説明

車両用ワイパーコネクタ

【課題】本発明は、車両用ワイパーコネクタに関する。
【解決手段】本発明の実施例によれば、両側面に形成された一つ以上の結合部330、331、340、341を用いて、前記ワイパーアームの係止突起を収容して結合する本体部320、321、及び前記本体部320、321に結合する前記ワイパーアームの前後方又は上下の動きを拘束するための蓋部310、311とを備える。前記本体部320、321は、下部面に設けられて前記ワイパーブレード10の中央部に形成された嵌合溝222、220に嵌合する嵌合爪350、351を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイパーブレードとワイパーアームを連結させるための車両用ワイパーコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ワイパーブレードは、自動車の運行中に異物質や雪又は雨を除去してドライバーの前方視界が妨害されるのを予防するためのものであって、ワイパーアームによって連結されたリンク装置をモーターが駆動することにより、扇状に反復的な往復運動をする。
【0003】
従来のワイパーブレードはトーナメント型であって、金属材のレバーを連結してなるレバー組立体を備える。前記レバー組立体は、バッキングプレートが設けられたワイパーストリップを複数個のトーナメントレバーがワイパーストリップを屈曲させて、自動車ガラスの曲率に追従するようになっている。
【0004】
このようなワイパーブレードは、自動車の高速走行時にガラス面に作用する空気の圧力によってワイパーブレードが浮き上がったり(lifting)、ガタツキ(chattering)が発生する問題点があった。
【0005】
また、従来のワイパーブレードは、車種別に互いに異なる規格と形状を有する多様な形態のワイパー駆動アームを収容することができるように、前記駆動アームに対応する形態の専用製品として市販されている。
【0006】
すなわち、従来の車両用駆動アームは、大きく、係止構造を有する「U」字形クリップタイプ、プラグ形態で差し込むバヨネット(bayonet)タイプ、側部に突起を形成してこの突起による嵌合構造を取るピン(Pin)タイプと、ボシュ社(Bosch社)で開発されたものであって、ワイパー装置の側部で嵌合する方式のサイドホール(side hole)タイプ、及びワイパー装置の上部側から覆う構造で結合する方式のトップロック(Top Lock)タイプ等に区分されるが、これらの様々な種類の駆動アームは、その形態や大きさが互いに異なって、専用のワイパー装置にしか使用できないという制約があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国公開特許10−2010−0064983(2010.6.15 公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、ワイパーブレードに一つ以上のワイパーアームを連結するための車両用ワイパーコネクタを提供するためのものである。
【0009】
本発明の目的は、ワイピング時にワイパーアームがワイパーブレードから分離するのを防止することができる車両用ワイパーコネクタを提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による車両用ワイパーコネクタは、ワイパーアームをワイパーブレード10に結合させる車両用ワイパーコネクタ300、301において、両側面に形成された一つ以上の結合部330、331、340、341を用いて、前記ワイパーアームの係止突起を収容して結合する本体部320、321、及び前記本体部320、321に結合する前記ワイパーアームの前後方又は上下の動きを拘束するための蓋部310、311を備える。前記本体部320、321は、下部面に設けられて前記ワイパーブレード10の中央部に形成された嵌合溝222、220に嵌合する嵌合爪350を備える。
【0011】
本発明の実施例によれば、前記蓋部310は、側面に少なくとも一つの係止溝363が形成され、前記本体部320は、前記少なくとも一つの係止溝363と結合するために外部に突出した少なくとも一つの弾性係止片362を備える。
【0012】
本発明の実施例によると、前記本体部320は、前記蓋部310の直線の動きをガイドするガイド部361をさらに備える。
【0013】
本発明の実施例によると、前記本体部320は側面に結合溝364を備え、前記蓋部310の内側に設けられた一対の結合突起365は、前記結合溝364に結合して前記蓋部310の前後方の動きをガイドし、回転動の回転軸となる。
【0014】
本発明の実施例によると、前記本体部320は、下部面にワイパー一対のスリット溝354を備える。
【0015】
本発明の実施例によると、上面と両側面に接触しながら前記蓋部310、311側に延びるタップが形成されたワイパーアーム(ta)が連結されるか、又は、上面と両側面に接触するキャップが備えられたワイパーアーム(ca)が選択的に連結される。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、ワイパーブレードに一つ以上のワイパーアームを連結させるための車両用ワイパーコネクタを提供することができる。
【0017】
本発明によると、ワイピング時にワイパーアームがワイパーブレードから分離することを防止することができる車両用ワイパーコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1a】本発明によるワイパーブレードの全体構成を示す正面図。
【図1b】本発明によるワイパーブレードの全体構成を示す斜視図。
【図2a】本発明によるアダプター部が形成されたワイパーブレードの全体構成を示す正面図。
【図2b】本発明によるアダプター部が形成されたワイパーブレードの全体構成を示す斜視図。
【図3a】本発明によるワイパーストリップの一端を示す斜視図。
【図3b】本発明によるワイパーストリップの他端を示す斜視図。
【図4】本発明によるワイパーブレードのカバー部とレバー組立体を示す正面分解図。
【図5】本発明によるワイパーブレードのカバー部とレバー組立体とを分離して示す斜視図。
【図6】本発明によるワイパーブレードのカバー部とレバー組立体の透視図。
【図7a】図6のVCに対する軸方向の断面図。
【図7b】図6のVBに対する軸方向の断面図。
【図7c】図6のVAに対する軸方向の断面図。
【図7d】図6のIVCに対する軸方向の断面図。
【図7e】図6のIVBに対する軸方向の断面図。
【図7f】図6のIVAに対する軸方向の断面図。
【図8a】本発明によるワイパーブレードの連結ホルダー部を上から見た平面図。
【図8b】本発明によるワイパーブレードの連結ホルダー部の正面図。
【図8c】本発明によるワイパーブレードの連結ホルダー部の分解斜視図。
【図9a】本発明によりワイパーアームが装着されたワイパーブレードを示す斜視図。
【図9b】本発明によりワイパーアームが装着されたワイパーブレードを示す斜視図。
【図10a】本発明によるワイパーブレードのアダプター部の第1実施例を示す斜視図。
【図10b】図10aに示されたワイパーブレードのアダプター部の横方向断面図。
【図11a】本発明によるワイパーブレードのアダプター部の第2実施例を示す斜視図。
【図11b】図11aに示されたワイパーブレードのアダプター部の横方向断面図。
【図12a】本発明によるワイパーブレードのアダプター部の第3実施例を示す斜視図。
【図12b】本発明によるワイパーブレードのアダプター部の第3実施例を示す斜視図。
【図13a】本発明によるワイパーブレードの安着部及びアダプター部の第4実施例を示す斜視図。
【図13b】本発明によるワイパーブレードの安着部及びアダプター部の第4実施例を示す斜視図。
【図13c】本発明によるワイパーブレードのアダプター部の第4実施例のアダプター部を下から見た斜視図。
【図14a】本発明によるコネクタの第1実施例の斜視図。
【図14b】本発明の第1実施例によるコネクタのヘッド部が回転した様子を示す斜視図。
【図14c】本発明の第1実施例によるコネクタのコネクタ本体と蓋部とを分離した状態を示す斜視図。
【図14d】本発明の第1実施例によるコネクタの背面図。
【図15a】本発明の第1実施例によるコネクタに、ワイパーアームが結合する様子を示す斜視図。
【図15b】本発明の第1実施例によるコネクタに、ワイパーアームが結合する様子を示す斜視図。
【図16a】本発明の第2実施例によるコネクタの斜視図。
【図16b】本発明の第2実施例によるコネクタを上から見た状態を示す平面図。
【図16c】本発明の第2実施例によるコネクタの背面図。
【図16d】本発明の第2実施例によるコネクタを下から見た斜視図。
【図17a】本発明の第1実施例によるコネクタが結合したワイパーブレード組立体を示す斜視図。
【図17b】図17aから蓋部を除いた斜視図。
【図18a】本発明の第2実施例によるコネクタが結合したワイパーブレード組立体を示す斜視図。
【図18b】図18aから蓋部を除いた斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付された図面を参照して、本発明に関して詳細に説明する。本発明の構成要素のうち、従来技術によって当業者が明確に把握することができ、容易に再現することができるものに関しては、本発明の要旨を不明確にしないために、その具体的な説明を省略する。
【0020】
ワイパーブレード組立体の全体的な構成
図1a及び図1bは、本発明によるワイパーブレードの一部特徴がある実施例を示す正面図及び斜視図である。
【0021】
