車輌用アクセルペダル踏み圧調節システム
【課題】
運転者情報、車輌の走行状態に応じて、車輌用アクセルペダルの踏み圧を自動的若しくは手動的に可変・調節することが可能となるシステムの提供を図る。
【解決手段】
車輌におけるペダル踏み圧調節システムであって、踏み圧調節スイッチと、運転者の体重を測定する体重測定手段と、該体重測定手段により測定される体重が重くなるにつれ踏み圧が重くなるようにアクセルペダルの踏み圧値が決定される踏み圧演算手段と、該踏み圧演算手段により決定された踏み圧値に従い踏み圧調節スイッチを可変するスイッチ可変手段と、踏み圧調節スイッチに連動してアクセルペダルの踏み圧を制御する踏み圧制御手段とを備え、踏み圧調節スイッチを運転者の体重に応じて自動的に操作することでアクセルペダル踏み圧の軽重を制御する構成となっている。車速、車輌外界の走行条件を測定・検出し、その情報に基づき踏み圧値の補正を行う態様を採用し得る。
運転者情報、車輌の走行状態に応じて、車輌用アクセルペダルの踏み圧を自動的若しくは手動的に可変・調節することが可能となるシステムの提供を図る。
【解決手段】
車輌におけるペダル踏み圧調節システムであって、踏み圧調節スイッチと、運転者の体重を測定する体重測定手段と、該体重測定手段により測定される体重が重くなるにつれ踏み圧が重くなるようにアクセルペダルの踏み圧値が決定される踏み圧演算手段と、該踏み圧演算手段により決定された踏み圧値に従い踏み圧調節スイッチを可変するスイッチ可変手段と、踏み圧調節スイッチに連動してアクセルペダルの踏み圧を制御する踏み圧制御手段とを備え、踏み圧調節スイッチを運転者の体重に応じて自動的に操作することでアクセルペダル踏み圧の軽重を制御する構成となっている。車速、車輌外界の走行条件を測定・検出し、その情報に基づき踏み圧値の補正を行う態様を採用し得る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車輌用ペダルの踏み圧を調節するためのシステムに関し、詳しくは、運転者の好みや運転者情報、車輌の走行状態に応じて車輌用ペダルの踏み圧を自動的若しくは手動的に可変・調節するための車輌用ペダル踏み圧調節システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
車輌用ペダルの踏み圧は、メーカーや車種によって夫々任意に決定されており、軽いものから重いものまで様々である。アクセルペダルを例にとると、ほんの少し軽く踏み圧をかけただけで容易に踏み込める非常に軽い踏み圧のアクセルペダルを備える車輌もあれば、かなりの力を入れなければ踏み込めない程の重い踏み圧のアクセルペダルを備える車輌も存在する。このように車輌ごとに異なるペダルの踏み圧に対しては、運転者が自己調整により対応せざるを得ず、すなわち、乗車する車輌のペダル踏み圧に運転者自身が慣れていく若しくは合わせていく以外に、対応することができなかった。
【0003】
運転に際し、例えば踏み圧の重いアクセルペダルを長時間にわたって踏み続けることは、運転者の疲労が増大する要因となる。また、アクセルペダルについては、運転中常に踏んだり放したりを繰り返すため、踏み圧が合わないと運転者の身体に負担が大きくなってしまう。さらに、運転の際に履く靴の種類・形状・重さ・底厚によっても、ペダルの踏み圧感覚が変わってきてしまう。そして、身体的疲労は運転者の集中力の低下にもつながるものであって、運転中における身体的負担の軽減のために、ペダル踏み圧が重要な役割を果たし得ると考えられる。
【0004】
ところで、高速道路走行などに使用されるアクセルペダルを踏まなくとも一定速度で走行できる機能、いわゆるクルーズコントロール機能が搭載された車輌が存在する。この機能を使用してアクセルペダルから足を外すと、足先から腰に至るまで身体全体が楽になり、身体的疲労軽減に資するものとして多く普及している。このことからも判るように、ペダル操作のために同じ姿勢で足首などを動かし続けることが、運転者に身体的負担を強いている証左であり、よってペダルの踏み圧というのは、運転者の身体的疲労の軽減のために非常に重要な要素である。
【0005】
運転者が、普段運転している車輌とは別の他の車輌を運転しようとする場合に、かかる車輌ごとに異なるペダルの踏み圧が問題となる。すなわち、普段から運転している車輌のペダル踏み圧に慣れてしまっている運転者が、他の車輌のペダル踏み圧に慣れるまでには時間を要するため、当初から踏み込み加減を最良にするのは難しく、普段運転している車輌と同じ様にペダルを踏み込んでしまうのが通例である。その場合に、思わずペダルを踏み込み過ぎたり、思うように踏み込めずに力が入り過ぎてしまったりして、スムーズな運転を阻害するのみならず、急発進や急ブレーキを起こす恐れがあり、それが原因で事故につながる危険性もある。さらには、普段慣れ親しんでいる運転車輌のペダル踏み圧と異なる他の車輌のペダル踏み圧に運転者が自己調整して合わせることは、その運転者に慣れない運転を強いることとなるため、運転者の疲労増大を招くことにもなる。
【0006】
また、運転者の体型や体重によっても、車輌用ペダルの踏み圧が問題となる。例えば、体重45kg・身長150cmの女性と、体重100kg・身長200cm近い男性とが、同じ踏み圧の車輌用ペダルを操作するのには無理がある。
以上のように、様々な問題点を検証する中で、車輌用ペダルの踏み圧について調節を可能ならしめることで、かかる問題点の解決に資することができるものと思料される。
【0007】
【特許文献1】特開平9−51603号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記問題点に鑑み、本発明は、運転者の好みや運転者情報、車輌の走行状態に応じて、車輌用ペダルの踏み圧を自動的若しくは手動的に可変・調節することが可能となる車輌用ペダル踏み圧調節システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、車輌用ペダル踏み圧調節システムであって、踏み圧調節スイッチと、該踏み圧調節スイッチに連動してペダルの踏み圧を制御する踏み圧制御手段とを備え、踏み圧調節スイッチを操作することでペダル踏み圧の軽重を制御する構成となっている。
【0010】
また、請求項2記載の本発明は、前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、運転者の体重を測定する体重測定手段と、該体重測定手段により測定された体重情報に基づきペダルの踏み圧を求める踏み圧演算手段と、該踏み圧演算手段により求められた踏み圧に従い踏み圧調節スイッチを可変するスイッチ可変手段とを備え、前記踏み圧調節スイッチを運転者の体重に応じて自動的に操作する構成を採用している。
【0011】
さらに、請求項3記載の本発明は、前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、車速を検出する車速検出手段と、該車速検出手段により検出された車速情報に基づきペダルの踏み圧を求める踏み圧演算手段と、該踏み圧演算手段により求められた踏み圧に従い踏み圧調節スイッチを可変するスイッチ可変手段とを備え、前記踏み圧調節スイッチを車速に応じて自動的に操作する構成となっている。
【0012】
またさらに、請求項4記載の本発明は、前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、車輌外界の走行条件を検出する外界条件検出手段と、該外界条件検出手段により検出された走行条件情報に基づきペダルの踏み圧を求める踏み圧演算手段と、該踏み圧演算手段により求められた踏み圧に従い踏み圧調節スイッチを可変するスイッチ可変手段とを備え、前記踏み圧調節スイッチを車輌外界の走行条件に応じて自動的に操作する構成を採る。
【0013】
さらにまた、請求項5記載の本発明は、前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、運転者に合ったペダル踏み圧を記憶する運転者情報記憶手段と、運転者指定スイッチと、該運転者指定スイッチに連動して踏み圧調節スイッチを可変するスイッチ可変手段とを備え、前記踏み圧調節スイッチを運転者指定スイッチに連動して自動的に操作する構成となっている。
【0014】
そしてまた、請求項6記載の本発明は、前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、前記ペダルが、アクセルペダル、ブレーキペダル、クラッチペダルから選択される少なくとも一つである構成を採用する。
