオードとの接続関係を逆にしたものである。また図69は、図57及び図58の構成において、メモリセルMC1、MC2の両方において、可変抵抗素子とダイオードとの接続関係を逆にしたものである。
【0145】
更に、図56で説明したように、3つ以上のメモリセルアレイが積層されても良い。この際、メモリセルMC1、MC2、…の構成は、上記実施形態で説明したいずれの構成を採用しても良い。この場合、奇数番目(1層目、3層目、5層目…)のメモリセルアレイにおいて、抵抗変化材35が、ビット線に沿った方向で対向する2側面に形成されるとすれば、偶数番目(2層目、4層目、6層目…)のメモリセルアレイの抵抗変化材35は、ワード線に沿った方向で対向する2側面に形成される。逆の場合もまた同様である。
【0146】
[変形例等]
以上のように、上記第1〜第6実施形態に係る記憶装置は、平行な複数の第1配線(WL1 or BL2@図1)と、平行な複数の第2配線(BL2 or WL1@図1)と、第1配線と第2配線とが交差する領域の第1メモリセル(MC@図2)とを備える。第1メモリセルは、第1電極(電極7or8@図12)、第1選択素子(タ゛イオート゛3@図12)、及び第1絶縁膜(絶縁膜4@図12)が積層された第1積層構造と、第1抵抗変化層(抵抗変化層5@図12)とを備える。そして第1選択素子及び第1抵抗変化層は、第1配線と第2配線との間に直列に電気的に接続される。また第1抵抗変化層は、第1絶縁膜の側面の一部を被覆し、残りの領域を被覆しないように、第1絶縁膜の前記側面の一部上に形成される。
【0147】
また上記構成において、第2配線(WL1@図12,23-24)は、第1配線(BL2@図12,23-24)よりも高い位置に設けられ、第1抵抗変化層(抵抗変化層5@図12,23-24)は、第1積層構造の第2側面ペア上に形成されることなく、第1側面ペア上に形成されても良い。そして、第1側面ペアは、第1配線(BL2@図12,23-24)に沿った方向で互いに対向する側面を含み、第2側面ペアは、第2配線(WL1@図12,23-24)に沿った方向で互いに対向する側面を含んでも良い。
【0148】
また上記構成において、第2配線(WL1@図12,23-24)は、第1配線(BL2@図12,23-24)よりも高い位置に設けられ、第1抵抗変化層(抵抗変化層5@図34,43)は、第1積層構造の第2側面ペア上に形成されることなく、第1側面ペア上に形成されても良い。そして、第1側面ペアは、第2配線(WL1@図34,43)に沿った方向で互いに対向する側面を含み、第2側面ペアは、第1配線(BL2@図34,43)に沿った方向で互いに対向する側面を含んでも良い。
【0149】
また上記構成において、第1配線(BL2-1@図44,57)と平行な複数の第3配線(BL2-2@図44,57)と、第2配線(WL1@図44,57)と第3配線(BL2-2@図44,57)とが交差する領域の第2メモリセル(MC2@図44,57)を更に備えていても良い。そして、第2メモリセルは、第2電極(電極7-2@図44,57)、第2選択素子(タ゛イオート゛3-2@図44,57)、及び第2絶縁膜(絶縁膜4-2 @図44,57)が積層された第2積層構造と、第2抵抗変化層(抵抗変化層5-2@図44,57)とを備えていても良い。この際、第2選択素子及び第2抵抗変化層は、第2配線(WL1@図44,57)と第3配線(BL2-2@図44,57)との間に直列に電気的に接続され、第2抵抗変化層は、第2絶縁膜の側面の一部を被覆し、残りの領域を被覆しないように、第2絶縁膜の前記側面の一部上に形成されても良い。
【0150】
