説明

車輪発光装置の発光方法

【課題】車両の夜間走行時に視認性を確保する車輪発光装置について、車輪の回転動作を視認可能とする車輪発光装置の発光方法を提供する。
【解決手段】車両に備わる車輪3に蓄光機能部位2を設け、これに光照射手段1から光を照射することによって蓄光機能部位2を発光せしめる仕組みを有する車輪発光装置において、光照射手段1により照射する光の強弱変化を周期的に繰り返すことによって、車輪の回転動作が視認可能となり、車輪の回転が容易に認知可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車輪に蓄光部材を備えた車輪発光装置において、車輪の回転動作を視認可能にする発光方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、二輪車等の車両に用いられるところの車輪円周形状に沿って蓄光機能部位を備えて、これに対して車輪と共に回転しない車体部位に取り付けられた光照射手段から光を照射することによって蓄光機能部位を発光せしめて円状の発光を得る車輪発光装置があった。
(特許文献1)(特許文献2)
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−224323号公報
【特許文献2】特開2004−276887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の車輪発光装置には、光の連続照射によって蓄光部材全周が均一に円発光するため、夜間の暗闇の中で車輪の回転動作が視認し難く、車輪の回転が止まっているのに装着車両が移動しているように見え、動いていることが直感的に認識し難いということが欠点としてあった。
本発明は、この問題点を解決するために成されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
車両に備わる車輪(3)に蓄光機能部位(2)を設け、これに光照射手段(1)から光を照射することによって蓄光機能部位(2)を発光せしめる仕組みを有する車輪発光装置において、光照射手段(1)により照射する光の強弱変化を周期的に繰り返す。
本発明は以上の動作を特徴とする車輪発光装置の発光方法である。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、暗所において車輪(3)回転中に、円状の蓄光機能部位(2)上に自発光が明るい部分(4)と自発光が暗い部分(5)を周期的に生じさせることによって車輪の回転動作が視認可能となり、車輪発光装置装着車両が走行中に車輪の回転が止まっているように見える課題が解消される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
まず本発明の方法を導入する車輪発光装置の基本構成として、車輪(3)のホイールリムあるいはタイヤ等に蓄光機能部位(2)を車輪の円周形状に沿って備え、車輪と共に回転しない車体構造部、例えばフレーム、フロントフォーク、フェンダー等に先述の蓄光機能部位(2)に光照射可能に光照射手段(1)を備える。
【0008】
本発明の方法は、先述の光照射手段(1)が蓄光機能部位(2)を照射する光の強弱変化を周期的に繰り返す。この強弱の変化とは光の点灯と消灯、すなわち点滅の繰り返しも含む。点滅動作は例えば発光手段の光源にLED(発光ダイオード)を用いて、LED駆動回路(7)を発振回路(6)の出力で駆動する。あるいは、例えば駆動バー回路をマイコン出力によりプログラムで制御・点滅させてもよい。光の強弱変化を繰り返す場合には例えばLEDを駆動するトランジスタの駆動電流を発振回路の出力で増減させる。また、例えばひとつのLEDに対し、流す電流値に差を設けたLED駆動回路を複数備えてマイコン出力によりプログラムでこれらを選択して切り替えてもよい。また、例えば1ヶ所の光照射手段(1)に複数のLEDを用いて点灯数を変化させることによって実施してもよい。以上にあげた実施例を組み合わせて実施してもよい。これらの方法によって光の強弱変化を周期的に繰り返した結果、蓄光機能部位(2)上に連続的に発光が明るい部分(4)と発光が暗い部分(5)が生じることから、これらの回転移動が視覚化されて車輪の回転が容易に認知可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】車輪発光装置の断面図
【図2】本発明の発光方法説明図
【図3】本発明の実施例回路図
【符号の説明】
【0010】
(1) 光照射手段
(2) 蓄光機能部位
(3) 車輪
(4) 自発光が明るい部分
(5) 自発光が暗い部分
(6) 発振回路
(7) LED駆動回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に備わる車輪に蓄光機能部位を設け、これに対して光照射手段から光を照射することによって蓄光機能部位を発光せしめる仕組みを有する車輪発光装置における光照射手段の発光方法であって、照射する光の強弱変化を周期的に繰り返すことを特徴とする車輪発光装置の発光方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−183989(P2012−183989A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−68781(P2011−68781)
【出願日】平成23年3月7日(2011.3.7)
【出願人】(502304356)
【出願人】(311003400)株式会社テクニカルフィット (1)
【Fターム(参考)】