説明

軟骨が影響する症状において使用するための組成物及び方法

少なくとも一つの硫黄含有アミノ酸及びマンガンの組合せを使用する、動物における軟骨の異常を改良又は減少し、そして軟骨の劣化を予防するための方法。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、その開示が本明細書中に参考文献として援用される、2005年2月9日に出願されたPCT国際特許出願番号PCT/US05/04274の利益を主張する、2004年2月9日に出願された米国特許出願第10/774,781の一部継続出願であり、そしてその優先権を主張する2005年8月08日に出願された米国特許出願第11/199,350の優先権を主張するものである。
【0002】
発明の背景
発明の分野
本発明は、一般的に動物の関節の健康を改良するための組成物及び方法、そして特に動物の軟骨の異常を減少するための、硫黄含有アミノ酸及びマンガンの使用に関する。
【0003】
従来の技術の説明
実質的に全ての関節は、軟骨を有する。軟骨は、柔軟性、圧力下の圧縮性、クッション性、引張強度、可動域及び関節内の運動の平滑さを与えるために動物の身体において重要である。軟骨を有する関節の例は、指及びつま先、首、膝、臀部、肩等を含む。動物は、それによって関節の柔軟性、圧縮性の減少、そしてしばしば関節及び/又は関節を取巻く組織の普遍的な炎症をもたらす、軟骨が負に影響する多くの症状に悩まされる。次いでこのような動物は、関節機能の有意な喪失を有し、そして疼痛を経験する。
【0004】
Hendersonへの米国特許第5,587,363号は、ヒト及び動物の結合組織の保護、治療及び修復のための組成物、並びに組成物の投与による、ヒト及び動物における結合組織の治療のための方法を提案している。組成物は、アミノ糖及びグリコサミノグリカンを含む。Hendersonへの米国特許第6,255,295号は、哺乳動物における結合組織の炎症の保護、治療及び修復、並びに軽減するための組成物、そして組成物の投与による哺乳動物の結合組織の保護的治療及び修復のための方法を提案している。組成物は、s−アデノシルメチオニン、アミノ糖、及びグリコサミノグリカン様化合物から選択される少なくとも二つの化合物を含む。組成物は、所望によりマンガンを含み、そして組成物は、更に所望によりメチル供与体及びメチル供与体補助因子を含む。Hendersonへの米国特許第6,271,213号は、哺乳動物の結合組織の炎症の保護、治療及び修復、並びに哺乳動物の結合組織の炎症を軽減するための組成物を、そして組成物の投与による哺乳動物の結合組織の保護的治療及び修復のための方法を提案している。組成物は、s−アデノシルメチオニン、アミノ糖、及びグリコサミノグリカン様化合物から選択される少なくとも二つの化合物を含む。組成物は、所望によりマンガンを含み、そして組成物は、更に所望によりメチル供与体及びメチル供与体補助因子を含む。Pakへの米国特許第5,952,367号は、有効な量の非ステロイド系抗炎症剤を投与し、そしてある量のメチオニン及び糖を組合わせて摂取することを含んでなる、腱炎、関節炎等によって起こる疼痛の治療の方法を提案している。
【0005】
Kroger et al,(1999)のthe Effect of Tryptophan plus Methionine−5−Azazytidine and Methotrexate on Adjuvant Arthrutis of Rat;Gen.Pharm.33:195−201は、トリプトファン及びメチオニンの組合せの単独の治療が、関節の反応を刺激することを報告している。然しながら、二つの薬物、5−アザシチジン(azazytidine)及びメトトレキセートのトリプトファン及びメチオニンとの組合せは、アジュバント関節炎の発症を明らかに減少し、そしてこの効果は、それぞれ単独のアザシチジン又はメトトレキセートのいずれかより強力である。米国健康医療介護政策研究局(2002)のエビデンスレポートの技術評価第64号は、研究が、変形性関節炎の疼痛を軽減するためのS−アデノシル−Lメチオニン(SAMe)の効率のメタアナリシスを含む文献中で確認されていることを報告している。結果は、非ステロイド系抗炎症剤と比較した場合、SAMeによる治療が、結果に統計的に有意な差を伴わないことを示している。然しながら、一つの無作為化臨床試行は、プラセボと比較して0.20のSAMeの好ましい有効な大きさを示し、従って変形性関節炎の疼痛の軽減を示した。Johnston(1997),Orthoarthritis。Veterinary Clinics of North America;Small Animal Practice 27:699−720は、変形性関節炎が、1歳以上の年齢のイヌの頭数の約20%に影響する滑膜関節の緩徐進行性疾患であることを報告している。この関節疾患は、その後の関節軟骨の侵食、根底にある骨の再構築、骨増殖体形成及び各種の程度の滑膜炎に導く、関節軟骨成分の合成及び分解間の均衡の喪失によって特徴付けられる。Martinez et al.(1997)は、イヌにおける変形性関節炎に導く症状を取得した。Veterinary Clinics of North America;Small Animal Practice 27:759−775は、伴侶動物に見られる二次的変形性関節炎の最も普通の原因のいくつかが、膝関節前十字靭帯断裂、離断性骨端炎(osteochrondritis dissecans)、鉤状突起分離及び股関節形成不全であることを報告している。軟骨に影響する症状の他の例は、制約されるものではないが、骨軟骨症、滑膜炎、細菌性化膿性関節炎、乾癬性骨関節症(osteoarthropathia psoriatica)、肋軟骨下嚢胞病変、骨端炎、肢軸異常及び手根骨発達異常を含む。
【0006】
殆んどの大型犬は、これらが加齢するに従って関節炎を発症する。大型犬の飼育は、その体重の増加及び/又は遺伝的素質のために関節炎に対してより感受性がある。大型犬のみが、関節炎及び他の軟骨の症状の危険性がある動物ではない。Hardie et al.(2002)のRadiographic evidence of degenerative joint disease in geriatric cat.JAVMA 220(5):628−632は、関節炎及び他の変性関節疾患が、イヌにおいて普通に認識され、そしてこのような症状は、ネコにおいて蔓延していることが示されたことを報告している。軟骨に影響する症状を発症する危険性のある他の動物は、制約されるものではないが、イヌ、ネコ、ウマ、ヒクリン(hicrine)、ヒツジ、ブタ、ウシ、ヒト及び非ヒト霊長類種のような哺乳動物、並びに七面鳥及びニワトリを含む鳥類を含む。
【0007】
動物の軟骨の異常を減少するための既知の方法は、限られた効力を有する。従って、動物のこのような症状を治療、予防、又は改良するための新しい方法及び組成物に対する必要性が存在する。
【0008】
発明の概要
本発明は、関節の健康を改良するための組成物及び方法を提供する。従って、各種の態様が、有効な量の少なくとも一つの硫黄含有アミノ酸及びマンガンの組合せを動物に投与することを含んでなる、動物の軟骨の異常を減少するための方法を提供する。
【0009】
各種の態様が、有効な量の少なくとも一つの硫黄含有アミノ酸及びマンガンの組合せを動物に投与することを含んでなる、動物の軟骨組織の劣化を予防するための方法を提供する。
【0010】
各種の態様が、軟骨の異常の減少又は軟骨の異常の予防に有効な量の少なくとも一つの硫黄含有アミノ酸及びマンガンの組合せを含んでなる、動物への全身性投与のために適した組成物を提供する。各種の態様が、少なくとも一つの硫黄含有アミノ酸及びマンガンの組合せを、動物の関節の健康を改良するために有効な量で含んでなる食物を提供する。
【0011】
各種の態様の適応性の更なる分野は、本明細書中で以下に提供される詳細な説明から明白となるものである。
発明の詳細な説明