図1a及び図1bを参照すると、本発明によるワイパーブレード10は、上端に設けられてワイパーアーム20の端部を固定支持するコネクタ(図示せず)300と連結されるアダプター部(図示せず)200と、車両のガラス窓面に密着して車両のガラス窓面をワイピングするワイパーストリップ600と、トーナメント型に連結されてワイパーストリップ600を支持する複数個のレバー組立体(lever assembly)500と、レバー組立体500を収容するカバー部400とを備える。
【0022】
図2a及び図2bは、本発明によるワイパーブレードの他の実施例を示す正面図及び斜視図である。
【0023】
図2a及び図2bを参照すると、前記で説明した図1a及び図1bのワイパーブレードのカバー部400中央付近にアダプター部200が設けられる。アダプター部200には、後に詳しく説明するコネクタ300が装着され、前記コネクタ300は、ワイパーアーム20の先端を収容する。
【0024】
以下では、図1a及び図1bに示されているワイパーブレードについて詳細に説明する。
【0025】
ワイパーブレード10は、ワイパーアーム(図示せず)の先端に連結され、車両ガラス30のガラス面(ワイピング面)30aに対してワイパーアームから加圧力を受ける。ワイパーアームは、ワイパーモーター(図示せず)によって所定角度で往復回転し、前記ワイパーブレード10は、車両ガラス30のガラス面30aにおいて所定角度の範囲でワイピングする。
【0026】
図3a及び図3bは、それぞれワイパーストリップ600の一端部及び他端部を示す部分斜視図である。
【0027】
図1a、図1b、図3a及び図3bに示されているように、前記ワイパーブレード10は、ワイパーストリップ600に装着される二つのバッキングプレート700をさらに備える。前記レバー組立体500は、複数の第1レバー510と複数の第2レバー520とを備える。本発明の詳細な説明においては、説明の便宜のため、一対の第1レバー510と一対の第2レバー520からなるワイパーブレード10について説明する。
【0028】
図1a、図1b、図3a及び図3bを参照すると、前記ワイパーストリップ600は、直接ガラス面30aに接触してワイピングを行うワイピングリップ(lip)部620と、前記レバー組立体500に支持されるベース部610とを備える。前記ワイパーストリップ600は、自動車のガラスに摺動接触するように配置されて、そのガラス表面の異物質を除去する。前記ワイパーストリップ600は長手方向に長く延び、弾性材料すなわちゴム材のような弾性材料又は弾性合成材料からなる。
【0029】
前記ベース部610は、レバー組立体500の第1レバー510及び第2レバー520の締結具511、521により支持される。前記締結具511、521はヨーク形状であってもよい。前記ベース部610及びワイピングリップ部620は、ワイパーストリップ600の長手方向に連続するように延びる。前記ベース部610には、その長手方向に互いに平行な、二つのバッキングプレートが収容され得る収容溝630が延びる。スプリング特性を有する長方形金属材プレートである二つのバッキングプレート700は、二つのバッキングプレート収容溝630のそれぞれに収容される。保持部640は、前記締結具511、521が摺動方式で収容される部分である。
【0030】
図3aに示されている前記ワイパーストリップ600一端の保持部640は、前記締結具511、521が収容されるように開放型であるが、図3bに示されている他端は、第2レバーの第2締結具521の長手方向の動きを制限するように形成される。すなわち、前記第2レバー520の第2締結具521のうちの一つは、前記保持部640の他端にのみ設けられたスロープ641の壁と結合部642により制限される。また、前記第2締結具521の長手方向の動きは、突起部611により制限される。
【0031】
バッキングプレート700は、前記ワイパーリップ部620に弾性及び剛性を印加する。ワイパーアームから加圧力が加えられた場合、この加圧力は、前記レバー組立体500を介して前記ワイパーストリップ600に分配される。この時、前記加圧力は、前記バッキングプレート700により前記ワイパーストリップ600の長手方向に分散する。したがって、前記バッキングプレート700は弾性を有し、前記ワイパーストリップ600の形状を保持するための剛性を有さなければならない。前記バッキングプレート700及びバッキングプレート収容溝630は、ワイパーストリップの剛性又は弾性の程度に応じて複数設けられてもよい。
【0032】
以下、本発明によるワイパーブレードの実施例について説明する。
【0033】
ワイパーブレードの実施例
図4は、本発明によるワイパーブレードのカバー部及びレバー組立体を示す正面分解図である。
【0034】
図5は、本発明によるワイパーブレードのカバー部とレバー組立体とを分離して示す斜視図である。
【0035】
図1a、図1b、図4及び図5を参照すると、前記レバー組立体500は、本発明の一実施例によると、一対の第1レバー510と、前記第1レバー510とヒンジ結合され且つ前記カバー部400に結合される一対の第2レバー520とを備える。
【0036】
前記第1レバー510は、前記第2レバー520のワイパー中央方向先端と結合するが、前記第1レバー510の結合軸に対して回転可能にヒンジ結合する。
【0037】
本発明の実施例によると、前記第1レバー510は、前記ワイパーブレード10の中央から所定距離だけ離れた位置に設けられてもよい。前記第2レバー520は、一端が前記第1レバー510とヒンジ結合され、中央部がカバー部400に結合され、他端がワイパーストリップ600を支持する。例えば、一対の第1レバー510が4点、一対の第2レバー520が2点を支持する6点支持構造を有してもよい。すなわち、一対の第1レバー510は、それぞれ2点ずつワイパーストリップ600を支持し、一対の第2レバー520は、それぞれ1点ずつワイパーストリップ600を支持してもよい。これにより、一対の第1レバー510及び一対の第2レバー520を備えるレバー組立体500は、全体的にワイパーストリップ600を6点で支持することができる。
【0038】
これと同じ6点支持構造で、ワイパーストリップ600を支持することになれば、第2レバー520がワイパーストリップの終端を十分に加圧できるようになる。
【0039】
一般的に、ワイパーストリップ600に挿入されるバッキングプレート700の長手方向中心部は、ガラス面30aから離隔する方向に凹むように湾曲する。例えば、レバー組立体500がワイパーストリップ600の両終端を加圧できない場合には、レバー組立体600に加えられる加圧力がワイパーストリップ600全体に分散されないことがある。したがって、安定したワイピングのために、バッキングプレート700の曲率はガラス面30aの曲率よりも大きくなければならない。言いかえれば、バッキングプレート700の曲率半径は、ガラス面30aの曲率半径よりも小さくなければならない。
【0040】
しかし、本発明の実施例によると、レバー組立体500の六点支持構造は、レバー組立体500に加えられる加圧力をワイパーストリップ600の長手方向に分散させることができる。したがって、前記バッキングプレート700の曲率は、ガラス面30aの曲率よりも小さいか、もしくは無くてもよい。ワイパーブレード10に印加される加圧力に応じてバッキングプレート700の曲率を正確に調整することは、多くの工程時間が費やされる。本発明の実施例によるレバー組立体500の6点支持構造は、曲率が無いか曲率が小さいバッキングプレート700を用いて、安定してワイパーストリップ600に荷重を配分することができる。
【0041】
図1a、図1bないし図5を参照すると、前記第1レバー510は、ワイパーストリップ600の前記ベース部610を支持する。本発明の実施例によると、前記第1レバー510は、前記ワイパーストリップ600のベース部610を摺動可能に支持することができる。
【0042】
図1a、図1b、図3a及び図3bを参照すると、前記ガラス面30aとの曲率を一致させるため、前記バッキングプレート700が曲率を有してもよい。実施例によると、第1レバー510及び第2レバー520によりワイパーブレード10の曲率が保持される場合、バッキングプレート700の曲率はないこともある。レバー組立体500とカバー部400は、ワイパーアームから印加される加圧力を前記ワイパーストリップ600に分配する。
【0043】
前記一対の第1レバー510は、それぞれ二つの第1締結具511、第1貫通孔512、及び二つのアーム部513を備える。
【0044】
前記第1レバー510は、金属板材をプレス加工して長手方向に延びる山折り部(mountain fold)を有するように形成される。前記第1レバー510は、中央が前記カバー部400側に凸のアーチ状に形成される。前記第1レバー510は、下部側に開放されたU字型の断面を有して形成される。
【0045】
前記第1レバー510の前記第1貫通孔512は、前記第2レバー520とのヒンジ結合のために前記第1レバー510の中央に形成されてもよい。前記第1貫通孔512は、前記第1レバーの幅方向に貫通している。前記第1貫通孔512は、後述する第2レバー520の第2貫通孔522と結合される部位である。第1貫通孔512と第2貫通孔522との間には第2スペーサ532が嵌合し、第1貫通孔512と第2貫通孔522との結合を強化する。第1レバー510の両端には、ワイパーストリップ600を支持するための第1締結具511が形成される。前記第1締結具511は、前記ワイパーストリップ600を摺動可能に支持することができる。
【0046】
