説明

車両用荷箱

【課題】各室の形状および容量を従来よりも柔軟に変化させることができる車両用荷箱を提供すること。
【解決手段】保冷コンテナ3内を前後に区分けするための着脱自在な2枚の横間仕切用パネル4・5と、保冷コンテナ3内を左右に区分けするための着脱自在な4枚の縦間仕切用パネル6〜9とを備える荷箱2である。縦間仕切用パネル6・7の両面にラッシングレール19a・19bを取り付けている。また、保冷コンテナ3に取り付けられたラッシングレール3d・3eと連結する側壁側ラッシングベルト11、および縦間仕切用パネル6・7に取り付けられたラッシングレール19a・19bと連結するパネル側ラッシングベルト14を横間仕切用パネル4・5の片面に取り付けている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に取り付けられる荷箱に関する。
【背景技術】
【0002】
温度管理が可能な複数の区画を有する荷箱を備えた車両がある。荷箱の荷室(箱体)は、例えば、ドライ室(常温)、冷凍室(−20℃)、チルド室(+5℃)に区分けされる。当該車両により、温度条件の異なる荷物を同時配送することができる。一方、荷箱の荷室(箱体)内を複数の区画に分けるための技術に関し、例えば特許文献1に記載されたものがある。
【0003】
特許文献1に記載された荷箱は、その荷室内を前後に区分けする横間仕切りと、荷室内を左右に区分けする縦間仕切りとを備え、これら間仕切りによって、荷室内は平面視T字状の3区画に区分けされている。この特許文献1には、前後方向に向かって移動自在な構造とされた横間仕切りが開示されている。これにより、3区画の容量を変化させることができる。また、横間仕切りと縦間仕切りとをヒンジで接続するという構造も開示されている。縦間仕切りに対して横間仕切り(または、横間仕切りに対して縦間仕切り)を回動させることで、3区画の形状および容量を変化させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−115962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された、前後方向に向かって移動自在な構造とされた横間仕切りでは、縦間仕切りの左右の2室(常温室Bおよび温蔵室C)相互間の容量を変化させることはできない。すなわち、常温室Bおよび温蔵室Cの容量を変化させることはできるが、常温室Bの容量と温蔵室Cの容量とは同じになってしまう。また、特許文献1に記載された、横間仕切りと縦間仕切りとをヒンジで接続するという構造では、3室(冷蔵室A、常温室B、および温蔵室C)相互間の容量をそれぞれ変化させることは可能だが、横間仕切りまたは縦間仕切りをヒンジ回りに回動させることで各室の容量を変化させるため、各室の形状および容量を柔軟に変化させることができないという問題がある。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、各室の形状および容量を従来よりも柔軟に変化させることができる車両用荷箱を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、両側の内壁面に取り付けられた側壁側固定用レールを具備してなる荷物を収納するための箱体と、前記箱体内を前後に区分けするための着脱自在な2枚の横間仕切用パネルと、前記箱体内を左右に区分けするための着脱自在な複数枚の縦間仕切用パネルと、を備え、前記縦間仕切用パネルのうちの少なくとも1枚のパネルの両面にはパネル側固定用レールが取り付けられ、前記横間仕切用パネルの少なくとも片面には、前記側壁側固定用レールと連結する側壁側固定用ベルト、および前記パネル側固定用レールと連結するパネル側固定用ベルトが取り付けられ、内壁面に取り付けられた前記側壁側固定用レールに対して前記側壁側固定用ベルトを連結するとともに、前記縦間仕切用パネルに取り付けられた前記パネル側固定用レールに対して前記パネル側固定用ベルトを連結することにより、前記横間仕切用パネルを立設固定して前記箱体内を区分けする車両用荷箱である。
【0008】
この構成によると、例えば、パネル側固定用レールが取り付けられた縦間仕切用パネルを2枚の横間仕切用パネルの間に配置し、箱体(荷室)の内壁面に取り付けられた側壁側固定用レールの任意の位置に横間仕切用パネルの側壁側固定用ベルトを連結するとともに、縦間仕切用パネルに取り付けられたパネル側固定用レールの任意の位置に横間仕切用パネルのパネル側固定用ベルトを連結することにより、2枚の横間仕切用パネルをそれぞれ個別に箱体(荷室)内の前後方向の任意の位置に立てて固定することができる。その結果、例えばT字状の3区画(3室)に箱体(荷室)内を区分けする場合、3区画の容量をそれぞれ変化させることができる。
【0009】
さらには、横間仕切用パネルおよび縦間仕切用パネルは着脱自在でもあるため、箱体(荷室)内をT字状の3区画に区分けできるだけでなく、箱体(荷室)内を1区画(1室)にすることもできるし、2区画(2室)に区分けすることもできる。
【0010】
このように本発明によると、箱体(荷室)内の各室の形状および容量を従来よりも柔軟に変化させることができる。
【0011】
また本発明において、前記縦間仕切用パネルの下端部の一方に第1落し錠が取り付けられ、かつ当該縦間仕切用パネルの上端部のうち当該第1落し錠に対して対角側に位置する部分に第2落し錠が取り付けられ、前記第1落し錠および前記第2落し錠のうちのいずれを支点にしても前記縦間仕切用パネルが回動することが好ましい。
【0012】
この構成によると、縦間仕切用パネルおよび横間仕切用パネルで区画された一方の室から他方の室(別の室)へ容易に移動することができる。また、荷物の積み込み状態によって、縦間仕切用パネルの2つの回動支点(第1落し錠および第2落し錠)のうちのいずれかを選択できるので、例えば1つの回動支点の場合に起こりうる荷物がじゃまになってパネルを開けることができないという状況を有効に防止できる。
【0013】
さらに本発明において、前記縦間仕切用パネルは、所定の間隔をあけて配置された3枚の平板と、当該3枚の平板間に配置された断熱材とを有し、前記3枚の平板のうちの中央側の平板に対して、前記第1落し錠を前記縦間仕切用パネルに取り付けるための取付座および前記第2落し錠を前記縦間仕切用パネルに取り付けるための取付座が固定されていることが好ましい。
【0014】
この構成によると、縦間仕切用パネルの断熱性が向上する。その結果、区分けされた各区画(室)の温度管理が行いやすくなる。また、落し錠をパネル表面に突出させることなくパネルに取り付けられるとともに、パネルの剛性も確保できる。
【0015】
さらに本発明において、立設された状態における前記縦間仕切用パネルの側端に段差が形成されていることが好ましい。
【0016】
この構成によると、パネル同士の密着性が向上し、区分けされた各区画(室)間の空気の流動が抑えられ、各区画(室)の気密性が向上する。その結果、各区画(室)の温度管理がより行いやすくなる。
