説明

設備機器制御システム

【課題】遠隔操作機器がアクセスするアクセスポイントと制御対象となる設備機器との関係をシステム導入後において容易に変更することのできる設備機器制御システムを提供する。
【解決手段】設備機器制御システム1には、携帯可能な遠隔操作機器2と、遠隔操作機器2との無線通信が可能な複数のアクセスポイント3と、遠隔操作機器2の操作により制御される照明器具5とが設けられている。設備機器制御システム1の記憶部43には、遠隔操作機器2と複数のアクセスポイント3の1つとの組み合わせと、この組み合わせに対応して制御される照明器具5との関係を示す制御対象情報が記憶されている。そして、遠隔操作機器2が複数のアクセスポイント3A〜3Cの少なくとも1つにアクセスしたとき、制御対象情報に基づいて複数の照明器具5A〜5Fの少なくとも1つの制御が行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯可能な遠隔操作機器と、この遠隔操作機器との無線通信が可能な複数のアクセスポイントと、遠隔操作機器の操作により制御される複数の設備機器とを備える設備機器制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記設備機器制御システムの一例として、特許文献1に記載のシステムが上げられる。
このシステムには、スタジオまたは劇場の照明(設備機器)を制御するワイヤレス調光操作器(遠隔操作機器)と、スタジオまたは劇場毎に設けられた複数の無線LANアクセスポイント(アクセスポイント)とが設けられている。そして、ワイヤレス調光操作器が無線LANアクセスポイントにアクセスしたとき、この無線LANアクセスポイントに接続された照明の制御が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−206993号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記設備機器制御システムにおいては、ワイヤレス調光操作器がアクセスする無線LANアクセスポイントと、制御対象となる照明との関係が固定されている。このため、建築物等に同制御システムを導入した後において、ワイヤレス調光操作器がアクセスする無線LANアクセスポイントと制御対象との関係を変更する要求が生じたときには、アクセスポイントと照明とを接続するハード構成に変更を加える必要がある。すなわち、設備機器制御システムの導入後においては、上記関係を変更するために大きな手間がかかる。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、遠隔操作機器がアクセスするアクセスポイントと制御対象となる設備機器との関係をシステム導入後において容易に変更することのできる設備機器制御システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための手段を以下に示す。
・本発明の設備機器制御システムは、携帯可能な遠隔操作機器と、この遠隔操作機器との無線通信が可能な複数のアクセスポイントと、前記遠隔操作機器の操作により制御される複数の設備機器とを備える設備機器制御システムにおいて、前記遠隔操作機器と前記複数のアクセスポイントの1つとの組み合わせと、この組み合わせに対応して制御される前記複数の設備機器の少なくとも1つとの関係を制御対象情報として、前記遠隔操作機器が前記複数のアクセスポイントの少なくとも1つにアクセスしたとき、前記制御対象情報に基づいて前記複数の設備機器の少なくとも1つの制御が行われることを特徴とする。
【0007】
・上記設備機器制御システムにおいては、この設備機器制御システムには、前記遠隔操作機器として個別に携帯可能な複数の遠隔操作機器が設けられていること、ならびに、前記複数の遠隔操作機器毎に前記制御対象情報が管理されることが好ましい。
【0008】
・上記設備機器制御システムにおいては、この設備機器制御システムには、前記複数の設備機器の制御を行うサーバーが設けられていること、前記複数のアクセスポイントのそれぞれが前記サーバーに接続されていること、ならびに、前記制御対象情報が前記サーバーに記憶されていることが好ましい。
【0009】
・上記設備機器制御システムにおいては、前記複数のアクセスポイントのそれぞれが前記複数のアクセスポイントの少なくとも1つとの間で通信できること、ならびに、前記制御対象情報が前記複数のアクセスポイントの少なくとも1つに記憶されていることが好ましい。
【0010】
・上記設備機器制御システムにおいては、前記複数のアクセスポイントのそれぞれが前記複数のアクセスポイントの少なくとも1つとの間で通信できること、ならびに、前記制御対象情報が前記遠隔操作機器に記憶されていることが好ましい。
【0011】
・上記設備機器制御システムにおいては、前記遠隔操作機器が特定の操作に基づいて前記複数のアクセスポイントの少なくとも1つにアクセスするとき、前記複数の設備機器のうちの特定の設備機器が制御されること、ならびに、前記複数の設備機器のうちの1つまたは複数が前記特定の設備機器として設定されていることが好ましい。
【0012】
・上記設備機器制御システムにおいては、前記複数のアクセスポイントの少なくとも1つから受信した情報を表示する表示部が前記遠隔操作機器に設けられていることが好ましい。
【0013】
・上記設備機器制御システムにおいては、前記複数の設備機器の少なくとも1つの動作状態を機器動作情報とし、前記遠隔操作機器と前記複数のアクセスポイントの少なくとも1つとの通信履歴を通信履歴情報として、前記機器動作情報および前記通信履歴情報の少なくとも一方が前記表示部に表示されることが好ましい。
【0014】
