説明

車両用アウトサイドミラー装置

【課題】従来の車両用アウトサイドミラー装置ではウォームギアの回転ブレや傾きなどが発生する。
【解決手段】第1ウォームギア29は、ギア部とピン33とから構成されている。そのギア部としての第1ウォームギア29の一端部には、軸部42が設けられている。その第1ウォームギア29の他端部には、嵌合孔44が設けられている。その嵌合孔44には、ピン33が嵌合されている。プレート16には2個の軸受孔52、53がそれぞれ設けられている。その2個の軸受孔52、53には、第1ウォームギア29の軸部42とピン33とがそれぞれ軸受されている。この結果、この発明は、第1ウォームギア29の回転ブレや傾きなどを防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ミラーアセンブリが電動格納ユニットおよびベースを介して車体に回転可能に取り付けられる車両用アウトサイドミラー装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の車両用アウトサイドミラー装置は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、従来の車両用アウトサイドミラー装置について説明する。従来の車両用アウトサイドミラー装置は、ミラーアセンブリと、モータと、そのモータに連結されている回転力伝達機構の1段目のギアとしてのウォームギアと、そのウォームギアの両端部をそれぞれ回転可能に軸受けする別個の軸受部材と、を備えるものである。前記モータの駆動により前記ウォームギアが回転してミラーアセンブリが回転するものである。
【0003】
ところが、従来の車両用アウトサイドミラー装置は、第1段目のギアであるウォームギアが別個の軸受部材に軸受けされているので、ウォームギアの回転ブレや傾きなどが発生する場合がある。
【0004】
【特許文献1】特開2004−182117号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明が解決しようとする問題点は、従来の車両用アウトサイドミラー装置では、第1段目のギアであるウォームギアの回転ブレや傾きなどが発生する場合があるという点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明(請求項1に記載の発明)は、回転力伝達機構の第1段目のギアがギア部とピンとから構成されており、そのギア部の一端部には軸部が設けられており、かつ、そのギア部の他端部には嵌合孔が設けられており、その嵌合孔にはピンが嵌合されており、軸受部材には2個の軸受孔が設けられており、その2個の軸受孔にはギア部の軸部とピンとがそれぞれ軸受されており、ケーシングにはピンの抜け止め部が設けられている、ことを特徴とする。
【0007】
また、この発明(請求項2に記載の発明)は、転力伝達機構が第1段目のギアとその第1段目のギアに噛み合う第2段目のギアとを備え、その第2段目のギアの両端部には軸部がそれぞれ設けられており、軸受部材には2枚の弾性板がそれぞれ設けられており、その2枚の弾性板には軸受孔がそれぞれ設けられており、その2枚の弾性板の軸受孔には第2段目のギアの軸部がそれぞれ回転可能に軸受されている、ことを特徴とする。
【0008】
さらに、この発明(請求項3に記載の発明)は、モータと、第1段目のギアのギア部およびピンと、第2段目のギアと、軸受部材とが、サブアッシー構造からなる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
この発明(請求項1に記載の発明)の車両用アウトサイドミラー装置は、回転力伝達機構の第1段目のギアの両端部の軸部、すなわち、ギア部の一端の軸部とピンとが単一の軸受部材の2個の軸受孔にそれぞれ軸受されているので、第1段目のギアの回転中心軸の軸出しが正確に行われ、その結果、第1段目のギアの回転ブレや傾きなどを確実に防止することができる。これにより、この発明(請求項1に記載の発明)の車両用アウトサイドミラー装置は、作動音が小さくなって商品価値が向上され、かつ、モータの出力軸に連結されていて高速回転する第1段目のギアの耐久性能が向上される。
【0010】
しかも、この発明(請求項1に記載の発明)の車両用アウトサイドミラー装置は、ギア部の一端の軸部を軸受部材の軸受孔に挿入し、かつ、ピンを軸受部材の軸受孔およびギア部の嵌合孔に挿入することにより、回転力伝達機構の第1段目のギアの両端部の軸部、すなわち、ギア部の一端の軸部とピンとを単一の軸受部材の2個の軸受孔にそれぞれ軸受することができる。このために、この発明(請求項1に記載の発明)の車両用アウトサイドミラー装置は、回転力伝達機構の第1段目のギアを軸受部材に組み付ける作業性が向上する。
【0011】
その上、この発明(請求項1に記載の発明)の車両用アウトサイドミラー装置は、回転力伝達機構の第1段目のギアをモータの出力軸に直接連結するので、ギアとモータとを連結するジョイントなどが不要となり、その分、部品点数を軽減することができ、かつ、製造コストを安価にすることができる。
