通信端末装置
【課題】通信エラーの発生時に、エラー発生原因を詳細に記録することができるようにする。
【解決手段】呼接続のために通信相手装置から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード手段と、自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード手段とを備え、デコード手段またはエンコード手段でデコードエラーが発生した場合、そのデコードエラーが発生した日時情報に、送受信された呼接続メッセージをバイナリデータのままで関連付けて記録する。
【解決手段】呼接続のために通信相手装置から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード手段と、自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード手段とを備え、デコード手段またはエンコード手段でデコードエラーが発生した場合、そのデコードエラーが発生した日時情報に、送受信された呼接続メッセージをバイナリデータのままで関連付けて記録する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末装置に関し、特に、送信する呼接続メッセージをエンコードすると共に、相手機から送られてくる呼接続メッセージをデコードする通信端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ファクシミリ装置を含む端末間通信では、正常に接続できなかった場合の記録を通信結果レポートとして記録、印刷できるようになっている。また、通信接続のシーケンスについても、最新の数件を記録する技術が既に知られている。
【0003】
また、エラーとなった通信のプロトコルを調査する目的で、通信履歴に、通信プロトコルにおけるG3、G4、e−mailといった通信モード名を記載するようにしたファクシミリ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のITU−T勧告T.38を含めた公の交換機を経由しない通信では、自社機同士は接続できるが他社機とは接続できないケースが見られた。その接続できないという現象は、市場からの報告などがなければ顕在化しない。
【0005】
しかも、正常に接続できなかった場合の通信結果レポートに記載されるプロトコル情報だけでは、詳細な情報まで含まれていないため、なぜプロトコルのエラーになったかという原因解決までに時間がかかるという問題があった。このため、通信エラー発生時に、ユーザに大きな不便さを感じさせてしまう問題があった。
【0006】
また、上述した特許文献1のものは、記録する通信プロトコル情報が通信モード名称レベルの情報であり、詳細な情報までは記録されていないものであった。すなわち、プロトコルのエラーが発生した原因を解決することについてまで考慮されたものではなかった。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、通信エラーの発生時に、エラー発生原因を詳細に記録することができる通信端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するために、本発明に係る通信端末装置は、呼接続のために通信相手装置から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード手段と、自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード手段と、上記デコード手段または上記エンコード手段でデコードエラーが発生した場合、該デコードエラーが発生した日時情報に、送受信された呼接続メッセージをバイナリデータのままで関連付けて記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、本発明によれば、通信エラーの発生時に、エラー発生原因を詳細に記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態としてのファクシミリ装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】エラー情報として記録される記録情報の構成例を示す図である。
【図3】パケットアナライザ用データフォーマットへの変換例を示す図である。
【図4】パケットのバイナリデータをパケットアナライザにより変換した表示例を示す図である。
【図5】本実施形態による第1の動作例を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態による第2の動作例を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態による第3の動作例を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態による第4の動作例を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態による第5の動作例を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態による第6の動作例を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態による第7の動作例を示すフローチャートである。
【図12】本実施形態による第8の動作例を示すフローチャートである。
【図13】本実施形態による第9の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明に係る通信端末装置をファクシミリ装置に適用した一実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0012】
まず、本実施形態の概略について説明する。
本実施形態は、接続解析用のログの処理に際して、以下の特徴を有する。相手機と接続した場合で例えば、相手から送られてきた呼接続メッセージと自分の送信した呼接続メッセージをバイナリーデータとして蓄積するのと同時にデコードエラーなどの情報をメーカコードなど相手機を特定する情報と対で記録する。この情報を、相手機との接続エラーを解消するための対策情報として利用できるようにしたものである。
【0013】
次に、本実施形態の構成について説明する。
本実施形態のファクシミリ装置は、図1に示すように、スキャナ1と、プロッタ2と、操作表示部3と、時計回路部4と、磁気ディスク5とを備える。さらに、制御部などにより実現される機能として、呼接続メッセージのエンコード部6と、呼接続メッセージのデコード部7と、メーカコード検出部8と、メール送信制御部9と、パケットアナライザ用データフォーマット変換部10とを備える。
【0014】
また、上述した構成を備えることにより、本実施形態では、制御部により、エラー発生時に送受信された呼接続メッセージ等を磁気ディスク5に記録し、エラー情報として活用できるようにする。
