近接度ベースのアクセス制御
ワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するための方法が開示される。基地局へのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断する。ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較し、比較に基づいて、制限付き/非CSG(限定加入者グループ)ワイヤレス通信デバイスにフェムトセルへのアクセスを許可できる。また、この方法は、比較に基づいて、登録応答がワイヤレス通信デバイスに送られるようにすることを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、「Proximity Based Access Control for Femto Cells」と題する2009年5月4日に出願された米国仮特許出願第61/175,344号に関し、その優先権を主張する。
【0002】
本出願はまた、「Proximity Based Access Control for Femto Cells」と題する2009年6月4日に出願された米国仮特許出願第61/184,271号に関し、その優先権を主張する。
【0003】
本開示は、一般にワイヤレス通信システムに関する。より詳細には、本開示は、近接度ベースのアクセス制御のためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0004】
ワイヤレス通信システムは、世界中の多くの人々が通信できるようにするための重要な手段になっている。ワイヤレス通信システムは多数の移動局のための通信を提供でき、各移動局は基地局によってサービスされることができる。
【0005】
選択グループの移動局にサービスを提供するローカル基地局を使用することは有益であり得る。これらローカル基地局は、通常の基地局よりも少ない電力を使用し、より小さいカバレージエリアを有し得る。ローカル基地局は、その場合、移動局にアクティブボイス/データアクセスを提供できる。ローカル基地局が向上し続けるにつれて、より多くのローカル基地局が普及するようになる。
【0006】
ローカル基地局の例には、フェムトセル、フェムトアクセスポイント、ピコセルおよびホーム進化型ノードB(HeNB)がある。ローカル基地局は一般性の損失なしにフェムトアクセスポイントと呼ばれ得る。これらのローカル基地局はユーザによって制御されることができる。例えば、ローカル基地局はエンドユーザによって購入されることができ、ワイヤレスカバレージを増加させるためにユーザの家庭またはオフィスに配置されることができる。ローカル基地局はサービスプロバイダによって制御されることもできる。例えば、サービスプロバイダは高いトラフィックをもつ公共エリア中にローカル基地局を配置できる。
【0007】
移動局がローカル基地局に接近すると、移動局はローカル基地局を検出し、登録要求を送ることによってローカル基地局にアクセスすることを試み得る。ローカル基地局は、この後、移動局とのボイス/データ接続などの様々なサービスのための移動局へのアクセスを可能にすべきかどうかを判断できる。これらのローカル基地局に近いが、選択グループの一部でない移動局は、ローカル基地局からの強い干渉を受信し得る。この強い干渉は、場合によっては、移動局が通常の基地局へのアクセスを得ることを妨げることがある。従って、ローカル基地局に対するアクセス制約を改善することによって恩恵が実現され得る。
【発明の概要】
【0008】
複数のワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するための方法について説明する。基地局へのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断する。ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較する。この方法は、比較に基づいて、登録応答がワイヤレス通信デバイスに送られるようにすることをも含む。
【0009】
この方法は、基地局またはコアネットワークによって実行されることができる。基地局はフェムトアクセスポイントであってよい。ワイヤレス通信デバイスの近接度は、基地局からワイヤレス通信デバイスまでの経路損失を表し得る。経路損失は近接度しきい値未満であることができる。登録応答が送られるようにすることは、ワイヤレス通信デバイスに登録応答を送ることを含み得る。
【0010】
登録要求がワイヤレス通信デバイスから受信できる。ワイヤレス通信デバイスは、基地局に対応する限定加入者グループ(CSG)の一部でないことがある。登録要求はアクセスプローブの一部であることができる。アクセスプローブは受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報を含み得る。
【0011】
近接度は、無線周波数(RF)ダウンリンク経路損失の関数であり得る。近接度は、受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報とパイロット送信電力とを使用して判断され得る。ビーコンはブロードキャストされ得る。登録応答は登録拒否または登録受付けを含み得る。ワイヤレス通信デバイスとのアクティブデータ/ボイス通信が可能にされ得る。
【0012】
低電力ビーコンは第1のサイクル中にブロードキャストされ得る。第1の時間期間は第1のサイクルに対応し得る。高電力ビーコンは第2のサイクル中にブロードキャストされ得る。第2の時間期間は第2のサイクルに対応し得る。ワイヤレス通信デバイスから登録要求が受信され得る。登録要求は第1の時間期間中に受信され得る。登録応答は登録受付けであり得る。
【0013】
登録要求は、ワイヤレス通信デバイスが近接度ベースのアクセスのための可能性のある候補であるという指示と一緒に、コアネットワークに渡され得る。登録要求は第2の時間期間中に受信され得る。登録応答は登録拒否であり得る。登録要求は、ワイヤレス通信デバイスが近接度ベースのアクセスのための可能性のある候補でないという指示と一緒に、コアネットワークに渡され得る。
【0014】
近接度は、前に近接度ベースのアクセスを可能にされたワイヤレス通信デバイスからの後続の呼に対して、アクセスプローブの受信中に測定されたアップリンク信号強度の記録と、パイロットチャネル上で受信されたアップリンク信号強度の記録とを使用して判断され得る。登録拒否がワイヤレス通信デバイスに送られ得る。低減送信電力期間の間、ダウンリンク送信電力が低減され得る。低減送信電力期間および/または送信電力は、低減送信電力期間中にいくつの登録要求が受信されたかに基づいて調整され得る。送信電力を低減することは、パイロットチャネル上、オーバーヘッド(制御)チャネル上またはすべてのチャネル上で送信電力を低減することを含み得る。停止期間の間、ビーコン周波数上での送信が停止され得る。ワイヤレス通信デバイスはレガシーユーザ機器(UE)であり得る。
【0015】
また、複数のワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するように構成されたワイヤレスデバイスについて説明する。ワイヤレスデバイスは、プロセッサと、プロセッサと電気的に繋がったメモリと、メモリに記憶された命令とを含む。命令は、ワイヤレスデバイスへのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断するようにプロセッサによって実行可能である。命令はまた、ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較するようにプロセッサによって実行可能である。命令は、比較に基づいてワイヤレス通信デバイスに登録応答を送るようにプロセッサによってさらに実行可能である。
【0016】
複数のワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するように構成されたワイヤレスデバイスについて説明する。ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスへのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断するための手段を含む。また、ワイヤレスデバイスはワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較するための手段を含む。ワイヤレスデバイスは、比較に基づいて登録応答をワイヤレス通信デバイスに送るための手段をさらに含む。
【0017】
また、ワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するためのコンピュータプログラム製品について説明する。このコンピュータプログラム製品は、その上に命令を有するコンピュータ可読媒体を含む。命令は、ワイヤレスデバイスへのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断するためのコードを含む。命令はまた、ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較するためのコードを含む。命令は、比較に基づいて、登録応答がワイヤレス通信デバイスに送られるようにするためのコードをさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】複数のワイヤレスデバイスをもつワイヤレス通信システムを示す図。
【図2】近接度ベースのアクセス制御のための方法の流れ図。
【図3】フェムトアクセスポイントとワイヤレス通信デバイスとの間のチャネルのいくつかを示す図。
【図4】フェムトアクセスポイントの周囲に複数のカバレージエリアをもつワイヤレス通信システムを示すブロック図。
【図5】低電力ビーコンおよび高電力ビーコンの送信を示す図。
【図6】近接度ベースのアクセス制御のためのより詳細な方法の流れ図。
【図7】ワイヤレス通信デバイスとフェムトアクセスポイントとの間の通信を示す図。
【図8】近接度ベースのアクセス制御を可能にすべきかどうかを判断するための方法の流れ図。
【図9】近接度ベースのアクセスがワイヤレス通信デバイスに対して許可され得ないときにワイヤレス通信デバイスに課される干渉を最小限に抑えるための方法の流れ図。
【図10】ワイヤレス通信デバイスに対して近接度ベースのアクセスが許可され得ないときにワイヤレス通信デバイスに課せられる干渉を最小限に抑えるための別の方法の流れ図。
【図11】多入力多出力(MIMO)システム中の2つワイヤレスデバイスを示す図。
【図12】基地局内に含まれ得るいくつかの構成要素を示す図。
【図13】ワイヤレス通信デバイス内に含まれ得るいくつかの構成要素を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
複数のワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するための方法について説明する。基地局へのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断する。ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較する。この方法は、比較に基づいて、登録応答がワイヤレス通信デバイスに送られるようにすることをも含む。
【0020】
この方法は、基地局またはコアネットワークによって実行されることができる。基地局はフェムトアクセスポイントであってよい。ワイヤレス通信デバイスの近接度は、基地局からワイヤレス通信デバイスまでの経路損失を表し得る。経路損失は近接度しきい値未満であることができる。登録応答が送られるようにすることは、ワイヤレス通信デバイスに登録応答を送ることを含み得る。
【0021】
登録要求がワイヤレス通信デバイスから受信できる。ワイヤレス通信デバイスは、基地局に対応する限定加入者グループ(CSG)の一部でないことがある。登録要求はアクセスプローブの一部であることができる。アクセスプローブは受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報を含み得る。
【0022】
近接度は、無線周波数(RF)ダウンリンク経路損失の関数であり得る。近接度は、受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報とパイロット送信電力とを使用して判断され得る。ビーコンはブロードキャストされ得る。登録応答は登録拒否または登録受付けを含み得る。ワイヤレス通信デバイスとのアクティブデータ/ボイス通信が可能にされ得る。
【0023】
低電力ビーコンは第1のサイクル中にブロードキャストされ得る。第1の時間期間は第1のサイクルに対応し得る。高電力ビーコンは第2のサイクル中にブロードキャストされ得る。第2の時間期間は第2のサイクルに対応し得る。ワイヤレス通信デバイスから登録要求が受信され得る。登録要求は第1の時間期間中に受信され得る。登録応答は登録受付けであり得る。
【0024】
登録要求は、ワイヤレス通信デバイスが近接度ベースのアクセスのための可能性のある候補であるという指示と一緒に、コアネットワークに渡され得る。登録要求は第2の時間期間中に受信され得る。登録応答は登録拒否であり得る。登録要求は、ワイヤレス通信デバイスが近接度ベースのアクセスのための可能性のある候補でないという指示と一緒に、コアネットワークに渡され得る。
【0025】
近接度は、前に近接度ベースのアクセスを可能にされたワイヤレス通信デバイスからの後続の呼に対して、アクセスプローブの受信中に測定されたアップリンク信号強度の記録と、パイロットチャネル上で受信されたアップリンク信号強度の記録とを使用して判断され得る。登録拒否がワイヤレス通信デバイスに送られ得る。低減送信電力期間の間、ダウンリンク送信電力が低減され得る。低減送信電力期間および/または送信電力は、低減送信電力期間中にいくつの登録要求が受信されたかに基づいて調整され得る。送信電力を低減することは、パイロットチャネル上、オーバーヘッド(制御)チャネル上またはすべてのチャネル上で送信電力を低減することを含み得る。停止期間の間、ビーコン周波数上での送信が停止され得る。ワイヤレス通信デバイスはレガシーユーザ機器(UE)であり得る。
【0026】
また、複数のワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するように構成されたワイヤレスデバイスについて説明する。ワイヤレスデバイスは、プロセッサと、プロセッサと電気的に繋がったメモリと、メモリに記憶された命令とを含む。命令は、ワイヤレスデバイスへのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断するようにプロセッサによって実行可能である。命令はまた、ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較するようにプロセッサによって実行可能である。命令は、比較に基づいてワイヤレス通信デバイスに登録応答を送るようにプロセッサによってさらに実行可能である。
【0027】
複数のワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するように構成されたワイヤレスデバイスについて説明する。ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスへのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断するための手段を含む。また、ワイヤレスデバイスはワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較するための手段を含む。ワイヤレスデバイスは、比較に基づいて登録応答をワイヤレス通信デバイスに送るための手段をさらに含む。
【0028】
また、ワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するためのコンピュータプログラム製品について説明する。このコンピュータプログラム製品は、その上に命令を有するコンピュータ可読媒体を含む。命令は、ワイヤレスデバイスへのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断するためのコードを含む。命令はまた、ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較するためのコードを含む。命令は、比較に基づいて、登録応答がワイヤレス通信デバイスに送られるようにするためのコードをさらに含む。
【0029】
図1に、複数のワイヤレスデバイスをもつワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレス通信システム100は、音声、データなど様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅および送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムであり得る。ワイヤレスデバイスは基地局またはワイヤレス通信デバイスであり得る。また、コアネットワーク110を図1に示す。
【0030】
基地局は、1つまたは複数のワイヤレス通信デバイスと通信する局である。基地局は、アクセスポイント、ブロードキャスト送信機、ノードB、進化型ノードBなどとも呼ばれることがあり、それらの機能の一部または全部を含み得る。本明細書では、「基地局」という用語を使用する。各基地局は、特定の地理的エリアに通信カバレージを与える。基地局は、1つまたは複数のワイヤレス通信デバイスに通信カバレージを与え得る。「セル」という用語は、その用語が使用されるコンテキストに依存して基地局および/またはそのカバレージエリアを指すことができる。
【0031】
移動局またはデバイスは「ユーザ機器」(UE)と呼ばれ得る。基地局は進化型ノードB(eNB)と呼ばれ得る。半自律型(semi-autonomous)基地局はホーム進化型ノードB(HeNB)と呼ばれ得る。従って、HeNBはeNBの一例であり得る。HeNB、および/またはHeNBのカバレージエリアは、フェムトセル、ピコセル、HeNBセル、フェムトアクセスポイントまたは限定加入者グループ(CSG)セルと呼ばれ得る。本明細書ではフェムトアクセスポイントを使用する。フェムトアクセスポイントは、従来のワイドエリアネットワーク基地局の範囲を拡張する低電力基地局である。フェムトアクセスポイントは、セルラー無線通信技法をサポートするワイヤレス通信デバイスのために、家庭およびオフィス内でボイスおよび高速データサービスを提供する。フェムトアクセスポイントへのアクセスは、フェムトアクセスポイントが使用するアクセス制御の種類に依存する。オープンアクセスでは、任意のワイヤレス通信デバイスがフェムトアクセスポイントからのサービスにアクセスし、サービスを受信できる。限定加入者グループ(CSG)または制限付きアクセスでは、CSGのメンバーのみが、フェムトアクセスポイントからのサービスにアクセスし、サービスを受信することを可能にされる。
【0032】
ワイヤレスシステム(例えば、多元接続システム)における通信は、ワイヤレスリンクを介した送信によって達成され得る。こうした通信リンクは、単一入力単一出力(SISO)、多入力単一出力(MISO)、または多入力多出力(MIMO)システムを介して確立され得る。MIMOシステムは、それぞれ、データ伝送のための複数の(NT)送信アンテナおよび複数の(NR)受信アンテナを装備した、(1つまたは複数の)送信機および(1つまたは複数の)受信機を含む。SISOシステムおよびMISOシステムは、MIMOシステムの特定の例である。複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって生成された追加の次元数が利用される場合、MIMOシステムは、改善されたパフォーマンス(例えば、より高いスループット、より大きい容量、または改善された信頼性)を与えることができる。
【0033】
MIMOシステムは時分割デュプレックス(TDD)および周波数分割デュプレックス(FDD)をサポートし得る。TDDシステムでは、アップリンクおよびダウンリンク伝送が同一周波数領域上で行われるので、相反原理がダウンリンクチャネルからのアップリンクチャネルの推定を可能にする。
【0034】
本明細書の教示は、様々なタイプの通信システムおよび/またはシステム構成要素に組み込まれ得る。いくつかの態様では、本明細書の教示は、利用可能なシステムリソースを共有することによって(例えば、帯域幅、送信電力、符号化、インターリーブなどのうちの1つまたは複数を指定することによって)、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムにおいて採用され得る。例えば、本明細書の教示は、符号分割多元接続(CDMA)システム、多重キャリアCDMA(MCCDMA)、広帯域CDMA(W−CDMA)、高速パケットアクセス(HSPA、HSPA+)システム、時間分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、または他の多元接続技法の技術のいずれか1つまたは組合せに適用され得る。
【0035】
本明細書の教示を使用するワイヤレス通信システムは、IS−95、cdma2000、IS−856、W−CDMA、時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)、および他の規格など、1つまたは複数の規格を実施するように設計され得る。CDMAネットワークは、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)、cdma2000、または何らかの他の技術などの無線技術を実施し得る。UTRAは、W−CDMAおよび低チップレート(LCR)を含む。cdma2000技術は、IS−2000、IS−95、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))などの無線技術を実施し得る。OFDMAネットワークは、Evolved UTRA(E−UTRA)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)などの無線技術を実施し得る。UTRA、E−UTRAおよびGSMはユニバーサル移動体通信システム(UMTS)の一部である。本明細書の教示は、第3世代Partnership Project(3GPP)Long Term Evolution(LTE)システム、Ultra Mobile Broadband(UMB)システム、および他のタイプのシステムで実施され得る。LTEは、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。本開示のいくつかの態様については、3GPP用語を使用して説明するが、本明細書の教示は、3GPP(Rel99、Rel5、Rel6、Rel7)技術、ならびに3GPP2(1xRTT、1xEV−DO Rel0、RevA、RevB)技術および他の技術に適用され得ることを理解されたい。明確さのために、以下において本技法のいくつかの態様をcdma2000に関して説明し、以下の説明の大部分でcdma2000用語を使用する。
【0036】
通常の基地局(本明細書では通常の基地局をマクロ基地局108と呼ぶ)に加えて、ホーム進化型ノードB(HeNB)、ピコセルおよびフェムトセルなど、低電力基地局102が使用される。ピコセルは、マクロ基地局108よりもはるかに小さいスケールで動作する、ネットワーク事業者によって制御される基地局102を指すことがある。フェムトセルは、マクロ基地局108よりもはるかに小さいスケールで動作する、消費者によって制御される基地局102を指すことがある。フェムトセルは、限定加入者グループ(CSG)にサービスを提供し得る。
【0037】
基地局102は、1つまたは複数のワイヤレス通信デバイス104、106と通信し得る。ワイヤレス通信デバイス104、106は、端末、アクセス端末、ユーザ機器(UE)、加入者ユニット、局などとも呼ばれることがあり、それらの機能の一部または全部を含み得る。ワイヤレス通信デバイス104、106は、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスデバイス、ワイヤレスモデム、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータなどであり得る。ワイヤレス通信デバイス104、106は、任意の所与の瞬間に、ダウンリンク114a〜cおよび/またはアップリンク112a〜c上の0、1つまたは複数の基地局102、108と通信し得る。ダウンリンク114(または順方向リンク)は、基地局102、108からワイヤレス通信デバイス104、106への通信リンクを指し、アップリンク112(または逆方向リンク)は、ワイヤレス通信デバイス104、106から基地局102への通信リンクを指す。
【0038】
