説明

車両用物品保持装置

【課題】 従来に比べて収容物が収容部内で傾く量を小さくできる車両用物品保持装置の提供。
【解決手段】第1の溝24の延び方向に延びる縁部に第1の支持部31が引っ掛かる引っ掛かり部24aが設けられている。そのため、第1の支持部31は、収容物Cが収容部21内で傾きサポート30が第1、第2の溝24,25の延び方向と異なる方向に収容物Cによって押されたとき、引っ掛かり部24aに引っ掛かるまでしか第1の溝24の延び方向と異なる方向に移動できない。そのため、収容物Cが収容部21内で傾いても、収容物Cは第1の支持部31が引っ掛かり部24aに引っ掛かるまでしか傾くことができない。したがって、従来に比べて、収容物Cが収容部21内で傾く量を小さくできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用カップホルダ装置等の車両用物品保持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特開平11−70831号公報は、図7に示すように、収容部2aを備える本体2と、本体2の上端部に回動可能に支持されるベース3と、ベース3に回動可能に支持され収容部2a内の収容物の側面を支持するサポート4と、ベース3を本体2に対して回動付勢するベース付勢バネ5と、サポート4をベース3に対して回動付勢するサポート付勢バネ6と、を有する車両用カップホルダを開示している。
【0003】
しかし、従来の車両用物品保持装置にはつぎの問題点がある。
ベース3が軸回転で動くため、収容物が収容部2a内で傾いた際、ベース3がサポート4を介して収容物によって押されて本体2に対して簡単に回動してしまう。そのため、収容物が収容部2a内で傾く量が大きくなってしまう。
ベース付勢バネ5の付勢力を大きくすることでベース3が本体2に対して簡単に回動してしまうことを抑制できるが、ベース付勢バネ5の付勢力を大きくすると、収容部2aに収容物を収容するときに収容物でベース3を押し下げるのに要する力が大きくなり、保持装置の使用性が悪くなってしまう。
【特許文献1】特開平11−70831号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、従来に比べて収容物が収容部内で傾く量を小さくできる車両用物品保持装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) (a)収容物が収容される収容部と、該収容部の外側で該収容部から離れる方向かつ該収容部内への収容物の出し入れ方向の奥側に延びる第1の溝と、前記収容部の外側で前記第1の溝より前記出し入れ方向の奥側に設けられ前記第1の溝と平行な方向に延びる第2の溝と、を備える本体と、
(b)前記第1の溝に該第1の溝の延び方向に移動可能に支持される第1の支持部と、前記第2の溝に該第2の溝の延び方向に移動可能に支持される第2の支持部と、を備え、前記収容部内に突出して前記収容部に収容される収容物の側面を支持するサポートと、
(c)前記サポートを前記本体に対して前記サポートの前記収容部内への突出量が大になる方向に付勢するサポート付勢バネと、
を有し、
前記第1の溝の延び方向に延びる縁部に、収容物が前記収容部内で傾き前記サポートが前記第1、第2の溝の延び方向と異なる方向に収容物によって押されたときに、前記第1の支持部が引っ掛かる引っ掛かり部が設けられている、車両用物品保持装置。
(2) 前記サポートは、突出方向の先端部に前記出し入れ方向に回動可能なローラを備える(1)記載の車両用物品保持装置。
(3) 前記サポートは、突出方向の先端部に収容物が傾いたときに収容物に当接する突出部を備える(2)記載の車両用物品保持装置。
(4) 前記本体は、前記収容部を備える第1のケースと、前記第1、第2の溝が設けられ前記第1のケースに組付けられる第2のケースと、を備えており、
前記サポート付勢バネは前記サポートを前記第2のケースに対して付勢している(1)記載の車両用物品保持装置。
【発明の効果】
【0006】
