説明

超音波診断装置および画像処理装置

【課題】超音波ボリュームデータから観察対象物の形状が鮮明に描出された2次元画像を容易に生成すること。
【解決手段】3次元画像処理情報記憶部14bは、3次元空間における3次元部位ごとに画像処理法が指定された3次元画像処理情報を記憶する。画像処理部12bは、超音波ボリュームデータの各ボクセルの画像処理を、3次元画像処理情報に応じて実行する。レンダリング画像生成部12cは、画像処理後の超音波ボリュームデータからレンダリング画像を生成する。境界画像生成部12dは、3次元画像処理情報において画像処理法が指定された各3次元部位をレンダリング処理することで、超音波ボリュームデータに対して同一の画像処理が行なわれた3次元部位それぞれの境界が描出された境界画像を生成する。システム制御部15は、レンダリング画像と、境界画像とをモニタ3にて重畳表示するように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、超音波診断装置および画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、超音波診断装置は、X線診断装置やX線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置などの他の医用画像診断装置に比べ、簡便な操作性、非侵襲性などの利点を備えることから、特に、胎児の発育診断において必要不可欠な装置として用いられている。
【0003】
また、近年、1次元超音波プローブを機械的に揺動して2次元で超音波を走査するメカニカルスキャンプローブや、マトリックス(格子)状に配置された複数の超音波振動子から2次元で超音波を走査する2次元超音波プローブにより、略リアルタイムで3次元の超音波画像(ボリュームデータ)を生成する超音波診断装置が実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、かかる超音波診断装置は、超音波ボリュームデータをレンダリング処理(例えば、ボリュームレンダリング処理やサーフェースレンダリング処理など)することで、3次元の情報を反映させた2次元画像(レンダリング画像)を生成し、生成したレンダリング画像を表示することが可能である。
【0005】
このような超音波診断装置は、特に、上述した胎児の発育診断において、胎児の超音波ボリュームデータから胎児の形状を観察可能なレンダリング画像を生成および表示することで、画像診断を行なう医師に対して重要な情報を提供している。また、胎児のレンダリング画像を表示することは、妊婦やその家族に対して喜びを提供することともなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−132664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、胎児の超音波ボリュームデータは、胎児が羊水中に浮かんでいるため、胎児と羊水の境界が不鮮明となる。図11は、従来技術の課題を説明するための図である。
【0008】
例えば、胎児の超音波ボリュームデータを所定の切断面で切断した場合の画像は、図11の(A)に示すように、胎児と羊水の境界が不鮮明となる。したがって、胎児の超音波ボリュームデータをそのままレンダリング処理すると、レンダリング画像は、例えば、図11の(B)に示すように、胎児の顔表面がごつごつとした画像となってしまう。
【0009】
そこで、胎児の超音波ボリュームデータに対して、例えば、平滑化フィルタを用いたスムージング処理を行なったうえでレンダリング処理を行なうことで、図11の(C)に示すように、顔表面などを滑らかにしたレンダリング画像を生成することが行なわれている。しかし、平滑化フィルタを強くかけてしまうと、レンダリング画像では、おでこや頬の表面が滑らかになる一方で、鼻や指などの構造が逆にぼやけた状態となる場合がある。
【0010】
このため、胎児の超音波ボリュームデータにおいて、鼻や指などの領域では、例えば、平滑化フィルタをおでこや頬の領域より弱めにかけ、さらに、エッジ強調フィルタ処理を行なう必要がある。このように、超音波ボリュームデータから胎児の形状が鮮明に描出された2次元画像(レンダリング画像)を生成するためには、超音波ボリュームデータにおける胎児の部位ごとに異なる画像処理を行なった後にレンダリング処理を行なう必要があった。また、超音波ボリュームデータにおける胎児の部位を自動判別する技術を用いることで、各部位に対して異なる画像処理を自動的に行なう方法も考えられる。しかし、胎児の顔のように小さい対象物において、頬、おでこ、鼻といった各部位を自動判別することは、必ずしも容易ではない。
【0011】
このため、上記した従来の技術は、胎児の超音波ボリュームデータから胎児の形状が鮮明に描出された2次元画像(レンダリング画像)を生成することが必ずしも容易ではないという課題があった。
【0012】
また、胎児の超音波ボリュームデータから2次元画像を生成する場合だけでなく、例えば、心臓の超音波ボリュームデータから心壁や心臓弁などといった心臓内部の形状を観察するための2次元画像を生成する場合でも、心臓の超音波ボリュームデータにおいて各部位に適した画像処理を行なった後に、レンダリング処理を行なう必要がある。
