説明

起伏がある加熱表面を有するマイクロ波構造体

電子レンジで食品を加熱、焦げ目を付ける、及び/又はカリカリに仕上げるためのトレーが、実質的に平坦なベースと、ベースから上向きに延在するプラットフォームと、プラットフォームの少なくとも一部を覆うマイクロ波エネルギー相互作用要素とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子レンジで食品を加熱又は調理するための種々の材料、パッケージ、構造体及びシステムに関する。特に、本発明は、不規則な形状を有する食品を電子レンジで加熱又は調理するための種々の材料、パッケージ、構造体及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
[関連出願]
本願は、2008年1月10日に出願された米国特許出願第12/008,356号、2007年5月23日に出願された米国仮特許出願第60/931,450号、2007年5月15日に出願された米国特許出願第11/803,466号、2007年5月15日に出願された米国仮特許出願第60/930,253号、2007年5月15日に出願された国際出願第PCT/US07/011615号、及び2006年5月15日に出願された米国仮特許出願第60/800,383号(これらのそれぞれが、参照によってその全体が本明細書に援用される)に関する。
【0003】
電子レンジは、多数のパン生地ベース及びポテトベースの冷凍インスタント食品を含む種々の食品を加熱するための便利な手段を提供する。残念ながら、多くの場合、そのような食品は、冷凍過程中に、本来の形状を維持することなく、弓形に曲がるか、ドーム状になるか、又はそうでなければ反る傾向がある。この結果、現在市販されている多数のマイクロ波エネルギー相互作用パッケージは、十分な加熱と、焦げ目のあるカリカリに仕上げられた外側表面との望ましいバランスを提供するように、食品の表面との十分な接触を提供することができない。このように、起伏がある(contoured)表面又は不規則な表面を有する食品の加熱、焦げ目付け、及び/又はカリカリ仕上げの望ましい程度を提供する、改善された材料及びパッケージが必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
一態様によると、本発明は概して、マイクロ波エネルギー相互作用トレー、パッケージ、システム又は他の構造体(総称「構造体」)を形成するための種々のブランクと、該ブランクから形成される種々の構造体と、そのような構造体を作製するための種々の方法と、起伏がある表面又は不規則な表面を有する食品を電子レンジで加熱する、焦げ目を付ける、及び/又はカリカリに仕上げる種々の方法とに関する。
【0005】
種々の構造体は、食品のマイクロ波による加熱、焦げ目付け、及び/又はカリカリ仕上げを促進する1つ又は複数の機構を含むことができる。また、種々の構造体は、例えばドーム状であるか又は弓形に曲がっている表面等、不規則な表面を有する食品の起伏に対応する1つ又は複数の機構も含むことができる。例えば、種々の構造体は、マイクロ波促進機構を食品の表面により近づける、1つ又は複数の隆起部分又は凸状(raised)部分を含むことができる。いくつかの場合では、そのような凸状部分は、焼き網状の焼き目(grill mark)の外観をもたらすように形状を決め、大きさを決め、且つ/又は構成することができる。さらに、種々の構造体は、加熱過程中に生成される水分を食品から取り除くことができる1つ又は複数の機構を含むことができるため、焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げがさらに促進される。例えば、いくつかの例では、構造体は、隆起部分の少なくとも一部にわたって延在する1つ又は複数の通気溝を含むことができる。
【0006】
隆起パターン、隆起部分間の間隔、隆起の高さ、及び隆起間の間隔の幅及び深さは、加熱される食品の種類及び望ましい調理効果に基づいて選択することができる。例えば、隆起部分は、例えば焦げ目を付ける、及び/又はカリカリに仕上げる食品の表面の不規則性の程度、食品の水分含量、食品の厚さ、食品の特性(例えば脂肪含量)、及び食品によって占められる表面積に応じて、大きく又は小さくすることができる。
【0007】
さらに、構造体は、構造体の片側の隆起部分に対応する、1つ又は複数の凹部(構造体のもう一方の側から見た場合)を含むことができる。そのような凹部は、使用中に電子レンジの底部に接する構造体の底面にある場合には、マイクロ波エネルギー相互作用要素から電子レンジの床面への熱損失を低減すると共に、食品の加熱、焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げをさらに促進する、断熱空気間隙を提供することができる。
【0008】
隆起部分は、任意の適切な方法、プロセス、又は技術を使用して形成することができる。一態様では、起伏は、機械及び/又は熱によるプレスプロセスを使用して形成することができる。そのようなプロセスでは、典型的には、ブランクを望ましい大きさ及び形状に切断して、オス型及びメス型の成形モールド又はダイに入れる。ダイのオス型とメス型とを合わせると、ブランクに圧力が印加されてブランクが変形し、望ましい起伏パターンが形成される。
【0009】
一態様では、電子レンジで食品を加熱する、焦げ目を付ける、及び/又はカリカリに仕上げるためのトレーが、実質的に平坦なベースから上向きに延在するプラットフォームを備える。プラットフォームは中心部分及び周囲部分を有する。中心部分は周囲部分及びベースに対して隆起しており、周囲部分はベースの中心部分から斜め且つ外向きに延在する。マイクロ波エネルギー相互作用要素が、中心部分の少なくとも一部を覆うことができる。マイクロ波エネルギー相互作用要素はまた、周囲領域の少なくとも一部を覆うことができる。一例では、マイクロ波エネルギー相互作用要素は、入射するマイクロ波エネルギーの少なくとも一部を熱エネルギーに変換するマイクロ波エネルギー相互作用材料の層を備える。例えば、マイクロ波エネルギー相互作用要素はサセプタを含むことができる。
【0010】
所望であれば、プラットフォームに、食品の形状に対応する起伏を付けることができる。例えば、プラットフォームの中心部分及び周囲部分はそれぞれ独立して、実質的に曲線のある形状であってもよく、又は実質的に平坦若しくは平らな形状であってもよい。一例では、プラットフォームは、例えば実質的にドーム状面である曲面を有してもよい。
【0011】
所望であれば、トレーは、プラットフォームにわたって少なくとも部分的に延在する少なくとも1つの通気溝を含むことができる。一例では、該溝は周囲部分を通って延在する。別の例では、トレーは、第1の方向に延在する第1の中心線と、第1の中心線に対して実質的に垂直である第2の方向に延在する第2の中心線とを含み、溝は、第2の中心線に対して実質的に垂直である第1の方向に延在する。別の例では、トレーは複数の溝を含み、該溝の少なくともいくつかは互いに対して実質的に平行である。さらに別の例では、トレーは、少なくとも1つの他の溝に対して実質的に垂直である少なくとも1つの溝を含むことができる。
【0012】
1つの変形では、2つ以上の分断(disruption)線がベースの周囲縁に沿う点の間に延在する。一例では、該周囲縁は曲線部分を含み、該点は周囲縁の曲線部分に沿う。
【0013】
別の変形では、トレーは、ベースから外周の少なくとも一部に沿って実質的に上向きに延在する壁部を含んでもよい。
【0014】
本発明の別の態様によると、電子レンジで食品を加熱する、焦げ目を付ける、及び/又はカリカリに仕上げるためのトレーが、周囲縁を有する実質的に平坦なベースと、外周内でベースから上向きに延在するプラットフォームと、プラットフォームの少なくとも一部を覆うマイクロ波エネルギー相互作用要素とを備える。ベースは、周囲縁に沿う一対の点間に延在する分断線を含む。
【0015】
1つの変形では、一対の点は、周囲縁の曲線部分に沿う。別の変形では、ベースは、周囲縁に沿う第2の対の点間に延在する第2の分断線を含む。第1の分断線及び第2の分断線は、互いに対して実質的に平行であり得る。第1の分断線及び第2の分断線は、トレーのそれぞれのハンドルを画定し得る。ハンドルは、第1の分断線及び第2の分断線のそれぞれに沿ってプラットフォームに向かって上向きに折り曲げられるように適合することができる。上向きに折り曲げられるハンドルはまた、種々の製造プロセス及び製造後プロセス間にトレーを取り扱うためのガイド縁を画定するために使用することができる。
【0016】
本発明のさらなる態様、特徴及び利点は、以下の説明及び添付の図面から明らかとなるであろう。
【0017】
本説明は添付図面を参照し、複数の図面を通して同様の参照符号は同様の部分を指す。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1A】本発明の種々の態様による、概ね円形形状である例示的なトレーの概略的な斜視図である。
【図1B】図1Aのトレーの概略的な上面図である。
【図1C】図1Bのトレーを1C−1Cの線で切断した概略的な断面図である。
【図1D】図1Bのトレーを1D−1Dの線で切断した概略的な断面図である。
【図1E】本発明の種々の態様による、マイクロ波エネルギー相互作用要素を含む、図1A乃至図1Dのトレーの概略的な上面図である。
【図2】或るパターン構成を有するマイクロ波エネルギー相互作用要素を含む、図1A乃至図1Dのトレーに類似した、本発明の種々の態様による別の例示的なトレーの概略的な上面図である。
【図3】或るパターン構成を有するマイクロ波エネルギー相互作用要素を含む、図1A乃至図1Dのトレーに類似した、本発明の種々の態様による、また別の例示的なトレーの概略的な上面図である。
【図4】或るパターン構成を有するマイクロ波エネルギー相互作用要素を含む、図1A乃至図1Dのトレーに類似した、本発明の種々の態様による、また別の例示的なトレーの概略的な上面図である。
【図5】複数の細長い開口部を含む、図1A乃至図1Eのトレーに類似した、本発明の種々の態様による、また別の例示的なトレーの概略的な上面図である。
【図6A】複数の溝を含む、本発明の種々の態様による別の例示的なトレーの概略的な斜視図である。
【図6B】図6Aのトレーの概略的な上面図である。
【図6C】図6Bのトレーを6C−6Cの線で切断した概略的な断面図である。
【図6D】図6Bのトレーを6D−6Dの線で切断した概略的な断面図である。
【図7A】複数の側壁を含む、本発明の種々の態様による、図6A乃至図6Dのトレーの例示的な変形体の概略的な斜視図である。
【図7B】図7Aのトレーの概略的な上面図である。
【図7C】図7Bのトレーを7C−7Cの線で切断した概略的な断面図である。
【図7D】図7Bのトレーを7D−7Dの線で切断した概略的な断面図である。
【図8A】追加の溝を含む、本発明の種々の態様による、図6A乃至図6Dのトレーの例示的な変形体の概略的な斜視図である。
【図8B】図8Aのトレーの概略的な上面図である。
【図8C】図8Bのトレーを8C−8Cの線で切断した概略的な断面図である。
【図8D】図8Bのトレーを8D−8Dの線で切断した概略的な断面図である。
【図9A】斜めに配向された溝を含む、本発明の種々の態様による、図8A乃至図8Dのトレーの例示的な変形体の概略的な斜視図である。
【図9B】図9Aのトレーの概略的な上面図である。
【図9C】図9Bのトレーを9C−9Cの線で切断した概略的な断面図である。
【図9D】図9Bのトレーを9D−9Dの線で切断した概略的な断面図である。
【図9E】図9Bのトレーを9E−9Eの線で切断した概略的な断面図である。
【図10A】実質的に平坦な加熱表面を含む、本発明の種々の態様による、図8A乃至図8Dのトレーの例示的な変形体の概略的な斜視図である。
【図10B】図10Aのトレーの概略的な上面図である。
【図10C】図10Bのトレーを10C−10Cの線で切断した概略的な断面図である。
【図10D】図10Bのトレーを10D−10Dの線で切断した概略的な断面図である。
【図11A】概ね正方形の形状を有する、本発明の種々の態様による別の例示的なトレーの概略的な斜視図である。
【図11B】図11Aのトレーの概略的な上面図である。
【図11C】図11Bのトレーを11C−11Cの線で切断した概略的な断面図である。
【図11D】図11Bのトレーを11D−11Dの線で切断した概略的な断面図である。
【図11E】図11Bのトレーを11E−11Eの線で切断した概略的な断面図である。
【図12A】複数の溝を含む、本発明の種々の態様による、図11A乃至図11Eのトレーの変形体の概略的な斜視図である。
【図12B】図12Aのトレーの概略的な上面図である。
【図12C】図12Bのトレーを12C−12Cの線で切断した概略的な断面図である。
【図12D】図12Bのトレーを12D−12Dの線で切断した概略的な断面図である。
【図13A】全体でプラットフォームとして機能する複数の凸状部分を含む、本発明の種々の態様による、図11A乃至図11Eのトレーの変形体の概略的な斜視図である。
【図13B】図13Aのトレーの概略的な上面図である。
【図14A】概ね三角形の形状を有する、本発明の種々の態様による別の例示的なトレーの概略的な斜視図である。
【図14B】図14Aのトレーの概略的な上面図である。
【図14C】図14Bのトレーを14C−14Cの線で切断した概略的な断面図である。
【図14D】図14Bのトレーを14D−14Dの線で切断した概略的な断面図である。
【図14E】図14Bのトレーを14E−14Eの線で切断した概略的な断面図である。
【図15A】複数の溝を含む、本発明の種々の態様による、図14A乃至図14Dのトレーの例示的な変形体の概略的な斜視図である。
【図15B】図15Aのトレーの概略的な上面図である。
【図15C】図15Bのトレーを15C−15Cの線で切断した概略的な断面図である。
【図15D】図15Bのトレーを15D−15Dの線で切断した概略的な断面図である。
【図15E】図15Bのトレーを15E−15Eの線で切断した概略的な断面図である。
【図15F】図15Bのトレーを15F−15Fの線で切断した概略的な断面図である。
【図16A】複数の溝を含む、本発明の種々の態様による、図14A乃至図14Dのトレーの別の例示的な変形体の概略的な斜視図である。
【図16B】図16Aのトレーの概略的な上面図である。
【図16C】図16Bのトレーを16C−16Cの線で切断した概略的な断面図である。
【図16D】図16Bのトレーを16D−16Dの線で切断した概略的な断面図である。
【図16E】図16Bのトレーを16E−16Eの線で切断した概略的な断面図である。
【図16F】図16Bのトレーを16F−16Fの線で切断した概略的な断面図である。
【図17A】やや円状の扇形形状を有する、本発明の種々の態様による、さらに別の例示的なトレーの概略的な斜視図である。
【図17B】図17Aのトレーの概略的な上面図である。
【図17C】図17Bのトレーを17C−17Cの線で切断した概略的な断面図である。
【図17D】図17Bのトレーを17D−17Dの線で切断した概略的な断面図である。
【図17E】図17Bのトレーを17E−17Eの線に沿って見た概略的な端面図である。
【図18A】追加の溝を含む、本発明の種々の態様による、図17A乃至図17Eのトレーの例示的な変形体の概略的な斜視図である。
【図18B】図18Aのトレーの概略的な上面図である。
【図18C】図18Bのトレーを18C−18Cの線で切断した概略的な断面図である。
【図18D】図18Bのトレーを18D−18Dの線で切断した概略的な断面図である。
【図18E】図18Bのトレーを18E−18Eの線に沿って見た概略的な端面図である。
【図19A】追加の溝を含む、本発明の種々の態様による、図17A乃至図17Eのトレーの例示的な変形体の概略的な斜視図である。
【図19B】図19Aのトレーの概略的な上面図である。
【図19C】図19Bのトレーを19C−19Cの線で切断した概略的な断面図である。
【図19D】図19Bのトレーを19D−19Dの線で切断した概略的な断面図である。
【図19E】図19Bのトレーを19E−19Eの線で切断した概略的な断面図である。
【図20A】複数の溝を含む、本発明の種々の態様による別の例示的なトレーの概略的な斜視図である。
【図20B】図20Aのトレーの概略的な上面図である。
【図20C】図20Bのトレーを20C−20Cの線で切断した概略的な断面図である。
【図20D】図20Bのトレーを20D−20Dの線で切断した概略的な断面図である。
