説明

車体構造

【課題】車体側部に車両側方から荷重が入力された場合にセンタピラーが車室内側に移動する量を抑えることができる車体構造を得る。
【解決手段】ルーフクロスメンバ30とルーフサイドレール20とを連結するルーフサイドブラケット40には、ルーフクロスメンバ30の長手方向の端部34Aとの結合部50よりも車幅方向内側に延長されてルーフクロスメンバロア34と面接触する延長部48が設けられている。これにより、車体側部10Bに車両側方から所定値以上の荷重Fが入力された場合には、延長部48がルーフクロスメンバロア34に荷重Fの一部を支持させることで、ルーフサイドブラケット40に作用する曲げモーメントに抗する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体上部の両サイドに車両前後方向に沿って延在する左右一対のルーフサイドレール間に車幅方向に沿ってルーフクロスメンバが配置され、これらのルーフサイドレールとルーフクロスメンバとが連結部材によって連結される車体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車体上部においては、ルーフクロスメンバ(ルーフレインフォースメント)とセンタピラーの上部との結合部に連結部材としてルーフコーナガセットを設けている場合がある(例えば、特許文献1参照)。このような構造では、例えば、ルーフコーナガセットは、一端側がセンタピラーの上部に対してルーフサイドレールインナを挟んでボルト締結され、他端側がルーフクロスメンバに対してボルト締結されている。
【0003】
しかし、この従来構造では、車体側部に車両側方から荷重が入力された場合にルーフコーナガセットとルーフクロスメンバとの結合部における荷重負担が大きく、仮に該結合部から折れ曲がってしまうとセンタピラーの車室内側への移動量が大きくなってしまうことが懸念される。
【特許文献1】特開平9−76938号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記事実を考慮して、車体側部に車両側方から荷重が入力された場合にセンタピラーが車室内側に移動する量を抑えることができる車体構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載する本発明の車体構造は、車体上部の両サイドに車両前後方向に沿って配置される左右一対のルーフサイドレールと、前記ルーフサイドレール間に車幅方向に沿って配置されるルーフクロスメンバと、前記ルーフクロスメンバの長手方向の端部と前記ルーフサイドレールとにそれぞれ結合されることによって当該ルーフクロスメンバと当該ルーフサイドレールとを連結する連結部材と、前記連結部材に設けられ、車体側部に車両側方から所定値以上の荷重が入力された場合に前記連結部材と前記ルーフクロスメンバの長手方向の端部との結合部よりも車幅方向内側で前記ルーフクロスメンバに前記荷重の一部を支持させることによって前記結合部を起点とした曲げ変形を抑制する変形抑制手段と、を有することを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載する本発明の車体構造によれば、車体上部の両サイドに配置されている左右一対のルーフサイドレール間にルーフクロスメンバが車幅方向に沿って配置されていると共に、連結部材がルーフクロスメンバとルーフサイドレールとを連結するので、車体側部に車両側方から荷重が入力された場合、その荷重はルーフサイドレールから連結部材を介してルーフクロスメンバに伝達される。
【0007】
ここで、本発明では、連結部材に変形抑制手段を設けたので、車体側部に車両側方から所定値以上の荷重が入力された場合には、連結部材とルーフクロスメンバの長手方向の端部との結合部を起点とした曲げモーメントが作用しても、該結合部よりも車幅方向内側でルーフクロスメンバに荷重の一部が支持されることによって結合部を起点とした曲げ変形が抑制される。
【0008】