各種の態様が、動物、そして特にイヌ及びネコのような伴侶動物の関節の健康を改良するための組成物及び方法を提供する。各種の態様を示しているが、具体的な例の説明は、例示のみの目的を意図し、そして各種の態様の範囲を制約することを意図するものではない。更に、記述される特徴の複数の態様の引用は、更なる特徴を有する他の態様、又は記述した特徴の異なった組合せを組込んだ他の態様を除外することを意図するものではない。
【0012】
本出願中に引用される、制約されるものではないが、特許、特許出願、論文、書籍、専門書、及びインターネットのウェブページを含む全ての文献及び同様な資料は、このような文献及び同様な資料の形式に関係なく、明確に本明細書中に参考文献としてその全てが、法律によって許される範囲で、いずれかの目的のために援用される。一つ又はそれより多い組込まれた文献及び同様な資料が、制約されるものではないが、定義された用語、用語の使用、記述された技術、等を含み、本出願と異なるか又は矛盾する場合、本出願が支配する。
【0013】
軟骨は、生きた組織で構成される、即ち連続的に分解され、そして置換えられる。然しながら、関節の損傷、ストレス及び加齢過程は、しばしば大きな損傷が起こるまでいずれかの明白な徴候を伴わず軟骨組織を害する。軟骨は、65%−80%が水で構成される物質である。残りの部分が三つの他の成分、コラーゲン、軟骨細胞及びプロテオグリカンで構成される。コラーゲンは、軟骨にそのショック吸収性及び弾性を与え、一方プロテオグリカンは、軟骨に、動きに反応して、伸展し、そして次いで跳ね返るその能力を与える大きい分子である。然しながら、全てにおいて起こるように、コラーゲン及びプロテオグリカンは老化する。軟骨細胞は、老化したプロテオグリカン及びコラーゲンを清掃し、そして新しいものを産生する。これらの成分は、水と共に一緒に働いて、軟骨の健康で、平滑で、そして関節の疼痛のない動きを確実にする。これらの成分のいずれか一つが減少した場合、軟骨は劣化することができ、そして変形性関節炎が発症し始めるものである。
【0014】
変形性関節炎は、関節内の骨を裏打ちする平滑な輝く表面である関節軟骨に優勢に影響する。軟骨の機能は、ショックの吸収性を与え、そして関節が滑る時の摩擦を減少することである。変形性関節炎は、軟骨に薄くなること及び損傷を起こし、これは、劣化し、粗くなり、そして侵食されるものである。軟骨及び骨は、骨が一緒に擦られるに従って更に損傷され、そして片側の関節が他の側より多く崩壊した場合、変形となる。軟骨の喪失が大きい場合、関係する関節において、使用に伴い又は休息中でさえ重度の疼痛がある。
【0015】
各種の物質が、先に記載したように、このような症状を改良するための試みにおいて使用されている。このような試みは、グルコサミン、コンドロイチン及びコンドロイチン硫酸の栄養補助食品を関節炎の治療において使用することを含んでいる。グルコサミンは、プロテオグリカンの成分であり、これは軟骨中の流体を維持する。コンドロイチンは、プロテオグリカンのもう一つの成分である。Perna canaliculataは、グリコサミノグリカン(GAG)の豊富な供給源である。不幸にも、これらのGAGは、口によって摂取された場合、良好に吸収されない。Pernaは、関節炎の治療のために利益があることができるが、しかし観察される利益は、グリコサミノ9グリカンの直接の吸収からよりも、その天然の抗炎症性効果からであることができる。クレアチンは、グルコースの筋肉エネルギーへの転換において重要な役割を演じ、そして筋肉の強度の改良、及び老令の動物が、よりエネルギッシュであるように感じさせることに価値を有することができる。メチルスルホニルメタン(MSM)は、抗炎症性効果を有し、これは、関節炎の進行を遅延し、そして疼痛を軽減する。勿論典型的にはヒトによって使用され、しかし非ヒト動物の治療においても使用することができる他の物質は、アスピリン、イブプロフェンのような抗炎症剤、COX−2阻害剤並びに他の医薬及び医薬組成物を含む。
【0016】
各種の態様において、先に記載した症状を改良、治療、予防及び/又は軽減するための組成物及び方法は、少なくとも一つの硫黄含有アミノ酸及びマンガンの組合せの動物への投与を含む。
【0017】
用語“硫黄含有アミノ酸(類)”は、硫黄を含有するアミノ酸及びその誘導体を意味する。用語“軟骨の症状を管理する”は、少なくとも一つの軟骨に影響する症状を、改良、治療、予防及び/又は軽減すること及び/又は動物に正の軟骨効果を与えることを意味する。用語“軟骨の症状を管理する”は、潜在性の軟骨に影響する症状、遺伝性又は他によるかを問わない軟骨に影響する症状の素因を持つ動物のための、或いは動物の生涯中のいずれもの時期における、軟骨の強化、軟骨の異常の予防、関節の健康の改良、加齢による関節劣化の影響の軽減、或いは関節炎又は他の関節に影響する症状の予防的手段としての予防的方法を含む。正の軟骨効果の例示的な例は、柔軟性の増加、病変の修復、炎症の軽減、可動性の改良、軟骨の強化、異常の減少、及び/又は減少した柔軟性及び/又は可動性、軟骨の弱体化及び/又は劣化、異常及び/又は病変、炎症、又は関節に影響する症状、等のいずれかの予防を含む。このような軟骨に影響する症状の例示的な例は、変形性関節炎、関節リウマチ、骨軟骨症、変性関節疾患、滑膜炎、細菌性化膿性関節炎、乾癬性骨関節炎等を含む。
【0018】
動物は、ヒト又は非ヒトであることができる。各種の態様において、動物は、脊椎動物、例えば魚類、鳥類、爬虫類又は哺乳類であることができる。例示的には、動物は、哺乳類の中で、制約されるものではないが、イヌ及びネコを含む食肉目のメンバーであることができる。各種の態様において、動物は、伴侶動物であることができる。“伴侶動物”は、本明細書中で、個々の動物がもっぱら又は部分的に伴侶として飼育されているか否かに関わらず、イヌ(Canis familiaris)及びネコ(Felis domesticus)を含むヒトの飼い主によってペットとして飼育されるいずれかの種類の個々の動物、或いはペットとして広く家畜化されている各種の種類のいずれかの個々の動物である。従って“伴侶動物”は、本明細書において、ペットのイヌ及びネコと同様に、作業用イヌ、齧歯類駆除のために飼われる農場のネコ、等を含む。
【0019】
これらの各種の態様にも関わらず、この方法は、更に非ヒト霊長類(例えば、サル、チンパンジー等)、伴侶及び作業用動物(例えば、ウマ等)、農場動物(例えば、ヤギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、等)、並びに野性及び動物園動物(例えば、狼、熊、鹿、ライオン、虎、キリン、象、等)のような非ヒトの哺乳動物を含む他の哺乳動物のためにも一般的に適していることは理解されるものである。各種の態様は、更に伴侶、農場、動物園、及び野性の鳥類(例えば、鳴禽類、オウム、アヒル、鵞鳥、鶏、七面鳥、駝鳥、等を含む)のような非哺乳類動物に使用するためにも一般的に適している。
【0020】
用語“食餌”は、本明細書中で使用される場合、動物によって定期的に消費される食物及び飲料を意味し、そして飼い主によって与えられる毎日の糧食を含むことができる。毎日の糧食は、動物のために十分な栄養を与えるいずれかの適した食物組成物を含むことができる。例えば、典型的なイヌの食物組成物は、約10ないし約30%の脂肪、約22ないし約44重量%のタンパク質及び約10%の食物繊維を含有することができる。もう一つの例において、典型的なネコの食物組成物は、約10ないし約30重量%の脂肪、及び約30ないし約45重量%のタンパク質を含有することができる。然しながら、これらの又はその他の栄養素の具体的な比又はパーセントは必要ではない。栄養素は、生命を支持することを援助するいずれかの食物成分である。以下は、伴侶動物の健康において重要な役割を有する栄養素の例である:
【0021】
【表1】

【0022】
