説明

車両用ルームランプ

【課題】非点灯の状態においても見栄えが良く、且つ十分な明るさの白色光を照射することができる車両用ルームランプを提供する。
【解決手段】車両用ルームランプ1は、車両の前後方向に延びる中空筒状の光源収納部11と、光源収納部11の前端11aから該車両の前後方向に延設された空間部12aを有する照射部12とを有するボディ10を備える。また、光源収納部11の後端11bには、光源バルブ20および第1リフレクタ30が取り付けられ、光源バルブ20の前方に、光源ルブ20からの光を透過させて白色光に変換する色変換フィルタ40が配置されている。また、照射部12は、底面12bが車室に向けて配置され、その底面12bにアウタレンズ50が取り付けられ、さらに、その内筒面には、色変換フィルタ40を介して照射される白色光をアウタレンズ50に向ける第2リフレクタ60が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ルームランプに関し、例えば、自動車の車室の天井部に取り付けられ、車室に白色光を照射する車両用ルームランプに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、自動車の車室を照明する車両用ルームランプ(車両用照明装置)の中には、白色の光(白色光)で車室を照明するタイプのものが利用されている。
ここで、従来から知られている、白色光で車室内を照明する車両用ルームランプについて図6を用いて説明する。
図6は、従来技術による車両用ルームランプの断面を示した模式図であり、図6(a)は、車両用ルームランプが点灯している状態を示し、図6(b)は、車両用ルームランプが消灯している状態を示している。
【0003】
図示するように、車両用ルームランプ100は、光源バルブ(白熱電球)120と、光源バルブ120を保持する略椀状のボディ130と、光源バルブ120の前方に配置され、ボディ130の先端部に取り付けられたアウタレンズ140とを備えている。また、光源バルブ120とアウタレンズ140との間に光学フィルタ(青系の色変換フィルタ)であるインナレンズ(補色レンズ)150が配置されている。
また、インナレンズ(補色レンズ)150には、白熱電球である光源バルブ120の電球色(色温度が2500K〜3000K程度のオレンジ系の電球色)に対し補色の関係を持つ色成分(青色系成分)が含まれ、光源バルブ120からの光を透過させることにより、前記電球色(オレンジ系の電球色)の光を白色光(色温度が3200K〜5000K程度の光)に変化させるように形成されている。
【0004】
上記構成により、図6(a)に示すように、車両用ルームランプ100の光源バルブ120を点灯すると、光源バルブ120から出射された電球色(オレンジ系の電球色)の光L10が、インナレンズ(補色レンズ)150を透過して白色光L20に変換され、その白色光L20がアウタレンズ140を通って、車室内に照射される。
なお、上記のように、光学フィルタ部材であるインナレンズ(補色レンズ)150により、光源バルブ120から出射された電球色の光を変換して照射する車両用照明装置の構成は、例えば、特許文献1に開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2003−59314号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来技術の車両用ルームランプは、以下に示す技術的課題を有している。
具体的には、図6(b)に示すように、従来技術の車両用ルームランプ100の構造では、光源バルブ120を消灯している状態(非点灯の状態)において、アウタレンズ140超しにインナレンズ150や光源バルブ120が見えてしまう(透明なアウタレンズ140から青色系のインナレンズ150や光源バルブ120が見えてしまう)。
すなわち、従来技術の車両用ルームランプ100は、白熱電球である光源バルブ120を用いて車室内に白色光を照射することができるが、光源バルブ120を消灯している際に、外観上の見栄えが悪くなるという技術的課題を有していた。
【0007】
また、従来技術の車両用ルームランプ100は、光源バルブ120からの光がインナレンズ(補色レンズ)150を透過する際に、光量が落ちるため、ユーザが所望する明るさの白色光を照射することが出来なかった。