つまり、本発明の実施例によるワイパーブレードのレバー組立体500は、一つの第1レバー510及び一つの第2レバー520を備える左右対称の二つの部分から形成され、それぞれの第2レバー520は、カバー部400を介して連結される。すなわち、樹脂材であるカバー部400が、通常は金属材からなり得るレバーの機能をすることにより、ワイパーブレード10全体の重さを減らすことができる。カバー部400が金属材でない樹脂材からなる場合、一体的に製品の成型が可能であるため、単品の数を減らすことができる。したがって、工程が簡素化され、製造単価を節減することのできる効果がある。また、カバー部400を樹脂材で形成することにより、ワイパーブレード10の外観形状の自由度を増加させることができる。カバー部400の形状の自由度が増加するほど、走行風による浮上りを防止するための変形が容易である。
【0047】
図6は、前記ワイパーブレード10の前記カバー部400及びレバー組立体500と、ワイパーストリップ600との結合状態を前面から見た透視図である。
【0048】
図7a〜図7fは、図6のVC〜IVAに対する軸方向断面図である。
【0049】
図7a〜図7fを参照すると、第1レバー510の横方向中心線はL2であり、第2レバー520の先端部の横方向長さの中心はL2と一致する。以下、L2をレバー組立体500の横方向中心線とする。レバー組立体500の横方向中心線L2は、ワイパーストリップ600の横方向中心線L1からオフセットされている。前記第1レバー510の第1締結具511はヨーク形状であってもよい。
【0050】
図6のIVCに対する軸方向断面を示した図7dに示されているように、前記第1締結具511の横方向中心線は、ワイパーストリップ600の横方向中心線L1と一致する。
【0051】
図4及び図5に示されているように、第2レバー520は、ワイパーアームによる加圧力を前記第1レバー510に伝達する。また、第2レバー520はワイパーストリップ600を支持する。第2レバー520は、カバー部400と結合してワイパーブレード10の全体形状を保持する。
【0052】
一対の第2レバー520のそれぞれは、ワイパーストリップ600を支持するための第2締結具521、前記第1レバー510とのヒンジ結合のための第2貫通孔522、二つのアーム部523a、523b、前記中央カバー部(固定カバー部)410と結合するための第3貫通孔524、並びに前記カバー部400のサイド(side)カバー部(可動カバー部)420との結合のための第1連結溝525及び第2連結溝526を備えている。
【0053】
第2レバー520は、前記カバー部400側に凸のアーチ状に形成される。第2レバー520は下部側に開放されたU字型の断面を有して形成されている。したがって、第2レバー520の中心方向アーム部523aは、第1レバー510の一部を収容することができる。第2レバー520の断面の下部側と第1レバー510の断面がすべてU字型なので、第1レバー510の一部が第2レバー520に収容されるとき、第1レバー510と第2レバー520との遊隙を減らすことができる。したがって、ワイパーブレード10をガラス面により一層密着させて、ワイピング性能を良好にすることができる。
【0054】
前記アーム部523は、ワイパー中心方向アーム部523aと先端方向アーム部523bとを備える。前記ワイパー中心方向アーム部523aには第2貫通孔522が形成され、前記第1レバー510とヒンジ結合する。前記第2貫通孔522は、前記第2レバー520の一端に形成されてもよい。
【0055】
図7eに示されているように、第1貫通孔512と第2貫通孔522とには第1連結ピン551が貫通し、第1レバー510と第2レバー520とを結合させる。また、図7dに示されているように、第3貫通孔524には第2連結ピン552が貫通し、第2レバー520とカバー部400とを結合させる。
【0056】
前記第2レバー520の先端方向アーム部523bには、前記カバー部400との結合のための第1連結溝525及び第2連結溝526、並びにワイパーストリップ600を支持するための第2締結具521が形成される。図示されていないが、前記第2締結具521の横方向中心線は、前記第1レバー510の第1締結具511と同様にワイパーストリップ600の横方向中心線L1と一致する。前記第2締結具521はヨーク形状であってもよい。また、前記第2レバー520には、前記カバー部400とのヒンジ結合のための第3貫通孔524が形成される。
【0057】
図4に示されているように、前記第2レバー520は、前記カバー部400との結合のための第1スペーサ531、スペーサクリップ530をさらに備えてもよい。前記スペーサクリップ530の下端部に中央カバー部410の長手方向へ外側にリブ(rib)530bが形成される。前記スペーサクリップ530は、前記リブ530bが中央カバー部410のスロット(slot)413aに摺動方式で結合してもよい。前記リブ530bが中央カバー部410のスロット413aに結合すると、弾性係止片530aがスロット413aの終端部に係止することにより、スペーサクリップ530の後方への動きを拘束して結合を強化する。
【0058】
図4、図5及び図7dに示されているように、第2レバー520の第3貫通孔524が位置する部分には第1スペーサ531が設けられ、前記第1スペーサ531と中央カバー部410との間にスペーサクリップ530が設けられる。第1スペーサ531は、前記第2レバー520と前記カバー部400との間のヒンジ結合構造を強化すると同時に、前記第2レバー520をより一層加圧してワイパーストリップ600のガラス面30aに対する密着力を向上させる。前記スペーサクリップ530は横方向断面がアーチ状であり、長手方向に前記第1スペーサ531を覆う長方形で形成される。前記スペーサクリップ530の下端部に中央カバー部410の長手方向へ外側にリブ(rib)530bが形成される。
【0059】
前記スペーサクリップ530は、前記リブ530bが中央カバー部410のスロット(slot)に摺動方式で結合してもよい。前記スペーサクリップ530は、中央カバー部410が前記第2レバー520と安定して連結されるようにする。前記第1スペーサ531と前記スペーサクリップ530とは一体に動き、これにより、前記第2レバー520の回動が円滑になる。樹脂材である第1スペーサ531は、金属材である第2レバー520とスペーサクリップ530との摩擦による摩耗を防止し、第2レバー520に対するスペーサクリップ530の加圧をより一層向上させることができる。
【0060】
第2スペーサ532は、第1レバー510と第2レバー520とがヒンジ結合する部位に挿入されて、第2レバー520と第1レバー510との結合を強化することができる。
【0061】
図4及び図5に示されているように、前記第3貫通孔524と前記第1レバー510の先端側第1締結具511とは、ワイパーブレード10の先端から同一の距離ほど離隔して形成されてもよい。すなわち、第2レバー520の回動軸は、第1レバー510の先端側第1締結具511と同一線上に位置することになる。先端から第3貫通孔524までの距離が第1締結具511までの距離より近ければ、第2締結具521に過度な荷重が分布し、第1締結具511には相対的に荷重が少なくなることになる。したがって、第1締結具511は、ガラス面に所定の圧力を加えられなくなり、第1締結具511のワイピング性能が低下する。反対に、先端から第1締結具511までの距離が第3貫通孔524までの距離より近ければ、第2締結具521に十分な荷重が伝えられなくなり、第2締結具521のワイピング性能が低下する。しかし、必ずしもこれに限定される訳ではなく、自動車のガラス面の曲率により、第1レバー510の長手方向の長さ、すなわち、第1締結具511間の距離は調整することができる。
【0062】
このとき、第1レバー510の複数の締結具511及び第2レバーの締結具521は、等間隔でワイパーストリップ600を支持することができる。この場合、前記第2レバー520の締結具521に印加される加圧力は、第1レバー510の締結具511に印加される加圧力より大きいため、前記ワイパーストリップ600のワイピングにおいて、ワイパーの浮上り及びガタツキを防止して効率的なワイピングが可能である。
【0063】
図6を参照すると、前記カバー部400は、前記レバー組立体500を収容するとともに、前記ワイパーアームからの加圧力を前記レバー組立体500に分配し、前記ワイパーストリップ600のガラス面30aに対する密着力を向上させるための手段である。
【0064】
図4、図5及び図6に示されているように、前記カバー部400は、中央カバー部410と二つのサイドカバー部420とを備える。前記カバー部410、420は、本発明のフィン部(finned section)415、425を備える。中央カバー部410に形成されたフィン部である中央フィン部415の上側先端である中央フィン部上側先端411と、サイドカバー部420に形成されたサイドフィン部425上側先端であるサイドフィン部上側先端421とは、前記カバー部400のフィン部415、425の上側先端を構成する。
【0065】
前記サイドカバー部420は、中央カバー部410の両端部にそれぞれ位置する。前記中央カバー部410及び前記サイドカバー部420はそれぞれ樹脂材から成り、所定の剛性を有する。
【0066】
また、前記中央カバー部410とサイドカバー部420とは結合してカバー部400を構成し、カバー部400はワイパーブレード10の長手方向に延びる。前記カバー部400の長手方向の長さは、前記レバー組立体500の長手方向の長さより長く形成される。前記カバー部400は前記ワイパーストリップ600とともに一体的な外観を提供する。
【0067】
図7a〜図7eを参照すると、第2レバー520の一部分である断面の第1連結溝525、先端方向アーム部523b、及び第2連結溝526を備える第2レバー520全体の断面は、下部空間が台形状に形成される。したがって、ワイパーブレード10が自動車のガラス面をワイピングする時、ワイピング方向が変わるにつれ、ワイパーブレード10に伝達される捻れモーメントに対してワイパーブレード10の耐久性が強化される効果がある。
【0068】
図8aは、本発明によるワイパーブレードの連結ホルダー部を上から見た平面図である。
【0069】
