説明

超音波検査装置

【課題】小型でしかも解像度の高い画像を得ることができる超音波検査装置を提供する。
【解決手段】超音波検査装置は、先端部が半球状となったセンサ部5を備えている。センサ部5の表面部には、複数の軸方向電極Y1〜Y36が内層側に配置されており、外層側に環状電極X1〜X9が配置されている。軸方向電極Y1〜Y36と環状電極X1〜X9との交点となる箇所にそれぞれ超音波振動子6が配置されている。例えばEG1の超音波振動子6を駆動させる場合には、軸方向電極Y1と環状電極X1とを選択して、それらからEG1の超音波振動子6に電圧を印加して超音波を発振させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は超音波検査装置に関し、より詳しくは例えば患者の血管の内部を検査するための超音波検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、血管内に検査手段としてのプローブを挿入した状態において該プローブから超音波を発振した後に血管壁等からの反射波を受信することにより、患者の血管内の血栓などを検査するようにした超音波検査装置が提案されている(例えば特許文献1、特許文献2)。
上記特許文献1の検査装置においては、検査手段の前方、斜め前方、側方に超音波振動子が多数配置されている。そして、各超音波振動子のそれぞれの両面には電極が設けられるとともに各電極にはそれぞれ配線が接続されている。この特許文献1の検査装置においては、検査手段の前方から側方にかけて位置する血管内の3次元画像を得られるようになっている。
他方、上記特許文献2の検査装置においては、検査手段の先端側となる半球面に多数の超音波振動子を配置してあり、それによって、各振動子に対して同位相の送信信号を印加するようになっている。
【特許文献1】特開2001−238885号公報
【特許文献2】特許第3862793号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記特許文献1の検査装置において分解能を向上させるためには超音波振動子の個数を増やせばよいが、その場合には各振動子それぞれの電極に配線しなければならず、超音波振動子とその制御部との間の配線の数が多くなり、検査装置を小型化できないという欠点がある。
他方、上記特許文献2の検査装置においては、多数の超音波振動子に対して共通の1つの電極を用いているため、各超音波振動子から超音波が同時に発振されるので、受信波が干渉して正確な血管の画像を得ることができないという欠点があった。
そこで、本発明の目的は、小型であって、しかも解像度の高い検査画像を得ることが可能な超音波検査装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した事情に鑑み、請求項1に記載した本発明は、先端側となる前方部が概略半球状に形成されたセンサ部と、このセンサ部の表面側に設けられる複数の超音波振動子と、上記超音波振動子に電圧を印加する駆動電極とを備えて、上記各超音波振動子を駆動して超音波を発振させるとともに検査対象からの反射波を受信するようにした超音波検査装置であって、
上記駆動電極は、上記センサ部の前方部に軸方向に配置された複数の軸方向電極と、上記前方部の軸心を囲繞する同心円状に配置された複数の環状電極とを備え、また、上記各軸方向電極と各環状電極との各交点の位置に、それら2種類の電極と電気的に接続させて超音波振動子をそれぞれ設けて、各超音波振動子に接続された特定の軸方向電極と環状電極を選択して、それらに接続された超音波振動子に電圧を印加して超音波を発振させるようにしたものである。
【発明の効果】
【0005】
このような構成によれば、従来と比較して超音波振動子とその制御部との間の配線の数を大幅に減少させることができ、検査装置を小型に形成することができる。したがって、小型でありながら、解像度の高い検査画像を得ることが可能な超音波検査装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、図1および図2において、1は超音波を用いて血管の内部を検査する超音波検査装置である。この超音波検査装置1は、可撓性を有する中空のチューブ2と、このチューブ2の先端に設けられて患者の血管内に挿入される検査手段3と、この検査手段3の信号処理部4との間で電気信号の送受信を行うとともに、受信した電気信号から血管内の状態を表示する図示しない監視手段とを備えている。
