説明

赤外線反射多層ガラスパネル

本発明の分野は、赤外線反射層およびポリマーシートを含む積層ガラス、およびこれを製造し使用する方法であり、さらに詳細には、本発明の分野は赤外線反射層および低いガラス転移温度を有するポリ(ビニルブチラール)シートを含む層を含む積層ガラス、およびこれの製造および使用方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、赤外線反射層およびポリマーシートを含む積層ガラス、およびこれを製造し使用する方法であり、さらに詳細には、本発明は赤外線反射層および低いガラス転移温度を有するポリ(ビニルブチラール)シートを含む層を含む積層ガラス、およびこれの製造および使用方法である。
【背景技術】
【0002】
可視光の大部分を透過しながら赤外線を反射する金属/誘電体スタックを含む窓は既知である。これらの窓は、これらの1個以上の窓によって定まる領域内部の太陽光による温度上昇を低減する効果を有する。これらのスタックは干渉フィルターと呼ばれ、反射抑制層または反射防止誘電体層の間に挟まれた少なくとも1層の反射性金属を含むことができる。導電性によって金属層を加熱して、霜取りまたは解氷、および/または曇り除去能力を与えることも同様に既知である。
【0003】
自動車両用風防ガラスの代表的な構造は国際特許出願公開第WO88/1230号および米国特許第4,799,745号に開示される。これらの太陽光遮蔽および/または導電性層の組み立て体は本明細書では以降「IR反射コーティング」と略称する。
【0004】
IR反射コーティングが積層ガラスパネル、特に車両用風防ガラスのガラスと組合せられるとき、例えば乗車している人の頭の衝撃を、車両内部から積層体を貫通することなく吸収するために、組み立て体中にポリ(ビニルブチラール)(PVB)を含む可塑化されたエネルギー吸収中間層を含むことがしばしば望まれる。これらの積層組み立て体において、一般にポリ(ビニルブチラール)層はIR反射コーティングの頂部層に接触している。
【0005】
不都合なことに、長期使用の後、積層ガラスパネル中のIR反射コーティングとポリ(ビニルブチラール)層の間の接合強度が弱くなることがある。この接合の長期安定性を向上させる1つの方法は、IR反射コーティング中に、ポリ(ビニルブチラール)層との接着能力が良好なために選択した特殊なキャップ層を用いることである。これらのキャップ層はポリ(ビニルブチラール)層との接着を促進し、他の点では通常IR反射コーティングの光学的性能には作用しない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
IR反射コーティングおよびポリ(ビニルブチラール)層の長期安定性をさらに向上させることが望ましい。したがって、金属製の赤外線反射層を組み込む積層ガラスの特性を強化する、さらに改善された組成物および方法が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の分野は、赤外線反射層およびポリマーシートを含む積層ガラス、およびこれを製造および使用方法であり、さらに詳細には、本発明の分野は赤外線反射層および低いガラス転移温度を有するポリ(ビニルブチラール)シートを含む層を含む積層ガラス、およびこれの製造および使用方法である。
【0008】
本発明は、ガラス層と、前記ガラス層に接触して配置された赤外線反射層と、前記赤外線反射層に接触して配置されたポリマー層とを含み、前記ポリマー層は23℃以下のガラス転移温度を有する、積層ガラスパネルを含む。
【0009】
本発明は、第1ガラス層と、前記第1ガラス層に接触して配置された赤外線反射層と、前記赤外線反射層に接触して配置されたポリマー層(前記ポリマー層はポリ(ビニルブチラール)を含み、23℃以下のガラス転移温度を有する)と、前記ポリマー層に接触して配置された第2ガラス層とを含む、積層ガラスパネルを含む。
【0010】
本発明は、、開口に、ガラス層と、前記ガラス層に接触して配置された赤外線反射層と、前記赤外線反射層に接触して配置されたポリマー層(前記ポリマー層は23℃以下のガラス転移温度を有する)とを含む積層ガラスのパネルを配置することを含む、開口を通過する赤外電磁放射線を低減する方法を含む。
【0011】
本発明は、ガラス層と、前記ガラス層に接触して配置されたポリ(ビニルブチラール)の層(前記ポリ(ビニルブチラール)の層は23℃以下のガラス転移温度を有する)と、前記ポリ(ビニルブチラール)の層に接触して配置された赤外線反射層と、前記赤外線反射層に接触して配置されたポリエチレンテレフタラートまたはポリエチレンナフタラートの層とを含む、積層ガラスパネルを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の分野は、赤外線反射層およびポリマーシートを含む積層ガラス、およびこれを製造および使用する方法であり、さらに詳細には、本発明の分野は赤外線反射層および低いガラス転移温度を有するポリ(ビニルブチラール)シートを含む層を含む積層ガラス、およびこれの製造および使用方法である。
