説明

車載機器の操作パネル、およびその装飾部材

【課題】車載機器の操作パネルにおいて、装飾部材の傾きや位置ずれを防ぐ。
【解決手段】操作パネル1は、装飾部材としての導光板20を挿入して取り付けるためのスリット状の開口部50を有する。導光板20は、開口部50に背面から前面方向に挿入される平板部21と、平板部21に垂直に接合される板状の支持部22とからなる。ここで、支持部22と接合する平板部21の接合部は、背面から前面に向かって、上下方向の厚さが徐々に薄くなるように、くさび状に形成されている。また、開口部50の上部および下部を構成する規制部材は、接合部の形状に沿うように形成されており、平板部21が開口部50に挿入されたときに、接合部と所定の点で接して挟む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置、オーディオ装置などの車載機器の操作パネル、および、その装飾部材に関する。
【背景技術】
【0002】
車載機器の操作パネルには、ユーザが操作を行うための各種操作ボタンが設けられている。また、操作パネルのデザイン性を向上したり、操作ボタンの視認性を向上したりするため、発光して操作ボタンを照らす照明部材が設けられた操作パネルがある。
【0003】
例えば、特許文献1には、ユーザが操作を行うための発光ボタンと、当該発光ボタンと同様の大きさの発光部と、を備える前面パネル(操作パネル)を有する車載オーディオ装置が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2008−42226号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、車載装置の操作パネルには、デザイン面などの要望から、部材どうしを狭い隙間を隔てて隣接させた構造のものがある。例えば、複数の操作ボタンの列と並行に、狭い隙間を隔てて、操作ボタンを照らす板状の導光板を配する構造の操作パネルがある。
【0006】
上記のような操作パネルでは、導光板が傾いたり位置ずれしたりすると、操作パネルの美観が悪くなり、デザイン性が低下する。また、隣接する操作ボタンの操作性が低下する。
【0007】
そこで、本発明は、上記のような操作パネルにおいて、装飾部材の傾きや位置ずれを防ぐための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するための操作パネルに係る発明は、車載機器の操作パネルであって、所定の部材が背面から前面方向に挿入されて取り付けられる開口部と、前記開口部に取り付けられた装着部材と、を有し、前記装飾部材は、前記開口部に背面から前面方向に挿入される板状の第1の部材と、前記第1の部材と垂直に接合され、前記第1の部材の背面および前面方向の位置を決める板状の第2の部材と、を有し、前記第2の部材と接合される前記第1の部材の接合部は、背面側よりも前面側の厚さが徐々に薄くなる形状であり、前記開口部は、前記接合部の上面および下面と接すること、を特徴とする。
【0009】
ここで、上記の操作パネルであって、前記第2の部材は、前記装飾部材を前記開口部に取り付けるための取付部材を有し、前記第2の部材と前記取付部材とを連結する連結部は、前記取付部材よりも強度が弱いこと、を特徴としていてもよい。
【0010】
また、上記の操作パネルであって、前記連結部は、穴が開けられていることを特徴としていてもよい。
【0011】
また、上記の操作パネルであって、前記第2の部材は、前記開口部に取り付けられた前記装飾部材の背面方向への動きを規制するための棒状の規制部材を有し、前記規制部材は、その背面側の先端面が、前記装飾部材の背面側に設置される部材に、接する長さであること、を特徴としていてもよい。
【0012】
上記の課題を解決するための装飾部材に係る発明は、車載機器の操作パネルに取り付けられる装飾部材であって、前記操作パネルに設けられた開口部に背面から前面方向に挿入される板状の第1の部材と、前記第1の部材と垂直に接合され、前記第1の部材の背面および前面方向の位置を決める板状の第2の部材と、を有し、前記第2の部材と接合される前記第1の部材の接合部は、前記開口部を形成する部材と接するように、背面側よりも前面側の厚さが徐々に薄くなる形状であること、を特徴とする。
【0013】