【0017】
さらに本発明において、前記側壁側固定用ベルトを挿通して固定する2つのU字状金具が前記横間仕切用パネルの表面に所定の間隔をあけて取り付けられ、前記パネル側固定用ベルトを挿通して固定する2つのU字状金具が前記横間仕切用パネルの表面に所定の間隔をあけて取り付けられていることが好ましい。
【0018】
この構成によると、側壁側固定用ベルトおよびパネル側固定用ベルトを、横間仕切用パネルを移動させるための取っ手としてそれぞれ利用することができる。
【0019】
さらに本発明において、前記側壁側固定用ベルトおよび前記パネル側固定用ベルトは、それぞれ、ベルト本体と、当該ベルト本体の端が挿通折返され縫製されることで当該ベルト本体の端部に取り付けられた連結用金具とを有し、前記ベルト本体の端部の縫製部の厚みが、前記横間仕切用パネルの表面と前記U字状金具との間の隙間寸法よりも大きいことが好ましい。
【0020】
この構成によると、横間仕切用パネルの表面とU字状金具との間からベルト本体端部の縫製部が抜けることを防止できる。これにより、所定の間隔をあけて取り付けられた2つのU字状金具の間のベルトの緩みを抑えることができる。その結果、側壁側固定用ベルトおよびパネル側固定用ベルト、それぞれにおいて横間仕切用パネルを移動させるための取っ手としての機能が向上する。
【0021】
さらに本発明において、前記箱体の底面に溝が設けられており、前記箱体内を区分けする前記横間仕切用パネルまたは前記縦間仕切用パネルが、前記溝を塞ぐ樹脂製または木製の蓋の上に立設されることが好ましい。
【0022】
この構成によると、一方の区画から他方の区画へ床(箱体の底面)から熱が逃げることを防止できる。すなわち、仕切用パネルの下方部分の断熱性が向上する。その結果、区分けされた各区画(室)の温度管理をより行いやすくなる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、各室の形状および容量を従来よりも柔軟に変化させることができる車両用荷箱とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施形態に係る荷箱が取り付けられた車両を示す斜視図である。特に、荷箱の構造について示した斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る荷箱が取り付けられた車両を示す斜視図である。特に、荷室(箱体)の温度管理装置について示した斜視図である。
【図3】図1に示した第1横間仕切用パネルの詳細図である。
【図4】図1に示した第2横間仕切用パネルの詳細図である。
【図5】第1横間仕切用パネルと第2横間仕切用パネルとの隙間に配置する隙間埋め部材を示す図である。
【図6】図3および図4に示したラッシングベルトの詳細図である。
【図7】図1に示した第1縦間仕切用パネルの詳細図である。
【図8】図7に示した第1縦間仕切用パネルの一部詳細図である。
【図9】図1に示した第2縦間仕切用パネルの詳細図である。
【図10】図1に示した第3縦間仕切用パネルの詳細図である。
【図11】図1に示した第4縦間仕切用パネルの詳細図である。
【図12】保冷コンテナ内をT字状に区分けする場合の荷物積み込み時における間仕切用パネルの取付手順を説明するための図である。
【図13】保冷コンテナ内をT字状に区分けする場合の荷物積み込み時における間仕切用パネルの取付手順を説明するための図である。
【図14】縦間仕切用パネルのドアとしての機能を説明するための図である。
【図15】縦間仕切用パネルのドアとしての機能を説明するための図である。
【図16】縦間仕切用パネルのドアとしての機能を説明するための図である。
【図17】縦間仕切用パネルのドアとしての機能を説明するための図である。
【図18】縦間仕切用パネルの側端部に形成された段差部の機能を説明するための図である。
【図19】保冷コンテナ内を3区画(3室)に区分けるする場合のバリエーションを示す図である。
【図20】保冷コンテナ内を2区画(2室)または1区画(1室)に区分けるする場合のバリエーションを示す図である。
【図21】横間仕切用パネルの固定補強部材を示す斜視図である。
【図22】保冷コンテナの底面に設けた樹脂製の蓋の上に縦間仕切用パネルが立設されている状態を示す斜視図である。
【図23】図22のG部拡大図である。
【図24】図22に示した樹脂製の蓋の構造、および保冷コンテナの底面に設けた溝を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。
【0026】
(荷箱の構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る荷箱2が取り付けられた車両100を示す斜視図である。荷箱2は本発明の車両用荷箱の一実施形態である。
【0027】
図1に示すように、車両100は、運転室1aを有しタイヤで走行する車両本体1と、車両本体1に載せられ固定された荷箱2とを備える。
【0028】
荷箱2は、荷物を収納するための保冷コンテナ3、および保冷コンテナ3内を区分けするための複数のパネル4〜9を有する。保冷コンテナ3は、本発明に係る箱体に相当し、アルミニウム材・ステンレス材などの金属部材で製作される。パネル4および5は、保冷コンテナ3内を前後に区分けするためのものであって、本発明に係る横間仕切用パネルに相当する。パネル6〜9は、保冷コンテナ3内を左右に区分けするためのものであって、本発明に係る縦間仕切用パネルに相当する。4枚の縦間仕切用パネルを例示したが、縦間仕切用パネルの枚数は、2枚であってもよいし3枚であってもよい。さらには、5枚以上の枚数の縦間仕切用パネルとしてもよい。なお、図1は、パネル4〜9で保冷コンテナ3内をT字状の3室(ドライ室A、チルド室B、冷凍室C)に区分けした状態を示している。
【0029】
保冷コンテナ3の両側の内壁面には、ラッシングレール3d・3e(側壁用ラッシングレール)がそれぞれ2列で取り付けられている。ラッシングレール3d・3eは、本発明に係る側壁側固定用レールに相当する。すなわち、本実施形態では、側壁側固定用レールとして例えばラッシングレールを用いている。ラッシングレール3d・3eは、長尺の部材であり、保冷コンテナ3の側壁に沿ってその内壁面に取り付けられている。ラッシングレール3d・3eには、当該ラッシングレールの長手方向に所定の間隔で連続して複数のスリット状の穴3fが設けられている。これらスリット状の穴3fのいずれかに、後述するラッシングベルト11・14の連結用金具13(図6参照)が嵌め込まれる。ラッシングレール3d・3eは、アルミニウム材・ステンレス材などの金属材料からなる部材である。なお、保冷コンテナ3の両側の内壁面に取り付けるラッシングレールは、それぞれ1列(1本)であってもよいし、3列(3本)以上であってもよい。
【0030】
