説明

軸受、回転機構及び、シャフト

【課題】回転子の逆回転を回避又は抑制する技術を提供する。
【解決手段】回転軸Q方向に延在して回転軸方向の一方側の端部12eにおいて回転軸Q方向を軸とする螺条12gを有するシャフト12を、回転軸Qを中心とする回転を許しつつ回転軸Q方向及びこれに直交する方向への位置を固定して支持するシャフト支持部14と、螺条12gに螺合締結/解脱し、回転軸Q方向への移動を一定距離のみ許しつつシャフト支持部14に対する回転軸Qを中心とする周方向の位置が固定される螺合体16とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸受、回転機構及び、シャフトに関し、特に回転電機に適用されるものに関する。
【背景技術】
【0002】
図7は、ハイブリッド電力供給システム90を概念的に例示する図である。例えば、電気自動車や冷凍トレーラ等には、図7に示すようなハイブリッド電力供給システム90が採用されている。なお、電気自動車については例えば下掲の特許文献1等に開示されている。
【0003】
このようなハイブリッド電力供給システム90では、スイッチ91の全てを導通させ、スイッチ92の全てを非導通とすることで、三相電源93からの三相交流電力を負荷94に供給する(このような接続関係での運転を「プラグイン運転」と称する)。また、スイッチ91の全てを非導通とし、スイッチ92の全てを導通させることで、発電機95が発生させる三相交流電力を負荷94に供給する(このような接続関係での運転を「通常運転」と称する)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−152408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
プラグイン運転時には、発電機95が有する電機子巻線96のインダクタンスを使ってコンバータ97を運転する。コンバータ97が駆動すると、電機子巻線96に大きな電流が流れるため、ロータ98が回転する場合がある。しかも通常運転時の回転方向とは逆方向に回転する場合がある。ロータ98が逆回転すると、ハイブリッド電力供給システム90がダメージを受ける可能性がある。
【0006】
本発明は上記課題に鑑み、回転子の逆回転を回避又は抑制する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決すべく、本発明に係る軸受の第1の態様は、回転軸(Q)方向に延在して前記回転軸方向の一方端(12e)において前記回転軸方向を軸とする螺条(12g,12gA)を有するシャフト(12,12A)を、前記回転軸を中心とする回転を許しつつ前記回転軸方向及びこれに直交する方向への位置を固定して支持するシャフト支持部(14)と、前記螺条に螺合締結/解脱し、前記回転軸方向への移動を一定距離のみ許しつつ前記シャフト支持部に対する前記回転軸を中心とする周方向の位置が固定される螺合体(16,16A)とを備える、軸受(10,10A)である。
【0008】
本発明に係る軸受の第2の態様は、その第1の態様であって、前記螺合体(16,16A)が解脱した状態において、前記シャフト(12,12A)に向けて前記螺合体を付勢する付勢部(18)を有する。
【0009】
本発明に係る軸受の第3の態様は、その第1又は第2の態様であって、前記螺合体(16A)は励磁コイル(162A)を有し、前記シャフト(12A)のうち前記螺条(12gA)を呈する部位(122A)は磁性体が採用され、前記螺合体は前記励磁コイルの磁力によって前記部位へと向けて付勢される。
【0010】
本発明に係る回転機構の第1の態様は、回転軸(Q)方向に延在するシャフト(12)と、前記シャフトの軸受(10,10A)とを含む回転機構であって、前記シャフトは、前記回転軸方向の一方端(12e)において前記回転軸方向を中心とする螺条(12g)を有し、前記軸受は、前記シャフトを、前記回転軸を中心とする回転を許しつつ前記回転軸方向及びこれに直交する方向への位置を固定して支持するシャフト支持部(14)と、前記螺条に螺合締結/解脱し、前記回転軸方向への移動を一定距離のみ許しつつ前記軸受に対する前記回転軸を中心とする周方向の位置が固定される螺合体(16,16A)とを備える、回転機構である。