また、車両用ルームランプ100は、図6に示すように、略椀状のボディ130の軸芯線の上に一直線になるように、光源バルブ120、インナレンズ150、およびアウタレンズ140が配置されているため、その構造上、所定の高さ寸法(図示するH寸法)が必要になる。その結果、車両用ルームランプ100は、高さ寸法に制限がある車両に搭載することができないという技術的課題も有している。
なお、最近では、白色光を照射するLED(以下、「白色LED」という)も開発されているが、白色LEDは、光源バルブと比べて高価であるため、車両用にルームランプのコストアップを招いてしまう。
【0008】
本発明は、上記技術的課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、非点灯の状態においても見栄えが良く、且つ十分な明るさの白色光を照射することができる車両用ルームランプを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための本発明は、車両の車室の天井部に設置される車両用ルームランプであって、空間部が形成された半ドーム状の照射部と、該照射部の後端部から車両の前後方向に延設され、且つ該空間部と連通する開口が形成された中空筒状の光源収納部とを有するボディを備え、前記光源収納部は、その端部に、車両の前後方向と平行に配置され、前記開口に向けて電球色の光を照射する光源バルブと、該光源バルブの周囲を覆い該光源バルブからの光を反射させる第1リフレクタとが取り付けられ、且つ前記光源バルブの前方に、前記光源バルブからの光を透過させて白色光に変換する色変換フィルタが配置され、前記照射部は、底面が車室に向けて配置されており、該底面には、前記空間部に連通する開口部が形成されていると共に、該開口部が透光性を有するアウタレンズで塞がれ、さらに、該照射部の内周面には、前記色変換フィルタを介して照射される白色光を前記アウタレンズに向けて反射させる第2リフレクタが設けられていることを特徴とする。
【0010】
このように、本発明では、車両用ルームランプのボディに、空間部が形成された半ドーム状の照射部と、該照射部の後端部から車両の前後方向に延設され、且つ該空間部と連通する開口が形成された中空筒状の光源収納部とを備えた構成を採用している。
また、本発明の車両用ルームランプは、車室に白色光を照射するアウタレンズを設けた照射部に、光源バルブおよび色変換フィルタが収納されておらず、光源バルブおよび色変換フィルタは、照射部の端部から車両の前後方向に延設された光源収納部に収納されている。
そのため、本発明によれば、非点灯の状態において、ユーザが天井部に取り付けられたルームランプを見ても、アウタレンズ越しに光源バルブや色変換フィルタが見えることがない。
【0011】
また、本発明では、光源バルブの周囲を覆う第1リフレクタを設けることにより、光源バルブからの直接光だけでなく、第1リフレクタからの反射光も照射するようにして光量を上げている。その結果、上述した従来技術のものと比べて、車室に明るい光を照射することができる。
【0012】
また、前記ボディの光源収納部には、前記光源バルブと前記色変換フィルタとの間に、透光性を有する材質で形成された中空薄型の箱状に形成され、該中空の内部に液体が充填された透光部材が配置されていることが望ましい。
上記構成によれば、車両の振動により透光部材に充填された液体が揺れるため、光源バルブを点灯させた場合、車室内に、アウタレンズから水の波紋の様な模様を映した白色光を照射させることができる。
【0013】
また、前記ボディの光源収納部には、前記光源バルブと前記色変換フィルタとの間に、画像入りのレンズが配置されていることが望ましい。
このように構成することにより、アウタレンズから模様(例えば、キャラクタ模様)を映した白色光を照射することができるようになる。
【発明の効果】
【0014】
このように、本発明によれば、非点灯の状態においても見栄えが良く、且つ十分な明るさの白色光を照射することができる車両用ルームランプを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態の車両用ルームランプについて図1〜図3に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態の車両用ルームランプの断面を示した模式図である。また、図2は、本発明の実施形態の車両用ルームランプを上面から見た模式図である。
また、図3は、本発明の実施形態の車両用ルームランプが消灯されている状態におけるユーザからの目線を模式的に示した図である。
