説明

通信式音楽再生装置

【課題】演奏曲に関する娯楽性の高いゲームを実現する通信式音楽再生装置を提供する。
【解決手段】予め指定された少なくとも1つの地域における実際の気象に関する情報を通信回線18を介して取得する気象情報取得手段92と、その気象情報取得手段92により取得された情報に基づいて演奏曲に関するゲームを実行するゲーム実行手段94とを、有することから、例えばアウトドアスポーツを主題とするゲーム等において各地域の実際の気象をそのゲーム内容に反映させることができ、あたかもその地域においてプレイしているような臨場感をそのゲームに付与することができる。すなわち、演奏曲に関する娯楽性の高いゲームを実現するカラオケ装置16を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケ装置や携帯電話機等、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させると共に、通信回線を介してそれら演奏曲に関する情報を取得できる通信式音楽再生装置に関し、特に、その演奏曲に関するゲーム機能の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させると共に、通信回線を介してそれら演奏曲に関する情報を取得できる通信式音楽再生装置が知られている。例えば、カラオケボックス等で使用される通信式カラオケ装置がそれである。斯かるカラオケ装置によれば、予め記憶装置に記憶された多数のカラオケ演奏曲から選択された所定のカラオケ演奏曲の音楽情報を出力させると共に、そのカラオケ演奏曲の歌詞情報を含む映像をその出力に同期して映像表示装置の画面に表示させることで、所望の歌のカラオケ演奏を楽しむことができる。また、上記カラオケ装置によって常に新しい曲が演奏可能とされるように、演奏曲に関する最新の情報が随時通信回線を介して配信され、上記カラオケ装置に備えられた記憶装置に記憶されるようになっている。
【0003】
ところで、近年普及しているカラオケ装置には、上述のような音楽再生装置としての機能のみならず、演奏曲に関する種々のゲーム機能を備えたものがある。例えば、特許文献1に記載されたカラオケ採点ゲーム装置がそれである。この技術によれば、音声入力装置から入力される利用者の音声情報に基づいて歌唱を採点する歌唱採点手段による採点結果をゲームイメージの描画処理に反映させることで、歌唱採点状況を即時にゲームイメージに反映させ、多様なゲーム展開を可能にすると共に、利用者のスリル感を刺激するカラオケ装置を提供できるとされている。
【0004】
【特許文献1】特開平10−149177号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前記従来の技術は、音声入力装置から入力される利用者の音声情報に応じて歌唱の採点を行い、その採点結果をゲームイメージに反映させるよく知られたゲーム機能の一態様に過ぎず、特に目新しいものではなかった。斯かる例からも明らかなように、音楽再生装置において演奏曲に関連して実行されるゲームは近年とみにマンネリ傾向にあり、演奏曲に関する娯楽性の高いゲームを実現する通信式音楽再生装置の開発が求められていた。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、演奏曲に関する娯楽性の高いゲームを実現する通信式音楽再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させると共に、通信回線を介してそれら演奏曲に関する情報を取得できる通信式音楽再生装置であって、予め指定された少なくとも1つの地域における実際の気象に関する情報を前記通信回線を介して取得する気象情報取得手段と、その気象情報取得手段により取得された情報に基づいて前記演奏曲に関するゲームを実行するゲーム実行手段とを、有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
このようにすれば、予め指定された少なくとも1つの地域における実際の気象に関する情報を前記通信回線を介して取得する気象情報取得手段と、その気象情報取得手段により取得された情報に基づいて前記演奏曲に関するゲームを実行するゲーム実行手段とを、有することから、例えばアウトドアスポーツを主題とするゲーム等において各地域の実際の気象をそのゲーム内容に反映させることができ、あたかもその地域においてプレイしているような臨場感をそのゲームに付与することができる。すなわち、演奏曲に関する娯楽性の高いゲームを実現する通信式音楽再生装置を提供することができる。
【0009】
ここで、好適には、利用者の音声を入力し得る音声入力装置と、前記演奏曲の出力に伴ってその音声入力装置から入力される音声に応じて演奏の内容を評価する演奏評価手段とを、有し、前記ゲーム実行手段は、その演奏評価手段による評価結果に基づいて前記演奏曲に関するゲームを実行するものである。このようにすれば、前記演奏曲の出力と密接に連動する娯楽性の高いゲームを実現することができるという利点がある。
【0010】
また、好適には、前記演奏評価手段は、対象となる演奏曲における所定のフレーズ毎に前記評価を行うものである。このようにすれば、適切なタイミングで前記演奏の内容を評価することができ、その内容を随時前記ゲームに反映させることでそのゲームを適宜進行させられるという利点がある。
【0011】
また、好適には、前記演奏曲に関する映像を表示し得る映像表示装置と、前記ゲーム実行手段により実行されるゲームに関する映像を制御して前記映像表示装置に表示させるゲーム映像制御手段とを、有するものである。このようにすれば、映像要素を有する更に娯楽性の高いゲームを実現できるという利点がある。