上記(1)の車両用物品保持装置によれば、第1の溝の延び方向に延びる縁部に第1の支持部が引っ掛かる引っ掛かり部が設けられているため、第1の支持部は、収容物が収容部内で傾きサポートが第1、第2の溝の延び方向と異なる方向に収容物によって押されたとき、引っ掛かり部に引っ掛かるまでしか第1の溝の延び方向と異なる方向に移動できない。そのため、収容物が収容部内で傾いても、収容物は第1の支持部が引っ掛かり部に引っ掛かるまでしか傾くことができない。したがって、従来に比べて、収容物が収容部内で傾く量を小さくできる。
上記(2)の車両用物品保持装置によれば、サポートが突出方向の先端部に回動可能なローラを備えるため、収容物とサポートとの摺動抵抗を低減できる。
上記(3)の車両用物品保持装置によれば、サポートに突出部が設けられているため、収容物が収容部内で傾いたときローラと突出部の上下2箇所で収容物を支持でき、ローラのみで収容物を支持する場合に比べて、収容物が収容部内でそれ以上傾くことを抑制できる。
上記(4)の車両用物品保持装置によれば、本体が、収容部を備える第1のケースと、第1、第2の溝が設けられ第1のケースに組付けられる第2のケースと、を備えており、サポート付勢バネがサポートを第2のケースに対して付勢している。そのため、第2のケースにサポートとサポート付勢バネの両方を組付けた状態で一つのユニットとして、第1のケースに組付けることができる。その結果、第1のケースにユニットを組付けるための形状があれば、ユニットを追加するだけで収容物の支持機能を持たせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下に、図1〜図6を参照して、本発明実施例の車両用物品保持装置を説明する。
本発明実施例の車両用物品保持装置は、たとえば、車両用カップホルダ装置、車両用傘ホルダ装置、車両用携帯電話保持装置、車両用小物入れ装置などである。以下、本発明実施例および図示例では、本発明実施例の車両用物品保持装置が車両用カップホルダである場合を説明する。
【0008】
本発明実施例の車両用物品保持装置10は、図2に示すように、収容物Cが収容される収容部21を備える本体20と、収容部21内に突出して収容部21に収容される収容物Cの側面を支持するサポート30と、サポート30を本体20に対してサポート30の収容部21内への突出量が大になる方向に付勢するサポート付勢バネ40と、を有する。
【0009】
本体20は、たとえば樹脂製である。本体20は、第1のケース22と、第2のケース23と、第1の溝24と、第2の溝25と、を備える。
【0010】
第1のケース22は、1部品構成であってもよく、複数部品で構成されていてもよい。第1のケース22は、車両の内装部材に組付けられる。第1のケース22は、車両の内装部材に一体に形成されていてもよく、車両の内装部材と別体に形成されて車両の内装部材に固定して取付けられていてもよい。第1のケース22は、収容部21を備える。収容部21の側壁には、上下方向(収容物出し入れ方向)に延びる孔26が設けられている。孔26は、収容部21の側壁に1個のみ設けられていてもよく、支持力を高めるために周方向に複数(たとえば、2個、3個)設けられていてもよい。
【0011】
第2のケース23は、1部品構成であってもよく、複数部品構成であってもよい(図1では、2部品構成である場合を示している)。第2のケース23に、第1、第2の溝24,25が設けられる。第2のケース23は、第1のケース22と別体に形成されて第1のケース22に固定して組付けられる。第2のケース23は、収容部21の側壁に固定して配置される。第2のケース23は、孔26と同数設けられる。第2のケース23は、収容部21の側壁の裏側から孔26部位に配置される。第2のケース23は、サポート30、ベース付勢バネ40の全てが組付けられた状態で、一つのユニット(収容物Cの支持装置(ホールド装置))として、孔26を塞ぐようにして第1のケース22に組付けられる。そのため、第1のケース22にユニットを組付けるための形状があれば、ユニットを追加するだけで支持機能を持たせることができる。
【0012】
第1の溝24は、第2のケース23に設けられる。第1の溝24は、収容部21の外側で収容部21から離れる方向かつ収容部21内への収容物Cの出し入れ方向(上下方向)(以下、出し入れ方向Aという)の奥側(下側)に、直線状に延びて設けられていてもよく、少なくとも一部に湾曲部を備えて延びて設けられていてもよい。第1の溝24は、サポート30の後述の第1の支持部31を、第1の溝24の延び方向に移動可能に支持する。