検査手段3は概略円柱状に形成されており、この検査手段3のセンサ部5の表面側に多数の超音波振動子6が配置されており、これらの超音波振動子6は、信号処理部4からの指令信号により駆動電極7を介して電圧を印加されて超音波を発振するようになっている。また検査手段3の軸部にはガイドワイヤ8が貫通可能な貫通孔3Aが穿設されている。
【0007】
この超音波検査装置1を用いて医師が患者の冠状動脈血管内を検査する場合には次のようにして行う。先ずガイドワイヤ8の先端8Aを患者の大腿部の血管から挿入して血栓の形成されていると思われる患部まで到達させておき、その後、体外に位置するガイドワイヤ8の他端側から上記検査手段3とチューブ2を貫通させてから該ガイドワイヤ8に沿って血管内の患部近傍の位置まで検査手段3とチューブ2を挿入し、その後ガイドワイヤ8を検査手段3から突出しない位置まで後退させる。
そして、このように検査手段3を血管内の患部の箇所に挿入した状態において、信号処理部4での制御指令信号に従って所定の順序で特定の駆動電極7を介して超音波振動子6に電圧が印加されて各超音波振動子6から超音波が発振されると、血管の内壁や血栓からの反射波(受信波)が各超音波振動子6によって受信される。そして、各超音波振動子6が受信した反射波は上記信号処理部4によって所要の電気信号に変換されてから上記監視手段に送信されるようになっている。監視手段では信号処理部4から受信した電気信号に基づいて血管内部の3次元検査画像を作成し、これをモニタ等に表示するようになっている。それにより、医師は検査手段3の前方から側面に位置する血管内の状態を診断できるようになっている。
【0008】
上記検査手段3は、挿入側先端に位置するセンサ部5と、このセンサ部5と上記チューブ2との間に設けられた上記信号処理部4と、センサ部5と信号処理部4とにわたる上記貫通孔3Aに嵌着されたインナーチューブ11とを備えている。上記インナーチューブ11と上記チューブ2の内径は実質同一となっており、これらの内部を上記ガイドワイヤ8が円滑に貫通できるようになっている。
インナーチューブ11の外側には前方側が概略半球状に形成され、後方側が円柱状に形成されたバッキング材14が設けられ、そのバッキング材14の外側には内層側電極15、超音波振動子6、外層側電極16、絶縁層17、音響整合層18の順に積層され、バッキング材14と絶縁層17の間の超音波振動子6がない部分はレジスト材19が埋め込まれている。なお、駆動電極7は内層側電極15と外層側電極16とから構成されている。
上記センサ部5は、概略半球状に形成されて前方側に位置する前方部12と、円柱状に形成されて後方側に位置する後方部13とからなり、それらの全域にわたって多数の超音波振動子6が配列されるとともに、駆動電極7が超音波振動子6と信号処理部4を電気的に接続するように配列されている。
信号処理部4はセンサ部5の後方部13の隣接後方側に配置されており、該信号処理部4とセンサ部5は一体となっており、それらの軸部にわたって上記貫通孔3Aが穿設されている。
【0009】
しかして、本実施例は図3から図6に示すように、駆動電極7を上記内層側電極15として超音波振動子6の内側に位置する軸方向電極Y1〜Y36と外層側電極16として超音波振動子の外側に位置する環状電極X1〜X9とによってマトリクス状に構成し、それらの各交点となる箇所にそれぞれ超音波振動子6を配置したものである。
すなわち、半球状となった前方部12における表面の形状に沿って、その先端(貫通孔3Aの端部)から軸方向に伸びる複数の軸方向電極Y1〜Y36を設けている。これらの軸方向電極は円周方向における角度の10°毎に配置されており、したがって、前方部12から後方部13にわたって、その表面の円周方向において合計36本の軸方向電極Y1〜Y36が配置されている。各軸方向電極Y1〜Y36の幅と肉厚は同一に設定してあるが、図6に示すように、長さが異なる2種類の軸方向電極を円周方向において順次交互に配置している。