【図21A】本発明の種々の態様による、図20A乃至図20Dのトレーの変形体の概略的な斜視図である。
【図21B】図21Aのトレーの概略的な上面図である。
【図21C】図21Bのトレーを21C−21Cの線で切断した概略的な断面図である。
【図21D】図21Bのトレーを21D−21Dの線で切断した概略的な断面図である。
【図22A】概ね円形形状を有し、且つ一対の対向するハンドルを画定する分断線を含む、本発明の種々の態様による別の例示的なトレーの概略的な斜視図である。
【図22B】図22Aのトレーの概略的な上面図である。
【図22C】図22Bのトレーを22C−22Cの線で切断した概略的な断面図である。
【図22D】図22Bのトレーを22D−22Dの線で切断した概略的な断面図である。
【図22E】ハンドルが折り曲げられて部分的に直立した構成になっている、図22Bのトレーを22D−22Dの線で切断した概略的な断面図である。
【図23】市販のサセプタディスクを使用して加熱されるパンのピース、及び本発明によるトレーを使用して加熱されたパンのピースに関して或る程度の焦げ目が測定された、パンのスライス上の種々の点を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図面を参照して本発明の種々の態様を例示することができる。簡単にするために、同様の符号を用いて同様の機構を説明する場合がある。複数の類似した機構が示される場合、そのような機構全てに対して、それぞれの図面上において符号が示されているとは必ずしも限らないことが理解されるであろう。さらに、2つ以上の図面又は例示的な実施形態において寸法を示すために特定の参照符号が使用される場合、この参照符号は任意の数値を表すことができ、その値は例示的な実施形態毎に異なる場合があることが理解されるであろう。例えば、「L1」は、複数の図面で特定の長さを示すために使用することができるが、それぞれは、所与の実施形態において異なる数値を有する場合がある。さらに、種々の発明のいくつかの異なる例示的な態様、実施態様、及び実施形態が提供されるが、それらの間の多数の相互関係、それらの組み合わせ、及び種々の発明、その発明の態様、実施態様、及び実施形態の変更が、本明細書によって考慮される。
【0020】
図1A乃至図1Dは、この例ではディスク又はトレー100である、本発明の種々の態様による例示的な構造体を示す。トレー100の形状は、実質的に円形であり、且つ縦方向中心線CL及び横方向中心線CTに沿って実質的に対称である。しかしながら、本明細書では、他の多数の形状及び構成が考慮される。例えばトレーは、三角形、四角形、正方形、六角形、又は他の任意の規則的及び不規則的な形状を有することができる。同様に、トレーは、対称線を含まないか、単一の対称線を含むか、又は複数の対称線を含む場合がある。
【0021】
トレー100は、やや平坦な周囲リム又はベース102と、その上に1つ又は複数の食品(不図示)を受容するための表面として機能する、一対の対向する凸状部分又はプラットフォーム104とを含む。凸状部分104は、実質的にリム102と同一平面内にある凹部106によって分離される。この例では、凹部106は、横方向中心線CTに沿う。しかしながら、凹部106は、特定の用途の必要又は所望に応じて、他の任意の適切な形状又は位置を有することができる。
【0022】
さらに図1A乃至図1Dを参照すると、各プラットフォーム104の形状は実質的に半円状であり、例えばパニーニの半分又は他のサンドイッチをその上で受容するために適切である。図1A及び1Bにおいて最もよくわかるように、各プラットフォーム104は、上表面又は面108(「最上表面」又は「加熱表面」とも称される)、やや直立している内側面110、やや直立している外側面112、及び一対の対向する角部面114を含む。本発明のこの態様及び他の態様においては、種々の面108、110、112及び114は、単に説明を簡単且つ容易にするために、別個の面又は表面として説明されていること、及びこのような面又は表面は実質的には連続していてもよく、それらの間に明確な境界を有するものではないことが理解されるであろう。さらに、プラットフォームは任意の望ましい形状を有することができること、並びに他の多数の規則的及び不規則的な形状が本明細書において考慮されることも理解されるであろう。
【0023】
この例では、各プラットフォーム104の内側面110及び外側面112は、斜めに延在して、外向き且つ下向きに傾斜し、それぞれ上面108から凹部106又はリム102に向かって高さ方向にテーパ状になっている。同様に、角部面114は、上面108から凹部106及び/又はリム102に向かって外向き且つ下向きに傾斜することによって、概ね丸いか又は凸状の形状を有するようになる。しかしながら、この態様及び他の態様では、本発明によるプラットフォームを画定する種々の面は、特定の用途の必要又は所望に応じて、実質的に直立にするか、又はプラットフォームから内向き且つ下向きにテーパ状になることができることが意図される。
【0024】
所望に応じて、一方又は両方のプラットフォーム104は、概ね食品の形状に合わせて起伏があるようにすることができる。この例では、各プラットフォーム104は、図1Cに示されるように、トレー100の縦方向中心線CLに沿って見ると、均一な高さH1を有しており、且つ図1Dに示されるように、プラットフォーム104の内側面110に沿って見ると、弓形に曲がっているか又は冠状であるので、プラットフォーム104、したがって上表面108の高さは、縦方向中心線CLから角部面114のそれぞれに向かって減少する。このようなトレー100は、特に、冷凍パン生地ベースの食品(例えばサンドイッチ、ピザ)等の、やや弓形に曲がっている形状を有する食品と共に使用するのが最適であり得る。
【0025】
トレー100は、例えばH1等の種々の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7及びL8等の長さ、並びに例えばR1、R2及びR3の曲率半径を有するものと特徴付けることができ、これらはそれぞれ特定の用途に合わせて変えることができる。各プラットフォーム104の寸法は、トレー100が縦方向中心線CLの各側部で実質的に対称であるように実質的に同一であってもよく、又は、トレー100が縦方向中心線CLの各側部で非対称であるように異なっていてもよい。同様に、各プラットフォーム104の寸法は、トレー100が横方向中心線CTの各側部に対して実質的に対称であるように実質的に同一であってもよく、又は、トレー100が横方向中心線CTの各側部で非対称であるように異なっていてもよい。
【0026】
所望に応じて、本発明の種々のトレーのうちのいずれも、食品の加熱又は調理中にマイクロ波エネルギーの効果を変える機構を含むことができる。例えば、食品の特定領域の焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げを促進するか、食品の特定領域の過熱を防ぐためにそこをマイクロ波エネルギーから遮蔽するか、又は食品の特定領域に向かって、若しくは食品の特定領域から離れるようにマイクロ波エネルギーを伝達する、1つ又は複数のマイクロ波エネルギー相互作用要素(「マイクロ波相互作用要素」と呼ばれる場合がある)から、トレーのいずれも少なくとも部分的に形成することができる。各マイクロ波相互作用要素は、特定のマイクロ波加熱構造体及び食品の必要又は所望に応じて、マイクロ波エネルギーを吸収するか、マイクロ波エネルギーを伝達するか、マイクロ波エネルギーを反射するか、又はマイクロ波エネルギーを導くために、特定の構成に配置される1つ又は複数のマイクロ波エネルギー相互作用材料又はセグメントを備える。
【0027】
以下により詳細に説明するように、マイクロ波相互作用要素は、取り扱いを簡単にするために、及び/又はマイクロ波相互作用材料と食品との間の接触を防ぐために、マイクロ波不活性又は透過性基板上で支持されることができる。限定するためではなく、便宜上、マイクロ波透過性基板上に支持されるマイクロ波相互作用要素は、マイクロ波相互作用要素又は構成要素、及びマイクロ波不活性要素又は構成要素の両方を含むことが理解される。また、このような構造は、本明細書において「マイクロ波相互作用ウェブ」と呼ばれる場合がある。
【0028】
一例では、マイクロ波相互作用要素は、入射するマイクロ波エネルギーの少なくとも一部を吸収し、マイクロ波エネルギーを食品との接触点(interface)において熱エネルギー(すなわち熱)に変換する傾向のあるマイクロ波エネルギー相互作用材料の薄膜(概ね厚さが約100オングストローム未満、例えば厚さが約60オングストローム乃至約100オングストローム)を備えることができる。このような要素はたいてい、食品表面の焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げを促進するために使用される。このような要素は、フィルム又は他の基板上に支持されている場合、「サセプタフィルム」又は単に「サセプタ」と呼ばれる場合がある。
【0029】
例えば、点描によって図1Eに概略的に示されているように、マイクロ波エネルギー相互作用要素116、例えばサセプタは、一方又は両方のプラットフォーム104の上表面108、凹部106、内側面110、及び/又は角部面114の全て若しくは一部を含む、各プラットフォーム104の全て若しくは一部を覆うことができる。サセプタ又は他のマイクロ波エネルギー相互作用要素は、外側面112の全て又は一部も覆うことができる。
【0030】
サセプタがポリマーフィルム上に支持される場合には、食品を加熱する、焦げ目を付ける、及び/又はカリカリに仕上げるように、基板と、望ましい場所にある特定のトレー構成要素との間に位置決めされたマイクロ波エネルギー相互作用要素(すなわち、サセプタ)によって、ポリマーフィルム基板はさらなる部分、又は実質的にトレー全体を覆うことができることが理解されるであろう。このように、本発明によるトレーは、トレーを形成するために使用される材料に接合されたサセプタフィルムを備える多層構造からプレス、又は他の方法で形成することが可能である。
【0031】
トレーを使用するために、1つ又は複数の食品F(図1Eに破線で概略的に示される)は典型的に、各プラットフォーム上に配置されて、電子レンジ(不図示)の中に配置される。特定の一例では、食品は、2つのセクションに分割されたサンドイッチであり、それぞれ、「オープンフェイス」構成で、パンの一ピース(piece)と1つ又は複数のトッピングとを含む。別の特定の例では、食品は、2つの別々のピース、スライス若しくは部分に分割されているか、又はそれらとして提供されているピザである。また別の例では、食品は例えば、別々のピース、スライス又は部分に分けられていないピザのような単一の食品である。このような例では、ピザは、プラットフォーム及びプラットフォーム間の凹部の両方を覆い得る。代替的には、トレーは、円形のピザのドーム形成に対応するように、概ね円形形状を有する単一のプラットフォームを含んでもよいことが考慮される。この場合、プラットフォームは、プラットフォームの中心から、トレーのベースに向かって外向きにどの方向にも高さが減少するように、全体的にドーム状の構成を有することができる(例えば図20A乃至図21D)。また代替的には、トレーは、それぞれが加熱される複数の食品の1つ又は複数、又は、複数の食品の1つ又は複数の部分を受容するようになっている、複数のプラットフォームを含んでもよいことが考慮される。
【0032】
どの場合でも、例えばパン又はピザ生地等の食品は、焦げ目を付けられる及び/又はカリカリに仕上げられる表面をトレー100に隣接させて、各プラットフォーム104の加熱表面108上に位置決めされる。プラットフォーム104の起伏がある加熱表面108は冷凍工程中に弓形に曲がりやすくなることが多い食品の起伏がある表面に概ね対応し、サセプタを、焦げ目を付ける、及び/又はカリカリに仕上げる食品の表面にさらに近接させる。
【0033】
留意すべきことは、本明細書において考慮される多数のトレーのいずれにおいても、食品は、各々のプラットフォーム、この例ではプラットフォーム104よりもわずかに大きいため、食品は、加熱表面、この例では上面108の「境界」よりもわずかに延出する場合がある。食品が解凍されると、加熱表面から延出している食品の任意のそのような部分は下向きに曲がって、プラットフォームの種々の直立面、例えば面110、112及び/又は114に近接するか及び/又は密接するようになる場合がある。マイクロ波エネルギー相互作用要素、例えばサセプタがそのような面を覆う場合、この面は、食品の対応する部分の焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げを促進する加熱表面として機能することができる。
【0034】
マイクロ波の加熱サイクルが進むと、サセプタは、マイクロ波エネルギーを熱エネルギーに変換し、熱エネルギーは次いで食品の隣接表面に伝わることができる。このように、食品の表面に焦げ目を付ける及び/又はカリカリに仕上げることを促進することが可能になる。さらに、プラットフォーム104は、電子レンジの床面又は回転台から隆起した位置に食品を維持し、これによって、サセプタから電子レンジの周囲環境に伝わる顕熱の量を減少させ、焦げ目付け及び/カリカリ仕上げがさらに促進される。
【0035】
本明細書に記載されるか又は本明細書によって考慮される、多数のマイクロ波相互作用要素のいずれも、実質的に連続的であることができ、すなわち実質的な分断部又は中断部がないようにすることができるか、又は、例えば通過するマイクロ波エネルギーを伝達する1つ又は複数の分断部又は開口を含むことにより、不連続的にすることができる。分断部又は開口は、食品の特定領域を選択的に加熱するように大きさを決めて位置決めすることができる。形成されるトレー又は他の構造体の種類、その中若しくはその上で加熱される食品、遮蔽、焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げの望ましい程度、食品が均一に加熱されるようにマイクロ波エネルギーを直接照射することが必要であるか若しくは望ましいか否か、直接加熱することによって食品の温度の変化を調節する必要性、並びに通気が必要であるか否か、また通気がどの程度まで必要かに応じて、そのような分断部又は開口の数、形状、大きさ及び配置を、特定の用途に合わせて変えることができる。
【0036】
開口は、構造体を形成するために使用される材料における物理的開口若しくは空隙とすることができ、又は、非物理的「開口」とすることができることが理解されるであろう。非物理的開口は、不活性化又は他の方法によってマイクロ波エネルギーに対して不活性であるトレーの一部、又はマイクロ波エネルギーに対して別様に透過的なトレーの一部とすることができる。このように、例えば、開口は、マイクロ波エネルギー相互作用材料を使用せずに形成されたトレーの一部とすることができ、又は代替的には、不活性化されたマイクロ波エネルギー相互作用材料を使用して形成されたトレーの一部であってもよい。物理的開口及び非物理的開口のどちらも、食品をマイクロ波エネルギーによって直接加熱することを可能にするが、物理的開口は、湯気又は他の蒸気が食品から放出されることを可能にする通気機能も提供する。
【0037】
図2乃至図5は、本発明による、マイクロ波エネルギー相互作用要素に1つ又は複数の不連続部を含む、マイクロ波エネルギー相互作用トレーの多数の例を示す。種々のトレー200、300、400及び500は、示される変形及び当業者によって理解される変形を除いて、図1A乃至図1Eに示されたトレー100に類似した機構を含む。簡単にするために、同様の機構の参照符号は、図の中で「1」の代わりに、「2」(図2)、「3」(図3)、「4」(図4)又は「5」(図5)から始まる。
【0038】
図2に示された例では、マイクロ波エネルギー相互作用要素216は、トレー200の横方向中心線CTを越えて斜めに延在する、複数の離間したサセプタバンド又はストライプ(点描によって表示)を備え、その間にマイクロ波不活性又は透過領域218を備える。バンドは、所望の任意の幅、向き及び構成を有することができる。マイクロ波エネルギー相互作用バンドは、食品の加熱に使用されると、食品の外側表面上に対応する複数の焦げ目領域を形成することができる。そのような焦げ目は、パニーニグリルを使用した場合のような焼き網状の焼き目に類似することができる。
【0039】
