説明

通信システム及び通信プログラム

【課題】通信回線上のファイアウォールによるセキュリティレベルを低下させることなく、上記ファイアウォールにより不正な侵入が防止されている通信装置に対する適時的な情報の送信ができる通信システム及び通信プログラムを提供する。
【解決手段】インターネット14を介した複写機管理システム16Aへの不正な侵入を防止するためのファイアウォール18を有し、送信部22Aにより、通信開始要求情報を通信回線20を介して複写機管理システム16Aに送信し、受信部28Aにより、送信部22Aにより送信された通信開始要求情報を受信し、通信開始部30Aにより、受信部28Aによって通信開始要求情報が受信されたときに、複写機遠隔監視装置12Aに対してインターネット14を介した通信を開始する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システム及び通信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
第1の通信装置が通信回線を介して第2の通信装置に通信の開始を要求し、この要求に応じて第2の通信装置が第1の通信装置に対して通信回線を介して通信を開始する技術が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
【0003】
また、インターネット上のデータセンターにあるサービスと、イントラネット内のアプリケーションとが協調して動作する通信システムにおいて、インターネットを介したイントラネット内への不正な侵入をファイアウォールで防御している場合、イントラネット内のアプリケーションが定期的にデータセンターにあるサービスに対して送信要求があるか否かを問い合わせる技術が知られている。
【特許文献1】特開2002−344529号公報
【特許文献2】特開2000−115403号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、以上の技術背景においてなされたものであり、通信回線上のファイアウォールによるセキュリティレベルを低下させることなく、上記ファイアウォールにより不正な侵入が防止されている通信装置に対する適時的な情報の送信ができる通信システム及び通信プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の通信システムは、第1の通信装置と、前記第1の通信装置に対して第1の通信回線を介して通信を行う第2の通信装置と、前記第1の通信回線を介した前記第2の通信装置への不正な侵入を防止するためのファイアウォールと、を有する通信システムであって、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置とを通信可能に接続する第2の通信回線を有し、前記第1の通信装置が、通信の開始を要求することを示す通信開始要求情報を前記第2の通信回線を介して前記第2の通信装置に送信する送信手段を備え、前記第2の通信装置が、前記送信手段により送信された前記通信開始要求情報を受信する受信手段と、前記受信手段により前記通信開始要求情報が受信されたときに、前記第1の通信装置に対して前記第1の通信回線を介した通信を開始する通信開始手段と、を備えている。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1の通信装置が、前記第2の通信装置へ提供する提供情報を予め記憶した記憶手段と、要求に応じて前記提供情報を前記第1の通信回線を介して前記第2の通信装置へ提供する提供手段と、を更に備え、前記通信開始手段が、前記受信手段により前記通信開始要求情報が受信されたときに、前記第1の通信装置に対して前記提供情報の提供を要求する前記第1の通信回線を介した通信を開始するものである。
【0007】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記記憶手段が、前記提供情報を特定するための特定情報を更に予め記憶し、前記送信手段が、前記通信開始要求情報として前記記憶手段に記憶されている前記特定情報を前記第2の通信回線を介して前記第2の通信装置に送信し、前記受信手段が、前記送信手段により送信された前記特定情報を受信し、前記通信開始手段が、前記受信手段により前記特定情報が受信されたときに、前記第1の通信装置に対して、前記受信手段により受信された前記特定情報により特定される前記提供情報の提供を要求する前記第1の通信回線を介した通信を開始するものである。
【0008】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記第1の通信装置が、前記提供情報の提供先を特定するための提供先情報を受け付ける受付手段を更に備え、前記送信手段が、前記通信開始要求情報として、前記記憶手段に記憶されている前記特定情報及び前記受付手段によって受け付けられた前記提供先情報を前記第2の通信回線を介して前記第2の通信装置に送信し、前記受信手段が、前記送信手段により送信された前記特定情報及び前記提供先情報を受信し、前記通信開始手段が、前記受信手段により前記特定情報及び前記提供先情報が受信されたときに、前記第1の通信装置に対して、前記受信手段により受信された前記特定情報により特定される前記提供情報の、前記受信手段により受信された前記提供先情報により特定される前記提供先への提供を要求する前記第1の通信回線を介した通信を開始するものである。
【0009】
更に、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の発明において、前記第1の通信回線が公衆通信回線であり、前記第2の通信回線が、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との通信で使用される専用回線であるものである。
【0010】
一方、上記目的を達成するために、請求項6に記載の通信プログラムは、第1の通信装置と、前記第1の通信装置に対して第1の通信回線を介して通信を行う第2の通信装置と、前記第1の通信回線を介した前記第2の通信装置への不正な侵入を防止するためのファイアウォールと、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置とを通信可能に接続する第2の通信回線と、を有し、前記第1の通信装置が、通信の開始を要求することを示す通信開始要求情報を前記第2の通信回線を介して前記第2の通信装置に送信する通信システムの前記第2の通信装置によって実行される通信プログラムであって、コンピュータに、前記第1の通信装置により送信された前記通信開始要求情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップにより前記通信開始要求情報が受信されたときに、前記第1の通信装置に対して前記第1の通信回線を介した通信を開始する通信開始ステップと、を実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1及び請求項6に記載の発明によれば、通信回線上のファイアウォールによるセキュリティレベルを低下させることなく、上記ファイアウォールにより不正な侵入が防止されている通信装置に対する適時的な情報の送信ができる、という効果が得られる。
【0012】
また、請求項2に記載の発明によれば、通信回線上のファイアウォールによるセキュリティレベルを低下させることなく、上記ファイアウォールにより不正な侵入が防止されている通信装置に対する適時的な提供情報の送信ができる、という効果が得られる。
【0013】
また、請求項3に記載の発明によれば、通信回線上のファイアウォールによるセキュリティレベルを低下させることなく、上記ファイアウォールにより不正な侵入が防止されている通信装置に対する適時的な特定の提供情報の送信ができる、という効果が得られる。
【0014】
また、請求項4に記載の発明によれば、通信回線上のファイアウォールによるセキュリティレベルを低下させることなく、特定の提供情報を第1の通信装置により受け付けられた提供先に提供することができる、という効果が得られる。
【0015】
更に、請求項5に記載の発明によれば、公衆通信回線上のファイアウォールによるセキュリティレベルを低下させることなく、上記ファイアウォールにより不正な侵入が防止されている通信装置に対する適時的な情報の送信ができる、という効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。なお、以下では、本発明を、複写機を有し、当該複写機を管理する複写機管理システムと、当該複写機を遠隔地から監視する複写機遠隔監視装置とを有する複写機監視システムに適用した場合について説明する。
【0017】
[第1の実施形態]