本構成においては、第1抵抗変化層(抵抗変化層5-1@図57)は、第1積層構造の第2側面ペア上に形成されることなく、第1側面ペア上に形成され、第2抵抗変化層(抵抗変化層5-2@図57)は、前記第2積層構造の第1側面ペア上に形成されることなく、第2側面ペア上に形成されても良い。ここで、第1、第2積層構造の第1側面ペアは、第1方向と第2方向とのいずれか一方(BLに沿った方向D1@図57)で対向する側面を含み、第1、第2積層構造の第2側面ペアは、いずれか他方(WLに沿った方向D2@図57)で対向する側面を含む。そして第1方向は、第1、第3配線(BL2-1,2-2@図57)に沿った方向であり、第2方向は、第2配線に沿った方向(WL1@図57)である。
【0151】
実施形態は、上記説明した態様に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記説明した全ての例において、ビット線とワード線を入れ替えても良い。
【0152】
また、第1、第2実施形態では、図4の構成を得た後、図5の工程を行う前に、抵抗変化材を形成しても良い。この場合、ワード線方向で対向する2側面に抵抗変化材が形成される。更に、第3、第4実施形態では、図42の工程の後に、抵抗変化材を形成しても良い。この場合、ビット線方向で対向する2側面に抵抗変化材が形成される。
【0153】
また、第1〜第4、第6実施形態においても、図54の例のように、メモリセルMCの積層構造の2側面の全面に抵抗変化材が形成されても良い。また、一部の実施形態で説明したように、抵抗変化材35は、第1方向で隣接するメモリセル間で共通に接続されても良いし、または第2方向で隣接するメモリセル間で共通に接続されても良い。抵抗変化材35が連続していたとしても、データの書き込み(SET)、消去(RESET)、及びフォーミング(forming)の際に最も電界が強い部分よりも間隔が広ければ、実使用上は問題ない。本実施形態では、最も電界の強い箇所は、絶縁膜4の側壁部分である。しかし、この部分での抵抗変化材35の膜厚は数nmであり、メモリセルの隣接間隔は通常10nm以上であるので、問題は発生しない。なおformingとは、抵抗変化材35を形成するための処理であり、より具体的には、絶縁膜に可変抵抗特性を持たせるために、この絶縁膜に高い電圧を印加する処理である。本処理によって、絶縁膜は抵抗変化材として機能するようになる。
【0154】
また、上記実施形態において、抵抗変化材が形成される2側面が対向する方向とは別の方向で隣接するメモリセルMC間で、絶縁膜4が接続されていても良い。例えば第2実施形態において、絶縁膜26を、図25の工程ではなく図28の工程で形成しても良い。本構成であると、絶縁膜26は、電極膜29及びワード線33と同様に、第2方向に沿ったストライプ形状となる。この場合であっても、絶縁膜26はメモリセルMCの電流経路として機能しないので、実使用上、問題は無い。
【0155】
また、ビット線とワード線は必ずしも直交する必要は無く、その向きが異なっていれば良い。またメモリセルの積層構造の断面は四角形に限らず、その他の多角形や円形であっても良い。この場合でも、抵抗変化材35は、絶縁膜4の一部にのみ形成され、且つ抵抗変化材によってダイオードが第1または第2配線に接続されるように構成されれば良い。また、ダイオードと可変抵抗素子との接続関係は上記説明したものに限られず、またダイオードのアノード及びカソードの向きも適宜選択出来る。
【0156】
更に、上記実施形態では、各層につき具体的な材料を挙げて説明したが、その他の材料を適宜用いても良く、また製造工程も可能な限り入れ替えることが出来る。
【0157】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0158】
1…ワード線、2…ビット線、3…選択素子、4…絶縁膜、5…抵抗変化材、6〜9…電極、40…半導体記憶装置、41…メモリセルアレイ、42…ロウデコーダ、43…カラムデコーダ、44…コントローラ、45…電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平行に設けられた複数の第1配線と、
平行に設けられた複数の第2配線と、
