説明

軸受の内輪用ロックナット及び二軸回転ポンプ

【課題】潤滑用のオイルが軸受側へ供給される状態を適切に調整できる形態であると共に、より製造し易い合理的な形態の軸受の内輪用ロックナット及びそれを用いた二軸回転ポンプを提供すること。
【解決手段】軸受17の回転軸(21、22)に装着される内輪17aにかかる軸方向の変位を防止するように、回転軸(21、22)に螺合するネジ部51を備え、オイルが軸受17側へ供給される状態を調整する調整形態として、軸受の内輪17aの端面に当接する側の部分が、外径が軸受17の外輪17bの内径よりも小径に設けられている筒状部52になっており、筒状部52の側周形状が軸受の内輪17aの端面に当接する先端側へ縮径するテーパ状に形成されていること、及び/又は、筒状部52の側周面にオイルの流れを案内する凹凸部53が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転軸を受けると共に貯留されたオイルが撥ね上げられて供給されることで潤滑がなされる軸受の、前記回転軸に装着される内輪にかかる軸方向の変位を防止するように、前記回転軸に螺合するネジ部を備える軸受の内輪用ロックナット及びそれを用いた二軸回転ポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から真空ポンプなどの二軸回転ポンプを含む一般的な二軸同期回転機構においては、同期を取るために歯車(ギア)が採用されており、噛合されている一対のギアについて、ギアボックス内でオイル潤滑がなされる。そして、一般的に、軸受ハウジング部に回転軸を受けるベアリング(軸受)と共にオイルシールが配設され、それらの部分にもギア潤滑用のギアオイルを供給してオイル潤滑がなされる構成になっている。軸受及びオイルシールには、適量のオイルが常に循環している必要があり、ギアボックス内のオイルを飛散させることで、軸受及びオイルシール近傍にオイルを循環させている。
【0003】
また、軸受の回転軸への固定方法としては、圧入する方法と、内輪端面に当接して締め付けるロックナットによる方法が、一般的である。圧入によれば、一体化ができるため、回転軸に対して軸受が振動すること防ぐことができ、安定的な稼働を実現できる。さらに、抜け防止のために、Cリングを利用する場合もある。
【0004】
軸受の内輪を圧入によって回転軸に固定する場合、固定力を増加させるには、嵌合圧による変形を考慮して圧入代を増やす必要ある。しかし、圧入代を増大させると内部隙間に影響を与え、調整が必要になる。このため、圧入による嵌合圧を必要以上に大きくせず、ロックナットを用い、軸方向に面圧で当接することで、軸受の内輪の軸方向のズレを防止する方法がとられる。これよれば、軸受の内部隙間に与える影響を小さくすることができる。すなわち、軸受のガタを小さくすることができ、例えば、ポンプの回転するロータ同士、及びそのロータとシリンダ内面との隙間を小さくしても干渉しない隙間精度を高めることが可能になって、ポンプ性能を向上させることができる。
【0005】
また、オイルシールのリップ部において生じるオイル漏れは、そのリップ部と接するスリーブの軸方向のガタも原因のひとつと考えられる。この問題に対しては、ロックナットを用いて軸受を介して軸方向の面圧でスリーブを固定することによって解消できる。
なお、軸受とオイルシールに供給されるオイルは多い方が温度上昇を抑えられるが,微小なオイル漏れを発生させるリスクが大きくなる。これに対しても、上記のようにスリーブを適切に固定することで、オイル漏れのリスクを小さくできるため、適切な運転可能範囲を広げることができる。
【0006】
このように、ロックナットによれば、軸受の内輪にかかる圧入代を小さくして軸受のガタを最小にすることができ、オイル漏れのリスクを小さくするようにオイルシールのスリーブのガタつきを防止できる。このため、二軸回転ポンプの回転軸の軸受を固定する手段としては、圧入と共に、ロックナットの採用されるケースが多い。
但し、従来のロックナットは、内輪の固定用に設けられているものであり、オイル循環の向上や調整を目的とするものではなかった。
【0007】