図1は、本第1の実施形態に係る複写機監視システム(以下、「システム」という。)10Aの機能的な構成を示す機能ブロック図である。
【0018】
同図に示すように、システム10Aは、複写機遠隔監視装置12Aと、複写機遠隔監視装置12Aに対してインターネット14を介して通信を行う複写機管理システム16Aと、インターネット14を介した複写機管理システム16Aへの不正な侵入を防止するためのファイアウォール18と、複写機遠隔監視装置12Aと複写機管理システム16Aとを通信可能に接続する通信回線20と、を含んで構成されている。
【0019】
なお、本第1の実施形態に係るシステム10Aでは、通信回線20として、複写機遠隔監視装置12Aと複写機管理システム16Aとの通信で使用される専用回線が適用されている。
【0020】
複写機遠隔監視装置12Aは、送信部22A、記憶部24A、及び提供部26を含んで構成されている。
【0021】
送信部22Aは、通信の開始を要求することを示す通信開始要求情報を通信回線20を介して複写機管理システム16Aに送信するものである。また、記憶部24Aは、複写機管理システム16Aへ提供する提供情報を予め記憶したものである。更に、提供部26は、要求に応じて提供情報をインターネット14を介して複写機管理システム16Aへ提供するものである。
【0022】
一方、複写機管理システム16Aは、受信部28A及び通信開始部30Aを含んで構成されている。
【0023】
受信部28Aは、送信部22Aにより送信された通信開始要求情報を受信するものである。また、通信開始部30Aは、受信部28Aにより通信開始要求情報が受信されたときに、複写機遠隔監視装置12Aに対して提供情報の提供を要求する、インターネット14を介した通信を開始するものである。なお、必ずしも提供情報の提供を要求する必要はなく、単に複写機遠隔監視装置12Aに対してインターネット14を介した通信を開始する形態とすることもできる。
【0024】
以下、システム10Aの具体的な形態例について説明する。
【0025】
図2は、本第1の実施形態に係るシステム10Aの構成の一例を示す模式図である。
【0026】
同図に示すように、システム10Aは、インターネット14、複写機遠隔監視装置12A、複写機管理システム16A、ファイアウォール18、及び送信アンテナ装置40を含んで構成されている。複写機遠隔監視装置12A及び複写機管理システム16Aはインターネット14を介して通信可能に接続されている。
【0027】
なお、本第1の実施形態に係るシステム10Aでは、ファイアウォール18として、インターネット14を介した複写機管理システム16Aへの不正な侵入を防止するためのシステムが組み込まれた汎用のパーソナル・コンピュータ(以下、「PC」という。)を適用している。また、本第1の実施形態に係るシステム10Aでは、通信回線20として送信アンテナ装置40を介した無線通信回線を適用している。
【0028】
このように、本第1の実施形態では、通信開始要求情報を無線で送信する場合について説明するが、これに限らず、通信開始要求情報を有線で送信する形態としても良い。
【0029】
複写機管理システム16Aは、記録紙等に記録されている画像を読み取って、画像情報を生成し、生成した画像情報に応じて上記画像を記録紙等に形成(印刷)する複写機能と、複写機遠隔監視装置12Aとインターネット14を介した通信を行う通信機能とを有する複写機42を含んで構成されている。
【0030】
また、複写機管理システム16Aは、送信アンテナ装置40を介して送信された通信開始要求情報を受信するための受信アンテナ装置44と、受信アンテナ装置44に接続されたサーバ装置46とを含んで構成されている。
【0031】
複写機42及びサーバ装置46はLAN(Local Area Network)48を介して電気的に接続されており、サーバ装置46は、受信アンテナ装置44を介して受信された通信開始要求情報をLAN48を介して複写機42に転送する情報転送機能を有している。なお、本第1の実施形態に係るシステム10Aでは、サーバ装置46として、汎用のPCを適用している。
【0032】
一方、複写機遠隔監視装置12Aには、送信アンテナ装置40が接続されており、複写機遠隔監視装置12Aは、送信アンテナ装置40を介して通信開始要求情報を送信する。
【0033】
また、複写機遠隔監視装置12Aは、複写機42に関する情報(以下、「複写機情報」という。)を送信するようにインターネット14を介して複写機42に対して要求する。なお、上記の複写機情報としては、複写機42を構成している部品のうちの特定の部品の劣化状態を示す情報や複写機42の稼動時間を示す情報を例示することができる。また、本第1の実施形態に係るシステム10Aでは、複写機遠隔監視装置12Aとして、汎用のPCを適用している。
【0034】
図3は、本第1の実施形態に係るシステム10Aの電気系の要部構成を示すブロック図である。
【0035】
同図に示すように、複写機42は、複写機42全体の動作を司るCPU(中央処理装置)42aと、複写機42の作動を制御する制御プログラム、各種データ等を予め記憶したROM42bと、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM42cと、ディスプレイ上に透過型のタッチパネルが重ねられたタッチパネルディスプレイ等
が備えられ、各種情報がディスプレイの表示面に表示されると共に、ユーザがタッチパネルに触れることにより所望の情報や指示が入力されるUIパネル42dと、記録紙等に記録されている画像を読み取って、この画像に応じた画像情報を生成するスキャナ42eと、電子写真方式にて記録用紙に対してスキャナ42eによって生成された画像情報に応じた画像を形成する画像形成エンジン部42fと、LAN48に接続されており、LAN48を介して外部装置との通信を行う際の該外部装置との間での各種情報の授受を司るネットワークインタフェース42gと、を備えており、これらの各部はシステムバスS1を介して電気的に接続されている。
【0036】
サーバ装置46は、サーバ装置46全体を司るCPU46aと、サーバ装置46の作動を制御する制御プログラム、各種データ等を予め記憶したROM46bと、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM46cと、キーボード及びマウスを含んで構成され、各種情報を入力する入力装置46dと、各種情報を表示する表示装置46eと、HDD(ハードディスク装置)46fと、LAN48に接続されており、LAN48を介して外部装置との通信を行う際の該外部装置との間での各種情報の授受を司るネットワークインタフェース46gと、受信アンテナ装置44に接続されており、複写機遠隔監視装置12Aから送信される情報を受信アンテナ装置44を介して受信する通信インタフェース46hと、を備えており、これら各部はシステムバスS2を介して電気的に接続されている。
【0037】
ファイアウォール18は、複写機管理システム16Aとインターネット14との間に介在しており、インターネット14及びLAN48に電気的に接続されている。
【0038】
複写機遠隔監視装置12Aは、複写機遠隔監視装置12A全体を司るCPU38aと、複写機遠隔監視装置12Aの作動を制御する制御プログラム、各種データ等を予め記憶したROM38bと、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM38cと、キーボード及びマウスを含んで構成され、各種情報を入力する入力装置38dと、各種情報を表示する表示装置38eと、HDD38fと、インターネット14に接続されており、インターネット14を介して外部装置との通信を行う際の該外部装置との間での各種情報の授受を司るネットワークインタフェース38gと、送信アンテナ装置40に接続されており、送信アンテナ装置40を介した複写機遠隔監視装置12Aから複写機管理システム16Aへの情報の送信動作を制御する通信インタフェース38hと、を備えており、これら各部はシステムバスS3を介して電気的に接続されている。
【0039】
なお、本第1の実施形態では、通信インタフェース38hが送信部22Aに、CPU38aが提供部26に、HDD38fが記憶部24Aに、ネットワークインタフェース42gが受信部28Aに、CPU42aが通信開始部30Aに各々相当する。
【0040】
なお、システム10Aの各機能ブロック(送信部22A、提供部26、受信部28A、通信開始部30A)による処理は、後述する複写機遠隔監視装置処理プログラム、サーバ装置処理プログラム、及び複写機処理プログラムを実行することにより、コンピュータを利用してソフトウェア構成により実現することができる。但し、ソフトウェア構成による実現に限られるものではなく、ハードウェア構成や、ハードウェア構成とソフトウェア構成の組み合わせによって実現することもできることは言うまでもない。