前記第1配線に平行に設けられた複数の第3配線と、
前記第1配線の一つと前記第2配線の一つとが交差する領域に設けられた第1メモリセルと、
前記第2配線の一つと前記第3配線の一つとが交差する領域の第2メモリセルと
を具備し、前記第1メモリセルは、第1電極、第1選択素子、及び第1絶縁膜が積層された第1積層構造と、第1抵抗変化層とを備え、
前記第1選択素子及び前記第1抵抗変化層は、前記第1配線の一つと前記第2配線の一つとの間に直列に電気的に接続され、
前記第1抵抗変化層は、前記第1絶縁膜の側面の一部を被覆し、残りの領域を被覆しないように、前記第1絶縁膜の前記側面の一部上に形成され、
前記第2メモリセルは、第2電極、第2選択素子、及び第2絶縁膜が積層された第2積層構造と、第2抵抗変化層とを備え、
前記第2選択素子及び前記第2抵抗変化層は、前記第2配線の一つと前記第3配線の一つとの間に直列に電気的に接続され、
前記第2抵抗変化層は、前記第2絶縁膜の側面の一部を被覆し、残りの領域を被覆しないように、前記第2絶縁膜の前記側面の一部上に形成され、
前記第1抵抗変化層は、前記第1積層構造の第2側面ペア上に形成されることなく、第1側面ペア上に形成され、
前記第2抵抗変化層は、前記第2積層構造の第1側面ペア上に形成されることなく、第2側面ペア上に形成され、
前記第1、第2積層構造の前記第1側面ペアは、第1方向と第2方向とのいずれか一方で対向する側面を含み、
前記第1、第2積層構造の前記第2側面ペアは、いずれか他方で対向する側面を含み、
前記第1方向は、前記第1、第3配線に沿った方向であり、前記第2方向は、前記第2配線に沿った方向であり、
前記第2配線は、前記1配線よりも高い位置に設けられ、
前記第1積層構造は、順次設けられた前記第1電極、前記第1選択素子、第2電極、前記第1絶縁膜、及び第3電極を備え、
前記第1、第3電極のいずれか一方が前記第1配線に接触され、
前記第1、第3電極のいずれか他方が前記第2配線に接触され、
前記第1抵抗変化層は、前記第2電極から前記第3電極にわたって連続的に形成される
ことを特徴とする記憶装置。
【請求項2】
平行に設けられた複数の第1配線と、
平行に設けられた複数の第2配線と、
前記第1配線の一つと前記第2配線の一つとが交差する領域に設けられた第1メモリセルと
を具備し、前記第1メモリセルは、第1電極、第1選択素子、及び第1絶縁膜が積層された第1積層構造と、第1抵抗変化層とを備え、
前記第1選択素子及び前記第1抵抗変化層は、前記第1配線の一つと前記第2配線の一つとの間に直列に電気的に接続され、
前記第1抵抗変化層は、前記第1絶縁膜の側面の一部を被覆し、残りの領域を被覆しないように、前記第1絶縁膜の前記側面の一部上に形成される
ことを特徴とする記憶装置。
【請求項3】
前記第2配線は、前記1配線よりも高い位置に設けられ、
前記第1抵抗変化層は、前記第1積層構造の第2側面ペア上に形成されることなく、第1側面ペア上に形成され、
前記第1側面ペアは、前記第1配線または前記第2配線のいずれか一方に沿った方向で互いに対向する側面を含み、
前記第2側面ペアは、前記第1配線または前記第2配線のいずれか他方に沿った方向で互いに対向する側面を含む
ことを特徴とする請求項2記載の記憶装置。
【請求項4】
前記第1配線に平行に設けられた複数の第3配線と、
前記第2配線の一つと前記第3配線の一つとが交差する領域の第2メモリセルと
を更に備え、前記第2メモリセルは、第2電極、第2選択素子、及び第2絶縁膜が積層された第2積層構造と、第2抵抗変化層とを備え、
前記第2選択素子及び前記第2抵抗変化層は、前記第2配線の一つと前記第3配線の一つとの間に直列に電気的に接続され、
前記第2抵抗変化層は、前記第2絶縁膜の側面の一部を被覆し、残りの領域を被覆しないように、前記第2絶縁膜の前記側面の一部上に形成される
ことを特徴とする請求項2記載の記憶装置。
【請求項5】
