説明

誘導加熱装置

【課題】インバータにより炊飯シーケンスに従って鍋を誘導加熱し炊飯動作を実現する誘導加熱装置において、炊飯終了後、短時間の放置で連続して炊飯できるようにする。
【解決手段】インバータ3によりコイル2に交流電流を供給して鍋1を誘導加熱し、ファンモータ駆動手段10によりファンモータ11を駆動し、ファン14によりインバータ3を冷却する。炊飯シーケンスに従いインバータ3に駆動信号を出力する制御手段4により炊飯動作を実現し、計時動作をするタイマー手段7による計時時間を判定手段8により判定する。タイマー手段7は、炊飯動作の終了を検知する炊飯終了検知手段6が出力する炊飯終了検知信号を受けて以降計時しつづけ、タイマー手段7による計時時間が閾値設定手段9により設定された閾値時間に達するまでの間、判定手段8は、ファンモータ駆動手段10に駆動信号を出力しファンモータ11を回転させるよう構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インバータによりコイルに交流電流を供給し、炊飯シーケンスに従って鍋を誘導加熱し炊飯動作を実現する誘導加熱装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の誘導加熱装置は図4に示すように構成していた(例えば、特許文献1参照)。以下、その構成について説明する。
【0003】
図4に示すように、鍋1は、誘導加熱装置本体(図示せず)内に着脱自在に収納され、この鍋1は、コイル2により誘導加熱にて加熱される。インバータ3はコイル2に鍋1を誘導加熱するための交流電流を供給する。
【0004】
制御手段4は、操作/表示手段5に動作状態を表示するとともに、操作/表示手段5に入力された使用者の操作入力にしたがって、制御手段4内に記憶された炊飯シーケンスを参照しつつインバータ3に駆動信号を出力し、鍋1を加熱して炊飯動作を実現する。
【0005】
ファンモータ駆動手段10は、制御手段4から出力される駆動信号を受けてファンモータ11に電流を供給し、電流の供給を受けたファンモータ11は回転し、ファン14によりインバータ3を冷却するようにしている。
【0006】
この構成における動作は、炊飯開始と同時に、制御手段4よりファンモータ駆動手段10に駆動信号が送られ、ファンモータ駆動手段10はファンモータ11に電流を供給し、ファンモータ11が回転してインバータ3を冷却する。
【0007】
炊飯終了時には、制御手段4よりファンモータ駆動手段10への駆動信号の出力を停止し、ファンモータ駆動手段10は、ファンモータ11への電流の供給を停止し、ファンモータ11を停止する。
【特許文献1】特開平6−90849号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このような従来の構成では、炊飯終了後、引き続き、連続して炊飯しようとする場合、炊飯終了直後はインバータの温度が上昇しており、インバータの温度が低下するまでの間、暫く放置せねばならなかった。
【0009】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、炊飯終了後、短時間の放置で連続して炊飯できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は上記目的を達成するために、誘導加熱装置本体内に鍋を着脱自在に収納し、インバータによりコイルに交流電流を供給して鍋を誘導加熱にて加熱し、ファンモータ駆動手段によりファンモータを駆動し、ファンモータにより駆動されるファンによりインバータを冷却し、炊飯シーケンスに従いインバータに駆動信号を出力する制御手段により鍋を加熱して炊飯動作を実現し、計時動作をするタイマー手段による計時時間を判定手段により判定するよう構成し、タイマー手段は、炊飯動作の終了を検知する炊飯終了検知手段が出力する炊飯終了検知信号を受けて以降計時しつづけ、タイマー手段による計時時間が閾値設定手段により設定された閾値時間に達するまでの間、判定手段は、ファンモータ駆動手段に駆動信号を出力し前記ファンモータを回転させるよう構成したものである。
【0011】