本発明のこの態様及び他の態様において、マイクロ波エネルギー相互作用領域及びマイクロ波エネルギー透過領域の配置は、特定の用途の必要又は所望に応じて、種々のレベルの加熱を提供するように選択することができることが理解されるであろう。例えば、高温の加熱が望ましい場合、総不活性領域を増加することができる。そうすると、より多くのマイクロ波エネルギーが食品に伝達される。代替的には、総不活性領域を減少させることによって、より多くのマイクロ波エネルギーがマイクロ波エネルギー相互作用領域によって吸収され、熱エネルギーに変換されて、食品の表面に伝達されて、焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げを促進する。
【0040】
図3に示されている例では、マイクロ波エネルギー相互作用要素316は、複数の実質的に均一に離間したサセプタ正方形(点描により示す)を備え、その間にマイクロ波エネルギー透過領域318が格子のように配置されている。サセプタ正方形の寸法及びその間の間隔は特定の用途に合わせて変えることができることが理解されるであろう。さらに、サセプタ要素は、必ずしも正方形の形状にする必要がないことが理解されるであろう。他の形状が本明細書において考慮される。この例では、食品の外側表面の焦げ目のパターンは、複数の実質的に均一に離間した正方形に類似することができる。
【0041】
図4に示された例では、マイクロ波エネルギー相互作用要素416は、複数の同心のサセプタリング(点描により示す)を備え、その間にマイクロ波エネルギー透過領域又はリング418を備える。この例では、食品(不図示)の外側表面の焦げ目のパターンは、例えば、各食品が1つのプラットフォーム404のみを覆う場合は、実質的に均一に離間した複数の半円に類似することができ、又は、例えば食品が両方のプラットフォーム404を覆い、凹部406を越えて延在する場合は、複数の部分的同心円に類似することができる。
【0042】
図5に示された例では、複数の物理的開口520が、トレー500の厚さを貫通し、マイクロ波エネルギー相互作用要素516を中断する。この例では、開口520は、細長いスロットの形状で、プラットフォーム504にわたって斜めに延在する。しかしながら、開口は、例えば円、正方形、三角形、楕円、長円、又は他の任意の規則的又は不規則的な形状等、任意の適切な形状を有することができること、例えばランダム、タイル状、交互配置、同心リング等、任意の適切な構成を有することができること、及び例えば、トレーの中心、周囲又は全体若しくは一部等、任意の適切な配置を有することができることが理解されるであろう。この例では、焦げ目のパターンは、食品の外側表面上の複数の斜めに配向された焦げ目領域を含むことができる。そのような焦げ目領域は焼き網状の焼き目に類似することができる。
【0043】
本発明の種々のトレーのいずれも、例えばサセプタ等、トレーをマイクロ波エネルギーに対して相互作用させるマイクロ波エネルギー相互作用要素を含むことができることが理解されるであろう。各実施形態において、マイクロ波エネルギー相互作用要素は、実質的に連続的であるか、又は1つ又は複数の中断部若しくは不連続部を有することができる。そのような中断部又は不連続部は、例えば図2乃至図5に示されているように、非物理的開口及び/若しくは物理的(通気)開口を含むことができるか、又は、他の任意のパターン、配置若しくは構成を有することができる。機構の正確な組み合わせは、特定の食品の加熱、焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げを促進する必要又は所望に応じて選択することができることが理解されるであろう。そのような要素は、以下で、本発明の種々のトレーのいくつかと関連して検討されるが、残りの図面には示されない。
【0044】
代替的に、又は付加的に、本発明の種々のトレーのいずれも、食品から水分を蒸発させることができる1つ又は複数の通気溝を含むことができるため、食品の加熱、焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げがさらに促進される。
【0045】
例えば、図6A乃至図6Dは、本発明の種々の態様による、また別の例示的なディスク又はトレー600を概略的に示す。トレー600は、示される変形及び当業者によって理解される変形を除き、図1A乃至図1Dに示されたトレー100に類似した機構を含む。簡単にするために、図中の同様の機構の参照符号は、「1」の代わりに、「6」で始まる。
【0046】
この例では、一対の実質的に平行な溝616(又は「グルーブ」若しくは「くぼみ」)は、内側面610と外側面612との間、及び、任意選択的にこれらのうちの一方又は両方を通って、各プラットフォーム604の上面608にわたって延在する。この例では、溝616は、縦方向中心線CLに対して実質的に平行であり、縦方向中心線CLの周りに実質的に均一に離間され、且つ横方向中心線CTに対して実質的に垂直である。しかしながら、溝は、特定の用途に必要であるか又は所望される任意の配向を有することができる。本明細書で説明されるか又は本明細書で考慮されるこの例及び他の例において、溝は、特定の加熱用途に対して望ましい通気の程度を提供するように必要に応じて任意の適切な深さを有することができる。一態様では、溝は、少なくとも1つの溝の底が、トレーのリム及び/又は凹部の平面よりも高くなるように、上面の高さ未満の深さを有する。
【0047】
所望に応じて、一方又は両方のプラットフォーム604は、食品の形状に概ね合わせて起伏があるようにすることができる。この例では、各プラットフォーム604の高さH1は、図6Cに示されているように、トレー600の縦方向中心線CLに沿って見ると実質的に均一であり、図6Dに示されているように、プラットフォーム604の内側面610に沿って見ると高さが変わる。この例では、プラットフォーム604の高さ、したがって上面608の高さは、縦方向中心線CLから角部面614のそれぞれに向かって見るとテーパ状になっているか又は減少する。しかしながら、他の形状及び起伏が考慮される。
【0048】
トレー600は、例えばH1及びH2等の種々の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8及びL9等の長さ、並びに例えばR1、R2、R3及びR4等の曲率半径を有するものとして特徴付けることができ、これらはそれぞれ特定の用途に合わせて変えることができる。各プラットフォーム604の寸法は、実質的に同一であるか又は異なる場合があり、本明細書では種々の程度の対称性が考慮される。
【0049】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー600の少なくとも一部を覆うと共にこれと接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)が、各上面608、内側面610、外側面612及び/又は角部面614の全て若しくは一部、凹部606の全て若しくは一部、及び/又は溝616の1つ又は複数の全て若しくは一部を含む、一方又は両方のプラットフォーム604の全て若しくは一部を覆うことができる。
【0050】
トレー600を使用するには、通常1つ又は複数の食品(不図示)を、各プラットフォーム上に配置して、電子レンジ(不図示)内に配置する。プラットフォーム604の起伏がある加熱表面608は概して、冷凍工程の結果として変形する場合がある食品の起伏がある表面に対応して、サセプタを、焦げ目を付ける及び/又はカリカリに仕上げる食品の表面に近接させる。
【0051】
マイクロ波の加熱サイクルが進むと、サセプタは、マイクロ波エネルギーを熱エネルギーに変換し、熱エネルギーは次いで食品の隣接表面に伝わる。このように、食品の表面に焦げ目を付ける及び/又はカリカリに仕上げることを促進することができる。食品から放出された蒸気の少なくとも一部は、溝616に沿って食品から取り除くことができるため、焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げがさらに促進される。さらに、プラットフォーム604は、高い位置に食品を維持し、これによって、サセプタから電子レンジの周辺環境に伝わる顕熱の量を減少させ、食品の焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げをまたさらに促進する。焦げ目及び/又はカリカリ仕上げのパターンは、溝616を覆う領域に対応するやや焦げ目が少ない領域を有する、全体的に焦げている見た目を含むことができる。
【0052】
図7A乃至図7Dは、本発明の種々の態様による、また別の例示的なトレー700を概略的に示す。トレー700は、示される変形及び当業者によって理解される変形を除き、図1A乃至図1Dに示されたトレー100と、図6A乃至図6Dに示されたトレー600とに類似した機構を含む。簡単にするために、図中の同様の機構の参照符号は、それぞれ「1」又は「6」の代わりに、「7」で始まる。
【0053】
この例では、トレー700は、トレー700のベース又は最も低い部分として機能するリム又はフランジ702から実質的に上向きに延在する複数の壁部718を含む。所望に応じて、壁部718はリップ720で終端することができる。所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー700の少なくとも一部を覆うと共にこれと接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)が、各上面708、内側面710、外側面712及び/又は角部面714の全て若しくは一部、凹部706の全て若しくは一部、及び/又は溝716の1つ又は複数の全て若しくは一部を含む、一方又は両方のプラットフォーム704の全て若しくは一部を覆うことができる。そのようなトレー700は、例えば、壁部がないとトレーから落下する可能性がある構成要素を、加熱される、焦げ目を付けられる及び/又はカリカリに仕上げられる食品が含む場合、又は、トレーが食品を消費する際の容器として機能することが望ましい場合の使用に好適であり得る。
【0054】
トレー700は、例えばH1及びH2等の種々の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9、L10及びL11等の長さ、例えばR1、R2、R3、R4、R5、R6及びR7等の曲率半径、並びに例えばA1等の角度を有するものとして特徴付けることができ、これらはそれぞれ特定の用途に合わせて変えることができる。各プラットフォーム704の仕様は、実質的に同一であるか又は異なる場合があり、本明細書では種々の程度の対称性が考慮される。
【0055】
図8A乃至図8Dは、本発明の種々の態様による別の例示的なディスク又はトレー800を概略的に示す。トレー800は、示される変形及び当業者によって理解される変形を除き、図1A乃至図1Dに示されたトレー100、及び図6A乃至図6Dに示されたトレー600に類似した機構を含む。簡単にするために、図中の同様の機構の参照符号は、それぞれ「1」又は「6」の代わりに、「8」で始まる。
【0056】
この例では、トレー800は、各プラットフォーム804の上面808にわたって、任意選択的には内側面810及び外側面812の一方又は両方を通って延在する、4つの実質的に平行な溝816又はくぼみを含む。このような追加の溝816は、その上で調理される食品の焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げの望ましい程度を得るために追加の通気が必要な場合に望ましいであろう。溝816は、特定の加熱用途に対して望ましい程度の通気を提供するように必要に応じて任意の適切な深さを有することができる。
【0057】
トレー800は、例えばH1及びH2等の種々の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9及びL10等の長さ、並びに例えばR1、R2、R3及びR4等の曲率半径を有するものとして特徴付けることができ、これらはそれぞれ特定の用途に合わせて変えることができる。各プラットフォーム804の寸法は、実質的に同一であるか又は異なる場合があり、本明細書では種々の程度の対称性が考慮される。
【0058】
本発明の他の種々の例示的なトレーと同様に、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー800の少なくとも一部を覆うと共にこれと接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)が、各上面808、内側面810、外側面812及び/又は角部面814の全て若しくは一部、凹部806の全て若しくは一部、及び/又は溝816の1つ又は複数の全て若しくは一部を含む、一方又は両方のプラットフォーム804の全て若しくは一部を覆うことができる。得られる焦げ目及び/又はカリカリ仕上げのパターンは、概ね焼き網状の焼き目に類似している、溝816を覆う領域に対応するやや焦げ目が少ない領域を有する全体的に焦げている見た目を含むことができる。
【0059】
図9A乃至図9Eは、本発明の種々の態様による別の例示的なトレー900を概略的に示す。トレー900は、示される変形及び当業者によって理解される変形を除き、トレー100(図1A乃至図1D)、トレー600(図6A乃至図6D)及びトレー800(図8A乃至図8D)に類似した機構を含む。簡単にするために、図中の同様の機構の参照符号は、それぞれ「1」、「6」又は「8」の代わりに、「9」で始まる。
【0060】
この例では、トレー900は、各プラットフォーム904の上面908に斜めに、任意選択的には内側面910及び外側面912の一方又は両方を通って延在する、4つの実質的に平行な溝916又はくぼみを含む。そのような追加の溝916は、その上で調理される食品の焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げの望ましい程度を得るために追加の通気が必要な場合に望ましいであろう。
【0061】
トレー900は、例えばH1及びH2等の種々の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7及びL8等の長さ、並びに例えばR1、R2、R3及びR4等の曲率半径を有するものとして特徴付けることができ、これらはそれぞれ特定の用途に合わせて変えることができる。各プラットフォーム904の寸法は、実質的に同一であるか又は異なる場合があり、本明細書では種々の程度の対称性が考慮される。
【0062】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー900の少なくとも一部を覆うと共にこれと接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)が、各上面908、内側面910、外側面912及び/又は角部面914の全て若しくは一部、凹部906の全て若しくは一部、及び/又は溝916の1つ又は複数の全て若しくは一部を含む、一方又は両方のプラットフォーム904の全て若しくは一部を覆うことができる。得られる焦げ目及び/又はカリカリ仕上げのパターンは、概ね焼き網状の焼き目に類似している、溝916を覆う領域に対応するやや焦げ目の少ない斜めに配向される領域を有する全体的に焦げている見た目を含むことができる。
【0063】
図10A乃至図10Dは、本発明の種々の態様による別の例示的なトレー1000を概略的に示す。トレー1000は、示される変形及び当業者によって理解される変形を除き、トレー100(図1A乃至図1D)、トレー600(図6A乃至図6D)及びトレー800(図8A乃至図8D)に類似した機構を含む。簡単にするために、図中の同様の機構の参照符号は、それぞれ「1」、「6」又は「8」の代わりに、「10」で始まる。
【0064】
この例では、図10C及び図10Dにおいて最もよくわかるように、プラットフォーム1004は、実質的に平坦な上面1008を有する。そのようなトレー1000は、実質的に平坦な表面を有する食品と共に使用するのが特に最適であり得る。
【0065】
トレー1000は、例えばH1及びH2等の種々の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9及びL10等の長さ、並びに例えばR1、R2、R3及びR4等の曲率半径を有するものとして特徴付けることができ、これらはそれぞれ特定の用途に合わせて変えることができる。
【0066】
