説明

車両用ワイパー

【課題】ワイパーブレードラバーにバーティブラが装着されて成るワイパーブレードが、被払拭面をワイパーブレードラバーで払拭するように作動するワイパーレバーに取付けられる車両用ワイパーにおいて、ワイパーブレードラバーの振動や、それに伴う振動の発生を防止するとともに耐久性の向上を図る。
【解決手段】ワイパーブレードラバー21の長手方向両端部の被払拭面17側稜線に、ワイパーブレードラバー21の長手中央部側に向かうにつれてバーティブラ22からの距離が大きくなるとともに少なくとも一部を被払拭面17側に膨らませるように湾曲させた反り部31が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイパーブレードラバーにバーティブラが装着されて成るワイパーブレードが、被払拭面を前記ワイパーブレードラバーで払拭するように作動するワイパーレバーに取付けられる車両用ワイパーに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイパーブレードラバーがフロントガラス等の被払拭面に焼きついたり、凍てついたりした状態でワイパーを無理に作動したときに、ワイパーブレードラバーの両端部の拭き取り折り返し部が裂けるのを防止するために、ワイパーブレードラバーの両端を斜めに裁断するとともに、その裁断部よりも内方でワイパーブレードラバーの稜線部に切欠きを形成するようにしたものが、特許文献1で知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平7−44329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記特許文献1で開示されるものでは、ワイパーブレードラバーが斜めに作動することによって、ワイパーブレードラバーの長手方向に向けての被払拭面からの反力と、回転モーメントとによってワイパーブレードラバーの両端部の被払拭面への接触部が撓み、圧縮による座屈皺が切欠き部分に発生し、その後でワイパーブレードラバーの反発力で皺が消滅するのであるが、その皺の発生および消滅の繰り返しによって音および振動が発生し、耐久性の低下にもつながっている。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ワイパーブレードラバーの振動や、それに伴う振動の発生を防止するとともに耐久性の向上を図った車両用ワイパーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、ワイパーブレードラバーにバーティブラが装着されて成るワイパーブレードが、被払拭面を前記ワイパーブレードラバーで払拭するように作動するワイパーレバーに取付けられる車両用ワイパーにおいて、前記ワイパーブレードラバーの長手方向両端部の前記被払拭面側稜線に、前記ワイパーブレードラバーの長手中央部側に向かうにつれて前記バーティブラからの距離が大きくなるとともに少なくとも一部を前記被払拭面側に膨らませるように湾曲させた反り部が設けられることを第1の特徴とする。
【0007】
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記ワイパーブレードラバーの横断面形状が、前記ワイパーレバーに取付けられるとともに前記バーティブラが装着される基部と、前記被払拭面に弾発的に接触する拭き取り部分ならびに該拭き取り部分の前記被払拭面とは反対側の端部に連なって前記拭き取り部分から離反するにつれて幅が大きくなるように形成される補強部分を有する払拭部と、前記基部および前記払拭部間を連結する首部とから成り、前記反り部が前記拭き取り部分の一部を削除して形成されることを第2の特徴とする。
【0008】
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記反り部の前記被払拭面への接触開始点が、前記ワイパーブレードラバーの長手方向に沿って前記バーティブラの両端よりも内方位置に設定されることを第3の特徴とする。
【0009】
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ワイパーレバーが、前記ワイパーブレードの長手方向に前記ワイパーレバーを移動させ得るようにしたリンク機構を介してアクチュエータに連結されることを第4の特徴とする。
【0010】
本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記被払拭面が、前記ワイパーレバーの長手方向と直交する平面で湾曲した形状を有するように形成されることを第5の特徴とする。