【0012】
また、好適には、前記ゲーム実行手段は、前記気象情報取得手段により取得された情報を、前記ゲーム映像制御手段を介して前記映像表示装置に表示される前記ゲームに関する映像に反映させるものである。このようにすれば、例えばアウトドアスポーツを主題とするゲーム等において各地域の実際の気象をそのゲームに関する映像に反映させることができ、あたかもその地域においてプレイしているような視覚的臨場感をそのゲームに付与することができるという利点がある。
【0013】
また、好適には、前記ゲーム実行手段は、前記気象情報取得手段により取得された情報に応じて前記ゲームの難易度を変化させるものである。このようにすれば、例えばアウトドアスポーツを主題とするゲーム等において各地域の実際の気象をそのゲームの難易度に反映させることができ、あたかもその地域においてプレイしているような臨場感をそのゲームに付与することができるという利点がある。
【0014】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0015】
図1は、本発明が好適に適用されるカラオケシステム10を説明する概略図である。この図1に示すように、上記カラオケシステム10では、カラオケボックス、スナック、旅館等の店舗12における複数の個室14a、14b、14c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に個室14と称する)にそれぞれ1台乃至は複数台ずつ(図1では1台ずつ)本発明の通信式音楽再生装置の一実施例であるカラオケ装置16a、16b、16c、・・・(以下、特に区別しない場合には単にカラオケ装置16と称する)が設置されている。これら複数のカラオケ装置16のうち、マスターコマンダである所定のカラオケ装置16aは、公衆電話回線等による通信回線18を介してカラオケサービス提供会社のサーバ(センタ装置)20に接続されており、そのサーバ20と上記カラオケ装置16aの相互間で情報の通信が可能とされている。このサーバ20は、カラオケ情報、背景映像情報、曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の保管や入出力管理の基本的な制御を行うサーバであり、上記通信回線18を介してマスターコマンダであるカラオケ装置16aに定期的にコンテンツの配信を行うと共に、そのカラオケ装置16aからの要求に応じて後述する気象情報や所定の機能制御プログラム等を送信するものである。また、上記カラオケシステム10は、複数の電子早見本装置22a、22b、22c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に電子早見本装置22と称する)を備えており、上記カラオケ装置16の利用に際して、各カラオケ装置16毎に1台ずつの電子早見本装置22が貸与され、各個室14において後述するように上記カラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられるようになっている。上記店舗12内には上記複数のカラオケ装置16を相互に接続するLAN24が敷設されており、上記電子早見本装置22からのカラオケ装置16への入力は、所定のアクセスポイント26及びLAN24を介したLAN通信等により行われる。
【0016】
図2は、上記カラオケ装置16の構成を例示するブロック線図である。この図2に示すように、上記カラオケ装置16は、CRT(Cathode-Ray Tube)等の映像表示装置30と、映像情報デコーダ32と、CRTコントローラ等の映像出力部34と、ビデオミキサ36と、音源であるシンセサイザ38と、音声入力装置であるマイクロフォン40と、アンプミキサ42と、スピーカ44と、操作パネル46と、その操作パネル46等における入出力信号を処理する入出力インターフェイス48と、中央演算処理装置であるCPU50と、読出専用メモリであるROM52と、随時書込読出メモリであるRAM54と、記憶装置であるハードディスク56と、モデム58と、LANポート60と、上記電子早見本装置22やリモコン装置28等の入力装置からのリモコン信号を受信するためのリモコン受信部62と、上記マイクロフォン40に接続されたA/Dコンバータ64と、を、備えて構成されている。
【0017】
上記CPU50は、上記RAM54の一時記憶機能を利用しつつ上記ROM52に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂コンピュータであり、上記電子早見本装置22やリモコン装置28等により所定のカラオケ演奏曲が選曲された場合、その選曲されたカラオケ演奏曲を上記RAM54に設けられた予約曲リストに登録したり、その予約曲リストの演奏順に従って上記ハードディスク56のカラオケデータベース66から選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報等を読み出して上記RAM54に記憶したり、カラオケ演奏曲の演奏が進行するのに応じてそのRAM54から上記シンセサイザ38へ演奏情報を送信したり、歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して上記映像出力部34へ送ったり、選曲時には曲名文字映像を生成して上記映像出力部34へ送ったり、上記映像情報デコーダ32を制御して所定の背景映像を再生させたり、カラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させたり、前記通信回線18を介した前記サーバ20との間の情報通信制御、及び前記LAN24を介した他のカラオケ装置16との間の情報通信制御等の基本的な制御に加えて、後述するゲーム実行制御、及びその制御に付随する気象情報取得制御、演奏評価制御等の諸制御を行う。