図11A乃至図11Eは、本発明の種々の態様による、さらに別の例示的なトレー1100を概略的に示す。トレー1100は、縦方向中心線CL及び横方向中心線CTに沿って実質的に対称である。しかしながら、トレーは、特定の用途の必要又は所望に応じて、対称線を含まないか、単一の対称線を含むか、又は複数の対称線を含む場合がある。
【0067】
この例では、トレー1100の形状は実質的に正方形であり、角部1102はやや丸い。トレー1100は、トレー1100のベース又は最も低い部分として機能するやや平面状の周囲リム又はベース1104と、リム1104から実質的に上向きに延在する複数の壁部1106とを含む。所望に応じて、壁部1106はリップ1108で終端することができる。そのようなトレー1100は、例えば、壁部がないとトレーから落下する可能性がある構成要素を、加熱される、焦げ目を付けられる及び/又はカリカリに仕上げられる食品が含む場合、又は、トレーが食品を消費する際の容器として機能することが望ましい場合の使用に好適であり得る。
【0068】
トレー1100は、1つ又は複数の食品(不図示)をその上で受容するための表面として機能する、一対の対向する凸状部分又はプラットフォーム1110を含む。プラットフォーム1110は、リム1104と同一平面内に実質的に存在する凹部1112によって分離される。この例では、凹部1112は、横方向中心線CTに沿う。しかしながら、凹部1112は、特定の用途の必要又は所望に応じて、他の任意の適切な位置を有することができる。プラットフォーム1110は、任意選択的に、凹部1112の長さの少なくとも一部に沿って上向きに延在する分割部1114によってさらに分離される場合がある。分割部1114は、望ましいレベルの加熱、焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げを達成するように、使用者が食品をトレー1100に正しく配置することを支援することができ、且つ加熱サイクル中に、食品をトレー1100の正しい位置に維持することを支援することができる。
【0069】
図11A乃至図11Dを引き続き参照すると、プラットフォーム1110はやや細長く、丸い角部1116のある矩形の形状である。各プラットフォーム1110は、上表面又は面1118(「最上表面」及び「加熱表面」とも称される)、やや直立している内側面1120、やや直立している外側面1122、及び一対の対向する角部面1124を含む。本発明のこの態様及び他の態様においては、種々の面1118、1120、1122及び1124は、単に説明を簡単且つ容易にするために、別個の面又は表面として説明されていること、及びそのような面又は表面は実質的には連続していてもよく、それらの間に明確な境界を有するものではないことが理解されるであろう。
【0070】
図11Bに示されているように、上面図の外側表面1122の形状は、直立壁部1106の形状に概ね対応するか、又は「なぞる(track)」。各プラットフォーム1110の内側面1120及び外側面1122は、図11Cにおいて最もよくわかるように、それぞれのプラットフォーム1110から、それぞれ凹部1112又はリム1104に向かって外向き且つ下向きに斜めに延在するか又は傾斜する。しかしながら、この態様及び他の態様では、本発明によるプラットフォームを形成する種々の面は、特定の用途の必要又は所望に応じて、実質的に直立するか、又は、プラットフォームから内向き且つ下向きにテーパ状にすることができることが考慮される。
【0071】
所望に応じて、一方又は両方のプラットフォーム1110は、食品の形状に概ね合わせて起伏があるようにすることができる。この例では、各プラットフォーム1110の厚さ、したがって各上面1118の高さH1は、図11Cに示されているように、トレー1100の縦方向中心線CLに沿って見ると実質的に均一であり、図11Dに示されているように、プラットフォーム1110の内側面1120に沿って見ると高さが変わる。この例では、プラットフォーム1110の厚さ、したがって上面1118の高さは、縦方向中心線CLから、角部面1124のそれぞれに向かって減少するか又はテーパ状になる。
【0072】
トレー1100は、例えばH1、H2、H3及びH4等の種々の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8及びL9等の長さ、例えばR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9等の曲率半径、並びに例えばA1、A2及びA3等の角度を有するものとして特徴付けることができ、これらはそれぞれ特定の用途に合わせて変えることができる。各プラットフォーム1110の寸法は、トレー1100が縦方向中心線CL及び/又は横方向中心線CTの各側部で実質的に対称であるように、実質的に同一であってもよく、又は、トレー1100が縦方向中心線CL及び/又は横方向中心線CTに対して各側部で非対称であるように異なっていてもよい。
【0073】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー1100の少なくとも一部を覆うと共にこれと接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)が、各上面1118、内側面1120、外側面1122及び/又は角部面1124の全て若しくは一部、及び/又は凹部1112の全て若しくは一部を含む、一方又は両方のプラットフォーム1110の全て若しくは一部を覆うことができる。
【0074】
図12A乃至図12Dは、本発明の種々の態様による、また別の例示的なトレー1200を概略的に示す。トレー1200は、示される変形及び当業者によって理解される変形を除き、図11A乃至図11Dに示されたトレー1100に類似したいくつかの機構を含む。簡単にするために、図中の同様の機構の参照符号は、「11」の代わりに「12」で始まる。
【0075】
この例では、一対の実質的に平行な通気溝1226が、各プラットフォーム1210の上面1218にわたって、任意選択的には内側面1220及び外側面1222のうちの一方又は両方を通って延在する。溝1226は、特定の加熱用途に対して望ましい程度の通気を提供するように必要に応じて任意の適切な深さを有することができる。この例では、溝1226は、縦方向中心線CLに対して実質的に平行であり、縦方向中心線CLの周りに実質的に均一に離間され、且つ横方向中心線CTに対して実質的に垂直である。しかしながら、溝1226は、特定の用途に必要であるか又は所望される任意の配向を有することができる。さらに、トレー1200は、横方向の分割壁部1114(図11A乃至図11E)を含まないことに留意する。
【0076】
トレー1200は、例えばH1及びH2等の種々の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9及びL10等の長さ、例えばR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10の曲率半径、並びに例えばA1の角度を有するものとして特徴付けることができ、これらはそれぞれ特定の用途に合わせて変えることができる。各プラットフォーム1210の寸法は、実質的に同一であるか又は異なる場合があり、本明細書では種々の程度の対称性が考慮される。
【0077】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー1200の少なくとも一部を覆うと共にこれと接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)が、各上面1218、内側面1220、外側面1222及び/又は角部面1224の全て若しくは一部、凹部1212の全て若しくは一部、及び/又は溝1226の1つ又は複数の全て若しくは一部を含む、一方又は両方のプラットフォーム1210の全て若しくは一部を覆うことができる。
【0078】
図13A及び図13Bは、本発明の種々の態様による、また別の例示的なトレー1300を概略的に示す。トレー1300は、示される変形及び当業者によって理解される変形を除き、図11A乃至図11Dに示されたトレー1100に類似したいくつかの機構を含む。簡単にするために、図中の同様の機構の参照符号は、「11」の代わりに、「13」で始まる。
【0079】
この例では、図11A乃至図11Dのプラットフォーム1110の代わりに、横方向の分割部1314によって分離された一対の対向するグループ1330として配置された複数の実質的に矩形の凸状部分1328を用いる。各グループは、横方向の分割部1314に対して斜めに、実質的に平行構成に配置された3つの凸状部分1328を含む。しかしながら、凸状部分の他の数、形状及び配置が考慮される。各グループ1330内の凸状部分1328は、全体として、その上に食品(不図示)を受容するためのプラットフォームとして機能し、隣接する凸状部分1328の間の空間1332は、加熱サイクル中、食品(不図示)の通気を提供する。
【0080】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー1300の少なくとも一部を覆うと共にこれと接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)が、その上で加熱される食品の加熱、焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げを促進するように、1つ又は複数の凸状部分1328の全て若しくは一部を覆うことができる。
【0081】
図14A乃至図14Eは、本発明の種々の態様による別の例示的なトレー1400を概略的に示す。トレー1400は、丸い角部1402のある実質的に三角形の形状であり、縦方向中心線CLに沿って実質的に対称である。しかしながら、本明細書では他の多数の形状及び構成が考慮される。トレー1400は、図14Bに示されているように横方向中心線CTも含む。
【0082】
トレー1400は、リム又はベース1404と、ベース1404から上向きに延在する複数の壁部1406とを含む。壁部1406は任意選択的に、フランジ又はリップ1408で終端する。トレー1400は、その上に食品を受容することを目的とする上表面又は面1412を含む、実質的に三角形状の凸状部分又はプラットフォーム1410と、やや弧状の角部面1416によって接合する複数のやや直立している辺部面1414とをさらに含む。この例では、上表面1412は実質的に平坦である。しかしながら、本明細書では起伏がある表面が考慮されることが理解されるであろう。辺部面1414及び角部面1416は、図14C乃至図14Eにおいて最もよくわかるように、上表面1412からベース1404に向かって斜め且つ外向きに延在する。
【0083】
本発明のこの態様及び他の態様では、種々の面1412、1414及び1416は、単に説明を簡単且つ容易にするために、別個の面又は表面として説明されていること、及びそのような面又は表面は実質的に連続していてもよく、それらの間に明確な境界を有しないことが理解されるであろう。さらに、プラットフォームは任意の望ましい形状を有することができること、並びに他の多数の規則的及び不規則的な形状が本明細書では考慮されることが理解されるであろう。
【0084】
トレー1400の種々の要素及び態様は、例えばH1及びH2等の種々の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9、L10、L11、L12、L13及びL14等の長さ、例えばR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8の曲率半径、並びに例えばA1の角度を有するものとして特徴付けることができ、これらはそれぞれ特定の用途に合わせて変えることができる。
【0085】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー1400の少なくとも一部を覆うと共にこれと接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)が、上面1412、辺部面1414、及び/又は角部面1416の全て若しくは一部を含む、プラットフォーム1410の全て若しくは一部を覆うことができる。さらに、本明細書において提供されるか、又は本明細書によって考慮される構造体の他の種々の例と同様に、トレーは、トレーの側壁及び/又は底面を介して通気することができるように、1つ又は複数の物理的開口(不図示)を含むことができる。トレー1400は、他の種々の例示的なトレーと関連して上述したように使用することができる。
【0086】
図15A乃至図15Fは、本発明の種々の態様による、さらに別の例示的なトレー1500を概略的に示す。トレー1500は、示される変形及び当業者によって理解される変形を除き、図14A乃至図14Eに示されたトレー1400に類似した機構を含む。簡単にするために、図中の同様の機構の参照符号は、「14」の代わりに、「15」で始まる。
【0087】
この例では、トレー1500は、プラットフォーム1510内に、横方向中心線CTに対して実質的に平行であり、縦方向中心線CLに対して実質的に垂直である方向に延在する複数の溝1518を含む。他の構成が考慮される。この例では、トレー1500は、種々の長さの溝1518を6つ含み、溝1518は、トレー1500の第1のより狭い終端部1520に近づくと短くなり、トレー1500の第2のより広い終端部1522に近づくと長くなる。溝1518は、特定の加熱用途に対して望ましい程度の通気を提供するように必要に応じて任意の適切な深さを有することができる。
【0088】
トレー1500は、例えばH1、H2及びH3等の種々の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9、L10、L11、L12、L13、L14及びL15等の長さ、例えばR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8の曲率半径、並びに例えばA1の角度を有するものとして特徴付けることができ、これらはそれぞれ特定の用途に合わせて変えることができる。
【0089】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー1500の少なくとも一部を覆うと共にこれと接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)が、上面1512、辺部面1514、及び/又は角部面1516の全て若しくは一部、及び/又は溝1518の1つ又は複数の全て若しくは一部を含む、プラットフォーム1510の全て若しくは一部を覆うことができる。トレー1500は、上述のように使用することができる。
【0090】
図16A乃至図16Fは、本発明の種々の態様による、さらに別の例示的なトレー1600を概略的に示す。トレー1600は、示される変形及び当業者によって理解される変形を除き、図14A乃至図14Eに示されたトレー1400、及び図15A乃至図15Fに示されたトレー1500に類似した機構を含む。簡単にするために、図中の同様の機構の参照符号は、それぞれ「14」又は「15」の代わりに「16」で始まる。
【0091】
この例では、トレー1600は、プラットフォーム1610内に、横方向中心線CTに対して実質的に平行であり、縦方向中心線CLに対して実質的に垂直な横方向に延在する複数の溝1618と、縦方向中心線CLに対して実質的に平行であり、横方向中心線CTに対して実質的に垂直な縦方向に延在する複数のグルーブ又は溝1624を含む。そのような追加の溝は、追加の通気が必要な場合には望ましいであろう。
【0092】
この例では、トレー1600は、種々の長さの横方向の溝1618を6つ含み、溝1618は、トレー1600の第1のより狭い終端部1620に近づくと短くなり、トレー1600の第2のより広い終端部1622に近づくと長くなる。トレー1600は、種々の長さの縦方向の3つの溝1624a、1624bも含み、1624aは縦方向中心線CLに近い最も長い溝であり、1624bは壁部1606に近いより短い溝である。しかしながら、所望に応じて他の構成を使用することができる。溝1618、1624a、1624bは、特定の加熱用途に対して望ましい程度の通気を提供するように必要に応じて任意の適切な深さを有することができる。
【0093】
