説明

設計支援装置、設計支援方法および設計支援プログラム

【課題】比較的少ない情報で設計対象の回路の検証を可能とすること。
【解決手段】設計支援装置1は、抽出部1aと、作成部1bと、修正部1cとを有している。抽出部1aは、複数の層2a〜2cを有する基板モデル2の層2aに配置される一対の信号伝送回路モデル3a、3bの信号伝送に関連する範囲2dを、電源層およびグランド層から抽出する。作成部1bは、与えられる制約条件に基づいて、抽出部1aにより抽出された範囲2dを加工した層モデル2fを作成する。修正部1cは、作成された層モデル2fに基づいて、基板モデル2を修正する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は設計支援装置、設計支援方法および設計支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の積層基板を有する半導体集積回路等において信号の伝送が行われると、電源層またはグランド(GND)層に信号電流とは逆方向に電流(以下「リターン電流」と言う)が流れることが知られている。
【0003】
電源層またはGND層にスリットが存在する等の理由により、リターン電流の経路が信号電流の経路と一致しない箇所では、電磁界が不連続となる上、この箇所から電磁界が広がる。従って、リターン電流の経路が、信号伝送の経路から外れると、ノイズが発生することが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−226566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、半導体集積回路の機能の増加により、回路内の信号数が増えた結果、半導体集積回路の消費電流が増大している。また、回路動作の高速化によりタイミングマージンが減少する傾向にある。
【0006】
回路設計において、リターン電流の経路を考慮した回路シミュレーションを行って、リターン電流と信号電流との不一致により発生するノイズが設計対象の回路の動作に与える影響を事前に検証しておくことが好ましい。
【0007】
リターン電流経路を考慮した回路シミュレーションを行う際には、設計対象の回路の全ての電流の経路の情報を入手して行う方法は知られている。
しかしながら、設計の初期段階では、全ての経路情報を入手することが困難な場合がある。
【0008】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、比較的少ない情報で設計対象の回路の検証を可能とする設計支援装置、設計支援方法および設計支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、開示の設計支援装置が提供される。この設計支援装置は、抽出部と、作成部と、修正部とを有している。
抽出部は、複数の層を有する基板モデルの所定の層に配置される一対の信号伝送回路モデルの信号伝送に関連する範囲を、電源層およびグランド層から抽出する。
【0010】
作成部は、与えられる制約条件に基づいて、抽出部により抽出された範囲を加工した層モデルを作成する。
修正部は、作成された層モデルに基づいて、基板モデルを修正する。
【発明の効果】
【0011】
比較的少ない情報で設計対象の回路の検証を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1の実施の形態の設計支援装置の概要を示す図である。
【図2】第2の実施の形態の設計支援装置のハードウェアの一構成例を示す図である。
【図3】第2の実施の形態の設計支援装置の機能を示すブロック図である。
【図4】設計対象回路の一例を示す図である。
【図5】設計支援装置の全体処理を示すフローチャートである。
【図6】プリント基板モデル修正処理を示すフローチャートである。
【図7】リファレンス切り出し範囲の抽出を説明する図である。
【図8】切り出し範囲で作成したリファレンスモデルの一例を示す図である。
【図9】リファレンス迂回モデルの作成例を示す図である。
【図10】リファレンス乗換モデルの作成例を示す図である。
【図11】半導体モジュールの修正処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、実施の形態の設計支援装置について説明し、その後、実施の形態をより具体的に説明する。
【0014】
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態の設計支援装置の概要を示す図である。
実施の形態の設計支援装置(コンピュータ)1は、回路間で伝送される信号波形にノイズが与える影響をシミュレーションにより検証するモデルを作成する装置である。
【0015】
設計支援装置1は、抽出部1aと、作成部1bと、修正部1cとを有している。
抽出部1aは、複数の層を有する基板モデルの所定の層に配置される一対の信号伝送回路モデルの信号伝送に関連する範囲を、電源層およびグランド層から抽出する。
