説明

負荷制御装置及び水栓装置

【課題】負荷制御を向上させる。
【解決手段】所定の周期に基づいて、A/D変換関連処理と負荷の制御を同期させて行う制御方法において、A/D変換関連処理に要する時間と、負荷の制御に要する時間とを比較し、その比較結果によって、負荷の制御を開始するタイミングを可変する。これにより、A/D変換関連処理に要する時間と、負荷の制御に要する時間とを比較することによって、負荷の制御を開始するタイミングを任意に可変することができるため、負荷の変動に対するA/D変換結果への影響を最小限に抑えるタイミングで、負荷の制御を開始できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、負荷制御装置及び水栓装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のA/D変換制御方法として、負荷変動により発生するノイズの影響がA/D変換回路に及ばないよう制御する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
この方法によれば、不定期に変動を発生する負荷を制御する負荷制御手段からの変動情報を、連続した入力信号をサンプルするA/D変換制御手段に与える。この変動情報を基に、A/D変換制御手段は、この変動情報の発生前後の一定時間内のA/D変換を禁止したり、その時間内に変換されたA/D変換データを破棄したりする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−078414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来のA/D変換制御方法では、負荷変動中の一定期間、A/D変換を禁止したり、その期間内に変換されたA/D変換データを破棄したりして、ある期間内のA/D変換結果を無視するため、A/D変換結果が正しく得られないという問題があった。
しかも、そのA/D変換データを使用して負荷の制御を行う場合、例えば、誤作動などを引き起こすこともあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明は、所定の周期に基づいて、A/D変換関連処理と負荷の制御を同期させて行う制御方法において、前記A/D変換関連処理に要する時間と、前記負荷の制御に要する時間とを比較し、その比較結果によって、前記負荷の制御を開始するタイミングを可変することを特徴とする負荷制御装置である。
これにより、A/D変換関連処理に要する時間と、負荷の制御に要する時間とを比較した結果によって、負荷の制御を開始するタイミングを任意に可変することができるため、負荷の変動に対するA/D変換結果への影響を最小限に抑えるタイミングで、負荷の制御を開始できる。
【0006】
第2の発明は、第1の発明において、前記A/D変換関連処理に要する時間が、前記負荷の制御に要する時間より長い場合、前記負荷の制御を開始するタイミングを、前記A/D変換関連処理に要する時間が経過した後にずらすことを特徴とする。
これにより、A/D変換関連処理を行っている間は、負荷の「制御」を行わないので、負荷の「変動」はもちろん生じなくなる。すなわち、負荷の変動に対するA/D変換結果への影響を最小限に抑えることができる。その結果、A/D変換データを使用して負荷の制御をする場合、その負荷の制御への影響を最小にできる。
【0007】
第3の発明は、第1又は2の発明において、前記A/D変換関連処理に要する時間が、前記負荷の制御に要する時間より短い場合、前記負荷の制御開始するタイミングを、前記A/D変換関連処理の開始タイミングと同じにすることを特徴とする。
これにより、A/D変換関連処理が始まってから終わるまでの間(A/D変換関連処理中)は、負荷の「制御」は行っているが、負荷の制御のよる「変動」は生じなくなる。
すなわち、負荷の変動に対するA/D変換結果への影響を最小限に抑えることができる。その結果、A/D変換データを使用して負荷の制御をする場合、その負荷の制御への影響も最小にできる。
【0008】
第4の発明は、第1〜3の何れかの発明において、前記比較結果によって、A/D変換結果を補正することを特徴とする。