図8bは、本発明によるワイパーブレードの連結ホルダー部の正面図である。
【0070】
図8cは、本発明によるワイパーブレードの連結ホルダー部の分解斜視図である。
【0071】
図1a、図1b、図2a、図2b、図4、図5、図8a、図8b及び図8cを参照すると、前記中央カバー部410は、前記ワイパーアームとの連結のための連結ホルダー部412、一対の第1レバーカバー部413、及び一対の中央フィン部415を備え、一対の中央フィン部415にはそれぞれ中央フィン部上側先端411が形成されている。
【0072】
図5に示されているように、前記連結ホルダー部412は、中央カバー部410の略中央に位置し、下部にレバー組立体500を収容せず、ワイパーアーム20との結合のための開口部412a、又は図2a及び図2bに示されるようなアダプター部200が形成されてもよい。
【0073】
前記第1レバーカバー部413は、前記第1レバー510の全体をカバーするように前記連結ホルダー部412の両端部にそれぞれ配置される。
【0074】
前記中央カバー部410は、ワイパーアーム側へ凸のアーチ状に形成されるので、レバー組立体500に外力を印加することで間接的にワイパーストリップ600を車両のガラス面に密着させる。
【0075】
図5、図8a、図8b及び図8cに示されているように、前記連結ホルダー部412は、内部に金属材のレバーを収容しないため、形状の自由度が増加する。すなわち、連結ホルダー部412にはフィン部の形成が有利である。すなわち、連結ホルダー部412の外側形状も、車両の走行時に走行風に伴う加圧力をワイパーブレード10全体で効率的に分配されるように連結ホルダー部フィン部415aを形成することができる。連結ホルダー部フィン部415aは、前記カバー部400の先端部で空気の流れを分散させてワイパーブレード10の浮上りを防止する。
【0076】
図7d、図7e、及び図7fを参照すると、中央カバー部410の断面には、内側の各頂点部分に皮肉部416が設けられる。これにより、中央カバー部410は、捻れモーメントに対する抵抗力の増加及び剛性が増加する。内側構造物の遊隙を防止するために中央カバー部410の内側にリブ417が設けられる。
【0077】
前記リブ417は中央カバー部410の内側に形成され、中央カバー部410に収容される第1レバー510との遊隙を減らし、第1レバー510の側面の動きを制限して安定したワイピングを可能にする。
【0078】
図8a及び図8cを参照すると、前記連結ホルダー部412は平行な側壁を備えるように形成され、前記連結ホルダー部412の横方向中心は、ワイパーストリップ600の横方向中心線L1と一致する。前記連結ホルダー部412の車両前方側の外側は、下端部に連結ホルダー部フィン部415aを備えていてもよい。前記連結ホルダー部フィン部415aの上側先端は、前記連結ホルダー部412の下端部から始まって、前記ワイパーブレード10の両端部方向に行くほどカバー部400の上側先端である中央フィン部上側先端411と出会う曲線の一部をなしている。したがって、中央カバー部410に形成された中央フィン部415は、第1レバーカバー部413と連結ホルダー部412とに一体に形成されるフィン部を形成し、走行風による加圧力をカバー部400の全体に伝達することが容易である。
【0079】
車両前方の前記連結ホルダー部412の内側には、前記コネクタ(図示せず)と結合される前記アダプター部(図示せず)が設けられてもよい。前記連結ホルダー部412の開口部412aは、角の形状が曲率を有する形状に形成され、連結ホルダー部412の開口部412aに集中する応力を中央カバー部410の第1レバーカバー部413に伝達する。
【0080】
図8aを参照すると、前記連結ホルダー部412は、連結クリップ412bを介してワイパーアームの先端部に回転可能に連結されてもよい。
【0081】
前記連結クリップ412bは、前記連結ホルダー部412とコネクタ(図示せず)とを連結するための構成要素である。本発明の前記連結クリップ412bは、従来の素材よりも耐久性が強く、可撓性を有する(flexible)素材で形成される。連結クリップ412bが耐久性の強い素材からなっているため、ワイパーアームと連結クリップ412bとの摩擦による連結クリップ412bの破損を防止することができる。連結クリップ412bは、ワイピング動作時に捻れによる応力及びモーメントが最も多く印加される部分である。したがって、連結クリップ412bの素材を耐久性が強く可撓性を有する素材にすることによって、連結ホルダー部412に印加される捻れモーメント及び応力に対する抵抗性を高めることができる。連結クリップ412bは前記カバー部400より可撓性を有し、連結ホルダー部412内側に挿入しても連結ホルダー部412の突出がない。したがって、外観に影響がなく、前記フィン部415、425の形状の一体性を保持することができる。結果的に、前記のような連結クリップ412bは、カバー部400が樹脂材からなる場合、カバー部400の剛性を補完する役割をすることができる。
【0082】
図4、図5、図7e、図7f、図8a、図8b及び図8cを参照すると、第1レバーカバー部413は、中央カバー部410両端に位置し、ワイパーブレード10の長手方向に延びる。前記第1レバーカバー部413は下部側に開放部を有し、その開放部は、前記第1レバー510が収容されるようにU字型に形成される。第2レバー520の中心方向アーム部523aは、第1レバー510の一部を収容する。前記第1レバーカバー部413は、前記第2レバー520の中心方向アーム部523aを収容する。前記中央カバー部410の中央フィン部415は、連結ホルダー部412に形成された連結ホルダー部フィン部415aと第1レバーカバー部413とに形成された第1レバーカバー部フィン部415bを備える。連結ホルダー部フィン部415aと第1レバーカバー部フィン部415bとは、中央フィン部415を一体に形成している。前記連結ホルダー部フィン部415aは、前記ワイパーブレード10の連結ホルダー部412に形成され、車両前方からの走行風を左右に分散する。前記連結ホルダー部フィン部415aは、前記連結ホルダー部412の下部側から前記ワイパーブレード10の両先端部にそれぞれ延びる形態で形成される。前記第1レバーカバー部フィン部415bは、前記第1レバーカバー部413に形成され、走行風を左右または上側へ流れるようにする。
【0083】
前記第1レバーカバー部413は、中央フィン部415が一体に形成される。走行車両に加えられる走行風を受けることによって、ガラス面30aに対してワイパーストリップ600を加圧する加圧力を発生させる中央フィン部415は、傾斜面に形成される。
【0084】
図4、図5、図6、図7a、図7b及び図7cを参照すると、前記サイドカバー部420は、前記第2レバー520の少なくとも一部を収容する部分である。前記サイドカバー部420は下部側に開放部を有し、その開放部は、前記第2レバー520が収容されるようにU字型に形成される。図7a、図7b及び図7cに示されているように、前記サイドフィン部425の上側先端であるサイドフィン部上側先端421は、ワイパーストリップ600の横方向中心線L1からその横方向中心線L1の横方向一側に所定距離をおいてオフセットされた形状である。
【0085】
前記サイドカバー部420は、前記第1レバーカバー部413のフィン部415bから延びるサイドフィン部425を備える。前記サイドカバー部420は、前記第2レバー520の先端方向アーム部523bを収容する。
【0086】
前記サイドフィン部425は、ワイパーブレード10の中心線からオフセットされているサイドフィン部上側先端421からワイパーストリップ600方向に凹むように形成される。サイドカバー部420は、内側下部に第2レバー520を収容することができる空間が形成されていなければならない。したがって、サイドカバー部420の内側下部は、第2レバー520が収容されるように所定の深さを有さなければならない。サイドフィン部上側先端421が車両の後方側に形成されれば、サイドカバー部420の内側下部に形成された収容空間の深さが浅くなって、第2レバー420が完全に収容されない。本発明の実施例においては、第2レバー420を完全に収容し、第2レバー420の揺れを防止して安定したワイピングが可能なように、サイドフィン部上側先端421が前記ワイパーストリップ600の中心線L1から車両前方にオフセットされている。
【0087】
また、図7a〜図7cに示されているように、前記サイドフィン部425のオフセットdは、前記サイドカバー部420の先端側に行くにつれて一定に保持される。したがって、走行風はワイパーブレード10の上側に流れるようになる。これにより、ワイパーブレード10の浮上り及びガタツキが防止される。
【0088】
すなわち、車両走行時の走行風は、前記ワイパーブレード10の中央部分で前記フィン部415、425に従いカバー部400の左右及び上部に流れるようになる。これにより、前記フィン部415、425の上側先端411、421が、ワイパーブレード10の横方向中心線L1から車両前方側へオフセットされ、フィン部415、425の横方向の長さが相対的に短くてもワイパーブレード10は良好なワイピング性能を保持する。
【0089】
図4を参照すると、前記サイドカバー部420は、前記第2レバー520を支持することができる支持突起422を備える。前記第2レバー520は、前記サイドカバー部420の支持突起422により第2締結具521の上部が支持される。前記支持突起422は、前記第2レバー520の前記第2締結具521が前記サイドカバー部420方向に回転するのを防止して、前記第2レバー520のモーメントによる変形を防止する。また、前記第2レバー520を前記サイドカバー部420と一体になるように結合させ、前記第2レバー520が前記サイドカバー部420から離脱するのを防止する第1結合突起423及び第2結合突起424を備える。