前記第1抵抗変化層は、前記第1積層構造の第2側面ペア上に形成されることなく、第1側面ペア上に形成され、
前記第2抵抗変化層は、前記第2積層構造の第1側面ペア上に形成されることなく、第2側面ペア上に形成され、
前記第1、第2積層構造の前記第1側面ペアは、第1方向と第2方向とのいずれか一方で対向する側面を含み、
前記第1、第2積層構造の前記第2側面ペアは、いずれか他方で対向する側面を含み、
前記第1方向は、前記第1、第3配線に沿った方向であり、前記第2方向は、前記第2配線に沿った方向である
ことを特徴とする請求項4記載の記憶装置。
【請求項6】
前記第1積層構造は、順次設けられた前記第1電極、前記第1選択素子、第2電極、前記第1絶縁膜、及び第3電極を備え、
前記第1、第3電極のいずれか一方が前記第1配線に接触され、いずれか他方が前記第2配線に接触され、
前記第1抵抗変化層は、前記第2電極から前記第3電極にわたって連続的に形成される
ことを特徴とする請求項2記載の記憶装置。
【請求項7】
第1方向に沿って設けられた第1配線と、
前記第1方向と異なる第2方向に沿って設けられた第2配線と、
前記第1配線と前記第2配線との間に設けられた第1メモリセルと
を具備し、前記第1メモリセルは、前記第1配線の一つと第1絶縁膜を介在して接触する第1ダイオード層と、前記第1絶縁膜の側面に部分的に形成され、前記第1ダイオード層を前記第1配線の一つに電気的に接続する第1抵抗変化層とを備える
ことを特徴とする記憶装置。
【請求項8】
前記第1抵抗変化層は、前記第1絶縁膜の、前記第1方向または前記第2方向のうちいずれか一方の互いに対向する側面上に形成される
ことを特徴とする請求項7記載の記憶装置。
【請求項9】
前記第1方向に沿って設けられた第3配線と、
前記第2配線と前記第3配線との間に設けられた第2メモリセルと
を更に備え、前記第2メモリセルは、前記第2配線の一つと第2絶縁膜を介在して接触する第2ダイオード層と、前記第2絶縁膜の側面に部分的に形成され、前記第2ダイオード層を前記第2配線の一つに電気的に接続する第2抵抗変化層とを備え、
前記第1抵抗変化層は、前記第1方向または第2方向のいずれか一方で互いに対向する側面上に形成され、
前記第2抵抗変化層は、いずれか他方で互いに対向する側面上に形成される
ことを特徴とする請求項7記載の記憶装置。
【請求項10】
第1導電層上に、第1ダイオード層及び第1絶縁層を含む第1メモリセル層を形成するステップと、
前記第1導電層及び前記第1メモリセル層を、第1方向にパターニングするステップと、
前記パターニングされた第1メモリセル層間を第2絶縁層で埋め込むステップと、
前記パターニングされた第1メモリセル層及び前記第2絶縁層上に、第2導電層、並びに第2ダイオード層及び第3絶縁層を含む第2メモリセル層を形成するステップと、
前記第2メモリセル層、前記第2導電層、及び前記第1メモリセル層を、第1方向と異なる第2方向にパターニングするステップと、
前記第2方向のパターニングによって露出された前記第1絶縁層上に、第1抵抗変化層を形成するステップと、
前記パターニングされた第1、第2メモリセル層間を第4絶縁層で埋め込むステップと、
前記パターニングされた第1、第2メモリセル層及び前記第4絶縁層上に、第3導電層を形成するステップと、
前記第3導電層及び前記第2メモリセル層を、前記第1方向にパターニングするステップと
を具備することを特徴とする記憶装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【公開番号】特開2013−21297(P2013−21297A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−48589(P2012−48589)
【出願日】平成24年3月5日(2012.3.5)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】