【0012】
また、この発明(請求項2に記載の発明)の車両用アウトサイドミラー装置は、回転力伝達機構の第1段目のギアとその第1段目のギアに噛み合う第2段目のギアとが単一の軸受部材にそれぞれ軸受されているので、第1段目のギアの回転中心軸の軸出しと第2段目のギアの回転中心軸の軸出しとが正確に行われる。その結果、この発明(請求項2に記載の発明)の車両用アウトサイドミラー装置は、第1段目のギアの回転中心軸と第2段目のギアの回転中心軸との相対関係を正確にすることができるので、第1段目のギアと第2段目のギアとの回転ブレや傾きなどを確実に防止することができ、かつ、第1段目のギアと第2段目のギアとの軸間ピッチが安定する。これにより、この発明(請求項2に記載の発明)の車両用アウトサイドミラー装置は、作動音が小さくなって商品価値が向上され、かつ、モータの出力軸に連結されていて高速回転する第1段目のギアの耐久性能が向上される。
【0013】
さらに、この発明(請求項3に記載の発明)の車両用アウトサイドミラー装置は、モータと、第1段目のギアのギア部およびピンと、第2段目のギアと、軸受部材とが、サブアッシー構造からなるので、モータと回転力伝達機構と軸受部材とを組み付ける作業性が向上する。しかも、サブアッシーされたモータおよび第1段目のギアおよび第2段目のギアおよび軸受部材をケーシングや回転力伝達機構などの他の部品に組み付ける作業性も向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、この発明にかかる車両用アウトサイドミラー装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例】
【0015】
以下、この実施例における車両用アウトサイドミラー装置の構成について説明する。図1において、符号1は、この実施例における車両用アウトサイドミラー装置であって、この例では、電動格納式ドアミラー装置である。前記電動格納式ドアミラー装置1は、自動車の左右のドア(図示せず)にそれぞれ装備される。なお、この実施例の電動格納式ドアミラー装置1は、自動車の右側のドアに装備されるものであって、自動車の左側のドアに装備される電動格納式ドアミラー装置は、この実施例の電動格納式ドアミラー装置1とほぼ左右が逆となる。
【0016】
前記電動格納式ドアミラー装置1は、図1に示すように、ミラーアセンブリ2が電動格納ユニット3およびベース(ミラーベース)4を介して車体(自動車のドア)に回転可能に取り付けられるものである。前記ベース4は、前記ドアに固定されるものである。
【0017】
前記ミラーアセンブリ2は、ミラーハウジング5と、取付ブラケット6と、パワーユニット7と、ミラー(ミラーユニット)8と、から構成されている。前記ミラーハウジング5内には、前記取付ブラケット6が取り付けられている。前記取付ブラケット6には、前記パワーユニット7が取り付けられている。前記パワーユニット7には、前記ミラー8が上下左右に傾動可能に取り付けられている。
【0018】
前記電動格納ユニット3は、シャフトホルダ9と、シャフト10と、ケーシングとしてのギアケース11およびカバー12と、モータ13と、回転力伝達機構としての減速機構14およびクラッチ機構15と、軸受部材としてのプレート16と、固定部材としての固定プレート17と、を備えるものである。
【0019】
前記シャフトホルダ9は、前記ベース4に固定される。前記シャフトホルダ9には、前記シャフト10が一体に設けられている。前記シャフト10は、中空形状をなしていて、ハーネス(図示せず)が挿通するように構成されている。前記シャフト10には、前記ギアケース11および前記カバー12が回転可能に取り付けられている。前記ギアケース11には、前記ミラーアセンブリ2の前記取付ブラケット6が取り付けられている。前記ギアケース11および前記カバー12内には、前記モータ13および前記減速機構14および前記クラッチ機構15および前記プレート16および前記固定プレート17がそれぞれ収納されている。
【0020】
前記ギアケース11は、図2〜図8、図10、図11に示すように、一方(下方)が閉塞し、かつ、他方(上方)が開口した断面凹形状をなす。すなわち、前記ギアケース11には、前記シャフトホルダ9側が閉塞され、かつ、前記カバー12側が開口された断面凹形状をなす収納部18が設けられている。前記ギアケース11の閉塞部には、挿入孔19が設けられている。前記挿入孔19には、前記シャフト10が挿入されている。この結果、前記ギアケース11は、前記シャフト10に回転可能に取り付けられることとなる。
【0021】
