説明

車載用オーディオ装置及びその制御方法

【課題】個人認証を行うことにより、予め設定しておいた個人的なスピーカーの音量データに基づいて自動的にスピーカーの音量調整可能な車載用オーディオ装置を提供する。
【解決手段】個人認証手段20aは、ユーザ毎の属性データを有する移動用通信機器から当該属性データを無線通信インターフェース1を介して受信し、この属性データにより個人を特定する。音量データ読出し手段20cは、個人認証手段20aにより特定した個人の属性データであるユーザIDに関連付けられた音量データを記憶部23から読み出す。音量調整手段20dは、音量読出し手段20cにより読み出した音量データに基づいて音量調整する

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用オーディオ装置に係り、携帯電話を利用することで当該装置と個人認証を行い、ユーザが予め設定したスピーカー音量に自動調節可能な車載用オーディオ装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両などの移動体に搭載するオーディオ装置が開発されており、AMやFMのチューナー、CDやMDのディスク再生装置やオートチェンジャなどから送られてくる音を、アンプやスピーカなどを用いることにより、車内に音響を流すものである。なお、近年ではデジタル技術の進歩と共に、当該デジタル技術を応用したオーディオ装置も提案されており、圧縮の技術をCD(コンパクトディスク)など各種メディアに適用したもの等も普及している。
【0003】
このオーディオ装置の音響再生システムでは、一般的に、車内の左右、前後にそれぞれスピーカーを配置し、多チャンネルによる立体的な音響効果を実現するよう音場が形成される。しかしながら、当該オーディオ装置の上記のような再生方式では、車内の乗車状況とは無関係に車内全体に音場を形成するため、人員が疎らに乗車していると各人によってスピーカーから聞こえる音量の大きさが異なるケースも見受けられる。そのため、運転手あるいは助手席に乗車した人が、手動により車内の左右、前後に配置したスピーカーからの音量バランスを調整していた。
【0004】
なお、この手動による音量バランスの調整では、スピーカーが前後、左右に配置されていることもあり操作が煩雑で、運転手が運転中に操作を行う場合には危険度が高いといった問題がある。そのため、乗車位置を検出する検出手段を設け、検出した乗車人員の分布配置に応じて自動的に適正な音量バランスに調整可能なオーディオ装置が提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−37000号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1に記載の従来技術は、車両の座席毎に人員の乗車位置を認識する検出手段が設けられており、検出した人員分布状況により音量調整手段が音量バランスを調整するものである。しかしながら、この方法では、車内の音量バランスが適性という客観的な観点からでしか調整することができず、乗車した人員の主観的に好むスピーカの音量調整が自動的に反映されるものではない。
【0006】
すなわち、上記形態では、乗車した人員の好みであるスピーカーからの音量の個人差には対応できず、車内全体の音量バランスが適性であっても個々の融通が利くものではないので、個人的に音量を調整したい場合は運転手あるいは助手席の者が手動により操作する必要があった。そのため、上述した通り、運転中であれば当該操作を行うことは非常に危険であり、また乗車する度にこの調整操作を行うので操作に手間を要していた。
【0007】
本発明は、上記課題を解消するために提案されたものであり、その目的は、車両内において個人認証を行うことにより、予め設定しておいた個人的なスピーカーの音量データを自動的にオーディオ装置に読出し当該音量にスピーカーを自動的に調整可能な車載用オーディオ装置及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を本発明は以下の手段により解決する。