請求項2に記載する本発明の車体構造は、請求項1記載の構成において、前記変形抑制手段が、前記連結部材において前記結合部よりも車幅方向内側に延長されて前記ルーフクロスメンバと面接触する延長部であることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載する本発明の車体構造によれば、変形抑制手段が、連結部材において結合部よりも車幅方向内側に延長されてルーフクロスメンバと面接触する延長部であるので、車体側部に車両側方から所定値以上の荷重が入力された場合には、結合部よりも車幅方向内側にて延長部がルーフクロスメンバと面接触してルーフクロスメンバに荷重の一部を支持させることで、連結部材に作用する車幅方向内側への曲げモーメントに効果的に抗する。
【0010】
請求項3に記載する本発明の車体構造は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記連結部材には、前記結合部の車幅方向外側に略車両前後方向に沿った折れ部が形成されており、前記連結部材は、車体側部への車両側方からの荷重入力に対して前記結合部を起点とした曲げ変形荷重よりも低い荷重で前記折れ部を起点として曲げ変形するように強度設定がなされていることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載する本発明の車体構造によれば、連結部材には結合部の車幅方向外側に略車両前後方向に沿った折れ部が形成され、車体側部への車両側方からの荷重入力に対して結合部を起点とした曲げ変形荷重よりも低い荷重で折れ部を起点として曲げ変形するように強度設定したので、車体側部に車両側方から所定値以上の荷重が入力された場合、連結部材は、結合部を起点とした曲げ変形が抑えられた状態で、結合部よりも車幅方向外側の折れ部を起点として曲げ変形する。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車体構造によれば、車体側部に車両側方から荷重が入力された場合にセンタピラーが車室内側に移動する量を抑えることができるという優れた効果を有する。
【0013】
請求項2に記載の車体構造によれば、車体側部に車両側方から荷重が入力された場合に延長部がルーフクロスメンバと面接触してルーフクロスメンバに荷重の一部を効率良く支持させることで結合部における荷重負担を効果的に抑えることができるという優れた効果を有する。
【0014】
請求項3に記載の車体構造によれば、車体側部に車両側方から所定値以上の荷重が入力された場合に、初期荷重に対する曲げ変形の起点を確実に結合部よりも車幅方向外側にすることができるという優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(実施形態の構成)
本発明における車体構造の実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPは車両の上方向、矢印FRは車両の前方向、矢印INは車幅方向内側をそれぞれ示す。
【0016】
図1には、本実施形態に係る車体構造が適用された車両10の外観が斜視図で示されている。図1に示されるように、車両10は、スライドドア14を備えたスライドドア構造を有する車両である。スライドドア14は、フロントサイドドア12の後方に配置されて上端前部14A、下端前部14B、後端中央部14Cの三箇所で車体側部10Bに車両前後方向へスライド可能に支持されている。
【0017】
図2には、本実施形態に係る車体構造(車体上部構造)の全体構成が上下に分解された状態の斜視図で示され、図3には、該車体構造の全体構成が図1の3−3線に沿った拡大断面図で示されている。図3に示されるように、車体上部10Aに配置されるルーフパネル16の両サイドには、車両前後方向に沿って左右一対のルーフサイドレール20が配置されている(図3では一方側のみを図示)。ルーフサイドレール20は、車室内側に配置されるルーフサイドレールインナパネル22と、車室外側に配置されるルーフサイドレールアウタパネル24と、このルーフサイドレールアウタパネル24の車両上方側に配置されるルーフサイドレールカバー26と、を含んで形成されている。ルーフサイドレールインナパネル22とルーフサイドレールアウタパネル24とは、それぞれの両端フランジ部が接合されて閉断面構造を形成しており、また、ルーフサイドレールカバー26とルーフサイドレールアウタパネル24とは、ルーフサイドレールカバー26の両端部がルーフサイドレールアウタパネル24に接合されて閉断面構造を形成している。
【0018】
