通信システム
【課題】ユーザの意図と異なる携帯電話機での発信を防止することができる「通信システム」を提供すること。
【解決手段】携帯電話機と、当該携帯電話機を介して発信及び着信を行う通信装置とが通信可能に接続された通信システムであって、通信装置は、ユーザが指示する情報を入力する入力手段と、携帯電話機と接続して通信を行う通信手段と、携帯電話機が保有する電話帳データを記憶する記憶手段と、入力手段を介して電話番号が入力されたときに(S31)、通信手段の接続先を、記憶手段に記憶している電話帳データのうちの当該電話番号を含む電話帳データが保有されている携帯電話機に設定し(S41,S46)、当該携帯電話機を介して当該電話番号の発信を行う(S42)制御手段とを有する。
【解決手段】携帯電話機と、当該携帯電話機を介して発信及び着信を行う通信装置とが通信可能に接続された通信システムであって、通信装置は、ユーザが指示する情報を入力する入力手段と、携帯電話機と接続して通信を行う通信手段と、携帯電話機が保有する電話帳データを記憶する記憶手段と、入力手段を介して電話番号が入力されたときに(S31)、通信手段の接続先を、記憶手段に記憶している電話帳データのうちの当該電話番号を含む電話帳データが保有されている携帯電話機に設定し(S41,S46)、当該携帯電話機を介して当該電話番号の発信を行う(S42)制御手段とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機と、携帯電話機を介して発信及び着信を行う通信装置とが通信可能に接続された通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機とブルートゥース(以下、「BT」という)等の無線接続を介してハンズフリー機能を実現するハンズフリー装置(通信装置)が開発され、ハンズフリー装置と携帯電話機とにより構成された通信システムが普及している。
【0003】
このような通信システムにおいては、ハンズフリー装置に携帯電話機を登録しておき、ハンズフリー装置で発信先の電話番号を入力すると、BT接続中の携帯電話機を介して入力された電話番号の発信を行い、携帯電話を手に取ることなく発信先の相手と通話することができる。
【0004】
ハンズフリー装置に携帯電話機を登録する方法について、例えば特許文献1には、BT接続した携帯電話機から識別データ及び電話番号データのリストを取得し、電話番号データのリストに識別データを対応付けて電話帳データとしてメモリに記録することが記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、通信装置に登録した端末、例えば携帯電話機のうち、BTで通信可能な端末を検出し、その結果を表示装置に表示することが記載されている。
【特許文献1】特開2006−60293号公報
【特許文献2】特開2006−5744号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、通信システムのハンズフリー装置では、携帯電話機が登録されてハンズフリー機能が実現されている。登録された携帯電話機が1台のときは、その携帯電話機を介して通信を行うことになるが、登録された携帯電話機が2台存在するときは、いずれの携帯電話機を使用しても通信可能となる。この場合、どちらの携帯電話機を通信のために使用するかによって、ユーザにとって不都合な状況が起こるおそれがある。例えば、ハンズフリー装置に、プライベート用の携帯電話機と仕事用の携帯電話機の2つの携帯電話機が登録されているとする。2つの携帯電話機のうちプライベート用の携帯電話機がハンズフリー装置とBT接続している場合、プライベート用の携帯電話機を介して発信先の相手と接続される。従って、ハンズフリー装置に仕事相手の電話番号を入力したときには、プライベート用の携帯電話機の電話番号が発信先の仕事相手の電話機に着信履歴として残り、個人情報であるプライベート用の電話番号が仕事相手に知られてしまうことになる。
【0007】
このように、BT接続中の携帯電話機によっては、入力された電話番号に対してユーザが使用を意図する携帯電話機と異なる携帯電話機で発信を行ってしまうことがある。
【0008】
本発明は、かかる従来技術における課題に鑑み創作されたもので、ユーザの意図と異なる携帯電話機での発信を防止することができる通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の従来技術の課題を解決するために、本発明に係る通信システムは、携帯電話機と、当該携帯電話機を介して発信及び着信を行う通信装置とが通信可能に接続された通信システムであって、前記通信装置は、ユーザが指示する情報を入力する入力手段と、前記携帯電話機と接続して通信を行う通信手段と、前記携帯電話機が保有する電話帳データを記憶する記憶手段と、前記入力手段を介して電話番号が入力されたときに、前記通信手段の接続先を、前記記憶手段に記憶している前記電話帳データのうちの当該電話番号を含む前記電話帳データが保有されている携帯電話機に設定し、当該携帯電話機を介して当該電話番号の発信を行う制御手段とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明では、通信装置において、携帯電話機が保有する電話帳データを記憶手段に記憶しておき、発信先の電話番号が入力されたときに、通信手段の接続先を、記憶手段に記憶している電話帳データのうちの当該電話番号を含む電話帳データが保有されている携帯電話機に設定して、発信を行う。この場合、接続中の携帯電話機の保有する電話帳データに入力された電話番号が含まれている場合には、接続中の携帯電話機との接続を維持し、接続中の携帯電話機の保有する電話帳データに入力された電話番号が含まれていない場合には、入力された電話番号を含む電話帳データが保有されている携帯電話機に接続先を切り替えて、発信を行う。
【0011】
このように、入力された電話番号の発信を行う携帯電話機は、その電話番号を含む電話帳データが保有されている携帯電話機となる。このため、ユーザの意図と異なる携帯電話機での発信を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。はじめに、通信システムの構成について説明する。次に、ハンズフリー装置への携帯電話機の登録の処理について説明する。次に、ハンズフリー装置と携帯電話機とのBT接続の処理について説明する。次に、ハンズフリー装置に入力された電話番号の発信の処理について説明する。
【0013】
(通信システムの構成)
図1は本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【0014】
本実施形態の通信システム1は、ブルートゥース(BT)モジュールを搭載したハンズフリー装置(通信装置)10と、それぞれBTモジュールを搭載し、ハンズフリー装置10に登録されている携帯電話機20(図1では、携帯電話機A21、携帯電話機B22及び携帯電話機C23)とにより構成されている。
【0015】
本実施形態の通信システム1では、ハンズフリー装置10と、ハンズフリー装置10の所定の通信範囲内に存在する携帯電話機20(ハンズフリー装置10と接続可能な携帯電話機20:図1では、携帯電話機A21及び携帯電話機B22)とにより、ピコネットと呼ばれる無線ネットワークが形成されている。なお、本実施形態の通信システム1では、形成される無線ネットワークにおいて、ハンズフリー装置10がマスタとして機能し、携帯電話機20がスレイブとして機能する。
【0016】
さらに、本実施形態の通信システム1では、ハンズフリー装置10と、ハンズフリー装置10と接続可能な携帯電話機20のいずれか1つ(図1では、携帯電話機A21)とがBT接続している。これにより、ハンズフリー装置10と当該携帯電話機20との間で通信可能となっている。
【0017】
まず、本実施形態の通信システム1のハンズフリー装置10について説明する。