各種の態様において、硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、経口、非経口、等のような多くの方法の少なくとも一つで、経口が好ましいが、動物に、好ましくはこのような投与を必要とするものに投与することができる。各種の態様において、硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、湿潤又は乾燥した食物組成物中で、いずれかの食物組成物中に又はその表面上に、噴霧するか又は沈澱によるように組込むかのいずれかで投与することができる。各種の態様において、硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、スナック、栄養補助食品、トリートによって、或いは水又は他の流体のような食餌の液体部分中で食餌中に存在することができる。各種の態様において、硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、粉末、固体又はゲルを含む液体として投与することができる。各種の態様において、硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、カプセル、錠剤、糖衣錠、シリンジ等のような医薬的剤形で経口的に投与することができ、そしてこのような剤形において硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、粉末又はゲルのような液体として存在することができる。水、グルコース、スクロース等のようないずれかの通常の医薬的担体を、硫黄含有アミノ酸及びマンガンと一緒に使用することができる。各種の態様において、硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、液体で、又はカプセル、錠剤、丸薬、液体のような医薬剤形で、或いはシリンジによる非経口でさえ提供することができる。一緒に例示されているが、硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、別個に、即ち、例えば一つは、食物組成物中で、そして一つは、液体又は単位剤形で投与することができる。一般的に、硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、少なくとも同時に、そして好ましくは同一担体中で投与されなければならない。重要な側面は、動物は、正の軟骨の効果を得るために有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを与えられる。正の軟骨の効果は、柔軟性の増加、病変の修復、炎症の減少、可動性の改良、軟骨の強化、異常の減少、及び/又は減少した柔軟性及び/又は可動性、軟骨の弱体化及び/又は劣化、異常及び/又は病変、炎症、又は軟骨に影響する症状、等のいずれかの予防の一つ又はそれより多くを含むことができる。投与の好ましい経路は経口であり、そして動物による消費のために適した食物と組合わされる。
【0023】
食物中で投与される場合、硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、組成物として投与することができる。例示的に、このような組成物は、食物組成物、栄養補助食品、トリート又は玩具であることができ、栄養補助食品、トリート及び玩具のあるものは、全てではないが、これら自体が食物組成物あることを注記する。食物組成物は、給餌によって動物に投与される。動物が伴侶動物である場合、食物組成物は、典型的にはこのような動物への給餌のために栄養的に適合されたものである。このように適合された食物組成物は、本明細書中で“ペットフード”と呼ばれる。ペットフードは、更に特別にイヌ又はネコ、或いは大型飼育犬、成犬又は成猫、年長犬又は年長猫、老犬又は老猫、等のようなそのある下位集団の特別な栄養の必要性に適合することができる。
【0024】
各種の態様において、硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる食物組成物は、意図する受領者の動物のために実質的に栄養的に完全な食餌を提供する。“栄養的に完全な食餌”は、この食餌により健康な動物の正常な健康の維持のために十分な栄養素を含む食餌である。
【0025】
各種の態様において、硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含有する食物組成物は、栄養補助食品、即ち他の食物組成物と共に使用して、栄養バランス、又は全体としての食餌の性能を改良する栄養補助食品であることができる。このような栄養補助食品は、他の食物への栄養補助食品として未希釈で給餌されるか、動物に、別個に利用可能である動物の毎日の量食の他の部分と自由な選択を提供するか、又は動物の定期的な食物により希釈され、そして混合されて、実質的に栄養的に完全な食餌を製造する組成物を含む。別の方法として、栄養補助食品は、食物組成物以外の形態、例えば、例えば粉末、液体、シロップ、カプセル、錠剤、丸薬、等を含む医薬様剤形であることができる。
【0026】
各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる栄養補助食品は、更に、グルコサミン、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、MSM、クレアチン、抗酸化剤、Perna canaliculata、オメガ−3脂肪酸、オメガ−6脂肪酸及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの有効な量の物質を含んでなる。各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる栄養補助食品は、更に、アスピリン、イブプロフェンのような抗炎症剤、COX−2阻害剤、並びに他の医薬及び医薬組成物からなる群から選択される少なくとも一つの有効な量の物質を含んでなる。各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる栄養補助食品は、更に、有効な量のグリシン及びプロリンの少なくとも一つを含んでなる。
【0027】
各種の態様において、硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる食物組成物は、トリートであることができる。トリートは、例えば非食事時間中に、報酬として又は動物を食事に誘うために動物に与えられる組成物を含んでなる。少なくともある程度の栄養的価値を有する食物組成物であるイヌのためのトリートは、例えば、イヌ用ビスケットを含む。別の方法として、トリートは、実質的に非栄養性であることができる(栄養素であると考えることができるその中の硫黄含有アミノ酸及びマンガンの程度を除く)。硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる組成物は、それ自体トリートを形成するか、又は既存のトリート上に被覆するか、又は両方であることができる。
【0028】
各種の態様において、硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる組成物は、動物によって口頭で使用するために適合された玩具であることができる。玩具は、例えばイヌのための人工骨のような咀嚼玩具を含む。硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる組成物は、玩具の表面上、或いは玩具に部分的に又は完全に組込まれる玩具の部品の表面上、或いは両方の被覆を形成することができる。部分的に消費できる玩具(例えば、プラスチック部品を含んでなる玩具)及び完全に消費できる玩具(例えば、生皮及び各種の人工骨)を含む広い範囲の適した玩具が現時点で市販されている。玩具は、ヒト及び非ヒトの使用、特に伴侶、農場、及び動物園動物の使用、そして更に特にイヌ、ネコ、又は鳥類の使用のために入手可能である。
【0029】
