説明

車両の後部車体構造

【課題】車体後壁とリアホイールハウスの車体内方側端部とを前後方向に延びて連結する連結部材を設けることで、該連結部材によって、リアホイールハウス上部の位置を保持し、車両のサスペンション性能を向上することができる車両の後部車体構造を提供する。
【解決手段】リアサスペンション固定部は、リアホイールハウス4の上部にリアサスペンション部材の上端を固定するように設けられ、車体後壁3とリアホイールハウス4の車体内方側端部とを前後方向に延びて連結する連結部材6を設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両の後部車体構造、具体的には、車体の捩れ剛性を向上する車両の後部車体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両剛性の向上を図る技術として、下記特許文献1が提案されている。
【0003】
この特許文献1は、バックドア(文献中ではリアゲート)に、スペアタイヤを支持する車両において、バックドアを支持するピラーの剛性を向上するために、車両前後方向に延びる補強部材を車体側壁の内部に設け、この補強部材の後端を、バックドアを支持するピラーに連結するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−328562号公報。
【0005】
ところで、車両を構成する車体には、ドア等に対応した複数の開口が設けられるが、こうした開口が大きくなると、必然的に車体全体の捩れ剛性が低下する。すなわち、車体パネルの組み合わせによって車体剛性を確保するモノコックボディの場合、車体パネルに大きな開口を設けると、その分、車体パネルの面剛性が低下し、車体全体の剛性が低下するのである。
【0006】
前述の特許文献1に記載されるようなバックドアを設けた車両においては、特に、車体後壁に大きな開口が設けられるため、一般のセダンタイプの車体構造に比較して、車体全体の捩れ剛性が大きく低下する。
【0007】
具体的には、その車体後壁に設けた開口が、走行中等に左右に平行四辺形形状で捩れ変形することで、車体の捩れ剛性が大きく低下するのである。
【0008】
もっとも、この特許文献1の車体構造では、車両前後方向に延びる補強部材でピラーを支持しているので、何ら補強を行わないものよりは、捩れ剛性の低下を多少防止することができると思われる。
【0009】
しかし、車体の捩れ剛性低下は、車体の開口端部が自由端となって車体パネルの面剛性が充分に確保されないために生じるのであり、単にピラーを補強部材で補強するだけでは、充分に車体の捩れ剛性を向上することはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、この発明は、車体後壁にバックドアに対応する開口を設けた車両において、確実に車体の捩れ剛性低下を防止することができる車両の後部車体構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明による車両の後部車体構造は、フロアパネルの後端が接合された車両後部の車体後壁と、後端が上記車体後壁の側部に接合されて車体後壁よりも前方に配置される車体側壁と、上記車体後壁にバックドアに対応するように形成した開口と、上記車体後壁から所定距離隔てた車両前方側で、前記車体側壁から車体内方に膨出するように形成されると共にリアサスペンション固定部が設けられたリアホイールハウスと、を備える車両の後部車体構造であって、上記リアサスペンション固定部は、上記リアホイールハウスの上部にリアサスペンション部材の上端を固定するように設けられ、上記車体後壁と上記リアホイールハウスの車体内方側端部とを前後方向に延びて連結する連結部材を設けたものである。
【0012】
上記構成によれば、この連結部材によって、リアホイールハウス上部の位置が保持されるため、車両のサスペンション性能を向上することができる。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、該連結部材によって、リアホイールハウス上部の位置が保持されるため、車両のサスペンション性能を向上することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明を採用した車両の後部車体構造を車室側から見た全体斜視図。
【図2】図1のA−A線矢視断面図。
【図3】図1のB−B線矢視断面図。
【図4】図1のC−C線矢視断面図。
【図5】図1のD−D線矢視断面図。
【図6】連結ガセット単品の(a)平面図、(b)側面図、(c)正面図。