【0011】
本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記リンク機構が、長手方向を上下方向とした姿勢の前記ワイパーレバーを上下および左右に移動せしめるように構成されることを第6の特徴とする。
【0012】
さらに本発明は、第1〜第6の特徴の構成のいずれかに加えて、前記被払拭面が合成樹脂製のウインドスクリーンの表面であることを第7の特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の第1の特徴によれば、ワイパーブレードラバーの長手中央部側に向かうにつれてバーティブラからの距離が大きくなる反り部が、少なくとも一部を被払拭面側に膨らむように湾曲させてワイパーブレードラバーの長手方向両端部の被払拭面側稜線に設けられるので、ワイパーブレードラバーの長手方向両端部を被払拭面に滑らかに接触させるようにして接触圧を弱くし、被払拭面に対する滑りを良好なものとすることで、ワイパーブレードラバーの長手方向両端部の被払拭面側稜線に皺が発生することを抑制し、振動および音の発生を防止することができるとともに、ワイパーブレードラバーの耐久性向上を図ることができる。
【0014】
また本発明の第2の特徴によれば、ワイパーブレードラバーの横断面形状のうち被払拭面側の払拭部は、被払拭面に弾発的に接触する拭き取り部分と、該拭き取り部分の被払拭面とは反対側の端部に連なって拭き取り部分から離反するにつれて幅が大きくなるように形成される補強部分とを有しており、反り部が拭き取り部分の一部を削除して形成されるので、補強部分はワイパーブレードラバーの長手方向両端まで存在することになり、反り部を補強部分で補強して反り部での応力変化を滑らかとし、耐久性のさらなる向上を図ることができる。
【0015】
本発明の第3の特徴によれば、反り部が、ワイパーブレードラバーの長手方向に沿ってバーティブラの両端よりも内方で被払拭面に接触し始めるので、バーティブラで補強することで反り部の被払拭面への接触開始点でのワイパーブレードラバーの変形を抑制することができる。
【0016】
本発明の第4の特徴によれば、ワイパーレバーおよびアクチュエータ間に設けられるリンク機構が、ワイパーブレードの長手方向にワイパーレバーを移動させることを可能とするものであるので、ワイパーブレードラバーをその長手方向に動かすようにして拭き取り面積を大きくしつつ反り部の滑り効果がより発揮されるようにして耐久性を高めることができる。
【0017】
本発明の第5の特徴によれば、被払拭面がワイパーレバーの長手方向と直交する平面で湾曲した形状を有するものであることによって、ワイパーブレードラバーの被払拭面への接触圧がワイパーブレードラバーの移動によって大きく変化するが、反り部の被払拭面に対する滑りが良好であることによって騒音の発生を抑止することができ、耐久性も低下することはない。
【0018】
本発明の第6の特徴によれば、長手方向を上下方向とした姿勢のワイパーレバーが上下および左右に移動するので、被払拭面の拭き取り面が偏るのを防止することができ、ワイパーブレードラバーの摩耗量をその長手方向に沿って均等化することができ、ワイパーブレードラバーの全長を効率よく使用することができるようにして振動および騒音の発生を防止し、耐久性をさらに高めることができる。
【0019】
さらに本発明の第7の特徴によれば、被払拭面が合成樹脂製のウインドスクリーンの表面であるが、ワイパーブレードラバーの動きが良好であることによって被払拭面へのワイパーブレードラバーの接触圧を小さく設定することができ、軽量である合成樹脂製のウインドスクリーンの耐久性を高めることができる。また被払拭面に撥水皮膜が設けられている場合にもその撥水皮膜の耐久性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】ルーフ付き自動三輪車の側面図である。
【図2】図1の2矢視正面図である。
