説明

車両用内装部品

【課題】エアバッグの安定した膨張展開性能を確保することのできる車両用内装部品を提供する。
【解決手段】車体の側壁パネルと車室内に配置された座席シートの間で膨張展開するエアバッグを備える車両の内装部品において、側壁パネル21と対峙して配設されるドアトリム16と、側壁パネル21と対峙したドアトリム16の裏面側で、かつ、該ドアトリム16がエアバッグ13の膨張展開による押圧を受けて側壁パネル21側に変形することにより該側壁パネル21と最初に当接する箇所にほぼ対応して配設される緩衝体25と、を備えてなる車両用内装部品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用内装部品に関するものであり、特に、車体の側壁パネルと車室内に配置された座席シートの間で膨張展開するエアバッグを備える自動車等の車両にあって、その車両に設けられる車両用内装部品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車の側方から衝突された時に、座席シートのシートバックの側面からサイドエアバッグが膨張展開して乗員を保護するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種のサイドエアバッグは、膨張展開時に、車室内側に突出しているアームレストの部分に最初に当たって、このアームレストが設けられているドアトリム等の内装部品を車室外側に押圧し、さらに展開が進むに連れて該内装部品を車室外側に大きく変形させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−118368号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来のサイドエアバッグを備えた車両では、サイドエアバッグの膨張展開時に、ドアトリム等の内装部品に過大な応力を加えながら展開するため、内装部品が破損する虞がある。内装部品が破損した場合、展開中のエアバッグが破損部に入り込み、サイドエアバッグの十分な展開(膨らみ)が得られず、本来の乗員保護性能が発揮できないことが懸念される。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところはエアバッグの安定した膨張展開性能を確保することのできる車両用内装部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用内装部品は、車体の側壁パネルと車室内に配置された座席シートの間で膨張展開するエアバッグを備える車両に取り付けられる車両用内装部品において、前記側壁パネルと対峙して配設される内装部品本体と、前記側壁パネルと対峙した前記内装部品本体の裏面側で、かつ、該内装部品本体が前記エアバッグの膨張展開による押圧を受けて前記側壁パネル側に変形することにより該側壁パネルと最初に当接する箇所にほぼ対応して配設される緩衝体と、を備えてなる。
【0008】
この構成によれば、内装部品と車室内に配置された座席シートの間で膨張展開するエアバッグは、膨張展開時、まず、内装部品本体を車室内側から車室外側に向かって押圧し、この内装部品本体を側壁パネル側に変形させる。しかし、側壁パネルと内装部品本体の間で、かつ、該内装部品本体が側壁パネルと最初に当接する該内装部品本体箇所の裏面側には緩衝体を設けているので、内装部品本体は緩衝体を介して側壁パネルに当接する。これにより、緩衝体がエアバッグからの押圧力の一部を吸収し、内装部品本体が変形する量を抑えて該内装部品本体が破損に至るのを防ぐ。
【0009】
また、側壁パネルと最初に当接する内装部品本体の箇所は、側壁パネルまでの距離(隙間)が小さいので、この隙間を塞いで配設される緩衝体の厚みも小さなもので済むことになる。
【0010】
上記構成において、前記緩衝体は、前記座席シートの移動方向に沿って適宜の間隔をおいて複数個設けてなる、構成を採用できる。
【0011】
この構成によれば、使用者の体格等によって座席シートが車両の前後方向に移動調整され、座席シートの位置が前後に変化しても、緩衝体をシートの移動方向に沿って複数個設けているので、座席シートの移動に関係なく全ての位置でほぼ同じ緩衝作用を得ることができる。
【0012】
上記構成において、前記緩衝体は、発泡体でなる、構成を採用できる。
【0013】
この構成によれば、緩衝体を発泡成形して簡単に形成することができる。
【0014】
上記構成において、前記緩衝体は、塑性変形可能なクラッシャブル部材で形成される、構成を採用できる。
【0015】
この構成によれば、側壁パネルと緩衝体の間に外力が加えられ、該側壁パネルと内装部品本体の間の距離を圧縮させる力を緩衝体が受けると、この圧縮力で該緩衝体の一部が潰されて塑性変形を起こし、衝撃力を吸収する。
【0016】
上記構成において、前記内装部品本体はアームレストを備え、前記緩衝体は、前記アームレストが設けられている位置より上側に配置してなる、構成を採用できる。
【0017】