・上記設備機器制御システムにおいては、前記遠隔操作機器に個体識別情報が設定されていることが好ましい。
・上記設備機器制御システムにおいては、音声を出力する音声出力部が前記遠隔操作機器に設けられていることが好ましい。
【0015】
・上記設備機器制御システムにおいては、音声を認識する音声認識部が前記遠隔操作機器に設けられていること、ならびに、前記音声認識部の認識情報に基づいて前記遠隔操作機器から前記複数のアクセスポイントの少なくとも1つに信号が送信されることが好ましい。
【0016】
・上記設備機器制御システムにおいては、火災報知システムから受信した情報に基づいて前記遠隔操作機器および前記複数の設備機器の少なくとも一方の制御が行われることが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、遠隔操作機器がアクセスするアクセスポイントと制御対象となる設備機器との関係をシステム導入後において容易に変更することのできる設備機器制御システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1実施形態の設備機器制御システムの構成を示す構成図。
【図2】同実施形態の遠隔操作機器について、(a)はその構成を示すブロック図、(b)はその外観を示す外観図。
【図3】同実施形態のアクセスポイントの構成を示すブロック図。
【図4】同実施形態のサーバーの構成を示すブロック図。
【図5】同実施形態のサーバーの記憶部に記憶されている記憶内容の一例を示す表。
【図6】同実施形態の照明器具の構成を示すブロック図。
【図7】同実施形態の設備機器制御システムの動作の流れを示すフローチャート。
【図8】本発明の第2実施形態の設備機器制御システムの構成を示す構成図。
【図9】同実施形態のアクセスポイントの構成を示すブロック図。
【図10】同実施形態の各アクセスポイントの記憶部に記憶されている記憶内容の一例を示す表。
【図11】同実施形態の設備機器制御システムの動作の流れを示すフローチャート。
【図12】本発明の第3実施形態の設備機器制御システムの構成を示す構成図。
【図13】同実施形態の遠隔操作機器の構成を示すブロック図。
【図14】同実施形態の各遠隔操作機器の記憶部に記憶されている記憶内容の一例を示す表。
【図15】本発明の第4実施形態の遠隔操作機器について、(a)はその構成を示すブロック図、(b)はその外観を示す外観図。
【図16】本発明の第5実施形態の遠隔操作機器について、(a)はその構成を示すブロック図、(b)はその外観を示す外観図。
【図17】同実施形態のアクセスポイントの構成を示すブロック図。
【図18】本発明の第6実施形態の遠隔操作機器について、(a)はその構成を示すブロック図、(b)はその外観を示す外観図。
【図19】本発明の第7実施形態の設備機器制御システムの構成を示す構成図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第1実施形態)
図1〜図7を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1に示されるように、設備機器制御システム1(以下、「制御システム1」という)は、建築物の照明器具5を制御するためのシステムとして構成されている。建築物は、管理者による管理の単位として3つの区域1A〜1Cに区画されている。区域1Aとしては、部屋が割り当てられている。また、区域1Bとしては、廊下が割り当てられている。また、区域1Cとしては、階段が割り当てられている。
【0020】
制御システム1には、操作信号を送信する複数の遠隔操作機器2と、遠隔操作機器2の操作信号を受信するアクセスポイント3と、複数の照明器具5と、照明器具5の制御を行うサーバー4とが設けられている。
【0021】
遠隔操作機器2は、無線によりアクセスポイント3と通信することができる。アクセスポイント3は、通信ケーブルC1によりサーバー4に接続されている。照明器具5は、通信ケーブルC2によりサーバー4に接続されている。
【0022】
以下では、遠隔操作機器2のそれぞれに「2A」および「2B」の符号を付して遠隔操作機器2を区別する。また、アクセスポイント3のそれぞれに「3A」、「3B」、および「3C」の符号を付してアクセスポイント3を区別する。また、照明器具5のそれぞれに「5A」、「5B」、「5C」、「5D」、および「5E」の符号を付して照明器具5を区別する。
【0023】
なお、以下の説明において、遠隔操作機器2は遠隔操作機器2A,2Bの一方または両方を示すものとする。また、アクセスポイント3はアクセスポイント3A〜3Cの少なくとも1つを示すものとする。また、照明器具5は照明器具5A〜5Fの少なくとも1つを示すものとする。
【0024】
遠隔操作機器2は、照明器具5を遠隔操作する携帯型リモートコントローラーとして構成されている。遠隔操作機器2には、それぞれの機器を識別するための個体識別情報である識別IDが付与されている。遠隔操作機器2Aには、識別IDとして「SW1」が付与されている。また遠隔操作機器2Bには、識別IDとして「SW2」が付与されている。
【0025】
アクセスポイント3Aは、区域1Aにおいて遠隔操作機器2から送信された操作信号を受信することができる。またアクセスポイント3Bは、区域1Bにおいて遠隔操作機器2から送信された操作信号を受信することができる。またアクセスポイント3Cは、区域1Cにおいて遠隔操作機器2から送信された操作信号を受信することができる。
【0026】
