説明

車両用表示装置

【課題】 汎用性の高い簡素な構成によって環境に配慮したエコドライブの支援を可能とする車両用表示装置を提供する。
【解決手段】所定時間毎の走行距離とエンジン回転数とを取得し、前記走行距離と前記エンジン回転数とに基づいてエコ評価点を算出し、このエコ評価点を積算する制御手段1と、前記エコ評価点の積算値に応じてエコドライブの評価を示すエコ評価画像を表示する表示手段2と、を備えてなることを特徴とする車両用表示装置である。また、前記エコ評価画像は植物を含み、前記エコ評価点の積算値の変化を前記植物の成長で表現することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等の車両に用いられる車両用表示装置に関するものであり、特にエコドライブを支援する情報表示を行う車両用表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両用表示装置としては、指標部を有する文字板と車両状態に応じて指標部を指示する指針とからなるアナログ式メータや、液晶表示パネルや有機ELパネル等からなりグラフィックや数値によって車両情報を表示するデジタル式メータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また近年、環境保護や省エネルギーに対する意識の高まりに伴い、環境に配慮した燃費の良いエコドライブを支援する方法が検討されている。具体的方法として、例えば特許文献2には、車両用表示装置に走行中の瞬間燃費を表示する方法や燃費の良い走行を行っている場合にインジケーター(エコランプ)を点灯させる方法などが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−078611号公報
【特許文献2】特開2009−126464号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、かかる表示方法においては、ECUやインジェクターと配線を接続させて燃料噴射信号等を入力可能とし、燃料消費量データを取得することが必須である。車両用表示装置としては、車両に当初より搭載されるもののほか、ユーザーの好みに応じて後付けされるいわゆるアフターマーケット用の車両用表示装置がある。しかしながら、アフターマーケット用の車両用表示装置に従来のエコドライブを支援する表示方法を適用しようとすると、燃料噴射信号に基づく燃料噴射量(消費量)の仕様は車種によって異なるために幅広い車種に対応させるためには燃料噴射量を設定可能とし、さらに精度を向上させるには実際の給油量などに基づいて燃料噴射量を補正する必要があるなど入力回路が複雑になり、汎用性の高い簡素な構成によるエコドライブを支援する情報表示を行う機能を得るためには更なる改良の余地があった。
【0006】
本発明は、前述した問題点に着目してなされたものであり、汎用性の高い簡素な構成によって環境に配慮したエコドライブの支援を可能とする車両用表示装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記課題を解決するため、所定時間毎の走行距離とエンジン回転数とを取得し、前記走行距離と前記エンジン回転数とに基づいてエコ評価点を算出し、このエコ評価点を積算する制御手段と、前記エコ評価点の積算値に応じてエコドライブの評価を示すエコ評価画像を表示する表示手段と、を備えてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、車両用表示装置に関し、汎用性の高い簡素な構成によって環境に配慮したエコドライブの支援を可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態の車両用表示装置の電気的構成を示す図。
【図2】同上実施形態の表示手段の表示例を示す図。
【図3】同上実施形態の制御手段の処理方法を示す図。
【図4】同上実施形態の表示手段の表示例を示す図。
【図5】同上実施形態の表示手段の表示例を示す図。
【図6】同上実施形態の表示手段の表示例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は、車両用表示装置を示すものであり、制御手段1と、表示手段2と、記憶媒体3と、から主に構成されている。
【0012】
制御手段1は、マイクロコンピュータから構成され、車速及び走行距離を求めるためのプログラムを記憶するROM、前記プログラムを実行するCPU、演算結果やデータ(パルス周期)を一時的に記憶するためのRAM、前記車両に搭載される車速センサからの車両の走行速度や回転センサからのエンジン回転数に比例する状態信号を入力するためのインターフェイス回路等を有している。