図2および図3に示すように、前記シャフトホルダ9の上面には、円形形状のガイド凸部20が一体に設けられている。また、前記ガイド凸部20の外側には、円弧形状のストッパ凸部21が一体に設けられている。さらに、前記ストッパ凸部21の両端面には、ストッパ面22がそれぞれ設けられている。なお、図2においては、前記ストッパ凸部21の一端面のストッパ面22、すなわち、一方のストッパ面22しか図示されていない。一方、図3および図5に示すように、前記ギアケース11の下面には、円形形状のガイド溝23が設けられている。また、前記ガイド溝23の外側には、円弧形状の幅広のガイド溝24が設けられている。さらに、前記ガイド溝23と前記幅広のガイド溝24との境界の両段部には、ストッパ面25がそれぞれ設けられている。
【0022】
前記ギアケース11の前記ガイド溝23および前記幅広のガイド溝24には、前記シャフトホルダ9の前記ガイド凸部20および前記ストッパ凸部21が係合されている。前記ガイド溝23および前記幅広のガイド溝24と前記ガイド凸部20および前記ストッパ凸部21とは、前記ギアケース11すなわち前記ミラーアセンブリ2が前記シャフトホルダ9すなわち前記ベース4に対して回転する際のガイドとなる。
【0023】
また、図1に示すように、前記ミラーアセンブリ2が使用位置Cから後方(時計方向)または前方(反時計方向)に回転して格納位置Bまたは前方傾倒位置Aに達すると、前記シャフトホルダ9の前記ストッパ凸部21の前記ストッパ面22が前記ギアケース11の前記ストッパ面25に当接する。これにより、前記ミラーアセンブリ2の回転が規制されて前記ミラーアセンブリ2と車体との当接が回避される。
【0024】
前記カバー12は、図2、図3、図7、図8、図10、図11に示すように、一方(上方)が閉塞し、かつ、他方(下方)が開口した断面逆凹形状をなす。すなわち、前記カバー12には、一方の前記ギアケース11側が開口され、かつ、他方側が開口された断面逆凹形状をなす収納部18が設けられている。前記カバー12には、中空形状の前記シャフト10と連通するハーネス挿通筒部26が一体に設けられている。前記カバー12は、前記ギアケース11の前記収納部18の開口縁の外側に嵌合固定されている。
【0025】
前記ギアケース11および前記カバー12内の収納部18中には、前記モータ13および前記減速機構14および前記クラッチ機構15および前記プレート16および前記固定プレート17および基板27が収納されている。前記基板27は、前記プレート16に取り付けられている。前記基板27には、前記モータ13の駆動停止を制御するスイッチ回路が実装されている。
【0026】
また、前記カバー12には、挿入孔39が前記ハーネス挿通筒部26と連通するように設けられている。前記挿入孔39には、前記シャフト10が挿入されている。この結果、前記カバー12は、前記ギアケース11とともに前記シャフト10に回転可能に取り付けられることとなる。
【0027】
前記回転力伝達機構の前記減速機構14および前記クラッチ機構15は、図2〜図4、図6、図7、図10に示すように、前記ギアケース11および前記カバー12の前記収納部18中に収納され、かつ、前記モータ13の出力軸28と前記シャフト10との間に設けられ、前記モータ13の回転力を前記シャフト10に伝達するものである。前記モータ13および前記回転力伝達機構の前記減速機構14および前記クラッチ機構15は、前記ミラーアセンブリ2を前記シャフト10に対して回転させるものである。
【0028】
前記減速機構14は、第1段目のギアとしての第1ウォームギア29と、前記第1ウォームギア29に噛み合う第2段目のギアとしてのヘリカルギア30と、第3段目のギアとしての第2ウォームギア31と、前記第2ウォームギア31が噛み合う最終段目のギアとしてのクラッチギア32と、から構成されている。
【0029】
前記第1ウォームギア29は、ピン33を介して前記プレート16に回転可能に軸受されている。前記第1ウォームギア29は、前記モータ13の出力軸28に連結されている。前記ヘリカルギア30は、前記プレート16に回転可能に軸受されている。前記第2ウォームギア31は、前記ギアケース11と前記固定プレート17とに回転可能に軸受されている。前記固定プレート17は、スクリュー34により前記ギアケース11に固定されている。前記ヘリカルギア30と前記第2ウォームギア31とは、一体に回転可能に連結されている。
【0030】
前記クラッチ機構15は、前記クラッチギア32と、クラッチホルダ35と、スプリング36と、プッシュナット37と、ワッシャー38と、を備える。前記クラッチ機構15は、前記シャフト10に、前記ワッシャー38、前記クラッチホルダ35、前記クラッチギア32、前記スプリング36、を順次嵌め合せ、前記プッシュナット37で前記スプリング36を圧縮状態にすることによって構成されている。前記クラッチギア32と前記クラッチホルダ35とは、断続可能に連結されている。前記減速機構14の前記第2ウォームギア31と前記クラッチ機構15の前記クラッチギア32とが噛み合うことにより、前記モータ13の回転力が前記シャフト10に伝達されることとなる。
【0031】