サーバー4には、各種のデータを記憶する記憶部43が設けられている。記憶部43には、遠隔操作機器2の識別IDとアクセスポイント3との組み合わせと、この組み合わせに対応して制御される照明器具5との関係を示す情報としての制御対象情報が記憶されている。この制御対象情報は、サーバー4の管理者等により更新することができる。なお、「遠隔操作機器2の制御対象」とは、遠隔操作機器2がアクセスポイント3にアクセスしたとき、これに基づいてサーバー4により制御される照明器具5を示す。
【0027】
図2〜図6を参照して、制御システム1の詳細な構成について説明する。
図2に示されるように、遠隔操作機器2には、照明器具5を動作させるときに操作される操作入力部21と、アクセスポイント3に操作信号を送信する信号送信部23と、信号送信部23を制御する制御部22とが設けられている。操作入力部21は、マンマシンインタフェース(押しボタンスイッチ)により構成されている。制御部22は、集積回路により構成されている。信号送信部23は、無線モジュールにより構成されている。ユーザーにより操作入力部21が操作されたとき、この操作により入力された要求が制御部22により検出される。そして、制御部22の制御により同要求に基づく操作信号が信号送信部23から送信される。この操作信号には、遠隔操作機器2の識別IDが含まれている。
【0028】
図3に示されるように、アクセスポイント3には、遠隔操作機器2から送信された操作信号を受信する信号受信部31と、サーバー4に電気信号を出力する信号出力部33と、信号出力部33を制御する制御部32とが設けられている。信号受信部31は、無線モジュールにより構成されている。信号出力部33は、ハードウェアインタフェースにより構成されている。制御部32は、集積回路により構成されている。
【0029】
図4に示されるように、サーバー4には、アクセスポイント3から信号が入力される信号入力部41と、照明器具5に指令信号を出力する信号出力部44と、信号出力部44を制御する制御部42と、各種の情報を記憶する記憶部43とが設けられている。信号入力部41および信号出力部44は、ハードウェアインタフェースにより構成されている。制御部42は、集積回路により構成されている。アクセスポイント3からの信号が信号入力部41に入力されたとき、この信号が制御部42により検出される。このとき、制御部42においては、検出された信号と記憶部43の制御対象情報とに基づいて遠隔操作機器2の制御対象が決定される。そして、制御部42の制御により同制御対象に対する指令信号が信号出力部44から出力される。
【0030】
図5に、記憶部43に記憶されている制御対象情報の一例を示す。
制御システム1においては、制御対象情報に基づいて以下のように遠隔操作機器2の制御対象が設定される。
・識別ID「SW1」の遠隔操作機器2Aがアクセスポイント3Aにアクセスしたとき、照明器具5A,5Bが制御対象として設定される。
・識別ID「SW1」の遠隔操作機器2Aがアクセスポイント3Bにアクセスしたとき、照明器具5C,5Dが制御対象として設定される。
・識別ID「SW1」の遠隔操作機器2Aがアクセスポイント3Cにアクセスしたとき、照明器具5E,5Fが制御対象として設定される。
・識別ID「SW2」の遠隔操作機器2Bがアクセスポイント3A〜3Cの少なくとも1つにアクセスしたとき、照明器具5A〜5Fが制御対象として設定される。
【0031】
図6に示されるように、照明器具5には、サーバー4から指令信号が入力される信号入力部51と、LED電球により構成される光源53と、光源53を制御する制御部52とが設けられている。信号入力部51は、ハードウェアインタフェースにより構成されている。制御部52は、集積回路により構成されている。
【0032】
図7を参照して、制御システム1の動作について説明する。
ステップS1において、ユーザーにより遠隔操作機器2が操作されたとき、すなわち照明器具5の遠隔操作の要求が入力されたとき、遠隔操作機器2により操作信号が送信される。
【0033】
ステップS2において、遠隔操作機器2から送信された操作信号をアクセスポイント3が受信したとき、操作信号を受信したアクセスポイント3により操作信号の情報がサーバー4に出力される。
【0034】
ステップS3において、アクセスポイント3から出力された情報をサーバー4が検出したとき、サーバー4により記憶部43の制御対象情報に基づいて制御対象が決定される。具体的には、サーバー4の制御部42は、操作信号に含まれる遠隔操作機器2の識別情報、および操作信号に含まれる情報を出力したアクセスポイント3の情報を取得する。そして、これらの情報に基づいて、操作信号を送信した遠隔操作機器2および操作信号を受信したアクセスポイント3を特定する。そして、特定した遠隔操作機器2およびアクセスポイント3の組み合わせと、同組み合わせに対応する制御対象情報とに基づいて遠隔操作機器2の制御対象を決定する。
【0035】
ステップS4において、サーバー4により制御対象の照明器具5に対する指令信号が出力される。
ステップS5において、指令信号が照明器具5に入力されたとき、この照明器具5において指令信号に応じた動作が行われる。例えば、点灯している光源53を消灯させる動作、または消灯している光源53を点灯させる動作が行われる。
【0036】
(実施形態の効果)
本実施形態の制御システム1によれば以下の効果が得られる。
(1)制御システム1においては、遠隔操作機器2が複数のアクセスポイント3A〜3Cの少なくとも1つにアクセスしたとき、制御対象情報に基づいて複数の照明器具5A〜5Fの少なくとも1つの制御が行われる。この構成によれば、サーバー4に記憶されている制御対象情報を更新することにより、遠隔操作機器2がアクセスするアクセスポイント3と遠隔操作の制御対象となる照明器具5との関係を変更することができる。このため、当該制御システム1の導入後において同関係を容易に変更することができる。
【0037】