【0018】
ハンズフリー装置10は、BT接続している携帯電話機20において発信又は着信したときに、ユーザが当該携帯電話機20を手に持たずに通話すること、つまりハンズフリー機能を実現することを可能にするものであり、図1に示すように、操作部11、マイクロホン12、制御部13、通信部14、記憶部15、表示部16及びスピーカ17を備えている。
【0019】
ハンズフリー装置10において、操作部11は、ハンズフリー装置10及び携帯電話機20を操作するものであり、例えば、表示部16の前面に設けられたタッチパネルの形態を有している。この操作部(タッチパネル)11は、ユーザが指等で触れたときに接触位置に応じた信号を出力する。
【0020】
マイクロホン12は、ハンズフリー通話をしているときに携帯電話機20のマイクロホン(図示せず)の替わりとして機能し、ユーザが発声した音声を集音し、これを電気信号(音声信号)に変換して出力する。
【0021】
制御部13は、マイクロコンピュータにより構成され、後述するようにハンズフリー通話に係るハンズフリー装置10及び携帯電話機20の動作の全体を制御する。例えば、未登録の携帯電話機をハンズフリー装置10に登録したり、登録した携帯電話機20のいずれか1つとハンズフリー装置10とをBT接続したり、ハンズフリー装置10に入力された電話番号の発信をBT接続中の携帯電話機20を介して行うなどの制御をする。また、制御部13はメモリ13aを有していて、BT接続に関するデータを格納する。
【0022】
通信部14は、BTモジュールにより構成されている。この通信部14は、制御部13からの制御に基づき、インクワイアリ(問い合わせ)を行って通信範囲内に存在する接続可能な携帯電話機20を検出し、さらにページング(呼び出し)を行って、検出した携帯電話機20のいずれか1つとのBT接続を行う。
【0023】
記憶部15は、HDDやフラッシュメモリ等の書き換え可能な記憶媒体からなり、後述するように、制御部13からの制御に基づき、登録した携帯電話機20に関するデータを記憶する。
【0024】
表示部16は、例えば液晶表示(LCD)パネルや有機ELパネル等からなり、制御部13から出力された信号(画像信号)に基づき、ハンズフリー装置10及び携帯電話機20に関する種々の情報を画像表示する。
【0025】
スピーカ17は、ハンズフリー通話をしているときに携帯電話機20のスピーカ(図示せず)の替わりとして機能し、制御部13から出力された信号(音声信号)に基づき、ハンズフリー装置10及び携帯電話機20に関する種々の情報を音声出力する。
【0026】
次に、本実施形態の通信システム1の携帯電話機20について説明する。携帯電話機20は、通常の携帯電話機としての機能を有し、例えば、ユーザにより電話番号が入力されると通信ネットワークを介して該当する電話機に発信したり、ユーザにより入力された電話番号及び名称等の情報を対応付けて電話番号リストとしてメモリ(図示せず)に格納したりする。
【0027】
また、携帯電話機20は、搭載されたBTモジュールにより、ハンズフリー装置10からの要求信号を受信したときに、BTアドレス、携帯電話機種名(BT機器名称)、パスキー等の携帯電話機20を識別するための識別データや電話番号リストを送信したり、BT接続が確立したハンズフリー装置10と無線通信を行ったりする。
【0028】
(ハンズフリー装置への携帯電話機の登録)
以下、本実施形態のハンズフリー装置10の制御部13において行う携帯電話機の登録に係る処理について、その処理フローの一例を示す図2を参照しながら説明する。なお、前提条件として、ハンズフリー装置10の通信範囲内に電源がオンとなっている携帯電話機が存在しているものとする。また、ハンズフリー装置10に電源が投入され、表示部16の画面に表示されたメインメニュー(図示せず)の項目のうちの「登録」が選択されたものする。
【0029】
最初のステップS11では、制御部13からの制御に基づき、通信部14において、インクワイアリを行って接続可能な携帯電話機を検出する。具体的には、制御部13からの制御に基づき、通信部14において、携帯電話機に対して識別データを送信するように要求する信号を送信する。通信範囲内の携帯電話機は、その要求信号を受信すると識別データを送信する。携帯電話機の識別データを通信部14で受信することにより、制御部13において、当該携帯電話機を接続可能な携帯電話機として検出する。その後、検出した携帯電話機の識別データをメモリ13aに格納する。
【0030】
次のステップS12では、記憶部15に記憶したデータを参照して、検出した携帯電話機から未登録の携帯電話機を検出する。
【0031】
次のステップS13では、検出した未登録の携帯電話機のリストの画像(図示せず)を生成して表示部16の画面に表示する。
【0032】
次のステップS14では、ユーザにより未登録の携帯電話機のいずれか1つが選択された(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合には、ステップS15に移行する。一方、判定結果がNOの場合には、本処理フローは「終了」となる。
【0033】
次のステップS15では、メモリ13aに格納した携帯電話機の識別データのうちユーザにより選択された未登録の携帯電話機の識別データを読み出して、記憶部15に格納する。
【0034】
次のステップS16では、ユーザにより選択された未登録の携帯電話機の電話番号リストを記憶部15に格納する。具体的には、制御部13からの制御に基づき、通信部14において、選択された未登録の携帯電話機に対して電話番号リストを送信するように要求する信号を送信する。この要求信号を受信した携帯電話機から、電話番号リストを通信部14を介して受信し、その電話番号リストを記憶部15に格納する。
【0035】
次のステップS17では、記憶部15に格納した識別データと電話番号リストとを対応付けて、選択された未登録の携帯電話機の電話帳データとして記憶部15に格納する。
【0036】
次のステップS18では、選択されていない未登録の携帯電話機がまだある(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合には、ステップS13に移行して、当該未登録の携帯電話機のリストの画像(図示せず)を生成して表示部16の画面に表示する。一方、判定結果がNOの場合には、本処理フローは「終了」となる。
【0037】
本実施形態の通信システム1においては、上述した携帯電話機の登録に係る処理を行うことにより、図1に示すように、携帯電話機A21、携帯電話機B22及び携帯電話機C23がハンズフリー装置10に登録された状態となる。
【0038】
(ハンズフリー装置と携帯電話機とのBT接続)
次に、本実施形態のハンズフリー装置10の制御部13において行う携帯電話機20とのBT接続に係る処理について、その処理フローの一例を示す図3を参照しながら説明する。なお、前提条件として、ハンズフリー装置10の通信範囲内に電源がオンとなっていて、且つハンズフリー装置10に登録された携帯電話機20が存在しているものとする。また、メインメニューの項目のうちの「接続」が選択されたものとする。
【0039】
最初のステップS21では、制御部13からの制御に基づき、通信部14において、インクワイアリを行って登録された携帯電話機20のうちBT接続可能な携帯電話機20を検出する。そして、制御部13において、検出した携帯電話機20の識別データをメモリ13aに格納する。
【0040】
次のステップS22では、検出したBT接続可能な携帯電話機20のリストの画像(図示せず)を生成して表示部16の画面に表示する。
【0041】
次のステップS23では、BT接続可能な携帯電話機20のいずれか1つがユーザにより選択された(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合には、ステップS24に移行する。一方、判定結果がNOの場合には、本処理フローは「終了」となる。