ここで、上記の装飾部材であって、前記第2の部材は、前記装飾部材を前記開口部に取り付けるための取付部材を有し、前記第2の部材と前記取付部材とを連結する連結部は、前記取付部材よりも強度が弱いこと、を特徴としていてもよい。
【0014】
また、上記の装飾部材であって、前記連結部は、穴が開けられていることを特徴としていてもよい。
【0015】
また、上記の装飾部材であって、前記第2の部材は、前記開口部に取り付けられた前記装飾部材の背面方向への動きを規制するための棒状の規制部材を有し、前記規制部材は、その背面側の先端面が、前記開口部に取り付けられた前記装飾部材の背面側に設置される部材に、接する長さであること、を特徴としていてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、装飾部材の傾きや位置ずれを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、車載機器としてナビゲーション装置を、装飾部材として照明部材である導光板を例に挙げて説明する。もちろん、車載機器はナビゲーション装置に限られない。また、装飾部材は、照明部材に限られない。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る導光板20が取り付けられた操作パネル1を前面側から見た斜視図である。
【0019】
操作パネル1は、ナビゲーション装置を操作するための操作パネルである。操作パネル1は、ナビゲーション装置本体(図示しない)の前面に取り付けられた状態で使用される。操作パネル1は、例えば、合成樹脂により形成される。
【0020】
本図に示すように、操作パネル1は、カバー部2と、嵌め込み板部3とからなる。
【0021】
カバー部2は、操作ボタンなどの各種のハードスイッチを収納するための収納部、ナビゲーション装置本体のディスクドライブ装置にDVD−ROMやCDなどの記憶媒体を挿入したり排出したりするための開口部、などを有する。各収納部には、各種の操作ボタンが収納され、それらの端面(ボタントップ)が前面側に露出している。例えば、各収納部に収められた操作ボタンは、前面および背面方向の移動が可能なようにガイドされる。
【0022】
嵌め込み板部3は、カバー部2の背面側の上下左右の辺に沿って設けられている。嵌め込み板部3のガイドにより、操作パネル1は、ナビゲーション装置本体の開口部に嵌め込み易くなっている。
【0023】
嵌め込み板部3は、上面側に取付部材4aおよび4bを、右面側に取付部材4cを、下面側に取付部材4dおよび4e(図2参照)を、左面側に取付部材4f(図2参照)を、有する。取付部材4a〜fは、それぞれ、ナビゲーション装置本体の開口部の対応する位置に設けられた取付部材と引っ掛かるようになっている。
【0024】
カバー部2の前面の下部には、操作ボタン11a〜fと、操作ボタン12a〜fと、導光板20とが収納される収納部10が設けられている。収納部10からは、操作ボタン11a〜fのボタントップと、操作ボタン12a〜fのボタントップと、導光板20の先端面212とが前面に露出している。
【0025】
操作ボタン11a〜fは、左面から右面方向に一列に配置されている。また、操作ボタン12a〜fは、左面から右面方向に一列に配置されている。操作ボタン11a〜fの列と、操作ボタン12a〜fの列とは、並行になっている。操作ボタン11a〜fの列と、操作ボタン12a〜fの列との間には、左面から右面方向に伸びるスリット状の隙間がある。当該隙間からは、左面から右面方向に伸びる導光板20の先端面212が露出している。
【0026】
図2は、導光板20、および、操作パネル1を背面側から見た斜視図である。
【0027】
本図に示すように、カバー部2の収納部10には、操作ボタン11a〜fごとに、対応するボタン収納部54が設けられている。また、操作ボタン12a〜fごとに、対応するボタン収納部55が設けられている。また、収納部10には、ボタン収納部54の列およびボタン収納部55の列の間に、導光板20の平板部21を挿入するためのスリット状の開口部50が設けられている。開口部50は、ボタン収納部54の列およびボタン収納部55の列と並行になっている。
【0028】
また、収納部10には、導光板20をネジにより固定するための、ネジ穴部51aおよび51bが設けられている。また、収納部10には、導光板20の位置決めをするための突起52が設けられている。また、収納部10には、ナビゲーション装置本体の基板(不図示)を固定するためのネジ穴部53aおよび53bが設けられている。