【0090】
図4、図5、図7a、図7b及び図7cを参照すると、前記サイドフィン部425は、前記サイドカバー部420の上部面に一体に形成されている。さらに具体的に、前記フィン部425は、前記サイドカバー部420の上部面の形状の変化によって具現される。前記フィン部425は、ワイピング動作時に自動車ガラス側に流動する空気が、前記サイドカバー部420を自動車ガラス30に近づく方向へ加圧するように空気の流れを誘導する作用をする。
【0091】
図7a〜図7cを参照すると、前記第1結合突起423は、前記サイドカバー部420の下部で内側に突出するように形成され、前記第2レバー520を収容することができる空間を形成する。前記第2レバー520の第1連結溝525は、前記形成された空間に結合収容されるように、レバーの下端が外側に曲がった形状に形成されてもよい。したがって、第1連結溝525は第1結合突起423によって係止され、前記第2レバー520が前記サイドカバー部420から離脱するのを防止する。図7b及び図7cに示されているように、前記第2レバー520の先端方向アーム部523bの横方向幅は、前記第2連結溝526の横方向幅より広い。すなわち、サイドカバー部420の前記第2結合突起424は、前記第2レバー520に第2結合溝526を横方向に加圧し、弾性的に結合して、前記サイドカバー420から前記第2レバー520の離脱を防止する。
【0092】
アダプター部
本発明によるアダプター部の実施例について説明する。
【0093】
第1実施例
図10aは、本発明によるワイパーブレードのアダプター部の第1実施例を示す斜視図である。
【0094】
図10aを参照すると、本発明によるアダプター部200は、中央部212と、一対の先端部232とを備える。前記中央部212には、前記中央部212の中央に形成され、コネクタ(図示せず)と連結される嵌合溝222と、コネクタ(図示せず)の下端部と出会う第1収容部223と、第2収容部224とを有していてもよい。
【0095】
前記アダプター部200は、カバー部400の連結ホルダー部412の略中央に位置する凹部242に形成される。ワイパーブレードの中央フィン部415の一部である連結ホルダー部フィン部415aが連結ホルダー部412の下端部と連結される形態に形成されるように、前記凹部242は、前記ワイパーストリップ600方向に幅が狭くなる台形状に形成されることが望ましい。なお、前記凹部242の形態は、台形状に限定される訳ではなく、U字型に形成されてもよい。前記アダプター部200は、その下面が前記凹部242に合うように形成される。
【0096】
図5及び図8bに示されているように、連結ホルダー部412は、下部側から前記ワイパーブレード10の両先端方向に延びるフィン部415aを備える。前記連結ホルダー部フィン部415aは、第1レバーカバー部413に形成される第1レバーカバー部フィン部415bとともに、中央カバー部410の中央フィン部415を形成する。前記連結ホルダー部フィン部415aは、車両走行時にワイパーブレード10に印加される走行風の圧力を左右に流れるようにして、加圧力がワイパーブレード10全体に分散されるようにする。
【0097】
したがって、前記アダプター部200は、フィン部415aを備えた連結ホルダー部412に形成される。また、アダプター部200は、前記カバー部400と一体に形成されるため、素材もカバー部400と同一の樹脂材で形成される。したがって、剛性確保のためにアダプター部200の下部は開放型でない閉鎖型に形成される。
【0098】
図10bは、図10aに示されているアダプター部200の横方向の断面図である。
【0099】
図10bに示されているように、前記中央部212は、ワイパーブレードの横方向中心を対応軸として向かい合い、垂直に突出する形状に形成される。前記中央部212は、一対の板状部材からなってもよい。前記中央部212の両終端には、コネクタ(図示せず)の下端部と出会う第1収容部223及び第2収容部224が形成される。中央部212の中央には、前記コネクタ(図示せず)との結合のための嵌合溝222が形成される。
【0100】
図10bに示されているように、中央部212は、前記ワイパーブレード10の横方向中心を基準として対称となる形態に形成される。すなわち、嵌合溝222、第1収容部223、及び第2収容部224は、ワイパーブレード10の横方向中心を基準として対称になるように形成されている。前記嵌合溝222は、ワイパーブレード10の長手方向中央に円形溝の形態に形成される。
【0101】
前記先端部232は、前記アダプター部200の両端に形成され、中央部212の第1収容部223、第2収容部224とそれぞれ接する。先端部232は、連結ホルダー部412から一定の高さを保持するように形成される。
【0102】
次に、アダプター部の第2実施例を説明する。
【0103】
第2実施例
図11aは、本発明によるワイパーブレードのアダプター部の第2実施例を示す斜視図である。
【0104】
図11aを参照すると、前記アダプター部201は、前記カバー部400の中央に形成され、コネクタ(図示せず)と連結される嵌合溝220を有する。
【0105】
前記アダプター部201は、カバー部400の連結ホルダー部412の略中央に位置する凹部240に形成される。ワイパーブレードの中央フィン部415の一部である連結ホルダー部フィン部415aが連結ホルダー部412の下端部と連結される形態に形成されるように、前記凹部240は、前記ワイパーストリップ600方向に幅が狭くなる台形状に形成されることが望ましい。なお、前記凹部240の形態は、台形状に限定される訳ではなく、U字型の形状に形成されてもよい。本実施例では、前記アダプター部201は、その下面が前記凹部240に合うように形成される必要がない。
【0106】
図5及び図8bに示されているように、連結ホルダー部412は、下部側から前記ワイパーブレード10の両先端方向に延びるフィン部415aを備える。前記連結ホルダー部フィン部415aは、第1レバーカバー部413に形成される第1レバーカバー部フィン部415bとともに、中央カバー部410の中央フィン部415を形成する。前記連結ホルダー部フィン部415aは、車両走行時にワイパーブレード10に印加される走行風の圧力を左右に流れるようにして、加圧力がワイパーブレード10全体に分散されるようにする。
【0107】
したがって、前記アダプター部201は、フィン部415aを備えた連結ホルダー部412に形成される。また、アダプター部201は、前記カバー部400と一体に形成されるため、素材もカバー部400と同一の樹脂材で形成される。したがって、剛性確保のためにアダプター部201の下部は開放型でない閉鎖型に形成される。
【0108】
前記アダプター部201は、前記カバー部400と一体に形成され、上側に突出する形状に形成される。前記アダプター部201は、ワイパーブレード10と一体に形成されることによって、ワイパーブレード10の剛性を高める。前記アダプター部201の一端は、傾斜をなす前記凹部240の一端230と出会い、前記アダプター部201の他端は、前記カバー部400の上面に続く。前記アダプター部201の他端は、前記カバー部400と段差を有していてもよい。
【0109】
他の実施例として、前記アダプター部201の両端部全てが、前記凹部240の両端部に形成された傾斜面と出会う形状に形成されてもよい。
【0110】
図11bは、本発明の第2実施例によるワイパーブレード10のアダプター部201の横方向断面図である。
【0111】
図11bに示されているように、嵌合溝220は、ワイパーブレード10の横方向中心を基準として対称になるように形成されている。前記嵌合溝220は、ワイパーブレード10の長手方向中央付近に円形溝の形態に形成される。アダプター部201は、前記嵌合溝220にコネクタ(図示せず)が結合されるようにガイド溝219が形成されている。前記ガイド溝219は、アダプター部201の上部で嵌合溝220に行くほど横方向幅が増加する形態に傾斜を形成することができる。これは、前記コネクタ(図示せず)との結合は容易にし、簡単に離脱しないようにする。
【0112】
前記凹部240の両端部は、連結ホルダー部412から中央に行くほど下方向の傾斜が形成され、傾斜は直線であるか曲線である。前記両端部230のうちの一側には、前記コネクタ(図示せず)の蓋部分が載置されてもよい。前記凹部240の一端部230の傾斜に沿って、前記コネクタ(図示せず)の蓋部分がガイドされ、前後に移動することができる。
【0113】
前記コネクタ(図示せず)の形状により、アダプター部200は、両側の先端部全てが前記カバー部400の上面と繋がるように形成される。
【0114】
次に、アダプター部の第3実施例を説明する。
【0115】
第3実施例
図12a及び図12bは、本発明によるワイパーブレードのアダプター部の第3実施例を示す斜視図である。
【0116】
図12aを参照すると、前記アダプター部202は、カバー部400の連結ホルダー部412の略中央に位置する凹部241に形成される。ワイパーブレードの中央フィン部415の一部である連結ホルダー部フィン部415aが連結ホルダー部412の下端部と連結される形態に形成されるように、前記凹部241は、前記ワイパーストリップ600方向に幅が狭くなる台形状に形成されることが望ましい。なお、前記凹部241の形態は台形状に限定される訳ではなく、U字型の形状に形成されてもよい。前記アダプター部202は、その下面が前記凹部241に合うように形成される。
【0117】
アダプター部202は、前記カバー部400と一体に形成されるため、素材もカバー部400と同一の樹脂材で形成される。したがって、剛性確保のために、アダプター部202の下部は開放型でない閉鎖型に形成される。
【0118】
