記録装置及び記録プログラム
【課題】動画を任意の速度で再生させてもこの動画の記録時に記録された音声は忠実に再生することができる記録装置及び記録プログラムを提供する。
【解決手段】記録時に、スロー/等倍指示スイッチ23への操作を検出することにより(ステップS4、S10)スロー再生期間が取得され、このスロー再生期間に基づいてスロー再生される動画データの再生タイミングに同期して音声を等倍の再生速度の再生をさせる音声再生ポイント情報が生成される(ステップS15)。つまり、記録時に生成されたこの音声再生ポイント情報を用いることで、動画データのスロー再生部分でも等倍速の速度で音声を再生させることができる。
【解決手段】記録時に、スロー/等倍指示スイッチ23への操作を検出することにより(ステップS4、S10)スロー再生期間が取得され、このスロー再生期間に基づいてスロー再生される動画データの再生タイミングに同期して音声を等倍の再生速度の再生をさせる音声再生ポイント情報が生成される(ステップS15)。つまり、記録時に生成されたこの音声再生ポイント情報を用いることで、動画データのスロー再生部分でも等倍速の速度で音声を再生させることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画撮影を行う記録装置及び記録プログラムに関し、特に、動画とともに音声を記録する記録装置及び記録プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ディジタルビデオカメラ等に代表されるように、動画と音声とを同時に記録する記録装置が普及している。また、最近では、半導体を記録媒体として用いて、同時に記録された音声を、対応する符号化方式で圧縮符号化し、さらに、パケット化して多重化させ、ヘッダ情報に同期情報を埋め込んだ形でファイル化する技術も登場している。
【0003】
このような記録装置について、更には、撮影時に取得する動画のフレームレートを任意に変更でき、この変更されたフレームレートにあわせて記録した音声のサンプルレートを変更させて、再生の際に違和感が生じないように編集する技術も知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2004−180290号公報、図19〜図21、第22頁〜24頁)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、フレームレートに合わせて音声のサンプルレートを変更するため、再生の際に違和感は生じないものの、サンプルレートの変更による音声品質の低下を免れることはできず、フレームレートを変更した期間の動画の再生時においては、記録時の音声を忠実に再生させることは不可能であった。
【0005】
そこで、本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、動画を任意の速度で再生させてもこの動画の記録時に記録された音声は忠実に再生することができる記録装置及び記録プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するために、本発明の請求項1は、動画と音声の記録開始を指示する記録開始指示手段と、該記録開始指示手段によって記録が開始された後に、記録されている動画の再生時における再生速度を入力する再生速度入力手段と、該再生速度入力手段によって再生速度が入力された期間の時間情報を取得する時間情報取得手段と、前記動画と音声の記録終了を指示する記録終了指示手段と、該記録終了指示手段によって記録終了が指示されると、該記録された動画の前記時間情報での再生の際に前記動画とともに記録された音声を等倍再生させるために、前記再生速度入力手段によって入力された再生速度と前記時間情報取得手段によって取得された時間情報とを前記動画と音声とに対応付けて記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また本発明の請求項2は、上記請求項1において、再生速度を任意に変更する変更手段を更に備え、前記再生速度入力手段は、前記変更手段による再生速度の変更にしたがって、等倍の整数分の1の値を入力することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項3は、上記請求項1または2において、撮像手段と、前記記録開始指示手段により記録開始が指示されると、前記撮像手段を駆動させて動画を取得する動画取得手段とを更に備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項4は、上記請求項1から3のいずれかにおいて、集音手段と、 前記記録開始指示手段により記録開始が指示されると、前記集音手段を駆動させて音声を取得する音声取得手段を更に備えたことを特徴とする。
【0010】
上述の課題を解決するために、本発明の請求項5は、コンピュータを、動画と音声の記録開始を指示する記録開始指示手段、該記録開始指示手段によって記録が開始された後に、記録されている動画の再生時における再生速度を入力する再生速度入力手段、該再生速度入力手段によって再生速度が入力された期間の時間情報を取得する時間情報取得手段、 前記動画と音声の記録終了を指示する記録終了指示手段、該記録終了指示手段によって記録終了が指示されると、該記録された動画の前記時間情報での再生の際に前記動画とともに記録された音声を等倍再生させるために、前記再生速度入力手段によって入力された再生速度と前記時間情報取得手段によって取得された時間情報とを前記動画と音声とに対応付けて記憶する記憶手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、動画と音声の記録開始が指示され、この記録開始の指示の後に、記録されている動画の再生時における再生速度が入力されると、この入力された期間の時間情報を取得する。そして、記録終了が指示されると、記録された動画のこの時間情報での再生の際に、この動画とともに記録された音声を等倍再生させるために、入力された再生速度と取得された時間情報とを動画と音声とに対応付けて記憶する。したがって、動画を任意の速度で再生させてもこの動画の記録時に記録された音声は忠実に再生することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて、詳細に説明する。
なお、本実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、本実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
【0013】
<動画撮影/再生装置の構成>
図1は、本実施形態に係る動画撮影/再生装置のブロック図である。
図1において、撮像部1は、動画撮影を行うもので、被写体像光を光電変換するCCD(Charge Coupled Device)撮像素子と、CCD撮像素子の前面に配置されたレンズ系と、CCD撮像素子の出力信号をディジタル化するA/Dコンバータと、ガンマ補正、ホワイトバランス補正、輪郭強調等の画像処理を行う処理回路等が含まれている。
【0014】
記録・再生データ作成部2は、撮像部1から取り込まれた画像データや、マイクロホン3から取り込まれた音声データをエンコードするものである。
【0015】
データ記録部4は、記録・再生データ作成部2において、静止画像であれば、例えば、JPEG(Joint Photographic Expert Group)方式、動画、音声であれば、MPEG(Motion Picture Experts Group)−2、もしくはMPEG−4で採用される予測符号化方式を採用した圧縮符号化形式でエンコードされた画像データや音声データを後述するようにスロー再生開始/終了時間情報とともに記録するものである。ここで、データ記録部4としては、DVD(Digital Versatile Disc)、HDD(Hard Disk Drive)、テープ、フラッシュメモリ等、大容量の記録媒体が用いられる。
【0016】
映像・音声出力部5は、データ記録部4から再生されたJPEG方式、MPEG−2、もしくはMPEG−4で採用される予測符号化方式を採用した圧縮符号化方式で符号化された画像データや音声データをデコードして、出力するものである。また、データ記録部4でエンコードされた画像信号や音声信号は、モニター6に送られ、再生画像が映し出されるとともに、再生音声が出力される。
【0017】
制御部7は、CPU(Central Processing Unit)からなり、本実施形態の動画記録/再生装置の全体制御を行っている。ROM(Read Only Memory)8には、動画記録/再生装置全体の制御を行うためのプログラム等が記録されている。RAM(Random Access Memory)9は、一時記憶領域として用いられる。
【0018】
操作部10は、ユーザが本実施形態の動画記録/再生装置の操作を行う部分である。本実施形態の動画記録/再生装置では、図2に示すように、録画開始/終了スイッチ21、写真撮影スイッチ22、スロー/等倍指示スイッチ23等が含まれている。
【0019】
録画開始/終了スイッチ21は、動画撮影の開始と終了を設定するスイッチで、録画開始/終了スイッチ21が1回操作されると、動画撮影が開始され、録画開始/終了スイッチ21が更に操作されると、動画撮影が終了される。
【0020】
写真撮影スイッチ22は、写真撮影を行うスイッチで、写真撮影スイッチ22が操作されると、そのときの撮像データが静止画として保存される。
【0021】
スロー/等倍指示スイッチ23は、記録時にスロー再生を指示するためのロータリースイッチで、スロー/等倍指示スイッチ23が1回操作されると、スロー再生(例えば1/2倍速)となるように設定され、スロー/等倍指示スイッチ23が更に操作されると、等倍再生に戻される。勿論、操作部10には、これ以外に、再生、停止、一時停止等の通常の機能を有するスイッチが含まれている。
【0022】
更に、図3に示すように、ロータリースイッチ構造の倍速設定スイッチ24を設け、この倍速設定スイッチ24により、撮影中に、1/2、1/4、1/8等、任意の再生速度となるように、スロー再生速度を設定できるようにしても良い。
【0023】
また、図1において、外部インターフェース11は、メモリカードやUSB(Universal Serial Bus)機器等、外部の機器を接続するためのインターフェースである。
【0024】