【図3】ワイパーレバーに取付けられた状態のワイパーブレードの正面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】図2の5−5線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施の形態について、添付の図1〜図5を参照しながら説明すると、先ず図1において、ルーフ付き自動三輪車が備える車体Bの中央部には、合成樹脂製のウインドスクリーン11を前面に配置したルーフ付きのキャビン12が、底面を低床式のフロア13とするようにして形成されており、該キャビン12の前壁に操向ハンドル14が支持され、車両運転者を座らせるための乗車用シート15が前記キャビン12内で操向ハンドル14の後方に配置される。また車体Bの前部には、前記操向ハンドル14で操向される単一の前輪WFが操向可能に懸架される。前記乗車用シート15の下方で車体BにはパワーユニットPの前部が揺動連結機構16を介して連結され、前記パワーユニットPは、揺動連結機構16によって上下に揺動自在かつ左右にローリング自在に車体Bに支承されることになり、左右一対の後輪WR…がパワーユニットPの後部に軸支される。
【0022】
図2および図3を併せて参照して、前記ウインドスクリーン11の前面側の表面である被払拭面17はワイパー18で払拭されるものであり、このワイパー18は、ワイパーレバー19にワイパーブレード20が取付けられて成り、ワイパーブレード20は、ワイパーブレードラバー21に一対のバーティブラ22…が装着されて成る。
【0023】
前記ワイパーレバー19は、ワイパーブレードラバー21の長手方向に沿って延びる第1レバー23と、第1レバー23の両端部にピン24,24を介して回動可能に取付けられる第2レバー25,25と、第2レバー25…のうち第1レバー23と重なる側の内端部にピン26,26を介して回動可能に取付けられるヨーク27,27とで構成されており、第2レバー26…の外端部および前記ヨーク27…の両端部に、同一形状のホルダー28,28…が設けられる。
【0024】
図4を併せて参照して、前記ワイパーブレードラバー21の横断面形状は、前記ワイパーレバー19に取付けられるとともに前記バーティブラ22…が装着される基部21aと、前記被払拭面17に弾発的に摺接して該被払拭面17を拭き取る払拭部21bと、前記基部21aおよび前記払拭部21b間を連結する首部21cとから成る。
【0025】
前記基部21aの両側面には、一対の前記バーティブラ22,22を嵌合、装着せしめる装着溝29,29と、前記ホルダ28,28…を係合せしめる係合溝30,30とが設けられており、前記ホルダ28,28…は、前記一対の装着溝29…に嵌合、装着された前記バーティブラ22…の前記基部21aからの離脱を阻止するようにして前記係合溝30…に係合される。しかもホルダ28,28…を前記ワイパーブレードラバー21の長手方向一端からスライドさせて前記係合溝30…に係合せしめるべく、前記ワイパーブレードラバー21の長手方向一端で前記係合溝30…は開放される。
【0026】
前記払拭部21bは、前記被払拭面17に弾発的に摺接する拭き取り部分21baと、該拭き取り部分21baの前記被払拭面17とは反対側の端部に連なって前記拭き取り部分21baから離反するにつれて幅が大きくなるように形成される補強部分21bbとを有するように形成される。
【0027】
ところで前記ワイパーブレードラバー21の長手方向両端部の前記被払拭面17側稜線には、ワイパーブレードラバー21の長手中央部側に向かうにつれて前記バーティブラ22…からの距離が大きくなるとともに少なくとも一部を前記被払拭面17側に膨らませるように湾曲させた反り部31が設けられるものであり、この実施の形態では、反り部31…の全体が、前記被払拭面17側に膨らんで湾曲するように形成される。
【0028】
しかも前記反り部31…は、前記ワイパーブレードラバー21の前記払拭部21bにおける前記拭き取り部分21baの一部を削除して形成されるものであり、前記反り部31…の前記被払拭面17への接触開始点Pは、図3に明示するように、前記ワイパーブレードラバー21の長手方向に沿って前記バーティブラ22…の両端よりも内方位置に設定される。
【0029】
図2に注目して、前記ワイパーレバー19は、車体Bに取付けられるアクチュエータ33にリンク機構32を介して連結される。ところで前記車体Bは、金属製の車体フレーム34と、その車体フレーム34を覆う合成樹脂製の車体カバー35とから成るものであり、電動モータを含むアクチュエータ33は、前記ウインドスクリーン11の下方で車体フレーム34に取付けられ、このアクチュエータ33は、回動する出力軸36が車体カバー35から突出するようにして車体カバー35で覆われる。またアクチュエータ33は、前記出力軸36と平行な軸線を有する支軸37を有しており、この支軸37は前記車体カバー35から突出するようにして前記出力軸36の側方に配置される。
【0030】