【0013】
すなわち、上記した従来の技術は、超音波ボリュームデータから観察対象物の形状が鮮明に描出された2次元画像(レンダリング画像)を容易に生成することができないという課題があった。
【0014】
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、超音波ボリュームデータから観察対象物の形状が鮮明に描出された2次元画像を容易に生成することが可能となる超音波診断装置および画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1記載の本発明は、超音波診断装置が、3次元空間における3次元部位ごとに画像処理法が指定された3次元画像処理情報を記憶する記憶手段と、超音波ボリュームデータの各ボクセルの画像処理を、前記記憶手段により記憶された前記3次元画像処理情報に応じて実行する画像処理手段と、前記画像処理手段による画像処理後の超音波ボリュームデータをレンダリング処理することで第1画像を生成する第1画像生成手段と、前記記憶手段により記憶された前記3次元画像処理情報において画像処理法が指定された各3次元部位をレンダリング処理することで、前記超音波ボリュームデータに対して同一の画像処理が行なわれた3次元部位それぞれの境界が描出された第2画像を生成する第2画像生成手段と、前記第1画像および前記第2画像を重畳表示するように制御する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
また、請求項7記載の本発明は、画像処理装置が、3次元空間における3次元部位ごとに画像処理法が指定された3次元画像処理情報を記憶する記憶手段と、超音波ボリュームデータの各ボクセルの画像処理を、前記記憶手段により記憶された前記3次元画像処理情報に応じて実行する画像処理手段と、前記画像処理手段による画像処理後の超音波ボリュームデータをレンダリング処理することで第1画像を生成する第1画像生成手段と、前記記憶手段により記憶された前記3次元画像処理情報において画像処理法が指定された各3次元部位をレンダリング処理することで、前記超音波ボリュームデータに対して同一の画像処理が行なわれた3次元部位それぞれの境界が描出された第2画像を生成する第2画像生成手段と、前記第1画像および前記第2画像を重畳表示するように制御する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1または7の発明によれば、超音波ボリュームデータから観察対象物の形状が鮮明に描出された2次元画像を容易に生成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、実施例1に係る超音波診断装置の構成を説明するための図である。
【図2】図2は、実施例1に係る3次元画像処理情報を説明するための図である。
【図3】図3は、レンダリング画像生成部を説明するための図である。
【図4】図4は、境界画像生成部を説明するための図である。
【図5】図5は、合成画像の一例を説明するための図である。
【図6】図6は、実施例1に係る超音波診断装置の処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】図7は、実施例2に係る3次元画像処理情報を説明するための図である。
【図8】図8は、実施例3に係る合成画像を説明するための図(1)である。
【図9】図9は、実施例3に係る合成画像を説明するための図(2)である。
【図10】図10は、3次元画像処理情報の利用法の変形例を説明するための図である。
【図11】図11は、従来技術の課題を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る超音波診断装置および画像処理装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下に示す実施例によって本発明が限定されるものではない。また、以下では、本発明に係る画像処理装置の機能を組み込んだ超音波診断装置を実施例として説明する。
【実施例1】
【0020】
まず、実施例1に係る超音波診断装置の構成について説明する。図1は、実施例1に係る超音波診断装置の構成を説明するための図である。図1に示すように、実施例1に係る超音波診断装置は、超音波プローブ1と、入力装置2と、モニタ3と、装置本体10とから構成される。
【0021】
超音波プローブ1は、複数の振動子セルが集積された複数の超音波振動子を内蔵する。各超音波振動子は、超音波を発生し、発生した超音波を被検体内に超音波ビームとして送信するとともに、被検体の内部組織からの反射波の信号を受信する。
【0022】
なお、本実施例においては、超音波振動子がマトリックス(格子)状に配置された2次元超音波プローブを超音波プローブ1として用いることで、被検体内を3次元で走査する場合について説明する。ただし、本発明は、超音波振動子が一列に配置された1次元超音波プローブを超音波プローブ1とし、一列に配置された超音波振動子を揺動させることで、被検体内を3次元で走査する場合であっても適用可能である。ただし、本発明は、超音波振動子が一列に配置され、一列に配置された超音波振動子を揺動させることで、被検体内を3次元で走査する1次元超音波プローブが超音波プローブ1である場合であっても適用可能である。