【発明の効果】
【0015】
本発明にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムによれば、運転者の好みや運転者情報、車輌の走行状態に応じて車輌用ペダルの踏み圧を自動的若しくは手動的に可変・調節することが可能となり、運転者の運転疲労の軽減に資するとともに、運転中の集中力減退を抑制し、さらには、ペダルの踏み込み過ぎ等による事故防止を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの第一の実施形態を示すブロック図である。(実施例1)
【図2】第一の実施形態にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの動作状況を示すフローチャートである。(実施例1)
【図3】本発明にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの第二の実施形態を示すブロック図である。(実施例2)
【図4】第二の実施形態にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの動作状況を示すフローチャートである。(実施例2)
【図5】体重とペダル踏み圧との関係を示すグラフである。(実施例2)
【図6】本発明にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの第三の実施形態を示すブロック図である。(実施例3)
【図7】第三の実施形態にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの動作状況を示すフローチャートである。(実施例3)
【図8】車速とペダル踏み圧との関係を示すグラフである。(実施例3)
【図9】本発明にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの第四の実施形態を示すブロック図である。(実施例4)
【図10】第四の実施形態にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの動作状況を示すフローチャートである。(実施例4)
【図11】外界条件とペダル踏み圧との関係を示すグラフである。(実施例4)
【図12】外界条件とペダル踏み圧との関係を示すグラフである。(実施例4)
【図13】本発明にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの第四の実施形態を示すブロック図である。(実施例5)
【図14】第四の実施形態にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの動作状況を示すフローチャートである。(実施例5)
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムは、運転者の好みや体重などの運転者情報、さらには車速や路面状況等といった車輌の走行状態に応じて、車輌用ペダルの踏み圧を自動的若しくは手動的に可変・調節することを可能としたことを最大の特徴とする。以下、本発明にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
なお、本発明は、下記の実施形態に示した構成に特に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の要旨に逸脱しない範囲で任意に変更することができるものである。
【0019】
また、以下の各実施例において、車輌におけるアクセルペダル、ブレーキペダル、クラッチペダルのうち、本発明に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1が採用されるペダル、すなわち踏み圧が調節されるペダルは、少なくとも一以上であり、例えばアクセルペダルのみに採用したり、あるいはアクセルペダルとブレーキペダルの二つに採用し、または、全てのペダルに採用することが可能である。
【実施例1】
【0020】
図1は、本発明に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の基本となる第一の実施形態を示すブロック図である。
本実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、踏み圧調節スイッチ10と、踏み圧制御装置(踏み圧制御手段)20と、を備えてなる。
【0021】
踏み圧調節スイッチ10は、後述する踏み圧制御装置20を起動・制御するための操作スイッチである。該踏み圧調節スイッチ10は、ボタン式構造やダイヤル式構造等からなり、手動により該踏み圧調節スイッチ10を切替操作することにより、段階的にペダルの踏み圧の軽重を可変するための操作スイッチとして作用する。該踏み圧調節スイッチ10の切替における段階数については特に限定はなく、例えば3乃至4段階切替とする態様や、あるいは、無段階切替式とする態様が考え得る。
【0022】
踏み圧制御装置20は、前記踏み圧調節スイッチ10の操作に連動して、ペダルの踏み圧の軽重を可変するための制御部として作用する。一般的な車輌におけるペダル操作の伝達機構は、油圧式や電気信号式が採用されており、ペダルの踏み込み操作により該油圧式伝達機構や電気信号式伝達機構を介して車輌の各制御が行われることとなるが、この油圧の調整や電気信号の調整を、前記踏み圧調節スイッチ10の操作に連動して、本踏み圧制御装置20が行うこととなる。
【0023】
この車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、車輌を始動した後に車内に設けられた踏み圧操作切換スイッチをオンにすることにより、踏み圧調節スイッチ10を手動で操作可能な状態として、通常のペダル踏み圧から調節を行うことができる態様が可能であり、あるいは、車輌を始動したと同時に、踏み圧操作切換スイッチ等と関係なく、いきなり踏み圧調節スイッチ10を手動で操作可能な状態として、通常のペダル踏み圧から調節を行うことができる態様も考え得る。
【0024】
次に、上述した車輌用ペダル踏み圧調節システム1の一動作例について、図面を参照しながら説明する。
図2は、第一の実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の動作状況を示すフローチャートである。
【0025】
この車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、車輌始動後に車内に設けられた踏み圧操作切換スイッチをオンにするか、あるいは、車輌の始動と同時に、スタートする。
スタート後、踏み圧調節スイッチ10を手動で操作する(ステップS1)。
次に、踏み圧調節スイッチ10の操作に応じて踏み圧制御装置20が作動して、ペダルの踏み圧が制御される(ステップS2)。
【0026】
なお、上述したステップS1〜S2における処理は、車輌用ペダル踏み圧調節システム1が停止するまで、すなわち、踏み圧操作切換スイッチをオフにするか、あるいは、車輌がエンジンストップするまで連続して行われる。
【0027】
ところで、本発明に、当該運転者に合ったペダル踏み圧を記憶する運転者情報記憶装置(運転者情報記憶手段)を備える態様も考え得る。
該運転者情報記憶装置は、既に車輌に採用されている運転者ごとの座席位置情報や各ミラー位置情報、ハンドル位置情報などを記憶しておくための記憶装置を利用すれば足り、運転者指定スイッチを備え、該運転者指定スイッチに連動して踏み圧調節スイッチ10を可変するスイッチ可変装置(スイッチ可変手段)が備えられた構成となっている。
【0028】
運転者指定スイッチは、運転者の好みのペダル踏み圧値を記憶操作したり、あるいは記憶されたペダル踏み圧値を呼び出すためのものであって、運転者ごとに一乃至複数のスイッチ部を有するように構成される。そして、前記踏み圧調節スイッチ10を手動操作により好みの踏み圧に合わせた状態で、座席位置情報等を記憶するための従来の記憶操作同様、所定のスイッチ部を長押しするなどして、該当運転手の好みのペダル踏み圧を記憶させる構成となっている。
【0029】
スイッチ可変装置は、前記運転者指定スイッチによって呼び出された踏み圧値に従って、前記踏み圧調節スイッチ10を自動的に可変操作する構成となっている。
【0030】