【図7】エンドパネル補強部材の単品図。
【図8】節状補強部材の単品図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図1は、車両の後部車体構造を車室内方側から見た全体斜視図、図2は図1のA−A線矢視断面図、図3は図1のB−B線矢視断面図、図4は図1のC−C線矢視断面図、図5は図1のD−D線矢視断面図である。なお、図面で示した状態は、室内トリム等を装着していない状態を示しており、通常はこの車体構造にさらに室内トリム等が装着される。
【0016】
図1に示すように、この本実施例の車体の後部には、荷室フロアとなるフロアパネル1を車両前後方向で、かつ車幅方向に延びるように張設し、そのフロアパネル1の車幅方向側端に上下方向に延びるサイドパネル2を接合し、また、フロアパネル1の後端に同様に上下方向に延びるエンドパネル3を接合している。
【0017】
前述のサイドパネル2は、図4、図5で示すように、車室内壁面を構成するサイドインナパネル21と車体外壁面を構成するサイドアウタパネル22とで構成され、このうちサイドインナパネル21には、図1で示すように、後輪を収納する略半円状のリアホイールハウス4を上方側かつ車体内方側に膨出するように形成している。
【0018】
また、このリアホイールハウス4の上部41には、リアサスペンションのストラットダンパー装置S(図3参照)の上端を固定するサスペンション支持部材5を接合している。
【0019】
なお、サイドパネル2の上部には、クォータウィンドのためのウインド開口部23を形成している。
【0020】
前述のエンドパネル3も、図2、図3で示すように、車室内壁面を構成するエンドインナパネル31と車体外壁面を構成するエンドアウタパネル32とで構成され、このエンドパネル3には、開閉自在のバックドア(図示せず)に対応するリア開口部33を形成している。このリア開口部33は、その開口面積を大きく形成することで、フロアパネル1上の荷室空間に荷物を出し入れすることが容易になるため、ほぼエンドパネル3の全面に亘って形成している。
【0021】
また、エンドパネル3の車両前方側には、エンドパネル3と前述のリアホイールハウス4とを連結する連結ガセット6を配置している。この連結ガセット6は、プレート状のパネル部材で構成され、その車室内方側には車両前後方向に延びる断面ハット状のメンバー部61を形成している。そして、この連結ガセット6のメンバー部61をリアホイールハウス4の上部41および車体内方側面42に亘って接合している。
【0022】
図6に連結ガセット6の詳細図を示す。図6(a)は連結ガセット6の平面図、図6(b)は連結ガセット6の側面図、図6(c)は連結ガセット6の正面図である。
【0023】
この連結ガセット6は、ガセット本体6Aと、ガセット本体6Aの後端に設けられ、エンドパネル3の開口端部、具体的にはエンドインナパネル31の車両後方側に延びる開口パネル面34に接合されるガセット後端部材6Bと、ガセット本体6Aのメンバー部61の裏面(下側面)に接合されるガセット補強部材6Cとからなる。
【0024】
前述のガセット本体6Aは、前述のように車両前後方向に延びるメンバー部61と、その側方から車両外方側に延びる平板部62とからなる。
【0025】
メンバー部61は、その前端にリアホイールハウス4の上部41、車体内方側面42およびサスペンション支持部材5に接合される接合部61aを設け、その後方には屈曲して斜め上方に延びる傾斜部61bを設け、さらにその後方には、再度水平方向に屈曲して接合部61aより高い位置で車両前後方向に延びる水平部61cを設けている。
【0026】
接合部61aの中央には、サスペンション支持部材5と共にストラットダンパー装置Sを共締め固定する共締め穴63を穿設している。このように共締め穴63を穿設して、ストラットダンパー装置Sと共締め固定することで(図1、図3参照)、リアサスペンションからの入力荷重を直接連結ガセット6で受けることが可能となる。
【0027】
また、水平部61cの後端は、エンドパネル3からサイドパネル2の形状に沿うように湾曲形状としている。このように湾曲形状することにより、リア開口部33を設けたことによって生じるエンドパネル3の開口端部の動きを、確実にメンバー部61で支持することが可能となる。
【0028】
平板部62も、その前端にサスペンション支持部材5に接合される接合部62aを設け、その後方には屈曲して斜め上方に延びる傾斜部62bを設け、さらに、その後方には、再度屈曲して接合部62aより高い位置で水平方向に延びる水平部62cを設けている。
【0029】