ここで、一般に、ルーフサイドレール20の閉断面の大きさは、図1に示されるスライドドア構造を有する車両10のほうがスライドドア構造を有しない車両に比べて大きく設定されている。また、ルーフサイドレール20(図3参照)は、後述するセンタピラー36の車両後方側における近接位置にスライドドア14の上部を収納するためのスライドドアポケット構造(戸袋構造、図示省略)を備えており、このスライドドアポケット構造を形成するために車幅方向内側へ膨出されている。
【0019】
図3に示されるように、左右一対のルーフサイドレール20間には、車幅方向に沿って長尺状のルーフクロスメンバ30が配置されている。ルーフクロスメンバ30は、ルーフパネル16の車室内側に配設されて車両上下方向の上側に配置されるルーフクロスメンバアッパ32と、車両上下方向の下側に配置されるルーフクロスメンバロア34と、によって形成されている(図2参照)。
【0020】
図3に示されるルーフサイドレール20の下端部には、センタピラー36の上端部が結合されている。図1に示されるように、センタピラー36は、車体側部10Bの車両前後方向の所定中間位置において車両上下方向に沿って配設されている。図3に示されるように、センタピラー36は、車室内側に配置されるピラーインナパネル38と、車室外側に配置されるピラーアウタパネル39と、を含んで構成されており、ピラーインナパネル38は、ルーフサイドレールインナパネル22の下端部に結合され、ピラーアウタパネル39は、ルーフサイドレールアウタパネル24の下端部に結合されている。
【0021】
また、ルーフサイドレール20におけるルーフサイドレールカバー26の車両上方側の面には、サイメンアウタ28が結合されている。サイメンアウタ28は、車幅方向の内側端部がルーフサイドレールカバー26に結合されると共にルーフクロスメンバアッパ32の車幅方向の外側端部を介してルーフパネル16の車幅方向の外側端部と結合されている。
【0022】
ルーフクロスメンバ30とルーフサイドレール20とは、連結部材としてのルーフサイドブラケット(ルーフコーナガセット)40によって連結されている。ルーフサイドブラケット40には、略車両前後方向に沿った折れ部44が形成されている。すなわち、ルーフサイドブラケット40は、車両正面視で車幅方向外側の端部が略車両下方側へ屈曲された屈曲板材とされ、折れ部44から略車両下方側へ延設されて一般面が略車幅方向へ向けられた側板部42と、折れ部44から車幅方向内側へ延設されて一般面が略車両上下方向へ向けられた上板部46と、を備えている。
【0023】
図2に示されるように、側板部42は、ルーフサイドレールインナパネル22の車幅方向内側部分となる縦壁部22Aの車室内側の面にボルト52で締結(結合)されており、また、上板部46は、ルーフクロスメンバロア34における長手方向の端部34Aの下面にボルト54で締結(結合)されている。なお、このようなルーフクロスメンバ30及びルーフサイドレール20の締結構造におけるボルト締結線を一点鎖線で示し、上板部46とルーフクロスメンバロア34の長手方向の端部34Aとのボルト54による結合部を符号50で示す。
【0024】
ルーフサイドブラケット40における上板部46は、ルーフクロスメンバロア34との結合部50よりも車幅方向内側に延長されてルーフクロスメンバロア34(ルーフクロスメンバ30)の下面と面接触する変形抑制手段としての延長部48を含んでいる(余肉部分の形成)。延長部48は、図1に示される車体側部10B(例えば、センタピラー36)に車両側方から所定値以上の荷重Fが入力された場合、すなわち、車両10が側面衝突を受けた場合に、図2に示されるルーフサイドブラケット40とルーフクロスメンバロア34の長手方向の端部34Aとの結合部50よりも車幅方向内側でルーフクロスメンバロア34(ルーフクロスメンバ30)に荷重F(図1参照)の一部を支持させることによって結合部50を起点とした曲げ変形を抑制するように配設されている。
【0025】
また、図2及び図3に示されるルーフサイドブラケット40の折れ部44は、結合部50の車幅方向外側に形成されており、ルーフサイドブラケット40は、車体側部10B(図3参照)への車両側方からの荷重F入力に対して結合部50を起点とした曲げ変形荷重よりも低い荷重で折れ部44を起点として曲げ変形するように強度設定がなされている(図4参照)。
【0026】
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
【0027】