(2)制御システム1においては、遠隔操作機器2毎に制御対象情報が管理されている。この構成によれば、遠隔操作機器2Aがアクセスするアクセスポイント3と制御対象となる照明器具5との関係と、遠隔操作機器2Bがアクセスするアクセスポイント3と制御対象となる照明器具5との関係とを互いに異なるものに設定することができる。すなわち、遠隔操作機器2Aがアクセスポイント3Aにアクセスしたときに遠隔操作される照明器具5と、遠隔操作機器2Bがアクセスポイント3Aにアクセスしたときに遠隔操作される照明器具5とを異ならせることができる。このため、遠隔操作機器2を所持するユーザーのニーズに応じて上記関係を容易に変更することができる。
【0038】
(3)制御システム1においては、制御対象情報がサーバー4の記憶部43に記憶されている。この構成によれば、制御対象情報をサーバー4において一元的に管理することができる。このため、制御対象情報の登録および保守を容易に行うことができる。
【0039】
(4)制御システム1においては、遠隔操作機器2に識別IDが設定されている。この構成によれば、遠隔操作機器2のアクセスポイント3との通信履歴と識別IDとに基づいて、遠隔操作機器2が存在する場所を個別に把握することができる。
【0040】
(第2実施形態)
図8〜図11を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態の制御システム1は、第1実施形態の制御システム1の一部を変更したものとして構成されている。このため、第1実施形態の制御システム1と共通する構成については同一の符号を付し、その説明の一部または全部を省略する。
【0041】
図8に示されるように、本実施形態の制御システム1は、アクセスポイント3によりバス型ネットワークが構成されている。すなわち、第1実施形態の制御システム1のサーバー4が省略されている。
【0042】
アクセスポイント3A〜3Cは、通信ケーブルC3により互いに接続されている。照明器具5A,5Bは、通信ケーブルC4によりアクセスポイント3Aに接続されている。また照明器具5C,5Dは、通信ケーブルC5によりアクセスポイント3Bに接続されている。また照明器具5E,5Fは、通信ケーブルC6によりアクセスポイント3Cに接続されている。
【0043】
図9に示されるように、アクセスポイント3には、信号受信部31、制御部32、および信号出力部33に加えて、各種の情報を記憶する記憶部34と、信号の入出力を行う信号入出力部35とがさらに設けられている。信号出力部33および信号入出力部35は、ハードウェアインタフェースにより構成されている。信号入出力部35は、当該アクセスポイント3とは別のアクセスポイント3に対して信号を出力すること、および同別のアクセスポイント3が出力した信号を受信することができる。なお、当該アクセスポイント3をアクセスポイント3Aとしたときには、アクセスポイント3B,3Cが別のアクセスポイントとなる。また、当該アクセスポイント3をアクセスポイント3Bとしたときには、アクセスポイント3A,3Cが別のアクセスポイントとなる。また、当該アクセスポイント3をアクセスポイント3Cとしたときには、アクセスポイント3A,3Bが別のアクセスポイントとなる。
【0044】
図10に、記憶部34に記憶されている制御対象情報の一例を示す。
制御システム1においては、制御対象情報に基づいて以下のように遠隔操作機器2の制御対象が設定される。
・識別ID「SW1」の遠隔操作機器2Aがアクセスポイント3Aにアクセスしたとき、照明器具5A,5Bが制御対象として設定される。
・識別ID「SW2」の遠隔操作機器2Bがアクセスポイント3Aにアクセスしたとき、照明器具5A〜5Fが制御対象として設定される。
・識別ID「SW1」の遠隔操作機器2Aがアクセスポイント3Bにアクセスしたとき、照明器具5C,5Dが制御対象として設定される。
・識別ID「SW2」の遠隔操作機器2Bがアクセスポイント3Bにアクセスしたとき、照明器具5A〜5Fが制御対象として設定される。
・識別ID「SW1」の遠隔操作機器2Aがアクセスポイント3Cにアクセスしたとき、照明器具5E,5Fが制御対象として設定される。
・識別ID「SW2」の遠隔操作機器2Bがアクセスポイント3Cにアクセスしたとき、照明器具5A〜5Fが制御対象として設定される。
【0045】
図11を参照して、制御システム1の動作について説明する。
ステップS11において、ユーザーにより遠隔操作機器2が操作されたとき、すなわち照明器具5の遠隔操作の要求が入力されたとき、遠隔操作機器2により操作信号が送信される。
【0046】
ステップS12において、遠隔操作機器2から送信された操作信号をアクセスポイント3が受信する。
ステップS13において、アクセスポイント3の制御部32により遠隔操作機器2の制御対象が決定される。制御部32は、操作信号に含まれる遠隔操作機器2の識別情報を取得し、操作信号を送信した遠隔操作機器2を同識別情報により特定する。そして、遠隔操作機器2とアクセスポイント3との組み合わせと、同組み合わせに対応する制御対象情報とに基づいて制御対象を決定する。
【0047】
ステップS14において、ステップS13で決定した制御対象を制御することができるか否かを判断する。制御対象を制御できる旨判断したとき、ステップS16に移行する。一方、制御対象を制御できない旨判断したとき、ステップS15に移行する。
【0048】
ステップS15において、ステップS13で決定した制御対象を制御可能な他のアクセスポイント3に操作信号を転送する。例えば、遠隔操作機器2Bがアクセスポイント3Aにアクセスしたとき、すなわち制御対象が照明器具5A〜5Fのとき、操作信号がアクセスポイント3Aからアクセスポイント3B,3Cに転送される。また、遠隔操作機器2Bがアクセスポイント3Bにアクセスしたとき、すなわち制御対象が照明器具5A〜5Fのとき、操作信号がアクセスポイント3Bからアクセスポイント3A,3Cに転送される。また、遠隔操作機器2Bがアクセスポイント3Cにアクセスしたとき、すなわち制御対象が照明器具5A〜5Fのとき、操作信号がアクセスポイント3Cからアクセスポイント3A,3Bに転送される。
