説明

通信システム、接続装置、接続方法及びプログラム

【課題】必要な状況時に必要な相手に通話を柔軟に行う。
【解決手段】加入者端末101−1から発信が行われた場合、接続装置102にて接続を許可するかどうかを示す通話可能状況情報に基づいて接続を許可するかどうかを判断し、接続を許可すると判断した場合、加入者端末101−1から送信されてきた加入者識別情報に基づいて加入者端末101−2をデータベース103から検索して出力し、加入者端末101−1と加入者端末101−2とを接続し、加入者端末101−2へ加入者端末101−1を使用する加入者に付与された加入者識別情報を送信し、加入者端末101−2が、接続装置102から送信されてきた加入者識別情報を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加入者端末間で通信を行うための通信システム、接続装置、接続方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、加入者間にて通信を行うためには、発信者となる加入者が通信相手となる加入者の電話番号や電子メールアドレスを知る必要がある。加入者が、この電話番号や電子メールアドレスを一度知ってしまえば、それを第三者に伝えることや、その後業務上必要がなくなった場合でも利用することが可能である。
【0003】
また、電子式の電話帳やパソコンの画面に電話番号や電子メールアドレスの代わりに氏名を表示し、加入者が所望の氏名を選択することで、あらかじめ登録されている電話番号や電子メールアドレスを発生させるシステムが考えられている。このシステムにアクセスすることにより、登録されている電話番号や電子メールアドレスに対して、誰もが発信することができてしまう。
【0004】
一方、個人情報の公開を避ける社会の動きに合わせて、小中学校の連絡用名簿や、会社員の住所録を作成しないことも多くなってきている。このように連絡先を開示しないことにより、相手への通信が必要である場合には、不都合をきたすことは少なくはない。
【0005】
そこで、加入者端末に接続可能に構成されたサーバに設けられたデータベースに、加入者端末の電話番号と当該加入者端末に固有に付与された端末識別情報とをあらかじめ対応付けて登録しておく技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。この技術は、端末識別情報のみを加入者端末に表示させ、表示された端末識別情報を加入者が選択することにより、サーバにて当該端末識別情報に対応付けられた電話番号へ接続するものである。これにより、電話番号を開示することなく、所望の相手と通信を行うことが可能となる。
【特許文献1】国際公開第2004/049682号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した技術においては、サーバに登録された加入者端末は誰でも何時でも互いに通話が可能である。そのため、サーバに登録した加入者間においては、電話番号を開示されたものと同じものとなってしまい、加入者端末に表示された端末識別情報を任意に選択することにより、制限無く発信することができてしまうという問題点がある。
【0007】
また、電話番号と端末認識情報とが1対1の関係にあるため、所望の相手が複数の電話番号(例えば、自宅の固定電話、会社の固定電話および携帯電話)を有する場合、それぞれに応じた端末識別情報が必要となってしまうという問題点がある。
【0008】
本発明は、必要な状況時に必要な相手に通話を柔軟に行うことができる通信システム、接続装置、接続方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明は、
加入者に予め付与された固有の加入者識別情報と前記加入者が使用する加入者端末の電話番号とを対応付けた加入者情報を格納するデータベースと、
発信を行い、前記加入者識別情報を表示する発信加入者端末と、
着信を行う着信加入者端末と、
前記データベースに接続し、前記発信加入者端末と前記着信加入者端末とを接続する接続装置とを有する通信システムにおいて、
前記発信加入者端末は、表示した加入者識別情報の中から1つが選択されて発信した場合、前記選択された加入者識別情報を前記接続装置へ送信し、
前記接続装置は、前記発信加入者端末の電話番号に基づいて当該発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を前記データベースから検索し、該検索の結果当該加入者識別情報が前記データベースに存在する場合、当該加入者識別情報を前記データベースから出力し、接続を許可するかどうかを示す通話可能状況情報に基づいて接続を許可するかどうかを判断し、接続を許可すると判断した場合、前記発信加入者端末から送信されてきた加入者識別情報に基づいて前記着信加入者端末の電話番号を前記データベースから検索し、該検索の結果該当する電話番号を前記データベースから出力し、前記発信加入者端末と前記出力された電話番号を有する着信加入者端末とを接続し、該着信加入者端末へ前記発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を送信し、
前記着信加入者端末は、前記接続装置から送信されてきた加入者識別情報を表示する。
【0010】
また、加入者端末間を接続する接続装置であって、
加入者に予め付与された固有の加入者識別情報と前記加入者が使用する加入者端末の電話番号とを対応付けた加入者情報を格納するデータベースに接続し、発信した発信加入者端末の電話番号に基づいて当該発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を前記データベースから検索し、該検索の結果当該加入者識別情報が前記データベースに存在する場合、当該加入者識別情報を前記データベースから出力し、接続を許可するかどうかを示す通話可能状況情報に基づいて接続を許可するかどうかを判断し、接続を許可すると判断した場合、前記発信加入者端末から送信されてきた加入者識別情報に基づいて着信する着信加入者端末の電話番号を前記データベースから検索し、該検索の結果該当する電話番号を前記データベースから出力し、前記発信加入者端末と前記出力された電話番号を有する着信加入者端末とを接続し、該着信加入者端末へ前記発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を送信する。
【0011】
また、加入者に予め付与された固有の加入者識別情報と前記加入者が使用する加入者端末の電話番号とを対応付けた加入者情報を格納するデータベースと、発信を行う発信加入者端末と、着信を行う着信加入者端末と、前記発信加入者端末と前記着信加入者端末とを接続する接続装置とから構成される通信システムにおける接続方法であって、
