説明

超電導マグネット装置

【課題】本発明は装置外部から輻射熱を遮断する手段を有する超電導マグネット装置に関し、装置の小型化を図りつつ渦電流の発生を抑制することを課題とする。
【解決手段】高温超電導材料を用いた超電導コイル13と、超電導コイル13に通電を行うための超電導電流リード19と、超電導コイル103が超電導状態となるよう冷却処理を行う冷凍機18と、超電導コイル13を外部に対して熱シールドする熱シールド手段と、超電導コイル103を支持する荷重支持体15とを有する超電導マグネット装置であって、熱シールド手段としてのMLI(多層断熱材)16を超電導コイル13の周囲に配設し、かつ、超電導電流リード19及び荷重支持体15と冷凍機18とを熱的に接続するサーマルアンカ20を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は超電導マグネット装置に係り、特に装置外部から輻射熱を遮断する手段を有する超電導マグネット装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の一例である超電導マグネット装置を図3に示す。同図に示す超電導マグネット装置100Aは、真空容器102、超電導コイル103、伝熱部材104、荷重支持体105、熱シールド板107、及び冷凍機108等により構成されている。
【0003】
真空容器102は気密容器であり、内部を真空としうる構成となっている。超電導コイル103は低温超電導線材で形成されており、例えば4K程度の超低温で超電導状態となるものである。
【0004】
この超電導コイル103は、冷凍機108により冷却される。冷凍機108は2段式の冷凍機であり、1段目ステージ108aは熱シールド板107に熱的に接続され、2段目ステージ108bは伝熱部材104を介して超電導コイル103と熱的に接続されている。
【0005】
熱シールド板107は冷凍機108で冷却されることにより、装置外部から超電導コイル103に伝達される熱(輻射熱)を遮断する。この伝熱部材104及び熱シールド板107は、冷却効率を高めるため熱伝導率の大きい材料(銅、アルミニウム)を使用している。尚、これらの材料は、電気伝導率も大きい。
【0006】
一方、超電導コイル103に通電する電流ラインは、真空容器102から後述する熱シールド板107までの間は電気伝導率の大きい材料(例えば、銅,アルミニウム等)が用いられている。これに対し、熱シールド板107から超電導コイル103の間は、熱侵入を抑制しうると共に大電流の通電が可能な超電導電流リード109が用いられている。
【0007】
荷重支持体105は、高強度の絶縁材料(GFRP,CFRP等)で構成されている。この荷重支持体105は、常温の真空容器102から超電導コイル103に直接繋がるため超電導コイル103への熱Q1の侵入源となる。よって、この超電導コイル103への熱侵入を抑制するために、荷重支持体105は真空容器102と超電導コイル103の間に設置され、冷凍機108で冷却される熱シールド板107に熱的に接続されている。
【0008】
尚、装置外部から超電導コイル103に伝達される熱(輻射熱)をより確実に遮断するため、熱シールド板107の外周に多層断熱材を配置した超電導マグネット装置も提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2001−167923号公報
【特許文献2】特開2001−044018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、周知のように磁気変化により磁束変化が発生する領域では、当該領域内に金属部材が存在すると、その金属部材に渦電流が発生する。図4は、超電導コイル103及び熱シールド板107を模式的に拡大して示す図である。
【0011】
同図に示すように、熱シールド板107は、超電導コイル103で発生する磁束が変化する領域に存在している。よって、超電導コイル103から発生する磁束φにより、熱シールド板107の単位時間(t)当たりの磁束変化dφ/dtが大きくなると、熱シールド板107に過大な渦電流Iが発生する。
【0012】
このように、熱シールド板107に過大な渦電流Iが発生した場合、熱シールド板107が発熱して温度上昇を招く。熱シールド板107の温度が上昇すると、超電導電流リード109が十分に冷却できなくなる。
【0013】
また、熱シールド板107の温度が上昇すると、荷重支持体105から超電導コイル103に向かう熱Q1が増大すると共に、熱シールド板107からの輻射熱も超電導コイル103に熱印加されることとなり、超電導コイル103に対する熱侵入量が増大する。そして、最悪の場合には、超電導電流リード109、超電導コイル103の超電導状態が維持できなくなり、磁場発生ができなくなるおそれがある。
【0014】
これを回避し超電導コイル103及び超電導電流リード109の性能確保を図る方法としては、冷却用の冷凍機108の配置数を増やすことが考えられる。しかしながら、この方法では、製品コストの上昇、ランニングコストの増大、及び装置に大型化が生じてしまい現実的でない。
【0015】