請求項1の発明は、音響信号を出力するスピーカーと、外部機器と無線通信を行う無線通信端末と、を備えた車載用オーディオ装置において、ユーザ毎の前記スピーカの音量データをユーザの属性データに関連付けて記憶する記憶手段と、前記ユーザ毎の属性データを有する移動用通信機器から前記無線通信端末を介して当該属性データを受信することで個人を特定する個人認証手段と、前記個人認証手段により個人が特定されると、当該個人の属性データに関連付けられた前記音量データを前記記憶部から読み出す読出し手段と、前記読出し手段により読み出された前記音量データに基づいて前記スピーカーの音量を調整する音量調整手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1の車載用オーディオ装置を方法の観点から把握したもので、音響信号を出力するスピーカーと、外部機器と無線通信を行う無線通信端末と、を備えた車載用オーディオ装置の制御方法において、ユーザ毎の前記スピーカの音量データをユーザの属性データに関連付けて予め記憶する記憶手段を用いて、コンピュータが、前記ユーザ毎の属性データを有する移動用通信機器から前記無線通信端末を介して当該属性データを受信することで個人を特定する個人認証ステップと、前記個人認証ステップにより個人が特定されると、当該個人の属性データに関連付けられた前記音量データを前記記憶部から読み出す読出しステップと、前記読出しステップにより読み出された前記音量データに基づいて前記スピーカーの音量を調整する音量調整ステップと、を実行することを特徴とする。
【0010】
以上のような態様では、個人認証を行うことによりユーザ毎の属性データに関連付けられた音量データを読み出すことができるので、ユーザ毎の所望のスピーカーの音量調整を自動的に行うことが可能である。これにより、ユーザが自ら手動でする音量調整の手間を省くことができ、また運転中においても音量が自動調整されるので安全性が高い。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1に記載の車載用オーディオ装置において、ユーザから着席位置の指定を受け付ける着席位置受付手段を備え、前記音量調整手段は、前記着席位置受付手段により受け付けた前記着席位置近傍の前記スピーカーの音量を調整することを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明は、請求項2の車載用オーディオ装置を方法の観点から把握したもので、請求項5に記載の車載用オーディオ装置の制御方法において、コンピュータは、ユーザから着席位置の指定を受け付ける着席位置受付ステップを実行し、前記音量調整ステップは、前記着席位置受付ステップにより受け付けた前記着席位置近傍の前記スピーカーの音量を調整することを特徴とする。
【0013】
以上のような態様では、着席位置受付手段を通じてユーザから着席位置の指定を受け付けることができるため、ユーザの当該着席位置を特定することができ、これによりユーザの着席位置近傍のスピーカーを所望の音量に調整することが可能となる。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1又2に記載の車載用オーディオ装置において、前記無線通信端末は、近距離無線通信装置であることを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明は、請求項3の車載用オーディオ装置を方法の観点から把握したもので、請求項5又は6に記載の車載用オーディオ装置の制御方法において、前記無線通信端末は、近距離無線通信装置であることを特徴とする。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車載用オーディオ装置において、前記記憶部に前記属性データと関連付けて前記スピーカの音量データを設定する音量データ設定手段を備えたことを特徴とする。
【0017】
以上のような態様では、初めてこのオーディオ装置が搭載された車両に乗車する者でも予めユーザは記憶部に属性データと関連付けたスピーカーの音量データを設定することにより、スピーカーの音量が自動的に所望の音量に調整される。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明によれば、個人認証を行うことによりユーザ毎の属性データに関連付けられた音量データを読み出すことができるので、ユーザ毎の所望のスピーカーの音量に自動調整可能な車載用オーディオ装置を提供することができる。また、着席位置受付手段を通じてユーザから着席位置の指定を受け付けることができるため、当該着席位置近傍のスピーカーに対して所望の音量に調整することが可能な当該装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
[1.本実施形態]
[1.1.構成]
本実施形態は、車載用オーディオ装置(以下「本装置」と呼ぶ)を説明するもので、その制御方法としても把握可能であり、本装置の構成を図1に示す。図1の通り、車載用オーディオ装置は、携帯電話等の移動用通信機器に内蔵された無線通信装置と無線通信を行うための受光部である無線通信インターフェース1と、コンピュータを搭載する制御装置2と、当該制御装置2において制御された音響信号を出力するスピーカ3と、を備えている。
【0020】