【0029】
なお、ネジ穴部51aおよび51bと、ネジ穴部53aおよび53bとは、予めねじ切りされていなくてもよい。この場合、ネジ穴部51aおよび51bは、それぞれ、ネジ60aおよび60bによりねじ切りされる。また、ネジ穴部53aおよび53bは、ナビゲーション装置本体の基板を固定するためのネジによりねじ切りされる。
【0030】
導光板20は、ナビゲーション装置本体の基板に設けられたLED(Light Emitting Diode)などの光源により背面側の端面から入力された光を、収納部10から前面に露出した先端面212から発光させる部材である。導光板20は、例えば、半透明な合成樹脂により形成される。
【0031】
導光板20は、平板部21と、平板部21と垂直に接合する支持部22とからなる。
【0032】
平板部21は、開口部50に挿入される板状の部材である。平板部21は、前面から背面方向への辺より、左面から右面方向の辺が長い。図の破線で示すように、平板部21は、開口部50に前面方向に挿入される。そして、平板部21は、支持部22の前面側の端面が開口部50周辺の背面側の面と接する位置で止まる。
【0033】
支持部22は、平板部21の背面側に垂直に接合する板状の部材である。支持部22は、上面から下面方向への辺より、左面から右面方向の辺が長い。支持部22は、前面側の端面の平板部21との接合部分以外の面が、開口部50周辺の背面側の面と接することにより、平板部21の前面および背面方向の位置を決める。
【0034】
また、支持部22は、ネジ止め部23aおよび23b、ストッパ24a〜g、位置決め穴25を有する。
【0035】
ネジ止め部23aは、支持部22の右端に設けられている。ネジ止め部23aは、連結部230aにより、支持部22に連結されている。また、ネジ止め部23bは、支持部22の左端に設けられている。ネジ止め部23bは、連結部230bにより、支持部22に連結されている。
【0036】
ネジ止め部23aおよび23bは、それぞれ、収納部10のネジ穴部51aおよび51bと対応しており、ネジ60aおよび60bにより固定される。そのため、ネジ穴部51aおよび51bは、雌ねじとなっている。ネジ止め部23aおよび23bは、ネジ60aおよび60bを背面側から挿入するための穴を有する。これらの穴は、ねじ切りされておらず、ネジ60aおよび60bは、単にこれらの穴を貫通する。
【0037】
なお、ネジ止め部23aおよび23bは、予めねじ切りされた雌ねじであり、ネジ60aおよび60bにより固定されるようにしてもよい。ネジ60aおよび60bによりねじ切りされるようにしてもよい。
【0038】
ストッパ24a〜gは、棒状の部材であり、支持部22から背面側に突出している。ストッパ24a〜gは、支持部22の左から右面方向におよそ等間隔に、上下交互に設けらている。ストッパ24a〜gの背面側の端面は、ナビゲーション装置本体の基板と接するようになっている。ストッパ24a〜gにより、導光板20は、収納部10の前面側から露出した平板部21の先端面212に対して背面方向や上下方向の力が加えられても、動かないように規制される。また、車体の振動により操作パネル1が振動しても、動かないように規制される。もちろん、ストッパ24a〜gの形状は、棒状に限られず、例えば、板状であってもよい。
【0039】
位置決め穴25は、支持部22の中央に設けられている。位置決め穴25は、収納部10の突起52と対応している。導光板20は、突起52が前面側から位置決め穴25に挿入されることにより位置決めされる。
【0040】
図3は、導光板20が取り付けられた操作パネル1を背面側から見た斜視図である。
【0041】
本図に示すように、ネジ止め部23aは、ネジ60aによりネジ穴部51aに固定されている。また、ネジ止め部23bは、ネジ60bによりネジ穴部51bに固定されている。また、突起52が位置決め穴25に挿入されている。このようにして、導光板20は、収納部10の開口部50(図2参照)に取り付けられる。
【0042】
図4は、導光板20が取り付けられた操作パネル1の断面図である。図4は、図3の操作パネル1の断面Aの導光板20付近を拡大した図である。
【0043】