【0011】
本発明に係る回転シャフトの第1の態様は、回転電機(100)のシャフト(12,12A)であって、前記回転電機の回転軸(Q)方向に延在して前記回転軸方向の一方端(12e)において前記回転軸を軸とする螺条(12g,12gA)を有するシャフトである。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る軸受の第1の態様によれば、シャフトが回転軸を中心とした一方向に回転することにより螺条が螺合体と螺合締結する。螺合体は螺条との螺合によって回転軸方向に移動するが、その移動は一定距離に限定され、かつシャフトも回転軸方向の位置が固定されているので、上記螺合締結により、シャフトが上記一方向に回転することが阻止される。よって、シャフトが意図しない方向に回転(逆回転)したときに螺合体が締結されるように螺合体を設けることで、逆回転防止に資する。しかも、シャフトが他方向に回転する場合には螺条が螺合体とは解脱するので、意図する方向にシャフトが回転(正回転)する場合、それが逆回転を防止した後であっても、シャフトの正回転を阻むことがない。
【0013】
本発明に係る軸受の第2の態様によれば、シャフトがその螺条を螺合体と螺合する方向に回転した場合、螺合体を螺条に締結させやすい。もってシャフトが逆回転した場合に速やかに逆回転防止を図ることができる。
【0014】
本発明に係る軸受の第3の態様によれば、シャフトが逆回転した場合に更に速やかに逆回転防止を図ることができる。
【0015】
本発明に係る回転機構の第1の態様によれば、シャフトが回転軸を中心とした一方向に回転することにより螺条が螺合体と螺合締結する。螺合体は螺条との螺合によって回転軸方向に移動するが、その移動は一定距離に限定され、かつシャフトも回転軸方向の位置が固定されるので、上記螺合締結により、シャフトが一方向に回転することが阻止される。よって、シャフトが意図しない方向に回転(逆回転)したときに螺合体が締結されるように螺合体を設けることで、逆回転防止に資する。しかも、シャフトが他方向に回転する場合には螺条が螺合体とは解脱するので、意図する方向にシャフトが回転(正回転)する場合、それが逆回転を防止した後であっても、シャフトの正回転を阻むことがない。
【0016】
本発明に係る回転電機のシャフトの第1の態様によれば、上述の軸受や回転電機の構成に資する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】回転電機を概念的に例示する断面図である。
【図2】実施例1に係る軸受の断面を例示する図である。
【図3】図2で示した軸受が逆回転した場合の断面を示す図である。
【図4】図3を軸方向の軸受側から見た図である。
【図5】実施例2に係る軸受の断面を例示する図である。
【図6】図4で示した軸受が逆回転した場合の断面を示す図である。
【図7】ハイブリッド電力供給システムを概念的に例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図2を初めとする以下の図には、本発明に関係する要素のみを示す。
【0019】
〈実施例1〉
〈装置構成の概要〉
図1に示すように本発明の実施例1に係る軸受10及び、軸受10によって保持されるシャフト12は、例えばアキシャルギャップ型の回転電機100に採用される。回転電機100は、シャフト12に固定される界磁子たる回転子110と、回転子110と回転軸Q方向に空隙を介して対向する電機子たる第1固定子120と、回転子110に対して第1固定子120と反対側で回転子110と対向する第2固定子130とを備えている。これら回転子110、第1固定子120及び第2固定子130はいずれも略円盤状を呈している。
【0020】
回転子110はシャフト12を中心として周方向に磁極が交番する永久磁石111を有し、永久磁石111の第1固定子120側には磁芯112を有している。これら永久磁石111及び磁芯112はホルダ113に保持されている。第1固定子120は回転子110と対向する側に電機子用磁芯121及び電機子巻線123を有している。ここで、電機子巻線123は図7に示された電機子巻線96に相当する。また、第2固定子130は電機子巻線を有さない。