【0016】
基板モデルとしては、例えば、ドライバI/O、レシーバI/Oを配置する基板モデルや、ドライバのパッケージ、レシーバのパッケージの基板モデルや、プリント基板(PCB)の基板モデル等が挙げられる。
【0017】
図1では、基板モデル2を図示している。基板モデル2は、紙面手前側から紙面奧側に向かって層2a、2b、2cを有している。層2a上には、一対の信号伝送回路モデル3a、3bが配置されている。層2bは、層2aに隣接する層であり、例えば、GND層である。また、層2cは、層2bに隣接する層であり、例えばGND層である。なお、図1では説明の都合上、電源層の図示を省略している。
【0018】
信号伝送回路モデル3a、3bの各信号入出力端子は、信号線3cによって接続されている。また、信号伝送回路モデル3a、3bのGND端子は、図示しないビア(via)により層2bに接続されている。
【0019】
信号伝送回路モデル3aから信号伝送回路モデル3bに信号線3cを介して信号が伝送される場合、リターン電流は、信号伝送回路モデル3b、層2aのGND線、ビア、層2b、ビア、層2aのGND線、信号伝送回路モデル3aの順に流れる。
【0020】
抽出部1aは、例えば、信号線3cを伝送する信号により発生する電磁界の影響を受ける層2bの所定範囲2dを抽出することができる。
作成部1bは、与えられる制約条件に基づいて、抽出部1aにより抽出された範囲2dを加工した層モデルを作成する。例えば、範囲2dにスリットが存在し、層2b内にてスリットを迂回する経路を作成するという制約条件が与えられた場合、作成部1bは、リターン電流が、層2b内でスリット2eを迂回する層モデルを作成する。図1では、範囲2dを2つに分割するようにスリット2eが存在する場合を示している。この場合、作成部1bは、スリット2e部分を切り抜いた層2bの層モデル2fを作成することができる。
【0021】
また、図示していないが、他の例として、範囲2dにスリットが存在し、他の層2cを経由してスリットを迂回する経路を作成するという制約条件が与えられた場合、作成部1bは、他の層2cを経由してスリット2eを迂回する層モデルを作成することができる。
【0022】
修正部1cは、作成された層モデル2fに基づいて、基板モデル2を修正する。
図1では、基板モデル2を修正した結果、スリット2e部分を切り抜いた層2bのモデルを備える基板モデル4を図示している。
【0023】
設計者は、この基板モデル4に対し、ノイズの発生を検証することで、リターン電流の迂回を考慮した検証結果を得ることができる。すなわち、基板モデル2に対するリターン電流経路の情報を予め入手しておかなくてもノイズの発生を検証することができる。
【0024】
なお、抽出部1a、作成部1b、修正部1cは、設計支援装置1が有するCPU(Central Processing Unit)が備える機能により実現することができる。また、抽出部1a、作成部1b、修正部1cが処理を行う過程で一時的に作成したデータおよび処理を行った結果得られたデータは、設計支援装置1が有するRAM(Random Access Memory)やHDD(HDD:Hard Disk Drive)等が備えるデータ記憶領域に記憶することができる。
【0025】
以下、実施の形態をより具体的に説明する。
<第2の実施の形態>
図2は、第2の実施の形態の設計支援装置のハードウェアの一構成例を示す図である。
【0026】
設計支援装置10は、CPU101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス108を介してRAM102と複数の周辺機器が接続されている。
RAM102は、設計支援装置10の主記憶装置として使用される。RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。
【0027】
バス108に接続されている周辺機器としては、HDD103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、光学ドライブ装置106、および通信インタフェース107がある。
【0028】
HDD103は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD103は、設計支援装置10の二次記憶装置として使用される。HDD103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、二次記憶装置としては、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置を使用することもできる。
【0029】
グラフィック処理装置104には、モニタ104aが接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ104aの画面に表示させる。モニタ104aとしては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置等が挙げられる。