かかる運転者情報記憶装置を備えることにより、運転当初から予め記憶された運転者の好みの踏み圧にセッティングすることが可能となり、踏み圧調節スイッチ10を手動操作しながら一々好みの踏み圧に合わせる作業を短縮することが可能となる。
【実施例2】
【0031】
図3は、本発明に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の第二の実施形態を示すブロック図である。
本実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、上記第一の実施形態に加え、体重測定装置(体重測定手段)31と、踏み圧演算装置(踏み圧演算手段)32と、スイッチ可変装置(スイッチ可変手段)33とを備えてなる。
【0032】
体重測定装置31は、運転者の体重を測定するためのものであって、運転席の座面内部に該体重の測定装置が内蔵され、そこに着座した運転手の体重を測定する構成となっている。
【0033】
踏み圧演算装置32は、前記体重測定装置31により測定された運転者の体重に基づいて、ペダルの踏み圧値を決定するように構成されている。なお、ペダルの踏み圧値を決定する演算は、図5に示すように、予めROM等に書き込まれたプログラムにより行われる。
【0034】
スイッチ可変装置33は、前記踏み圧演算装置32によって求められた踏み圧値に従って、前記踏み圧調節スイッチ10を自動的に可変操作する構成となっている。
【0035】
次に、上述した車輌用ペダル踏み圧調節システム1の一動作例について、図面を参照しながら説明する。
図4は、第二の実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の動作状況を示すフローチャートである。
【0036】
この車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、上記第一の実施形態と同様、車輌始動後に車内に設けられた踏み圧操作切換スイッチをオンにするか、あるいは、車輌の始動と同時に、スタートする。
スタート後、体重測定装置31により、運転席に着座している運転手の体重が測定される(ステップS3)。
次に、体重測定装置31により測定された運転手の体重情報が、踏み圧演算装置32に送られ、該踏み圧演算装置32において、図5に示す演算方法により、その体重情報に基づいて、ペダルの踏み圧値が決定される(ステップS4)。
【0037】
次に、踏み圧演算装置32により求められた踏み圧値に応じて、スイッチ可変装置33により前記踏み圧調節スイッチ10が自動的に操作される(ステップS5)。
そして、踏み圧調節スイッチ10の自動操作に応じて踏み圧制御装置20が作動して、ペダルの踏み圧が制御される(ステップS6)。
【0038】
なお、上述したステップS3〜S6における処理は、車輌用ペダル踏み圧調節システム1が停止するまで、すなわち、踏み圧操作切換スイッチをオフにするか、あるいは、車輌がエンジンストップするまで連続して行なわれる。
【実施例3】
【0039】
図6は、本発明に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の第三の実施形態を示すブロック図である。
本実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、上記第一の実施形態に加え、車速検出装置(車速検出手段)41と、踏み圧演算装置(踏み圧演算手段)42と、スイッチ可変装置(スイッチ可変手段)43とを備えてなる。
【0040】
車速検出装置41は、運転車輌の車速を検出するためのものであって、車速検出センサを備え、ミッションに取り付けるパルスジェネレータの回転に応じて発生した誘導電流を検出し、所定の波形修正回路を経て求めることにより、車速を検出するように構成されている。
【0041】
踏み圧演算装置42は、前記車速検出装置41により検出された車速情報に基づいて、ペダルの踏み圧値を決定するように構成されている。なお、ペダルの踏み圧値を決定する演算は、図8に示すように、予めROM等に書き込まれたプログラムにより行われる。
【0042】
スイッチ可変装置43は、前記踏み圧演算装置42によって求められた踏み圧値に従って、前記踏み圧調節スイッチ10を自動的に可変操作する構成となっている。
【0043】
次に、上述した車輌用ペダル踏み圧調節システム1の一動作例について、図面を参照しながら説明する。
図7は、第三の実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の動作状況を示すフローチャートである。
【0044】
この車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、上記第一の実施形態と同様、車輌始動後に車内に設けられた踏み圧操作切換スイッチをオンにするか、あるいは、車輌の始動と同時に、スタートする。
スタート後、車速検出装置41により、運転車輌の車速が検出される(ステップS7)。
次に、車速検出装置41により検出された運転車輌の車速情報が、踏み圧演算装置42に送られ、該踏み圧演算装置42において、図8に示す演算方法により、その車速情報に基づいて、ペダルの踏み圧値が決定される(ステップS8)。
【0045】
次に、踏み圧演算装置42により求められた踏み圧値に応じて、スイッチ可変装置43により前記踏み圧調節スイッチ10が自動的に操作される(ステップS9)。
そして、踏み圧調節スイッチ10の自動操作に応じて踏み圧制御装置20が作動して、ペダルの踏み圧が制御される(ステップS10)。
【0046】
なお、上述したステップS7〜S10における処理は、車輌用ペダル踏み圧調節システム1が停止するまで、すなわち、踏み圧操作切換スイッチをオフにするか、あるいは、車輌がエンジンストップするまで連続して行なわれる。
【実施例4】
【0047】
図9は、本発明に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の第四の実施形態を示すブロック図である。
本実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、上記第一の実施形態に加え、外界条件検出装置(外界条件検出手段)51と、踏み圧演算装置(踏み圧演算手段)52と、スイッチ可変装置(スイッチ可変手段)53とを備えてなる。
【0048】
外界条件検出装置51は、車輌外界の走行条件を検出するためのものであって、具体的には、走行路面についてウェット状態若しくはドライ状態といった路面状況や、坂道走行等といった、ペダルの踏み込み力に影響を与える種々の外界条件を検出するように構成されている。
【0049】
踏み圧演算装置52は、前記外界条件検出装置51により検出された走行条件情報に基づいて、ペダルの踏み圧値を決定するように構成されている。なお、ペダルの踏み圧値を決定する演算は、図11及び図12に示すように、予めROM等に書き込まれたプログラムにより行われる。
【0050】
スイッチ可変装置53は、前記第二及び第三の実施形態と同様、踏み圧演算装置52によって求められた踏み圧値に従って、前記踏み圧調節スイッチ10を自動的に可変操作する構成となっている。
【0051】
次に、上述した車輌用ペダル踏み圧調節システム1の一動作例について、図面を参照しながら説明する。
図10は、第四の実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の動作状況を示すフローチャートである。
【0052】
この車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、上記第一の実施形態と同様、車輌始動後に車内に設けられた踏み圧操作切換スイッチをオンにするか、あるいは、車輌の始動と同時に、スタートする。
スタート後、外界条件検出装置51により、車輌外界の走行条件が検出される(ステップS11)。
次に、外界条件検出装置51により検出された車輌外界の走行条件情報が、踏み圧演算装置52に送られ、該踏み圧演算装置52において、図11及び図12に示す演算方法により、その走行条件情報に基づいて、ペダルの踏み圧値が決定される(ステップS12)。
【0053】
次に、踏み圧演算装置52により求められた踏み圧値に応じて、スイッチ可変装置53により前記踏み圧調節スイッチ10が自動的に操作される(ステップS13)。
そして、踏み圧調節スイッチ10の自動操作に応じて踏み圧制御装置20が作動して、ペダルの踏み圧が制御される(ステップS14)。
【0054】