なお、図中の「FR」は、車両の前方を示し、「UP」は、車両の上方を示している。
【0016】
図示するように、車両用ルームランプ1は、車両の車室の天井部Rに取り付けられ、点灯状態にすると、車室に向けられたアウタレンズ50から白色光を照射するようになされている。
具体的には、車両用ルームランプ1は、車室の天井部Rに取り付けられるボディ10と、電球色(色温度が2500K〜3000K程度のオレンジ系の色)の光を照射する光源バルブ(白色電球)20と、光源バルブ20の周囲を覆う第1リフレクタ30と、光源バルブ20の前方に配置された色変換フィルタ(補色レンズ)40と、車室に向けて配置されたアウタレンズ50と、色変換フィルタを透過した光をアウタレンズ50に向けて反射させる第2リフレクタ60とを備えている。
なお、光源バルブ20、第1リフレクタ30、色変換フィルタ40、アウタレンズ50、および第2リフレクタ60は、ボディ10に収納され取り付けられている。
【0017】
また、色変換フィルタ40は、図6に示した従来技術のものと同様、光源バルブ20の電球色(色温度が2500K〜3000K程度のオレンジ系の電球色)に対し補色の関係を持つ色成分(青色系成分)が含まれる青系色変換フィルタであり、光源バルブ20からの光を透過させることにより、前記電球色を白色光に変換させるようになされている。
また、光源バルブ20には、光源バルブ20に電力を供給すると共に、点灯および消灯を制御する制御回路(図示せず)が接続されている。また、前記制御回路には、光源バルブ20を点灯および消灯させるためのスイッチ(図示せず)が接続されている。
【0018】
また、図1および図2に示すように、ボディ10は、車両の上下方向(図1に示すZ方向)に比べて、該車両の前後方向(図1に示すX方向)に長い薄型に形成されている。
より具体的には、ボティ10は、空間部12aが形成された半ドーム状の照射部12と、照射部12の後端部12cから車両の前後方向(X方向)に延設され、且つ該空間部12と連通する開口11aが形成された中空筒状の光源収納部11とを備えている。
【0019】
また、ボディ10を構成する光源収納部11の端部11bには、車両の前後方向(X方向)と平行する向きに配置され、電球色の光L1を照射する光源バルブ20が取り付けられている。また、光源収納部11の端部11bには、光源バルブ20の周囲を覆い光源バルブ20からの光L1を開口11aに向けて反射させる第1リフレクタ30が取り付けられている。
この構成により、光源バルブ20からの電球色の光L1が、効率よく、前記開口11aに向けて照射される。
【0020】
また、光源収納部11の端部11b側であって、且つ光源バルブ20の前方に、光源バルブ20からの光L1および第1リフレクタ30からの反射光L1を透過させて白色光L2に変換する色変換フィルタ40が配置されている。
この構成により、光源バルブ20からの光L1および第1リフレクタ30からの反射光L1が色変換フィルタ40を透過することにより白色光L2に変換され、その白色光L2が、開口11aを介して照射部12の空間部12aに照射される。
【0021】
また、図1に示すように、ボディ10を構成する照射部12は、底面12bが車室に向けて配置されており、該底面12bには、空間部12aに連通する開口12b1が形成されている共に、その開口12b1が透光性を有するアウタレンズ50で塞がれている。
また、照射部12の内周面側には、色変換フィルタ40を介して、照射される白色光L2(車両の前後方向(X方向)に略平行な光)をアウタレンズ50に向けて反射させる略椀状の第2リフレクタ60が設けられている。
なお、ボディ10のうち光源収納部11は、車室の天井部Rの内側に収納される。また、ボディ10のうち照射部12は、その底面部12bが天井部Rの開口R1に嵌合されるようになされている。これにより、車室のユーザからは、照射部12の底面部12bおよび底面部12bの開口12b1を塞ぐアウタレンズ50だけが見えるようになる。
【0022】
上記の構成により、光源バルブ20を点灯させると、光源バルブ20からの光L1が色変換フィルタ40を透過して白色光L2に変換され、第2リフレクタ60に照射される。そして、前記色変換フィルタ40を介して照射される白色光L2(車両の前後方向(X方向)に略平行な光)は、第2リフレクタ60により、アウタレンズ50に向けて照射され、アウタレンズ50から白色光L2が車室内に照射される。
