説明

記録媒体ドライブ装置及び電子機器

【課題】 組立工程における作業性の向上を図る。
【解決手段】 記録媒体カートリッジ100の記録媒体200に対して情報信号の記録再生を行う記録再生部と、記録媒体カートリッジの挿入又は取出が可能な第1の位置と保持した記録媒体カートリッジに対する記録再生部による記録再生が可能な第2の位置との間で移動可能なホルダー8と、該ホルダーを第1の位置と第2の位置との間で移動自在に支持するシャーシ7と、該シャーシにスライド自在に支持されると共に第1のスライド方向へ移動されてホルダーを第1の位置から第2の位置へ移動させ第2のスライド方向へ移動されてホルダーを第2の位置から第1の位置へ移動させるイジェクトスライダー40と、シャーシに回動自在に支持され第1の回動方向へ回動されてイジェクトスライダーを第1のスライド方向へ移動させ第2の回動方向へ回動されて記録媒体カートリッジをホルダーから排出すると共にイジェクトスライダーと摺動自在に係合するイジェクトレバー30とを設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は記録媒体ドライブ装置及び電子機器についての技術分野に関する。詳しくは、シャーシにイジェクトスライダーをスライド自在に支持して組立工程における作業性の向上を図る技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
ケース体内に記録媒体、例えば、ディスク状記録媒体が回転可能に収納されて成る記録媒体カートリッジの記録媒体に対して、情報信号の記録若しくは再生又はこれらの双方を行う記録媒体ドライブ装置がある。
【0003】
記録媒体ドライブ装置には、記録媒体カートリッジを保持するホルダーにイジェクトスライダーがスライド自在に支持され、シャーシにイジェクトレバーが回動自在に支持され該イジェクトレバーとイジェクトスライダーが連動して動作される構成とされているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このような記録媒体ドライブ装置にあっては、記録媒体カートリッジがホルダーに挿入されたときに記録媒体カートリッジによってイジェクトレバーが第1の回動方向へ回動されてイジェクトスライダーが第1のスライド方向へ移動され、イジェクトスライダーの移動に伴ってホルダーがシャーシに接する方向へ移動されホルダーに保持された記録媒体カートリッジの記録媒体がディスクテーブルに装着されてローディングが完了される。
【0005】
また、記録媒体カートリッジのイジェクトは、イジェクトスライダーが第1のスライド方向と反対の第2のスライド方向へ移動されることによりホルダーがシャーシから離隔する方向へ移動されて記録媒体のディスクテーブルに対する装着が解除され、イジェクトスライダーの第2のスライド方向への移動に伴ってイジェクトレバーが第1の回動方向と反対の第2の回動方向へ回動されて該イジェクトレバーによって記録媒体カートリッジが押圧されてホルダーから排出されることにより行われる。
【0006】
【特許文献1】特開2002−343009号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記のような記録媒体ドライブ装置にあっては、記録媒体カートリッジの適正なローディング動作及びイジェクト動作を確保するために、イジェクトスライダーとイジェクトレバーの位置合わせを行う必要があるが、イジェクトスライダーはホルダーに支持されているため、イジェクトスライダーが支持されたホルダーをシャーシに組み付けてイジェクトスライダーとイジェクトレバーの位置合わせを行っている。
【0008】
ところが、記録媒体ドライブ装置にあっては、イジェクトスライダーとイジェクトレバーの位置合わせを行った後に、記録媒体に対する情報信号の記録再生を行う光ピックアップのスキュー調整等の各種の調整を行うが、既にホルダーがシャーシに組み付けられているため、これらの調整はホルダー側から治具等を挿入して行う必要があり、ホルダーの存在によって調整が困難であったり時間がかかる等の弊害が生じている。
【0009】
このような弊害を低減させるために、例えば、ホルダーに治具挿入用の大きな穴を形成することも考えられるが、この場合には、ホルダーの強度の低下やホルダーの形状の複雑化によるコストの高騰と言った問題が生じてしまう。
【0010】
そこで、本発明記録媒体ドライブ装置及び電子機器は、上記した問題点を克服し、組立工程における作業性の向上を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明記録媒体ドライブ装置は、上記した課題を解決するために、ケース体内に記録媒体が収納されて成る記録媒体カートリッジの記録媒体に対して情報信号の記録若しくは再生又はこれらの双方を行う記録再生部と、上記記録媒体カートリッジが挿入されて該記録媒体カートリッジを保持すると共に記録媒体カートリッジの挿入又は取出が可能な第1の位置と保持した記録媒体カートリッジに対する上記記録再生部による記録又は再生が可能な第2の位置との間で移動可能なホルダーと、該ホルダーを上記第1の位置と第2の位置との間で移動自在に支持するシャーシと、該シャーシにスライド自在に支持されると共に第1のスライド方向へ移動されてホルダーを第1の位置から第2の位置へ移動させ第1のスライド方向と反対の第2のスライド方向へ移動されてホルダーを第2の位置から第1の位置へ移動させるイジェクトスライダーと、上記シャーシに回動自在に支持され第1の回動方向へ回動されて上記イジェクトスライダーを第1のスライド方向へ移動させ第1の回動方向と反対の第2の回動方向へ回動されて記録媒体カートリッジをホルダーから排出すると共にイジェクトスライダーと摺動自在に係合するイジェクトレバーとを設けたものである。
【0012】
本発明電子機器は、上記した課題を解決するために、ケース体内に記録媒体が収納されて成る記録媒体カートリッジの記録媒体に対して情報信号の記録若しくは再生又はこれらの双方を行う記録再生部と、入力される指令信号に基づいて少なくとも記録再生部を制御する制御部と、上記記録媒体カートリッジが挿入されて該記録媒体カートリッジを保持すると共に記録媒体カートリッジの挿入又は取出が可能な第1の位置と保持した記録媒体カートリッジに対する上記記録再生部による記録又は再生が可能な第2の位置との間で移動可能なホルダーと、該ホルダーを上記第1の位置と第2の位置との間で移動自在に支持するシャーシと、該シャーシにスライド自在に支持されると共に第1のスライド方向へ移動されてホルダーを第1の位置から第2の位置へ移動させ第1のスライド方向と反対の第2のスライド方向へ移動されてホルダーを第2の位置から第1の位置へ移動させるイジェクトスライダーと、上記シャーシに回動自在に支持され第1の回動方向へ回動されて上記イジェクトスライダーを第1のスライド方向へ移動させ第1の回動方向と反対の第2の回動方向へ回動されて記録媒体カートリッジをホルダーから排出すると共にイジェクトスライダーと摺動自在に係合するイジェクトレバーとを設けたものである。
【0013】
従って、本発明記録媒体ドライブ装置及び電子機器にあっては、シャーシにホルダーを組み付ける前の状態において、イジェクトスライダーとイジェクトレバーの位置合わせが行われる。
【発明の効果】
【0014】
本発明記録媒体ドライブ装置は、ケース体内に記録媒体が収納されて成る記録媒体カートリッジの記録媒体に対して情報信号の記録若しくは再生又はこれらの双方を行う記録再生部と、上記記録媒体カートリッジが挿入されて該記録媒体カートリッジを保持すると共に記録媒体カートリッジの挿入又は取出が可能な第1の位置と保持した記録媒体カートリッジに対する上記記録再生部による記録又は再生が可能な第2の位置との間で移動可能なホルダーと、該ホルダーを上記第1の位置と第2の位置との間で移動自在に支持するシャーシと、該シャーシにスライド自在に支持されると共に第1のスライド方向へ移動されてホルダーを第1の位置から第2の位置へ移動させ第1のスライド方向と反対の第2のスライド方向へ移動されてホルダーを第2の位置から第1の位置へ移動させるイジェクトスライダーと、上記シャーシに回動自在に支持され第1の回動方向へ回動されて上記イジェクトスライダーを第1のスライド方向へ移動させ第1の回動方向と反対の第2の回動方向へ回動されて記録媒体カートリッジをホルダーから排出すると共にイジェクトスライダーと摺動自在に係合するイジェクトレバーとを備えたことを特徴とする。
【0015】
従って、ホルダーをイジェクトスライダー及びシャーシに組み付ける前に、イジェクトスライダー及びイジェクトレバーがシャーシに支持され、両者の位置合わせが行われた状態で各種の調整を行うことができ、ホルダーがこれらの調整の邪魔となるようなことがなく、調整の容易化及び迅速化を図ることができる。
【0016】
また、ホルダーにこれらの調整を行うための治具挿入用の大きな穴を形成する必要がないため、ホルダーの強度の低下やホルダーの形状の複雑化によるコストの高騰を回避することができる。
【0017】
請求項2に記載した発明にあっては、上記シャーシに支持溝を形成し、上記イジェクトスライダーにカム溝を形成し、上記ホルダーにシャーシの支持溝とイジェクトスライダーのカム溝に摺動自在に支持される被支持ピンを設け、シャーシに着脱自在とされると共にイジェクトスライダーのシャーシに対する移動を規制するストッパーを設け、シャーシにストッパーを取り付けたときにイジェクトスライダーの上記第2のスライド方向への移動を規制し、シャーシからストッパーを取り外したときに上記被支持ピンの支持溝及びカム溝への挿入が可能なイジェクトスライダーの組付位置への移動を可能としたので、ストッパーによりイジェクトスライダーのシャーシに対する必要以上の移動が規制され、イジェクトスライダーのシャーシからの脱落を防止することができる。
【0018】