渦電流による熱シールド板107の発熱を回避する他の方法としては、熱シールド板107を磁束変化dφ/dtの小さい場所に配置することが考えられる。しかしながら、超電導マグネット装置100Aは小型化が望まれており、真空容器102内の磁束変化dφ/dtの小さい場所に熱シールド板107を配置すると、いわゆるデッドスペースが発生して装置が大型化してしまう。
【0016】
特に、図5に示すような超電導コイル103を囲繞するように鉄心110を設けた超電導マグネット装置100Bにおいては、装置の軽量化・コンパクト化を図るためには必然的に重量物である鉄心110を小さくする必要があり、この場合鉄心110内に形成される内部空間112も小さく(狭く)する必要がある。この場合、必然的に内部空間112に設けられる熱シールド板107を小さくする必要が生じ、熱シールド板107は磁束変化dφ/dtが大きい場所に配置せざるを得ない。
【0017】
一方、熱シールド板107を完全に除去した場合には、超電導電流リード109が冷却不可で使用できなくなり、また荷重支持体105から超電導コイル103へ侵入する熱量Q1が増大し、これも現実的でない。
【0018】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、装置の小型化を図りつつ渦電流の発生を抑制した超電導マグネット装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記の課題は、第1の観点からは、
高温超電導材料を用いた超電導コイルと、
前記超電導コイルに通電を行うための電流リードと、
前記超電導コイルが超電導状態となるよう冷却処理を行う冷却装置と、
前記超電導コイルを外部に対して熱シールドする熱シールド手段と、
前記超電導コイルを支持する荷重支持体とを有する超電導マグネット装置であって、
前記熱シールド手段を前記超電導コイルの周囲に配設された多層断熱材とし、
かつ、前記電流リード及び前記荷重支持体と前記冷却装置とを熱的に接続するサーマルアンカを設けたことを特徴とする超電導マグネット装置により解決することができる。
【発明の効果】
【0020】
開示の超電導マグネット装置によれば、超電導コイルの周囲に多層断熱材を配設することにより外部から超電導コイルへの熱侵入は抑制される。また、電流リード及び荷重支持体はサーマルアンカを介して冷却装置により冷却されるため、電流リード及び荷重支持体を介して外部の熱が超電導コイルに侵入することも防止される。よって、従来のように大型の熱シールドを設ける必要はなくなり、装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態である超電導マグネット装置の構成図である。
【図2】図2は、本発明の第2実施形態である超電導マグネット装置の構成図である。
【図3】図3は、第1従来例である超電導マグネット装置の構成図である。
【図4】図4は、渦電流の発生を説明するための図である。
【図5】図5は、第2従来例である超電導マグネット装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
【0023】
図1は、本発明の第1実施形態である超電導マグネット装置10Aを示している。同図に示す超電導マグネット装置10Aは冷凍機冷却式の超電導マグネット装置であり、例えば陽子線治療装置ガントリー用偏向電磁石に適用するものである。
【0024】
超電導マグネット装置10Aは、大略すると真空容器12、超電導コイル13、多層断熱材16(以下、MLI16という)、冷凍機18、サーマルアンカ20等を有している。
【0025】
真空容器12は気密容器であり、図示しない真空ポンプに接続されている。この真空ポンプが稼働することにより、真空容器12の内部は真空状態とされる構成となっている。超電導コイル13は、この真空容器12の内部に配設される。
【0026】
超電導コイル13は高温超電導線材で形成されており、臨界温度が10K以上110K以下の材料が選定されている。具体的には、超電導コイル13の材料となる高温超電導線材としては、Bi2223,Bi2212,Y123,MgB2,鉄ニクタイド系材料,酸化物超伝導体等を用いることができ、特にBi2223を用いることが望ましい。この超電導コイル13は、コイル巻枠17に巻回された構成とされている。
【0027】
ここで、低温超電導線材とは液体ヘリウム及びそれ以下の温度(4.2K以下)で常用する超電導線材をいい、同様に低温超電導マグネットとは液体ヘリウム及びそれ以下の温度(4.2K以下)で常用する超電導マグネットをいうものとする。また、高温超電導線材とは上記の低温超電導線材より高温の条件で常用する超電導線材をいい、同様に高温超電導マグネットとは、上記の低温超電導線マグネットより高温の条件で常用する超電導マグネットをいうものとする。
【0028】
超電導コイル13に対して給電を行う電流ラインは、真空容器12からサーマルアンカ20までの間は電気伝導率の大きい材料(例えば、銅,アルミニウム等)が用いられている。これに対し、サーマルアンカ20から超電導コイル13の間は、熱侵入を抑制しうると共に大電流の通電が可能な超電導電流リード19が用いられている。
【0029】
冷凍機18は、真空容器12に固定されている。本実施形態では、冷凍機18としてギフォードマクマホン式(GM式)の冷凍機を用いている。このGM式の冷凍機18は内設されたモータを駆動させることにより、ディスプレーサがシリンダ内で往復移動する構成とされている。そして、このディスプレーサの往復移動により、図示しない冷凍機コンプレッサから供給される高圧冷媒を断熱膨張させ、これにより寒冷を発生させる構成とされている。