【0018】
前記映像情報デコーダ32は、所定の映像情報に基づいて映像を再生(デコード)する装置であり、例えば、利用者が歌詞を参照しながら歌を歌う際に前記ハードディスク56に記憶された背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生する背景映像再生装置として機能する。この背景映像情報は、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式のデータであり、そのMPEGデータに基づいて前記映像情報デコーダ32により再生された背景映像は、前記ビデオミキサへ送られる。また、前記映像出力部34は、前記CPU50において生成された歌詞文字映像をはじめとする文字映像(テロップ)を出力する文字映像出力装置として機能する等、前記映像表示装置30に表示される映像を制御する映像制御装置(コントローラ)である。また、前記ビデオミキサ36は、前記CPU50において生成され且つ前記映像出力部34から出力される文字映像と、前記映像情報デコーダ32により再生される背景映像とを合成して前記映像表示装置30に表示させる映像合成装置である。ここで、前記映像出力部34は、後述するゲーム実行制御において、前記ハードディスク56のゲームデータベース68に記憶されたゲーム情報に基づいてゲームに関する映像を出力させるためのゲーム映像出力装置としても機能する。また、このゲーム映像に関して前記映像情報デコーダ32により所定の映像が再生され、前記映像出力部34から出力される映像とその映像情報デコーダ32により再生された映像とが前記ビデオミキサ36において合成されて出力される態様も考えられる。
【0019】
前記シンセサイザ38は、前記ハードディスク56から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する音源である。この演奏情報は、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式のデータであり、そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザ38により生成(再生)された音楽信号は、アナログ信号に変換されて前記アンプミキサ42へ送られる。そのアンプミキサ42では、送られてきた音楽信号と音声入力装置である前記マイクロフォン40を介して入力される利用者の音声(歌声)とがミキシングされ、それらの信号が電気的に増幅されて前記スピーカ44から出力される。
【0020】
前記操作パネル46は、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたいカラオケ演奏曲を選択したり、演奏曲の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、前記カラオケ装置16には、前記操作パネル46の一部機能を遠隔で実行するための入力装置として機能するリモコン装置28が備えられており、前記リモコン受信部62は、そのリモコン装置28から送信されるリモコン信号を受信して前記CPU50へ供給する。また、前記カラオケ装置16と電子早見本装置22との対応付け(くくりつけ)処理も前記リモコン受信部62を介して行われ、そのようにして前記カラオケ装置16に対応付けられた電子早見本装置22も同様に入力装置として機能する。
【0021】
前記モデム58は、前記カラオケ装置16を公衆電話回線等による通信回線18に接続するための装置であり、前記CPU50から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換して前記通信回線18に送り出すと共に、その通信回線18を介して伝送されるアナログ信号をディジタル信号に変換して前記CPU50に供給する処理を行う。なお、このモデム58は、マスターコマンダとして機能するカラオケ装置16aには必要とされるが、前記サーバ20との間で情報の通信を行わない他のカラオケ装置16には必ずしも設けられなくともよい。すなわち、マスターコマンダではないカラオケ装置16b、16c、16d、・・・は、マスターコマンダである前記カラオケ装置16aを介して前記サーバ20等との間で情報の送受信を行う。なお、すべてのカラオケ装置16に前記モデム58を設け、それぞれ個別に前記通信回線18を介して前記サーバ20との間で情報の送受信を行い得るようにしてもよい。
【0022】
前記LANポート60は、前記カラオケ装置16をLAN24を介して他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器に接続するための接続器であり、前記カラオケ装置16は、そのようにLAN24を介して接続されることで、他のカラオケ装置16や電子早見本装置22等の他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。例えば、前記アクセスポイント26により受け付けられる前記電子早見本装置22からの選曲入力を受け付けたり、前記カラオケ装置16から電子早見本装置22へ所定の処理を実行させるための指令を送信したりというように、電波を介して前記カラオケ装置16と他のカラオケ装置16や電子早見本装置22との間における相互の情報のやりとりが実行される。
