説明

農産物の箱詰め送り出し装置およびこれを備えた農産物の選別箱詰め設備

【課題】1条のプールコンベアの側方に配置した昇降台上の製品箱に手作業で農産物を詰めし送り出す構成では、1条のプールコンベア毎に昇降台を必要とし、機幅方向の短縮化の妨げとなっていた。
【解決手段】プールコンベア3の側方に2台の昇降台11、12を縦列配置した昇降台装置10を設け、昇降台装置10の下部に製品箱搬送コンベア24に向かって延びる製品箱送り出しコンベア21を設け、前方の第2昇降台12が上方の箱詰め位置に停止した状態で、第2昇降台12と製品箱送り出しコンベア21との間には、第1昇降台11から製品箱送り出しコンベア21に移載された製品箱13が通過可能な高さを確保し、第2昇降台12上での箱詰め作業に影響されずに第1昇降台11の製品箱を製品箱搬送コンベア24に送り出すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農産物の選別包装施設において、選別コンベアから所定の仕分け区分別に仕分け排出された農産物を、箱詰め作業位置で空の製品箱に箱詰めして送出す農産物の箱詰め送り出し装置に係り、縦列して空の製品箱を配置し、その下方に縦列方向に沿って配置した搬送路上を縦列順に関係なく箱詰済みの製品箱を送り出すことのできる農産物の箱詰め送り出し装置およびこれを備えた農産物の選別箱詰め設備に関する。
【背景技術】
【0002】
農産物の選別包装施設において、選別コンベア上を搬送される農産物を所定の仕分け区分毎に仕分けし、プール部に仕分け区分毎に排出する選別装置と、プール部の端部に臨むようにして設けられ、プールされた農産物を段ボール箱等の製品箱に箱詰めする作業領域である箱詰め作業部と、箱詰め作業部の所定位置に配置した昇降台上に仮置きした空の製品箱に例えば手作業で農産物を箱詰めし、箱詰めされた製品箱を降下させ、製品箱送り出しコンベア上を搬送させる農産物箱詰め送り出し装置を備えた構成が提案されている(特許文献1)。
【0003】
また、プール部をコンベアで構成し、このプールコンベアを並列したものを1箇所の箱詰め作業部に導き、各プールコンベアに対応して農産物箱詰め送り出し装置をそれぞれに設けた構成が提案されている(特許文献2、図3)。
【0004】
特許文献2では、農産物の搬送に受皿を使用し、搬送コンベア等の搬送手段とは非係合状態でフリーに移動できるいわゆるフリートレイ方式が採用されており、プールコンベアはプール部の端部でUターンして空となった受皿を元に戻すリターンコンベアに繋がっている。そして、このUターン部にそれぞれ対向して空の製品箱を仮置きする昇降台が配置されている。
【0005】
また、昇降台の設置位置として、上記プールコンベアの側方に配置した構成も提案されている(特許文献3、4)。
【特許文献1】特公平6−88570号公報
【特許文献2】特許第3583518号公報
【特許文献3】特開2000−272740号公報
【特許文献4】特許第2730792号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1、2に記載の箱詰め送り出し装置にあっては、プール部(プールコンベア)の先端部と作業者の間に昇降台を配置した構成としているため、箱詰め作業は昇降台上に載置した製品箱越しに手を伸ばして農産物を取り上げて製品箱に箱詰めしなければならないので、作業者は前かがみの姿勢を強いられ、特に大きくて重い農産物の場合には疲れやすい作業となる他、作業の低下を招きやすい。
【0007】
また、特許文献2のように、並列にプールコンベアを配置し、各プールコンベアの先端部に並列して昇降台を配置した構成にあっては、プールコンベアの隣接間隔が昇降台を横並びした寸法で決められるため、プールコンベアの間隔が広がり、選別コンベアの機長が長くなる。
【0008】
これに対し、特許文献3、4に記載の箱詰め送り出し装置は、プールコンベアの側方に昇降台を配置しているため、作業者はプールコンベアの先端部に立ち、取り上げた農産物を横に位置する昇降台上の製品箱に箱詰めできるので、作業性は改善されるが、1条のプールコンベアに対して1台の昇降台が側方に配置されるため、プールコンベアを多数条配置する選別装置の選別コンベアの機長が長くなる。
【0009】