【0013】
第2の溝25は、第2のケース23に設けられる。第2の溝25は、収容部21の外側で第1の溝24より出し入れ方向Aの奥側(下側)に設けられる。第2の溝25は、第1の溝24と平行な方向に延びている。第2の溝25は、サポート30の後述の第2の支持部32を、第2の溝25の延び方向に移動可能に支持する。
【0014】
第1の溝24の延び方向に延びる縁部に、収容物Cが収容部21内で傾きサポート30が第1、第2の溝24,25の延び方向と異なる方向に収容物Cによって押されたときに、第1の支持部31が引っ掛かる(嵌まる、当接して止まる)引っ掛かり部24aが設けられている。第1の溝24の延び方向に延びる縁部のうち収容部21側と反対側にある反対側縁部に、サポート30が収容部21内の収容物Cによって収容部21から出る方向に押されて第1の支持部31が第1の溝24内で第1の溝24の延び方向と異なる方向に移動したときに、第1の支持部31が引っ掛かる(嵌まる、当接して止まる)引っ掛かり部24aが設けられている。
【0015】
引っ掛かり部24aは、第1の溝24の延び方向に延びる縁部のうち収容部21側と反対側にある反対側縁部の全体にわたって設けられていてもよく、該反対側縁部の一部のみに設けられていてもよい。引っ掛かり部24aは、(a)第1の溝24の縁部をノコギリ歯状にすることで連続的に設けられる複数の凹部であってもよく、(b)第1の溝24の縁部に断続的に設けられる複数の凹部であってもよく、(c)図示略のゴム材等の抵抗材を第1の溝24の縁部に貼付し第1の支持部31との摺動抵抗を大にしたものであってもよい。
【0016】
サポート30は、たとえば樹脂製である。サポート30は、収容部21内に収容される収容物Cの側面を支持するために設けられる。サポート30は、第1の溝24に第1の溝24の延び方向に移動可能に(摺動可能に)支持される第1の支持部31と、第2の溝25に第2の溝25の延び方向に移動可能に(摺動可能に)支持される第2の支持部32と、サポート30の突出方向先端部(収容部21内側の端部)に設けられる突出部33と、回動可能なローラ34と、を備える。
【0017】
第1、第2の支持部31、32は、サポート30の、収容部21側と反対側の端部に設けられる。第1の支持部31が第1の溝24に支持され、第2の支持部32が第2の溝25に支持され、第1、第2の溝24,25が平行であるため、サポート30は、第1、第2の溝24,25に沿って本体20に対して移動可能である。
【0018】
第1の支持部31は、収容物Cが収容部21内で傾いていないとき、図5に示すように、出し入れ方向Aでサポート30(ローラ34)と収容物Cとの接触位置Bと同じか該接触位置Bより奥側(下方)にある。第2の支持部32は、第2の溝25が第1の溝24より出し入れ方向Aの奥側(下側)に設けられているため、収容物Cが収容部21内で傾いていないとき、出し入れ方向Aで第1の支持部31より奥側(下方)にある。第2の支持部32は、収容物Cが収容部21内で傾いていないとき、収容部21の中心Pに接近離反する方向(出し入れ方向Aと直交する方向)で、第1の支持部31と同じかまたはほぼ同じ位置にある。
【0019】
突出部33は、サポート30の突出方向先端部から収容部21の中心P側に突出して設けられている。突出部33は、収容部21の中心P側かつ出し入れ方向Aの奥側(下方)に突出している。突出部33は、収容物Cが収容部21内で傾いていないときには収容物Cの側面に当接せず、収容物Cが収容部21内で傾いたときに、収容物Cの側面にローラ34が当接する位置よりも出し入れ方向Aの奥側の位置で当接する。
【0020】
ローラ34は、たとえば樹脂製である。ローラ34は、サポート30の突出方向先端部に設けられている。ローラ34は、1部品構成であってもよく、複数部品構成であってもよい(図1では、2部品構成である場合を示している)。ローラ34が複数部品構成である場合、複数のローラ34は互いに固定された状態で、サポート30に出し入れ方向Aに回動可能に支持される。
【0021】
サポート付勢バネ40は、図1に示すように、たとえばトーションスプリングからなる。ただし、サポート付勢バネ40は、引っ張りバネまたは圧縮バネからなっていてもよい。サポート付勢バネ40の一端は、第2のケース23に当てられており、サポート付勢バネ40の他端は、サポート30に当てられている。サポート付勢バネ40は、サポート30を第2のケース23に対して付勢している。