【0013】
本発明によれば、赤外線反射層に接触して配置されたガラス転移温度の低いポリマー層を含む多層ガラスパネルは、驚くべきことに長期安定性を向上させることが発見された。
【0014】
赤外線を反射することのできる積層ガラス構造が記述されてきた。例えば、米国特許第5,427,861号は、様々な種類の赤外線反射層の使用について記述する。本発明によれば、驚くべきことに、低いガラス転移温度(T)を有するポリマーシートまたはポリマー層が、赤外線反射層の接着を長期間にわたって改善することが見出された。この結果は、長期間の光への露出による接着特性の劣化に対して耐久性のある改善された積層ガラスパネルの製造を可能にする。
【0015】
様々な実施形態において、本発明は、ガラス層と、前記ガラス層に接触して配置された赤外線反射層と、前記赤外線反射層に接触して配置されたポリマー層とを含み、前記ポリマー層は23℃以下のガラス転移温度を有する、積層ガラスを含む。無論、追加のガラスおよびポリマー層を有する他の実施形態は本発明の範囲に含まれる。様々な実施形態において、本発明の積層ガラスパネルは、ガラス/赤外線反射層/ポリマー層/ガラスの4層を含む。
【0016】
本明細書に用いられる用語「積層ガラスパネル」は、ガラス層とポリマー材料の層を単一の完成された多層ガラス製品、例えば、制限されることなく、自動車、航空機、および機関車の風防ガラス、および建築物ガラスの用途、例えば外部窓および内部ガラス構造に組み込む任意の構造である。
【0017】
一実施形態において、赤外線反射層はガラス層に接触して配置されている。赤外線反射層は複数の異なる材料層を、例えば金属/誘電体スタックに含むことができる。赤外線反射層は積層ガラスの用途において赤外線を反射する機能を有する当技術分野に既知の任意の層とすることができ、マグネトロンスパッタなど任意の既知の方法によってガラス層に塗工することができる。
【0018】
金属/誘電体スタック部品は、例えば、ファブリ−ペロー型設計の干渉フィルターとすることができ、様々な実施形態において、材料およびこの厚さを、可視光が最大透過し、太陽光スペクトルの熱発生赤外線部分(700〜2125nm)が最大反射するように適切に選択することによって任意の特別な用途に仕上げることができる。これらのスタックは、米国特許第3,682,528号および第4,179,181号に一般的に開示されるように、互いに連続的に接触して表面接着され、所定の順序に配置された、複数の、逐次的に堆積されたオングストローム厚さの金属および誘電体コーティング平面層から構成することができる。
【0019】
一実施形態において、赤外線反射層は1層以上の近赤外線反射金属層を含む誘電体スタックを含み、この層は、動作位置で、ANSIZ26.1に規定されたように測定して、垂直入射可視光の少なくとも70%を透過する。要求が厳しくない建築用途にはより低い透過レベルが許容され、単一金属層または他のさらに光吸収性の金属/誘電体スタックを使用することができる。
【0020】
様々な実施形態において、スタックの表面に垂直な可視光反射は約10%、8%、6%、または5%未満である。金属層は典型的に1層以上の誘電体層によって互いに分離され(すなわち、厚さ方向に垂直に)るので、金属層からの可視光の反射は破壊的に妨害され、それによって可視光の透過が強くなる。使用可能な金属は、銀、アルミニウム、クロム、亜鉛、スズ、ニッケル、真鍮、金、ステンレス鋼、銅、およびこれらの任意の合金またはクラッドを含む。様々な実施形態において、金属は銀である。金属層の厚さは、例えば、40Å〜250Å、60Å〜200Å、70Å〜175Å、80Å〜140Å、60Å〜200Åとすることができる。
【0021】
誘電体層要素は本質的に可視範囲で透明とすることができ、様々な実施形態において、1種の誘電体層は1対の金属層の間に接触して配置されている。様々な実施形態において、誘電体層は金属層の両側に配置されている。使用可能な材料の例はWO、In、SnO、ITO、AL、MgF、ZnS、TiO、およびZnOを含む。
【0022】
様々なキャップ層を本発明の赤外線反射層に用いることができる。本明細書に用いられる用語「キャップ」層は、ポリ(ビニルブチラール)などのポリマー層に接触して配置された層である。
【0023】
様々な実施形態において、酸化クロムCr(xは1または2であり、yは1と5を含んで1〜5である)のキャップ層は、片側を可塑化ポリ(ビニルブチラール)層に接触し、他の側を金属/誘電体スタックの反射防止層に接触している金属/誘電体スタックの頂部層である。これらの実施形態におけるxおよびyの値は、このキャップ層の堆積中に発生する酸化量および完成製品の意図される用途に応じて変化することができる。酸化は、堆積速度、用いられる電力レベル、およびスパッタ室中の酸素とアルゴンなど他のガスの混合物中の酸素の割合を含んで、用いられるスパッタ条件によって決定される。与えられた任意の堆積条件の組について、xおよびyの値または酸化状態は、既知のESCA(XPS)またはAES分析によって求めることができる。様々な実施形態において、窒化ケイ素はキャップ層として用いることができる。金属および誘電体、ならびに窒化ケイ素の任意の組合せは本発明の赤外線反射層に用いることができる。また、キャップ層は前に誘電体層として挙げた任意の誘電体材料とすることができる。