本願発明は、このような従来の問題に鑑みなされたもので、プールコンベアから農産物を取り上げて製品箱に楽な姿勢で箱詰めすることができ、一つの箱詰め作業部で受け持つ複数のプールコンベアの間隔をできるだけ狭くして選別コンベアの機長を短縮でき、選果施設内における選別から箱詰めを経て送り出しにわたる選別箱詰め設備全体の設置面積の削減が図れる農産物の箱詰め送り出し装置およびこれを備えた農産物の選別箱詰め設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の目的を実現する農産物の箱詰め送り出し装置の第1の構成は、選別コンベアから該当する仕分け区分別にプールコンベアに排出されてプールされる農産物を製品箱への箱詰め対象とし、農産物が箱詰めされた製品箱を製品搬送コンベアに送り出す農産物の箱詰め送り出し装置において、前記プールコンベアの終端部側方に、農産物が詰められる製品箱を載置するための複数の昇降台を該プールコンベアの搬送方向に沿って縦列配置し、該昇降台が上方の箱詰め位置で載置した製品箱に農産物を箱詰めする昇降台装置と、前記昇降台装置の下部に前記昇降台の縦列方向に沿って延び、該各昇降台上の箱詰めされた製品箱を前記製品搬送コンベアに送り出すための送り出し搬送手段と、を有し、前記複数の昇降台は、下位の送り出し位置に降下すると載置している製品箱を前記送り出し搬送手段の搬送面に移載させる移載手段を有し、前記昇降台装置は、前記昇降台が箱詰め位置に停止した状態で、該昇降台と前記送り出し搬送手段との間に前記送り出し搬送手段上を移動する製品箱が通過可能な高さを有していることを特徴とする。
【0011】
本発明の目的を実現する農産物の箱詰め送り出し装置の第2の構成は、上記した構成において、前記昇降台装置が箱詰めのために受け持つ前記プールコンベアの条数は、該昇降台装置に縦列配置している昇降台の台数と同数、あるいは異なることを特徴とする。
【0012】
本発明の目的を実現する農産物の箱詰め送り出し装置の第3の構成は、上記したいずれかの構成において、前記昇降台装置は、最上流に位置する昇降台をコンベア付き昇降台に構成し、前記送り出し搬送手段は搬送始端を前記コンベア付き昇降台に隣接する昇降台の送り出し位置から開始し、該コンベア付き昇降台が送り出し位置に降下すると、該コンベア付き昇降台のコンベアを前記移載手段として載置している製品箱を前記送り出し搬送手段に移載することを特徴とする。
【0013】
本発明の目的を実現する農産物の箱詰め送り出し装置の第4の構成は、上記した第1または第2の構成において、前記昇降台装置は、昇降台を複数の爪部を水平に延出したフォーク状昇降台に構成し、該フォーク状昇降台が送り出し位置に降下すると、前記爪部の上面が前記送り出し搬送手段の搬送面よりも下方に没入することで前記移載手段として作用し、複数の爪部に載置している製品箱を前記送り出し搬送手段に移載することを特徴とする。
【0014】
本発明の目的を実現する農産物の箱詰め送り出し装置の第5の構成は、上記したいずれかの構成において、前記昇降台装置は、前記複数の昇降台を単独に操作可能としていることを特徴とする。
【0015】
本発明の目的を実現する農産物の箱詰め送り出し装置の第6の構成は、上記したいずれかの構成において、前記昇降台には、矩形形状の製品箱の長辺を送り出し方向に沿って載置することを特徴とする。
【0016】
本発明の目的を実現する農産物の箱詰め送り出し装置の第7の構成は、上記したいずれかの構成において、前記昇降台装置は、農産物を詰めた製品箱の上に重ねた空の製品箱が所定の高さ位置となるように前記昇降台を下方に所定間隔で降下可能としていることを特徴とする。
【0017】
本発明の目的を実現する農産物の箱詰め送り出し装置の第8の構成は、上記したいずれかの構成において、前記昇降台装置の各昇降台に載置する空の製品箱は、前記プールコンベアの終端部の上方で、該プールコンベアを横切るように配置された空箱搬送コンベアにより供給されることを特徴とする。
【0018】
本発明の目的を実現する農産物の選別箱詰め設備の構成は、フリートレイ式の受皿に載せられた仕分け区分判定済み農産物を下流側に向けて搬送する選別コンベアと、前記選別コンベアの搬送方向に沿って仕分け区分毎に分岐接続され、農産物排出手段により該当する仕分け区分の農産物が排出されてプールされる多数のプールコンベアと、上記したいずれかの構成の農産物の箱詰め送り出し装置と、を有し、前記多数のプールコンベアに対し、1条又は複数条のプールコンベア毎にプールされている農産物を箱詰めするための箱詰め作業部を複数設け、前記各詰め作業部毎に前記農産物の箱詰め送り出し装置を配置したことを特徴とする。
【0019】
本発明の目的を実現する農産物の選別箱詰め設備の第2の構成は、上記した第1の構成で、前記箱詰め作業部毎に、当該箱詰め作業部に対応しているプールコンベアに並列して、農産物を取り上げて空となった受皿を前記選別コンベアの上流側へ戻す受皿リターンコンベアを配置したことを特徴とする。
【0020】