図12aを参照すると、前記アダプター部202の上部側は、ワイパーストリップ600の横方向中心線L1を対応軸にして向かい合い、長手方向に互いに所定の間隔を置いて垂直に突出する二対の連結突起211及び一対の嵌合溝221で形成されてもよい。前記アダプター部202は、一対の連結突起211、嵌合溝221、及び先端部231を有する。前記連結突起211は、コネクタ(図示せず)の床から収容されてアダプター部202にコネクタ(図示せず)を装着させる。嵌合溝221は、コネクタ(図示せず)と結合してワイパーアーム20とヒンジ結合され得る部分である。先端部231は、連結ホルダー部412から一定に連結ホルダー部412の両先端側に対称に形成される。
【0119】
図12bを参照すると、前記アダプター部202は、フィン部を備えるカバー部400に形成される。すなわち、フィン部を備える中央カバー部410に形成される。
【0120】
アダプター部の第4実施例について説明する。
【0121】
第4実施例
図13aは、アダプター部203がワイパーブレード10に脱着可能な実施例によるワイパーブレードの斜視図である。
【0122】
図13bは、前記ワイパーブレードにアダプター部203が取り付けられた斜視図である。
【0123】
図13cは、前記脱着可能なアダプター部203を下側から見た斜視図である。
【0124】
図13b及び図13cに示されている前記アダプター部203は、第1実施例で説明したアダプター部200と同一の嵌合溝225、第1収容部233、及び第2収容部234を備えている。
【0125】
前記ワイパーブレード10は、脱着可能なアダプター部203と結合するために、連結ホルダー部412の上側面に安着部205を備える。前記安着部205は、カバー部400の連結ホルダー部412の略中央に位置する凹部245に形成される。前記アダプター部203は、カバー部400の連結ホルダー部412の略中央に位置する凹部245に形成される。ワイパーブレードの中央フィン部415の一部である連結ホルダー部フィン部415aが連結ホルダー部412の下端部と連結される形態に形成されるように、前記凹部245は、前記ワイパーストリップ600方向に幅が狭くなる台形状に形成されることが望ましい。なお、前記凹部245の形態は台形状に限定される訳ではなく、U字型の形状に形成されてもよい。
【0126】
図5及び図8bに示されているように、連結ホルダー部412は、下部側から前記ワイパーブレード10の両先端方向に延びるフィン部415aを備える。前記連結ホルダー部フィン部415aは、第1レバーカバー部413に形成される第1レバーカバー部フィン部415bとともに、中央カバー部410の中央フィン部415を形成する。前記連結ホルダー部フィン部415aは、車両走行時にワイパーブレード10に印加される走行風の圧力が左右に流れるようにして、加圧力がワイパーブレード10全体に分散されるようにする。したがって、前記アダプター部203は、フィン部415aを備えた連結ホルダー部412に形成される。
【0127】
アダプター安着部205の一側には、前記アダプター部203との結合及び脱着のための安着部係止突起206が設けられる。前記安着部205は、アダプター部203との結合のために両サイドに凹凸構造を有しており、これに対応し、前記アダプター部203も凹凸構造を有しており、互いに噛み合う。すなわち、前記アダプター部203は、前記ワイパーブレード10の安着部205と結合するための凹凸部216と、アダプター部係止爪217とをさらに備えている。アダプター部203の凹凸部216と前記安着部205の凹凸構造とが噛み合わさった後、アダプター部203を前方に押すと前記アダプター部係止爪217が安着部係止突起206により前後方の動きが拘束される。
【0128】
アダプター部203の脱着時は、前記アダプター部係止爪217を持ち上げると、安着部係止突起206から係止が解除されてアダプター部203を後方に動かすことができ、この後、上側に分離することができる。
【0129】
このような、脱着可能なアダプター部203は、凹凸部216の形状は前記ワイパーブレードの安着部205に結合可能に形成され、上側面は、コネクタ(図示せず)との結合により形状が変わってもよい。ワイパーアーム20によって結合可能なコネクタ(図示せず)の形態が変わり、コネクタ(図示せず)ごとに結合可能なアダプター形状が変わる。したがって、脱着可能なアダプター部203は、一つのワイパーブレード10にワイパーアーム20の形態に応じて、アダプター部とコネクタを選ぶことができる。
【0130】
このように、アダプター部203が脱着可能であることによって、一つのワイパーブレード10において多様なワイパーアーム20と結合可能である。
【0131】
次に、コネクタの実施例を説明する。
【0132】
コネクタの実施例を説明するのに先立ち、本発明によるコネクタに連結が可能なワイパーアームの形態について説明する。
【0133】
図9a及び図9bは、本発明の一実施例に適用されるワイパーアームの連結状態を示した図面である。
【0134】
図9a及び図9bはそれぞれ、コネクタの上面と両側面に接触しながら蓋部側に延びるタップが形成されたワイパーアーム、コネクタ上面と両側面に接触するキャップを備えたワイパーアームが、本発明によるコネクタに結合した状態を示す部分斜視図である。
【0135】
図9a及び図9bに示されているように、本発明の車両用ワイパーブレード10は、車体の駆動源に連結されて回転動力を伝達する所定の長さを有するワイパーアーム20に着脱可能に備えられる。図2a及び図2bに示されているワイパーブレードにコネクタ300が装着されて、前記コネクタに図9a及び図9bに示されているワイパーが結合される。前記アダプター部200は、前記連結ホルダー部412内側に装置されて、後述するコネクタとともに様々な形態の駆動アームとの組み立てを可能にする。
【0136】
コネクタ
第1実施例
図14a、図14b、図14c及び図14dは、アダプター部200に装着されるコネクタ300に対する図面である。図10a及び図14dを参照すると、前記コネクタ300は、下部側に前記アダプター部200と結合するために下部側は開放されている。図14a、図14b、図14c及び図14dを参照すると、前記コネクタは、本体部320と蓋部310とを備える。
【0137】
図14a〜図14dを参照すると、前記本体部320は、前記アダプター部200との結合のための嵌合爪350を備え、図9aに示されているコネクタ300の上面と両側面に接触しながら前記蓋部310側に延びるタップが形成されたワイパーアーム(ta)が連結されるか、又は、図9bに示されている前記コネクタ300の上面と両側面に接触するキャップが備えられたワイパーアーム(ca)が選択的に連結される第1結合部330及び第2結合部340を備えてもよい。
【0138】
また、図14dに示されているように、前記本体部320の下部面には、アダプター部200の中央部212が収容されるように、一対のスリット溝354を備える。図10aと図14dとを参照すると、スリット溝354にアダプター部200の中央部212が収容されると、一対のスリット溝354は中央部212と4面で出会うことになる。したがって、スリット溝354と中央部212とは、4面で摺動するようになる。摺動面積が広くなり、コネクタ300の下部空間が減ることになるので、ワイピング動作時の遊隙を減らすことができ、安定したワイピングが可能になる。
【0139】
図15a及び図15bは、様々な形態のワイパーアームと結合されるワイパーブレード組立体を示す。
【0140】
図14cに示されているように、前記蓋部310の内側には、一対の結合突起365と、本体部320との結合のための係止溝363とが形成されている。前記一対の結合突起365は、本体部320に設けられた結合溝364に嵌合されて、前記蓋部310の前後方の動きをガイドする。
【0141】
コネクタ300にワイパーアームを装着したり分離するために、蓋部310は、結合溝364によりガイドされる水平方向の直線の動きが必要である。したがって、ワイピング時にワイパーアームの回転モーメントによって蓋部310が開かなくなるので、ワイパーアームがワイパーブレードから離脱するのを防止することができる。
【0142】
また、蓋部310は、本体部320と連結されているため、蓋部310の紛失の可能性は減ることになる。
【0143】
そして、前記結合突起365は、蓋部310の回転時には回転軸となる。
【0144】
前記本体部320は、前記蓋部310の前後方にガイドするガイド部361、前記蓋部310の結合突起365が結合する結合溝364、及び蓋部310の係止溝363に弾性的に結合する弾性結合片362を備えていてもよい。
【0145】
図10a、図14a〜図14dを参照すると、コネクタ300の下部内側には、前記アダプター部200の嵌合溝222に収容されて、前記コネクタ300を前記アダプター部200に装着させる嵌合爪350を備える。前記アダプター部200は樹脂材で形成され、前記嵌合溝222は前記コネクタ300の嵌合爪350を弾性的に収容して、前記コネクタ300の離脱を防止することができる。
【0146】
図14a〜図14dを参照すると、前記第1結合部330は、コネクタ300の上面と両側面に接触するキャップを備えるワイパーアーム(ca)と結合するために、コネクタ300の上部から下部にガイドする第1結合部330に形成されたスロット溝と、前記コネクタ300の下部に形成されて前記スロット溝に沿ってガイドされた前記ワイパーアームの係止突起が後方に摺動して支持される摺動部とを備える。
【0147】
