説明

超音波モータおよび超音波モータシステム

【課題】 加圧機構を簡略化して小型化するとともに、超音波振動子に対して被駆動体を高精度に相対移動させる。
【解決手段】 駆動電圧を供給されることにより、異なる2つの振動モードを同時に発生させて出力端に略楕円振動を生じさせる超音波振動子2と、該超音波振動子2の出力端に固定された接触部材10と、該接触部材10により押圧される磁性材料からなる被駆動体3と、接触部材10に設けられ、被駆動体3を接触部材10側に磁気吸引して両者を密着させる磁界Mを発生する磁界発生手段と、被駆動体3に固定され、磁界発生手段により発生された磁界Mの強さを検出する磁気センサ4とを備える超音波モータ1を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、超音波モータおよび超音波モータシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、電磁型モータに代わる新しいモータとして超音波モータが注目されている。この超音波モータは、従来の電磁型モータに比べ以下のような利点を有している。
(1)ギヤなしで高トルクが得られる。
(2)電気OFF時に保持力がある。
(3)高分解能である。
(4)静粛性に富んでいる。
【0003】
従来の超音波モータとしては、特許文献1に開示された構造のものがある。この特許文献1に開示された超音波モータは、磁性材料からなる被駆動体に接触する圧電振動子の近傍に磁石を固定し、該磁石と被駆動体との間に生ずる磁気吸引力によって圧電振動子を被駆動体に押圧することとし、圧電振動子の被駆動体への加圧機構を簡略化している。
【0004】
一方、超音波モータは、超音波振動子を被駆動体に押し付けて摩擦により駆動するものであるため、その位置精度は、超音波振動子と被駆動体の接触面の表面状態に大きく左右される。これを回避するためには、超音波振動子と被駆動体との相対位置を精度よく検出し、超音波振動子を駆動制御することが必要不可欠である。相対移動する固定子と可動子との相対位置を検出する方法としては、例えば、特許文献2に示されるように、固定子あるいは可動子のいずれか一方に磁気センサを、他方に磁気スケールを配置する方法が挙げられる。
【特許文献1】特開平8−66061号公報
【特許文献2】特開平11−289743号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示されるように、加圧機構を簡略化して超音波モータを小型化しても、位置検出を行わなければ被駆動体を精度よく駆動することができないという不都合がある。また、特許文献2に示されるような磁気スケール方式の相対位置検出装置を採用したのでは、超音波振動子と被駆動体との相対移動距離以上の長さの磁気スケールを相対移動方向に沿って配置する必要があるため、超音波モータを含む超音波モータシステム全体を小型化することが困難であるという問題がある。
【0006】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、加圧機構を簡略化して小型化するとともに、超音波振動子に対して被駆動体を高精度に相対移動させることができる超音波モータおよび超音波モータシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、駆動電圧を供給されることにより、異なる2つの振動モードを同時に発生させて出力端に略楕円振動を生じさせる超音波振動子と、該超音波振動子の出力端に固定された接触部材と、該接触部材により押圧される磁性材料からなる被駆動体と、前記接触部材に設けられ、前記被駆動体を前記接触部材側に磁気吸引して両者を密着させる磁界を発生する磁界発生手段と、前記被駆動体に固定され、前記磁界発生手段により発生された磁界の強さを検出する磁気センサとを備える超音波モータを提供する。
【0008】
本発明によれば、超音波振動子に駆動電圧を供給することで、出力端に略楕円運動を生じさせるとともに、出力端に固定された接触部材によって被駆動体を押圧することにより、両者間に生ずる摩擦力の変化を利用して、超音波振動子と被駆動体とを相対的に移動させることができる。この場合において、接触部材に設けられた磁界発生手段の作動により、磁性材料からなる被駆動体を接触部材側に磁気吸引することで超音波振動子の接触部材と被駆動体とを密着させるので、大がかりな加圧機構が不要であり、小型化を図ることができる。
【0009】
また、被駆動体には、磁気センサが備えられているので、被駆動体に対して超音波振動子が相対的に変位すると、接触部材に設けられている磁界発生手段により発生され、磁気センサにより検出される磁界の強さが、両者の相対位置に応じて変化する。これにより、被駆動体に対する超音波振動子の相対位置を磁気センサによって精度よく検出し、超音波振動子を高精度に制御することが可能となる。この場合に、接触部材を被駆動体に密着させるために使用される磁界発生手段からの磁界を相対位置検出に利用するので、移動範囲の全長にわたって配されるような磁気スケールが不要となり、この超音波モータを含むシステムを小型化し、構成を簡略化してコストを低減することができる。