本発明の目的を実現する農産物の選別箱詰め設備の第3の構成は、上記いずれかの構成で、前記製品搬送コンベアは、前記選別コンベアと並列に配置していることを特徴とする。
【0021】
本発明の目的を実現する農産物の選別箱詰め設備の第4の構成は、上記いずれかの構成で、前記一箇所の箱詰め作業部に対応する前記昇降台装置に縦列配置される昇降台の台数と当該箱詰め作業部におけるプールコンベアの条数を同数とした場合、各プールコンベアには同じ階級で等級が異なる農産物、又は同じ等級で階級が異なる農産物がプールされ、各昇降台上の製品箱にはこれらの異なる仕分け区分に対応して箱詰めする農産物が決められていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明による農産物の箱詰め送り出し装置によれば、昇降台を縦列配置した昇降台装置をプールコンベアの終端部側方に配置したことにより、プールコンベアから農産物を手作業で昇降台上の製品箱に詰める際に、楽な姿勢が確保できる。しかも、縦列配置した昇降台上の箱詰め済みの製品箱を1条の製品箱送り出しコンベア等の搬送手段により製品搬送コンベアへ送り出すことが可能となるため、1条のプールコンベア毎にその側方に一つの昇降台を配置するのに比べて選別コンベアの搬送方向に沿った機長を短くすることができる。
【0023】
請求項2に係る発明によれば、プールコンベアに仕分ける農産物の仕分け区分に合わせて、各昇降台を割り振ることができ、またプールする農産物の仕分け区分を一時的に変更しても、縦列配置している昇降台の一つを予備としておけばこの仕分け区分の一時的変更にも直ちに対応することができる。
【0024】
請求項3に係る発明によれば、常時駆動しているローラコンベア等の送り出し搬送手段に対し、コンベア付き昇降台は送り出し位置に降下したときに駆動すればよいので、駆動力の無駄を少なくできる。特にコンベア付き昇降台では、載置している製品箱に対して例えば複数のローラコンベアの駆動力で送り出し搬送手段に水平に送り出すことができるので、強い駆動力での移載が実現できる。
【0025】
請求項4に係る発明によれば、昇降台が送り出し位置に降下すると、常時駆動しているローラコンベア等の送り出し搬送手段に製品箱が自動的に移載されて直ちに送り出すことができる。
【0026】
請求項5に係る発明によれば、一つの昇降台装置が受け持つプールコンベアが複数条で、各プールコンベアにプールされる農産物の等階級が異なる場合、等階級によって仕分け個数にバラツキがあっても、仕分け個数の多い農産物の箱詰め送り出しと、仕分け個数の少ない農産物の箱詰め送り出しをリンクさせることなく別々に行うことができる。
【0027】
請求項6に係る発明によれば、選別コンベアの搬送方向を製品箱の短辺方向とするため、選別コンベアの搬送方向における機長を短くすることができる。
【0028】
請求項7に係る発明によれば、製品箱を送り出す際に、製品箱を複数段に重ねた状態で一度に送り出すことができる。
【0029】
請求項8に係る発明によれば、箱詰め作業者は殆ど動かずに空の製品箱を昇降台に載置することができる。
【0030】
本発明による選別箱詰め設備によれば、一箇所の箱詰め作業部で仕分け区分の異なる農産物を箱詰めして送り出すことができるという多機能の箱詰めが実現でき、しかも設備全体の長さも短くできて設備の設置面積を減らすことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
第1実施例
図1から図4は本発明の第1実施例を示す。
【0032】
図1は選別包装設備の全体的構成を示す概略平面図、図2は図1に示す農産物の箱詰め送り出し装置の拡大平面図、図3は図2に示す農産物箱詰め送り出し装置をその製品箱送り出し方向に沿って見た図、図4は図2のA−A矢視図である。
【0033】
図1において、農産物Vを載せた受皿Pを選別コンベア1により矢印方向(図中左側)に搬送し、搬送途中において不図示の計測装置により、等階級の判定要素(例えば外観、重量、透過光を用いた内部検査)が計測され、計測情報を不図示の演算・制御装置に送信して等階級を判定する。前記計測装置の下流側における選別コンベア1の側方には、仕分け区分ごとにプールコンベア3と受皿排出装置2とが対を成して設けられている。そして、該当する仕分け区分の農産物Vを載せた受皿(以下、実トレイと称す)Pが当該仕分け区分の受皿排出装置2の位置に到達すると、前記演算・制御装置がその受皿排出装置2に排出信号を出力して受皿排出装置2を駆動し、選別コンベア1上の実トレイPをプールコンベア3に排出する。
【0034】