記録するエラー情報(記録情報)の構成としては、例えば図2に示すように、送受信されたパケット情報をバイナリーデータとして記録すると共に、そのパケット情報に送受信の日時、通信相手機のメーカコード、バージョン情報、エラー内容、エラー箇所といった、送受信のエラーを特定するための情報を関連付けて記録する。
【0015】
また、本実施形態では、送受信された呼接続メッセージ等を記録した後、図3に示すように、例えばバケットごとの送受信時間情報をバイナリデータに追加するなどして、パケットアナライザ用データフォーマットに変換する。
【0016】
上記のパケットアナライザとは、端末間でネットワークを介して送受信されるパケットを受信、および記録することで、パケットの詳細なデータ内容をより人間に理解しやすいように画面表示する測定機器の一種である。
図4に、パケットのバイナリデータをパケットアナライザにより変換して表示する表示例を示す。
【0017】
次に、本実施形態の動作について説明する。
まず、第1の動作例について、図5を参照して説明する。
【0018】
図5に示すように、本実施形態のファクシミリ装置は、まず、呼接続メッセージを相手機から受信すると、その受信した呼接続メッセージをデコードする(ステップA1)。
呼接続メッセージにエラーが発生していれば(ステップA2)、送受信したパケットをバイナリーデータとして記録する(ステップA4)。記録されたバイナリデータに、メーカコードと日時情報を付加する(ステップA5)。
エラーが発生していなければ、FAX通信を始める(ステップA3)。
【0019】
以上のように、本発明の実施形態は、以下の特徴を有する。
呼接続するために相手機から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード部と、自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード部とデコードした相手機からのメーカコードを検出するメーカコード検出部を有する通信端末装置であって、呼接続フェーズでデコードエラーが発生したときは、送受信した呼接続メッセージを加工せずにバイナリデータとしてエラーが発生した日時とメーカコードなど機種を表すともに記録することを特徴とする。
【0020】
このため、第1の動作例によれば、呼接続エラー発生時のパケット情報をバイナリデータのまま記録、保存することにより、エラー原因の解析時に再現テストを実施することができるため、迅速な原因解決が可能になる。
【0021】
次に、第2の動作例について、図6を参照して説明する。
図6に示すように、本実施形態のファクシミリ装置は、呼接続メッセージを相手機から受信すると、その受信した呼接続メッセージをデコードする(ステップB1)。呼接続メッセージにエラーが発生していれば(ステップB2)、送受信したパケットをバイナリーデータとして記録する(ステップB4)。
【0022】
そして、記録済みのパケットを再検索して、IPアドレスをセキュリティ上、問題とならないプライベートIPアドレスに置き換える(ステップB5)。ステップB4で記録したバイナリデータに、メーカコードと日時情報を付加する(ステップB6)。
エラーが発生していなければ、FAX通信を始める(ステップB3)。
【0023】
以上のように、本発明の実施形態は、以下の特徴を有する。
上述した第1の動作例の特徴に加え、既に記録したバイナリデータの中身をサーチして、呼接続メッセージの中にセットされているIPアドレスをセキュリティ上問題とならないプライベートアドレスに置き換えて記録することを特徴とする。
【0024】
このため、第2の動作例によれば、呼接続エラー発生時のパケット情報をバイナリデータのまま記録、保存することにより、エラー原因の解析時に再現テストを実施することができ、かつ、ユーザ・サイトの外に持ち出す場合であっても、IPアドレスなどの個人情報が記録されたパケット情報を社外に持ち出すことを防止することができる。このため、セキュリティ性能も向上させることができる。
【0025】
次に、第3の動作例について、図7を参照して説明する。
図7に示すように、本実施形態のファクシミリ装置は、呼接続メッセージを相手機から受信すると、その受信した呼接続メッセージをデコードする(ステップC1)。
【0026】
呼接続メッセージにエラーが発生していれば(ステップC2)、送受信したパケットをバイナリーデータとして記録する(ステップC4)。呼接続プロトコルのITU−T勧告で定義されたメッセージ以外のメッセージかどうかを判断する(ステップC5)。勧告以外のメッセージの場合は、記録したバイナリデータに加えて、該当するメッセージであることを特定する情報を設定する(ステップC6)。
ステップC4で記録したバイナリデータに、メーカコードと日時情報を付加する(ステップC7)。
【0027】
以上のように、本発明の実施形態は、以下の特徴を有する。
呼接続するために相手機から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード部と、自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード部とデコードした相手機からのメーカコードを検出するメーカコード検出部を有する通信端末装置であって、呼接続フェーズで相手機から勧告で定義された以外のメッセージを受信したときは、送受信した呼接続メッセージを加工せずにバイナリデータとしてエラーが発生した日時とともに記録することを特徴とする。
【0028】
このため、第3の動作例によれば、呼接続エラー発生時にITU−T勧告といった規格定義外メッセージを受信した場合にその旨をバイナリ・データに追加することにより、エラー原因を調査する上でより詳細なエラー情報を取得することができる。
【0029】
次に、第4の動作例について、図8を参照して説明する。
図8に示すように、本実施形態のファクシミリ装置は、呼接続メッセージを相手機から受信すると、その受信した呼接続メッセージをデコードする(ステップD1)。
【0030】
呼接続メッセージにエラーが発生していれば(ステップD2)、送受信したパケットをバイナリーデータとして記録する(ステップD4)。
問題なければFAX通信を行う(ステップD3)。
【0031】
エラー発生でバイナリデータを記録する場合、すでに記録済みのメーカ端末のバイナリコードどうかを判断する(ステップD5)。以前記録した同一の現象かどうかを判断する(ステップD6)。ステップD6で同一の現象であるのであれば、ステップD4で記録したバイナリデータ、メーカコード、日付などその他の情報を削除する(ステップD7)。
【0032】
以上のように、本発明の実施形態は、以下の特徴を有する。