また、ストッパーをシャーシから取り外すことによりシャーシ及びイジェクトスライダーに対するホルダーの組付及び分解とシャーシに対するイジェクトスライダーの組付及び分解とを自由に行うことができ、組付作業及びメンテナンス作業の容易化を図ることができる。
【0019】
請求項3に記載した発明にあっては、上記イジェクトスライダーを第1のスライド方向へ付勢するコイルバネを設け、イジェクトスライダーとイジェクトレバーに互いに係合する係合部を設け、上記コイルバネの伸縮方向の略延長上に上記係合部を位置させるようにしたので、イジェクトスライダーにコイルバネによる不必要な方向への付勢力が生じ難く、イジェクトスライダーとイジェクトレバーの係合部の適正な接触状態が確保され、イジェクトレバー及びイジェクトスライダーの動作の信頼性を確保することができる。
【0020】
本発明電子機器は、ケース体内に記録媒体が収納されて成る記録媒体カートリッジの記録媒体に対して情報信号の記録若しくは再生又はこれらの双方を行う記録再生部と、入力される指令信号に基づいて少なくとも記録再生部を制御する制御部と、上記記録媒体カートリッジが挿入されて該記録媒体カートリッジを保持すると共に記録媒体カートリッジの挿入又は取出が可能な第1の位置と保持した記録媒体カートリッジに対する上記記録再生部による記録又は再生が可能な第2の位置との間で移動可能なホルダーと、該ホルダーを上記第1の位置と第2の位置との間で移動自在に支持するシャーシと、該シャーシにスライド自在に支持されると共に第1のスライド方向へ移動されてホルダーを第1の位置から第2の位置へ移動させ第1のスライド方向と反対の第2のスライド方向へ移動されてホルダーを第2の位置から第1の位置へ移動させるイジェクトスライダーと、上記シャーシに回動自在に支持され第1の回動方向へ回動されて上記イジェクトスライダーを第1のスライド方向へ移動させ第1の回動方向と反対の第2の回動方向へ回動されて記録媒体カートリッジをホルダーから排出すると共にイジェクトスライダーと摺動自在に係合するイジェクトレバーとを備えたことを特徴とする。
【0021】
従って、ホルダーをイジェクトスライダー及びシャーシに組み付ける前に、イジェクトスライダー及びイジェクトレバーがシャーシに支持され、両者の位置合わせが行われた状態で各種の調整を行うことができ、ホルダーがこれらの調整の邪魔となるようなことがなく、調整の容易化及び迅速化を図ることができる。
【0022】
また、ホルダーにこれらの調整を行うための治具挿入用の大きな穴を形成する必要がないため、ホルダーの強度の低下やホルダーの形状の複雑化によるコストの高騰を回避することができる。
【0023】
請求項5に記載した発明にあっては、上記シャーシに支持溝を形成し、上記イジェクトスライダーにカム溝を形成し、上記ホルダーにシャーシの支持溝とイジェクトスライダーのカム溝に摺動自在に支持される被支持ピンを設け、シャーシに着脱自在とされると共にイジェクトスライダーのシャーシに対する移動を規制するストッパーを設け、シャーシにストッパーを取り付けたときにイジェクトスライダーの上記第2のスライド方向への移動を規制し、シャーシからストッパーを取り外したときに上記被支持ピンの支持溝及びカム溝への挿入が可能なイジェクトスライダーの組付位置への移動を可能としたので、ストッパーによりイジェクトスライダーのシャーシに対する必要以上の移動が規制され、イジェクトスライダーのシャーシからの脱落を防止することができる。
【0024】
また、ストッパーをシャーシから取り外すことによりシャーシ及びイジェクトスライダーに対するホルダーの組付及び分解とシャーシに対するイジェクトスライダーの組付及び分解とを自由に行うことができ、組付作業及びメンテナンス作業の容易化を図ることができる。
【0025】
請求項6に記載した発明にあっては、上記イジェクトスライダーを第1のスライド方向へ付勢するコイルバネを設け、イジェクトスライダーとイジェクトレバーに互いに係合する係合部を設け、上記コイルバネの伸縮方向の略延長上に上記係合部を位置させるようにしたので、イジェクトスライダーにコイルバネによる不必要な方向への付勢力が生じ難く、イジェクトスライダーとイジェクトレバーの係合部の適正な接触状態が確保され、イジェクトレバー及びイジェクトスライダーの動作の信頼性を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下に、本発明記録媒体ドライブ装置及び電子機器の最良の形態を添付図面に従って説明する。以下に示した最良の形態は、本発明電子機器を携帯用のゲーム機器に適用し、本発明記録媒体ドライブ装置をこの携帯用のゲーム機器に備えられたディスクドライブ装置に適用したものである。
【0027】
尚、本発明記録媒体ドライブ及び電子機器の適用範囲は、携帯用のゲーム機器及びこれに備えられたディスクドライブ装置に限られることはなく、本発明電子機器は、記録媒体を扱う各種の電子機器、例えば、パーソナルコンピューター等の情報処理装置、電話器やファクシミリ等に代表される通信用装置、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報端末装置、スチルカメラや電子カメラやビデオカメラ等の撮像装置、テレビやラジオ等の視聴用の機器、テープカセット等の各種の記録媒体を扱う記録用の機器や音響機器等に広く適用することができ、本発明記録媒体ドライブ装置は、これらの各種の電子機器において扱われる記録媒体について情報信号の記録若しくは再生又はこれらの双方を行うドライブ装置に広く適用することができる。
【0028】
先ず、記録媒体を有する記録媒体カートリッジについて説明する(図1乃至図5参照)。
【0029】
記録媒体カートリッジ100は扁平なケース体101内にディスク状の記録媒体200が回転可能に収納されて成る(図1及び図2参照)。
【0030】
ケース体101はアッパーシェル102とロアーシェル103とが上下で結合されて成る(図2参照)。ケース体101は後述するホルダーに対する挿入方向(図2に示すA方向)における半部が略半円形状に形成され、その周面が円弧状に形成された円弧面101aとして形成されている。ケース体101の上記挿入方向と反対方向(図2に示すB方向)における半部は横長の形状に形成され、円弧面101aの両端に連続する面がそれぞれ挿入方向に延びる側面101b、101cとして形成されている。側面101bと側面101cの挿入方向と反対方向における端部間の周面は、緩やかな凸曲面を為す曲面101dとして形成されている。
【0031】
ケース体101には、右側の側面101cから円弧面101aに亘る部分に、挿入溝105が形成されている(図2及び図3参照)。側面101cには、挿入溝105の上側の位置に、上記挿入方向に延びる係合溝101eが形成されている(図4参照)。
【0032】
ケース体101には、図3に示すように、その下面の中央部にテーブル挿入孔101fが形成され、下面のテーブル挿入孔101fの右方には浅いスライド用凹部101gが形成されている。スライド用凹部101gの一部には後述する光ピックアップに設けられた発光部から出射されるレーザー光を透過するための光透過孔101hが形成されている。
【0033】
ケース体101の下面には、曲面101dの近傍の位置に左右に離隔して位置決め穴104、104が形成されている。
【0034】
ケース体101の挿入方向と反対方向における半部には、その左右両端部に記録媒体200が収納されていない部分が存在し、この部分のうち右端側の部分が機構配置部106として形成されている(図5参照)。機構配置部106にはバネ掛け軸107とロック用突部108が設けられている。
【0035】
機構配置部106にはトグルバネ109が支持されている。トグルバネ109はコイル部109aと該コイル部109aからそれぞれ突出された第1の腕部109bと第2の腕部109cとから成り、第1の腕部109bの先端部がバネ掛け軸107に支持されている。
【0036】
ケース体101にはシャッター110がスライド自在に支持されている。シャッター110は板状の金属材料によって各部が一体に形成されて成り、図4に示すように、最大の面積を有する略矩形状の開閉面部111と、該開閉面部111の右側縁から上方へ突出された側部112と、該側部112の長手方向における両端部を除く部分から左方へ突出された係合片部113と、側部112の長手方向における一端部から左方へ突出された支持面部114とを有している。
【0037】
側部112には作用孔112aが形成されている。
【0038】
支持面部114の先端部にはバネ掛け孔114aが形成されている。支持面部114の下面には一方向に長いロックレバー115が回動自在に支持され、該ロックレバー115は長手方向における略中央部が回動支点とされ、長手方向における一端部が被押圧部115aとして形成され、長手方向における他端部に下方へ突出された係合突部115bが設けられている。ロックレバー115は、図示しないバネ部材によって被押圧部115aが側部112の作用孔112aから突出される方向へ付勢されている。
【0039】
シャッター110は開閉面部111がスライド用凹部101gに支持され、側部112が側面101cに支持され、係合片部113が側面101cに形成された係合溝101eに摺動自在に係合され、ケース体101にスライド自在に支持される。シャッター110がケース体101に支持された状態において、支持面部114のバネ掛け孔114aにトグルバネ109の第2の腕部109cが係合される。
【0040】
シャッター110は開閉面部111が光透過孔101hを閉塞する閉塞位置と光透過孔101hを開放する開放位置との間でケース体101に対してスライドされる。
【0041】
シャッター110が閉塞位置にある状態においては、トグルバネ109によってシャッター110が上記挿入方向、即ち、図2に示すA方向へ付勢され、シャッター110が閉塞位置に保持される。このときシャッター110の支持面部114に支持されたロックレバー115はバネ部材の付勢力によって係合突部115bがロック用突部108に係合され(図5参照)、シャッター110が閉塞位置にロックされている。ロックレバー115の被押圧部115aは、側部112に形成された作用孔112a内に位置されている。