第1のワイヤレス通信デバイス104は限定加入者グループ(CSG)の一部であり得る。HeNBなどの基地局102は、基地局102へのアクセスを、限定加入者グループ(CSG)の一部であるワイヤレス通信デバイスに制限し得る。シグナリング専用アクセスでは、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイスが、HeNBを使用してシグナリングメッセージをコアネットワーク110と交換することを許される。しかしながら、シグナリング専用アクセスでは、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイスは、HeNBからのアクティブモードボイス/データサービスを許されない。
【0039】
第2のワイヤレス通信デバイス106は限定加入者グループ(CSG)の一部でないことがある。第2のワイヤレス通信デバイス106は、代わりに、アップリンク112cとダウンリンク114cとを介してマクロ基地局108と通信し得る。ただし、第2のワイヤレス通信デバイス106は基地局102のカバレージ領域内に配置され得る。第2のワイヤレス通信デバイス106は基地局102からの干渉を受信し得る。
【0040】
基地局102は、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス106の、基地局102への近接度に基づく新しいアクセスモデルを使用することもできる。近接度ベースのアクセスでは、限定加入者グループ(CSG)の一部でないが基地局102の近くにあり、従って、基地局102からの厳しい干渉に直面する可能性があるワイヤレス通信デバイス106が、基地局102へのアクセスを許される。近接度ベースのアクセスは限定加入者グループ(CSG)の拡張である。基地局102は、基地局102から遠く離れた大部分のワイヤレス通信デバイスに制限され、それによって限定加入者グループ(CSG)様のアクセス制御を基地局102の所有者に提供する。また、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス106にサービスを提供することによって、干渉による、マクロ基地局108のカバレージ中のデッドゾーンを防ぐ。
【0041】
基地局102は、複数のワイヤレス通信デバイスが見つかるであろうマクロ基地局108によって使用される周波数上でビーコンをブロードキャストできる。これらのビーコンは、ワイヤレス通信デバイスを基地局102に引きつけるために使用され得る。基地局102は、基地局102によって与えられたカバレージを、マクロ基地局108のカバレージエリアに生じた干渉と平衡させるために、電力較正アルゴリズムを使用できる。ただし、基地局102のカバレージ領域内にある非限定加入者グループ(CSG)ワイヤレス通信デバイス106の干渉を完全になくすことは不可能である。例えば、基地局102が基地局102からの最高80デシベル(dB)の経路損失をカバレージに与えるように設計された場合、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス(すなわち、第2のワイヤレス通信デバイス106)は、基地局102ダウンリンク114bの周波数および/またはビーコン周波数上で、これらの周波数上での基地局102の送信電力121に依存した干渉に直面し得る。限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス106が基地局102に極めて近接したとき、この干渉は特に厳しくなり得る。干渉は、第2のワイヤレス通信デバイス106からマクロ基地局108のカバレージを奪い得る。
【0042】
基地局102は近接度アクセスモジュール116を含み得る。近接度アクセスモジュール116は、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス106上の干渉の影響を最小限に抑えるために、基地局102によって使用され得る。例えば、近接度アクセスモジュール116は、第2のワイヤレス通信デバイス106が受ける干渉が近接度しきい値118よりも大きいときに、第2のワイヤレス通信デバイス106による基地局102へのアクセスを可能にするために基地局102によって使用され得る。第2のワイヤレス通信デバイス106が受ける干渉は、基地局102への第2のワイヤレス通信デバイス106の近接度119と直接相関し得る。近接度119は、基地局102と第2のワイヤレス通信デバイス106との間の経路損失に基づき得る。
【0043】
近接度ベースのアクセスが第2のワイヤレス通信デバイス106に与えられ得ないとき、近接度アクセスモジュール116は、第2のワイヤレス通信デバイス106による登録の試みを検出すると、ダウンリンク114bの周波数および/またはビーコン周波数上での基地局102の送信電力121を調整できる。送信電力121の一時的低減は、第2のワイヤレス通信デバイス106が受ける干渉を低減できる。
【0044】
無線周波数(RF)経路損失基準は、第2のワイヤレス通信デバイス106が基地局102へのアクセスを許されるべきかどうかを判断するために、第2のワイヤレス通信デバイス106が受けているマクロカバレージを考慮するようにさらに増大され得る。例えば、基地局102が偶然マクロ基地局108に極めて近接した場合、第2のワイヤレス通信デバイス106が基地局102に近接したときでも、第2のワイヤレス通信デバイス106は依然としてマクロ基地局108から十分なカバレージを受信し得る。従って、近接度ベースのアクセスは許されないことになる。
【0045】
図2は、近接度ベースのアクセス制御のための方法200の流れ図である。方法200は基地局102によって実行され得る。一構成では、基地局102はフェムトアクセスポイントであり得る。基地局102は、ダウンリンク114(順方向リンク)の周波数および/またはビーコン周波数上でオーバーヘッド信号をブロードキャストし得る(202)。基地局102はこの後ワイヤレス通信デバイス106から登録要求を受信できる(204)。ワイヤレス通信デバイス106は、基地局102に対応する限定加入者グループ(CSG)の一部でないことがある。
【0046】
基地局102はワイヤレス通信デバイス106の近接度119を判断できる(206)。近接度119は、基地局102とワイヤレス通信デバイス106との間の無線周波数(RF)経路損失の関数として判断され得る。基地局102は、この後、近接度119が近接度しきい値118よりも大きいかどうかを判断できる(208)。近接度しきい値118は、基地局102に記憶された所定の値であり得る。例えば、近接度しきい値118は60dBであり得る。ワイヤレス通信デバイス106の近接度119が70dBである(すなわち、基地局102からワイヤレス通信デバイス106までの経路損失が70dBである)場合、ワイヤレス通信デバイス106の近接度119は、60dBという近接度しきい値118よりも大きい。近接度119が近接度しきい値118よりも大きいかどうかを判断すること(208)は、近接度119を近接度しきい値118と比較することを含み得る。
【0047】
ワイヤレス通信デバイス106の近接度119が近接度しきい値118よりも大きい場合、基地局102はワイヤレス通信デバイス106に登録拒否を送ることができる(210)。一構成では、コアネットワーク110が近接度ベースのアクセスに関する決定を行う場合、コアネットワーク110は、基地局202に、ワイヤレス通信デバイス106に登録拒否を送らせることができる(210)。ワイヤレス通信デバイス106の近接度119が近接度しきい値118よりも大きくない場合、基地局102はワイヤレス通信デバイス106に登録受付けを送ることができる(212)。一構成では、コアネットワーク110は、基地局102に、ワイヤレス通信デバイス106に登録受付けを送らせることができる(212)。基地局102は、この後、ワイヤレス通信デバイス106とのアクティブデータ/ボイス通信を可能にできる(214)。
【0048】
基地局102からワイヤレス通信デバイス106までのRF経路損失を取得することができない(すなわち、(例えば、レガシーcdma2000デバイスにおいて)アクセスプローブを使用して経路損失を取得することができない)場合、代替方式は、ビーコンの送信電力に基づいて、近接度ベースのアクセスに関する決定を行うことである。以下において、ビーコンの送信電力を使用した近接度ベースのアクセスを図4、図5および図6に関してさらに詳細に説明する。
【0049】
ワイヤレス通信デバイスは基地局にアクセスプローブを送ることができる。以下において、アクセスプローブを図7に関してさらに詳細に説明する。アクセスプローブは、チップごとのダウンリンクパイロット信号エネルギー(Ecp)、または総受信機電力(Io)に対するチップごとのパイロットエネルギーの比であるパイロット強度(Ecp/Io)、ならびに総受信電力などのフィードバックを含み得る。フィードバックに基づいて、基地局は、基地局とワイヤレス通信デバイスとの間のダウンリンク経路損失を判断できる。
【0050】
基地局は、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイスからのアクセスプローブの受信中に測定された受信アップリンク信号強度の記録を含み得る。近接度ベースのアクセスを許可された限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイスが基地局とのアクティブな呼を行うとき、基地局は、パイロットチャネル上で受信されたアップリンク信号強度の記録をも含み得る。これらの記録は、ダウンリンク経路損失を判断するために使用され得る。以下において、これらの記録を使用してダウンリンク経路損失を判断することを図7と関してさらに詳細に説明する。
【0051】
図3に、フェムトアクセスポイント302とワイヤレス通信306デバイスとの間のチャネルのいくつかを示す。図3のフェムトアクセスポイント302は、図1の基地局102の1つの構成であり得る。図3のワイヤレス通信デバイス306は、図1の第2のワイヤレスデバイス106の1つの構成であり得る。ビーコン320はフェムトアクセスポイント302からワイヤレス通信デバイス306に送られ得る。複数のビーコン周波数は、ビーコン320をブロードキャストするためにフェムトアクセスポイント302によって使用され得る。フェムトアクセスポイント302は、ワイヤレス通信デバイス306に情報を送信するためにダウンリンクパイロットチャネル322を使用できる。ビーコン320は、ワイヤレス通信デバイス306をダウンリンクパイロットチャネル322に向けることができる。フェムトアクセスポイント302は、ワイヤレス通信デバイス306に情報を送信するためにオーバーヘッド(制御)チャネル324を使用することもできる。ワイヤレス通信デバイス306は、逆アクセスチャネル326を使用して通信をフェムトアクセスポイント302に送り返すことができる。例えば、ワイヤレス通信デバイス306は、逆アクセスチャネル326を介して登録要求をフェムトアクセスポイント302に送ることができる。
【0052】
図4は、フェムトアクセスポイント402の周囲に複数のカバレージエリア432、434をもつワイヤレス通信システム400を示すブロック図である。図4のフェムトアクセスポイント402は、図1の基地局102の1つの構成であり得る。ワイヤレス通信システム400は、第1のワイヤレス通信デバイス406aと第2のワイヤレス通信デバイス406bとを含み得る。図4のワイヤレス通信デバイス406は、図1の第2のワイヤレス通信デバイス106の1つの構成であり得る。第1のワイヤレス通信デバイス406aおよび第2のワイヤレス通信デバイス406bは、それぞれフェムトアクセスポイント402に対応する限定加入者グループ(CSG)の一部でないことがある。
【0053】
図2に関して上述したように、ビーコンの送信電力は、ワイヤレス通信デバイス406の経路損失/近接度を判断するために使用され得る。これを行うために、基地局402は、1つの時間期間中に低電力ビーコン428を送信し、別の時間期間中に高電力ビーコン430を送信できる。以下においてタイミング図を図5に関して説明する。低電力ビーコン428または高電力ビーコン430に続いて登録要求が受信されたかどうかに依存して、基地局402は、登録要求を送っているワイヤレス通信デバイス406の経路損失/近接度を判断し得る。低電力ビーコン428の使用は、フェムトアクセスポイント402の周囲に低電力サイクルカバレージエリア432をつくる。同様に、高電力ビーコン430の使用は、フェムトアクセスポイント402の周囲に高電力サイクルカバレージエリア434をつくる。
【0054】
低電力サイクルカバレージエリア432内の面積は、フェムトアクセスポイント402の近接度しきい値118未満である、ワイヤレス通信デバイス406の近接度119を表し得る。経路損失は無線周波数(RF)と地理的状態とに依存するので、カバレージエリア432、434は完全な円でないことがある。同じく低電力サイクルカバレージエリア432によってカバーされない高電力サイクルカバレージエリア434内の面積は、フェムトアクセスポイント402の近接度しきい値118よりも大きいが、依然としてフェムトアクセスポイント402の範囲内にある、ワイヤレス通信デバイス406の近接度119を表し得る。
【0055】
フェムトアクセスポイント402は低電力ビーコン428をブロードキャストし得る。第1のワイヤレス通信デバイス406aは低電力サイクルカバレージエリア432内にあるので、第1のワイヤレス通信デバイス406aは低電力ビーコン428を受信できる。第2のワイヤレス通信デバイス406bは低電力サイクルカバレージエリア432の外部にあるので、第2のワイヤレス通信デバイス406bは低電力ビーコン428を受信しないことがある。フェムトアクセスポイント402は、高電力ビーコン430を送信できる。第1のワイヤレス通信デバイス406aと第2のワイヤレス通信デバイス406bの両方が高電力サイクルカバレージエリア434内にあるので、第1のワイヤレス通信デバイス406aと第2のワイヤレス通信デバイス406bの両方が高電力ビーコン430a〜bを受信できる。ワイヤレス通信デバイス406の近接度119を判断するための高電力ビーコン430および低電力ビーコン428の使用を、以下において図5に関してさらに詳細に説明する。
【0056】
一例として、低電力サイクルカバレージエリア432は、フェムトアクセスポイント402からの50dBの経路損失であり得る。従って、近接度しきい値118は50dBに設定され得る。高電力サイクルカバレージエリア434は、フェムトアクセスポイント402からの90dBの経路損失であり得る。
【0057】
図5に、低電力ビーコン536および高電力ビーコン538の送信を示す。低電力ビーコン536および高電力ビーコン538はフェムトアクセスポイント402によって送信されることができる。近接度ベースのアクセスをサポートするために、ワイヤレス通信デバイス406の存在とワイヤレス通信デバイス406の近接度119とを検出するために階層化ビーコン設計が使用され得る。階層化ビーコン設計では、ビーコンは、すべてのビーコン周波数540a〜c上で大部分の時間低い送信電力で放射され、すべてのビーコン周波数540a〜c上で時々高い送信電力で放射され得る。階層化ビーコン設計は、米国特許出願第PCT−US2009/054544号に開示されており、参照のために本明細書に組み込まれる。ビーコンは複数のビーコン周波数540上で送信されることができる。例えば、ビーコンは、第1のビーコン周波数540a、第2のビーコン周波数540bまたは第3のビーコン周波数540c上で送信されることができる。
【0058】
第1の低電力ビーコン536aが第1のビーコン周波数540a上で放射されることができる。各放射ビーコン(すなわち、低電力ビーコン536と高電力ビーコン538の両方)は、ビーコン送信継続時間(BTD)の間、放射されることができる。第1の低電力ビーコン536aの後に、第2のビーコン周波数540b上で第2の低電力ビーコン536bが放射されることができる。この後、第3の低電力ビーコン536cが第3のビーコン周波数540c上で放射されることができる。この後、第4の低電力ビーコン536dが第1のビーコン周波数540a上で放射されることができ、その後、第5の低電力ビーコン536eが第2のビーコン周波数540b上で放射されることができ、第6の低電力ビーコン536fが第3のビーコン周波数540c上で放射されることができる。
【0059】
この後、フェムトアクセスポイント402は、第1のビーコン周波数540a上で第1の高電力ビーコン538aを放射でき、その後、第2のビーコン周波数540b上で第2の高電力ビーコン538bを放射でき、第3のビーコン周波数540c上で第3の高電力ビーコン538cを放射できる。この後、フェムトアクセスポイント402は、第1のビーコン周波数540a上で第7の低電力ビーコン536gを送信でき、その後、第2のビーコン周波数540b上で第8の低電力ビーコン536hを送信でき、第3のビーコン周波数540c上で第9の低電力ビーコン536iを送信できる。従って、フェムトアクセスポイント402は、低電力サイクルと高電力サイクルとを交互に繰り返すことができる。
【0060】
低電力サイクルは、6つ未満の低電力ビーコン536の送信を含み得る。また、低電力サイクルは6つを越える低電力ビーコン536の送信を含み得る。高電力サイクルは、3つ未満の高電力ビーコン538の送信を含み得る。また、高電力サイクルは3つを越える高電力ビーコン538の送信を含み得る。
【0061】
一例として、高電力ビーコン538は0.5〜2分ごとに放射されることができ、低電力ビーコン536は残りの時間に放射される。低電力サイクルは干渉を最小限に抑えることができ、高電力サイクルは、フェムトアクセスポイント402のカバレージエリアの遠いコーナーにあるワイヤレス通信デバイス406がフェムトアクセスポイント402に引きつけられることを保証する。
【0062】
第1の時間期間542は低電力サイクルに対応でき、第2の時間期間543は高電力サイクルに対応できる。第1の時間期間542は1つまたは複数のビーコン周波数540上での低電力ビーコン536の送信をカバーし、第2の時間期間543は1つまたは複数のビーコン周波数540上での高電力ビーコン538の送信をカバーする。
【0063】
ワイヤレス通信デバイス406がビーコンを検出すると、ワイヤレス通信デバイス406は、オーバーヘッドメッセージを通してフェムトアクセスポイント402のダウンリンク114の周波数にリダイレクトされることができる。この後、ワイヤレス通信デバイス406はフェムトアクセスポイント402のダウンリンクパイロット322を検出できる。代替的に、特定のビーコン周波数540上でのビーコンの存在は、他の周波数を探索するようにワイヤレス通信デバイス406をトリガし、それによって、フェムトアクセスポイント402のダウンリンクパイロット322および/または他のオーバーヘッドチャネルを検出できる。フェムトアクセスポイント402のダウンリンクパイロット322および/または他のオーバーヘッドチャネルの検出に伴い、ワイヤレス通信デバイス406は、逆アクセスチャネル326を使用してフェムトアクセスポイント402に登録要求を送ることができる。フェムトアクセスポイント402および/またはコアネットワーク110は、ワイヤレス通信デバイス406が限定加入者グループ(CSG)に属するかどうか、またはワイヤレス通信デバイス406の近接度119のいずれかに依存して、登録要求を受け付けるかまたは拒否できる。
【0064】
第1の時間期間542中に、受信された登録要求は、低電力ビーコン536の検出による可能性があり(すなわち、登録要求が低電力ビーコン536によってトリガされた)、受け付けられるべきである。これは、第1の時間期間542中に登録要求を送っているワイヤレス通信デバイス406の近接度119が低電力サイクルカバレージエリア432内にあるからである。第2の時間期間543中に、受信された登録要求は、高電力ビーコン538による可能性があり、拒否されるべきである。これは、第2の時間期間543中に登録要求を送っているワイヤレス通信デバイス406の近接度119が、低電力サイクルカバレージエリア434内にあるが、低電力サイクルカバレージエリア432内にはないからである。従って、フェムトアクセスポイント402が登録要求を受信すると、フェムトアクセスポイント402は、登録要求を送っているワイヤレス通信デバイス406の近接度119を近似するために、登録要求を受信するより前の短い間隔中にビーコン周波数540上で使用された電力レベルを判断できる。
【0065】
一例として、cdma2000 1xRTTフェムトセルをフェムトアクセスポイント402と見なす。各ビーコン周波数540上でのビーコン送信継続時間(BTD)は約0.5秒であることができ、その後、ビーコンは別のビーコン周波数540にホッピングする。1xRTTモバイルは、ビーコンチャネル上で送られたオーバーヘッドメッセージを読み取り、フェムトセルのダウンリンク周波数に同調できる。1xRTTモバイルは、ダウンリンクパイロットを検出し、オーバーヘッドメッセージの読取りを開始し、フェムトセルへの登録を実行するためにアクセスプローブを送ることができる。アクセスプローブは登録要求を含み得る。以下においてアクセスプローブを図7に関してさらに詳細に説明する。
【0066】
フェムトセルダウンリンク周波数上ですべてのオーバーヘッドメッセージを読み取るのに約1〜1.5秒かかることがあり、その後、登録が実行される。従って、フェムトセルは、アクセスプローブが受信される約2秒前に高電力ビーコン538または低電力ビーコン536が放射されたかどうかを判断する必要があり得る。誤った決定を回避するために、追加の時間マージンが使用され得る。一構成では、登録が低電力ビーコン536の検出によるものであったか高電力ビーコン538の検出によるものであったかを判断するために、アクセスプローブが受信される約1秒前を中心とする幅約2秒のタイムウィンドウが使用され得る。
【0067】
信頼性を保証するために、階層化ビーコン波形は慎重にクラフティングされることができる。例えば、低電力ビーコン536がすべてのビーコン周波数540上で連続的に送られることができ、この後高電力ビーコン538がすべてのビーコン周波数540上で連続的に送られることができる。従って、ワイヤレス通信デバイス406がどのビーコン周波数540からフェムトセルダウンリンク周波数にリダイレクトされたかにかかわらず、登録要求より前のビーコン電力は妥当な精度で判断されることができる。ワイヤレス通信デバイスの一意の識別情報(例えば、国際モバイル加入者識別情報(IMSI))と、関係する規格において指定されたプロシージャとに基づいてマクロ基地局108と通信する間、ワイヤレス通信デバイス406が最初にアイドルであった周波数(本明細書ではキャンピング周波数と呼ぶ)を判断することによって、信頼性はさらに高められることができる。この後、フェムトアクセスポイント402は、ワイヤレス通信デバイス406の近接度119を推定するために、その特定の周波数上で送信されたビーコン電力レベル(高または低)を使用し得る。
【0068】
図6は、近接度ベースのアクセス制御のためのより詳細な方法600の流れ図である。方法600はフェムトアクセスポイント402によって実行されることができる。フェムトアクセスポイント402は登録要求を受信できる(602)。この後、フェムトアクセスポイント402は、登録要求が、限定加入者グループ(CSG)の一部であるワイヤレス通信デバイス406からのものであるかどうかを判断できる。ワイヤレス通信デバイス406が限定加入者グループ(CSG)の一部である場合、フェムトアクセスポイントは、ワイヤレス通信デバイス406へのアクセスを可能にするために正規のプロシージャに従うことができる。
【0069】
ワイヤレス通信デバイス406が限定加入者グループ(CSG)の一部でない場合、フェムトアクセスポイント402は、登録要求が低電力ビーコン536によってトリガされたのか高電力ビーコン538によってトリガされたのかを判断できる(608)。この後、フェムトアクセスポイント402は、フェムトアクセスポイント402が、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス406からの登録要求を受け付ける/拒否する権限を有するかどうかを判断できる。
【0070】
フェムトアクセスポイント402が、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス406からの登録要求を受け付ける/拒否する権限を有する場合、フェムトアクセスポイント402は、登録要求が低電力ビーコン436によってトリガされた場合に、近接度ベースのアクセスを可能にできる(612)、他の場合(例えば、登録要求が高電力ビーコン438によってトリガされた場合)に登録要求を拒否する。この後、フェムトアクセスポイント402は登録応答(登録受付けまたは登録拒否)をワイヤレス通信デバイス406に送ることができる(614)。
【0071】
フェムトアクセスポイント402が、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス406からの登録要求を受け付ける/拒否する権限を有しない場合、フェムトアクセスポイント402は、ワイヤレス通信デバイス406が近接度ベースのアクセスのための可能性のある候補であるかどうか(すなわち、登録要求が低電力ビーコン436によってトリガされたのか高電力ビーコン438によってトリガされたのか)の指示と一緒に、登録要求をコアネットワーク110に渡すことができる(616)。この後、フェムトアクセスポイント402はコアネットワーク110から登録応答を受信できる(618)。登録応答は、ワイヤレス通信デバイス406に登録受付けを送るべきか登録拒否を送るべきかをフェムトアクセスポイント402に示すことができる。この後、フェムトアクセスポイント402はワイヤレス通信デバイス406に登録応答を送ることができる(614)。
