超音波振動装置
【課題】ホーンの振動放射面の振幅分布を均一にする。
【解決手段】ホーン2における振動入射面20に固定された振動子1からの振動をホーンにおける振動放射面21から増幅放射するものであり、細長い振動放射面21を備えるホーン2の長手方向中央部における入射面部分に振動子1が連結固定され、ホーン2の長手方向両端部における入射面側に夫々独立した反作用体3,3が連結され、ホーンにおける長手方向中央部と長手方向両端部との間には一端が入射面に至るスリット4が形成されて、上記両端部と上記中央部とが振動放射面側でのみ繋がっている。スリットによって中央部と両端部とを分離したために、節平面が曲面となってしまうことがなく、振幅分布を均一にしやすい。
【解決手段】ホーン2における振動入射面20に固定された振動子1からの振動をホーンにおける振動放射面21から増幅放射するものであり、細長い振動放射面21を備えるホーン2の長手方向中央部における入射面部分に振動子1が連結固定され、ホーン2の長手方向両端部における入射面側に夫々独立した反作用体3,3が連結され、ホーンにおける長手方向中央部と長手方向両端部との間には一端が入射面に至るスリット4が形成されて、上記両端部と上記中央部とが振動放射面側でのみ繋がっている。スリットによって中央部と両端部とを分離したために、節平面が曲面となってしまうことがなく、振幅分布を均一にしやすい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波振動を発生させる振動子とこの振動子の振動を増幅伝達するホーンとを備えた超音波振動装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
超音波振動を毛髪に付与することでヘアスタイリングを行う非加熱式のヘアスタイリング装置が近年提案されているが、毛髪をストレートにセットするヘアスタイリング用には図11に示すように振動放射面21が細長いホーン2を用いることになる。
【0003】
この場合、ホーン2の振動入射面20の全面に振動子1を配したのでは振動子1が大型化する上に消費電力も多くなることから、ホーン2の振動入射面20における長手方向中央部に振動子1を連結し、振動入射面20の長手方向両端部には振動子1に代えて反作用体3,3を夫々連結(もしくは一体に形成)することで、寄生振動(ホーン2の振動入射面20から振動放射面21に向かう方向に直交する方向の振動)を抑制するとともに振動放射面21がその長手方向全長にわたる振幅分布が同等となるようにしている。
【0004】
ここにおいて、図に示すような定在波により振動放射面21での振幅を大きくとれるようにした時、振動の節Sが振動入射面20付近に来ることになるが、この場合、振動放射面21が長いと節平面は曲面となってしまうために、長手方向両端部での振幅が小さくなって振動放射面21での振幅分布が均一にならない。
【0005】
ホーン2における振動子1が連結されている部分と反作用体3が連結された長手方向両端部との間にスリット4を入れることで、振動経路が複数に分割されるようにしたものも提案されているが、節平面と振動放射面21とに間に位置するスリット4は、節平面が曲面となってしまうことを抑制することはなく、同様の問題を有している。
【特許文献1】特開平7−2231号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、ホーンの振動放射面の振幅分布を均一にすることができる超音波振動装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明に係る超音波振動装置は、超音波振動を発生する振動子と、振動子の振動の増幅用のホーンとからなり、ホーンにおける振動入射面に固定された振動子からの振動をホーンにおける振動放射面から増幅放射する超音波振動装置において、細長い振動放射面を備えるホーンの長手方向中央部における入射面部分に振動子が連結固定され、ホーンの長手方向両端部における入射面側に夫々独立した反作用体が連結されており、ホーンにおける長手方向中央部と長手方向両端部との間には一端が入射面に至るスリットが形成されて、反作用体を有する上記両端部と振動子が連結された上記中央部とが振動放射面側でのみ繋がっていることに特徴を有している。スリットによって中央部と両端部とを分離したために、節平面が曲面となってしまうことがなく、振幅分布を均一にしやすいものである。
【0008】
この場合、1/2波長の振動を行うものとして形成されていることが好ましい。軽量小型にすることができるだけでなく、スリットで分割された各節平面は全く動かない点となるために、該超音波振動装置の固定点とすることが容易となる。
【0009】
また、振動子はこの振動子を貫通するボルトでホーンに固定していると、振動子をホーンに強固に固定することができて、振動子の振動に全体の系を追従させることができ、全体として高効率に共振させることができる。