【0042】
逆に、シャッター110が開放位置にある状態においては、トグルバネ109によってシャッター110が上記挿入方向と逆方向、即ち、図2に示すB方向へ付勢され、シャッター110が開放位置に保持される。
【0043】
ケース体101の内部に収納された記録媒体200の中心部には、磁性金属材料から成るコア201が取り付けられ(図3参照)、該コア201はケース体101のテーブル挿入孔101fに対応して位置されている。
【0044】
次に、電子機器の具体的な構成について説明する。
【0045】
電子機器(ゲーム機器)1は、例えば、扁平な横長の形状に形成され(図6及び図7参照)、外筐2内に所要の各部が配置されて成る。
【0046】
外筐2の前面2aの中央部には表示部3が配置され、前面2aの左右両端部にはそれぞれ複数の操作釦(コントロールキー)4、4、・・・が配置されている(図6参照)。外筐2の下面には記録媒体カートリッジ100を挿入するための挿入用開口5が形成されている(図6参照)。
【0047】
外筐2の内部には記録媒体ドライブ装置(ディスクドライブ装置)6が設けられている(図8及び図9参照)。記録媒体ドライブ装置6はシャーシ7と該シャーシ7に配置又は支持された所要の各部とシャーシ7に移動自在に支持されたホルダー8と駆動回路を含む各種の回路とによって構成されている。
【0048】
尚、以下の記録媒体ドライブ装置6の説明にあっては、便宜上、ホルダー8に記録媒体カートリッジ100を挿入する方向を後方、挿入された記録媒体カートリッジ100をホルダー8から取り出す方向を前方、ホルダー8の位置を上、シャーシ7の位置を下として説明する。
【0049】
シャーシ7は、例えば、板状の金属材料によって各部が一体に形成されて成り、図10に示すように、略正方形状に形成されたベース部9と該ベース部9の左右両側縁からそれぞれ上方へ突出された側面部10、11とベース部9の後縁から上方へ突出された後面部12とから成り、側面部10、11は後面部12より高さが高くされている。
【0050】
ベース部9の中央部にはテーブル配置孔9aが形成され、その右方にピックアップ配置孔9bがテーブル配置孔9aに連続して形成されている。ベース部9の後端部にはモーター配置孔9cが形成されている。ベース部9の後端寄りの位置における左端部には配置孔9dが形成されている。ベース部9の前端寄りの位置における左端部には下方へ突出されたバネ掛け片9eが設けられている。
【0051】
ベース部9は平板部13と該平板部13から上方へ突出されたピン配置部14、14とから成る。ピン配置部14、14はベース部9の前端寄りの位置における左右両端寄りの位置に設けられ、外形が円錐台形状の一部を為すように形成された立上部14a、14aと該立上部14a、14aの上縁に連続し上下方向を向く円板状に形成された受け台部14b、14bとから成る。立上部14a、14は円錐台形状の前側半分のみの形状に形成され、その分、受け台部14b、14bの後側半分の部分が立上部14a、14aより後方へ突出されている。
【0052】
ピン配置部14、14の受け台部14b、14bの下側の部分にはそれぞれ空間が形成され、この空間が挿入用切欠14c、14cとして形成されている。
【0053】
ピン配置部14、14の受け台部14b、14b上には位置決めピン15、15が設けられ、該位置決めピン15、15の最大外径は受け台部14b、14bの外径より小さくされている。
【0054】
平板部13の後端寄りの位置には、左右に離隔して上方へ突出された受け突部16、16が設けられている。
【0055】
シャーシ7の左側の側面部10には前後に離隔してそれぞれ前後に延びる摺動支持溝17、17が形成されている。側面部10には摺動支持溝17、17の後端部に連続してそれぞれ組付用切欠18、18が形成され、該組付用切欠18、18は上方に開口されている。
【0056】
側面部10には摺動支持溝17、17間の位置に前後に延びる操作突部支持溝19が形成されている。側面部10には、操作突部支持溝19の後端部に連続して上方に開口された挿入用切欠20が形成されている。
【0057】
側面部10には後側の摺動支持溝17の後方に、支持溝21が形成されている。支持溝21は上方に開口され、上側に位置する傾斜部21aと下側に位置する直線部21bとから成り、傾斜部21aは上方へ行くに従って前方へ変位するように僅かに傾斜され、直線部21bは上下に延びるようにされている。
【0058】
側面部10の操作突部支持溝19の上側の部分は後方へ突出されるように形成され、この部分の後端部に螺孔10aが形成されている。
【0059】
シャーシ7の右側の側面部11には前後に離隔してそれぞれ前後に延びる摺動支持溝17、17が形成されている。側面部11には摺動支持溝17、17の後端部に連続してそれぞれ組付用切欠18、18が形成され、該組付用切欠18、18は上方に開口されている。
【0060】
側面部11には摺動支持溝17、17の間の位置に上方に開口されたピン配置用切欠22が形成されている。
【0061】
側面部11には後側の摺動支持溝17の後方に、支持溝21が形成されている。支持溝21は上方に開口され、上側に位置する傾斜部21aと下側に位置する直線部21bとから成り、傾斜部21aは上方へ行くに従って前方へ変位するように僅かに傾斜され、直線部21bは上下に延びるようにされている。
【0062】
側面部11の前端部には左方へ突出されたバネ掛け突片11aが設けられている。
【0063】
後面部12の左端寄りの位置には、上方へ突出されたバネ支持突部12aが設けられている。
【0064】
ベース部9のテーブル配置孔9aにはディスクテーブル23が配置される(図8参照)。ディスクテーブル23はテーブル部23aと該テーブル部23aの中央部に設けられたセンターリング突部23bとを有し、図示しないスピンドルモーターのモーター軸に固定されている。センターリング突部23bには図示しないマグネットが設けられている。ディスクテーブル23はテーブル配置孔9aから上方へ突出された状態で配置され、スピンドルモーターの回転に伴って回転される。
【0065】
ベース部9のピックアップ配置孔9bには光ピックアップ24が配置される。光ピックアップ24は記録媒体カートリッジ100の記録媒体200に対して情報信号の記録若しくは再生又はこれらの双方を行う記録再生部を構成する。
【0066】
光ピックアップ24は移動ベース25と該移動ベース25上に支持された対物レンズ駆動装置26とを有している。移動ベース25には軸受部25a、25bが設けられ、軸受部25aにリードスクリュー27が挿通されて螺合され、軸受部25bがガイド軸28に支持されている。
【0067】
光ピックアップ24は、リードスクリュー27がベース部9の下面側において回転自在に支持されると共にガイド軸28がベース部9の下面側において固定されることにより、ピックアップ配置孔9bに配置され、該ピックアップ配置孔9b内においてリードスクリュー27の回転によってガイド軸28に案内されて移動可能とされる。
【0068】
ベース部9のモーター配置孔9cには駆動モーター29が配置される。駆動モーター29の駆動力が図示しない駆動ギヤ等によってリードスクリュー27に伝達されると、駆動モーター29の回転方向に応じた方向へ光ピックアップ24が移動される。
【0069】
シャーシ7のベース部9の後端部にはイジェクトレバー30が回動自在に支持されている(図8参照)。
【0070】
イジェクトレバー30はレバー本体31と該レバー本体31に回転自在に支持された摺接係合部32とから成る(図11参照)。
【0071】
レバー本体31は、板状の金属材料が所定の形状に折り曲げられて形成され、略U字状を為す摺動面部33と該摺動面部33の後縁から上方へ突出された作用面部34と摺動面部33の左縁から上方へ突出された支持突部35と該支持突部35の上縁から右方へ突出された対向面部36とから成る。
【0072】
摺動面部33は前方に位置する部分が他の部分に対して段差により一段低い位置にあり、この低い位置にある部分が低面部33aとされ、他の部分が高面部33bとされている。低面部33aの後方側の縁部は接触縁33cとして形成されている。
【0073】
摺接係合部32は低面部33aの先端部における下面側に、軸止め部材37によって回転自在に支持されている。摺接係合部32は上側に位置する小径の軸部32aと下側に位置する大径のフランジ部32bとから成る。摺動面部33における対向面部36の下方の位置には、軸挿通孔33dが形成されている。
【0074】
作用面部34は、その一部が摺動面部33から右方へ突出されている。
【0075】
支持突部35の後端部にはバネ掛け部35aが設けられている。
【0076】
対向面部36は摺動面部33に対向して位置され、対向面部36には軸挿通孔33dの真上の位置に軸挿通孔36aが形成されている。
【0077】
イジェクトレバー30は軸挿通孔33d、36aに挿通された支持軸部材38を介してベース部9に回動自在に支持され、支持軸部材38はベース部9の配置孔9dの直ぐ後側に取り付けられる。イジェクトレバー30がベース部9に支持された状態においては、摺動面部33の低面部33a及び摺接係合部32が配置孔9dに配置される。
【0078】
このようにイジェクトレバー30がベース部9に支持された状態において、摺動面部33から下方へ突出された摺接係合部32が配置孔9dに配置されるため、ベース部9と摺接係合部32が干渉せず、その分、記録媒体ドライブ装置6の薄型化を図ることができる。
【0079】
また、イジェクトレバー30がベース部9に回動自在に支持された状態においては、摺動面部33の低面部33aと高面部33bの間に、常に、ベース部9に設けられた左側の受け突部16が位置される。従って、受け突部16上に載置される記録媒体カートリッジ100とイジェクトレバー30の干渉を回避することができる。