前記第1ウォームギア29は、図2〜図4、図8〜図11に示すように、ギア部と、軸部としての前記ピン33と、から構成されている。前記ギア部としての前記第1ウォームギア29の一端部には、軸部42が設けられている。前記軸部42には、連結孔43が設けられている。前記連結孔43は、2個の扇形状を合わせた形状をなす。一方、前記モータ13の前記出力軸28は、平板からなる。図8に示すように、前記モータ13の前記出力軸28を前記軸部42の前記連結孔43に挿入することにより、前記第1ウォームギア29は、前記モータ13の出力軸28に連結される。
【0032】
前記ギア部としての前記第1ウォームギア29の他端部には、円形の嵌合孔44が設けられている。前記ピン33は、製造コストが安価である単純な形状をなす。すなわち、前記ピン33は、丸棒の両端を半球形状に形成してなるものである。前記嵌合孔44には、前記ピン33が嵌合されている。前記第1ウォームギア29の前記嵌合孔44と前記ピン33との嵌合状態は、サブアッシー構造を考慮すれば、前記ピン33が前記第1ウォームギア29の前記嵌合孔44から簡単に抜けない程度の嵌合状態とする。なお、前記第1ウォームギア29の前記嵌合孔44と前記ピン33との嵌合状態は、前記の嵌合状態に限定されない。
【0033】
前記ヘリカルギア30は、図2〜図4、図12〜図14に示すように、ギア部と、軸部45と、から一体に構成されている。すなわち、前記ヘリカルギア30の両端部には、前記軸部45が段部46を介して一体に設けられている。前記ヘリカルギア30には、円形の連結孔47が設けられている。前記連結孔47のほぼ中間の内面は、非円形たとえばほぼ平行の2平面をなす。
【0034】
前記第2ウォームギア31は、図2〜図4、図13、図14に示すように、軸部48と、前記軸部48の一端部に一体に設けたギア部と、から構成されている。前記軸部48の両端面には、球の一部の球凸部がそれぞれ一体に設けられている。また、前記軸部48の他端部の外面は、非円形たとえばほぼ平行の2平面をなす。前記第2ウォームギア31の前記軸部48を前記ヘリカルギア30の前記連結孔47中に挿入することにより、前記第2ウォームギア31の前記軸部48と前記ヘリカルギア30の前記連結孔47とは、軸方向に移動可能にかつ回転不可能に連結される。
【0035】
前記プレート16は、図2、図3、図6、図7、図9〜図14に示すように、前記ギアケース11の前記収納部18の開口を閉塞するほぼ平板形状をなす。前記プレート16の一方の面(上面)には、モータ収納部49が一体に設けられている。また、前記プレート16の他方の面(下面)には、第1ウォームギア収納部50と、2枚の弾性板51とがそれぞれ一体に設けられている。
【0036】
前記プレート16の前記モータ収納部49と前記第1ウォームギア収納部50との間の仕切壁には、前記第1ウォームギア29の前記軸部42の軸受孔52が設けられている。前記軸受孔52には、前記第1ウォームギア29の前記軸部42が回転可能に軸受されている。また、前記プレート16の前記第1ウォームギア収納部50の下壁(底壁)には、前記ピン33の軸受孔53が設けられている。前記軸受孔53には、前記ピン33が回転可能に軸受されている。さらに、前記プレート16の前記2枚の弾性板51には、前記ヘリカルギア30の前記軸部45の軸受孔54がそれぞれ設けられている。前記軸受孔54には、前記ヘリカルギア30の前記軸部45が回転可能に軸受されている。
【0037】
前記プレート16には、基板取付部55が設けられている。前記基板取付部55には、前記基板27が取り付けられている。また、前記プレート16には、2本の弾性保持部56が設けられている。前記モータ13と、第1段目のギアとしての前記第1ウォームギア29および前記ピン33と、第2段目のギアとしての前記ヘリカルギア30と、軸受部材としての前記プレート16とは、サブアッシー構造からなる。
【0038】
前記固定プレート17は、図2、図6、図10、図11、図13、図14に示すように、前記プレート16と別個の部材からなる。前記固定プレート17の前記ギアケース11に対向する面には、ラジアル軸受部57が設けられている。前記固定プレート17をスクリュー34により前記ギアケース11に固定することにより、前記ラジアル軸受部57は、前記第2ウォームギア31の軸部48を前記ギアケース11と共に軸受けする。すなわち、前記ラジアル軸受部57は、前記ギアケース11と共に、前記第2ウォームギア31の軸部48のラジアル力(ラジアル方向の力)を固定する。
【0039】
図10、図11、図13、図14に示すように、前記ギアケース11には、前記プレート16の前記第1ウォームギア収納部50および前記2枚の弾性板51が収納される凹部40が設けられている。
【0040】
また、図10、図11に示すように、前記ギアケース11の前記凹部40の底部には、前記ピン33の抜け止め部58が設けられている。かつ、前記ギアケース11には、前記固定プレート17を前記スクリュー34により前記ギアケース11に固定する際に、前記スクリュー34がタッピングする孔(もしくは、前記スクリュー34がねじ込まれるねじ孔)41が設けられている。