これにより、第1〜3の何れかの発明によって、負荷変動に対するA/D変換結果への影響を最小限に抑えることが出来た上で、その比較結果によって、そのA/D変換結果を補正し、より正確なA/D変換結果を得ることができる。その結果、A/D変換データを使用して負荷の制御をする場合、その負荷の制御への影響を無くすことができる。
【0009】
第5の発明は、電源に接続された負荷を所定の周期で負荷駆動期間動作させる負荷駆動手段と、前記電源よりA/D変換の基準電圧を設定し、センサ入力信号又は操作入力信号を前記所定の周期でA/D変換期間動作させるA/D変換手段と、前記負荷駆動手段と前記A/D変換手段を制御する制御手段と、を備え、前記A/D変換手段の所定期間は、前記所定の周期の半分以下の期間に設定され、前記制御手段は、前記A/D変換期間には前記負荷駆動手段を動作させないように前記負荷駆動期間を所定期間ずらして動作させることを特徴とする水栓装置である。
これにより、電源に接続された負荷を所定の周期で負荷駆動期間動作させ、電源よりA/D変換の基準電圧を設定し、センサ入力信号又は操作入力信号を所定の周期でA/D変換期間動作させ、負荷駆動手段とA/D変換手段を制御し、A/D変換手段の所定期間は、所定の周期の半分以下の期間に設定される。また、A/D変換期間には負荷駆動手段を変動させないように負荷駆動期間を所定期間ずらして動作させることができる。その結果、負荷の変動に対するA/D変換結果への影響を最小限に抑えることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、負荷制御が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施の形態に係る水栓装置を表す図である。
【図2】本実施の形態に係る負荷制御方法を説明するためのフローチャート図である。
【図3】本実施の形態に係る負荷制御方法を説明するためのタイムチャート図である。
【図4】本実施の形態に係る負荷制御方法を説明するためのタイムチャート図である。
【図5】本実施の形態に係る負荷制御方法を説明するためのタイムチャート図である。
【図6】本実施の形態に係る負荷制御方法を説明するためのタイムチャート図である。
【図7】本実施の形態に係る負荷制御方法を説明するためのフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は、本実施の形態に係る水栓装置を表す図である。
【0014】
本実施の形態に係る水栓装置1は、水または湯を吐止水する水栓2と、温度設定や吐止水の切り替えを行う操作ハンドル3と、設定温度の表示をするLED(Light Emitting Diode)4と、湯または水の温度調整を行う温度調整部7と、水栓2と温度調整部7との間に設けられた電磁弁8と、を備えている。操作ハンドル3、電磁弁8および温度調整部7は、コントローラ5によって管理される。また、コントローラ5には、電源6が付随している。コントローラ5からは、それぞれの部位に電力が供給される。なお、操作ハンドル3には、静電容量センサ3aが取り付けられ、静電容量センサ3aとコントローラ5との間には、A/D変換手段5aが設けられている。また、操作ハンドル3とコントローラ5との間には、負荷駆動手段5bが設けられている。
水栓装置1は、操作ハンドル3の回転操作で例えば温度を設定し、それの押込み操作で例えば吐止水を切り替えることができる。この操作ハンドル3に触れる(タッチする)ことにより、例えば設定温度が表示される。また、この操作ハンドル3には、回転操作で設定された温度を青及び赤のLED4(以下、各LED4とも記す)で表示する機能が設けられている。
【0015】
回転、押込み及びタッチを検出する方法として、本実施の形態では、静電容量式の検出方式を採用している。静電容量式の検出方法は、以下の如くである。すなわち、送信電極と受信電極の2つの電極間に現れる静電容量をC−V変換し、その変換された電圧をA/D変換する(A/D変換関連処理)。ここでA/D変換関連処理をより噛み砕いて説明すると、4つの処理で構成される。1つ目の処理は、送信電極へHigh/Lowの信号をパルス状に送信する(以下、送信処理と記す)前の送信及び受信電極間の電圧をA/D変換する処理である。次に2つ目の処理は、送信処理である。その次の3つ目の処理は、送信処理後の送信及び受信電極間の電圧をA/D変換する処理である。そして最後の4つ目の処理は、「送信後のA/D値」から、「送信前のA/D値」を減算し、送信及び受信電極間のA/D値を算出する処理である。このA/D変換関連処理から得られたA/D値が例えばある閾値を超えたり、例えば複数のA/D値を互いに比較することで、回転、押込み及びタッチ操作を検出できる。また、それぞれの操作を検出するために、それぞれの操作に対応した送信電極が設けられており、それらの送信電極を周期的に切り替えながらA/D変換処理を繰り返している。