【0080】
イジェクトレバー30のバネ掛け部35aとシャーシ7の後面部12のバネ支持突部12aと間には付勢バネ39が支持される。従って、イジェクトレバー30は付勢バネ39によって時計回り方向(図11に示すR2方向)へ付勢される。
【0081】
上記のように、イジェクトレバー30には支持突部35に対して折り曲げられた対向面部36が設けられているため、付勢バネ39の付勢力が付与される支持突部35の剛性が高く、付勢バネ39の付勢力によるイジェクトレバー30の変形やイジェクトレバー30のシャーシ7に対する傾きを防止することができる。
【0082】
シャーシ7にはイジェクトスライダー40が前後方向へスライド自在に支持されている(図8参照)。
【0083】
イジェクトスライダー40は、図12及び図13に示すように、板状の金属材料が所定の形状に折り曲げられて形成され、左右両側にそれぞれ位置する側板部41、42と該側板部41、42の前端部間を連結する左右に長い橋渡部43と該橋渡部43の左端部から後方へ突出された突面部44とから成る。
【0084】
左側の側板部41には前後に離隔してカム溝45、45が形成されている。カム溝45は前後に延びる上側水平部45aと該上側水平部45aの後端に連続し後方へ行くに従って下方へ傾斜する斜部45bと該斜部45bの後端に連続し前後に延びる下側水平部45cとから成る。
【0085】
側板部41には、上側水平部45a、45aの前端部に連続する組付用溝46、46が形成され、該組付用溝46、46は上方に開口されている。
【0086】
側板部41にはカム溝45、45間に左方へ突出された操作突部41aが設けられている。
【0087】
側板部41のカム溝45、45間には、上方に開口された切欠が形成され、この切欠によって前側のカム溝45と操作突部47との間の位置に上下に延びる被ストッパー縁41bが形成されている。
【0088】
側板部41には前後に離隔して左方へ突出された被支持軸47、47が設けられている。
【0089】
右側の側板部42には前後に離隔してカム溝45、45が形成されている。カム溝45は前後に延びる上側水平部45aと該上側水平部45aの後端に連続し後方へ行くに従って下方へ傾斜する斜部45bと該斜部45bの後端に連続し前後に延びる下側水平部45cとから成る。
【0090】
側板部42には前後に離隔して右方へ突出された被支持軸47、47が設けられている。
【0091】
橋渡部43は左右両端寄りの位置における前側略半分の部分が、それぞれ他の部分より厚みが小さくされた薄肉部43a、43aとして設けられている。
【0092】
突面部44の前後方向における略中央部には下方へ突出されたバネ掛け部44aが設けられ、後端寄りの位置には援助用押圧部44bが設けられている。
【0093】
突面部44の後端寄りの位置には、下方へ突出されさらに右方へ突出された摺動係合部48が設けられている。摺動係合部48はその右縁が前後に延びる保持縁48aとして形成され、該保持縁48aに連続する部分が前方へ行くに従って左方へ傾斜する作用縁48bとして形成されている。摺動係合部48の下方へ突出された部分の前縁は摺動縁48cとして形成されている。
【0094】
イジェクトスライダー40は被支持軸47、47、・・・がそれぞれシャーシ7の側面部10、11の組付用切欠18、18、・・・に上方から挿入されると共に操作突部41aが側面部10の挿入用切欠20に上方から挿入され、さらに、前方へ移動されて被支持軸47、47、・・・がそれぞれ摺動支持溝17、17・・・に後方から挿入されると共に操作突部41aが操作突部支持溝19に後方から挿入されることにより、シャーシ7にスライド自在に支持される。
【0095】
イジェクトスライダー40がシャーシ7に支持された状態においては、側板部41、42がそれぞれ側面部10、11の内面と摺動可能とされ、橋渡部43がベース部9の上面のうちディスクテーブル23とピン配置部14、14との間で摺動可能とされ、突面部44がベース部9の上面の左端部と摺動可能とされる。操作突部41aはシャーシ7の側面部10から左方へ突出される(図9参照)。
【0096】
イジェクトスライダー40がシャーシ7に支持された状態においては、突面部44がベース部9上に位置され、摺動係合部48がイジェクトレバー30の摺接係合部32の軸部32aと接触可能とされる。従って、イジェクトスライダー40がシャーシ7に対して前後方向へ移動されるときに摺動係合部48が軸部32aと接した状態においては、該軸部32aが摺動係合部48の保持縁48a又は作用縁48bに対して回転される。
【0097】
イジェクトスライダー40がシャーシ7に支持された状態において、シャーシ7のバネ掛け片9eとイジェクトスライダー40のバネ掛け部44aとの間にコイルバネ49が支持される(図8及び図13参照)。コイルバネ49の伸縮方向は前後方向であり、この伸縮方向における略後方にイジェクトスライダー40の摺動係合部48とイジェクトレバー30の摺接係合部32との係合位置が存在する。コイルバネ49は引張コイルバネであり、イジェクトスライダー40はシャーシ7に対して前方へ付勢される。
【0098】
イジェクスライダー40がシャーシ7に支持された状態においては、摺動係合部48がベース部9の配置孔9dに配置される。従って、ベース部9と摺動係合部48が干渉せず、その分、記録媒体ドライブ装置6の薄型化を図ることができる。
【0099】
シャーシ7の側面部10、11の前端部には開閉カバー50が回動自在に支持されている(図8参照)。開閉カバー50は左右に長く形成され、左右両端の上端部に回動支点軸50a、50aが設けられている(図14参照)。開閉カバー50は回動支点軸50a、50aが側面部10、11の前端部に支持されることにより、シャーシ7に対して回動可能とされる。
【0100】
開閉カバー50の右端部にはバネ掛け孔50bが形成されている。バネ掛け孔50bと側面部11に設けられたバネ支持突部12aとの間にはバネ51が支持されている。バネ51によって開閉カバー50は下端部が略前方へ移動する回動方向へ付勢されている。
【0101】
シャーシ7の側面部10、11の前端部には開口部材52が取り付けられている(図8参照)。開口部材52は左右に長く形成され、開閉カバー50の全体を覆った状態で、例えば、ネジ止めにより側面部10、11に取り付けられている。
【0102】
開口部材52の前面部53には記録媒体カートリッジ100が挿入される横長の挿入用開口5が形成されている(図14及び図15参照)。挿入用開口5はそれぞれ上下に位置する第1の開口縁54、第2の開口縁55とそれぞれ左右に位置する第3の開口縁56、第4の開口縁57とを有している。
【0103】
第1の開口縁54、第2の開口縁55、第3の開口縁56及び第4の開口縁57には、それぞれ案内部54a、55a、56a、57aが形成されている。案内部54a、55a、56a、57aは後方へ行くに従って開口の大きさが小さくなるように緩やかに傾斜されている(図14乃至図17参照)。
【0104】
このように開口部材52の挿入用開口5には案内部54a、55a、56a、57aが形成されているため、記録媒体カートリッジ100の挿入時に案内部54a、55a、56a、57aに記録媒体カートリッジ100が案内され、記録媒体カートリッジ100の挿入用開口5に対する良好な挿入性を確保することができる。
【0105】
第2の開口縁55は左右に位置し左右に延びるストレート部55b、55bと該ストレート部55b、55b間に位置する曲線部55cとから成る(図15参照)。曲線部55cは挿入用開口5の左右方向における中央を基準として左右対称な形状に形成され、この中央からストレート部55b、55bに向かうに従って上方へ変位するように緩やかな曲線状に形成されている。従って、挿入用開口5の上下の幅は、図15に示すように、左右方向における中央の幅Mが最大であり、中央から左右に行くに従って漸次幅が小さくなり、ストレート部55b、55bにおける幅H、Hが最小とされている。
【0106】
上記のように開口部材52は挿入用開口5の左右方向における中央の幅Mが最大となるように形成されているため、記録媒体カートリッジ100の挿入時に指を挿入用開口5の奥側まで挿入し易くなり、記録媒体カートリッジ100の良好な挿入性を確保することができる。
【0107】
また、挿入用開口5の第2の開口縁55にストレート部55b、55b間に位置する曲線部55cを形成しているため、記録媒体カートリッジ100が挿入用開口5から挿入されるときに、記録媒体カートリッジ100が第2の開口縁55に引っ掛かってしまうようなことがなく、記録媒体カートリッジ100の良好な挿入性を確保することができる。
【0108】
尚、上記には、第2の開口縁55のみに曲線部55cを形成し幅Mが最大となるようにした例を示したが、例えば、第2の開口縁55に代えて第1の開口縁54のみに曲線部を形成し幅Mが最大となるようにしてもよく、また、第1の開口縁54と第2の開口縁55の双方に曲線部を形成して幅Mが最大となるようにしてもよい。
【0109】
第2の開口縁55は左右方向における中央部が後方へ窪んだ緩やかな曲線状の凹部55dとして形成されている(図17参照)。
【0110】
従って、記録媒体カートリッジ100の挿入時に指を挿入用開口5の奥側まで挿入し易く、記録媒体カートリッジ100の良好な挿入性を確保することができる。
【0111】
尚、凹部は第2の開口縁55に代えて第1の開口縁54に形成してもよく、また、第1の開口縁54と第2の開口縁55の双方に形成してもよい。
【0112】
ホルダー8は、例えば、板状の金属材料によって各部が一体に形成されて成り、図8及び図18に示すように、略正方形状に形成された連結面部58と、該連結面部58の左右両側縁からそれぞれ垂設された側面部59、60と、該側面部59、60の下縁から互いに近付く方向へ突出された突出面部61、62とから成る。左側に位置する突出面部61は側面部59の前端から後端寄りの位置に設けられ、右側に位置する突出面部62は側面部60の前端側の位置のみに設けられている。突出面部61、62は連結面部58に対向して位置されている。