上述のように、本実施形態においては、図2に示すように、録画開始/終了スイッチ21の他に、写真撮影スイッチ22、スロー/等倍指示スイッチ23が設けられている。これにより、録画による動画記録を行いながら、写真撮影を行ったり、スロー再生部分を指定することができる。
【0025】
つまり、図4(C)に示すように、録画開始/終了スイッチ21が操作されると、図4(A)に示すように、動画及び音声の記録処理が行われる。記録を行っている最中に、図4(D)に示すように、写真撮影スイッチ22が操作されると、そのときの静止画が取り込まれて記録される。また、図4(E)に示すように、スロー/等倍指示スイッチ23が操作されると、このときの時間(図4(B))が取り込まれ、スロー再生開始/終了時間情報として記録されると共に、これに基づいて、音声再生が動画再生と同期するように同期情報が生成され、この同期情報が音声再生ポイント情報として記録される。
【0026】
図5は、本実施形態の動画撮影/再生装置における記録データのデータ構造を示すものである。
図5(A)に示すように、記録データは、ヘッダ情報と、動画データと、音声データとからなるファイル化された情報として記録される。更に、写真撮影が行われた場合には、このデータ構造に写真枚数と、写真データとが付加される。
【0027】
ヘッダ情報には、図5(B)に示すように、動画形式や、音声形式、録画時間等の管理情報と、音声再生ポイント情報(例えば、「Pa0 00:00:00」、「Pa1 00:00:15」、「Pa2 00:00:45」、「Pa3 00:01:00」)と、スロー再生開始/終了時間情報(例えば、1/2倍速開始 00:00:15、1/2倍速終了 00:00:30 1/2倍速開始 00:01:15、1/2倍速終了 0:01:45)とが記録される。スロー再生開始/終了時間情報は、前述したように、スロー/等倍指示スイッチ23が操作されると、このときの時間が取り込まれて生成される。また、音声再生ポイント情報は、動画再生と音声再生とが同期するように、スロー/等倍指示スイッチ23により設定されたスロー再生期間に応じて、生成される。
【0028】
本実施形態では、このように、動画撮影時に、スロー/等倍指示スイッチ23が操作されると、このときの時間が取り込まれ、スロー記録/再生時間情報が記録されると共に、これに基づいて、音声再生ポイント情報が生成されて、記録される。再生時には、この音声再生ポイント情報を用いることで、動画をスロー再生させながら、これと同期して、音声を順次1倍速で再生させることができる。
【0029】
<動画撮影/再生装置の記録時の処理>
図6は、本実施形態の動画撮影/再生装置の記録時の処理を示すフローチャートである。
【0030】
図6に示すように、動画撮影モードに設定されていると、撮像部1で撮像された画面は、モニター6にスルー表示(直接表示)される(ステップS1)。そして、動画記録指示が検出されたかどうかを判断する(ステップS2)。
【0031】
ステップS2で記録開始指示が検出されたら(ステップS2の「Yes」)、撮像部1で撮像された画像に基づいて、動画データを記録するとともに、マイクロホン3で取得された音声に基づいて、音声データを記録する(ステップS3)。そして、スロー再生指示が検出されたかどうかを判断する(ステップS4)。
【0032】
ステップS4で、スロー再生指示が検出されていないときには(ステップS4の「No」)、記録終了指示が検出されたかどうかを判断し(ステップS5)、記録終了指示が検出されなければ(ステップS5の「No」)、ステップS3にリターンする。
【0033】
ステップS5で、録画開始/終了スイッチ21が更に操作されると、記録終了指示が検出される。ステップS5で動画終了指示が検出されると(ステップS5の「Yes」)、動画データ及び音声データの記録を終了し(ステップS6)、ヘッダ情報を生成して、ファイル化して保存する(ステップS7)。
【0034】
ステップS4で、スロー/等倍指示スイッチ23が操作されると、スロー再生指示が検出され(ステップS4の「Yes」)、スロー再生開始時間を取得する(ステップS8)。そして、動画データ、音声データの記録を継続するとともに(ステップS9)、再度スロー/等倍指示スイッチ23が操作されることによる等倍速再生指示が検出されたかどうかを判断する(ステップS10)。
【0035】
ステップS10で、再度スロー/等倍指示スイッチ23が操作されることによる等倍速再生指示が検出されなければ(ステップS10の「No」)、記録終了指示が検出されたかどうかを判断し(ステップS11)、記録終了指示が検出されなければ(ステップS11の「No」)、ステップS9にリターンする。
【0036】
ステップS10で、スロー/等倍指示スイッチ23が再度操作されることにより等倍速再生指示が検出されると(ステップS10の「Yes」)、スロー再生終了時間情報を取得する(ステップS12)。そして、記録終了指示が検出されたかどうかを判断し(ステップS13)、記録終了指示が検出されなければ(ステップS13の「No」)、ステップS3にリターンする。
【0037】
ステップS11で、録画開始/終了スイッチ21が更に操作されると、記録終了指示が検出される。そして、ステップS11で、記録終了指示が検出されたら(ステップS11の「Yes」)、記録終了指示時間をスロー再生終了時間情報として取得するとともに(ステップS16)、動画データ及び音声データの記録を終了し(ステップS14)、ステップS8で取得したスロー再生開始時間と記録指示終了とともに取得したスロー再生終了時間情報の期間と、これらの期間に基づいて生成した音声再生ポイント情報を含めたヘッダ情報を付加して、記録された動画データ、音声データをファイル化して保存する(ステップS15)。
【0038】
一方、ステップS13で記録終了指示が検出された場合(ステップS13の「Yes」)には、動画データ及び音声データの記録を終了し(ステップS14)、ステップS8で取得したスロー再生開始時間とステップS12で取得したスロー再生終了時間情報の期間と、これらの期間に基づいて生成した音声再生ポイント情報を含めたヘッダ情報を付加して、記録された動画データ、音声データをファイル化して保存する(ステップS15)。
【0039】
上述のように、本実施形態における動画撮影/再生装置では、記録時に、スロー/等倍指示スイッチ23によりスロー再生期間が設定されると、スロー再生開始時間と、スロー再生終了時間とが取得され、このスロー再生開始時間とスロー再生終了時間の期間に記録された動画データの再生タイミングに同期させて、音声再生ポイント情報が生成され、これらの情報が記録された動画データ、及び、音声データがファイル化される際にヘッダ情報に付加されてファイル化される。
【0040】
例えば、図7に示すように、記録時において、時刻T1で、スロー/等倍指示スイッチ23が操作されることにより1/2倍速のスロー再生の開始が指示され、時刻T2で、スロー/等倍指示スイッチ23が再度操作されることにより1/2倍速のスロー再生の終了が指示されたとする。更に、時刻T3で、同様に1/2倍速のスロー再生の開始が指示され、時刻T4で、1/2倍速のスロー再生の終了が指示されたとする。すると、図8に示すように、1/2倍速の開始時間として、時刻T1(例えばT1=00:00:15)が取得され、1/2倍速の終了時間として、時刻T2(例えばT2=00:00:30)が取得されることにより、1/2倍速再生期間としてT1〜T2が取得される。また同様に、1/2倍速の開始時間として、時刻T3(例えばT3=00:01:15)が取得され、1/2倍速の終了時間として、時刻T4(例えばT4=00:01:45)が取得されることにより、1/2倍速再生期間としてT3〜T4が取得される。
【0041】
また、一方で図8に示すように、スロー/等倍指示スイッチ23が操作検出タイミングに応じて音声記録ポイント情報P0、P1、P2、…が取得される。この音声記録ポイント情報から、動画再生と同期するように、音声再生ポイント情報Pa0、Pa1、Pa2、・・・が生成される。
【0042】
すなわち、1倍速の通常再生の場合には、音声再生ポイント情報は、音声記録ポイント情報と同様に、所定時間Ta(本実施の形態では15秒)間隔となる。これに対して、1/2倍速に設定されると、その期間の音声再生ポイント情報は、所定時間Taの2倍(例えば30秒)間隔となる。
【0043】
つまり、図7に示すようにスロー再生が指示された場合には、図8に示すように、時刻T0(T0=00:00:00)から時刻T1では、1倍速なので、音声再生ポイントPa0〜Pa1の間隔は所定時間Ta(Ta=15秒)となり、音声再生ポイントPa0は、Pa0=00:00:00、音声再生ポイントPa1は、Pa1=00:00:15となる。
【0044】
また、時刻T1(T1=00:00:15)から時刻T2(T2=00:00:30)では、1/2倍速に設定されているので、音声再生ポイントPa1〜Pa2は所定間隔Taの2倍(例えば30秒)となり、音声再生ポイントPa1は、Pa1=00:00:15、音声再生ポイントPa2は、Pa2=00:00:45となる。
【0045】
以下、時刻T3までは、1倍速なので、各音声再生ポイントの間隔は、所定時間Ta(Ta=15秒)の間隔となる。
【0046】
また、時刻T3(T3=00:01:15)から時刻T4(T4=00:01:45)では、1/2倍速に設定されているので、音声再生ポイントPa5〜Pa6、及びPa6〜Pa7は所定間隔Taの2倍(例えば30秒)となり、音声再生ポイントPa5は、Pa5=00:01:30となり、音声再生ポイントPa6は、Pa6=00:02:00となり、音声再生ポイントPa7は、Pa7=00:02:30となる。
【0047】
以下、時刻T4から後では、1倍速なので、各音声再生ポイントの間隔は、所定時間Ta(Ta=15秒)の間隔となる。
【0048】
また、例えば、図9に示すように、時刻T11で、1/4倍速のスロー再生の開始が指示され、時刻T12で、1/4倍速のスロー再生の終了が指示されたとする。更に、時刻T13で、1/2倍速のスロー再生の開始が指示され、時刻T14で、1/2倍速から1/4倍速への変更が指示され、時刻T15で1/4倍速のスロー再生の終了が指示されたとする。
【0049】