これにより、炊飯終了後、閾値設定手段により設定された閾値時間に達するまでの間、ファンモータを回転させることができて、炊飯を再スタートさせてもインバータの温度を許容温度値以下に収め得る温度まで急速に冷却することができ、短時間の放置で連続炊飯をすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の誘導加熱装置は、炊飯終了後、閾値設定手段により設定された閾値時間に達するまでの間、ファンモータを回転させることができて、炊飯を再スタートさせてもインバータの温度を許容温度値以下に収め得る温度まで急速に冷却することができ、短時間の放置で連続炊飯をすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
第1の発明は、誘導加熱装置本体内に着脱自在に収納される鍋と、この鍋を誘導加熱にて加熱するコイルと、このコイルに交流電流を供給するインバータと、このインバータを冷却するファンを駆動するファンモータと、このファンモータを駆動するファンモータ駆動手段と、炊飯シーケンスに従い前記インバータに駆動信号を出力し前記鍋を加熱し炊飯動作を実現する制御手段と、炊飯動作の終了を検知する炊飯終了検知手段と、計時動作をするタイマー手段と、時間の閾値を設定する閾値設定手段と、前記タイマー手段による計時時間を判定する判定手段とを備え、前記タイマー手段は、前記炊飯終了検知手段が出力する炊飯終了検知信号を受けて以降計時しつづけ、前記タイマー手段による計時時間が前記閾値設定手段により設定された閾値時間に達するまでの間、前記判定手段は、前記ファンモータ駆動手段に駆動信号を出力し前記ファンモータを回転させるよう構成したものであり、炊飯終了後、閾値設定手段により設定された閾値時間に達するまでの間、ファンモータを回転させることができて、炊飯を再スタートさせても炊飯動作が終了するまでの間、インバータの温度を許容温度値以下に収め得る温度まで急速に冷却することができ、短時間の放置で連続炊飯をすることができる。
【0014】
第2の発明は、上記第1の発明において、炊飯終了検知手段に代えて、炊飯動作が中途終了されたことを検知する炊飯中途終了検知手段を備え、タイマー手段は、前記炊飯中途終了検知手段が出力する炊飯中途終了検知信号を受けて以降計時しつづけ、前記タイマー手段による計時時間が閾値設定手段により設定された閾値時間に達するまでの間、判定手段は、ファンモータ駆動手段に駆動信号を出力しファンモータを回転させるよう構成したものであり、炊飯を中途で終了したとき、閾値設定手段により設定された閾値時間に達するまでの間、ファンモータを回転させることができて、炊飯が中途終了させられた場合でも、炊飯を再スタートさせてもインバータの温度を許容温度値以下に収め得る温度まで急速に冷却することができ、短時間の放置で連続炊飯をすることができる。
【0015】
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、報知動作をする報知手段を備え、前記報知手段は、タイマー手段による計時時間が閾値設定手段により設定された閾値時間に達し、判定手段がファンモータ駆動手段への駆動信号を停止したことを報知するようにしたものであり、報知手段によりインバータ温度が低下して炊飯開始可能なことを使用者に知らせることができる。
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0017】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における誘導加熱装置のブロック図である。
【0018】
図1に示すように、鍋1は、誘導加熱装置本体(図示せず)内に着脱自在に収納しており、この鍋1は、コイル2により誘導加熱にて加熱される。インバータ3は、コイル2に鍋1を誘導加熱するための交流電流を供給する。
【0019】
制御手段4は、操作/表示手段5に動作状態を表示するとともに、操作/表示手段5に入力された使用者の操作入力に従い、制御手段4内に記憶された炊飯シーケンスに従いインバータ3に駆動信号を出力し、鍋1を誘導加熱して炊飯動作を実現する。
【0020】
炊飯終了検知手段6は、制御手段4の出力により炊飯動作の終了を検知するもので、炊飯終了検知信号を出力する。タイマー手段7は、計時動作をするものであり、判定手段8は、タイマー手段7により計時した時間を閾値設定手段9に設定された閾値時間と比較して判定するようにしている。ファンモータ11は、ファンモータ駆動手段10により電流を供給され、インバータ3を冷却するファン14を駆動するようにしている。