呼接続するために相手機から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード部と、自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード部とデコードした相手機からのメーカコードを検出するメーカコード検出部を有する通信端末装置であって、呼接続フェーズでデコードエラーが発生したまたは、相手機からITU−T勧告といった規格で定義された以外のメッセージを受信したときは、送受信した呼接続メッセージを加工せずにバイナリデータとしてエラーが発生した日時とともに記録すると同時に、同じメーカコードと同じエラー内容である場合は、記録している呼接続メッセージのバイナリデータを削除することを特徴とする。
【0033】
このため、第4の動作例によれば、制限された容量の記憶装置にバイナリデータを記述することになるが、本発明により、効率よくバイナリデータを記憶装置に保存できる。
【0034】
第4の動作例の効果が得られる理由は、同じメーカの機種で、同じ現象のエラーについては、最初のバイナリデータのみを記録し、2番目以降のデータを省略することによって記憶装置を有効利用できることである。
【0035】
次に、第5の動作例について、図9を参照して説明する。
図9に示すように、本実施形態のファクシミリ装置は、呼接続メッセージを相手機から受信すると、その受信した呼接続メッセージをデコードする(ステップE1)。
【0036】
呼接続メッセージにエラーが発生していれば(ステップE2)、送受信したパケットをバイナリーデータとして記録する(ステップE4)。
問題なければFAX通信を行う(ステップE3)。
【0037】
エラー発生でバイナリデータを記録する場合、ITU−T勧告で定義されたメッセージ以外を受信したか判断する(ステップE5)。もし勧告以外のメッセージであれば“勧告以外である”旨を示す情報を残す(ステップE6)。記録したバイナリデータをメールの添付ファイルとして送信するためにMIMEエンコードする(ステップE7)。予め記憶されたメール送信宛先を読み出す(ステップE8)。そのメール送信宛先に、MIMEエンコードしたバイナリデータ等の記録情報を添付してメール送信する(ステップE9)。
【0038】
勧告で定義されたメッセージであれば、相手機が送ってきた呼接続メッセージのデコードエラーであるか判定する(ステップE10)。デコードエラーである場合、デコードエラーが発生した箇所を示す情報をバイナリデータに追加する(ステップE11)。
【0039】
以上のように、本発明の実施形態は、以下の特徴を有する。
呼接続するために相手機から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード部と、自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード部とデコードした相手機からのメーカコードを検出するメーカコード検出部を有する通信端末装置であって、呼接続フェーズでデコードエラーが発生したまたは、相手機からITU−T勧告といった規格で定義された以外のメッセージを受信したときは、記録した呼接続メッセージをエラーが発生したつど、e−mailの添付ファイルとして、市場障害受付窓口のような予め設定された特定のメールアドレスに送信することを特徴とする。
【0040】
このため、第5の動作例によれば、記憶されたバイナリデータ等の記録情報を呼接続エラーが発生したつど、メールの添付データで特定の宛先にメール送信することにより、より早くエラー調査に取りかることができるという利点がある。
【0041】
次に、第6の動作例について、図10を参照して説明する。
図10に示すように、本実施形態のファクシミリ装置は、呼接続メッセージを相手機から受信すると、その受信した呼接続メッセージをデコードする(ステップF1)。
【0042】
呼接続メッセージにエラーが発生していれば(ステップF2)、送受信したパケットをバイナリーデータとして記録する(ステップF4)。
問題なければFAX通信を行う(ステップF3)。
【0043】
エラー発生でバイナリデータを記録する場合、ITU−T勧告で定義されたメッセージ以外を受信したか判断する(ステップF5)。もし勧告以外のメッセージであれば“勧告以外である”旨を示す情報を残す(ステップF6)。
【0044】
そして、データ送信時刻を読み出す(ステップF7)。ステップF7で読み出したデータ送信時刻と現在の時刻を比較し、データ送信時刻が過ぎているかをチェックする(ステップF8)。もしデータ送信時刻が過ぎているのであれば、記録したバイナリデータをメールの添付ファイルとして送信するためにMIMEエンコードする(ステップF9)。予め記憶されたメール送信宛先を読み出す(ステップF10)。そのメール送信宛先に、MIMEエンコードしたバイナリデータ等の記録情報を添付してメール送信する(ステップF11)。
【0045】
勧告で定義されたメッセージであれば、相手機が送ってきた呼接続メッセージのデコードエラーであるか判定する(ステップF12)。デコードエラーである場合、デコードエラーが発生した箇所を示す情報をバイナリデータに追加する(ステップF13)。
【0046】
以上のように、本発明の実施形態は、以下の特徴を有する。
呼接続するために相手機から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード部と、自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード部とデコードした相手機からのメーカコードを検出するメーカコード検出部を有する通信端末装置であって、呼接続フェーズでデコードエラーが発生したまたは、相手機からITU−T勧告といった規格で定義された以外のメッセージを受信したときは、記録した呼接続メッセージを例えば、夜中の12:00などのような予め定められた送信時刻に定期的に、e−mailの添付ファイルとして、市場障害受付窓口のような予め設定された特定のメールアドレスに送信することを特徴とする。
【0047】
このため、第6の動作例によれば、記憶されたバイナリデータ等の記録情報を自機が利用される時間を避けた時間帯にまとめて、メールの添付データとしてメール送信することで、メール送信をコピー、FAX、プリンタなどの機能を動作させるためのリソースを奪わないようにすることができる。
【0048】
次に、第7の動作例について、図11を参照して説明する。
図11に示すように、本実施形態のファクシミリ装置は、呼接続メッセージを相手機から受信すると、その受信した呼接続メッセージをデコードする(ステップG1)。
【0049】
呼接続メッセージにエラーが発生していれば(ステップG2)、送受信したパケットをバイナリーデータとして記録する(ステップG4)。
問題なければFAX通信を行う(ステップG3)。
【0050】
エラー発生でバイナリデータを記録する場合、ITU−T勧告で定義されたメッセージ以外を受信したか判断する(ステップG5)。もし勧告以外のメッセージであれば“勧告以外である”旨を示す情報を残す(ステップG6)。予め定められた蓄積可能な最大のバイナリデータ数を読み出す(ステップG7)。
【0051】