【0041】
以下では、本第1の実施形態に係るシステム10Aが、複写機遠隔監視装置処理プログラム、サーバ装置処理プログラム、及び複写機処理プログラムを実行することにより上記各機能ブロックによる処理を実現するものとされている場合について説明する。この場合、複写機遠隔監視装置処理プログラムを複写機遠隔監視装置12Aに、サーバ装置処理プログラムをサーバ装置46に、複写機処理プログラムを複写機42に各々予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された状態で各装置に提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して各装置に配信される形態等を適用することができる。
【0042】
次に、システム10Aの作用を説明する。
【0043】
先ず、図4を参照して、システム10Aにおける複写機遠隔監視装置12Aの作用を説明する。なお、図4は、複写機遠隔監視装置12Aが起動した際に複写機遠隔監視装置12AのCPU38aにより実行される本第1の実施形態に係る複写機遠隔監視装置処理プログラムの流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM38bの所定領域に予め記憶されている。
【0044】
同図のステップ100では、ユーザからの複写機42に対して複写機情報の送信を要求することを示す送信要求情報の入力待ちを行う。ユーザが送信要求情報を入力すると、上記ステップ100の処理が肯定判定となってステップ102へ移行する。
【0045】
ステップ102では、上記ステップ100の処理により入力された送信要求情報をHDD38fに記憶し、その後にステップ104へ移行する。
【0046】
ステップ104では、通信開始要求情報を送信アンテナ装置40を介して複写機管理システム16Aに送信し、その後にステップ106へ移行する。
【0047】
なお、上記ステップ104にて通信開始要求情報を送信することにより、複写機42は、受信アンテナ装置44を介して通信開始要求情報を受信し、これに応じて、複写機遠隔監視装置12Aに対して送信要求情報の提供を要求するための通信(ポーリング)を行う。
【0048】
そこで、ステップ106では複写機42からのポーリング待ちを行う。複写機42からのポーリングがあると、上記ステップ106の処理が肯定判定となってステップ108へ移行する。
【0049】
ステップ108では、HDD38fから送信要求情報を読み出し、当該送信要求情報をインターネット14を介して複写機42に送信し、その後にステップ110へ移行する。
【0050】
ステップ108にて送信要求情報を送信することにより、後述するように複写機42から複写機情報が送信される。そこで、ステップ110では、複写機42から送信される複写機情報の受信待ちを行う。複写機情報を受信すると、上記ステップ110の処理が肯定判定となってステップ112へ移行し、上記ステップの処理により受信された複写機情報をHDD38fに記憶した後に本複写機遠隔監視装置処理プログラムを終了する。なお、本複写機遠隔監視装置処理プログラムによって記憶した複写機情報は、その後の複写機42のメンテナンス等に利用されることになる。
【0051】
次に、図5を参照して、システム10Aにおけるサーバ装置46の作用を説明する。なお、図5は、サーバ装置46が起動した際にサーバ装置46のCPU46aにより実行される本第1の実施形態に係るサーバ装置処理プログラムの流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM46bの所定領域に予め記憶されている。
【0052】
同図のステップ150では、前述した複写機遠隔監視装置処理プログラムの上記ステップ104の処理により送信される通信開始要求情報の受信待ちを行う。通信開始要求情報を受信すると、上記ステップ150の処理が肯定判定となってステップ152へ移行する。
【0053】
ステップ152では、上記ステップ150の処理により受信された通信開始要求情報を複写機42に転送した後に本サーバ装置処理プログラムを終了する。
【0054】
次に、図6を参照して、システム10Aにおける複写機42の作用を説明する。なお、図6は、複写機42が起動した際に複写機42のCPU42aにより実行される本第1の実施形態に係る複写機処理プログラムの流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM42bの所定領域に予め記憶されている。
【0055】
同図のステップ200では、前述したサーバ装置処理プログラムの上記ステップ152の処理により転送される通信開始要求情報の受信待ちを行う。通信開始要求情報を受信すると、上記ステップ200の処理が肯定判定となってステップ202へ移行する。
【0056】
ステップ202では、複写機遠隔監視装置12Aに対してインターネット14を介してポーリングを行ってステップ204へ移行する。
【0057】
ステップ204では、前述した複写機遠隔監視装置処理プログラムの上記ステップ108の処理により送信される送信要求情報の受信待ちを行う。送信要求情報を受信すると、上記ステップ204の処理が肯定判定となってステップ206へ移行する。
【0058】
ステップ206では、複写機情報をインターネット14を介して複写機遠隔監視装置12Aに送信した後に本複写機処理プログラムを終了する。
【0059】
なお、本第1の実施形態では、上記ステップ200が本発明の受信ステップに、上記ステップ202が本発明の通信開始ステップに各々相当する。
【0060】
次に、図7を参照して、上記複写機遠隔監視装置処理プログラム、上記サーバ装置処理プログラム、及び上記複写機処理プログラムの実行により行われるシステム10A全体の処理の流れを説明する。なお、図7は、本第1の実施形態に係るシステム10Aにおける、複写機遠隔監視装置12Aと、複写機42と、サーバ装置46との間で行われる処理の流れを示すシーケンス図である。
【0061】
同図に示すように、複写機遠隔監視装置12Aは、送信要求情報がユーザによって入力されると、送信要求情報をHDD38fに記憶し、通信開始要求情報を送信アンテナ装置40を介してサーバ装置46に送信する。サーバ装置46は、複写機遠隔監視装置12Aから送信された通信開始要求情報を受信すると、受信した通信開始要求情報を複写機42に転送する。
【0062】
複写機42は、サーバ装置46によって転送された通信開始要求情報を受信すると、インターネット14を介して複写機遠隔監視装置12Aに対してポーリングを行う。複写機遠隔監視装置12Aは、複写機42からのポーリングに応じて送信要求情報をインターネット14を介して複写機42に送信する。
【0063】
複写機42は、複写機遠隔監視装置12Aから送信された送信要求情報を受信すると、複写機情報をインターネット14を介して複写機遠隔監視装置12Aに送信する。複写機遠隔監視装置12Aは、複写機42から送信された複写機情報を受信する。
【0064】
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、1台の複写機38がLAN48に接続されている場合の形態例について説明したが、本第2の実施形態では、複数の複写機38がLAN48に接続されている場合の形態例について説明する。
【0065】
図8は、第2〜第4の実施形態に係る複写機監視システム10Bの機能的な構成を示す機能ブロック図である。
【0066】
同図に示すように、システム10Bは、上記第1の実施形態で説明したシステム10Aと比較して、複写機遠隔監視装置12Aに代えて複写機遠隔監視装置12Bが適用されている点、複写機管理システム16Aに代えて複写機管理システム16Bが適用されている点のみが異なっている。
【0067】
複写機遠隔監視装置12Bは、上記第1の実施形態で説明した複写機遠隔監視装置12Aと比較して、入力部50が新規に追加されている点、送信部22Aに代えて送信部22Bが適用されている点、記憶部24Aに代えて記憶部24Bが適用されている点のみが異なっている。
【0068】
複写機管理システム16Bは、上記第1の実施形態で説明した複写機管理システム16Aと比較して、受信部28Aに代えて受信部28Bが適用されている点、及び通信開始部30Aに代えて通信開始部30Bが適用されている点が異なっている。
【0069】
記憶部24Bは、前述した提供情報及び当該提供情報を特定するための特定情報を予め記憶したものである。また、受付部50は、提供情報の提供先を特定するための提供先情報を受け付けるものである。
【0070】