【0042】
次のステップS24では、制御部13からの制御に基づき、通信部14において、ユーザにより選択された携帯電話機20に対してページング(呼び出し)を行って当該携帯電話機20とのBT接続を行う。
【0043】
その後、制御部13では、メモリ13aに格納した携帯電話機20の識別データについて、BT接続している携帯電話機の識別データと、BT接続可能な携帯電話機の識別データとを区別して管理する。そして、BT接続した携帯電話機20との接続を維持したまま、本処理フローは「終了」となる。
【0044】
本実施形態の通信システム1においては、上述した携帯電話機20とのBT接続に係る処理を行うことにより、図1に示すように、ハンズフリー装置10と接続要求がされた携帯電話機A21とがBT接続した状態となる。
【0045】
(ハンズフリー装置に入力された電話番号の発信)
次に、本実施形態のハンズフリー装置10の制御部13において行う電話番号の発信に係る処理について、その処理フローの一例を示す図4及び表示部16の画面に表示される画像の一例を示す図5〜11を参照しながら説明する。なお、図1に示すように、ハンズフリー装置10に、携帯電話機(21,22,23)が登録され、通信範囲内の携帯電話機(21,22)のうち携帯電話機A21とBT接続している場合を例にとって説明する。
【0046】
図5は、発信方法選択メニュー30の一例であり、メインメニューの項目のうちの「電話をかける」が選択されたときに表示される。発信方法選択メニュー30には、発信方法の種類として「着信履歴」31、「発信履歴」32、「番号入力」33及び「電話帳」34という項目が含まれている。
【0047】
発信方法選択メニュー30の項目のうちユーザが「番号入力」33を選択すると、制御部13において、図6に示す電話番号入力メニュー40の画像を生成して表示部16の画面に表示する。電話番号入力メニュー40には、電話番号を入力するための数字・記号キー41と、入力した数字又は記号を1つ削除するための削除キー42と、入力した電話番号による発信を指示するための発信キー43が含まれている。
【0048】
図4の最初のステップS31では、ユーザにより電話番号が入力された(YES)か否(NO)かを判定する。このステップS31では、ユーザが数字・記号キー41(及び削除キー42)を用いて電話番号を入力して、さらに発信キー43を触れたことを検出したときに、YESと判定する。その後、ステップS32に移行する。
【0049】
次のステップS32では、メモリ13aに格納した携帯電話機20の識別データを参照して、BT接続中の携帯電話機20を検出する。図1に示すケースでは、BT接続中の携帯電話機A21が検出される。
【0050】
次のステップS33では、記憶部15に記憶した電話帳データからBT接続中の携帯電話機20に対応する電話帳データを検出する。図1に示すケースでは、携帯電話機A21に対応する電話帳データが検出される。
【0051】
次のステップS34では、検出したBT接続中の携帯電話機20に対応する電話帳データに、ユーザにより入力された電話番号(入力電話番号)が含まれている(YES)か否(NO)かを判定する。
【0052】
このステップS34において、判定結果がNOの場合、すなわち入力電話番号がBT接続中の携帯電話機20に対応する電話帳データに含まれていない場合には、ステップS35に移行する。一方、ステップS34において、判定結果がYESの場合にはステップS46に移行する。
【0053】
次のステップS35では、図7に示すように、入力電話番号がBT接続中の携帯電話機20に対応する電話帳データに含まれていない旨と、BT接続先を入力された電話番号を含む電話帳データに対応する携帯電話機20に切り替えることの可否をユーザに確認する旨のメッセージ50の画像を生成して表示部16の画面に表示する。
【0054】
次のステップS36では、ユーザによりBT接続先の切り替えを許可された(YES)か否(NO)かを判定する。このステップS36において、図7に示すメッセージ50中の「はい」ボタン50aを選択されたことを検出したときに、YESと判定し、ステップS37に移行する。一方、ステップS36において、「いいえ」ボタン50bが選択されたことを検出したときには、NOと判定し、ステップS56に移行する。
【0055】
次のステップS37では、制御部13からの制御に基づき、通信部14において、BT接続中の携帯電話機20との接続を解除する。図1に示すケースでは、携帯電話機A21との接続を解除する。その後、制御部13において、図8に示すように、BT接続中の携帯電話機20との接続を解除した旨のメッセージ51の画像を生成して表示部16の画面に表示する。
【0056】
次のステップS38では、記憶部15に記憶した電話帳データを参照して、入力された電話番号を含む電話帳データを記憶している(YES)か否(NO)かを判定する。このステップS38において、判定結果がYESの場合にはステップS39に移行し、判定結果がNOの場合にはステップS51に移行する。
【0057】
次のステップS39では、入力電話番号を含む電話帳データを検出する。検出された電話帳データから携帯電話機20の識別データを取得する。
【0058】
次のステップS40では、制御部13において、メモリ13aに格納した識別データを参照して、入力電話番号を含む電話帳データに対応する携帯電話機20と接続可能である(YES)か否(NO)かを判定する。図1に示すケースでは、入力電話番号が携帯電話機B22に対応する電話帳データに含まれていれば、携帯電話機B22は接続可能であると判定する。一方、入力電話番号が携帯電話機C23に対応する電話帳データに含まれている場合であっても、携帯電話機C23はハンズフリー装置10の通信範囲に入っていないため、接続可能でないと判定する。
【0059】
次のステップS41では、制御部13の制御に基づき、通信部14において、入力電話番号を含む電話帳データに対応する携帯電話機20とBT接続する。図1に示すケースでは、入力電話番号が携帯電話機B22に対応する電話帳データに含まれている場合に携帯電話機B22とBT接続する。その後、制御部13において、図9に示すように、携帯電話機20とのBT接続を行った旨のメッセージ52の画像を生成して表示部16の画面に表示する。
【0060】
次のステップS42では、制御部13の制御に基づき、通信部14において、入力電話番号の発信をBT接続中の携帯電話機20を介して行う。図1に示すケースでは、BT接続した携帯電話機B22を介して入力電話番号の発信を行う。その後、BT接続中の携帯電話機20との接続を維持したまま、本処理フローは「終了」となる。
【0061】
ステップS34において、判定結果がYESの場合、すなわち入力電話番号がBT接続中の携帯電話機20に対応する電話帳データに含まれている場合には、ステップS46に移行し、制御部13からの制御に基づき、通信部14において、BT接続中の携帯電話機20との接続を維持する。図1に示すケースでは、携帯電話機A21との接続を維持し、ステップS42に移行する。
【0062】
また、ステップS38において、入力電話番号を含む電話帳データが記憶部15に記憶されていない場合、及び、ステップS40において、入力電話番号を含む電話帳データに対応する携帯電話機20と接続可能でない場合には、ステップS51に移行し、入力された電話番号の発信を中止すると共に、図10に示すように、その旨のメッセージ53の画像を生成して表示部16の画面に表示する。
【0063】
次のステップS52では、制御部13の制御に基づき、通信部14において、ステップS37において接続を解除する前に接続していた携帯電話機20と再接続する。図1に示すケースでは、携帯電話機A21と再接続する。そして、図9に示すように、携帯電話機20とのBT接続を行った旨のメッセージ52の画像を生成して表示部16の画面に表示する。その後、BT接続中の携帯電話機20との接続を維持したまま、図5に示す発信方法選択メニューを表示部16の画面に表示して、本処理フローは「終了」となる。