【0049】
ステップS16において、アクセスポイント3から制御対象の照明器具5に対する指令信号が出力される。
ステップS17において、指令信号が照明器具5に入力されたとき、この照明器具5において指令信号に応じた動作が行われる。例えば、点灯している光源53を消灯させる動作、または消灯している光源53を点灯させる動作が行われる。
【0050】
(実施形態の効果)
本実施形態の制御システム1によれば、第1実施形態の(1)、(2)および(4)の効果に加えて、以下の(5)の効果が得られる。
【0051】
(5)制御システム1においては、制御対象情報がアクセスポイント3A〜3Cに記憶されている。この構成によれば、サーバー4を用いなくとも制御対象情報を管理することが可能になる。
【0052】
(第3実施形態)
図11〜図14を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。なお、本実施形態の制御システム1は、第2実施形態の制御システム1の一部を変更したものとして構成されている。このため、第2実施形態の制御システム1と共通する構成については同一の符号を付し、その説明の一部または全部を省略する。
【0053】
図12に示されるように、遠隔操作機器2には、各種の情報を記憶する記憶部24が設けられている。記憶部24には、制御対象情報が記憶されている。
図13に示されるように、制御部22には記憶部24が接続されている。信号送信部23から送信される操作信号には、記憶部34に記憶されている制御対象情報が含まれる。
【0054】
図14に、遠隔操作機器2の記憶部24に記憶されている制御対象情報を示す。
制御システム1においては、制御対象情報に基づいて以下のように遠隔操作機器2の制御対象が設定される。
・識別ID「SW1」の遠隔操作機器2Aがアクセスポイント3Aにアクセスしたとき、照明器具5A,5Bが制御対象として設定される。
・識別ID「SW1」の遠隔操作機器2Aがアクセスポイント3Bにアクセスしたとき、照明器具5C,5Dが制御対象として設定される。
・識別ID「SW1」の遠隔操作機器2Aがアクセスポイント3Cにアクセスしたとき、照明器具5E,5Fが制御対象として設定される。
・識別ID「SW2」の遠隔操作機器2Bがアクセスポイント3A〜3Cの少なくとも1つにアクセスしたとき、照明器具5A〜5Fが制御対象として設定される。
【0055】
図11を参照して、制御システム1の動作について説明する。なお、制御システム1の動作について、ステップ13以外は第2実施形態の制御システム1と同様の内容となるため、ここでは相違する点のみを説明する。
【0056】
ステップS13において、アクセスポイント3の制御部32により遠隔操作機器2の制御対象が決定される。制御部32は、操作信号に含まれる遠隔操作機器2の制御対象情報を取得する。そして、遠隔操作機器2とアクセスポイント3との組み合わせと、同組み合わせに対応する制御対象情報とに基づいて制御対象を決定する。
【0057】
(実施形態の効果)
本実施形態の制御システム1によれば、第1実施形態の(1)、(2)および(4)の効果に加えて、以下の(6)の効果が得られる。
【0058】
(6)制御システム1においては、制御対象情報が遠隔操作機器2の記憶部24に記憶されている。この構成によれば、サーバー4を用いなくとも制御対象情報を管理することができる。
【0059】
(第4実施形態)
図15を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。なお、本実施形態の制御システム1は、第1実施形態の制御システム1の一部を変更したものとして構成されている。このため、第1実施形態の制御システム1と共通する構成については同一の符号を付し、その説明の一部または全部を省略する。
【0060】
図15に示されるように、本実施形態の遠隔操作機器2には、特定の設備機器を操作するための操作入力部25がさらに設けられている。ここでは、照明器具5A〜5Fのうちの照明器具5C,5Dが特定の設備機器として設定されている。操作入力部25は、マンマシンインタフェース(押しボタンスイッチ)により構成されている。制御部22は、操作入力部25の操作に基づいて照明器具5C,5Dの遠隔操作の要求が入力されたことを検出したとき、信号送信部23から特定機器操作信号を送信させる。特定機器操作信号には、制御対象を照明器具5C,5Dに指定する制御機器指定情報が含まれている。
【0061】
アクセスポイント3の信号受信部31は、特定機器操作信号を受信したとき、受信した特定機器操作信号に基づいて、特定機器操作信号に含まれる制御機器指定情報を電気信号として信号出力部33からサーバー4に出力させる。
【0062】
サーバー4の制御部42は、信号入力部41に入力された特定機器操作信号から制御機器指定情報を取得する。そして、記憶部43に記憶されている制御対象情報を用いることなく制御対象に対する指令信号を信号出力部44から出力させる。この指令信号は、制御機器指定情報により指定されている照明器具5C,5Dに対して出力される。
【0063】
(実施形態の効果)
本実施形態の制御システム1によれば、第1実施形態の(1)〜(4)の効果に加えて、以下の(7)の効果が得られる。
【0064】