【0021】
ここで、タイマー手段7は、炊飯終了検知手段6が出力する炊飯終了検知信号を受けて以降計時しつづけ、タイマー手段7による計時時間が閾値設定手段9により設定された閾値時間に達するまでの間、判定手段8は、ファンモータ駆動手段10に駆動信号を出力しファンモータ11を回転させるよう構成している。
【0022】
なお、炊飯中は、制御手段4が直接ファンモータ駆動手段10に対して駆動信号を送り、ファンモータ11を回転させてインバータ3を冷却する。
【0023】
上記構成において動作、作用を説明する。使用者が、操作/表示手段5により炊飯開始を入力すると、制御手段4はインバータ3へ駆動信号を出力し、インバータ3はコイル2へ交流電流を供給する。鍋1には、コイル2に流れる交流電流の誘導電流が流れ、鍋1が発熱する。
【0024】
このとき、制御手段4は、炊飯開始と同時にファンモータ駆動手段10に駆動信号を出力し、ファンモータ駆動手段10はファンモータ11に電流を供給し、ファンモータ11が回転して、ファン14によりインバータ3の発熱を冷却する。
【0025】
制御手段4は、内部に記憶した炊飯シーケンスに従いインバータ3によるコイル2への供給交流電流量を加減し、鍋1の誘導加熱量を加減してご飯を炊き上げる。炊飯が終了すると、炊飯終了検知手段6は、炊飯が終了したことを検知し、その検知信号を受けてタイマー手段7が計時動作を始める。
【0026】
タイマー手段7により計時した時間が閾値設定手段9によってあらかじめ設定された閾値時間に達するまでは、判定手段8は、ファンモータ駆動手段10に駆動信号を出力し、ファンモータ11を回転させる。タイマー手段7により計時した時間が閾値設定手段9によってあらかじめ設定された閾値時間に達すると、判定手段8は、ファンモータ駆動手段10への駆動信号の出力を停止し、ファンモータ11を停止させる。
【0027】
本実施の形態の具体的な一例として、閾値設定手段9により設定される閾値時間は、10分前後に設定され、炊飯終了直後のインバータ3の温度は、約70℃であるので、ファンモータ11は炊飯終了直後より回転し、約10分間ファンモータ11を回転しつづけるとインバータ3の温度が50℃を下回るようになる。インバータ3の温度が、50℃を下回れば、炊飯を再スタートさせても、インバータ3の温度は炊飯動作が終了するまでの間、インバータ3の許容温度値以下に収めることができる。
【0028】
以上のように、本実施の形態においては、タイマー手段7は、炊飯終了検知手段6が出力する炊飯終了検知信号を受けて以降計時しつづけ、タイマー手段7による計時時間が閾値設定手段9により設定された閾値時間に達するまでの間、判定手段8は、ファンモータ駆動手段10に駆動信号を出力しファンモータ11を回転させるよう構成しているので、炊飯終了後、閾値設定手段9により設定された閾値時間に達するまでの間、ファンモータ11を回転させることができて、炊飯を再スタートさせても炊飯動作が終了するまでの間、インバータ3の温度を許容温度値以下に収め得る温度まで急速に冷却することができ、短時間で炊飯を再スタート可能とすることができる。
【0029】
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における誘導加熱装置のブロック図である。
【0030】
図2に示すように、炊飯中途終了検知手段12は、制御手段4の出力により炊飯動作が中途終了されたことを検知するものである。炊飯動作の中途終了とは、炊飯中にもかかわらず、使用者が操作/表示手段5を操作して炊飯を終了させてしまうことで、特に、炊飯シーケンスの最終工程であるむらし工程を省略し、次の炊飯を素早くスタートしたいときによく行われる。
【0031】
タイマー手段7は、炊飯中途終了検知手段12が出力する炊飯中途終了検知信号を受けて以降計時しつづけ、タイマー手段7による計時時間が閾値設定手段9により設定された閾値時間に達するまでの間、判定手段8は、ファンモータ駆動手段10に駆動信号を出力しファンモータ11を回転させるよう構成している。他の構成要素は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0032】