ステップG7で読み出した蓄積できる最大のバイナリデータ数が現在蓄積しているバイナリデータ数を越えているかをチェックする(ステップG8)。もし最大のバイナリデータ数が越えているのであれば、記録したバイナリデータをメールの添付ファイルとして送信するためにMIMEエンコードする(ステップG9)。予め記憶されたメール送信宛先を読み出す(ステップG10)。そのメール送信宛先に、MIMEエンコードしたバイナリデータ等の記録情報を添付してメール送信する(ステップG11)。バイナリデータを削除する(ステップG12)。
【0052】
勧告で定義されたメッセージであれば、相手機が送ってきた呼接続メッセージのデコードエラーであるか判定する(ステップG13)。デコードエラーである場合、デコードエラーが発生した箇所を示す情報をバイナリデータに追加する(ステップG14)。
【0053】
以上のように、本発明の実施形態は、以下の特徴を有する。
呼接続するために相手機から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード部と、自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード部とデコードした相手機からのメーカコードを検出するメーカコード検出部を有する通信端末装置であって、呼接続フェーズでデコードエラーが発生したまたは、相手機からITU−T勧告といった規格で定義された以外のメッセージを受信したときは、記録した呼接続メッセージを例えば、5通信分といった予め定められた通信数のデータが記録された時点で、e−mailの添付ファイルとして、市場障害受付窓口のような予め設定された特定のメールアドレスに送信することを特徴とした通信端末装置。
【0054】
このため、第7の動作例によれば、記憶されたバイナリデータ等の記録情報を予め定められた通信数分以上蓄積した後、まとめて送信することにより自機が利用される時間を避けた時間帯にまとめて、メールの添付データとしてメール送信することで、メール送信をコピー、FAX、プリンタなどの一般使用のリソースを奪わないようにすると同時に、エラー情報通知にある程度、リアルタイム性を含めることができる。
【0055】
次に、第8の動作例について、図12を参照して説明する。
図12に示すように、本実施形態のファクシミリ装置は、呼接続メッセージを相手機から受信すると、その受信した呼接続メッセージをデコードする(ステップH1)。
【0056】
呼接続メッセージにエラーが発生していれば(ステップH2)、送受信したパケットをバイナリーデータとして記録する(ステップH4)。
問題なければFAX通信を行う(ステップH3)。
【0057】
エラー発生でバイナリデータを記録する場合、ITU−T勧告で定義されたメッセージ以外を受信したか判断する(ステップH5)。もし勧告以外のメッセージであれば“勧告以外である”旨を示す情報を残す(ステップH6)。バイナリデータをアップロードする予め定められた宛先を読み出す(ステップH7)。蓄積したバイナリデータをHTTPプロトコルで、読み出された予め定められた宛先であるサーバにアップロードする(ステップH8)。
【0058】
勧告で定義されたメッセージであれば、相手機が送ってきた呼接続メッセージのデコードエラーであるか判定する(ステップH9)。デコードエラーである場合、デコードエラーが発生した箇所を示す情報をバイナリデータに追加する(ステップH10)。
【0059】
以上のように、本発明の実施形態は、以下の特徴を有する。
呼接続エラー時に記録した呼接続パケットのバイナリデータを、Internet Exploreで使用するHTTPプロトコルを使って予め定められたサーバにアップロードすることを特徴とする。
【0060】
このため、第8の動作例によれば、蓄積されたバイナリデータをHTTPプロトコルを使用することにより、メールサーバを使用しないユーザであってもバイナリデータを特定の宛先のサーバに送信することができる。
【0061】
次に、第9の動作例について、図13を参照して説明する。
図13に示すように、本実施形態のファクシミリ装置は、呼接続メッセージを相手機から受信すると、その受信した呼接続メッセージをデコードする(ステップI1)。
【0062】
呼接続メッセージにエラーが発生していれば(ステップI2)、送受信したパケットをバイナリーデータとして記録する(ステップI4)。
エラーが発生していなければ、FAX通信を始める(ステップI3)。
【0063】
エラー発生でバイナリデータを記録する場合、記録済みのパケットを再検索して、IPアドレスをセキュリティ上、問題とならないプライベートIPアドレスに置き換える(ステップI5)。ステップI4で記録したバイナリデータに、メーカコードと日時情報を付加する(ステップI6)。蓄積したバイナリデータをEthereal,WireSharkなどのパケットアナライザーのデータフォーマットに変換する(ステップI7)。
【0064】
以上のように、本発明の実施形態は、以下の特徴を有する。
呼接続メッセージエラーのパケットをバイナリデータで記録した後、バイナリデータをEthereal、WireSharkなどのパケットアナライザーが読み込むことができる予め定められたデータフォーマットに変換する。
【0065】
このため、第9の動作例によれば、第1の動作例において蓄積したバイナリデータをパケットアナライザであるEthereal、WireSharkで使用するデータフォーマットに変換して記憶することで、バイナリデータを受信した後にパケットアナライザで表示することができ、迅速にエラーの原因を解析することができる。
【0066】
以上のように、上述した実施形態によれば、通信したとき、蓄積用のメモリ不足、上不足など、端末固有のエラーではなく、呼接続用メッセージのエンコード・デコードのエラーなど呼接続に関するエラーについて、パケットをファイル化して通信履歴に記録することにより、その後の接続性問題解決のための情報として活用することができる。
このため、迅速にエラーの原因を解析することができ、ユーザにエラー発生による不便さをあまり感じさせないようにすることができる。
【0067】
なお、上述した各実施形態は本発明の好適な実施形態であり、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々変形して実施することが可能である。
【0068】
例えば、上述した実施形態では、本発明に係る通信端末装置をファクシミリ装置に適用した例について説明したが、送信する呼接続メッセージをエンコードすると共に、相手機から送られてくる呼接続メッセージをデコードする通信端末装置であればこのものに限定されず、例えば通信機能を備えたMFP(Multi Function Printer)等であってもよい。
【0069】
また、上述した実施形態としてのサービス提供システムを実現するための処理手順をプログラムとして記録媒体に記録することにより、本発明の各実施形態による上述した各機能を、その記録媒体から供給されるプログラムによって、システムを構成するコンピュータのCPUに処理を行わせて実現させることができる。