前記発信加入者端末が、表示した加入者識別情報の中から1つが選択されて発信した場合、前記選択された加入者識別情報を前記接続装置へ送信する処理と、
前記接続装置が、前記発信加入者端末の電話番号に基づいて当該発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を前記データベースから検索する処理と、
前記検索の結果当該加入者識別情報が前記データベースに存在する場合、前記接続装置が、当該加入者識別情報を前記データベースから出力する処理と、
前記接続装置が、接続を許可するかどうかを示す通話可能状況情報に基づいて接続を許可するかどうかを判断する処理と、
前記接続を許可すると判断した場合、前記接続装置が、前記発信加入者端末から送信されてきた加入者識別情報に基づいて前記着信加入者端末の電話番号を前記データベースから検索する処理と、
前記接続装置が、前記検索の結果、該当する電話番号を前記データベースから出力する処理と、
前記接続装置が、前記発信加入者端末と前記出力された電話番号を有する着信加入者端末とを接続する処理と、
前記接続装置が、前記出力された電話番号を有する着信加入者端末へ前記発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を送信する処理と、
前記着信加入者端末が、前記接続装置から送信されてきた加入者識別情報を表示する処理とを有する。
【0012】
また、コンピュータに実行させるプログラムであって、
発信した発信加入者端末の電話番号に基づいて当該発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を検索する手順と、
前記検索の結果、該当する加入者識別情報を出力する手順と、
前記発信加入者端末の接続を許可するかどうかを示す通話可能状況情報に基づいて接続を許可するかどうかを判断する手順と、
前記接続を許可すると判断した場合、前記発信加入者端末から送信されてきた加入者識別情報に基づいて着信する着信加入者端末の電話番号を検索する手順と、
前記検索の結果、該当する電話番号を出力する手順と、
前記発信加入者端末と前記出力された電話番号を有する着信加入者端末とを接続する手順と、
前記出力された電話番号を有する着信加入者端末へ前記発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を送信する手順とをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように本発明においては、発信加入者端末が、表示した加入者識別情報の中から1つが選択されて発信した場合、選択された加入者識別情報を接続装置へ送信し、発信加入者端末と着信加入者端末とを接続する接続装置が、発信加入者端末の電話番号に基づいて当該発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を、加入者識別情報と加入者が使用する加入者端末の電話番号とを対応付けた加入者情報を格納するデータベースから検索し、当該加入者識別情報がデータベースに存在する場合、接続装置が、当該加入者識別情報をデータベースから出力し、接続を許可するかどうかを示す通話可能状況情報に基づいて接続を許可するかどうかを判断し、接続を許可すると判断した場合、接続装置が、発信加入者端末から送信されてきた加入者識別情報に基づいて着信する着信加入者端末の電話番号をデータベースから検索し、該当する電話番号をデータベースから出力し、接続装置が、発信加入者端末とデータベースから出力された電話番号を有する着信加入者端末とを接続し、接続装置が、データベースから出力された電話番号を有する着信加入者端末へ発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を送信し、データベースから出力された電話番号を有する着信加入者端末が、接続装置から送信されてきた加入者識別情報を表示する構成としたため、必要な状況時に必要な相手に通話を柔軟に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の通信システムの実施の一形態を示す図である。
【0016】
本形態は図1に示すように、加入者端末101−1,101−2と、接続装置102と、データベース103と、通信網104とから構成されている。ここで、加入者端末101−1,101−2の数を2つで示しているが、説明の便宜上、2つで示しており、3つ以上の複数であっても良いことは言うまでもない。
【0017】
加入者端末101−1,101−2は、発着信を行う加入者が所持する端末である。加入者端末101−1,101−2は、固定電話であっても良いし、パソコンであっても良いし、携帯電話でもあっても良く、通信機能および情報表示機能が具備された端末であれば良い。情報表示機能は、電話をかける、または電子メールを送信する際に、相手を選択するための情報を表示するために必要である。
【0018】
接続装置102は、加入者端末101−1と加入者端末101−2とを接続する装置である。接続装置102は、所定の条件に適合した場合に、加入者端末101−1と加入者端末101−2とを接続する。詳細は後述する。
【0019】
データベース103には、加入者端末101−1,101−2の情報があらかじめ格納されている。詳細は後述する。なお、データベース103は、接続装置102に接続されているものであっても良いし、接続装置102に含まれているものであっても良い。
【0020】
通信網104は、加入者端末101−1,101−2と、接続装置102とを接続するネットワークである。
【0021】
図2は、図1に示した接続装置102の内部の一構成例を示す図である。
【0022】
図1に示した接続装置102は図2に示すように、受信部201と、信号識別部202と、データベース管理部203と、接続部204と、送信部205とから構成されている。
【0023】
受信部201は、加入者端末101−1,101−2から送信された信号を通信網104を介して受信する。受信した信号を信号識別部202へ出力する。
【0024】
信号識別部202は、受信部201から出力された信号が、何を示す信号であるかを識別する。例えば、加入者端末101−1と加入者端末101−2との間で通信が行われる場合、呼が張られるまでの信号は、データベース管理部203へ出力する。一方、呼が張られた後の信号は、接続部204へ出力される。この識別方法については、従来のものと同様である。
【0025】
データベース管理部203は、図1に示したデータベース103を管理する。具体的には、受信部201にて受信されたデータ(情報)をデータベース103へ書き込んだり、受信部201にて受信された情報に基づいてデータベース103の中を検索したりする。検索した結果に基づいて、加入者端末101−1と加入者端末101−2とを接続するか否かを示す接続信号を接続部204へ出力する。