また、保冷コンテナ3は、前側の側壁に取り付けられたサイドドア3cと、背面に取り付けられたリアドア3a・3bとを具備している。サイドドア3cおよびリアドア3a・3bは、観音開きの扉とされている。観音開きの扉とは、左右の扉が中央から両側へ開くように作られた開き扉のことをいう。なお、リアドア3a・3bについて、本実施形態では、一方のリアドア3bを閉じたあと、他方のリアドア3aを閉じるようになっている。リアドア3aの側端面をリアドア3bの側端面の上に重ねてドア(扉)を閉じるのである。そのため、リアドア3a・3bを開けるときには、リアドア3aを開けた後でないとリアドア3bを開けることはできない。なお、サイドドア3cおよびリアドア3a・3bは、観音開き形式以外の形式の扉であってもよい。例えば、サイドドア3cおよびリアドア3a・3bを、片開きの扉、スライド扉などとしてもよい。
【0031】
保冷コンテナ3を構成する各壁の内部には発泡ポリスチレン・発泡ポリウレタンなどの断熱材が入れられている。リアドア3a・3bおよびサイドドア3cについても同様に、ドア(扉)の内部には発泡ポリスチレン・発泡ポリウレタンなどの断熱材が入れられている。
【0032】
(荷室(箱体)の温度管理について)
図2は、特に、保冷コンテナ3の温度管理装置10を示すための車両100の斜視図である。図2に示すように、温度管理装置10は、コンプレッサ10a・10b、加温機10f、熱交換器10d・10i、エバポレータ10h・10k・10l、冷媒管10e・10g、温水管10c、およびコントローラ10jを具備してなる。コンプレッサ10aと熱交換器10dとエバポレータ10kとの間は冷媒管10eで結ばれている。コンプレッサ10bと熱交換器10iとエバポレータ10h・10lとの間は冷媒管10gで結ばれている。また、加温機10fとエバポレータ10hとの間は温水管10cで結ばれている。運転室1a内に設置されたコントローラ10jは、コンプレッサ10a・10b、および加温機10fを制御するためのものである。
【0033】
コンプレッサ10b、冷媒管10g、熱交換器10i、加温機10f、温水管10c、およびエバポレータ10hにより、横間仕切用パネル4・5で区分けされた運転室1a真後ろのドライ室A内は、例えば−20℃〜+30℃の範囲において所望の温度環境下とされる。コンプレッサ10a、冷媒管10e、熱交換器10d、およびエバポレータ10kにより、横間仕切用パネル4および縦間仕切用パネル6〜9で区分けされたドライ室A後ろに隣接するチルド室Bは、例えば−20℃〜+5℃の範囲において所望の温度環境下とされる。また、コンプレッサ10b、冷媒管10g、熱交換器10i、エバポレータ10lにより、横間仕切用パネル5および縦間仕切用パネル6〜9で区分けされたドライ室A後ろに隣接する冷凍室Cは、例えば−20℃〜+5℃の範囲において所望の温度環境下とされる。
【0034】
ここで、ドライ室A、チルド室B、および冷凍室Cにおいて、ドライ室Aと冷凍室Cとの間の温度差が最も大きい。本実施形態では、ドライ室Aの4側面のうち後方側の面全体が冷凍室Cと接するのではなく、ドライ室Aの4側面のうち後方側の面の約半分と冷凍室Cとが接するようになっている。これにより、ドライ室Aおよび冷凍室Cの温度管理が行いやすくなっている。
【0035】
次に、パネル4〜9の詳細について説明する。以下では、横間仕切用パネル4および5を、それぞれ、第1横間仕切用パネル4および第2横間仕切用パネル5と記載する。また、縦間仕切用パネル6〜9を、それぞれ、第1〜第4縦間仕切用パネル6〜9と記載する。
【0036】
(第1横間仕切用パネル)
図3は、図1に示した第1横間仕切用パネル4の詳細図である。図3(a)、図3(b)、図3(c)、および図3(d)は、それぞれ、第1横間仕切用パネル4の正面図、上面図、H−H断面拡大図、およびI−I断面拡大図である。
【0037】
図3に示すように、第1横間仕切用パネル4は、所定の厚みを有する矩形の発泡ポリエチレン体4a(断熱材)と、発泡ポリエチレン体4aを挟むようにその両面に設けられた2枚の矩形の平板4bとを有する。平板4bは、例えばポリプロピレン樹脂からなる。また、発泡ポリエチレン体4aおよび平板4bの周囲には、発泡ウレタン4cが取り付けられている(巻かれている)。保冷コンテナ3の天井と接する側のパネルの一辺、および保冷コンテナ3の内壁面などと接するパネルの両側辺に、断面矩形の長尺の発泡ウレタン4cが取り付けられている。発泡ウレタン4cはニット布(不図示)などで覆われている。本実施形態では、保冷コンテナ3の床面と接する側のパネルの一辺には発泡ウレタン4cを取り付けていないが、この一辺にも発泡ウレタン4cを取り付けてもよい。また、発泡ポリエチレン体4aおよび平板4bの周囲に取り付けるものは、圧縮変形する弾性体であればよく、発泡ウレタン4cに限られるものではない。例えば、発泡ポリエチレン体4aおよび平板4bの周囲に弾性体としてゴムシートを取り付けてもよい。
【0038】
パネルの周囲に取り付けられた発泡ウレタン4cは、パネルの立設固定および各室の気密性確保の機能を有する。発泡ポリエチレン体4aおよび平板4bと、保冷コンテナ3の天井や内壁面などとの間に挟まれて、発泡ウレタン4cが圧縮変形することで、第1横間仕切用パネル4は、保冷コンテナ3内に立設固定される。さらに言えば、断面矩形の長尺の発泡ウレタン4cおよび後述するラッシングベルト11・14により、第1横間仕切用パネル4は、保冷コンテナ3内において着脱自在とされている。
【0039】
第1横間仕切用パネル4の片面には、2本の側壁側ラッシングベルト11、および2本のパネル側ラッシングベルト14が、それぞれU字状金具4d・4eを介して取り付けられている。側壁側ラッシングベルト11およびパネル側ラッシングベルト14は、それぞれ、本発明に係る側壁側固定用ベルトおよびパネル側固定用ベルトに相当する。すなわち、本実施形態では、側壁側固定用ベルトおよびパネル側固定用ベルトとして例えばラッシングベルトを用いている。
【0040】
第1横間仕切用パネル4には、計8つのU字状金具4d・4eが取り付けられている。各ラッシングベルト11・14に対して、それぞれ1組(2つ)のU字状金具4d・4eが対応する。対応する1組(2つ)のU字状金具4d・4eは、第1横間仕切用パネル4の表面に所定の間隔Wをあけて取り付けられている。
【0041】
また、図3(a)に示したように、第1横間仕切用パネル4には面ファスナー4fが取り付けられている。第1横間仕切用パネル4の側辺近くに長尺の面ファスナー4fが上下方向に取り付けられている。
【0042】
なお、第1横間仕切用パネル4に取り付ける側壁側ラッシングベルトおよびパネル側ラッシングベルトは、それぞれ、1本であってもよいし3本以上であってもよい。
【0043】
(ラッシングベルト)
ラッシングベルト11・14について図6を参照しつつ説明する。図6(a)、および図6(b)は、それぞれ、ラッシングベルト11・14の正面図、および側面図である。なお、側壁側ラッシングベルト11とパネル側ラッシングベルト14とは同一の構成であるため、代表して側壁側ラッシングベルト11について説明する。
【0044】