なお、図示する例では、照射部12は、上方から下方に向けて拡がる略半ドーム状になされているが、あくまでもこれは例示である。
【0023】
以上説明したように、本実施形態の車両用ルームランプ1は、車両の前後方向(X方向)に向けて、光源バルブ20、第1リフレクタ30、および色変換フィルタ40が配置され(横向きに配置され)、アウタレンズ50が車両の上下方向(Z方向)に向けて配置している。
そして、上記横向きに配置された色変換フィルタ40からの白色光L2(X方向と略平行に進む白色光L2)は、第2リフレクタ60で反射されることにより上下方向(Z方向)に方向を変えてアウタレンズ50に照射されるように構成されている。
すなわち、本実施形態は、図6に示した従来技術の車両用ルームランプ100のように、ボディ130の軸芯線の上に一直線になるように、光源バルブ120、インナレンズ150、およびアウタレンズ140が配置されたものではないため、車両の上下方向(Z方向)の高さ寸法Hを小さくなすことが可能になる。
【0024】
また、本実施形態の車両用ルームランプは、図1に示すように、ボディ10の照射部12の底面12bと、底面12bに取り付けられたアウタレンズ50以外は、車室の天井部Rの内側に収納されている。
また、照射部12には、第2リフレクタ60が取り付けられているだけで、光源バルブ20や色変換フィルタ40は、照射部12の一端部から車両の前後方向(X方向)に延びる光源収納部11の端部11bに取り付けられている。
そのため、図3に示すように、車両用ルームランプ1を消灯している状態(非点灯状態)において、ユーザが天井部Rに取り付けられているアウタレンズ50を見ても、ユーザの目線に、光源バルブ20および色変換フィルタ40が入ることがない。
【0025】
また、本実施形態では、色変換フィルタ40をアウタレンズ50の近傍ではなく、光源バルブ20の近傍に配置するようにしている。すなわち、本実施形態では、アウタレンズ50に向けて白色光を反射させる第2リフレクタ60よりも上流側に、色変換フィルタ40を配置するようにしている。これは、光源バルブ20からの光の照射面積が広がらない位置に色変換フィルタ40を配置することにより、色変換フィルタ40を小型化させてコストの抑制を図るためである。
また、本実施形態によれば、光源バルブ20の周囲を覆う第1リフレクタ30を設けることにより、光源バルブ20からの直接光だけでなく、第1リフレクタ30からの反射光も利用するようにして光量を上げている。これにより、本実施形態によれば、上述した従来技術のもの(図6参照)と比べて、明るい白色光を照射することが可能になる。
【0026】
このように、本実施形態によれば、非点灯の状態においても見栄えが良く、且つ十分な明るさの白色光を照射することができる車両用ルームランプを提供することができる。
また、本実施形態の車両用ルームランプ1は、高価な白色LEDを用いることなく、光源バルブ20により白色光を照射するように構成されているため、コストアップを招くことなく、白色光を照射する車両用ルームランプを提供することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
【0027】
例えば、上述した実施形態を図4に示す第1変形例や図5に示す第2変形例のように構成してもよい。
図4は、本発明の実施形態の第1変形例の車両用ルームランプの断面を示した模式図である。また、図5は、本発明の実施形態の第2変形例の車両用ルームランプの断面を示した模式図である。
なお、第1変形例および第2変形例は、いずれも、上述した実施形態の車両用ルームランプに部品を追加したものであり、それ以外は、上述した実施形態と同じである。そのため、以下においては、上述した実施形態と同じ構成には同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0028】
先ず、図4に示す第1変形例を説明する。
図示する第1変形例の車両用ルームランプ2は、上述した実施形態の車両用ルームランプ1に、水が充填された透光部材70を追加したものである。
具体的には、車両用ルームランプ2は、ボディ10を構成する光源収納部11の内部の光源バルブ20と色変換フィルタ40との間に、透光部材70が取り付けられている。この透光部材70は、透光性を有する材質(ガラス、透明な樹脂等)で形成された中空薄型の箱状になされ、その中空状の内部に液体(水等)が充填されている。