【0010】
長さが長い軸方向電極(例えばY1、Y3)の先端部は、前方部12の先端部(貫通孔3Aの周縁)に位置させてあるが、長さが短い軸方向電極(例えばY2、Y4)の先端部は、前方部12における先端部(貫通孔3Aの周縁部)よりも少し軸方向後方側に位置させてある。
これにより、軸方向電極Y1〜Y36は前方部12の表面においては放射方向に配置された状態となっている。このように、前方部12および後方部13の表面には複数の軸方向電極Y1〜Y36が円周方向において等ピッチで配置されている。
【0011】
さらに、前方部12および後方部13の表面には、それらの軸心を囲繞する同心円状にほぼ等ピッチで合計9本の環状電極X1〜X9を配置している。前方部12は半球状となっているので、その表面形状に沿って配置される環状電極X1〜X5は後方側になるに従って径が大きくなっており、他方、後方部13の外周面の環状電極X6〜X9は同じ径となっている。これら環状電極X1〜X9の厚さと幅は全て同じ寸法となっている。なお、前方部12における先端部(貫通孔3Aの周縁部)は、軸心側が外方側よりも軸方向後方へ後退するテーパ面となっており、このテーパ面に環状電極X1が設けられている(図3、図4参照)。
そして、内層側に位置する各軸方向電極Y1〜Y36と外層側に位置する環状電極X1〜X9との各交点の位置に、それら内外の両電極に電気的に接続させてピエゾ素子からなる超音波振動子6がそれぞれ設けられている(図4参照)。
【0012】
これにより、センサ部5の全域にほぼ同じ密度で超音波振動子6が配置されることになる。なお、隣合う各超音波振動子6の間には上記レジスト材19を隙間なく詰め込んでいる。そして、そのレジスト材19および環状電極X1〜X9の外方側の表面を絶縁層17および音響整合層18によって順次覆ってあり、これにより、前方部12および後方部13の表面全域に凹凸が生じないようにしている(図4)。
本実施例においては、隣合う各超音波振動子6が隔てた距離は約0.1mmに設定されている。また、前方部12の表面に配置された超音波振動子6の数は合計144個であり、これら144個の振動子が前方部12における半球状の表面に占める面積の割合(占有率)は62%程度になっている。また、後方部13の表面に配置された超音波振動子6の数も144個となっている。
また、図1および図3に示すように、前方部12に配置される各超音波振動子6は放射方向の一直線上に並んで配置されているが、後方部13に設けられる各超音波振動子6は円周方向の幅を前方部12に配置した超音波振動子の約1/4に形成されており、軸方向の後方側に位置するものが順次円周方向に少し位置をずらして配置されている。
【0013】
各軸方向電極Y1〜Y36は、信号処理部4が内蔵する第1選択スイッチ4Aに図示しない配線でそれぞれ電気的に接続されており、この第1選択スイッチ4Aは、信号処理部4が備える制御部4Cからの指令に基づいて駆動されるようになっている。
また、図5に示すように、環状電極X1は、それから連続して放射方向に伸びる配線Z1を介して信号処理部4が内蔵する第2選択スイッチ4Bに電気的に接続されており、この第2選択スイッチ4Bも制御部4Cからの指令に基づいて駆動されるようになっている。そして、上記配線Z1は環状電極X1〜X9よりも外方に配置されており、環状電極X1以外の環状電極X2〜X9と配線Z1との間には絶縁層が介在させてある。同様に、他の前方部12の環状電極X2〜X5や後方部13の環状電極X6〜X9にも第2選択スイッチ4Bに接続する配線Z2〜Z9(Z6〜Z9は図示しない)がそれぞれ設けられている。また、この図5に示すように、各軸方向電極X1〜X9は全体として円形に形成されているが、円周方向の一箇所を切欠いて円周方向では完全に連続していない。このように、環状電極X1〜X9を円周方向において完全に連続させない理由は、それらに電圧を印加した際に各環状電極X1〜X9から電磁波が放出されるのを抑制するためである。
このように駆動電極7と信号処理部4との間の配線は、前方部12の超音波振動子6の数144個に対し、5本と36本をあわせた41本あれば良く、後方部13の超音波振動子6の数144個分をあわせても9本と36本の合計45本でよいことになる。