プールコンベア3の搬送端部にはそれぞれ実トレイPの移動を停止させるストッパ4が設けられている。本実施例では2条のプールコンベア3を1組として受皿リターンコンベア5をプールコンベア3の側方に並設し、ストッパ4で停止している実トレイP上の農産物Vを手作業で箱詰めのために取り上げる箱詰め作業部6を1組をなす2条のプールコンベア3の前方に設けている。
【0035】
1組のプールコンベア3の前方には受皿リターンコンベア5と繋がる受皿排出コンベア7が設けられ、ストッパ4の受皿停止を解除することで農産物Vを取り上げて空となった受皿(以下、空トレイと称す)Pを受皿排出コンベア7から受皿リターンコンベア5へと排出する。受皿リターンコンベア5は斜め下方に傾斜配置され、プールコンベア3の下方を横切る空トレイ搬送コンベア8に合流し、空トレイPを選別コンベア1の上流側に設けた不図示の農産物供給部に戻す。
【0036】
本実施例において、隣接する2つの箱詰め作業部6を1つの箱詰め部9とし、1つの箱詰め部9では同じ階級の農産物Vを取り扱うが、左右に分かれる箱詰め作業部6では等級の異なる農産物Vの箱詰めを行う。例えば、図の右側の箱詰め部(第1箱詰め部とする)9Aでは階級LLの農産物Vを1箱に10玉詰めし、左側の箱詰め部(第2箱詰め部)9Bでは階級Lの農産物Vを1箱に12玉詰めする。
【0037】
本実施例において、1箇所の箱詰め作業部6には、農産物の箱詰め送り出し装置を構成する2台の昇降台11、12を縦列配置した昇降台装置10を2条のプールコンベア3の側方で、リターンコンベア5とは反対側に配置している。
【0038】
一基の昇降台装置10に縦列配置した第1昇降台11と第2昇降台12には、製品箱13を載置し、例えば第1箱詰め部9Aにおける右側の箱詰め作業部6に導かれる2条のプールコンベア3のうち、一方を等級「優」、他方を等級「秀」に仕分けたとすると、第1昇降台11の製品箱13には優の農産物Vを箱詰めし、第2昇降台12の製品箱13には秀の農産物Vを箱詰めする。すなわち、本実施例では、1箇所の箱詰め作業部6に導くプールコンベア3の条数と昇降台装置10に用意した昇降台の台数を同数としている。
【0039】
また、第1箱詰め部9Aにおける左側の箱詰め作業部6に導かれる2条のプールコンベア3では、「良」と「並」の農産物Vが仕分けられ、縦列配置した第1昇降台11と第2昇降台12上の製品箱13に箱詰めされる。
【0040】
なお、空の製品箱13は、プールコンベア3の先端部上方で、プールコンベア3を横切るように配置した空箱搬送コンベア14により搬送され、作業者Wがこの空箱搬送コンベア14から空の製品箱13を取り出して空いている昇降台11、12に載置する。
【0041】
次に、農産物の箱詰め送り出し装置を図2から図4を参照して以下に説明する。
【0042】
上記した昇降台装置10は、装置本体15を矩形フレーム形状に形成し、長さ方向の前後に第1昇降台シャフト部17と第2昇降台シャフト部18を設け、第1昇降台シャフト部17内に第1昇降台11を第1昇降機構19により昇降可能とし、また第2昇降台シャフト部18内に第2昇降台12を第2昇降機構20により昇降可能としている。
【0043】
第1昇降台シャフト部17と第2昇降台シャフト部18とはプールコンベア3の搬送方向に沿って前後に配置した縦列配置構成であり、第2昇降台シャフト部18の下端にはローラコンベア構造の製品箱送り出しコンベア21の搬送始端側が位置し、製品箱送り出しコンベア21は選別コンベア1側を前方方向として駆動される。
【0044】
製品箱送り出しコンベア21の搬送先端部にはストッパ22が配置され、このストッパ22よりも搬送方向下流側には、製品箱送り出しコンベア21の搬送速度よりも高速駆動される高速送り出しローラ23を設け、ストッパ22による製品箱の停止を解除すると、この高速送り出しローラ23により増速された搬送速度で製品搬送コンベア24に製品箱が合流する。製品搬送コンベア24はプールコンベア3を横切るようにして配置されている。
【0045】
第1昇降台11は、フレーム部11aの上部に複数のローラ11bを前後方向並列に配置した送り出しローラコンベアを構成しており、該複数のローラ11bからなる送り出しローラコンベアは製品箱送り出しコンベア21の搬送方向と同方向に製品箱を送り出し可能としている。すなわち、第1昇降台11に設けた送り出しローラコンベアは、製品箱送り出しコンベア21の一部を構成するとも言え、また第1昇降台11に載置した製品箱13を製品箱送り出しコンベア21に移載する移載手段をなすものとも言える。
【0046】