【0024】
米国特許第5,427,861号に開示された赤外線反射層の任意の実施形態を用いることができる。様々な実施形態において、赤外線反射層の金属層は、例えば、霜取りまたは曇り除去用途を含む様々な目的のために、電気エネルギー源と導電的に連結してガラスの加熱手段を提供することができる。
【0025】
本明細書に用いられる用語「ポリマーシート」または「ポリマー層」は、任意の適切な方法で薄い層の中に形成された、積層ガラス構造中の中間層としての使用に適したポリマー組成物を意味する。
【0026】
キャップ層に接触して配置されたポリマーシートはガラス転移温度が23℃以下である任意の適切なポリマーを含むことができ、好ましい実施形態において、上で例示したように、ポリマーシートはポリ(ビニルブチラール)を含む。本明細書に与えられたポリ(ビニルブチラール)を含む本発明の任意の実施形態において、ポリマーがポリ(ビニルブチラール)からなる、または本質的にポリ(ビニルブチラール)からなる他の実施形態が含まれる。これらの実施形態において、ポリ(ビニルブチラール)からなる、または本質的にポリ(ビニルブチラール)からなるポリマーおよびこれらの添加剤を有するポリマーシートと一緒に、本明細書に開示される添加剤の任意の変形を用いることができる。
【0027】
本発明の様々な実施形態において、ポリマー層および特にポリ(ビニルブチラール)層は、23℃以下、20℃未満、19℃未満、18℃未満、17℃未満、16℃未満、15℃未満、14℃未満、13℃未満、12℃未満、11℃未満、10℃未満のガラス転移温度を有する。
【0028】
本発明のポリマーシートの様々な実施形態において、ポリマーシートは、樹脂100部あたり10〜90部、15〜85部、20〜60部、25〜60部、20〜80部、25〜70部、25〜60部(「phr」)の可塑剤を含むことができる。無論、特定の用途に適した他の量を用いることができる。ポリ(ビニルブチラール)シートは、樹脂100部あたり20〜80部、さらに好ましくは25から60部の可塑剤を含むことが好ましい。いくつかの実施形態において、可塑剤は20個未満、15個未満、12個未満、または10個未満の炭素原子の炭化水素部を有する。可塑剤の量は、ポリ(ビニルブチラール)シートのガラス転移温度に効果を与えるように調節することができる。一般に、Tを下げるためにはより多量の可塑剤が加えられる。本発明の様々な実施形態において、ポリマーシートは、樹脂100部あたり少なくとも40部、少なくとも50部、少なくとも60部、少なくとも70部、少なくとも80部、少なくとも90部、少なくとも100部の可塑剤を含む。
【0029】
当技術分野に既知であるように、本発明のポリマー層には様々な接着制御剤を用いることができ、例えば、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、またはマグネシウム塩を含むことができる。本発明のポリマー層に用いることのできる接着制御剤の例は、例えば、米国特許第5,728,472号に開示されたものを含む。
【0030】
酸化クロム層がIR反射コーティングのキャップ層として働く実施形態において、シート中の主な金属カチオンは二価とすることができる。したがって、酸化クロムのキャップ層が用いられる本発明のポリマー、例えばポリ(ビニルブチラール)のシート層成分の処方における接着制御剤は、C〜C有機物好ましくは脂肪族モノカルボン酸の二価の金属塩とすることができる。これらの酸は直鎖または分岐の脂肪族とすることができる。二価の金属カチオンは、マグネシウム、カルシウム、または亜鉛など周期律表のII−AまたはII−B族の元素であることが好ましい。代表的なアニオンはアセタート、ブチラート、2−エチルブチラート、およびオクタノアートである。酸化クロムキャップ層を用いるこの実施形態の金属カルボン酸塩処方中の少量の一価のカチオンは、酸化クロム層への接着に悪影響を与えることなく存在することができる。これらの一価のカチオン、典型的にカリウムまたはナトリウムは、通常、樹脂合成に用いられた工程の副生成物としてシートのポリ(ビニルブチラート)樹脂中に存在する。例えば、酢酸ナトリウムおよび酢酸カリウムは、ポリ(ビニルブチラール)樹脂合成工程における酸の中和から存在することがある。
【0031】
酸化クロムキャップ層を有する実施形態において、主として二価の金属カチオン、および、存在するならば、ガラスおよび酸化クロムに対するシートの望ましい接着レベルを与えるためにシート中に少量含まれる一価の金属カチオンを含むカルボン酸金属塩の量は、シートの力価によって求められる。これらの力価は、二価の金属塩添加剤と同様、樹脂に帰する力価を含み、例えば、20〜120、または30〜110とすることができる。カルボン酸金属塩添加剤は、シートの可塑剤中に分散することによってシート処方中に組み込むことができる。
【0032】