【0113】
ホルダー8の前端には連結面部58、側面部59、60及び突出面部61、62によって囲まれた空間が形成され、この空間が記録媒体カートリッジ100が挿入される挿入口63とされている。
【0114】
ホルダー8の連結面部58の中央には開口58aが形成されている。開口58aはホルダー8の軽量化等を図るために形成されている。連結面部58には、その一部が切り起こされることにより、複数の押さえバネ部58b、58b、・・・が設けられている。押さえバネ部58b、58b、・・・は、記録媒体カートリッジ100がホルダー8に保持された状態において記録媒体カートリッジ100のケース体101をシャーシ9に設けられた受け台部14b、14b及び受け突部16、16に押し付ける役割を果たす。
【0115】
ホルダー8の左側の側面部59には前後に離隔して左方へ突出された被支持ピン64、64が設けられている。被支持ピン64、64は側面部59に対して回転可能に構成されている。
【0116】
ホルダー8の右側の側面部60には、その前端寄りの位置に突片挿通孔60aが形成されている。側面部60には、突片挿通孔60aの後側の位置に内方へ折り曲げられて形成されたシャッター開放片60bが設けられ、該シャッター開放片60bの後側の位置に内方へ折り曲げられて形成された姿勢保持片60cが設けられている。シャッター開放片60b及び姿勢保持片60cは、何れも前後に長い舌片状に形成されている。
【0117】
側面部60の後端寄りの位置には右方へ突出された被支持ピン64が設けられている。被支持ピン64は側面部60に対して回転可能に構成されている。
【0118】
側面部60の前後方向における略中央部には右方へ突出された被支持ピン65が設けられている。被支持ピン65は、図18及び図19に示すように、支持軸66と回転筒67とワッシャ68とから成り、支持軸66に回転自在に支持された回転筒67がワッシャ68によって支持軸66からの脱落が防止された状態で構成されている。
【0119】
支持軸66は大径の規制部66aと該規制部66aを挟んでそれぞれ反対側に設けられた小径の挿通部66b、支持部66cとから成る。挿通部66bはその左端部が側面部60に取り付けられる。従って、支持軸66が側面部60に取り付けられた状態においては、側面部60と支持軸66の規制部66aとの間に一定の間隔Dが形成される(図19参照)。
【0120】
側面部60の外面にはシャッター開閉バネ69が取り付けられる(図8及び図18参照)。シャッター開閉バネ69は前後に長いバネ部70と該バネ部70の前端部の下縁から左方へ突出されたロック解除用突片71とを有している。
【0121】
バネ部70の前後方向における略中央部には挿通孔70aが形成され、該挿通孔70aは支持軸66の挿通部66bの外径より大きくされている(図19参照)。
【0122】
ロック解除用突片71は、図18に示すように、左方に凸の三角形状に形成され、後方へ行くに従って左方へ変位する第1の傾斜縁71aと前方へ行くに従って左方へ変位する第2の傾斜縁71bとが前後で連続して形成されている。
【0123】
シャッター開閉バネ69は、挿通孔70aに支持軸66の挿通部66bが挿通された状態で側面部60の外面に取り付けられる。シャッター開閉バネ69は挿通孔70aの後側の部分が、例えば、加締めにより側面部60に取り付けられる。従って、シャッター開閉バネ69は側面部60に取り付けられた部分より前側の部分が弾性変形可能とされる。
【0124】
シャッター開閉バネ69が側面部60に取り付けられた状態においては、ロック解除用突片71が側面部60の突片挿通孔60aから内方へ突出可能とされる。
【0125】
シャッター開閉バネ69はホルダー8に対する記録媒体カートリッジ100の挿入時及び排出時に弾性変形されるが、バネ部70に挿通孔70aを形成し該挿通孔70aに被支持ピン65が挿通されているため、バネ部70と被支持ピン65が干渉せず、その分、バネ部70を前後方向に長くすることができる。従って、バネ部70の変形量を大きくすることができシャッター開閉バネ69の動作の信頼性の向上を図ることができる。
【0126】
また、シャッター開閉バネ69は、被支持ピン65の規制部66aにバネ部70が接する状態(図20参照)まで変形可能とされているため、シャッター開閉バネ69の過度の変形を防止することができる。
【0127】
ホルダー8の突出面部61、62間には横長の飛出防止部材72が取り付けられている(図8及び図18参照)。飛出防止部材72は記録媒体カートリッジ100がホルダー8に挿入されるときに、記録媒体カートリッジ100のホルダー8より下方への飛出を防止するための部材である。
【0128】
シャーシ7の側面部10に形成された螺孔10aにはネジ部材が螺合可能とされ、このネジ部材はイジェクトスライダー40のシャーシ7に対する後方への移動を規制するストッパー73として機能する。尚、ストッパー73はネジ部材に限定されることはなく、側面部10に着脱可能であれば任意のものを用いることができる。
【0129】
ホルダー8は、イジェクトスライダー40がシャーシ7に移動自在に支持された状態において、以下のようにして、シャーシ7及びイジェクトスライダー40に組み付けられて支持される。
【0130】
ホルダー8が組み付けられるときには、ストッパー73はシャーシ7の側面部10から取り外されており、イジェクトスライダー40はストッパー73がない状態における後方側の移動端、即ち、ホルダー8を組み付けるための組付位置にある(図21及び図22参照)。
【0131】
イジェクトスライダー40が、この後方側の移動端に位置された状態においては、側板部41に形成されたカム溝45、45の上側水平部45a、45aがそれぞれシャーシ7の側面部10の支持溝21及び組付用切欠18に対応して位置されると共に側板部42に形成されたカム溝45、45の上側水平部45a、45aがそれぞれシャーシ7の側面部11の支持溝21及びピン配置用切欠22に対応して位置される。
【0132】
この状態において、先ず、ホルダー8をシャーシ7に対して右下がりになるように傾斜させ、ホルダー8の右側の側面部60に設けられた被支持ピン64をイジェクトスライダー40の側板部42の上側水平部45aを介してシャーシ7の側面部11の支持溝21に内側から挿入すると共に側面部60に設けられた被支持ピン65をイジェクトスライダー40の側板部42の上側水平部45aに内側から挿入する。
【0133】
次に、右下がりに傾斜されていたホルダー8をシャーシ7に対して水平となるように側面部10を下降させ、ホルダー8の左側の側面部59に設けられた前側の被支持ピン64をイジェクトスライダー40の組付用溝46から上側水平部45aに上側から挿入すると共に側面部59に設けられた後側の被支持ピン64をイジェクトスライダー40の組付用溝46から上側水平部45a及びシャーシ7の支持溝21に上側から挿入する。
【0134】
以上のような組付作業を行うことにより、ホルダー8がシャーシ7及びイジェクトスライダー40に移動自在に支持される。
【0135】
上記のように、記録媒体ドライブ装置6にあっては、イジェクトスライダー40がホルダー8ではなくシャーシ7に支持される。従って、ホルダー8をイジェクトスライダー40及びシャーシ7に組み付ける前に、イジェクトスライダー40及びイジェクトレバー30がシャーシ7に支持され、両者の位置合わせが行われた状態で光ピックアップ24のスキュー調整等の各種の調整を行うことができ、ホルダー8がこれらの調整の邪魔となるようなことがなく、調整の容易化及び迅速化を図ることができる。
【0136】
また、ホルダー8にこれらの調整を行うための治具挿入用の大きな穴を形成する必要がないため、ホルダー8の強度の低下やホルダー8の形状の複雑化によるコストの高騰を回避することができる。
【0137】
上記のようにホルダー8をイジェクトスライダー40及びシャーシ7に組み付けた状態において、イジェクトスライダー40をシャーシ7に対して前方へ移動し、ストッパー73をシャーシ7の側面部10に取り付ける。ストッパー73を側面部10に取り付けた状態においては、イジェクトスライダー40は被ストッパー縁41bがストッパー73に接することにより後方への移動を規制される(図23参照)。
【0138】
従って、イジェクトスライダー40はシャーシ7に対する必要以上の移動が規制され、イジェクトスライダー40のシャーシ7からの脱落を防止することができる。
【0139】
また、ストッパー73をシャーシ7から取り外すことによりシャーシ7及びイジェクトスライダー40に対するホルダー8の組付及び分解とシャーシ7に対するイジェクトスライダー40の組付及び分解とを自由に行うことができ、組付作業及びメンテナンス作業の容易化を図ることができる。
【0140】
記録媒体ドライブ装置8にあっては、図24に示すように、シャーシ7のバネ掛け片9eとイジェクトスライダー40のバネ掛け部44aとの間に支持されたコイルバネ49の伸縮方向における略後方に、イジェクトスライダー40の摺動係合部48とイジェクトレバー30の摺接係合部32との係合位置(図24に示すP参照)が存在する。従って、イジェクトスライダー40にコイルバネ49による不必要な方向、即ち、前後方向以外の方向への付勢力が生じ難く、摺動係合部48と摺接係合部32の適正な接触状態が確保され、イジェクトレバー30及びイジェクトスライダー40の動作の信頼性を確保することができる。
【0141】
以下に、記録媒体カートリッジ100のローディング動作及びイジェクト動作について説明する(図25乃至図40参照)。尚、図25乃至図40における各平面図は、簡単のため、光ピックアップ24及び駆動モーター29を省略して示している。
【0142】