【0072】
図7は、ワイヤレス通信デバイス706とフェムトアクセスポイント702との間の通信を示す。図7のワイヤレス通信デバイス706は、図1の第2のワイヤレス通信デバイス106の1つの構成であることができる。図7のフェムトアクセスポイント702は、図1の基地局102の1つの構成であることができる。ワイヤレス通信デバイス706は、アップリンク712を介してアクセスプローブ744をフェムトアクセスポイント702に送ることができる。アクセスプローブ744はフィードバック746を含み得る。フィードバック746は、チップごとのダウンリンクパイロット信号エネルギー(Ecp)および/またはパイロット強度(Ecp/Io)など、受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報748を含み得る。上述したように、パイロット強度(Ecp/Io)は、総受信機電力(Io)および総受信電力に対するチップごとのパイロットエネルギーの比である。また、アクセスプローブ744は登録メッセージ750を含み得る。登録メッセージ750は登録要求であり得る。チップごとの信号エネルギー(Ecp)および/またはパイロット強度(Ecp/Io)など、受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報748のような情報がまだ規格中に存在しない場合、そのような情報を含むように、登録メッセージ750中に新しいフィールドが定義されることができる。
【0073】
アクセスプローブ744は、必要とされる情報を常に含むとは限らない。例えば、cdma2000において、アクセスプローブ744は、パイロット強度(Ecp/Io)を含むが、チップごとの受信ダウンリンクパイロット信号エネルギー(Ecp)を含まない。ダウンリンク経路損失を判断するために、チップごとの受信ダウンリンクパイロット信号エネルギー(Ecp)とパイロット強度(Ecp/Io)の両方が必要とされる。
【0074】
フェムトアクセスポイント702は、ワイヤレス通信デバイス706からアクセスプローブ744を受信し得る。フェムトアクセスポイント702は、それ自体のダウンリンクパイロット送信電力(Ecp_tx)749を知っている。ワイヤレス通信デバイス706からのフィードバック746とパイロット送信電力749とに基づいて、フェムトアクセスポイント702は、フェムトアクセスポイント702とワイヤレス通信デバイス706との間のダウンリンク経路損失751を、アクセスプローブ744から取得されたチップごとのパイロットエネルギー(Ecp)とダウンリンクパイロット送信電力(Ecp_tx)749との間の相違として判断できる。アクセスプローブ744がパイロット強度(Ecp/Io)と総受信機電力Ioの両方を報告した場合、チップごとのダウンリンクパイロットエネルギー(Ecp)が導出され、ダウンリンク経路損失751を計算するために使用され得る。この後、フェムトアクセスポイント702は、ダウンリンク経路損失751を使用し、ワイヤレス通信デバイス702への近接度ベースのアクセスを可能にすべきかどうかを決定できる。ダウンリンク経路損失751は近接度119とも呼ばれ得る。
【0075】
フェムトアクセスポイント702は、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス706からのアクセスプローブ744の受信中に測定された、受信アップリンク信号強度の記録752を含み得る。また、フェムトアクセスポイントは近接度ベースのアクセスを許可されたワイヤレス通信デバイス706がフェムトアクセスポイント702とのアクティブな呼を行うとき、パイロットチャネル上で受信されたアップリンク信号強度の記録754を含み得る。フェムトアクセスポイント702は、自己学習によって近接度検出を間に合わせに作る(improvise)ために記録752、754を使用し得る。例えば、近くのワイヤレス通信デバイス706から予想されるアップリンク信号強度に関する長期情報を収集することによって、フェムトアクセスポイント702は、近接度ベースのアクセスのための決定を行える。限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイスからアクセスプローブが受信されたときの受信アップリンク信号強度が、予想されるアップリンク信号強度を超えた場合、近接度ベースのアクセスが許可されることになる。
【0076】
また、フェムトアクセスポイント702はアクティブな呼の間に、近接度アクセスを許可されたワイヤレス通信デバイス706に順方向リンクパイロット強度測定報告を要求することによって、そのワイヤレス通信デバイス706までのダウンリンク経路損失751を判断できる。この経路損失情報を使用し、フェムトアクセスポイントは、アクセスを許可する決定が正しかったか否かを決定できる。この情報は、将来の使用のために近接度ベースのアクセスを改良するために使用されることができる。例えば、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイスが近接度ベースのアクセスを許可された後、それらのワイヤレス通信デバイスの経路損失が、通常、近接度しきい値118よりも高かったと、フェムトアクセスポイント702が判断した場合、フェムトアクセスポイント702は、近接度しきい値118(すなわち、将来の誤った決定を回避するために近接度ベースのアクセスが許可される経路損失)を低減できる。
【0077】
フェムトアクセスポイント702は、低減送信電力期間755と停止期間757とを含み得る。低減送信電力期間755は、ワイヤレス通信デバイスに登録拒否759を送った後、フェムトアクセスポイント702が1つまたは複数の順方向リンクチャネル上で順方向リンク送信電力を低減する時間量を指し得る。送信電力低減は、フェムトアクセスポイント順方向リンクの周波数および/またはビーコン周波数上に適用されることができる。停止期間757は、登録拒否759を送った後、フェムトアクセスポイント702がビーコンを送信することを中止する時間量を指す。フェムトアクセスポイント702に接続されている限定加入者グループ(CSG)のワイヤレス通信デバイスがない場合、停止はフェムトアクセスポイントダウンリンク周波数上にも適用されることができる。以下において低減送信電力期間755を図9に関してさらに詳細に説明する。以下において停止期間757を図10に関してさらに詳細に説明する。フェムトアクセスポイント702は、ダウンリンク714を介してワイヤレス通信デバイス706に登録応答756を送り得る。登録応答756は、登録受付け758または登録拒否759を含み得る。
【0078】
図8は、近接度ベースのアクセス制御を可能にすべきかどうかを判断するための方法800の流れ図である。方法800はフェムトアクセスポイント702によって実行され得る。フェムトアクセスポイント702は、登録のためにワイヤレス通信デバイス706によって送られたアクセスプローブ744を受信できる(802)。ワイヤレス通信デバイス706は、フェムトアクセスポイント702に対応する限定加入者グループ(CSG)の一部でないことがある。フェムトアクセスポイント702は、アクセスプローブ744が受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報748を含むかどうかを判断できる(804)。
【0079】
アクセスプローブ744が受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報748(例えば、Ecp、Ecp/IoおよびIo)を含む場合、フェムトアクセスポイント702は、フェムトアクセスポイント702によって知られる、受信ダウンリンクパイロットエネルギー(Ecp)、パイロット強度(Ecp/Io)および総受信電力(Io)および/またはパイロット送信電力(Ecp_tx)749に基づいて、フェムトアクセスポイント702とワイヤレス通信デバイス706との間のダウンリンク経路損失751を判断できる(806)。フェムトアクセスポイント702とワイヤレス通信デバイス706との間のダウンリンク経路損失749が近接度しきい値118未満である場合、フェムトアクセスポイント702はワイヤレス通信デバイス706の近接度ベースのアクセスを許可できる(808)。
【0080】
アクセスプローブ744が受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報748を含まない場合、フェムトアクセスポイント702は、近接度ベースのアクセスを可能にされたワイヤレス通信デバイスによって行われた後続の呼に対して、アクセスプローブ744の受信中に測定されたアップリンク信号強度の記憶された記録752と、パイロットチャネル上で受信されたアップリンク信号強度の記憶された記録754とに基づいて、ワイヤレス通信デバイス706の近接度ベースのアクセスを可能にすべきかどうかを判断できる(810)。アクセスプローブ744が受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報748を含む場合でも、フェムトアクセスポイント702は、記録されたアップリンク信号強度752、754と受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報748とを使用し、近接度ベースのアクセスを許可することに関する決定を行うことができることに留意されたい。
【0081】
図9は、ワイヤレス通信デバイス706に対して近接度ベースのアクセスが許可され得ないときに、ワイヤレス通信デバイス706に課せられる干渉を最小限に抑えるための方法900の流れ図である。方法900はフェムトアクセスポイント702によって実行され得る。典型的なダウンリンクチャネルに加えて、フェムトアクセスポイント702はビーコンをブロードキャストできる(902)。この後、フェムトアクセスポイント702は、アイドル状態のワイヤレス通信デバイス706から登録要求を受信できる(904)。ワイヤレス通信デバイス706は、フェムトアクセスポイント702に対応する限定加入者グループ(CSG)の一部でないことがある。従って、登録要求は、近接度ベースのアクセス要求である。近接度ベースのアクセスは可能にされないことがあり、および/または近接度情報は利用可能でないことがある。フェムトアクセスポイント702またはコアネットワーク110は、ワイヤレス通信デバイス706の登録要求を拒否することを選択できる。
【0082】
フェムトアクセスポイント702は、登録拒否759をアイドル状態のワイヤレス通信デバイス706に送ることができる(906)。登録拒否時に、ワイヤレス通信デバイス706は、短い持続時間の間フェムトアクセスポイント702のダウンリンク714の周波数および/またはビーコン周波数540のパイロットスクランブリングコード(すなわち、パイロット擬似ランダム雑音(PN)コード)を禁止でき、このスクランブリングコードによるフェムトアクセスポイント702へのアイドルハンドオフおよび登録を実行しない。ワイヤレス通信また、デバイス706は短い持続時間の間、全ダウンリンク714の周波数および/またはビーコンを禁止できる。ただし、禁止期間が過ぎた後、ワイヤレス通信デバイス706は、強いフェムトアクセスポイント702のダウンリンクパイロット信号および/またはビーコン周波数540を再び見つけることができる。この後、ワイヤレス通信デバイス706は、フェムトアクセスポイント702へのアイドルハンドオフを実行し、再び登録を試みることができる。フェムトアクセスポイント702は登録要求を拒否し、サイクルが反復する。このループは、ワイヤレス通信デバイス706のバッテリー寿命を消耗させることになる。
【0083】
ループを防ぐために、フェムトアクセスポイント702は、低減送信電力期間755の間、送信電力を低減できる。フェムトアクセスポイント702は、パイロットチャネル322、オーバーヘッド(制御)チャネル324およびトラフィックチャネルなどの異なるダウンリンクチャネル上で送信電力を違えて低減できる(908)。または、フェムトアクセスポイント702は総送信電力を低減できる。送信電力低減は、ダウンリンク周波数および/またはビーコン周波数540(1つまたは複数)上に適用されることができる。フェムトアクセスポイント702は、低減送信電力期間755中にワイヤレス通信デバイス706から受信された登録要求の数に基づいて、低減送信電力期間755を適応させることができる(910)。
【0084】
例えば、低減送信電力期間755が過ぎた後、フェムトアクセスポイント702が通常の電力レベルで送信を再開すると、非限定加入者グループ(CSG)ワイヤレス通信デバイス706が依然としてフェムトアクセスポイント702の近傍内にある場合、ワイヤレス通信デバイス706は再びフェムトアクセスポイント702に再登録することを試みることができる。この情報は、低減送信電力期間755を延長するために使用できる。低減送信電力期間755中に1つまたは複数の非限定加入者グループ(CSG)のワイヤレス通信デバイス702から受信された登録要求の数が多い場合、低減送信電力期間755が増加されることができ、および/または送信電力が低減されることができる。
【0085】
図10は、ワイヤレス通信デバイス706に対して近接度ベースのアクセスが許可され得ないときにワイヤレス通信デバイス706に課せられる干渉を最小限に抑えるための別の方法1000の流れ図である。方法1000はフェムトアクセスポイント702によって実行され得る。フェムトアクセスポイント702は、ビーコンをブロードキャストできる(1002)。フェムトアクセスポイント702は、ワイヤレス通信デバイス706から登録要求を受信できる(1004)。ワイヤレス通信デバイス706は、フェムトアクセスポイント702に対応する限定加入者グループ(CSG)の一部でないことがある。
【0086】
フェムトアクセスポイント702は、近接度ベースのアクセスが可能にされない、コアネットワーク110が拒否を示す、十分な近接度ベースのアクセス情報が利用可能でないなどのために、登録要求を拒否することを判断できる。フェムトアクセスポイント702は、登録拒否759をワイヤレス通信デバイス706に送ることができる(1006)。上述したように、この後、ワイヤレス通信デバイス706は、ビーコン検出、アイドルハンドオフ、登録要求および登録拒否のループに入り得る。このループを回避するために、フェムトアクセスポイント702は、停止期間757の間、ビーコン周波数540上での送信を停止できる(1008)。
【0087】
ビーコン周波数540上での送信を停止すること(1008)は、フェムトアクセスポイント702をもつ家庭のそばをドライブしているかまたは歩いているワイヤレス通信デバイス706に特に有用であり得る。これらのワイヤレス通信デバイス706は、それらが短い持続時間の間のみフェムトアクセスポイント702の近傍にあるとき、最初の登録の試みの後、フェムトアクセスポイント702を検出しない。フェムトアクセスポイント702は、停止期間757中にワイヤレス通信デバイス706から受信された登録要求の数に基づいて、停止期間757を適応させることができる(1010)。例えば、停止期間757の終了時に、フェムトアクセスポイント702が通常の電力レベルでビーコン送信を再開すると、ワイヤレス通信デバイス706が依然としてフェムトアクセスポイント702の近傍内にある場合、ワイヤレス通信デバイス706は、フェムトアクセスポイント702に再登録することを試みることができる。この情報は停止期間757を延長するために使用できる。
【0088】
また、この停止機構は、フェムトアクセスポイント702とアイドル状態またはアクティブ状態で接続された限定加入者グループ(CSG)ワイヤレス通信デバイスがないときに、フェムトアクセスポイントのダウンリンク周波数上での送信を停止するために適用されることができる。これは、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス706がフェムトアクセスポイント702によってアクセスを拒否された後、フェムトアクセスポイントダウンリンク送信が、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス706のダウンリンクに干渉を生じているときに有用である。
【0089】
図11に、多入力多出力(MIMO)システム1180中の2つワイヤレスデバイスを示す。第1のワイヤレスデバイス1160は基地局であることができ、第2のワイヤレスデバイスはワイヤレス通信デバイスであることができる。第1のワイヤレスデバイス1160では、いくつかのデータストリームのトラフィックデータが、データソース1162から送信(TX)データプロセッサ1163に供給される。各データストリームは、この後、それぞれの送信アンテナを介して送信されることができ。
【0090】
TXデータプロセッサ1163は、符号化データを供給するために、そのデータストリーム用に選択された特定のコーディング方式に基づいて、データストリームごとにトラフィックデータをフォーマット化し、符号化し、インターリーブする。各データストリームの符号化データは、OFDMまたは他の好適な技法を使用してパイロットデータで多重化され得る。パイロットデータは、典型的には、知られている方法で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用され得る。この後、各データストリームの多重化されたパイロットデータおよび符号化データは、変調シンボルを供給するために、そのデータストリーム用に選択された特定の変調方式(例えば、BPSK、QSPK、M−PSK、またはM−QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)される。各データストリームのデータ転送速度、符号化、および変調は、プロセッサ1164によって実行される命令によって決定され得る。データメモリ1165は、プロセッサ1164または第1のワイヤレスデバイス1160の他の構成要素によって使用されるプログラムコード、データおよび他の情報を記憶できる。
【0091】
この後、すべてのデータストリームの変調シンボルがTX MIMOプロセッサ1166に供給され、TX MIMOプロセッサ1166はさらに(例えば、OFDM用に)その変調シンボルを処理できる。この後、TX MIMOプロセッサ1166は、NT変調シンボルストリームをNTトランシーバ1167a〜1167tに供給する。いくつかの態様では、TX MIMOプロセッサ1166が、データストリームのシンボルと、シンボルの送信元のアンテナとにビームフォーミング重みを付加する。
【0092】
各トランシーバ1167は、それぞれのシンボルストリームを受信し、処理して、1つまたは複数のアナログ信号を与え、さらに、それらのアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介して送信するのに適した変調信号を与える。この後、送信機1167a〜1167tからのNT変調信号は、それぞれNTアンテナ1168a〜1168tから送信される。
【0093】
第2のワイヤレスデバイス1161では、送信された変調信号はNRアンテナ1169a〜rによって受信され、各アンテナ1169からの受信信号は、それぞれのトランシーバ(XCVR)1170a〜rに供給される。各トランシーバ1170は、それぞれの受信信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化して、サンプルを供給し、さらにそれらのサンプルを処理して、対応する「受信」シンボルストリームを供給する。
【0094】
この後、受信(RX)データプロセッサ1171は、特定の受信機処理技法に基づいてNRトランシーバ1170からNR受信シンボルストリームを受信し、処理して、NT「検出」シンボルストリームを与える。この後、RXデータプロセッサ1171は、各検出シンボルストリームを復調し、デインターリーブし、復号して、データストリームに対するトラフィックデータを回復する。RXデータプロセッサ1171による処理は、第1のワイヤレスデバイス1160におけるTX MIMOプロセッサ1166およびTXデータプロセッサ1163によって実行される処理を補完するものである。
【0095】
プロセッサ1172は、どのプリコーディング行列を使用すべきかを周期的に判断する(後述)。プロセッサ1172は、行列インデックス部とランク値部とを備える逆方向リンクメッセージを作成する。データメモリ1173は、プロセッサ1172または第2のワイヤレスデバイス1161の他の構成要素によって使用されるプログラムコード、データおよび他の情報を記憶できる。逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を備え得る。この後、逆方向リンクメッセージは、データソース1175からいくつかのデータストリームのトラフィックデータをも受信するTXデータプロセッサ1174によって処理され、変調器1176によって変調され、トランシーバ1170a〜rによって調整され、第1のワイヤレスデバイス1160に戻される。
【0096】
第1のワイヤレスデバイス1160では、第2のワイヤレスデバイス1161からの変調信号は、アンテナ1166によって受信され、トランシーバ1167によって調整され、復調器(DEMOD)1177によって復調され、RXデータプロセッサ1178によって処理されて、第2のワイヤレスデバイス1161によって送信された逆方向リンクメッセージが抽出される。この後、プロセッサ1164は、ビーム形成重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用すべきかを判断し、この後、抽出されたメッセージを処理する。
【0097】
図11はまた、通信構成要素が、本明細書で教示するビーコン関連動作を実行する1つまたは複数の構成要素を含み得ることを示す。例えば、ビーコン制御構成要素1179は、本明細書で教示するように、第1のワイヤレスデバイス1160のプロセッサ1164および/または他の構成要素と協力して、ビーコン信号を別のデバイス(例えば、第2のワイヤレスデバイス1161)に送り、別のデバイス(例えば、別の基地局)からビーコン信号を受信できる。同様に、ビーコン制御構成要素1180は、第2のワイヤレスデバイス1161のプロセッサ1172および/または他の構成要素と協力して、別のデバイス(例えば、第1のワイヤレスデバイス1160)からビーコン信号を受信できる。各ワイヤレスデバイス1160、1161について、記載の構成要素の2つ以上の機能が単一の構成要素によって提供され得ることを認識されたい。例えば、単一の処理構成要素がビーコン制御構成要素1179およびプロセッサ1164の機能を提供し得、また、単一の処理構成要素がビーコン制御構成要素1180およびプロセッサ1172の機能を提供できる。
【0098】
図12に、基地局1202内に含まれ得るいくつかの構成要素を示す。基地局は、アクセスポイント、ブロードキャスト送信機、ノードB、進化型ノードB、フェムトアクセスポイントなどとも呼ばれることがあり、それらの機能の一部または全部を含み得る。基地局1202はプロセッサ1203を含む。プロセッサ1203は、汎用シングルまたはマルチチップマイクロプロセッサ(例えば、ARM)、特殊目的マイクロプロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ(DSP))、マイクロコントローラ、プログラマブルゲートアレイなどであり得る。プロセッサ1203は中央処理ユニット(CPU)と呼ばれ得る。図12の基地局1202には単一のプロセッサ1203のみが示されるが、代替構成では、プロセッサ(例えば、ARMとDSP)の組合せが使用され得る。
【0099】
基地局1202はまたメモリ1205を含む。メモリ1205は、電子情報を記憶することが可能な任意の電子構成要素であり得る。メモリ1205は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、磁気ディスク記憶メディア、光記憶メディア、RAM中のフラッシュメモリデバイス、プロセッサに含まれるオンボードメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタなど、およびそれらの組合せとして実施され得る。
【0100】
データ1207および複数の命令1209はメモリ1205に記憶され得る。これら命令1209は、本明細書で開示する方法を実施するためにプロセッサ1203によって実行可能であり得る。命令1209を実行することは、メモリ1205に記憶されたデータ1207の使用を含み得る。プロセッサ1203が命令1209を実行すると、命令1209aの様々な部分がプロセッサ1203上にロードされ得、様々ないくつかのデータ1207aがプロセッサ1203上にロードされ得る。
【0101】
また、基地局1202は基地局1202との間での信号の送信および受信を可能にするために、送信機1211と受信機1213とを含み得る。送信機1211と受信機1213とはトランシーバ1215と総称され得る。アンテナ1217はトランシーバ1215に電気的に結合され得る。基地局1202はまた、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバおよび/または追加のアンテナ(図示せず)を含み得る。