上記構成において動作、作用を説明する。なお、炊飯開始から制御手段4により鍋1を加熱し、炊飯動作が進行する動作は、上記実施の形態1の動作と同じであるので説明を省略する。
【0033】
使用者が炊飯途中に操作/表示手段5を操作して炊飯を中途で終了させた場合、炊飯中途終了検知手段12が炊飯が中途終了されたことを検知し、タイマー手段7に炊飯中途終了検知信号を出力する。その検知信号を受けてタイマー手段7が計時動作を始める。
【0034】
タイマー手段7により計時した時間が閾値設定手段9によってあらかじめ設定された閾値時間に達するまでは、判定手段8は、ファンモータ駆動手段10に駆動信号を出力し、ファンモータ11を回転させる。タイマー手段7により計時した時間が閾値設定手段9によってあらかじめ設定された閾値時間に達すると、判定手段8は、ファンモータ駆動手段10への駆動信号の出力を停止し、ファンモータ11を停止させる。
【0035】
本実施の形態の具体的な一例として、閾値設定手段9により設定される閾値時間は、12分前後に設定され、炊飯中途終了直後のインバータ3の温度は、約85℃であるので、ファンモータ11は炊飯終了直後より回転し、約12分間ファンモータ11を回転しつづけるとインバータ3の温度が50℃を下回るようになる。インバータ3の温度が、50℃を下回れば、炊飯を再スタートさせても、インバータ3の温度は炊飯動作が終了するまでの間、インバータ3の許容温度値以下に収めることができる。
【0036】
むらし工程にて、炊飯を中途終了されると、殆ど連続的にインバータ3が動作しつづけた炊き上げ工程の直後であり、インバータ3の温度が高い状態のままであるのにファンモータ11が動作を止め、インバータ3は、特に温度が高い状態のままとなってしまう。
【0037】
このとき、ファンモータ11を回転させることにより、ファンモータ11を停止した状態での自然冷却に比べ、本実施の形態においては、ファンモータ11を動作させることにより、短時間でインバータ3の温度を炊飯が再スタート可能な温度まで低下させることができる。
【0038】
以上のように、本実施の形態においては、タイマー手段7は、炊飯中途終了検知手段12が出力する炊飯中途終了検知信号を受けて以降計時しつづけ、タイマー手段7による計時時間が閾値設定手段9により設定された閾値時間に達するまでの間、判定手段8は、ファンモータ駆動手段10に駆動信号を出力しファンモータ11を回転させるよう構成したので、炊飯を中途で終了したとき、閾値設定手段9により設定された閾値時間に達するまでの間、ファンモータ11を回転させることができて、炊飯を中途終了した場合でも炊飯を再スタートさせても炊飯動作が終了するまでの間、インバータ3の温度を許容温度値以下に収め得る温度まで急速に冷却することができ、短時間の放置で連続炊飯をすることができる。
【0039】
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3における誘導加熱装置のブロック図である。
【0040】
図3に示すように、報知手段13は、報知動作をするもので、判定手段8に接続し、タイマー手段7による計時時間が閾値設定手段9により設定された閾値時間に達し、判定手段8がファンモータ駆動手段10への駆動信号を停止したことを報知するようにしている。他の構成要素は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0041】
上記構成において動作、作用を説明する。なお、炊飯開始から炊飯が終了し、ファンモータ11が回転して、タイマー手段7による計時時間が閾値設定手段9により設定された閾値時間に達し、ファンモータ11が停止する動作は、上記実施の形態1の動作と同じであり、説明を省略する。
【0042】
報知手段13は、タイマー手段7による計時時間が閾値設定手段9により設定された閾値時間に達し、ファンモータ駆動手段10のファンモータ11への駆動信号が停止したとき、使用者に報知を行う。これにより、使用者は、報知手段13の報知によりインバータ3の冷却が充分に行われ、炊飯の再スタートが可能であることを知ることができる。
【0043】