本発明のさらに他の実施形態は、上述のように、ガラス以外の基板に接触して配置された赤外線反射層に接触した、低いガラス転移温度を有する同じポリマー層を用いる。詳細には、赤外線反射層は、任意の適切なポリマー、例えばポリエチレンテレフタラート(PET)またはポリエチレンナフタラート(PEN)を含む層に接触することができる。
【0033】
これらの実施形態において、積層ガラスパネルは、ガラス層と、前記ガラス層に接触して配置されたポリ(ビニルブチラール)の層または他のポリマー層(前記ポリ(ビニルブチラール)層または他のポリマー層は23℃以下のガラス転移温度を有する)と、前記ポリ(ビニルブチラール)の層または他のポリマー層に接触して配置された赤外線反射層と、および前記赤外線反射層に接触して配置されたポリエチレンテレフタラートまたはポリエチレンナフタラートの層とを含む。無論、さらに他の層を加えて、例えば、ポリ(ビニルブチラール)およびガラスの層を含む完全な多層ガラスパネルを形成することができる。
【0034】
その上に赤外線反射層が形成されたポリエチレンテレフタラートまたはポリエチレンナフタラートの層を含む実施形態では、積層ガラスパネルの様々な層を任意の適切な順序で配置することができる。例えば、ガラス/ポリ(ビニルブチラール)/赤外線反射層/ポリエチレンテレフタラート/ポリ(ビニルブチラール)/ガラスの層を有するパネルを形成することができる。赤外線反射層に接触しているポリエチレンテレフタラートまたはポリエチレンナフタラートの層が、2層のポリマー層、例えばポリ(ビニルブチラール)の間に配置された任意の実施形態において、2層のポリマー層は同じ特性を有する必要はない。言い換えれば、赤外線反射層に接触するポリマー層は、低いガラス転移温度を有すると本明細書で記述される任意の層であるが、ポリエチレンテレフタラートまたはポリエチレンナフタラートに接触する第2ポリマー層は、ポリ(ビニルブチラール)など任意の従来のポリマー層とすることができ、あるいは替りに、本発明の部分として説明される任意のポリマー層とすることができる。
【0035】
本発明の任意のポリマー層/赤外線反射層の接合の長期安定性を測定するには、加速光露出技術を用いることができる。キャップ層/ポリマー層接合の長期的強度は、放射される光の大部分がUV放射線からなる、Fadeometer(カーボンアーク源)、Weatherometer(キセノンアーク源)、EMMA試験または同等の装置(QUV装置を含む)の形の強いUV放射線源に露出することによるガラスパネル組み立て体加速試験露出によって測定される。接合の劣化性に対する耐久性は、上記装置の1つのUV放射線に露出した後、本明細書で説明される衝撃接着試験(Pummel Adhesion Test)によって求めることができる。
【0036】
加速装置のUV光へのガラスパネルの露出はラングレー(Langleys)で定量することができる。本発明の様々な実施形態において、赤外線反射層とポリマー層の間の接合は、200,000ラングレーに露出した後、衝撃接着値の変化で測定して、15%未満、10%未満、8%未満、5%未満、2.5%未満、または1%未満の劣化である。例えば、衝撃接着値が出発の値6から最終値5.7へ減少したとき、接合は5%劣化したと言われる。替りに、本発明の様々な実施形態において、200,000ラングレーに露出した後、接合は衝撃接着値で2以下の低下、1以下の低下を示し、または衝撃接着値の変化を示さない。
【0037】
本発明の様々な実施形態において、赤外線反射層とポリマー層の間の接合は、500,000ラングレーに露出した後、衝撃接着値の変化で測定して、15%未満、10%未満、8%未満、5%未満、2.5%未満、または1%未満の劣化である。例えば、衝撃接着値が出発の値6から最終値5.7へ減少したとき、接合は5%劣化したと言われる。替りに、本発明の様々な実施形態において、500,000ラングレーに露出した後、接合は衝撃接着値で2以下の低下、1以下の低下を示し、または衝撃接着値の変化を示さない。
【0038】
本発明の方法は、本明細書に他で論じられるように、任意の従来のパネル組み立て技術を用いる本発明の範囲内として本明細書に開示される、任意の積層ガラスパネルの製造方法を含む。
【0039】
また、本発明は、開口を通過する赤外電磁放射線を減少させる方法も含み、前記開口に、ガラス層と、前記ガラス層に接触して配置された赤外線反射層と、前記赤外線反射層に接触して配置されたポリマー層(前記ポリマー層は23℃以下のガラス転移温度を有する)とを含む積層ガラスのパネルを配置することを含む。本明細書に用いられる用語「開口」は、光が通過するあらゆる空間であり、本発明のガラスパネルを固定することができる。
【0040】
また、本発明は、開口を通る赤外電磁放射線を減少させる方法も含み、前記開口に、本発明の範囲内として本明細書に開示される任意の積層ガラスパネルを含む積層ガラスのパネルを配置することを含む。
【0041】