この場合、上記の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
すなわち、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体および該記録媒体から読み出された信号は本発明を構成することになる。
この記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、CD-RW、DVD-ROM、DVD-RAM、DVD-RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリーカード、ROM等を用いてよい。
【0070】
この本発明に係るプログラムによれば、当該プログラムによって制御される各種の通信端末装置に、上述した実施形態における各機能を実現させることができる。
【符号の説明】
【0071】
1 スキャナ
2 プロッタ
3 操作表示部
4 時計回路部
5 磁気ディスク
6 呼接続メッセージのエンコード部
7 呼接続メッセージのデコード部
8 メーカコード検出部
9 メール送信制御部
10 パケットアナライザ用データフォーマット変換部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0072】
【特許文献1】特開2004−15649号公報
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末装置に関し、特に、送信する呼接続メッセージをエンコードすると共に、相手機から送られてくる呼接続メッセージをデコードする通信端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ファクシミリ装置を含む端末間通信では、正常に接続できなかった場合の記録を通信結果レポートとして記録、印刷できるようになっている。また、通信接続のシーケンスについても、最新の数件を記録する技術が既に知られている。
【0003】
また、エラーとなった通信のプロトコルを調査する目的で、通信履歴に、通信プロトコルにおけるG3、G4、e−mailといった通信モード名を記載するようにしたファクシミリ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のITU−T勧告T.38を含めた公の交換機を経由しない通信では、自社機同士は接続できるが他社機とは接続できないケースが見られた。その接続できないという現象は、市場からの報告などがなければ顕在化しない。
【0005】
しかも、正常に接続できなかった場合の通信結果レポートに記載されるプロトコル情報だけでは、詳細な情報まで含まれていないため、なぜプロトコルのエラーになったかという原因解決までに時間がかかるという問題があった。このため、通信エラー発生時に、ユーザに大きな不便さを感じさせてしまう問題があった。
【0006】
また、上述した特許文献1のものは、記録する通信プロトコル情報が通信モード名称レベルの情報であり、詳細な情報までは記録されていないものであった。すなわち、プロトコルのエラーが発生した原因を解決することについてまで考慮されたものではなかった。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、通信エラーの発生時に、エラー発生原因を詳細に記録することができる通信端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するために、本発明に係る通信端末装置は、呼接続のために通信相手装置から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード手段と、自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード手段と、上記デコード手段または上記エンコード手段でデコードエラーが発生した場合、該デコードエラーが発生した日時情報に、送受信された呼接続メッセージをバイナリデータのままで関連付けて記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、本発明によれば、通信エラーの発生時に、エラー発生原因を詳細に記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態としてのファクシミリ装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】エラー情報として記録される記録情報の構成例を示す図である。
【図3】パケットアナライザ用データフォーマットへの変換例を示す図である。
【図4】パケットのバイナリデータをパケットアナライザにより変換した表示例を示す図である。
【図5】本実施形態による第1の動作例を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態による第2の動作例を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態による第3の動作例を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態による第4の動作例を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態による第5の動作例を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態による第6の動作例を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態による第7の動作例を示すフローチャートである。
【図12】本実施形態による第8の動作例を示すフローチャートである。
【図13】本実施形態による第9の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明に係る通信端末装置をファクシミリ装置に適用した一実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0012】
まず、本実施形態の概略について説明する。
本実施形態は、接続解析用のログの処理に際して、以下の特徴を有する。相手機と接続した場合で例えば、相手から送られてきた呼接続メッセージと自分の送信した呼接続メッセージをバイナリーデータとして蓄積するのと同時にデコードエラーなどの情報をメーカコードなど相手機を特定する情報と対で記録する。この情報を、相手機との接続エラーを解消するための対策情報として利用できるようにしたものである。
【0013】
次に、本実施形態の構成について説明する。
本実施形態のファクシミリ装置は、図1に示すように、スキャナ1と、プロッタ2と、操作表示部3と、時計回路部4と、磁気ディスク5とを備える。さらに、制御部などにより実現される機能として、呼接続メッセージのエンコード部6と、呼接続メッセージのデコード部7と、メーカコード検出部8と、メール送信制御部9と、パケットアナライザ用データフォーマット変換部10とを備える。