【0030】
入力インタフェース105には、キーボード105aとマウス105bとが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード105aやマウス105bから送られてくる信号をCPU101に送信する。なお、マウス105bは、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボール等が挙げられる。
【0031】
光学ドライブ装置106は、レーザ光などを利用して、光ディスク200に記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク200は、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク200には、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。
【0032】
通信インタフェース107は、ネットワーク100に接続されている。通信インタフェース107は、ネットワーク100を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行う。
【0033】
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
このようなハードウェア構成の設計支援装置10内には、以下のような機能が設けられる。
【0034】
図3は、第2の実施の形態の設計支援装置の機能を示すブロック図である。
設計支援装置10は、層構成条件受付部11と、配置条件判定部12と、リファレンス切り出し範囲抽出部13と、リファレンスモデル作成部14と、モデル修正部15と、モデル接続部16とを有している。
【0035】
層構成条件受付部11は、設計者のキーボード105aやマウス105b等を用いた設計対象回路の層の構成条件に関する入力を受け付ける。設計対象回路としては、プリント基板(PCB)、半導体パッケージ、半導体モジュールおよびこれらの任意の組み合わせ等が挙げられる。
【0036】
図4は、設計対象回路の一例を示す図である。
図4に示す設計対象回路50は、プリント基板と、半導体パッケージとを組み合わせた回路である。すなわち、設計対象回路50は、層51a、51b、51c、51dで構成されるプリント基板モデル51と、層51a上に配置された半導体パッケージモデル52a、52bとを有している。
【0037】
層51aは、信号配線パターンとGNDパターンとが混在した層である。層51cは、いわゆるベタGND層を構成している。層51dは、信号配線パターンが配置された信号層である。
【0038】
半導体パッケージモデル52aは、半導体モジュールモデル521aを有している。半導体パッケージモデル52bは、半導体モジュールモデル521bを有している。
半導体モジュールモデル521aは、半導体パッケージモデル52a内の信号線を介して信号を半導体モジュールモデル521bに出力する。
【0039】
また、図4には、層51aと層51dを電気的に接続するビアV1〜V4と、層51aと層51cを電気的に接続するビアV5、V6を図示している。ビアV5は、ビアV1、V2の近傍に、ビアV1、V2に沿って配置されている。ビアV6は、ビアV3、V4の近傍に、ビアV3、V4に沿って配置されている。
【0040】
半導体モジュールモデル521aから半導体モジュールモデル521bに信号を伝送する場合、半導体モジュールモデル521a、半導体パッケージモデル52aの信号線、層51aに設けられた信号線、ビアV5、層51d、ビアV6、層51aに設けられた信号線、半導体パッケージモデル52bの信号線、半導体モジュールモデル521bの順に信号が伝送される。
【0041】
信号配線パターンが配置された信号層の直上または直下にGND層を設けた場合、リターン電流は、信号線の直上または直下のGND層を流れる性質を有している。
従って、リターン電流は、半導体モジュールモデル521b、半導体パッケージモデル52bの信号線、層51aに設けられた信号線、ビアV3、V4、層51c、ビアV1、V2、層51aに設けられた信号線、半導体パッケージモデル52aの信号線、半導体モジュールモデル521aの順に流れる。
【0042】
ここで、層51cには、スリット511cが設けられている。このスリット511cによりリターン電流は、スリット511cに沿って流れるため、スリット511cの近傍で、リターン電流の経路は、信号の伝送経路と異なり、電流の流れるループ面積が大きくなり、ループから放射される電磁波も大きくなっている。設計支援装置10は、ループから放射される電磁波による設計対象回路50へのノイズの影響を検証できる電源層およびグランド層のモデル(以下、リファレンスモデルと言う)を作成する。
【0043】