(7)例えば、遠隔操作機器2がアクセスポイント3Aのみにアクセスすることが可能な状況において、照明器具5C,5Dの操作を行う必要が生じたとき、操作入力部25が設けられていない遠隔操作機器2においては次の問題が生じる。すなわち、遠隔操作機器2がアクセスポイント3Aにアクセスしたときの制御対象に照明器具5C,5Dが含まれていないため、照明器具5C,5Dを制御することができない。
【0065】
一方、本実施形態の制御システム1においては、遠隔操作機器2に操作入力部25が設けられているため、操作入力部25の操作に基づいてアクセスポイント3にアクセスすることにより、特定の設備機器(照明器具5C,5D)を制御することができる。このため、上記で想定した状況において遠隔操作機器2の操作により照明器具5C,5Dを制御することができる。
【0066】
(第5実施形態)
図16および図17を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。なお、本実施形態の制御システム1は、第2実施形態の制御システム1の一部を変更したものとして構成されている。このため、第2実施形態の制御システム1と共通する構成については同一の符号を付し、その説明の一部または全部を省略する。
【0067】
図16に示されるように、本実施形態の遠隔操作機器2には、アクセスポイント3から送信される信号を受信する信号受信部26と、信号受信部26で受信した情報を表示する表示部27とがさらに設けられている。信号受信部26は、無線モジュールにより構成されている。表示部27には、LED(Light Emitting Diode)およびLCD(Liquid Crystal Display)が設けられている。制御部22は、信号受信部26が受信した信号から、照明器具5の動作状態を示す機器動作情報、および遠隔操作機器2とアクセスポイント3との通信履歴を示す通信履歴情報を取得する。そして、取得した機器動作情報および通信履歴情報に基づいて表示部27の制御を行う。表示部27のLEDには、制御対象の照明器具5の機器動作情報が表示される。また表示部27のLCDには、文字等の画像として通信履歴情報が表示される。
【0068】
図17に示されるように、本実施形態のアクセスポイント3には、機器動作情報および通信履歴情報を信号として電波により送信する信号送信部36が設けられている。信号送信部36は、無線モジュールにより構成されている。制御部32は、機器動作情報および通信履歴情報を含む信号を信号送信部36からアクセスポイント3に送信させる。
【0069】
(実施形態の効果)
本実施形態の制御システム1によれば、第1実施形態の(1)、(2)および(4)の効果、ならびに第2実施形態の(5)の効果に加えて、以下の(8)および(9)の効果が得られる。
【0070】
(8)制御システム1においては、機器動作情報が遠隔操作機器2の表示部27に表示される。この構成によれば、遠隔操作機器2のユーザーが視認することのできない場所にある照明器具5について、その動作状態を把握することができる。
【0071】
(9)制御システム1においては、通信履歴情報が遠隔操作機器2の表示部27に表示される。この構成によれば、複数の照明器具5A〜5Fのうちのいずれの照明器具5を操作したかを遠隔操作機器2のユーザーが容易に確認することができる。
【0072】
(第6実施形態)
図18を参照して、本発明の第6実施形態について説明する。なお、本実施形態の制御システム1は、第5実施形態の制御システム1の一部を変更したものとして構成されている。また遠隔操作機器2については、第2実施形態の遠隔操作機器2の一部を変更したものとして構成されている。このため、第2および第5実施形態の制御システム1と共通する構成については同一の符号を付し、その説明の一部または全部を省略する。
【0073】
図18に示されるように、本実施形態の遠隔操作機器2には、信号受信部26が受信した情報を音声として出力する音声出力部28と、操作入力部21により入力された遠隔操作の操作内容を認識する音声認識部29とがさらに設けられている。操作入力部21は、マイクにより構成されている。音声出力部28は、スピーカーにより構成されている。音声認識部29は、集積回路により構成されている。制御部22は、音声認識部29による音声の認識結果に基づいて、照明器具5の遠隔操作の要求が入力されたことを検出したとき、信号送信部23から操作信号を送信させる。また、遠隔操作機器2により照明器具5が遠隔操作されたときの遠隔操作機器2の位置情報、すなわちアクセスポイント3に通信したときの遠隔操作機器2の位置情報について、これを通信履歴情報として音声出力部28から出力させる。
【0074】
(実施形態の効果)
本実施形態の制御システム1によれば、第1実施形態の(1)、(2)および(4)の効果、ならびに第2実施形態の(5)の効果に加えて、以下の(10)および(11)の効果が得られる。
【0075】
(10)制御システム1においては、音声出力部28が遠隔操作機器2に設けられている。この構成によれば、アクセスポイント3との通信履歴と識別IDとに基づいて把握した遠隔操作機器2の位置情報を音声で出力することにより、ユーザーが衣服等の中に遠隔操作機器2を所持しているときにも同位置情報をユーザーに報知することができる。
【0076】
(11)制御システム1においては、音声認識部29が遠隔操作機器2に設けられている。この構成によれば、ユーザーが手で遠隔操作機器2を操作することが困難な状況においても同遠隔操作機器2を用いて照明器具5を遠隔操作することができる。
【0077】
(第7実施形態)
図19を参照して、本発明の第7実施形態について説明する。なお、本実施形態の制御システム1は、第1実施形態の制御システム1の一部を変更したものとして構成されている。このため、第1実施形態の制御システム1と共通する構成については同一の符号を付し、その説明の一部または全部を省略する。