【0013】
制御手段1は、車両に搭載される車速センサ(図示しない)から状態信号としてSPパルス信号(車速パルス信号)を入力し、このSPパルス信号を波形成形するとともに、この波形成形されたパルス信号の周期もしくは周波数を求め、この周期もしくは周波数に応じて車両情報である車速及び走行距離を求め、これらを制御信号として表示手段2に出力する。また、制御手段1は、車両に搭載されるエンジン回転センサ(図示しない)から状態信号としてTAパルス信号(エンジン回転数パルス信号)を入力し、このTAパルス信号を波形成形するとともに、この波形成形されたパルス信号の周期もしくは周波数を求め、この周期もしくは周波数に応じて車両情報であるエンジン回転数を求め、このエンジン回転数を制御信号として表示手段2に出力する。なお、制御手段1は、車速及びエンジン回転数を示す状態信号としてECU等の別体の制御ユニットから車速情報信号及びエンジン回転数情報信号を入力するものであってもよい。また、制御手段1は、走行距離及びエンジン回転数に基づいて車両走行中になされるエコドライブの度合いを評価するエコ評価点を算出し、このエコ評価点を積算し、エコ評価点の積算値を制御信号として表示手段2に出力するエコ表示機能を有する。
【0014】
表示手段2は、例えば車両のダッシュボード上などに配置される液晶表示装置や有機ELディスプレイ等のフラットディスプレイからなる。表示手段2は、図示しない駆動回路を備え、制御手段1からの制御信号に基づいて所定の表示像を描画する。図2は表示手段2の表示像の一例を示すものであり、表示手段2は、車速をデジタル(数値)表示する車速表示部21と、エンジン回転数を指標部となる複数の豆22aと目盛22bとでバー表示するエンジン回転数表示部22と、エコドライブの評価を豆の木(エコ評価画像)23aによって表示するエコ表示部23と、を表示する。さらに、表示手段2は、電源の電圧をデジタル表示する電圧表示部24と、時刻をデジタル表示する時刻表示部25と、走行距離をデジタル表示する走行距離表示部26と、平均車速をデジタル表示する平均車速表示部27と、停車回数をデジタル表示する停車回数表示部28と、アイドリング時間をデジタル表示するアイドリング時間表示部29と、エンジン回転数が規定値に達したことをインジケータ30a,30bの点灯で報知するタコワーニング部30と、を表示する。
【0015】
記憶媒体3は、例えばデータを書き込み及び読み込み可能なフラッシュメモリーをケース体内に備えてなるメモリーカードからなり、車両用表示装置に着脱可能に配設され、制御手段1と電気的に接続される。
【0016】
入力手段4は、車両用表示装置の機能に関する種々の操作を行うものであり、本実施形態においては特にエコ表示部23による前記エコ表示機能における難易度を設定可能なものである。
【0017】
次に、図3を用いて前記エコ表示機能における制御方法について説明する。
【0018】
制御手段1は、まず、入力されるSPパルス信号及びTAパルス信号に基づいて走行距離TR及びエンジン回転数TAを算出する(ステップS1)。
【0019】
次に、制御手段1は、ステップS1で取得したエンジン回転数TAと過去の平均エンジン回転数avTAとに基づいて、新たな平均エンジン回転数avTAを算出する(ステップS2)。
【0020】
そして、制御手段1は、所定時間(ここでは60秒)が経過したか否かを判定し、所定時間が経過するまでステップS1,2の処理を繰り返し、所定時間経過後にステップS4に移行する。これにより、所定時間毎の走行距離TRと平均エンジン回転数avTAが得られる。
【0021】
制御手段1は、ステップS4において車両が走行したか停車していたかを判定する。すなわち制御手段1は、走行距離TRが0kmでないか否かを判定し、走行距離TRが0kmでない場合(TR≠0)はステップS5に移行し、走行距離TRが0kmである場合(TR=0)はステップS6に移行する。
【0022】
制御手段1は、ステップS5においてさらにエンジンが稼働していたか否かを判定する。すなわち制御手段1は、平均エンジン回転数avTAが0rpmでないか否かを判定し、平均エンジン回転数avTAが0rpmでない場合(avTA≠0)は、ステップS7に移行し、平均エンジン回転数avTAが0rpmである場合(avTA=0)は、ステップS8に移行する。
【0023】
制御手段1は、ステップS6においてさらにエンジンが稼働していたか否かを判定する。すなわち制御手段1は、平均エンジン回転数avTAが0rpmでないか否かを判定し、平均エンジン回転数avTAが0rpmでない場合(avTA≠0)は、ステップS9に移行し、平均エンジン回転数avTAが0rpmである場合(avTA=0)は、ステップS10に移行する。