設計対象回路50を例として挙げた設計対象回路のモデルの作成に際し、設計支援装置10は、プリント基板、半導体パッケージ、半導体モジュールそれぞれについて、リファレンスモデルを作成する作業を行う。
【0044】
以下、プリント基板のリファレンスモデルを作成する場合を例に説明する。
再び図3に戻って説明する。
配置条件判定部12は、層構成条件受付部11が受け付けた設計対象回路のプリント基板の配置条件が存在するか否かを判断する。この判断は、例えば、設計者により設計対象回路に関連づけられた実装設計データのリンク箇所が指定されたか等により、行うことができる。
【0045】
そして、配置条件判定部12は、実装設計データが存在する場合は、その実装設計データをリファレンス切り出し範囲抽出部13に送る。他方、実装設計データが存在しない場合は、設計者によるプリント基板上に配置されるトポロジのトポロジ条件、素子の動作を表す素子モデルの割り付け、およびトポロジの動作周波数の入力を受け付ける。そして、受け付けたこれらのデータをリファレンス切り出し範囲抽出部13に送る。
【0046】
ここで、トポロジとは、トランジスタや抵抗等、素子のつながり方を言う。また、トポロジ条件とは、トポロジに対して、配線長を指定した条件である。
また、素子モデルの動作の記述は、IBIS(I/O Buffer Information Specification)等を用いることができる。
【0047】
リファレンス切り出し範囲抽出部13は、層構成条件受付部11が受け付けた設計対象回路のVDD層およびGND層から、リファレンスモデルを作成するリファレンスの切り出し範囲を抽出する。以下、説明の便宜上、GND層の切り出し範囲を抽出した場合を例に説明する。
【0048】
リファレンス切り出し範囲抽出部13は、実装設計データを配置条件判定部12から受け取った場合には、実装設計データに含まれる配置条件から配線経路(マンハッタン長)、およびリファレンスの切り出し範囲を抽出する。
【0049】
他方、リファレンス切り出し範囲抽出部13は、トポロジ条件等を配置条件判定部12から受け取った場合には、ドライバ素子の立ち上がり時間または動作周波数条件に基づいて、電磁界ソルバでパターン断面の表皮効果によるGND電流分布を求める。そして、GND層の指定した電流閾値以上の部位をリファレンスモデルの切り出し範囲として抽出する。
【0050】
リファレンスモデル作成部14は、抽出された切り出し範囲に基づいて、リファレンスモデルを作成する。そして、リファレンスモデル作成部14は、設計者の条件指定に応じて、作成したリファレンスモデルを加工する。ここで、リファレンスモデル作成部14は、実装設計データに基づいて、切り出し範囲を抽出した場合には、同一層内に異なる電源種別が存在する場合の電源分割条件が実装設計データに存在するか否かを判断する。そして、電源分割条件が存在しない場合に限り、作成したリファレンスモデルを加工する。
【0051】
具体的には、リファレンスモデル作成部14は、設計者による同一層内でのリターン電流の迂回指定および迂回箇所のトポロジモデルの指定(以下、「第1の指定」と言う)を受け付けると、作成したリファレンスモデルの指定されたトポロジモデルに対応する位置にスリットを配置したリファレンスモデル(以下、「リファレンス迂回モデル」と言う)を作成する。
【0052】
また、リファレンスモデル作成部14は、設計者による複数層に跨ったリターン電流の迂回指定およびトポロジモデルの指定(以下、「第2の指定」と言う)を受け付けると、作成したリファレンスモデルに一番近い設計対象回路のGND層を特定する。そして、リファレンスモデル作成部14は、特定したGND層の、作成したリファレンスモデルに対応する部位を切り出したリファレンスモデルを作成する。そして、リファレンスモデル作成部14は、トポロジモデルの指定に基づいて、作成したリファレンスモデル間にビアを配置する。そして、リファレンスモデル作成部14は、作成したリファレンスモデルのトポロジモデルに対応する部位にスリットを配置し、リファレンスモデル間を、配置したビアで接続したリファレンスモデル(以下、「リファレンス乗換モデル」と言う)を作成する。
【0053】
モデル修正部15は、リファレンスモデル作成部14が作成したリファレンスモデルに基づいて、設計対象回路を修正する。
具体的には、モデル修正部15は、リファレンスモデルとして理想グランドが接続されている設計対象回路のトポロジモデルの接続ポイントに、リファレンスモデル作成部14が作成したリファレンス迂回モデルまたはリファレンス乗換モデルを接続する。
【0054】
また、モデル修正部15は、電源分割条件が存在する場合には、リファレンスモデルとして理想グランドが接続されている設計対象回路のトポロジモデルの接続ポイントに、電源分割条件を反映させたリファレンスモデルを接続する。
【0055】