図6に示すように、側壁側ラッシングベルト11は、ベルト本体12と、ベルト本体12の一方の端が挿通折返され縫製されることで(縫製部12b)ベルト本体12の端部に取り付けられた連結用金具13とを有する。ベルト本体12は、例えばポリエチレン繊維からなる。連結用金具13は、例えばアルミニウム材・ステンレス材などの金属材料からなる。
【0045】
(ラッシングベルトの取り付け)
第1横間仕切用パネル4への側壁側ラッシングベルト11の取り付け方法について説明する。U字状金具4e、U字状金具4dの順で第1横間仕切用パネル4の外側から中央側に向かってベルト本体12の他方の端をU字状金具4d・4eに挿通する。その後、第1横間仕切用パネル4の中央側に取り付けられたU字状金具4dに対して、ベルト本体12の他方の端を折り返し、そして当該端を縫製する(縫製部12c)。これにより、縫製によって形成された図6(b)に示す筒状部12a内にU字状金具4dが位置することとなる。すなわち、側壁側ラッシングベルト11はU字状金具4d・4eにより固定される。このようにして、側壁側ラッシングベルト11は、1組(2つ)のU字状金具4d・4eを介して第1横間仕切用パネル4に取り付けられる。
【0046】
U字状金具4dとU字状金具4eとの間の側壁側ラッシングベルト11をつかむことで、容易に第1横間仕切用パネル4を移動させることができる。すなわち、側壁側ラッシングベルト11を、横間仕切用パネルを移動させるための取っ手として利用することができる(パネル側ラッシングベルト14についても同様である)。
【0047】
ここで、ベルト本体12の連結用金具13側端部の縫製部12bの厚みH2(図6(b)参照)は、横間仕切用パネルの表面とU字状金具4eとの間の隙間寸法H1(図3(d))よりも大きくされている。これにより、U字状金具4dとU字状金具4eとの間の側壁側ラッシングベルト11をつかんで引っ張ったとしても横間仕切用パネルの表面とU字状金具4eとの間からベルト本体12端部の縫製部12bが抜けることはない。すなわち、U字状金具4dとU字状金具4eとの間のラッシングベルトの緩みは抑制される。その結果、側壁側ラッシングベルト11において、横間仕切用パネルを移動させるための取っ手としての機能が向上する(パネル側ラッシングベルト14についても同様である)。
【0048】
(第2横間仕切用パネル)
図4は、図1に示した第2横間仕切用パネル5の詳細図である。図4(a)、図4(b)は、それぞれ、第2横間仕切用パネル5の正面図、上面図である。なお、図3などに示した部材と同一の部材については同一の符号を付している(他の部材・図についても同様)。
【0049】
図4に示したように、第2横間仕切用パネル5は、第1横間仕切用パネル4の左右勝手違いのパネルである。換言すれば、第2横間仕切用パネル5と第1横間仕切用パネル4とは左右対称のパネルである。
【0050】
(隙間埋め部材)
図5は、第1横間仕切用パネル4と第2横間仕切用パネル5との隙間に配置する隙間埋め部材15を示す図である。図5(a)、図5(b)は、それぞれ、隙間埋め部材15の正面図、上面図である。
【0051】
図5に示したように、隙間埋め部材15は、矩形の板材15aと、板材15aの中央に取り付けられた断面矩形の筒部材15bとを有する。また、板材15aの両側辺に沿って面ファスナー15cが取り付けられている。板材15aおよび筒部材15bは、例えばポリプロピレン樹脂からなる。面ファスナー15cは、面ファスナー4fと対をなすものである。隣り合うように立設させた第1横間仕切用パネル4と第2横間仕切用パネル5との間に隙間埋め部材15を配置するとともに、面ファスナー15cと面ファスナー4fとを重ね合わせて接合することで、第1横間仕切用パネル4と第2横間仕切用パネル5との間の隙間を隙間埋め部材15で埋める(図20(a)についての説明において再度説明する)。
【0052】
(第1縦間仕切用パネル)
図7は、図1に示した第1縦間仕切用パネル6の詳細図である。図7(a)、図7(b)、および図7(c)は、それぞれ、第1縦間仕切用パネル6の正面図、J−J断面図、およびK−K断面拡大図である。また、図8は、図7に示した第1縦間仕切用パネル6の一部詳細図である。図8(a)、図8(b)、および図8(c)は、それぞれ、図7(b)のD部拡大図、第1落し錠17取付位置付近拡大図、およびL−L断面拡大図である。
【0053】
図7および図8に示すように、第1縦間仕切用パネル6は、所定の間隔をあけて配置された3枚の平板4bと、これら3枚の平板4b間に配置された所定の厚みを有する矩形の発泡ポリエチレン体4a(断熱材)とを有する。平板4bは、例えばポリプロピレン樹脂からなる。また、発泡ポリエチレン体4aおよび平板4bの周囲には、発泡ウレタン4cが取り付けられている(巻かれている)。保冷コンテナ3の天井と接する側のパネルの一辺、および隣り合わせて配置される他の縦間仕切用パネルの側辺などと接するパネルの一方の側辺に、断面矩形の長尺の発泡ウレタン4cが取り付けられている。発泡ウレタン4cはニット布(不図示)などで覆われている。本実施形態では、保冷コンテナ3の床面と接する側のパネルの一辺、およびパネルの他方の側辺には発泡ウレタン4cを取り付けていないが、これら一辺および側辺にも発泡ウレタン4cを取り付けてもよい。また、発泡ポリエチレン体4aおよび平板4bの周囲に取り付けるものは、圧縮変形する弾性体であればよく、発泡ウレタン4cに限られるものではない。例えば、発泡ポリエチレン体4aおよび平板4bの周囲に弾性体としてゴムシートを取り付けてもよい。
【0054】
パネルの周囲に取り付けられた発泡ウレタン4cは、パネルの立設固定および各室の気密性確保の機能を有する。発泡ポリエチレン体4aおよび平板4bと、保冷コンテナ3の天井などとの間に挟まれて、発泡ウレタン4cが圧縮変形することで、第1縦間仕切用パネル6は、保冷コンテナ3内に立設固定される。さらに言えば、断面矩形の長尺の発泡ウレタン4cおよび後述する落し錠17・18により、第1縦間仕切用パネル6は、保冷コンテナ3内において着脱自在とされている。
【0055】
また、第1縦間仕切用パネル6の両面にはラッシングレール19a・19b(パネル用ラッシングレール)が2列で取り付けられている。ラッシングレール19a・19bは、本発明に係るパネル側固定用レールに相当する。すなわち、本実施形態では、パネル側固定用レールとして例えばラッシングレールを用いている。ラッシングレール19a・19bは、長尺の部材であり、第1縦間仕切用パネル6が立設された状態において、保冷コンテナ3の床面と水平となるように、第1縦間仕切用パネル6に2列で取り付けられている。ラッシングレール19a・19bには、ラッシングレールの長手方向に所定の間隔で連続して複数のスリット状の穴19cが設けられている。これらスリット状の穴19cのいずれかに、ラッシングベルト11・14の連結用金具13(図6参照)が嵌め込まれる。ラッシングレール19a・19bは、アルミニウム材・ステンレス材などの金属材料からなる部材である。なお、図7(a)においては、図示上、第1縦間仕切用パネル6の一方の面に取り付けられたラッシングレール19a・19bのみしか示されていないが、第1縦間仕切用パネル6の他方の面(裏面)にもラッシングレール19a・19bが取り付けられている。