第1昇降台11を昇降駆動する第1昇降機構19は、矩形フレーム形状に形成された装置本体15の後端フレーム部15aに取り付けられ、この昇降台11を片持ち支持状態で昇降駆動する。第1昇降機構19は、後端フレーム部15aの上下方向に取り付けられた左右一対のガイド軸19aと、左右一対のガイド軸19aの間に配置された例えばエアー駆動式のロッドレスシリンダ19bとにより構成されている。第1昇降台11のフレーム部11aの後端には、左右一対のガイド軸19aに外装される軸受部11cが左右に設けられている。
【0047】
エアー駆動式のロッドレスシリンダ19bは、装置本体15の後端フレーム部15aの上下端間に取り付けられたシリンダ本体19cに対して移動体19dが移動可能に取り付けられ、シリンダ本体19cに圧縮空気を供給し、供給経路を切り替えることにより、移動体19dを装置本体15の上下方向に移動可能とすると共に、上端位置から所定ピッチで複数段にわたり降下可能としている。そして、この移動体19dに第1昇降台載置台11のフレーム部11aを取り付けている。
【0048】
なお、第2昇降台12の第2昇降機構20も第1昇降機構19と同様の構成を有し、第2昇降機構20が装置本体15の後端フレーム部15aに取り付けられているのに対し、第2昇降機構20は装置本体15の横側フレーム部15bに取り付けている点が異なるだけなので、第2昇降機構20の各構成部材は第1昇降機構19の各構成部材と同じ符号を付してその説明を省略する。
【0049】
また、第1昇降台11が下端の送り出し位置に降下した状態で、ローラ11bは送り出しコンベア21のローラと同一面となる。この状態で、装置本体15の第1昇降台シャフト部17の下端部に設けられた回転駆動する伝動ローラ(不図示)にローラ11bが連結されて駆動力が伝達され、複数のローラ11bにより製品箱を送り出しコンベア21に向けて搬送する。
【0050】
第1昇降台11には、製品箱13が載置され、農産物Vの箱詰めを行うが、一箱の箱詰めが終了すると、その上に空箱を積み農産物Vの箱詰めを行う。第1段目の空の製品箱13を第1昇降台11に載置した状態において、装置本体15の上端面に空の製品箱13の上端が一致するようにロッドレスシリンダ19bの上端停止位置(箱詰め位置)を設定している。そして、2段目、3段目と空の製品箱13を載せる際に、第1昇降台シャフト部17に対応した装置本体15の上端に設けた起動スイッチ25aをオンすると、所定の距離だけ降下して停止し、2段目、3段目の空の製品箱13の上端を装置本体15の上端と同じレベルに一致させる。ロッドレスシリンダ19bの降下する段数は段数セレクタ25bにより選択可能としている。また一度に降下する距離も調節できるようになっている。本実施例では最大積載段数を3段に設定している。なお、停止スイッチボタン25dをオンすると、第1昇降台11の昇降動作を停止できるようにしている。
【0051】
また、装置本体15の上端部には、第1昇降台シャフト部17および第2昇降台シャフト部18に対応して製品箱13の側面に箱詰めする農産物の階級、等級を印字する印字装置26が設けられ、印字スイッチボタン25cをオンすると、印字装置26により製品箱13の側面に階級、等級が印字される。
【0052】
図4に示すように、第2昇降台12は、複数の爪部材12aで構成される水平フォーク12bをその基部側で第2昇降機構20のロッドレスシリンダ19bに対して昇降する移動体19dに取り付け、水平フォーク12bの基部側の前後に設けた軸受部12cが第2昇降機構20のガイド軸19aにそれぞれ外装している。
【0053】
水平フォーク12bを構成する爪部材12aは、製品箱送り出しコンベア21のローラ21aと平行に延びており、図3に示すように、製品箱送り出しコンベア21のローラの間に設けた凹部21b内に爪部材12aを没入可能とし、第2昇降台12が最下位の送り出し位置に降下した状態で爪部材12aの上面が製品箱送り出しコンベア21の搬送面よりも下方になる。したがって、第2昇降台12上に載置した製品箱は、第2昇降台12が最下位の位置まで降下すると、第2昇降台12上の製品箱13は製品箱送り出しコンベア21の搬送面に移載されることになり、製品箱送り出しコンベア21により製品搬送コンベア24に向けて送り出される。すなわち、第2昇降台12の載置面をなす水平フォーク12bは、第2昇降台12に載置する製品箱13を製品箱送り出しコンベア21に移載する移載手段と言える。
【0054】
本実施例において、第1昇降台11および第2昇降台12にそれぞれ積載できる製品箱13の最大積載段数を3段に設定し、第1昇降台11および第2昇降台12に載置する製品箱13は区別せずに共通のものを使用している。
【0055】
図3に示す箱詰め送り出しの状態は、第1昇降台11では1段目の箱詰めを行い、第2昇降台12では3段目の箱詰めを行っている。製品箱13を最大の3段に積載した状態で第2昇降台12と送り出しコンベア21の搬送面との間には、製品箱を3段に積載した最大段積高さよりも高い高さを確保している。