この場合、図10に示すように、1/4倍速の開始時間として、時刻T11(例えばT11=00:00:15)が取得され、1/4倍速の終了時間として、時刻T12(例えばT12=00:00:30)が取得される。更に、1/2倍速の開始時間として、時刻T13(例えばT13=00:01:15)が取得され、1/2倍速の終了及び1/4倍速の開始時間として、時刻T14(例えばT14=00:01:30)が取得され、1/4倍速のスロー再生の終了時間として、時刻T15(例えばT15=00:01:45)が取得されることにより、1/4倍速再生期間としてT11〜T12が取得される。また1/2倍速の開始時間として、時刻T13が取得され、1/2倍速の終了時間として、時刻T14が取得されることにより、1/2倍速再生期間としてT13〜T14が取得される。
【0050】
すると、図10に示すように、所定時間Ta(例えば15秒)毎に、音声記録ポイント情報P0、P1、P2、・・・が取得される。この音声記録ポイント情報から、動画再生と同期するように、音声再生ポイント情報Pa0、Pa1、Pa2、・・・が生成される。
【0051】
すなわち、1倍速の通常再生の場合には、音声再生ポイント情報は、音声記録ポイント情報と同様に、所定時間Ta(例えば15秒)間隔となる。これに対して、1/2倍速に設定されると、音声再生ポイント情報は、所定時間Taの2倍(例えば30秒)間隔となり、1/4倍速に設定されると、音声再生ポイント情報は、所定時間Taの4倍(例えば1分)間隔となる。
【0052】
図9に示すようにスロー再生が指示された場合には、図10に示すように、時刻T00(T00=00:00:00)から時刻T11(T11=00:00:15)では、1倍速なので、音声再生ポイントPa0〜Pa1の間隔は所定時間Ta(Ta=15秒)となり、音声再生ポイントPa0は、Pa0=00:00:00、音声再生ポイントPa1は、Pa1=00:00:15となる。
【0053】
また、時刻T11(T11=00:00:15)から時刻T12(T12=00:00:30)では1/4倍速に設定されているので、音声再生ポイントPa1〜Pa2は所定間隔Taの4倍(例えば1分)となり、音声再生ポイントPa1は、Pa1=00:00:15、音声再生ポイントPa2は、Pa2=00:01:15となる。
【0054】
以下、時刻T13までは、1倍速なので、各音声再生ポイントの間隔は、所定時間Ta(Ta=15秒)の間隔となる。
【0055】
時刻T13(T13=00:01:15)から時刻T14(T14=00:01:30)で1/2倍速に設定されているので、音声再生ポイントPa5〜Pa6が所定間隔Taの2倍(例えば30秒)となり、音声再生ポイントPa5は、Pa5=00:02:00となり、音声再生ポイントPa6は、Pa6=00:02:30となる。
【0056】
また、時刻T14(T14=00:01:15)から時刻T15(T15=00:01:45)では、1/4倍速に設定されているので、音声再生ポイントPa6〜Pa7が所定間隔Taの4倍(例えば1分)となり、音声再生ポイントPa6は、Pa6=00:02:30となり、音声再生ポイントPa7は、Pa7=00:03:30となる。
【0057】
以下、時刻T15から後では、1倍速なので、各音声再生ポイントの間隔は、所定時間Ta(Ta=15秒)の間隔となる。
【0058】
以上のようにして取得されたスロー再生の開始時間及び終了時間、及び生成された音声再生ポイントがヘッダ情報として記録される。
【0059】
<動画撮影/再生装置の再生時の処理>
図11は、本実施形態の動画撮影/再生装置の再生時の処理を示すフローチャートである。
【0060】
図11において、再生開始指示が与えられたかどうかを判断し(ステップS101)、再生開始指示が与えられたら、ヘッダ情報を再生し、スロー再生の開始終了時間情報、及び音声再生ポイント情報を取得する(ステップS102)そして、動画再生を行い(ステップS103)、音声再生(ステップS104)を行う。
【0061】
動画再生では、後に説明するように、ヘッダの情報から取得されたスロー再生開始時間及び終了時間に基づいて、再生速度が設定される。また、音声再生では、後に説明するように、記録時にヘッダ情報から取得された音声再生ポイント情報に基づいて、音声再生が行われる。
【0062】
ステップS103で動画再生を行い、ステップS104で音声再生を行っている間に、再生終了指示が与えられたかどうかが判断される(ステップS105)。ステップS105で、再生終了指示が与えられたと判断されたら(ステップS105の「Yes」)、動画再生及び音声再生が終了される(ステップS106)。
【0063】
図12は、ステップS103の動画再生処理を示すものである。図12において、通常の再生速度で動画再生を行いながら(ステップS111)、ヘッダ情報から取得されたスロー再生開始/終了時間情報を参照し、スロー再生の開始時間に達したかどうかを判断する(ステップS112)。ステップS112で、スロー再生開始時間に達したと判断されたら(ステップS112の「Yes」)、スロー再生を開始する(ステップS113)。そして、ヘッダ情報から取得されたスロー再生開始/終了時間情報を参照し、スロー再生終了時間に達したかどうかを判断する(ステップS114)。ステップS114で、スロー再生終了時間に達したと判断されたら(ステップS113の「Yes」)、ステップS111にリターンし、通常の動画再生に戻る(ステップS113)。
【0064】
以上のような処理により、記録時にスロー/等倍指示スイッチ23により設定したスロー再生期間に応じて、動画の再生速度が自動的に設定される。
【0065】
図13は、ステップS104の音声再生処理を示すものである。図13において、1倍速の音声再生を行いながら(ステップS121)、次の音声再生ポイントに達したかどうかを判断し(ステップS122)、次の音声再生ポイントに達していなければ(ステップS122の「No」)、所定時間以上(例えばTa+α)(αは微少な時間)経過したかどうかを判断し(ステップS123)、所定時間以上経過していなければ(ステップS123の「No」)、音声再生を継続する。
【0066】
所定時間以上経過する前に、次の音声再生ポイントに達したと判断されたら(ステップS122の「Yes」)、再生開始位置が次の音声再生ポイントの位置に移される(ステップS124)。そして、ステップS121に行き、次の音声再生ポイントから音声再生が行われる(ステップS121)。
【0067】
ステップS123で、所定時間以上経過しても、音声再生ポイントに達していないと判断されたら(ステップS123の「Yes」)、無音に設定して(ステップS125)、次の音声再生ポイントに達したかどうかを判断する(ステップS126)。ステップS126で、次の音声再生ポイントに達した判断されたら(ステップS126の「Yes」)、ステップS124に行き、再生開始位置が次の音声再生ポイントの位置に移される。そして、ステップS121に行き、次の音声再生ポイントから、音声再生が行われる。
【0068】
前述したように、音声再生ポイント情報は、通常再生速度の場合には、所定時間Ta毎となっている。このため、通常再生が行われているときには、所定時間Taと同時に、ステップS122で、次の音声再生ポイントに達したと判断されることになる。この場合、ステップS124で再生開始位置を次の音声再生ポイントの位置に移し、ステップS121で、次の音声再生ポイントから音声再生を行うと、音声再生が連続して行われる。
【0069】
これに対して、1/2倍速のスロー再生の場合には、音声再生ポイント情報は、所定間隔Taの2倍となり、1/4倍速のスロー再生の場合には、音声再生ポイント情報は、所定間隔Taの4倍となっている。このため、スロー再生が行われているときには、ステップS123で、所定時間以上経過しても、音声再生ポイントに達していないと判断されることになる。この場合、ステップS125〜S126で、次の再生ポイントに達するまで、無音区間とされる。そして、次の再生ポイントに達したら、ステップS124で再生開始位置を次の音声再生ポイントの位置に移し、ステップS121で、次の音声再生ポイントから音声再生が行われる。これにより、スロー再生部分でも、動画に同期させながら、1倍速の速度で音声を再生させることができる。
【0070】
図7に示すように記録時にスロー再生が指示された場合には、図7(A)に示すように、動画データV1、V2、V3、・・・が記録され、図7(B)に示すように、音声データA1、A2、A3、…が記録され、図8に示すように、音声再生ポイント情報が記録される。このような動画データ及び音声データを再生させると、図7(C)及び図7(D)に示すようになる。
【0071】
つまり、この場合、図7における区間Aの記録データは、1倍速で再生が行われる。このため、図7(C)に示すように、1倍速のレート(30フレーム/秒)で動画データV1が再生される。また、図7(D)に示すように、音声再生ポイントPa0〜Pa1で、1倍速のレートで音声データA1が再生される。
【0072】
区間Bの記録データは、2倍速で再生が行われる。このため、図7(C)に示すように、1/2倍速のレート(15フレーム/秒)で動画データV2が再生される。また、図7(D)に示すように、音声再生ポイントPa1から1倍速のレートで音声データA2が再生された後、次の音声再生ポイントPa2まで無音区間(ハッチングで示す)となる。
【0073】
区間C〜Eの記録データは、1倍速で再生が行われる。このため、図7(C)に示すように、1倍速のレート(30フレーム/秒)で動画データV3、V4,V5が再生される。また、図7(D)に示すように、音声再生ポイントPa2〜Pa3、Pa3〜Pa4、Pa4〜Pa5で、1倍速のレートで音声データA3、A4、A5が再生される。
【0074】
区間F〜Gの記録データは、2倍速で再生が行われる。このため、図7(C)に示すように、1/2倍速のレート(15フレーム/秒)で動画データV6、V7が再生される。また、図7(D)に示すように、音声再生ポイントPa5及びPa6で、1倍速のレートで音声データA6、A7がそれぞれ再生された後、次の音声再生ポイントPa6及びPa7まで、無音区間となる。
【0075】
区間Hの記録データは、1倍速で再生が行われる。このため、図7(C)に示すように、1倍速のレート(30フレーム/秒)で動画データV8が再生される。また、図7(D)に示すように、音声再生ポイントPa7〜Pa8で、1倍速のレートで音声データA1が再生される。
【0076】
また、図9に示すように記録時にスロー再生が指示された場合には、図9(A)に示すように、動画データV1、V2、V3、・・・が記録され、図9(B)に示すように、音声データA1、A2、A3、・・・が記録され、図10に示すように、音声再生ポイント情報が記録される。このような動画データ及び音声データを再生させると、図9(C)及び図9(D)に示すようになる。
【0077】