【0014】
本実施例の信号処理部4は、上記各超音波振動子6を駆動させるための駆動部としての機能も備えており、次のようにして各超音波振動子6を駆動させるようになっている。
すなわち、図示しない制御装置から信号処理部4の制御部4Cに対して各超音波振動子6を駆動させる旨の指令が伝達されると、制御部4Cは、各超音波振動子6毎にそれに接続されている軸方向電極Y1〜Y36と環状電極X1〜X9を特定する。次に制御部4Cは、特定した超音波振動子6に接続されている内外位置の電極を選択して、それらに電圧が印加されるように、第1選択スイッチ4Aと第2選択スイッチ4Bを駆動させる。そして、制御部4Cは特定される超音波振動子6が走査するように第1選択スイッチ4Aと第2選択スイッチ4Bを駆動させるようになっている。
【0015】
例えば、図6に示したセンサ部5の最先端に位置するEG1の超音波振動子6を駆動させる場合には、制御部4Cは、軸方向電極Y1及び環状電極X1を選択するように第1選択スイッチ4A及び第2選択スイッチ4Bに作動指令を出す。これにより、EG1の超音波振動子6に両電極Y1,X1から電圧が印加されて駆動されるので、該EG1の超音波振動子6から外方に向けて超音波が発振される。そして、このように発振された超音波は検査対象の患部あるいは血管壁などによって反射され、反射波はEG1の超音波振動6によって受信されてから信号処理部4の受信部4Dに伝達され、さらにそこから前述した監視手段に伝達されるようになっている。次に環状電極X1を選択したまま、軸方向電極をY1からY3を選択するように切り換えて、超音波振動子EG2から超音波を発振し反射波を受信する。次に環状電極X1を選択したまま、軸方向電極をY3からY5を選択するように切り換えて、両電極X1、Y5の交点の超音波振動子6から超音波を発振し反射波を受信する。このようにして、先ず環状電極X1に接続された円周方向の各超音波振動子6から超音波を発振して反射波を受信する。この後、上記環状電極X1の場合と同様にして、環状電極X2に接続された円周方向の各超音波振動子6から超音波を発振して反射波を受信する。以下同様にして、環状電極X3〜X9の順番に、それらに接続された各超音波振動子6から超音波を発振して反射波を受信するようになっている。なお、環状電極X3以降を選択した場合には軸方向電極はY1、Y2、Y3‥‥Y36を順に選択するようになっている。
このようにして、環状電極X1〜X9に接続された超音波振動子6から超音波の発振とその後の反射波の受信をするようになっており、さらに、同様の処理を順次繰り返すようになっている。
そして、上述したように環状電極X1〜X9から超音波を発振した後にそれらにより受信された反射波は、受信部4Dを介して図示しない監視手段に伝達されるようになっている。
【0016】
以上のように構成された超音波検査装置1の検査手段3によれば、前方部12に配置された144個の超音波振動子6と後方部13に配置された144個の超音波振動子6によって、検査手段3の前方から側方にわたる血管内の3次元検査画像を得ることができる。
そして、本実施例においては、特定の超音波振動子6を駆動させるに際しては、該特定の超音波振動子6に接続された内外位置の2種類の電極を選択して特定することで、特定の超音波振動子6に電圧を印加して超音波を発振させることができる。このように、駆動電極7を軸方向電極Y1〜Y36と環状電極X1〜X9によって構成し、それら2種類の電極のそれぞれ1つを選択することで、特定の位置の超音波振動子6に電圧を印加できるようになっている。
したがって、各超音波振動子毎に2本の配線をそれぞれ接続する場合と比較して、電極への配線の本数を大幅に減少させることができ、ひいては検査手段3を小型化することができる。
さらに、各超音波振動子6毎に電圧を印加して超音波3次元画像を得るようにしているので、本実施例によれば、血管及び患部の解像度の高い鮮明な画像を得ることができる。
【0017】
さらに、本実施例においては、先端の環状電極X1に接触する各超音波振動子6は、検査手段3の軸心に向けて配置されているので、環状電極X1に接触する各超音波振動子6からは、検査手段3の軸心に超音波が照射される。これにより、検査手段3の前方側の状態についても良好な検査画像を得ることができる。