第2結合部340は、コネクタ300の上面と両側面に接触しながら前記蓋部310側に延びるタップが形成されたワイパーアーム(ta)の係止突起を支持するように形成される。蓋部310は、本体部320を上部から覆う形態に形成される。前記蓋部310は、ワイパーアームの先端の一部を上から覆って、前記ワイパーアームの前後方及び上側への動きを防止することができる。前記本体部320の下部に形成された第1下端部352は、前記アダプター部200の第1収容部223に噛み合い、本体部320の後端下部側に形成される第2下端部353は、前記アダプター部200の第2収容部224に噛み合う。蓋部310は、本体部320の一部を上部から覆う形態に形成される。
【0148】
図10a、図10b、図10c、図14a〜図14dを参照して、前記コネクタ300とアダプター部200との結合について説明する。
【0149】
図17aは、前記アダプター部200に前記コネクタ300が装着された形態を示し、図17bは、蓋部310が除去された様子を示している。
【0150】
前記コネクタ300は、前記アダプター部200の上側から下方向に結合される。前記コネクタ300は、前記アダプター中央部212の嵌合溝222に収容される嵌合爪350を備える。前記アダプター中央部212の嵌合溝222は、前記嵌合爪350を横方向へ弾性的に加圧して、前記コネクタ300の離脱を防止する。
【0151】
図14a〜図14dに示されているように、前記コネクタ300の下端部には、前記ヘッド部の蓋体310を前後方に摺動可能にするガイド部361が形成される。前記ガイド部361は、コネクタ300の先端側に上がる方向へ傾斜して形成されてもよい。
【0152】
コネクタ300にワイパーアームが結合される場合には、コネクタ300のサイドに形成されている第1結合部330又は第2結合部340にワイパーアームが結合支持されると、ガイド部361に沿ってコネクタ300の蓋部310がコネクタ300の後方側に摺動し、前記コネクタ300の本体部320のサイドに形成されている弾性係止片362が蓋部310のサイドに形成された係止溝363に突出して結合される。これにより、前記ワイパーアームは、前後方及び上側への動きが制限される。前記弾性係止片362と係止溝363とは、コネクタ300の両側面に一対が形成されてもよく、一対の側面にのみ形成されてもよい。
【0153】
ワイパーブレード組立体において、前記ワイパーアームを分離する過程を説明する。
【0154】
図14a〜図14d、及び図17bに示されているように、前記蓋部310の係止溝363に突出している弾性係止片362が左右から押されて、前記係止溝363から係止が解除されると、前記コネクタ蓋部310は、ワイパーブレード10の長手方向を基準としてコネクタ300の中央から遠ざかる方向に摺動し、ガイド部361の最後まで摺動した後、前記蓋部310はコネクタ300の進行方向下側に90度回転が可能である。前記コネクタ300の蓋部310が、前記蓋部310に形成された結合突起365を軸にして回転することになると、前記ワイパーアームは、第1結合部330又は第2結合部340から分離することができる。
【0155】
このように、蓋部310がワイパーアームを拘束又は解除させる時、前方側直線に動いた後に回転をするため、蓋部310が前後方に動く場合よりも空間活用に優れている。すなわち、開口部が大きいため、ワイパーアームをコネクタ300に装着するのが容易である。したがって、本発明の実施例によるコネクタ300は、蓋部310が直線に動く場合のコネクタよりも必要空間が減って、コネクタ300が結合するアダプター部200の長さが短くなり得る。また、アダプター部200が形成される凹部242の長さも短くなり得る。したがって、ワイパーブレード10において凹部242が占める空間が減ることになり、ワイパーブレード10の剛性確保に優れた効果がある。また、ガイド部361は、ワイピング時に、ワイパーアームによる回転モーメントによって蓋部310が開くのを防止し、ワイパーアームの離脱を防止することができる。
【0156】
一方、本発明の実施例においては、コネクタ300の嵌合爪350がアダプター部200の嵌合溝222に収容されて結合するものと説明したが、必ずしもこれに限定される訳ではなく、コネクタ300に嵌合溝が形成され、アダプター部200に嵌合爪が形成されて結合されることもあることは自明である。
【0157】
つぎに、コネクタの第2実施例を説明する。
【0158】
第2実施例
図16a〜図16dは、アダプター部201に装着されるコネクタ301に対する図面である。図16c及び図16dを参照すると、前記コネクタ301は、下部側に前記アダプター部201と結合するために、下部側は開放されている。図16a〜図16dを参照すると、前記コネクタ301は、本体部321と蓋部311とを備えていてもよい。
【0159】
前記本体部321は、コネクタ301の上面と両側面に接触しながら前記蓋部311側に延びるタップが形成されたワイパーアーム(ta)が連結される第2結合部341、前記コネクタ301の上面と両側面に接触するキャップを備えるワイパーアーム(ca)が選択的に連結され得る第2結合部341を備えてもよい。
【0160】
前記嵌合爪351は、図11aに示されるアダプター部201の嵌合溝220に収容される。
【0161】
蓋部311は、前記凹部240の先端部230の傾斜に沿って移動することができる。
【0162】
図11a及び図16dを参照すると、前記コネクタ301の下部側は、前記アダプター部201を収容するために開放された形態である。コネクタ301の下部内側には、前記アダプター部201の嵌合溝220に収容されて前記コネクタ301を前記アダプター部201に装着させる嵌合爪351を備える。
【0163】
第1実施例でも説明したように、図15a及び図15bと同様に、前記第1結合部331は、コネクタ301の上面と両側面に接触するキャップを備えたワイパーアーム(ca)が連結されてもよく、第2結合部341は、コネクタ301上面と両側面に接触しながら前記蓋部311側に延びるタップが形成されたワイパーアーム(ta)が連結されてもよい。
【0164】
蓋部311は、凹部240の一端部230に噛み合うように先端が高くなる形態に形成され、蓋部311は、本体部321の一部を上部から覆う形態に形成される。前記蓋部311は、ワイパーアームの先端の一部を上から覆い、前記ワイパーアームの前後方及び上側への動きを防止することができる。
【0165】
図18aは、前記アダプター部201にコネクタ301が装着された様子を示し、図18bは、蓋部311が除去された様子を示している。
【0166】
図11a、図11b及び図16a〜図16d、図18及び図18bを参照して、前記コネクタ301と前記アダプター部201との結合について説明する。
【0167】
図11a、図11b及び図16a〜図16dに示されているように、前記コネクタ301は前記アダプター部201の上側から下方向に結合する。前記コネクタ301の嵌合爪351は、ガイド溝219によりガイドされて嵌合溝220に嵌合される。ガイド溝219は、アダプター部201の上部から嵌合溝220に行くほど横方向幅が増加する形態に傾斜が形成される。これにより、前記コネクタ301の嵌合溝351の結合は容易であり、容易に離脱しない。
【0168】
前記コネクタ301は、前記アダプター部201の嵌合溝220に収容される嵌合爪351を備える。前記アダプター部201の嵌合溝220に嵌合された前記嵌合爪351は、前記アダプター部201を横方向に弾性的に加圧して前記コネクタ301の離脱を防止する。
【0169】
以下では、コネクタ301がアダプター部201に装着された状態でワイパーアームがコネクタ301に結合される方法を説明する。
【0170】
アダプター部201にコネクタ301が装着され、前記コネクタ301にワイパーアーム20が結合される。
【0171】
前記本体部321は、前記コネクタ301の上面と両側面に接触するキャップを備えたワイパーアーム(ca)が選択的に連結され得る第1結合部331を備えてもよい。
【0172】
前記ワイパーアーム(ca)は、コネクタ301との結合のための係止突起があり、これは、前記コネクタ301の第1結合部331に沿って垂直方向へ上から下に誘導され、これは、前記コネクタ301の下端から前記コネクタ301の後方側に摺動して後方支持される。そして、前記コネクタ301の蓋部311により前方側の動きが制御される。
【0173】
そして、コネクタ301上面と両側面に接触しながら前記蓋部311側に延びるタップが形成されたワイパーアーム(ta)が連結される第2結合部341を備えてもよい。
【0174】
前記コネクタ301は、前記ワイパーアーム(ta)との結合のための第2結合部341を備える。前記ワイパーアームの結合突起は、前記コネクタ301の第2結合部341に嵌合されて後方支持される。前記蓋部311は、前記ワイパーアーム20の先端を上部から覆う方式でカバーするようになる。前記蓋部311によりワイパーアーム(ta)の回転と前方側の動きが制御される。
【0175】
前記コネクタの蓋部311は、下端部が前記凹部240の一端部230と接するように形成される。
【0176】
コネクタ301にワイパーアーム20が結合される場合には、コネクタ301のサイドに形成されている第1結合部331又は第2結合部341にワイパーアーム20が結合支持されると、前記蓋部311は、図11aに示されている前記凹部240の一端部230に沿って前後方に動き、前記ワイパーアーム20の先端を拘束する。これにより、前記ワイパーアームは前方及び上側への離脱が防止される。
【0177】
ワイパーブレード組立体において、前記ワイパーアーム20を分離する過程を説明する。図11a、図11b、図18a及び図18bに示されているように、前記蓋部311は、凹部240の一端部230に沿って前方に移動可能である。前記コネクタ301の蓋部311が凹部240の一端部230に沿って移動すると、前記ワイパーアームは、第1結合部331又は第2結合部341から分離される。
【0178】