本図に示すように、導光板20の平板部21は、ボタン11aの下面側の部材110aと、ボタン12aの上面側の部材120aとの間の隙間100に挿入されている。なお、後述するように、平板部21の上面および下面は、それぞれ、ボタン11aの下面およびボタン12aの上面と、均一な間隔が保たれ、接触しないようになっている。
【0044】
支持部22と接合する平板部21の接合部210は、背面から前面に向かって、上下方向の厚さが徐々に薄くなるように、くさび状に形成されている。また、開口部50を構成する規制部材500および501は、それぞれ、平板部21の接合部210の形状に沿うように形成され、所定の点で接合部210と接することにより接合部210を挟む。
【0045】
ここで、接合部210、規制部材500および501についてより詳しく説明する。
【0046】
図5は、導光板20が取り付けられた操作パネル1の断面図である。図5は、図3の操作パネル1の断面Bの導光板20付近を拡大した図である。
【0047】
本図に示すように、接合部210の上面と規制部材500の下面とは、前面側においては点210aと、背面側においては点210cと接する。また、接合部210の下面と規制部材501の上面とは、前面側においては点210bと、背面側においては点210dと接する。
【0048】
点210aおよび点210bの間の長さは、点210cおよび点210dの間の長さよりも短い。すなわち、接合部210は、背面から前面に向かって、上下方向の厚さが徐々に薄くなるように形成されている。
【0049】
また、規制部材500の下面は、接合部210の上面と沿って、点210aから点210cに向かうにつれて、上下方向の高さが高くなるように形成されている。また、規制部材501の上面は、接合部210の下面に沿って、点210bから点210dに向かうにつれて、上下方向の高さが低くなるように形成されている。
【0050】
上記のような構成により、平板部21の接合部210に対して、規制部材500からは下方向の力が、規制部材501からは上方向の力が加わり易くなる。そのため、開口部50に挿入された平板部21は、その動きが規制され、その先端部211および先端面212が上下に傾いたり、位置ずれしたりしにくくなる。また、前面側からの力により背面側に位置ずれしにくくなる。また、車体の振動により操作パネル1が振動しても、位置ずれしにくくなる。
【0051】
なお、点210cから点210aまでの長さは、点210cから先端面212までの長さの約4分の1(例えば、0.2〜0.3)が好ましい。点210dから点210bについても同様である。
【0052】
もちろん、点210cから点210a、および、点210dから点210bの長さがより長くなるように規制部材500および501を形成すれば、先端部211および先端面212の動作を規制し易くなる。しかし、このようにすると、ボタン11fの下面の部材110fと、ボタン12fの上面の部材120fとの前面から背面方向への長さを短くする必要がある。すると、ボタン11fおよびボタン12f内に設けられた導光板に入力される光がボタントップ側でない面から漏れ易くなる場合がある。
【0053】
図4に戻って説明する。支持部22とネジ止め部23bとは、連結部230bにより連結される。連結部230bは、穴が開けられて二股に分かれており、ネジ止め部23bよりも強度が弱くなるようになっている。すなわち、ネジ止め部23bに対して掛けられた力が、連結部230bを介して緩和されて支持部22に掛かるようになっている。
【0054】
このように、連結部230bの強度を弱めることにより、ネジ止め部23bがネジ60bによりネジ穴部51bに固定されたときに、連結部230bを介して支持部22に対してかかる前面方向および下面方向への力を減らすことができる。また、これにより、接合部210に対してかかる規制部材501からの上面方向の力が減るため、平板部21の先端部211および先端面212が上面方向に傾きにくくなる。なお、連結部230aの構造も同様である。
【0055】
もちろん、連結部230aおよびbの構成は上記に限られない。例えば、穴を開けるのではなく、厚さを薄くしたり、一本の細い棒状の形状にしたりすることにより、強度を減らしてもよい。
【0056】
斜線により示した、ボタン収納部54の背面側の端面、ストッパ24gの背面側の端面、ネジ60bの背面側の端面、ネジ穴部53bの背面側の端面、ボタン収納部55の背面側の端面は、それぞれ、ナビゲーション装置本体の基板と接するようになっている。