なお、上述したステップS11〜S14における処理は、車輌用ペダル踏み圧調節システム1が停止するまで、すなわち、踏み圧操作切換スイッチをオフにするか、あるいは、車輌がエンジンストップするまで連続して行なわれる。
【実施例5】
【0055】
図13は、本発明に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の第五の実施形態を示すブロック図である。
本実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、上記第二乃至第四の実施形態を組み合わせた構成となっている。すなわち、本実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、体重測定装置31、車速検出装置41、外界条件検出装置51のうち選ばれるいずれか二以上の装置を備えてなり、選択された装置に対応する踏み圧演算装置32,42,52及びスイッチ可変装置33,43,53が備えられた構成となっている。
なお説明上、図面では、体重測定装置31、車速検出装置41、外界条件検出装置51の全てを組み合わせた場合についてのみ示している。
【0056】
本実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、体重測定装置31で測定した運転者の体重と、車速検出装置41で検出された車速と、外界条件検出装置51により検出された走行条件に基づいて、ペダルの踏み圧値を決定するように構成されている。
【0057】
ここで、ペダルの踏み圧値を決定する演算は、例えば図5に示すプログラムにより体重に基づいて算出した踏み圧値を基本値とし、図8に示すプログラムや図11及び図12に示すプログラムにより、車速や走行条件に基づいて該基本値を補正することで行われる。
なお、基本値を算出するための条件は、運転者の体重ではなく、車輌の車速若しくは走行条件とすることも可能であり、任意に決定することが可能である。その場合に、他の条件は算出された基本値を補正するために用いられる。
【0058】
この時、運転者の体重に基づいて算出した踏み圧値を基本値とした場合について、他の条件による補正例について例示すると、車速が所定値よりも速い場合にはペダル踏み圧が重くなるように、車速が所定値よりも遅い場合にはペダル踏み圧が軽くなるように補正される。また、上り坂を走行中にはペダル踏み圧が軽くなるように、下り坂を走行中にはペダル踏み圧が重くなるように補正される。これらの補正は、予めROM等に書き込まれたプログラムにより行われる。
【0059】
次に、上述した車輌用ペダル踏み圧調節システム1の一動作例について、図面を参照しながら説明する。
図14は、第五の実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の動作状況を示すフローチャートである。
【0060】
この車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、上記各実施形態と同様、車輌始動後に車内に設けられた踏み圧操作切換スイッチをオンにするか、あるいは、車輌の始動と同時に、スタートする。
スタート後、体重測定装置31により運転席に着座している運転手の体重が測定される(ステップS15)とともに、車速検出装置41により運転車輌の車速が検出され(ステップS16)、また、外界条件検出装置51により車輌外界の走行条件が検出される(ステップS17)。
【0061】
次に、体重測定装置31により測定された運転手の体重情報と、車速検出装置41により検出された車速情報と、外界条件検出装置51により検出された走行条件情報とが、踏み圧演算装置32,42,52に送られる。そして、該踏み圧演算装置32,42,52において、上記第二の実施形態と同様の手順で、体重情報に基づきペダルの踏み圧値が算出された後、その算出された踏み圧値が車速並びに走行条件に基づいて補正され、最終的な踏み圧値が決定される(ステップS18)。
【0062】
次に、踏み圧演算装置32,42,52により求められた補正後の踏み圧値に応じて、スイッチ可変装置33,43,53により前記踏み圧調節スイッチ10が自動的に操作される(ステップS19)。
そして、踏み圧調節スイッチ10の自動操作に応じて踏み圧制御装置20が作動して、ペダルの踏み圧が制御される(ステップS20)。
【0063】
なお、上述したステップS15〜S20における処理は、車輌用ペダル踏み圧調節システム1が停止するまで、すなわち、踏み圧操作切換スイッチをオフにするか、あるいは、車輌がエンジンストップするまで連続して行なわれる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、運転者の好みや体重などの運転者情報、さらには車速や路面状況等といった車輌の走行状態に応じて、車輌用ペダルの踏み圧を自動的若しくは手動的に可変・調節することが可能であるため、運転者の運転疲労の軽減に資するとともに、運転中の集中力減退を抑制し、さらには、ペダルの踏み込み過ぎ等による事故防止が図られることから、本発明の産業上の利用可能性は大であると解する。
【符号の説明】
【0065】
1 車輌用ペダル踏み圧調節システム
10 踏み圧調節スイッチ
20 踏み圧制御装置(踏み圧制御手段)
31 体重測定装置(体重測定手段)
32 踏み圧演算装置(踏み圧演算手段)
33 スイッチ可変装置(スイッチ可変手段)
41 車速検出装置(車速検出手段)
42 踏み圧演算装置(踏み圧演算手段)
43 スイッチ可変装置(スイッチ可変手段)
51 外界条件検出装置(外界条件検出手段)
52 踏み圧演算装置(踏み圧演算手段)
53 スイッチ可変装置(スイッチ可変手段)
【技術分野】
【0001】
本発明は、車輌用ペダルの踏み圧を調節するためのシステムに関し、詳しくは、運転者の好みや運転者情報、車輌の走行状態に応じて車輌用ペダルの踏み圧を自動的若しくは手動的に可変・調節するための車輌用ペダル踏み圧調節システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
車輌用ペダルの踏み圧は、メーカーや車種によって夫々任意に決定されており、軽いものから重いものまで様々である。アクセルペダルを例にとると、ほんの少し軽く踏み圧をかけただけで容易に踏み込める非常に軽い踏み圧のアクセルペダルを備える車輌もあれば、かなりの力を入れなければ踏み込めない程の重い踏み圧のアクセルペダルを備える車輌も存在する。このように車輌ごとに異なるペダルの踏み圧に対しては、運転者が自己調整により対応せざるを得ず、すなわち、乗車する車輌のペダル踏み圧に運転者自身が慣れていく若しくは合わせていく以外に、対応することができなかった。
【0003】
運転に際し、例えば踏み圧の重いアクセルペダルを長時間にわたって踏み続けることは、運転者の疲労が増大する要因となる。また、アクセルペダルについては、運転中常に踏んだり放したりを繰り返すため、踏み圧が合わないと運転者の身体に負担が大きくなってしまう。さらに、運転の際に履く靴の種類・形状・重さ・底厚によっても、ペダルの踏み圧感覚が変わってきてしまう。そして、身体的疲労は運転者の集中力の低下にもつながるものであって、運転中における身体的負担の軽減のために、ペダル踏み圧が重要な役割を果たし得ると考えられる。
【0004】
ところで、高速道路走行などに使用されるアクセルペダルを踏まなくとも一定速度で走行できる機能、いわゆるクルーズコントロール機能が搭載された車輌が存在する。この機能を使用してアクセルペダルから足を外すと、足先から腰に至るまで身体全体が楽になり、身体的疲労軽減に資するものとして多く普及している。このことからも判るように、ペダル操作のために同じ姿勢で足首などを動かし続けることが、運転者に身体的負担を強いている証左であり、よってペダルの踏み圧というのは、運転者の身体的疲労の軽減のために非常に重要な要素である。
【0005】
運転者が、普段運転している車輌とは別の他の車輌を運転しようとする場合に、かかる車輌ごとに異なるペダルの踏み圧が問題となる。すなわち、普段から運転している車輌のペダル踏み圧に慣れてしまっている運転者が、他の車輌のペダル踏み圧に慣れるまでには時間を要するため、当初から踏み込み加減を最良にするのは難しく、普段運転している車輌と同じ様にペダルを踏み込んでしまうのが通例である。その場合に、思わずペダルを踏み込み過ぎたり、思うように踏み込めずに力が入り過ぎてしまったりして、スムーズな運転を阻害するのみならず、急発進や急ブレーキを起こす恐れがあり、それが原因で事故につながる危険性もある。さらには、普段慣れ親しんでいる運転車輌のペダル踏み圧と異なる他の車輌のペダル踏み圧に運転者が自己調整して合わせることは、その運転者に慣れない運転を強いることとなるため、運転者の疲労増大を招くことにもなる。