これに対して、オイル循環を向上させる方法としては、オイルバスのオイルを撥ね上げる円盤状のオイルバススリンガーを備えるルーツ式ブロアのシール構成(特許文献1参照)が開示されている。
また、軸受の内輪の端面に当接する側の部分が、軸受の外輪の内径よりも小径の外径に設けられた筒状部になっているプーリー用のハブを介して、ナットで締め付けられることで、軸受の内輪が回転軸に装着・固定されている軸受部(特許文献2参照)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平06−101674号公報(第1頁)
【特許文献2】特開平08−200261号公報(第1頁)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
軸受の内輪用ロックナット及び二軸回転ポンプに関して解決しようとする問題点は、軸受の内輪用ロックナットが採用される場合において、そのロックナットに、潤滑用のオイルをガイドして、そのオイルの軸受側への供給を調整する機能を持たせたものがないことにある。
そこで本発明の目的は、潤滑用のオイルが軸受側へ供給される状態を適切に調整できる形態であると共に、より製造し易い合理的な形態の軸受の内輪用ロックナットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記目的を達成するために次の構成を備える。
本発明にかかる軸受の内輪用ロックナットによれば、回転軸を受けると共に貯留されたオイルが撥ね上げられて供給されることで潤滑がなされる軸受の、前記回転軸に装着される内輪にかかる軸方向の変位を防止するように、前記回転軸に螺合するネジ部を備える軸受の内輪用ロックナットにおいて、前記オイルが前記軸受側へ供給される状態を調整する調整形態として、前記軸受の内輪の端面に当接する側の部分が、軸受の外輪の内径よりも小径の外径に設けられた筒状部になっており、該筒状部の側周形状が前記軸受の内輪の端面に当接する先端側へ縮径するテーパ状に形成されていること、及び/又は、前記筒状部の側周面に前記オイルの流れを案内する凹凸部が設けられている。
【0011】
また、本発明にかかる軸受の内輪用ロックナットの一形態によれば、前記凹凸部が、軸線に対して斜めになる溝状に形成されることで設けられていることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかる軸受の内輪用ロックナットの一形態によれば、前記凹凸部が、軸回転を伴う切削加工によって螺旋筋状に形成されるリード目であることを特徴とすることができる。
【0012】
また、本発明にかかる軸受の内輪用ロックナットの一形態によれば、前記回転軸の回転方向とは反対方向へ締まるように螺合する前記ネジ部を有し、前記リード目が前記オイルの前記軸受への供給を増すように前記ネジ部と同方向の螺旋状に形成されていることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかる軸受の内輪用ロックナットの一形態によれば、前記回転軸の回転方向とは反対方向へ締まるように螺合する前記ネジ部を有し、前記リード目が前記オイルの前記軸受への供給を減じるように前記ネジ部と反対方向の螺旋状に形成されていることを特徴とすることができる。
【0013】
また、本発明にかかる二軸回転ポンプの一形態によれば、ギアによって同期回転する二軸の回転軸のそれぞれに設けられたロータが、非接触の状態で回転することによって吸気側に負圧の気体圧を生じることができる二軸回転ポンプであって、上記の軸受の内輪用ロックナットを用い、前記二軸の回転軸にかかる少なくとも一箇所に、前記軸受の内輪が装着されている。
【発明の効果】
【0014】
本発明にかかる軸受の内輪用ロックナットによれば、潤滑用のオイルが軸受側へ供給される状態を適切に調整できる形態であると共に、より製造し易い合理的な形態にすることができるという特別有利な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る軸受の内輪用ロックナットの形態例を示す断面図である。
【図2】図1の形態例の斜視図である。
【図3】本発明に係る軸受の内輪用ロックナットを用いた二軸回転ポンプの形態例を示す断面図である。