【0023】
モニタ3は、装置本体10において生成された超音波画像などを表示したり、超音波診断装置の操作者である医師や技師などからコマンドを受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示したりするためのモニタを有する表示装置である。
【0024】
入力装置2は、パネルスイッチ、タッチコマンドスクリーン、フットスイッチ、トラックボールなどを有し、超音波診断装置の操作者からの各種設定要求を受け付けて、装置本体10に対して、受け付けた各種設定要求を入力する装置である。
【0025】
装置本体10は、超音波プローブ1が受信した反射波に基づいて超音波画像を生成する装置であり、図1に示すように、送受信部11と、画像生成部12と、画像合成部13と、画像メモリ14と、システム制御部15とを有する。
【0026】
送受信部11は、超音波プローブ1と接続され、後述するシステム制御部15による制御のもと、所定の遅延時間ごとに高電圧パルスを発生する。送受信部11が発生した高電圧パルスは、超音波プローブ1に内蔵される超音波振動子に順次印加され、これにより、各超音波振動子において超音波が発生する。
【0027】
また、送受信部11は、超音波プローブ1が受信した反射波の信号に対してゲイン補正処理、A/D変換処理および整相加算処理を行ない、反射波データを生成する。具体的には、送受信部11は、被検体を3次元に走査した3次元の反射波データを生成する。
【0028】
画像生成部12は、後述するシステム制御部15による制御のもと、送受信部11が生成した3次元の反射波データから各種画像処理を実行して各種画像データを生成する処理部であり、ボリュームデータ生成部12aと、画像処理部12bと、レンダリング画像生成部12cと、境界画像生成部12dとを有する。
【0029】
ボリュームデータ生成部12aは、送受信部11が生成した3次元の反射波データを所定の3次元空間(ボクセル空間)に配置することで超音波ボリュームデータを生成する。
【0030】
画像処理部12bは、ボリュームデータ生成部12aが生成した超音波ボリュームデータに対して、ゲイン調整処理や、平滑化フィルタ処理、エッジ強調フィルタ処理などの各種画像処理を行なう。
【0031】
レンダリング画像生成部12cは、ボリュームデータ生成部12aが生成した超音波ボリュームデータや、画像処理部12bによる画像処理後の超音波ボリュームデータをレンダリング処理することで、3次元の情報を反映させた2次元画像であるレンダリング画像を生成する。なお、レンダリング画像生成部12cは、ボリュームレンダリングやサーフェースレンダリング、レイトレーシングなど、種々のレンダリング処理を実行することが可能である。
【0032】
境界画像生成部12dは、後述する3次元画像処理情報に基づく境界画像を生成する。
【0033】
なお、画像生成部12は、2次元の反射波データからBモード画像やドプラ画像などの超音波画像を生成することも可能である。
【0034】
画像合成部13は、後述するシステム制御部15による制御のもと、画像生成部12によって生成された各種画像データを合成した合成画像データを生成する。
【0035】
画像メモリ14は、画像生成部12によって生成された画像データや、画像合成部13によって生成された合成画像データを記憶する画像データ記憶部14aと、後述する3次元画像処理情報を記憶する3次元画像処理情報14bとを有する。
【0036】
なお、上記した画像処理部12b、レンダリング画像生成部12c、境界画像生成部12dおよび3次元画像処理情報記憶部14bについては、後に詳述する。
【0037】
システム制御部15は、上述した送受信部11、画像生成部12および画像合成部13の処理を、入力装置2から入力された各種設定要求に基づき制御する。また、システム制御部15は、画像メモリ14が記憶する画像データおよび合成画像データを、モニタ3に表示するように制御する。
【0038】
このように、実施例1に係る超音波診断装置は、被検体を3次元に走査することで生成された超音波ボリュームデータをレンダリング処理することでレンダリング画像を生成する装置である。そして、実施例1に係る超音波診断装置は、以下、詳細に説明する画像処理部12b、レンダリング画像生成部12c、境界画像生成部12dおよび3次元画像処理情報記憶部14bを有することで、超音波ボリュームデータから観察対象物の形状が鮮明に描出された2次元画像であるレンダリング画像を容易に生成することが可能となるように構成された装置である。
【0039】
なお、以下では、胎児の発育診断において、本実施例に係る超音波診断装置が、胎児の超音波ボリュームデータから胎児のレンダリング画像を生成する場合について説明する。ただし、本発明は、超音波診断装置が、例えば、心臓の超音波ボリュームデータから心壁や心臓弁などといった心臓内部の形状を観察するためのレンダリング画像を生成する場合などであっても適用可能である。