【0056】
第1縦間仕切用パネル6の両面に取り付けるラッシングレールは、片面当たり1列(1本)であってもよいし、3列(3本)以上であってもよい。
【0057】
第1縦間仕切用パネル6には、2つのベルト16が、それぞれU字状金具4dを介して取り付けられている。ベルト16は、第1縦間仕切用パネル6を移動させるときの取っ手として用いるものである。
【0058】
また、図7(a)に示したように、第1縦間仕切用パネル6には面ファスナー4fが取り付けられている。第1縦間仕切用パネル6の側辺近くに長尺の面ファスナー4fが上下方向に取り付けられている。
【0059】
(落し錠)
第1縦間仕切用パネル6の一方の面における下端部の一方には第1落し錠17が取り付けられている。また、当該第1縦間仕切用パネル6の他方の面における上端部のうち第1落し錠17に対して対角側に位置する部分に第2落し錠18が取り付けられている。なお、第1落し錠17、第2落し錠18自体はいずれも一般的な落し錠である。また、図示は省略するが、保冷コンテナ3の床面には第1落し錠17が落し込まれる(嵌まり込む)凹部が適宜設けられている。同様に、保冷コンテナ3の天井面には第2落し錠18が落し込まれる(嵌まり込む)凹部が適宜設けられている。
【0060】
第1落し錠17および第2落し錠18により、第1縦間仕切用パネル6は、第1落し錠17および第2落し錠18のうちのいずれを支点にしても回動可能となっている。
【0061】
なお、本実施形態では、第1縦間仕切用パネル6の一方の面側に第1落し錠17を取り付け、第1縦間仕切用パネル6の他方の面側に第2落し錠18を取り付けた例を示したが、第1縦間仕切用パネル6の両面のうち、いずれか一方の面に、第1落し錠17および第2落し錠18を取り付けてもよい。
【0062】
また、第1縦間仕切用パネル6の下端部だけでなく、第1縦間仕切用パネル6の上端部にも第1落し錠17を取り付けてもよい。同様に、第1縦間仕切用パネル6の上端部だけでなく、第1縦間仕切用パネル6の下端部にも第2落し錠18を取り付けてもよい。
【0063】
(落し錠の取付座)
図8(a)および図8(b)などに示したように、第1縦間仕切用パネル6を構成する3枚の平板4bのうちの中央側の平板4bに対して、コ字状の平板20が固定されている。第1落し錠17および第2落し錠18は、この平板20に取り付けられている。平板20は、アルミニウム材・ステンレス材などの金属材料からなる部材である。平板20は、第1落し錠および第2落し錠を縦間仕切用パネルに取り付けるための本発明に係る取付座に相当する。
【0064】
仮に、横間仕切用パネルのように、縦間仕切用パネルを、2枚の平板4bと、これら2枚の平板4b間に配置した発泡ポリエチレン体4a(断熱材)とを有する構造とした場合、落し錠の取付座である金属製の平板20は、上記2枚の平板4bのうちのいずれかに固定しなければならない。こうなると、縦間仕切用パネルの一方の面から他方の面へ、平板20を介して熱が逃げやすくなる。しかしながら、本実施形態の第1縦間仕切用パネル6では、第1縦間仕切用パネル6を構成する3枚の平板4bのうちの中央側の平板4bに対して、コ字状の平板20を固定しているため、断熱層を確保することができる。すなわち、第1縦間仕切用パネル6の断熱性を確保することができる。その結果、区分けされた各区画(室)の温度管理が行いやすくなる。
【0065】
(側端の段差)
図8(c)などに示したように、立設された状態における第1縦間仕切用パネル6の側端には段差が設けられている。本実施形態では、段差部のうち突出した側に発泡ウレタン4cが取り付けられている。
【0066】
(第2縦間仕切用パネル)
図9は、図1に示した第2縦間仕切用パネル7の詳細図である。図9(a)、図9(b)、および図9(c)は、それぞれ、第2縦間仕切用パネル7の正面図、M−M断面図、およびN−N断面拡大図である。
【0067】
図9に示したように、立設された状態における第2縦間仕切用パネル7の両側端に段差が設けられている。段差部における発泡ウレタン4cの取付位置に関しては、第1縦間仕切用パネル6と同様に、段差部のうち突出した側に発泡ウレタン4cが取り付けられている。第2縦間仕切用パネル7には面ファスナー4fは取り付けられていない。第2縦間仕切用パネル7の構成のうち、その他の構成は、第1縦間仕切用パネル6と同一である。
【0068】
(第3縦間仕切用パネル)
図10は、図1に示した第3縦間仕切用パネル8の詳細図である。図10(a)、図10(b)は、それぞれ、第3縦間仕切用パネル8の正面図、O−O断面図である。
【0069】
図10に示したように、第3縦間仕切用パネル8と第2縦間仕切用パネル7との相違点は、ラッシングレール19a・19bが第3縦間仕切用パネル8には取り付けられていない点である。第3縦間仕切用パネル8の構成のうち、その他の構成は、第2縦間仕切用パネル7と同一である。
【0070】
(第4縦間仕切用パネル)
図11は、図1に示した第4縦間仕切用パネル9の詳細図である。図11(a)、図11(b)は、それぞれ、第4縦間仕切用パネル9の正面図、P−P断面図である。
【0071】
図11に示したように、第4縦間仕切用パネル9と第3縦間仕切用パネル8との相違点は、第4縦間仕切用パネル9においては、立設された状態における第4縦間仕切用パネル9の一方の側端のみ段差が設けられ、他方の側端には段差が設けられていない点である。第4縦間仕切用パネル9の構成のうち、その他の構成は、第3縦間仕切用パネル8と同一である。
【0072】
(荷物積み込み時の間仕切用パネルの取付手順)
図12および図13は、保冷コンテナ3内をT字状に区分けする場合の荷物積み込み時における間仕切用パネルの取付手順の一例を説明するための図である。図12(a)の状態から、図12(b)、図12(c)、図13(a)、図13(b)、図13(c)の状態へと変化していく。
【0073】
図12(a)に示すように、保冷コンテナ3内の両側の内壁面に沿わせてパネル4〜9を予め立設させておく。各パネル4〜9は、それぞれの発泡ウレタン4cが保冷コンテナ3の天井との間で挟まれて圧縮変形することで、転倒することなく保冷コンテナ3内に立設する。なお、パネルの転倒防止の観点から、保冷コンテナ3の床面および天井面に適宜設けられている凹部(不図示)に各縦間仕切用パネル6〜9に取り付けられている第1落し錠17および第2落し錠18をそれぞれ落し込んでおくことがより好ましい。同様に、保冷コンテナ3の内壁面に取り付けられているラッシングレール3d・3eに各横間仕切用パネル4・5に取り付けられているラッシングベルト11・14を連結させておくことがより好ましい。その後、例えば、保冷コンテナ3のリアドア3a・3bを開けて、保冷コンテナ3の後方から荷物X(ドライ品)を保冷コンテナ3内の前方部へ積み込む。
【0074】