【0023】
前記A/Dコンバータ64は、前記マイクロフォン40から入力される音声をディジタル信号に変換して前記CPU50に供給するアナログ/ディジタル変換器である。このA/Dコンバータ64によりディジタル信号に変換された音声情報或いはその要素は、所定の処理を経て前記RAM54等に記憶され、随時読み出されて後述する演奏評価制御において用いられる。
【0024】
前記ハードディスク56には、カラオケ演奏曲を出力させるための多数のカラオケ情報を記憶するカラオケデータベース66及び後述するゲーム実行制御において用いられるゲーム情報を記憶するゲームデータベース68をはじめとする各種データベースが設けられている。カラオケボックス等の店舗にそれぞれ備えられた複数のカラオケ装置16のうちマスターコマンダとして機能するカラオケ装置16aは、前記モデム58を介して前記通信回線18に接続されており、随時新たなカラオケ情報、ゲーム情報、背景映像情報、曲間情報等が前記サーバ20から前記通信回線18を介して配信され、前記ハードディスク56のカラオケデータベース66やゲームデータベース68等に記憶される。また、そのようにして前記サーバ20から情報を取得したカラオケ装置16aとその他のカラオケ装置16との間で前記LAN24を介した通信が行われることにより、各カラオケ装置16のハードディスク56に記憶される情報が共有され、カラオケデータベース66やゲームデータベース68等の内容が等価なものとされる。
【0025】
上記カラオケデータベース66に記憶されるカラオケ情報は、各カラオケ演奏曲毎の曲名及び歌手名等を含むタイトル情報、演奏情報、歌詞情報、及び背景映像を指定するための背景映像指定情報等を含むものであり、インデックスとしてそれぞれ固有の選曲番号を有している。また、このカラオケ情報に含まれる演奏情報は、好適には、前記シンセサイザ38により再生が可能なMIDI形式のデータである。また、上記ゲームデータベース68に記憶されるゲーム情報は、前記カラオケ装置16により出力される演奏曲に関するゲームを実行するに当たり例えば後述する図5乃至図9に示すようなそのゲームに関する映像を出力させるための映像情報、そのゲームにおいて出力される効果音等の音楽情報、その他、前記映像情報デコーダ32、映像出力部34、及びシンセサイザ38等を介して演奏曲に関するゲームを実行するために必要とされる種々の情報である。
【0026】
図3は、前記サーバ20の構成を例示するブロック線図である。この図3に示すように、前記サーバ20は、中央演算処理装置であるCPU70によりRAM74の一時記憶機能を利用しつつROM72に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂マイクロコンピュータシステムを備えている。また、CRT等の映像表示装置76と、その映像表示装置76による映像の表示を制御するためのCRTコントローラ78と、キーボード等の入力装置80と、その入力装置80による入力を処理するためのインターフェイス82と、上記CPU70等を前記通信回線18に接続するためのモデム84と、ハードディスク等の記憶装置86とを、備えて構成されている。
【0027】
上記ハードディスク86には、前記カラオケ装置16に配信するための多数のカラオケ情報を記憶するカラオケデータベース88及び気象に関する情報を記憶する気象情報データベース90をはじめとする各種データベースが設けられている。上記カラオケデータベース88には、前述したカラオケ装置16のカラオケデータベース66と同様に、曲名及びアーティスト名(歌手名)等を含むヘッダ情報、演奏情報であるMIDIデータ、及び歌詞情報等から成るカラオケ情報が選曲番号をインデックスとして各演奏曲毎に前記カラオケ装置16への配信可能に記憶されている。また、上記気象情報データベース90には、予め指定された少なくとも1つの地域における実際の気象に関する情報が図示しない気象衛星や他のデータベースサーバ等から随時取得されて記憶(蓄積)されるようになっている。この気象に関する情報とは、例えば、各地域における天気(快晴、晴れ、曇り、雨、雪等)、季節(春、夏、秋、冬等)、風向、風速、気温、湿度等の情報であり、好適には、地理的な相違が十分に現れる複数の地域の気象(例えば、各国の主要都市の気象)に関するものである。
【0028】
図4は、前記カラオケ装置16のCPU50に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この図4に示す気象情報取得手段92は、予め指定された少なくとも1つの地域における実際の気象に関する情報例えば前記サーバ20の気象情報データベース90に記憶された情報を、前記通信回線18を介して取得(ダウンロード)する。この気象情報取得手段92により取得された気象に関する情報は前記RAM54等に記憶され、以下に詳述するゲーム実行手段94によるゲームの実行に用いられる。
【0029】
ゲーム実行手段94は、前記ハードディスク56のゲームデータベース68に記憶されたゲーム情報に基づいて、同じくそのハードディスク56のカラオケデータベース66に記憶された多数のカラオケ情報にそれぞれ対応する演奏曲に関するゲームを実行する。このゲーム実行手段94は、好適には、前記シンセサイザ38等による演奏曲の出力に伴って音声入力装置である前記マイクロフォン40から前記A/Dコンバータ64を介して入力される音声情報に応じて演奏の内容を評価する演奏評価手段96を含んでおり、その演奏評価手段96による評価結果に基づいて前記演奏曲に関するゲームを実行する。
【0030】