本明細書に用いられる用語「樹脂」は、酸性触媒と後続のポリマー前駆体の中和から得られる混合物から取り出されたポリマー(例えばポリ(ビニルブチラール))成分を指す。一般に、樹脂はポリマー、例えばポリ(ビニルブチラール)に加えて、酢酸塩、塩、およびアルコールなどの他の成分を有する。本明細書に用いられる用語「溶融物」は可塑剤および場合によって他の添加剤と樹脂の溶融混合物を指す。
【0042】
本発明のポリマーシートは、任意の適切なポリマーを含むことができ、好ましい実施形態において、上に例示したように、ポリマーシートはポリ(ビニルブチラール)を含む。ポリマーシートのポリマー成分としてポリ(ビニルブチラール)を含む、本明細書に与えられる本発明の任意の実施形態において、ポリマー成分がポリ(ビニルブチラール)からなる、あるいは本質的にポリ(ビニルブチラール)からなる他の実施形態が含まれる。これらの実施形態において、ポリ(ビニルブチラール)からなる、あるいは本質的にポリ(ビニルブチラール)からなるポリマーを有するポリマーシートと一緒に、本明細書に開示される添加剤の任意の変形を用いることができる。
【0043】
一実施形態において、ポリマーシートは部分的にアセタール化したポリ(ビニルアルコール)系のポリマーを含む。他の実施形態において、ポリマーシートは、ポリ(ビニルブチラール)、ポリウレタン、ポリ(ビニルクロリド)、ポリ(エチレンビニルアセタート)、この組合せなどからなる群から選択されるポリマーを含む。一実施形態において、ポリマーシートはポリ(ビニルブチラール)を含む。他の実施形態において、ポリマーシートは可塑化ポリ(ビニルブチラール)を含む。さらに他の実施形態において、ポリマーシートはポリ(ビニルブチラール)および1種以上の他のポリマーを含む。適切なガラス転移温度を有する他のポリマーも用いることができる。特にポリ(ビニルブチラール)について好ましい範囲、値、および/または方法(例えば、制限されることなく、可塑剤、成分割合、厚さ、および特性強化添加剤について)が与えられる本明細書の任意の部分において、これらの範囲は、適用可能な場合、ポリマーシートの成分として有用であると本明細書に開示される他のポリマーおよびポリマー混合物にも適用される。
【0044】
ポリ(ビニルブチラール)を含む実施形態について、ポリ(ビニルブチラール)は、酸性触媒の存在下、ポリ(ビニルアルコール)とブチルアルデヒドとの反応、続いて触媒の中和、単離、安定化、および樹脂の乾燥を含む既知のアセタール化工程によって製造することができる。
【0045】
様々な実施形態において、ポリ(ビニルブチラール)を含むポリマーシートは、PVOHとして計算して10〜35重量%(wt%)の水酸基、PVOHとして計算して13〜30重量%の水酸基、PVOHとして計算して15〜22重量%の水酸基を含む。また、ポリマーシートは、ポリビニルアセタートとして計算して、15重量%未満のエステル残基、13重量%未満、11重量%未満、9重量%未満、7重量%未満、5重量%未満、または3重量%未満のエステル残基を含むことができ、残りはアセタール、好ましくはブチルアルデヒドアセタールであるが、場合によって少量の他のアセタール基、例えば、2−エチルヘキサナール基を含む(例えば、米国特許第5,137,954号参照)。
【0046】
様々な実施形態において、ポリマーシートは、モルあたり30,000、40,000、50,000、55,000、60,000、65,000、70,000、120,000、250,000、または350,000グラム(g/モルまたはダルトン(Daltons))を超える分子量を有するポリ(ビニルブチラール)を含む。アセタール化ステップ中に少量のジアルデヒドまたはトリアルデヒドを加えて、分子量を350g/mを超えて増加させることができる(例えば、米国特許第4,902,464号、4,874,814号、4,814,529号、4,654,179号を参照されたい)。本明細書に用いられる用語「分子量」は、重量平均分子量を意味する。任意の適切な方法を用いて本発明のポリマーシートを製造することができる。ポリ(ビニルブチラール)製造の適切な工程の詳細は当業者には既知である(例えば、米国特許第2,282,057号、第2,282,026号を参照されたい)。一実施形態において、B.E.Wade(2003)によるEncyclopedia of Polymer Science & Technology、第3版、第8巻、381〜399頁、Vinyl Acetal Polymersに記述された溶媒法を用いることができる。他の実施形態において上記文献中に記載された水性法を用いることができる。ポリ(ビニルブチラール)は、例えば、Solutia Inc.、St Louis、Missouri製のButvar(登録商標)樹脂として様々な形で入手可能である。
【0047】
最終製品の性能を強化するためにポリマーシートに添加剤を組み込むことができる。これらの添加剤は、当分野に既知の可塑剤、染料、顔料、安定剤、(例えば紫外線安定剤)酸化防止剤、耐炎剤、IR吸収剤、ブロック防止剤、これらの添加剤の組合せなどを含むが制限されない。
【0048】