本実施形態では無線通信技術としてBluetooth(登録商標)を用いており、この無線通信インターフェース1は、Bluetoothのワイヤレスインターフェース規格に基づいて無線通信可能な装置である。なお、この無線通信インターフェース1には、携帯電話等の移動用通信機器に搭載されたBluetoothのワイヤレスインターフェース規格に基づく無線通信装置が接続されると、当該移動用通信機器に設定された個人認証用の属性データ(ユーザID)が無線通信インターフェース1との間で確認される。
【0021】
また、制御装置2は、図2の通り、このオーディオ装置のシステム全体の制御を司る中央演算装置及びその周辺回路であり、メインCPUを備えた制御処理部20と、当該制御処理部20が制御を行うためのプログラム等を格納しておくROM21と、プログラムをロードするRAM22を備えている。
【0022】
これに加えて、制御装置2は、情報や操作の入力を受け付ける入力部23と、液晶表示パネルなどの表示画面を持つ音響情報等を表示する表示部24とを備え、さらにI/O制御回路やドライバなどを使って入力部23や表示部24と制御処理部20を結ぶユーザインターフェース部25を備えている。
【0023】
また、HDD、DVD−ROM、CD−ROMなどのドライブを用いて、ユーザ情報や音量データ等を記録する記憶部26も備えている。なお、この記憶部26には、ユーザ毎の音量データとユーザの属性データであるユーザIDとを関連付けて記憶している。
【0024】
スピーカー3は、図1の通り、車内前方左右に配置されるフロントスピーカー3a、bと車内後方左右に配置されるリアスピーカー3c、dとから構成されており、制御装置2を通じて調整された音量で音響信号を出力する。
【0025】
また、制御装置2内の制御処理部20は、所定の制御プログラムにより実行する次のような機能・作用を有する処理手段(図2に示す20a、20b、20c…)を備えており、以下に当該各処理手段を説明する。
【0026】
20aは、ユーザ毎の属性データを有する移動用通信機器から当該属性データを無線通信インターフェース1を介して受信し、この属性データにより個人を特定する個人認証手段である。具体的には、この個人認証手段20aは、接続相手である移動用通信機器に設定されたユーザIDを受信し、当該IDを記憶部26に記憶されている音量データに関連付けられた属性データのユーザIDと対比することにより個人の認証を行っている。
【0027】
20bは、車内に乗車した人員の着席位置をユーザから受け付ける着席位置受付手段である。この着席位置受付手段20bは、例えば、ユーザインターフェース部25により乗車位置が前回と同じであるか、あるいは車内の座席マップを表示部24を介して通知し、ユーザから入力部23を介した着席位置指定を受け付けるものである。これにより、ユーザの着席位置が特定される。
【0028】
20cは、着席位置受付手段20bを通じてユーザからの着席位置指定を受け付けると、個人認証手段20aにより特定した個人の属性データであるユーザIDに関連付けられた音量データを記憶部23から読み出す音量データ読出し手段である。
【0029】
20dは、着席位置受付手段20bを通じて受け付けた着席位置の近傍に配置されたスピーカー3を、音量読出し手段20cにより読み出した音量データに基づいて音量調整する音量調整手段である。
【0030】
20eは、ユーザが入力部23を通じて所望の音量データを記憶部26に設定する音量データ設定手段である。具体的には、携帯電話等の移動用通信機器が無線通信インターフェース1を介してオーディオ装置と接続されると、ユーザは当該音量データ設定手段20eを介して制御装置2内の記憶部26に当該通信機器が有するユーザIDに関連付けて所望の音量データを設定する。
【0031】
[1.2.作用]
[1.2.1.音量データ設定処理]
次に、ユーザ毎の音量データをオーディオ装置に設定する初期設定処理について、図3のフローチャートを参照して、以下に説明する。
【0032】
まず、無線通信技術としてBluetooth対応の携帯電話等の移動用通信機器と車載用オーディオ装置を当該オーディオ装置の無線通信インターフェース1を介して接続する(STEP301)。
【0033】
移動用通信通信機器とオーディオ装置とが接続されると、ユーザは音量データ設定手段20eにより、入力部23を介して当該通信機器が有するユーザIDと関連付けて所望の音量データを設定し(STEP302)、当該音量データが制御装置2内の記憶部26に記憶される(STEP303)。これにより、ユーザ毎の属性データであるユーザIDと関連付けた音量データの初期設定は終了する。
【0034】
[1.2.2.音量データ調整処理]
次に、実際に車内に人員が乗車した場合のスピーカー3の音量データ調整処理手順を図4のフローチャートを参照して、以下に説明する。
【0035】