このように、メンバー部61も平板部62も屈曲させたのは、リアホイールハウス4の後方スペースを荷室として有効利用するためである。すなわち、連結ガセット6を高い位置で車両前後方向に延びるように配置すると、その連結ガセット6の下方スペースを広く確保することができるため、例えば、ゴルフバックなどの長尺物の荷物を横向きにして積載することが可能となるのである。
【0030】
また、平板部62の水平部62cには、サイドパネル2側の組付け作業等を行うためのサービスホール64や切欠65を形成している。
【0031】
さらに、平板部62のサイドパネル2側には、サイドパネル2に接合するための接合フランジ66を立設し、平板部62をサイドパネル2に接合できるように構成している。
【0032】
前述のガセット後端部材6Bは、ガセット本体6Aに接合される本体接合部67と、開口パネル面34に接合される開口接合部68とからなる。
【0033】
本体接合部67は、ガセット本体6Aのメンバー部61の後端に接合して、エンドパネル3の開口端部の動きを確実にメンバー部61に伝達するようにしている。一方、開口接合部68は、開口パネル面34に対する接合面を広く確保するため、メンバー部61の上下方向幅よりも広く接合面を設定して、開口パネル面34の動きをできるだけ規制するように構成している。
【0034】
このように、ガセット後端部材6Bを設けることで、開口パネル面34の動きが確実にガセット本体6Aに伝達されるため、エンドパネル3の開口端部の動きが確実に規制される。
【0035】
なお、上記実施例では、成形上の都合等でガセット後端部材6Bと、ガセット本体6Aとを別体にして構成したが、これら各要素6B、6Aは勿論一体で構成してもよい。
【0036】
前述のガセット補強部材6Cは、車両前後方向に延びるL字断面のメンバー部材で構成している。このガセット補強部材6Cは、メンバー部61で最も応力集中しやすい傾斜部61bと水平部61cとの屈曲部分の裏面に接合している。
【0037】
このように、ガセット補強部材6Cを接合することで、ガセット本体6Aを屈曲させたとしても、その屈曲部分に応力集中しないため、ガセット本体6Aの剛性を向上させることができ、エンドパネル3の開口端部の動きを確実に規制することができる。
【0038】
このような連結ガセット6によって動きが規制されるエンドパネル3内には、図1等に示すように、上下方向に延びるエンドパネル補強部材7が配置してある。
【0039】
このエンドパネル補強部材7は、図4、図5に示すように、後側フランジ71をエンドインナパネル31の開口パネル面34の裏面に接合するとともに、前側フランジ72をエンドインナパネル31とサイドインナパネル21の接合部に接合することで、エンドインナパネル31と閉断面Hを構成している。
【0040】
また、この閉断面H内には、この閉断面Hの断面崩れを防止する節状補強部材8を設けている。この節状補強部材8は、ハット断面形状で構成され、エンドインナパネル31とエンドパネル補強部材7にそれぞれ接合され、エンドインナパネル31とエンドパネル補強部材7との間隔を一定に保持するように構成している。
【0041】
これらエンドパネル補強部材7と節状補強部材8の単品図を、図7、図8に示す。
【0042】
エンドパネル補強部材7は、図7に示すように、エンドパネル3の上下方向のほぼ全域に延びる長さに設定された補強部材本体部73と、前述の前側フランジ72と、後側フランジ71と、からなる。補強部材本体部73は、前述のようにエンドインナパネル31と閉断面Hを構成するため、凹形状に成形してあり、上方に向かうに従い徐々に細くなるように設定している。
【0043】
また、図8に示す節状補強部材8は、前述のようにハット断面形状で構成され、エンドパネル補強部材7に接合される本体接合面81と、エンドインナパネル31に接合される上部フランジ面82、下部フランジ面83と、これらの各フランジ面82,83を繋ぐ節面84,85とからなる。この節状補強部材8は、図7に点線で示すように、エンドパネル補強部材7のほぼ中央位置に配置され、エンドパネル補強部材7の断面崩れを防止している。
【0044】
この節状補強部材8の上部フランジ面82は、図2に示すように、前述の連結ガセット6の接合フランジ66に対向する位置に接合される。このため、節状補強部材8は連結ガセット6の剛性を受けて、エンドパネル3の開口端部の剛性を高めている。
【0045】
また、エンドパネル補強部材7も、その節状補強部材8を介して連結ガセット6の剛性を受けて、エンドパネル3の開口端部の剛性を高めている。
【0046】
次に、以上のように構成した本実施例の作用および効果について詳述する。
【0047】