上記演奏評価手段96は、例えば、前記マイクロフォン40により入力されて前記A/Dコンバータ64によりディジタル信号に変換された音声情報と、前記シンセサイザ38により出力される演奏情報とを比較し、メロディなどの基本音程と入力される音声から抽出される音程との相対的なずれやその音声の絶対的な声量などを基準として評価を行う。この評価の態様としては、例えば、千点満点中何点というように数値的に採点を行うものであってもよいし、5段階評定の何れに当てはまるかを判定するというように簡易なものであってもよい。また、好適には、対象となる演奏曲が出力される間すなわち演奏開始から演奏終了までの間に所定のタイミングで複数回、例えばその演奏曲における所定のフレーズ(楽句)毎に上記評価を行う。
【0031】
また、前記ゲーム実行手段94は、好適には、実行されるゲームに関する映像を制御して前記映像表示装置30に表示させるゲーム映像制御手段98を含んでいる。このゲーム映像制御手段98は、例えば、前記ハードディスク56のゲームデータベース68に記憶されたゲーム情報に基づいて前記映像出力部34により所定の映像を出力させ、前記ビデオミキサ36を介してその映像をゲーム映像として前記映像表示装置30に表示させる。また、好適には、前記ゲームデータベース68に記憶されたゲーム情報に基づいて前記映像情報デコーダ32により所定の映像を再生させ、その映像と前記映像出力部34により出力される映像とを前記ビデオミキサ36において合成させてゲーム映像として前記映像表示装置30に表示させる。
【0032】
前記ゲーム実行手段94は、前記気象情報取得手段92により取得された情報に基づいて前記演奏曲に関するゲームを実行する。すなわち、前記ゲーム実行手段94により実行されるゲームは、気象に関する情報をその要素とし得る例えばアウトドアスポーツを主題とするゲーム等であり、種々の態様が考えられるが、本実施例では、前記ゲーム実行手段94によりゴルフを主題とするゲームを実行する態様について説明する。本実施例において、前記ゲームデータベース68には、前記気象情報取得手段92により取得される気象に対応した各地域(予め指定された地域)それぞれにおけるゴルフコースの情報(例えば、コースの地理的性状を示す地図情報等)が記憶されており、前記ゲーム映像制御手段98は、斯かる情報に基づいて前記映像情報デコーダ32及び/又は映像出力部34を介してそのゴルフコースに対応する映像を前記映像表示装置30に表示させる。このゴルフコースの情報は、好適には、実在するゴルフコースをモデルとするものであるが、実在しない仮想的なゴルフコースをモデルとするものであってもよい。本実施例のゴルフゲームは、前記カラオケ装置16による演奏曲の出力に同期して、すなわちその演奏曲の出力に付随して実行されるものであり、前記ゲーム映像制御手段98により出力されるゲーム映像は、好適には、演奏曲の出力に際して前記映像表示装置30に表示されるカラオケ演奏映像の背景映像として用いられる。すなわち、図6乃至図9に示すように、前記ゲーム映像制御手段98により出力されるゲーム映像の前面側レイヤに、演奏に係る演奏曲の歌詞文字映像が合成されて出力される。
【0033】
前記ゲーム実行手段94は、好適には、前記演奏評価手段96による評価結果に基づいて上記ゴルフゲームを実行する。例えば、前記演奏評価手段96による評価結果をゴルフボールの飛距離に反映させ、その評価結果が高評価である程飛距離が伸びるようにする。なお、実際のゴルフでは飛距離が伸びることが単純に高成績を収めることとはならないが、本実施例のゴルフゲームでは簡単のために予め定められた所定距離だけゴルフボールを進めたところでゲームクリアとする。すなわち、対象となる演奏曲が出力される間すなわち演奏開始から演奏終了までの間に所定のタイミングで複数回前記演奏評価手段96による評価を行い、その評価結果に応じた飛距離だけゴルフボールを進め、累計飛距離が上記所定距離以上となったところでゲームクリアとされ、イーグル、バーディー、パー、ボギー、ダブルボギー等の最終成績が決定される。
【0034】
図5は、本実施例のゴルフゲームの開始に際して前記映像表示装置30に表示されるコース選択映像を例示する図である。本実施例のゴルフゲームでは、先ず、前記ゲームデータベース68に記憶されたゲーム情報に基づき前記ゲーム映像制御手段98により前記映像情報デコーダ32及び/又は映像出力部34を介して図5に示すようなコース選択映像が前記映像表示装置30に表示される。この図5に示す例では、第1の地域に対応する「北富士カントリークラブ(日本)」、第2の地域に対応する「オハイオカントリークラブ(アメリカ)」、第3の地域に対応する「ワイキキカントリークラブ(アメリカ)」、第4の地域に対応する「フランドルカントリークラブ(フランス)」、第5の地域に対応する「バイエルンカントリークラブ(ドイツ)」、及び第6の地域に対応する「シドニーカントリークラブ(オーストラリア)」のうちから、前記リモコン装置28等の入力装置による入力操作に応じて何れかのゴルフコース(地域)が選択できるようになっている。このゴルフコースの選択はランダムで行われるものであってもよい。そして、ゴルフコースが選択されると、前記気象情報取得手段92により前記サーバ20の気象情報データベース90からそのゴルフコースに対応する地域の気象に関する情報(気象情報)が取得される。すなわち、第1の地域に対応して山梨県南部の気象情報、第2の地域に対応してアメリカ(オハイオ州)の気象情報、第3の地域に対応してアメリカ(ハワイ州)の気象情報、第4の地域に対応してフランス(フランドル地方)の気象情報、第5の地域に対応してドイツ(バイエルン州)の気象情報、及び第6の地域に対応してオーストラリア(ニューサウスウェールズ州)の気象情報がそれぞれ前記通信回線18を介して取得(ダウンロード)される。