【0006】
また、運転者の体型や体重によっても、車輌用ペダルの踏み圧が問題となる。例えば、体重45kg・身長150cmの女性と、体重100kg・身長200cm近い男性とが、同じ踏み圧の車輌用ペダルを操作するのには無理がある。
以上のように、様々な問題点を検証する中で、車輌用ペダルの踏み圧について調節を可能ならしめることで、かかる問題点の解決に資することができるものと思料される。
【0007】
【特許文献1】特開平9−51603号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記問題点に鑑み、本発明は、運転者の好みや運転者情報、車輌の走行状態に応じて、車輌用ペダルの踏み圧を自動的若しくは手動的に可変・調節することが可能となる車輌用ペダル踏み圧調節システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、車輌用ペダル踏み圧調節システムであって、踏み圧調節スイッチと、該踏み圧調節スイッチに連動してペダルの踏み圧を制御する踏み圧制御手段とを備え、踏み圧調節スイッチを操作することでペダル踏み圧の軽重を制御する構成となっている。
【0010】
また、請求項2記載の本発明は、前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、運転者の体重を測定する体重測定手段と、該体重測定手段により測定された体重情報に基づきペダルの踏み圧を求める踏み圧演算手段と、該踏み圧演算手段により求められた踏み圧に従い踏み圧調節スイッチを可変するスイッチ可変手段とを備え、前記踏み圧調節スイッチを運転者の体重に応じて自動的に操作する構成を採用している。
【0011】
さらに、請求項3記載の本発明は、前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、車速を検出する車速検出手段と、該車速検出手段により検出された車速情報に基づきペダルの踏み圧を求める踏み圧演算手段と、該踏み圧演算手段により求められた踏み圧に従い踏み圧調節スイッチを可変するスイッチ可変手段とを備え、前記踏み圧調節スイッチを車速に応じて自動的に操作する構成となっている。
【0012】
またさらに、請求項4記載の本発明は、前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、車輌外界の走行条件を検出する外界条件検出手段と、該外界条件検出手段により検出された走行条件情報に基づきペダルの踏み圧を求める踏み圧演算手段と、該踏み圧演算手段により求められた踏み圧に従い踏み圧調節スイッチを可変するスイッチ可変手段とを備え、前記踏み圧調節スイッチを車輌外界の走行条件に応じて自動的に操作する構成を採る。
【0013】
さらにまた、請求項5記載の本発明は、前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、運転者に合ったペダル踏み圧を記憶する運転者情報記憶手段と、運転者指定スイッチと、該運転者指定スイッチに連動して踏み圧調節スイッチを可変するスイッチ可変手段とを備え、前記踏み圧調節スイッチを運転者指定スイッチに連動して自動的に操作する構成となっている。
【0014】
そしてまた、請求項6記載の本発明は、前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、前記ペダルが、アクセルペダル、ブレーキペダル、クラッチペダルから選択される少なくとも一つである構成を採用する。
【発明の効果】
【0015】
本発明にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムによれば、運転者の好みや運転者情報、車輌の走行状態に応じて車輌用ペダルの踏み圧を自動的若しくは手動的に可変・調節することが可能となり、運転者の運転疲労の軽減に資するとともに、運転中の集中力減退を抑制し、さらには、ペダルの踏み込み過ぎ等による事故防止を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの第一の実施形態を示すブロック図である。(実施例1)
【図2】第一の実施形態にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの動作状況を示すフローチャートである。(実施例1)
【図3】本発明にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの第二の実施形態を示すブロック図である。(実施例2)
【図4】第二の実施形態にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの動作状況を示すフローチャートである。(実施例2)
【図5】体重とペダル踏み圧との関係を示すグラフである。(実施例2)
【図6】本発明にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの第三の実施形態を示すブロック図である。(実施例3)
【図7】第三の実施形態にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの動作状況を示すフローチャートである。(実施例3)
【図8】車速とペダル踏み圧との関係を示すグラフである。(実施例3)
【図9】本発明にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの第四の実施形態を示すブロック図である。(実施例4)
【図10】第四の実施形態にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの動作状況を示すフローチャートである。(実施例4)
【図11】外界条件とペダル踏み圧との関係を示すグラフである。(実施例4)
【図12】外界条件とペダル踏み圧との関係を示すグラフである。(実施例4)
【図13】本発明にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの第四の実施形態を示すブロック図である。(実施例5)
【図14】第四の実施形態にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの動作状況を示すフローチャートである。(実施例5)
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムは、運転者の好みや体重などの運転者情報、さらには車速や路面状況等といった車輌の走行状態に応じて、車輌用ペダルの踏み圧を自動的若しくは手動的に可変・調節することを可能としたことを最大の特徴とする。以下、本発明にかかる車輌用ペダル踏み圧調節システムの実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
なお、本発明は、下記の実施形態に示した構成に特に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の要旨に逸脱しない範囲で任意に変更することができるものである。
【0019】
また、以下の各実施例において、車輌におけるアクセルペダル、ブレーキペダル、クラッチペダルのうち、本発明に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1が採用されるペダル、すなわち踏み圧が調節されるペダルは、少なくとも一以上であり、例えばアクセルペダルのみに採用したり、あるいはアクセルペダルとブレーキペダルの二つに採用し、または、全てのペダルに採用することが可能である。
【実施例1】
【0020】
図1は、本発明に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の基本となる第一の実施形態を示すブロック図である。
本実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、踏み圧調節スイッチ10と、踏み圧制御装置(踏み圧制御手段)20と、を備えてなる。
【0021】