【0056】
このため、第1昇降台11において製品箱13を3段に積んでの箱詰め作業が終了し、第1昇降台11を最下位の送り出し位置まで降下させ、第1昇降台11の上部に設けている複数のローラ11bの駆動により3段重ねの製品箱13を送り出しコンベア21に向けて送り出しても、第2昇降台12の下方には3段重ねの製品箱13を通過可能とする高さが確保されているので、第1昇降台11から送り出された3段重ねの製品箱13は、第2昇降台12上での農産物Vの箱詰め作業が支障となることなく製品搬送コンベア24へと搬送できる。
【0057】
なお、第1昇降台11から送り出された製品箱13が第2昇降台12の真下を通過している場合に、第2昇降台12用の起動スイッチ25aをオンとしても、第1昇降台11から送り出された製品箱13の通過をセンサ(不図示)が検知した後に第2昇降台12の降下を開始させる。
【0058】
このように、一つの製品箱送り出しコンベア21に対し、製品箱送り出しコンベア21の搬送方向に沿って第1昇降台11と第2昇降台12を縦列配置しても、搬送方向上流側に位置する第1昇降台11で農産物Vを箱詰めした製品箱13を搬送方向下流側に位置する第2昇降台12の箱詰め作業中でも製品搬送コンベア24に向けて送り出すことができる。
【0059】
ここで、従来では1条のプールコンベアの側方に一つの昇降台を配置しかできず、また受皿リターンコンベアを必要とすることから、一箇所の箱詰め作業部に対し、1条のプールコンベアの幅+1条の受皿リターンコンベアの幅+昇降台の幅を最低限必要とし、2つのプールコンベアによる箱詰めを行うには、この倍の幅を必要としていた。
【0060】
これに対し、本実施例では、一箇所の箱詰め作業部6において2つのプールコンベアに対する箱詰めを行うことができ、これに要する箱詰め作業部6の幅は、2条のプールコンベアの幅+1条の受皿リターンコンベアの幅+昇降台の幅で済む。
【0061】
したがって、本実施例の箱詰め送り出し装置を採用することで、2つのプールコンベアに対する箱詰め送り出しに要する幅は、従来よりもリターンコンベアの幅と昇降台の幅の和だけ狭くて済む。
【0062】
農産物の選別箱詰め装置を備えた施設では、多数条のプールコンベアが設けられているので、本実施例によれば選別コンベアの搬送方向の長さを短くすることができる。
【0063】
なお、本実施例において、第1昇降機構19は装置本体15の後端フレーム部に取り付けているが、第2昇降機構20と同様に装置本体15の横側フレーム部15bに設けても良く、第1昇降台11を第2昇降台12と同様にフォーク形状としても良い。この場合、製品箱送り出しコンベア21の搬送始端部を第1昇降台シャフト部17から開始させる。この場合、フォークの爪部材がローラの間に没入できるようにする。
【0064】
第2実施例
図5は本発明の第2実施例を示す。
【0065】
上記した第1実施例の箱詰め送り出し装置は、2条のプールコンベア3に対応して第1昇降台11と第2昇降台12との2つの昇降台を送り出しコンベア21の搬送方向に沿って縦列配置しているが、本実施例では、3条のプールコンベア3に対応して、第2昇降台12の前に第3昇降台27を設け、3つの昇降台を送り出しコンベア21の送り出し方向に沿って縦列配置している。
【0066】
本実施例では、第1昇降台11の第1昇降機構19と、第2昇降台12の第2昇降機構20は第1実施例と同様とし、第3昇降台27は第2昇降台12と同様のフォーク形状とし、第3昇降台27を昇降駆動する第3昇降機構(不図示)は第2昇降機構20と同じ機構を用いている。
【0067】
また、第1実施例では、一つの箱詰め部を等級別に分けているが、本実施例では階級別に分けており、図5に示す箱詰め部9は例えば等級「秀」を取り扱い、この箱詰め部9における右側の箱詰め作業部6は、3条のプールコンベア3が階級「M」「L」「2L」の農産物Vがそれぞれ仕分け排出され、第1昇降台11上の製品箱13には階級「M」の農産物Vを18玉、第2昇降台12上の製品箱13には階級「L」の農産物Vを12玉、第3昇降台27上の製品箱13には階級「2L」の農産物Vを10玉箱詰めする。なお、第3昇降台27上の製品箱13に等級「秀」、階級「2L」の印字を行う印字装置(不図示)を設けるのも第1実施例と同様である。
【0068】
本実施例の場合でも、第2昇降台12と第3昇降台27とは共に最大積載段数を3段とし、第3昇降台27が製品箱13を3段に重ねた位置で農産物の箱詰め作業を行っている状態で、第1昇降台11および第2昇降台12に積み重ねられた3段の製品箱13が製品箱送り出しコンベア21に乗って第3昇降台27の真下を通過可能としている。