この構成によれば、一般に、アームレストを設けている位置より上側の上部内装部品本体部と側壁パネルとの距離(隙間)は、アームレストを設けている下部内装部品本体部と側壁パネルとの間の隙間よりも小さいので、厚みの小さな緩衝体を使用しても十分な緩衝効果を得ることができる。したがって、厚みの小さな緩衝体が使用できることにより、コスト増大を抑えることができる。また、アームレストの位置に緩衝材を設けた場合では、緩衝材をアームレストの形状と合致する形状にする必要があるが、アームレストを設けている位置より上側に設けた場合では、低コスト化が可能な平板状の緩衝体で対応できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、エアバッグの膨張展開時に、内装部品本体に加わる過大な応力を緩衝体で吸収し、該内装部品本体が破損するのを防止することができるので、従来、懸念されていた問題、すなわち、内装部品本体が破損した場合に、展開中のエアバッグが破損部に入り込んでしまい、エアバッグの十分な展開(膨らみ)が得られずに本来の乗員保護性能が発揮できないというような問題が改善される。これにより、展開中のエアバッグの安定した膨張展開性能を確保することができるので、信頼性の向上が期待できる。
【0019】
また、側壁パネルと最初に当接する内装部品の箇所は、側壁パネルまでの距離(隙間)が小さいので、この隙間を塞いで配設される緩衝体の厚みも小さなもので済むことになり、コスト増大が防げる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施形態として示す車両用内装部品の全体斜視図。
【図2】サイドエアバッグを備える座席シートと車両用ドアと共に示す図1のA―A線に沿った拡大断面図。
【図3】車室内側より見て同上サイドエアバッグの膨張展開状態と共に示す車両用内装部品の側面図。
【図4】発明を適用した第2の実施形態として示す車両用内装部品の全体斜視図。
【図5】図4のB―B線に沿った拡大断面図。
【図6】第2の実施形態における緩衝体を詳細に示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1〜図3は本発明の第1の実施形態として示す車両用内装部品を適用した車両用ドアを示すもので、図1は車室内側から見たその全体斜視図、図2はサイドエアバッグを備える座席シートと車両用ドアと共に示す図1のA−A線に沿った拡大断面図、図3は車室内側より見て同上サイドエアバッグの膨張展開状態と共に示す車両用内装部品の側面図である。また、以下の説明において、図3の左右方向左側を車両の前方、右側を車両の後方とし、また上下方向を車両の上下、紙面に垂直な方向を車両の左右(または垂直方向手前側を車室の内側、垂直方向奥側を車両の外側)としてそれぞれ説明する。なお、本実施の形態における説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
【0022】
図1〜図3において、ドア11をボディ側面に配置してなる車両(図示せず)は、車室内に配置される座席シート12を備えている。この座席シート12は、シートクッション12aとシートバック12b等により構成されている。また、シートバック12bのドア11と対向している一側部には、衝突事故等によって車両のボディの側方に所定以上の衝撃が加えられたときに、座席シート12とドア11の間でサイドエアバッグ13を膨張展開するエアバッグ装置14が設けられている。
【0023】
さらに、前記ドア11の車両上方側には、窓部15が設けられている。また、このドア11の車室側には、その内装部品として、ベルトライン部より下方側のほぼ全体を覆ってドアトリム16が設けられている。このドアトリム16には、車両前後方向に延びるようにアームレスト22が車室内側に向かって突設されている。
【0024】
そして、この車両にあって、衝突事故等により、ボディの側方に所定以上の衝撃が加えられると、その衝撃が図示しないセンサで瞬時に感知されると共にエアバッグ装置14を作動させ、このエアバッグ装置14内に格納されているサイドエアバッグ13をシートバック12の一側から瞬時にドアトリム16に向けて排出すると同時に膨らませて膨張展開させる。
【0025】
このサイドエアバッグ13の膨張展開では、例えば図2及び図3中に二点鎖線で示すサイドエアバッグ13の順に内側から外側に向かって膨らみながら展開する。また、このサイドエアバッグ13の展開によって、内側から外側に拡がる保護エリアS1,S2,S3,S4…を該サイドエアバック13によって確保して行く。すなわち、サイドエアバッグ13は、最初、エアバッグ装置14を取り付けているシートバック12bの一側とほぼ対応するドアトリム16の箇所、すなわち、同図中に符号S1で示す保護エリアに向けてエアバック装置14内から勢いよく排出され、これが膨張しながら激しく衝突する。次いで、車両前後方向及び上下方向、すなわち同図中に符号S2,S3,S4で示す保護エリアへ順に拡がる展開を進め、最終的に保護エリア全体を覆う。この作動開始から保護エリア全体を覆うまでの膨張展開の速さは、0.02秒以内である。
【0026】