【0064】
また、ステップS36において、BT接続先の切り替えが許可されなかった場合には、ステップS56に移行し、入力された電話番号の発信を中止すると共に、図11に示すように、その旨のメッセージ54の画像を生成して表示部16の画面に表示する。その後、BT接続中の携帯電話機20(図1に示すケースでは、携帯電話機A21)との接続を維持したまま、図5に示す発信方法選択メニューを表示部16の画面に表示して、本処理フローは「終了」となる。
【0065】
なお、上述した実施形態においては、図1に示すケースを例にとり、発信先の電話番号が保存された携帯電話機が通信範囲内に1つ存在する場合について説明したが、通信範囲内に複数存在していてもよい。この場合には、登録した携帯電話機20に優先順位を付しておき、入力された電話番号を含む電話帳データを保有し、且つ通信範囲内に存在する携帯電話機20のうち優先順位が最も高い携帯電話機20を選択して、BT接続をするようにしてもよい。また、この優先順位としては、例えば、携帯電話機20を登録した順序や、携帯電話機20を使用した頻度の順位を採用するようにしてもよい。
【0066】
また、上述した実施形態においては、制御部13において生成する種々のメッセージの内容を画像として表示部16の画面に表示しているが(図7〜図11に示すメッセージ50〜54を参照)、当該メッセージの内容を他の形態で出力してもよい。例えば、当該メッセージの内容を、音声としてスピーカ17から出力するようにしてもよく、画像として表示部16の画面に表示すると共に、音声としてスピーカ17から出力するようにしてもよい。
【0067】
以上説明したように、本実施形態に係る通信システム1によれば、ハンズフリー装置10において、登録しようとする携帯電話機(未登録の携帯電話機)から、当該携帯電話機が保有する電話番号リストと識別データとを取得して、これらのデータを対応付けて当該携帯電話機の電話帳データとして記憶部15に記憶する。これにより、携帯電話機の登録が行われる。
【0068】
ハンズフリー装置10と、登録済みのいずれかの携帯電話機20とがBT接続しているときに、発信先の電話番号が入力されると、BT接続中の携帯電話機20に対応する電話帳データに入力された電話番号が含まれているか否かを判定する。この電話帳データに入力された電話番号が含まれている場合には、BT接続中の携帯電話機20との接続を維持し、電話帳データに入力された電話番号が含まれていない場合には、入力された電話番号を含む電話帳データに対応する携帯電話機20にBT接続先を切り替えて、発信を行う。
【0069】
このように、発信可能な携帯電話機が複数存在する場合であっても、入力された電話番号の発信を行う携帯電話機は、その電話番号を含む電話帳データに対応する携帯電話機20となる。このため、ユーザの意図と異なる携帯電話機での発信を防止し、意図しない発信相手の電話機に電話番号等の履歴が残ってしまうことを防止することができる。
【0070】
また、ハンズフリー装置10において、BT接続中の携帯電話機20に対応する電話帳データに、ユーザにより入力された電話番号が含まれていないときや、その電話番号を含む電話帳データに対応する携帯電話機20がハンズフリー装置との通信範囲外にあったり電源がオフになっている等により接続可能でないときには、入力された電話番号の発信を中止する。このため、ユーザの意図と異なる携帯電話機での発信を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る通信システムのうちのハンズフリー装置(通信装置)の制御部において行う携帯電話機の登録に係る処理の一例を示すフロー図である。
【図3】本実施形態に係る通信システムのうちのハンズフリー装置の制御部において行う携帯電話機とのBT接続に係る処理の一例を示すフロー図である。
【図4】本実施形態に係る通信システムのうちのハンズフリー装置の制御部において行う電話番号の発信に係る処理の一例を示すフロー図である。
【図5】表示部の画面に表示される発信方法選択メニュー画像の一例を示す図である。
【図6】表示部の画面に表示される電話番号入力メニュー画像の一例を示す図である。
【図7】ユーザにより入力された電話番号がBT接続中の携帯電話機に対応する電話帳データに含まれていない場合に表示部の画面に表示されるメッセージ画像の一例を示す図である。
【図8】BT接続中の携帯電話機との接続を解除したときに表示部の画面に表示されるメッセージ画像の一例を示す図である。
【図9】携帯電話機との接続を行ったときに表示部の画面に表示されるメッセージ画像の一例を示す図である。
【図10】ユーザにより入力された電話番号の発信を中止するときに表示部の画面に表示されるメッセージ画像の一例を示す図である。
【図11】ユーザにより入力された電話番号の発信を中止するときに表示部の画面に表示されるメッセージ画像の他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0072】
1…通信システム、
10…ハンズフリー装置(通信装置)、
11…操作部(入力手段)、
12…マイクロホン、
13…制御部(制御手段)、
13a…メモリ、
14…通信制御部(通信手段)、
15…記憶部(記憶手段)、
16…表示部(情報出力手段)、
17…スピーカ(情報出力手段)、
20〜23…携帯電話機、
40…電話番号入力メニュー、
41…数字・記号キー、
43…発信キー、
50〜54…メッセージ画像。
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機と、携帯電話機を介して発信及び着信を行う通信装置とが通信可能に接続された通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機とブルートゥース(以下、「BT」という)等の無線接続を介してハンズフリー機能を実現するハンズフリー装置(通信装置)が開発され、ハンズフリー装置と携帯電話機とにより構成された通信システムが普及している。
【0003】
このような通信システムにおいては、ハンズフリー装置に携帯電話機を登録しておき、ハンズフリー装置で発信先の電話番号を入力すると、BT接続中の携帯電話機を介して入力された電話番号の発信を行い、携帯電話を手に取ることなく発信先の相手と通話することができる。
【0004】
ハンズフリー装置に携帯電話機を登録する方法について、例えば特許文献1には、BT接続した携帯電話機から識別データ及び電話番号データのリストを取得し、電話番号データのリストに識別データを対応付けて電話帳データとしてメモリに記録することが記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、通信装置に登録した端末、例えば携帯電話機のうち、BTで通信可能な端末を検出し、その結果を表示装置に表示することが記載されている。
【特許文献1】特開2006−60293号公報
【特許文献2】特開2006−5744号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、通信システムのハンズフリー装置では、携帯電話機が登録されてハンズフリー機能が実現されている。登録された携帯電話機が1台のときは、その携帯電話機を介して通信を行うことになるが、登録された携帯電話機が2台存在するときは、いずれの携帯電話機を使用しても通信可能となる。この場合、どちらの携帯電話機を通信のために使用するかによって、ユーザにとって不都合な状況が起こるおそれがある。例えば、ハンズフリー装置に、プライベート用の携帯電話機と仕事用の携帯電話機の2つの携帯電話機が登録されているとする。2つの携帯電話機のうちプライベート用の携帯電話機がハンズフリー装置とBT接続している場合、プライベート用の携帯電話機を介して発信先の相手と接続される。従って、ハンズフリー装置に仕事相手の電話番号を入力したときには、プライベート用の携帯電話機の電話番号が発信先の仕事相手の電話機に着信履歴として残り、個人情報であるプライベート用の電話番号が仕事相手に知られてしまうことになる。