トレー1600は、例えばH1、H2及びH3等の種々の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9、L10、L11、L12、L13、L14及びL15等の長さ、例えばR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8の曲率半径、並びに例えばA1の角度を有するものとして特徴付けることができ、これらはそれぞれ特定の用途に合わせて変えることができる。
【0094】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー1600の少なくとも一部を覆うと共にこれと接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)が、上面1612、辺部面1614、及び/又は角部面1616の全て若しくは一部、及び/又は溝1618、1624a及び/又は1624bの1つ又は複数の全て若しくは一部を含む、プラットフォーム1610の全て若しくは一部を覆うことができる。トレー1600は、実質的に上述のように使用することができる。
【0095】
図17A乃至図17Eは、本発明の種々の態様による、さらに別の例示的なトレー1700を概略的に示す。トレー1700は概ね、一対の半径側部1702、弧側部1704、及び半径側部1702と弧側部1704とを接合する丸い角部1706のある、扇形形状を有する。トレー1700は、縦方向中心線CLに沿って実質的に対称である。トレー1700は横方向中心線CTも含む。
【0096】
トレー1700は、周囲リム1708と、該リム1708から上向きに延在するプラットフォーム1710とを含む。プラットフォーム1710は、食品(不図示)を受容するための実質的に平坦な上表面又は面1712と、上面1712からリム1708に向かって斜め且つ外向きに延在する、複数の接合した側部面1714と角部面1716とを含む。プラットフォーム1710は、概ね横方向に延在する複数の溝1718を含む。この例では、プラットフォーム1710は、種々の長さの溝を6つ含み、溝1718は、トレー1700の第1のより狭い終端部1720に近づくと短くなり、トレー1700の第2のより広い終端部1722に近づく(すなわち、トレー1700の弧側部1704に近づく)と長くなる。溝1718は、特定の加熱用途に対して望ましい程度の通気を提供する必要に応じて任意の適切な深さを有することができる。各溝1718は、弧側部1704の曲率半径、この例ではR4に近い曲率半径を有することができる。しかしながら、本明細書では他の多数の構成が考慮される。
【0097】
トレー1700は、例えばH1等の種々の高さ、例えばL1、L2、L3及びL4等の長さ、例えばR1、R2、R3、R4、R5、R6及びR7の曲率半径、並びに例えばA1の角度を有するものとして特徴付けることができ、これらはそれぞれ特定の用途に合わせて変えることができる。
【0098】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー1700の少なくとも一部を覆うと共にこれと接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)が、上面1712、側部面1714、及び/又は角部面1716の全て若しくは一部、及び/又は溝1718の1つ又は複数の全て若しくは一部を含む、プラットフォーム1710の全て若しくは一部を覆うことができる。
【0099】
図18A乃至図18Eは、本発明の種々の態様による、さらに別の例示的なトレー1800を概略的に示す。トレー1800は、示される変形及び当業者によって理解される変形を除き、図17A乃至図17Eに示されたトレー1700に類似した機構を含む。簡単にするために、図中の同様の機構の参照符号は、「17」の代わりに「18」で始まる。
【0100】
この例では、プラットフォーム1810は、概ね横方向に延在する溝1818に加えて、概ね縦方向に延在する複数の溝1824a、1824bを含む。この例では、トレー1800は、種々の長さの概ね縦方向の3つの溝1824a、1824bを含み、溝1824aは縦方向中心線CLに近い最も長い溝であり、溝1824bは半径側部1802に近い、より短い溝である。溝1824bは、各溝1824bが、面1814と、縦方向中心線CLと実質的に位置合わせされる溝1824aとから実質的に等距離にあるように、溝1824a及び縦方向中心線CLに対して斜めに位置合わせされる。しかしながら、本発明によって他の多数の配置が考慮される。種々の溝1818、1824a、1824bは、特定の加熱用途に対して望ましい程度の通気を提供するように必要に応じて任意の適切な深さを有することができる。
【0101】
トレー1800は、例えばH1等の種々の高さ、例えばL1、L2、L3及びL4等の長さ、例えばR1、R2、R3、R4、R5、R6及びR7の曲率半径、並びに例えばA1及びA2の角度を有するものとして特徴付けることができ、これらはそれぞれ特定の用途に合わせて変えることができる。
【0102】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー1800の少なくとも一部を覆うと共にこれと接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)が、上面1812、側部面1814、及び/又は角部面1816の全て若しくは一部、及び/又は溝1818、1824a及び/又は1824bの1つ又は複数の全て若しくは一部を含む、プラットフォーム1810の全て若しくは一部を覆うことができる。
【0103】
図19A乃至図19Eは、本発明の種々の態様による、さらに別の例示的なトレー1900を概略的に示す。トレー1900は、示される変形及び当業者によって理解される変形を除き、図17A乃至図17Eに示されたトレー1700に類似した機構を含む。簡単にするために、図中の同様の機構の参照符号は、「17」の代わりに「19」で始まる。
【0104】
この例では、トレー1900は、複数の接合した側部壁1926とリム1908から上向きに延在する角部壁1928とを含む。そのようなトレーは、例えば、トレーから落下する可能性がある構成要素を、トレーで加熱する食品が含む場合、又は、消費する前又は消費する間に食品を運搬するための容器としてトレーを使用することが望ましい場合に好適であり得る。本明細書中の他の多数の例と同様に、壁部は、加熱サイクル中に追加の通気を提供するように、貫通する1つ又は複数の開口を含むことができる。
【0105】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー1900の少なくとも一部を覆うと共にこれと接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)が、上面1912、側部面1914及び/又は角部面1916の全て若しくは一部、及び/又は溝1918の1つ又は複数の全て若しくは一部を含む、プラットフォーム1910の全て若しくは一部を覆うことができる。トレー1900は、例えばH1及びH2等の種々の高さ、例えばL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9、L10、L11、L12、L13及びL14等の長さ、例えばR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10の曲率半径、並びに例えばA1の角度を有するものとして特徴付けることができ、それぞれは特定の用途に応じて変えることができる。
【0106】
図20A乃至図20Dは、本発明の種々の態様によるさらに別の例示的なトレー2000を示す。トレー2000は、実質的に円形形状であり、縦方向中心線CL及び横方向中心線CTに沿って実質的に対称である。
【0107】
トレー2000は、リム又はベース2002と、該ベース2002から上向きに延在する複数の壁部2004とを含む。壁部2004は任意選択的に、フランジ又はリップ2006で終端する。トレー2000は、その上に食品を受容することを目的とする上表面又は面2010(「中心部分」)を含む実質的に円形形状の凸状部分又はプラットフォーム2008と、図20C及び図20Dにおいて最もよくわかるように、斜めに延在し、外向き且つ下向きに傾斜しており、上面2010からベース2002に向かって高さ方向にテーパ状になっているやや直立している周囲面又は外周面2012(「周囲部分」)とをさらに含む。しかしながら、外周面2012は、所望に応じて、上表面2010及び/若しくはベース2002に対して実質的に垂直であっても、又は内向きにテーパ状になっていてもよいことが理解されるであろう。
【0108】
図20A乃至図20Cを引き続き参照すると、トレー2000は、プラットフォーム2008の上面2010の少なくとも一部にわたって、任意選択的には外周面2012の少なくとも一部を通って延在する、種々の長さの複数の実質的に平行な通気溝2014を含む。この例では、トレー2000は、縦方向中心線CLに対して実質的に平行であり、縦方向中心線CLの周りに実質的に均一に離間され、且つ横方向中心線CTに対して実質的に垂直である5つの通気溝2014を含む。しかしながら、必要又は所望に応じてより多くの又は少ない数の溝を使用してもよく、そのような溝はいずれも、特定の用途に必要であるか又は所望される任意の配向を有することができる。さらに、溝2014はそれぞれ、特定の加熱用途に対して望ましい通気の程度を提供するように必要に応じて任意の適切な深さを有することができる。
【0109】
所望に応じて、プラットフォーム2008は、食品の形状に概ね合わせて起伏があるようにすることができる。プラットフォームの中心部分及び周囲部分はそれぞれ独立して、特定の食品の必要に応じて、実質的に曲線状の形状であってもよく、又は実質的に平面若しくは平らな形状であってもよい。この例では、プラットフォーム2008は、プラットフォームの高さH1がプラットフォーム2008の中心からベース2002に向かって任意の方向に外向きに減少するように、横方向中心線CT及び縦方向中心線CLの両方に沿って見たときに実質的にドーム状又は冠状である。トレー2000の中心部分2010及び周囲部分又は面2012は両方とも実質的に曲線状であり、周囲部分2012は中心部分2010よりもわずかに平坦である。そのようなトレー2000は、例えば円形のピザである冷凍パン生地ベースの食品等、やや弓形に曲がっているか又はドーム状の形状を有する食品と共に使用するのが特に最適であり得る。
【0110】
トレー2000は、例えばH1、H2及びH3等の種々の高さ、例えばL1、L2、L3、L4及びL5等の長さ、例えばR1、R2、R3、R4、R5及びR6等の曲率半径、並びに例えばA1等の角度を有するものとして特徴付けることができ、これらはそれぞれ特定の用途に合わせて変えることができる。
【0111】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー2000の少なくとも一部を覆うと共にこれと接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)が、上面2010及び/又は外周面2012の全て若しくは一部、及び/又は溝2014の1つ又は複数の全て若しくは一部を含む、プラットフォーム2008の全て若しくは一部を覆うことができる。
【0112】
図21A乃至図21Eは、本発明の種々の態様による、さらに別の例示的なトレー2100を概略的に示す。トレー2100は、示される変形及び当業者によって理解される変形を除き、図20A乃至図20Dに示されたトレー2000に類似した機構を含む。簡単にするために、図中の同様の機構の参照符号は、「20」の代わりに「21」で始まる。
【0113】
この例では、トレー2100は、プラットフォーム2108の少なくとも一部にわたって、任意選択的には外周面2112を少なくとも部分的に通って延在する、4つの通気溝2114を含む。
【0114】
トレー2100は、例えばH1及びH2等の種々の高さ、例えばL1、L2、L3、L4及びL5等の長さ、例えばR1、R2、R3、R4、R5及びR6等の曲率半径、並びに例えばA1等の角度を有するものとして特徴付けることができ、これらはそれぞれ特定の用途に合わせて変えることができる。
【0115】
所望に応じて、マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)は、トレー2100の少なくとも一部を覆うと共にこれと接合することができる。例えば、サセプタ(不図示)が、上面2110及び/又は外周面2112の全て若しくは一部、及び/又は溝2114の1つ又は複数の全て若しくは一部を含む、プラットフォーム2108の全て若しくは一部を覆うことができる。
【0116】
本発明の別の態様によると、種々のトレーのいずれにも、使用前、使用中及び使用後のトレーの取扱いを支援する機構を設けることができる。例えば、図7A乃至図7D、図11A乃至図16F、及び図19A乃至図21Dに概略的に示されるトレーは、例えば熱プレス及び/又は機械的プレスによって形成することができる寸法安定的な壁部(例えば壁部718)を含む。そのような機構を用いて、例えばトレーを電子レンジから取り出すときにトレーを把持することができることが明らかであろう。しかしながら、そのような機構は、製造プロセス及び配送プロセスの種々の段階も支援することができる。例えば、製造中に壁部を把持することによって、機器間の移送、トレーの積み重ね、及び出荷用ケースへのトレーの梱包が容易になり得る。
【0117】
そのような把持機構の必要性は、例えば、図1A乃至図6D、図8A乃至図10D及び図17A乃至図18Eに(符号を付してはいないが)示されるような曲線状の周囲縁を有するトレーの場合に特に明らかである。複数のそのようなトレーを効率的に積み重ねるためには、種々のトレーのそれぞれのプラットフォーム(例えばプラットフォーム708)が、互いに重ね合わせられた配置で実質的に位置合わせされることが理想的である。しかしながら、トレーを積み重ねる際に、トレーを互いに入れ子状にするために必要な位置合わせを達成するために、各トレーの向きを隣接するトレーに対して変えることが必要であり得る。したがって、本発明の別の態様によると、トレーに、1つ又は複数の分断線によって画定され得るハンドルを設けることができる。ハンドルは、使用者用の把持機構として、また、トレーを取り扱い、且つ/又は多数の製造プロセス、配送プロセス及び/又は梱包プロセスのいずれかの間にトレーを位置合わせさせるための「縁」として、双方の働きをすることができる。
【0118】
折り曲げ可能に画定される把持機構を有するトレーの一例が、図22A乃至図22Eに概略的に示されている。トレー2200は、示される変形及び当業者によって理解される変形を除いて、図1A乃至図1Dに示されたトレー100に類似した機構を含む。簡単にするために、同様の機構の参照符号は、図の中で「1」の代わりに、「22」から始まる。
【0119】
この例では、トレー2200は、互いに対して実質的に平行であると共に対向する一対の分断線2218を含む。各分断線2218は、トレー2200の曲線状の周囲縁2220に沿うそれぞれの点の対間に実質的に延在する。しかしながら、ハンドルの他の構成、位置及び数が本発明によって考慮される。分断線2218は、図22D及び図22Eに概略的に示されるように、それぞれの分断線2218に沿ってそれぞれのプラットフォーム2208に向かってベース2202の平面から折り曲げられるようになっている一対の実質的に対向したハンドル2222を画定する。ハンドル2222は、それぞれの各ハンドル2222とベース2202の平面との間に形成される角度αが0度よりも大きく最大180度であるように、例えば約5度乃至約115度、約15度乃至約90度、約25度乃至約75度、又は約30度乃至約60度、例えば約45度であることができるように、任意の必要な程度まで折り曲げることができる。使用者は、ハンドル2222をこのように折り曲げると、使用前及び使用後にトレー2200を把持するのに使用することができる。
【0120】
さらに、それぞれの各ハンドル2222を上向きに折り曲げると、分断線2218は、製造、梱包及び/又は配送の際に、例えば1つのトレーを別のトレーに対して正確に位置決めするために使用することができるガイド又は基準点として使用され得る実質的に直線の「ガイド縁」を画定する。したがって、図22A乃至図22Eに示される例では、ガイド縁2218を使用してトレー2200を配向し、各トレーのそれぞれのプラットフォーム2208を互いに実質的に位置合わせすることができる。その結果、トレーをより効率的且つより効果的に積み重ねるか及び/又は入れ子状にすることができる。
【0121】