【0021】
図2に示すように軸受10は、シャフト12を支持するシャフト支持部14と、螺合体16とを備えている。シャフト12の一方側の端部は、シャフト支持部14によって支持され、他方側の端部は軸受(図示省略)によって支持される。シャフト支持部14は第1固定子120に固定される。
【0022】
シャフト支持部14はシャフト12を、回転軸Qを中心とする回転を許しつつ回転軸Q方向及びこれに直交する方向への位置を固定して支持する。具体例を挙げれば、シャフト支持部14はシャフト12の一方側の端部(課題を解決するための手段における「一方端」)12e及びその近傍のシャフト12の周囲を覆う凹部14cを呈しており、シャフト12に緩やかに外嵌される。より具体的には、凹部14cのうち、シャフト12の当該一方側の側面12fと対向するシャフト支持部14の内壁14iと、側面12fとの間にはベアリングボール13が設けられる。これによりシャフト支持部14は、シャフト12を回転自在に支持する。
【0023】
シャフト12の端部12eと、凹部14cの底面14bとの間には、凹部14cが呈する段差14sによって規定される(シャフト12の侵入を許さない)角柱状を呈する空間Sが設けられており、当該空間Sにおいて、回転子110(より詳しくはシャフト12)の逆回転防止に資する回転機構を有する。なお、シャフト12が凹部14cに入る深さは、シャフト12が呈する段差12sによって規定されても良い。
【0024】
〈回転機構〉
シャフト12は、所定の回転軸Q方向に延在し、回転軸Q方向の一方側の端部12eにおいて回転軸Q方向を軸とする螺条を有している。具体例を挙げれば、シャフト12は、回転軸Qを中心とする略円柱体形状を呈し、当該円柱体の一方側(シャフト支持部14が設けられる側)の端部12eにおいて、回転軸Q方向に予め定められた深さだけ延在する雌ネジ部(課題を解決するための手段における「螺条」に相当)12gを呈する。
【0025】
端部12eと底面14bとの間に形成される空間Sには、螺合体16が設けられる。シャフト12の端部12eが雌ネジ部12gを呈するとき、螺合体16は雌ネジ部12gに螺合締結又は解脱する雄ネジが採用される(以下、「雄ネジ16」と称する)。つまり、雄ネジ16の径は雌ネジ部12gの径と略等しく、雌ネジ部12gのピッチと等しいピッチでネジ溝が形成されている。
【0026】
図4に示すように雄ネジ16のうち、底面14bと対向する側の端部は、回転軸Q方向を法線とする面内で空間Sが呈する矩形状と所定の空隙を介して対向する矩形の角柱体161を呈している。ここで、「所定の空隙」とは、角柱体161が回転軸Qを中心として空間Sの内部で回転するとき、その回転角が、予め定められた微少な角度以下に限定される程度の空隙を指す。なお、図2及び図3では雄ネジ16については側面図で示している。
【0027】
角柱体161を含む雄ネジ16の回転軸Q方向の長さは、空間Sの回転軸Q方向の長さよりも短い。雄ネジ16はシャフト12が所望の方向に回転するときに雌ネジ部12gから解脱し、シャフト12が当該所望の方向と反対方向に回転するときに雌ネジ部12gに螺合締結する。
【0028】
底面14bには、回転軸Q方向に付勢する付勢部18を備えられており、雄ネジ16が雌ネジ部12gから解脱した状態において、シャフト12に向けて雄ネジ16を付勢する。この付勢部18によって、シャフト12が逆回転をした場合には速やかに雌ネジ部12gに雄ネジ16が螺合締結を開始する。シャフト12が所望の方向に正しく回転しているときには、雌ネジ部12gと雄ネジ16とが解脱するので、雄ネジ16は雌ネジ部12gから回転軸Q方向に沿って雌ネジ部12gから遠離る方向に付勢されていると把握できる。つまり、シャフト12が正しく回転しているときに雄ネジ16は、雌ネジ部12gと付勢部18とによって空間S内で微少に振動しながら略定位置に固定される。
【0029】