【0007】
このように、BT接続中の携帯電話機によっては、入力された電話番号に対してユーザが使用を意図する携帯電話機と異なる携帯電話機で発信を行ってしまうことがある。
【0008】
本発明は、かかる従来技術における課題に鑑み創作されたもので、ユーザの意図と異なる携帯電話機での発信を防止することができる通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の従来技術の課題を解決するために、本発明に係る通信システムは、携帯電話機と、当該携帯電話機を介して発信及び着信を行う通信装置とが通信可能に接続された通信システムであって、前記通信装置は、ユーザが指示する情報を入力する入力手段と、前記携帯電話機と接続して通信を行う通信手段と、前記携帯電話機が保有する電話帳データを記憶する記憶手段と、前記入力手段を介して電話番号が入力されたときに、前記通信手段の接続先を、前記記憶手段に記憶している前記電話帳データのうちの当該電話番号を含む前記電話帳データが保有されている携帯電話機に設定し、当該携帯電話機を介して当該電話番号の発信を行う制御手段とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明では、通信装置において、携帯電話機が保有する電話帳データを記憶手段に記憶しておき、発信先の電話番号が入力されたときに、通信手段の接続先を、記憶手段に記憶している電話帳データのうちの当該電話番号を含む電話帳データが保有されている携帯電話機に設定して、発信を行う。この場合、接続中の携帯電話機の保有する電話帳データに入力された電話番号が含まれている場合には、接続中の携帯電話機との接続を維持し、接続中の携帯電話機の保有する電話帳データに入力された電話番号が含まれていない場合には、入力された電話番号を含む電話帳データが保有されている携帯電話機に接続先を切り替えて、発信を行う。
【0011】
このように、入力された電話番号の発信を行う携帯電話機は、その電話番号を含む電話帳データが保有されている携帯電話機となる。このため、ユーザの意図と異なる携帯電話機での発信を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。はじめに、通信システムの構成について説明する。次に、ハンズフリー装置への携帯電話機の登録の処理について説明する。次に、ハンズフリー装置と携帯電話機とのBT接続の処理について説明する。次に、ハンズフリー装置に入力された電話番号の発信の処理について説明する。
【0013】
(通信システムの構成)
図1は本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【0014】
本実施形態の通信システム1は、ブルートゥース(BT)モジュールを搭載したハンズフリー装置(通信装置)10と、それぞれBTモジュールを搭載し、ハンズフリー装置10に登録されている携帯電話機20(図1では、携帯電話機A21、携帯電話機B22及び携帯電話機C23)とにより構成されている。
【0015】
本実施形態の通信システム1では、ハンズフリー装置10と、ハンズフリー装置10の所定の通信範囲内に存在する携帯電話機20(ハンズフリー装置10と接続可能な携帯電話機20:図1では、携帯電話機A21及び携帯電話機B22)とにより、ピコネットと呼ばれる無線ネットワークが形成されている。なお、本実施形態の通信システム1では、形成される無線ネットワークにおいて、ハンズフリー装置10がマスタとして機能し、携帯電話機20がスレイブとして機能する。
【0016】
さらに、本実施形態の通信システム1では、ハンズフリー装置10と、ハンズフリー装置10と接続可能な携帯電話機20のいずれか1つ(図1では、携帯電話機A21)とがBT接続している。これにより、ハンズフリー装置10と当該携帯電話機20との間で通信可能となっている。
【0017】
まず、本実施形態の通信システム1のハンズフリー装置10について説明する。
【0018】
ハンズフリー装置10は、BT接続している携帯電話機20において発信又は着信したときに、ユーザが当該携帯電話機20を手に持たずに通話すること、つまりハンズフリー機能を実現することを可能にするものであり、図1に示すように、操作部11、マイクロホン12、制御部13、通信部14、記憶部15、表示部16及びスピーカ17を備えている。
【0019】
ハンズフリー装置10において、操作部11は、ハンズフリー装置10及び携帯電話機20を操作するものであり、例えば、表示部16の前面に設けられたタッチパネルの形態を有している。この操作部(タッチパネル)11は、ユーザが指等で触れたときに接触位置に応じた信号を出力する。
【0020】
マイクロホン12は、ハンズフリー通話をしているときに携帯電話機20のマイクロホン(図示せず)の替わりとして機能し、ユーザが発声した音声を集音し、これを電気信号(音声信号)に変換して出力する。
【0021】
制御部13は、マイクロコンピュータにより構成され、後述するようにハンズフリー通話に係るハンズフリー装置10及び携帯電話機20の動作の全体を制御する。例えば、未登録の携帯電話機をハンズフリー装置10に登録したり、登録した携帯電話機20のいずれか1つとハンズフリー装置10とをBT接続したり、ハンズフリー装置10に入力された電話番号の発信をBT接続中の携帯電話機20を介して行うなどの制御をする。また、制御部13はメモリ13aを有していて、BT接続に関するデータを格納する。
【0022】
通信部14は、BTモジュールにより構成されている。この通信部14は、制御部13からの制御に基づき、インクワイアリ(問い合わせ)を行って通信範囲内に存在する接続可能な携帯電話機20を検出し、さらにページング(呼び出し)を行って、検出した携帯電話機20のいずれか1つとのBT接続を行う。
【0023】
記憶部15は、HDDやフラッシュメモリ等の書き換え可能な記憶媒体からなり、後述するように、制御部13からの制御に基づき、登録した携帯電話機20に関するデータを記憶する。
【0024】
表示部16は、例えば液晶表示(LCD)パネルや有機ELパネル等からなり、制御部13から出力された信号(画像信号)に基づき、ハンズフリー装置10及び携帯電話機20に関する種々の情報を画像表示する。
【0025】
スピーカ17は、ハンズフリー通話をしているときに携帯電話機20のスピーカ(図示せず)の替わりとして機能し、制御部13から出力された信号(音声信号)に基づき、ハンズフリー装置10及び携帯電話機20に関する種々の情報を音声出力する。
【0026】
次に、本実施形態の通信システム1の携帯電話機20について説明する。携帯電話機20は、通常の携帯電話機としての機能を有し、例えば、ユーザにより電話番号が入力されると通信ネットワークを介して該当する電話機に発信したり、ユーザにより入力された電話番号及び名称等の情報を対応付けて電話番号リストとしてメモリ(図示せず)に格納したりする。
【0027】
また、携帯電話機20は、搭載されたBTモジュールにより、ハンズフリー装置10からの要求信号を受信したときに、BTアドレス、携帯電話機種名(BT機器名称)、パスキー等の携帯電話機20を識別するための識別データや電話番号リストを送信したり、BT接続が確立したハンズフリー装置10と無線通信を行ったりする。
【0028】
(ハンズフリー装置への携帯電話機の登録)
以下、本実施形態のハンズフリー装置10の制御部13において行う携帯電話機の登録に係る処理について、その処理フローの一例を示す図2を参照しながら説明する。なお、前提条件として、ハンズフリー装置10の通信範囲内に電源がオンとなっている携帯電話機が存在しているものとする。また、ハンズフリー装置10に電源が投入され、表示部16の画面に表示されたメインメニュー(図示せず)の項目のうちの「登録」が選択されたものする。