【0040】
図1に示す3次元画像処理情報記憶部14bは、3次元空間における3次元部位ごとに画像処理法が指定された3次元画像処理情報を記憶する。すなわち、3次元画像処理情報記憶部14bは、超音波ボリュームデータが配置される3次元空間におけるボクセルごとに、操作者が予め指定した画像処理法を3次元画像処理情報として記憶する。図2は、実施例1に係る3次元画像処理情報を説明するための図である。
【0041】
ここで、胎児のおでこ、目、鼻、頬などの各部位の相対的な位置関係は、胎児によらず類似したものとなる。そこで、操作者は、図2の(A)に示すように、複数のボクセルからなる3次元空間(ボクセル空間)上で、例えば、おでこ、目、鼻、頬に対応する3次元部位ごとに画像処理法を指定する。これにより、3次元画像処理情報記憶部14bは、おでこ、目、鼻、頬に対応する3次元部位ごとに画像処理法が指定された3次元画像処理情報を記憶する。
【0042】
例えば、3次元画像処理情報記憶部14bは、図2の(B)に示すように、スムージングを行なうための平滑化フィルタ処理を強めに行なうとする「処理パターン1」が、おでこや頬に対応する部位にて指定された3次元画像処理情報を記憶する。また、3次元画像処理情報記憶部14bは、図2の(B)に示すように、ゲインを大きく調整するようにゲイン調整を行なうとする「処理パターン2」が、目に対応する部位にて指定された3次元画像処理情報を記憶する。また、3次元画像処理情報記憶部14bは、図2の(B)に示すように、平滑化フィルタをおでこや頬の領域より弱めにかけ、さらに、エッジ強調フィルタ処理を行なうとする「処理パターン3」が、鼻に対応する部位にて指定された3次元画像処理情報を記憶する。
【0043】
さらに、3次元画像処理情報記憶部14bは、3次元空間における配置が異なる複数の3次元画像処理情報を記憶する。具体的には、操作者は、胎児の体内における位置が様々であることから、例えば、図2の(B)に示した3次元画像処理情報において画像処理法が指定された各3次元部位の相対的位置関係を維持した状態にて、各3次元部位を3次元空間において様々な方向に移動させた複数の3次元画像処理情報を設定する。これにより、3次元画像処理情報記憶部14bは、図2の(C)に示すように、超音波プローブ1に略正対した状態で胎児の顔が回転した状態を想定した複数の3次元画像処理情報を記憶する。また、図示しないが、3次元画像処理情報記憶部14bは、さらに、超音波プローブ1に対して胎児の顔が右横向きや左向きなどとなっている状態を想定した複数の3次元画像処理情報も記憶する。
【0044】
図1に戻って、画像処理部12bは、超音波ボリュームデータの各ボクセルの画像処理を、3次元画像処理情報に応じて実行する。具体的には、画像処理部12bは、複数の3次元画像処理情報のうち、操作者が選択した3次元画像処理情報に応じて、超音波ボリュームデータの各ボクセルの画像処理を実行する。以下、画像処理部12bの処理が実行されるまでの手順について説明する。
【0045】
本実施例に係る超音波診断装置において、レンダリング画像生成部12cは、超音波ボリュームデータが生成されるごとに、略リアルタイムでレンダリング画像を生成しており、システム制御部15は、レンダリング画像生成部12cで生成されたレンダリング画像を画像データ記憶部14aから読み出して、モニタ3に表示させている。
【0046】
かかるレンダリング画像を参照した操作者は、レンダリング画像にて描出されている胎児の向きを判定し、判定した胎児の向きに合致した3次元画像処理情報を、3次元画像処理情報記憶部14bに記憶されている複数の3次元画像処理情報から選択する。例えば、入力装置2が有する「情報表示ボタン」を操作者が押下すると、システム制御部15は、3次元画像処理情報記憶部14bに記憶されている複数の3次元画像処理情報をモニタ3に表示させる。そして、操作者は、胎児の向きに合致した3次元画像処理情報を、例えば、入力装置2が有するマウスを用いたクリック操作により選択する。
【0047】
これにより、画像処理部12bは、胎児の超音波ボリュームデータに対する画像処理を実行する。例えば、画像処理部12bは、胎児の超音波ボリュームデータにおいて、選択された3次元画像処理情報にて画像処理情報が指定された3次元部位それぞれの位置に対応するボクセル群を抽出する。そして、画像処理部12bは、抽出したボクセル群により構成される3次元部位それぞれの画像処理を、該当する画像処理法により実行する。例えば、図2の(B)に示す3次元画像処理情報が操作者により指定された場合、画像処理部12bは、画像処理法が指定された部位に対応するボクセル群を抽出して、抽出したボクセル群それぞれに対して、処理パターン1、処理パターン2および処理パターン3のいずれかの画像処理を実行する。
【0048】
図1に戻って、レンダリング画像生成部12cは、画像処理部12bによる画像処理後の超音波ボリュームデータをレンダリング処理することで、図3に示すようなレンダリング画像を生成する。なお、図3は、レンダリング画像生成部を説明するための図である。
【0049】