つまり、この場合、図9における区間Aの記録データは、1倍速で再生が行われる。このため、図9(C)に示すように、1倍速のレートで動画データV1が再生される。また、図9(D)に示すように、音声再生ポイントPa0〜Pa1で、1倍速のレートで音声データA1が再生される。
【0078】
区間Bの記録データは、1/4倍速で再生が行われる。このため、図9(C)に示すように、1/4倍速のレートで動画データV2が再生される。また、図9(D)に示すように、音声再生ポイントPa1で、1倍速のレートで音声データA2が再生された後、次の音声再生ポイントPa2まで、無音区間となる。
【0079】
区間C〜Eの記録データは、1倍速で再生が行われる。このため、図9(C)に示すように、1倍速のレートで動画データV3、V4、V5が再生される。また、図9(D)に示すように、音声再生ポイントPa2〜Pa3、Pa3〜Pa4、Pa4〜Pa5で、1倍速のレートで音声データA3,A4、A5が再生される。
【0080】
区間Fの記録データは、1/2倍速で再生が行われる。このため、図9(C)に示すように、1/2倍速のレートで動画データV6が再生される。また、図9(D)に示すように、音声再生ポイントPa5で、1倍速のレートで音声データA6が再生された後、次の音声再生ポイントPa6まで、無音区間となる。
【0081】
区間Gの記録データは、1/4倍速で再生が行われる。このため、図9(D)に示すように、1/4倍速のレートで動画データV7が再生される。また、図9(D)に示すように、音声再生ポイントPa6で、1倍速のレートで音声データA7が再生された後、次の音声再生ポイントPa7まで、無音区間となる。
【0082】
区間Hの記録データは、1倍速で再生が行われる。このため、図9(C)に示すように、1倍速のレートで動画データV8が再生される。また、図9(D)に示すように、音声再生ポイントPa7〜Pa8で、1倍速のレートで音声データA1が再生される。
【0083】
このように、本実施形態では、音声再生ポイント情報Pa0、Pa1、Pa2、・・・の間隔は、1倍速の場合には所定時間Ta(例えば15秒)となり、1/2倍速の場合には所定時間Taの2倍(例えば30秒)となり、1/4倍速の場合には所定時間Taの4倍(例えば60秒)となる。そして、音声データA1、A2、A3、・・・は、音声再生情報Pa0、Pa1、Pa2、・・・に同期して1倍速で再生され、次の音声再生ポイントまで、無音区間としている。これにより、スロー再生させた場合に、動画データと音声データとの同期が保たれる。
【0084】
なお、上述の例では、スロー再生期間では、音声を1倍速で所定時間再生させた後に、次の音声再生ポイントまで、無音区間としているが、無音とせずに、効果音を再生させるようにしても良い。
【0085】
また、図11の例では、記録時に生成した音声再生ポイント情報をヘッダ情報から取得して音声情報や動画情報の分割する場合を述べているが、少なくとも記録時において、スロー再生の開始時間及び終了時間を取得していれば、再生時に音声再生ポイント情報を生成するようにしても良い。
【0086】
さらに、上述の例では、記録時にスロー/等倍指示スイッチ23により設定したスロー再生期間に応じて、スロー再生開始/終了時間情報をヘッダに記録し、再生時に、このヘッダから取得されたスロー再生開始/終了時間情報により、動画の再生速度を設定するようにしているが、記録時に、再生速度に応じて、フレームレートを設定するようにしても良い。すなわち、例えば、1/2倍速に設定された期間では、記録時に、同一フレームの画像を2回連続して記録し、1/4倍速に設定された期間では、記録時に、同一フレームの画像を4回連続して記録しておくようにしても良い。このようにした場合には、ヘッダ情報にスロー再生開始/終了時間情報を記録しておく必要はなく、また、再生時の再生速度の設定は不要である。
【0087】
このように、本実施形態によれば、動画データ、音声データの記録時に、スロー/等倍指示スイッチ23が操作されると、その操作された期間に基づいて再生時に再生すべき動画データの期間を指定できる。また、この指示された再生速度と上記期間とから記録された音声データを等倍再生させる際の音声再生ポイント情報を生成して、記録された動画データと音声データとに対応付けてヘッダに埋め込みファイル化するので、再生装置側でこのファイル化された動画データ及び音声データを再生する場合には、この音声再生ポイント情報に基づいて音声を再生するだけでよい。
【0088】
また、倍速設定スイッチ24により記録中であっても任意に再生速度を変更することができ、上記等倍速度の1/2、1/4、1/8・・・というように整数分の1なるように設定できるので、音声データの再生の際に等倍再生に戻す場合のタイミング生成が容易になるという利点がある。
【0089】
また、撮像部1を備えているので、撮影中に例えば、スロー再生したい期間として任意に指定することができるので、再生時に重要なシーンを探してスロー再生するといった手間を省くことができる。
【0090】
また、マイク3を備えているので、撮影中に集音した音声を、スロー再生中であっても記録時の音声を忠実に再生することができる。
【0091】
なお、記録装置の処理をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを記録装置に読み込ませ、実行することによって本発明の記録装置を実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。
【0092】
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
【0093】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0094】
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0095】
なお、本発明は、DVD、HDD、テープ、フラッシュメモリ等、大容量の記録媒体に動画を記録する記録装置における変速再生時の音声処理に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の実施形態の動画記録/再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態の動画記録/再生装置における操作部の一例の説明図である。
【図3】本発明の実施形態の動画記録/再生装置における操作部の他の例の説明図である。
【図4】本発明の実施形態の動画記録/再生装置の動作説明に用いるタイミング図である。
【図5】本発明の実施形態の動画記録/再生装置における記録データの構造を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態の動画記録/再生装置の動画撮影時の説明に用いるフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態の動画記録/再生装置における動画再生と音声再生とのタイミング関係の一例の説明に用いるタイミング図である。
【図8】本発明の実施形態の動画記録/再生装置における音声再生ポイントの生成の一例の説明図である。
【図9】本発明の実施形態の動画記録/再生装置における動画再生と音声再生とのタイミング関係の他の例の説明に用いるタイミング図である。
【図10】本発明の実施形態の動画記録/再生装置における音声再生ポイントの生成の他の例の説明図である。
【図11】本発明の実施形態の動画記録/再生装置の再生時の説明に用いるフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態の動画記録/再生装置の動画再生処理の説明に用いるフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態の動画記録/再生装置の音声再生処理の説明に用いるフローチャートである。
【符号の説明】
【0097】
1:撮像部、
2:再生データ作成部、
3:マイクロホン、
4:データ記録部、
5:音声出力部、
6:モニター、
7:制御部、
8:ROM、
9:RAM、
10:操作部、
11:外部インターフェース、
21:録画開始/終了スイッチ、
22:写真撮影スイッチ、
23:スロー/等倍指示スイッチ、
24:倍速設定スイッチ
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画撮影を行う記録装置及び記録プログラムに関し、特に、動画とともに音声を記録する記録装置及び記録プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ディジタルビデオカメラ等に代表されるように、動画と音声とを同時に記録する記録装置が普及している。また、最近では、半導体を記録媒体として用いて、同時に記録された音声を、対応する符号化方式で圧縮符号化し、さらに、パケット化して多重化させ、ヘッダ情報に同期情報を埋め込んだ形でファイル化する技術も登場している。
【0003】
このような記録装置について、更には、撮影時に取得する動画のフレームレートを任意に変更でき、この変更されたフレームレートにあわせて記録した音声のサンプルレートを変更させて、再生の際に違和感が生じないように編集する技術も知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2004−180290号公報、図19〜図21、第22頁〜24頁)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、フレームレートに合わせて音声のサンプルレートを変更するため、再生の際に違和感は生じないものの、サンプルレートの変更による音声品質の低下を免れることはできず、フレームレートを変更した期間の動画の再生時においては、記録時の音声を忠実に再生させることは不可能であった。
【0005】