したがって、膨出展開途中のサイドエアバッグ13が最初に衝突して来るドアトリム16の箇所、すなわち保護エリア18aと対応しているドアトリム16の箇所では相当大きな衝撃(過大な応力)を受けて変形することになる。
【0027】
次に、内装部品としての前記ドアトリム16側の要部構成を具体的に説明する。ドアトリム16は、連結一体化されている下部ドアトリム本体部16aと、上部ドアトリム本体部16bと、この上部ドアトリム本体部16bの裏面側に配設された緩衝体25と、前記アームレスト22等により構成されている。
【0028】
前記下部ドアトリム本体部16aと上部ドアトリム本体部16bは、内装部品本体を構成しており、それぞれ適度の保形性と側壁パネル21への取付剛性を有して所定の形状に成形されている芯材と、該芯材の表面に製品の感触を高めるために貼着されている表皮材等により構成されている。また、前記下部ドアトリム本体部16aの上端部側は、外側へ略直角に折り曲げられており、この折り曲げられた上端部に前記アームレスト22を設けている。
【0029】
而して、下部ドアトリム本体部16aと上部ドアトリム本体部16bは、前記アームレスト22を設けた下部ドアトリム本体部16aの上端部と上部ドアトリム本体部16bの下端部を互いに連結して一体化し、これがドアトリム本体部として側壁パネル21に対峙して取り付けられている。また、これら下部ドアトリム本体部16aと上部ドアトリム本体部16bは、1個のドアトリム本体部として一体に成形される場合、あるいは2個以上に分割されて1個に連結される場合もある。
【0030】
なお、側壁パネル21に取り付けられた下部ドアトリム本体部16aと上部ドアトリム本体部16bは、図2に示すように、下部ドアトリム本体部16aの中央部分と前記側壁パネル21との間には比較的大きな空間23a(以下、「隙間23a」という)が設けられ、上部ドアトリム本体部16bと前記側壁パネル21との間には小さな空間23b(以下、「隙間23b」という)が設けられている。また、下部ドアトリム本体部16aの裏面の所定箇所には、前記隙間23aをほぼ無すくようにして腰パッドとしての発泡体24がホットメルト等により取り付けられ、上部ドアトリム本体部16bの裏面側における所定箇所には、前記隙間23bをほぼ無くすようにして、緩衝体25が取り付けられている。
【0031】
ここで、前記緩衝体25を取り付けている前記上部ドアトリム本体部16bの裏面側における前記所定箇所とは、図3に示すように、前記保護エリアS1と対応している範囲及びその周辺の箇所である。すなわち、エアバッグ装置14の作動でサイドエアバッグ13が排出されたとき、このサイドエアバッグ13が最初にドアトリム16と激しくぶつかり、この衝撃力によってドアトリム16が側壁パネル21側に押されるように変形されたとき、前記緩衝体25を取り付けていない場合に、側壁パネル21に対して最初に当接すると想定される箇所である。
【0032】
また、前記所定箇所は上部ドアトリム本体部16bと側壁パネル21との隙間23bが小さく形成されている。したがって、この箇所に緩衝体25を設けた場合では、厚みの小さな緩衝体25を使用して上部ドアトリム本体部16bと側壁パネル21との間の隙間23bを埋めることができ、コストの増大を抑えることができる。
【0033】
そして、前記所定箇所と対応している前記上部ドアトリム本体部16bの裏面に緩衝体25を取り付けて上部ドアトリム本体部16bと側壁パネル21との間の隙間23bを埋めた状態にすると、保護エリアS1と対応する部分にサイドエアバッグ13が衝突して下部ドアトリム本体部16a及び上部ドアトリム本体部16bに過大な応力が加わったとき、この過大な応力を緩衝体25が吸収して下部ドアトリム本体部16a及び上部ドアトリム本体部16bの変形量を抑えて破損に至るのを防ぐ。
【0034】
なお、前記緩衝体25の厚みは、下部ドアトリム本体部16a及び上部ドアトリム本体部16bが有る程度変形してから衝撃を吸収するようにしてもよいので、隙間23bを完全に埋める厚みを有していなくてもよい。また、前記緩衝体25としては発泡体、例えばPP(ポリプロピレン)ビーズ発泡品、ウレタン発泡品であり、弾性変形が可能である。
【0035】
このように構成されたドア11では、衝突事故等により、サイドエアバッグ13がシートバック12bの一側方向から排出されてドアトリム16の保護エリアS1の箇所に激しく衝突したとき、この衝撃を緩衝体25が弾性圧縮しながら吸収し、下部ドアトリム本体部16a及び上部ドアトリム本体部16bが大きく変形するのを抑えて該下部ドアトリム本体部16a及び上部ドアトリム本体部16bが破損に至るのを防ぐ。これにより、サイドエアバッグ13の安定した膨張展開性能を確保することができ、信頼性が向上することになる。
【0036】
図4及び図5は本発明の第2の実施形態として示す車両用内装部品を示すもので、図4は車室内側から見たその全体斜視図、図5は図4のB−B線に沿った拡大断面図である。第2の実施の形態における車両用内装部品の構成は、図1〜図3に示した車両用内装部品に使用している緩衝体、すなわち発泡体で弾性変形可能に形成している緩衝体25に変えて、外力が加えられると潰れて塑性変形するクラッシャブル部材で形成してなる緩衝体30を、前記上部ドアトリム本体部16bの前記所定箇所に対応して該上部ドアトリム本体部16bの裏面側に取り付けて設けたものであり、他の構成は図1〜図3と同一であるから、同一の構成部分は同一符号を付して重複説明を省略する。