【0029】
最初のステップS11では、制御部13からの制御に基づき、通信部14において、インクワイアリを行って接続可能な携帯電話機を検出する。具体的には、制御部13からの制御に基づき、通信部14において、携帯電話機に対して識別データを送信するように要求する信号を送信する。通信範囲内の携帯電話機は、その要求信号を受信すると識別データを送信する。携帯電話機の識別データを通信部14で受信することにより、制御部13において、当該携帯電話機を接続可能な携帯電話機として検出する。その後、検出した携帯電話機の識別データをメモリ13aに格納する。
【0030】
次のステップS12では、記憶部15に記憶したデータを参照して、検出した携帯電話機から未登録の携帯電話機を検出する。
【0031】
次のステップS13では、検出した未登録の携帯電話機のリストの画像(図示せず)を生成して表示部16の画面に表示する。
【0032】
次のステップS14では、ユーザにより未登録の携帯電話機のいずれか1つが選択された(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合には、ステップS15に移行する。一方、判定結果がNOの場合には、本処理フローは「終了」となる。
【0033】
次のステップS15では、メモリ13aに格納した携帯電話機の識別データのうちユーザにより選択された未登録の携帯電話機の識別データを読み出して、記憶部15に格納する。
【0034】
次のステップS16では、ユーザにより選択された未登録の携帯電話機の電話番号リストを記憶部15に格納する。具体的には、制御部13からの制御に基づき、通信部14において、選択された未登録の携帯電話機に対して電話番号リストを送信するように要求する信号を送信する。この要求信号を受信した携帯電話機から、電話番号リストを通信部14を介して受信し、その電話番号リストを記憶部15に格納する。
【0035】
次のステップS17では、記憶部15に格納した識別データと電話番号リストとを対応付けて、選択された未登録の携帯電話機の電話帳データとして記憶部15に格納する。
【0036】
次のステップS18では、選択されていない未登録の携帯電話機がまだある(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合には、ステップS13に移行して、当該未登録の携帯電話機のリストの画像(図示せず)を生成して表示部16の画面に表示する。一方、判定結果がNOの場合には、本処理フローは「終了」となる。
【0037】
本実施形態の通信システム1においては、上述した携帯電話機の登録に係る処理を行うことにより、図1に示すように、携帯電話機A21、携帯電話機B22及び携帯電話機C23がハンズフリー装置10に登録された状態となる。
【0038】
(ハンズフリー装置と携帯電話機とのBT接続)
次に、本実施形態のハンズフリー装置10の制御部13において行う携帯電話機20とのBT接続に係る処理について、その処理フローの一例を示す図3を参照しながら説明する。なお、前提条件として、ハンズフリー装置10の通信範囲内に電源がオンとなっていて、且つハンズフリー装置10に登録された携帯電話機20が存在しているものとする。また、メインメニューの項目のうちの「接続」が選択されたものとする。
【0039】
最初のステップS21では、制御部13からの制御に基づき、通信部14において、インクワイアリを行って登録された携帯電話機20のうちBT接続可能な携帯電話機20を検出する。そして、制御部13において、検出した携帯電話機20の識別データをメモリ13aに格納する。
【0040】
次のステップS22では、検出したBT接続可能な携帯電話機20のリストの画像(図示せず)を生成して表示部16の画面に表示する。
【0041】
次のステップS23では、BT接続可能な携帯電話機20のいずれか1つがユーザにより選択された(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合には、ステップS24に移行する。一方、判定結果がNOの場合には、本処理フローは「終了」となる。
【0042】
次のステップS24では、制御部13からの制御に基づき、通信部14において、ユーザにより選択された携帯電話機20に対してページング(呼び出し)を行って当該携帯電話機20とのBT接続を行う。
【0043】
その後、制御部13では、メモリ13aに格納した携帯電話機20の識別データについて、BT接続している携帯電話機の識別データと、BT接続可能な携帯電話機の識別データとを区別して管理する。そして、BT接続した携帯電話機20との接続を維持したまま、本処理フローは「終了」となる。
【0044】
本実施形態の通信システム1においては、上述した携帯電話機20とのBT接続に係る処理を行うことにより、図1に示すように、ハンズフリー装置10と接続要求がされた携帯電話機A21とがBT接続した状態となる。
【0045】
(ハンズフリー装置に入力された電話番号の発信)
次に、本実施形態のハンズフリー装置10の制御部13において行う電話番号の発信に係る処理について、その処理フローの一例を示す図4及び表示部16の画面に表示される画像の一例を示す図5〜11を参照しながら説明する。なお、図1に示すように、ハンズフリー装置10に、携帯電話機(21,22,23)が登録され、通信範囲内の携帯電話機(21,22)のうち携帯電話機A21とBT接続している場合を例にとって説明する。
【0046】
図5は、発信方法選択メニュー30の一例であり、メインメニューの項目のうちの「電話をかける」が選択されたときに表示される。発信方法選択メニュー30には、発信方法の種類として「着信履歴」31、「発信履歴」32、「番号入力」33及び「電話帳」34という項目が含まれている。
【0047】
発信方法選択メニュー30の項目のうちユーザが「番号入力」33を選択すると、制御部13において、図6に示す電話番号入力メニュー40の画像を生成して表示部16の画面に表示する。電話番号入力メニュー40には、電話番号を入力するための数字・記号キー41と、入力した数字又は記号を1つ削除するための削除キー42と、入力した電話番号による発信を指示するための発信キー43が含まれている。
【0048】
図4の最初のステップS31では、ユーザにより電話番号が入力された(YES)か否(NO)かを判定する。このステップS31では、ユーザが数字・記号キー41(及び削除キー42)を用いて電話番号を入力して、さらに発信キー43を触れたことを検出したときに、YESと判定する。その後、ステップS32に移行する。
【0049】
次のステップS32では、メモリ13aに格納した携帯電話機20の識別データを参照して、BT接続中の携帯電話機20を検出する。図1に示すケースでは、BT接続中の携帯電話機A21が検出される。
【0050】
次のステップS33では、記憶部15に記憶した電話帳データからBT接続中の携帯電話機20に対応する電話帳データを検出する。図1に示すケースでは、携帯電話機A21に対応する電話帳データが検出される。
【0051】
次のステップS34では、検出したBT接続中の携帯電話機20に対応する電話帳データに、ユーザにより入力された電話番号(入力電話番号)が含まれている(YES)か否(NO)かを判定する。
【0052】
このステップS34において、判定結果がNOの場合、すなわち入力電話番号がBT接続中の携帯電話機20に対応する電話帳データに含まれていない場合には、ステップS35に移行する。一方、ステップS34において、判定結果がYESの場合にはステップS46に移行する。
【0053】
次のステップS35では、図7に示すように、入力電話番号がBT接続中の携帯電話機20に対応する電話帳データに含まれていない旨と、BT接続先を入力された電話番号を含む電話帳データに対応する携帯電話機20に切り替えることの可否をユーザに確認する旨のメッセージ50の画像を生成して表示部16の画面に表示する。