【図4】図3の形態例の要部を説明する拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明にかかる軸受の内輪用ロックナットの形態例を添付図面(図1〜4)に基づいて詳細に説明する。
本形態例の軸受の内輪用ロックナット50は、回転軸(21、22)を受けると共に貯留されたオイルが撥ね上げられて供給されることで潤滑がなされる軸受17の、回転軸(21、22)に装着される内輪17aにかかる軸方向の変位を防止するように、回転軸(21、22)に螺合するネジ部51を備える。本形態例の軸受17は、ボールベアリングであり、17bは外輪、17cはボールである。また、本形態例のオイルシール18のスリーブ18aは、回転軸(21、22)の段部と軸受の内輪17aとの間に挟まれ、軸受の内輪用ロックナット50による軸方向の面圧によって軸方向の変位が防止されるように嵌まっている。
【0017】
52は筒状部であり、オイルが軸受17側へ供給される状態を調整する調整形態として、軸受の内輪17aの端面に当接する側の部分が、軸受の外輪17bの内径よりも小径の外径に設けられている。これによれば、オイルの軸受17への流路を塞ぐことがない。なお、55は六角部であり、軸受の内輪17aの端面に当接する側とは反対の部分であり、ネジ回し(スパナ)が嵌まるように形成されている。
【0018】
そして、筒状部52の側周形状が軸受の内輪17aの端面に当接する先端52a側へ縮径するテーパ状に形成されている。テーパ状であるため、その斜面がオイルを軸受17へ案内し、オイルの供給を助長するように作用する。
【0019】
また、本形態例では、筒状部52の側周面にオイルの流れを案内する凹凸部53が設けられている。この凹凸部53は、回転軸(21、22)の回転運動に伴って、オイルの軸受17への供給を増大させる形態と、反対に減少させる形態とのどちらかに選択的に形成することが可能である。従って、オイルの軸受17への供給を適切に調整することができる。
【0020】
また、本形態例の凹凸部53は、軸線に対して斜めになる溝状に形成されることで設けられている。なお、溝状の凹凸部53は、連続的でも、断続的でもよい。これによれば、溝状の凹凸部53の傾斜方向やその角度によって、回転軸(21、22)の回転運動に伴うオイルの軸受17への供給を適切に調整することができる。
【0021】
さらに、本形態例では、凹凸部53が、軸回転を伴う切削加工によって螺旋筋状に形成されるリード目53aになっている。これによれば、螺旋筋状の凹凸部53の傾斜方向やその角度によって、回転軸(21、22)の回転運動に伴うオイルの軸受17への供給を適切に調整することができる。なお、螺旋筋状の凹凸部53は、図面に示した一条螺旋に限らず、二条螺旋などの複数条螺旋であってもよい。
【0022】
この螺旋筋状の凹凸部53は、リード目53aの表面粗さを意図的に粗くした形態として容易に加工できる。すなわち、切削加工による溝を深くした形態であり、粗い加工であるため、加工精度の高い仕上げ加工を行う必要がなく、加工時間を短縮でき、コスト削減にも寄与できる。すなわち、簡単な加工によって形成できるシンプルな形態であり、製造原価を低減できる。なお、螺旋筋状の凹凸部53を表面粗さによって規定すると、例えば、その表面粗さをRz200〜100程度にすることができる。なお、その表面粗さの大きさは、装置の仕様に合わせて適宜選択的に設定すればよい。
【0023】
また、本発明においては、回転軸(21、22)の回転方向とは反対方向へ締まるように螺合するネジ部51を有し、リード目53aがオイルの軸受17への供給を増すようにネジ部51と同方向の螺旋状に形成されているように構成できる。
これによれば、軸受17にオイルが流れ込み易くなり、潤滑性が向上し、軸受17及びオイルシール18の耐久性が向上する。
【0024】
すなわち、オイルの軸受17への供給を増大させることで、潤滑性が向上し、摩滅を低減させると共に摩擦による温度上昇を抑えて装置の寿命を延長できる。また、循環性が向上し、軸受17とオイルシール18をより効果的に冷却することができる。これによっても、軸受17の耐久性を向上でき、それによって品質と信頼性の向上を図ることができる。また、オイルシール18については、耐熱性の低い安価なものを選定することが可能となり、コスト低減が可能になり得る。