【0041】
さらに、図13、図14に示すように、前記ギアケース11の前記凹部40の底部には、前記プレート16の前記2枚の弾性板51が差し込まれる溝部59が設けられている。かつ、前記ギアケース11には、前記第2ウォームギア31の前記軸部48の両端のスラスト力(スラスト方向の力)を受けるスラスト軸受部60が設けられている。しかも、前記ギアケース11には、前記第2ウォームギア31の軸部48のラジアル力を受けるラジアル軸受部61が設けられている。
【0042】
前記カバー12には、図10、図11に示すように、前記プレート16の前記弾性保持部56を押える押え部62が設けられている。
【0043】
以下、前記電動格納ユニット3におけるケーシングとしての前記ギアケース11および前記カバー12と、前記モータ13と、回転力伝達機構としての前記減速機構14と、軸受部材としての前記プレート16と、固定部材としての前記固定プレート17と、の組み付け方について説明する。
【0044】
まず、図9、図12に示すように、前記プレート16の前記モータ収納部49中に前記モータ13を収納する。同じく、図9に示すように、前記プレート16の前記第1ウォームギア収納部50中に前記第1ウォームギア29を収納する。かつ、前記プレート16の前記軸受孔52に前記第1ウォームギア50の前記軸部42を回転可能に軸受させる。前記モータ13の前記出力軸28を前記第1ウォームギア29の前記連結孔43に挿入して、前記モータ13の前記出力軸28と前記第1ウォームギア29とを連結する。なお、前記モータ13の前記プレート16への収納と、前記第1ウォームギア29の前記プレート16への収納および軸受とは、逆に行っても良い。また、図9に示すように、前記ピン33を前記プレート16の前記軸受孔53中に回転可能に軸受させる。かつ、前記ピン33を前記第1ウォームギア29の嵌合孔44中に嵌合する。この結果、前記第1ウォームギア29は、前記ピン33を介して前記プレート16に回転可能に軸受される。
【0045】
つぎに、図12に示すように、前記ヘリカルギア30の前記軸部45を前記プレート16の前記2枚の弾性板51の前記軸受孔54中に回転可能に軸受させる。このとき、前記ヘリカルギア30の前記軸部45の前記段部46に前記プレート16の前記2枚の弾性板51の前記軸受孔54の縁が外側から挟み込むようにして弾性当接する。前記第1ウォームギア29と前記ヘリカルギア30とを噛み合わせる。これにより、図10、図13に示すように、前記モータ13と、前記第1ウォームギア29および前記ピン33と、前記ヘリカルギア30と、軸受部材としての前記プレート16とは、サブアッシーされる。
【0046】
つづいて、図13に示すように、前記第2ウォームギア31の前記軸部48を前記ヘリカルギア30の前記連結孔47中に、回転不可能にかつ軸方向に移動可能に挿入して連結する。さらに、図10に示すように、前記プレート16の前記第1ウォームギア収納部50を前記ギアケース11の凹部40中に収納する。同じく、図13に示すように、前記プレート16の前記2枚の弾性板51を前記ギアケース11の凹部40中に収納して、かつ、前記ギアケース11の前記溝部59中に差し込む。これと同時に前記第2ウォームギア31の前記軸部48を前記ギアケース11の前記スラスト軸受部60および前記ラジアル軸受部61にそれぞれスラスト軸受させかつラジアル軸受させる。
【0047】
それから、図10、図11に示すように、前記固定プレート17を前記スクリュー34により前記ギアケース11に固定する。これにより、前記第2ウォームギア31の前記軸部48は、前記固定プレート17の前記ラジアル軸受部57と前記ギアケース11の前記ラジアル軸受部61とにラジアル軸受される。前記第2ウォームギア31の前記軸部48のラジアル力は、前記固定プレート17の前記ラジアル軸受部57と前記ギアケース11の前記ラジアル軸受部61とに固定される。また、前記ピン33が前記抜け止め部58に当接する。これにより、前記ピン33が前記プレート16から抜けるのを防止することができ、かつ、前記第1ウォームギア29の前記軸受部42が前記プレート16の前記軸受孔52から抜けるのを防止できる。
【0048】
ここで、前記シャフト10を前記ギアケース11の前記挿入孔19中に回転可能に挿入する。前記シャフト10に前記クラッチ機構15の前記ワッシャー38、前記クラッチホルダ35、前記クラッチギア32、前記スプリング36、前記プッシュナット37を組み付ける。
【0049】
そして、図10、図13に示すように、前記カバー12を前記ギアケース11の前記収納部18の開口縁の外側に嵌合固定する。かつ、前記カバー12の前記押え部62を前記プレート16の前記弾性保持部56に当接させる。これにより、前記第1ウォームギア29および前記ピン33および前記ヘリカルギア30をサブアッシーする前記プレート16は、前記ギアケース11および前記カバー12に弾性保持される。
【0050】