まず、個人認証を行うため、無線通信技術としてBluetooth対応の携帯電話等の移動用通信機器と車載用オーディオ装置とを当該オーディオ装置の無線通信インターフェース1を介して接続する(STEP401)。そして、制御処理部20内の個人認証手段20aは、移動用通信機器が有するユーザIDを前記無線通信インターフェース1を介して受信することで、当該IDに対応する音量データに関連付けられたユーザIDが制御装置2内の記憶部26に記憶されているかを判断する(STEP402)。すなわち、この属性データであるユーザIDの判断により接続相手を特定できるか否かを判定する。
【0036】
個人認証手段20aを通じて移動用通信機器が有するユーザIDに基づいて接続相手を特定できた場合には(YES)、着席位置受付手段20bはユーザインターフェース部25により表示部24を介して車内座席マップを通知し、ユーザから着席位置の指定を入力部23を通じて受け付ける(STEP403)。これにより、ユーザの着席位置が特定される。
【0037】
そして、着席位置受付手段20bを通じて受け付けた着席位置により乗車したユーザの着席位置が特定されると、音量データ読出し手段20cが記憶部26から前記個人認証手段20aにより特定した個人の属性データであるユーザIDに関連付けられた音量データを読み出す(STEP404)。
【0038】
音量データ読出し手段20cが当該音量データを読み出すと、音量調整手段20dは、着席位置受付手段20bにより受け付けた着席位置近傍のスピーカー3に対して、この読み出した音量データで出力するよう音量調整を行う(STEP405)。これにより、ユーザの着席位置近傍のスピーカー3では、所望の音量データに対応する音量にスピーカーが設定されることとなる。
【0039】
また、STEP402において、個人認証手段20aにより接続相手が特定されない場合(NO)、すなわち記憶部26に移動用通信機器に設定されたユーザIDに対応するIDが記憶されていない場合には、初めてこの車両に乗車する人と判断できるため、上記図3に基づく音量データの初期設定処理が行われる(STEP406)。この初期設定処理が終了すると、その後は上記同様STEP403以降の処理が行われる。
【0040】
[1.3.実施例]
ここで、具体例として、人員A、Bが同じ車両に乗車する場合の上記音量データ調整処理手順を図5を参照して、以下に説明する。なお、記憶部26には、人員Aの音量データをボリューム値「10」に、人員Bの音量データをボリューム値「8」に設定されているものとする。
【0041】
上述した通り、まず個人認証を行うため、人員A、Bはそれぞれの移動用通信機器と車載用オーディオ装置とを当該装置の無線通信インターフェース1を介して接続し(STEP401)、個人認証手段20aが、移動用通信機器に設定されているユーザIDに基づいて接続相手であるA、Bを特定する(STEP402)。
【0042】
そして、着席位置受付手段20bを通じて、人員Aから着席位置として車両前方右席、人員Bから着席位置として車両後方右席の指定を受け付けると、それぞれの着席位置が特定される(STEP403)。この場合に、音量データ読出し手段20cが記憶部26から前記個人認証手段20aにより特定した個人の属性データであるユーザIDに関連付けられた音量データを読み出す(STEP404)。ここでは、人員Aにはボリューム値「10」、人員Bにはボリューム値「8」の音量データがそれぞれ読み出される。
【0043】
そして、各音量データを読み出すと、音量調整手段20dは、着席位置受付手段20bを通じて受け付けた人員A、Bのそれぞれの着席位置近傍のスピーカー3a、cの音量を当該音量データに基づき調整する。具体的には、スピーカー3aのボリューム値を「10」、スピーカー3cのボリューム値を「8」に調整する(STEP405)。
【0044】
なお、上記ボリューム値の設定条件下で、人員Aが車両後方右席、人員Bが車両前方右席に着席した場合の音量データの調整例を示す図が図6である。ここでは、人員Bの着席位置近傍のスピーカー3aがボリューム値「8」に調整され、人員Aの着席位置近傍のスピーカー3cがボリューム値「10」に調整される。
【0045】
以上のような本実施形態によれば、個人認証を行うことによりユーザ毎の属性データに関連付けられた音量データを読み出すことができるので、ユーザ毎の所望のスピーカーの音量に自動調整可能な車載用オーディオ装置を提供することができる。また、着席位置受付手段を通じてユーザから着席位置の指定を受け付けることができるため、当該着席位置近傍のスピーカーに対して所望の音量に調整することが可能な当該装置を提供できる。
【0046】
[2.他の実施形態]
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、予め着席位置を制御装置2内の記憶部26に設定しておき、当該着席位置を基準とした音量データの調整処理を行う実施形態も包含する。具体的には、着席位置受付手段20bは、ユーザインターフェース部25により表示部26を介して予め設定された着席位置とユーザが実際に着席する位置とが同じであるかを通知し、ユーザが同じであると指定した場合に記憶部26に記憶されている音量データを音量データ読出し手段が読み出している。それ以降の処理は上記実施形態と同じである。