送信部22Bは、前述した通信開始情報として、記憶部24Bに記憶されている特定情報及び受付部50によって受け付けられた提供先情報を通信回線20を介して複写機管理システム16Bに送信するものである。
【0071】
受信部28Bは、送信部22Bにより送信された特定情報及び提供先情報を受信するものである。また、通信開始部30Bは、受信部28Bにより特定情報及び提供先情報が受信されたときに、複写機遠隔監視装置12Bに対して、受信部28Bにより受信された特定情報により特定される提供情報の、前記受信部28Bにより受信された提供先情報により特定される提供先への提供を要求するためのインターネット14を介した通信を開始するものである。
【0072】
図9は、本第2の実施形態に係るシステム10Bの構成を示す模式図である。なお、以下では、図2と同様の構成要素については図2と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0073】
同図に示すように、システム10Bは、複写機管理システム16Aに代えて複写機管理システム16Bが適用されている点、複写機遠隔監視装置12Aに代えて複写機遠隔監視装置12Bが適用されている点のみが上記第1の実施形態のシステム10Aと異なっている。なお、複写機管理システム16Bは、1台の複写機42がLAN48に接続されている点に代えて複数の複写機42がLAN48に接続されている点を除いて上記第1の実施形態で説明した複写機管理システム16Aと同様に構成されている。
【0074】
図3は、本第2の実施形態に係るシステム10Bの電気系の要部構成を示すブロック図である。なお、図3において、システム10Bは、複写機管理システム16Aに代えて複写機管理システム16Bが適用されている点のみが上記第1の実施形態で説明したシステム10Aと異なっている。また、図3において、複写機管理システム16Bは、上記第1の実施形態で説明した複写機管理システム16Aと同様に構成されている。また、図3において、複写機遠隔監視装置12Bは、上記第1の実施形態で説明した複写機遠隔監視装置12Aと同様に構成されている。
【0075】
なお、本第2の実施形態では、通信インタフェース38hが送信部22Bに、CPU38aが提供部26に、HDD38fが記憶部24Bに、通信インタフェース46hが受信部28Bに、CPU42aが通信開始部30B、入力装置38dが受付部50に各々相当する。
【0076】
次に、システム10Bの作用を説明する。
【0077】
先ず、図10を参照して、システム10Bにおける複写機遠隔監視装置12Bの作用を説明する。なお、図10は、複写機遠隔監視装置12Aが起動した際に複写機遠隔監視装置12BのCPU38aにより実行される本第2の実施形態に係る複写機遠隔監視装置処理プログラムの流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM38bの所定領域に予め記憶されている。
【0078】
同図のステップ250では、ユーザからの、上記第1の実施形態で説明した送信要求情報、当該送信要求情報を特定する特定情報、及び送信要求情報の提供先となる複写機38を特定する、複写機38のID(Identification)情報の入力待ちを行う。ユーザが送信要求情報、特定情報、及びID情報を入力すると、上記ステップ250の処理が肯定判定となってステップ252へ移行する。なお、本第2の実施形態に係るシステム10Bでは、上記のID情報が本発明の提供先情報に相当する。
【0079】
ステップ252では、上記ステップ250の処理により入力された送信要求情報及び特定情報を関連付けてHDD38fに記憶し、その後にステップ254へ移行する。
【0080】
ステップ254では、上記ステップ250の処理により入力された特定情報及びID情報を送信アンテナ装置40を介して複写機管理システム16Bに送信し、ステップ256へ移行する。
【0081】
なお、上記ステップ254にて特定情報及びID情報を送信することにより、サーバ装置46は、受信アンテナ装置44を介して特定情報及びID情報を受信し、受信したID情報により特定された複写機42に特定情報を送信する。複写機42は、サーバ装置46から送信された特定情報を受信すると、複写機遠隔監視装置12Aに対して、受信した特定情報に関連付けられた送信要求情報の提供を要求するためのインターネット14を介した通信(ポーリング)を行う。
【0082】
そこで、ステップ256では複写機42からのポーリング待ちを行う。複写機42からのポーリングがあると、上記ステップ256の処理が肯定判定となってステップ258へ移行する。
【0083】
ステップ258では、複写機42がサーバ装置46から受信した特定情報と同一の特定情報に関連付けられた送信要求情報をHDD38fから読み出し、当該送信要求情報を、ポーリングをしてきた複写機42にインターネット14を介して送信し、その後にステップ260へ移行する。
【0084】
ステップ258にて送信要求情報を送信することにより、後述するようにポーリングをしてきた複写機42から複写機情報が送信される。そこで、ステップ260では、ポーリングをしてきた複写機42から送信される複写機情報の受信待ちを行う。複写機情報を受信すると、上記ステップ260の処理が肯定判定となってステップ262へ移行し、上記ステップ260の処理により受信された複写機情報をHDD38fに記憶した後に本複写機遠隔監視装置処理プログラムを終了する。
【0085】
次に、図11を参照して、システム10Bにおけるサーバ装置46の作用を説明する。なお、図11は、サーバ装置46が起動した際にサーバ装置46のCPU46aにより実行される本第2の実施形態に係るサーバ装置処理プログラムの流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM46bの所定領域に予め記憶されている。
【0086】
同図のステップ300では、前述した複写機遠隔監視装置処理プログラムの上記ステップ254の処理により送信される特定情報及びID情報の受信待ちを行う。特定情報及びID情報を受信すると、上記ステップ300の処理が肯定判定となってステップ302へ移行する。
【0087】
ステップ302では、上記ステップ300の処理により受信された特定情報を上記ステップ300の処理により受信されたID情報により特定される複写機42に転送した後に本サーバ装置処理プログラムを終了する。
【0088】
次に、図12を参照して、システム10Bにおける複写機42の作用を説明する。なお、図12は、複写機42が起動した際に複写機42のCPU42aにより実行される本第2の実施形態に係る複写機処理プログラムの流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM42bの所定領域に予め記憶されている。
【0089】
同図のステップ350では、前述したサーバ装置処理プログラムの上記ステップ302の処理により転送される特定情報の受信待ちを行う。特定情報を受信すると、上記ステップ350の処理が肯定判定となってステップ352へ移行する。
【0090】
ステップ352では、複写機遠隔監視装置12Bに対してインターネット14を介してポーリングを行ってステップ354へ移行する。
【0091】
ステップ354では、前述した複写機遠隔監視装置処理プログラムの上記ステップ258の処理により送信される送信要求情報の受信待ちを行う。送信要求情報を受信すると、上記ステップ354の処理が肯定判定となってステップ356へ移行する。
【0092】
ステップ356では、複写機情報をインターネット14を介して複写機遠隔監視装置12Aに送信した後に本複写機処理プログラムを終了する。
【0093】
なお、本第2の実施形態では、上記ステップ300が本発明の受信ステップに、上記ステップ352が本発明の通信開始ステップに各々相当する。
【0094】
次に、図13を参照して、本第2の実施形態に係る複写機遠隔監視装置処理プログラム、本第2の実施形態に係るサーバ装置処理プログラム、及び本第2の実施形態に係る複写機処理プログラムの実行により行われるシステム10B全体の処理の流れを説明する。なお、図13は、本第2の実施形態に係るシステム10Bにおける、複写機遠隔監視装置12Bと、複写機42と、サーバ装置46との間で行われる処理の流れを示すシーケンス図である。
【0095】
同図に示すように、複写機遠隔監視装置12Bは、送信要求情報、特定情報、及びID情報がユーザによって入力されると、送信要求情報及び特定情報を関連付けてHDD38fに記憶し、特定情報及びID情報を送信アンテナ装置40を介してサーバ装置46に送信する。
【0096】
サーバ装置46は、複写機遠隔監視装置12Bから送信された特定情報及びID情報を受信すると、受信した特定情報を、受信したID情報により特定される複写機42に転送する。
【0097】