この本実施例の車両の後部車体構造は、車両後部のエンドパネル3に、バックドアに対応するように形成したリア開口部33と、該リア開口部33の車両前方側で、サイドパネル2から車体内方に膨出するように形成したリアホイールハウス4とを備える車両の後部車体構造であって、前記エンドパネル3の開口端部と前記リアホイールハウス4の車体内方側端部42とを、車両前後方向に延びて連結する連結ガセット6を設けたものである。
【0048】
この構成によれば、連結ガセット6によって、エンドパネル3の開口端部はリアホイールハウス4の車体内方側端部42に連結される。このため、エンドパネル3の開口端部は、リアホイールハウス4の車体内方側端部42によって位置が規定され、自由端であるエンドパネル3の開口端部の位置を規定することができる。
【0049】
よって、エンドパネル3の面剛性の低下を防止することができる。
【0050】
したがって、このように、エンドパネル3にバックドアに対応するリア開口部33を設けた車両であっても、エンドパネル3の面剛性を確保することができるため、確実に車体の捩れ剛性の低下を防止することができる。
【0051】
また、この実施例では、前記エンドパネル3を、所定の間隔を持って配置されるエンドアウタパネル32とエンドインナパネル31によって構成し、前記連結ガセット6を、少なくともその間に形成される開口パネル面34に結合したものである。
【0052】
この構成によれば、連結ガセット6を、少なくともエンドアウタパネル32とエンドインナパネル31との間に形成される開口パネル面34に結合するため、開口パネル面34の位置を連結ガセット6によって規定することができる。このため、車体捩れ剛性向上に最も効果的な開口パネル面34の位置が保持され、リア開口部33の捩れ変形が抑制される。
【0053】
よって、より一層確実にエンドパネル3の面剛性の低下を防止することができ、車体の捩れ剛性低下を防止することができる。
【0054】
また、この実施例では、前記連結ガセット6を連結するエンドパネル3の開口端部に、該エンドパネル3の開口端部を補強するエンドパネル補強部材7を設けたものである。
【0055】
この構成によれば、エンドパネル補強部材7を、連結ガセット6を連結するエンドパネル3の開口端部に設けることで、エンドパネル補強部材7が、連結ガセット6によって規定されたエンドパネル3の開口端部の位置を確実に保持する。
【0056】
このため、確実にリア開口部33の捩れ変形が抑制され、確実に車体の捩れ剛性低下を防止することができる。
【0057】
また、この実施例では、前記連結ガセット6を、前記リアホイールハウス4の上部41に結合したものである。
【0058】
この構成によれば、連結ガセット6は、リアホイールハウス4の上部41にも結合される。このため、連結ガセット6によって、リアホイールハウス4の上部41の位置が保持されるため、リアサスペンションからの入力荷重によって生じるリアホイールハウス4の内倒れも抑制することができる。
【0059】
よって、連結ガセット6を設けたことにより、車両のサスペンション性能も向上することができる。
【0060】
また、この実施例では、前記連結ガセット6を、サスペンション支持部材5のサスペンション固定部で、ストラットダンパー装置Sを共締め固定したものである。
【0061】
この構成によれば、連結ガセット6によって、ストラットダンパー装置Sからの荷重を直接受けることができるため、リアサスペンションの支持剛性を、さらに高めることができる。
【0062】
よって、車両のサスペンション性能をより一層向上することができる。
【0063】
また、この実施例では、前記連結ガセット6にサイドパネル2側に延びる平面部62を設けて、該連結ガセット6の車両外方端を前記サイドパネル2に結合したものである。
【0064】
この構成によれば、連結ガセット6の車両外方端を前記サイドパネル2に結合することで、連結ガセット6が、エンドパネル3の開口端部、リアホイールハウス4の車体内方側端部41、サイドパネル2の三点で固定され、確実に連結ガセット6を固定できるため、連結ガセット6の捩れ剛性向上効果やサスペンション性能向上効果をより一層高めることができる。
【0065】
また、この実施例では、前記連結ガセット6を、リアホイールハウス4後方で、リアホイールハウス4上端より高い位置で車両前後方向に延ばし、リアホイールハウス4近傍で、斜め下方に屈曲させてリアホイールハウス4に結合するように構成すると共に、該連結ガセット6の車両内方側端部には、車両前後方向に延びるガセット補強部材6Cを設けたものである。
【0066】