【0022】
ここで、本発明実施例の作動、作用を説明する。
(a)収容物Cが収容部21に収容されていないとき
図2に示すように、サポート30の第1の支持部31は、サポート付勢バネ40の付勢力により、第1の溝24の収容部21側端部に位置する。サポート30の第2の支持部32は、サポート付勢バネ40の付勢力により、第2の溝25の収容部21側端部に位置する。サポート40の突出部33およびローラ34(収容部21側の端部)は、サポート付勢バネ40の付勢力により収容部21内に突出している。
【0023】
(b)収容物Cを収容部21に収容するとき
収容物Cを収容部21に収容すると、図5に示すように、サポート30が収容物Cによって出し入れ方向Aの奥側(下方)に押される。サポート30が押されると、サポート30は、サポート付勢バネ40の付勢力に抗して、第1の支持部31が第1の溝24内を収容部21から離れる方向に移動し第2の支持部32が第2の溝25内を収容部21から離れる方向に移動することにより、本体20に対して第1、第2の溝24,25の延び方向に移動する。
収容物Cを収容部21に収容し終わると、サポート30は、サポート付勢バネ40の付勢力によって、第1、第2の溝24,25に沿って出し入れ方向Aの手前側(上方)かつ収容部21側に押し上げられるため、収容物Cの側面に当たった状態で止まる。
【0024】
(c)収容物Cが収容部21内で傾いたとき
第1の支持部31が出し入れ方向Aでサポート30と収容物Cとの接触位置Bと同じか奥側にあり、第2の支持部32が出し入れ方向Aで第1の支持部31より奥側にあり、第2の支持部32が収容部21に接近離反する方向で第1の支持部31と同じかまたはほぼ同じ位置にある。そのため、収容物Cが収容部21内で傾きサポート30が第1、第2の溝24,25の延び方向と異なる方向に収容物Cによって押されたとき、図6に示すように、サポート30が第2の支持部32を中心にして出し入れ方向Aの手前側(上方)に回動する。
サポート30が出し入れ方向Aの手前側(上方)に回動すると、第1の溝24の延び方向に延びる縁部に第1の支持部31が引っ掛かる引っ掛かり部24aが設けられているため、第1の支持部31は、引っ掛かり部24aに引っ掛かるまでしか第1の溝24の延び方向と異なる方向に移動できない。そのため、収容物Cが収容部21内で傾いても、収容物Cは第1の支持部31が引っ掛かり部24aに引っ掛かるまでしか傾くことができない。
【0025】
本発明実施例では、第1の溝24の延び方向に延びる縁部に第1の支持部31が引っ掛かる引っ掛かり部24aが設けられているため、第1の支持部31は、収容物Cが収容部21内で傾きサポート30が第1、第2の溝24,25の延び方向と異なる方向に収容物Cによって押されたとき、引っ掛かり部31に引っ掛かるまでしか第1の溝24の延び方向と異なる方向に移動できない。そのため、収容物Cが収容部21内で傾いても、収容物Cは第1の支持部24が引っ掛かり部24aに引っ掛かるまでしか傾くことができない。したがって、従来に比べて、収容物Cが収容部21内で傾く量を小さくできる。
【0026】
第1の支持部31が出し入れ方向Aでサポート30と収容物Cとの接触位置と同じか奥側にあり、第2の支持部32が出し入れ方向Aで第1の支持部31より奥側にあり、第2の支持部32が収容部21に接近離反する方向で第1の支持部31と同じかまたはほぼ同じ位置にあるため、収容物Cが収容部21内で傾きサポート30が第1、第2の溝24,25の延び方向と異なる方向に収容物Cによって押されたとき、第1の支持部31が第1の溝24の引っ掛かり部24aに引っ掛かる方向にサポート30を本体20に対して移動させることができる。
【0027】
サポート30が突出方向の先端部に回動可能なローラ34を備えるため、収容物Cとサポート30との摺動抵抗を低減できる。
サポート30に突出部33が設けられているため、収容物Cが収容部21内で傾いたときローラ34と突出部33の上下2箇所で収容物Cを支持でき、ローラ34のみで収容物Cを支持する場合に比べて、収容物Cが収容部21内でそれ以上傾くことを抑制できる。
【0028】