【0026】
接続部204は、データベース管理部203から出力された接続信号が入力した場合、信号識別部202から出力された信号を送信部204へ出力する。
【0027】
送信部205は、接続部204から出力された信号を、通信網104へ送信する。
【0028】
図3は、図2に示したデータベース管理部203の内部の一構成例を示す図である。
【0029】
図2に示したデータベース管理部203には図3に示すように、書き込み部301と、検索部302と、状況判断部303とが設けられている。
【0030】
書き込み部301は、受信部201にて受信されたデータをデータベース103へ書き込む。このデータの書き込みは、初期設定の段階で行われるものである。書き込まれるデータについては、後述する。
【0031】
検索部302は、加入者端末101−1,101−2から送信されてきた信号に基づいて、データベース103の中から加入者端末101−1,101−2の加入者識別情報や電話番号、電子メールアドレスを検索する。そして、検索した加入者識別情報や電話番号、電子メールアドレスをデータベース103の中から出力する。ここで、電子メールアドレスとは、送受信される電子メールの送信先(宛先)や発信元を示すアドレスである。
【0032】
状況判断部303は、現在の状況が、通信を許可すべき状況であるかどうかを判断する。どのように判断するかについては、後述する。
【0033】
図4は、図1に示したデータベース103の内部構造の一例を示す図である。
【0034】
図4に示すように図1に示したデータベース103には、加入者情報が格納されている。
【0035】
加入者情報は、加入者を識別可能に固有に付与された加入者識別情報と、加入者が有する電話(図4では、会社の固定電話、自宅の固定電話および携帯電話等)の電話番号と、電子メールアドレスとが対応付けられているアドレス帳である。そして、電話番号および電子メールアドレスにクラスがそれぞれ付与されている。このクラスとは、発信を行う加入者や状況によって各電話番号のうちどの電話番号を選択するのかを決定するための優先度である。
【0036】
例えば図4に示すように、加入者識別情報の「日本太郎」と、クラス「1」と、会社の電話番号「03−1111−1111」と、「nippon@xxx.com」とが対応付けられている。これは、加入者識別情報が「日本太郎」である加入者のクラスが「1」の電話番号が「03−1111−1111」であり、電子メールアドレスが「nippon@xxx.com」であることを示している。また、加入者識別情報の「日本太郎」と、クラス「2」と、自宅の電話番号「04−2222−2222」と、「nippon@yyy.ne.jp」とが対応付けられている。これは、加入者識別情報が「日本太郎」である加入者のクラスが「2」の電話番号が「04−2222−2222」であり、電子メールアドレスが「nippon@yyy.ne.jp」であることを示している。また、加入者識別情報の「日本太郎」と、クラス「3」と、携帯電話の電話番号「090−3333−3333」と、「taro@zzz.ne.jp」とが対応付けられている。これは、加入者識別情報が「日本太郎」である加入者のクラスが「3」の電話番号が「090−3333−3333」であり、電子メールアドレスが「taro@zzz.ne.jp」であることを示している。また、加入者識別情報の「関東花子」と、クラス「1」と、会社の電話番号「03−4444−4444」と、「hkanto@sss.com」とが対応付けられている。これは、加入者識別情報が「関東花子」である加入者のクラスが「1」の電話番号が「03−4444−4444」であり、電子メールアドレスが「hkanto@sss.com」であることを示している。また、加入者識別情報の「関東花子」と、クラス「2」と、自宅の電話番号「045−555−5555」と、「hanako@ttt.ne.jp」とが対応付けられている。これは、加入者識別情報が「関東花子」である加入者のクラスが「2」の電話番号が「045−555−5555」であり、電子メールアドレスが「hanako@ttt.ne.jp」であることを示している。また、加入者識別情報の「関東花子」と、クラス「3」と、携帯電話の電話番号「080−6666−6666」と、「hanahana@uuu.ne.jp」とが対応付けられている。これは、加入者識別情報が「関東花子」である加入者のクラスが「3」の電話番号が「080−6666−6666」であり、電子メールアドレスが「hanahana@uuu.ne.jp」であることを示している。また、加入者識別情報の「世界一郎」と、クラス「1」と、社員に公開されている社長室の外線電話番号「03−7777−7777」とが対応付けられている。これは、加入者識別情報が「世界一郎」である加入者のクラスが「1」の電話番号が「03−7777−7777」であることを示している。また、加入者識別情報の「世界一郎」と、クラス「2」と、限定された人に公開されている社長直結の外線電話番号「03−8888−8888」とが対応付けられている。これは、加入者識別情報が「世界一郎」である加入者のクラスが「2」の電話番号が「03−8888−8888」であることを示している。また、加入者識別情報の「世界一郎」と、クラス「3」と、自宅の電話番号「03−9999−9999」とが対応付けられている。これは、加入者識別情報が「世界一郎」である加入者のクラスが「3」の電話番号が「03−9999−9999」であることを示している。また、加入者識別情報の「世界一郎」と、クラス「4」と、携帯電話の電話番号「090−0000−0000」とが対応付けられている。これは、加入者識別情報が「世界一郎」である加入者のクラスが「4」の電話番号が「090−0000−0000」であることを示している。なお、上述した電話番号は、本明細書中にて説明に用いたものであり、実在するものとは無関係である。
【0037】
なお、上述した加入者情報は、データベース203の書き込み部301を用いてあらかじめ書き込まれるものである。
【0038】
また、加入者識別情報は、上述したような氏名であっても良いし、所定の番号や文字列であっても良く、加入者が識別できる情報であれば良い。
【0039】
以下に、図1に示した通信システムにおける加入者端末101−1と加入者端末101−2との間の接続方法について説明する。
【0040】
図5は、図1に示した通信システムにおける加入者端末101−1と加入者端末101−2との間の接続方法を説明するためのフローチャートである。ここでは、加入者端末101−1から加入者端末101−2へ発信する場合を例に挙げて説明する。つまり、加入者端末101−1を発信を行う発信加入者端末とし、また、加入者端末101−2を着信を行う着信加入者端末として説明する。また、加入者端末101−1を有する加入者を加入者Aとし、また、加入者端末101−2を有する加入者を加入者Bとする。また、加入者端末101−1,101−2が発信または着信する場合、加入者識別情報が表示されるものである。