【0018】
なお、上記実施例においては、環状電極X3の位置で環状電極X2の位置と比較して超音波振動子6の数を半分に減らしているが、両電極の位置において同じ個数の超音波振動子6を配置しても良い。その場合には、例えば軸方向電極の数を減らして電極同士の間隔を拡げるか、あるいは先端部側の軸方向電極Y1〜Y36の幅を狭くすればよい。
また、上記多数の超音波振動子6における複数個を同時に選択し、それらから同時に超音波を発振させるようにしても良い。例えば、2個の超音波振動子6を同時に選択する場合には駆動電極として環状電極X1と軸方向電極Y1、Y19を選択し、その2箇所の超音波振動子6を始まりとして、X1とY3、Y21、次にX1とY5、Y23‥‥‥‥‥というように走査すればよい。
さらに、上記実施例においては、軸方向電極Y1〜Y36を長さが異なる2種類の電極から構成しているが、軸方向電極Y1〜Y36を長さが異なる3種類の電極から構成し、それら3種類の電極を円周方向において順次長さが短くなるような配列で設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施例を示す超音波検査装置1の要部の斜視図。
【図2】図1の要部の軸方向断面図。
【図3】センサ部5の前方部12を軸方向前方から見た超音波振動子6の配置状態を示す展開図。
【図4】センサ部5の前方部12の拡大断面図。
【図5】図3における駆動電極7の配置状態を示す図。
【図6】図1に示した超音波検査装置1の駆動電極7を構成する2種類の電極の配置状態を示す展開図。
【符号の説明】
【0020】
1‥超音波検査装置 3‥検査手段
5‥センサ部 6‥超音波振動子
7‥駆動電極 12‥前方部
Y1〜Y36‥軸方向電極
X1〜X9‥環状電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端側となる前方部が概略半球状に形成されたセンサ部と、このセンサ部の表面側に設けられる複数の超音波振動子と、上記超音波振動子に電圧を印加する駆動電極とを備えて、上記各超音波振動子を駆動して超音波を発振させるとともに検査対象からの反射波を受信するようにした超音波検査装置であって、
上記駆動電極は、上記センサ部の前方部に軸方向に配置された複数の軸方向電極と、上記前方部の軸心を囲繞する同心円状に配置された複数の環状電極とを備え、
また、上記各軸方向電極と各環状電極との各交点の位置に、それら2種類の電極と電気的に接続させて超音波振動子をそれぞれ設けて、
各超音波振動子に接続された特定の軸方向電極と環状電極を選択して、それらに接続された超音波振動子に電圧を印加して超音波を発振させることを特徴とする超音波検査装置。
【請求項2】
上記軸方向電極は、長さが異なる2種類の電極からなり、それら2種類の長さの軸方向電極は円周方向において交互に配置されるとともに、
前方部の先端側においては、長さが長い軸方向電極が長さの短い電極よりも先端側に位置するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の超音波検査装置。
【請求項3】
上記センサ部は、上記前方部の後方側に円柱状となる後方部を備えており、
上記軸方向電極は、上記前方部から後方部にわたって設けられており、また、同一外径の環状電極が後方部に設けられており、
後方部における軸方向電極と環状電極との各交点の位置にもそれぞれ超音波振動子が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の超音波検査装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2009−247466(P2009−247466A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−96741(P2008−96741)
【出願日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(000253019)澁谷工業株式会社 (503)
【Fターム(参考)】