図3に一方側のみを図示する左右一対のルーフサイドレール20間にルーフクロスメンバ30が車幅方向に沿って配置されていると共に、ルーフサイドブラケット40がルーフクロスメンバ30とルーフサイドレール20とを連結するので、図1に示される車体側部10Bに車両側方から荷重Fが入力された場合、すなわち、車両10の側面衝突時に、その荷重Fは、図3に示されるセンタピラー36からルーフサイドレール20へ伝達された後、ルーフサイドレール20からルーフサイドブラケット40を介してルーフクロスメンバ30に伝達される。このとき、一般に、センタピラー36が変形すると、センタピラー36の上部を含む車体上部には、車室内側へ向けてかつ略車両下方側へ引き込むような力(荷重Fの分力)が作用する。
【0028】
ここで、本実施形態では、ルーフサイドブラケット40に延長部48を設けたので、車体側部10Bに車両側方から所定値以上の荷重Fが入力された場合には、ルーフサイドブラケット40とルーフクロスメンバ30の長手方向の端部34Aとの結合部50を起点(回転中心)としてルーフサイドブラケット40とルーフサイドレール20とを車室内側へ回転移動させようとする曲げモーメントが作用しても、延長部48が反力受け部としてルーフクロスメンバ30から反力を得ることによって、換言すれば、結合部50よりも車幅方向内側でルーフクロスメンバ30に荷重Fの一部が支持されることによって、結合部50を起点とした曲げ変形が抑制される。このため、ルーフサイドブラケット40及びルーフサイドレール20の車室内側への回転移動、ひいてはセンタピラー36の車室内側への移動が抑えられる。
【0029】
すなわち、延長部48がルーフサイドブラケット40において結合部50よりも車幅方向内側に延長されてルーフクロスメンバロア34(ルーフクロスメンバ30)と面接触するので、車体側部10Bに車両側方から所定値以上の荷重Fが入力された場合には、結合部50よりも車幅方向内側にて延長部48がルーフクロスメンバロア34と面接触してルーフクロスメンバロア34に荷重Fの一部を支持させることで、ルーフサイドブラケット40に作用する車幅方向内側への曲げモーメントに効果的に抗する。
【0030】
また、ルーフサイドブラケット40には結合部50の車幅方向外側に略車両前後方向に沿った折れ部44が形成され、車体側部10Bへの車両側方からの荷重F入力に対して結合部50を起点とした曲げ変形荷重よりも低い荷重で折れ部44を起点として曲げ変形するように強度設定したので、車体側部10Bに車両側方から所定値以上の荷重Fが入力された場合、図4に示されるように、ルーフサイドブラケット40は、結合部50を起点とした曲げ変形が抑えられた状態で、結合部50よりも車幅方向外側の折れ部44を起点として曲げ変形する。
【0031】
以上説明したように、本実施形態の車体構造によれば、車体側部10Bに車両側方から荷重Fが入力された場合に、延長部48がルーフクロスメンバロア34と面接触してルーフクロスメンバロア34に荷重Fの一部を効率良く支持させることで結合部50における荷重負担を効果的に抑えて結合部50を支点とした曲げ変形を抑制することができる。また、入力された荷重Fが所定値以上の場合、初期荷重に対する曲げ変形の起点を確実に結合部50よりも車幅方向外側の折れ部44にすることができる。その結果として、センタピラー36が車室内側に移動する量を抑えることができる。
【0032】
なお、スライドドア構造を有する車両10(図1参照)では、前述の通り、スライドドア構造を有しない車両に比べて、ルーフサイドレール20の閉断面が大きく設定されているため、該閉断面の図心位置と結合部50との距離が長く、ひいては、側面衝突時のモーメントアーム長が長くなっているので、一般に側面衝突時におけるセンタピラー36の車室内側への移動量を抑える必要性が高くなるが、本実施形態では、該移動量を効果的に抑えることができる。
【0033】
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、連結部材としてのルーフサイドブラケット40は、ルーフクロスメンバロア34の下面に結合されているが、例えば、ルーフクロスメンバとルーフサイドレールとを連結するブレース(連結部材)が、ルーフクロスメンバロア(34)における長手方向の端部の上面にボルトで締結(結合)されると共に、該ブレースにおいてそのボルト締結部(結合部)よりも車幅方向内側部分にルーフクロスメンバアッパ(32)側へ向けて延設された延設部(変形抑制手段)を設け、該延設部の先端部がルーフクロスメンバアッパ(32)に当接して側面衝突時における反力受け部として機能する構成等のような他の構成としてもよい。