なお、雄ネジ16の回転軸Q方向で角柱体161とは反対側には、回転軸Qを中心として雌ネジ部12gの径よりも小さい所定長さの円柱体163が設けられる。また、雌ネジ部12gには、円柱体163を緩やかに挿入可能な孔121が設けられる。円柱体163の一部は、雄ネジ16が雌ネジ部12gから完全に螺合が解脱した状態であっても、孔121内に保持される。もって、空間Sの内部で、雄ネジ16の回転軸が、シャフト12の回転軸Q(すなわち雌ネジ部12gの中心軸)から外れることを回避する。換言すれば、孔121と円柱体163とが雄ネジ16の移動方向をガイドする。
【0030】
本実施例においては、雌ネジ部12gの深さを所定深さに限定している。そのため、シャフト12が逆回転して雄ネジ16が雌ネジ部12gに螺合締結しても、雄ネジ16の回転軸Q方向の移動は一定距離に限定される。つまり、図3に示すように、雄ネジ16の先端が雌ネジ部12gの最奥部に達した時点で螺合締結は停止する。
【0031】
角柱体161は、空間Sの内壁14j(内壁14iよりも底面14b側の内壁)と所定の空隙を介して対向している。そのため、螺合締結が停止すると同時に、図4に示すように雄ネジ16とシャフト支持部14とが、より詳しくは雄ネジ16が呈する角柱体161とシャフト支持部14が呈する凹部14cの内壁14jとが固定される。つまりシャフト12は、雌ネジ部12gと雄ネジ16とが螺合締結している範囲のみ逆回転するが、雌ネジ部12gの最奥部に達した後は逆回転を停止させ、それ以上の逆回転を防止する。シャフト12が逆回転して停止した後であっても、シャフト12が正しい方向に回転した場合には、雌ネジ部12gと雄ネジ16とが解脱する方向に回転する。
【0032】
〈実施例2〉
上記実施例1では、付勢部18で付勢される雄ネジ16が雌ネジ部12gに螺合締結することによってシャフト12の逆回転を抑止する態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ここでは本発明の実施例2として、上記実施例1における雄ネジ16を雌ネジ部12gに付勢する他の機構を付加する態様について説明する。なお、特に断りのない限り、上記実施例1と同様の機能を有する構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0033】
図5に示すように本発明の実施例2に係る軸受10Aは、空間Sの内部に螺合体16Aを設けることによってシャフト12Aを保持しつつ、シャフト12Aの逆回転を抑止する。
【0034】
シャフト12Aは上記実施例1のシャフト12に雌ネジ部12gを設けない代わりに螺条12gAを呈する雄ネジ122Aを有する。雄ネジ122Aには磁性体が採用され、シャフト12Aの端部12eにおいて、回転軸Qを中心として回転軸Q方向に突出して設けられる。雄ネジ122Aの先端(端部12eと反対側の端部)には、雄ネジ122Aの径よりも小さい所定長さの円柱体124Aが設けられる。円柱体124Aは、上記実施例1の孔121に相当し、空間Sの内部で螺合体16Aの移動方向をガイドする。
【0035】
螺合体16Aは空間Sの内壁14jと所定の空隙を介して対向する略角柱体状を呈し、回転軸Qを中心とする略円形の貫通孔を呈する。つまり、螺合体16Aは回転軸Qを中心として環状を呈し、回転軸Q方向を法線とする面内での外形は、同面内での空間Sの断面と所定の空隙を呈する略矩形を呈する。
【0036】
螺合体16Aが呈する貫通孔は螺条12gAと螺合する雌ネジ部161Aとして機能する。つまり、当該貫通孔の径は雄ネジ122Aの径と略等しく、螺条12gAのピッチと等しいピッチでネジ溝が形成されている。
【0037】
シャフト12Aの端部12eと螺合体16Aとの間には、回転軸Q方向と平行な方向に沿って付勢部19を架設し、付勢部19が螺合体16Aを底面14bへと付勢しても良い。なお、以下において、付勢部18と付勢部19とを区別するためにそれぞれ「第1付勢部18」、「第2付勢部19」と称する。シャフト12Aが正しい方向に回転している場合には、螺合体16Aは第1付勢部18と第2付勢部19とによって空間S内で略定位置に固定される。
【0038】
螺合体16Aは、励磁コイル162Aを有している。具体的には例えば、励磁コイル162Aは、回転軸Qに対して雌ネジ部161Aの外側で、回転軸Q方向に沿って設けられる。励磁コイル162Aには、励磁コイル162Aと雄ネジ122Aとの間に互いに引き合う磁力が作用する方向に電流が流れる。