【0041】
加入者Aが加入者端末101−1に表示された加入者識別情報から加入者Bの加入者識別情報を選択すると、加入者端末101−1の電話番号と選択された宛先の加入者識別情報とが加入者端末101−1から通信網104を介して接続装置102へ送信される。このとき、加入者端末101−1には加入者端末101−2の電話番号が表示されることがないため、加入者Aが加入者端末101−2の電話番号を知ることはできない。
【0042】
ここで、加入者端末101−1に加入者識別情報を表示するには、加入者端末101−1に内蔵されている加入者識別情報のリストを表示するものであっても良いし、加入者端末101−1が接続されているインターネットのWebページの加入者識別情報のリストを表示するものであっても良い。
【0043】
また、これらの表示された加入者識別情報のリストの中から所望の通信相手を選択するものであっても良いし、加入者Aが加入者端末101−1に加入者Bの加入者識別情報を直接入力するものであっても良い。
【0044】
加入者端末101−1から送信された加入者端末101−1の電話番号と加入者Bの加入者識別情報とが受信部201にて受信されると、信号識別部202にて、受信部201にて受信された信号が、加入者端末101−1の電話番号と加入者Bの加入者識別情報とであることが検出される(ステップS1)。
【0045】
信号識別部202にて、加入者端末101−1の電話番号と加入者Bの加入者識別情報とが検出されると、当該加入者端末101−1の電話番号と加入者Bの加入者識別情報とがデータベース管理部203へ出力される。
【0046】
加入者端末101−1の電話番号と加入者Bの加入者識別情報とがデータベース管理部203に入力すると、入力した加入者端末101−1の電話番号に基づいてデータベース103の加入者情報の中から加入者Aの加入者識別情報が検索部302によって検索される(ステップS2)。
【0047】
ステップS2の検索の結果、データベース103の加入者情報に加入者Aの加入者識別情報があるかどうかが判断され(ステップS3)、あると判断された場合、加入者Aの加入者識別情報がデータベース103から出力される。また、この場合、加入者Aは正規の加入者であると認証される。
【0048】
また、この認証方法については、例えば、人間なら指紋などの生体認証やパスワードなどによる認証、端末なら端末固有の識別番号や接続回線番号(例えば、携帯電話ならSIMカードの番号、固定電話なら加入者回線の収容番号)を行う一般的なものであっても良い。このような一般的な認証方法を使用する場合、加入者端末101−1を操作する利用者が加入者Aでなくてもかまわず、当該利用者が加入者端末101−1に当該利用者に予め付与された固有の利用者ID及びパスワードを入力することにより、正規の加入者であるかどうかが判断されるものであっても良い。この場合は、データベース103に格納されている加入者情報は、加入者識別情報と利用者IDとが対応付けられているものとなり、当該利用者IDに基づいて当該利用者に付与された加入者識別情報が検索されるものとなる。
【0049】
ステップS3にて、加入者Aが正規の加入者であると判断された場合、加入者Aと加入者Bとの通信を許可するかどうかが状況判断部304によって判断される(ステップS4)。
【0050】
例えば、接続を許可する時間帯を接続可能状況情報としてデータベース103にあらかじめ格納しておき、当該時間帯以外の時間は、接続を許可しないと判断される。
【0051】
また、緊急を要する状況である場合のみ、通信を許可すると判断するものであっても良い。緊急を要する状況であるかどうかを判断するには、例えば、加入者が発信を行う際に、加入者端末101−1,101−2の緊急を示す所定のキーを押した(選択した)ことが、接続装置102にて検出された場合に、緊急を要する状況であると判断するものでも良い。また、一般的にネットワーク上に配信されている天気情報や地震情報等の報知情報を接続装置102にて受信し、受信された天気情報や地震情報が所定の条件を満たした場合(例えば、警報が発せられている場合や、震度4以上の地震が発生した場合等)、これらを接続可能状況情報として緊急を要する状況であると判断するものでも良い。
【0052】
ステップS4にて、加入者Aから加入者Bへの接続を許可すると判断された場合、加入者端末101−1から送信されてきた加入者Bの加入者識別情報に基づいて加入者Bが使用する加入者端末101−2の電話番号が検索される。
【0053】
図4に示すように、1つの加入者識別情報には複数の電話番号が登録されているため、そのうち条件に合った電話番号が検索される。この検索方法については後述する。
【0054】
加入者端末101−2の電話番号が検索されると、データベース管理部203から接続部204へ接続信号が出力され、接続部204にて加入者端末101−1と加入者端末101−2との接続が行われる(ステップS5)。具体的には、検索された電話番号がデータベース103から出力され、出力された電話番号で加入者端末101−2が呼び出される。同時に、加入者端末101−2へ加入者Aの加入者識別情報が送信される。また、加入者端末101−2にて着信時に加入者Bの認証を行うものであっても良い。
【0055】
加入者端末101−2では、送信されてきた加入者Aの加入者識別情報のみが表示されるため、加入者Aの加入者端末101−1の電話番号が表示されず、加入者Bが加入者端末101−1の電話番号を知ることはできない。
【0056】
ここで、加入者Bが有する電話番号のうち、どの電話番号に電話をかけるかを検索する方法について図4を用いて説明する。以下、加入者Aが日本太郎さんであり、また加入者Bが関東花子さんである場合を例に挙げて説明する。
【0057】
1つ目の例として、クラス、つまり優先度の低い電話番号から検索する方法を挙げて説明する。ここでは、加入者Aが日本太郎さんであり、また加入者Bが関東花子さんである場合を例に挙げて説明する。
【0058】
例えば、日本太郎さんの加入者端末101−1が、接続部204によって、関東花子さんの電話番号の優先度の最も低いクラス「1」である電話番号「03−4444−4444」に接続される。
【0059】
続いて、接続部204によって電話番号「03−4444−4444」から応答があったかどうかが判断され(ステップS6)、応答があったと判断された場合は通話が開始される。
【0060】