以上から、図11、図14に示すように、前記電動格納ユニット3の前記ギアケース11および前記カバー12と、前記モータ13と、前記減速機構14と、前記プレート16と、前記固定プレート17と、の組み付けが完了する。さらに、図3に示すように、前記電動格納ユニット3の前記シャフトホルダ9と、前記シャフト10と、前記クラッチ機構15と、の組付が完了して、前記電動格納ユニット3が構成される。
【0051】
前記電動格納ユニット3の前記ギアケース11を前記ミラーアセンブリ2の前記取付ブラケット6に取り付ける。また、前記電動格納ユニット3の前記シャフトホルダ9を前記ベース4に固定する。これにより、前記電動格納式ドアミラー装置1が構成される。さらに、前記ベース4を自動車の左右のドアに固定することにより、前記電動格納式ドアミラー装置1が自動車の左右のドアにそれぞれ装備される。
【0052】
この実施例における電動格納式ドアミラー装置1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
【0053】
まず、自動車の室内のスイッチ(図示せず)を操作してモータ13を駆動させる。すると、モータ13の回転力は、出力軸28、減速機構14を介してシャフト10に固定されたクラッチギア32伝達される。この時クラッチギア32は、シャフト10に対して回転不能に固定されているために、減速機構14の第2ウォームギア31がクラッチギア32を中心として回転する。この回転により電動格納ユニット3を内蔵したミラーアセンブリ2がシャフト10を中心として回転される。この回転に伴って、図1に示すように、ミラーアセンブリ2を使用位置Cと格納位置Bとの間で回転させることができる。また、ミラーアセンブリ2が使用位置C、格納位置Bに達したところで、スイッチ回路のスイッチ作動によりモータ13への通電が遮断され、ミラーアセンブリ2が所定の使用位置C、格納位置Bに停止する。
【0054】
つぎに、ミラーアセンブリ2に前方側からまたは後方側から荷重がかかると、クラッチギア32がスプリング31の押圧力に抗して回転し、クラッチギア32とクラッチホルダ30の凹凸の噛み合いが解除される。これにより、クラッチ機構15のクラッチが解除されて、ミラーアセンブリ2が緩衝のために、使用位置Cと格納位置Bとの間、また、使用位置Cと前方傾倒位置Aとの間を回転する。
【0055】
この実施例における電動格納式ドアミラー装置1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
【0056】
この実施例における電動格納式ドアミラー装置1は、回転力伝達機構の1段目のギアの両端部の軸部、すなわち、第1ウォームギア29の一端の軸部42とピン33とが単一の軸受部材であるプレート16の2個の軸受孔52、53にそれぞれ軸受されているので、第1ウォームギア29の回転中心軸の軸出しが正確に行われ、その結果、第1ウォームギア29の回転ブレや傾きなどを確実に防止することができる。これにより、この実施例における電動格納式ドアミラー装置1は、作動音が小さくなって商品価値が向上され、かつ、モータ13の出力軸28に連結されていて高速回転する1段目のギアすなわち第1ウォームギア29の耐久性能が向上される。
【0057】
しかも、この実施例における電動格納式ドアミラー装置1は、第1ウォームギア29の一端の軸部42をプレート16の軸受孔52に挿入し、かつ、ピン33をプレート16の軸受孔53および第1ウォームギア29の嵌合孔44に挿入することにより、第1ウォームギア29の一端の軸部42とピン33とを単一部材のプレート16の2個の軸受孔52、53にそれぞれ軸受することができる。このために、この実施例における電動格納式ドアミラー装置1は、第1ウォームギア29をプレート16に組み付ける作業性が向上する。
【0058】
その上、この実施例における電動格納式ドアミラー装置1は、第1ウォームギア29をモータ13の出力軸28に直接連結するので、第1ウォームギア29とモータ13とを連結するジョイントなどが不要となり、その分、部品点数を軽減することができ、かつ、製造コストを安価にすることができる。
【0059】
また、この実施例における電動格納式ドアミラー装置1は、第1ウォームギア29とその第1ウォームギア29に噛み合うヘリカルギア30とが単一部材のプレート16にそれぞれ軸受されているので、第1ウォームギア29の回転中心軸の軸出しとヘリカルギア30の回転中心軸の軸出しとが正確に行われる。その結果、この実施例における電動格納式ドアミラー装置1は、第1ウォームギア29の回転中心軸とヘリカルギア30の回転中心軸との相対関係を正確にすることができるので、第1ウォームギア29とヘリカルギア30との回転ブレや傾きなどを確実に防止することができ、かつ、第1ウォームギア29とヘリカルギア30との軸間ピッチが安定する。これにより、この実施例における電動格納式ドアミラー装置1は、作動音が小さくなって商品価値が向上され、かつ、モータ13の出力軸28に連結されていて高速回転する第1ウォームギア29の耐久性能が向上される。