図1に戻って、境界画像生成部12dは、3次元画像処理情報において画像処理法が指定された各3次元部位をレンダリング処理することで、超音波ボリュームデータに対して同一の画像処理が行なわれた3次元部位それぞれの境界が描出された境界画像を生成する。具体的には、境界画像生成部12dは、複数の3次元画像処理情報から操作者が指定した3次元画像処理情報から境界画像を生成する。
【0050】
図4は、境界画像生成部を説明するための図である。例えば、境界画像生成部12dは、図4に示すように、処理パターン1が行なわれた3次元部位の境界を一点鎖線にて描出し、処理パターン2が行なわれた3次元部位の境界を破線にて描出し、処理パターン3が行なわれた3次元部位の境界を実線にて描出した境界画像を生成する。
【0051】
図1に戻って、システム制御部15は、レンダリング画像生成部12cが生成したレンダリング画像と、境界画像生成部12dが生成した境界画像とをモニタ3にて重畳表示するように制御する。具体的には、システム制御部15は、画像合成部13に対して、レンダリング画像と境界画像とを合成した合成画像を生成するように制御したのち、画像合成部13が生成した合成画像をモニタ3にて表示させる。図5は、合成画像の一例を説明するための図である。
【0052】
例えば、画像合成部13により生成された合成画像が、図5の(A)に示す合成画像である場合、操作者は、レンダリング画像にて描出された胎児の目、鼻などの位置が、境界画像にて描出された境界と不一致であることを把握できる。すなわち、操作者は、部位ごとに最適な画像処理が行なわれていないことを把握できる。
【0053】
かかる場合、操作者は、レンダリング画像にて描出された胎児の目、鼻などの位置が、境界画像にて描出された境界と一致している合成画像(図5の(B)を参照)が表示されるように、超音波プローブ1の位置を調整しながら、超音波の3次元走査を行なう。
【0054】
なお、図5の(B)に示すような合成画像が表示されたことを確認した操作者が、例えば、入力装置2が有する「確定ボタン」を押下した場合、超音波診断装置は、胎児のレンダリング画像の生成処理を終了する。
【0055】
次に、図6を用いて、実施例1に係る超音波診断装置の処理について説明する。図6は、実施例1に係る超音波診断装置の処理を説明するためのフローチャートである。
【0056】
図6に示すように、実施例1に係る超音波診断装置は、超音波プローブ1による3次元走査が実行されることで、ボリュームデータ生成部12aにより超音波ボリュームデータが生成されたか否かを判定する(ステップS101)。ここで、超音波ボリュームデータが生成されなかった場合(ステップS101否定)、超音波診断装置は、待機状態となる。
【0057】
一方、超音波ボリュームデータが生成された場合(ステップS101肯定)、レンダリング画像生成部12cは、超音波ボリュームデータからレンダリング画像を生成し(ステップS102)、システム制御部15は、レンダリング画像をモニタ3に表示させる(ステップS103)。
【0058】
そして、画像処理部12bは、3次元画像処理情報が選択されたか否かを判定する(ステップS104)。ここで、3次元画像処理情報が選択されない場合(ステップS104否定)、超音波診断装置は、ステップS101の判定処理を再度行なう。
【0059】
一方、3次元画像処理情報が選択された場合(ステップS104肯定)、画像処理部12bは、超音波ボリュームデータのボクセル群それぞれに対して指定された画像処理法による画像処理を実行する(ステップS105)。例えば、画像処理部12bは、胎児の超音波ボリュームデータにおいて、選択された3次元画像処理情報にて画像処理情報が指定された3次元部位それぞれの位置に対応するボクセル群を抽出する。そして、画像処理部12bは、抽出したボクセル群により構成される3次元部位それぞれの画像処理を、該当する画像処理法により実行する。
【0060】
そして、レンダリング画像生成部12cは、画像処理部12bによる画像処理後の超音波ボリュームデータからレンダリング画像を生成する(ステップS106)。
【0061】
その後、境界画像生成部12dは、ステップS104において操作者が選択した3次元画像処理情報において画像処理法が指定された各3次元部位をレンダリング処理することで、超音波ボリュームデータに対して同一の画像処理が行なわれた3次元部位それぞれの境界が描出された境界画像を生成する(ステップS107)。
【0062】
続いて、システム制御部15は、ステップS106にて生成されたレンダリング画像およびステップS107にて生成された境界画像をモニタ3にて重畳表示するように制御する(ステップS108)。具体的には、システム制御部15は、画像合成部13にてレンダリング画像および境界画像を合成した合成画像を生成させた後、合成画像をモニタ3にて表示させる。かかる合成画像を参照した操作者は、レンダリング画像にて描出された胎児の各部位が、境界画像にて描出された境界と一致しているか否かを判定する。
【0063】