一方、接続部204によって電話番号「03−4444−4444」から応答がないと判断された場合は、クラスが1つ上げられる(ステップS7)。そして、再度ステップS4の通信を許可するかどうかが判断され、通信を許可すると判断されると、検索部302によってクラス「2」である電話番号「045−555−5555」が検索されて出力され、接続部204によって接続される。以下、同様に応答がないと判断されると、クラスが1つずつ上げられ、当該クラスに該当する電話番号に接続される。
【0061】
なお、最も高いクラスの電話番号から順に検索されるものであっても良い。
【0062】
また、2つ目の例として、発信された時間帯に応じて電話番号を検索する方法を挙げて説明する。ここでは、1つ目の例と同様に、加入者Aが日本太郎さんであり、また加入者Bが関東花子さんである場合を例に挙げて説明する。
【0063】
図4に示した加入者情報にさらに通話可能時間帯を対応付けて格納しておき、発信された時刻と格納されている通話可能時間帯とが比較され、発信された時刻が格納されている通話可能時間帯である場合に接続されるものであっても良い。
【0064】
例えば、関東花子さんの「03−4444−4444」の会社の電話番号の通話可能時間帯が9時から18時であり、また、「045−555−5555」の自宅の電話番号の通話可能時間帯が20時から7時であり、また、「080−6666−6666」の携帯電話の電話番号の通話可能時間帯が18時から9時であることが格納されているものであっても良い。このように通信可能時間帯が格納されている場合、発信された時刻が10時であると、通話可能時間帯に10時が含まれているものが検索され、「03−4444−4444」の会社の電話番号が選択される。また、発信された時刻が21時であると、通話可能時間帯に21時が含まれているものが検索され、「045−555−5555」の自宅の電話番号、または「080−6666−6666」の携帯電話の電話番号が選択される。2つの電話番号が選択された場合、どちらの電話番号を選択するかは、「クラス」に基づいて行うものであっても良いし、任意に選択するものであっても良い。
【0065】
また、3つ目の例として、宛先の加入者Bに対する発信者である加入者Aの地位に基づいて、電話番号を検索する方法を挙げて説明する。ここでは、加入者Aが日本太郎さんであり、また加入者Bが世界一郎さんである場合を例に挙げて説明する。
【0066】
例えば、日本太郎さんは、世界一郎さんが社長を務める会社の役員で、緊急事態が発生し、深夜に通話が必要となった場合を例に挙げる。世界一郎さんの自宅の電話番号および携帯電話の番号は、社内にも公開されていない。加入者情報の世界一郎さんの項には、公開されている社長室の外線番号、限定された人に公開されている社長直結の外線番号、自宅の番号、携帯電話の番号があり、それぞれの番号に対するクラス1〜4が格納されている。他方、日本太郎さんに関しても、同様に発信者としての代表分類クラスが1〜5で指定されている。日本太郎さんを発側分類クラス3とすると、同じクラス番号以下の1〜3までは、接続可能と状況判断部303にて判断する。当該クラスに対応する電話番号を検索するのは、上述した例と同様に検索部302である。日本太郎さんが管理職クラスで発側分類クラス2である場合は、社長室までの通話は出来るが、自宅や携帯電話への通話はできないことになる。
【0067】
また、このような3つの例を組み合わせたものであっても良い。
【0068】
なお、ステップS3にてデータベース103の加入者情報に加入者Aの加入者識別情報がないと判断された場合は、接続できない旨が加入者端末101−1へ通知されるものであっても良い。また、ステップS4にて加入者Aと加入者Bとが通信を行うことができる状況ではないと判断された場合も同様に、接続できない旨が加入者端末101−1へ通知されるものであっても良い。また、ステップS6にてすべてのクラスにて応答がないと判断された場合も同様に、加入者端末101−1にその旨が通知されるものであっても良い。
【0069】
また、データベース103に格納された情報が、他のサーバ(例えば、会社Xのアドレス帳)と連携して、当該サーバに格納された情報が更新された際に、データベース103に格納されている情報が更新されるものであっても良い。この連携方法については一般的な情報送受信方法を用いるものであれば良い。
【0070】
加入者端末101−1,101−2、接続装置102およびデータベース103は、通常、通信会社に属するが、接続装置102およびデータベース103は、通信会社の以外の会社や組織に属することもできる。
【0071】
また、上記のすべての構成物を、いわゆる私設電話網の中に設置することもできる。
【0072】
また、上述した接続方法は、最初の接続装置102へのアクセス方法により、様々のバリエーションが可能である。
【0073】
例えば、加入者端末101−1,101−2が高機能化しており、最初にインターネット接続のような方法で、発信端末自体が接続装置102に接続され、宛先となる氏名を選択できる。NGN(Next Generation Network)では、こうした一連の動作が可能である。また、加入者端末101−1,101−2が携帯電話である場合、現状でも実現可能である。
【0074】
また、パソコンなどで、インターネット経由で、接続装置102に接続しておき、インターネット上で発信者の認証をした上で、接続装置102を介してデータベース103から、まず発信者を電話で呼び出し、その後で、着信者を呼び出して相互を接続する。この場合、既存の電話システムを利用することが可能である。
【0075】
また、発信端末から、通常の方法で、接続装置102およびデータベース103を持つ中継センターにまず接続し、中継センターで発信者の認証等を行い、中継センター経由で、着信者に接続する。これは、いわゆる公−専−公での電話接続のスキームに似ている。会社の社員に緊急電話をかけるには、まず会社の電話センターに接続してもらって、そのあと電話センターから外線に再発信することになる。
【0076】
また、電子メールを送信する場合も上述した電話をかける場合と同様の方法で接続することができる。
【0077】
なお、上述した接続装置102の処理は、目的に応じて作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を記述したプログラムを接続装置102にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを接続装置102に読み込ませ、実行するものであっても良い。接続装置102にて読取可能な記録媒体とは、フロッピーディスク(登録商標)、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、接続装置102に内蔵されたHDD等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、接続装置102内のCPU(不図示)にて読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の通信システムの実施の一形態を示す図である。