本発明のポリマーシート間のブロックを防止する目的に用いることのできる添加剤(ブロック防止剤)は、当分野に既知の従来の作用物質および以下の特許または特許出願に開示される作用物質を含む。独国特許出願公開第DE10064373A1号、独国特許出願公開第DE10162338号および国際公開第WO0351974A1号。さらに、同時係属の米国特許出願第10/457,185号、第10/427,412号、第10/457,642号、および第10/452,146号に開示されるブロック防止剤を本発明のポリマーシートと一緒に用いることができる。
【0049】
ポリマーシートを形成するために、本発明のポリマー樹脂に適切な可塑剤を加えることができる。本発明のポリマーシートに用いられる可塑剤は、中でも多塩基酸または多水酸基アルコールのエステルを含むことができる。適切な可塑剤は、例えば、トリエチレングリコールジ−(2−エチルブチラート)、トリエチレングリコールジ−(2−エチルヘキサノアート)、トリエチレングリコールジヘプタノアート、テトラエチレングリコールジヘプタノアート、ジヘキシルアジパート、ジオクチルアジパート、ヘキシルシクロヘキシルアジパート、ヘプチルとノニルアジパートの混合物、ジイソノニルアジパート、ヘプチルノニルアジパート、ジブチルセバカート、オイル変性セバシン酸アルキッドなどのポリマー可塑剤、および米国特許第3,841,890号に開示されるリン酸塩とアジピン酸塩の混合物、および米国特許第4,144,217号に開示されるアジピン酸塩、およびこれらの組合せを含む。使用することのできる他の可塑剤は、米国特許第5,013,779号に開示されるようなC〜Cアルキルアルコールと環状C〜C10アルコールから作られる混合アジパート、およびヘキシルアジパートなどのC〜Cのアジピン酸エステルである。
【0050】
ポリ(ビニルブチラール)もしくは他のポリマーおよび可塑化添加剤は、当業者に既知の方法に従ってシート形状に熱的に処理し加工することができる。ポリ(ビニルブチラール)シート形成の例示的方法の一例は、樹脂、可塑剤、および添加剤を含む溶融ポリ(ビニルブチラール)(以降「溶融物」)を、シート金型(例えば、1つの寸法が垂直寸法よりも実質上大きな開口を有する金型)に溶融物を押し込み、押し出すことを含む。ポリ(ビニルブチラール)シート形成の他の例示的方法は、溶融物を金型からローラー上に鋳造し、樹脂を固化し、続いて固化した樹脂をシートとして取り出すことを含む。どちらの実施形態においても、シートの片側または両側の表面の質感は、金型開口の表面調節によって、またはローラー表面に質感を与えることによって制御することができる。シートの質感の他の制御技術は、材料の因子(例えば、樹脂および/または可塑剤の水含有量、溶融物の温度、ポリ(ビニルブチラール)の分子量分布、またはこれらの因子の組合せ)を変化させることを含む。さらに、シートは、間隔を置いた突起を含み、一時的に表面を不規則にして積層工程中にシートの脱気を容易にし、その後、積層工程の温度と圧力を上昇させて突起をシートに溶融し、それによって平滑な仕上げを得るように構成することができる。様々な実施形態において、ポリマーシートは0.1〜2.5ミリメートル、0.2〜2.0ミリメートル、0.25〜1.75ミリメートル、および0.3〜1.5ミリメートル(mm)の厚さを有することができる。
【0051】
さらに、本発明は、本発明のIR反射層/ポリマーシート構造に接触して配置された、典型的に二酸化ケイ素を含むガラスの層を含む積層安全ガラスを含む。さらに、この間に配置された本発明の反射層/ポリマーシート構造を有する2シートのガラスを含む積層安全ガラスが含まれる。
【0052】
また、本発明は、風防ガラス、窓、および本発明の多層構造を含む他の完成ガラス製品を含む。
【0053】
ここで、本発明で用いるための様々なポリマーシートおよび/または積層ガラスの特性および測定技術を説明する。
【0054】
ポリマーシート、特にポリ(ビニルブチラール)シートの透明度は、シートを通過しない光の量化である、濁度の測定によって求めることができる。濁度のパーセントは以下の技術によって測定することができる。ASTM D1003−61(1977に再認可)−方法Aに従い、Illuminant Cを用い、観察角度2度で、Hunter Associates(Reston、VA)から入手可能な濁り量の測定装置、Hazemeter Model D25を用いることができる。本発明の様々な実施形態において、濁りパーセントは5%未満、3%未満、および1%未満である。
【0055】
衝撃接着は以下の技術によって測定することができ、ここで、「衝撃接着(pummel)」はガラスへのポリマーシートの接着を定量することを指し、衝撃接着を求めるために以下の技術が用いられる。2層貼り合わせガラス積層サンプルが標準的なオートクレーブ積層条件で調製される。積層品は約−17℃(0°F)まで冷却され、ハンマーで手動により衝撃してガラスを破壊する。次いで、ポリ(ビニルブチラール)シートに接着しない破壊した全てのガラスを除去し、ポリ(ビニルブチラール)シートに接着して残ったガラスの量を標準と目視にて比較する。標準は、ポリ(ビニルブチラール)シートに接着して残るガラスの変量の尺度である。詳細には、衝撃接着標準0で、ガラスはポリ(ビニルブチラール)シートに接着して残らない。衝撃接着標準10で、100%のガラスがポリ(ビニルブチラール)シートに接着して残る。本発明の積層ガラスパネルでは、様々な実施形態は、少なくとも3、少なくとも5、少なくとも8、少なくとも9、または10の衝撃接着を有する。他の実施形態は8と10を含んで8〜10の衝撃接着を有する。