【0025】
また、本発明においては、回転軸(21、22)の回転方向とは反対方向へ締まるように螺合するネジ部51を有し、リード目53aがオイルの軸受17への供給を減じるようにネジ部51と反対方向の螺旋状に形成されているように構成できる。
これによれば、リード目53aはオイルを排出するように作用して軸受17へ流れ込むオイルの供給が抑制され、過剰な潤滑になることを防止してオイル洩れなどが生じることを防止できる。
【0026】
次に、以上の構成の軸受の内輪用ロックナット50を用いた二軸回転ポンプの形態例について、図3及び4に基づいて説明する。
本発明によれば、ギアによって同期回転する二軸の回転軸21、22のそれぞれに設けられたロータ25、26が、非接触の状態で回転することによって吸気側に負圧の気体圧を生じることができる二軸回転ポンプにおいて、上記の軸受の内輪用ロックナット50を用い、二軸の回転軸21、22にかかる少なくとも一箇所に、軸受の内輪17aが装着されているように構成できる。本形態例では、上下の二つの回転軸21、22に、軸受の内輪17aが装着されている。また、20はベアリング押えであり、本形態例では平板のリング状に形成されており、筒壁部12a、12bの端面に固定され、軸受17の外輪を押えるように設けられている。
【0027】
これによれば、軸受の内輪17aと回転軸(21、22)とにかかる圧入による嵌合圧を必要以上に大きくせず、軸受の内輪用ロックナット50を用い、軸方向に面圧で当接することで、軸受の内輪17aの軸方向のズレを防止することができる。従って、軸受17のガタを小さくすることができ、ポンプの回転するロータ同士25、26、及びそのロータ25、26とシリンダ30内面との隙間精度を高めることができる。このため、それらの隙間を極力小さくでき、非接触部の洩れを少なくすることが可能になって、ポンプ性能を向上させることができる。
【0028】
図3及び4に示す二軸回転ポンプは、水平に延びるように軸受けされた二つの回転軸21、22を上下に配する二軸縦型構造で、ギアボックス10内に配された一対のギア23、24によって二軸間で駆動力が伝達されるように設けられている。また、この二軸回転ポンプでは、二つの回転軸21、22を受ける軸受17及びオイルシール18を上下の各位置に収納する上下の軸受ハウジング部13が設けられていると共にポンプ室31を形成するシリンダ30が設けられている側とギアボックス10とを区画してそのギアボックス10のケーシング11の一部を構成する隔壁部12を備えている。なお、本形態例の軸受ハウジング部13は、軸受17のハウジング部及びオイルシール18のハウジング部によって構成されている。そして、上下の各軸受ハウジング部13が、隔壁部12の壁面からギアボックス10内へ筒状に突出した筒壁部12a、12bに亘って設けられている。
【0029】
30はシリンダであり、二つの円の一部を重ね合わせた断面形状のポンプ室31を形成する。32は一方のサイドプレート部であり、シリンダ30の一方の端面を塞ぐように設けられている。また、33は他方のサイドプレート部であり、シリンダ30の他方の端面を塞ぐように設けられている。
【0030】
一対の回転軸21、22が、シリンダ30内に平行に位置するように挿通され、反対方向に同一速度で回転されるように配されている。一方の回転軸21が駆動側の軸であって、一端側21aで電動モータ側に連結されるように設けられている。また、他方の回転軸22が従動側の軸になっている。一対の回転軸21、22の一端側が側壁40にベアリングホルダー41、41に保持された軸受17を介し、その他端側が前述の隔壁部12に軸受ハウジング部13に保持された軸受17を介して軸受されている。また、その一対の回転軸21、22の他端側の端部には、一対のギア23、24が固定されることで噛合されている。
【0031】
そして、相互に非接触状態で噛合って吸入した気体を圧縮できるように鉤形の爪部などが形成された二つのロータ25、26が、一対の回転軸21、22のそれぞれに一体的に固定されてシリンダ30内に配されている。
【0032】