各種の硫黄含有アミノ酸及びその誘導体が、各種の態様において適用可能であり、そしてこれらは、制約されるものではないが、D−メチオニン、L−メチオニン、DL−メチオニン、D−システイン、L−システイン、DL−システイン、D−シスチン、L−シスチン、DL−シスチン、S−アデノシルメチオニン、メチオニンのアルファ及びベータ−ヒドロキシ類似体、これらのラセミ混合物並びに記載したようなアミノ酸の混合物、等を含む。各種の態様において、硫黄含有アミノ酸は、それ自体を動物に与えることができるか、又は魚肉、トウモロコシグルテン食、鶏肉、カゼイン、メチオニンマンガン(キレート)等のような食物性物質中に天然に存在することができる。
【0030】
マンガンは、例えば硫酸マンガン、酸化マンガン、二酸化マンガン、炭酸マンガン、塩化マンガン、アミノ酸マンガン、マンガンキレート、一酸化マンガン、メチオニンマンガン、等を含む各種の形態で動物に供給することができる。
【0031】
各種の態様において、効果(諸効果)を達成するための組合せにおいて使用されるべき硫黄含有アミノ酸及びマンガンの量は、実質的に変化することができる。各種の態様において、硫黄含有アミノ酸の最小量は、約1.2重量%より上、好ましくは約1.5重量%より上、そして更に好ましくは約1.8重量%より上である。各種の態様において、マンガンの最小量は、約50ppmより上、好ましくは65ppmより上、そして更に好ましくは約100ppmより上である。各種の態様において、毎日基準の通常の栄養的食物糧食中で投与することができる硫黄含有アミノ酸及びマンガンの具体的な量、又は同じ日量は、トリート又は栄養補助食品中で毎日基準で動物に投与することができる。各種の態様において、これらの方法又はいずれかの他の投与手段の組合せを、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンが与えられる限りは、使用することができる。硫黄含有アミノ酸及びマンガンの最大量は、安全と考えられる最高量、例えば硫黄含有アミノ酸又はマンガンのLD50より少ないか又はそれと等しい量である。アミノ酸のためのこのような量の例は、最小と同じ基準で、約5.0重量%、4.0重量%、そして3.0重量%より多くなく含む。マンガンのこのような量の例は、最小と同じ基準で、約200ppmより多くない、好ましくは約175ppmより多くない、そして更に好ましくは約150ppmより多くなく含む。各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる組成物は、更に、グルコサミン、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、MSM、クレアチン、抗酸化剤、Perna canaliculata、オメガ−3脂肪酸、オメガ−6脂肪酸及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの有効な量の物質を含んでなる。各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる組成物は、更に、アスピリン、イブプロフェンのような抗炎症剤、COX−2阻害剤、並びに他の医薬及び医薬組成物からなる群から選択される少なくとも一つの有効な量の物質を含んでなる。各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる組成物は、更に、有効な量のグリシン及びプロリンの少なくとも一つを含んでなる。各種の態様において、グリシンの最小量は、約1.4%、好ましくは約1.6重量%、そして更に好ましくは約2.0重量%である。各種の態様において、プロリンの最小量は、約1.45重量%、好ましくは約1.6重量%、そして更に好ましくは約2.0重量%である。
【0032】
各種の態様において、毎日の糧食は、硫黄含有アミノ酸及びマンガンの有効な組合せを含んでなる。各種の態様において、毎日の糧食は、少なくとも約3.5g/Mcalの硫黄含有アミノ酸を含んでなる。各種の態様において、毎日の糧食は、少なくとも約50ppm/Mcalのマンガンを含んでなる。ある態様において、毎日の糧食は、少なくとも約3.5g/Mcalの硫黄含有アミノ酸及び少なくとも約50ppm/Mcalのマンガンを含んでなる。各種の態様において、毎日の糧食は、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなり、更に、有効な量のグリシン及びプロリンの少なくとも一つを含んでなる。各種の態様において、毎日の糧食は、少なくとも約4.0g/Mcalのグリシンを含んでなる。各種の態様において、毎日の糧食は、少なくとも約4.0g/Mcalのプロリンを含んでなる。各種の態様において、毎日の糧食は、少なくとも約4.0g/Mcalのグリシン及び少なくとも約4.0g/Mcalのプロリンを含んでなる。各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる毎日の糧食は、更に、グルコサミン、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、MSM、クレアチン、抗酸化剤、Perna canaliculata、オメガ−3脂肪酸、オメガ−6脂肪酸及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの有効な量の物質を含んでなる。各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる毎日の糧食は、更に、アスピリン、イブプロフェンのような抗炎症剤、COX−2阻害剤、並びに他の医薬及び医薬組成物からなる群から選択される少なくとも一つの有効な量の物質を含んでなる。
【0033】
各種の態様は、動物の軟骨を改良するための方法を含む。各種の態様において、この方法は、一日当り、乾燥物基準で少なくとも約1.2重量%の量の硫黄含有アミノ酸及び少なくとも約50ppmの量のマンガンを含んでなる食物組成物を、動物に給餌することを含んでなる。各種の態様において、この方法は、一日当り、乾燥物基準で少なくとも約1.8重量%の量の硫黄含有アミノ酸及び少なくとも約100ppmの量のマンガンを含んでなる食物組成物を、動物に給餌することを含んでなる。各種の態様において、この方法は、一日当り、乾燥物基準で約1.2重量%ないし約3.6重量%の量の硫黄含有アミノ酸及び約50ppmないし約200ppmの量のマンガンを含んでなる食物組成物を、動物に給餌することを含んでなる。各種の態様において、この方法は、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなり、更に、有効な量のグリシン及びプロリンの少なくとも一つを含んでなる食物組成物を給餌することを含んでなる。各種の態様において、グリシンの最小量は、約1.4%、好ましくは約1.6重量%、そして更に好ましくは約2.0重量%である。各種の態様において、食物組成物は、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなり、更に、グルコサミン、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、MSM、クレアチン、抗酸化剤、Perna canaliculata、オメガ−3脂肪酸、オメガ−6脂肪酸及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの有効な量の物質を含んでなる。各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる食物組成物は、更に、アスピリン、イブプロフェンのような抗炎症剤、COX−2阻害剤、並びに他の医薬及び医薬組成物からなる群から選択される少なくとも一つの有効な量の物質を含んでなる。
【0034】