記録媒体カートリッジ100がホルダー8に挿入される前の初期状態においては、記録媒体カートリッジ100のロックレバー115の係合突部115bがケース体101の機構配置部106に設けられたロック用突部108に係合され(図5参照)、シャッター110が光透過孔101hを閉塞する閉塞位置にロックされている。
【0143】
記録媒体カートリッジ100がホルダー8に挿入される前の初期状態においては、イジェクトレバー30は上方から見て時計回り方向における回動端に位置されている(図25参照)。この時計回り方向はイジェクトレバー30の第2の回動方向とされ、反時計回り方向がイジェクトレバー30の第1の回動方向とされる。このときイジェクトレバー30の作用面部34は右斜め前方へ摺動面部33に対して突出するように位置されている。
【0144】
初期状態においては、イジェクトスライダー40は後方、即ち、第2のスライド方向に移動されており、被支持軸47、47、・・・がそれぞれシャーシ7の側面部10、11の摺動支持溝17、17、・・・における後端部に係合されている(図26参照)。イジェクトスライダー40の第1のスライド方向は前方である。このときイジェクトスライダー40は摺動縁48cがイジェクトレバー30の接触縁33cと接しており、イジェクトレバー30によって前方への移動を規制されている。
【0145】
ホルダー8は、側面部59の前側の被支持ピン64及び側面部60の前側の被支持ピン65がそれぞれイジェクトスライダー40のカム溝45、45の上側水平部45a、45aに係合され、側面部59、60の後側の被支持ピン64、64がそれぞれイジェクトスライダー40のカム溝45、45の上側水平部45a、45a及びシャーシ7の支持溝21、21の傾斜部21a、21aの上端部に係合されている。従って、ホルダー8は上方側の移動端、即ち、記録媒体カートリッジ100の挿入及び取出が可能な第1の位置にある。ホルダー8の下方側の移動端は第2の位置とされる。
【0146】
ホルダー8が第1の位置にある状態においては、イジェクトスライダー40の橋渡部43の真上にホルダー8に取り付けられた飛出防止部材72が位置されている。
【0147】
記録媒体カートリッジ100が開口部材52の挿入用開口5から挿入されると、記録媒体カートリッジ100によって開閉カバー50が押圧されバネ51の付勢力に抗して回動され記録媒体カートリッジ100がホルダー8内に挿入されていく。このとき、上記したように、開口部材52の挿入用開口5の左右方向における中央の幅Mが最大とされると共に第2の開口縁55のストレート部55b、55b間に曲線部55cが形成されているため、記録媒体カートリッジ100がホルダー8内に円滑に挿入されていく。
【0148】
記録媒体カートリッジ100がホルダー8内に挿入されていくと、ホルダー8の側面部60に設けられたシャッター開放片60bが記録媒体カートリッジ100の挿入溝105に挿入されていく。このときホルダー8の側面部60に取り付けられたシャッター開閉バネ69のロック解除用突片71が、シャッター110の側部112の外面に乗り上げて該側部112上を摺動される(図27参照)。従って、シャッター開閉バネ69はバネ部70が弾性変形される。
【0149】
記録媒体カートリッジ100がさらにホルダー8内に挿入されていくと、シャッター開放片60bがシャッター110の側部112の後縁に接する(図28参照)。同時に、シャッター110の側部112上に乗り上げられていたロック解除用突片71が、バネ部70が弾性復帰することにより作用孔112aに挿入される。
【0150】
ロック解除用突片71が作用孔112aに挿入されると、ロック解除用突片71によってロックレバー115の被押圧部115aが押圧され、図示しないバネ部材の付勢力に抗してロックレバー115が回動される。従って、係合突部115bのロック用突部108への係合が解除され、シャッター110の閉塞位置におけるロックが解除される。
【0151】
シャッター110の閉塞位置におけるロックが解除されたときには、シャッター開放片60bが側部112の後縁に接しているため、これによりさらにホルダー8内に記録媒体カートリッジ100が挿入されていくと、シャッター110がケース体101に対して相対的に前方へ移動され、シャッター110が開放されていく(図29参照)。
【0152】
記録媒体カートリッジ100のホルダー8への挿入が終了した状態においては、シャッター110が開放位置まで移動されており、上記したように、トグルバネ109によってシャッター110が上記挿入方向と逆方向へ付勢され、シャッター110が開放位置に保持される(図30参照)。
【0153】
記録媒体カートリッジ100がホルダー8に挿入されるときには、上記したシャッター110の開放動作と同時に、記録媒体カートリッジ100によってイジェクトレバー30の作用面部34が押圧されイジェクトレバー30が付勢バネ39の付勢力に抗して第1の回動方向、即ち、上方から見て反時計回り方向へ回動される(図31参照)。イジェクトレバー30が第1の回動方向へ回動されると、イジェクトスライダー40の摺動縁48cとイジェクトレバー30の接触縁33cとが摺動される。
【0154】
イジェクトレバー30が第1の回動方向へさらに回動されると、イジェクトスライダー40の摺動縁48cとイジェクトレバー30の接触縁33cとの接触が解除され、イジェクトスライダー40がコイルバネ49の付勢力によって前方へ移動される(図32参照)。このとき記録媒体カートリッジ100はホルダー8に所定の位置まで挿入され、開閉カバー50がバネ51の付勢力に抗して回動され、開閉カバー50が記録媒体カートリッジ100のケース体101の上面に傾斜した状態で弾接される。
【0155】
イジェクトスライダー40が前方へ移動されると、ホルダー8の被支持ピン64、64、64、65がイジェクトスライダー40のカム溝45、45、・・・の上側水平部45a、45a、・・・から斜部45b、45b、・・・へ向けて移動される。このとき後側の被支持ピン64、64はシャーシ7の支持溝21、21の傾斜部21a、21a内を移動される(図33参照)。従って、ホルダー8は記録媒体カートリッジ100を保持した状態で後方へ移動しながら下降される。
【0156】
ホルダー8が移動されるときには、被支持ピン64、64、64、65がイジェクトスライダー40の側板部41、42に対して回転される。従って、ホルダー8が円滑に移動される。
【0157】
イジェクトスライダー40の摺動縁48cとイジェクトレバー30の接触縁33cとの接触が解除されたときには、上記のように、イジェクトスライダー40がコイルバネ49の付勢力によって前方へ移動されるが、このイジェクトスライダー40の前方への移動時には、先ず、摺動係合部48の作用縁48bがイジェクトレバー30の摺接係合部32の軸部32aと接し該軸部32aが回転される(図34参照)。
【0158】
摺動縁48cはイジェクトスライダー40の移動方向に対して傾斜されているため、イジェクトスライダー40の前方への移動に伴ってイジェクトレバー30が付勢バネ39の付勢力に抗して第1の回動方向へ回動される。従って、イジェクトレバー30の作用面部34が記録媒体カートリッジ100から後方へ離隔され、ホルダー8の下降に伴う記録媒体カートリッジ100の下降時に、記録媒体カートリッジ100のケース体101と作用面部34とが接することがなく、ケース体101の傷付きを防止することができると共にホルダー8及び記録媒体カートリッジ100の下降動作の円滑化を図ることができる。
【0159】
記録媒体ドライブ装置8にあっては、上記のようにホルダー8を上下方向へ移動させるための支持溝21、21に傾斜部21a、21aを形成している。従って、支持溝が上下に延びる部分のみを有する場合に比し、カム溝45、45の上側水平部45a、45aを前方に位置させることができ、その分、シャーシ7に対するイジェクトスライダー40の位置を前側に設定することができる。
【0160】
このようにイジェクトスライダー40を前側に設定することによりイジェクトレバー30の第2の回動方向における移動端が前方に位置され、イジェクトスライダー40の摺動縁48cとイジェクトレバー30の接触縁33cとの接触が解除される位置が前方側となる。従って、記録媒体カートリッジ100をホルダー8に挿入したときに記録媒体カートリッジ100を指で押し込む押し込み量が少なくて済み、記録媒体カートリッジ100のホルダー8に対する良好な挿入性を確保することができる。
【0161】
次いで、イジェクトスライダー40の前方への移動に伴って、摺動係合部48の保持縁48aがイジェクトレバー30の摺接係合部32の軸部32aと接し該軸部32aが回転される(図35参照)。従って、イジェクトレバー30は第1の回動方向における回動端に保持される。
【0162】
上記のように、イジェクトスライダー40の移動時には摺動係合部48と摺接係合部32の軸部32aとが接し該軸部32aが回転される。従って、摺動係合部48と摺接係合部32との間の摩擦力が小さく、摺動係合部48及び摺接係合部32の摩耗の防止を図ることができると共にイジェクトレバー30及びイジェクトスライダー40の円滑な動作を確保することができる。
【0163】
また、摺接係合部32には軸部32aの径より大きなフランジ部32bが設けられているため、摺動係合部48の軸部32aからの脱落が防止され、イジェクトレバー30及びイジェクトスライダー40の動作の信頼性の向上を図ることができる。
【0164】
上記したイジェクトスライダー40の前方への移動により、ホルダー8の被支持ピン64、64、64、65はイジェクトスライダー40のカム溝45、45、・・・の斜部45b、45b、・・・から下側水平部45c、45c、・・・まで移動される(図36参照)。このとき後側の被支持ピン64、64はシャーシ7の支持溝21、21の傾斜部21a、21aから直線部21b、21b内を移動される。従って、記録媒体カートリッジ100を保持したホルダー8は真下に移動される。
【0165】