【0035】
ここで、前記ゲーム映像制御手段98は、好適には、前記気象情報取得手段92により取得された気象に関する情報を前記ゴルフコースに対応する映像に反映させる。具体的には、上述した図5に示すコース選択映像に従って選択されたゴルフコースに対応する地域の気象情報を前記気象情報取得手段92により取得し、その取得された気象情報に基づいて前記ゴルフコースに対応する映像を制御する。例えば、取得された気象情報において天気が「快晴」とされている場合には、図6及び図7に示すように天気が快晴であるゴルフコースの映像100を前記映像情報デコーダ32及び/又は映像出力部34を介して出力させると共に、その映像出力部34によりゴルフプレイヤーの映像102を出力させ、前記ビデオミキサ36において上記ゴルフコースの映像100の前面側レイヤにそのゴルフプレイヤーの映像102を合成させて前記映像表示装置30にカラオケ演奏映像の背景映像として出力させる。また、前述のように、本実施例のゲームは演奏曲の出力と同期して実行されるものであり、前記映像出力部34により歌詞文字映像104及びゲームに関する文字映像106が出力され、前記ビデオミキサ36において上記ゲーム映像の更に前面側レイヤにその歌詞文字映像104及びゲームに関する文字映像106が合成されて前記映像表示装置30に表示される。また、取得された気象情報において天気が「雨」とされている場合には、図8及び図9に示すように天気が雨であるゴルフコースの映像108を前記映像情報デコーダ32及び/又は映像出力部34を介して出力させると共に、その映像出力部34によりゴルフプレイヤーの映像102を出力させ、前記ビデオミキサ36において上記ゴルフコースの映像108の前面側レイヤにそのゴルフプレイヤーの映像102を合成させて前記映像表示装置30にカラオケ演奏映像の背景映像として出力させる。その更に前面側レイヤに歌詞文字映像104及びゲームに関する文字映像106を合成することは上記「晴天」だった場合と同様である。これは最も簡単な態様の一例であるが、例えば取得された気象情報における風向き及び風速に対応してゴルフコースの映像における木々を揺らせたり、温度に応じてゴルフプレイヤーの映像に汗をかかせたり、逆に寒さに震えさせたりというように種々の態様が考えられる。
【0036】
また、前記ゲーム実行手段94は、好適には、前記気象情報取得手段92により取得された気象に関する情報をそのゲームの難易度に反映させる。図7、図9は、前記演奏評価手段96による評価結果が同じである場合におけるその評価結果のゲームへの反映を対比的に示している。例えば、前記演奏評価手段96による評価結果が同じ場合であっても、前記気象情報取得手段92により取得された気象情報における天気が「晴れ」である場合と「雨」である場合とはゴルフボールの飛距離を変化させ、天気が「晴れ」である場合には図7の文字映像106に示すようにその評価結果を「280ヤード」と換算するのに対して、天気が「雨」である場合には図9の文字映像106に示すようにその評価結果を「220ヤード」と換算する。すなわち、ゲームに係る気象情報における天気が「雨」である場合には「晴れ」である場合よりもゴルフボールの飛距離が出ないようにする。これは最も簡単な態様の一例であるが、例えば取得された気象情報における風向き及び風速に対応してOB(Out of Bounds)を判定したり、ゴルフボールの飛ぶ方向に追い風である場合と向かい風である場合とでその飛距離を変化させたり、湿度(芝生の濡れ具合)に応じてパットの成功率を変化させたりというように種々の態様が考えられる。
【0037】
図10は、前記カラオケ装置16のCPU50によるカラオケゴルフゲーム実行制御の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
【0038】
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、所定の演奏曲のカラオケ演奏が開始されるか否かが判断される。このS1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S1の判断が肯定される場合には、S2において、ゴルフゲームモードであるか否かが判断される。このS2の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S2の判断が肯定される場合には、前述した図5に示すようなコース選択映像が前記映像出力部34及びビデオミキサ36等を介して前記映像表示装置30に表示され、S3において、前記リモコン装置28等の入力装置により所定の入力操作が行われる等して何れかのゴルフコースが選択されたか否かが判断される。このS3の判断が否定されるうちは、判断が繰り返されることにより待機させられるが、S3の判断が肯定される場合には、S4において、前記ハードディスク56のゲームデータベース68から選択されたゴルフコースの情報が読み出されて前記RAM54等に記憶される。次に、S5において、演奏に係る演奏曲に対応するカラオケ情報が前記カラオケデータベース66から読み出されて前記RAM54等に記憶され、前記シンセサイザ38等を介してその演奏曲の出力が開始される。次に、前記気象情報取得手段92の動作に対応するS6において、選択されたゴルフコースに対応する地域の気象情報が前記サーバ20の気象情報データベース90から前記通信回線18を介して取得(ダウンロード)され、前記RAM54等に記憶される。