【0034】
また、上記実施形態では、変形抑制手段としての延長部48が、ルーフサイドブラケット40において結合部50よりも車幅方向内側に延長されてルーフクロスメンバロア34と面接触しているが、変形抑制手段は、連結部材にて結合部の車両前後方向に延設されると共にその先端部が車幅方向内側へ屈曲された延出部等のような他の変形抑制手段であってもよく、このような他の変形抑制手段が車体側部に車両側方から所定値以上の荷重が入力された場合に連結部材とルーフクロスメンバの長手方向の端部との結合部よりも車幅方向内側でルーフクロスメンバに荷重の一部を支持させることによって結合部を起点とした曲げ変形を抑制してもよい。
【0035】
さらに、上記実施形態では、連結部材としてのルーフサイドブラケット40には、結合部50の車幅方向外側に略車両前後方向に沿った折れ部44が形成されているが、連結部材は、例えば、車両正面視で大径の円弧形状等のような他の形状に形成されてもよい。
【0036】
さらにまた、上記実施形態では、本発明における車体構造が、スライドドア構造を有する車両10(図1参照)に適用されているが、本発明における車体構造は、スライドドア構造を有しない車両に適用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施形態に係る車体構造が適用された車両を示す車両斜め前方から見た斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る車体構造の全体構成を上下に分解した状態で示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る車体構造の全体構成を図1の3−3線に沿った切断面で示す拡大断面図である(側面衝突前の状態で示す)。
【図4】本発明の実施形態に係る車体構造を側面衝突後の状態で示す拡大断面図である。
【符号の説明】
【0038】
10A 車体上部
10B 車体側部
20 ルーフサイドレール
30 ルーフクロスメンバ
34A 長手方向の端部
40 ルーフサイドブラケット(連結部材)
44 折れ部
48 延長部(変形抑制手段)
50 結合部
F 荷重

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体上部の両サイドに車両前後方向に沿って配置される左右一対のルーフサイドレールと、
前記ルーフサイドレール間に車幅方向に沿って配置されるルーフクロスメンバと、
前記ルーフクロスメンバの長手方向の端部と前記ルーフサイドレールとにそれぞれ結合されることによって当該ルーフクロスメンバと当該ルーフサイドレールとを連結する連結部材と、
前記連結部材に設けられ、車体側部に車両側方から所定値以上の荷重が入力された場合に前記連結部材と前記ルーフクロスメンバの長手方向の端部との結合部よりも車幅方向内側で前記ルーフクロスメンバに前記荷重の一部を支持させることによって前記結合部を起点とした曲げ変形を抑制する変形抑制手段と、
を有することを特徴とする車体構造。
【請求項2】
前記変形抑制手段が、前記連結部材において前記結合部よりも車幅方向内側に延長されて前記ルーフクロスメンバと面接触する延長部であることを特徴とする請求項1記載の車体構造。
【請求項3】
前記連結部材には、前記結合部の車幅方向外側に略車両前後方向に沿った折れ部が形成されており、前記連結部材は、車体側部への車両側方からの荷重入力に対して前記結合部を起点とした曲げ変形荷重よりも低い荷重で前記折れ部を起点として曲げ変形するように強度設定がなされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−201195(P2008−201195A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−37575(P2007−37575)
【出願日】平成19年2月19日(2007.2.19)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】