本体20が、収容部21を備える第1のケース22と、第1、第2の溝24,25が設けられ第1のケース22に組付けられる第2のケース23と、を備えており、サポート付勢バネ40がサポート30を第2のケース22に対して付勢している。そのため、第2のケース23にサポート30とサポート付勢バネ40の両方を組付けた状態で一つのユニットとして、第1のケース22に組付けることができる。その結果、第1のケース22にユニットを組付けるための形状があれば、ユニットを追加するだけで収容物の支持機能を持たせることができる。
【0029】
収容物Cを収容部21から取り出すとき、収容物Cでサポート30を押し込むことなくそのまま収容部21から取り出してもよいが、第1の支持部31が引っ掛かり部24aに引っ掛かるまで収容物Cでサポート30を押し込みながら収容物Cを取り出すことで、広い開口面積で収容物Cを取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明実施例の車両用物品保持装置の分解斜視図である。
【図2】本発明実施例の車両用物品保持装置の断面図である。
【図3】本発明実施例の車両用物品保持装置を、図2とは異なる方向から切ったときの断面図である。
【図4】本発明実施例の車両用物品保持装置の、収容物を収容部に収容するときに収容物がサポートに当たり始めたときの断面図である。
【図5】本発明実施例の車両用物品保持装置の、収容物を収容部に収容し収容物が収容部の底壁に達したときの断面図である。
【図6】本発明実施例の車両用物品保持装置の、収容物が収容部内で傾いたときの断面図である。
【図7】従来の車両用物品保持装置の概略断面図である。
【符号の説明】
【0031】
10 車両用物品保持装置
20 本体
21 収容部
22 第1のケース
23 第2のケース
24 第1の溝
24a 引っ掛かり部
25 第2の溝
26 孔
30 サポート
31 第1の支持部
32 第2の支持部
33 突出部
34 ローラ
40 サポート付勢バネ
A 出し入れ方向
C 収容物
P 収容部の中心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)収容物が収容される収容部と、該収容部の外側で該収容部から離れる方向かつ該収容部内への収容物の出し入れ方向の奥側に延びる第1の溝と、前記収容部の外側で前記第1の溝より前記出し入れ方向の奥側に設けられ前記第1の溝と平行な方向に延びる第2の溝と、を備える本体と、
(b)前記第1の溝に該第1の溝の延び方向に移動可能に支持される第1の支持部と、前記第2の溝に該第2の溝の延び方向に移動可能に支持される第2の支持部と、を備え、前記収容部内に突出して前記収容部に収容される収容物の側面を支持するサポートと、
(c)前記サポートを前記本体に対して前記サポートの前記収容部内への突出量が大になる方向に付勢するサポート付勢バネと、
を有し、
前記第1の溝の延び方向に延びる縁部に、収容物が前記収容部内で傾き前記サポートが前記第1、第2の溝の延び方向と異なる方向に収容物によって押されたときに、前記第1の支持部が引っ掛かる引っ掛かり部が設けられている、車両用物品保持装置。
【請求項2】
前記サポートは、突出方向の先端部に前記出し入れ方向に回動可能なローラを備える請求項1記載の車両用物品保持装置。
【請求項3】
前記サポートは、突出方向の先端部に収容物が傾いたときに収容物に当接する突出部を備える請求項2記載の車両用物品保持装置。
【請求項4】
前記本体は、前記収容部を備える第1のケースと、前記第1、第2の溝が設けられ前記第1のケースに組付けられる第2のケースと、を備えており、
前記サポート付勢バネは前記サポートを前記第2のケースに対して付勢している請求項1記載の車両用物品保持装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−149192(P2009−149192A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−328456(P2007−328456)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【出願人】(000185617)小島プレス工業株式会社 (515)
【Fターム(参考)】