【0016】
設定温度の表示に、例えば、各LED4を4個ずつ使用している。各LED4を使用した温度表示方法は、以下の如くである。すなわち、各LED4をPWM(Pulse Width Modulation)制御し、各LED4のデューティ比をそれぞれ変えることにより、それぞれ点灯時間を異ならせる方法に依っている。その結果、赤と、青と、それらの混色といった、赤と青以外の2色以上の色を作り出すことが可能となる。
【0017】
静電容量式による回転、押込み及びタッチ操作検出と、PWM制御による各LED4の駆動制御は、一定周期(例えば、10ms周期)で、同期して制御している。一例として挙げた10msという時間は、各送信電極を切り替えるタイミングであり、また、各LED4のPWM周期でもある。1つの電極の静電容量を検出(A/D変換)する時間は、この場合、およそ約4ms強の時間が必要であり、10msの約半分は1つの電極に対してA/D変換関連処理をしている。
【0018】
1つの電極に対するA/D変換関連処理に要する時間は約4ms強なので、時間的な余裕(マージン)を加味して、1つの電極に対するA/D変換関連処理に要する時間を5msと仮定する。このマージンを加味した時間は、10msの半分であり、これはすなわちPWM周期の50%に相当する時間ということになる。
【0019】
各LED4をそれぞれ駆動するために接続される電源6は、同時に、A/D変換の基準電圧にも設定される。また、各LED4のそれぞれをPWM制御で駆動するということは、各LED4のそれぞれに「点灯から消灯のタイミング(以下、オンエッジ)」及び「消灯から点灯のタイミング(以下、オフエッジ)」が存在するということである。この「オンエッジ」及び「オフエッジ」のタイミングで、電源6が約100mV変動することもある。前述した1つの電極の静電容量を検出するために必要なA/D変換回路の電源6は、各LED4の電源6と同じなので、約100mV変動してしまうことになる。すなわち、A/D変換を行うために必要な基準電圧Vrefが大きく変動してしまう。
【0020】
本実施の形態では、各電極の静電容量の検出(A/D変換)を行いながら、各LED4の駆動も制御し、且つ、検出するA/D値の変動を最小にするために、次の制御方法を実行する。
【0021】
すなわち、各LED4のそれぞれで、PWMデューティが50%を超える場合は、その超える方のLEDの点灯タイミングを、1つの電極に対するA/D変換関連処理を開始する直前にずらす。一方、各LED4のそれぞれで、PWMデューディーが50%未満の場合は、その未満の方のLEDの点灯タイミングを、1つの電極に対するA/D変換関連処理をした後にずらす。このように、開始タイミングの切替えを可変とする。
【0022】
このような制御方法で各LED4の駆動を制御すると、1つの電極に対するA/D変換関連処理に要する時間に、各LED4のそれぞれの「オンエッジ」及び「オフエッジ」のタイミングが重ならないので、各LED4の駆動によるA/D値の変動を最小にすることができる。ただし、各LED4を駆動させると、A/D変換を行うための基準電圧Vrefが100mV変動することは変わらない。そこで、この変動に対して補正を行うことで、A/D値の変動の影響を「最小」から「無し」にすることができる。
【0023】
本実施の形態では、このような不具合を、以下に説明する制御方法で解消できる。
【0024】
次に、本実施の形態をフローチャート図、タイムチャート図を例示して、より具体的に説明する。
図2は、本実施の形態に係る負荷制御方法を説明するためのフローチャート図である。なお、図2(a)には、フロー図が示され、図2(b)には、各ステップにおける処理内容がダイヤグラムとして例示されている。
【0025】