【0056】
ポリマーシートの「黄色指数(yellowness index)」は、以下のように測定することができる。本質的に片面状の、平行で平滑なポリマー表面を有する厚さ1cmのポリマーシートの透明な成型円板が形成される。指標は、可視スペクトルのスペクトル光透過率から、ASTM method D1924、「プラスチックの黄色指数の標準試験方法(Standard Test Method for Yellowness Index of Plastics)」に従って測定される。値は測定した試験片の厚さを用いて、1cmの厚さに補正される。
【0057】
本明細書に用いられる用語「力価(titer)」は、酢酸ナトリウムと酢酸カリウム(本明細書に用いられるとき、「総アルカリ力価」)、およびマグネシウム塩について以下の方法を用い、シートサンプルで求めることができる。
【0058】
重量を測定する各シートサンプル中の樹脂量を求めるために、以下の式が用いられる。式中、PHRは、可塑剤および元のシートサンプル調製樹脂への任意の他の添加剤を含む樹脂100ポンドあたりのポンドとして定義される。
【0059】
【数1】

【0060】
シートサンプル中約5gの樹脂は、シートサンプルの最初の量を判断するために用いられる目標質量であり、シートサンプル中の樹脂の計算質量は各力価測定に用いられる。全ての滴定は同じ日に終了しなければならない。
【0061】
シートサンプルはビーカーの中で250mlのメタノールに溶解される。シートサンプルが完全に溶解するには8時間かかる。メタノールだけのブランクもビーカーに準備する。サンプルとブランクを、pH2.5で停止するようにプログラムした自動pH滴定器を用いて各々0.00500規定のHClで滴定する。pH4.2を得るために各サンプルおよびブランクに加えられたHClの量を記録する。[0.01NHClのml/樹脂100g]について、HCl力価は以下に従って求められる。
【0062】
【数2】

【0063】
マグネシウム塩の力価を求めるには、以下の手順を用いる。
【0064】
54gの塩化アンモニウムと350mlの水酸化アンモニウムをメタノールで1リットルに希釈して調製したpH10.00の緩衝液12〜15mlと、12〜15mlのErichrome Black T指示薬を、既に上述のようにHClで滴定したブランクと各シートサンプルに加える。次いで、滴定剤を0.3263gのエチレンジアミン四酢酸四ナトリウム二水和物(tetrasodium ethylenediaminetetraacetate dihaydrate)および5mlの水をメタノールで1リットルに希釈して調製した0.000298g/mlのEDTA溶液に変更する。EDTA滴定は596nmの光透過率で測定する。滴定を開始する前に、溶液が明るいマジェンタ−ピンク色なので、サンプルまたはブランクについて最初に透過率%を100%に調節する。596nmでの透過率が一定になるとき、EDTA滴定を完了し、溶液は濃いインジゴ色になる。インジゴブルーの終点に達するために滴定したEDTAの容積をブランクおよび各シートサンプルについて記録する。マグネシウム塩の力価は以下に従って求められる。
【0065】
【数3】

【0066】
この結果から、樹脂グラムあたり酢酸塩1×10−7として、総アルカリ力価は以下に従って計算することができる。
【0067】
総アルカリ力価=シートのHCl力価−(2×総マグネシウム塩の力価)
【実施例1】
【0068】
この実施例において、2種の積層ガラス構造が形成される。各々、以下の順序で4層である。ガラス層/赤外線反射層/ポリ(ビニルブチラール)層/ガラス層。第1構造において、ポリ(ビニルブチラール)は18℃のガラス転移温度を有する。第2構造において、ポリ(ビニルブチラール)は30℃のガラス転移温度を有する。2種の構造の他の3層は同じである。
【0069】
2種の積層ガラス構造を以下の表に示した量の光に露出する。各構造の各ガラス層についての衝撃接着結果も示す。
【0070】
【表1】

【0071】
上の表に示すように、標準ガラス転移温度を有するポリ(ビニルブチラール)を用いる積層ガラスの衝撃接着値は、1年間の光露出に等しい250,000Langreyの露出後に、より低い衝撃接着を与えるが、低いガラス転移温度のポリ(ビニルブチラール)層を組み込むパネルは高い衝撃接着値を保つ。
【0072】
本発明を例示的実施形態を参照して説明したが、当業者であれば、様々な変更およびこの要素の等価の置換が、本発明の範囲から逸脱することなく可能であることを理解するであろう。さらに、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるために多くの修正を行うことができる。したがって、本発明はこの発明を実施するために開示される特定の実施形態に制限されず、本発明は添付の請求項の範囲内に包含される全ての実施形態を含むものである。