【図2】図1に示した接続装置の内部の一構成例を示す図である。
【図3】図2に示したデータベース管理部の内部の一構成例を示す図である。
【図4】図1に示したデータベースの内部構造の一例を示す図である。
【図5】図1に示した通信システムにおける加入者端末間の接続方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0079】
101−1,101−2 加入者端末
102 接続装置
103 データベース
104 通信網
201 受信部
202 信号識別部
203 データベース管理部
204 接続部
205 送信部
301 書き込み部
302 検索部
303 状況判断部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加入者に予め付与された固有の加入者識別情報と前記加入者が使用する加入者端末の電話番号とを対応付けた加入者情報を格納するデータベースと、
発信を行い、前記加入者識別情報を表示する発信加入者端末と、
着信を行う着信加入者端末と、
前記データベースに接続し、前記発信加入者端末と前記着信加入者端末とを接続する接続装置とを有し、
前記発信加入者端末は、表示した加入者識別情報の中から1つが選択されて発信した場合、前記選択された加入者識別情報を前記接続装置へ送信し、
前記接続装置は、前記発信加入者端末の電話番号に基づいて当該発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を前記データベースから検索し、該検索の結果当該加入者識別情報が前記データベースに存在する場合、当該加入者識別情報を前記データベースから出力し、接続を許可するかどうかを示す通話可能状況情報に基づいて接続を許可するかどうかを判断し、接続を許可すると判断した場合、前記発信加入者端末から送信されてきた加入者識別情報に基づいて前記着信加入者端末の電話番号を前記データベースから検索し、該検索の結果該当する電話番号を前記データベースから出力し、前記発信加入者端末と前記出力された電話番号を有する着信加入者端末とを接続し、該着信加入者端末へ前記発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を送信し、
前記着信加入者端末は、前記接続装置から送信されてきた加入者識別情報を表示する通信システム。
【請求項2】
請求項1に記載の通信システムにおいて、
前記接続装置は、前記発信加入者端末が発信した時刻が、前記データベースに格納された時間帯に含まれる場合、前記発信加入者端末と前記着信加入者端末との接続を許可すると判断することを特徴とする通信システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の通信システムにおいて、
前記データベースは、1つの前記加入者識別情報と複数の加入者端末とクラスとを対応付けて格納し、
前記接続装置は、前記発信加入者端末を使用する加入者に予め付与されたクラスと前記データベースに格納されている前記着信加入者端末の電話番号に予め対応付けられたクラスとに基づいて、前記発信加入者端末が接続する着信加入者端末の電話番号を前記データベースから検索し、該検索の結果該当する電話番号を前記データベースから出力し、前記出力した電話番号を有する着信加入者端末と前記発信加入者端末とを接続することを特徴とする通信システム。
【請求項4】
請求項3に記載の通信システムにおいて、
前記接続装置は、前記発信加入者端末を使用する加入者に予め付与されたクラスよりも優先度の低いクラスに対応付けられた着信加入者端末の電話番号を前記データベースから検索し、該検索の結果該当する電話番号を前記データベースから出力することを特徴とする通信システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信システムにおいて、
前記接続装置は、前記前記データベースから検索して出力された電話番号を有する着信加入者端末が応答しない場合、当該着信加入者端末を使用する加入者が使用するそれ以外の着信加入者端末と前記発信加入者端末とを接続することを特徴とする通信システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の通信システムにおいて、
前記データベースは、加入者に予め付与された固有の加入者識別情報と前記加入者が使用する加入者端末の電子メールアドレスとを対応付けた加入者情報を格納し、
前記接続装置は、前記発信加入者端末の電子メールアドレスに基づいて当該発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を前記データベースから検索し、該検索の結果該当する加入者識別情報を前記データベースから出力し、前記発信加入者端末から送信されてきた加入者識別情報に基づいて前記着信加入者端末の電子メールアドレスを前記データベースから検索し、該検索の結果該当する電子メールアドレスを前記データベースから出力し、前記発信加入者端末から送信された電子メールを前記データベースから検索して出力された電子メールアドレスを有する着信加入者端末へ送信することを特徴とする通信システム。
【請求項7】
請求項1乃至6に記載の通信システムにおいて、
前記接続装置は、前記データベースを含むことを特徴とする通信システム。
【請求項8】
請求項1乃至7に記載の通信システムにおいて、
前記発信加入者端末は、該発信加入者端末を操作する利用者に予め付与された固有の利用者IDとパスワードを入力した場合、前記利用者IDと前記パスワードとを前記接続装置へ送信し、
前記接続装置は、前記利用者IDと前記パスワードとに基づいて当該利用者の認証を行い、該認証に成功した場合、前記利用者IDに基づいて、当該利用者IDが付与された利用者に付与された加入者識別情報を前記データベースから検索することを特徴とする通信システム。
【請求項9】
加入者に予め付与された固有の加入者識別情報と前記加入者が使用する加入者端末の電話番号とを対応付けた加入者情報を格納するデータベースに接続し、発信した発信加入者端末の電話番号に基づいて当該発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を前記データベースから検索し、該検索の結果当該加入者識別情報が前記データベースに存在する場合、当該加入者識別情報を前記データベースから出力し、接続を許可するかどうかを示す通話可能状況情報に基づいて接続を許可するかどうかを判断し、接続を許可すると判断した場合、前記発信加入者端末から送信されてきた加入者識別情報に基づいて着信する着信加入者端末の電話番号を前記データベースから検索し、該検索の結果該当する電話番号を前記データベースから出力し、前記発信加入者端末と前記出力された電話番号を有する着信加入者端末とを接続し、該着信加入者端末へ前記発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を送信する接続装置。