以上のように、本実施の形態においては、報知手段13は、タイマー手段7による計時時間が閾値設定手段9により設定された閾値時間に達し、判定手段8がファンモータ駆動手段10への駆動信号を停止したことを報知するようにしたので、炊飯終了後、閾値設定手段9により設定された閾値時間に達するまでの間、ファンモータ11を回転させることができて、炊飯を再スタートさせてもインバータ3の温度を許容温度値以下に収め得る温度まで急速に冷却することができ、短時間で炊飯を再スタート可能とすることができるとともに、報知手段13により、インバータ3の温度が低下して、炊飯開始可能なことを使用者に知らせることができる。
【0044】
なお、本実施の形態では、上記実施の形態1の誘導加熱装置に報知手段13を付加しているが、上記実施の形態2の誘導加熱装置に報知手段を付加してもよく、この場合は、炊飯を中途で終了したとき、閾値設定手段9により設定された閾値時間に達するまでの間、ファンモータ11を回転させることができて、炊飯を中途終了した場合でも炊飯を再スタートさせてもインバータ3の温度を許容温度値以下に収め得る温度まで急速に冷却することができ、短時間で炊飯が再スタート可能とすることができるとともに、報知手段13により、インバータ3の温度が低下して、炊飯開始可能なことを使用者に知らせることができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上のように、本発明にかかる誘導加熱装置は、炊飯終了後、炊飯終了後、閾値設定手段により設定された閾値時間に達するまでの間、ファンモータを回転させることができて、炊飯を再スタートさせてもインバータの温度を許容温度値以下に収め得る温度まで急速に冷却することができ、短時間の放置で連続炊飯をすることができるので、インバータによりコイルに交流電流を供給し、炊飯シーケンスに従って鍋を誘導加熱し炊飯動作を実現する誘導加熱装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施の形態1における誘導加熱装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態2における誘導加熱装置のブロック図
【図3】本発明の実施の形態3における誘導加熱装置のブロック図
【図4】従来の誘導加熱装置のブロック図
【符号の説明】
【0047】
1 鍋
2 コイル
3 インバータ
4 制御手段
6 炊飯終了検知手段
7 タイマー手段
8 判定手段
9 閾値設定手段
10 ファンモータ駆動手段
11 ファンモータ
14 ファン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘導加熱装置本体内に着脱自在に収納される鍋と、この鍋を誘導加熱にて加熱するコイルと、このコイルに交流電流を供給するインバータと、このインバータを冷却するファンを駆動するファンモータと、このファンモータを駆動するファンモータ駆動手段と、炊飯シーケンスに従い前記インバータに駆動信号を出力し前記鍋を加熱し炊飯動作を実現する制御手段と、炊飯動作の終了を検知する炊飯終了検知手段と、計時動作をするタイマー手段と、時間の閾値を設定する閾値設定手段と、前記タイマー手段による計時時間を判定する判定手段とを備え、前記タイマー手段は、前記炊飯終了検知手段が出力する炊飯終了検知信号を受けて以降計時しつづけ、前記タイマー手段による計時時間が前記閾値設定手段により設定された閾値時間に達するまでの間、前記判定手段は、前記ファンモータ駆動手段に駆動信号を出力し前記ファンモータを回転させるよう構成した誘導加熱装置。
【請求項2】
炊飯終了検知手段に代えて、炊飯動作が中途終了されたことを検知する炊飯中途終了検知手段を備え、タイマー手段は、前記炊飯中途終了検知手段が出力する炊飯中途終了検知信号を受けて以降計時しつづけ、前記タイマー手段による計時時間が閾値設定手段により設定された閾値時間に達するまでの間、判定手段は、ファンモータ駆動手段に駆動信号を出力しファンモータを回転させるよう構成した請求項1記載の誘導加熱装置。
【請求項3】
報知動作をする報知手段を備え、前記報知手段は、タイマー手段による計時時間が閾値設定手段により設定された閾値時間に達し、判定手段がファンモータ駆動手段への駆動信号を停止したことを報知するようにした請求項1または2記載の誘導加熱装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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