【0030】
このGM冷凍機18は、1段目冷却シリンダと2段目冷却シリンダを有している。1段目冷却シリンダは1段目ステージ18aを有しており、また2段目冷却シリンダは2段目ステージ18bを有している。1段目ステージ18aはサーマルアンカ20に熱的に接続され、2段目ステージ18bは伝熱部材14を介して超電導コイル13に熱的に接続されている。
【0031】
そして、サーマルアンカ20は1段目ステージ18aにより、20K〜110K程度に冷却される。また伝熱部材14は、2段目ステージ18bにより10K〜110K程度に冷却される。よって、サーマルアンカ20に熱的に接続された超電導電流リード19、及び伝熱部材14に接続された超電導コイル13は、冷凍機18により冷却されることにより超電導状態を実現する。
【0032】
サーマルアンカ20は、前記のように超電導電流リード19が熱的に接続されると共に、荷重支持体15も熱的に接続されている。荷重支持体15は、高強度の絶縁材料(GFRP,CFRP等)で構成されている。
【0033】
この荷重支持体15は、常温の真空容器12から超電導コイル13に直接繋がるため超電導コイル13への熱の侵入源となる。よって、この超電導コイル13への熱侵入を抑制するために、荷重支持体15は冷凍機18で冷却されるサーマルアンカ20に熱的に接続されている。
【0034】
サーマルアンカ20は、超電導コイル13の外周位置を囲繞するよう配設されている。即ち、サーマルアンカ20は略環状の形状を有しており、真空容器12と超電導コイル13との間に位置するよう配設されている。
【0035】
ここで、図1は断面図であるため、1段目ステージ18aに接続されたサーマルアンカ20と、荷重支持体15に接続されたサーマルアンカ20が左右に別個に図示されている。しかしながら、サーマルアンカ20は一体的構成であり、よって左右に図示された各サーマルアンカ20は冷凍機18により共に冷却される。このサーマルアンカ20及び前記した伝熱部材14は、冷却効率を高めるため熱伝導率の大きい材料(銅、アルミニウム)を使用している。
【0036】
次に、MLI16について説明する。本実施形態では、超電導コイル13を外部に対して熱シールドする熱シールド手段としてこのMLI16を用いたことを特徴としている。このMLI16は、超電導コイル13の上部を覆うよう配設された上部MLI16aと、超電導コイル13の側部を覆うように配設された側部MLI16bと、超電導コイル13の下部を覆うように配設された下部MLI16cとにより構成されている。この各上部,側部,下部MLI16a〜16cを設けることにより、超電導コイル13はその周囲をMLI16に覆われた構成となる。
【0037】
MLI16は、例えばポリエステルフィルムにアルミニウムを蒸着することにより放射率を低減されたアルミ蒸着フィルムと、ナイロンネット等のスペーサとを交互に積層した構造を有している。このMLI16は、放射率が小さく、軽量であるため使用性は良好である。尚、超電導コイル13に配設するMLI16の配設数及び厚さ等は、超電導コイル13の大きさや真空容器12の容積等に基づき適宜設定される。
【0038】
従来、前記したようにMLIは、4K程度の極低温で臨界を実現する低温超電導コイル103を用いた超電導マグネット装置100A(図3参照)において、熱シールド板107の外周に配設することが行われていた。また、超電導コイル103に直接MLIを配設し熱シールド板107も配設することもあった。
【0039】
しかし、低温超電導コイル103では、常温である外部からの輻射熱を超電導コイル103にMLIを配設して遮断しようとした場合、多数のMLIを積層配設する必要があり、装置が大型化して現実的でなった。
【0040】
これに対して本実施形態では、超電導コイル13の周囲に直接MLI16を直接配設し、シールド板107を除去すると共にサーマルアンカ20を配設したことを特徴としている。上記のように通常は超電導コイルにMLIを巻回することは想定し難いが、本実施形態では超電導コイル13として低温超電導線材に対して臨界温度が高い高温超電導線材を用いたことに着目し、超電導コイル13に直接MLI16及びサーマルアンカ20を配設することを想到したものである。
【0041】
このように、超電導コイル13をMLI16で覆い、外部に対して断熱することにより、外部からの輻射熱が超電導コイル13に侵入することを抑制することができる。また、超電導状態とする必要がある超電導電流リード19、及び外部からの熱侵入を防止する必要がある荷重支持体15はサーマルアンカ20に熱的に接続されており、このサーマルアンカ20は冷凍機18により冷却される構成とされている。
【0042】
よって、熱シールド板107を設けることなく、超電導コイル13及び超電導電流リード19を超電導状態とすることができ、かつ荷重支持体15から熱が超電導コイル13に侵入することを抑制することができる。また、熱シールド板107が不要となることにより、超電導マグネット装置10Aの部品点数の削減及び小形化を図ることができる。
【0043】