【0024】
したがって、車両が走行しエンジンが稼働している通常走行時にはステップS7に移行することとなる。制御手段1は、通常走行時におけるエコ評価点EPの算出方法として、第1のエコ評価点算出処理を実行する。この第1のエコ評価点算出処理は、より低いエンジン回転数TAでより長い走行距離TRを走行した場合にはそれだけ効果的なエコドライブを行ったものであるとの評価に基づきエコ評価点EPを算出する方法である。具体的には、例えば
EP=TR/avTA×a (aは定数)
とする数式によって走行距離TR及び平均エンジン回転数avTAをエコ評価点EPに変換する。上記数式によれば、走行距離TRが大きくなる、及び/あるいは平均エンジン回転数avTAが小さくなるほどエコ評価点EPが大きくなる。なお、前記第1のエコ評価点算出処理は、走行距離TR及び平均エンジン回転数avTAに基づいてエコ評価点EPを決定するデータテーブルを用いる方法であってもよい。制御手段1は、前記第1のエコ評価点算出処理後にステップS11に移行する。

【0025】
また、車両が走行しエンジンが稼働してない場合にはステップS8に移行することとなる。かかる状態は、例えばハイブリッド車においてバッテリー電源駆動のみで車両を走行させている場合などが該当し、走行中に燃料が消費されていない燃費効率の高い状態であると言える。制御手段1は、高燃費効率時におけるエコ評価点EPの算出方法として、第2のエコ評価点算出処理を実行する。この第2のエコ評価点算出処理は、より長い走行距離TRを走行した場合にはそれだけ効果的なエコドライブを行ったものであるとの評価に基づきエコ評価点EPを算出する方法である。具体的には、例えば
EP=TR×b (bは定数)
とする数式によって走行距離TRをエコ評価点EPに変換する。上記数式によれば、走行距離TRが大きくなるほどエコ評価点EPが大きくなる。なお、前記第2のエコ評価点算出処理は、走行距離TRに基づいてエコ評価点EPを決定するデータテーブルを用いる方法であってもよい。制御手段1は、前記第2のエコ評価点算出処理後にステップS13に移行する。
【0026】
また、車両が走行せずエンジンが稼働している場合には制御手段1はステップS9に移行することとなる。かかる状態は、アイドリング駆動や空吹かしを行っている状態であり、走行せずに燃料が消費される燃費効率の悪い状態である。制御手段1は、燃費効率の悪い状態におけるエコ評価点EPの算出方法として、第3のエコ評価点算出処理を実行する。この第3のエコ評価点算出処理は、より平均エンジン回転数avTAが高い場合にはそれだけエコドライブに反する運転を行っているとの評価に基づきエコ評価点EPを算出する方法である。具体的には、例えば
EP=−(avTA/c) (cは定数)
とする数式によって平均エンジン回転数avTAをエコ評価点EPに変換する。上記数式によれば、エコ評価点EPは負の値となり、平均エンジン回転数avTAが大きくなるほどエコ評価点EPの絶対値が大きくなる。なお、前記第3のエコ評価点算出処理は、平均エンジン回転数avTAに基づいてエコ評価点EPを決定するデータテーブルを用いる方法であってもよい。制御手段1は、前記第3のエコ評価点算出処理後にステップS11に移行する。
【0027】
また、車両が走行せずエンジンが稼働していない場合にはステップS10に移行することとなる。かかる状態は、エンジンを停止させて停車している走行にも燃料消費にも寄与していない状態である。制御手段1は、走行にも燃料消費にも寄与していない状態におけるエコ評価点EPの算出方法として、第4のエコ評価点算出処理を実行する。この第4のエコ評価点算出処理は、前回の評価結果を維持するとの評価に基づきエコ評価点EPを算出する方法である。具体的には、例えば
EP=0
とする数式によってエコ評価点EPを算出する。上記式によれば、エコ評価点EPは「0」となり、後述するエコ評価点EPの積算時においてエコ評価点EPの積算値tEPが増減しない。なお、前記第4のエコ評価点算出処理は、走行距離TR及び平均エンジン回転数avTAに基づいてエコ評価点EPを決定するデータテーブルを用いる方法であってもよい。制御手段1は、前記第4のエコ評価点算出処理後にステップS13に移行する。
【0028】
制御手段1は、ステップS11において平均エンジン回転数avTAが高回転であるか否かを判定する。すなわち、制御手段1は、平均エンジン回転数avTAが規定値x(例えば2000rpm)以上であるか否かを判定し、平均エンジン回転数avTAが規定値x以上である場合(avTA≧x)はステップS12に移行し、平均エンジン回転数avTAが規定値x未満である場合(avTA<x)はステップS13に移行する。