【0057】
ストッパ24gの背面側の端面がナビゲーション装置本体の基板と接することにより、導光板20は、平板部21の先端部211および先端面212に前面から背面方向へと力が加えられても、位置ずれしたり傾いたりしにくくなる。また、車体の振動により操作パネル1が振動しても、位置ずれしにくくなる。
【0058】
ここで、本実施形態の導光板20を上記のような構成とする利点を明確にするため、本実施形態の特徴を有さない導光板20’について説明する。
【0059】
図6は、導光板20’が取り付けられた操作パネル1の断面図である。図6は、図4の断面図と同様の位置を示している。
【0060】
本図に示すように、支持部22’と接合する平板部21’の接合部210’は、上下方向の厚さが均一になるように形成されている。また、開口部50’を構成する規制部材500’の下面は、接合部210’の上面と沿うように形成されている。また、規制部材501’の上面は、接合部210’の下面と沿うように形成されている。
【0061】
しかしながら、規制部材500’の下面および規制部材501’の上面の、前面から背面方向への幅は、規制部材500および501(図4参照)の幅と比べ、短い。また、接合部210’はくさび状に形成されていない。
【0062】
そのため、平板部21’の接合部210’に対して、規制部材500’および501’から上下方向の力がかかりにくい。すなわち、開口部50’に挿入された平板部21’は、その動きが規制されにくく、その先端部211’および先端面212’が上下に傾いたり、位置ずれしたりし易い。また、前面側からの力により背面側に位置ずれし易い。
【0063】
また、支持部22’とネジ止め部23b’とを連結する連結部230b’には、穴が開けられておらず、二股になっていない。そのため、ネジ止め部23b’がネジ60bによりネジ穴部51bに固定されたときに、連結部230b’を介して支持部22’に対してかかる前面方向および下面方向への力を減らすことができない。すなわち、規制部材501’により、平板部21’の先端部211’および先端面212’が上面方向に傾き易くなる。
【0064】
また、支持部22’には、導光板20の支持部22のようにストッパが設けられていない。そのため、導光板20’は、平板部21’の先端面212’に前面から背面方向へ力が加えられると、位置ずれしたり傾いたりし易くなる。
【0065】
以上、本発明の一実施形態に係る導光板20について説明した。本実施形態によれば、装飾部材の傾きや位置ずれを防ぐことができる。特に、装飾部材の位置ずれが目立ち易いデザインの操作パネルに有効である。
【0066】
具体的には、例えば、上記の本実施形態のように、操作パネルを前面から見たときに、複数の部材(ボタン)に渡って隣接して、一本の幅のある装飾部材(導光板)が配されている場合である。また、本実施形態のように、複数の部材(ボタン)の配列方向と並行に、装飾部材(導光板)が配されている場合である。また、部材(ボタン)の間の狭い隙間に、装飾部材(導光板)が配されている場合である。すなわち、図5に示すように、部材(ボタン)間の隙間の距離D2と比べて、装飾部材(導光板20の平板部21)の厚さD1が厚い(例えば、0.6 ≦ D1/D2 ≦ 0.9)場合である。
【0067】
以上、本発明について、例示的な実施形態と関連させて記載した。多くの代替物、修正および変形例が当業者にとって明らかであることは明白である。したがって、上記の本発明の実施形態は、本発明の要旨と範囲を例示することを意図し、限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の一実施形態に係る導光板20が取り付けられた操作パネル1を前面側から見た斜視図。
【図2】導光板20、および、操作パネル1を背面側から見た斜視図。
【図3】導光板20が取り付けられた操作パネル1を背面側から見た斜視図。
【図4】導光板20が取り付けられた操作パネル1の断面図(図3の断面A)。
【図5】導光板20が取り付けられた操作パネル1の断面図(図3の断面B)。
【図6】本実施形態の特徴を有さない導光板20’が取り付けられた操作パネル1の断面図。
【符号の説明】
【0069】