そこで、本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、動画を任意の速度で再生させてもこの動画の記録時に記録された音声は忠実に再生することができる記録装置及び記録プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するために、本発明の請求項1は、動画と音声の記録開始を指示する記録開始指示手段と、該記録開始指示手段によって記録が開始された後に、記録されている動画の再生時における再生速度を入力する再生速度入力手段と、該再生速度入力手段によって再生速度が入力された期間の時間情報を取得する時間情報取得手段と、前記動画と音声の記録終了を指示する記録終了指示手段と、該記録終了指示手段によって記録終了が指示されると、該記録された動画の前記時間情報での再生の際に前記動画とともに記録された音声を等倍再生させるために、前記再生速度入力手段によって入力された再生速度と前記時間情報取得手段によって取得された時間情報とを前記動画と音声とに対応付けて記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また本発明の請求項2は、上記請求項1において、再生速度を任意に変更する変更手段を更に備え、前記再生速度入力手段は、前記変更手段による再生速度の変更にしたがって、等倍の整数分の1の値を入力することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項3は、上記請求項1または2において、撮像手段と、前記記録開始指示手段により記録開始が指示されると、前記撮像手段を駆動させて動画を取得する動画取得手段とを更に備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項4は、上記請求項1から3のいずれかにおいて、集音手段と、 前記記録開始指示手段により記録開始が指示されると、前記集音手段を駆動させて音声を取得する音声取得手段を更に備えたことを特徴とする。
【0010】
上述の課題を解決するために、本発明の請求項5は、コンピュータを、動画と音声の記録開始を指示する記録開始指示手段、該記録開始指示手段によって記録が開始された後に、記録されている動画の再生時における再生速度を入力する再生速度入力手段、該再生速度入力手段によって再生速度が入力された期間の時間情報を取得する時間情報取得手段、 前記動画と音声の記録終了を指示する記録終了指示手段、該記録終了指示手段によって記録終了が指示されると、該記録された動画の前記時間情報での再生の際に前記動画とともに記録された音声を等倍再生させるために、前記再生速度入力手段によって入力された再生速度と前記時間情報取得手段によって取得された時間情報とを前記動画と音声とに対応付けて記憶する記憶手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、動画と音声の記録開始が指示され、この記録開始の指示の後に、記録されている動画の再生時における再生速度が入力されると、この入力された期間の時間情報を取得する。そして、記録終了が指示されると、記録された動画のこの時間情報での再生の際に、この動画とともに記録された音声を等倍再生させるために、入力された再生速度と取得された時間情報とを動画と音声とに対応付けて記憶する。したがって、動画を任意の速度で再生させてもこの動画の記録時に記録された音声は忠実に再生することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて、詳細に説明する。
なお、本実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、本実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
【0013】
<動画撮影/再生装置の構成>
図1は、本実施形態に係る動画撮影/再生装置のブロック図である。
図1において、撮像部1は、動画撮影を行うもので、被写体像光を光電変換するCCD(Charge Coupled Device)撮像素子と、CCD撮像素子の前面に配置されたレンズ系と、CCD撮像素子の出力信号をディジタル化するA/Dコンバータと、ガンマ補正、ホワイトバランス補正、輪郭強調等の画像処理を行う処理回路等が含まれている。
【0014】
記録・再生データ作成部2は、撮像部1から取り込まれた画像データや、マイクロホン3から取り込まれた音声データをエンコードするものである。
【0015】
データ記録部4は、記録・再生データ作成部2において、静止画像であれば、例えば、JPEG(Joint Photographic Expert Group)方式、動画、音声であれば、MPEG(Motion Picture Experts Group)−2、もしくはMPEG−4で採用される予測符号化方式を採用した圧縮符号化形式でエンコードされた画像データや音声データを後述するようにスロー再生開始/終了時間情報とともに記録するものである。ここで、データ記録部4としては、DVD(Digital Versatile Disc)、HDD(Hard Disk Drive)、テープ、フラッシュメモリ等、大容量の記録媒体が用いられる。
【0016】
映像・音声出力部5は、データ記録部4から再生されたJPEG方式、MPEG−2、もしくはMPEG−4で採用される予測符号化方式を採用した圧縮符号化方式で符号化された画像データや音声データをデコードして、出力するものである。また、データ記録部4でエンコードされた画像信号や音声信号は、モニター6に送られ、再生画像が映し出されるとともに、再生音声が出力される。
【0017】
制御部7は、CPU(Central Processing Unit)からなり、本実施形態の動画記録/再生装置の全体制御を行っている。ROM(Read Only Memory)8には、動画記録/再生装置全体の制御を行うためのプログラム等が記録されている。RAM(Random Access Memory)9は、一時記憶領域として用いられる。
【0018】
操作部10は、ユーザが本実施形態の動画記録/再生装置の操作を行う部分である。本実施形態の動画記録/再生装置では、図2に示すように、録画開始/終了スイッチ21、写真撮影スイッチ22、スロー/等倍指示スイッチ23等が含まれている。
【0019】
録画開始/終了スイッチ21は、動画撮影の開始と終了を設定するスイッチで、録画開始/終了スイッチ21が1回操作されると、動画撮影が開始され、録画開始/終了スイッチ21が更に操作されると、動画撮影が終了される。
【0020】
写真撮影スイッチ22は、写真撮影を行うスイッチで、写真撮影スイッチ22が操作されると、そのときの撮像データが静止画として保存される。
【0021】
スロー/等倍指示スイッチ23は、記録時にスロー再生を指示するためのロータリースイッチで、スロー/等倍指示スイッチ23が1回操作されると、スロー再生(例えば1/2倍速)となるように設定され、スロー/等倍指示スイッチ23が更に操作されると、等倍再生に戻される。勿論、操作部10には、これ以外に、再生、停止、一時停止等の通常の機能を有するスイッチが含まれている。
【0022】
更に、図3に示すように、ロータリースイッチ構造の倍速設定スイッチ24を設け、この倍速設定スイッチ24により、撮影中に、1/2、1/4、1/8等、任意の再生速度となるように、スロー再生速度を設定できるようにしても良い。
【0023】
また、図1において、外部インターフェース11は、メモリカードやUSB(Universal Serial Bus)機器等、外部の機器を接続するためのインターフェースである。
【0024】
上述のように、本実施形態においては、図2に示すように、録画開始/終了スイッチ21の他に、写真撮影スイッチ22、スロー/等倍指示スイッチ23が設けられている。これにより、録画による動画記録を行いながら、写真撮影を行ったり、スロー再生部分を指定することができる。
【0025】
つまり、図4(C)に示すように、録画開始/終了スイッチ21が操作されると、図4(A)に示すように、動画及び音声の記録処理が行われる。記録を行っている最中に、図4(D)に示すように、写真撮影スイッチ22が操作されると、そのときの静止画が取り込まれて記録される。また、図4(E)に示すように、スロー/等倍指示スイッチ23が操作されると、このときの時間(図4(B))が取り込まれ、スロー再生開始/終了時間情報として記録されると共に、これに基づいて、音声再生が動画再生と同期するように同期情報が生成され、この同期情報が音声再生ポイント情報として記録される。
【0026】
図5は、本実施形態の動画撮影/再生装置における記録データのデータ構造を示すものである。
図5(A)に示すように、記録データは、ヘッダ情報と、動画データと、音声データとからなるファイル化された情報として記録される。更に、写真撮影が行われた場合には、このデータ構造に写真枚数と、写真データとが付加される。
【0027】
ヘッダ情報には、図5(B)に示すように、動画形式や、音声形式、録画時間等の管理情報と、音声再生ポイント情報(例えば、「Pa0 00:00:00」、「Pa1 00:00:15」、「Pa2 00:00:45」、「Pa3 00:01:00」)と、スロー再生開始/終了時間情報(例えば、1/2倍速開始 00:00:15、1/2倍速終了 00:00:30 1/2倍速開始 00:01:15、1/2倍速終了 0:01:45)とが記録される。スロー再生開始/終了時間情報は、前述したように、スロー/等倍指示スイッチ23が操作されると、このときの時間が取り込まれて生成される。また、音声再生ポイント情報は、動画再生と音声再生とが同期するように、スロー/等倍指示スイッチ23により設定されたスロー再生期間に応じて、生成される。
【0028】
本実施形態では、このように、動画撮影時に、スロー/等倍指示スイッチ23が操作されると、このときの時間が取り込まれ、スロー記録/再生時間情報が記録されると共に、これに基づいて、音声再生ポイント情報が生成されて、記録される。再生時には、この音声再生ポイント情報を用いることで、動画をスロー再生させながら、これと同期して、音声を順次1倍速で再生させることができる。
【0029】
<動画撮影/再生装置の記録時の処理>
図6は、本実施形態の動画撮影/再生装置の記録時の処理を示すフローチャートである。
【0030】
図6に示すように、動画撮影モードに設定されていると、撮像部1で撮像された画面は、モニター6にスルー表示(直接表示)される(ステップS1)。そして、動画記録指示が検出されたかどうかを判断する(ステップS2)。
【0031】
ステップS2で記録開始指示が検出されたら(ステップS2の「Yes」)、撮像部1で撮像された画像に基づいて、動画データを記録するとともに、マイクロホン3で取得された音声に基づいて、音声データを記録する(ステップS3)。そして、スロー再生指示が検出されたかどうかを判断する(ステップS4)。
【0032】
ステップS4で、スロー再生指示が検出されていないときには(ステップS4の「No」)、記録終了指示が検出されたかどうかを判断し(ステップS5)、記録終了指示が検出されなければ(ステップS5の「No」)、ステップS3にリターンする。