【0029】
したがって、平均エンジン回転数avTAが高回転である場合はステップS12に移行することとなる。かかる状態は、過剰に燃料が消費される燃費効率の悪い状態である。制御手段1は、より平均エンジン回転数avTAが高い場合にはそれだけエコドライブに反する運転を行っているとの評価に基づきエコ評価点EPを減算するエコ評価点減算処理を実行する。具体的には、例えば
EP=EP−(avTA−x)/d (dは定数)
とする数式によってエコ評価点EPを補正する。上記式によれば、平均エンジン回転数avTAが大きくなるほどエコ評価点EPが減算される値が大きくなる。なお、前記エコ評価点減算処理は、平均エンジン回転数avTAに基づいてエコ評価点EPの減算値を決定するデータテーブルを用いる方法であってもよい。また、前記エコ評価点減算処理に際して平均エンジン回転数avTAが過去の平均エンジン回転数avTAに対して増加しているか否かを判定し、平均エンジン回転数avTAが増加している場合は平均エンジン回転数avTAが増加していない場合よりも前記エコ評価点算出処理におけるエコ評価点EPの減算値が大きくなるような減算処理を行ってもよい。制御手段1は、前記エコ評価点減算処理後にステップS13に移行する。
【0030】
制御手段1は、ステップS13において、上記の処理によって算出されたエコ評価点EPを積算するエコ評価点積算処理を実行する。このエコ評価点算出処理においては、新たに算出されたエコ評価点EPを前回のエコ評価点EPの積算値tEPに加算し、また、入力手段4によって複数段階選択可能な難易度に応じて設定される補正値LVによってエコ評価点EPの積算を補正する。すなわち、エコ評価点EPの積算値tEPは、例えば
tEP=tEP+EP−LV
とする数式によって算出される。上記式によれば、難易度が低く補正値LVの値が小さいとエコ評価点EPの積算値tEPは増加しやすく、難易度が高く補正値LVの値が大きくなるとエコ評価点EPの積算値tEPは増加しにくくなる。
【0031】
そして制御手段1は、ステップS14において、ステップS13で得たエコ評価点EPの積算値tEPに基づいて制御信号を表示手段2へ出力し、表示手段2におけるエコ表示部23の表示を更新させる。図2、図4〜図6は、エコ表示部23における表示の変化を示すものである。
【0032】
図2は、エコ表示部23における表示の初期段階を示すものである。初期段階において、エコドライブの評価を示す豆の木23aは地表(図2中の下方)から生える量(長さ)が少ない(低い)状態である。そして、ステップS1からステップS14までの処理を繰り返し実行することによってエコ評価点EPの積算値tEPが増加するにしたがって、成長の第1段階として豆の木23aが生える量が多く(高く)変化し、図4に示すように上端に至る。その後さらにエコ評価点EPの積算値tEPが増加するにしたがって、成長の第2段階として図5に示すように豆の木23aに花を咲かせる(表示させる)。このとき、花のサイズを徐々に大きく変化させることでエコ評価点EPの積算値tEPのより細かな変化を表示することができる。その後さらにエコ評価点EPの積算値tEPが増加するにしたがって、成長の第3段階として図6に示すように豆の木23aの花を豆に変える(花を豆に置き換える)。このとき、花を1つずつ豆に変える、豆のサイズを徐々に大きく変化させる、豆の色を変化させる等の表現によりエコ評価点EPの積算値tEPのより細かな変化を表示することができる。このようにエコ評価点EPの積算値tEPの増加に応じて豆の木23aを成長させる表現によって、エコドライブの評価が良くなっていることを利用者に示すことができる。利用者は数値ではなく豆の木23aの成長によって自身の運転がエコドライブとして評価されていることを実感することができ、豆の木23aのさらなる成長を期待することでエコドライブを継続するインセンティブを得ることができる。また、エコ評価点EPの積算値tEPが減少する場合は豆の木23aの表示を上述の順序と逆に変化させることでエコドライブの評価が悪くなっていることを利用者に示すことができる。利用者は豆の木23aの成長の後退によって自身の運転がエコドライブとして評価されていないことを実感することができ、豆の木23aの成長を望むことでエコドライブに努めるインセンティブを得ることができる。
【0033】