【0010】
ホーンの長手方向中央部の振動振幅を抑制する抑制手段を備えていたり、ホーンの長手方向中央部と長手方向両端部とで振動増幅比を異ならせていてもよい。振動振幅分布を求めるものにすることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、スリットによってホーンにおける中央部と両端部とが振動放射面側でのみ繋がっていることから、中央部と両端部とが相互に影響しあって節平面を曲面としてしまうことがないものであり、このために細長い振動放射面での振幅分布を均一にすることが容易なものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明すると、超音波振動装置は、図1及び図2に示すように、振動子1とホーン2とからなるもので、振動子1は伝導性金属シート(ニッケルまたはベリリウム銅からなるものが好ましい)を間に挟み込んだ圧電素子または磁歪素子からなるもので、円柱状に形成されている。
【0013】
矩形体状のホーン2はその振動入射面20における長手方向中央部に上記振動子1が連結固定され、振動入射面20の反対側となる振動放射面21が振動入射面20よりも厚みの薄いものとなるように形成されたものであり、振動入射面20における長手方向両端部には反作用体3,3が夫々連結されている。また、振動子1の他面にも反作用体3’が連結されている。振動子1のホーン2への連結固定は、図5に示すように、ボルト15を用いることで行うのが簡便であるが、他の方法で連結固定してもよい。
【0014】
なお、振動放射面21側の厚みを薄くしているのは振幅を大きくするためであり、このためにホーン2の断面形状をカテノイダル型としているが、図3(a)に示す指数型(エクスポーネンシャル型)や図3(b)に示す懸垂面型(コニカル型)としたり、図3(c)に示す段付き型(ステップ型)としてもよい。またホーン2と反作用体3,3とは一体に形成してもよい。
【0015】
そしてホーン2における振動子1が連結された中央部と反作用体3,3が連結された両端部との間には、一端が振動入射面20に至るスリット4,4が形成されている。このようなスリット4が存在するために、振動子1からホーン2に入った振動は、図4に示すようにホーン2の中央部を経て振動放射面21全体に広がり、振動放射面21で反射した振動は底面(振動入射面20または反作用体3のホーン2と反対側の面)で再反射して振動放射面21に向かうことを繰り返す共振をホーン2に生成する。
【0016】
ここにおいて、一端が振動入射面20に至るスリット4は、反作用体3を含む全長(高さ)が1/2波長となっているホーン2における振動の節平面を横切るものとなっており、ホーン2の振動入射面20側における長手方向中央部がホーン20の振動入射面20側における長手方向両端部に影響を与えることがないために、節平面Sが曲面となってしまうことはなく、このために振動放射面21の長手方向両端部における振幅は長手方向中央部とほぼ同等のものにすることができるものであり、振動放射面21の全長にわたる振幅分布をほぼ均一にすることができる。
【0017】
なお、ホーン2はその節平面となるところに図1に示すように固定用片28を備えており、この固定片28において固定することで、振動放射面21や反作用体3の振動が損なわれてしまうことがないようにしている。図1では中央部と長手方向両端に夫々2個、都合6個の固定片28を設けているが、中央部にのみ固定片28を設けたものであってもよい。
【0018】
ところで、振動放射面21での振幅は、毛髪への超音波振動の付与という点からすると、長手方向中央部よりも長手方向両端部の方が振幅が大となっていると、振動が与えられた毛髪が長手方向中央部に寄ってくることになるために好ましい結果を得ることができる。
【0019】
この点に対処したものを図6に示す。ここではホーン2における長手方向中央部に開口24を形成して振動子1から出力された振動が開口24の両側を通って振動放射面21の長手方向中央に至るようにしている。開口24の存在により、振動振幅分布は振動放射面21の長手方向中央部で少なくなるものであり、振動抑制用の開口24の幅の調節で振幅分布も変化させることができる。
【0020】
図7に示すように、振動放射面21の長手方向中央部における厚みを両端部の厚みより厚くしたり、あるいは図8に示すように、スリット4で分割される長手方向中央部及び両端部の幅を変化させたりすることで、各節平面での断面積と振動放射面21での断面積との比を異ならせる((S1/S1’)=(S3/S3’)≦(S2/S2’))ことで、つまりは振動増幅比を異ならせることによっても振幅分布を変化させることができる。図9に示すように、反作用体3,3の長さを調節することによって振幅分布を変化させてもよい。
【0021】