【0033】
ステップS5で、録画開始/終了スイッチ21が更に操作されると、記録終了指示が検出される。ステップS5で動画終了指示が検出されると(ステップS5の「Yes」)、動画データ及び音声データの記録を終了し(ステップS6)、ヘッダ情報を生成して、ファイル化して保存する(ステップS7)。
【0034】
ステップS4で、スロー/等倍指示スイッチ23が操作されると、スロー再生指示が検出され(ステップS4の「Yes」)、スロー再生開始時間を取得する(ステップS8)。そして、動画データ、音声データの記録を継続するとともに(ステップS9)、再度スロー/等倍指示スイッチ23が操作されることによる等倍速再生指示が検出されたかどうかを判断する(ステップS10)。
【0035】
ステップS10で、再度スロー/等倍指示スイッチ23が操作されることによる等倍速再生指示が検出されなければ(ステップS10の「No」)、記録終了指示が検出されたかどうかを判断し(ステップS11)、記録終了指示が検出されなければ(ステップS11の「No」)、ステップS9にリターンする。
【0036】
ステップS10で、スロー/等倍指示スイッチ23が再度操作されることにより等倍速再生指示が検出されると(ステップS10の「Yes」)、スロー再生終了時間情報を取得する(ステップS12)。そして、記録終了指示が検出されたかどうかを判断し(ステップS13)、記録終了指示が検出されなければ(ステップS13の「No」)、ステップS3にリターンする。
【0037】
ステップS11で、録画開始/終了スイッチ21が更に操作されると、記録終了指示が検出される。そして、ステップS11で、記録終了指示が検出されたら(ステップS11の「Yes」)、記録終了指示時間をスロー再生終了時間情報として取得するとともに(ステップS16)、動画データ及び音声データの記録を終了し(ステップS14)、ステップS8で取得したスロー再生開始時間と記録指示終了とともに取得したスロー再生終了時間情報の期間と、これらの期間に基づいて生成した音声再生ポイント情報を含めたヘッダ情報を付加して、記録された動画データ、音声データをファイル化して保存する(ステップS15)。
【0038】
一方、ステップS13で記録終了指示が検出された場合(ステップS13の「Yes」)には、動画データ及び音声データの記録を終了し(ステップS14)、ステップS8で取得したスロー再生開始時間とステップS12で取得したスロー再生終了時間情報の期間と、これらの期間に基づいて生成した音声再生ポイント情報を含めたヘッダ情報を付加して、記録された動画データ、音声データをファイル化して保存する(ステップS15)。
【0039】
上述のように、本実施形態における動画撮影/再生装置では、記録時に、スロー/等倍指示スイッチ23によりスロー再生期間が設定されると、スロー再生開始時間と、スロー再生終了時間とが取得され、このスロー再生開始時間とスロー再生終了時間の期間に記録された動画データの再生タイミングに同期させて、音声再生ポイント情報が生成され、これらの情報が記録された動画データ、及び、音声データがファイル化される際にヘッダ情報に付加されてファイル化される。
【0040】
例えば、図7に示すように、記録時において、時刻T1で、スロー/等倍指示スイッチ23が操作されることにより1/2倍速のスロー再生の開始が指示され、時刻T2で、スロー/等倍指示スイッチ23が再度操作されることにより1/2倍速のスロー再生の終了が指示されたとする。更に、時刻T3で、同様に1/2倍速のスロー再生の開始が指示され、時刻T4で、1/2倍速のスロー再生の終了が指示されたとする。すると、図8に示すように、1/2倍速の開始時間として、時刻T1(例えばT1=00:00:15)が取得され、1/2倍速の終了時間として、時刻T2(例えばT2=00:00:30)が取得されることにより、1/2倍速再生期間としてT1〜T2が取得される。また同様に、1/2倍速の開始時間として、時刻T3(例えばT3=00:01:15)が取得され、1/2倍速の終了時間として、時刻T4(例えばT4=00:01:45)が取得されることにより、1/2倍速再生期間としてT3〜T4が取得される。
【0041】
また、一方で図8に示すように、スロー/等倍指示スイッチ23が操作検出タイミングに応じて音声記録ポイント情報P0、P1、P2、…が取得される。この音声記録ポイント情報から、動画再生と同期するように、音声再生ポイント情報Pa0、Pa1、Pa2、・・・が生成される。
【0042】
すなわち、1倍速の通常再生の場合には、音声再生ポイント情報は、音声記録ポイント情報と同様に、所定時間Ta(本実施の形態では15秒)間隔となる。これに対して、1/2倍速に設定されると、その期間の音声再生ポイント情報は、所定時間Taの2倍(例えば30秒)間隔となる。
【0043】
つまり、図7に示すようにスロー再生が指示された場合には、図8に示すように、時刻T0(T0=00:00:00)から時刻T1では、1倍速なので、音声再生ポイントPa0〜Pa1の間隔は所定時間Ta(Ta=15秒)となり、音声再生ポイントPa0は、Pa0=00:00:00、音声再生ポイントPa1は、Pa1=00:00:15となる。
【0044】
また、時刻T1(T1=00:00:15)から時刻T2(T2=00:00:30)では、1/2倍速に設定されているので、音声再生ポイントPa1〜Pa2は所定間隔Taの2倍(例えば30秒)となり、音声再生ポイントPa1は、Pa1=00:00:15、音声再生ポイントPa2は、Pa2=00:00:45となる。
【0045】
以下、時刻T3までは、1倍速なので、各音声再生ポイントの間隔は、所定時間Ta(Ta=15秒)の間隔となる。
【0046】
また、時刻T3(T3=00:01:15)から時刻T4(T4=00:01:45)では、1/2倍速に設定されているので、音声再生ポイントPa5〜Pa6、及びPa6〜Pa7は所定間隔Taの2倍(例えば30秒)となり、音声再生ポイントPa5は、Pa5=00:01:30となり、音声再生ポイントPa6は、Pa6=00:02:00となり、音声再生ポイントPa7は、Pa7=00:02:30となる。
【0047】
以下、時刻T4から後では、1倍速なので、各音声再生ポイントの間隔は、所定時間Ta(Ta=15秒)の間隔となる。
【0048】
また、例えば、図9に示すように、時刻T11で、1/4倍速のスロー再生の開始が指示され、時刻T12で、1/4倍速のスロー再生の終了が指示されたとする。更に、時刻T13で、1/2倍速のスロー再生の開始が指示され、時刻T14で、1/2倍速から1/4倍速への変更が指示され、時刻T15で1/4倍速のスロー再生の終了が指示されたとする。
【0049】
この場合、図10に示すように、1/4倍速の開始時間として、時刻T11(例えばT11=00:00:15)が取得され、1/4倍速の終了時間として、時刻T12(例えばT12=00:00:30)が取得される。更に、1/2倍速の開始時間として、時刻T13(例えばT13=00:01:15)が取得され、1/2倍速の終了及び1/4倍速の開始時間として、時刻T14(例えばT14=00:01:30)が取得され、1/4倍速のスロー再生の終了時間として、時刻T15(例えばT15=00:01:45)が取得されることにより、1/4倍速再生期間としてT11〜T12が取得される。また1/2倍速の開始時間として、時刻T13が取得され、1/2倍速の終了時間として、時刻T14が取得されることにより、1/2倍速再生期間としてT13〜T14が取得される。
【0050】
すると、図10に示すように、所定時間Ta(例えば15秒)毎に、音声記録ポイント情報P0、P1、P2、・・・が取得される。この音声記録ポイント情報から、動画再生と同期するように、音声再生ポイント情報Pa0、Pa1、Pa2、・・・が生成される。
【0051】
すなわち、1倍速の通常再生の場合には、音声再生ポイント情報は、音声記録ポイント情報と同様に、所定時間Ta(例えば15秒)間隔となる。これに対して、1/2倍速に設定されると、音声再生ポイント情報は、所定時間Taの2倍(例えば30秒)間隔となり、1/4倍速に設定されると、音声再生ポイント情報は、所定時間Taの4倍(例えば1分)間隔となる。
【0052】
図9に示すようにスロー再生が指示された場合には、図10に示すように、時刻T00(T00=00:00:00)から時刻T11(T11=00:00:15)では、1倍速なので、音声再生ポイントPa0〜Pa1の間隔は所定時間Ta(Ta=15秒)となり、音声再生ポイントPa0は、Pa0=00:00:00、音声再生ポイントPa1は、Pa1=00:00:15となる。
【0053】
また、時刻T11(T11=00:00:15)から時刻T12(T12=00:00:30)では1/4倍速に設定されているので、音声再生ポイントPa1〜Pa2は所定間隔Taの4倍(例えば1分)となり、音声再生ポイントPa1は、Pa1=00:00:15、音声再生ポイントPa2は、Pa2=00:01:15となる。
【0054】
以下、時刻T13までは、1倍速なので、各音声再生ポイントの間隔は、所定時間Ta(Ta=15秒)の間隔となる。
【0055】
時刻T13(T13=00:01:15)から時刻T14(T14=00:01:30)で1/2倍速に設定されているので、音声再生ポイントPa5〜Pa6が所定間隔Taの2倍(例えば30秒)となり、音声再生ポイントPa5は、Pa5=00:02:00となり、音声再生ポイントPa6は、Pa6=00:02:30となる。
【0056】
また、時刻T14(T14=00:01:15)から時刻T15(T15=00:01:45)では、1/4倍速に設定されているので、音声再生ポイントPa6〜Pa7が所定間隔Taの4倍(例えば1分)となり、音声再生ポイントPa6は、Pa6=00:02:30となり、音声再生ポイントPa7は、Pa7=00:03:30となる。
【0057】
以下、時刻T15から後では、1倍速なので、各音声再生ポイントの間隔は、所定時間Ta(Ta=15秒)の間隔となる。
【0058】
以上のようにして取得されたスロー再生の開始時間及び終了時間、及び生成された音声再生ポイントがヘッダ情報として記録される。
【0059】
<動画撮影/再生装置の再生時の処理>
図11は、本実施形態の動画撮影/再生装置の再生時の処理を示すフローチャートである。
【0060】
図11において、再生開始指示が与えられたかどうかを判断し(ステップS101)、再生開始指示が与えられたら、ヘッダ情報を再生し、スロー再生の開始終了時間情報、及び音声再生ポイント情報を取得する(ステップS102)そして、動画再生を行い(ステップS103)、音声再生(ステップS104)を行う。