【0078】
図19に示されるように、本実施形態の制御システム1には、火災報知システム6が接続されている。火災報知システム6は、区域1Aに設けられた火災検知部7A、区域1Bに設けられた火災検知部7B、および区域1Cに設けられた火災検知部7Cのそれぞれに接続されている。また火災報知システム6は、火災検知部7A〜7Cのいずれかが火災を検知したとき、建築物の管理者等に火災が発生したことを報知するとともに火災が発生したことを示す火災情報をサーバー4に出力する。
【0079】
サーバー4は、アクセスポイント3と双方向通信を行うことができる。そして、火災報知システム6から火災情報が入力されたとき、火災情報を含む信号をアクセスポイント3A〜3Cに出力する。またサーバー4は、火災発生時の避難経路に対応した照明器具5を点灯させるための指令信号を照明器具5に対して出力する。この指令信号は、火災情報に基づいて作成される。
【0080】
アクセスポイント3は、火災情報を電波として遠隔操作機器2に送信する。なお、火災情報の送信は、上記第5実施形態の機器動作情報および通信履歴情報の送信に準じた態様で行われる。
【0081】
遠隔操作機器2は、アクセスポイント3から送信された火災情報を受信する。そして、火災発生場所の情報および火災発生時の避難経路の情報を表示する。なお、火災情報の受信は、上記第5実施形態の機器動作情報および通信履歴情報の受信に準じた態様で行われる。また、火災情報の表示は、上記第5実施形態の通信履歴情報の表示に準じた態様で行われる。
【0082】
上記制御システム1の構成によれば、火災検知部7A〜7Cのいずれかにより火災が検知されたとき、照明器具5により避難経路が示される。また、火災発生場所および避難経路が遠隔操作機器2によりユーザーに提供される。
【0083】
(実施形態の効果)
本実施形態の制御システム1によれば、第1実施形態の(1)〜(4)の効果に加えて、以下の(12)の効果が得られる。
【0084】
(12)制御システム1においては、火災報知システム6からの情報に基づいて、遠隔操作機器2および照明器具5の制御が行われる。そして、火災発生場所の情報および火災発生時の避難経路の情報が遠隔操作機器2から出力される。
【0085】
この構成によれば、照明器具5のスイッチとしての機能および火災報知器等としての機能が1つの遠隔操作機器2に設けられているため、同遠隔操作機器2の実用性がより高いものとなる。
【0086】
(その他の実施形態)
なお、本発明の実施態様は上記各実施形態に限られるものではなく、例えば以下に示すように変更することもできる。また以下の変形例は、上記各実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
【0087】
・上記第1実施形態において、アクセスポイント3とサーバー4と照明器具5とによりバス型ネットワークを構成することもできる。この構成によれば、ネットワーク構成を簡素化することができる。
【0088】
・上記第2実施形態において、1つのアクセスポイント3に接続される照明器具5の数は2つに限られない。すなわち、1つのアクセスポイント3に少なくとも1つの照明器具5が接続される構成であれば、接続される照明器具5の数は適宜変更することができる。
【0089】
・上記第4実施形態の構成を上記第1実施形態以外の実施形態に適用することもできる。例えば、第2実施形態の遠隔操作機器2に操作入力部25を設けることもできる。
・上記第4実施形態において、押しボタンスイッチにより構成される操作入力部25に代えて、タッチパネルにより構成される操作入力部25を用いることもできる。また、操作入力部21および操作入力部25を併せてタッチパネルに変更することにより、マンマシンインターフェースを共通化することもできる。
【0090】
・上記第5実施形態の構成を上記第2実施形態以外の実施形態に適用することもできる。例えば、第1実施形態の遠隔操作機器2に表示部27を設けることもできる。この場合には、アクセスポイント3またはサーバー4から通信履歴等の情報が送信されるとともに、この情報が遠隔操作機器2により受信される。
【0091】
・上記第5実施形態において、表示部27を構成するLEDおよびLCDの一方を省略することもできる。すなわち、照明器具5の機器動作情報、および遠隔操作機器2とアクセスポイント3との通信履歴情報の少なくとも一方を表示部27に表示しない構成に変更することもできる。
【0092】
・上記第6実施形態の構成を上記第2実施形態以外の実施形態に適用することもできる。例えば、第1実施形態の遠隔操作機器2に音声認識部29を設けることにより、同第1実施形態の操作入力部21をマイクとして構成することもできる。また、第1実施形態の遠隔操作機器2に音声出力部28を設けることもできる。この場合には、アクセスポイント3またはサーバー4から通信履歴等の情報が送信されるとともに、この情報が遠隔操作機器2により受信される。
【0093】
・上記第7実施形態において、上記第6実施形態の音声による遠隔操作機器2Aの位置情報の出力に準じて、火災発生場所の情報および火災発生時の避難経路の情報を遠隔操作機器2により音声として出力することもできる。
【0094】
・上記第7実施形態において、火災報知システム6からの情報に基づく遠隔操作機器2および照明器具5の制御の一方を省略することもできる。
・上記第7実施形態の構成を上記第1実施形態以外の実施形態に適用することもできる。例えば、上記第2実施形態のアクセスポイント3に火災報知システム6を接続することもできる。
【0095】
・上記各実施形態において、押しボタンスイッチにより構成される操作入力部21に代えて、タッチパネルにより構成される操作入力部21を用いることもできる。