【請求項10】
請求項9に記載の接続装置において、
前記発信加入者端末の電話番号に基づいて当該発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報と、前記発信加入者端末から送信されてきた加入者識別情報に基づいて着信する着信加入者端末の電話番号とを前記データベースから検索し、当該加入者識別情報と当該電話番号とを前記データベースから出力する検索部と、
接続を許可するかどうかを示す通話可能状況情報に基づいて接続を許可するかどうかを判断する状況判断部と、
前記状況判断部にて接続を許可すると判断した場合、前記発信加入者端末と前記出力された電話番号を有する着信加入者端末とを接続する接続部と、
前記検索部にて出力された電話番号を有する着信加入者端末へ前記発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を送信する送信部とを有することを特徴とする接続装置。
【請求項11】
請求項10に記載の接続装置において、
前記状況判断部は、前記発信加入者端末が発信した時刻が、前記データベースに格納された時間帯に含まれる場合、前記発信加入者端末と前記着信加入者端末との接続を許可すると判断することを特徴とする接続装置。
【請求項12】
請求項10または請求項11に記載の接続装置において、
前記検索部は、前記発信加入者端末を使用する加入者に予め付与されたクラスと前記データベースに格納されている前記着信加入者端末の電話番号に予め対応付けられたクラスとに基づいて、前記発信加入者端末が接続する着信加入者端末の電話番号を前記データベースから検索し、該検索の結果該当する電話番号を前記データベースから出力することを特徴とする接続装置。
【請求項13】
請求項12に記載の接続装置において、
前記検索部は、前記発信加入者端末を使用する加入者に予め付与されたクラスよりも優先度の低いクラスに対応付けられた着信加入者端末の電話番号を前記データベースから検索し、該検索の結果該当する電話番号を前記データベースから出力することを特徴とする接続装置。
【請求項14】
請求項10乃至13のいずれか1項に記載の接続装置において、
前記接続部は、前記前記データベースから検索して出力された電話番号を有する着信加入者端末が応答しない場合、当該着信加入者端末を使用する加入者が使用するそれ以外の着信加入者端末と前記発信加入者端末とを接続することを特徴とする接続装置。
【請求項15】
請求項10乃至14のいずれか1項に記載の接続装置において、
前記検索部は、前記発信加入者端末の電子メールアドレスに基づいて当該発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を前記データベースから検索し、該検索の結果該当する加入者識別情報を前記データベースから出力し、前記発信加入者端末から送信されてきた加入者識別情報に基づいて前記着信加入者端末の電子メールアドレスを前記データベースから検索し、該検索の結果該当する電子メールアドレスを前記データベースから出力し、
前記送信部は、前記発信加入者端末から送信された電子メールを前記出力された電子メールアドレスを有する着信加入者端末へ送信することを特徴とする接続装置。
【請求項16】
請求項10乃至15のいずれか1項に記載の接続装置において、
前記検索部は、前記発信加入者端末から該発信加入者端末を操作する利用者に予め付与された固有の利用者IDとパスワードとが送信されてきた場合、前記利用者IDと前記パスワードとに基づいて当該利用者の認証を行い、該認証に成功した場合、前記利用者IDに基づいて、当該利用者IDが付与された利用者に付与された加入者識別情報を前記データベースから検索することを特徴とする接続装置。
【請求項17】
加入者に予め付与された固有の加入者識別情報と前記加入者が使用する加入者端末の電話番号とを対応付けた加入者情報を格納するデータベースと、発信を行う発信加入者端末と、着信を行う着信加入者端末と、前記発信加入者端末と前記着信加入者端末とを接続する接続装置とから構成される通信システムにおける接続方法であって、
前記発信加入者端末が、表示した加入者識別情報の中から1つが選択されて発信した場合、前記選択された加入者識別情報を前記接続装置へ送信する処理と、
前記接続装置が、前記発信加入者端末の電話番号に基づいて当該発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を前記データベースから検索する処理と、
前記検索の結果当該加入者識別情報が前記データベースに存在する場合、前記接続装置が、当該加入者識別情報を前記データベースから出力する処理と、
前記接続装置が、接続を許可するかどうかを示す通話可能状況情報に基づいて接続を許可するかどうかを判断する処理と、
前記接続を許可すると判断した場合、前記接続装置が、前記発信加入者端末から送信されてきた加入者識別情報に基づいて前記着信加入者端末の電話番号を前記データベースから検索する処理と、
前記接続装置が、前記検索の結果、該当する電話番号を前記データベースから出力する処理と、
前記接続装置が、前記発信加入者端末と前記出力された電話番号を有する着信加入者端末とを接続する処理と、
前記接続装置が、前記出力された電話番号を有する着信加入者端末へ前記発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を送信する処理と、
前記着信加入者端末が、前記接続装置から送信されてきた加入者識別情報を表示する処理とを有する接続方法。
【請求項18】
請求項17に記載の接続方法において、
前記発信加入者端末が発信した時刻が前記データベースに格納された時間帯に含まれる場合、前記接続装置が、前記発信加入者端末と前記着信加入者端末との接続を許可すると判断する処理を有することを特徴とする接続方法。
【請求項19】
請求項17または請求項18に記載の接続方法において、
前記接続装置が、前記発信加入者端末を使用する加入者に予め付与されたクラスと前記データベースに格納されている前記着信加入者端末の電話番号に予め対応付けられたクラスとに基づいて、前記発信加入者端末が接続する着信加入者端末の電話番号を前記データベースから検索する処理と、
前記接続装置が、前記検索の結果該当する電話番号を前記データベースから出力する処理とを有することを特徴とする接続方法。
【請求項20】
請求項19に記載の接続方法において、