以上、プリント基板のリファレンスモデルを作成する場合を例に説明したが、素子モデル、半導体パッケージモデル、半導体モジュールモデルについても、プリント基板のモデルを作成する場合と同様の方法でリファレンスモデルを作成することができる。なお、素子モデル、半導体パッケージモデル、半導体モジュールモデルについて、既存のトポロジが存在する場合は、設計者が設計対象回路のトポロジ条件、素子モデルの割り付け、およびトポロジの動作周波数の入力をする代わりに、既存のトポロジを使用してリファレンスモデルを作成することもできる。
【0056】
そして、モデル接続部16は、モデル修正部15によって修正が施されたリファレンスモデルを備えた素子モデル、半導体パッケージモデル、半導体モジュールモデル、プリント基板モデルを接続する。この接続により、例えば設計対象回路50であれば、半導体モジュールモデル521aと半導体モジュールモデル521b間の信号の電流経路およびリターン電流の経路の検証が可能となる。
【0057】
なお、層構成条件受付部11、配置条件判定部12、リファレンス切り出し範囲抽出部13、リファレンスモデル作成部14、モデル修正部15、およびモデル接続部16が処理を行う過程で一時的に作成したデータおよび処理を行った結果得られたデータは、RAM102やHDD103に記憶することができる。
【0058】
次に、設計支援装置10の全体処理を説明する。
図5は、設計支援装置の全体処理を示すフローチャートである。
[ステップS1] 設計支援装置10は、プリント基板モデルを修正するプリント基板モデル修正処理を行う。その後、ステップS2に遷移する。なお、プリント基板モデル修正処理については後述する。
【0059】
[ステップS2] 設計支援装置10は、半導体パッケージモデルを修正する半導体パッケージモデル修正処理を行う。なお、プリント基板モデル修正処理については後述する。
【0060】
[ステップS3] 設計支援装置10は、半導体モジュールモデルを修正する半導体モジュールモデル修正処理を行う。なお、プリント基板モデル修正処理については後述する。
【0061】
[ステップS4] 設計支援装置10は、ステップS1〜ステップS3にて処理したプリント基板モデル、半導体パッケージモデルおよび半導体モジュールモデルを接続し、信号出力側の半導体モジュールモデルから信号入力側の半導体モジュールモデルに至るまでの信号の電流経路とリターン電流経路を作成する。その後、全体処理を終了する。
【0062】
以上で、全体処理の説明を終了する。
次に、ステップS1のプリント基板モデル修正処理を説明する。
図6は、プリント基板モデル修正処理を示すフローチャートである。
【0063】
[ステップS11] 層構成条件受付部11は、設計者による層構成の条件指定を受け付ける。その後、ステップS12に遷移する。
[ステップS12] 配置条件判定部12は、プリント基板の配置条件が存在するか否かを判断する。配置条件の存在は、例えば実装設計データの有無により判断することができる。存在すると判断した場合は、ステップS19に遷移する。存在しないと判断した場合は、ステップS13に遷移する。
【0064】
[ステップS13] 配置条件判定部12は、トポロジ条件の入力を受け付ける。その後、ステップS14に遷移する。
[ステップS14] リファレンス切り出し範囲抽出部13は、前述した電磁界ソルバの解析結果に基づいて、信号配線の直上または直下に位置するVDD層およびGND層の切り出し範囲を抽出する。その後、ステップS15に遷移する。
【0065】
[ステップS15] リファレンスモデル作成部14は、切り出し範囲のリファレンスモデルを作成する。そして、作成されたリファレンスモデルへの設計者によるリターン電流の迂回指定および迂回箇所のトポロジモデルの指定(第1の指定)を受け付けたか否かを判断する。第1の指定を受け付けた場合(ステップS15のYes)、ステップS16に遷移する。第1の指定を受け付けていない場合(ステップS15のNo)、ステップS17に遷移する。
【0066】
[ステップS16] リファレンスモデル作成部14は、リファレンス迂回モデルを作成する。その後、ステップS17に遷移する。
[ステップS17] リファレンスモデル作成部14は、ステップS15にて作成されたリファレンスモデルへの設計者による層の乗り換え指定およびトポロジモデルの指定(第2の指定)を受け付けたか否かを判断する。第2の指定を受け付けた場合(ステップS17のYes)、ステップS18に遷移する。第2の指定を受け付けていない場合(ステップS17のNo)、ステップS21に遷移する。
【0067】
[ステップS18] リファレンスモデル作成部14は、リファレンス乗換モデルを作成する。その後、ステップS21に遷移する。
[ステップS19] リファレンス切り出し範囲抽出部13は、配置条件から配置経路(マンハッタン長)およびリファレンス切り出し範囲を決定する。その後、ステップS20に遷移する。
【0068】
[ステップS20] リファレンスモデル作成部14は、電源の違いによる切り出し範囲の分割条件が存在するか否かを判断する。分割条件が存在する場合は(ステップS20のYes)、ステップS21に遷移する。分割条件が存在しない場合は(ステップS20のNo)、ステップS14に遷移する。