【0073】
さらに、本発明の単一成分に対して与えられるあらゆる範囲、値、または特性は、互換性がある場合、本発明の任意の他の成分に対して与えられる任意の範囲、値、または特性と交換して用い、本明細書の全体を通して与えられる成分の各々について定義される値を有する実施形態を形成することができることが理解されるであろう。例えば、積層ガラスパネルは、所与の適切な種類の赤外線反射層に加えて、適切なTになる任意の範囲の可塑剤を有するポリ(ビニルブチラール)を含んで、複数の順序に形成することができる。
【0074】
与えられた範囲および値は例示のためであり、特記しないかぎり、他の範囲および値を使用できないことを意味するものではないことがさらに理解されるであろう。
【0075】
本明細書に参照される刊行物記事、特許、特許出願、および書籍、を含む各参照は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス層、
前記ガラス層に接触して配置された赤外線反射層、および
前記赤外線反射層に接触して配置されたポリマー層(前記ポリマー層は23℃以下のガラス転移温度を有する)
を含む積層ガラスパネル。
【請求項2】
前記赤外線反射層が金属酸化物層および銀層を含む、請求項1に記載のガラスパネル。
【請求項3】
前記赤外線反射層が、Crのキャップ層(xは2以下であり、yは5以下である)を含む、請求項1に記載のガラスパネル。
【請求項4】
前記ガラス転移温度が21℃未満である、請求項1に記載のガラスパネル。
【請求項5】
前記ガラス転移温度が20℃未満である、請求項1に記載のガラスパネル。
【請求項6】
前記ガラス転移温度が18℃未満である、請求項1に記載のガラスパネル。
【請求項7】
前記ガラス転移温度が15℃未満である、請求項1に記載のガラスパネル。
【請求項8】
前記ポリマー層がポリ(ビニルブチラール)を含む、請求項1に記載のガラスパネル。
【請求項9】
前記ポリマー層が可塑剤を含む、請求項8に記載のガラスパネル。
【請求項10】
前記可塑剤が前記ポリマー層に少なくとも100部あたり40部存在する、請求項9に記載のガラスパネル。
【請求項11】
前記可塑剤が前記ポリマー層に少なくとも100部あたり50部存在する、請求項9に記載のガラスパネル。
【請求項12】
前記ポリマー層に接触して配置されたガラスの第2層をさらに含む、請求項1に記載のガラスパネル。
【請求項13】
前記ポリマー層が、接着制御剤、顔料、染料、安定剤、難然剤、酸化防止剤、ブロック防止剤、および太陽光吸収剤からなる群から選択される作用物質をさらに含む、請求項1に記載のガラスパネル。
【請求項14】
第1ガラス層、
前記第1ガラス層に接触して配置された赤外線反射層、
前記赤外線反射層に接触して配置されたポリマー層(前記ポリマー層はポリ(ビニルブチラール)を含み、23℃以下のガラス転移温度を有する)、および
前記ポリマー層に接触して配置された第2ガラス層
を含む積層ガラスパネル。
【請求項15】
前記ガラス転移温度が20℃未満である、請求項14に記載のガラスパネル。
【請求項16】
前記ガラス転移温度が18℃未満である、請求項14に記載のガラスパネル。
【請求項17】
前記ガラス転移温度が15℃未満である、請求項14に記載のガラスパネル。
【請求項18】
前記ポリマー層が少なくとも100部あたり40部の可塑剤を含む、請求項14に記載のガラスパネル。
【請求項19】
前記ポリマー層が少なくとも100部あたり50部の可塑剤を含む、請求項14に記載のガラスパネル。
【請求項20】
開口を通過する赤外線電磁放射線を低減する方法であって、前記開口に、
ガラス層、
前記ガラス層に接触して配置された赤外線反射層、および
前記赤外線反射層に接触して配置されたポリマー層(前記ポリマー層は23℃以下のガラス転移温度を有する)
を含む積層ガラスのパネルを配置することを含む前記方法。
【請求項21】
ガラス層、
前記ガラス層に接触して配置されたポリ(ビニルブチラール)の層(前記ポリ(ビニルブチラール)の層は23℃以下のガラス転移温度を有する)、
前記ポリ(ビニルブチラール)の層に接触して配置された赤外線反射層、および
前記赤外線反射層に接触して配置されたポリエチレンテレフタラートまたはポリエチレンナフタラートの層
を含む積層ガラスパネル。

【公表番号】特表2007−534602(P2007−534602A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−510793(P2007−510793)
【出願日】平成17年4月20日(2005.4.20)
【国際出願番号】PCT/US2005/013171
【国際公開番号】WO2005/108061
【国際公開日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(500276390)ソリユテイア・インコーポレイテツド (43)
【Fターム(参考)】