前記リンク機構32は、伸縮可能に構成されるとともに一端部が前記出力軸36に固定される第1リンク38と、一端部が前記支軸37に回動可能に支承される第2リンク39と、第1および第2リンク38,39の他端部に回動可能に連結される連結部材40とから成り、前記連結部材40が前記ワイパーレバー19における第1レバー23の長手方向中央部に連結される。
【0031】
このようなリンク機構32によれば、アクチュエータ33の作動に応じて前記ワイパーレバー19およびワイパーブレード20は、図2の鎖線で示すように移動するものであり、リンク機構32は、前記ワイパーブレード20の長手方向に前記ワイパーレバー19を移動させることを可能とするとともに、長手方向を上下方向とした姿勢のワイパーレバー19を上下および左右に移動させることが可能である。
【0032】
しかもウインドスクリーン11の前記被払拭面17は、図5で示すように、前記ワイパーレバー19の長手方向と直交する平面で湾曲した形状を有するように形成される。
【0033】
次にこの実施の形態の作用について説明すると、ワイパーブレードラバー21の長手方向両端部の被払拭面17側稜線に、ワイパーブレードラバー21の長手中央部側に向かうにつれて前記バーティブラ22…からの距離が大きくなるとともに少なくとも一部を前記被払拭面17側に膨らませるように湾曲させた反り部31…、この実施の形態では、全体が被払拭面17側に膨らんで湾曲するように形成される反り部31…が設けられるので、ワイパーブレードラバー21の長手方向両端部を被払拭面17に滑らかに接触させるようにして接触圧を弱くし、被払拭面17に対する滑りを良好なものとすることで、ワイパーブレードラバー21の長手方向両端部の被払拭面17側稜線に皺が発生することを抑制し、振動および音の発生を防止することができるとともに、ワイパーブレードラバー21の耐久性向上を図ることができる。
【0034】
またワイパーブレードラバー21の横断面形状が、ワイパーレバー19に取付けられるとともにバーティブラ22…が装着される基部21aと、被払拭面17に弾発的に接触する拭き取り部分21baならびに該拭き取り部分21baの前記被払拭面17とは反対側の端部に連なって前記拭き取り部分21baから離反するにつれて幅が大きくなるように形成される補強部分21bbを有する払拭部21と、基部21aおよび払拭部21b間を連結する首部21cとから成り、反り部31…が拭き取り部分21baの一部を削除して形成されるので、補強部分21bbはワイパーブレードラバー21の長手方向両端まで存在することになり、反り部31…を補強部分21bbで補強して反り部31…での応力変化を滑らかとし、耐久性のさらなる向上を図ることができる。
【0035】
また反り部31…の被払拭面17への接触開始点Pが、ワイパーブレードラバー21の長手方向に沿ってバーティブラ22…の両端よりも内方位置に設定されるので、バーティブラ22…で補強することで反り部31…の被払拭面17への接触開始点Pでのワイパーブレードラバー21の変形を抑制することができる。
【0036】
またワイパーレバー19が、ワイパーブレード20の長手方向にワイパーレバー19を移動させ得るようにしたリンク機構32を介してアクチュエータ33に連結されるので、ワイパーブレードラバー21をその長手方向に動かすようにして拭き取り面積を大きくしつつ反り部31…の滑り効果がより発揮されるようにして耐久性を高めることができる。
【0037】
しかも被払拭面17が、ワイパーレバー19の長手方向と直交する平面で湾曲した形状を有するように形成されており、ワイパーブレードラバー21の被払拭面17への接触圧がワイパーブレードラバー21の移動によって大きく変化するが、反り部31…の被払拭面17に対する滑りが良好であることによって騒音の発生を抑止することができ、耐久性も低下することはない。
【0038】
またリンク機構32が、長手方向を上下方向とした姿勢のワイパーレバー19を上下および左右に移動せしめるように構成されるので、被払拭面17の拭き取り面が偏るのを防止することができ、ワイパーブレードラバー21の摩耗量をその長手方向に沿って均等化することができ、ワイパーブレードラバー21の全長を効率よく使用することができるようにして振動および騒音の発生を防止し、耐久性をさらに高めることができる。
【0039】
さらに被拭き取り面が合成樹脂製のウインドスクリーン11の表面であるが、ワイパーブレードラバー21の動きが良好であることによって被払拭面17へのワイパーブレードラバー21の接触圧を小さく設定することができ、軽量である合成樹脂製のウインドスクリーン11の耐久性を高めることができる。また被払拭面17に撥水皮膜が設けられている場合にもその撥水皮膜の耐久性を高めることができる。