まず、PWM周期を計測するタイマのスタートさせる(一例として、PWM周期を10msに設定:S101)。次に、静電容量を検出する(A/D変換する)電極の選択をし(S102)、その選択した電極の静電容量の検出処理をし(A/D変換関連処理:S103)、そのA/D変換した値で、回転、押込み及びタッチの検出処理を行う(S104)。
【0026】
しかし、この全体の流れは、静電容量を検出する静電容量センサ3aの処理の流れなので、この静電容量センサ3aで検出された回転、押込み及びタッチの状態を、この静電容量センサ3aからコントローラ5へ送信する通信処理を行っている(S105)。この通信処理の中で、前述した回転等の状態をコントローラ5に送信するのと同時に、各LED4のそれぞれのデューティ比をコントローラ5から受信する処理を行っている(S105)。このコントローラ5から受信した各LED4のそれぞれのデューティ比によって、次のPWM周期における、各LED4のそれぞれの駆動期間を更新(決定)する(S106)。最後には、PWM周期である10ms経過を確認し、経過していなければ10ms経過の確認を繰り返し(S107)、経過していればPWM周期を計測するタイマを再スタートさせる(S107→S101)。
【0027】
一方で、前述した全体の流れの中で、各LED4の駆動処理を定期的に行っている(S108)。この各LED4の駆動処理は、定期的に入る「割り込み」という形ではなく、定期的に処理を行う形(サブルーチン)を取っている。
【0028】
図3〜図6は、本実施の形態に係る負荷制御方法を説明するためのタイムチャート図である。
また、図7は、本実施の形態に係る負荷制御方法を説明するためのフローチャート図である。なお、図7(a)には、フロー図が示され、図7(b)には、各ステップにおける処理内容がダイヤグラムとして例示されている。
【0029】
まず、図3のタイムチャート図は、所定の周期で駆動する、A/D変換手段と負荷駆動手段の動作を示す。
図3に示すように、A/D変換手段と負荷駆動手段の動作では、A/D変換関連処理に要する時間が負荷の制御に要する時間より短い場合(図では点線で囲まれた(1)を指す)と、その逆のA/D変換関連処理に要する時間が負荷の制御に要する時間より長い場合(図では点線で囲まれた(2)を示す)の二つの駆動状態が存在する。これらの(1)と(2)の二つの駆動状態を次に説明する。
【0030】
図4は、図3の(1)の部分のタイムチャート図である。
(1)の部分のタイムチャート図では、A/D変換関連処理に要する時間が負荷の制御に要する時間より短い。従って、「オンエッジ」及び「オフエッジ」がA/D変換関連処理に要する時間帯(期間)に重なることが無い。このため、A/D変換手段を動作させると同時に負荷駆動手段を動作させることにより、負荷駆動手段を動作させることにより生じる電源6の電圧値の変動を最小限に抑える効果が得られる。この時、「オンエッジ」がA/D変換手段を動作させる瞬間に発生してしまうが、A/D変換関連処理に要する時間帯(期間)では重ならないため、電源6の電圧値の変動を最小限に抑えられる。
この作用効果を実現するためのフローを、図7に示す。
【0031】
まず、赤LED4を駆動している期間がPWMの周期の50%以上か否かの判断が行われる(S201)。ここでは、赤LED4を駆動している期間がPWMの周期の50%以上なので、赤LED4を駆動する期間に相当する時間が経過したかを判断する(S202)。次に、赤LED4を駆動している期間に相当する時間が経過していれば、赤LED4を「駆動しない」状態にし(S203)、赤LED4を駆動している期間に相当する時間が経過していなければ、赤LED4を「駆動する」状態にする(S204)。
また、青LED4については、赤LED4のフローと同様のフローで対応可能である(S209〜S212)。
【0032】
次に、図5は、図3の(2)の部分のタイムチャート図である。
(2)の部分のタイムチャート図では、A/D変換関連処理に要する時間が負荷の制御に要する時間より長い。
従って、「オフエッジ」がA/D変換関連処理に要する時間帯(期間)に重なることがある。この「オフエッジ」の重なりが、負荷駆動により生じる電源6の電圧値の変動を生じさせ、すなわち、A/D変換に影響を与えてしまう。そして、本実施の形態では、この不具合を次の図6のように改善している。
【0033】
図6は、(2)の部分の改良点を示すタイムチャート図である。
【0034】