図10は上記超音波振動装置を備えた毛髪のストレートセット用のヘアスタイラーを示しており、超音波振動面21と押さえ板7との間に毛髪を挟み込んで毛髪に沿って滑らせるように動かすことで、毛髪に超音波振動を付与してヘアセットを行う。図中5は超音波振動装置をその節平面となる部分で固定している本体、6は押さえ板7を有して上記本体5に対して回動自在に連結されたレバー、8は振動子1の駆動用の駆動回路で本体5内に配されている。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】(a)(b)は本発明の実施の形態の一例の斜視図である。
【図2】同上の説明図である。
【図3】(a)(b)(c)は同上のホーンの断面形状例を示す断面図である。
【図4】同上の振動伝達に関する説明図である。
【図5】振動子の固定構造の一例の分解正面図である。
【図6】(a)(b)は夫々他例の説明図である。
【図7】(a)は別の例の説明図、(b)はA−A線断面図、(c)はB−B線断面図である。
【図8】更に別の例の説明図である。
【図9】(a)(b)は夫々異なる例の説明図である。
【図10】ヘアスタイラーの一例の概略図である。
【図11】従来例の説明図である。
【符号の説明】
【0023】
1 振動子
2 ホーン
3 反作用体
4 スリット
20 振動入射面
21 振動放射面
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波振動を発生させる振動子とこの振動子の振動を増幅伝達するホーンとを備えた超音波振動装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
超音波振動を毛髪に付与することでヘアスタイリングを行う非加熱式のヘアスタイリング装置が近年提案されているが、毛髪をストレートにセットするヘアスタイリング用には図11に示すように振動放射面21が細長いホーン2を用いることになる。
【0003】
この場合、ホーン2の振動入射面20の全面に振動子1を配したのでは振動子1が大型化する上に消費電力も多くなることから、ホーン2の振動入射面20における長手方向中央部に振動子1を連結し、振動入射面20の長手方向両端部には振動子1に代えて反作用体3,3を夫々連結(もしくは一体に形成)することで、寄生振動(ホーン2の振動入射面20から振動放射面21に向かう方向に直交する方向の振動)を抑制するとともに振動放射面21がその長手方向全長にわたる振幅分布が同等となるようにしている。
【0004】
ここにおいて、図に示すような定在波により振動放射面21での振幅を大きくとれるようにした時、振動の節Sが振動入射面20付近に来ることになるが、この場合、振動放射面21が長いと節平面は曲面となってしまうために、長手方向両端部での振幅が小さくなって振動放射面21での振幅分布が均一にならない。
【0005】
ホーン2における振動子1が連結されている部分と反作用体3が連結された長手方向両端部との間にスリット4を入れることで、振動経路が複数に分割されるようにしたものも提案されているが、節平面と振動放射面21とに間に位置するスリット4は、節平面が曲面となってしまうことを抑制することはなく、同様の問題を有している。
【特許文献1】特開平7−2231号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、ホーンの振動放射面の振幅分布を均一にすることができる超音波振動装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明に係る超音波振動装置は、超音波振動を発生する振動子と、振動子の振動の増幅用のホーンとからなり、ホーンにおける振動入射面に固定された振動子からの振動をホーンにおける振動放射面から増幅放射する超音波振動装置において、細長い振動放射面を備えるホーンの長手方向中央部における入射面部分に振動子が連結固定され、ホーンの長手方向両端部における入射面側に夫々独立した反作用体が連結されており、ホーンにおける長手方向中央部と長手方向両端部との間には一端が入射面に至るスリットが形成されて、反作用体を有する上記両端部と振動子が連結された上記中央部とが振動放射面側でのみ繋がっていることに特徴を有している。スリットによって中央部と両端部とを分離したために、節平面が曲面となってしまうことがなく、振幅分布を均一にしやすいものである。
【0008】
この場合、1/2波長の振動を行うものとして形成されていることが好ましい。軽量小型にすることができるだけでなく、スリットで分割された各節平面は全く動かない点となるために、該超音波振動装置の固定点とすることが容易となる。
【0009】
また、振動子はこの振動子を貫通するボルトでホーンに固定していると、振動子をホーンに強固に固定することができて、振動子の振動に全体の系を追従させることができ、全体として高効率に共振させることができる。
【0010】