イジェクトスライダー40は前方側の移動端まで移動され、ホルダー8は下方側の移動端まで移動されて第2の位置に至る。このときイジェクトスライダー40の橋渡部43はシャーシ7の平板部13上を前方へ移動され、ホルダー8に取り付けられた飛出防止部材72は橋渡部43の後方に位置される(図37参照)。従って、橋渡部43と飛出防止部材72とが上下方向において重ならないため、その分、記録媒体ドライブ装置8の薄型化を図ることができる。
【0166】
イジェクトスライダー40が前方側の移動端まで移動されたときには、橋渡部43の薄肉部43a、43aがシャーシ7の挿入用切欠14c、14cに挿入される(図38参照)。従って、橋渡部43の一部が挿入用切欠14c、14cに挿入される分、イジェクトスライダー40の移動ストロークを大きくすることができる。
【0167】
また、橋渡部43の一部が挿入用切欠14c、14cに挿入される分、イジェクトスライダー40の前後方向における幅を大きくすることができ、その分、イジェクトスライダー40の剛性を高くすることができ、イジェクトスライダー40の強度の向上の他、側板部41、42の同期移動における動作の信頼性の向上を図ることができる。
【0168】
さらに、橋渡部43の薄肉部43a、43aが挿入用切欠14c、14cに挿入されるため、その分、シャーシ7のピン配置部14、14の高さを低くすることができ、記録媒体ドライブ装置8の薄型化を図ることができる。
【0169】
ホルダー8が下方側の移動端である第2の位置まで移動されたときには、ケース体101に形成された位置決め穴104、104にそれぞれシャーシ7に設けられた位置決めピン15、15が挿入される。このときケース体101のテーブル挿入孔101fにはディスクテーブル23が挿入され、センターリング突部23bに設けられたマグネットに記録媒体200のコア201が吸着され記録媒体200がディスクテーブル23に装着される。
【0170】
記録媒体カートリッジ100は、ホルダー8の連結面部58に設けられた押さえバネ部58b、58b、・・・によってケース体101がシャーシ7側へ押し付けられ、ケース体101の下面がシャーシ7に設けられたピン配置部14の受け台部14b、14b及び受け突部16、16に受けられる。
【0171】
ディスクテーブル23に装着された記録媒体200は、ディスクテーブル23に伴って回転され、光ピックアップ24の駆動により記録媒体200に対する情報信号の記録又は再生が行われる。
【0172】
記録媒体200に対する情報信号の記録又は再生が終了し、操作突部41aが後方へ操作されると記録媒体カートリッジ100のイジェクト動作が開始される。
【0173】
操作突部41aが操作されるとイジェクトスライダー40が後方へ移動され、ホルダー8は被支持ピン64、64、64、65がイジェクトスライダー40のカム溝45、45、・・・の下側水平部45c、45c、・・・から斜部45b、45b、・・・を経て上側水平部45a、45a、・・・まで移動される。このとき後側の被支持ピン64、64はシャーシ7の支持溝21、21の直線部21b、21bから傾斜部21a、21aの上端部まで移動される。従って、ホルダー8は記録媒体カートリッジ100を保持した状態で上昇される。
【0174】
イジェクトスライダー40は、順に摺動係合部48の保持縁48a、作用縁48bと摺接係合部32の軸部32aとが接し、該軸部32aが回転される。軸部32aが回転されることにより、イジェクトレバー30及びイジェクトスライダー40の円滑な動作が確保される。
【0175】
記録媒体カートリッジ100はホルダー8の上方への移動に伴って上昇され、記録媒体200のディスクテーブル23に対する装着が解除される。
【0176】
イジェクトスライダー40が後方側の所定の位置まで移動されると、イジェクトスライダー40の摺動係合部48の保持縁48a及び作用縁48bとイジェクトレバー30の摺接係合部32の軸部32aとの接触が解除され、付勢バネ39の付勢力によって第2の回動方向へ回動される(図39参照)。従って、記録媒体カートリッジ100がイジェクトレバー30の作用面部34によって前方へ押圧され、記録媒体カートリッジ100の一部が挿入用開口5から前方へ突出される。
【0177】
上記のようにイジェクト時には、ホルダー8の後側の被支持ピン64、64がシャーシ7の支持溝21、21の傾斜部21a、21a内を移動されるため、ホルダー8が前方へ移動しながら上昇される。従って、ホルダー8が前方へ移動される分、記録媒体カートリッジ100のホルダー8からの突出量が大きくなり、記録媒体カートリッジ100の突出した部分を把持し易く、ホルダー8からの記録媒体カートリッジ100の良好な取出性を確保することができる。
【0178】
イジェクトスライダー40が前方側の移動端まで移動されると、イジェクトスライダー40の摺動縁48cがイジェクトレバー30の接触縁33cに接し、イジェクトスライダー40が前方側の移動端に保持されると共にイジェクトレバー30が第2の回動方向における回動端に保持される。
【0179】
上記のようにイジェクトスライダー40が後方へ移動されたときに、例えば、イジェクトレバー30とシャーシ7との間の摩擦力が大きかった場合にはイジェクトレバー30が第2の方向へ回動されないという不具合を生じるおそれがあるが、この場合でも、イジェクトスライダー40の援助用押圧部44bによってイジェクトレバー30の支持突部35が後方へ押圧され、イジェクトレバー30が第2の回動方向へ強制的に回動される(図40参照)。従って、記録媒体カートリッジ100はイジェクトレバー30の回動により作用面部34に押圧されて挿入用開口5から前方へ突出される。
【0180】
このように記録媒体ドライブ装置8にあっては、イジェクトスライダー40の後方への移動に伴ってイジェクトレバー30が回動されない場合があったとしても、イジェクトスライダー40の援助用押圧部44bによってイジェクトレバー30の支持突部35が押圧されてイジェクトレバー30が強制的に第2の回動方向へ回動される。従って、記録媒体カートリッジ100をホルダー8から確実に排出することができる。
【0181】
また、イジェクトレバー30の回動動作の信頼性を向上させるために付勢バネ39の力量を大きくする必要がないため、記録媒体カートリッジ100のホルダー8への挿入時において付勢バネの大きな付勢力に対して大きな力で記録媒体カートリッジ100を押圧する必要がなく、記録媒体カートリッジ100のホルダー8に対する良好な挿入性を確保することができる。
【0182】
上記したイジェクト動作時には、記録媒体カートリッジ100のシャッター110の作用孔112aにシャッター開閉バネ69のロック解除用突片71が挿入されているため、記録媒体カートリッジ100がホルダー8から手前側へ突出されることによりケース体101がシャッター110に対して前方へ移動され、シャッター110がケース体101に対して相対的に後方へ移動されて閉塞される。
【0183】
ユーザーはホルダー8から突出された部分を把持して引き抜くことにより、記録媒体カートリッジ100をホルダー8から取り出すことができる。このとき、シャッター開閉バネ69のロック解除用突片71が作用孔112aから引き出されることにより、ロックレバー115が付勢バネの付勢力によって回動され、係合突部115bがロック用突部108に係合されてシャッター110が再び閉塞位置にロックされる。
【0184】
ホルダー8から記録媒体カートリッジ100が取り出されると、バネ51の付勢力によって開閉カバー50が回動され、開口部材52の挿入用開口5が開閉カバー50によって閉塞される。従って、開閉カバー50によって挿入用開口5からの電子機器1の内部への塵埃の侵入が防止される。
【0185】
尚、上記には、記録媒体カートリッジとして、シャッター110を有する記録媒体カートリッジ100を例として説明したが、電子機器1に用いることができる記録媒体カートリッジはシャッター110を有するものに限られることはなく、図41に示すようなシャッター110を有しない記録媒体カートリッジ100Aを用いることも可能である。
【0186】
次に、電子機器の全体構成の概要を図42に示すブロック図に基づいて説明する。
【0187】
電子機器1はバス1000を介して入力部300、制御部400、記録再生部500、出力部600、表示部700、操作部800及び通信部900の各部が接続されている。
【0188】
入力部300には画像データーの入力や音声データーが入力される。画像データーの場合には入力部300はカメラであり、音声データーの場合には入力部300はマイクである。
【0189】
制御部400は電子機器1の全体を制御する機能を有する。
【0190】
記録再生部500は記録媒体カートリッジ100、100Aの記録媒体200に対する情報信号の記録や再生を行う機能を有し、この記録再生部500には上記した光ピックアップ24が含まれる。また、入力部300に入力された各データーや通信部900を介して入力されるデーターの記録媒体200への記録も行う。
【0191】
出力部600は記録媒体200に記録され記録再生部500によって再生されたデーターを出力する。出力されるデーターが音声データーの場合には、出力部600はスピーカーである。
【0192】
表示部700には記録媒体200に記録され記録再生部500によって再生されたデーターや入力部300によって入力されたデーターが表示される。表示部700には上記表示部3が含まれる。
【0193】
操作部800は、入力部300、記録再生部500、出力部600及び表示部700の制御を実行するための指令信号を制御部400に対して出力する。操作部800には上記操作釦4、4、・・・が含まれる。
【0194】
通信部900は外部のドライブ装置や外部の接続機器等との間で映像信号や音声信号を送受信する。
【0195】
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【0196】
【図1】図2乃至図42と共に本発明を実施するための最良の形態を示すものであり、本図は記録媒体カートリッジの拡大平面図である。