【0102】
基地局1202の様々な構成要素は、パワーバス、制御信号バス、ステータス信号バス、データバスなどを含み得る、1つまたは複数のバスによって互いに結合され得る。明快のために、図12では様々なバスはバスシステム1219として示してある。
【0103】
図13に、ワイヤレス通信デバイス1306内に含まれ得るいくつかの構成要素を示す。ワイヤレス通信デバイス1306は、アクセス端末、移動局、ユーザ機器(UE)などであり得る。ワイヤレス通信デバイス1306はプロセッサ1303を含む。プロセッサ1303は、汎用シングルまたはマルチチップマイクロプロセッサ(例えば、ARM)、特殊目的マイクロプロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ(DSP))、マイクロコントローラ、プログラマブルゲートアレイなどであり得る。プロセッサ1303は中央処理ユニット(CPU)と呼ばれ得る。図13のワイヤレス通信デバイス1306には単一のプロセッサ1303のみが示されるが、代替構成では、プロセッサ(例えば、ARMとDSP)の組合せが使用され得る。
【0104】
ワイヤレス通信デバイス1306はメモリ1305も含む。メモリ1305は、電子情報を記憶することが可能な任意の電子構成要素であり得る。メモリ1305は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、磁気ディスク記憶メディア、光記憶メディア、RAM中のフラッシュメモリデバイス、プロセッサに含まれるオンボードメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタなど、およびそれらの組合せとして実施され得る。
【0105】
メモリ1305にデータ1307および複数の命令1309を記憶できる。これら命令1309は、本明細書で開示する方法を実施するためにプロセッサ1303によって実行可能であり得る。命令1309を実行することは、メモリ1305に記憶されたデータ1307の使用を含み得る。プロセッサ1303が命令1309を実行すると、命令1309aの様々な部分がプロセッサ1303上にロードされ得、様々ないくつかのデータ1307aがプロセッサ1303上にロードされ得る。
【0106】
ワイヤレス通信デバイス1306はまた、ワイヤレス通信デバイス1306との間での信号の送信および受信を可能にするために、送信機1311と受信機1313とを含み得る。送信機1311と受信機1313とはトランシーバ1315と総称され得る。アンテナ1317はトランシーバ1315に電気的に結合され得る。ワイヤレス通信デバイス1306は、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または追加のアンテナ(図示せず)をも含み得る。
【0107】
ワイヤレス通信デバイス1306の様々な構成要素は、パワーバス、制御信号バス、ステータス信号バス、データバスなどを含むことができ得る1つまたは複数のバスシステムによって一緒に結合され得る。明快のために、図13では様々なバスはバスシステム1319として示してある。
【0108】
本明細書に記載の技法は、直交多重化方式に基づく通信システムを含む様々な通信システムに使用され得る。そのような通信システムの例には、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システムなどがある。OFDMAシステムは、全システム帯域幅を複数の直交サブキャリアに区分する変調技法である、直交周波数分割多重(OFDM)を利用する。これらのサブキャリアは、トーン、ビンなどと呼ばれることもある。OFDMでは、各サブキャリアはデータで独立して変調され得る。SC−FDMAシステムは、システム帯域幅にわたって分散されたサブキャリア上で送信するためのインターリーブされたFDMA(IFDMA)、隣接するサブキャリアのブロック上で送信するための局所FDMA(LFDMA)、または隣接するサブキャリアの複数のブロック上で送信するための拡張FDMA(EFDMA)を利用できる。一般に、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域で、SC−FDMAでは時間領域で送られる。
【0109】
「判断」という用語は、多種多様なアクションを包含し、従って、「判断」は、計算、算出、処理、導出、調査、探索(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認などを含むことができる。また、「判断」は、受信(例えば、情報を受信すること)、アクセス(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含むことができる。また、「判断」は、解決、選択、選出、確立などを含むことができる。
【0110】
「に基づいて」という句は、別段に明示されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という句は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を表す。
【0111】
「プロセッサ」という用語は、汎用プロセッサ、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械などを包含するものと広く解釈されたい。いくつかの状況下では、「プロセッサ」は、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などを指し得る。「プロセッサ」という用語は、処理デバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは他のそのような構成を指し得る。
【0112】
「メモリ」という用語は、電子情報を記憶することが可能な任意の電子構成要素を包含するものと広く解釈されたい。メモリという用語は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気または光学データ記憶装置、レジスタなど、様々なタイプのプロセッサ可読媒体を指すことがある。プロセッサがメモリから情報を読み取り、および/または情報をメモリに書き込むことができる場合、メモリはプロセッサと電子的に通信していると言われる。プロセッサに一体化されたメモリは、プロセッサと電気的に繋がれている。
【0113】
「命令」および「コード」という用語は、任意のタイプの(1つまたは複数の)コンピュータ可読ステートメントを含むものと広く解釈されたい。例えば、「命令」および「コード」という用語は、1つまたは複数のプログラム、ルーチン、サブルーチン、関数、プロシージャなどを指すことがある。「命令」および「コード」は、単一のコンピュータ可読ステートメントまたは多くのコンピュータ可読ステートメントを備え得る。
【0114】
本明細書で説明する機能は、ハードウェアによって実行されているソフトウェアまたはファームウェアで実施され得る。機能は、1つまたは複数の命令としてコンピュータ可読媒体上に記憶され得る。「コンピュータ可読媒体」という用語は、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスされ得る任意の有形記憶媒体を指す。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、または他の光ディスク記憶デバイス、磁気ディスク記憶デバイスもしくは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを担持または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体を備え得る。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。
【0115】
本明細書で開示する方法は、説明した方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。本方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく互いに交換され得る。すなわち、本明細書で説明する方法の適切な動作のためにステップまたはアクションの特定の順序が必要とされない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲を逸脱することなく変形できる。
【0116】
さらに、図2、図6および図8〜図10によって示されたものなど、本明細書で説明する方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、デバイスによってダウンロードおよび/または他の方法で取得され得ることを認識されたい。例えば、デバイスは、本明細書で説明する方法を実行するための手段の転送を可能にするために、サーバに結合され得る。代替的に、本明細書で説明する様々な方法は、記憶手段をデバイスに結合するかまたは与えるときにデバイスが様々な方法を獲得できるように、記憶手段(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、コンパクトディスク(disc)(CD)またはフロッピーディスク(disk)などの物理的記憶媒体など)によって与えることができる。
【0117】
特許請求の範囲は、上記の正確な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。特許請求の範囲の範囲を逸脱することなく、本明細書で説明するシステム、方法および装置の構成、動作および詳細において、様々な変形、変更および変種を成し得る。
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、「Proximity Based Access Control for Femto Cells」と題する2009年5月4日に出願された米国仮特許出願第61/175,344号に関し、その優先権を主張する。
【0002】
本出願はまた、「Proximity Based Access Control for Femto Cells」と題する2009年6月4日に出願された米国仮特許出願第61/184,271号に関し、その優先権を主張する。
【0003】
本開示は、一般にワイヤレス通信システムに関する。より詳細には、本開示は、近接度ベースのアクセス制御のためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0004】
ワイヤレス通信システムは、世界中の多くの人々が通信できるようにするための重要な手段になっている。ワイヤレス通信システムは多数の移動局のための通信を提供でき、各移動局は基地局によってサービスされることができる。
【0005】
選択グループの移動局にサービスを提供するローカル基地局を使用することは有益であり得る。これらローカル基地局は、通常の基地局よりも少ない電力を使用し、より小さいカバレージエリアを有し得る。ローカル基地局は、その場合、移動局にアクティブボイス/データアクセスを提供できる。ローカル基地局が向上し続けるにつれて、より多くのローカル基地局が普及するようになる。
【0006】
ローカル基地局の例には、フェムトセル、フェムトアクセスポイント、ピコセルおよびホーム進化型ノードB(HeNB)がある。ローカル基地局は一般性の損失なしにフェムトアクセスポイントと呼ばれ得る。これらのローカル基地局はユーザによって制御されることができる。例えば、ローカル基地局はエンドユーザによって購入されることができ、ワイヤレスカバレージを増加させるためにユーザの家庭またはオフィスに配置されることができる。ローカル基地局はサービスプロバイダによって制御されることもできる。例えば、サービスプロバイダは高いトラフィックをもつ公共エリア中にローカル基地局を配置できる。
【0007】
移動局がローカル基地局に接近すると、移動局はローカル基地局を検出し、登録要求を送ることによってローカル基地局にアクセスすることを試み得る。ローカル基地局は、この後、移動局とのボイス/データ接続などの様々なサービスのための移動局へのアクセスを可能にすべきかどうかを判断できる。これらのローカル基地局に近いが、選択グループの一部でない移動局は、ローカル基地局からの強い干渉を受信し得る。この強い干渉は、場合によっては、移動局が通常の基地局へのアクセスを得ることを妨げることがある。従って、ローカル基地局に対するアクセス制約を改善することによって恩恵が実現され得る。
【発明の概要】
【0008】
複数のワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するための方法について説明する。基地局へのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断する。ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較する。この方法は、比較に基づいて、登録応答がワイヤレス通信デバイスに送られるようにすることをも含む。
【0009】
この方法は、基地局またはコアネットワークによって実行されることができる。基地局はフェムトアクセスポイントであってよい。ワイヤレス通信デバイスの近接度は、基地局からワイヤレス通信デバイスまでの経路損失を表し得る。経路損失は近接度しきい値未満であることができる。登録応答が送られるようにすることは、ワイヤレス通信デバイスに登録応答を送ることを含み得る。
【0010】
登録要求がワイヤレス通信デバイスから受信できる。ワイヤレス通信デバイスは、基地局に対応する限定加入者グループ(CSG)の一部でないことがある。登録要求はアクセスプローブの一部であることができる。アクセスプローブは受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報を含み得る。
【0011】
近接度は、無線周波数(RF)ダウンリンク経路損失の関数であり得る。近接度は、受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報とパイロット送信電力とを使用して判断され得る。ビーコンはブロードキャストされ得る。登録応答は登録拒否または登録受付けを含み得る。ワイヤレス通信デバイスとのアクティブデータ/ボイス通信が可能にされ得る。
【0012】
低電力ビーコンは第1のサイクル中にブロードキャストされ得る。第1の時間期間は第1のサイクルに対応し得る。高電力ビーコンは第2のサイクル中にブロードキャストされ得る。第2の時間期間は第2のサイクルに対応し得る。ワイヤレス通信デバイスから登録要求が受信され得る。登録要求は第1の時間期間中に受信され得る。登録応答は登録受付けであり得る。
【0013】
登録要求は、ワイヤレス通信デバイスが近接度ベースのアクセスのための可能性のある候補であるという指示と一緒に、コアネットワークに渡され得る。登録要求は第2の時間期間中に受信され得る。登録応答は登録拒否であり得る。登録要求は、ワイヤレス通信デバイスが近接度ベースのアクセスのための可能性のある候補でないという指示と一緒に、コアネットワークに渡され得る。
【0014】
近接度は、前に近接度ベースのアクセスを可能にされたワイヤレス通信デバイスからの後続の呼に対して、アクセスプローブの受信中に測定されたアップリンク信号強度の記録と、パイロットチャネル上で受信されたアップリンク信号強度の記録とを使用して判断され得る。登録拒否がワイヤレス通信デバイスに送られ得る。低減送信電力期間の間、ダウンリンク送信電力が低減され得る。低減送信電力期間および/または送信電力は、低減送信電力期間中にいくつの登録要求が受信されたかに基づいて調整され得る。送信電力を低減することは、パイロットチャネル上、オーバーヘッド(制御)チャネル上またはすべてのチャネル上で送信電力を低減することを含み得る。停止期間の間、ビーコン周波数上での送信が停止され得る。ワイヤレス通信デバイスはレガシーユーザ機器(UE)であり得る。
【0015】
また、複数のワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するように構成されたワイヤレスデバイスについて説明する。ワイヤレスデバイスは、プロセッサと、プロセッサと電気的に繋がったメモリと、メモリに記憶された命令とを含む。命令は、ワイヤレスデバイスへのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断するようにプロセッサによって実行可能である。命令はまた、ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較するようにプロセッサによって実行可能である。命令は、比較に基づいてワイヤレス通信デバイスに登録応答を送るようにプロセッサによってさらに実行可能である。
【0016】
複数のワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するように構成されたワイヤレスデバイスについて説明する。ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスへのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断するための手段を含む。また、ワイヤレスデバイスはワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較するための手段を含む。ワイヤレスデバイスは、比較に基づいて登録応答をワイヤレス通信デバイスに送るための手段をさらに含む。
【0017】
また、ワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するためのコンピュータプログラム製品について説明する。このコンピュータプログラム製品は、その上に命令を有するコンピュータ可読媒体を含む。命令は、ワイヤレスデバイスへのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断するためのコードを含む。命令はまた、ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較するためのコードを含む。命令は、比較に基づいて、登録応答がワイヤレス通信デバイスに送られるようにするためのコードをさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】複数のワイヤレスデバイスをもつワイヤレス通信システムを示す図。
【図2】近接度ベースのアクセス制御のための方法の流れ図。
【図3】フェムトアクセスポイントとワイヤレス通信デバイスとの間のチャネルのいくつかを示す図。
【図4】フェムトアクセスポイントの周囲に複数のカバレージエリアをもつワイヤレス通信システムを示すブロック図。
【図5】低電力ビーコンおよび高電力ビーコンの送信を示す図。
【図6】近接度ベースのアクセス制御のためのより詳細な方法の流れ図。
【図7】ワイヤレス通信デバイスとフェムトアクセスポイントとの間の通信を示す図。
【図8】近接度ベースのアクセス制御を可能にすべきかどうかを判断するための方法の流れ図。
【図9】近接度ベースのアクセスがワイヤレス通信デバイスに対して許可され得ないときにワイヤレス通信デバイスに課される干渉を最小限に抑えるための方法の流れ図。
【図10】ワイヤレス通信デバイスに対して近接度ベースのアクセスが許可され得ないときにワイヤレス通信デバイスに課せられる干渉を最小限に抑えるための別の方法の流れ図。
【図11】多入力多出力(MIMO)システム中の2つワイヤレスデバイスを示す図。
【図12】基地局内に含まれ得るいくつかの構成要素を示す図。
【図13】ワイヤレス通信デバイス内に含まれ得るいくつかの構成要素を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
複数のワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するための方法について説明する。基地局へのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断する。ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較する。この方法は、比較に基づいて、登録応答がワイヤレス通信デバイスに送られるようにすることをも含む。
【0020】
この方法は、基地局またはコアネットワークによって実行されることができる。基地局はフェムトアクセスポイントであってよい。ワイヤレス通信デバイスの近接度は、基地局からワイヤレス通信デバイスまでの経路損失を表し得る。経路損失は近接度しきい値未満であることができる。登録応答が送られるようにすることは、ワイヤレス通信デバイスに登録応答を送ることを含み得る。
【0021】
登録要求がワイヤレス通信デバイスから受信できる。ワイヤレス通信デバイスは、基地局に対応する限定加入者グループ(CSG)の一部でないことがある。登録要求はアクセスプローブの一部であることができる。アクセスプローブは受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報を含み得る。
【0022】
近接度は、無線周波数(RF)ダウンリンク経路損失の関数であり得る。近接度は、受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報とパイロット送信電力とを使用して判断され得る。ビーコンはブロードキャストされ得る。登録応答は登録拒否または登録受付けを含み得る。ワイヤレス通信デバイスとのアクティブデータ/ボイス通信が可能にされ得る。
【0023】
低電力ビーコンは第1のサイクル中にブロードキャストされ得る。第1の時間期間は第1のサイクルに対応し得る。高電力ビーコンは第2のサイクル中にブロードキャストされ得る。第2の時間期間は第2のサイクルに対応し得る。ワイヤレス通信デバイスから登録要求が受信され得る。登録要求は第1の時間期間中に受信され得る。登録応答は登録受付けであり得る。
【0024】
登録要求は、ワイヤレス通信デバイスが近接度ベースのアクセスのための可能性のある候補であるという指示と一緒に、コアネットワークに渡され得る。登録要求は第2の時間期間中に受信され得る。登録応答は登録拒否であり得る。登録要求は、ワイヤレス通信デバイスが近接度ベースのアクセスのための可能性のある候補でないという指示と一緒に、コアネットワークに渡され得る。
【0025】
近接度は、前に近接度ベースのアクセスを可能にされたワイヤレス通信デバイスからの後続の呼に対して、アクセスプローブの受信中に測定されたアップリンク信号強度の記録と、パイロットチャネル上で受信されたアップリンク信号強度の記録とを使用して判断され得る。登録拒否がワイヤレス通信デバイスに送られ得る。低減送信電力期間の間、ダウンリンク送信電力が低減され得る。低減送信電力期間および/または送信電力は、低減送信電力期間中にいくつの登録要求が受信されたかに基づいて調整され得る。送信電力を低減することは、パイロットチャネル上、オーバーヘッド(制御)チャネル上またはすべてのチャネル上で送信電力を低減することを含み得る。停止期間の間、ビーコン周波数上での送信が停止され得る。ワイヤレス通信デバイスはレガシーユーザ機器(UE)であり得る。
【0026】
また、複数のワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するように構成されたワイヤレスデバイスについて説明する。ワイヤレスデバイスは、プロセッサと、プロセッサと電気的に繋がったメモリと、メモリに記憶された命令とを含む。命令は、ワイヤレスデバイスへのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断するようにプロセッサによって実行可能である。命令はまた、ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較するようにプロセッサによって実行可能である。命令は、比較に基づいてワイヤレス通信デバイスに登録応答を送るようにプロセッサによってさらに実行可能である。
【0027】
複数のワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するように構成されたワイヤレスデバイスについて説明する。ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスへのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断するための手段を含む。また、ワイヤレスデバイスはワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較するための手段を含む。ワイヤレスデバイスは、比較に基づいて登録応答をワイヤレス通信デバイスに送るための手段をさらに含む。
【0028】
また、ワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するためのコンピュータプログラム製品について説明する。このコンピュータプログラム製品は、その上に命令を有するコンピュータ可読媒体を含む。命令は、ワイヤレスデバイスへのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断するためのコードを含む。命令はまた、ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較するためのコードを含む。命令は、比較に基づいて、登録応答がワイヤレス通信デバイスに送られるようにするためのコードをさらに含む。