次に、図12(b)に示すように、保冷コンテナ3内の後方部であって保冷コンテナ3内の幅方向中央部に第4縦間仕切用パネル9を移動させ、保冷コンテナ3の床面および天井面に適宜設けられている凹部(不図示)に第1落し錠17および第2落し錠18をそれぞれ落し込む。第4縦間仕切用パネル9の移動は、第4縦間仕切用パネル9に設けたベルト16などを利用して行なう。その後、図12(c)に示すように、第4縦間仕切用パネル9の隣に第3縦間仕切用パネル8を移動させ、保冷コンテナ3の床面および天井面に適宜設けられている凹部(不図示)に第1落し錠17および第2落し錠18をそれぞれ落し込む。また、同様に、図13(a)に示すように、第2縦間仕切用パネル7および第1縦間仕切用パネル6を保冷コンテナ3内の幅方向中央部に移動させる(第1落し錠17および第2落し錠18をそれぞれ落し込んでおくことは同様である)。
【0075】
次に、図13(b)に示すように、第1横間仕切用パネル4と第2横間仕切用パネル5とで第1縦間仕切用パネル6の側辺部を挟むように、第1横間仕切用パネル4および第2横間仕切用パネル5を第1縦間仕切用パネル6の両側に移動させる。この際、第1横間仕切用パネル4および第2横間仕切用パネル5のそれぞれのパネル側ラッシングベルト14の連結用金具13をラッシングレール19a・19bの穴19cに嵌め込む。このようにして、横間仕切用パネルのパネル側ラッシングベルト14を第1縦間仕切用パネル6のラッシングレール19a・19bに連結する。また、第1横間仕切用パネル4および第2横間仕切用パネル5のそれぞれの側壁側ラッシングベルト11の連結用金具13をラッシングレール3d・3eの穴3fに嵌め込む。このようにして、横間仕切用パネルの側壁側ラッシングベルト11を保冷コンテナ3のラッシングレール3d・3eに連結する。これにより、保冷コンテナ3内はT字状に3室(ドライ室A、チルド室B、および冷凍室C)に区分けされる。
【0076】
その後、図13(c)に示すように、保冷コンテナ3のリアドア3a・3bを開けて保冷コンテナ3の後方から荷物Y(チルド品)をチルド室Bへ積み込むとともに、荷物Z(冷凍品)を冷凍室Cへ積み込む。
【0077】
(縦間仕切用パネルのドア機能)
図14〜図17は、縦間仕切用パネルのドアとしての機能を説明するための図である。
【0078】
図14(a)、図14(b)は、それぞれ、第2縦間仕切用パネル7の正面図、側面図である。図14に示したように、第2縦間仕切用パネル7は、第1落し錠17を支点にして第1落し錠17回りに回動可能であるとともに、第2落し錠18を支点にして第2落し錠18回りにも回動可能である。すなわち、第1落し錠17および第2落し錠18のうちのいずれを支点にしても第2縦間仕切用パネル7は回動可能となっている。
【0079】
図15を参照しつつ、縦間仕切用パネルのドアとしての機能を説明する。保冷コンテナ3内が図15(a)に示した状態において、保冷コンテナ3内に何らかの異常が発生し、チルド室B内の作業員が保冷コンテナ3の外へ脱出しなければならない場合を想定する。
【0080】
この場合、前記したように、本実施形態では、リアドア3a・3bを開けるときには、リアドア3aを開けた後でないとリアドア3bを開けることはできない。したがって、チルド室B内の作業員は自らリアドア3bを開けることはできない。
【0081】
ここで、図15(b)に示したように、チルド室B内の作業員は、第1落し錠17(不図示)を引き上げた後、第2落し錠18を支点にして、第3縦間仕切用パネル8を回動させて開ける。そして、チルド室B内の作業員は、冷凍室Cに移動しリアドア3aを開けて保冷コンテナ3の外へ脱出する。このようにして、作業員はチルド室B内から自力で保冷コンテナ3の外へ脱出することができる。
【0082】
また、保冷コンテナ3内が図16(a)に示した状態の場合には、チルド室B内の作業員は以下のようにして自力で保冷コンテナ3の外へ脱出することができる。図16(b)に示したように、チルド室B内の作業員は、第1落し錠17(不図示)を引き上げた後、第2落し錠18を支点にして、第2縦間仕切用パネル7を回動させて開ける。そして、チルド室B内の作業員は、ドライ室Aに移動しサイドドア3cを開けて保冷コンテナ3の外へ脱出する。
【0083】
また、図17(a)に示したように、チルド室B内に荷物Yが積み込まれており、この荷物Yがじゃまになって第3縦間仕切用パネル8および第4縦間仕切用パネル9を容易に回動させることができない場合を想定する。この場合、図17(b)に示したように、チルド室B内の作業員は、第1落し錠17(不図示)を引き上げた後、第2落し錠18を支点にして、第2縦間仕切用パネル7を回動させて開ける。そして、チルド室B内の作業員は、ドライ室Aに移動しサイドドア3cを開けて保冷コンテナ3の外へ脱出する。
【0084】
このように、本実施形態の荷箱2によると、縦間仕切用パネルおよび横間仕切用パネルで区画された一方の室から他方の室(別の室)へ容易に移動することができる。また、荷物の積み込み状態によって、縦間仕切用パネルの2つの回動支点(第1落し錠および第2落し錠)のうちのいずれかを選択できるので、例えば1つの回動支点の場合に起こりうる荷物がじゃまになってパネルを開けることができないという状況を有効に防止できる。
【0085】
(縦間仕切用パネルの段差部の機能)
図18は、縦間仕切用パネルの側端部に形成された段差部の機能を説明するための図であり、第3縦間仕切用パネル8が回動する状態を示している。図18に示したように、第3縦間仕切用パネル8の側端の段差部と、第4縦間仕切用パネル9の側端の段差部とが突き合わされることにより、空気の流れにおいて突合せ部Qが迷路状となり、区分けされた各区画(室)間の空気の流動が抑えられ、各区画(室)の気密性が向上する。また、第3縦間仕切用パネル8および第4縦間仕切用パネル9の段差部のうち突出した側に取り付けられた発泡ウレタン4cにより気密性がより向上する。これらの結果、各区画(室)の温度管理がより行いやすくなる。
【0086】
(箱体内の区分けパターン)
(3室に区分けする場合)
図19は、保冷コンテナ3内を3区画(3室)に区分けるする場合のバリエーションを示す図である。保冷コンテナ3内を3区画(3室)に区分けるする場合の5つの例を図19に示した。
【0087】
図19(a)〜図19(d)の4例は、保冷コンテナ3内をT字状に3区画(3室)に区分けする場合の例である。図19(a)に示した保冷コンテナ3内のパネル配置は、図13(b)に示したパネル配置と同じであるのでその説明を省略する。
【0088】
図19(a)に示した状態から、第1横間仕切用パネル4を保冷コンテナ3内の後方にパネル1枚分程度移動させると図19(b)に示した保冷コンテナ3内のパネル配置となる。このとき、第1横間仕切用パネル4のパネル側ラッシングベルト14のラッシングレール19a・19bへの連結位置を変更する。同様に、第1横間仕切用パネル4の側壁側ラッシングベルト11のラッシングレール3d・3eへの連結位置も変更する。
【0089】