【0010】
上記発明においては、前記磁界発生手段が、前記接触部材を磁石とすることにより構成されていることが好ましい。
このように構成することで、接触部材の周囲に別個の磁石を配置する必要がなく、さらに小型軽量化を図ることができる。
【0011】
また、本発明は、上記いずれかの超音波モータと、該超音波モータを駆動制御する制御部とを備え、該制御部が、前記超音波モータの磁気センサにより検出された磁界の強さに基づいて、超音波振動子と被駆動体との相対位置を演算し、演算された相対位置に基づいて超音波振動子に供給する駆動電圧を調節する超音波モータシステムを提供する。
【0012】
本発明によれば、超音波モータの作動により、超音波振動子と被駆動体との相対位置が変化すると、超音波モータに備えられた磁界発生手段と磁気センサとの距離が変化するため、磁気センサによって検出される磁界が変化する。制御部は、磁気センサにより検出された磁界の変化に基づいて超音波振動子と被駆動体との相対位置を演算し駆動電圧を調節する。したがって、超音波振動子と被駆動体との相対位置を高精度に制御することができる。この場合に、移動範囲の全長にわたって配されるような磁気スケールが不要となり、超音波モータシステムを小型化し、コストを低減することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、加圧機構および位置検出機構を簡略化して小型化を図ることができ、超音波振動子に対して被駆動体を高精度に相対移動させることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の第1の実施形態に係る超音波モータおよび超音波モータシステムについて、図1〜図6を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る超音波モータ1は、図1に示されるように、超音波振動子2と、該超音波振動子2により駆動される被駆動体3と、該被駆動体3と超音波振動子2との相対位置を検出するための磁気センサ4とを備えている。また、本実施形態に係る超音波モータシステム5は、上記超音波モータ1と、該超音波モータ1の磁気センサ4からの出力電圧または出力電流に基づいて超音波モータ1を制御する制御部6とを備えている。
【0015】
超音波振動子2は、例えば、図2〜図4に示されるように、矩形板状の圧電セラミックスシート7の片側面にシート状の内部電極8を設けたものを複数枚積層してなる直方体状の圧電積層体9と、該圧電積層体9の長さ方向の幅方向の一側面に形成される2つの出力端に接着された2つの摩擦接触子(接触部材)10とを備えている。
【0016】
図4(a)に示される圧電セラミックスシート7は、そのほぼ全面に内部電極8を備えている。内部電極8は、圧電セラミックスシート7の長さ方向に所定の絶縁距離を開けて2つ配列されている。各内部電極8は、圧電セラミックスシート7の周縁から所定の隙間を空けて配置されるとともに、その一部が圧電セラミックスシート7の周縁まで延びている。
【0017】
図4(b)に示される圧電セラミックスシート7は、その幅方向の略半分に内部電極8を備えている。内部電極8は、圧電セラミックスシート7の長さ方向に所定の絶縁距離を開けて2つ配列されている。各内部電極8は、圧電セラミックスシート7の周縁から所定の隙間を空けて配置されるとともに、その一部が圧電セラミックスシート7の周縁まで延びている。
【0018】
これら内部電極8を備えた圧電セラミックスシート7は、図4(a)に示される内部電極8の大きいものと、図4(b)に示される内部電極8の小さいものとが交互に複数枚積層されることにより、直方体状の圧電積層体9を構成している。
【0019】
圧電積層体9の長さ方向の両端面には2個ずつ、合計4個の外部電極11が設けられている。各外部電極11には、同種の圧電セラミックスシート7の同一位置に配される全ての内部電極8が接続されている。これにより、同種の圧電セラミックスシート7の同一位置に配される内部電極8は、同一の電位とされるようになっている。なお、外部電極11には図示しない配線が接続されている。配線は、リード線、フレキシブル基板等、可撓性を有する配線であれば任意のものでよい。
【0020】
次に、圧電積層体9の動作について説明する。
圧電積層体9の長さ方向の一端に形成された2つの外部電極11をA相(A+,A−)、他端に形成された2つの外部電極11をB相(B+,B−)とする。A相およびB相に同位相で共振周波数に対応する交番電圧を加えると、図5に示されるような1次の縦振動が励起されるようになっている。また、A相とB相とに逆位相で共振周波数に対応する交番電圧を加えると、図6に示されるような2次の屈曲振動が励起されるようになっている。図5および図6は、有限要素法によるコンピュータ解析結果を示す図である。
【0021】