各種の態様において、この方法は、有効な量の有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる毎日の糧食を動物に給餌することを含んでなる。各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、現場で調合者又は製造業者によって、或いは動物の飼育者によって栄養補助食品として、毎日の糧食に加えることができる。各種の態様において、毎日の糧食は、少なくとも約3.5g/Mcalの硫黄含有アミノ酸を含んでなる。各種の態様において、毎日の糧食は、少なくとも約50ppm/Mcalのマンガンを含んでなる。ある態様において、毎日の糧食は、少なくとも約3.5g/Mcalの硫黄含有アミノ酸及び少なくとも約50ppm/Mcalのマンガンを含んでなる。各種の態様において、毎日の糧食は、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなり、更に、有効な量のグリシン及びプロリンの少なくとも一つを含んでなる。各種の態様において、毎日の糧食は、少なくとも約4.0g/Mcalのグリシンを含んでなる。各種の態様において、毎日の糧食は、少なくとも約4.0g/Mcalのプロリンを含んでなる。各種の態様において、毎日の糧食は、少なくとも約4.0g/Mcalのグリシン及び少なくとも約4.0g/Mcalのプロリンを含んでなる。各種の態様において、毎日の糧食は、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなり、更にグルコサミン、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、MSM、クレアチン、抗酸化剤、Perna canaliculata、オメガ−e脂肪酸、オメガ−6脂肪酸及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの有効な量の物質を含んでなる。各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる毎日の糧食は、更に、アスピリン、イブプロフェンのような抗炎症剤、COX−2阻害剤、並びに他の医薬及び医薬組成物からなる群から選択される少なくとも一つの有効な量の物質を含んでなる。
【0035】
各種の態様において、毎日の糧食は、伴侶動物の関節の健康を改良する増加した硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる。各種の態様において、硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、動物の食物に加えられる。各種の態様において、硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、現場で調合者又は製造業者によって、或いは動物の飼育者によって動物に給餌する前に毎日の糧食に加えることができる。このような態様において、マンガン及び硫黄含有アミノ酸は、動物の食物の加工中に加えることができ、これは、次いで包装され、そして消費者に利用可能にする。このような加工は、押出し、缶詰化、ベーキング、等或いは当技術において既知であるペットフードの製造のいずれかの他の方法又は過程を含むことができる。各種の態様において、硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、動物又は植物の成分のような天然の供給源によって与えられることができ、又は硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、合成的に誘導された供給源によって与えられることができ、或いは硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、天然及び合成の供給源によって与えられることができる。
【0036】
例示的な缶詰された又は湿潤な食物組成物の調製において、粉砕された動物及び家禽のタンパク質性組織は、魚油、穀類子実、他の栄養バランス用成分、特別な目的の添加物(例えば、ビタミン及びミネラル混合物、無機塩、セルロース及びビート果肉、バルク剤、等)を含む他の成分と混合され;そして加工のために十分な量の水も更に加えられる。これらの成分は、成分のブレンド中の加熱に適した容器中で混合することができる。混合物の加熱は、例えば直接水蒸気注入によるか、又は熱交換器を備えた容器を使用することによるようないずれかの適した方法で行うことができる。最後の成分の添加後、混合物を約10℃ないし約100℃(約50°Fないし約212°F)、例えば約21℃ないし約60℃(約70°Fないし約140°F)の範囲の温度に加熱する。これらの範囲外の温度は一般的に受容可能であるが、しかし他の加工用の援助の使用なしでは商業的に非実用的であることができる。適当な温度に加熱された場合、物質は典型的には濃厚な液体の形態であるものである。濃厚な液体を缶に入れる。蓋をし、そして容器を気密的に密封する。次いで密封された缶を、内容物を滅菌するために設計された慣用的な機器に入れる。これは、通常110℃(約230°F)より高い温度で適当な時間加熱することによって達成され、これは、例えば使用される温度及び組成物に依存する。
【0037】
別の方法として、食物組成物は、慣用的な方法を使用して乾燥形態で調製することができる。典型的には、例えば動物性タンパク質、植物性タンパク質、穀物、等を含む乾燥成分を、粉砕し、そして一緒に混合する。次いで脂肪、油、動物性タンパク質、水、等を含む水分又は液体成分を乾燥混合物に加え、そして混合する。次いで混合物をキブル又は同様な乾燥断片に加工する。キブルは、しばしば乾燥及び湿潤成分の混合物を、高い圧力及び温度の機械的仕事にかけ、そして小さい開口部を通して押出し、そして回転ナイフでキブルに切断する押出法を使用して成形される。次いで湿潤なキブルを乾燥し、そして所望により、例えば芳香剤、脂肪、油、粉末、等を含むことができる一つ又はそれより多い局所的な被覆剤で被覆する。キブルは、更に押出しではなく、パン生地状物からベーキング法を使用して製造することもでき、ここにおいてパン生地状物は、乾燥−加熱加工の前に金型に入れられる。
【0038】
トリートは、例えば乾燥食物組成物のために先に記載したものと同様な、押出又はベーキング法によって調製することができる。他の方法も、既存のトリートの形態の外部を硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる組成物を被覆するか、又は既存のトリートの形態の中にそれを注入するかにいずれかのために更に使用することができる。本明細書中で有用な玩具も、例示的に既存の玩具を、硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる組成物で被覆することによって調製することができる。
【0039】
各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを動物に投与することができる。各種の態様において、硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、動物に給餌するためのカプセルの形態であることができる。各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、動物の食物に加えるか、或いは直接動物に給餌することができる粉末又は結晶であることができる。各種の態様において、硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、動物の食物又は毎日の糧食に加えられる栄養補助食品であることができる。このような栄養補助食品は、他の食物への栄養補助食品として未希釈で給餌されるか、動物に別個に利用可能である動物の毎日の量食の他の部分と共に自由な選択を提供するか、又は動物の定期的な食物により希釈され又はそれと混合されて、実質的に栄養的に完全な食餌を製造する組成物を含む。別の方法として、栄養補助食品は、食物組成物以外の形態、例えば、例えば粉末、液体、シロップ、カプセル、錠剤、丸薬、等を含む医薬様剤形であることができる。