【0069】
このように、3つの昇降台を縦列配置しても、1条の製品箱送り出しコンベア21を用いて各昇降台に載置している農産物が箱詰めされた製品箱13を製品搬送コンベア24に送り出すことができる。
【0070】
なお、上記した第1実施例および第2実施例において、各箱詰め作業部6におけるプールコンベア3の条数を同じ条数とする必要はなく、2条と3条とを混在させても良い。
【0071】
また、一箇所の箱詰め作業部6において、プールコンベア3の条数を3条とし、昇降台を2台縦列配置し、例えば仕分け個数の少ない農産物Vを3条のプールコンベアの一つに仕分けるようにし、このプールコンベア3に箱詰め個数の農産物Vがプールされると、2台の昇降台に空の製品箱13を載せ、そこに仕分け個数の少ない農産物Vを箱詰めし、印字装置を用いるかあるいはスタンプなどを用いて手作業で等級と階級を製品箱の側面に印字するようにしても良い。
【0072】
あるいは、仕分け個数の多い農産物Vを3条のプールコンベア3の内、2条のプールコンベア3にプールさせるようにしても良い。この場合、縦列配置した2台の昇降台上の製品箱13に同じ等階級の農産物Vを箱詰めし、大量に仕分けられた農産物の箱詰め効率を高めるようにしても良い。勿論、プールコンベア3の条数よりも縦列配置する昇降台の数を多くして予備の昇降台を用意しても良く、選別作業中においてプールコンベア3に排出する仕分け区分を一時的に変更する場合、今までの箱詰め送り出し作業を中断し、変更後の仕分け区分の農産物を予備の昇降台に載せた製品箱に箱詰めし、この割り込ませた仕分け区分の農産物の箱詰め送り出しが終了すると、再び元の仕分け区分による選別に戻り、箱詰め送り出しを再開する。
【0073】
このように、一つの昇降台に載る製品箱13内に箱詰めする農産物の等階級が変更する場合、製品箱13の側面に印字する等階級の表示を間違わないようにするため、農産物の仕分け区分を判定し、排出装置2に排出信号を送信する演算・制御装置からの信号により、各昇降台に対応して仕分け区分を表示する表示器を設け、また印字装置もこの信号により制御することで、自動的に印字する等階級が切り替わり、正確な印字を製品箱13の側面に印字させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の第1実施例を示す選別包装設備の全体的構成を示す概略平面図
【図2】図1に示す農産物の箱詰め送り出し装置の拡大平面図。
【図3】図2に示す農産物箱詰め送り出し装置をその製品箱送り出し方向に沿って見た図。
【図4】図2のA−A矢視図。
【図5】本発明の第2実施例を示す農産物の箱詰め送り出し装置の平面図。
【符号の説明】
【0075】
P 受皿
V 農産物
W 作業者
1 選別コンベア
2 受皿排出装置
3 プールコンベア
4 ストッパ
5 受皿リターンコンベア
6 箱詰め作業部
7 受皿排出コンベア
8 空トレイ搬送コンベア
9 箱詰め部
9A 第1箱詰め部 9B 第2箱詰め部
10 昇降台装置
11 第1昇降台
11a フレーム部 11b ローラ 11c 軸受部
12 第2昇降台
12a 爪部材 12b 水平フォーク 12c 軸受部
13 製品箱
14 空箱搬送コンベア
15 装置本体
15a 後端フレーム部 15b 横側フレーム部
17 第1昇降台シャフト部
18 第2昇降台シャフト部
19 第1昇降機構
19a ガイド軸 19b ロッドレスシリンダ
19c シリンダ本体 19d 移動体
20 第2昇降機構
21 製品箱送り出しコンベア
ローラ21a 凹部21b
22 ストッパ
23 高速送り出しローラ
24 製品搬送コンベア
25a起動スイッチ 25b 段数セレクタ
25c 印字スイッチボタン 25d 停止スイッチボタン
26 印字装置
27 第3昇降台


【特許請求の範囲】
【請求項1】
選別コンベアから該当する仕分け区分別にプールコンベアに排出されてプールされる農産物を製品箱への箱詰め対象とし、農産物が箱詰めされた製品箱を製品搬送コンベアに送り出す農産物の箱詰め送り出し装置において、
前記プールコンベアの終端部側方に、農産物が詰められる製品箱を載置するための複数の昇降台を該プールコンベアの搬送方向に沿って縦列配置し、該昇降台が上方の箱詰め位置で載置した製品箱に農産物を箱詰めする昇降台装置と、
前記昇降台装置の下部に前記昇降台の縦列方向に沿って延び、該各昇降台上の箱詰めされた製品箱を前記製品搬送コンベアに送り出すための送り出し搬送手段と、
を有し、
前記複数の昇降台は、下位の送り出し位置に降下すると載置している製品箱を前記送り出し搬送手段の搬送面に移載させる移載手段を有し、