複写機42は、サーバ装置46によって転送された特定情報を受信すると、インターネット14を介して複写機遠隔監視装置12Bに対してポーリングを行う。複写機遠隔監視装置12Bは、複写機42からのポーリングに応じて、複写機42がサーバ装置46から受信した特定情報と同一の特定情報に関連付けられた送信要求情報をHDD38fから読み出し、当該送信要求情報を、ポーリングをしてきた複写機42にインターネット14を介して送信する。
【0098】
複写機42は、複写機遠隔監視装置12Bから送信された送信要求情報を受信すると、複写機情報をインターネット14を介して複写機遠隔監視装置12Bに送信する。複写機遠隔監視装置12Bは、複写機42から送信された複写機情報を受信する。
【0099】
なお、本第2の実施形態では、ID情報を複写機管理システム16Bに送信し、当該ID情報により特定された複写機42がポーリングを行う形態例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ID情報を複写機管理システム16Bに送信せずにLAN48に接続されている複写機42の全てがポーリングを行っても良い。
【0100】
この場合、複写機遠隔監視装置12Bがユーザによって入力されたID情報をHDD38fに記憶しておき、特定情報を送信アンテナ装置40を介してLAN48に接続されている全ての複写機42に送信することにより当該全ての複写機42にポーリングを実行させ、ポーリングをしてきた複写機42のうち、HDD38fに記憶されているID情報により特定される複写機42に対してのみ送信要求情報をインターネット14を介して送信する形態が例示できる。
【0101】
なお、複写機遠隔監視装置12BがLAN48に接続されている全ての複写機42から複写機情報を取得する場合にはID情報を用いる必要はない。
【0102】
[第3の実施形態]
上記第2の実施形態では、複写機42が複写機遠隔監視装置12Bに対してポーリングを行う場合の形態例について説明したが、本第3の実施形態では、サーバ装置46が複写機42の代わりに複写機遠隔監視装置12Bに対してポーリングを行う場合の形態例について説明する。
【0103】
図9は、本第3の実施形態に係るシステム10Cの構成を示す模式図である。また、図3は、本第3の実施形態に係るシステム10Cの電気系の要部構成を示すブロック図である。これらの図に示すように、本第3の実施形態に係るシステム10Cは上記第2の実施形態で説明したシステム10Bと同様に構成されているため、本第3の実施形態の構成の説明は省略する。
【0104】
なお、本第3の実施形態では、通信インタフェース38hが送信部22Bに、CPU38aが提供部26に、HDD38fが記憶部24Bに、通信インタフェース46hが受信部28Bに、CPU46aが通信開始部30Bに、入力装置38dが受付部50に各々相当する。
【0105】
次に、システム10Cの作用を説明する。
【0106】
先ず、図14を参照して、システム10Cにおける複写機遠隔監視装置12Bの作用を説明する。なお、図14は、複写機遠隔監視装置12Bが起動した際に複写機遠隔監視装置12BのCPU38aにより実行される本第3の実施形態に係る複写機遠隔監視装置処理プログラムの流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM38bの所定領域に予め記憶されている。
【0107】
同図のステップ400では、ユーザからの、上記第1の実施形態で説明した送信要求情報、上記第2の実施形態で説明した特定情報、及び上記第2の実施形態で説明したID情報の入力待ちを行う。ユーザが送信要求情報、特定情報、及びID情報を入力すると、上記ステップ400の処理が肯定判定となってステップ402へ移行する。
【0108】
ステップ402では、上記ステップ400の処理により入力された送信要求情報及び特定情報を関連付けてHDD38fに記憶し、ステップ404へ移行する。
【0109】
ステップ404では、上記ステップ400の処理により入力された特定情報及びID情報を送信アンテナ装置40を介して複写機管理システム16Bに送信し、ステップ406へ移行する。
【0110】
なお、上記のステップ404にて特定情報及びID情報を送信することにより、サーバ装置46は、受信アンテナ装置44を介して特定情報及びID情報を受信する。これに応じて、サーバ装置46は、複写機遠隔監視装置12Bに対して、受信した特定情報に関連付けられた送信要求情報の提供を要求するためのインターネット14を介した通信(ポーリング)を行う。
【0111】
そこで、ステップ406ではサーバ装置46からのポーリング待ちを行う。サーバ装置46からのポーリングがあると、上記ステップ406の処理が肯定判定となってステップ408へ移行する。
【0112】
ステップ408では、サーバ装置46が複写機遠隔監視装置12Bから受信した特定情報と同一の特定情報に関連付けられた送信要求情報をHDD38fから読み出し、当該送信要求情報をサーバ装置46にインターネット14を介して送信し、その後にステップ410へ移行する。
【0113】
ステップ408にて送信要求情報を送信することにより、後述するようにサーバ装置46から複写機情報が送信される。そこで、ステップ410では、サーバ装置46から送信される複写機情報の受信待ちを行う。複写機情報を受信すると、上記ステップ410の処理が肯定判定となってステップ412へ移行し、上記ステップ410の処理により受信された複写機情報をHDD38fに記憶した後に本複写機遠隔監視装置処理プログラムを終了する。
【0114】
次に、図15を参照して、システム10Cにおけるサーバ装置46の作用を説明する。なお、図15は、サーバ装置46が起動した際にサーバ装置46のCPU46aにより実行される本第3の実施形態に係るサーバ装置処理プログラムの流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM46bの所定領域に予め記憶されている。
【0115】
同図のステップ450では、前述した複写機遠隔監視装置処理プログラムの上記ステップ404の処理により送信される特定情報及びID情報の受信待ちを行う。特定情報及びID情報を受信すると、上記ステップ450の処理が肯定判定となってステップ452へ移行する。
【0116】
ステップ452では、複写機遠隔監視装置12Bに対してインターネット14を介してポーリングを行ってステップ454へ移行する。
【0117】
ステップ454では、前述した複写機遠隔監視装置処理プログラムの上記ステップ408の処理により送信される送信要求情報の受信待ちを行う。送信要求情報を受信すると、上記ステップ454の処理が肯定判定となってステップ456へ移行する。
【0118】
ステップ456では、上記ステップ454の処理により受信された送信要求情報を上記ステップ450の処理により受信されたID情報により特定される複写機42に転送し、ステップ458へ移行する。
【0119】
上記のステップ456にて送信要求情報を送信することにより、後述するように複写機42がサーバ装置46に対して複写機情報を送信する。そこで、ステップ458では、複写機42から送信される複写機情報の受信待ちを行う。複写機情報を受信すると、上記ステップ458の処理が肯定判定となってステップ460へ移行する。
【0120】
ステップ460では、複写機情報をインターネット14を介して複写機遠隔監視装置12Bに送信した後に本サーバ装置処理プログラムを終了する。
【0121】
なお、本第3の実施形態では、上記ステップ450が本発明の受信ステップに、上記ステップ452が本発明の通信開始ステップに各々相当する。
【0122】
次に、図16を参照して、システム10Cにおける複写機42の作用を説明する。なお、図16は、複写機42が起動した際に複写機42のCPU42aにより実行される本第3の実施形態に係る複写機処理プログラムの流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM42bの所定領域に予め記憶されている。
【0123】
同図のステップ500では、前述したサーバ装置処理プログラムの上記ステップ456の処理により転送される送信要求情報の受信待ちを行う。送信要求情報を受信すると、上記ステップ500の処理が肯定判定となってステップ502へ移行する。
【0124】
ステップ502では、複写機情報をサーバ装置46に送信した後に本複写機処理プログラムを終了する。
【0125】
次に、図17を参照して、本第3の実施形態に係る複写機遠隔監視装置処理プログラム、本第3の実施形態に係るサーバ装置処理プログラム、及び本第3の実施形態に係る複写機処理プログラムの実行により行われるシステム10C全体の処理の流れを説明する。なお、図17は、本第3の実施形態に係るシステム10Cにおける、複写機遠隔監視装置12Bと、複写機42と、サーバ装置46との間で行われる処理の流れを示すシーケンス図である。