そして、システム制御部15は、操作者が「確定ボタン」を押下したか否かを判定する(ステップS109)。ここで、操作者がレンダリング画像にて描出された胎児の各部位が、境界画像にて描出された境界と一致していると判定したことで、「確定ボタン」が押下された場合(ステップS109肯定)、システム制御部15は、処理を終了する。
【0064】
一方、レンダリング画像にて描出された胎児の各部位が、境界画像にて描出された境界と一致しておらず、操作者が超音波プローブ1の位置を調整するため、「確定ボタン」が押下していない場合(ステップS109否定)、システム制御部15は、新たな超音波ボリュームデータが生成されたか否かを判定する(ステップS110)。ここで、新たな超音波ボリュームデータが生成されない場合(ステップS110否定)、超音波診断装置は、待機状態となる。
【0065】
一方、新たな超音波ボリュームデータが生成された場合(ステップS110肯定)、システム制御部15は、ステップS105における画像処理部12bによる画像処理を実行させる。
【0066】
上述したように、実施例1では、3次元画像処理情報記憶部14bは、3次元空間における3次元部位ごとに画像処理法が指定された3次元画像処理情報を記憶し、画像処理部12bは、超音波ボリュームデータの各ボクセルの画像処理を、3次元画像処理情報に応じて実行する。そして、レンダリング画像生成部12cは、画像処理部12bによる画像処理後の超音波ボリュームデータをレンダリング処理することで、レンダリング画像を生成し、境界画像生成部12dは、3次元画像処理情報において画像処理法が指定された各3次元部位をレンダリング処理することで、超音波ボリュームデータに対して同一の画像処理が行なわれた3次元部位の境界が描出された境界画像を生成する。そして、システム制御部15は、レンダリング画像生成部12cが生成したレンダリング画像と、境界画像生成部12dが生成した境界画像とをモニタ3にて重畳表示するように制御する。
【0067】
すなわち、実施例1によれば、胎児の顔の各部位を自動判別する機能を用いることなく、予め設定された3次元画像処理情報を用いるだけで、胎児の顔の各部位ごとに最適な画像処理が行なわれた超音波ボリュームデータから胎児のレンダリング画像を生成することができる。また、実施例1によれば、レンダリング画像と境界画像との合成画像を表示することで、操作者は、境界画像にて描出された境界にレンダリング画像にて描出される胎児の顔の各部位が合致するように超音波の3次元走査位置を調整することができる。したがって、実施例1によれば、超音波ボリュームデータから観察対象物(胎児の顔)の形状が鮮明に描出された2次元画像であるレンダリング画像を容易に生成することが可能となる。
【0068】
また、実施例1によれば、3次元画像処理情報記憶部14bは、3次元空間における配置が異なる複数の3次元画像処理情報を記憶する。そして、画像処理部12bは、複数の3次元画像処理情報のうち、操作者が選択した3次元画像処理情報に応じて、超音波ボリュームデータの各ボクセルの画像処理を実行し、境界画像生成部12dは、複数の3次元画像処理情報から操作者が指定した3次元画像処理情報から境界画像を生成する。
【0069】
したがって、実施例1によれば、胎児の体内における向きに応じて、最適な3次元画像処理情報を選択してレンダリング画像を生成することができ、超音波ボリュームデータから観察対象物(胎児)の形状が鮮明に描出された2次元画像であるレンダリング画像をより容易に生成することが可能となる。
【実施例2】
【0070】
実施例2では、3次元画像処理情報の変形例について、図7を用いて説明する。なお、図7は、実施例2に係る3次元画像処理情報を説明するための図である。
【0071】
実施例2に係る超音波診断装置は、図1を用いて説明した実施例1に係る超音波診断装置と同様の構成となるが、3次元画像処理情報記憶部14bが記憶する内容が実施例1と異なる。以下、これを中心にして説明する。
【0072】
胎児の大きさ、すなわち、胎児の顔の大きさは、妊娠週数によりおおよそ決まる。そこで、実施例2に係る3次元画像処理情報記憶部14bは、3次元空間における配置とともに、当該3次元空間における大きさが異なる複数の3次元画像処理情報を記憶する。
【0073】
具体的には、3次元画像処理情報記憶部14bは、図7に示すように、異なる画像処理が行なわれる3次元部位それぞれの相対的位置が維持された状態で、妊娠週数が進むに応じて、3次元部位それぞれの大きさが大きくなった複数の3次元画像処理情報を記憶する。また、3次元画像処理情報記憶部14bは、妊娠週数ごとの3次元画像処理情報として、実施例1と同様に、各3次元部位の相対的位置関係が維持された状態で3次元空間における配置が異なる3次元画像処理情報も記憶する。
【0074】
そして、実施例2において、操作者は、図7に示す妊娠週数ごとの複数の3次元画像処理情報から、表示されているレンダリング画像にて描出された胎児の顔の向きおよび大きさに合致した3次元画像処理情報を選択する。これにより、実施例1と同様に、画像処理部12b、レンダリング画像生成部12c、境界画像生成部12dおよび画像合成部13の処理が実行される。
【0075】
なお、実施例2に係る超音波診断装置の処理は、図6を用いて説明した処理のうち、ステップS104にて操作者の選択対象となる複数の3次元画像処理情報が図7にて例示したような複数の3次元画像処理情報である以外、同様であるので、説明を省略する。