【0061】
動画再生では、後に説明するように、ヘッダの情報から取得されたスロー再生開始時間及び終了時間に基づいて、再生速度が設定される。また、音声再生では、後に説明するように、記録時にヘッダ情報から取得された音声再生ポイント情報に基づいて、音声再生が行われる。
【0062】
ステップS103で動画再生を行い、ステップS104で音声再生を行っている間に、再生終了指示が与えられたかどうかが判断される(ステップS105)。ステップS105で、再生終了指示が与えられたと判断されたら(ステップS105の「Yes」)、動画再生及び音声再生が終了される(ステップS106)。
【0063】
図12は、ステップS103の動画再生処理を示すものである。図12において、通常の再生速度で動画再生を行いながら(ステップS111)、ヘッダ情報から取得されたスロー再生開始/終了時間情報を参照し、スロー再生の開始時間に達したかどうかを判断する(ステップS112)。ステップS112で、スロー再生開始時間に達したと判断されたら(ステップS112の「Yes」)、スロー再生を開始する(ステップS113)。そして、ヘッダ情報から取得されたスロー再生開始/終了時間情報を参照し、スロー再生終了時間に達したかどうかを判断する(ステップS114)。ステップS114で、スロー再生終了時間に達したと判断されたら(ステップS113の「Yes」)、ステップS111にリターンし、通常の動画再生に戻る(ステップS113)。
【0064】
以上のような処理により、記録時にスロー/等倍指示スイッチ23により設定したスロー再生期間に応じて、動画の再生速度が自動的に設定される。
【0065】
図13は、ステップS104の音声再生処理を示すものである。図13において、1倍速の音声再生を行いながら(ステップS121)、次の音声再生ポイントに達したかどうかを判断し(ステップS122)、次の音声再生ポイントに達していなければ(ステップS122の「No」)、所定時間以上(例えばTa+α)(αは微少な時間)経過したかどうかを判断し(ステップS123)、所定時間以上経過していなければ(ステップS123の「No」)、音声再生を継続する。
【0066】
所定時間以上経過する前に、次の音声再生ポイントに達したと判断されたら(ステップS122の「Yes」)、再生開始位置が次の音声再生ポイントの位置に移される(ステップS124)。そして、ステップS121に行き、次の音声再生ポイントから音声再生が行われる(ステップS121)。
【0067】
ステップS123で、所定時間以上経過しても、音声再生ポイントに達していないと判断されたら(ステップS123の「Yes」)、無音に設定して(ステップS125)、次の音声再生ポイントに達したかどうかを判断する(ステップS126)。ステップS126で、次の音声再生ポイントに達した判断されたら(ステップS126の「Yes」)、ステップS124に行き、再生開始位置が次の音声再生ポイントの位置に移される。そして、ステップS121に行き、次の音声再生ポイントから、音声再生が行われる。
【0068】
前述したように、音声再生ポイント情報は、通常再生速度の場合には、所定時間Ta毎となっている。このため、通常再生が行われているときには、所定時間Taと同時に、ステップS122で、次の音声再生ポイントに達したと判断されることになる。この場合、ステップS124で再生開始位置を次の音声再生ポイントの位置に移し、ステップS121で、次の音声再生ポイントから音声再生を行うと、音声再生が連続して行われる。
【0069】
これに対して、1/2倍速のスロー再生の場合には、音声再生ポイント情報は、所定間隔Taの2倍となり、1/4倍速のスロー再生の場合には、音声再生ポイント情報は、所定間隔Taの4倍となっている。このため、スロー再生が行われているときには、ステップS123で、所定時間以上経過しても、音声再生ポイントに達していないと判断されることになる。この場合、ステップS125〜S126で、次の再生ポイントに達するまで、無音区間とされる。そして、次の再生ポイントに達したら、ステップS124で再生開始位置を次の音声再生ポイントの位置に移し、ステップS121で、次の音声再生ポイントから音声再生が行われる。これにより、スロー再生部分でも、動画に同期させながら、1倍速の速度で音声を再生させることができる。
【0070】
図7に示すように記録時にスロー再生が指示された場合には、図7(A)に示すように、動画データV1、V2、V3、・・・が記録され、図7(B)に示すように、音声データA1、A2、A3、…が記録され、図8に示すように、音声再生ポイント情報が記録される。このような動画データ及び音声データを再生させると、図7(C)及び図7(D)に示すようになる。
【0071】
つまり、この場合、図7における区間Aの記録データは、1倍速で再生が行われる。このため、図7(C)に示すように、1倍速のレート(30フレーム/秒)で動画データV1が再生される。また、図7(D)に示すように、音声再生ポイントPa0〜Pa1で、1倍速のレートで音声データA1が再生される。
【0072】
区間Bの記録データは、2倍速で再生が行われる。このため、図7(C)に示すように、1/2倍速のレート(15フレーム/秒)で動画データV2が再生される。また、図7(D)に示すように、音声再生ポイントPa1から1倍速のレートで音声データA2が再生された後、次の音声再生ポイントPa2まで無音区間(ハッチングで示す)となる。
【0073】
区間C〜Eの記録データは、1倍速で再生が行われる。このため、図7(C)に示すように、1倍速のレート(30フレーム/秒)で動画データV3、V4,V5が再生される。また、図7(D)に示すように、音声再生ポイントPa2〜Pa3、Pa3〜Pa4、Pa4〜Pa5で、1倍速のレートで音声データA3、A4、A5が再生される。
【0074】
区間F〜Gの記録データは、2倍速で再生が行われる。このため、図7(C)に示すように、1/2倍速のレート(15フレーム/秒)で動画データV6、V7が再生される。また、図7(D)に示すように、音声再生ポイントPa5及びPa6で、1倍速のレートで音声データA6、A7がそれぞれ再生された後、次の音声再生ポイントPa6及びPa7まで、無音区間となる。
【0075】
区間Hの記録データは、1倍速で再生が行われる。このため、図7(C)に示すように、1倍速のレート(30フレーム/秒)で動画データV8が再生される。また、図7(D)に示すように、音声再生ポイントPa7〜Pa8で、1倍速のレートで音声データA1が再生される。
【0076】
また、図9に示すように記録時にスロー再生が指示された場合には、図9(A)に示すように、動画データV1、V2、V3、・・・が記録され、図9(B)に示すように、音声データA1、A2、A3、・・・が記録され、図10に示すように、音声再生ポイント情報が記録される。このような動画データ及び音声データを再生させると、図9(C)及び図9(D)に示すようになる。
【0077】
つまり、この場合、図9における区間Aの記録データは、1倍速で再生が行われる。このため、図9(C)に示すように、1倍速のレートで動画データV1が再生される。また、図9(D)に示すように、音声再生ポイントPa0〜Pa1で、1倍速のレートで音声データA1が再生される。
【0078】
区間Bの記録データは、1/4倍速で再生が行われる。このため、図9(C)に示すように、1/4倍速のレートで動画データV2が再生される。また、図9(D)に示すように、音声再生ポイントPa1で、1倍速のレートで音声データA2が再生された後、次の音声再生ポイントPa2まで、無音区間となる。
【0079】
区間C〜Eの記録データは、1倍速で再生が行われる。このため、図9(C)に示すように、1倍速のレートで動画データV3、V4、V5が再生される。また、図9(D)に示すように、音声再生ポイントPa2〜Pa3、Pa3〜Pa4、Pa4〜Pa5で、1倍速のレートで音声データA3,A4、A5が再生される。
【0080】
区間Fの記録データは、1/2倍速で再生が行われる。このため、図9(C)に示すように、1/2倍速のレートで動画データV6が再生される。また、図9(D)に示すように、音声再生ポイントPa5で、1倍速のレートで音声データA6が再生された後、次の音声再生ポイントPa6まで、無音区間となる。
【0081】
区間Gの記録データは、1/4倍速で再生が行われる。このため、図9(D)に示すように、1/4倍速のレートで動画データV7が再生される。また、図9(D)に示すように、音声再生ポイントPa6で、1倍速のレートで音声データA7が再生された後、次の音声再生ポイントPa7まで、無音区間となる。
【0082】
区間Hの記録データは、1倍速で再生が行われる。このため、図9(C)に示すように、1倍速のレートで動画データV8が再生される。また、図9(D)に示すように、音声再生ポイントPa7〜Pa8で、1倍速のレートで音声データA1が再生される。
【0083】
このように、本実施形態では、音声再生ポイント情報Pa0、Pa1、Pa2、・・・の間隔は、1倍速の場合には所定時間Ta(例えば15秒)となり、1/2倍速の場合には所定時間Taの2倍(例えば30秒)となり、1/4倍速の場合には所定時間Taの4倍(例えば60秒)となる。そして、音声データA1、A2、A3、・・・は、音声再生情報Pa0、Pa1、Pa2、・・・に同期して1倍速で再生され、次の音声再生ポイントまで、無音区間としている。これにより、スロー再生させた場合に、動画データと音声データとの同期が保たれる。
【0084】
なお、上述の例では、スロー再生期間では、音声を1倍速で所定時間再生させた後に、次の音声再生ポイントまで、無音区間としているが、無音とせずに、効果音を再生させるようにしても良い。
【0085】
また、図11の例では、記録時に生成した音声再生ポイント情報をヘッダ情報から取得して音声情報や動画情報の分割する場合を述べているが、少なくとも記録時において、スロー再生の開始時間及び終了時間を取得していれば、再生時に音声再生ポイント情報を生成するようにしても良い。
【0086】