ホーンの長手方向中央部の振動振幅を抑制する抑制手段を備えていたり、ホーンの長手方向中央部と長手方向両端部とで振動増幅比を異ならせていてもよい。振動振幅分布を求めるものにすることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、スリットによってホーンにおける中央部と両端部とが振動放射面側でのみ繋がっていることから、中央部と両端部とが相互に影響しあって節平面を曲面としてしまうことがないものであり、このために細長い振動放射面での振幅分布を均一にすることが容易なものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明すると、超音波振動装置は、図1及び図2に示すように、振動子1とホーン2とからなるもので、振動子1は伝導性金属シート(ニッケルまたはベリリウム銅からなるものが好ましい)を間に挟み込んだ圧電素子または磁歪素子からなるもので、円柱状に形成されている。
【0013】
矩形体状のホーン2はその振動入射面20における長手方向中央部に上記振動子1が連結固定され、振動入射面20の反対側となる振動放射面21が振動入射面20よりも厚みの薄いものとなるように形成されたものであり、振動入射面20における長手方向両端部には反作用体3,3が夫々連結されている。また、振動子1の他面にも反作用体3’が連結されている。振動子1のホーン2への連結固定は、図5に示すように、ボルト15を用いることで行うのが簡便であるが、他の方法で連結固定してもよい。
【0014】
なお、振動放射面21側の厚みを薄くしているのは振幅を大きくするためであり、このためにホーン2の断面形状をカテノイダル型としているが、図3(a)に示す指数型(エクスポーネンシャル型)や図3(b)に示す懸垂面型(コニカル型)としたり、図3(c)に示す段付き型(ステップ型)としてもよい。またホーン2と反作用体3,3とは一体に形成してもよい。
【0015】
そしてホーン2における振動子1が連結された中央部と反作用体3,3が連結された両端部との間には、一端が振動入射面20に至るスリット4,4が形成されている。このようなスリット4が存在するために、振動子1からホーン2に入った振動は、図4に示すようにホーン2の中央部を経て振動放射面21全体に広がり、振動放射面21で反射した振動は底面(振動入射面20または反作用体3のホーン2と反対側の面)で再反射して振動放射面21に向かうことを繰り返す共振をホーン2に生成する。
【0016】
ここにおいて、一端が振動入射面20に至るスリット4は、反作用体3を含む全長(高さ)が1/2波長となっているホーン2における振動の節平面を横切るものとなっており、ホーン2の振動入射面20側における長手方向中央部がホーン20の振動入射面20側における長手方向両端部に影響を与えることがないために、節平面Sが曲面となってしまうことはなく、このために振動放射面21の長手方向両端部における振幅は長手方向中央部とほぼ同等のものにすることができるものであり、振動放射面21の全長にわたる振幅分布をほぼ均一にすることができる。
【0017】
なお、ホーン2はその節平面となるところに図1に示すように固定用片28を備えており、この固定片28において固定することで、振動放射面21や反作用体3の振動が損なわれてしまうことがないようにしている。図1では中央部と長手方向両端に夫々2個、都合6個の固定片28を設けているが、中央部にのみ固定片28を設けたものであってもよい。
【0018】
ところで、振動放射面21での振幅は、毛髪への超音波振動の付与という点からすると、長手方向中央部よりも長手方向両端部の方が振幅が大となっていると、振動が与えられた毛髪が長手方向中央部に寄ってくることになるために好ましい結果を得ることができる。
【0019】
この点に対処したものを図6に示す。ここではホーン2における長手方向中央部に開口24を形成して振動子1から出力された振動が開口24の両側を通って振動放射面21の長手方向中央に至るようにしている。開口24の存在により、振動振幅分布は振動放射面21の長手方向中央部で少なくなるものであり、振動抑制用の開口24の幅の調節で振幅分布も変化させることができる。
【0020】
図7に示すように、振動放射面21の長手方向中央部における厚みを両端部の厚みより厚くしたり、あるいは図8に示すように、スリット4で分割される長手方向中央部及び両端部の幅を変化させたりすることで、各節平面での断面積と振動放射面21での断面積との比を異ならせる((S1/S1’)=(S3/S3’)≦(S2/S2’))ことで、つまりは振動増幅比を異ならせることによっても振幅分布を変化させることができる。図9に示すように、反作用体3,3の長さを調節することによって振幅分布を変化させてもよい。
【0021】