【0014】
また、上述した構成を備えることにより、本実施形態では、制御部により、エラー発生時に送受信された呼接続メッセージ等を磁気ディスク5に記録し、エラー情報として活用できるようにする。
記録するエラー情報(記録情報)の構成としては、例えば図2に示すように、送受信されたパケット情報をバイナリーデータとして記録すると共に、そのパケット情報に送受信の日時、通信相手機のメーカコード、バージョン情報、エラー内容、エラー箇所といった、送受信のエラーを特定するための情報を関連付けて記録する。
【0015】
また、本実施形態では、送受信された呼接続メッセージ等を記録した後、図3に示すように、例えばバケットごとの送受信時間情報をバイナリデータに追加するなどして、パケットアナライザ用データフォーマットに変換する。
【0016】
上記のパケットアナライザとは、端末間でネットワークを介して送受信されるパケットを受信、および記録することで、パケットの詳細なデータ内容をより人間に理解しやすいように画面表示する測定機器の一種である。
図4に、パケットのバイナリデータをパケットアナライザにより変換して表示する表示例を示す。
【0017】
次に、本実施形態の動作について説明する。
まず、第1の動作例について、図5を参照して説明する。
【0018】
図5に示すように、本実施形態のファクシミリ装置は、まず、呼接続メッセージを相手機から受信すると、その受信した呼接続メッセージをデコードする(ステップA1)。
呼接続メッセージにエラーが発生していれば(ステップA2)、送受信したパケットをバイナリーデータとして記録する(ステップA4)。記録されたバイナリデータに、メーカコードと日時情報を付加する(ステップA5)。
エラーが発生していなければ、FAX通信を始める(ステップA3)。
【0019】
以上のように、本発明の実施形態は、以下の特徴を有する。
呼接続するために相手機から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード部と、自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード部とデコードした相手機からのメーカコードを検出するメーカコード検出部を有する通信端末装置であって、呼接続フェーズでデコードエラーが発生したときは、送受信した呼接続メッセージを加工せずにバイナリデータとしてエラーが発生した日時とメーカコードなど機種を表すともに記録することを特徴とする。
【0020】
このため、第1の動作例によれば、呼接続エラー発生時のパケット情報をバイナリデータのまま記録、保存することにより、エラー原因の解析時に再現テストを実施することができるため、迅速な原因解決が可能になる。
【0021】
次に、第2の動作例について、図6を参照して説明する。
図6に示すように、本実施形態のファクシミリ装置は、呼接続メッセージを相手機から受信すると、その受信した呼接続メッセージをデコードする(ステップB1)。呼接続メッセージにエラーが発生していれば(ステップB2)、送受信したパケットをバイナリーデータとして記録する(ステップB4)。
【0022】
そして、記録済みのパケットを再検索して、IPアドレスをセキュリティ上、問題とならないプライベートIPアドレスに置き換える(ステップB5)。ステップB4で記録したバイナリデータに、メーカコードと日時情報を付加する(ステップB6)。
エラーが発生していなければ、FAX通信を始める(ステップB3)。
【0023】
以上のように、本発明の実施形態は、以下の特徴を有する。
上述した第1の動作例の特徴に加え、既に記録したバイナリデータの中身をサーチして、呼接続メッセージの中にセットされているIPアドレスをセキュリティ上問題とならないプライベートアドレスに置き換えて記録することを特徴とする。
【0024】
このため、第2の動作例によれば、呼接続エラー発生時のパケット情報をバイナリデータのまま記録、保存することにより、エラー原因の解析時に再現テストを実施することができ、かつ、ユーザ・サイトの外に持ち出す場合であっても、IPアドレスなどの個人情報が記録されたパケット情報を社外に持ち出すことを防止することができる。このため、セキュリティ性能も向上させることができる。
【0025】
次に、第3の動作例について、図7を参照して説明する。
図7に示すように、本実施形態のファクシミリ装置は、呼接続メッセージを相手機から受信すると、その受信した呼接続メッセージをデコードする(ステップC1)。
【0026】
呼接続メッセージにエラーが発生していれば(ステップC2)、送受信したパケットをバイナリーデータとして記録する(ステップC4)。呼接続プロトコルのITU−T勧告で定義されたメッセージ以外のメッセージかどうかを判断する(ステップC5)。勧告以外のメッセージの場合は、記録したバイナリデータに加えて、該当するメッセージであることを特定する情報を設定する(ステップC6)。
ステップC4で記録したバイナリデータに、メーカコードと日時情報を付加する(ステップC7)。
【0027】
以上のように、本発明の実施形態は、以下の特徴を有する。
呼接続するために相手機から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード部と、自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード部とデコードした相手機からのメーカコードを検出するメーカコード検出部を有する通信端末装置であって、呼接続フェーズで相手機から勧告で定義された以外のメッセージを受信したときは、送受信した呼接続メッセージを加工せずにバイナリデータとしてエラーが発生した日時とともに記録することを特徴とする。
【0028】
このため、第3の動作例によれば、呼接続エラー発生時にITU−T勧告といった規格定義外メッセージを受信した場合にその旨をバイナリ・データに追加することにより、エラー原因を調査する上でより詳細なエラー情報を取得することができる。
【0029】
次に、第4の動作例について、図8を参照して説明する。
図8に示すように、本実施形態のファクシミリ装置は、呼接続メッセージを相手機から受信すると、その受信した呼接続メッセージをデコードする(ステップD1)。
【0030】
呼接続メッセージにエラーが発生していれば(ステップD2)、送受信したパケットをバイナリーデータとして記録する(ステップD4)。
問題なければFAX通信を行う(ステップD3)。
【0031】
エラー発生でバイナリデータを記録する場合、すでに記録済みのメーカ端末のバイナリコードどうかを判断する(ステップD5)。以前記録した同一の現象かどうかを判断する(ステップD6)。ステップD6で同一の現象であるのであれば、ステップD4で記録したバイナリデータ、メーカコード、日付などその他の情報を削除する(ステップD7)。
【0032】
以上のように、本発明の実施形態は、以下の特徴を有する。