【0040】
各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる栄養補助食品は、更に、グルコサミン、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、MSM、クレアチン、抗酸化剤、Perna canaliculata、オメガ−3脂肪酸、オメガ−6脂肪酸及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの有効な量の物質を含んでなる。各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる栄養補助食品は、更に、アスピリン、イブプロフェンのような抗炎症剤、COX−2阻害剤、並びに他の医薬及び医薬組成物からなる群から選択される少なくとも一つの有効な量の物質を含んでなる。各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる組成物は、更に、有効な量のグリシン及びプロリンの少なくとも一つを含んでなる。各種の態様において、動物の食物組成物は、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガン並びに他の必要な栄養素成分を含んでなる。各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンは、シリンジにより動物に投与することができる。各種の態様において、投与は、少なくとも約3.5g/Mcalの硫黄含有アミノ酸を含んでなる。各種の態様において、投与は、少なくとも約50ppm/Mcalのマンガンを含んでなる。
【0041】
各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる投与は、更に、有効な量のグリシン及びプロリンの少なくとも一つを含んでなる。ある態様において、投与は、少なくとも約4.0g/Mcalのグリシンを含んでなる。各種の態様において、投与は、少なくとも約4.0g/Mcalのプロリンを含んでなる。ある態様において、投与は、少なくとも約4.0g/Mcalのグリシン及び少なくとも約4.0g/Mcalのプロリンを含んでなる。各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる投与は、更に、グルコサミン、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、MSM、クレアチン、抗酸化剤、Perna canaliculata、オメガ−3脂肪酸、オメガ−6脂肪酸及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの有効な量の物質を含んでなる。各種の態様において、有効な量の硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる投与は、更に、アスピリン、イブプロフェンのような抗炎症剤、COX−2阻害剤、並びに他の医薬及び医薬組成物からなる群から選択される少なくとも一つの有効な量の物質を含んでなる。
【0042】
軟骨の健康の一つの測定法は、軟骨において視覚的に観察される異常の量である。軟骨の異常の観察のたの方法は、MRI、コンピューター化断層撮影法及びX線検査を含む。異常の量が高ければ、全体として関節が更に弱体化され、症状に更に敏感にさせ、又は既往の症状を悪化する。これらの症状は、特に、関節炎(変形性及びリウマチ様の両方)、骨軟骨症、変性関節疾患、滑膜炎、細菌性化膿性関節炎、骨関節症及び乾癬性を含む。可視化される軟骨異常は、一般的な病変、侵食、及び異常な成長を含む。
【0043】
もう一つの側面において、本発明は、動物の軟骨の異常を改良又は減少し、そして軟骨の劣化を予防するための情報又は指示を伝達する手段を提供する。伝達手段は、情報又は指示を含有する文書、デジタル記憶媒体、光記憶媒体、音声提示、又は視覚表示を含んでなる。好ましくは、伝達は、このような情報又は指示を含有する、表示されたウェブサイト又はパンフレット、製品ラベル、包装挿入物、広告、或いは視覚表示である。有用な情報は、一つ又はそれより多い(1)組成物の投与及び本発明の方法を使用するための方法及び技術、(2)もしあれば、本発明を、単独で又は他の薬物との組合せで使用することによって起こる副作用の詳細、並びに(3)本発明及びその使用について患者が質問がある場合に使用するための彼等のための連絡先情報を含む。有用な指示は、投与量、投与量及び頻度、並びに投与経路を含む。伝達手段は、本発明を使用する利益についての指示、及び本発明を使用するための認可された方法の伝達のために有用である。
【0044】
用語“単一包装”は、キットの要素が、一つより多い容器中に、又はそれに物理的に結合され、そして製造、配布、販売、又は使用のための一つの単位と考えられることを意味する。容器は、制約されるものではないが、袋、箱、ビン、収縮性ラップ包装、要素、又はこれらの組合せを固定する止め金又は他の方法を含む。単一包装は、製造、配布、販売、又は使用のための一つの単位と考えられるように物理的に結合された個々の食物組成物の容器であることができる。用語“仮想的包装”は、キットの要素が、一つ又はそれより多い物理的或いは仮想的キットの要素について、如何にして他の要素を得るかを使用者に指示する指導書に伴われたキットの要素を意味し、例えば、袋中に、一つの要素、及び使用者がウェブサイトに行き、記録されたメッセージに接触し、可視化されたメッセージを見て、或いは介護者又は指導者と連絡して、如何にキットを使用するかについての情報を得るかを指示する指導書を含有する。
【0045】
更なる側面において、本発明は、動物における軟骨異常を改良又は減少し、或いは軟骨の劣化を予防するために適したキットを提供する。キットは、キットの要素のために適当な単一包装中の別個の容器、又は仮想的包装中の別個の容器中に、少なくとも一つの硫黄含有アミノ酸又はマンガンを含んでなる第1のキットの要素、並びに(1)硫黄含有アミノ酸(硫黄含有アミノ酸が第1のキットの要素として存在しない場合)、(2)マンガン(マンガンが第1のキットの要素として存在しない場合)、(3)異なった硫黄含有アミノ酸、(4)動物による消費のために適した食物、(5)グルコサミン、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、MSM、クレアチン、抗酸化剤、Perna canaliculata、オメガ−3脂肪酸、オメガ−6脂肪酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される、少なくとも一つの物質、並びに(6)動物における軟骨が影響する症状を管理するか、軟骨の柔軟性を増加するか、軟骨の強度を増加するか、又は軟骨の劣化を予防するための情報又は指示を伝達するための手段の少なくとも一つを含んでなる第2のキットの要素を含んでなる。
【0046】
他の態様において、キットは、更に、軟骨に影響する症状を管理し、軟骨の柔軟性を増加し、軟骨の強度を増加し、又は軟骨の劣化を予防するために有用である一つ又はそれより多い薬物、例えばアスピリン、イブプロフェンのような抗炎症剤、COX−2阻害剤からなる群から選択される少なくとも一つの有効な量の物質、並びに有効な量の少なくとも一つの硫黄含有アミノ酸及びマンガンを含んでなる。
【0047】
キットの要素は、典型的には、キットの要素の種類に対して適当であるように、別個の包装中であるか、他のキットの要素の一つとの包装中又は上であるか、或いは仮想的包装中であることができる。キットが、仮想的包装を含んでなる場合、キットは、一つ又はそれより多い他の物理的なキットの要素との組合せにおける、仮想的環境中の説明書に制約される。
【0048】