1:操作パネル、2:カバー部、3:嵌め込み板部、4a〜f:取付部材、10:収納部、11a〜f:操作ボタン、12a〜f:操作ボタン、20:導光板、24a〜g:ストッパ、21:平板部、22:支持部、23a・b:ネジ止め部、25:位置決め穴、50:開口部、51a・b:ネジ穴部、52:突起、53a・b:ネジ穴部、54:ボタン収納部、55:ボタン収納部、60a・b:ネジ、100:隙間、110a・f:部材、120a・f:部材、210:接合部、210a〜d:点、211:先端部、212:先端面、230a・b:連結部、500:規制部材、501:規制部材、
20’:導光板、21’:平板部、22’:支持部、23b’:ネジ止め部、50’:開口部、100’:隙間、210’:接合部、211’:先端部、212’:先端面、230b’:連結部、500’:規制部材、501’:規制部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載機器の操作パネルであって、
所定の部材が背面から前面方向に挿入されて取り付けられる開口部と、
前記開口部に取り付けられた装着部材と、を有し、
前記装飾部材は、
前記開口部に背面から前面方向に挿入される板状の第1の部材と、
前記第1の部材と垂直に接合され、前記第1の部材の背面および前面方向の位置を決める板状の第2の部材と、を有し、
前記第2の部材と接合される前記第1の部材の接合部は、背面側よりも前面側の厚さが徐々に薄くなる形状であり、
前記開口部は、
前記接合部の上面および下面と接すること、
を特徴とする操作パネル。
【請求項2】
請求項1に記載の操作パネルであって、
前記第2の部材は、
前記装飾部材を前記開口部に取り付けるための取付部材を有し、
前記第2の部材と前記取付部材とを連結する連結部は、
前記取付部材よりも強度が弱いこと、
を特徴とする操作パネル。
【請求項3】
請求項2に記載の操作パネルであって、
前記連結部は、穴が開けられていることを特徴とする操作パネル。
【請求項4】
請求項1〜3いずれか一項に記載の操作パネルであって、
前記第2の部材は、
前記開口部に取り付けられた前記装飾部材の背面方向への動きを規制するための棒状の規制部材を有し、
前記規制部材は、
その背面側の先端面が、前記装飾部材の背面側に設置される部材に、接する長さであること、
を特徴とする操作パネル。
【請求項5】
請求項1〜4いずれか一項に記載の操作パネルであって、
前記装飾部材は、照明部材であることを特徴とする操作パネル。
【請求項6】
車載機器の操作パネルに取り付けられる装飾部材であって、
前記操作パネルに設けられた開口部に背面から前面方向に挿入される板状の第1の部材と、
前記第1の部材と垂直に接合され、前記第1の部材の背面および前面方向の位置を決める板状の第2の部材と、を有し、
前記第2の部材と接合される前記第1の部材の接合部は、
前記開口部を形成する部材と接するように、背面側よりも前面側の厚さが徐々に薄くなる形状であること、
を特徴とする装飾部材。
【請求項7】
請求項6に記載の装飾部材であって、
前記第2の部材は、
前記装飾部材を前記開口部に取り付けるための取付部材を有し、
前記第2の部材と前記取付部材とを連結する連結部は、
前記取付部材よりも強度が弱いこと、
を特徴とする装飾部材。
【請求項8】
請求項7に記載の装飾部材であって、
前記連結部は、穴が開けられていることを特徴とする装飾部材。
【請求項9】
請求項6〜8いずれか一項に記載の装飾部材であって、
前記第2の部材は、
前記開口部に取り付けられた前記装飾部材の背面方向への動きを規制するための棒状の規制部材を有し、
前記規制部材は、
その背面側の先端面が、前記開口部に取り付けられた前記装飾部材の背面側に設置される部材に、接する長さであること、
を特徴とする装飾部材。
【請求項10】
請求項6〜9いずれか一項に記載の装飾部材は、照明部材であることを特徴とする装飾部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−76696(P2010−76696A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−249570(P2008−249570)
【出願日】平成20年9月29日(2008.9.29)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】