さらに、上述の例では、記録時にスロー/等倍指示スイッチ23により設定したスロー再生期間に応じて、スロー再生開始/終了時間情報をヘッダに記録し、再生時に、このヘッダから取得されたスロー再生開始/終了時間情報により、動画の再生速度を設定するようにしているが、記録時に、再生速度に応じて、フレームレートを設定するようにしても良い。すなわち、例えば、1/2倍速に設定された期間では、記録時に、同一フレームの画像を2回連続して記録し、1/4倍速に設定された期間では、記録時に、同一フレームの画像を4回連続して記録しておくようにしても良い。このようにした場合には、ヘッダ情報にスロー再生開始/終了時間情報を記録しておく必要はなく、また、再生時の再生速度の設定は不要である。
【0087】
このように、本実施形態によれば、動画データ、音声データの記録時に、スロー/等倍指示スイッチ23が操作されると、その操作された期間に基づいて再生時に再生すべき動画データの期間を指定できる。また、この指示された再生速度と上記期間とから記録された音声データを等倍再生させる際の音声再生ポイント情報を生成して、記録された動画データと音声データとに対応付けてヘッダに埋め込みファイル化するので、再生装置側でこのファイル化された動画データ及び音声データを再生する場合には、この音声再生ポイント情報に基づいて音声を再生するだけでよい。
【0088】
また、倍速設定スイッチ24により記録中であっても任意に再生速度を変更することができ、上記等倍速度の1/2、1/4、1/8・・・というように整数分の1なるように設定できるので、音声データの再生の際に等倍再生に戻す場合のタイミング生成が容易になるという利点がある。
【0089】
また、撮像部1を備えているので、撮影中に例えば、スロー再生したい期間として任意に指定することができるので、再生時に重要なシーンを探してスロー再生するといった手間を省くことができる。
【0090】
また、マイク3を備えているので、撮影中に集音した音声を、スロー再生中であっても記録時の音声を忠実に再生することができる。
【0091】
なお、記録装置の処理をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを記録装置に読み込ませ、実行することによって本発明の記録装置を実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。
【0092】
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
【0093】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0094】
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0095】
なお、本発明は、DVD、HDD、テープ、フラッシュメモリ等、大容量の記録媒体に動画を記録する記録装置における変速再生時の音声処理に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の実施形態の動画記録/再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態の動画記録/再生装置における操作部の一例の説明図である。
【図3】本発明の実施形態の動画記録/再生装置における操作部の他の例の説明図である。
【図4】本発明の実施形態の動画記録/再生装置の動作説明に用いるタイミング図である。
【図5】本発明の実施形態の動画記録/再生装置における記録データの構造を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態の動画記録/再生装置の動画撮影時の説明に用いるフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態の動画記録/再生装置における動画再生と音声再生とのタイミング関係の一例の説明に用いるタイミング図である。
【図8】本発明の実施形態の動画記録/再生装置における音声再生ポイントの生成の一例の説明図である。
【図9】本発明の実施形態の動画記録/再生装置における動画再生と音声再生とのタイミング関係の他の例の説明に用いるタイミング図である。
【図10】本発明の実施形態の動画記録/再生装置における音声再生ポイントの生成の他の例の説明図である。
【図11】本発明の実施形態の動画記録/再生装置の再生時の説明に用いるフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態の動画記録/再生装置の動画再生処理の説明に用いるフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態の動画記録/再生装置の音声再生処理の説明に用いるフローチャートである。
【符号の説明】
【0097】
1:撮像部、
2:再生データ作成部、
3:マイクロホン、
4:データ記録部、
5:音声出力部、
6:モニター、
7:制御部、
8:ROM、
9:RAM、
10:操作部、
11:外部インターフェース、
21:録画開始/終了スイッチ、
22:写真撮影スイッチ、
23:スロー/等倍指示スイッチ、
24:倍速設定スイッチ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画と音声の記録開始を指示する記録開始指示手段と、
該記録開始指示手段によって記録が開始された後に、記録されている動画の再生時における再生速度を入力する再生速度入力手段と、
該再生速度入力手段によって再生速度が入力された期間の時間情報を取得する時間情報取得手段と、
前記動画と音声の記録終了を指示する記録終了指示手段と、
該記録終了指示手段によって記録終了が指示されると、該記録された動画の前記時間情報での再生の際に前記動画とともに記録された音声を等倍再生させるために、前記再生速度入力手段によって入力された再生速度と前記時間情報取得手段によって取得された時間情報とを前記動画と音声とに対応付けて記憶する記憶手段と、
を備えたことを特徴とする記録装置。
【請求項2】
再生速度を任意に変更する変更手段を更に備え、
前記再生速度入力手段は、前記変更手段による再生速度の変更にしたがって、等倍の整数分の1の値を入力することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
撮像手段と、
前記記録開始指示手段により記録開始が指示されると、前記撮像手段を駆動させて動画を取得する動画取得手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
【請求項4】
集音手段と、
前記記録開始指示手段により記録開始が指示されると、前記集音手段を駆動させて音声を取得する音声取得手段を更に備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の記録装置。
【請求項5】
コンピュータを、
動画と音声の記録開始を指示する記録開始指示手段、
該記録開始指示手段によって記録が開始された後に、記録されている動画の再生時における再生速度を入力する再生速度入力手段、
該再生速度入力手段によって再生速度が入力された期間の時間情報を取得する時間情報取得手段、
前記動画と音声の記録終了を指示する記録終了指示手段、
該記録終了指示手段によって記録終了が指示されると、該記録された動画の前記時間情報での再生の際に前記動画とともに記録された音声を等倍再生させるために、前記再生速度入力手段によって入力された再生速度と前記時間情報取得手段によって取得された時間情報とを前記動画と音声とに対応付けて記憶する記憶手段、
として機能させることを特徴とする記録プログラム。
【請求項1】
動画と音声の記録開始を指示する記録開始指示手段と、
該記録開始指示手段によって記録が開始された後に、記録されている動画の再生時における再生速度を入力する再生速度入力手段と、
該再生速度入力手段によって再生速度が入力された期間の時間情報を取得する時間情報取得手段と、
前記動画と音声の記録終了を指示する記録終了指示手段と、
該記録終了指示手段によって記録終了が指示されると、該記録された動画の前記時間情報での再生の際に前記動画とともに記録された音声を等倍再生させるために、前記再生速度入力手段によって入力された再生速度と前記時間情報取得手段によって取得された時間情報とを前記動画と音声とに対応付けて記憶する記憶手段と、
を備えたことを特徴とする記録装置。
【請求項2】
再生速度を任意に変更する変更手段を更に備え、
前記再生速度入力手段は、前記変更手段による再生速度の変更にしたがって、等倍の整数分の1の値を入力することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
撮像手段と、
前記記録開始指示手段により記録開始が指示されると、前記撮像手段を駆動させて動画を取得する動画取得手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
【請求項4】
集音手段と、
前記記録開始指示手段により記録開始が指示されると、前記集音手段を駆動させて音声を取得する音声取得手段を更に備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の記録装置。
【請求項5】
コンピュータを、
動画と音声の記録開始を指示する記録開始指示手段、
該記録開始指示手段によって記録が開始された後に、記録されている動画の再生時における再生速度を入力する再生速度入力手段、
該再生速度入力手段によって再生速度が入力された期間の時間情報を取得する時間情報取得手段、
前記動画と音声の記録終了を指示する記録終了指示手段、
該記録終了指示手段によって記録終了が指示されると、該記録された動画の前記時間情報での再生の際に前記動画とともに記録された音声を等倍再生させるために、前記再生速度入力手段によって入力された再生速度と前記時間情報取得手段によって取得された時間情報とを前記動画と音声とに対応付けて記憶する記憶手段、
として機能させることを特徴とする記録プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−118508(P2008−118508A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−301265(P2006−301265)
【出願日】平成18年11月7日(2006.11.7)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月7日(2006.11.7)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
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