【0029】
図1に、複数のワイヤレスデバイスをもつワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレス通信システム100は、音声、データなど様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅および送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムであり得る。ワイヤレスデバイスは基地局またはワイヤレス通信デバイスであり得る。また、コアネットワーク110を図1に示す。
【0030】
基地局は、1つまたは複数のワイヤレス通信デバイスと通信する局である。基地局は、アクセスポイント、ブロードキャスト送信機、ノードB、進化型ノードBなどとも呼ばれることがあり、それらの機能の一部または全部を含み得る。本明細書では、「基地局」という用語を使用する。各基地局は、特定の地理的エリアに通信カバレージを与える。基地局は、1つまたは複数のワイヤレス通信デバイスに通信カバレージを与え得る。「セル」という用語は、その用語が使用されるコンテキストに依存して基地局および/またはそのカバレージエリアを指すことができる。
【0031】
移動局またはデバイスは「ユーザ機器」(UE)と呼ばれ得る。基地局は進化型ノードB(eNB)と呼ばれ得る。半自律型(semi-autonomous)基地局はホーム進化型ノードB(HeNB)と呼ばれ得る。従って、HeNBはeNBの一例であり得る。HeNB、および/またはHeNBのカバレージエリアは、フェムトセル、ピコセル、HeNBセル、フェムトアクセスポイントまたは限定加入者グループ(CSG)セルと呼ばれ得る。本明細書ではフェムトアクセスポイントを使用する。フェムトアクセスポイントは、従来のワイドエリアネットワーク基地局の範囲を拡張する低電力基地局である。フェムトアクセスポイントは、セルラー無線通信技法をサポートするワイヤレス通信デバイスのために、家庭およびオフィス内でボイスおよび高速データサービスを提供する。フェムトアクセスポイントへのアクセスは、フェムトアクセスポイントが使用するアクセス制御の種類に依存する。オープンアクセスでは、任意のワイヤレス通信デバイスがフェムトアクセスポイントからのサービスにアクセスし、サービスを受信できる。限定加入者グループ(CSG)または制限付きアクセスでは、CSGのメンバーのみが、フェムトアクセスポイントからのサービスにアクセスし、サービスを受信することを可能にされる。
【0032】
ワイヤレスシステム(例えば、多元接続システム)における通信は、ワイヤレスリンクを介した送信によって達成され得る。こうした通信リンクは、単一入力単一出力(SISO)、多入力単一出力(MISO)、または多入力多出力(MIMO)システムを介して確立され得る。MIMOシステムは、それぞれ、データ伝送のための複数の(NT)送信アンテナおよび複数の(NR)受信アンテナを装備した、(1つまたは複数の)送信機および(1つまたは複数の)受信機を含む。SISOシステムおよびMISOシステムは、MIMOシステムの特定の例である。複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって生成された追加の次元数が利用される場合、MIMOシステムは、改善されたパフォーマンス(例えば、より高いスループット、より大きい容量、または改善された信頼性)を与えることができる。
【0033】
MIMOシステムは時分割デュプレックス(TDD)および周波数分割デュプレックス(FDD)をサポートし得る。TDDシステムでは、アップリンクおよびダウンリンク伝送が同一周波数領域上で行われるので、相反原理がダウンリンクチャネルからのアップリンクチャネルの推定を可能にする。
【0034】
本明細書の教示は、様々なタイプの通信システムおよび/またはシステム構成要素に組み込まれ得る。いくつかの態様では、本明細書の教示は、利用可能なシステムリソースを共有することによって(例えば、帯域幅、送信電力、符号化、インターリーブなどのうちの1つまたは複数を指定することによって)、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムにおいて採用され得る。例えば、本明細書の教示は、符号分割多元接続(CDMA)システム、多重キャリアCDMA(MCCDMA)、広帯域CDMA(W−CDMA)、高速パケットアクセス(HSPA、HSPA+)システム、時間分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、または他の多元接続技法の技術のいずれか1つまたは組合せに適用され得る。
【0035】
本明細書の教示を使用するワイヤレス通信システムは、IS−95、cdma2000、IS−856、W−CDMA、時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)、および他の規格など、1つまたは複数の規格を実施するように設計され得る。CDMAネットワークは、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)、cdma2000、または何らかの他の技術などの無線技術を実施し得る。UTRAは、W−CDMAおよび低チップレート(LCR)を含む。cdma2000技術は、IS−2000、IS−95、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))などの無線技術を実施し得る。OFDMAネットワークは、Evolved UTRA(E−UTRA)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)などの無線技術を実施し得る。UTRA、E−UTRAおよびGSMはユニバーサル移動体通信システム(UMTS)の一部である。本明細書の教示は、第3世代Partnership Project(3GPP)Long Term Evolution(LTE)システム、Ultra Mobile Broadband(UMB)システム、および他のタイプのシステムで実施され得る。LTEは、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。本開示のいくつかの態様については、3GPP用語を使用して説明するが、本明細書の教示は、3GPP(Rel99、Rel5、Rel6、Rel7)技術、ならびに3GPP2(1xRTT、1xEV−DO Rel0、RevA、RevB)技術および他の技術に適用され得ることを理解されたい。明確さのために、以下において本技法のいくつかの態様をcdma2000に関して説明し、以下の説明の大部分でcdma2000用語を使用する。
【0036】
通常の基地局(本明細書では通常の基地局をマクロ基地局108と呼ぶ)に加えて、ホーム進化型ノードB(HeNB)、ピコセルおよびフェムトセルなど、低電力基地局102が使用される。ピコセルは、マクロ基地局108よりもはるかに小さいスケールで動作する、ネットワーク事業者によって制御される基地局102を指すことがある。フェムトセルは、マクロ基地局108よりもはるかに小さいスケールで動作する、消費者によって制御される基地局102を指すことがある。フェムトセルは、限定加入者グループ(CSG)にサービスを提供し得る。
【0037】
基地局102は、1つまたは複数のワイヤレス通信デバイス104、106と通信し得る。ワイヤレス通信デバイス104、106は、端末、アクセス端末、ユーザ機器(UE)、加入者ユニット、局などとも呼ばれることがあり、それらの機能の一部または全部を含み得る。ワイヤレス通信デバイス104、106は、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスデバイス、ワイヤレスモデム、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータなどであり得る。ワイヤレス通信デバイス104、106は、任意の所与の瞬間に、ダウンリンク114a〜cおよび/またはアップリンク112a〜c上の0、1つまたは複数の基地局102、108と通信し得る。ダウンリンク114(または順方向リンク)は、基地局102、108からワイヤレス通信デバイス104、106への通信リンクを指し、アップリンク112(または逆方向リンク)は、ワイヤレス通信デバイス104、106から基地局102への通信リンクを指す。
【0038】
第1のワイヤレス通信デバイス104は限定加入者グループ(CSG)の一部であり得る。HeNBなどの基地局102は、基地局102へのアクセスを、限定加入者グループ(CSG)の一部であるワイヤレス通信デバイスに制限し得る。シグナリング専用アクセスでは、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイスが、HeNBを使用してシグナリングメッセージをコアネットワーク110と交換することを許される。しかしながら、シグナリング専用アクセスでは、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイスは、HeNBからのアクティブモードボイス/データサービスを許されない。
【0039】
第2のワイヤレス通信デバイス106は限定加入者グループ(CSG)の一部でないことがある。第2のワイヤレス通信デバイス106は、代わりに、アップリンク112cとダウンリンク114cとを介してマクロ基地局108と通信し得る。ただし、第2のワイヤレス通信デバイス106は基地局102のカバレージ領域内に配置され得る。第2のワイヤレス通信デバイス106は基地局102からの干渉を受信し得る。
【0040】
基地局102は、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス106の、基地局102への近接度に基づく新しいアクセスモデルを使用することもできる。近接度ベースのアクセスでは、限定加入者グループ(CSG)の一部でないが基地局102の近くにあり、従って、基地局102からの厳しい干渉に直面する可能性があるワイヤレス通信デバイス106が、基地局102へのアクセスを許される。近接度ベースのアクセスは限定加入者グループ(CSG)の拡張である。基地局102は、基地局102から遠く離れた大部分のワイヤレス通信デバイスに制限され、それによって限定加入者グループ(CSG)様のアクセス制御を基地局102の所有者に提供する。また、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス106にサービスを提供することによって、干渉による、マクロ基地局108のカバレージ中のデッドゾーンを防ぐ。
【0041】
基地局102は、複数のワイヤレス通信デバイスが見つかるであろうマクロ基地局108によって使用される周波数上でビーコンをブロードキャストできる。これらのビーコンは、ワイヤレス通信デバイスを基地局102に引きつけるために使用され得る。基地局102は、基地局102によって与えられたカバレージを、マクロ基地局108のカバレージエリアに生じた干渉と平衡させるために、電力較正アルゴリズムを使用できる。ただし、基地局102のカバレージ領域内にある非限定加入者グループ(CSG)ワイヤレス通信デバイス106の干渉を完全になくすことは不可能である。例えば、基地局102が基地局102からの最高80デシベル(dB)の経路損失をカバレージに与えるように設計された場合、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス(すなわち、第2のワイヤレス通信デバイス106)は、基地局102ダウンリンク114bの周波数および/またはビーコン周波数上で、これらの周波数上での基地局102の送信電力121に依存した干渉に直面し得る。限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス106が基地局102に極めて近接したとき、この干渉は特に厳しくなり得る。干渉は、第2のワイヤレス通信デバイス106からマクロ基地局108のカバレージを奪い得る。
【0042】
基地局102は近接度アクセスモジュール116を含み得る。近接度アクセスモジュール116は、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス106上の干渉の影響を最小限に抑えるために、基地局102によって使用され得る。例えば、近接度アクセスモジュール116は、第2のワイヤレス通信デバイス106が受ける干渉が近接度しきい値118よりも大きいときに、第2のワイヤレス通信デバイス106による基地局102へのアクセスを可能にするために基地局102によって使用され得る。第2のワイヤレス通信デバイス106が受ける干渉は、基地局102への第2のワイヤレス通信デバイス106の近接度119と直接相関し得る。近接度119は、基地局102と第2のワイヤレス通信デバイス106との間の経路損失に基づき得る。
【0043】
近接度ベースのアクセスが第2のワイヤレス通信デバイス106に与えられ得ないとき、近接度アクセスモジュール116は、第2のワイヤレス通信デバイス106による登録の試みを検出すると、ダウンリンク114bの周波数および/またはビーコン周波数上での基地局102の送信電力121を調整できる。送信電力121の一時的低減は、第2のワイヤレス通信デバイス106が受ける干渉を低減できる。
【0044】
無線周波数(RF)経路損失基準は、第2のワイヤレス通信デバイス106が基地局102へのアクセスを許されるべきかどうかを判断するために、第2のワイヤレス通信デバイス106が受けているマクロカバレージを考慮するようにさらに増大され得る。例えば、基地局102が偶然マクロ基地局108に極めて近接した場合、第2のワイヤレス通信デバイス106が基地局102に近接したときでも、第2のワイヤレス通信デバイス106は依然としてマクロ基地局108から十分なカバレージを受信し得る。従って、近接度ベースのアクセスは許されないことになる。
【0045】
図2は、近接度ベースのアクセス制御のための方法200の流れ図である。方法200は基地局102によって実行され得る。一構成では、基地局102はフェムトアクセスポイントであり得る。基地局102は、ダウンリンク114(順方向リンク)の周波数および/またはビーコン周波数上でオーバーヘッド信号をブロードキャストし得る(202)。基地局102はこの後ワイヤレス通信デバイス106から登録要求を受信できる(204)。ワイヤレス通信デバイス106は、基地局102に対応する限定加入者グループ(CSG)の一部でないことがある。
【0046】
基地局102はワイヤレス通信デバイス106の近接度119を判断できる(206)。近接度119は、基地局102とワイヤレス通信デバイス106との間の無線周波数(RF)経路損失の関数として判断され得る。基地局102は、この後、近接度119が近接度しきい値118よりも大きいかどうかを判断できる(208)。近接度しきい値118は、基地局102に記憶された所定の値であり得る。例えば、近接度しきい値118は60dBであり得る。ワイヤレス通信デバイス106の近接度119が70dBである(すなわち、基地局102からワイヤレス通信デバイス106までの経路損失が70dBである)場合、ワイヤレス通信デバイス106の近接度119は、60dBという近接度しきい値118よりも大きい。近接度119が近接度しきい値118よりも大きいかどうかを判断すること(208)は、近接度119を近接度しきい値118と比較することを含み得る。
【0047】
ワイヤレス通信デバイス106の近接度119が近接度しきい値118よりも大きい場合、基地局102はワイヤレス通信デバイス106に登録拒否を送ることができる(210)。一構成では、コアネットワーク110が近接度ベースのアクセスに関する決定を行う場合、コアネットワーク110は、基地局202に、ワイヤレス通信デバイス106に登録拒否を送らせることができる(210)。ワイヤレス通信デバイス106の近接度119が近接度しきい値118よりも大きくない場合、基地局102はワイヤレス通信デバイス106に登録受付けを送ることができる(212)。一構成では、コアネットワーク110は、基地局102に、ワイヤレス通信デバイス106に登録受付けを送らせることができる(212)。基地局102は、この後、ワイヤレス通信デバイス106とのアクティブデータ/ボイス通信を可能にできる(214)。
【0048】
基地局102からワイヤレス通信デバイス106までのRF経路損失を取得することができない(すなわち、(例えば、レガシーcdma2000デバイスにおいて)アクセスプローブを使用して経路損失を取得することができない)場合、代替方式は、ビーコンの送信電力に基づいて、近接度ベースのアクセスに関する決定を行うことである。以下において、ビーコンの送信電力を使用した近接度ベースのアクセスを図4、図5および図6に関してさらに詳細に説明する。
【0049】
ワイヤレス通信デバイスは基地局にアクセスプローブを送ることができる。以下において、アクセスプローブを図7に関してさらに詳細に説明する。アクセスプローブは、チップごとのダウンリンクパイロット信号エネルギー(Ecp)、または総受信機電力(Io)に対するチップごとのパイロットエネルギーの比であるパイロット強度(Ecp/Io)、ならびに総受信電力などのフィードバックを含み得る。フィードバックに基づいて、基地局は、基地局とワイヤレス通信デバイスとの間のダウンリンク経路損失を判断できる。
【0050】
基地局は、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイスからのアクセスプローブの受信中に測定された受信アップリンク信号強度の記録を含み得る。近接度ベースのアクセスを許可された限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイスが基地局とのアクティブな呼を行うとき、基地局は、パイロットチャネル上で受信されたアップリンク信号強度の記録をも含み得る。これらの記録は、ダウンリンク経路損失を判断するために使用され得る。以下において、これらの記録を使用してダウンリンク経路損失を判断することを図7と関してさらに詳細に説明する。
【0051】
図3に、フェムトアクセスポイント302とワイヤレス通信306デバイスとの間のチャネルのいくつかを示す。図3のフェムトアクセスポイント302は、図1の基地局102の1つの構成であり得る。図3のワイヤレス通信デバイス306は、図1の第2のワイヤレスデバイス106の1つの構成であり得る。ビーコン320はフェムトアクセスポイント302からワイヤレス通信デバイス306に送られ得る。複数のビーコン周波数は、ビーコン320をブロードキャストするためにフェムトアクセスポイント302によって使用され得る。フェムトアクセスポイント302は、ワイヤレス通信デバイス306に情報を送信するためにダウンリンクパイロットチャネル322を使用できる。ビーコン320は、ワイヤレス通信デバイス306をダウンリンクパイロットチャネル322に向けることができる。フェムトアクセスポイント302は、ワイヤレス通信デバイス306に情報を送信するためにオーバーヘッド(制御)チャネル324を使用することもできる。ワイヤレス通信デバイス306は、逆アクセスチャネル326を使用して通信をフェムトアクセスポイント302に送り返すことができる。例えば、ワイヤレス通信デバイス306は、逆アクセスチャネル326を介して登録要求をフェムトアクセスポイント302に送ることができる。
【0052】
図4は、フェムトアクセスポイント402の周囲に複数のカバレージエリア432、434をもつワイヤレス通信システム400を示すブロック図である。図4のフェムトアクセスポイント402は、図1の基地局102の1つの構成であり得る。ワイヤレス通信システム400は、第1のワイヤレス通信デバイス406aと第2のワイヤレス通信デバイス406bとを含み得る。図4のワイヤレス通信デバイス406は、図1の第2のワイヤレス通信デバイス106の1つの構成であり得る。第1のワイヤレス通信デバイス406aおよび第2のワイヤレス通信デバイス406bは、それぞれフェムトアクセスポイント402に対応する限定加入者グループ(CSG)の一部でないことがある。
【0053】
図2に関して上述したように、ビーコンの送信電力は、ワイヤレス通信デバイス406の経路損失/近接度を判断するために使用され得る。これを行うために、基地局402は、1つの時間期間中に低電力ビーコン428を送信し、別の時間期間中に高電力ビーコン430を送信できる。以下においてタイミング図を図5に関して説明する。低電力ビーコン428または高電力ビーコン430に続いて登録要求が受信されたかどうかに依存して、基地局402は、登録要求を送っているワイヤレス通信デバイス406の経路損失/近接度を判断し得る。低電力ビーコン428の使用は、フェムトアクセスポイント402の周囲に低電力サイクルカバレージエリア432をつくる。同様に、高電力ビーコン430の使用は、フェムトアクセスポイント402の周囲に高電力サイクルカバレージエリア434をつくる。
【0054】
低電力サイクルカバレージエリア432内の面積は、フェムトアクセスポイント402の近接度しきい値118未満である、ワイヤレス通信デバイス406の近接度119を表し得る。経路損失は無線周波数(RF)と地理的状態とに依存するので、カバレージエリア432、434は完全な円でないことがある。同じく低電力サイクルカバレージエリア432によってカバーされない高電力サイクルカバレージエリア434内の面積は、フェムトアクセスポイント402の近接度しきい値118よりも大きいが、依然としてフェムトアクセスポイント402の範囲内にある、ワイヤレス通信デバイス406の近接度119を表し得る。
【0055】
フェムトアクセスポイント402は低電力ビーコン428をブロードキャストし得る。第1のワイヤレス通信デバイス406aは低電力サイクルカバレージエリア432内にあるので、第1のワイヤレス通信デバイス406aは低電力ビーコン428を受信できる。第2のワイヤレス通信デバイス406bは低電力サイクルカバレージエリア432の外部にあるので、第2のワイヤレス通信デバイス406bは低電力ビーコン428を受信しないことがある。フェムトアクセスポイント402は、高電力ビーコン430を送信できる。第1のワイヤレス通信デバイス406aと第2のワイヤレス通信デバイス406bの両方が高電力サイクルカバレージエリア434内にあるので、第1のワイヤレス通信デバイス406aと第2のワイヤレス通信デバイス406bの両方が高電力ビーコン430a〜bを受信できる。ワイヤレス通信デバイス406の近接度119を判断するための高電力ビーコン430および低電力ビーコン428の使用を、以下において図5に関してさらに詳細に説明する。
【0056】
一例として、低電力サイクルカバレージエリア432は、フェムトアクセスポイント402からの50dBの経路損失であり得る。従って、近接度しきい値118は50dBに設定され得る。高電力サイクルカバレージエリア434は、フェムトアクセスポイント402からの90dBの経路損失であり得る。
【0057】
図5に、低電力ビーコン536および高電力ビーコン538の送信を示す。低電力ビーコン536および高電力ビーコン538はフェムトアクセスポイント402によって送信されることができる。近接度ベースのアクセスをサポートするために、ワイヤレス通信デバイス406の存在とワイヤレス通信デバイス406の近接度119とを検出するために階層化ビーコン設計が使用され得る。階層化ビーコン設計では、ビーコンは、すべてのビーコン周波数540a〜c上で大部分の時間低い送信電力で放射され、すべてのビーコン周波数540a〜c上で時々高い送信電力で放射され得る。階層化ビーコン設計は、米国特許出願第PCT−US2009/054544号に開示されており、参照のために本明細書に組み込まれる。ビーコンは複数のビーコン周波数540上で送信されることができる。例えば、ビーコンは、第1のビーコン周波数540a、第2のビーコン周波数540bまたは第3のビーコン周波数540c上で送信されることができる。
【0058】
第1の低電力ビーコン536aが第1のビーコン周波数540a上で放射されることができる。各放射ビーコン(すなわち、低電力ビーコン536と高電力ビーコン538の両方)は、ビーコン送信継続時間(BTD)の間、放射されることができる。第1の低電力ビーコン536aの後に、第2のビーコン周波数540b上で第2の低電力ビーコン536bが放射されることができる。この後、第3の低電力ビーコン536cが第3のビーコン周波数540c上で放射されることができる。この後、第4の低電力ビーコン536dが第1のビーコン周波数540a上で放射されることができ、その後、第5の低電力ビーコン536eが第2のビーコン周波数540b上で放射されることができ、第6の低電力ビーコン536fが第3のビーコン周波数540c上で放射されることができる。
【0059】