本発明の実施例においても、コネクタ301の嵌合爪351がアダプター部201の嵌合溝220に収容されて結合するものと説明したが、必ずしもこれに限定される訳ではなく、コネクタ301に嵌合溝が形成されて、アダプター部201に嵌合爪が形成されて結合されてもよいことは自明である。
【0179】
以上において実施例に説明された特徴、構造、効果などは、本発明の少なくとも一つの実施例に含まれ、必ずしも一つの実施例にのみ限定される訳ではない。さらに、各実施例において例示された特徴、構造、効果などは、実施例が属する分野の通常の知識を有する者によって、他の実施例に対しても組み合わせ又は変形されて実施可能である。したがって、このような組み合わせと変形に関する内容は、本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【0180】
また、以上において実施例を中心として説明したが、これは単に例示であるだけであって、本発明を限定する訳ではなく、本発明が属する分野の通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性を外れない範囲において、以上に例示されない様々な変形と応用が可能であることが分かるはずである。すなわち、実施例に具体的に示されている各構成要素は、変形して実施することができるものである。そして、このような変形と応用に関する相違点は、添付の請求の範囲において規定する本発明の範囲に含まれると解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0181】
10 ワイパーブレード
30 車両ガラス
30a ガラス面
200, 201, 202, 203 アダプター部
205 安着部
206 安着部係止突起
211 連結突起
212 中央部
216 凹凸部
217 アダプター部係止爪
219 ガイド溝
220,221,222,225 嵌合溝
223,233 第1収容部
224,234 第2収容部
230 凹部の端部
231,232 アダプター部の先端部
240,241,242,245 凹部
300,301 コネクタ
310,311 蓋部
320,321 本体部
330,331 第1結合部
340,341 第2結合部
350,351 嵌合爪
352 第1下端部
353 第2下端部
354 スリット溝
361 ガイド部
362 弾性係止片
363 係止溝
364 結合溝
365 結合突起
400 カバー部
410 中央カバー部
411 中央フィン部上側先端
412 連結ホルダー部
412a 開口部
412b 連結クリップ
413 第1レバーカバー部
413a 内側溝
415 中央フィン部
415a 連結ホルダー部フィン部
415b 第1レバーカバー部フィン部
417 リブ
420 サイドカバー部
421 サイドフィン部上側先端
422 支持突起
423 第1結合突起
424 第2結合突起
425 サイドフィン部
500 レバー組立体
510 第1レバー
511 第1締結具
512 第1貫通孔
513 アーム部
520 第2レバー
521 第2締結具
522 第2貫通孔
523 アーム部
523a 中心方向アーム部
523b 先端方向アーム部
524 第3貫通孔
525 第1連結溝
526 第2連結溝
530 スペーサクリップ
530a 弾性係止片
530b スペーサリブ
531 第1スペーサ
532 第2スペーサ
551 第1連結ピン
552 第2連結ピン
600 ワイパーストリップ
610 ベース部
611 突起部
620 リップ部
630 バッキングプレート収容溝
640 保持部
641 スロープ
642 結合部
700 バッキングプレート





【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイパーアームをワイパーブレードに結合させる車両用ワイパーコネクタにおいて、
両側面に形成された一つ以上の結合部を用いて、前記ワイパーアームの係止突起を収容して結合する本体部と、
前記本体部に結合する前記ワイパーアームの前後方又は上下の動きを拘束するための蓋部と、を備え、
前記本体部は、下部面に設けられて前記ワイパーブレードの中央部に形成された嵌合溝に嵌合する嵌合爪を備えることを特徴とする、車両用ワイパーコネクタ。
【請求項2】
前記蓋部は、側面に少なくとも一つの係止溝が形成され、
前記本体部は、前記少なくとも一つの係止溝と結合するために外部に突出した少なくとも一つの弾性係止片を備えることを特徴とする、請求項1に記載の車両用ワイパーコネクタ。
【請求項3】
前記本体部は、前記蓋部の直線の動きをガイドするガイド部をさらに備えることを特徴とする、請求項2に記載の車両用ワイパーコネクタ。
【請求項4】
前記本体部は、側面に結合溝を備え、
前記蓋部の内側に設けられた一対の結合突起は、前記結合溝に結合して前記蓋部の前後方の動きをガイドし、回転動の回転軸となることを特徴とする、請求項2に記載の車両用ワイパーコネクタ。
【請求項5】
前記本体部は、下部面に一対のスリット溝を備えることを特徴とする、請求項1に記載の車両用ワイパーコネクタ。
【請求項6】
上面と両側面に接触しながら前記蓋部側に延びるタップが形成されたワイパーアーム(ta)が連結されるか、又は、上面と両側面に接触するキャップが備えられたワイパーアーム(ca)が選択的に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の車両用ワイパーコネクタ。


【図1a】
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【図1b】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図7d】
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【図7e】
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【図7f】
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【図8a】
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【図8b】
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【図8c】
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【図9a】
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【図9b】
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【図10a】
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【図10b】
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【図11a】
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【図11b】
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【図12a】
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【図12b】
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【図13a】
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【図13b】
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【図13c】
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【図14a】
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【図14b】
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【図14c】
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【図14d】
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【図15a】
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【図15b】
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【図16a】
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【図16b】
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【図16c】
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【図16d】
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【図17a】
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【図17b】
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【図18a】
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【図18b】
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