【0126】
同図に示すように、複写機遠隔監視装置12Bは、送信要求情報、特定情報、及びID情報がユーザによって入力されると、送信要求情報及び特定情報を関連付けてHDD38fに記憶し、特定情報及びID情報を送信アンテナ装置40を介してサーバ装置46に送信する。
【0127】
サーバ装置46は、複写機遠隔監視装置12Bから送信された特定情報及びID情報を受信すると、インターネット14を介して複写機遠隔監視装置12Bに対してポーリングを行う。複写機遠隔監視装置12Bは、サーバ装置46からのポーリングに応じて、サーバ装置46が複写機遠隔監視装置12Bから受信した特定情報と同一の特定情報に関連付けられた送信要求情報をHDD38fから読み出し、当該送信要求情報をサーバ装置46に送信する。
【0128】
サーバ装置46は、複写機遠隔監視装置12Bから送信された送信要求情報を受信すると、受信した送信要求情報をID情報により特定される複写機42に転送する。複写機42は、サーバ装置46によって転送された送信要求情報を受信すると、複写機情報をサーバ装置46に送信する。
【0129】
サーバ装置46は、複写機42から送信された複写機情報を受信すると、受信した複写機情報をインターネット14を介して複写機遠隔監視装置12Bに送信する。複写機遠隔監視装置12Bは、サーバ装置46から送信された複写機情報を受信する。
【0130】
[第4の実施形態]
上記第1〜第3の実施形態では、複写機42が送信要求情報に応じて複写機情報を複写機遠隔監視装置に送信する場合の形態例について説明したが、本第4の実施形態では、複写機42で用いられるファームウェアを更新する場合の形態例について説明する。
【0131】
図9は、本第4の実施形態に係るシステム10Dの構成を示す模式図である。また、図3は、本第4の実施形態に係るシステム10Dの電気系の要部構成を示すブロック図である。これらの図に示すように、本第4の実施形態に係るシステム10Dは上記第2の実施形態で説明したシステム10Bと同様に構成されているため、本第4の実施形態の構成の説明は省略する。
【0132】
なお、本第4の実施形態では、通信インタフェース38hが送信部22Bに、CPU38aが提供部26に、HDD38fが記憶部24Bに、通信インタフェース46hが受信部28Bに、CPU42aが通信開始部30Bに、入力装置38dが受付部50に各々相当する。
【0133】
次に、システム10Dの作用を説明する。
【0134】
先ず、図18を参照して、システム10Dにおける複写機遠隔監視装置12Bの作用を説明する。なお、図18は、複写機遠隔監視装置12Bが起動した際に複写機遠隔監視装置12BのCPU38aにより実行される本第4の実施形態に係る複写機遠隔監視装置処理プログラムの流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM38bの所定領域に予め記憶されている。
【0135】
同図のステップ550では、ユーザからの、更新用のファームウェア(以下、「更新用ファームウェア」という。)と、更新用ファームウェアを特定する特定情報(以下、「ファームウェア特定情報」という。)と、更新用ファームウェアの提供先となる複写機42を特定する、複写機42のID情報(以下、「複写機ID情報」という。)と、複写機42に既にインストールされている更新対象となるファームウェア(以下、「更新対象ファームウェア」という。)を特定する、更新対象ファームウェアのID情報(以下、「ファームウェアID情報」という。)との入力待ちを行う。ユーザが更新用ファームウェア、ファームウェア特定情報、複写機ID情報、及びファームウェアID情報を入力すると、上記ステップ550の処理が肯定判定となってステップ552へ移行する。
【0136】
なお、上記の更新用ファームウェアが本発明の提供情報に、上記のファームウェア特定情報が本発明の特定情報に、上記の複写機ID情報及びファームウェアID情報が本発明の提供先情報に各々相当する。
【0137】
ステップ552では、上記ステップ550の処理により入力された更新用ファームウェア及びファームウェア特定情報を関連付けてHDD38fに記憶し、その後にステップ554へ移行する。
【0138】
ステップ554では、上記ステップ550の処理により入力されたファームウェア特定情報、複写機ID情報、及びファームウェアID情報を送信アンテナ装置40を介して複写機管理システム16Bに送信し、ステップ556へ移行する。
【0139】
なお、上記ステップ554にてファームウェア特定情報、複写機ID情報、及びファームウェアID情報を送信することにより、サーバ装置46は、受信アンテナ装置44を介してファームウェア特定情報、複写機ID情報、及びファームウェアID情報を受信する。これに応じて、サーバ装置46は、受信した複写機ID情報により特定された複写機42にファームウェア特定情報及びファームウェアID情報を送信する。複写機42は、サーバ装置46から送信されたファームウェア特定情報及びファームウェアID情報を受信し、受信したファームウェア特定情報に関連付けられた更新用ファームウェアの提供を要求するためのインターネット14を介した通信(ポーリング)を行う。
【0140】
そこで、ステップ556では複写機42からのポーリング待ちを行う。複写機42からのポーリングがあると、上記ステップ556の処理が肯定判定となってステップ558へ移行する。
【0141】
ステップ558では、複写機42がサーバ装置46から受信したファームウェア特定情報と同一のファームウェア特定情報に関連付けられた更新用ファームウェアをHDD38fから読み出し、当該更新用ファームウェアを、ポーリングをしてきた複写機42にインターネット14を介して送信し、ステップ560へ移行する。
【0142】
上記ステップ558にて更新用ファームウェアを送信することにより、後述するようにポーリングをしてきた複写機42から更新結果情報が送信される。そこで、ステップ560では、ポーリングしてきた複写機42から送信される更新結果情報の受信待ちを行う。更新結果情報を受信すると、上記ステップ560の処理が肯定判定となってステップ562へ移行し、上記ステップ560の処理により受信された更新結果情報をHDD38fに記憶した後に本複写機遠隔監視装置処理プログラムを終了する。なお、本複写機遠隔監視装置処理プログラムによって記憶した更新結果情報は、ファームウェアの更新が完了したか否かの確認等に利用されることになる。
【0143】
次に、図19を参照して、システム10Dにおけるサーバ装置46の作用を説明する。なお、図19は、サーバ装置46が起動した際にサーバ装置46のCPU46aにより実行される本第4の実施形態に係るサーバ装置処理プログラムの流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM46bの所定領域に予め記憶されている。
【0144】
同図のステップ600では、前述した本第4の実施形態に係る複写機遠隔監視装置処理プログラムの上記ステップ554の処理により送信されるファームウェア特定情報、複写機ID情報、及びファームウェアID情報の受信待ちを行う。ファームウェア特定情報、複写機ID情報、及びファームウェアID情報を受信すると、上記ステップ600の処理が肯定判定となってステップ602へ移行する。
【0145】
ステップ602では、上記ステップ600の処理により受信されたファームウェア特定情報及びファームウェアID情報を上記ステップ600の処理により受信された複写機ID情報により特定される複写機42に転送した後に本サーバ装置処理プログラムを終了する。
【0146】
次に、図20を参照して、システム10Dにおける複写機42の作用を説明する。なお、図20は、複写機42が起動した際に複写機42のCPU42aにより実行される本第4の実施形態に係る複写機処理プログラムの流れを示すフローチャートであり、当該プログラムはROM42bの所定領域に予め記憶されている。
【0147】
同図のステップ650では、前述した本第4の実施形態に係るサーバ装置処理プログラムの上記ステップ602の処理により転送されるファームウェア特定情報及びファームウェアID情報の受信待ちを行う。ファームウェア特定情報及びファームウェアID情報を受信すると、上記ステップ650の処理が肯定判定となってステップ652へ移行する。
【0148】
ステップ652では、ファームウェアID情報により特定される更新対象ファームウェアを起動させると共に、複写機遠隔監視装置12Bに対してインターネット14を介してポーリングを行ってステップ654へ移行する。
【0149】