【0054】
次のステップS36では、ユーザによりBT接続先の切り替えを許可された(YES)か否(NO)かを判定する。このステップS36において、図7に示すメッセージ50中の「はい」ボタン50aを選択されたことを検出したときに、YESと判定し、ステップS37に移行する。一方、ステップS36において、「いいえ」ボタン50bが選択されたことを検出したときには、NOと判定し、ステップS56に移行する。
【0055】
次のステップS37では、制御部13からの制御に基づき、通信部14において、BT接続中の携帯電話機20との接続を解除する。図1に示すケースでは、携帯電話機A21との接続を解除する。その後、制御部13において、図8に示すように、BT接続中の携帯電話機20との接続を解除した旨のメッセージ51の画像を生成して表示部16の画面に表示する。
【0056】
次のステップS38では、記憶部15に記憶した電話帳データを参照して、入力された電話番号を含む電話帳データを記憶している(YES)か否(NO)かを判定する。このステップS38において、判定結果がYESの場合にはステップS39に移行し、判定結果がNOの場合にはステップS51に移行する。
【0057】
次のステップS39では、入力電話番号を含む電話帳データを検出する。検出された電話帳データから携帯電話機20の識別データを取得する。
【0058】
次のステップS40では、制御部13において、メモリ13aに格納した識別データを参照して、入力電話番号を含む電話帳データに対応する携帯電話機20と接続可能である(YES)か否(NO)かを判定する。図1に示すケースでは、入力電話番号が携帯電話機B22に対応する電話帳データに含まれていれば、携帯電話機B22は接続可能であると判定する。一方、入力電話番号が携帯電話機C23に対応する電話帳データに含まれている場合であっても、携帯電話機C23はハンズフリー装置10の通信範囲に入っていないため、接続可能でないと判定する。
【0059】
次のステップS41では、制御部13の制御に基づき、通信部14において、入力電話番号を含む電話帳データに対応する携帯電話機20とBT接続する。図1に示すケースでは、入力電話番号が携帯電話機B22に対応する電話帳データに含まれている場合に携帯電話機B22とBT接続する。その後、制御部13において、図9に示すように、携帯電話機20とのBT接続を行った旨のメッセージ52の画像を生成して表示部16の画面に表示する。
【0060】
次のステップS42では、制御部13の制御に基づき、通信部14において、入力電話番号の発信をBT接続中の携帯電話機20を介して行う。図1に示すケースでは、BT接続した携帯電話機B22を介して入力電話番号の発信を行う。その後、BT接続中の携帯電話機20との接続を維持したまま、本処理フローは「終了」となる。
【0061】
ステップS34において、判定結果がYESの場合、すなわち入力電話番号がBT接続中の携帯電話機20に対応する電話帳データに含まれている場合には、ステップS46に移行し、制御部13からの制御に基づき、通信部14において、BT接続中の携帯電話機20との接続を維持する。図1に示すケースでは、携帯電話機A21との接続を維持し、ステップS42に移行する。
【0062】
また、ステップS38において、入力電話番号を含む電話帳データが記憶部15に記憶されていない場合、及び、ステップS40において、入力電話番号を含む電話帳データに対応する携帯電話機20と接続可能でない場合には、ステップS51に移行し、入力された電話番号の発信を中止すると共に、図10に示すように、その旨のメッセージ53の画像を生成して表示部16の画面に表示する。
【0063】
次のステップS52では、制御部13の制御に基づき、通信部14において、ステップS37において接続を解除する前に接続していた携帯電話機20と再接続する。図1に示すケースでは、携帯電話機A21と再接続する。そして、図9に示すように、携帯電話機20とのBT接続を行った旨のメッセージ52の画像を生成して表示部16の画面に表示する。その後、BT接続中の携帯電話機20との接続を維持したまま、図5に示す発信方法選択メニューを表示部16の画面に表示して、本処理フローは「終了」となる。
【0064】
また、ステップS36において、BT接続先の切り替えが許可されなかった場合には、ステップS56に移行し、入力された電話番号の発信を中止すると共に、図11に示すように、その旨のメッセージ54の画像を生成して表示部16の画面に表示する。その後、BT接続中の携帯電話機20(図1に示すケースでは、携帯電話機A21)との接続を維持したまま、図5に示す発信方法選択メニューを表示部16の画面に表示して、本処理フローは「終了」となる。
【0065】
なお、上述した実施形態においては、図1に示すケースを例にとり、発信先の電話番号が保存された携帯電話機が通信範囲内に1つ存在する場合について説明したが、通信範囲内に複数存在していてもよい。この場合には、登録した携帯電話機20に優先順位を付しておき、入力された電話番号を含む電話帳データを保有し、且つ通信範囲内に存在する携帯電話機20のうち優先順位が最も高い携帯電話機20を選択して、BT接続をするようにしてもよい。また、この優先順位としては、例えば、携帯電話機20を登録した順序や、携帯電話機20を使用した頻度の順位を採用するようにしてもよい。
【0066】
また、上述した実施形態においては、制御部13において生成する種々のメッセージの内容を画像として表示部16の画面に表示しているが(図7〜図11に示すメッセージ50〜54を参照)、当該メッセージの内容を他の形態で出力してもよい。例えば、当該メッセージの内容を、音声としてスピーカ17から出力するようにしてもよく、画像として表示部16の画面に表示すると共に、音声としてスピーカ17から出力するようにしてもよい。
【0067】
以上説明したように、本実施形態に係る通信システム1によれば、ハンズフリー装置10において、登録しようとする携帯電話機(未登録の携帯電話機)から、当該携帯電話機が保有する電話番号リストと識別データとを取得して、これらのデータを対応付けて当該携帯電話機の電話帳データとして記憶部15に記憶する。これにより、携帯電話機の登録が行われる。
【0068】
ハンズフリー装置10と、登録済みのいずれかの携帯電話機20とがBT接続しているときに、発信先の電話番号が入力されると、BT接続中の携帯電話機20に対応する電話帳データに入力された電話番号が含まれているか否かを判定する。この電話帳データに入力された電話番号が含まれている場合には、BT接続中の携帯電話機20との接続を維持し、電話帳データに入力された電話番号が含まれていない場合には、入力された電話番号を含む電話帳データに対応する携帯電話機20にBT接続先を切り替えて、発信を行う。
【0069】
このように、発信可能な携帯電話機が複数存在する場合であっても、入力された電話番号の発信を行う携帯電話機は、その電話番号を含む電話帳データに対応する携帯電話機20となる。このため、ユーザの意図と異なる携帯電話機での発信を防止し、意図しない発信相手の電話機に電話番号等の履歴が残ってしまうことを防止することができる。
【0070】
また、ハンズフリー装置10において、BT接続中の携帯電話機20に対応する電話帳データに、ユーザにより入力された電話番号が含まれていないときや、その電話番号を含む電話帳データに対応する携帯電話機20がハンズフリー装置との通信範囲外にあったり電源がオフになっている等により接続可能でないときには、入力された電話番号の発信を中止する。このため、ユーザの意図と異なる携帯電話機での発信を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る通信システムのうちのハンズフリー装置(通信装置)の制御部において行う携帯電話機の登録に係る処理の一例を示すフロー図である。