【0069】
[ステップS21] モデル修正部15は、ステップS16にて作成されたリファレンス迂回モデル、ステップS18にて作成されたリファレンス乗換モデルまたは分割条件に基づいて、半導体パッケージモデルおよび半導体モジュールモデルを修正する。その後、プリント基板モデル修正処理を終了する。
【0070】
以上で、プリント基板モデル修正処理の説明を終了する。
なお、図5のステップS2の半導体パッケージモデル修正処理およびステップS3の半導体モジュールモデル修正処理についても、プリント基板モデル修正処理と同様の方法で、行うことができる。
【0071】
次に、ステップS14のリファレンス切り出し範囲の抽出の具体例を説明する。
図7は、リファレンス切り出し範囲の抽出を説明する図である。
リファレンス切り出し範囲抽出部13は、信号を伝送するドライバ素子の立ち上がり時間または動作周波数条件に基づいて、電磁界ソルバでパターン断面の表皮効果によるGND電流分布を求める。
【0072】
図7(a)は、設計対象回路20の一部の平面図を示しており、図7(b)は、図7(a)に示す設計対象回路のA−A線での断面図(一部省略)である。
図7(b)では、信号層21に配置された信号線211の表皮効果によるGND層22の切り出し領域23を図示している。切り出し領域23は、予め指定された電流閾値以上の範囲を示している。リファレンス切り出し範囲抽出部13は、切り出し領域23をリファレンスの切り出し範囲とする。
【0073】
図8は、切り出し範囲で作成したリファレンスモデルの一例を示す図である。
図8に示すようにリファレンスモデル23aは、トポロジ30とコンデンサC1〜C4を介して接続されている。リファレンスモデル23aは、複数の抵抗成分とコイル成分とが接続されてモデル化されている。トポロジ30は、ドライバ31とレシーバ32と、ドライバ31とレシーバ32間の信号線のインピーダンス成分および遅延時間を有する複数のトポロジモデル33〜35を有している。トポロジモデル33〜35は、信号線の距離に応じた抵抗値を有している。
【0074】
以下、図8に示すように、リファレンスモデル23aを12個の矩形の領域(エリア)A1〜A12に区切る。
コンデンサC1は、領域A5に接続されている。コンデンサC2は、領域A6に接続されている。コンデンサC3は、領域A7に接続されている。コンデンサC4は、領域A8に接続されている。トポロジモデル33は、平面視で、領域A5、A6上に位置している。トポロジモデル34は、平面視で、領域A6、A7上に位置している。トポロジモデル35は、平面視で、領域A7、A8上に位置している。
【0075】
次に、リファレンス迂回モデルの一例を説明する。
図9は、リファレンス迂回モデルの作成例を示す図である。
リファレンスモデル作成部14は、設計者による同一層内でのリターン電流の迂回指定および迂回箇所のトポロジモデル34の指定を受け付けると、トポロジモデル34に対応する領域A6、A7にスリットを配置したリファレンス迂回モデルを作成する。
【0076】
図9(b)は、作成されたリファレンス迂回モデル23dを示す図である。
リファレンス迂回モデル23dは、リファレンスモデル23bと仮想リファレンスモデル23cとを有している。
【0077】
リファレンスモデル23bは、領域A6、A7にスリット231bが配置されている。そして、リファレンスモデル23aの領域A6、A7に接続されていたコンデンサC2、C3が、無限遠の仮想リファレンスモデル23cに接続されている。仮想リファレンスモデル23cは、基準面が一様で、トポロジ30に対し、無限大の距離を想定している。従って、仮想リファレンスモデル23cは、リターン電流の経路には、ほとんど影響を与えない。
【0078】
領域A6、A7にスリット231bが配置された結果、レシーバ32が出力するリターン電流は、図9(b)の点線の矢印で示すように、コンデンサC4、領域A8、A4、A3、A2、A1、A5、コンデンサC1を経由してドライバ31に戻る。なお、上記リターン電流の経路は、最短距離を示す一例であり、リターン電流がコンデンサC4、領域A8、A12、A11、A10、A9、A5、コンデンサC1を経由してドライバ31に戻る経路を通る場合もある。
【0079】
次に、リファレンス乗換モデルの一例を説明する。
図10は、リファレンス乗換モデルの作成例を示す図である。
リファレンスモデル作成部14は、設計者による複数層に跨ったリターン電流の迂回指定およびトポロジモデル34の指定を受け付けると、乗り換え先のリファレンスモデルを設定する。図10(a)では、リファレンスモデル作成部14は、リファレンスモデル23aに一番近い設計対象回路のGND層を特定する。そして、リファレンスモデル作成部14は、特定したGND層の、リファレンスモデル23aに対応する部位を切り出したリファレンスモデル23eを作成する。以下、図10(a)に示すように、リファレンスモデル23eの、領域A1〜A12に対応する領域をB1〜B12とする。そして、リファレンスモデル作成部14は、トポロジモデル34の指定に基づいて、リファレンスモデル23a、23e間にビアを配置する。図10(a)では、トポロジモデル34が指定された結果、リファレンスモデル23aの点線で囲った領域A6、A7を迂回するための領域A8、B8間を接続するビアV7と、領域A5、B5間を接続するビアV8を配置する。