圧電積層体9に1次の縦振動が発生したときには、摩擦振動子10が圧電積層体9の長さ方向(図5に示されるX方向)に変位させられるようになっている。一方、圧電積層体9に2次の屈曲振動が生じたときには、摩擦接触子10が、圧電積層体9の幅方向(図5に示されるZ方向)に変位させられるようになっている。
【0022】
したがって、超音波振動子のA相とB相とに、位相が90°ずれた共振周波数に対応する交番電圧を加えることにより、1次の縦振動と2次の屈曲振動とが同時に発生して、図2に矢印Cで示されるように、摩擦接触子10の位置において時計回りまたは反時計回りの略楕円振動が発生するようになっている。
【0023】
本実施形態に係る超音波モータ1においては、圧電積層体9に接着される摩擦接触子10が、永久磁石(磁界発生手段)により構成されている。
また、被駆動体3は、平板状の固定部材12と、該固定部材12の表面に固定された磁性材料からなる平板状の駆動面部材13とを備えている。
【0024】
前記磁気センサ4は、前記固定部材12に固定され、前記摩擦接触子10の側方に間隔をあけて配置されている。これにより、磁気センサ4は、永久磁石からなる摩擦接触子10が形成する磁界Mの強さを検出することができるようになっている。
【0025】
前記制御部6は、前記磁気センサ4から出力される磁界Mの強さを示す出力信号を受信して、被駆動体3と摩擦接触子10との相対位置を演算する位置演算部14と、該位置演算部14により演算された相対位置に基づいて、超音波振動子2に供給する駆動電圧を調節する駆動制御部15とを備えている。
【0026】
このように構成された本実施形態に係る超音波モータ1および超音波モータシステム5の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る超音波モータ1によれば、超音波振動子2を構成する圧電積層体9に接着されている摩擦接触子10が永久磁石により構成され、被駆動体3となる固定部材12の表面には磁性材料からなる駆動面部材13が設けられているので、超音波振動子2は、駆動電圧が供給されていない状態で、その摩擦接触子10を磁気吸引力によって駆動面部材13に密着させた状態に配置される。
【0027】
この初期状態において、磁気センサ4には、永久磁石からなる摩擦接触子10との位置関係に応じた強さの磁界Mが検出されている。したがって、磁気センサ4から出力される出力電圧または出力電流により、位置演算部14が磁気センサ4と摩擦接触子10との初期相対位置を演算して記憶する。
【0028】
この状態で、制御部6により目標位置が設定されると、制御部6が、超音波振動子2を目標位置まで移動させるための駆動電圧を超音波振動子2に供給する。制御部6から駆動電圧を供給すると、圧電積層体9の出力端に接着された2つの摩擦接触子10が略楕円運動させられる。摩擦接触子10と駆動面部材13とは、永久磁石からなる摩擦接触子10の磁気吸引力によって密着状態に押し付けられているので、摩擦接触子10が略楕円運動させられると両者間に生ずる摩擦力によって、駆動面部材13が摩擦接触子10により略楕円運動の接線方向に押圧される。
【0029】
そして、2つの摩擦接触子10によって交互に、摩擦による押圧動作を繰り返すことにより、摩擦接触子10と駆動面部材13との密着および離間が断続的に繰り返されながら、被駆動体3に対して超音波振動子2が相対的に移動させられることになる。本実施形態においては、被駆動体3が固定されているので、超音波振動子2が被駆動体3に対して一方向に自走することになる。本実施形態によれば、摩擦接触子10を永久磁石によって構成することにより、摩擦接触子10を駆動面部材13に押圧する加圧機構を別個に設ける必要がなく、部品点数を少なくして構造を簡略化し、かつ、小型化およびコストの低減を図ることができる。
【0030】
被駆動体3に対して超音波振動子2が相対移動させられると、磁気センサ4に対する摩擦接触子10の相対位置も変化させられるので、摩擦接触子10の形成する磁界Mが磁気センサ4に対して相対的に移動し、磁気センサ4により検出される磁界Mの強さが変化する。したがって、摩擦接触子10と磁気センサ4との相対位置関係と検出される磁界Mの強さとの関係を予め測定して、位置演算部14に記憶しておくことにより、磁気センサ4により検出される磁界Mの強さに基づいて、被駆動体3に対する超音波振動子2の相対位置を精度よく演算することができる。
【0031】
本実施形態によれば、摩擦接触子10を駆動面部材13に密着させるための磁界Mを利用して磁気センサ4により超音波振動子2と被駆動体3との相対位置を示す磁界Mの強さを精度よく検出し、位置演算部14によって、相対位置を精度よく演算することができる。したがって、移動距離以上の長さを有する磁気スケールを設置する必要がなく、小型で高精度の超音波モータ1および超音波モータシステム5を実現することができる。
【0032】
なお、本実施形態に係る超音波モータ1においては、固定された被駆動体3に対して超音波振動子2が移動する自走式の超音波モータ1を例示したが、これに代えて、超音波振動子2を固定し、被駆動体3を移動させる他動式の超音波モータ1を採用してもよい。この場合、磁気センサ4は、被駆動体3に固定されているので、被駆動体3とともに移動させられることになる。