この構成によれば、連結ガセット6がリアホイールハウス4後方で高い位置に位置するため、その下方を積載スペースとして確保することができ、例えば、長尺のゴルフバックのような荷物もリアホールハウス4後方に積載できる。また、ガセット補強部材6Cを連結ガセット6の車両内方側端部に設けたため、このように積載スペースを確保するために連結ガセット6を屈曲させたとしても、連結ガセット6の剛性の低下を防ぐことができる。
【0067】
なお、この連結ガセット6の下方のスペースは、パンク修理の際等に用いるジャッキなどの車載工具などの収納スペースとしてもよい。
【0068】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の連結部材は、実施例の連結ガセット6に対応し、
以下同様に
リアサスペンション固定部は、図3で示したサスペンション支持部材5のストラットダンパー装置Sの上端が固定された部分(符号なし)に対応し、
車体側壁は、サイドパネル2に対応し、
車体後壁は、エンドパネル3に対応し、
開口は、リア開口部33に対応し、
開口縁部補強部材は、エンドパネル補強部材7に対応し、
リアサスペンション部材は、ストラットダンパー装置Sに対応し、
本体は、ガセット本体6Aに対応し、
後端部材は、ガセット後端部材6Bに対応し、
アウタパネルは、エンドアウタパネル32に対応し、
インナパネルは、エンドインナパネル31に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0069】
1…フロアパネル
2…サイドパネル(車体側壁)
3…エンドパネル(車体後壁)
4…リアホイールハウス
5…サスペンション支持部材
6…連結ガセット(連結部材)
6A…ガセット本体(本体)
6B…ガセット後端部材(後端部材)
7…エンドパネル補強部材(開口縁部補強部材)
31…エンドインナパネル(インナパネル)
32…エンドアウタパネル(アウタパネル)
33…リア開口部(開口)
S…ストラットダンパー装置(リアサスペンション部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロアパネルの後端が接合された車両後部の車体後壁と、
後端が上記車体後壁の側部に接合されて車体後壁よりも前方に配置される車体側壁と、
上記車体後壁にバックドアに対応するように形成した開口と、
上記車体後壁から所定距離隔てた車両前方側で、上記車体側壁から車体内方に膨出するように形成されると共にリアサスペンション固定部が設けられたリアホイールハウスと、を備える車両の後部車体構造であって、
上記リアサスペンション固定部は、上記リアホイールハウスの上部にリアサスペンション部材の上端を固定するように設けられ、
上記車体後壁と上記リアホイールハウスの車体内方側端部とを前後方向に延びて連結する連結部材を設けた
車両の後部車体構造。
【請求項2】
上記連結部材が、上記リアホイールハウスの車体内方側面に接合されている
請求項1記載の車両の後部車体構造。
【請求項3】
上記連結部材が、上記リアホイールハウスの車体内方側面に沿って延びる縦壁を備えた
請求項2記載の車両の後部車体構造。
【請求項4】
上記連結部材が、上記リアホイールハウスに接合される本体と、上記車体後壁に接合される後端部材と、を備えて構成された
請求項1〜3の何れか1に記載の車両の後部車体構造。
【請求項5】
上記連結部材が、プレート状のパネル部材で構成された
請求項1〜4の何れか1に記載の車両の後部車体構造。
【請求項6】
上記リアホイールハウス上部と上記車体側壁とを連結するサスペンション支持部材を備えた
請求項1〜5の何れか1に記載の車両の後部車体構造。
【請求項7】
上記車体後壁を、所定の間隔をもって配置されるアウタパネルとインナパネルとによって構成した
請求項1〜6の何れか1に記載の車両の後部車体構造。
【請求項8】
上記連結部材が連結される車体後壁の開口端部には、該開口端部を補強する開口縁部補強部材を設けた
請求項1〜7の何れか1に記載の車両の後部車体構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−64746(P2010−64746A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−294769(P2009−294769)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【分割の表示】特願2004−8111(P2004−8111)の分割
【原出願日】平成16年1月15日(2004.1.15)
【出願人】(000003137)マツダ株式会社 (6,115)
【Fターム(参考)】