前記昇降台装置は、前記昇降台が箱詰め位置に停止した状態で、該昇降台と前記送り出し搬送手段との間に前記送り出し搬送手段上を移動する製品箱が通過可能な高さを有していることを特徴とする農産物の箱詰め送り出し装置。
【請求項2】
前記昇降台装置が箱詰めのために受け持つ前記プールコンベアの条数は、該昇降台装置に縦列配置している昇降台の台数と同数、あるいは異なることを特徴とする請求項1に記載の農産物の箱詰め送り出し装置。
【請求項3】
前記昇降台装置は、最上流に位置する昇降台をコンベア付き昇降台に構成し、前記送り出し搬送手段は搬送始端を前記コンベア付き昇降台に隣接する昇降台の送り出し位置から開始し、該コンベア付き昇降台が送り出し位置に降下すると、該コンベア付き昇降台のコンベアを前記移載手段として載置している製品箱を前記送り出し搬送手段に移載することを特徴とする請求項1または2に記載の農産物の箱詰め送り出し装置。
【請求項4】
前記昇降台装置は、昇降台を複数の爪部を水平に延出したフォーク状昇降台に構成し、該フォーク状昇降台が送り出し位置に降下すると、前記爪部の上面が前記送り出し搬送手段の搬送面よりも下方に没入することで前記移載手段として作用し、複数の爪部に載置している製品箱を前記送り出し搬送手段に移載することを特徴とする請求項1または2に記載の農産物の箱詰め送り出し装置。
【請求項5】
前記昇降台装置は、前記複数の昇降台を単独に操作可能としていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の農産物の箱詰め送り出し装置。
【請求項6】
前記昇降台には、矩形形状の製品箱の長辺を送り出し方向に沿って載置することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の農産物の箱詰め送り出し装置。
【請求項7】
前記昇降台装置は、農産物を詰めた製品箱の上に重ねた空の製品箱が所定の高さ位置となるように前記昇降台を下方に所定間隔で降下可能としていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の農産物の箱詰め送り出し装置。
【請求項8】
前記昇降台装置の各昇降台に載置する空の製品箱は、前記プールコンベアの終端部の上方で、該プールコンベアを横切るように配置された空箱搬送コンベアにより供給されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の農産物の箱詰め送り出し装置。
【請求項9】
フリートレイ式の受皿に載せられた仕分け区分判定済み農産物を下流側に向けて搬送する選別コンベアと、
前記選別コンベアの搬送方向に沿って仕分け区分毎に分岐接続され、農産物排出手段により該当する仕分け区分の農産物が排出されてプールされる多数のプールコンベアと、
請求項1から8のいずれかに記載の農産物の箱詰め送り出し装置と、
を有し、
前記多数のプールコンベアに対し、1条又は複数条のプールコンベア毎にプールされている農産物を箱詰めするための箱詰め作業部を複数設け、前記各詰め作業部毎に前記農産物の箱詰め送り出し装置を配置したことを特徴とする農産物の選別箱詰め設備。
【請求項10】
前記箱詰め作業部毎に、当該箱詰め作業部に対応しているプールコンベアに並列して、農産物を取り上げて空となった受皿を前記選別コンベアの上流側へ戻す受皿リターンコンベアを配置したことを特徴とする請求項9に記載の農産物の選別箱詰め設備。
【請求項11】
前記製品搬送コンベアは、前記選別コンベアと並列に配置していることを特徴とする請求項9または10に記載の農産物の選別箱詰め設備。
【請求項12】
前記一箇所の箱詰め作業部に対応する前記昇降台装置に縦列配置される昇降台の台数と当該箱詰め作業部におけるプールコンベアの条数を同数とした場合、各プールコンベアには同じ階級で等級が異なる農産物、又は同じ等級で階級が異なる農産物がプールされ、各昇降台上の製品箱にはこれらの異なる仕分け区分に対応して箱詰めする農産物が決められていることを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の農産物の選別箱詰め設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−201529(P2008−201529A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−39094(P2007−39094)
【出願日】平成19年2月20日(2007.2.20)
【出願人】(508134337)静岡シブヤ精機株式会社 (20)
【Fターム(参考)】