【0080】
図10(b)は、作成されたリファレンス乗換モデル23gを示す図である。
リファレンス乗換モデル23gは、リファレンスモデル23fとリファレンスモデル23eとを有している。
【0081】
リファレンスモデル23fは、領域A6、A7にスリット231fが配置されている。スリット231fおよびビアV7、V8が配置された結果、レシーバ32が出力するリターン電流は、図10(b)の点線の矢印で示すように、コンデンサC4、エリアA8、ビアV7、エリアB8、B7、B6、B5、ビアV8、エリアA5、コンデンサC1を経由してドライバ31に戻る。
【0082】
次に、半導体モジュールの修正処理の一例を説明する。
図11は、半導体モジュールの修正処理の一例を示す図である。
図11では、半導体モジュールメーカーから提供されたEBD(Electrical Board Description Model)等を含むIBISモデルのトポロジ60に基づいて、モデル修正部15が半導体モジュールを修正する例を示している。
【0083】
トポロジ60は、理想的なGNDをリファレンスとの接続ポイントを構成するノードN1〜N6を有している。
モデル修正部15は、前述した方法で作成したリファレンス迂回モデル23hと、ノードN1〜N6とを接続する。
【0084】
以上述べたように、設計支援装置10によれば、プリント基板の実装設計データが存在しなくてもプリント基板のリファレンスモデルを作成することで、信号出力側の半導体モジュールから信号入力側の半導体モジュールに至るまでのリターン電流経路を考慮した設計対象回路を作成することができる。
【0085】
これにより、例えば設計初期のトポロジ検討段階で、リターン電流の迂回を考慮した設計条件(スリット制限等)を検証することができる。
また、設計支援装置10による上記処理は、例えば、異なった電源を跨ぐような多電源プリント基板の設計検証や、デジタル信号とアナログ信号との混在等の理由でGNDが分離されているプリント基板の設計検証や、搭載条件が制限されている部品の設計検証(例えば、オシレータのGND分離検討)等を行う場合に用いることができる。
【0086】
なお、設計支援装置10が行った処理が、複数の装置によって分散処理されるようにしてもよい。例えば、1つの装置が、モデル修正処理までを行ってプリント基板、半導体パッケージ、半導体モジュールについて修正したモデルを生成しておき、他の装置が、そのモデルを接続して設計対象回路を作成するようにしてもよい。
【0087】
以上、本発明の設計支援装置、設計支援方法および設計支援プログラムを、図示の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物や工程が付加されていてもよい。
【0088】
また、本発明は、前述した各実施の形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、設計支援装置1、10が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等が挙げられる。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等が挙げられる。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM/RW等が挙げられる。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)等が挙げられる。
【0089】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0090】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0091】
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)などの電子回路で実現することもできる。
【0092】
以上の第1〜第2の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) 複数の層を有する基板モデルの所定の層に配置される一対の信号伝送回路モデルの信号伝送に関連する範囲を、電源層およびグランド層から抽出する抽出部と、
与えられる制約条件に基づいて、前記抽出部により抽出された前記範囲を加工した層モデルを作成する作成部と、
作成された前記層モデルに基づいて、前記基板モデルを修正する修正部と、
を有することを特徴とする設計支援装置。
【0093】