【0037】
前記緩衝体30は、サイドエアバッグ13がシートバックの一側方向から下部ドアトリム本体部16a及び上部ドアトリム本体部16bの前記保護エリアS1の箇所に激しく衝突して、該下部ドアトリム本体部16a及び上部ドアトリム本体部16bが変形し、該上部ドアトリム本体部16bと側壁パネル21との間の隙間23bが圧縮されたとき、この上部ドアトリム本体部16bと側壁パネル21との間で潰れて塑性変形する。そして、この塑性変形でエアバック13からの衝撃を吸収して、下部ドアトリム本体部16a及び上部ドアトリム本体部16bが大きく変形するのを抑えるものである。
【0038】
前記緩衝体30を、図6を用いてさらに詳細に説明する。この緩衝体30は、金属板材で形成された3枚の緩衝板31と、これら3枚の緩衝板31を適宜の間隔を保ち、かつ、各緩衝板31がそれぞれ上部ドアトリム本体部16b側から側壁パネル21側に向かって下るように傾斜させて、これら各緩衝板31の基端を一体に保持してなる左右1対の保持材32,32等により構成されている。
【0039】
そして、該緩衝体30は、左右の保持材32,32を上部ドアトリム本体部16bの裏面側における前記所定箇所に取り付け、3枚の緩衝板31と側壁パネル21との間に僅かな隙間を設けて配設される。
【0040】
この第2の実施の形態におけるドア11では、衝突事故等により、サイドエアバッグ13がシートバック12bの一側方向から排出されて下部ドアトリム本体部16a及び上部ドアトリム本体部16bの保護エリアS1の箇所に激しく衝突したとき、この衝撃を緩衝板31が塑性変形しながら吸収して、下部ドアトリム本体部16a及び上部ドアトリム本体部16bが大きく変形するのを抑えて該下部ドアトリム本体部16a及び上部ドアトリム本体部16bが破損に至るのを防ぐ。これにより、サイドエアバッグ13の安定した膨張展開性能を確保することができ、信頼性が向上することになる。
【0041】
なお、緩衝体30の緩衝板31及び保持材32は樹脂製でもよく、また、該緩衝体30は上部ドアトリム本体部16bと別体あるいは一体に形成してもよい。
【0042】
また、上記第1の実施の形態における緩衝体25及び第2の実施の形態における緩衝体30は、それぞれ保護エリアS1と対応する一箇所にだけ設けた構造を開示したが、これら緩衝体25,30は、座席シート12の移動方向に沿い、かつ、適宜の間隔をおいて複数個設けてもよい。また、座席12の移動方向に沿って連続して設けても良い。このように、座席12の移動方向に沿って緩衝体25,30を複数個設けた、または連続して設けた場合では、使用者の体格等によって座席シート12が前後方向に移動調整されて使用されても、座席シート12の移動に関係なく全ての位置でほぼ同じ緩衝作用を得ることができる。
【0043】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0044】
以上説明したように、本発明はサイドエアバッグ13がシートバック12bの一側に設けられている車両のドアトリム16に適用した場合ついて説明したが、シートバック12以外から膨張展開するようにした車両のドアトリム16及びドアトリム以外の内装部品にも応用できる。
【符号の説明】
【0045】
11 ドア
12 座席シート
12a シートクッシヨン
12b シートバック
13 サイドエアバッグ
14 エアバッグ装置
15 窓部
16 ドアトリム(車両用内装部品)
16a 下部ドアトリム本体部(内装部品本体)
16b 上部ドアトリム本体部(内装部品本体)
21 側壁パネル
22 アームレスト
23a 下部ドアトリム本体部と側壁パネルとの間の隙間
23b 上部ドアトリム本体部と側壁パネルとの間の隙間
24 発泡体
25 緩衝体
30 緩衝体
S1,S2,S3,S4 保護エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の側壁パネルと車室内に配置された座席シートの間で膨張展開するエアバッグを備える車両に取り付けられる車両用内装部品において、
前記側壁パネルと対峙して配設される内装部品本体と、
前記側壁パネルと対峙した前記内装部品本体の裏面側で、かつ、該内装部品本体が前記エアバッグの膨張展開による押圧を受けて前記側壁パネル側に変形することにより該側壁パネルと最初に当接する箇所にほぼ対応して配設される緩衝体と、
を備えてなることを特徴とする車両用内装部品。
【請求項2】
前記内装部品本体はアームレストを備え、
前記緩衝体は、該アームレストが設けられている位置より上側に配置してなることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装部品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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