いくつかの実施形態では、分断線2218の1つ又は複数を、縦方向中心線CL又は横方向中心線CTに対して実質的に垂直に位置決めすることができる。この例では、凹部2206は横方向中心線CTに沿う。したがって、分断線2218も凹部2206に対して実質的に垂直である。しかしながら、他の位置及び構成が考慮される。
【0122】
任意の適切な分断線を使用して、本発明に従ったハンドルを画定することができる。一例では、分断線は折り目の形態である。折り目は、折り曲げを容易にする、(必ずしも直線的である必要はないが)任意の実質的に直線の形状の弱化線であり得る。本発明の範囲を狭めるためではないがより詳細には、折り目は、材料の所望の弱化線に沿った圧潰部分、所望の弱化線に沿って材料を部分的に貫通するか及び/若しくは完全に貫通する切れ目又は一連の切れ目、或いはこれらの機構の任意の組み合わせを形成する、鈍端のスコアリングナイフ等を用いて形成される線のような刻み目等であり得る。
【0123】
本発明の種々の構造体を形成する際の使用には、多数の材料が適している場合があるが、この材料は、例えば華氏約250度乃至華氏約425度の典型的な電子レンジの加熱温度で、軟化、焼け、燃焼、又は劣化に耐性を示す材料である。使用される特定の材料は、マイクロ波エネルギー相互作用材料及びマイクロ波エネルギー透過又は不活性材料を含むことができる。
【0124】
例えば、各トレーの全て又は一部は、トレーで使用する前にブランクに切断することができる板紙材料から少なくとも部分的に形成することができる。例えば、トレーは、約60lbs/ream乃至約330lbs/ream(lbs/300平方フィート)、例えば、約80lbs/ream乃至約140lbs/reamの基本重量を有する板紙から少なくとも部分的に形成することができる。板紙は一般的に、約6mils乃至30milsの厚さ、例えば約12mils乃至約28milsの厚さを有することができる。特定の一例では、板紙は約12milsの厚さを有する。Graphic Packaging Internationalから市販されているSUS(登録商標)ボード等のような、無地漂白又は無地無漂白クラフト板紙等、任意の適切な板紙を使用することができる。代替的には、トレーの全て又は一部は、ポリマー又はポリマー材料、例えば共押し出しポリエチレンテレフタレート若しくはポリプロピレンから少なくとも部分的に形成することができる。他の材料が本明細書において考慮される。
【0125】
マイクロ波エネルギー相互作用材料は、例えば金属箔として提供される金属若しくは合金、真空蒸着した金属若しくは合金、又は、金属インク、有機インク、無機インク、金属ペースト、有機ペースト、無機ペースト、若しくはそれらの任意の組み合わせ等の、電気伝導性又は半導電性材料であることができる。本発明と共に使用するのに適切であり得る金属及び合金の例としては、アルミニウム、クロム、銅、インコネル合金(ニオブとニッケル−クロム−モリブデンとの合金)、鉄、マグネシウム、ニッケル、ステンレス鋼、スズ、チタン、タングステン、及びそれらの任意の組み合わせ又は合金が挙げられるが、これらに限定されない。
【0126】
代替的に、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、金属酸化物を含み得る。本発明と共に使用するのに適切であり得る金属酸化物の例としては、必要に応じて導電性材料と共に使用されるアルミニウム、鉄、及びスズの酸化物が挙げられるが、これらに限定されない。本発明と共に使用するのに適切であり得る金属酸化物の別の例としては、酸化インジウムスズ(indium tin oxide:ITO)が挙げられる。ITOは、マイクロ波エネルギー相互作用材料として、加熱効果、遮蔽効果、焦げ目を付ける効果及び/若しくはカリカリに仕上げる効果、又はそれらの組み合わせの効果を提供するために使用することができる。例えば、サセプタを形成するために、ITOを透明ポリマーフィルム上にスパッタリングすることができる。スパッタリングプロセスは一般的に、金属蒸着に用いられる蒸発による蒸着プロセスよりも低い温度で行われる。ITOは、より均一な結晶構造を有しているため、大部分のコーティング厚さにおいて透明である。加えて、ITOは、加熱効果又は電磁場管理効果(field management effect)のいずれかに使用することができる。また、ITOは金属よりも欠陥が少ないため、ITOの厚膜コーティングは、アルミニウムのような金属の厚膜コーティングよりも電磁場管理に関してより適切なものとなり得る。
【0127】
また代替的に、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、適切な電気伝導性、半導電性、若しくは非導電性の人工誘電体又は強誘電体を含むことができる。人工誘電体は、ポリマー若しくは他の適切なマトリクス又はバインダ内に導電性の細分化された材料を含み、電気伝導性金属(例えばアルミニウム)のフレークを含む場合がある。
【0128】
基板は典型的には、例えばポリマーフィルム又は他のポリマー材料等、電気絶縁体を含む。本明細書において使用される場合、「ポリマー」、「ポリマーフィルム」及び「ポリマー材料」という用語は、ホモポリマー、ブロック、グラフト、ランダム及び交互コポリマー等のコポリマー、ターポリマー等、並びにこれらのブレンド及び変性物(modification)を含むがこれらに限定されない。さらに、別途明示的に限定されない限り、「ポリマー」という用語は、分子の全ての可能な幾何学的形状を含むものとする。これらの形状は、イソタクチック、シンジオタクチック、及びランダムシンメトリを含むが、これらに限定されない。
【0129】
フィルムの厚さは典型的に、約35gauge乃至約10milであり得る。一態様では、フィルムの厚さは約40gauge乃至約80gaugeである。別の態様では、フィルムの厚さは約45gauge乃至約50gaugeである。また別の態様では、フィルムの厚さは約48gaugeである。適切であり得るポリマーフィルムの例は、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルフォン、ポリエーテルケトン、セロファン、又はこれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない。紙及び紙ラミネート、金属酸化物、ケイ酸塩、セルロース誘導体、又はこれらの任意の組み合わせ等、他の非伝導性基板材料も使用することができる。
【0130】
一例では、ポリマーフィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)を含む。ポリエチレンテレフタレートフィルムは、例えば、いずれもGraphic Packaging International(Marietta, Georgia)から入手可能なQWIKWAVE(登録商標)Focusサセプタ及びMICRORITE(登録商標)サセプタ等、市販のサセプタに使用されている。基板としての使用に適切であり得るポリエチレンテレフタレートフィルムの例としては、Dupont Teijan Films(Hopewell, Virginia)から市販されているMELINEX(登録商標)、SKC, Inc.(Covington, Georgia)から市販されているSKYROL、Toray Films(Front Royal, VA)から入手可能なBARRIALOX PET、及びToray Films(Front Royal, VA)から入手可能なQU50 High Barrier Coated PETが挙げられるが、これらに限定されない。
【0131】
ポリマーフィルムは、例えば印刷適性、耐熱性又は他の任意の特性等、種々の特性をマイクロ波相互作用構造に与えるように選択することができる。1つの特定の例としては、ポリマーフィルムは、水分バリア、酸素バリア又はこれらの組み合わせを提供するように選択することができる。このようなバリアフィルム層は、所望に応じて、バリア特性を有するポリマーフィルムから、又は他の任意のバリア層若しくはコーティングから形成することができる。適切なポリマーフィルムは、エチレンビニルアルコール、バリアナイロン、ポリ塩化ビニリデン、バリアフッ素重合体、ナイロン6、ナイロン6,6、共押し出しナイロン6/EVOH/ナイロン6、酸化ケイ素コーティングフィルム、バリアポリエチレンテレフタレート、又はこれらの任意の組み合わせを含み得るが、これらに限定されない。
【0132】
本発明と共に使用するのに適切であり得るバリアフィルムの一例は、Honeywell International(Pottsville, Pennsylvania)から市販されているCAPRAN(登録商標)EMBLEM 1200Mナイロン6である。適切であり得るバリアフィルムの別の例は、同様にHoneywell Internationalから市販されているCAPRAN(登録商標)OXYSHIELD OBS単軸方向性の共押し出しナイロン6/エチレンビニルアルコール(EVOH)/ナイロン6である。本発明と共に使用するのに適切であり得るバリアフィルムのまた別の例は、Enhance Packaging Technologies(Webster, New York)から市販されているDARTEK(登録商標)N−201ナイロン6,6である。さらなる例は、Toray Films(Front Royal, VA)から入手可能なBARRIALOX PET及びToray Films(Front Royal, VA)から入手可能なQU50 High Barrier Coated PET(上記参照)を含む。
【0133】
さらに他のバリアフィルムは、Sheldahl Films(Northfield, Minnesota)から入手可能であるような、酸化ケイ素コーティングフィルムを含む。このように、一例では、サセプタはポリエチレンテレフタレート等のフィルムを含む、フィルム上に酸化ケイ素の層がコーティングされ、酸化ケイ素上にはITO又は他の材料が蒸着された構造を有することができる。必要又は所望に応じて、処理中に個々の層の破損を防ぐように、追加の層又はコーティングを設けることができる。
【0134】
バリアフィルムは、約20cc/m/日未満の酸素透過率(oxygen transmission rate:OTR)(ASTM D3985を使用して測定)を有することができる。一態様では、バリアフィルムは、約10cc/m/日未満のOTRを有する。別の態様では、バリアフィルムは、約1cc/m/日未満のOTRを有する。また別の態様では、バリアフィルムは、約0.5cc/m/日未満のOTRを有する。さらに別の態様では、バリアフィルムは、約0.1cc/m/日未満のOTRを有する。
【0135】
バリアフィルムは、約100g/m/日未満の水蒸気透過率(water vapor transmission rate:WVTR)(ASTM F1249を使用して測定)を有することができる。一態様では、バリアフィルムは、約50g/m/日未満のWVTRを有する。別の態様では、バリアフィルムは、約15g/m/日未満のWVTRを有する。また別の態様では、バリアフィルムは、約1g/m/日未満のWVTRを有する。さらに別の態様では、バリアフィルムは、約0.1g/m/日未満のWVTRを有する。またさらに別の態様では、バリアフィルムは、約0.05g/m/日未満のWVTRを有する。
【0136】
金属酸化物、ケイ酸塩、セルロース誘導体又はこれらの任意の組み合わせ等の他の非伝導性基板材料も本発明に従って使用することができる。
【0137】
マイクロ波エネルギー相互作用材料は、任意の適切な手法で基板に適用することができ、いくつかの場合には、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、基板に印刷、押し出し、スパッタリング、蒸着又はラミネートされる。マイクロ波エネルギー相互作用材料は、食品の望ましい加熱効果を達成するように、任意のパターンで、且つ任意の技術を使用して基板に適用することができる。例えば、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、円、ループ、六角形、島状、正方形、矩形、八角形等を含む、連続若しくは不連続の層又はコーティングとして設けることができる。本発明と共に使用するのに適切であり得る種々のパターン及び方法の例は、米国特許第6,765,182号明細書、同第6,717,121号明細書、同第6,677,563号明細書、同第6,552,315号明細書、同第6,455,827号明細書、同第6,433,322号明細書、同第6,410,290号明細書、同第6,251,451号明細書、同第6,204,492号明細書、同第6,150,646号明細書、同第6,114,679号明細書、同第5,800,724号明細書、同第5,759,418号明細書、同第5,672,407号明細書、同第5,628,921号明細書、同第5,519,195号明細書、同第5,420,517号明細書、同第5,410,135号明細書、同第5,354,973号明細書、同第5,340,436号明細書、同第5,266,386号明細書、同第5,260,537号明細書、同第5,221,419号明細書、同第5,213,902号明細書、同第5,117,078号明細書、同第5,039,364号明細書、同第4,963,420号明細書、同第4,936,935号明細書、同第4,890,439号明細書、同第4,775,771号明細書、同第4,865,921号、及び米国再発行特許第34,683号明細書に提供されており、それぞれ、参照することによりその全体が本明細書に援用される。本明細書ではマイクロ波エネルギー相互作用材料のパターンの特定例を示して説明するが、マイクロ波エネルギー相互作用材料の他のパターンが本発明によって考慮されることを理解されたい。
【0138】
本明細書ではサセプタ要素を詳細に説明するが、他の多数のマイクロ波エネルギー相互作用要素及びこれらの組み合わせが本明細書において考慮されることを理解されたい。例えば、マイクロ波相互作用要素は、食品の1つ又は複数の選択部分をマイクロ波エネルギーから遮蔽するために十分な厚さを有する、ホイル(不図示)(「遮蔽要素」と呼ばれる場合がある)を備えることができる。そのような遮蔽要素は、食品が加熱中に焼け焦げやすいか、又は乾燥しやすい場合に使用することができる。
【0139】
遮蔽要素は、遮蔽要素が使用される特定の用途に応じて、種々の材料から形成することができ、種々の構成を有することができる。典型的には、遮蔽要素は、例えばアルミニウム、銅又はステンレス鋼のような、伝導性の反射金属又は合金から形成される。遮蔽要素は、一般的に、約0.000285インチ乃至約0.05インチまでの厚さを有することができる。一態様では、遮蔽要素は、約0.0003インチ乃至約0.03インチまでの厚さを有する。別の態様では、遮蔽要素は、約0.00035インチ乃至約0.020インチまで、例えば0.016インチの厚さを有する。
【0140】
また別の実施例として、マイクロ波相互作用要素は、それぞれ参照によりその全体が援用される、米国特許番号第6,204,492号明細書、同第6,433,322号明細書、同第6,552,315号明細書及び同第6,677,563号明細書(これらに限定されない)に記載されているようなセグメント化されたホイルを備えることができる。セグメント化されたホイルは連続的ではないが、そのようなセグメントの適切に離間したグループは多くの場合、マイクロ波エネルギーを食品の特定領域に向ける伝達要素として働く。そのようなホイルは、例えばサセプタのような他の要素と組み合わせて使用することもできる。
【0141】
要素と材料とのいくつかの組み合わせによって、マイクロ波相互作用材料又は要素は、基板又は構造の他の構成要素から視覚的に区別可能なグレー又はシルバーの色を有することができることを理解されたい。しかしながら、いくつかの場合においては、均一な色及び/又は外観を有する構造を提供することが望ましい場合がある。そのような構造は、特に消費者が、例えば無色、特定のパターン等の一定の視覚的特質を有するパッケージ、容器、トレー又は他の構造体に慣れている場合には、消費者に対して見た目を向上させることができる。このように、例えば、マイクロ波相互作用要素を基板に接合するようにシルバー若しくはグレーの色調の接着剤を使用するか、シルバー若しくはグレーの色調のマイクロ波相互作用要素の存在を隠すようにシルバー若しくはグレーの色調の基板を使用するか、シルバー若しくはグレーの色調のマイクロ波相互作用要素の存在を目立たなくするように、例えば黒い色調の基板等、暗い色調の基板を使用するか、色の変化をあいまいにするようにシルバー若しくはグレーの色調のインクでウェブの金属化された面の上に印刷するか、マイクロ波相互作用要素の存在を隠すか若しくは目立たなくするようにシルバー若しくはグレーのインク若しくは他の目立たない色で、適切なパターンで又は無色の層として構造体の非金属化された面を印刷するか、或いは、任意の他の適切な技術又はこれらの組み合わせを使用することを、本発明は考慮する。