(付記2) 前記抽出部は、前記信号伝送回路間を伝送する信号により発生する電磁界の影響を受ける範囲を抽出することを特徴とする付記1記載の設計支援装置。
(付記3) 前記抽出部は、表皮効果を考慮した電流分布が所定値以上の範囲を抽出することを特徴とする付記2記載の設計支援装置。
【0094】
(付記4) 前記抽出部は、前記信号伝送回路モデルを配置する層に最も近いVDD層およびGND層を抽出することを特徴とする付記1記載の設計支援装置。
(付記5) 前記作成部は、入力されるスリットの条件に応じて、リターン電流が前記スリットを回避する前記層モデルを作成することを特徴とする付記1記載の設計支援装置。
【0095】
(付記6) 前記作成部は、入力される前記電源層およびグランド層以外の他の層を経由する条件に応じて、リターン電流が前記複数の層に跨って流れる前記層モデルを作成することを特徴とする付記1記載の設計支援装置。
【0096】
(付記7) 複数の層を有する基板モデルの所定の層に配置される一対の信号伝送回路モデルの信号伝送に関連する範囲を、電源層およびグランド層から抽出し、
与えられる制約条件に基づいて、抽出された前記範囲を加工した層モデルを作成し、
作成された前記層モデルに基づいて、前記基板モデルを修正する、
ことを特徴とする設計支援方法。
【0097】
(付記8) コンピュータに、
複数の層を有する基板モデルの所定の層に配置される一対の信号伝送回路モデルの信号伝送に関連する範囲を、電源層およびグランド層から抽出する抽出手順、
与えられる制約条件に基づいて、前記抽出手順により抽出された前記範囲を加工した層モデルを作成する作成手順、
作成された前記層モデルに基づいて、前記基板モデルを修正する修正手順、
を実行させることを特徴とする設計支援プログラム。
【符号の説明】
【0098】
1、10 設計支援装置
1a 抽出部
1b 作成部
1c 修正部
2、4 基板モデル
2a、2b、2c 層
2d 範囲
2e、231b、231f スリット
3a、3b 信号伝送回路モデル
3c 信号線
11 層構成条件受付部
12 配置条件判定部
13 リファレンス切り出し範囲抽出部
14 リファレンスモデル作成部
15 モデル修正部
16 モデル接続部
20、50 設計対象回路
21 信号層
211 信号線
22 GND層
23 切り出し領域
23a、23b、23e、23f リファレンスモデル
23c 仮想リファレンスモデル
23d、23h リファレンス迂回モデル
23g リファレンス乗換モデル
30、60 トポロジ
31 ドライバ
32 レシーバ
33、34、35 トポロジモデル
51 プリント基板モデル
51a〜51d 層
52a、52b 半導体パッケージモデル
521a、521b 半導体モジュールモデル
C1〜C4 コンデンサ
V1〜V8 ビア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の層を有する基板モデルの所定の層に配置される一対の信号伝送回路モデルの信号伝送に関連する範囲を、電源層およびグランド層から抽出する抽出部と、
与えられる制約条件に基づいて、前記抽出部により抽出された前記範囲を加工した層モデルを作成する作成部と、
作成された前記層モデルに基づいて、前記基板モデルを修正する修正部と、
を有することを特徴とする設計支援装置。
【請求項2】
前記抽出部は、前記信号伝送回路間を伝送する信号により発生する電磁界の影響を受ける範囲を抽出することを特徴とする請求項1記載の設計支援装置。
【請求項3】
前記抽出部は、表皮効果を考慮した電流分布が所定値以上の範囲を抽出することを特徴とする請求項2記載の設計支援装置。
【請求項4】
前記作成部は、入力されるスリットの条件に応じて、リターン電流が前記スリットを回避する前記層モデルを作成することを特徴とする請求項1記載の設計支援装置。
【請求項5】
前記作成部は、入力される前記電源層およびグランド層以外の他の層を経由する条件に応じて、リターン電流が前記複数の層に跨って流れる前記層モデルを作成することを特徴とする請求項1記載の設計支援装置。
【請求項6】
複数の層を有する基板モデルの所定の層に配置される一対の信号伝送回路モデルの信号伝送に関連する範囲を、電源層およびグランド層から抽出し、
与えられる制約条件に基づいて、抽出された前記範囲を加工した層モデルを作成し、
作成された前記層モデルに基づいて、前記基板モデルを修正する、
ことを特徴とする設計支援方法。
【請求項7】
コンピュータに、
複数の層を有する基板モデルの所定の層に配置される一対の信号伝送回路モデルの信号伝送に関連する範囲を、電源層およびグランド層から抽出する抽出手順、
与えられる制約条件に基づいて、前記抽出手順により抽出された前記範囲を加工した層モデルを作成する作成手順、
作成された前記層モデルに基づいて、前記基板モデルを修正する修正手順、
を実行させることを特徴とする設計支援プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate