説明

誘導加熱調理器

【課題】トッププレート上への被加熱物からのふきこぼれを早期かつ確実に検知して、加熱手段に供給する高周波電流を制御することのできる安全で信頼性の高い誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】上面に天板塗装20が設けられて被加熱物30が載置されるトッププレート10と、このトッププレート10の下に配設されて被加熱物30を加熱する加熱手段3と、加熱手段3に高周波電流を供給する駆動回路と、駆動回路を制御する操作制御部7と、加熱手段3の外周の一部に沿うようにトッププレート10の下面に設けられた電極15と、この電極15と所定電位との間の静電容量を検知する静電容量検知部8とを有し、静電容量検知部8の計測結果に基いて操作制御部7により被加熱物30からのふきこぼれを検知するように構成され、天板塗装20の上面の電極15と対向する静電容量領域16の粗密状態を周辺の天板塗装20に対して相違させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、誘導加熱調理器に係り、より詳しくは、トッププレート上に載置した調理容器などからのふきこぼれを検知する手段を備えた加熱調理器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
誘導加熱調理器において、被調理物が入れられた調理容器を加熱する際に、被調理物が沸点に達するなどして調理容器の外にふきこぼれることがある。このような場合、加熱電力を停止又は減少させることなく加熱を続けると、調理容器から次々と被調理物がふきこぼれて操作部にかかって操作できなかったり、吸排気口に侵入して清掃できなくなることなどがある。また、トッププレート上にふきこぼれた被調理物が熱によってトッププレートにこびりついてしまうことがあるなど、種々不都合が生じる。
【0003】
このような問題を解決するために、調理容器などからのふきこぼれを検知する手段を備えた従来の誘導加熱調理器に、トッププレートの下面の加熱コイルの近傍に電極を配置し、電極と所定電位間の静電容量の変化からふきこぼれの発生を検知するようにしたものがある(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−159494号公報(第7−8頁、図1)
【特許文献2】特開2010−182659号公報(第8−10頁、図1、図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の誘導加熱調理器は、加熱コイルの近傍や周辺に局所的に電極を配置しているため、電極が配置されていない所にふきこぼれがあると、ふきこぼれが操作部周辺に迫ってきたことを検知できないため、操作部が高温のふきこぼれ内容物で覆れてしまい、火力停止などの動作が出来ないばかりでなく、使用者が無理に火力停止などの操作をしようとすると火傷したりするおそれがあった。
【0006】
また、特許文献2の誘導加熱装置は、図8に示すように、加熱コイルに対応してトッププレート10の上面に設けた加熱口11の縁部に沿うようにして、トッププレート10の下面に電極15を配置することにより、ふきこぼれを早期に検知できるようにしているが、流し台が傾いていたり、誘導加熱装置が傾いた状態で流し台に組込まれていると、ふきこぼれが電極15上に到達しないことがあり、このため、ふきこぼれを確実に検知することができなかった。
【0007】
このような問題を解決するために、加熱口を大きく囲うように加熱コイルの縁に沿って電極を配置すると、電極の面積が大きくなってコストが増嵩するばかりでなく、電極の上方に静電容量の検知時に外乱となる調理容器が載置されているため、誤検知が発生し易いという問題があった。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、トッププレート上への被加熱物からのふきこぼれを早期かつ確実に検知して、加熱手段へ供給する高周波電流を制御することのできる安全で信頼性の高い誘導加熱調理器を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る誘導加熱調理器は、上面に天板塗装が設けられて被加熱物が載置されるトッププレートと、該トッププレートの下に配設されて前記被加熱物を加熱する加熱手段と、該加熱手段に高周波電流を供給する駆動回路と、該駆動回路を制御する操作制御部と、前記加熱手段の外周の一部に沿うように前記トッププレートの下面に設けられた電極と、該電極と所定電位との間の静電容量を検知する静電容量検知部とを有し、前記静電容量検知部の計測結果に基いて前記操作制御部により前記被加熱物からのふきこぼれを検知するように構成され、
前記天板塗装のうち上面の前記電極と対向する静電容量領域の粗密状態を周辺の天板塗装に対して相違させたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、トッププレート上にふきこぼれた液体が、電極の上方、すなわち静電容量領域に留まり易くなるため、トッププレートが傾いている場合やふきこぼれの量が少ない場合でも、液体を静電容量領域に導いて静電容量の変化にしたがってふきこぼれの発生を検知できるので、安全で信頼性の高い誘導加熱調理器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態1に誘導加熱調理器の構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1の要部のブロック図である。
【図3】図1の要部の断面説明図である。
【図4】実施の形態1に係る誘導加熱調理器の平面図である。
【図5】図4の他の例の要部の平面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器の要部の平面図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器の要部の平面図である。
【図8】従来の誘導加熱調理器の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の構成を示す図1〜図3において、1は誘導加熱調理器で、2は上部が開口された箱状の本体部、10は本体部2の上部開口部上にこれを閉塞するように装着され、被調理物が入れられた調理容器30など(以下、被加熱物という)が載置されるトッププレートである。
【0013】
本体部2内には、被加熱物を加熱するために誘導磁界を発生させる加熱手段である加熱コイル3a,3b,3c(以下、単に3と記すことがある)と、交流電圧を高周波電圧に変換して加熱コイル3に高周波電流を供給する駆動回路4などが設けられている。なお、5は引出し式のグリルである。
【0014】
トッププレート10には、その上面の加熱コイル3a〜3cに対応した位置に、被加熱物30を載置する位置を示すリング状の加熱口11a,11b,11c(以下、単に11と記すことがある)が印刷などにより設けられており、トッププレート10の手前側には、各加熱コイル3a〜3cへの投入電力などを設定するための操作部12a,12b,12c(以下、単に12と記すことがある)が設けられている。13は表示部である。また、トッププレート10の奥側には、本体部2内の加熱コイル3や駆動回路4を冷却するための冷却風を取入れるための吸気口14aと、冷却後の空気を排出する排気口14bが設けられている。
【0015】
図1では、加熱コイル3を三重リング状に巻いてリングの間に空間を設けた場合を示したが、これに限定するものではなく、例えば、リング間に空間を設けない一重リング状のものや、同心的でない複数のリングを並べて1個の加熱コイル3を構成したものでもよく、また、その形状もリング状に限定するものではなく、楕円形状や四角形状であってもよい。さらに、本体部2に3個の加熱コイル3を設けた場合を示したが、1個又は4個以上であってもよく、一部に抵抗加熱ヒータなどを設けてもよい。
また、加熱口11をリングで囲った場合を示したが、他の形状であってもよい。
【0016】
トッププレート10の下面の各加熱口11a〜11cの手前側には、加熱口11a〜11cに沿うように、したがって加熱コイル3の外周の一部に沿うように、ほぼ円弧状の電極15が設けられている。また、本体部2の手前側上部には、各操作部12a〜12cに対応して、各操作部12に接続された制御操作部7を有する操作部ケース6が設けられており、制御操作部7上又はこれに近接して、被加熱物30からトッププレート10上にふきこぼれが流出したときに、電極15に生じる静電容量の変化を検知する静電容量検知部8が配設されている。
この静電容量検知部8は、図2に示すように、電極15に生じた静電容量の変化を検知してその結果を操作制御部7に送り、操作制御部7はこれに基いて駆動回路4を制御し、加熱コイル3を駆動する。
【0017】
電極15はトッププレート10の下面に、各加熱口11a〜11cの手前側に沿うようにして、例えば、導電体を塗布しあるいは接着などして形成されており、一端が静電容量検知部8に接続された導電部材9の他端が、トッププレート10を本体部2に装着したときに電極15に接触して電気的に接続されるようになっている。
これにより、電極15はトッププレート10上の導電体とコンデンサを形成し、その静電容量を導電部材9を介して静電容量検知部8が検知する。なお、電極15はトッププレート10の下面に設けられているが、各図面には、理解し易いように電極15をトッププレート10の上面に実線で示してある。
【0018】
上記の説明では、加熱口11の手前側に設けた1本の電極15と、トッププレート10上の導電体との間の静電容量を計測する場合を示したが、加熱口11に対応して2本の電極15を設け、この両電極15の間の静電容量を計測するようにしてもよい。
このように構成することにより、被加熱物30の誘導加熱時に生じる磁界などのノイズの影響を受けにくくすることができる。
【0019】
また、トッププレート10の上面には、図4に示すように、被加熱物30がトッププレート10に密着して動かなくなるのを防止するためや、被加熱物30の落下などによりトッププレート10が傷付くのを防ぐため、天板塗装20が設けられてドットやストライブ状の溝が形成されている。
本実施の形態においては、トッププレート10の下面に設けた電極15に対応した位置及びその周囲(以下、この部分を静電容量領域16という)の天板塗装20の密度を、その周辺より荒く(疎に)し又はこの部分の天板塗装20を省略したものである。図4には静電容量領域16の天板塗装20を省略した場合を示してある。
【0020】
図5はトッププレート10の天板塗装20の他の例を示すもので、図5(a)の場合は、トッププレート10の前後方向にトッププレート10上にふきこぼれた液体が、静電容量領域16の方向に向うように傾斜したストライブ状の複数の溝を有する天板塗装20を設けたものである。
また、図5(b)の場合は、トッププレート10上を左右に横断するようなストライブ状の複数の溝を有する天板塗装20を設けたものであり、いずれの場合も静電容量領域16の天板塗装20は省略してある。
【0021】
次に、上記のように構成した本実施の形態の作用を説明する。
面積Aの電極15とトッププレート10上の導電体との間の比誘電率(主として空気)をK、その距離をd、真空の誘電率をK0とすると、静電容量Cは、C=K×K0×A/dで求められる。
ふきこぼれがない状態では、電極15の上方にはトッププレート10を介し主として比誘電率1の空気が存在する。ふきこぼれが発生すると、電極15と対向するトッププレート10上(静電容量領域16)に比誘電率80の水分が流入するため、静電容量Cが急激に増加する。
このようにして、静電容量検知部8が静電容量Cの変化を検出することにより、ふきこぼれの有無を判定することができる。
【0022】
このようなふきこぼれ検知手段を備えた誘導加熱調理器において、使用者が電源スイッチをONして操作部12を操作すると、操作制御部7により駆動回路4が駆動され、加熱コイル3に高周波電流が供給され、加熱コイル3に発生した高周波磁界により被加熱物30の加熱が開始される。
【0023】
被加熱物30を加熱している間は、静電容量検知部8は一定の時間間隔で電極15の静電容量Cの変化を検出し、ふきこぼれの発生の有無を判定する。静電容量Cが急激に増加したときはふきこぼれが発生したと判断し、静電容量検知部8は操作制御部7にふきこぼれ情報を送る。操作制御部7は、この情報に基いて加熱コイル3に供給する電流を停止するか又は減らすように駆動回路4を制御する。このとき、操作制御部7は警報を発するようにしてもよい。
【0024】
本実施の形態によれば、トッププレート10の上面の静電容量領域16に周辺より荒い天板塗装を設け、又は静電容量領域16の天板塗装を省略したので、トッププレート10上にふきこぼれた液体が静電容量領域16に流動かつ存在し易くなる。このため、組立時にトッププレート10の水平度が保たれていない場合や、キッチンへの組込み時に本体部2の傾きが発生した場合でも、ふきこぼれを確実に検知することができる。
【0025】
また、トッププレート10上にふきこぼれた液体が、周辺の天板塗装20より荒い天板塗装が施され、又は天板塗装を省略した静電容量領域16に流れ易くなるため、ふきこぼれの検知精度を向上することができる。特に、静電容量領域16の天板塗装を省略した場合は、その効果が大きい。
【0026】
さらに、本実施の形態においては、図4、図5(a)に示すように、天板塗装20により静電容量領域16に向うようにストライブ状の溝を形成したので、トッププレート10上にふきこぼれた液体が静電容量領域16に導びかれ易くなり、検知精度をより向上することができる。
また、図5(b)に示すように、天板塗装20によりトッププレート10の左右方向に横断するようにストライブ状の溝を形成すれば、トッププレート10上にふきこぼれた液体が溝に沿って流れ、トッププレート10の手前側に設けた操作部12や、後部側に設けた冷却風の吸気口14a、排気口14bに向いにくくなるので、操作部12による加熱の誤動作や故障の発生を防止することができ、信頼性を高めることができる。
【0027】
また、本実施の形態によれば、電極15の位置に対応したトッププレート10の静電容量領域16の天板塗装の粗密状態を、周辺の天板塗装20に対して変化させているので、使用者がトッププレート10を見たときに、視覚的に電極15の位置と形状(静電容量領域16)を認識することができる。このため、誤って静電容量領域16上に被加熱物30を載置し、静電容量が変化して静電容量検知部8がふきこぼれが発生したと判断するのを防止することができるので、信頼性の高いふきこぼれ検知手段を得ることができる。
【0028】
さらに、本実施の形態によれば、電極15の面積が小さい場合やふきこぼれた液体の量が少ない場合においても、静電容量領域16に設けた天板塗装を周辺の天板塗装20に比べて粗にし又は省略したので、液体を確実に電極15上に導くことができる。このため、電極15を小形化することができてコストを低減できるばかりでなく、静電容量領域16に被加熱物30等が載置されることによって生じるふきこぼれの誤検知を防止することができる。
【0029】
[実施の形態2]
図6は本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器の要部の平面図である。なお、実施の形態1と同一又は同じ機能の部分には、これと同じ記号を付してある。
本実施の形態は、トッププレート10の下面に設置した電極15と対向するトッププレート10の上面の位置及びその周囲、すなわち、静電容量領域16の天板塗装20aを、その周辺の天板塗装20より細かく(密に)形成したものである。なお、図には、トッププレート10の上面の天板塗装20により、トッププレート10の前後方向にストライブ状の溝を形成した場合を示してある。
【0030】
本実施の形態によれば、静電容量領域16に周辺の天板塗装20より密に天板塗装20aを設けたので、トッププレート10上にふきこぼれた液体が電極15の上方の静電容量領域16に到達した場合、周辺の粗い天板塗装20の部分に流出し難く、その位置に留まり易いようになっている。
【0031】
本実施の形態においても、静電容量検知部8が被加熱物30からのふきこぼれを検知し、これに基いて操作制御部7が駆動回路4を制御して、加熱コイル3に供給する高周波電流を停止し又は減少させる作用は、実施の形態1の場合と同様である。
【0032】
本実施の形態によれば、実施の形態1の場合とほぼ同様の効果を得ることができるが、さらに、静電容量領域16に周辺の天板塗装20より密な天板塗装20aを設けたので、トッププレート10上にふきこぼれた液体が電極15上(静電容量領域16)に留まり易くなり、トッププレート10の水平度が保たれていない場合などにおいても、ふきこぼれの発生を確実に検知することができる。
【0033】
特に、電極15の静電容量の変化を一定時間間隔で計測する場合、未計測時にトッププレート10上にふきこぼれた液体が、静電容量領域16に留まることなく流出してしまった場合は、静電容量の変化を正確に捉えることができないが、本実施の形態によれば、このような場合にもふきこぼれた液体は静電容量領域16内に確実に留まるので、静電容量の変化を常に確実に検知することができる。
【0034】
[実施の形態3]
図7は本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器の要部の平面図である。なお、実施の形態1,2と同一又は同じ機能の部分には、これと同じ符号が付してある。