【図3】本実施形態に係る通信システムのうちのハンズフリー装置の制御部において行う携帯電話機とのBT接続に係る処理の一例を示すフロー図である。
【図4】本実施形態に係る通信システムのうちのハンズフリー装置の制御部において行う電話番号の発信に係る処理の一例を示すフロー図である。
【図5】表示部の画面に表示される発信方法選択メニュー画像の一例を示す図である。
【図6】表示部の画面に表示される電話番号入力メニュー画像の一例を示す図である。
【図7】ユーザにより入力された電話番号がBT接続中の携帯電話機に対応する電話帳データに含まれていない場合に表示部の画面に表示されるメッセージ画像の一例を示す図である。
【図8】BT接続中の携帯電話機との接続を解除したときに表示部の画面に表示されるメッセージ画像の一例を示す図である。
【図9】携帯電話機との接続を行ったときに表示部の画面に表示されるメッセージ画像の一例を示す図である。
【図10】ユーザにより入力された電話番号の発信を中止するときに表示部の画面に表示されるメッセージ画像の一例を示す図である。
【図11】ユーザにより入力された電話番号の発信を中止するときに表示部の画面に表示されるメッセージ画像の他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0072】
1…通信システム、
10…ハンズフリー装置(通信装置)、
11…操作部(入力手段)、
12…マイクロホン、
13…制御部(制御手段)、
13a…メモリ、
14…通信制御部(通信手段)、
15…記憶部(記憶手段)、
16…表示部(情報出力手段)、
17…スピーカ(情報出力手段)、
20〜23…携帯電話機、
40…電話番号入力メニュー、
41…数字・記号キー、
43…発信キー、
50〜54…メッセージ画像。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話機と、当該携帯電話機を介して発信及び着信を行う通信装置とが通信可能に接続された通信システムであって、
前記通信装置は、
ユーザが指示する情報を入力する入力手段と、
前記携帯電話機と接続して通信を行う通信手段と、
前記携帯電話機が保有する電話帳データを記憶する記憶手段と、
前記入力手段を介して電話番号が入力されたときに、前記通信手段の接続先を、前記記憶手段に記憶している前記電話帳データのうちの当該電話番号を含む前記電話帳データが保有されている携帯電話機に設定し、当該携帯電話機を介して当該電話番号の発信を行う制御手段とを有することを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記制御手段は、前記入力手段を介して電話番号が入力されたときに、前記通信手段と接続中の携帯電話機を検出すると共に、前記記憶手段に記憶している前記電話帳データから当該携帯電話機の保有する前記電話帳データを検出し、
前記電話番号が前記通信手段と接続中の携帯電話機の保有する前記電話帳データに含まれていないときに、前記記憶手段に記憶している前記電話帳データから前記電話番号を含む前記電話帳データを検出すると共に、前記通信手段と接続可能な携帯電話機を検出し、
前記電話番号を含む前記電話帳データが保有されている携帯電話機と接続可能であるときに、前記通信手段の接続先を当該携帯電話機に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記制御手段は、前記電話番号が前記通信手段と接続中の携帯電話機の保有する前記電話帳データに含まれているときに、当該携帯電話機との接続を維持することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記電話番号を含む前記電話帳データが保有されている携帯電話機と接続可能でないときに、前記電話番号の発信を行わないことを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
【請求項5】
更に、画像又は音声を出力する情報出力手段を有し、
前記制御手段は、前記電話番号を含む前記電話帳データが保有されている携帯電話機と接続可能でないときに、前記電話番号の発信を行わないと共に、前記電話番号の発信を行わない旨の画像又は音声を生成して前記情報出力手段を介して出力することを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
【請求項1】
携帯電話機と、当該携帯電話機を介して発信及び着信を行う通信装置とが通信可能に接続された通信システムであって、
前記通信装置は、
ユーザが指示する情報を入力する入力手段と、
前記携帯電話機と接続して通信を行う通信手段と、
前記携帯電話機が保有する電話帳データを記憶する記憶手段と、
前記入力手段を介して電話番号が入力されたときに、前記通信手段の接続先を、前記記憶手段に記憶している前記電話帳データのうちの当該電話番号を含む前記電話帳データが保有されている携帯電話機に設定し、当該携帯電話機を介して当該電話番号の発信を行う制御手段とを有することを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記制御手段は、前記入力手段を介して電話番号が入力されたときに、前記通信手段と接続中の携帯電話機を検出すると共に、前記記憶手段に記憶している前記電話帳データから当該携帯電話機の保有する前記電話帳データを検出し、
前記電話番号が前記通信手段と接続中の携帯電話機の保有する前記電話帳データに含まれていないときに、前記記憶手段に記憶している前記電話帳データから前記電話番号を含む前記電話帳データを検出すると共に、前記通信手段と接続可能な携帯電話機を検出し、
前記電話番号を含む前記電話帳データが保有されている携帯電話機と接続可能であるときに、前記通信手段の接続先を当該携帯電話機に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記制御手段は、前記電話番号が前記通信手段と接続中の携帯電話機の保有する前記電話帳データに含まれているときに、当該携帯電話機との接続を維持することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記電話番号を含む前記電話帳データが保有されている携帯電話機と接続可能でないときに、前記電話番号の発信を行わないことを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
【請求項5】
更に、画像又は音声を出力する情報出力手段を有し、
前記制御手段は、前記電話番号を含む前記電話帳データが保有されている携帯電話機と接続可能でないときに、前記電話番号の発信を行わないと共に、前記電話番号の発信を行わない旨の画像又は音声を生成して前記情報出力手段を介して出力することを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
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【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−130658(P2010−130658A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−306748(P2008−306748)
【出願日】平成20年12月1日(2008.12.1)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月1日(2008.12.1)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】
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