図6のタイムチャート図では、A/D変換関連処理に要する時間帯(期間)に負荷の制御に要する時間(期間)が重ならないように、負荷の制御を開始するタイミングを一定期間ずらして動作させている。
その結果、負荷の制御に要する時間帯(期間)がA/D変換関連処理に要する時間帯(期間)が重ならないため、負荷駆動により生じる電源6の電圧値の変動を最小限に抑える効果が得られる。
【0035】
このような効果を実現するためのフローを、図7に示す。
まず、赤LED4を駆動している期間がPWMの周期の50%未満の場合は、赤LED4のPWM周期である10msから、赤LED4を駆動している期間を減算する(S201→S205)。次に、減算した期間に相当する時間が経過しているか否かを判断する(S206)。ここで、減算した期間に相当する時間が経過していれば、赤LED4を「駆動する」状態にし(S207)、減算した期間に相当する時間が経過していなければ、赤LED4を「駆動しない」状態にする(S208)。
赤LED4を駆動している期間がPWMの周期の50%以上の場合は、赤LED4のPWM周期のOnDuty(オンデューティ)に相当する時間が経過しているか否かの判断がなされる(S201→S202)。OnDutyに相当する時間が経過していれば、赤LED4を「駆動しない」状態にし(S203)、OnDutyに相当する期間が経過していないならば、赤LED4を「駆動する」状態にする(S204)。
また、青LED4については、赤LED4と同様のフローにより対応可能である(S209→S216)。
このような制御方法により、負荷制御の向上を図ることができる。
【0036】
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
【符号の説明】
【0037】
1・・・水栓装置
2・・・水栓
3・・・操作ハンドル
3a・・・静電容量センサ
4・・・赤LEDと青LED(各LED)
5・・・コントローラ
5a・・・A/D変換手段
5b・・・負荷駆動手段
6・・・電源
7・・・温度調整部
8・・・電磁弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の周期に基づいて、A/D変換関連処理と負荷の制御とを同期させて行う制御方法において、
前記A/D変換関連処理に要する時間と、前記負荷の制御に要する時間と、を比較し、その比較結果によって、前記負荷の制御を開始するタイミングを可変とすることを特徴とする負荷制御装置。
【請求項2】
前記A/D変換関連処理に要する時間が、前記負荷の制御に要する時間より長い場合は、前記負荷の制御を開始するタイミングを、前記A/D変換関連処理に要する時間が経過した後にずらすことを特徴とする請求項1記載の負荷制御装置。
【請求項3】
前記A/D変換関連処理に要する時間が、前記負荷の制御に要する時間より短い場合は、前記負荷の制御開始するタイミングを、前記A/D変換関連処理の開始タイミングと同じにすることを特徴とする請求項1または2に記載の負荷制御装置。
【請求項4】
前記比較結果によって、A/D変換結果を補正することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の負荷制御装置。
【請求項5】
電源に接続された負荷を所定の周期で負荷駆動期間動作させる負荷駆動手段と、
前記電源よりA/D変換の基準電圧を設定し、センサ入力信号又は操作入力信号を前記所定の周期でA/D変換期間動作させるA/D変換手段と、
前記負荷駆動手段と前記A/D変換手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記A/D変換手段の所定期間は、前記所定の周期の半分以下の期間に設定され、
前記制御手段は、前記A/D変換期間には前記負荷駆動手段を動作させないように前記負荷駆動期間を所定期間ずらして動作させることを特徴とする水栓装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−30149(P2011−30149A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−176456(P2009−176456)
【出願日】平成21年7月29日(2009.7.29)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】