図19(b)に示した状態から、第2横間仕切用パネル5を保冷コンテナ3内の後方にパネル2枚分程度移動させると図19(c)に示した保冷コンテナ3内のパネル配置となる。このとき、第2横間仕切用パネル5のパネル側ラッシングベルト14のラッシングレール19a・19bへの連結位置を変更する。同様に、第2横間仕切用パネル5の側壁側ラッシングベルト11のラッシングレール3d・3eへの連結位置も変更する。また、第1縦間仕切用パネル6を保冷コンテナ3内の隅に移動させる。
【0090】
図19(c)に示した状態から、第1横間仕切用パネル4および第2横間仕切用パネル5を保冷コンテナ3内の後方にさらに移動させると図19(d)に示した保冷コンテナ3内のパネル配置となる。このとき、第2縦間仕切用パネル7と第3縦間仕切用パネル8との位置を入れ替えておく。これにより、第1横間仕切用パネル4および第2横間仕切用パネル5を、それぞれのラッシングベルト11・14で、第2縦間仕切用パネル7および保冷コンテナ3の内壁に固定することができる。なお、第1縦間仕切用パネル6および第3縦間仕切用パネル8は保冷コンテナ3内の隅に移動させておく。
【0091】
次に、図19(e)に示したように、保冷コンテナ3内をT字状以外の3区画(3室)に区分けすることもできる。図19(a)に示した状態から、第1横間仕切用パネル4および第2横間仕切用パネル5を、相互に所定の間隔をあけて保冷コンテナ3の一方の内壁と縦間仕切用パネル6〜9との間にいずれも移動させると図19(e)に示した保冷コンテナ3内のパネル配置となる。これにより、保冷コンテナ3内を、ドライ室A、冷凍室C、予備保管室Sに区分けすることができる。
【0092】
図19(a)〜図19(d)を参照しつつ説明したように、ラッシングレール19a・19bが取り付けられた縦間仕切用パネルを2枚の横間仕切用パネル4・5の間に配置し、保冷コンテナ3の内壁面に取り付けられたラッシングレール3d・3eの任意の位置に横間仕切用パネル4・5の側壁側ラッシングベルト11を連結するとともに、縦間仕切用パネルに取り付けられたラッシングレール19a・19bの任意の位置に横間仕切用パネル4・5のパネル側ラッシングベルト14を連結することにより、2枚の横間仕切用パネル4・5をそれぞれ個別に保冷コンテナ3内の前後方向の任意の位置に立てて固定することができる。その結果、T字状に区分けした3区画の容量をそれぞれ変化させることができる。
【0093】
(2室に区分けする場合他)
図20は、保冷コンテナ3内を2区画(2室)または1区画(1室)に区分けるする場合のバリエーションを示す図である。保冷コンテナ3内を2区画(2室)に区分けるする場合の4つの例を図20(a)〜図20(d)に示した。また、保冷コンテナ3内を1区画(1室)に区分けるする場合の例を図20(e)に示した。なお、保冷コンテナ3内を1区画(1室)に区分ける例(図20(e))に関しては、図12(a)に示したパネル配置と同様であるのでその説明を省略する。
【0094】
図20(a)に示したパネル配置は、横間仕切用パネル4・5で保冷コンテナ3内を前後に区分けしたものである。ドライ室Aとチルド室B(または冷凍室C)とに保冷コンテナ3内を区分けしている。なお、図示を省略しているが、第1横間仕切用パネル4と第2横間仕切用パネル5との間に隙間埋め部材15を配置し、面ファスナー4f・15cで接合することにより、第1横間仕切用パネル4と第2横間仕切用パネル5との間の隙間を隙間埋め部材15で埋めて、ドライ室Aとチルド室B(または冷凍室C)との間の気密性を確保する。
【0095】
なお、縦間仕切用パネル6〜9の厚みが小さく、横間仕切用パネル4・5の発泡ウレタン4cの圧縮代により区画(室)の気密性を確保できれば、隙間埋め部材15の筒部材15bは無くてもよく、さらには、隙間埋め部材15自体が無くてもよい。
【0096】
図20(b)に示したパネル配置は、横間仕切用パネル4・5および縦間仕切用パネル6・7で保冷コンテナ3内をコ字状に区分けしたものである。ドライ室A(またはチルド室B、または冷凍室C)と予備保管室Sとに保冷コンテナ3内を区分けしている。
【0097】
図20(c)に示したパネル配置は、第1横間仕切用パネル4および縦間仕切用パネル6〜9で保冷コンテナ3内をL字状に区分けしたものである。ドライ室A(または冷凍室C)とチルド室Bとに保冷コンテナ3内を区分けしている。
【0098】
図20(d)に示したパネル配置は、第2横間仕切用パネル5および縦間仕切用パネル6〜9で保冷コンテナ3内をL字状に区分けしたものである。ドライ室A(またはチルド室B)と冷凍室Cとに保冷コンテナ3内を区分けしている。
【0099】
このように、本実施形態の荷箱2によると、保冷コンテナ3内をT字状の3区画に区分けできるだけでなく、保冷コンテナ3内を2区画(2室)にすることもできるし、1区画(1室)に区分けすることもでき、保冷コンテナ3内の各室の形状および容量を従来よりも極めて柔軟に変化させることができる。
【0100】
(横間仕切用パネルの固定補強部材)
図21は、横間仕切用パネルの固定補強部材21を示す斜視図である。図21に示したように、横間仕切用パネル4・5の固定を補強するために、さらに固定補強部材21を設けてもよい。
【0101】
固定補強部材21は、断面矩形の中空の筒状体であり、アルミニウム材・ステンレス材などの金属材料からなるものである。保冷コンテナ3の内壁面に取り付けられたラッシングレール3d・3eの穴3fに固定補強部材21の一方の端部を嵌め込み、縦間仕切用パネル6に取り付けられたラッシングレール19a・19bの穴19cに固定補強部材21の他方の端部を嵌め込む。これにより、横間仕切用パネル4・5および縦間仕切用パネル6のいずれの固定をも強固にすることができる。
【0102】
(保冷コンテナの底面に設けた溝および蓋)
図22〜図24を参照しつつ、保冷コンテナ3の底面33に設けた溝34、およびこの溝34を塞ぐ樹脂製の蓋22について説明する。
【0103】
図22は、保冷コンテナ3の底面33に設けた蓋22の上に縦間仕切用パネル6〜9が立設されている状態を示す斜視図である。まず、図24を参照しつつ、保冷コンテナ3の底面33に設けた溝34、および樹脂製の蓋22の構造について説明する。
【0104】
図24に示したように、保冷コンテナ3の底面33には、その前後方向に沿って断面角形の溝34が設けられている。溝34は、保冷コンテナ3の幅方向においてはその中央部に設けられている。また、溝34には排水用の孔(不図示)が形成され、この孔は円形の蓋35で塞がれている。蓋35は取り外しすることができる。
【0105】
溝34を塞ぐ樹脂製の蓋22は、天板部22aと脚部22bとからなる。天板部22aは、硬質ウレタン樹脂などの樹脂材料を主材料とする板部材である。脚部22bは、アルミニウム材・ステンレス材などの金属材料からなるコ字状の部材である。天板部22aと脚部22bとは、ボルト・ナットなどを用いて相互に固定されている。なお、天板部22aを木製の板部材としてもよい。さらには、耐腐食性を考慮すると、脚部22bは金属製であることが好ましいが、脚部22bを樹脂製または木製としてもよい。
【0106】