【0033】
次に、本発明の第2の実施形態に係る超音波モータ20および超音波モータシステム21について、図7および図8を参照して以下に説明する。なお、本実施形態の説明において、上述した第1の実施形態に係る超音波モータ1とおよび超音波モータシステム5と構成を共通とする箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0034】
本実施形態に係る超音波モータ20は、超音波振動子2と被駆動体3との相対移動方向に間隔をあけて複数の磁気センサ22,23を備えている点において第1の実施形態に係る超音波モータ1と相違している。
【0035】
本実施形態に係る超音波モータ20によれば、図7に示されるように、超音波モータ20の摩擦接触子10に対して2つの磁気センサ22,23が配置されている場合、超音波振動子2を作動させて、被駆動体3に対して一方向に相対移動させると、図8に示されるように、超音波振動子2が近づいていく第2の磁気センサ23により検出される磁界Mの強度は時間とともに増加するが、超音波振動子2が遠ざかっていく第1の磁気センサ22により検出される磁界Mの強度は時間とともに減少する。
【0036】
したがって、位置演算部14により超音波振動子2と被駆動体3との相対位置を演算する際に、隣接する2つの磁気センサ22,23からの出力電圧値あるいは電流値の変化の傾向をも判断することにより、相対位置関係を誤ってしまうことを防止できる。
なお、本実施形態においては、2つの磁気センサ22,23を有する場合について説明したが、これに代えて、間隔をあけて3つ以上の磁気センサが配置されていることとしてもよい。
【0037】
また、摩擦接触子10の表面にジルコニアセラミックス等の硬質な材料からなる硬質層を接着してもよく、また、ジルコニアセラミックス等を溶射法により摩擦接触子10の表面に付着させることにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る超音波モータおよび超音波モータシステムを示す全体構成図である。
【図2】図1の超音波モータの超音波振動子を示す斜視図である。
【図3】図2の超音波振動子を構成する圧電積層体を示す斜視図である。
【図4】図3の圧電積層体を構成する圧電セラミックスシートを示す斜視図である。
【図5】図2の圧電積層体が1次の縦振動モードで振動する様子をコンピュータ解析により示す図である。
【図6】図2の圧電積層体が2次の屈曲振動モードで振動する様子をコンピュータ解析により示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る超音波モータおよび超音波モータシステムを示す全体構成図である。
【図8】図7の超音波モータの2つの磁気センサにより検出される磁界の強さと超音波振動子の位置との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
【0039】
1,20 超音波モータ
2 超音波振動子
3 被駆動体
4,22,23 磁気センサ
5,21 超音波モータシステム
6 制御部
10 摩擦接触子(接触部材:磁界発生手段)
12 固定部材(被駆動体)
13 駆動面部材(被駆動体)
M 磁界

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動電圧を供給されることにより、異なる2つの振動モードを同時に発生させて出力端に略楕円振動を生じさせる超音波振動子と、
該超音波振動子の出力端に固定された接触部材と、
該接触部材により押圧される磁性材料からなる被駆動体と、
前記接触部材に設けられ、前記被駆動体を前記接触部材側に磁気吸引して両者を密着させる磁界を発生する磁界発生手段と、
前記被駆動体に固定され、前記磁界発生手段により発生された磁界の強さを検出する磁気センサとを備える超音波モータ。
【請求項2】
前記磁界発生手段が、前記接触部材を磁石とすることにより構成されている請求項1に記載の超音波モータ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の超音波モータと、
該超音波モータを駆動制御する制御部とを備え、
該制御部が、前記超音波モータの磁気センサにより検出された磁界の強さに基づいて、超音波振動子と被駆動体との相対位置を演算し、演算された相対位置に基づいて超音波振動子に供給する駆動電圧を調節する超音波モータシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−246660(P2006−246660A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−61535(P2005−61535)
【出願日】平成17年3月4日(2005.3.4)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】