また、シリンダ30内に連通するように設けられる吸気口と排気口は、シリンダ30の両端面を通して吸排気できるように、両方のサイドプレート部32、33に設けられている。そして、両方のサイドプレート部32、33から延設されている周壁部には、吸気口に連通する吸気接続口、及び排気口に連通する排気接続口が設けられている。また、10aはオイル溜まり部であり、ギア23によって撥ね上げられるオイルが溜まるように、ギアボックス10の下部に設けられている。
【0033】
本発明を利用できる二軸回転ポンプとしては、クローポンプ、ルーツポンプ、スクリューポンプのような非接触型のポンプを挙げることができる。
なお、本発明は以上に説明した二軸回転ポンプに限定されるものではなく、他の二軸回転機構について汎用できるものである。
【0034】
以上、本発明につき好適な形態例を挙げて種々説明してきたが、本発明はこの形態例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
【符号の説明】
【0035】
10 ギアボックス
12 隔壁部
12a、12b 筒壁部
13 軸受ハウジング部
17 軸受
17a 内輪
17b 外輪
17c ボール
18 オイルシール
18a スリーブ
20 ベアリング押え
21 回転軸
22 回転軸
23 ギア
24 ギア
30 シリンダ
31 ポンプ室
50 軸受の内輪用ロックナット
51 ネジ部
52 筒状部
52a 先端
53 凹凸部
53a リード目
55 六角部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸を受けると共に貯留されたオイルが撥ね上げられて供給されることで潤滑がなされる軸受の、前記回転軸に装着される内輪にかかる軸方向の変位を防止するように、前記回転軸に螺合するネジ部を備える軸受の内輪用ロックナットにおいて、
前記オイルが前記軸受側へ供給される状態を調整する調整形態として、前記軸受の内輪の端面に当接する側の部分が、軸受の外輪の内径よりも小径の外径に設けられた筒状部になっており、
該筒状部の側周形状が前記軸受の内輪の端面に当接する先端側へ縮径するテーパ状に形成されていること、及び/又は、前記筒状部の側周面に前記オイルの流れを案内する凹凸部が設けられていることを特徴とする軸受の内輪用ロックナット。
【請求項2】
前記凹凸部が、軸線に対して斜めになる溝状に形成されることで設けられていることを特徴とする請求項1記載の軸受の内輪用ロックナット。
【請求項3】
前記凹凸部が、軸回転を伴う切削加工によって螺旋筋状に形成されるリード目であることを特徴とする請求項1又は2記載の軸受の内輪用ロックナット。
【請求項4】
前記回転軸の回転方向とは反対方向へ締まるように螺合する前記ネジ部を有し、前記リード目が前記オイルの前記軸受への供給を増すように前記ネジ部と同方向の螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の軸受の内輪用ロックナット。
【請求項5】
前記回転軸の回転方向とは反対方向へ締まるように螺合する前記ネジ部を有し、前記リード目が前記オイルの前記軸受への供給を減じるように前記ネジ部と反対方向の螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の軸受の内輪用ロックナット。
【請求項6】
ギアによって同期回転する二軸の回転軸のそれぞれに設けられたロータが、非接触の状態で回転することによって吸気側に負圧の気体圧を生じることができる二軸回転ポンプであって、
請求項1〜5のいずれかに記載の軸受の内輪用ロックナットを用い、前記二軸の回転軸にかかる少なくとも一箇所に、前記軸受の内輪が装着されていることを特徴とする二軸回転ポンプ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2012−159161(P2012−159161A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−20376(P2011−20376)
【出願日】平成23年2月2日(2011.2.2)
【出願人】(000103921)オリオン機械株式会社 (450)
【Fターム(参考)】