次に、S7において、S4にて読み出されたゴルフコースの情報及びS6にて取得された気象情報に基づいてそのゴルフコースの映像を含むゲーム映像が前記映像情報デコーダ32、映像出力部34、及びビデオミキサ36等を介してカラオケ映像における背景映像として前記映像表示装置30に表示される。次に、S8において、演奏に係る演奏曲の歌詞文字映像が生成されて前記映像出力部34により出力され、前記ビデオミキサ36においてS7にて出力されたゲーム映像の前面側レイヤに合成されて前記映像表示装置30に表示される。また、カラオケ情報における歌詞情報に基づいてこの歌詞文字映像が更新、色替制御される。次に、S9において、予め定められた演奏評価タイミング(採点タイミング)であるか否かが判断される。このS9の判断が否定される場合には、S12以下の処理が実行されるが、S9の判断が肯定される場合には、前記演奏評価手段96の動作に対応するS10において、前記マイクロフォン40から前記A/Dコンバータ64を介して入力される音声情報に応じて演奏に係る演奏曲における所定のフレーズの演奏内容が評価される。次に、S11において、S10における評価結果が前記映像出力部34及びビデオミキサ36等を介して前記映像表示装置30に表示されたゲーム映像に反映される。次に、S12において、カラオケ演奏終了であるか否かが判断される。このS12の判断が否定される場合には、S8以下の処理が再び実行されるが、S12の判断が肯定される場合には、S13において、演奏を通しての演奏評価の平均等に応じてゴルフゲームの最終成績が算出され、その評価結果が前記映像出力部34及びビデオミキサ36等を介して前記映像表示装置30に表示された後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、S3乃至S13が前記ゲーム実行手段94の動作に、S7、S11、及びS13が前記ゲーム映像制御手段98の動作にそれぞれ対応する。
【0039】
このように、本実施例によれば、予め指定された少なくとも1つの地域における実際の気象に関する情報を前記通信回線18を介して取得する気象情報取得手段92(S6)と、その気象情報取得手段92により取得された情報に基づいて前記演奏曲に関するゲームを実行するゲーム実行手段94(S3乃至S13)とを、有することから、例えばアウトドアスポーツを主題とするゲーム等において各地域の実際の気象をそのゲーム内容に反映させることができ、あたかもその地域においてプレイしているような臨場感をそのゲームに付与することができる。すなわち、演奏曲に関する娯楽性の高いゲームを実現するカラオケ装置16を提供することができる。
【0040】
また、利用者の音声を入力し得る音声入力装置であるマイクロフォン40と、前記演奏曲の出力に伴ってそのマイクロフォン40から入力される音声に応じて演奏の内容を評価する演奏評価手段96(S10)とを、有し、前記ゲーム実行手段94は、その演奏評価手段96による評価結果に基づいて前記演奏曲に関するゲームを実行するものであるため、前記演奏曲の出力と密接に連動する娯楽性の高いゲームを実現することができるという利点がある。
【0041】
また、前記演奏評価手段96は、対象となる演奏曲における所定のフレーズ毎に前記評価を行うものであるため、適切なタイミングで前記演奏の内容を評価することができ、その内容を随時前記ゲームに反映させることでそのゲームを適宜進行させられるという利点がある。
【0042】
また、前記演奏曲に関する映像を表示し得る映像表示装置30と、前記ゲーム実行手段94により実行されるゲームに関する映像を制御して前記映像表示装置30に表示させるゲーム映像制御手段98(S7、S11、及びS13)とを、有するものであるため、映像要素を有する更に娯楽性の高いゲームを実現できるという利点がある。
【0043】
また、前記ゲーム実行手段94は、前記気象情報取得手段92により取得された情報を、前記ゲーム映像制御手段98を介して前記映像表示装置30に表示される前記ゲームに関する映像に反映させるものであるため、例えばアウトドアスポーツを主題とするゲーム等において各地域の実際の気象をそのゲームに関する映像に反映させることができ、あたかもその地域においてプレイしているような視覚的臨場感をそのゲームに付与することができるという利点がある。
【0044】
また、前記ゲーム実行手段94は、前記気象情報取得手段92により取得された情報に応じて前記ゲームの難易度を変化させるものであるため、例えばアウトドアスポーツを主題とするゲーム等において各地域の実際の気象をそのゲームの難易度に反映させることができ、あたかもその地域においてプレイしているような臨場感をそのゲームに付与することができるという利点がある。
【0045】
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
【0046】
例えば、前述の実施例では、通信式音楽再生装置としてカラオケ装置16に本発明が適用された例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、所定の演奏情報に基づいて演奏曲を出力させ得ると共に、前記通信回線18を介してそれら演奏曲に関する情報を取得できる携帯電話機等に本発明が適用されても構わない。すなわち、本発明は、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させると共に、通信回線を介してそれら演奏曲に関する情報を取得できる通信式音楽再生装置に広く適用され得るものである。
【0047】