ここで、図22のG部を拡大したものを図23に示したように、本実施形態では、蓋22の上面22asが、保冷コンテナ3の底面33よりも少し上方に位置するようにされている。蓋22の上面22asレベルの調整は、蓋22を構成する脚部22bで行うことができる。なお、脚部22bが溝34の内側に落し込まれることで、蓋22は、その水平方向の動きが拘束される(固定される)。
【0107】
なお、第1落し錠17は、本体棒17a、取手棒17b、コイルばね17c、および受け用板部材17dを有する(第2落し錠18についても同様)。蓋22を構成する天板部22aには落し錠用の孔22hがあけられており、第1落し錠17の本体棒17aの先端部が、この孔22hを介して溝34内に落し込まれている。
【0108】
保冷コンテナ3の底面33に溝34および蓋22を設けることで、一方の区画から他方の区画へ床(保冷コンテナ3の底面33)から熱が逃げることを防止できる。すなわち、縦間仕切用パネルの下方部分の断熱性が向上する。これにより、区分けされた各区画(室)の温度管理をより行いやすくなる。また、保冷コンテナ3の底面33中央部に溝34を設けることで、保冷コンテナ3内の水による清掃作業が行いやすくなる。
【0109】
また、蓋22の上面22asを、保冷コンテナ3の底面33よりも少し上方に位置させることで、保冷コンテナ3内の清掃中に、縦間仕切用パネルが濡れることを防止できる。また、保冷コンテナ3の使用中においては、コンテナ内の結露が底面33を伝わることで縦間仕切用パネルが濡れることを防止できる。蓋22と溝34との間は、密閉されていないので、蓋22と溝34との間には少しの隙間が存在する。保冷コンテナ3の底面33の上を流れる水は、蓋22と溝34との間の隙間から溝34内へ落ちる。
【0110】
なお、横間仕切用パネル4・5を立設する部分の保冷コンテナ3の底面33に、溝34および蓋22を設けてもよい。
【0111】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することが可能なものである。
【0112】
前記した、保冷コンテナ3内の区分け(パネル配置)以外にも様々な態様で、保冷コンテナ3内を区分けすること(パネル配置すること)ができる。
【符号の説明】
【0113】
1:車両本体
2:荷箱(車両用荷箱)
3:保冷コンテナ(箱体)
3d、3e:ラッシングレール(側壁側固定用レール)
4:第1横間仕切用パネル(横間仕切用パネル)
5:第2横間仕切用パネル(横間仕切用パネル)
6:第1縦間仕切用パネル(縦間仕切用パネル)
7:第2縦間仕切用パネル(縦間仕切用パネル)
8:第3縦間仕切用パネル(縦間仕切用パネル)
9:第4縦間仕切用パネル(縦間仕切用パネル)
11:側壁側ラッシングベルト(側壁側固定用ベルト)
14:パネル側ラッシングベルト(パネル側固定用ベルト)
19a、19b:ラッシングレール(パネル側固定用レール)
100:車両

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両側の内壁面に取り付けられた側壁側固定用レールを具備してなる荷物を収納するための箱体と、
前記箱体内を前後に区分けするための着脱自在な2枚の横間仕切用パネルと、
前記箱体内を左右に区分けするための着脱自在な複数枚の縦間仕切用パネルと、
を備え、
前記縦間仕切用パネルのうちの少なくとも1枚のパネルの両面にはパネル側固定用レールが取り付けられ、
前記横間仕切用パネルの少なくとも片面には、前記側壁側固定用レールと連結する側壁側固定用ベルト、および前記パネル側固定用レールと連結するパネル側固定用ベルトが取り付けられ、
内壁面に取り付けられた前記側壁側固定用レールに対して前記側壁側固定用ベルトを連結するとともに、前記縦間仕切用パネルに取り付けられた前記パネル側固定用レールに対して前記パネル側固定用ベルトを連結することにより、前記横間仕切用パネルを立設固定して前記箱体内を区分けする、車両用荷箱。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用荷箱において、
前記縦間仕切用パネルの下端部の一方に第1落し錠が取り付けられ、かつ当該縦間仕切用パネルの上端部のうち当該第1落し錠に対して対角側に位置する部分に第2落し錠が取り付けられ、
前記第1落し錠および前記第2落し錠のうちのいずれを支点にしても前記縦間仕切用パネルが回動することを特徴とする、車両用荷箱。
【請求項3】
請求項2に記載の車両用荷箱において、
前記縦間仕切用パネルは、所定の間隔をあけて配置された3枚の平板と、当該3枚の平板間に配置された断熱材とを有し、
前記3枚の平板のうちの中央側の平板に対して、前記第1落し錠を前記縦間仕切用パネルに取り付けるための取付座および前記第2落し錠を前記縦間仕切用パネルに取り付けるための取付座が固定されていることを特徴とする、車両用荷箱。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の車両用荷箱において、
立設された状態における前記縦間仕切用パネルの側端に段差が形成されていることを特徴とする、車両用荷箱。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の車両用荷箱において、
前記側壁側固定用ベルトを挿通して固定する2つのU字状金具が前記横間仕切用パネルの表面に所定の間隔をあけて取り付けられ、
前記パネル側固定用ベルトを挿通して固定する2つのU字状金具が前記横間仕切用パネルの表面に所定の間隔をあけて取り付けられていることを特徴とする、車両用荷箱。
【請求項6】
請求項5に記載の車両用荷箱において、
前記側壁側固定用ベルトおよび前記パネル側固定用ベルトは、それぞれ、ベルト本体と、当該ベルト本体の端が挿通折返され縫製されることで当該ベルト本体の端部に取り付けられた連結用金具とを有し、
前記ベルト本体の端部の縫製部の厚みが、前記横間仕切用パネルの表面と前記U字状金具との間の隙間寸法よりも大きいことを特徴とする、車両用荷箱。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の車両用荷箱において、
前記箱体の底面に溝が設けられており、
前記箱体内を区分けする前記横間仕切用パネルまたは前記縦間仕切用パネルが、前記溝を塞ぐ樹脂製または木製の蓋の上に立設されることを特徴とする、車両用荷箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2011−173650(P2011−173650A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−253716(P2010−253716)
【出願日】平成22年11月12日(2010.11.12)
【出願人】(500247482)株式会社キューソー流通システム (2)
【出願人】(000117135)芦森工業株式会社 (447)
【出願人】(510020642)トプレック株式会社 (2)
【Fターム(参考)】