【0142】
本発明は、以下の実施例によってさらに理解することができるが、これらの実施例は決して限定として解釈されるべきではない。
【実施例】
【0143】
実施例1
図1A乃至図1Dによる構造体が、以下の概算寸法で形成された:H1は約0.19インチ、L1は約6.0インチ、L2は約5.5インチ、L3は約0.28インチ、L4は約0.94インチ、L5は約1.9インチ、L6は約6.2インチ、L7は約5.4インチ、L8は約0.42インチ、R1は約0.25インチ、R2は約0.25インチ、及びR3は約0.25インチであった。しかしながら、他の適切な寸法が考慮される。48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(すなわちサセプタフィルム)が、実質的に図1Eに示されているように構造体に接合された。
【0144】
実施例2
図1A乃至図1Dによる構造体が、以下の概算寸法で形成された:H1は約0.19インチ、L1は約6.0インチ、L2は約5.5インチ、L3は約0.28インチ、L4は約0.94インチ、L5は約1.9インチ、L6は約6.2インチ、L7は約5.4インチ、L8は約0.42インチ、R1は約0.25インチ、R2は約0.25インチ、及びR3は約0.25インチであった。しかしながら、他の適切な寸法が考慮される。48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(すなわちサセプタフィルム)が、実質的に図2に示されているように構造体に接合された。
【0145】
実施例3
図1A乃至図1Dによる構造体が、以下の概算寸法で形成された:H1は約0.19インチ、L1は約6.0インチ、L2は約5.5インチ、L3は約0.28インチ、L4は約0.94インチ、L5は約1.9インチ、L6は約6.2インチ、L7は約5.4インチ、L8は約0.42インチ、R1は約0.25インチ、R2は約0.25インチ、及びR3は約0.25インチであった。しかしながら、他の適切な寸法が考慮される。48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(すなわちサセプタフィルム)が、実質的に図3に示されているように構造体に接合された。
【0146】
実施例4
図1A乃至図1Dによる構造体が、以下の概算寸法で形成された:H1は約0.19インチ、L1は約6.0インチ、L2は約5.5インチ、L3は約0.28インチ、L4は約0.94インチ、L5は約1.9インチ、L6は約6.2インチ、L7は約5.4インチ、L8は約0.42インチ、R1は約0.25インチ、R2は約0.25インチ、及びR3は約0.25インチであった。しかしながら、他の適切な寸法が考慮される。48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(すなわちサセプタフィルム)が、実質的に図4に示されているように構造体に接合された。
【0147】
実施例5
図1A乃至図1Dによる構造体が、以下の概算寸法で形成された:H1は約0.19インチ、L1は約6.0インチ、L2は約5.5インチ、L3は約0.28インチ、L4は約0.94インチ、L5は約1.9インチ、L6は約6.2インチ、L7は約5.4インチ、L8は約0.42インチ、R1は約0.25インチ、R2は約0.25インチ、及びR3は約0.25インチであった。しかしながら、他の適切な寸法が考慮される。48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(すなわちサセプタフィルム)が、実質的に図5に示されているように構造体に接合された。
【0148】
実施例6
図6A乃至図6Dによる構造体が、以下の概算寸法で形成された:H1は約0.19インチ、H2は約0.060インチ、L1は約6.0インチ、L2は約5.5インチ、L3は約0.28インチ、L4は約0.94インチ、L5は約1.9インチ、L6は約6.2インチ、L7は約5.4インチ、L8は約1.0インチ、L9は約0.42インチ、R1は約0.25インチ、R2は約0.25インチ、R3は約0.25インチ、及びR4は約0.25インチであった。しかしながら、他の適切な寸法が考慮される。48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(すなわちサセプタフィルム)が、プラットフォーム604の上面608の少なくとも一部を含む、種々の構成要素を覆う構造体に接合された。
【0149】
実施例7
図7A乃至図7Dによる構造体が、以下の概算寸法で形成された:H1は約0.19インチ、H2は約0.37インチ、L1は約7.8インチ、L2は約5.2インチ、L3は約1.9インチ、L4は約2.2インチ、L5は約0.94インチ、L6は約1.9インチ、L7は約6.2インチ、L8は約6.4インチ、L9は約6.9インチ、L10は約1.0インチ、L11は約0.19インチ、R1は約0.25インチ、R2は約0.25インチ、R3は約0.25インチ、R4は約0.25インチ、R5は約0.25インチ、R6は約2.3インチ、R7は約1.8インチ、及びA1は約18度であった。しかしながら、他の適切な寸法が考慮される。48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(すなわちサセプタフィルム)が、プラットフォーム704の上面708の少なくとも一部を含む、種々の構成要素を覆う構造体に接合された。
【0150】
実施例8
図8A乃至図8Dによる構造体が、以下の概算寸法で形成された:H1は約0.19インチ、H2は約0.060インチ、L1は約6.0インチ、L2は約5.5インチ、L3は約0.28インチ、L4は約0.94インチ、L5は約1.9インチ、L6は約6.2インチ、L7は約5.4インチ、L8は約0.42インチ、L9は約1.5インチ、L10は約1.0インチ、R1は約0.25インチ、R2は約0.25インチ、R3は約0.25インチ、及びR4は約0.25インチであった。しかしながら、他の適切な寸法が考慮される。48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(すなわちサセプタフィルム)が、プラットフォーム804の上面808の少なくとも一部を含む、種々の構成要素を覆う構造体に接合された。
【0151】
実施例9
図9A乃至図9Eによる構造体が、以下の概算寸法を有することができる:H1は約0.19インチ、H2は約0.040インチ、L1は約6.0インチ、L2は約5.5インチ、L3は約0.28インチ、L4は約0.94インチ、L5は約6.2インチ、L6は約5.4インチ、L7は約0.42インチ、L8は約0.75インチ、R1は約0.25インチ、R2は約0.25インチ、R3は約0.25インチ、及びR4は約0.25インチであり得る。しかしながら、他の適切な寸法が考慮される。サセプタフィルム又は他のマイクロ波エネルギー相互作用要素が、構造体の少なくとも一部を覆うことができる。
【0152】
実施例10
図10A乃至図10Dによる構造体が、以下の概算寸法で形成された:H1は約0.27インチ、H2は約0.060インチ、L1は約6.0インチ、L2は約5.7インチ、L3は約0.17インチ、L4は約1.1インチ、L5は約1.9インチ、L6は約6.2インチ、L7は約5.5インチ、L8は約0.36インチ、L9は約1.5インチ、L10は約1.0インチ、R1は約0.25インチ、R2は約0.25インチ、R3は約0.25インチ、及びR4は約0.25インチであった。しかしながら、他の適切な寸法が考慮される。48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(すなわちサセプタフィルム)が、プラットフォーム1004の上面1008の少なくとも一部を含む、種々の構成要素を覆う構造体に接合された。
【0153】
実施例11
図11A乃至図11Eによる構造体が、以下の概算寸法で形成された:H1は約0.19インチ、H2は約0.19インチ、H3は約0.25インチ、H4は約0.37インチ、L1は約7.6インチ、L2は約5.4インチ、L3は約2.0インチ、L4は約2.2インチ、L5は約6.6インチ、L6は約6.2インチ、L7は約5.5インチ、L8は約6.0インチ、L9は約0.19インチ、R1は約2.2インチ、R2は約1.7インチ、R3は約0.50インチ、R4は約0.16インチ、R5は約0.080インチ、R6は約0.25インチ、R7は約0.19インチ、R8は約0.020インチ、R9は約0.25インチ、A1は約18度、A2は約30度及びA3は約15度であった。しかしながら、他の適切な寸法が考慮される。48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(すなわちサセプタフィルム)が、プラットフォーム1110の上面1118の少なくとも一部を含む、種々の構成要素を覆う構造体に接合された。
【0154】
実施例12
図12A乃至図12Dによる構造体が、以下の概算寸法で形成された:H1は約0.19インチ、H2は約0.37インチ、L1は約7.8インチ、L2は約5.5インチ、L3は約2.0インチ、L4は約2.2インチ、L5は約1.1インチ、L6は約6.9インチ(正方形)、L7は約6.4インチ(正方形)、L8は約1.0インチ、L9は約6.2インチ(正方形)、L10は約0.19インチ、R1は約2.3インチ、R2は約1.8インチ、R3は約0.50インチ、R4は約0.25インチ、R5は約0.25インチ、R6は約0.19インチ、R7は約0.19インチ、R8は約0.25インチ、R9は約0.25インチ、R10は約0.19インチ、及びA1は約18度であった。しかしながら、他の適切な寸法が考慮される。48gaugeの金属化ポリエチレンテレフタレートフィルム(すなわちサセプタフィルム)が、プラットフォーム1210の上面1218の少なくとも一部を含む、種々の構成要素を覆う構造体に接合された。
【0155】
実施例13
図14A乃至図14Eによる構造体を、以下の概算寸法で形成することができる:H1は約0.25インチ、H2は約1インチ、L1は約9.2インチ、L2は約9.6インチ、L3は約9.2インチ、L4は約7.0インチ、L5は約8.5インチ、L6は約7.0インチ、L7は約6.6インチ、L8は約4.4インチ、L9は約5.9インチ、L10は約0.19インチ、L11は約6.7インチ、L12は約6.4インチ、L13は約4.2インチ、L14は約5.6インチ、R1は約1.3インチ、R2は約1.1インチ、R3は約1.1インチ、R4は約0.78インチ、R5は約0.56インチ、R6は約0.48インチ、R7は約0.25インチ、R8は約0.25インチ、及びA1は約21度であり得る。他の適切な寸法が考慮される。サセプタフィルム又は他のマイクロ波エネルギー相互作用要素が、構造体の少なくとも一部を覆うことができる。
【0156】
実施例14
図15A乃至図15Fによる構造体を、以下の概算寸法で形成することができる:H1は約0.25インチ、H2は約0.063インチ、H3は約1.0インチ、L1は約9.2インチ、L2は約9.6インチ、L3は約9.2インチ、L4は約7.0インチ、L5は約8.5インチ、L6は約1.0インチ、L7は約7.0インチ、L8は約6.6インチ、L9は約4.4インチ、L10は約5.9インチ、L11は約0.2インチ、L12は約6.7インチ、L13は約6.4インチ、L14は約4.2インチ、L15は約5.6インチ、R1は約1.3インチ、R2は約1.1インチ、R3は約1.1インチ、R4は約0.78インチ、R5は約0.56インチ、R6は約0.25インチ、R7は約0.25インチ、R8は約0.25インチ、及びA1は約21度であり得る。他の適切な寸法が考慮される。サセプタフィルム又は他のマイクロ波エネルギー相互作用要素が、構造体の少なくとも一部を覆うことができる。
【0157】
実施例15
図16A乃至図16Fによる構造体を、以下の概算寸法で形成することができる:H1は約0.25インチ、H2は約0.063インチ、H3は約1.0インチ、L1は約9.2インチ、L2は約9.6インチ、L3は約9.2インチ、L4は約7.0インチ、L5は約8.5インチ、L6は約1.0インチ、L7は約7.0インチ、L8は約6.6インチ、L9は約4.4インチ、L10は約5.9インチ、L11は約0.2インチ、L12は約6.7インチ、L13は約6.4インチ、L14は約4.2インチ、L15は約5.6インチ、R1は約1.3インチ、R2は約1.1インチ、R3は約1.1インチ、R4は約0.78インチ、R5は約0.56インチ、R6は約0.25インチ、R7は約0.25インチ、R8は約0.25インチ、及びA1は約21度であり得る。他の適切な寸法が考慮される。サセプタフィルム又は他のマイクロ波エネルギー相互作用要素が、構造体の少なくとも一部を覆うことができる。
【0158】
実施例16
図17A乃至図17Eによる構造体を、以下の概算寸法で形成することができる:H1は約0.25インチ、L1は約7.9インチ、L2は約1.0インチ、L3は約6.0インチ、L4は約6.4インチ、R1は約0.70インチ、R2は約0.54インチ、R3は約0.36インチ、R4は約9.0インチ、R5は約0.25インチ、R6は約0.50インチ、R7は約0.25インチ、及びA1は約45度であり得る。他の適切な寸法が考慮される。サセプタフィルム又は他のマイクロ波エネルギー相互作用要素が、構造体の少なくとも一部を覆うことができる。
【0159】
実施例17
図18A乃至図18Eによる構造体を、以下の概算寸法で形成することができる:H1は約0.25インチ、L1は約7.9インチ、L2は約1.0インチ、L3は約6.0インチ、L4は約6.4インチ、R1は約0.70インチ、R2は約0.54インチ、R3は約0.36インチ、R4は約9.0インチ、R5は約0.25インチ、R6は約0.50インチ、R7は約0.25インチ、A1は約45度及びA2は約18度であり得る。他の適切な寸法が考慮される。サセプタフィルム又は他のマイクロ波エネルギー相互作用要素が、構造体の少なくとも一部を覆うことができる。
【0160】
実施例18
図19A乃至図19Eによる構造体を、以下の概算寸法で形成することができる:H1は約1.0インチ、H2は約0.25インチ、L1は約10インチ、L2は約8.6インチ、L3は約7.5インチ、L4は約1.0インチ、L5は約0.12インチ、L6は約7.9インチ、L7は約7.5インチ、L8は約5.3インチ、L9は約6.7インチ、L10は約8.3インチ、L11は約7.9インチ、L12は約5.7インチ、L13は約7.2インチ、R1は約1.3インチ、R2は約1.1インチ、R3は約1.1インチ、R4は約0.78インチ、R5は約0.56インチ、R6は約0.25インチ、R7は約0.25インチ、R8は約0.50インチ、R9は約0.25インチ、R10は約0.25インチ、及びA1は約20度であり得る。他の適切な寸法が考慮される。サセプタフィルム又は他のマイクロ波エネルギー相互作用要素が、構造体の少なくとも一部を覆うことができる。
【0161】
実施例19
図20A乃至図20Dによる構造体を、以下の概算寸法で形成することができる:H1は約0.25インチ、H2は約0.060インチ、H3は約0.63インチ、L1は約11インチ、L2は約10インチ、L3は約1.4インチ、L4は約9.4インチ、L5は約10インチ、R1は約60インチ、R2は約0.030インチ、R3は約60インチ、R4は約0.25インチ、R5は約0.25インチ、R6は約0.25インチ、及びA1は約17度であり得る。他の適切な寸法が考慮される。サセプタフィルム又は他のマイクロ波エネルギー相互作用要素が、構造体の少なくとも一部を覆うことができる。
【0162】
実施例20
図21A乃至図21Dによる構造体を、以下の概算寸法で形成することができる:H1は約0.25インチ、H2は約0.47インチ、L1は約6.1インチ、L2は約5.7インチ、L3は約0.16インチ、L4は約1.0インチ、L5は約5.1インチ、R1は約16インチ、R2は約0.020インチ、R3は約0.25インチ、R4は約0.25インチ、R5は約0.25インチ、R6は約16インチ、及びA1は約12度であり得る。本明細書では他の適切な寸法が考慮される。サセプタフィルム又は他のマイクロ波エネルギー相互作用要素が、構造体の少なくとも一部を覆うことができる。