【0060】
さらに、この実施例における電動格納式ドアミラー装置1は、モータ13と、第1ウォームギア29およびピン33と、ヘリカルギア30と、プレート16とが、サブアッシー構造からなるので、モータ13と回転力伝達機構の減速機構14とプレート16とを組み付ける作業性が向上する。しかも、サブアッシーされたモータ13および第1ウォームギア29およびヘリカルギア30およびプレート16をギアケース11およびカバー12や回転力伝達機構の減速機構14のクラッチギア32やクラッチ機構15などの他の部品に組み付ける作業性も向上する。
【0061】
特に、この実施例における電動格納式ドアミラー装置1は、モータ13の出力軸28に連結されている第1ウォームギア29およびヘリカルギア30を回転可能に軸受けするプレート16と、クラッチギア32に噛み合う第2ウォームギア31のラジアル力を固定する固定プレート17と、が別個の部材から構成されている。このために、この実施例における電動格納式ドアミラー装置1は、クラッチギア32に噛み合う第2ウォームギア31のラジアル力が第1ウォームギア29およびヘリカルギア30のプレート16に影響を与えることがない。たとえば、固定プレート17が第2ウォームギア31のラジアル力によりずれたり動いたり変形したりしても、固定プレート17のずれや動きや変形などが別個の部材のプレート16に伝達されないので、第1ウォームギア29およびヘリカルギア30に影響を及ぼすようなことがない。これにより、この実施例における電動格納式ドアミラー装置1は、第1ウォームギア29およびヘリカルギア30やクラッチギア32に噛み合う第2ウォームギア31などがスムーズにかつ確実に回転することができる。この結果、この実施例における電動格納式ドアミラー装置1は、作動音を静かにすることができ、ギアの噛み合いがずれないのでギアの強度の低下はなく、品質や商品性が向上する。すなわち、ギアの強度においては高い強度を必要とせずその分製造コストを安価にすることができ、さらに、ギアの耐久性能を向上させることができる。
【0062】
また、この実施例における電動格納式ドアミラー装置1は、第1ウォームギア29およびヘリカルギア30のプレート16が第2ウォームギア31のラジアル力の影響を受けないので、そのプレート16をスクリューなどによりギアケース11に固定する必要がない。その分、部品点数を軽減することができ、製造コストを安価にすることができ、かつ、組付作業が向上する。しかも、この実施例における電動格納式ドアミラー装置1は、プレート16をギアケース11およびカバー12に弾性保持させるものであるから、プレート16をギアケース11に固定しなくても、プレート16のガタやガタ音を防止することができる。その上、第2ウォームギア31の偏心などにより第2ウォームギア31の動きがヘリカルギア30に伝達されても、プレート16は、ギアケース11およびカバー12に弾性保持されているので、第2ウォームギア31の動きに追従することができる。このために、第1ウォームギア29とヘリカルギア30との軸間や噛み合いに第2ウォームギア31の動きの影響を及ぼすようなことがない。
【0063】
さらに、この実施例における電動格納式ドアミラー装置1は、固定プレート17とプレート16とが別個の部材からなるので、固定プレート17としては第2ウォームギア31のラジアル力を固定できる程度の大きさの部品、すなわち、小さい部品で十分である。このために、固定プレート17をプレート16と別個にしたことによる問題は特にない。
【0064】
なお、上記の実施例においては、電動格納式のドアミラー装置について説明するものである。ところが、この発明においては、電動格納式のドアミラー装置以外の車両用アウトサイドミラー装置にも適用できる。たとえば、車両用フェンダミラー装置などの車両用アウトサイドミラー装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】この発明にかかる車両用アウトサイドミラー装置の実施例を示し、一部を破断した平面図である。
【図2】同じく、電動格納ユニットを示す分解斜視図である。
【図3】同じく、電動格納ユニットを示す縦断面図(垂直断面図)である。
【図4】同じく、電動格納ユニットを示す横断面図(水平断面図)である。
【図5】同じく、電動格納ユニットのギアケースを示す底面図である。
【図6】同じく、電動格納ユニットのカバーを取り除いた状態を示す平面図である。
【図7】同じく、軸受部材としてのプレートを示す下から見た斜視図である。
【図8】同じく、モータの出力軸を第1ウォームギアの連結孔に挿入連結する状態を示す斜視図である。
【図9】同じく、プレートにモータや第1ウォームギアやピンを組み付ける状態を示す説明図である。
【図10】同じく、サブアッシーされたプレートおよびモータおよび第1ウォームギアおよびピンをギアケースに組み付ける状態と、固定プレートをギアケースに固定する状態と、を示す説明図である。