前記接続装置が、前記発信加入者端末を使用する加入者に予め付与されたクラスよりも優先度の低いクラスに対応付けられた着信加入者端末の電話番号を前記データベースから検索する処理と、
前記接続装置が、前記検索の結果該当する電話番号を前記データベースから出力する処理とを有することを特徴とする接続方法。
【請求項21】
請求項17乃至20のいずれか1項に記載の接続方法において、
前記前記データベースから検索して出力された電話番号を有する着信加入者端末が応答しない場合、前記接続装置が、当該着信加入者端末を使用する加入者が使用するそれ以外の着信加入者端末と前記発信加入者端末とを接続する処理を有することを特徴とする接続方法。
【請求項22】
請求項17乃至21のいずれか1項に記載の接続方法において、
前記接続装置が、前記発信加入者端末の電子メールアドレスに基づいて当該発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を前記データベースから検索する処理と、
前記接続装置が、前記検索の結果該当する加入者識別情報を前記データベースから出力する処理と、
前記接続装置が、前記発信加入者端末から送信されてきた加入者識別情報に基づいて前記着信加入者端末の電子メールアドレスを前記データベースから検索する処理と、
前記接続装置が、前記検索の結果該当する電子メールアドレスを前記データベースから出力する処理と、
前記接続装置が、前記発信加入者端末から送信された電子メールを前記データベースから検索して出力された電子メールアドレスを有する着信加入者端末へ送信する処理とを有することを特徴とする接続方法。
【請求項23】
請求項17乃至請求項22のいずれか1項に記載の接続方法において、
前記発信加入者端末から該発信加入者端末を操作する利用者に予め付与された固有の利用者IDとパスワードとが送信されてきた場合、前記接続装置が、前記利用者IDと前記パスワードとに基づいて当該利用者の認証を行う処理と、
該認証に成功した場合、前記接続装置が、前記利用者IDに基づいて、当該利用者IDが付与された利用者に付与された加入者識別情報を前記データベースから検索する処理とを有することを特徴とする接続方法。
【請求項24】
発信した発信加入者端末の電話番号に基づいて当該発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を検索する手順と、
前記検索の結果、該当する加入者識別情報を出力する手順と、
前記発信加入者端末の接続を許可するかどうかを示す通話可能状況情報に基づいて接続を許可するかどうかを判断する手順と、
前記接続を許可すると判断した場合、前記発信加入者端末から送信されてきた加入者識別情報に基づいて着信する着信加入者端末の電話番号を検索する手順と、
前記検索の結果、該当する電話番号を出力する手順と、
前記発信加入者端末と前記出力された電話番号を有する着信加入者端末とを接続する手順と、
前記出力された電話番号を有する着信加入者端末へ前記発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を送信する手順とをコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項25】
請求項24に記載のプログラムにおいて、
前記発信加入者端末が発信した時刻が、所定の時間帯に含まれる場合、前記発信加入者端末と前記着信加入者端末との接続を許可すると判断する手順をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項26】
請求項24または請求項25に記載のプログラムにおいて、
前記発信加入者端末を使用する加入者に予め付与されたクラスと前記データベースに格納されている前記着信加入者端末の電話番号に予め対応付けられたクラスとに基づいて、前記発信加入者端末が接続する着信加入者端末の電話番号を検索する手順と、
前記検索の結果該当する電話番号を出力する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項27】
請求項26に記載のプログラムにおいて、
前記発信加入者端末を使用する加入者に予め付与されたクラスよりも優先度の低いクラスに対応付けられた着信加入者端末の電話番号を検索する手順と、
前記検索の結果該当する電話番号を出力する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項28】
請求項24乃至27のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
前記検索して出力された電話番号を有する着信加入者端末が応答しない場合、当該着信加入者端末を使用する加入者が使用するそれ以外の着信加入者端末と前記発信加入者端末とを接続する手順をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項29】
請求項24乃至28のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
前記発信加入者端末の電子メールアドレスに基づいて当該発信加入者端末を使用する加入者に付与された加入者識別情報を前記データベースから検索する手順と、
該検索の結果該当する加入者識別情報を出力する手順と、
前記発信加入者端末から送信されてきた加入者識別情報に基づいて前記着信加入者端末の電子メールアドレスを前記データベースから検索する手順と、
該検索の結果該当する電子メールアドレスを出力する手順と、
前記発信加入者端末から送信された電子メールを前記検索して出力された電子メールアドレスを有する着信加入者端末へ送信する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項30】
請求項24乃至29のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
前記発信加入者端末から該発信加入者端末を操作する利用者に予め付与された固有の利用者IDとパスワードとが送信されてきた場合、前記利用者IDと前記パスワードとに基づいて当該利用者の認証を行う手順と、
該認証に成功した場合、前記利用者IDに基づいて、当該利用者IDが付与された利用者に付与された加入者識別情報を前記データベースから検索する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−135789(P2009−135789A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−310898(P2007−310898)
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】