呼接続するために相手機から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード部と、自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード部とデコードした相手機からのメーカコードを検出するメーカコード検出部を有する通信端末装置であって、呼接続フェーズでデコードエラーが発生したまたは、相手機からITU−T勧告といった規格で定義された以外のメッセージを受信したときは、送受信した呼接続メッセージを加工せずにバイナリデータとしてエラーが発生した日時とともに記録すると同時に、同じメーカコードと同じエラー内容である場合は、記録している呼接続メッセージのバイナリデータを削除することを特徴とする。
【0033】
このため、第4の動作例によれば、制限された容量の記憶装置にバイナリデータを記述することになるが、本発明により、効率よくバイナリデータを記憶装置に保存できる。
【0034】
第4の動作例の効果が得られる理由は、同じメーカの機種で、同じ現象のエラーについては、最初のバイナリデータのみを記録し、2番目以降のデータを省略することによって記憶装置を有効利用できることである。
【0035】
次に、第5の動作例について、図9を参照して説明する。
図9に示すように、本実施形態のファクシミリ装置は、呼接続メッセージを相手機から受信すると、その受信した呼接続メッセージをデコードする(ステップE1)。
【0036】
呼接続メッセージにエラーが発生していれば(ステップE2)、送受信したパケットをバイナリーデータとして記録する(ステップE4)。
問題なければFAX通信を行う(ステップE3)。
【0037】
エラー発生でバイナリデータを記録する場合、ITU−T勧告で定義されたメッセージ以外を受信したか判断する(ステップE5)。もし勧告以外のメッセージであれば“勧告以外である”旨を示す情報を残す(ステップE6)。記録したバイナリデータをメールの添付ファイルとして送信するためにMIMEエンコードする(ステップE7)。予め記憶されたメール送信宛先を読み出す(ステップE8)。そのメール送信宛先に、MIMEエンコードしたバイナリデータ等の記録情報を添付してメール送信する(ステップE9)。
【0038】
勧告で定義されたメッセージであれば、相手機が送ってきた呼接続メッセージのデコードエラーであるか判定する(ステップE10)。デコードエラーである場合、デコードエラーが発生した箇所を示す情報をバイナリデータに追加する(ステップE11)。
【0039】
以上のように、本発明の実施形態は、以下の特徴を有する。
呼接続するために相手機から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード部と、自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード部とデコードした相手機からのメーカコードを検出するメーカコード検出部を有する通信端末装置であって、呼接続フェーズでデコードエラーが発生したまたは、相手機からITU−T勧告といった規格で定義された以外のメッセージを受信したときは、記録した呼接続メッセージをエラーが発生したつど、e−mailの添付ファイルとして、市場障害受付窓口のような予め設定された特定のメールアドレスに送信することを特徴とする。
【0040】
このため、第5の動作例によれば、記憶されたバイナリデータ等の記録情報を呼接続エラーが発生したつど、メールの添付データで特定の宛先にメール送信することにより、より早くエラー調査に取りかることができるという利点がある。
【0041】
次に、第6の動作例について、図10を参照して説明する。
図10に示すように、本実施形態のファクシミリ装置は、呼接続メッセージを相手機から受信すると、その受信した呼接続メッセージをデコードする(ステップF1)。
【0042】
呼接続メッセージにエラーが発生していれば(ステップF2)、送受信したパケットをバイナリーデータとして記録する(ステップF4)。
問題なければFAX通信を行う(ステップF3)。
【0043】
エラー発生でバイナリデータを記録する場合、ITU−T勧告で定義されたメッセージ以外を受信したか判断する(ステップF5)。もし勧告以外のメッセージであれば“勧告以外である”旨を示す情報を残す(ステップF6)。
【0044】
そして、データ送信時刻を読み出す(ステップF7)。ステップF7で読み出したデータ送信時刻と現在の時刻を比較し、データ送信時刻が過ぎているかをチェックする(ステップF8)。もしデータ送信時刻が過ぎているのであれば、記録したバイナリデータをメールの添付ファイルとして送信するためにMIMEエンコードする(ステップF9)。予め記憶されたメール送信宛先を読み出す(ステップF10)。そのメール送信宛先に、MIMEエンコードしたバイナリデータ等の記録情報を添付してメール送信する(ステップF11)。
【0045】
勧告で定義されたメッセージであれば、相手機が送ってきた呼接続メッセージのデコードエラーであるか判定する(ステップF12)。デコードエラーである場合、デコードエラーが発生した箇所を示す情報をバイナリデータに追加する(ステップF13)。
【0046】
以上のように、本発明の実施形態は、以下の特徴を有する。
呼接続するために相手機から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード部と、自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード部とデコードした相手機からのメーカコードを検出するメーカコード検出部を有する通信端末装置であって、呼接続フェーズでデコードエラーが発生したまたは、相手機からITU−T勧告といった規格で定義された以外のメッセージを受信したときは、記録した呼接続メッセージを例えば、夜中の12:00などのような予め定められた送信時刻に定期的に、e−mailの添付ファイルとして、市場障害受付窓口のような予め設定された特定のメールアドレスに送信することを特徴とする。
【0047】
このため、第6の動作例によれば、記憶されたバイナリデータ等の記録情報を自機が利用される時間を避けた時間帯にまとめて、メールの添付データとしてメール送信することで、メール送信をコピー、FAX、プリンタなどの機能を動作させるためのリソースを奪わないようにすることができる。
【0048】
次に、第7の動作例について、図11を参照して説明する。
図11に示すように、本実施形態のファクシミリ装置は、呼接続メッセージを相手機から受信すると、その受信した呼接続メッセージをデコードする(ステップG1)。
【0049】
呼接続メッセージにエラーが発生していれば(ステップG2)、送受信したパケットをバイナリーデータとして記録する(ステップG4)。
問題なければFAX通信を行う(ステップG3)。
【0050】
エラー発生でバイナリデータを記録する場合、ITU−T勧告で定義されたメッセージ以外を受信したか判断する(ステップG5)。もし勧告以外のメッセージであれば“勧告以外である”旨を示す情報を残す(ステップG6)。予め定められた蓄積可能な最大のバイナリデータ数を読み出す(ステップG7)。