【図11】同じく、サブアッシーされたプレートおよびモータおよび第1ウォームギアおよびピンと固定プレートとをギアケースおよびカバー内の収納部に収納された状態を示す説明図である。
【図12】同じく、プレートにモータやヘリカルギアを組み付ける状態を示す説明図である。
【図13】同じく、サブアッシーされたプレートおよびモータおよびヘリカルギアをギアケースに組み付ける状態と、ヘリカルギアに第2ウォームギアを連結する状態と、固定プレートをギアケースに固定する状態と、を示す説明図である。
【図14】同じく、サブアッシーされたプレートおよびモータおよびヘリカルギアと第2ウォームギアと固定プレートとをギアケースおよびカバー内の収納部に収納された状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0066】
1 電動格納式ドアミラー装置(車両用アウトサイドミラー装置)
2 ミラーアセンブリ
3 電動格納ユニット
4 ベース(ミラーベース)
5 ミラーハウジング
6 取付ブラケット
7 パワーユニット
8 ミラー(ミラーユニット)
9 シャフトホルダ
10 シャフト
11 ギアケース(ケーシング)
12 カバー(ケーシング)
13 モータ
14 減速機構(回転力伝達機構)
15 クラッチ機構(回転力伝達機構)
16 プレート(軸受部材)
17 固定プレート(固定部材)
18 収納部
19 挿入孔
20 ガイド凸部
21 ストッパ凸部
22 ストッパ面
23 ガイド溝
24 幅広のガイド溝
25 ストッパ面
26 ハーネス挿通筒部
27 基板
28 出力軸
29 第1ウォームギア
30 ヘリカルギア
31 第2ウォームギア
32 クラッチギア
33 ピン
34 スクリュー
35 クラッチホルダ
36 スプリング
37 プッシュナット
38 ワッシャー
39 挿入孔
40 凹部
41 孔
42 軸部
43 連結孔
44 嵌合孔
45 軸部
46 段部
47 連結孔
48 軸部
49 モータ収納部
50 第1ウォームギア収納部
51 弾性板
52 軸受孔
53 軸受孔
54 軸受孔
55 基板取付部
56 弾性保持部
57 ラジアル軸受部
58 抜け止め部
59 溝部
60 スラスト軸受部
61 ラジアル軸受部
62 押え部
A 前方傾倒位置
B 収納位置
C 使用位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミラーアセンブリが電動格納ユニットおよびベースを介して車体に回転可能に取り付けられる車両用アウトサイドミラー装置において、
前記電動格納ユニットは、
前記ベースに固定されるシャフトホルダと、
前記シャフトホルダに設けられているシャフトと、
前記シャフトに回転可能に取り付けられており、前記ミラーアセンブリが取り付けられるケーシングと、
前記ケーシング内に収納されており、前記ミラーアセンブリを前記シャフトに対して回転させるモータおよび回転力伝達機構と、
前記モータの出力軸に連結されている前記回転力伝達機構の第1段目のギアを回転可能に軸受けする軸受部材と、
を備え、
前記第1段目のギアは、ギア部と、ピンと、から構成されており、前記ギア部の一端部には、軸部が設けられており、かつ、前記ギア部の他端部には、嵌合孔が設けられており、前記嵌合孔には、前記ピンが嵌合されており、
前記軸受部材には、2個の軸受孔が設けられており、前記2個の軸受孔には、前記ギア部の前記軸部と前記ピンとがそれぞれ軸受されており、
前記ケーシングには、前記ピンの抜け止め部が設けられている、
ことを特徴とする車両用アウトサイドミラー装置。
【請求項2】
前記回転力伝達機構は、前記第1段目のギアと、前記第1段目のギアに噛み合う第2段目のギアと、を備え、
前記第2段目のギアの両端部には、軸部がそれぞれ設けられており、前記軸受部材には、2枚の弾性板がそれぞれ設けられており、前記2枚の弾性板には、軸受孔がそれぞれ設けられており、前記2枚の弾性板の前記軸受孔には、前記第2段目のギアの前記軸部がそれぞれ回転可能に軸受されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用アウトサイドミラー装置。
【請求項3】
前記モータと、前記第1段目のギアの前記ギア部および前記ピンと、前記第2段目のギアと、前記軸受部材とは、サブアッシー構造からなる、
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用アウトサイドミラー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−87707(P2008−87707A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−273094(P2006−273094)
【出願日】平成18年10月4日(2006.10.4)
【出願人】(000000136)市光工業株式会社 (774)
【Fターム(参考)】