【図2】記録媒体カートリッジの拡大斜視図である。
【図3】記録媒体カートリッジの背面側を示す拡大斜視図である。
【図4】記録媒体カートリッジの一部を分解して示す拡大斜視図である。
【図5】記録媒体カートリッジの一部を切り欠いて示す拡大斜視図である。
【図6】電子機器の斜視図である。
【図7】電子機器の背面側を示す斜視図である。
【図8】記録媒体ドライブ装置の分解斜視図である。
【図9】記録媒体ドライブ装置の拡大斜視図である。
【図10】シャーシの拡大斜視図である。
【図11】シャーシの一部とイジェクトレバーを示す拡大分解斜視図である。
【図12】イジェクトスライダーの拡大斜視図である。
【図13】図12とは異なる方向から見た状態で示すイジェクトスライダーの拡大斜視図である。
【図14】開閉カバーと開口部材を示す拡大斜視図である。
【図15】開口部材の拡大正面図である。
【図16】図15のXVI−XVI線に沿う断面図である。
【図17】図15のXVII−XVII線に沿う断面図である。
【図18】ホルダーとシャッター開閉バネを分解して示す拡大斜視図である。
【図19】ホルダーに取り付けられた被支持軸を示す拡大断面図である。
【図20】シャッター開閉バネの変形状態を一部を断面にして示す拡大平面図である。
【図21】ストッパーが取り外された状態において、イジェクトスライダーが後方側の移動端に位置された状態を示す拡大左側面図である。
【図22】ストッパーが取り外された状態において、イジェクトスライダーが後方側の移動端に位置された状態を示す拡大右側面図である。
【図23】ストッパーによってイジェクトスライダーの後方側への移動が規制された状態を示す拡大側面図である。
【図24】ホルダーを取り外した状態で一部を示す記録媒体ドライブ装置の拡大平面図である。
【図25】図26乃至図40と共に記録媒体ドライブ装置の動作を示すものであり、本図は記録媒体カートリッジがホルダーに挿入される前の初期状態をホルダーを取り外して示す拡大平面図である。
【図26】記録媒体カートリッジがホルダーに挿入される前の初期状態を示す拡大側面図である。
【図27】記録媒体カートリッジがホルダーに挿入されシャッター開閉バネのロック解除用突片がシャッターに乗り上げた状態を一部を断面にして示す拡大平面図である。
【図28】シャッターの閉塞位置におけるロックが解除された状態を一部を断面にして示す拡大平面図である。
【図29】シャッターが開放されている途中の状態を一部を断面にして示す拡大平面図である。
【図30】シャッターが開放位置まで移動された状態を一部を断面にして示す拡大平面図である。
【図31】記録媒体カートリッジがホルダーに挿入されてイジェクトレバーが回動されている状態をホルダーを取り外して示す拡大平面図である。
【図32】イジェクトスライダーが前方へ移動されている状態をホルダーを取り外して示す拡大平面図である。
【図33】ホルダーが下降されている途中の状態を示す拡大側面図である。
【図34】イジェクトスライダーの摺動係合部の作用縁とイジェクトレバーの摺接係合部の軸部とが接している状態を示す拡大平面図である。
【図35】イジェクトスライダーの摺動係合部の保持縁とイジェクトレバーの摺接係合部の軸部とが接している状態を示す拡大平面図である。
【図36】ホルダーが下降された状態を示す拡大側面図である。
【図37】イジェクトスライダーの橋渡部とホルダーに取り付けられた飛出防止部材との位置関係を示す概念図である。
【図38】イジェクトスライダーが前方側の移動端まで移動され、橋渡部の一部がシャーシの挿入用切欠に挿入された状態を示す拡大平面図である。
【図39】イジェクトレバーが回動されて記録媒体カートリッジがホルダーから排出されている状態をホルダーを取り外して示す拡大平面図である。
【図40】イジェクトスライダーの援助用押圧部に押圧されてイジェクトレバーが強制的に回動されている状態を示す拡大平面図である。
【図41】シャッターを有しない記録媒体カートリッジの拡大斜視図である。
【図42】電子機器の全体構成の概要を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0197】
1…電子機器、6…記録媒体ドライブ装置、7…シャーシ、8…ホルダー、21…支持溝、24…光ピックアップ(記録再生部)、30…イジェクトレバー、32…摺接係合部、40…イジェクトスライダー、45…カム溝、48…摺動係合部、49…コイルバネ、64…被支持ピン、65…被支持ピン、73…ストッパー、100…記録媒体カートリッジ、101…ケース体、200…記録媒体、100A…記録媒体カートリッジ、400…制御部、500…記録再生部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース体内に記録媒体が収納されて成る記録媒体カートリッジの記録媒体に対して情報信号の記録若しくは再生又はこれらの双方を行う記録再生部と、
上記記録媒体カートリッジが挿入されて該記録媒体カートリッジを保持すると共に記録媒体カートリッジの挿入又は取出が可能な第1の位置と保持した記録媒体カートリッジに対する上記記録再生部による記録又は再生が可能な第2の位置との間で移動可能なホルダーと、
該ホルダーを上記第1の位置と第2の位置との間で移動自在に支持するシャーシと、
該シャーシにスライド自在に支持されると共に第1のスライド方向へ移動されてホルダーを第1の位置から第2の位置へ移動させ第1のスライド方向と反対の第2のスライド方向へ移動されてホルダーを第2の位置から第1の位置へ移動させるイジェクトスライダーと、
上記シャーシに回動自在に支持され第1の回動方向へ回動されて上記イジェクトスライダーを第1のスライド方向へ移動させ第1の回動方向と反対の第2の回動方向へ回動されて記録媒体カートリッジをホルダーから排出すると共にイジェクトスライダーと摺動自在に係合するイジェクトレバーとを備えた、
ことを特徴とする記録媒体ドライブ装置。
【請求項2】
上記シャーシに支持溝を形成し、
上記イジェクトスライダーにカム溝を形成し、
上記ホルダーにシャーシの支持溝とイジェクトスライダーのカム溝に摺動自在に支持される被支持ピンを設け、
シャーシに着脱自在とされると共にイジェクトスライダーのシャーシに対する移動を規制するストッパーを設け、
シャーシにストッパーを取り付けたときにイジェクトスライダーの上記第2のスライド方向への移動を規制し、シャーシからストッパーを取り外したときに上記被支持ピンの支持溝及びカム溝への挿入が可能なイジェクトスライダーの組付位置への移動を可能とした
ことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体ドライブ装置。
【請求項3】
上記イジェクトスライダーを第1のスライド方向へ付勢するコイルバネを設け、
イジェクトスライダーとイジェクトレバーに互いに係合する係合部を設け、
上記コイルバネの伸縮方向の略延長上に上記係合部を位置させるようにした
ことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体ドライブ装置。
【請求項4】
ケース体内に記録媒体が収納されて成る記録媒体カートリッジの記録媒体に対して情報信号の記録若しくは再生又はこれらの双方を行う記録再生部と、
入力される指令信号に基づいて少なくとも記録再生部を制御する制御部と、
上記記録媒体カートリッジが挿入されて該記録媒体カートリッジを保持すると共に記録媒体カートリッジの挿入又は取出が可能な第1の位置と保持した記録媒体カートリッジに対する上記記録再生部による記録又は再生が可能な第2の位置との間で移動可能なホルダーと、
該ホルダーを上記第1の位置と第2の位置との間で移動自在に支持するシャーシと、
該シャーシにスライド自在に支持されると共にホルダーが第1の位置から第2の位置へ移動されたときに第1のスライド方向へ移動され第1のスライド方向と反対の第2のスライド方向へ移動されてホルダーを第2の位置から第1の位置へ移動させるイジェクトスライダーと、
上記シャーシに回動自在に支持され第1の回動方向へ回動されて上記イジェクトスライダーを第1のスライド方向へ移動させ第1の回動方向と反対の第2の回動方向へ回動されて記録媒体カートリッジをホルダーから排出すると共にイジェクトスライダーと摺動自在に係合するイジェクトレバーとを備えた、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項5】
上記シャーシに支持溝を形成し、
上記イジェクトスライダーにカム溝を形成し、
上記ホルダーにシャーシの支持溝とイジェクトスライダーのカム溝に摺動自在に支持される被支持ピンを設け、
シャーシに着脱自在とされると共にイジェクトスライダーのシャーシに対する移動を規制するストッパーを設け、
シャーシにストッパーを取り付けたときにイジェクトスライダーの上記第2のスライド方向への移動を規制し、シャーシからストッパーを取り外したときに上記被支持ピンの支持溝及びカム溝への挿入が可能なイジェクトスライダーの組付位置への移動を可能とした
ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
上記イジェクトスライダーを第1のスライド方向へ付勢するコイルバネを設け、
イジェクトスライダーとイジェクトレバーに互いに係合する係合部を設け、
上記コイルバネの伸縮方向の略延長上に上記係合部を位置させるようにした
ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【公開番号】特開2006−244608(P2006−244608A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−59043(P2005−59043)
【出願日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】