踏み圧調節スイッチ10は、後述する踏み圧制御装置20を起動・制御するための操作スイッチである。該踏み圧調節スイッチ10は、ボタン式構造やダイヤル式構造等からなり、手動により該踏み圧調節スイッチ10を切替操作することにより、段階的にペダルの踏み圧の軽重を可変するための操作スイッチとして作用する。該踏み圧調節スイッチ10の切替における段階数については特に限定はなく、例えば3乃至4段階切替とする態様や、あるいは、無段階切替式とする態様が考え得る。
【0022】
踏み圧制御装置20は、前記踏み圧調節スイッチ10の操作に連動して、ペダルの踏み圧の軽重を可変するための制御部として作用する。一般的な車輌におけるペダル操作の伝達機構は、油圧式や電気信号式が採用されており、ペダルの踏み込み操作により該油圧式伝達機構や電気信号式伝達機構を介して車輌の各制御が行われることとなるが、この油圧の調整や電気信号の調整を、前記踏み圧調節スイッチ10の操作に連動して、本踏み圧制御装置20が行うこととなる。
【0023】
この車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、車輌を始動した後に車内に設けられた踏み圧操作切換スイッチをオンにすることにより、踏み圧調節スイッチ10を手動で操作可能な状態として、通常のペダル踏み圧から調節を行うことができる態様が可能であり、あるいは、車輌を始動したと同時に、踏み圧操作切換スイッチ等と関係なく、いきなり踏み圧調節スイッチ10を手動で操作可能な状態として、通常のペダル踏み圧から調節を行うことができる態様も考え得る。
【0024】
次に、上述した車輌用ペダル踏み圧調節システム1の一動作例について、図面を参照しながら説明する。
図2は、第一の実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の動作状況を示すフローチャートである。
【0025】
この車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、車輌始動後に車内に設けられた踏み圧操作切換スイッチをオンにするか、あるいは、車輌の始動と同時に、スタートする。
スタート後、踏み圧調節スイッチ10を手動で操作する(ステップS1)。
次に、踏み圧調節スイッチ10の操作に応じて踏み圧制御装置20が作動して、ペダルの踏み圧が制御される(ステップS2)。
【0026】
なお、上述したステップS1〜S2における処理は、車輌用ペダル踏み圧調節システム1が停止するまで、すなわち、踏み圧操作切換スイッチをオフにするか、あるいは、車輌がエンジンストップするまで連続して行われる。
【0027】
ところで、本発明に、当該運転者に合ったペダル踏み圧を記憶する運転者情報記憶装置(運転者情報記憶手段)を備える態様も考え得る。
該運転者情報記憶装置は、既に車輌に採用されている運転者ごとの座席位置情報や各ミラー位置情報、ハンドル位置情報などを記憶しておくための記憶装置を利用すれば足り、運転者指定スイッチを備え、該運転者指定スイッチに連動して踏み圧調節スイッチ10を可変するスイッチ可変装置(スイッチ可変手段)が備えられた構成となっている。
【0028】
運転者指定スイッチは、運転者の好みのペダル踏み圧値を記憶操作したり、あるいは記憶されたペダル踏み圧値を呼び出すためのものであって、運転者ごとに一乃至複数のスイッチ部を有するように構成される。そして、前記踏み圧調節スイッチ10を手動操作により好みの踏み圧に合わせた状態で、座席位置情報等を記憶するための従来の記憶操作同様、所定のスイッチ部を長押しするなどして、該当運転手の好みのペダル踏み圧を記憶させる構成となっている。
【0029】
スイッチ可変装置は、前記運転者指定スイッチによって呼び出された踏み圧値に従って、前記踏み圧調節スイッチ10を自動的に可変操作する構成となっている。
【0030】
かかる運転者情報記憶装置を備えることにより、運転当初から予め記憶された運転者の好みの踏み圧にセッティングすることが可能となり、踏み圧調節スイッチ10を手動操作しながら一々好みの踏み圧に合わせる作業を短縮することが可能となる。
【実施例2】
【0031】
図3は、本発明に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の第二の実施形態を示すブロック図である。
本実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、上記第一の実施形態に加え、体重測定装置(体重測定手段)31と、踏み圧演算装置(踏み圧演算手段)32と、スイッチ可変装置(スイッチ可変手段)33とを備えてなる。
【0032】
体重測定装置31は、運転者の体重を測定するためのものであって、運転席の座面内部に該体重の測定装置が内蔵され、そこに着座した運転手の体重を測定する構成となっている。
【0033】
踏み圧演算装置32は、前記体重測定装置31により測定された運転者の体重に基づいて、ペダルの踏み圧値を決定するように構成されている。なお、ペダルの踏み圧値を決定する演算は、図5に示すように、予めROM等に書き込まれたプログラムにより行われる。
【0034】
スイッチ可変装置33は、前記踏み圧演算装置32によって求められた踏み圧値に従って、前記踏み圧調節スイッチ10を自動的に可変操作する構成となっている。
【0035】
次に、上述した車輌用ペダル踏み圧調節システム1の一動作例について、図面を参照しながら説明する。
図4は、第二の実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の動作状況を示すフローチャートである。
【0036】
この車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、上記第一の実施形態と同様、車輌始動後に車内に設けられた踏み圧操作切換スイッチをオンにするか、あるいは、車輌の始動と同時に、スタートする。
スタート後、体重測定装置31により、運転席に着座している運転手の体重が測定される(ステップS3)。
次に、体重測定装置31により測定された運転手の体重情報が、踏み圧演算装置32に送られ、該踏み圧演算装置32において、図5に示す演算方法により、その体重情報に基づいて、ペダルの踏み圧値が決定される(ステップS4)。
【0037】
次に、踏み圧演算装置32により求められた踏み圧値に応じて、スイッチ可変装置33により前記踏み圧調節スイッチ10が自動的に操作される(ステップS5)。
そして、踏み圧調節スイッチ10の自動操作に応じて踏み圧制御装置20が作動して、ペダルの踏み圧が制御される(ステップS6)。
【0038】
なお、上述したステップS3〜S6における処理は、車輌用ペダル踏み圧調節システム1が停止するまで、すなわち、踏み圧操作切換スイッチをオフにするか、あるいは、車輌がエンジンストップするまで連続して行なわれる。
【実施例3】
【0039】
図6は、本発明に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の第三の実施形態を示すブロック図である。
本実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、上記第一の実施形態に加え、車速検出装置(車速検出手段)41と、踏み圧演算装置(踏み圧演算手段)42と、スイッチ可変装置(スイッチ可変手段)43とを備えてなる。
【0040】
車速検出装置41は、運転車輌の車速を検出するためのものであって、車速検出センサを備え、ミッションに取り付けるパルスジェネレータの回転に応じて発生した誘導電流を検出し、所定の波形修正回路を経て求めることにより、車速を検出するように構成されている。
【0041】
踏み圧演算装置42は、前記車速検出装置41により検出された車速情報に基づいて、ペダルの踏み圧値を決定するように構成されている。なお、ペダルの踏み圧値を決定する演算は、図8に示すように、予めROM等に書き込まれたプログラムにより行われる。
【0042】
スイッチ可変装置43は、前記踏み圧演算装置42によって求められた踏み圧値に従って、前記踏み圧調節スイッチ10を自動的に可変操作する構成となっている。
【0043】
次に、上述した車輌用ペダル踏み圧調節システム1の一動作例について、図面を参照しながら説明する。
図7は、第三の実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の動作状況を示すフローチャートである。
【0044】