また、超電導コイル13から発生する磁束φの磁束変化による渦電流については、MLI16は超電導コイル13の磁束変化が発生する領域内に配設されるが、前記のようにMLI16はアルミ蒸着フィルムとナイロンネット等のスペーサとを交互に積層した構造であり、よって渦電流が発生し難い構造となっている。このため、超電導コイル13において単位時間当たりの磁束変化dφ/dtが大きくなっても、MLI16で発生する渦電流損失は無視できる程度となり、よって渦電流に起因した発熱も低減させることができる。
【0044】
また、このように渦電流に伴う発熱が低減されることにより、少ない数の冷凍機18で超電導コイル13や超電導電流リード19が性能を維持しうる温度に冷却することが可能となり、超電導マグネット装置10Aのランニングコストの低減を図ることができる。また、冷凍機18の配設数を少なくできることにより、超電導マグネット装置10Aの小型化を図ることもできる。
【0045】
図2は、本発明の第2実施形態である超電導マグネット装置10Bを示している。尚、図2において、図1に示した構成と対応する構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0046】
前記した第1実施形態に係る超電導マグネット装置10Aは、装置内部を真空とし装置外部からの熱侵入を防止するため、真空容器12を設けた構成としていた。これに対して本実施形態に係る超電導マグネット装置10Bは、真空容器12に代えて鉄心30を設けた構成とされている。この鉄心30は超電導コイル13で発生する磁束を案内するヨークとして機能し、よって鉄心30を設けることにより超電導コイル13で生成する磁束φの均一化を図ることができる。
【0047】
前記したように、本実施形態のように超電導コイル13を囲繞するように鉄心30を設けた超電導マグネット装置10Bは、装置の軽量化・コンパクト化を図るために必然的に重量物である鉄心30を小さくする必要があり、よって鉄心30内に形成される内部空間31も小さく(狭く)する必要がある。
【0048】
これに対し、本実施形態に係る超電導マグネット装置10Bにおいても、超電導コイル13にMLI16が配設され、このMLI16により輻射熱が超電導コイル13に侵入するのを抑制している。また、性能を維持するために冷却が必要な超電導電流リード19及び外部の熱の侵入を抑制するために冷却する必要がある荷重支持体15は、いずれも冷凍機18により冷却されるサーマルアンカ20に熱的に接続されている。
【0049】
よって、従来では鉄心110の内部空間112に配設されていた熱シールド板107(図5参照)を、本実施形態に係る超電導マグネット装置10Bでは不要とすることができ、内部空間31を小さく(狭く)することが可能となる。これにより、鉄心30の小形化を図ることができ、延いては超電導マグネット装置10Bの軽量化及び小形化を図ることができる。
【0050】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
【符号の説明】
【0051】
10A,10B 超電導マグネット装置
12 真空容器
13 超電導コイル
14 伝熱部材
15 荷重支持体
16 MLI(多層断熱材)
18 冷凍機
19 超電導電流リード
20 サーマルアンカ
20A リード用サーマルアンカ
20B 支持体用サーマルアンカ
30 鉄心
31 内部空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高温超電導材料を用いた超電導コイルと、
前記超電導コイルに通電を行うための電流リードと、
前記超電導コイルが超電導状態となるよう冷却処理を行う冷却装置と、
前記超電導コイルを外部に対して熱シールドする熱シールド手段と、
前記超電導コイルを支持する荷重支持体とを有する超電導マグネット装置であって、
前記熱シールド手段を前記超電導コイルの周囲に配設された多層断熱材とし、
かつ、前記電流リード及び前記荷重支持体と前記冷却装置とを熱的に接続するサーマルアンカを設けたことを特徴とする超電導マグネット装置。
【請求項2】
前記超電導材料は、臨界温度が10K以上110K以下の材料である請求項1記載の超電導マグネット装置。
【請求項3】
前記冷却装置は2段式の冷凍機であり、1段部分が前記サーマルアンカと熱的に接続し、2段部分が前記超電導コイルと熱的に接続されてなる請求項1又は2記載の超電導マグネット装置。
【請求項4】
前記超電導コイルで発生する磁場の均一化を図る鉄心を、少なくとも前記超電導コイルを囲繞するよう配設したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の超電導マグネット装置。
【請求項5】
前記超電導材料は、Bi2223である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の超電導マグネット装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−258376(P2010−258376A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−109842(P2009−109842)
【出願日】平成21年4月28日(2009.4.28)
【出願人】(000002107)住友重機械工業株式会社 (2,241)
【Fターム(参考)】