更なる側面において、本発明は、医薬を調製するための、少なくとも一つの硫黄含有アミノ酸及びマンガンの組合せを含んでなる組成物の使用を提供する。もう一つにおいて、本発明は、動物における軟骨の異常を減少するか、又は軟骨の劣化を予防するための医薬を調製するためのこのような組成物の使用を提供する。一般的に、医薬は、化合物又は組成物を、賦形剤、緩衝液、結合剤、可塑剤、着色剤、希釈剤、圧縮剤、潤滑剤、芳香剤、加湿剤、並びに動物への投与のために適した医薬を製造し、そして医薬を処方するために有用であることが当業者にとって知られた他の成分と混合することによって調製される。
【0049】
本発明は、本明細書中に記載された特定の方法論、プロトコル、及び試薬に、これらが変化することができるために、制約されるものではない。更に、本明細書中で使用される用語は、特定の態様を記載する目的のためにのみ本明細書中で使用され、そして本発明の範囲を制約することは意図するものではない。本明細書中で、そして特許請求の範囲において使用される場合、単数の形態の表記は、文脈が明確に他を示さない限り、複数への言及を含む。同様に、用語、“含んでなる”は、排他的ではなく、むしろ包括的に翻訳されるべきである。
【0050】
他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての技術的及び科学的用語並びにいずれかの略語は、本発明の分野における当業者によって普通に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書中に記載されたものと同様な又は等価ないずれかの組成物、方法、製造物品、又は他の手段或いは物質を、本発明の実施において使用することができるが、好ましい組成物、方法、製造物品、又は他の手段或いは物質は、本明細書中に記載されている。
【0051】
本明細書中で引用又は言及された全ての特許、特許出願、刊行物、および他の参考文献は、本明細書中に参考文献として、法律が許す範囲で援用される。これらの参考文献の検討は、その中で行われた断定を要約することを単に意図している。いずれかのこのような特許、特許出願、刊行物又は参考文献、或いはそのいずれかの部分が、本発明のために関連する従来の技術であることに何等の承認は行っておらず、そしてこのような特許、特許出願、刊行物又は他の参考文献の正確さ及び妥当性を検証する権利は、明確に留保する。
【0052】
実施例
本発明は、以下の実施例によって更に例示することができるが、しかし、これらの実施例が、単に例示の目的のために含まれ、そして他に具体的に示されない限り、本発明の範囲を制約を意図するものではないことは、理解されるものである。
【0053】
実施例1
成長中のブタ(80実験単位)を、メチオニン及びマンガンの軟骨の異常に対する影響を決定するために、試験モデルとして使用する。ブタは最初約35kgである。それぞれのブタを、約0.48m(5.2ft2)の囲いの中に個々に収容し、食物及び水に由に接近させた。ブタを、試験食物で約130kgの概略最終体重まで60日間給餌した。
【0054】
肉の製造の時点で、右大腿骨の末端の面を収集し、そして全体の病変並びに病理組織学的な特徴づけに対して評価する。右大腿骨の末端面をホルムアルデヒド中で保存し、そして室温で全体的観察のために貯蔵する。関節を関節表面に存在する病変の全数で評価する(臨床的病変、軟骨侵食及び異常成長パターンを含む)。全体的病変は、病理組織学的特徴づけにより確認される。組織の切片を、中央大腿骨顆状突起の腹側荷重付加面から採取する。測定を、2×及び10×の顕微鏡写真で評価して、細胞数を決定し、そして軟骨下骨への軟骨の病理学的損傷を確認する。
【0055】
【表2】

【0056】
【表3】

【0057】
【表4】

【0058】
【表5】

【0059】
データによって示されるように、増加した硫黄を含有するアミノ酸メチオニン及びシスチン並びにマンガンの組合せは、視覚的に観察された異常(例えば、病変及び侵食)、軟骨の異常を、試料3によって示されるように統計的に減少する。組合せの影響は、メチオニン及びシスチン単独のものより大きく、そしてマンガン単独は、実質的に影響がなかった。試料1は、高いマンガンであるが、しかし対照と概略同じ硫黄含有アミノ酸である。試料2は、高い硫黄含有アミノ酸であるが、しかし対照と概略同じマンガンである。
【0060】
実施例2
成長中のブタ(80実験単位)を、軟骨の異常に対するメチオニン及びマンガンの影響を決定するための試験モデルとして使用する。ブタは、最初35kgである。それぞれのブタを、約0.48m(5.2ft2)の囲いの中に個々に収容し、食物及び水に自由に接近させた。ブタを、試験食物で概略約130kgの最終体重まで90日間給餌した。
【0061】
【表6】

【0062】
これらのデータは、軟骨の劣化が、減少したMMP−13活性及び減少したII型コラーゲン合成(より少ない軟骨の修復)によって証明されるように、減少することを示す。結果は、減少した軟骨の病変である。
【0063】
血清の試料を、90日の期間の最後に回収して、マトリックスメタルプロテイナーゼ活性(MMP−13)及び2型コラーゲン合成活性を決定する。上記のデータによって示されるように、増加した硫黄含有アミノ酸及びマンガンの組合せは、酵素MMP−13及び2型コラーゲン合成活性における改良によって示されるように、軟骨を改良する。
【0064】
実施例3
生後2ヶ月ないし8ヶ月のネコを、軟骨の健康に対して評価した。ネコを、グループに分け、そしてグループ1に対照食物を給餌し、グループ2にグリシン及びプロリンで富化した食物を給餌し、グループ3にメチオニン及びマンガンで富化した食物を給餌し、そしてグループ4にグリシン、プロリン、メチオニン、及びマンガンで富化した食物を給餌した。表7は、研究中のネコの血清中で測定された異なった成分のデータを示す。
【0065】
【表7】

【0066】
実施例4
表8中のデータは、軟骨の損傷が、グリシン、プロリン、メチオニン及びマンガンで給餌された子犬中で減少することができることを示す研究からの結果を例示する。
【0067】
【表8】

【0068】
用語“含んでなる”は、排他的ではなく、むしろ包括的に翻訳されるべきである。他に記述されない限り、本明細書中で引用されるパーセントは、乾燥物基準の重量パーセントである。語句“乾燥物基準”は、組成物中のいずれもの水分が除去された後の組成物中の成分濃度を意味する。
【0069】
本明細書中に記載された実施例及び他の態様は例示的であり、そしてこれらの態様の装置、系、組成物、物質、及び方法の完全な範囲を記載することにおいて制約することを意図するものではない。具体的な態様、装置、系、組成物、物質及び方法における等価の変更、改変、変種を、各種の態様の範囲内で、実質的に同様な結果を伴って行うことができる。このような変更、改変又は変種は、各種の態様の精神及び範囲からの逸脱と考えるべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物における軟骨の異常を改良するための、軟骨の異常を減少するために有効な、そして非毒性な量の少なくとも一つの硫黄含有アミノ酸及びマンガンの組合せを、前記動物に投与することを含んでなる方法。
【請求項2】
前記動物が、イヌ科又はネコ科である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記硫黄含有アミノ酸が、D−メチオニン、L−メチオニン、DL−メチオニン、D−システイン、L−システイン、DL−システイン、D−シスチン、L−シスチン、DL−シスチン、S−アデノシルメチオニン、メチオニンのアルファヒドロキシ類似体、メチオニンのベータヒドロキシ類似体、メチオニンマンガン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記硫黄含有アミノ酸及びマンガンが、食物中で与えられる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記軟骨の異常が、変形性関節炎、関節リウマチ、骨軟骨症、変性関節疾患、滑膜炎、細菌性化膿性関節炎、及び乾癬性骨関節炎からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