この後、フェムトアクセスポイント402は、第1のビーコン周波数540a上で第1の高電力ビーコン538aを放射でき、その後、第2のビーコン周波数540b上で第2の高電力ビーコン538bを放射でき、第3のビーコン周波数540c上で第3の高電力ビーコン538cを放射できる。この後、フェムトアクセスポイント402は、第1のビーコン周波数540a上で第7の低電力ビーコン536gを送信でき、その後、第2のビーコン周波数540b上で第8の低電力ビーコン536hを送信でき、第3のビーコン周波数540c上で第9の低電力ビーコン536iを送信できる。従って、フェムトアクセスポイント402は、低電力サイクルと高電力サイクルとを交互に繰り返すことができる。
【0060】
低電力サイクルは、6つ未満の低電力ビーコン536の送信を含み得る。また、低電力サイクルは6つを越える低電力ビーコン536の送信を含み得る。高電力サイクルは、3つ未満の高電力ビーコン538の送信を含み得る。また、高電力サイクルは3つを越える高電力ビーコン538の送信を含み得る。
【0061】
一例として、高電力ビーコン538は0.5〜2分ごとに放射されることができ、低電力ビーコン536は残りの時間に放射される。低電力サイクルは干渉を最小限に抑えることができ、高電力サイクルは、フェムトアクセスポイント402のカバレージエリアの遠いコーナーにあるワイヤレス通信デバイス406がフェムトアクセスポイント402に引きつけられることを保証する。
【0062】
第1の時間期間542は低電力サイクルに対応でき、第2の時間期間543は高電力サイクルに対応できる。第1の時間期間542は1つまたは複数のビーコン周波数540上での低電力ビーコン536の送信をカバーし、第2の時間期間543は1つまたは複数のビーコン周波数540上での高電力ビーコン538の送信をカバーする。
【0063】
ワイヤレス通信デバイス406がビーコンを検出すると、ワイヤレス通信デバイス406は、オーバーヘッドメッセージを通してフェムトアクセスポイント402のダウンリンク114の周波数にリダイレクトされることができる。この後、ワイヤレス通信デバイス406はフェムトアクセスポイント402のダウンリンクパイロット322を検出できる。代替的に、特定のビーコン周波数540上でのビーコンの存在は、他の周波数を探索するようにワイヤレス通信デバイス406をトリガし、それによって、フェムトアクセスポイント402のダウンリンクパイロット322および/または他のオーバーヘッドチャネルを検出できる。フェムトアクセスポイント402のダウンリンクパイロット322および/または他のオーバーヘッドチャネルの検出に伴い、ワイヤレス通信デバイス406は、逆アクセスチャネル326を使用してフェムトアクセスポイント402に登録要求を送ることができる。フェムトアクセスポイント402および/またはコアネットワーク110は、ワイヤレス通信デバイス406が限定加入者グループ(CSG)に属するかどうか、またはワイヤレス通信デバイス406の近接度119のいずれかに依存して、登録要求を受け付けるかまたは拒否できる。
【0064】
第1の時間期間542中に、受信された登録要求は、低電力ビーコン536の検出による可能性があり(すなわち、登録要求が低電力ビーコン536によってトリガされた)、受け付けられるべきである。これは、第1の時間期間542中に登録要求を送っているワイヤレス通信デバイス406の近接度119が低電力サイクルカバレージエリア432内にあるからである。第2の時間期間543中に、受信された登録要求は、高電力ビーコン538による可能性があり、拒否されるべきである。これは、第2の時間期間543中に登録要求を送っているワイヤレス通信デバイス406の近接度119が、低電力サイクルカバレージエリア434内にあるが、低電力サイクルカバレージエリア432内にはないからである。従って、フェムトアクセスポイント402が登録要求を受信すると、フェムトアクセスポイント402は、登録要求を送っているワイヤレス通信デバイス406の近接度119を近似するために、登録要求を受信するより前の短い間隔中にビーコン周波数540上で使用された電力レベルを判断できる。
【0065】
一例として、cdma2000 1xRTTフェムトセルをフェムトアクセスポイント402と見なす。各ビーコン周波数540上でのビーコン送信継続時間(BTD)は約0.5秒であることができ、その後、ビーコンは別のビーコン周波数540にホッピングする。1xRTTモバイルは、ビーコンチャネル上で送られたオーバーヘッドメッセージを読み取り、フェムトセルのダウンリンク周波数に同調できる。1xRTTモバイルは、ダウンリンクパイロットを検出し、オーバーヘッドメッセージの読取りを開始し、フェムトセルへの登録を実行するためにアクセスプローブを送ることができる。アクセスプローブは登録要求を含み得る。以下においてアクセスプローブを図7に関してさらに詳細に説明する。
【0066】
フェムトセルダウンリンク周波数上ですべてのオーバーヘッドメッセージを読み取るのに約1〜1.5秒かかることがあり、その後、登録が実行される。従って、フェムトセルは、アクセスプローブが受信される約2秒前に高電力ビーコン538または低電力ビーコン536が放射されたかどうかを判断する必要があり得る。誤った決定を回避するために、追加の時間マージンが使用され得る。一構成では、登録が低電力ビーコン536の検出によるものであったか高電力ビーコン538の検出によるものであったかを判断するために、アクセスプローブが受信される約1秒前を中心とする幅約2秒のタイムウィンドウが使用され得る。
【0067】
信頼性を保証するために、階層化ビーコン波形は慎重にクラフティングされることができる。例えば、低電力ビーコン536がすべてのビーコン周波数540上で連続的に送られることができ、この後高電力ビーコン538がすべてのビーコン周波数540上で連続的に送られることができる。従って、ワイヤレス通信デバイス406がどのビーコン周波数540からフェムトセルダウンリンク周波数にリダイレクトされたかにかかわらず、登録要求より前のビーコン電力は妥当な精度で判断されることができる。ワイヤレス通信デバイスの一意の識別情報(例えば、国際モバイル加入者識別情報(IMSI))と、関係する規格において指定されたプロシージャとに基づいてマクロ基地局108と通信する間、ワイヤレス通信デバイス406が最初にアイドルであった周波数(本明細書ではキャンピング周波数と呼ぶ)を判断することによって、信頼性はさらに高められることができる。この後、フェムトアクセスポイント402は、ワイヤレス通信デバイス406の近接度119を推定するために、その特定の周波数上で送信されたビーコン電力レベル(高または低)を使用し得る。
【0068】
図6は、近接度ベースのアクセス制御のためのより詳細な方法600の流れ図である。方法600はフェムトアクセスポイント402によって実行されることができる。フェムトアクセスポイント402は登録要求を受信できる(602)。この後、フェムトアクセスポイント402は、登録要求が、限定加入者グループ(CSG)の一部であるワイヤレス通信デバイス406からのものであるかどうかを判断できる。ワイヤレス通信デバイス406が限定加入者グループ(CSG)の一部である場合、フェムトアクセスポイントは、ワイヤレス通信デバイス406へのアクセスを可能にするために正規のプロシージャに従うことができる。
【0069】
ワイヤレス通信デバイス406が限定加入者グループ(CSG)の一部でない場合、フェムトアクセスポイント402は、登録要求が低電力ビーコン536によってトリガされたのか高電力ビーコン538によってトリガされたのかを判断できる(608)。この後、フェムトアクセスポイント402は、フェムトアクセスポイント402が、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス406からの登録要求を受け付ける/拒否する権限を有するかどうかを判断できる。
【0070】
フェムトアクセスポイント402が、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス406からの登録要求を受け付ける/拒否する権限を有する場合、フェムトアクセスポイント402は、登録要求が低電力ビーコン436によってトリガされた場合に、近接度ベースのアクセスを可能にできる(612)、他の場合(例えば、登録要求が高電力ビーコン438によってトリガされた場合)に登録要求を拒否する。この後、フェムトアクセスポイント402は登録応答(登録受付けまたは登録拒否)をワイヤレス通信デバイス406に送ることができる(614)。
【0071】
フェムトアクセスポイント402が、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス406からの登録要求を受け付ける/拒否する権限を有しない場合、フェムトアクセスポイント402は、ワイヤレス通信デバイス406が近接度ベースのアクセスのための可能性のある候補であるかどうか(すなわち、登録要求が低電力ビーコン436によってトリガされたのか高電力ビーコン438によってトリガされたのか)の指示と一緒に、登録要求をコアネットワーク110に渡すことができる(616)。この後、フェムトアクセスポイント402はコアネットワーク110から登録応答を受信できる(618)。登録応答は、ワイヤレス通信デバイス406に登録受付けを送るべきか登録拒否を送るべきかをフェムトアクセスポイント402に示すことができる。この後、フェムトアクセスポイント402はワイヤレス通信デバイス406に登録応答を送ることができる(614)。
【0072】
図7は、ワイヤレス通信デバイス706とフェムトアクセスポイント702との間の通信を示す。図7のワイヤレス通信デバイス706は、図1の第2のワイヤレス通信デバイス106の1つの構成であることができる。図7のフェムトアクセスポイント702は、図1の基地局102の1つの構成であることができる。ワイヤレス通信デバイス706は、アップリンク712を介してアクセスプローブ744をフェムトアクセスポイント702に送ることができる。アクセスプローブ744はフィードバック746を含み得る。フィードバック746は、チップごとのダウンリンクパイロット信号エネルギー(Ecp)および/またはパイロット強度(Ecp/Io)など、受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報748を含み得る。上述したように、パイロット強度(Ecp/Io)は、総受信機電力(Io)および総受信電力に対するチップごとのパイロットエネルギーの比である。また、アクセスプローブ744は登録メッセージ750を含み得る。登録メッセージ750は登録要求であり得る。チップごとの信号エネルギー(Ecp)および/またはパイロット強度(Ecp/Io)など、受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報748のような情報がまだ規格中に存在しない場合、そのような情報を含むように、登録メッセージ750中に新しいフィールドが定義されることができる。
【0073】
アクセスプローブ744は、必要とされる情報を常に含むとは限らない。例えば、cdma2000において、アクセスプローブ744は、パイロット強度(Ecp/Io)を含むが、チップごとの受信ダウンリンクパイロット信号エネルギー(Ecp)を含まない。ダウンリンク経路損失を判断するために、チップごとの受信ダウンリンクパイロット信号エネルギー(Ecp)とパイロット強度(Ecp/Io)の両方が必要とされる。
【0074】
フェムトアクセスポイント702は、ワイヤレス通信デバイス706からアクセスプローブ744を受信し得る。フェムトアクセスポイント702は、それ自体のダウンリンクパイロット送信電力(Ecp_tx)749を知っている。ワイヤレス通信デバイス706からのフィードバック746とパイロット送信電力749とに基づいて、フェムトアクセスポイント702は、フェムトアクセスポイント702とワイヤレス通信デバイス706との間のダウンリンク経路損失751を、アクセスプローブ744から取得されたチップごとのパイロットエネルギー(Ecp)とダウンリンクパイロット送信電力(Ecp_tx)749との間の相違として判断できる。アクセスプローブ744がパイロット強度(Ecp/Io)と総受信機電力Ioの両方を報告した場合、チップごとのダウンリンクパイロットエネルギー(Ecp)が導出され、ダウンリンク経路損失751を計算するために使用され得る。この後、フェムトアクセスポイント702は、ダウンリンク経路損失751を使用し、ワイヤレス通信デバイス702への近接度ベースのアクセスを可能にすべきかどうかを決定できる。ダウンリンク経路損失751は近接度119とも呼ばれ得る。
【0075】
フェムトアクセスポイント702は、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス706からのアクセスプローブ744の受信中に測定された、受信アップリンク信号強度の記録752を含み得る。また、フェムトアクセスポイントは近接度ベースのアクセスを許可されたワイヤレス通信デバイス706がフェムトアクセスポイント702とのアクティブな呼を行うとき、パイロットチャネル上で受信されたアップリンク信号強度の記録754を含み得る。フェムトアクセスポイント702は、自己学習によって近接度検出を間に合わせに作る(improvise)ために記録752、754を使用し得る。例えば、近くのワイヤレス通信デバイス706から予想されるアップリンク信号強度に関する長期情報を収集することによって、フェムトアクセスポイント702は、近接度ベースのアクセスのための決定を行える。限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイスからアクセスプローブが受信されたときの受信アップリンク信号強度が、予想されるアップリンク信号強度を超えた場合、近接度ベースのアクセスが許可されることになる。
【0076】
また、フェムトアクセスポイント702はアクティブな呼の間に、近接度アクセスを許可されたワイヤレス通信デバイス706に順方向リンクパイロット強度測定報告を要求することによって、そのワイヤレス通信デバイス706までのダウンリンク経路損失751を判断できる。この経路損失情報を使用し、フェムトアクセスポイントは、アクセスを許可する決定が正しかったか否かを決定できる。この情報は、将来の使用のために近接度ベースのアクセスを改良するために使用されることができる。例えば、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイスが近接度ベースのアクセスを許可された後、それらのワイヤレス通信デバイスの経路損失が、通常、近接度しきい値118よりも高かったと、フェムトアクセスポイント702が判断した場合、フェムトアクセスポイント702は、近接度しきい値118(すなわち、将来の誤った決定を回避するために近接度ベースのアクセスが許可される経路損失)を低減できる。
【0077】
フェムトアクセスポイント702は、低減送信電力期間755と停止期間757とを含み得る。低減送信電力期間755は、ワイヤレス通信デバイスに登録拒否759を送った後、フェムトアクセスポイント702が1つまたは複数の順方向リンクチャネル上で順方向リンク送信電力を低減する時間量を指し得る。送信電力低減は、フェムトアクセスポイント順方向リンクの周波数および/またはビーコン周波数上に適用されることができる。停止期間757は、登録拒否759を送った後、フェムトアクセスポイント702がビーコンを送信することを中止する時間量を指す。フェムトアクセスポイント702に接続されている限定加入者グループ(CSG)のワイヤレス通信デバイスがない場合、停止はフェムトアクセスポイントダウンリンク周波数上にも適用されることができる。以下において低減送信電力期間755を図9に関してさらに詳細に説明する。以下において停止期間757を図10に関してさらに詳細に説明する。フェムトアクセスポイント702は、ダウンリンク714を介してワイヤレス通信デバイス706に登録応答756を送り得る。登録応答756は、登録受付け758または登録拒否759を含み得る。
【0078】
図8は、近接度ベースのアクセス制御を可能にすべきかどうかを判断するための方法800の流れ図である。方法800はフェムトアクセスポイント702によって実行され得る。フェムトアクセスポイント702は、登録のためにワイヤレス通信デバイス706によって送られたアクセスプローブ744を受信できる(802)。ワイヤレス通信デバイス706は、フェムトアクセスポイント702に対応する限定加入者グループ(CSG)の一部でないことがある。フェムトアクセスポイント702は、アクセスプローブ744が受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報748を含むかどうかを判断できる(804)。
【0079】
アクセスプローブ744が受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報748(例えば、Ecp、Ecp/IoおよびIo)を含む場合、フェムトアクセスポイント702は、フェムトアクセスポイント702によって知られる、受信ダウンリンクパイロットエネルギー(Ecp)、パイロット強度(Ecp/Io)および総受信電力(Io)および/またはパイロット送信電力(Ecp_tx)749に基づいて、フェムトアクセスポイント702とワイヤレス通信デバイス706との間のダウンリンク経路損失751を判断できる(806)。フェムトアクセスポイント702とワイヤレス通信デバイス706との間のダウンリンク経路損失749が近接度しきい値118未満である場合、フェムトアクセスポイント702はワイヤレス通信デバイス706の近接度ベースのアクセスを許可できる(808)。
【0080】
アクセスプローブ744が受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報748を含まない場合、フェムトアクセスポイント702は、近接度ベースのアクセスを可能にされたワイヤレス通信デバイスによって行われた後続の呼に対して、アクセスプローブ744の受信中に測定されたアップリンク信号強度の記憶された記録752と、パイロットチャネル上で受信されたアップリンク信号強度の記憶された記録754とに基づいて、ワイヤレス通信デバイス706の近接度ベースのアクセスを可能にすべきかどうかを判断できる(810)。アクセスプローブ744が受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報748を含む場合でも、フェムトアクセスポイント702は、記録されたアップリンク信号強度752、754と受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報748とを使用し、近接度ベースのアクセスを許可することに関する決定を行うことができることに留意されたい。
【0081】
図9は、ワイヤレス通信デバイス706に対して近接度ベースのアクセスが許可され得ないときに、ワイヤレス通信デバイス706に課せられる干渉を最小限に抑えるための方法900の流れ図である。方法900はフェムトアクセスポイント702によって実行され得る。典型的なダウンリンクチャネルに加えて、フェムトアクセスポイント702はビーコンをブロードキャストできる(902)。この後、フェムトアクセスポイント702は、アイドル状態のワイヤレス通信デバイス706から登録要求を受信できる(904)。ワイヤレス通信デバイス706は、フェムトアクセスポイント702に対応する限定加入者グループ(CSG)の一部でないことがある。従って、登録要求は、近接度ベースのアクセス要求である。近接度ベースのアクセスは可能にされないことがあり、および/または近接度情報は利用可能でないことがある。フェムトアクセスポイント702またはコアネットワーク110は、ワイヤレス通信デバイス706の登録要求を拒否することを選択できる。
【0082】
フェムトアクセスポイント702は、登録拒否759をアイドル状態のワイヤレス通信デバイス706に送ることができる(906)。登録拒否時に、ワイヤレス通信デバイス706は、短い持続時間の間フェムトアクセスポイント702のダウンリンク714の周波数および/またはビーコン周波数540のパイロットスクランブリングコード(すなわち、パイロット擬似ランダム雑音(PN)コード)を禁止でき、このスクランブリングコードによるフェムトアクセスポイント702へのアイドルハンドオフおよび登録を実行しない。ワイヤレス通信また、デバイス706は短い持続時間の間、全ダウンリンク714の周波数および/またはビーコンを禁止できる。ただし、禁止期間が過ぎた後、ワイヤレス通信デバイス706は、強いフェムトアクセスポイント702のダウンリンクパイロット信号および/またはビーコン周波数540を再び見つけることができる。この後、ワイヤレス通信デバイス706は、フェムトアクセスポイント702へのアイドルハンドオフを実行し、再び登録を試みることができる。フェムトアクセスポイント702は登録要求を拒否し、サイクルが反復する。このループは、ワイヤレス通信デバイス706のバッテリー寿命を消耗させることになる。
【0083】
ループを防ぐために、フェムトアクセスポイント702は、低減送信電力期間755の間、送信電力を低減できる。フェムトアクセスポイント702は、パイロットチャネル322、オーバーヘッド(制御)チャネル324およびトラフィックチャネルなどの異なるダウンリンクチャネル上で送信電力を違えて低減できる(908)。または、フェムトアクセスポイント702は総送信電力を低減できる。送信電力低減は、ダウンリンク周波数および/またはビーコン周波数540(1つまたは複数)上に適用されることができる。フェムトアクセスポイント702は、低減送信電力期間755中にワイヤレス通信デバイス706から受信された登録要求の数に基づいて、低減送信電力期間755を適応させることができる(910)。
【0084】
例えば、低減送信電力期間755が過ぎた後、フェムトアクセスポイント702が通常の電力レベルで送信を再開すると、非限定加入者グループ(CSG)ワイヤレス通信デバイス706が依然としてフェムトアクセスポイント702の近傍内にある場合、ワイヤレス通信デバイス706は再びフェムトアクセスポイント702に再登録することを試みることができる。この情報は、低減送信電力期間755を延長するために使用できる。低減送信電力期間755中に1つまたは複数の非限定加入者グループ(CSG)のワイヤレス通信デバイス702から受信された登録要求の数が多い場合、低減送信電力期間755が増加されることができ、および/または送信電力が低減されることができる。
【0085】
図10は、ワイヤレス通信デバイス706に対して近接度ベースのアクセスが許可され得ないときにワイヤレス通信デバイス706に課せられる干渉を最小限に抑えるための別の方法1000の流れ図である。方法1000はフェムトアクセスポイント702によって実行され得る。フェムトアクセスポイント702は、ビーコンをブロードキャストできる(1002)。フェムトアクセスポイント702は、ワイヤレス通信デバイス706から登録要求を受信できる(1004)。ワイヤレス通信デバイス706は、フェムトアクセスポイント702に対応する限定加入者グループ(CSG)の一部でないことがある。
【0086】
フェムトアクセスポイント702は、近接度ベースのアクセスが可能にされない、コアネットワーク110が拒否を示す、十分な近接度ベースのアクセス情報が利用可能でないなどのために、登録要求を拒否することを判断できる。フェムトアクセスポイント702は、登録拒否759をワイヤレス通信デバイス706に送ることができる(1006)。上述したように、この後、ワイヤレス通信デバイス706は、ビーコン検出、アイドルハンドオフ、登録要求および登録拒否のループに入り得る。このループを回避するために、フェムトアクセスポイント702は、停止期間757の間、ビーコン周波数540上での送信を停止できる(1008)。
【0087】
ビーコン周波数540上での送信を停止すること(1008)は、フェムトアクセスポイント702をもつ家庭のそばをドライブしているかまたは歩いているワイヤレス通信デバイス706に特に有用であり得る。これらのワイヤレス通信デバイス706は、それらが短い持続時間の間のみフェムトアクセスポイント702の近傍にあるとき、最初の登録の試みの後、フェムトアクセスポイント702を検出しない。フェムトアクセスポイント702は、停止期間757中にワイヤレス通信デバイス706から受信された登録要求の数に基づいて、停止期間757を適応させることができる(1010)。例えば、停止期間757の終了時に、フェムトアクセスポイント702が通常の電力レベルでビーコン送信を再開すると、ワイヤレス通信デバイス706が依然としてフェムトアクセスポイント702の近傍内にある場合、ワイヤレス通信デバイス706は、フェムトアクセスポイント702に再登録することを試みることができる。この情報は停止期間757を延長するために使用できる。
【0088】
また、この停止機構は、フェムトアクセスポイント702とアイドル状態またはアクティブ状態で接続された限定加入者グループ(CSG)ワイヤレス通信デバイスがないときに、フェムトアクセスポイントのダウンリンク周波数上での送信を停止するために適用されることができる。これは、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス706がフェムトアクセスポイント702によってアクセスを拒否された後、フェムトアクセスポイントダウンリンク送信が、限定加入者グループ(CSG)の一部でないワイヤレス通信デバイス706のダウンリンクに干渉を生じているときに有用である。