【0047】
一方、ユーザが設定した着席位置とは異なる位置に着席し、設定された着席位置と着席位置が異なる旨を指定した場合には、上記実施形態と同様に、座席位置マップから着席位置を指定することで着席位置受付手段20bが当該着席位置を受け付け、この着席位置における音量データ調整処理が行われる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施形態の全体構成を示す概略図
【図2】本発明の実施形態に係る制御装置の構成を示す機能ブロック図
【図3】本発明の実施形態に係る音量データ設定処理を示すフローチャート
【図4】本発明の実施形態に係る音量データ調整処理を示すフローチャート
【図5】本発明の実施形態に係る実施例を示す図(1)
【図6】本発明の実施形態に係る実施例を示す図(2)
【符号の説明】
【0049】
1…無線通信インターフェース
2…制御装置
20…制御処理部
20a…個人認証手段
20b…着席位置受付手段
20c…音量データ読出し手段
20d…音量調整手段
20e…音量データ設定手段
21…ROM
22…RAM
23…入力部
24…表示部
25…ユーザインターフェース部
26…記憶部
3a…スピーカー
3a、b…フロントスピーカー
3c、d…リアスピーカー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音響信号を出力するスピーカーと、外部機器と無線通信を行う無線通信端末と、を備えた車載用オーディオ装置において、
ユーザ毎の前記スピーカの音量データをユーザの属性データに関連付けて記憶する記憶手段と、
前記ユーザ毎の属性データを有する移動用通信機器から前記無線通信端末を介して当該属性データを受信することで個人を特定する個人認証手段と、
前記個人認証手段により個人が特定されると、当該個人の属性データに関連付けられた前記音量データを前記記憶部から読み出す読出し手段と、
前記読出し手段により読み出された前記音量データに基づいて前記スピーカーの音量を調整する音量調整手段と、
を備えたことを特徴とする車載用オーディオ装置。
【請求項2】
ユーザから着席位置の指定を受け付ける着席位置受付手段を備え、
前記音量調整手段は、前記着席位置受付手段により受け付けた前記着席位置近傍の前記スピーカーの音量を調整することを特徴とする請求項1に記載の車載用オーディオ装置。
【請求項3】
前記無線通信端末は、近距離無線通信装置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の車載用オーディオ装置。
【請求項4】
前記記憶部に前記属性データと関連付けて前記スピーカの音量データを設定する音量データ設定手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車載用オーディオ装置。
【請求項5】
音響信号を出力するスピーカーと、外部機器と無線通信を行う無線通信端末と、を備えた車載用オーディオ装置の制御方法において、
ユーザ毎の前記スピーカの音量データをユーザの属性データに関連付けて予め記憶する記憶手段を用いて、
コンピュータが、
前記ユーザ毎の属性データを有する移動用通信機器から前記無線通信端末を介して当該属性データを受信することで個人を特定する個人認証ステップと、
前記個人認証ステップにより個人が特定されると、当該個人の属性データに関連付けられた前記音量データを前記記憶部から読み出す読出しステップと、
前記読出しステップにより読み出された前記音量データに基づいて前記スピーカーの音量を調整する音量調整ステップと、
を実行することを特徴とする車載用オーディオ装置の制御方法。
【請求項6】
コンピュータは、ユーザから着席位置の指定を受け付ける着席位置受付ステップを実行し、
前記音量調整ステップは、前記着席位置受付ステップにより受け付けた前記着席位置近傍の前記スピーカーの音量を調整することを特徴とする請求項5に記載の車載用オーディオ装置の制御方法。
【請求項7】
前記無線通信端末は、近距離無線通信装置であることを特徴とする請求項5又は6に記載の車載用オーディオ装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−247125(P2008−247125A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−89074(P2007−89074)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】