かかる車両用表示装置は、走行距離TR及び平均エンジン回転数avTAに基づいてエコドライブの評価結果であるエコ評価点EPを算出し、このエコ評価点EPの積算値tEPに応じてエコドライブの評価を示す豆の木23aを成長させる表示を行うことにより、走行コースや運転操作がエコドライブに適しているか否かを利用者が実感することができ、環境に配慮したエコドライブの支援を充実させることが可能となるものである。そして走行距離TRを算出するためのSPパルス信号及び平均エンジン回転数avTAを算出するためのTAパルス信号は、燃料噴射信号と比較して幅広い車種に対応させるための設定方法が容易であり、入力回路を複雑にすることなく汎用性の高い簡素な構成によって環境に配慮したエコドライブの支援を可能とする。なお、幅広い車種に対応させるためにSPパルス信号においてはパルス数の設定が必要となり、TAパルス信号においては気筒数の設定が必要となるが、いずれもそのパターンは限られており設定も燃料消費量の設定よりも極めて容易である。
【0034】
また、複数段階設定可能である難易度に基づいてエコ評価点EPの積算を補正することによって、運転技術の熟練度や車両の排気量などエコドライブを行うための環境に応じて豆の木23aの変化のしやすさを適宜変更することができ、より利用者の嗜好に応じた表示をすることができ、車両用表示装置としての商品性を向上させることができる。
【0035】
また、平均エンジン回転数avTAが規定値x以上である場合は、エコ評価点EPを減点処理することによって、燃焼消費量を算出しなくとも過剰に燃料が消費される場合を考慮したエコドライブの評価を行うことができ、より精度の高い評価を行うことができる。
【0036】
なお、本実施形態においては平均エンジン回転数avTAに基づいてエコ評価点EPを算出するものであったが、エンジン回転数TAに基づいてエコ評価点EPを算出するものであってもよい。
【0037】
また、本実施形態においては、エコ評価点EPを積算し、エコ評価点EPの積算値tEPに応じてエコ評価画像である豆の木23aを成長させる表示をするものであったが、本発明は、走行距離とエンジン回転数とに基づいて算出されるエコ評価点に応じてエコ評価画像を表示して瞬間的な運転操作に対するエコドライブの評価を示すものであってもよい。かかる場合においてエコ評価画像の表示は、豆の木などの植物を成長させる表示を行うものであってもよいし、単にインジケータを点灯、点滅させるものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、自動車等の車両に用いられる車両用表示装置に関するものであり、特にエコドライブを支援する情報表示を行うアフターマーケット用の車両用表示装置に好適である。
【符号の説明】
【0039】
1 制御手段
2 表示手段
3 記憶媒体
4 入力手段


【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定時間毎の走行距離とエンジン回転数とを取得し、
前記走行距離と前記エンジン回転数とに基づいてエコ評価点を算出し、このエコ評価点を積算する制御手段と、
前記エコ評価点の積算値に応じてエコドライブの評価を示すエコ評価画像を表示する表示手段と、を備えてなることを特徴とする車両用表示装置。
【請求項2】
前記制御手段は、複数段階選択可能である難易度に基づいて前記エコ評価点の積算を補正することを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記エンジン回転数が規定値以上である場合は、前記エコ評価点を減点処理することを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記エンジン回転数として前記所定時間毎の平均エンジン回転数に基づいて前記エコ評価点を算出することを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記走行距離を車速パルス信号に基づいて算出することを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項6】
前記エコ評価画像は植物を含み、前記エコ評価点の積算値の変化を前記植物の成長で表現することを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項7】
所定時間毎の走行距離とエンジン回転数とを取得し、
前記走行距離と前記エンジン回転数とに基づいてエコ評価点を算出する制御手段と、
前記エコ評価点に応じてエコドライブの評価を示すエコ評価画像を表示する表示手段と、を備えてなることを特徴とする車両用表示装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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