・上記各実施形態において、遠隔操作機器2が2つ以上のアクセスポイント3に同時にアクセスする構成に変更することもできる。
【0096】
・上記各実施形態において、遠隔操作機器2の制御対象となる設備機器を照明器具5以外のものに変更することもできる。例えば、設備機器として、空調機を用いることもできる。
【符号の説明】
【0097】
1…設備機器制御システム、2,2A,2B…遠隔操作機器、3,3A〜3C…アクセスポイント、4…サーバー、5,5A〜5F…照明器具(設備機器)、6…火災報知システム、27…表示部、28…音声出力部、29…音声認識部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯可能な遠隔操作機器と、この遠隔操作機器との無線通信が可能な複数のアクセスポイントと、前記遠隔操作機器の操作により制御される複数の設備機器とを備える設備機器制御システムにおいて、
前記遠隔操作機器と前記複数のアクセスポイントの1つとの組み合わせと、この組み合わせに対応して制御される前記複数の設備機器の少なくとも1つとの関係を制御対象情報として、
前記遠隔操作機器が前記複数のアクセスポイントの少なくとも1つにアクセスしたとき、前記制御対象情報に基づいて前記複数の設備機器の少なくとも1つの制御が行われること
を特徴とする設備機器制御システム。
【請求項2】
請求項1に記載の設備機器制御システムにおいて、
この設備機器制御システムには、前記遠隔操作機器として個別に携帯可能な複数の遠隔操作機器が設けられていること、
ならびに、前記複数の遠隔操作機器毎に前記制御対象情報が管理されること
を特徴とする設備機器制御システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の設備機器制御システムにおいて、
この設備機器制御システムには、前記複数の設備機器の制御を行うサーバーが設けられていること、
前記複数のアクセスポイントのそれぞれが前記サーバーに接続されていること、
ならびに、前記制御対象情報が前記サーバーに記憶されていること
を特徴とする設備機器制御システム。
【請求項4】
請求項1または2に記載の設備機器制御システムにおいて、
前記複数のアクセスポイントのそれぞれが前記複数のアクセスポイントの少なくとも1つとの間で通信できること、
ならびに、前記制御対象情報が前記複数のアクセスポイントの少なくとも1つに記憶されていること
を特徴とする設備機器制御システム。
【請求項5】
請求項1または2に記載の設備機器制御システムにおいて、
前記複数のアクセスポイントのそれぞれが前記複数のアクセスポイントの少なくとも1つとの間で通信できること、
ならびに、前記制御対象情報が前記遠隔操作機器に記憶されていること
を特徴とする設備機器制御システム。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の設備機器制御システムにおいて、
前記遠隔操作機器が特定の操作に基づいて前記複数のアクセスポイントの少なくとも1つにアクセスするとき、前記複数の設備機器のうちの特定の設備機器が制御されること、
ならびに、前記複数の設備機器のうちの1つまたは複数が前記特定の設備機器として設定されていること
を特徴とする設備機器制御システム。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の設備機器制御システムにおいて、
前記複数のアクセスポイントの少なくとも1つから受信した情報を表示する表示部が前記遠隔操作機器に設けられていること
を特徴とする設備機器制御システム。
【請求項8】
請求項7に記載の設備機器制御システムにおいて、
前記複数の設備機器の少なくとも1つの動作状態を機器動作情報とし、前記遠隔操作機器と前記複数のアクセスポイントの少なくとも1つとの通信履歴を通信履歴情報として、前記機器動作情報および前記通信履歴情報の少なくとも一方が前記表示部に表示されること
を特徴とする設備機器制御システム。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一項に記載の設備機器制御システムにおいて、
前記遠隔操作機器に個体識別情報が設定されていること
ことを特徴とする設備機器制御システム。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載の設備機器制御システムにおいて、
音声を出力する音声出力部が前記遠隔操作機器に設けられていること
を特徴とする設備機器制御システム。
【請求項11】
請求項1〜9のいずれか一項に記載の設備機器制御システムにおいて、
音声を認識する音声認識部が前記遠隔操作機器に設けられていること、
ならびに、前記音声認識部の認識情報に基づいて前記遠隔操作機器から前記複数のアクセスポイントの少なくとも1つに信号が送信されること
を特徴とする設備機器制御システム。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の設備機器制御システムにおいて、
火災報知システムから受信した情報に基づいて前記遠隔操作機器および前記複数の設備機器の少なくとも一方の制御が行われること
を特徴とする設備機器制御システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate


【公開番号】特開2012−160890(P2012−160890A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−18905(P2011−18905)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】