図10は上記超音波振動装置を備えた毛髪のストレートセット用のヘアスタイラーを示しており、超音波振動面21と押さえ板7との間に毛髪を挟み込んで毛髪に沿って滑らせるように動かすことで、毛髪に超音波振動を付与してヘアセットを行う。図中5は超音波振動装置をその節平面となる部分で固定している本体、6は押さえ板7を有して上記本体5に対して回動自在に連結されたレバー、8は振動子1の駆動用の駆動回路で本体5内に配されている。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】(a)(b)は本発明の実施の形態の一例の斜視図である。
【図2】同上の説明図である。
【図3】(a)(b)(c)は同上のホーンの断面形状例を示す断面図である。
【図4】同上の振動伝達に関する説明図である。
【図5】振動子の固定構造の一例の分解正面図である。
【図6】(a)(b)は夫々他例の説明図である。
【図7】(a)は別の例の説明図、(b)はA−A線断面図、(c)はB−B線断面図である。
【図8】更に別の例の説明図である。
【図9】(a)(b)は夫々異なる例の説明図である。
【図10】ヘアスタイラーの一例の概略図である。
【図11】従来例の説明図である。
【符号の説明】
【0023】
1 振動子
2 ホーン
3 反作用体
4 スリット
20 振動入射面
21 振動放射面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波振動を発生する振動子と、振動子の振動の増幅用のホーンとからなり、ホーンにおける振動入射面に固定された振動子からの振動をホーンにおける振動放射面から増幅放射する超音波振動装置において、細長い振動放射面を備えるホーンの長手方向中央部における入射面部分に振動子が連結固定され、ホーンの長手方向両端部における入射面側に夫々独立した反作用体が連結されており、ホーンにおける長手方向中央部と長手方向両端部との間には一端が入射面に至るスリットが形成されて、反作用体を有する上記両端部と振動子が連結された上記中央部とが振動放射面側でのみ繋がっていることを特徴とする超音波振動装置。
【請求項2】
1/2波長の振動を行うものとして形成されていることを特徴とする請求項1記載の超音波振動装置。
【請求項3】
振動子はこの振動子を貫通するボルトでホーンに固定されていることを特徴とする請求項1または2記載の超音波振動装置。
【請求項4】
ホーンの長手方向中央部の振動振幅を抑制する抑制手段を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の超音波振動装置。
【請求項5】
ホーンの長手方向中央部と長手方向両端部とで振動増幅比を異ならせていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の超音波振動装置。
【請求項1】
超音波振動を発生する振動子と、振動子の振動の増幅用のホーンとからなり、ホーンにおける振動入射面に固定された振動子からの振動をホーンにおける振動放射面から増幅放射する超音波振動装置において、細長い振動放射面を備えるホーンの長手方向中央部における入射面部分に振動子が連結固定され、ホーンの長手方向両端部における入射面側に夫々独立した反作用体が連結されており、ホーンにおける長手方向中央部と長手方向両端部との間には一端が入射面に至るスリットが形成されて、反作用体を有する上記両端部と振動子が連結された上記中央部とが振動放射面側でのみ繋がっていることを特徴とする超音波振動装置。
【請求項2】
1/2波長の振動を行うものとして形成されていることを特徴とする請求項1記載の超音波振動装置。
【請求項3】
振動子はこの振動子を貫通するボルトでホーンに固定されていることを特徴とする請求項1または2記載の超音波振動装置。
【請求項4】
ホーンの長手方向中央部の振動振幅を抑制する抑制手段を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の超音波振動装置。
【請求項5】
ホーンの長手方向中央部と長手方向両端部とで振動増幅比を異ならせていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の超音波振動装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−117856(P2007−117856A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−312028(P2005−312028)
【出願日】平成17年10月26日(2005.10.26)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月26日(2005.10.26)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
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