また、前述の実施例では、演奏曲に関するゲームの一例としてゴルフゲームについて説明したが、例えば、野球、サッカー、クロスカントリー等の他のアウトドアスポーツを主題とするゲームや、格闘ゲーム、レースゲーム、仮想的なデートゲーム等、気象の影響を受ける種々のゲームが適用され得ることは言うまでもない。
【0048】
また、前述の実施例では、前記ゲームの開始に際して地域の気象に関する情報を1回取得する態様について説明したが、時々刻々と変化する風向きや風速をゲームに反映させるために、その対象となる演奏曲の演奏開始から演奏終了までの間に複数回前記通信回線18を介して前記サーバ20から気象に関する情報を取得し、その気象の変化をリアルタイムでゲームに反映させてもよい。また、前記サーバ20から前記カラオケ装置16へ定期的に気象に関する情報が配信されるようにして、その気象に関する情報をそのカラオケ装置16のハードディスク56に蓄積しておく態様も考えられる。
【0049】
また、前述の実施例では、前記ゲーム実行手段94により実行されるゲームに関する映像を制御して前記カラオケ装置16の映像表示装置30に表示させる態様について説明したが、前記LAN24等を介してそのカラオケ装置16に対応付けられた電子早見本装置22のタッチパネルディスプレイにそのゲームに関する映像を表示させるものであってもよい。
【0050】
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明が好適に適用されるカラオケシステムを説明する概略図である。
【図2】本発明の通信式音楽再生装置の一実施例であるカラオケ装置の構成を例示するブロック線図である。
【図3】図1のカラオケシステムに備えられたサーバの構成を例示するブロック線図である。
【図4】図2のカラオケ装置のCPUに備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図5】図2のカラオケ装置によるゴルフゲームの開始に際して映像表示装置に表示されるコース選択映像を例示する図である。
【図6】図2のカラオケ装置によるゴルフゲームにおいて映像表示装置に表示されるゲーム映像を例示する図であり、取得された気象情報の天気が「晴れ」である場合に対応している。
【図7】図2のカラオケ装置によるゴルフゲームにおいて映像表示装置に表示されるゲーム映像を例示する図であり、取得された気象情報の天気が「晴れ」である場合に対応している。
【図8】図2のカラオケ装置によるゴルフゲームにおいて映像表示装置に表示されるゲーム映像を例示する図であり、取得された気象情報の天気が「雨」である場合に対応している。
【図9】図2のカラオケ装置によるゴルフゲームにおいて映像表示装置に表示されるゲーム映像を例示する図であり、取得された気象情報の天気が「雨」である場合に対応している。
【図10】図2のカラオケ装置のCPUによるカラオケゴルフゲーム実行制御の要部を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0052】
16:カラオケ装置(通信式音楽再生装置)
18:通信回線
30:映像表示装置
40:マイクロフォン(音声入力装置)
92:気象情報取得手段
94:ゲーム実行手段
96:演奏評価手段
98:ゲーム映像制御手段
100、108:ゴルフコースの映像(ゲームに関する映像)
102:ゴルフプレイヤーの映像(ゲームに関する映像)
106:ゲームに関する文字映像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させると共に、通信回線を介してそれら演奏曲に関する情報を取得できる通信式音楽再生装置であって、
予め指定された少なくとも1つの地域における実際の気象に関する情報を前記通信回線を介して取得する気象情報取得手段と、
該気象情報取得手段により取得された情報に基づいて前記演奏曲に関するゲームを実行するゲーム実行手段と
を、有することを特徴とする通信式音楽再生装置。
【請求項2】
利用者の音声を入力し得る音声入力装置と、
前記演奏曲の出力に伴って該音声入力装置から入力される音声に応じて演奏の内容を評価する演奏評価手段と
を、有し、
前記ゲーム実行手段は、該演奏評価手段による評価結果に基づいて前記演奏曲に関するゲームを実行するものである請求項1の通信式音楽再生装置。
【請求項3】
前記演奏評価手段は、対象となる演奏曲における所定のフレーズ毎に前記評価を行うものである請求項1又は2の通信式音楽再生装置。
【請求項4】
前記演奏曲に関する映像を表示し得る映像表示装置と、
前記ゲーム実行手段により実行されるゲームに関する映像を制御して前記映像表示装置に表示させるゲーム映像制御手段と
を、有するものである請求項1から3の何れかの通信式音楽再生装置。
【請求項5】
前記ゲーム実行手段は、前記気象情報取得手段により取得された情報を、前記ゲーム映像制御手段を介して前記映像表示装置に表示される前記ゲームに関する映像に反映させるものである請求項4の通信式音楽再生装置。
【請求項6】
前記ゲーム実行手段は、前記気象情報取得手段により取得された情報に応じて前記ゲームの難易度を変化させるものである請求項1から5の何れかの通信式音楽再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−212894(P2007−212894A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−34374(P2006−34374)
【出願日】平成18年2月10日(2006.2.10)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】