【0089】
図11に、多入力多出力(MIMO)システム1180中の2つワイヤレスデバイスを示す。第1のワイヤレスデバイス1160は基地局であることができ、第2のワイヤレスデバイスはワイヤレス通信デバイスであることができる。第1のワイヤレスデバイス1160では、いくつかのデータストリームのトラフィックデータが、データソース1162から送信(TX)データプロセッサ1163に供給される。各データストリームは、この後、それぞれの送信アンテナを介して送信されることができ。
【0090】
TXデータプロセッサ1163は、符号化データを供給するために、そのデータストリーム用に選択された特定のコーディング方式に基づいて、データストリームごとにトラフィックデータをフォーマット化し、符号化し、インターリーブする。各データストリームの符号化データは、OFDMまたは他の好適な技法を使用してパイロットデータで多重化され得る。パイロットデータは、典型的には、知られている方法で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用され得る。この後、各データストリームの多重化されたパイロットデータおよび符号化データは、変調シンボルを供給するために、そのデータストリーム用に選択された特定の変調方式(例えば、BPSK、QSPK、M−PSK、またはM−QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)される。各データストリームのデータ転送速度、符号化、および変調は、プロセッサ1164によって実行される命令によって決定され得る。データメモリ1165は、プロセッサ1164または第1のワイヤレスデバイス1160の他の構成要素によって使用されるプログラムコード、データおよび他の情報を記憶できる。
【0091】
この後、すべてのデータストリームの変調シンボルがTX MIMOプロセッサ1166に供給され、TX MIMOプロセッサ1166はさらに(例えば、OFDM用に)その変調シンボルを処理できる。この後、TX MIMOプロセッサ1166は、NT変調シンボルストリームをNTトランシーバ1167a〜1167tに供給する。いくつかの態様では、TX MIMOプロセッサ1166が、データストリームのシンボルと、シンボルの送信元のアンテナとにビームフォーミング重みを付加する。
【0092】
各トランシーバ1167は、それぞれのシンボルストリームを受信し、処理して、1つまたは複数のアナログ信号を与え、さらに、それらのアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介して送信するのに適した変調信号を与える。この後、送信機1167a〜1167tからのNT変調信号は、それぞれNTアンテナ1168a〜1168tから送信される。
【0093】
第2のワイヤレスデバイス1161では、送信された変調信号はNRアンテナ1169a〜rによって受信され、各アンテナ1169からの受信信号は、それぞれのトランシーバ(XCVR)1170a〜rに供給される。各トランシーバ1170は、それぞれの受信信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化して、サンプルを供給し、さらにそれらのサンプルを処理して、対応する「受信」シンボルストリームを供給する。
【0094】
この後、受信(RX)データプロセッサ1171は、特定の受信機処理技法に基づいてNRトランシーバ1170からNR受信シンボルストリームを受信し、処理して、NT「検出」シンボルストリームを与える。この後、RXデータプロセッサ1171は、各検出シンボルストリームを復調し、デインターリーブし、復号して、データストリームに対するトラフィックデータを回復する。RXデータプロセッサ1171による処理は、第1のワイヤレスデバイス1160におけるTX MIMOプロセッサ1166およびTXデータプロセッサ1163によって実行される処理を補完するものである。
【0095】
プロセッサ1172は、どのプリコーディング行列を使用すべきかを周期的に判断する(後述)。プロセッサ1172は、行列インデックス部とランク値部とを備える逆方向リンクメッセージを作成する。データメモリ1173は、プロセッサ1172または第2のワイヤレスデバイス1161の他の構成要素によって使用されるプログラムコード、データおよび他の情報を記憶できる。逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を備え得る。この後、逆方向リンクメッセージは、データソース1175からいくつかのデータストリームのトラフィックデータをも受信するTXデータプロセッサ1174によって処理され、変調器1176によって変調され、トランシーバ1170a〜rによって調整され、第1のワイヤレスデバイス1160に戻される。
【0096】
第1のワイヤレスデバイス1160では、第2のワイヤレスデバイス1161からの変調信号は、アンテナ1166によって受信され、トランシーバ1167によって調整され、復調器(DEMOD)1177によって復調され、RXデータプロセッサ1178によって処理されて、第2のワイヤレスデバイス1161によって送信された逆方向リンクメッセージが抽出される。この後、プロセッサ1164は、ビーム形成重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用すべきかを判断し、この後、抽出されたメッセージを処理する。
【0097】
図11はまた、通信構成要素が、本明細書で教示するビーコン関連動作を実行する1つまたは複数の構成要素を含み得ることを示す。例えば、ビーコン制御構成要素1179は、本明細書で教示するように、第1のワイヤレスデバイス1160のプロセッサ1164および/または他の構成要素と協力して、ビーコン信号を別のデバイス(例えば、第2のワイヤレスデバイス1161)に送り、別のデバイス(例えば、別の基地局)からビーコン信号を受信できる。同様に、ビーコン制御構成要素1180は、第2のワイヤレスデバイス1161のプロセッサ1172および/または他の構成要素と協力して、別のデバイス(例えば、第1のワイヤレスデバイス1160)からビーコン信号を受信できる。各ワイヤレスデバイス1160、1161について、記載の構成要素の2つ以上の機能が単一の構成要素によって提供され得ることを認識されたい。例えば、単一の処理構成要素がビーコン制御構成要素1179およびプロセッサ1164の機能を提供し得、また、単一の処理構成要素がビーコン制御構成要素1180およびプロセッサ1172の機能を提供できる。
【0098】
図12に、基地局1202内に含まれ得るいくつかの構成要素を示す。基地局は、アクセスポイント、ブロードキャスト送信機、ノードB、進化型ノードB、フェムトアクセスポイントなどとも呼ばれることがあり、それらの機能の一部または全部を含み得る。基地局1202はプロセッサ1203を含む。プロセッサ1203は、汎用シングルまたはマルチチップマイクロプロセッサ(例えば、ARM)、特殊目的マイクロプロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ(DSP))、マイクロコントローラ、プログラマブルゲートアレイなどであり得る。プロセッサ1203は中央処理ユニット(CPU)と呼ばれ得る。図12の基地局1202には単一のプロセッサ1203のみが示されるが、代替構成では、プロセッサ(例えば、ARMとDSP)の組合せが使用され得る。
【0099】
基地局1202はまたメモリ1205を含む。メモリ1205は、電子情報を記憶することが可能な任意の電子構成要素であり得る。メモリ1205は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、磁気ディスク記憶メディア、光記憶メディア、RAM中のフラッシュメモリデバイス、プロセッサに含まれるオンボードメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタなど、およびそれらの組合せとして実施され得る。
【0100】
データ1207および複数の命令1209はメモリ1205に記憶され得る。これら命令1209は、本明細書で開示する方法を実施するためにプロセッサ1203によって実行可能であり得る。命令1209を実行することは、メモリ1205に記憶されたデータ1207の使用を含み得る。プロセッサ1203が命令1209を実行すると、命令1209aの様々な部分がプロセッサ1203上にロードされ得、様々ないくつかのデータ1207aがプロセッサ1203上にロードされ得る。
【0101】
また、基地局1202は基地局1202との間での信号の送信および受信を可能にするために、送信機1211と受信機1213とを含み得る。送信機1211と受信機1213とはトランシーバ1215と総称され得る。アンテナ1217はトランシーバ1215に電気的に結合され得る。基地局1202はまた、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバおよび/または追加のアンテナ(図示せず)を含み得る。
【0102】
基地局1202の様々な構成要素は、パワーバス、制御信号バス、ステータス信号バス、データバスなどを含み得る、1つまたは複数のバスによって互いに結合され得る。明快のために、図12では様々なバスはバスシステム1219として示してある。
【0103】
図13に、ワイヤレス通信デバイス1306内に含まれ得るいくつかの構成要素を示す。ワイヤレス通信デバイス1306は、アクセス端末、移動局、ユーザ機器(UE)などであり得る。ワイヤレス通信デバイス1306はプロセッサ1303を含む。プロセッサ1303は、汎用シングルまたはマルチチップマイクロプロセッサ(例えば、ARM)、特殊目的マイクロプロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ(DSP))、マイクロコントローラ、プログラマブルゲートアレイなどであり得る。プロセッサ1303は中央処理ユニット(CPU)と呼ばれ得る。図13のワイヤレス通信デバイス1306には単一のプロセッサ1303のみが示されるが、代替構成では、プロセッサ(例えば、ARMとDSP)の組合せが使用され得る。
【0104】
ワイヤレス通信デバイス1306はメモリ1305も含む。メモリ1305は、電子情報を記憶することが可能な任意の電子構成要素であり得る。メモリ1305は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、磁気ディスク記憶メディア、光記憶メディア、RAM中のフラッシュメモリデバイス、プロセッサに含まれるオンボードメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタなど、およびそれらの組合せとして実施され得る。
【0105】
メモリ1305にデータ1307および複数の命令1309を記憶できる。これら命令1309は、本明細書で開示する方法を実施するためにプロセッサ1303によって実行可能であり得る。命令1309を実行することは、メモリ1305に記憶されたデータ1307の使用を含み得る。プロセッサ1303が命令1309を実行すると、命令1309aの様々な部分がプロセッサ1303上にロードされ得、様々ないくつかのデータ1307aがプロセッサ1303上にロードされ得る。
【0106】
ワイヤレス通信デバイス1306はまた、ワイヤレス通信デバイス1306との間での信号の送信および受信を可能にするために、送信機1311と受信機1313とを含み得る。送信機1311と受信機1313とはトランシーバ1315と総称され得る。アンテナ1317はトランシーバ1315に電気的に結合され得る。ワイヤレス通信デバイス1306は、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または追加のアンテナ(図示せず)をも含み得る。
【0107】
ワイヤレス通信デバイス1306の様々な構成要素は、パワーバス、制御信号バス、ステータス信号バス、データバスなどを含むことができ得る1つまたは複数のバスシステムによって一緒に結合され得る。明快のために、図13では様々なバスはバスシステム1319として示してある。
【0108】
本明細書に記載の技法は、直交多重化方式に基づく通信システムを含む様々な通信システムに使用され得る。そのような通信システムの例には、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システムなどがある。OFDMAシステムは、全システム帯域幅を複数の直交サブキャリアに区分する変調技法である、直交周波数分割多重(OFDM)を利用する。これらのサブキャリアは、トーン、ビンなどと呼ばれることもある。OFDMでは、各サブキャリアはデータで独立して変調され得る。SC−FDMAシステムは、システム帯域幅にわたって分散されたサブキャリア上で送信するためのインターリーブされたFDMA(IFDMA)、隣接するサブキャリアのブロック上で送信するための局所FDMA(LFDMA)、または隣接するサブキャリアの複数のブロック上で送信するための拡張FDMA(EFDMA)を利用できる。一般に、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域で、SC−FDMAでは時間領域で送られる。
【0109】
「判断」という用語は、多種多様なアクションを包含し、従って、「判断」は、計算、算出、処理、導出、調査、探索(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認などを含むことができる。また、「判断」は、受信(例えば、情報を受信すること)、アクセス(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含むことができる。また、「判断」は、解決、選択、選出、確立などを含むことができる。
【0110】
「に基づいて」という句は、別段に明示されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という句は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を表す。
【0111】
「プロセッサ」という用語は、汎用プロセッサ、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械などを包含するものと広く解釈されたい。いくつかの状況下では、「プロセッサ」は、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などを指し得る。「プロセッサ」という用語は、処理デバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは他のそのような構成を指し得る。
【0112】
「メモリ」という用語は、電子情報を記憶することが可能な任意の電子構成要素を包含するものと広く解釈されたい。メモリという用語は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気または光学データ記憶装置、レジスタなど、様々なタイプのプロセッサ可読媒体を指すことがある。プロセッサがメモリから情報を読み取り、および/または情報をメモリに書き込むことができる場合、メモリはプロセッサと電子的に通信していると言われる。プロセッサに一体化されたメモリは、プロセッサと電気的に繋がれている。
【0113】
「命令」および「コード」という用語は、任意のタイプの(1つまたは複数の)コンピュータ可読ステートメントを含むものと広く解釈されたい。例えば、「命令」および「コード」という用語は、1つまたは複数のプログラム、ルーチン、サブルーチン、関数、プロシージャなどを指すことがある。「命令」および「コード」は、単一のコンピュータ可読ステートメントまたは多くのコンピュータ可読ステートメントを備え得る。
【0114】
本明細書で説明する機能は、ハードウェアによって実行されているソフトウェアまたはファームウェアで実施され得る。機能は、1つまたは複数の命令としてコンピュータ可読媒体上に記憶され得る。「コンピュータ可読媒体」という用語は、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスされ得る任意の有形記憶媒体を指す。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、または他の光ディスク記憶デバイス、磁気ディスク記憶デバイスもしくは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを担持または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体を備え得る。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。
【0115】
本明細書で開示する方法は、説明した方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。本方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく互いに交換され得る。すなわち、本明細書で説明する方法の適切な動作のためにステップまたはアクションの特定の順序が必要とされない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲を逸脱することなく変形できる。
【0116】
さらに、図2、図6および図8〜図10によって示されたものなど、本明細書で説明する方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、デバイスによってダウンロードおよび/または他の方法で取得され得ることを認識されたい。例えば、デバイスは、本明細書で説明する方法を実行するための手段の転送を可能にするために、サーバに結合され得る。代替的に、本明細書で説明する様々な方法は、記憶手段をデバイスに結合するかまたは与えるときにデバイスが様々な方法を獲得できるように、記憶手段(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、コンパクトディスク(disc)(CD)またはフロッピーディスク(disk)などの物理的記憶媒体など)によって与えることができる。
【0117】
特許請求の範囲は、上記の正確な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。特許請求の範囲の範囲を逸脱することなく、本明細書で説明するシステム、方法および装置の構成、動作および詳細において、様々な変形、変更および変種を成し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するための方法であって、
基地局へのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断することと、
前記ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較することと、
登録応答が前記比較に基づいて前記ワイヤレス通信デバイスに送られるようにすることと、
を備える方法。
【請求項2】
前記方法は前記基地局によって実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記基地局はフェムトアクセスポイントである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ワイヤレス通信デバイスの前記近接度は前記基地局から前記ワイヤレス通信デバイスまでの経路損失を表し、前記経路損失は前記近接度しきい値未満であり、登録応答が送られるようにすることは登録応答を前記ワイヤレス通信デバイスに送ることを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法はコアネットワークによって実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ワイヤレス通信デバイスから登録要求を受信することをさらに備え、前記ワイヤレス通信デバイスは前記基地局に対応する限定加入者グループ(CSG)の一部でない、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記登録要求はアクセスプローブの一部である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記アクセスプローブは受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報を備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記近接度は、無線周波数(RF)ダウンリンク経路損失の関数であり、前記受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報とパイロット送信電力とを使用して判断される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ビーコンをブロードキャストすることをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記登録応答は登録拒否を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記登録応答は登録受付けを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記ワイヤレス通信デバイスとのアクティブデータ/ボイス通信を可能にすることをさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
第1のサイクル中に低電力ビーコンをブロードキャストすることと、ここにおいて第1の時間期間が前記第1のサイクルに対応する、
第2のサイクル中に高電力ビーコンをブロードキャストすることと、ここにおいて第2の時間期間が前記第2のサイクルに対応する、
ワイヤレス通信デバイスから登録要求を受信することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記登録要求は前記第1の時間期間中に受信され、前記登録応答は登録受付けである、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記方法は基地局によって実行され、前記ワイヤレス通信デバイスが近接度ベースのアクセスのための可能性のある候補であるという指示と一緒に、前記登録要求をコアネットワークに渡すことをさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記登録要求は前記第2の時間期間中に受信され、前記登録応答は登録拒否である、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記方法は基地局によって実行され、前記ワイヤレス通信デバイスが近接度ベースのアクセスのための可能性のある候補でないという指示と一緒に、前記登録要求をコアネットワークに渡すことをさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記近接度は、前に近接度ベースのアクセスを可能にされたワイヤレス通信デバイスからの後続の呼に対して、アクセスプローブの受信中に測定されたアップリンク信号強度の記録と、パイロットチャネル上で受信されたアップリンク信号強度の記録とを使用して判断され、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記ワイヤレス通信デバイスに登録拒否を送ることと、
低減送信電力期間の間、ダウンリンク送信電力を低減することと、
をさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項21】
前記低減送信電力期間中にいくつの登録要求が受信されたかに基づいて前記低減送信電力期間および/または送信電力を適応させることをさらに備える、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記送信電力を低減することは、パイロットチャネル上で前記送信電力を低減することを備える、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記送信電力を低減することは、オーバーヘッド(制御)チャネル上で前記送信電力を低減することを備える、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記送信電力を低減することは、すべてのチャネル上で前記送信電力を低減することを備える、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記ワイヤレス通信デバイスに登録拒否を送ることと、
停止期間の間、ビーコン周波数上での送信を停止することと、
をさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項26】
前記ワイヤレス通信デバイスはレガシーユーザ機器(UE)である、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
ワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するように構成されたワイヤレスデバイスであって、
プロセッサと、
前記プロセッサと電気的に繋がれたメモリと、
前記メモリに記憶された複数の命令とを備え、前記複数の命令は、
前記ワイヤレスデバイスへのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断すること、
前記ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較すること、および
前記比較に基づいて、前記ワイヤレス通信デバイスに登録応答を送ることを行うように前記プロセッサによって実行可能である、ワイヤレスデバイス。
【請求項28】
前記ワイヤレスデバイスは基地局である、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項29】
前記基地局はフェムトアクセスポイントである、請求項28に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項30】
前記ワイヤレス通信デバイスの前記近接度は、前記基地局から前記ワイヤレス通信デバイスまでの経路損失を表し、前記経路損失は前記近接度しきい値未満であり、前記登録応答は登録受付けである、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項31】
前記複数の命令は前記ワイヤレス通信デバイスから登録要求を受信するようにさらに実行可能であり、前記ワイヤレス通信デバイスは前記ワイヤレスデバイスに対応する限定加入者グループ(CSG)の一部でない、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項32】
前記登録要求はアクセスプローブの一部である、請求項31に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項33】
前記アクセスプローブは受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報を備える、請求項32に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項34】
前記近接度は、無線周波数(RF)ダウンリンク経路損失の関数であり、前記受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報とパイロット送信電力とを使用して判断される、請求項33に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項35】
前記複数の命令はビーコンをブロードキャストするようにさらに実行可能である、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項36】
前記登録応答は登録拒否を備える、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項37】
前記登録応答は登録受付けを備える、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項38】
前記複数の命令は前記ワイヤレス通信デバイスとのアクティブデータ/ボイス通信を可能にするようにさらに実行可能である、請求項37に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項39】
前記複数の命令は、
第1のサイクル中に低電力ビーコンをブロードキャストすることと、ここにおいて第1の時間期間が前記第1のサイクルに対応する、
第2のサイクル中に高電力ビーコンをブロードキャストすることと、ここにおいて第2の時間期間が前記第2のサイクルに対応する、
ワイヤレス通信デバイスから登録要求を受信することと、
を行うようにさらに実行可能である、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項40】
前記登録要求は前記第1の時間期間中に受信され、前記登録応答は登録受付けである、請求項39に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項41】
前記複数の命令は、前記ワイヤレス通信デバイスが近接度ベースのアクセスのための可能性のある候補であるという指示と一緒に、前記登録要求をコアネットワークに渡すようにさらに実行可能である、請求項40に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項42】
前記登録要求は前記第2の時間期間中に受信され、前記登録応答は登録拒否である、請求項39に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項43】
前記複数の命令は、前記ワイヤレス通信デバイスが近接度ベースのアクセスのための可能性のある候補でないという指示と一緒に、前記登録要求をコアネットワークに渡すようにさらに実行可能である、請求項42に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項44】
前記近接度は、前に近接度ベースのアクセスを可能にされたワイヤレス通信デバイスからの後続の呼に対して、アクセスプローブの受信中に測定されたアップリンク信号強度の記録と、パイロットチャネル上で受信されたアップリンク信号強度の記録とを使用して判断される、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項45】
前記複数の命令は、
前記ワイヤレス通信デバイスに登録拒否を送ることと、
低減送信電力期間の間、ダウンリンク送信電力を低減することと、
を行うようにさらに実行可能である、請求項31に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項46】
前記複数の命令は、前記低減送信電力期間中にいくつの登録要求が受信されたかに基づいて前記低減送信電力期間を適応させるようにさらに実行可能である、請求項45に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項47】
前記送信電力を低減することは、パイロットチャネル上で前記送信電力を低減することを備える、請求項45に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項48】
前記送信電力を低減することは、オーバーヘッド(制御)チャネル上で前記送信電力を低減することを備える、請求項45に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項49】
前記送信電力を低減することは、総送信電力を低減することを備える、請求項45に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項50】
前記複数の命令は、
前記ワイヤレス通信デバイスに登録拒否を送ることと、
停止期間の間、ビーコン周波数上での送信を停止することと、
を行うようにさらに実行可能である、請求項31に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項51】
前記ワイヤレス通信デバイスはレガシーユーザ機器(UE)である、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項52】
ワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するように構成されたワイヤレスデバイスであって、
前記ワイヤレスデバイスへのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断するための手段と、
前記ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較するための手段と、
前記比較に基づいて、前記ワイヤレス通信デバイスに登録応答を送るための手段と
を備える、ワイヤレスデバイス。
【請求項53】
ワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するためのコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がその上に複数の命令を有するコンピュータ可読媒体を備え、前記複数の命令は、
ワイヤレスデバイスへのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断するためのコードと、
前記ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較するためのコードと、
前記比較に基づいて、登録応答が前記ワイヤレス通信デバイスに送られるようにするためのコードと、
を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項1】
ワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するための方法であって、
基地局へのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断することと、
前記ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較することと、
登録応答が前記比較に基づいて前記ワイヤレス通信デバイスに送られるようにすることと、
を備える方法。
【請求項2】
前記方法は前記基地局によって実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記基地局はフェムトアクセスポイントである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ワイヤレス通信デバイスの前記近接度は前記基地局から前記ワイヤレス通信デバイスまでの経路損失を表し、前記経路損失は前記近接度しきい値未満であり、登録応答が送られるようにすることは登録応答を前記ワイヤレス通信デバイスに送ることを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法はコアネットワークによって実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ワイヤレス通信デバイスから登録要求を受信することをさらに備え、前記ワイヤレス通信デバイスは前記基地局に対応する限定加入者グループ(CSG)の一部でない、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記登録要求はアクセスプローブの一部である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記アクセスプローブは受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報を備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記近接度は、無線周波数(RF)ダウンリンク経路損失の関数であり、前記受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報とパイロット送信電力とを使用して判断される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ビーコンをブロードキャストすることをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記登録応答は登録拒否を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記登録応答は登録受付けを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記ワイヤレス通信デバイスとのアクティブデータ/ボイス通信を可能にすることをさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
第1のサイクル中に低電力ビーコンをブロードキャストすることと、ここにおいて第1の時間期間が前記第1のサイクルに対応する、
第2のサイクル中に高電力ビーコンをブロードキャストすることと、ここにおいて第2の時間期間が前記第2のサイクルに対応する、
ワイヤレス通信デバイスから登録要求を受信することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記登録要求は前記第1の時間期間中に受信され、前記登録応答は登録受付けである、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記方法は基地局によって実行され、前記ワイヤレス通信デバイスが近接度ベースのアクセスのための可能性のある候補であるという指示と一緒に、前記登録要求をコアネットワークに渡すことをさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記登録要求は前記第2の時間期間中に受信され、前記登録応答は登録拒否である、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記方法は基地局によって実行され、前記ワイヤレス通信デバイスが近接度ベースのアクセスのための可能性のある候補でないという指示と一緒に、前記登録要求をコアネットワークに渡すことをさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記近接度は、前に近接度ベースのアクセスを可能にされたワイヤレス通信デバイスからの後続の呼に対して、アクセスプローブの受信中に測定されたアップリンク信号強度の記録と、パイロットチャネル上で受信されたアップリンク信号強度の記録とを使用して判断され、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記ワイヤレス通信デバイスに登録拒否を送ることと、
低減送信電力期間の間、ダウンリンク送信電力を低減することと、
をさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項21】
前記低減送信電力期間中にいくつの登録要求が受信されたかに基づいて前記低減送信電力期間および/または送信電力を適応させることをさらに備える、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記送信電力を低減することは、パイロットチャネル上で前記送信電力を低減することを備える、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記送信電力を低減することは、オーバーヘッド(制御)チャネル上で前記送信電力を低減することを備える、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記送信電力を低減することは、すべてのチャネル上で前記送信電力を低減することを備える、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記ワイヤレス通信デバイスに登録拒否を送ることと、
停止期間の間、ビーコン周波数上での送信を停止することと、
をさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項26】
前記ワイヤレス通信デバイスはレガシーユーザ機器(UE)である、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
ワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するように構成されたワイヤレスデバイスであって、
プロセッサと、
前記プロセッサと電気的に繋がれたメモリと、
前記メモリに記憶された複数の命令とを備え、前記複数の命令は、
前記ワイヤレスデバイスへのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断すること、
前記ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較すること、および
前記比較に基づいて、前記ワイヤレス通信デバイスに登録応答を送ることを行うように前記プロセッサによって実行可能である、ワイヤレスデバイス。
【請求項28】
前記ワイヤレスデバイスは基地局である、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項29】
前記基地局はフェムトアクセスポイントである、請求項28に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項30】
前記ワイヤレス通信デバイスの前記近接度は、前記基地局から前記ワイヤレス通信デバイスまでの経路損失を表し、前記経路損失は前記近接度しきい値未満であり、前記登録応答は登録受付けである、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項31】
前記複数の命令は前記ワイヤレス通信デバイスから登録要求を受信するようにさらに実行可能であり、前記ワイヤレス通信デバイスは前記ワイヤレスデバイスに対応する限定加入者グループ(CSG)の一部でない、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項32】
前記登録要求はアクセスプローブの一部である、請求項31に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項33】
前記アクセスプローブは受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報を備える、請求項32に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項34】
前記近接度は、無線周波数(RF)ダウンリンク経路損失の関数であり、前記受信ダウンリンクパイロットチャネル品質情報とパイロット送信電力とを使用して判断される、請求項33に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項35】
前記複数の命令はビーコンをブロードキャストするようにさらに実行可能である、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項36】
前記登録応答は登録拒否を備える、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項37】
前記登録応答は登録受付けを備える、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項38】
前記複数の命令は前記ワイヤレス通信デバイスとのアクティブデータ/ボイス通信を可能にするようにさらに実行可能である、請求項37に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項39】
前記複数の命令は、
第1のサイクル中に低電力ビーコンをブロードキャストすることと、ここにおいて第1の時間期間が前記第1のサイクルに対応する、
第2のサイクル中に高電力ビーコンをブロードキャストすることと、ここにおいて第2の時間期間が前記第2のサイクルに対応する、
ワイヤレス通信デバイスから登録要求を受信することと、
を行うようにさらに実行可能である、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項40】
前記登録要求は前記第1の時間期間中に受信され、前記登録応答は登録受付けである、請求項39に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項41】
前記複数の命令は、前記ワイヤレス通信デバイスが近接度ベースのアクセスのための可能性のある候補であるという指示と一緒に、前記登録要求をコアネットワークに渡すようにさらに実行可能である、請求項40に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項42】
前記登録要求は前記第2の時間期間中に受信され、前記登録応答は登録拒否である、請求項39に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項43】
前記複数の命令は、前記ワイヤレス通信デバイスが近接度ベースのアクセスのための可能性のある候補でないという指示と一緒に、前記登録要求をコアネットワークに渡すようにさらに実行可能である、請求項42に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項44】
前記近接度は、前に近接度ベースのアクセスを可能にされたワイヤレス通信デバイスからの後続の呼に対して、アクセスプローブの受信中に測定されたアップリンク信号強度の記録と、パイロットチャネル上で受信されたアップリンク信号強度の記録とを使用して判断される、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項45】
前記複数の命令は、
前記ワイヤレス通信デバイスに登録拒否を送ることと、
低減送信電力期間の間、ダウンリンク送信電力を低減することと、
を行うようにさらに実行可能である、請求項31に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項46】
前記複数の命令は、前記低減送信電力期間中にいくつの登録要求が受信されたかに基づいて前記低減送信電力期間を適応させるようにさらに実行可能である、請求項45に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項47】
前記送信電力を低減することは、パイロットチャネル上で前記送信電力を低減することを備える、請求項45に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項48】
前記送信電力を低減することは、オーバーヘッド(制御)チャネル上で前記送信電力を低減することを備える、請求項45に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項49】
前記送信電力を低減することは、総送信電力を低減することを備える、請求項45に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項50】
前記複数の命令は、
前記ワイヤレス通信デバイスに登録拒否を送ることと、
停止期間の間、ビーコン周波数上での送信を停止することと、
を行うようにさらに実行可能である、請求項31に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項51】
前記ワイヤレス通信デバイスはレガシーユーザ機器(UE)である、請求項27に記載のワイヤレスデバイス。
【請求項52】
ワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するように構成されたワイヤレスデバイスであって、
前記ワイヤレスデバイスへのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断するための手段と、
前記ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較するための手段と、
前記比較に基づいて、前記ワイヤレス通信デバイスに登録応答を送るための手段と
を備える、ワイヤレスデバイス。
【請求項53】
ワイヤレス通信デバイスへの干渉を低減するためのコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がその上に複数の命令を有するコンピュータ可読媒体を備え、前記複数の命令は、
ワイヤレスデバイスへのワイヤレス通信デバイスの近接度を判断するためのコードと、
前記ワイヤレス通信デバイスの近接度を近接度しきい値と比較するためのコードと、
前記比較に基づいて、登録応答が前記ワイヤレス通信デバイスに送られるようにするためのコードと、
を備える、コンピュータプログラム製品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2012−526469(P2012−526469A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−509926(P2012−509926)
【出願日】平成22年5月4日(2010.5.4)
【国際出願番号】PCT/US2010/033629
【国際公開番号】WO2010/129614
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月4日(2010.5.4)
【国際出願番号】PCT/US2010/033629
【国際公開番号】WO2010/129614
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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