この車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、上記第一の実施形態と同様、車輌始動後に車内に設けられた踏み圧操作切換スイッチをオンにするか、あるいは、車輌の始動と同時に、スタートする。
スタート後、車速検出装置41により、運転車輌の車速が検出される(ステップS7)。
次に、車速検出装置41により検出された運転車輌の車速情報が、踏み圧演算装置42に送られ、該踏み圧演算装置42において、図8に示す演算方法により、その車速情報に基づいて、ペダルの踏み圧値が決定される(ステップS8)。
【0045】
次に、踏み圧演算装置42により求められた踏み圧値に応じて、スイッチ可変装置43により前記踏み圧調節スイッチ10が自動的に操作される(ステップS9)。
そして、踏み圧調節スイッチ10の自動操作に応じて踏み圧制御装置20が作動して、ペダルの踏み圧が制御される(ステップS10)。
【0046】
なお、上述したステップS7〜S10における処理は、車輌用ペダル踏み圧調節システム1が停止するまで、すなわち、踏み圧操作切換スイッチをオフにするか、あるいは、車輌がエンジンストップするまで連続して行なわれる。
【実施例4】
【0047】
図9は、本発明に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の第四の実施形態を示すブロック図である。
本実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、上記第一の実施形態に加え、外界条件検出装置(外界条件検出手段)51と、踏み圧演算装置(踏み圧演算手段)52と、スイッチ可変装置(スイッチ可変手段)53とを備えてなる。
【0048】
外界条件検出装置51は、車輌外界の走行条件を検出するためのものであって、具体的には、走行路面についてウェット状態若しくはドライ状態といった路面状況や、坂道走行等といった、ペダルの踏み込み力に影響を与える種々の外界条件を検出するように構成されている。
【0049】
踏み圧演算装置52は、前記外界条件検出装置51により検出された走行条件情報に基づいて、ペダルの踏み圧値を決定するように構成されている。なお、ペダルの踏み圧値を決定する演算は、図11及び図12に示すように、予めROM等に書き込まれたプログラムにより行われる。
【0050】
スイッチ可変装置53は、前記第二及び第三の実施形態と同様、踏み圧演算装置52によって求められた踏み圧値に従って、前記踏み圧調節スイッチ10を自動的に可変操作する構成となっている。
【0051】
次に、上述した車輌用ペダル踏み圧調節システム1の一動作例について、図面を参照しながら説明する。
図10は、第四の実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の動作状況を示すフローチャートである。
【0052】
この車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、上記第一の実施形態と同様、車輌始動後に車内に設けられた踏み圧操作切換スイッチをオンにするか、あるいは、車輌の始動と同時に、スタートする。
スタート後、外界条件検出装置51により、車輌外界の走行条件が検出される(ステップS11)。
次に、外界条件検出装置51により検出された車輌外界の走行条件情報が、踏み圧演算装置52に送られ、該踏み圧演算装置52において、図11及び図12に示す演算方法により、その走行条件情報に基づいて、ペダルの踏み圧値が決定される(ステップS12)。
【0053】
次に、踏み圧演算装置52により求められた踏み圧値に応じて、スイッチ可変装置53により前記踏み圧調節スイッチ10が自動的に操作される(ステップS13)。
そして、踏み圧調節スイッチ10の自動操作に応じて踏み圧制御装置20が作動して、ペダルの踏み圧が制御される(ステップS14)。
【0054】
なお、上述したステップS11〜S14における処理は、車輌用ペダル踏み圧調節システム1が停止するまで、すなわち、踏み圧操作切換スイッチをオフにするか、あるいは、車輌がエンジンストップするまで連続して行なわれる。
【実施例5】
【0055】
図13は、本発明に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の第五の実施形態を示すブロック図である。
本実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、上記第二乃至第四の実施形態を組み合わせた構成となっている。すなわち、本実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、体重測定装置31、車速検出装置41、外界条件検出装置51のうち選ばれるいずれか二以上の装置を備えてなり、選択された装置に対応する踏み圧演算装置32,42,52及びスイッチ可変装置33,43,53が備えられた構成となっている。
なお説明上、図面では、体重測定装置31、車速検出装置41、外界条件検出装置51の全てを組み合わせた場合についてのみ示している。
【0056】
本実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、体重測定装置31で測定した運転者の体重と、車速検出装置41で検出された車速と、外界条件検出装置51により検出された走行条件に基づいて、ペダルの踏み圧値を決定するように構成されている。
【0057】
ここで、ペダルの踏み圧値を決定する演算は、例えば図5に示すプログラムにより体重に基づいて算出した踏み圧値を基本値とし、図8に示すプログラムや図11及び図12に示すプログラムにより、車速や走行条件に基づいて該基本値を補正することで行われる。
なお、基本値を算出するための条件は、運転者の体重ではなく、車輌の車速若しくは走行条件とすることも可能であり、任意に決定することが可能である。その場合に、他の条件は算出された基本値を補正するために用いられる。
【0058】
この時、運転者の体重に基づいて算出した踏み圧値を基本値とした場合について、他の条件による補正例について例示すると、車速が所定値よりも速い場合にはペダル踏み圧が重くなるように、車速が所定値よりも遅い場合にはペダル踏み圧が軽くなるように補正される。また、上り坂を走行中にはペダル踏み圧が軽くなるように、下り坂を走行中にはペダル踏み圧が重くなるように補正される。これらの補正は、予めROM等に書き込まれたプログラムにより行われる。
【0059】
次に、上述した車輌用ペダル踏み圧調節システム1の一動作例について、図面を参照しながら説明する。
図14は、第五の実施形態に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1の動作状況を示すフローチャートである。
【0060】
この車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、上記各実施形態と同様、車輌始動後に車内に設けられた踏み圧操作切換スイッチをオンにするか、あるいは、車輌の始動と同時に、スタートする。
スタート後、体重測定装置31により運転席に着座している運転手の体重が測定される(ステップS15)とともに、車速検出装置41により運転車輌の車速が検出され(ステップS16)、また、外界条件検出装置51により車輌外界の走行条件が検出される(ステップS17)。
【0061】
次に、体重測定装置31により測定された運転手の体重情報と、車速検出装置41により検出された車速情報と、外界条件検出装置51により検出された走行条件情報とが、踏み圧演算装置32,42,52に送られる。そして、該踏み圧演算装置32,42,52において、上記第二の実施形態と同様の手順で、体重情報に基づきペダルの踏み圧値が算出された後、その算出された踏み圧値が車速並びに走行条件に基づいて補正され、最終的な踏み圧値が決定される(ステップS18)。
【0062】
次に、踏み圧演算装置32,42,52により求められた補正後の踏み圧値に応じて、スイッチ可変装置33,43,53により前記踏み圧調節スイッチ10が自動的に操作される(ステップS19)。
そして、踏み圧調節スイッチ10の自動操作に応じて踏み圧制御装置20が作動して、ペダルの踏み圧が制御される(ステップS20)。
【0063】