【0039】
シャフト12Aが正しい方向に回転している場合には、雌ネジ部161Aと螺条12gAとは螺合締結されないが、励磁コイル162Aで生じる磁力によって螺合体16Aは、常に雄ネジ122Aへと向けて付勢される。このように、第1付勢部18と励磁コイル162Aとが協働して螺合体16Aを雄ネジ122Aへと向けて付勢することによりシャフト12Aが逆回転した場合には雌ネジ部161Aと螺条12gAとが速やかに螺合締結する。もって、シャフト12Aの逆回転を速やかに抑止できる。なお、励磁コイル162Aで生じる磁力のうち回転軸Qに向かうベクトルについては無視している。
【0040】
〈変形例〉
以上、本発明の好適な態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施例においては、空間Sと、内壁14jと対向する角柱体161又は螺合体16Aとが共に、回転軸Q方向を法線とする面内で矩形を呈している態様について説明したが、多角形を呈していれば良い。また、上記実施例2では、励磁コイル162Aと雄ネジ122Aとの間に磁力が作用する態様について説明したが、底面14bに磁性体を取付けて、当該磁性体と励磁コイル162Aとの間に磁力が作用するようにしても良い。
【符号の説明】
【0041】
Q 回転軸
100 回転電機
10,10A 軸受
12,12A シャフト
12g,12gA 螺条
122A 部位
14 シャフト支持部
16,16A 螺合体
162A 励磁コイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸(Q)方向に延在して前記回転軸方向の一方端(12e)において前記回転軸方向を軸とする螺条(12g,12gA)を有するシャフト(12,12A)を、前記回転軸を中心とする回転を許しつつ前記回転軸方向及びこれに直交する方向への位置を固定して支持するシャフト支持部(14)と、
前記螺条に螺合締結/解脱し、前記回転軸方向への移動を一定距離のみ許しつつ前記シャフト支持部に対する前記回転軸を中心とする周方向の位置が固定される螺合体(16,16A)と
を備える、軸受(10,10A)。
【請求項2】
前記螺合体(16,16A)が解脱した状態において、前記シャフト(12,12A)に向けて前記螺合体を付勢する付勢部(18)を有する、
請求項1記載の軸受(10,10A)。
【請求項3】
前記螺合体(16A)は励磁コイル(162A)を有し、
前記シャフト(12A)のうち前記螺条(12gA)を呈する部位(122A)は磁性体が採用され、
前記螺合体は前記励磁コイルの磁力によって前記部位へと向けて付勢される、
請求項1又は請求項2記載の軸受(10A)。
【請求項4】
回転軸(Q)方向に延在するシャフト(12)と、前記シャフトの軸受(10,10A)とを含む回転機構であって、
前記シャフトは、前記回転軸方向の一方端において前記回転軸方向を中心とする螺条(12g)を有し、
前記軸受は、
前記シャフトを、前記回転軸を中心とする回転を許しつつ前記回転軸方向及びこれに直交する方向への位置を固定して支持するシャフト支持部(14)と、
前記螺条に螺合締結/解脱し、前記回転軸方向への移動を一定距離のみ許しつつ前記軸受に対する前記回転軸を中心とする周方向の位置が固定される螺合体(16,16A)とを備える、回転機構。
【請求項5】
回転電機(100)のシャフト(12,12A)であって、
前記回転電機の回転軸(Q)方向に延在して前記回転軸方向の一方端において前記回転軸を軸とする螺条(12g,12gA)を有するシャフト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−288322(P2010−288322A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−138147(P2009−138147)
【出願日】平成21年6月9日(2009.6.9)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】