更に、グルコサミン、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、MSM、クレアチン、抗酸化剤、Perna canaliculata、オメガ−3脂肪酸、オメガ−6脂肪酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される、少なくとも一つの有効な量の物質を、前記動物に投与することを含んでなる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
更に、軟骨の異常を減少するために有効な、そして非毒性な量のグリシン及びプロリンの少なくとも一つを含んでなる組成物を、前記動物に投与することを含んでなる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
動物の軟骨の劣化を予防するための、軟骨の劣化を予防するために有効な、そして非毒性な量の少なくとも一つの硫黄含有アミノ酸及びマンガンの組合せを含んでなる組成物を、前記動物に投与することを含んでなる方法。
【請求項9】
前記動物が、イヌ科又はネコ科である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記硫黄含有アミノ酸が、D−メチオニン、L−メチオニン、DL−メチオニン、D−システイン、L−システイン、DL−システイン、D−シスチン、L−シスチン、DL−シスチン、S−アデノシルメチオニン、メチオニンのアルファヒドロキシ類似体、メチオニンのベータヒドロキシ類似体、メチオニンマンガン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記硫黄含有アミノ酸及びマンガンが、食物中で与えられる、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記軟骨の劣化が、変形性関節炎、関節リウマチ、骨軟骨症、変性関節疾患、滑膜炎、細菌性化膿性関節炎、及び乾癬性骨関節炎からなる群から選択される軟骨の異常によって起こされる、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
更に、グルコサミン、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、MSM、クレアチン、抗酸化剤、Perna canaliculata、オメガ−3脂肪酸、オメガ−6脂肪酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される、少なくとも一つの有効な量の物質を、前記動物に投与することを含んでなる、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
更に、軟骨の異常を減少するために有効な、そして非毒性な量のグリシン及びプロリンの少なくとも一つを含んでなる組成物を、前記動物に投与することを含んでなる、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
動物における軟骨の異常を改良するか、軟骨の異常を減少するか、又は軟骨の劣化を予防するために適した、軟骨の異常を減少し又は軟骨の劣化を予防するために有効な、そして非毒性な量の、少なくとも一つの硫黄含有アミノ酸及びマンガンの組合せを含んでなる組成物。
【請求項16】
前記硫黄含有アミノ酸が、D−メチオニン、L−メチオニン、DL−メチオニン、D−システイン、L−システイン、DL−システイン、D−シスチン、L−シスチン、DL−シスチン、S−アデノシルメチオニン、メチオニンのアルファヒドロキシ類似体、メチオニンのベータヒドロキシ類似体、メチオニンマンガン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
更に、グルコサミン、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、MSM、クレアチン、抗酸化剤、Perna canaliculata、オメガ−3脂肪酸、オメガ−6脂肪酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される、少なくとも一つの物質を含んでなる、請求項15に記載の組成物。
【請求項18】
更に、軟骨の異常を減少するか、又は軟骨の劣化を予防するために有効な、そして非毒性のグリシン及びプロリンの少なくとも一つを含んでなる、請求項15に記載の組成物。
【請求項19】
更に、動物による消費のために適した食物を含んでなる、請求項15に記載の組成物。
【請求項20】
更に、軟骨の異常を減少するか、又は軟骨の劣化を予防するために有効な、そして非毒性なグリシン及びプロリンの少なくとも一つを含んでなる、請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
動物における軟骨の異常を改良若しくは減少するか、又は軟骨の劣化を予防するための情報或いは指示を伝達するための、情報又は指示を含有する文書、デジタル記憶媒体、光記憶媒体、音声提示、或いは視覚表示を含んでなる手段。
【請求項22】
表示されたウェブサイト又はパンフレット、製品ラベル、包装挿入物、広告、或いは視覚表示からなる群から選択される、請求項21に記載の手段。
【請求項23】
キットの要素として適当な、単一パッケージ中の別個のコンテナー中に、又は一つの仮想パッケージ中の別個のコンテナー中に、少なくとも一つの硫黄含有アミノ酸又はマンガンを含んでなる第1のキットの要素、そして少なくとも一つの(1)硫黄含有アミノ酸、(2)マンガン、(3)異なった硫黄含有アミノ酸、(4)動物による消費のために適した食物、(5)グルコサミン、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、MSM、クレアチン、抗酸化剤、Perna canaliculata、オメガ−3脂肪酸、オメガ−6脂肪酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも一つの物質、並びに(6)動物における軟骨が影響する症状を管理するか、軟骨の柔軟性を増加するか、軟骨の強度を増加するか、又は軟骨の劣化を予防するための情報又は指示を伝達するための手段を含んでなる第2のキットの要素を含んでなる、動物における軟骨の異常を改良又は減少するか、或いは軟骨の劣化を予防するために適したキット。
【請求項24】
更に、動物における軟骨の異常を改良又は減少するか、或いは軟骨の劣化を予防するために有用な一つ又はそれより多い薬物を含んでなる、請求項23に記載のキット。
【請求項25】
前記薬物が、アスピリン、イブプロフェン、及びCOX−2阻害剤の一つ又はそれより多くを含んでなる、請求項24に記載のキット。
【請求項26】
動物における軟骨の異常を減少するか、又は軟骨の劣化を予防するための医薬を調製するための、少なくとも一つの硫黄含有アミノ酸及びマンガンの組合せを含んでなる組成物の使用。

【公表番号】特表2009−504662(P2009−504662A)
【公表日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−526165(P2008−526165)
【出願日】平成18年8月8日(2006.8.8)
【国際出願番号】PCT/US2006/031071
【国際公開番号】WO2007/019549
【国際公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【出願人】(502329223)ヒルズ・ペット・ニュートリシャン・インコーポレーテッド (138)
【Fターム(参考)】