【0163】
実施例21乃至32
種々のトレー及び電子レンジを使用して、市販の冷凍食品Lean Cuisine及びCorner Bistroのパニーニタイプのサンドイッチを評価した。各サンドイッチを、別途記載のない限り、最高出力で約3分20秒間、加熱した。評価の結果を表1に示す。表中、
コントロールディスク=1つの表面を覆うサセプタ、及びディスクの厚さを貫通する丸い、大きい終端のある、6つの細長い開口を有するダンボール(食品と共に提供される)
LC=Lean Cuisine
CB=Corner Bistro
A=1000WのAmana製、0.9立方フィート、12.5インチ(回転台(turnable)の直径)
B=1100Wのパナソニック製、1.0立方フィート、13.5インチ(回転台の直径)
C=1200Wのパナソニック製、0.9立方フィート、13.5インチ(回転台の直径)
D=1000WのAmana Radarange製、1.1立方フィート、回転台なし
E=800Wのパナソニック製、0.7立方フィート、9.5インチ(回転台の直径)
F=700Wのサムスン製、0.7立方フィート、11インチ(回転台の直径)
G=1100Wのパナソニック製、1.1立方フィート、14インチ(回転台の直径)(調理時間を4分に増加)
さらに、
0=焦げ目及び/又はカリカリ仕上げなし
7=最適の焦げ目及び/又はカリカリ仕上げ
1、2、3、4、5及び6=0と7との間の焦げ目及び/又はカリカリ仕上げの種々の中間程度
【表1】

【0164】
実施例33
市販の冷凍食品Stouffer's Corner Bistroのグリルチキンイタリアンパニーニサンドイッチを、食品の表面で得られる焦げ目のレベルを比較するために種々のトレーを使用して加熱した。
【0165】
第1のサンドイッチを、サンドイッチと共に提供されるサセプタディスク(実施例21乃至32で「コントロールディスク」と称される)上にオープンフェイス構成で配置した。サンドイッチは、1100Wのパナソニック製電子レンジで3分間、パッケージの調理方法に従って加熱した。
【0166】
第2のサンドイッチを、図8A乃至図8Dに実質的に示されているように、実施例8に示されている寸法を有する本発明によるトレーを使用して、同じ1100Wのパナソニック製電子レンジで、3分間加熱した。
【0167】
約7/16インチ(0.4375インチ)の口径サイズを有するコニカミノルタBC−10ベーキング測定器を使用して、図23に概略的に示されているように、指定箇所の、パンの各ピースの表面の焦げ目のレベルを測定した。各位置で行われた測定は、各サンドイッチの2ピースのパンに関して平均化された。結果はベーキングコントラスト単位(baking contrast unit:「BCU」)で表されるが、この場合、BCUが低くなると、色が濃くなる(すなわち、焦げ目の程度が大きくなる)。評価の結果を表2に示す。
【表2】

【0168】
本発明の或る特定の実施形態を、或る特定の程度の特定性をもって説明したが、当業者は、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、開示された実施形態に多数の変更を行ってもよい。全ての方向に関する言及(例えば、上側、下側、上向き、下向き、左、右、左向き、右向き、上部、底部、上方、下方、鉛直方向、水平方向、時計回り及び反時計回り)は、本発明の種々の実施形態の読者の理解を支援するための識別目的のみに使用されるものであり、特許請求の範囲において特に記載されない限り、特に本発明の位置、向き又は使用に関して、限定を生み出すものではない。接合に関する言及(例えば、接合される、取り付けられる、結合される、接続される等)は広義に解釈されるものであり、要素の接続間の中間部材と、要素間の相対移動とを含むことができる。このように、接合に関する言及は、必ずしも、2つの要素が直接接続されて、互いに固定関係にあることを意味しない。
【0169】
種々の実施形態を参照して記載された種々の要素は、本発明の範囲に入る全く新しい実施形態を生み出すために交換されてもよいことが当業者により理解されるだろう。上述の説明に含まれているか又は添付の図面に示されている全ての事柄は例示に過ぎず、限定するものとして解釈されるべきではないことが意図される。細部又は構造の変更は、添付の特許請求の範囲で規定される本発明の精神から逸脱することなく行うことが可能である。本明細書に記載した詳細な説明は、本発明の限定を意図するものでもなく、またそのように解釈されるものでもなく、又はそうでなければ本発明のそのような他の実施形態、適合、変形、変更及び均等な構造を除外するものでもない。
【0170】
したがって、当業者は、本発明の上述の詳細な説明を鑑みて、本発明に広い実用性及び用途を許すことができることを容易に理解するであろう。多数の変形、変更、及び均等な構造と共に、本明細書において説明したもの以外の本発明の多数の適合が、本発明の本質又は範囲から逸脱することなく、本発明及びその上述の詳細な説明によって、明らかとなるか又は合理的に示唆されよう。
【0171】
本発明は、本明細書において特定の態様に関して詳細に説明されているが、この詳細な説明は、本発明の例証及び例示に過ぎず、単に本発明の完全且つ可能な開示を行うためのものであると理解されたい。本明細書に記載した詳細な説明は、本発明の限定を意図するものでもなく、またそのように解釈されるものでもなく、又はそうでなければ本発明のそのような他の実施形態、適合、変形、変更及び均等な構造を除外するものでもない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子レンジで食品を加熱する、焦げ目を付ける、及び/又はカリカリに仕上げるためのトレーであって、
実質的に平坦なベースと、
前記ベースから上向きに延在し、中心部分及び周囲部分を有するプラットフォームであって、
前記中心部分は前記周囲部分及び前記ベースに対して隆起しており、
前記周囲部分は前記中心部分から前記ベースへ斜め且つ外向きに延在し、
マイクロ波エネルギー相互作用要素が前記中心部分の少なくとも一部を覆う、プラットフォームと、
を備える、トレー。
【請求項2】
前記プラットフォームには起伏がある、請求項1に記載のトレー。
【請求項3】
前記プラットフォームは実質的にドーム状の表面を有する、請求項1又は2に記載のトレー。
【請求項4】
前記プラットフォームの前記中心部分は実質的に曲線状の表面を有する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のトレー。
【請求項5】
前記プラットフォームの前記周囲部分は実質的に曲線状の表面を有する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のトレー。
【請求項6】
前記プラットフォームの前記周囲部分は実質的に平らな表面を有する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のトレー。
【請求項7】
前記プラットフォームにわたって少なくとも部分的に延在する少なくとも1つの溝をさらに含む、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のトレー。
【請求項8】
前記溝は前記周囲部分を通って延在する、請求項7に記載のトレー。
【請求項9】
前記トレーは、第1の方向に延在する第1の中心線と、前記第1の中心線に対して実質的に垂直である第2の方向に延在する第2の中心線とを含み、
前記溝は、前記第2の中心線に対して実質的に垂直である前記第1の方向に延在する、請求項7又は8に記載のトレー。
【請求項10】
前記溝は、前記第1の方向に延在する複数の溝のうちの第1の溝であり、
前記複数の溝のうちの少なくともいくつかの溝は互いに対して平行である、請求項7乃至9のいずれか1項に記載のトレー。
【請求項11】
前記溝は第1の溝であり、
前記トレーは、前記第1の溝に対して実質的に垂直である前記第2の方向に延在する第2の溝をさらに含む、請求項7乃至9のいずれか1項に記載のトレー。
【請求項12】
前記ベースは周囲縁を有し、
分断線が前記周囲縁に沿う第1の対の点間に実質的に延在する、請求項1乃至11のいずれか1項に記載のトレー。
【請求項13】
前記周囲縁は曲線部分を含み、
前記第1の対の点は前記周囲縁の前記曲線部分に沿う、請求項12に記載のトレー。
【請求項14】
前記分断線は第1の分断線であり、
前記ベースは、前記周囲縁に沿う第2の対の点間に実質的に延在する第2の分断線を含む、請求項12又は13に記載のトレー。
【請求項15】
前記ベースは外周を含み、
前記ベースから前記外周の少なくとも一部に沿って、壁部が実質的に上向きに延在する、請求項1乃至14のいずれか1項に記載のトレー。
【請求項16】
前記マイクロ波エネルギー相互作用要素は前記周囲部分の少なくとも一部を覆う、請求項1乃至15のいずれか1項に記載のトレー。
【請求項17】
前記マイクロ波エネルギー相互作用要素は、入射するマイクロ波エネルギーの少なくとも一部を熱エネルギーに変換するマイクロ波エネルギー相互作用材料の層を含む、請求項1乃至16のいずれか1項に記載のトレー。
【請求項18】
前記マイクロ波エネルギー相互作用要素はサセプタを含む、請求項1乃至16のいずれか1項に記載のトレー。
【請求項19】
電子レンジで食品を加熱する、焦げ目を付ける、及び/又はカリカリに仕上げるためのトレーであって、
周囲縁を有するベースであって、該周囲縁に沿う一対の点間に実質的に延在する分断線を含む、ベースと、
前記ベースから上向きに延在するプラットフォームと、
前記プラットフォームの少なくとも一部を覆うマイクロ波エネルギー相互作用要素と、
を備える、トレー。
【請求項20】
前記周囲縁は曲線部分を含み、
前記一対の点は前記周囲縁の前記曲線部分に沿う、請求項19に記載のトレー。
【請求項21】
前記分断線は第1の分断線であり、
前記ベースは、前記周囲縁に沿う第2の対の点間に実質的に延在する第2の分断線を含む、請求項19又は20に記載のトレー。
【請求項22】
前記第1の分断線及び前記第2の分断線は互いに対して実質的に平行である、請求項21に記載のトレー。
【請求項23】
前記第1の分断線及び前記第2の分断線は、前記トレーのそれぞれのハンドルを少なくとも部分的に画定する、請求項21又は22に記載のトレー。
【請求項24】
前記ハンドルは、前記第1の分断線及び前記第2の分断線のそれぞれに沿って前記プラットフォームに向かって上向きに折り曲げられるようになっている、請求項23に記載のトレー。
【請求項25】
前記プラットフォームにわたって少なくとも部分的に延在する少なくとも1つの溝をさらに含む、請求項19乃至24のいずれか1項に記載のトレー。
【請求項26】
前記プラットフォームは、少なくとも1つの他の部分と比べて前記ベースに対してより隆起している少なくとも1つの部分を含む、請求項19乃至25のいずれか1項に記載のトレー。
【請求項27】
前記プラットフォームは、一対の対向するプラットフォームのうちの第1のプラットフォームである、請求項19乃至26のいずれか1項に記載のトレー。
【請求項28】
前記対向するプラットフォームは凹部によって分離される、請求項27に記載のトレー。
【請求項29】
前記分断線は前記凹部に対して実質的に垂直である、請求項28に記載のトレー。
【請求項30】
前記マイクロ波エネルギー相互作用要素はサセプタを含む、請求項19乃至29のいずれか1項に記載のトレー。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【図9E】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図11E】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図14D】
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【図14E】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図15D】
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【図15E】
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【図15F】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図16D】
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【図16E】
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【図16F】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図17D】
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【図17E】
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【図18A】
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【図18B】
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【図18C】
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【図18D】
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【図18E】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図19D】
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【図19E】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図20D】
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【図21A】
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【図21B】
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【図21C】
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【図21D】
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【図22A】
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【図22B】
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【図22C】
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【図22D】
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【図22E】
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【図23】
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【公表番号】特表2010−536662(P2010−536662A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−508561(P2010−508561)
【出願日】平成20年5月14日(2008.5.14)
【国際出願番号】PCT/US2008/063615
【国際公開番号】WO2008/144343
【国際公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(504075588)グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド (137)
【Fターム(参考)】