【0076】
上述したように、実施例2では、胎児の体内における向きとともに、胎児の大きさにも応じて、最適な3次元画像処理情報を選択してレンダリング画像を生成することができ、超音波ボリュームデータから観察対象物(胎児)の形状が鮮明に描出された2次元画像であるレンダリング画像をさらに容易に生成することが可能となる。
【実施例3】
【0077】
実施例3では、モニタ3にて表示されるレンダリング画像および境界画像の合成画像の変形例について、図8および9を用いて説明する。なお、図8および9は、実施例3に係る合成画像を説明するための図である。
【0078】
実施例3に係る超音波診断装置は、図1を用いて説明した実施例1に係る超音波診断装置と同様の構成となるが、システム制御部15による表示制御処理が実施例1と異なる。以下、これを中心にして説明する。
【0079】
実施例3に係るシステム制御部15は、レンダリング画像と重畳表示される境界画像にて描出される各3次元部位の境界のすべてを非表示とするように制御する。具体的には、システム制御部15は、合成画像を参照した操作者が「確定ボタン」を押下した場合、図8に示すように、合成画像に描出されていた各3次元部位の境界のすべてを非表示とするために、レンダリング画像生成部12cにより生成されたレンダリング画像のみを表示するように制御する。
【0080】
また、実施例3に係るシステム制御部15は、レンダリング画像と重畳表示される境界画像にて描出される各3次元部位の境界の一部を表示するように制御してもよい。具体的には、システム制御部15は、合成画像を参照した操作者が超音波の3次元走査位置を調整する際に、図9に示すように、合成画像に描出されていた各3次元部位のうち、目に対応する3次元部位の境界(破線)のみを表示するように制御する。具体的には、システム制御部15は、境界画像にて目に対応する3次元部位の境界のみがレンダリング画像と合成された合成画像を生成するように画像合成部13を制御する。
【0081】
なお、実施例3に係る超音波診断装置の処理の手順は、図6を用いて説明した実施例1に係る超音波診断装置の処理の手順のうち、ステップS108にて表示される合成画像が、境界画像にて一部の3次元部位の境界のみがレンダリング画像と合成された合成画像であり、ステップS109にて確定ボタンが押下された後に表示される画像が、ステップS106にて生成されたレンダリング画像である以外は、同様であるので説明を省略する。
【0082】
上述したように、実施例3では、「確定ボタン」が押下された場合、画像処理後のレンダリング画像のみを表示させるので、境界により胎児の顔が見えにくくなることを回避でき、胎児の顔が鮮明に描出されたレンダリング画像を詳細に観察することが可能となる。
【0083】
また、実施例3では、走査位置の調整時において、境界画像にて一部の3次元部位の境界のみがレンダリング画像と合成された合成画像を表示させるので、境界により胎児が見えにくくなることで超音波走査の位置合わせが困難となることを回避することが可能となる。
【0084】
なお、上記した実施例1〜3では、3次元画像処理情報記憶部14bが記憶する3次元画像処理情報を用いて画像処理を行なう場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明は、3次元画像処理情報の3次元空間における配置の変更を入力装置2にて受け付けて画像処理が行なわれる場合であってもよい。図10は、3次元画像処理情報の利用法の変形例を説明するための図である。
【0085】
例えば、本変形例においては、3次元画像処理情報記憶部14bにて記憶される3次元画像処理情報は、図10に示すように、一定方向の3次元画像処理情報である。そして、操作者は、モニタ3に表示された一定方向の3次元画像処理情報を、図10に示すように、例えば、マウス操作により移動させることで、レンダリング画像に描出された胎児の顔の向きと合致するように配置を変更した3次元画像処理情報を設定する。
【0086】
そして、画像処理部12bは、胎児の超音波ボリュームデータの各ボクセルの画像処理を、配置変更後の3次元画像処理情報に応じて実行する。また、境界画像生成部12dは、配置変更後の3次元画像処理情報から境界画像を生成する。
【0087】
したがって、本変形例によれば、例えば、妊娠週数ごとに1つの3次元画像処理情報を記憶するのみで、胎児の向きに合わせた3次元画像処理情報を簡易に設定することができ、胎児の形状が鮮明に描出されたレンダリング画像をより簡易な構成で生成することが可能となる。
【0088】
また、上記した実施例1〜3では、超音波診断装置内で超音波ボリュームデータからレンダリング画像を生成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明は、超音波診断装置が生成した超音波ボリュームデータを受け付けた画像処理装置にて、上述した画像処理部12b、レンダリング画像生成部12c、境界画像生成部12dおよび画像合成部13の処理が実行される場合であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0089】