本実施の形態は、トッププレート10の下面に設けた電極15と対向するトッププレート10の上面の位置及びその周辺の静電容量領域16の天板塗装20aを、周辺の天板塗装20より荒くか又は省略し、この静電容量領域16の手前側に静電容量領域16に沿って設けた部分(以下、外周領域17という)の天板塗装20aを、その周辺の天板塗装20より細かく(密に)形成したものである。なお、図には、トッププレート10上(静電容量領域16及び外周領域17を含む)に、左右方向に横断するストライブ状の天板塗装20を設け、さらに、静電容量領域16及び外周領域17には、周辺の天板塗装20と直交する方向に天板塗装20aを設けた場合が示してあるが、これに限定するものではない。
【0035】
本実施の形態においても、静電容量検知部8が被加熱物30からのふきこぼれを検知し、これに基いて操作制御部7が駆動回路4を制御して、加熱コイル3に供給する高周波電流を停止し又は減少させる作用は、実施の形態1,2の場合と同様である。
【0036】
本実施の形態によれば、実施の形態1,2とほぼ同様の効果が得られるが、周辺の天板塗装20より粗い天板塗装20aの静電容量領域16の手前側に、密な天板塗装20aの外周領域17をさらに設けたので、被加熱物30からトッププレート10上にふきこぼれた液体が静電容量領域16内に留まり、これら周辺に流出するのを外周領域17により阻止されるので、ふきこぼれ検知の信頼性をより高めることができる。
【0037】
また、ふきこぼれた液体が静電容量領域16内に留まり、ここからトッププレート10上に流出して広がるのを防止できるので、操作部12上に流れたり、吸気口14aや排気口14bに流入することがないため、安全性、清掃性の高い誘導加熱調理器を得ることができる。
【0038】
上記の説明では、流し台に組込んだビルドイン型の誘導加熱調理器に本発明を実施した場合を示したが、本発明はこれに限定するものではなく、据え置き型や卓上型の加熱調理器にも実施することができる。
【符号の説明】
【0039】
1 誘導加熱調理器、2 本体部、3 加熱コイル、4 駆動回路、5 グリル、6 操作部ケース、7 操作制御部、8 静電容量検知部、9 導電部材、10 トッププレート、11 加熱口、12 操作部、13 表示部、15 電極、16 静電容量領域、17 外周領域、20 天板塗装、30 被加熱物。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に天板塗装が設けられて被加熱物が載置されるトッププレートと、該トッププレートの下に配設されて前記被加熱物を加熱する加熱手段と、該加熱手段に高周波電流を供給する駆動回路と、該駆動回路を制御する操作制御部と、前記加熱手段の外周の一部に沿うように前記トッププレートの下面に設けられた電極と、該電極と所定電位との間の静電容量を検知する静電容量検知部とを有し、前記静電容量検知部の計測結果に基いて前記操作制御部により前記被加熱物からのふきこぼれを検知するように構成され、
前記天板塗装のうち上面の前記電極と対向する静電容量領域の粗密状態を周辺の天板塗装に対して相違させたことを特徴とする誘導加熱調理器。
【請求項2】
前記静電容量領域の天板塗装を、周辺の天板塗装より粗く形成したことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
【請求項3】
前記静電容量領域の天板塗装を、周辺の天板塗装より密に形成したことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
【請求項4】
前記静電容量領域の天板塗装を省略したことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
【請求項5】
前記静電容量領域の手前側に該静電容量領域に沿って外周領域を設け、該外周領域の天板塗装を周辺の天板塗装より密に形成したことを特徴とする請求項1、2又は4記載の誘導加熱調理器。
【請求項6】
前記トッププレートの上面に設けた天板塗装により、該トッププレートの前後方向に、かつ前記静電容量領域の方向に向うように傾斜したストライブ状の溝を形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
【請求項7】
前記トッププレートの上面に設けた天板塗装により、該トッププレートの左右方向に横断するストライブ状の溝を形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の誘導加熱調理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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