ステップ654では、前述した本第4の実施形態に係る複写機遠隔監視装置処理プログラムの上記ステップ558の処理により送信される更新用ファームウェアの受信待ちを行う。更新用ファームウェアを受信すると、上記ステップ654の処理が肯定判定となってステップ656へ移行する。
【0150】
ステップ656では、上記ステップ654の処理により受信された更新用ファームウェアを用いて更新対象ファームウェアの更新を行い、その後にステップ658へ移行する。
【0151】
ステップ658では、更新対象ファームウェアの更新の終了待ちを行う。更新対象ファームウェアの更新が終了すると、上記ステップ658の処理が肯定判定となってステップ660へ移行する。
【0152】
ステップ660では、更新対象ファームウェアの更新が終了したことを示す更新結果情報をインターネット14を介して複写機遠隔監視装置12Bに送信した後に本複写機処理プログラムを終了する。
【0153】
なお、本第4の実施形態では、上記ステップ600が本発明の受信ステップに、上記ステップ652が本発明の通信開始ステップに各々相当する。
【0154】
次に、図21を参照して、本第4の実施形態に係る複写機遠隔監視装置処理プログラム、本第4の実施形態に係るサーバ装置処理プログラム、及び本第4の実施形態に係る複写機処理プログラムの実行により行われるシステム10D全体の処理の流れを説明する。なお、図20は、本第4の実施形態に係るシステム10Dにおける、複写機遠隔監視装置12Bと、複写機42と、サーバ装置46との間で行われる処理の流れを示すシーケンス図である。
【0155】
同図に示すように、複写機遠隔監視装置12Bは、更新用ファームウェア、ファームウェア特定情報、複写機ID情報、及びファームウェアID情報がユーザによって入力されると、更新用ファームウェア及びファームウェア特定情報を関連付けてHDD38fに記憶し、ファームウェア特定情報、複写機ID情報、及びファームウェアID情報を送信アンテナ装置40を介してサーバ装置46に送信する。
【0156】
サーバ装置46は、複写機遠隔監視装置12Bから送信されたファームウェア特定情報、複写機ID情報、及びファームウェアID情報を受信すると、受信したファームウェア特定情報及びファームウェアID情報を、受信した複写機ID情報により特定される複写機42に転送する。
【0157】
複写機42は、サーバ装置46によって転送されたファームウェア特定情報及びファームウェアID情報を受信すると、インターネット14を介して複写機遠隔監視装置12Bに対してポーリングを行う。複写機遠隔監視装置12Bは、複写機42からのポーリングに応じて、複写機42がサーバ装置46から受信したファームウェア特定情報と同一のファームウェア特定情報に関連付けられた更新用ファームウェアをHDD38fから読み出し、当該更新用ファームウェアを、ポーリングをしてきた複写機42にインターネット14を介して送信する。
【0158】
複写機42は、複写機遠隔監視装置12Bから送信された更新用ファームウェアを受信すると、当該更新用ファームウェアを用いて、サーバ装置46から受信したファームウェアID情報により特定される更新対象ファームウェアの更新を行う。複写機42は、更新対象ファームウェアの更新が終了すると、更新結果情報をインターネット14を介して複写機遠隔監視装置12Bに送信する。複写機遠隔監視装置12Bは、複写機42から送信された更新結果情報を受信する。
【0159】
本第4の実施形態では、複写機42が複写機遠隔監視装置12Bに対してポーリングを行い、複写機遠隔監視装置12Bがサーバ装置46を介さずに更新用ファームウェアを複写機42に提供する形態例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複写機42の代わりにサーバ装置46が複写機遠隔監視装置12Bに対してポーリングを行い、複写機遠隔監視装置12Aが更新用ファームウェアをインターネット14経由でサーバ装置46を介して複写機42に提供しても良い。
【0160】
本第4の実施形態では、ファームウェアを更新する形態例を挙げて説明したが、ファームウェアを更新する場合と同様の方法で、複写機42にインストールされているソフトウェア(以下、「ソフト」という。)を更新することもできる。
【0161】
本第4の実施形態では、複写機42のファームウェアを更新する形態例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、PCにインストールされているソフトを更新しても良い。
【0162】
この場合の形態例を以下に示す。なお、以下では、システム10Dにおいて、更新対象となるソフト(以下、「更新対象ソフト」という。)がインストールされているPCがLAN48に接続されている場合の形態を例に挙げて説明する。
【0163】
先ず、複写機遠隔監視装置12Bにて更新用のソフト(以下、「更新用ソフト」という。)、更新用ソフトを特定する特定情報(以下、「ソフト特定情報」という。)と、更新対象ソフトがインストールされているPCを特定する、PCのID情報(以下、「PC用ID情報」という。)と、更新対象ソフトを特定する、更新対象ソフトのID情報(以下、「ソフト用ID情報」という。)とを入力し、更新用ソフト及びソフト特定情報を関連付けてHDD38fに記憶する。
【0164】
次に、複写機遠隔監視装置12Bはソフト特定情報、PC用ID情報、及びソフト用ID情報を送信アンテナ装置40を介して複写機管理システム16Bに送信する。サーバ装置46は、複写機遠隔監視装置12Bから送信されるソフト特定情報、PC用ID情報、及びソフト用ID情報を受信し、受信したPC用ID情報により特定されるPCにソフト特定情報及びソフト用ID情報を送信する。
【0165】
PCは、サーバ装置46から送信されたソフト特定情報及びソフト用ID情報を受信し、受信したソフト用ID情報により特定される更新対象ソフトを起動させると共に、複写機遠隔監視装置12Bに対して、サーバ装置46から受信したソフト特定情報に関連付けられた更新用ソフトの提供を要求するためのインターネット14を介した通信(ポーリング)を行う。
【0166】
複写機遠隔監視装置12Bは、PCからのポーリングに応じて、PCがサーバ装置46から受信したソフト特定情報と同一のソフト特定情報に関連付けられた更新用ソフトをHDD38fから読み出し、当該更新用ソフトを、ポーリングをしてきたPCにインターネット14を介して送信する。
【0167】
PCは、複写機遠隔監視装置12Bから送信された更新用ソフトを受信し、当該更新用ソフトを用いて更新対象ソフトを更新し、更新が終了すると、更新が終了したことを示す更新結果情報を複写機遠隔監視装置12Bにインターネット14を介して送信する。複写機遠隔監視装置12Bは、PCから送信された更新結果情報を受信する。
【0168】
以上、本発明を上記各実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記各実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の主旨を逸脱しない範囲で上記各実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、当該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0169】
また、上記各実施形態は、特許請求の範囲に記載された発明を限定するものではなく、また、上記各実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。上記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における状況に応じた組み合わせにより種々の発明を抽出できる。上記実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0170】
例えば、上記各実施形態で説明したシステム10A〜10Dの構成(図2、図3及び図9参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更可能であることは言うまでもない。
【0171】
また、上記各実施形態で説明した各種処理プログラムの処理の流れ(図4〜図6、図10〜図12、図14〜図16、及び図18〜図20参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりすることができることは言うまでもない。
【0172】
また、上記各実施形態では、複写機遠隔監視装置処理、サーバ装置処理、及び複写機処理をソフトウェア構成によって実現した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これらの処理をハードウェア構成により実現する形態とすることもできる。この場合の形態例としては、例えば、図1に示したシステム10Aの各機能ブロック(提供部26及び通信開始部30A)と同一の処理を実行する機能デバイスを作成して用いる形態が例示できる。