以上のように、本発明に係る超音波診断装置および画像処理装置は、超音波ボリュームデータからレンダリング画像を生成する場合に有用であり、特に、超音波ボリュームデータから観察対象物の形状が鮮明に描出された2次元画像を容易に生成することに適する。
【符号の説明】
【0090】
1 超音波プローブ
2 入力装置
3 モニタ
10 装置本体
11 送受信部
12 画像生成部
12a ボリュームデータ生成部
12b 画像処理部
12c レンダリング画像生成部
12d 境界画像生成部
13 画像合成部
14 画像メモリ
14a 画像データ記憶部
14b 3次元画像処理情報記憶部
15 システム制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元空間における3次元部位ごとに画像処理法が指定された3次元画像処理情報を記憶する記憶手段と、
超音波ボリュームデータの各ボクセルの画像処理を、前記記憶手段により記憶された前記3次元画像処理情報に応じて実行する画像処理手段と、
前記画像処理手段による画像処理後の超音波ボリュームデータをレンダリング処理することで第1画像を生成する第1画像生成手段と、
前記記憶手段により記憶された前記3次元画像処理情報において画像処理法が指定された各3次元部位をレンダリング処理することで、前記超音波ボリュームデータに対して同一の画像処理が行なわれた3次元部位それぞれの境界が描出された第2画像を生成する第2画像生成手段と、
前記第1画像および前記第2画像を重畳表示するように制御する表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする超音波診断装置。
【請求項2】
前記3次元画像処理情報の3次元空間における配置の変更を受け付ける受け付け手段をさらに備え、
前記画像処理手段は、前記超音波ボリュームデータの各ボクセルの画像処理を、前記受け付け手段により受け付けられた配置変更後の3次元画像処理情報に応じて実行し、
前記第2画像生成手段は、前記受け付け手段により受け付けられた配置変更後の3次元画像処理情報から前記第2画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、3次元空間における配置が異なる複数の3次元画像処理情報を記憶し、
前記画像処理手段は、前記記憶手段が記憶する前記複数の3次元画像処理情報のうち、操作者が選択した3次元画像処理情報に応じて、前記超音波ボリュームデータの各ボクセルの画像処理を実行し、
前記第2画像生成手段は、前記操作者が選択した3次元画像処理情報から前記第2画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、3次元空間における配置とともに、当該3次元空間における大きさが異なる複数の3次元画像処理情報を記憶することを特徴とする請求項3に記載の超音波診断装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記第1画像と重畳表示される前記第2画像にて描出される各3次元部位の境界のすべてを非表示とするように制御する請求項1〜4のいずれか一つに記載の超音波診断装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記第1画像と重畳表示される前記第2画像にて描出される各3次元部位の境界の一部を表示するように制御する請求項1〜4のいずれか一つに記載の超音波診断装置。
【請求項7】
3次元空間における3次元部位ごとに画像処理法が指定された3次元画像処理情報を記憶する記憶手段と、
超音波ボリュームデータの各ボクセルの画像処理を、前記記憶手段により記憶された前記3次元画像処理情報に応じて実行する画像処理手段と、
前記画像処理手段による画像処理後の超音波ボリュームデータをレンダリング処理することで第1画像を生成する第1画像生成手段と、
前記記憶手段により記憶された前記3次元画像処理情報において画像処理法が指定された各3次元部位をレンダリング処理することで、前記超音波ボリュームデータに対して同一の画像処理が行なわれた3次元部位それぞれの境界が描出された第2画像を生成する第2画像生成手段と、
前記第1画像および前記第2画像を重畳表示するように制御する表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。

【図1】
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【図4】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−254908(P2011−254908A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−130383(P2010−130383)
【出願日】平成22年6月7日(2010.6.7)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】