【0040】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0041】
たとえばワイパーブレードラバーの長手方向両端部の被払拭面側稜線部に設けられる反り部が、ワイパーブレードラバーの長手方向中央部に向かうにつれてバーティブラからの距離が大きくなるようにして基本的にワイパーブレードラバーの長手方向と斜めに交差する直線状のものであっても、その一部たとえば被払拭面に接触する部分が被払拭面側に膨らむように湾曲させて形成されればよい。
【符号の説明】
【0042】
11・・・ウインドスクリーン
17・・・被払拭面
18・・・ワイパー
19・・・ワイパーレバー
20・・・ワイパーブレード
21・・・ワイパーブレードラバー
21a・・・基部
21b・・・払拭部
21ba・・・拭き取り部分
21bb・・・補強部分
21c・・・首部
22・・・バーティブラ
31・・・反り部
32・・・リンク機構
33・・・アクチュエータ
P・・・接触開始点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイパーブレードラバー(21)にバーティブラ(22)が装着されて成るワイパーブレード(20)が、被払拭面(17)を前記ワイパーブレードラバー(21)で払拭するように作動するワイパーレバー(19)に取付けられる車両用ワイパーにおいて、前記ワイパーブレードラバー(21)の長手方向両端部の前記被払拭面(17)側稜線に、前記ワイパーブレードラバー(21)の長手中央部側に向かうにつれて前記バーティブラ(22)からの距離が大きくなるとともに少なくとも一部を前記被払拭面(17)側に膨らませるように湾曲させた反り部(31)が設けられることを特徴とする車両用ワイパー。
【請求項2】
前記ワイパーブレードラバー(21)の横断面形状が、前記ワイパーレバー(19)に取付けられるとともに前記バーティブラ(22)が装着される基部(21a)と、前記被払拭面(17)に弾発的に接触する拭き取り部分(21ba)ならびに該拭き取り部分(21ba)の前記被払拭面(17)とは反対側の端部に連なって前記拭き取り部分(21ba)から離反するにつれて幅が大きくなるように形成される補強部分(21bb)を有する払拭部(21b)と、前記基部(21a)および前記払拭部(21b)間を連結する首部(21c)とから成り、前記反り部(31)が前記拭き取り部分(21ba)の一部を削除して形成されることを特徴とする請求項1記載の車両用ワイパー。
【請求項3】
前記反り部(31)の前記被払拭面(17)への接触開始点(P)が、前記ワイパーブレードラバー(21)の長手方向に沿って前記バーティブラ(22)の両端よりも内方位置に設定されることを特徴とする請求項1または2記載の車両用ワイパー。
【請求項4】
前記ワイパーレバー(19)が、前記ワイパーブレード(20)の長手方向に前記ワイパーレバー(19)を移動させ得るようにしたリンク機構(32)を介してアクチュエータ(33)に連結されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用ワイパー。
【請求項5】
前記被払拭面(17)が、前記ワイパーレバー(19)の長手方向と直交する平面で湾曲した形状を有するように形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用ワイパー。
【請求項6】
前記リンク機構(32)が、長手方向を上下方向とした姿勢の前記ワイパーレバー(19)を上下および左右に移動せしめるように構成されることを特徴とする請求項4記載の車両用ワイパー。
【請求項7】
前記被払拭面(17)が合成樹脂製のウインドスクリーン(11)の表面であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車両用ワイパー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−91670(P2012−91670A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−240482(P2010−240482)
【出願日】平成22年10月27日(2010.10.27)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】