【図面の簡単な説明】
【0173】
【図1】第1の実施形態に係るシステムの機能的な構成を示す機能ブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係るシステムの構成を示す模式図である。
【図3】第1〜第4の実施形態に係るシステムの電気系の要部構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施形態に係る複写機遠隔監視装置処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態に係るサーバ装置処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態に係る複写機処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】第1の実施形態に係るシステムにおける複写機遠隔監視装置とサーバ装置と複写機との間での処理の流れを示すシーケンス図である。
【図8】第2〜第4の実施形態に係るシステムの機能的な構成を示す機能ブロック図である。
【図9】第2〜第4の実施形態に係るシステムの構成を示す模式図である。
【図10】第2の実施形態に係る複写機遠隔監視装置処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】第2の実施形態に係るサーバ装置処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】第2の実施形態に係る複写機処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】第2の実施形態に係るシステムにおける複写機遠隔監視装置とサーバ装置と複写機との間での処理の流れを示すシーケンス図である。
【図14】第3の実施形態に係る複写機遠隔監視装置処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】第3の実施形態に係るサーバ装置処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】第3の実施形態に係る複写機処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】第3の実施形態に係るシステムにおける複写機遠隔監視装置とサーバ装置と複写機との間での処理の流れを示すシーケンス図である。
【図18】第4の実施形態に係る複写機遠隔監視装置処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図19】第4の実施形態に係るサーバ装置処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図20】第4の実施形態に係る複写機処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図21】第4の実施形態に係るシステムにおける複写機遠隔監視装置とサーバ装置と複写機との間での処理の流れを示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0174】
10A〜10D システム
12A,12B 複写機遠隔監視装置(第1の通信装置)
14 インターネット(第1の通信回線)
16A,16B 複写機管理システム(第2の通信装置)
18 ファイアウォール
20 通信回線(第2の通信回線)
22A,22B 送信部(送信手段)
24A,24B 記憶部(記憶手段)
26 提供部(提供手段)
28A,28B 受信部(受信手段)
30A,30B 通信開始部(通信開始手段)
50 受付部(受付手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信装置と、前記第1の通信装置に対して第1の通信回線を介して通信を行う第2の通信装置と、前記第1の通信回線を介した前記第2の通信装置への不正な侵入を防止するためのファイアウォールと、を有する通信システムであって、
前記第1の通信装置と前記第2の通信装置とを通信可能に接続する第2の通信回線を有し、
前記第1の通信装置は、
通信の開始を要求することを示す通信開始要求情報を前記第2の通信回線を介して前記第2の通信装置に送信する送信手段を備え、
前記第2の通信装置は、
前記送信手段により送信された前記通信開始要求情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により前記通信開始要求情報が受信されたときに、前記第1の通信装置に対して前記第1の通信回線を介した通信を開始する通信開始手段と、
を備えた通信システム。
【請求項2】
前記第1の通信装置は、
前記第2の通信装置へ提供する提供情報を予め記憶した記憶手段と、
要求に応じて前記提供情報を前記第1の通信回線を介して前記第2の通信装置へ提供する提供手段と、を更に備え、
前記通信開始手段は、前記受信手段により前記通信開始要求情報が受信されたときに、前記第1の通信装置に対して前記提供情報の提供を要求する前記第1の通信回線を介した通信を開始する
請求項1記載の通信システム。
【請求項3】
前記記憶手段は、前記提供情報を特定するための特定情報を更に予め記憶し、
前記送信手段は、前記通信開始要求情報として前記記憶手段に記憶されている前記特定情報を前記第2の通信回線を介して前記第2の通信装置に送信し、
前記受信手段は、前記送信手段により送信された前記特定情報を受信し、
前記通信開始手段は、前記受信手段により前記特定情報が受信されたときに、前記第1の通信装置に対して、前記受信手段により受信された前記特定情報により特定される前記提供情報の提供を要求する前記第1の通信回線を介した通信を開始する
請求項2記載の通信システム。
【請求項4】
前記第1の通信装置は、前記提供情報の提供先を特定するための提供先情報を受け付ける受付手段を更に備え、
前記送信手段は、前記通信開始要求情報として、前記記憶手段に記憶されている前記特定情報及び前記受付手段によって受け付けられた前記提供先情報を前記第2の通信回線を介して前記第2の通信装置に送信し、
前記受信手段は、前記送信手段により送信された前記特定情報及び前記提供先情報を受信し、
前記通信開始手段は、前記受信手段により前記特定情報及び前記提供先情報が受信されたときに、前記第1の通信装置に対して、前記受信手段により受信された前記特定情報により特定される前記提供情報の、前記受信手段により受信された前記提供先情報により特定される前記提供先への提供を要求する前記第1の通信回線を介した通信を開始する
請求項3記載の通信システム。
【請求項5】
前記第1の通信回線は公衆通信回線であり、前記第2の通信回線は、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との通信で使用される専用回線である
請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の通信システム。
【請求項6】
第1の通信装置と、前記第1の通信装置に対して第1の通信回線を介して通信を行う第2の通信装置と、前記第1の通信回線を介した前記第2の通信装置への不正な侵入を防止するためのファイアウォールと、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置とを通信可能に接続する第2の通信回線と、を有し、前記第1の通信装置が、通信の開始を要求することを示す通信開始要求情報を前記第2の通信回線を介して前記第2の通信装置に送信する通信システムの前記第2の通信装置によって実行される通信プログラムであって、
コンピュータに、
前記第1の通信装置により送信された前記通信開始要求情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより前記通信開始要求情報が受信されたときに、前記第1の通信装置に対して前記第1の通信回線を介した通信を開始する通信開始ステップと、
を実行させるための通信プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−71671(P2009−71671A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−239164(P2007−239164)
【出願日】平成19年9月14日(2007.9.14)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】