なお、上述したステップS15〜S20における処理は、車輌用ペダル踏み圧調節システム1が停止するまで、すなわち、踏み圧操作切換スイッチをオフにするか、あるいは、車輌がエンジンストップするまで連続して行なわれる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明に係る車輌用ペダル踏み圧調節システム1は、運転者の好みや体重などの運転者情報、さらには車速や路面状況等といった車輌の走行状態に応じて、車輌用ペダルの踏み圧を自動的若しくは手動的に可変・調節することが可能であるため、運転者の運転疲労の軽減に資するとともに、運転中の集中力減退を抑制し、さらには、ペダルの踏み込み過ぎ等による事故防止が図られることから、本発明の産業上の利用可能性は大であると解する。
【符号の説明】
【0065】
1 車輌用ペダル踏み圧調節システム
10 踏み圧調節スイッチ
20 踏み圧制御装置(踏み圧制御手段)
31 体重測定装置(体重測定手段)
32 踏み圧演算装置(踏み圧演算手段)
33 スイッチ可変装置(スイッチ可変手段)
41 車速検出装置(車速検出手段)
42 踏み圧演算装置(踏み圧演算手段)
43 スイッチ可変装置(スイッチ可変手段)
51 外界条件検出装置(外界条件検出手段)
52 踏み圧演算装置(踏み圧演算手段)
53 スイッチ可変装置(スイッチ可変手段)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輌におけるペダル踏み圧調節システムであって、
踏み圧調節スイッチと、該踏み圧調節スイッチに連動してペダルの踏み圧を制御する踏み圧制御手段とを備え、
踏み圧調節スイッチを操作することでペダル踏み圧の軽重を制御することを特徴とする車輌用ペダル踏み圧調節システム。
【請求項2】
前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、
運転者の体重を測定する体重測定手段と、該体重測定手段により測定された体重情報に基づきペダルの踏み圧値を求める踏み圧演算手段と、該踏み圧演算手段により求められた踏み圧値に従い踏み圧調節スイッチを可変するスイッチ可変手段とを備え、
前記踏み圧調節スイッチを運転者の体重に応じて自動的に操作することを特徴とする請求項1に記載の車輌用ペダル踏み圧調節システム。
【請求項3】
前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、
車速を検出する車速検出手段と、該車速検出手段により検出された車速情報に基づきペダルの踏み圧値を求める踏み圧演算手段と、該踏み圧演算手段により求められた踏み圧値に従い踏み圧調節スイッチを可変するスイッチ可変手段とを備え、
前記踏み圧調節スイッチを車速に応じて自動的に操作することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車輌用ペダル踏み圧調節システム。
【請求項4】
前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、
車輌外界の走行条件を検出する外界条件検出手段と、該外界条件検出手段により検出された走行条件情報に基づきペダルの踏み圧値を求める踏み圧演算手段と、該踏み圧演算手段により求められた踏み圧値に従い踏み圧調節スイッチを可変するスイッチ可変手段とを備え、
前記踏み圧調節スイッチを車輌外界の走行条件に応じて自動的に操作することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の車輌用ペダル踏み圧調節システム。
【請求項5】
前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、
運転者に合ったペダルの踏み圧値を記憶する運転者情報記憶手段と、運転者指定スイッチと、該運転者指定スイッチに連動して踏み圧調節スイッチを可変するスイッチ可変手段とを備え、
前記踏み圧調節スイッチを運転者指定スイッチに連動して自動的に操作することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の車輌用ペダル踏み圧調節システム。
【請求項6】
前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、
前記ペダルが、アクセルペダル、ブレーキペダル、クラッチペダルから選択される少なくとも一つであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の車輌用ペダル踏み圧調節システム。
【請求項1】
車輌におけるペダル踏み圧調節システムであって、
踏み圧調節スイッチと、該踏み圧調節スイッチに連動してペダルの踏み圧を制御する踏み圧制御手段とを備え、
踏み圧調節スイッチを操作することでペダル踏み圧の軽重を制御することを特徴とする車輌用ペダル踏み圧調節システム。
【請求項2】
前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、
運転者の体重を測定する体重測定手段と、該体重測定手段により測定された体重情報に基づきペダルの踏み圧値を求める踏み圧演算手段と、該踏み圧演算手段により求められた踏み圧値に従い踏み圧調節スイッチを可変するスイッチ可変手段とを備え、
前記踏み圧調節スイッチを運転者の体重に応じて自動的に操作することを特徴とする請求項1に記載の車輌用ペダル踏み圧調節システム。
【請求項3】
前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、
車速を検出する車速検出手段と、該車速検出手段により検出された車速情報に基づきペダルの踏み圧値を求める踏み圧演算手段と、該踏み圧演算手段により求められた踏み圧値に従い踏み圧調節スイッチを可変するスイッチ可変手段とを備え、
前記踏み圧調節スイッチを車速に応じて自動的に操作することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車輌用ペダル踏み圧調節システム。
【請求項4】
前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、
車輌外界の走行条件を検出する外界条件検出手段と、該外界条件検出手段により検出された走行条件情報に基づきペダルの踏み圧値を求める踏み圧演算手段と、該踏み圧演算手段により求められた踏み圧値に従い踏み圧調節スイッチを可変するスイッチ可変手段とを備え、
前記踏み圧調節スイッチを車輌外界の走行条件に応じて自動的に操作することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の車輌用ペダル踏み圧調節システム。
【請求項5】
前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、
運転者に合ったペダルの踏み圧値を記憶する運転者情報記憶手段と、運転者指定スイッチと、該運転者指定スイッチに連動して踏み圧調節スイッチを可変するスイッチ可変手段とを備え、
前記踏み圧調節スイッチを運転者指定スイッチに連動して自動的に操作することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の車輌用ペダル踏み圧調節システム。
【請求項6】
前記車輌用ペダル踏み圧調節システムにおいて、
前記ペダルが、アクセルペダル、ブレーキペダル、クラッチペダルから選択される少なくとも一つであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の車輌用ペダル踏み圧調節システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−252515(P2012−252515A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−124563(P2011−124563)
【出願日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【特許番号】特許第4881482号(P4881482)
【特許公報発行日】平成24年2月22日(2012.2.22)
【出願人】(505009508)有限会社ジロウコレクション (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【特許番号】特許第4881482号(P4881482)
【特許公報発行日】平成24年2月22日(2012.2.22)
【出願人】(505009508)有限会社ジロウコレクション (4)
【Fターム(参考)】
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