上記構成により、車室の天井部Rに取り付けられた車両用ルームランプ2は、車両の振動により、透光部材70に充填された液体が揺れるため、光源バルブ20を点灯させた場合に、車室内に液体の波紋を映した白色光を照射させることができる。
【0029】
次に、図5に示す第2変形例を説明する。
図示する第2変形例の車両用ルームランプ3は、上述した実施形態の車両用ルームランプ1に、画像入りのレンズ80を追加したものである。
具体的には、車両用ルームランプ3は、ボディ10を構成する光源収納部11の内部の光源バルブ20と色変換フィルタ40との間に、画像入りのレンズ80が取り付けられている。なお、図示する例では、画像入りレンズ80の画像がキャラクタ画像になされているがあくまでもこれは一例に過ぎない。当該画像は、どのようなものであってもよい。
そして、上記の構成により、車室の天井部に取り付けられた車両用ルームランプ3は、光源バルブ20を点灯させることにより、車室内に、アウタレンズ50から模様(図示する例ではキャラクタ模様)を映した白色光を照射することができる。
【0030】
また、例えば、上述した第1変形例において、透光部材70が、光源収納部11に着脱自在に取り付けられるように構成されていてもよい。
また、例えば、上述した第2変形例において、画像入りレンズ80が、光源収納部11に着脱自在に取り付けられるように構成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施形態の車両用ルームランプの断面を示した模式図である。
【図2】本発明の実施形態の車両用ルームランプを上面から見た模式図である。
【図3】本発明の実施形態の車両用ルームランプが消灯されている状態におけるユーザからの目線を模式的に示した図である。
【図4】本発明の実施形態の第1変形例の車両用ルームランプの断面を示した模式図である。
【図5】本発明の実施形態の第2変形例の車両用ルームランプの断面を示した模式図である。
【図6】従来技術による車両用ルームランプの断面を示した模式図である。
【符号の説明】
【0032】
1 車両用ルームランプ
2 車両用ルームランプ
3 車両用ルームランプ
10 ボディ
11 光源収納部(ボディ)
11a 開口((ボディ(光源収納部))
11b 端部((ボディ(光源収納部))
12 照射部(ボディ)
12a 空間部((ボディ(照射部))
12b 底面部((ボディ(照射部))
12c 後端部((ボディ(照射部))
30 第1リフレクタ
40 色変換フィルタ(補色レンズ)
50 アウタレンズ
60 第2リフレクタ
70 透光部材
80 画像入りレンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の車室の天井部に設置される車両用ルームランプであって、
空間部が形成された半ドーム状の照射部と、該照射部の後端部から車両の前後方向に延設され、且つ該空間部と連通する開口が形成された中空筒状の光源収納部とを有するボディを備え、
前記光源収納部は、その端部に、車両の前後方向と平行に配置され、前記開口に向けて電球色の光を照射する光源バルブと、該光源バルブの周囲を覆い該光源バルブからの光を反射させる第1リフレクタとが取り付けられ、且つ前記光源バルブの前方に、前記光源バルブからの光を透過させて白色光に変換する色変換フィルタが配置され、
前記照射部は、底面が車室に向けて配置されており、該底面には、前記空間部に連通する開口部が形成されていると共に、該開口部が透光性を有するアウタレンズで塞がれ、さらに、該照射部の内周面には、前記色変換フィルタを介して照射される白色光を前記アウタレンズに向けて反射させる第2リフレクタが設けられていることを特徴とする車両用ルームランプ。
【請求項2】
前記ボディの光源収納部には、前記光源バルブと前記色変換フィルタとの間に、透光性を有する材質で形成された中空薄型の箱状に形成され、該中空の内部に液体が充填された透光部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ルームランプ。
【請求項3】
前記ボディの光源収納部には、前記光源バルブと前記色変換フィルタとの間に、画像入りのレンズが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ルームランプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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