【0051】
ステップG7で読み出した蓄積できる最大のバイナリデータ数が現在蓄積しているバイナリデータ数を越えているかをチェックする(ステップG8)。もし最大のバイナリデータ数が越えているのであれば、記録したバイナリデータをメールの添付ファイルとして送信するためにMIMEエンコードする(ステップG9)。予め記憶されたメール送信宛先を読み出す(ステップG10)。そのメール送信宛先に、MIMEエンコードしたバイナリデータ等の記録情報を添付してメール送信する(ステップG11)。バイナリデータを削除する(ステップG12)。
【0052】
勧告で定義されたメッセージであれば、相手機が送ってきた呼接続メッセージのデコードエラーであるか判定する(ステップG13)。デコードエラーである場合、デコードエラーが発生した箇所を示す情報をバイナリデータに追加する(ステップG14)。
【0053】
以上のように、本発明の実施形態は、以下の特徴を有する。
呼接続するために相手機から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード部と、自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード部とデコードした相手機からのメーカコードを検出するメーカコード検出部を有する通信端末装置であって、呼接続フェーズでデコードエラーが発生したまたは、相手機からITU−T勧告といった規格で定義された以外のメッセージを受信したときは、記録した呼接続メッセージを例えば、5通信分といった予め定められた通信数のデータが記録された時点で、e−mailの添付ファイルとして、市場障害受付窓口のような予め設定された特定のメールアドレスに送信することを特徴とした通信端末装置。
【0054】
このため、第7の動作例によれば、記憶されたバイナリデータ等の記録情報を予め定められた通信数分以上蓄積した後、まとめて送信することにより自機が利用される時間を避けた時間帯にまとめて、メールの添付データとしてメール送信することで、メール送信をコピー、FAX、プリンタなどの一般使用のリソースを奪わないようにすると同時に、エラー情報通知にある程度、リアルタイム性を含めることができる。
【0055】
次に、第8の動作例について、図12を参照して説明する。
図12に示すように、本実施形態のファクシミリ装置は、呼接続メッセージを相手機から受信すると、その受信した呼接続メッセージをデコードする(ステップH1)。
【0056】
呼接続メッセージにエラーが発生していれば(ステップH2)、送受信したパケットをバイナリーデータとして記録する(ステップH4)。
問題なければFAX通信を行う(ステップH3)。
【0057】
エラー発生でバイナリデータを記録する場合、ITU−T勧告で定義されたメッセージ以外を受信したか判断する(ステップH5)。もし勧告以外のメッセージであれば“勧告以外である”旨を示す情報を残す(ステップH6)。バイナリデータをアップロードする予め定められた宛先を読み出す(ステップH7)。蓄積したバイナリデータをHTTPプロトコルで、読み出された予め定められた宛先であるサーバにアップロードする(ステップH8)。
【0058】
勧告で定義されたメッセージであれば、相手機が送ってきた呼接続メッセージのデコードエラーであるか判定する(ステップH9)。デコードエラーである場合、デコードエラーが発生した箇所を示す情報をバイナリデータに追加する(ステップH10)。
【0059】
以上のように、本発明の実施形態は、以下の特徴を有する。
呼接続エラー時に記録した呼接続パケットのバイナリデータを、Internet Exploreで使用するHTTPプロトコルを使って予め定められたサーバにアップロードすることを特徴とする。
【0060】
このため、第8の動作例によれば、蓄積されたバイナリデータをHTTPプロトコルを使用することにより、メールサーバを使用しないユーザであってもバイナリデータを特定の宛先のサーバに送信することができる。
【0061】
次に、第9の動作例について、図13を参照して説明する。
図13に示すように、本実施形態のファクシミリ装置は、呼接続メッセージを相手機から受信すると、その受信した呼接続メッセージをデコードする(ステップI1)。
【0062】
呼接続メッセージにエラーが発生していれば(ステップI2)、送受信したパケットをバイナリーデータとして記録する(ステップI4)。
エラーが発生していなければ、FAX通信を始める(ステップI3)。
【0063】
エラー発生でバイナリデータを記録する場合、記録済みのパケットを再検索して、IPアドレスをセキュリティ上、問題とならないプライベートIPアドレスに置き換える(ステップI5)。ステップI4で記録したバイナリデータに、メーカコードと日時情報を付加する(ステップI6)。蓄積したバイナリデータをEthereal,WireSharkなどのパケットアナライザーのデータフォーマットに変換する(ステップI7)。
【0064】
以上のように、本発明の実施形態は、以下の特徴を有する。
呼接続メッセージエラーのパケットをバイナリデータで記録した後、バイナリデータをEthereal、WireSharkなどのパケットアナライザーが読み込むことができる予め定められたデータフォーマットに変換する。
【0065】
このため、第9の動作例によれば、第1の動作例において蓄積したバイナリデータをパケットアナライザであるEthereal、WireSharkで使用するデータフォーマットに変換して記憶することで、バイナリデータを受信した後にパケットアナライザで表示することができ、迅速にエラーの原因を解析することができる。
【0066】
以上のように、上述した実施形態によれば、通信したとき、蓄積用のメモリ不足、上不足など、端末固有のエラーではなく、呼接続用メッセージのエンコード・デコードのエラーなど呼接続に関するエラーについて、パケットをファイル化して通信履歴に記録することにより、その後の接続性問題解決のための情報として活用することができる。
このため、迅速にエラーの原因を解析することができ、ユーザにエラー発生による不便さをあまり感じさせないようにすることができる。
【0067】
なお、上述した各実施形態は本発明の好適な実施形態であり、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々変形して実施することが可能である。
【0068】
例えば、上述した実施形態では、本発明に係る通信端末装置をファクシミリ装置に適用した例について説明したが、送信する呼接続メッセージをエンコードすると共に、相手機から送られてくる呼接続メッセージをデコードする通信端末装置であればこのものに限定されず、例えば通信機能を備えたMFP(Multi Function Printer)等であってもよい。
【0069】
また、上述した実施形態としてのサービス提供システムを実現するための処理手順をプログラムとして記録媒体に記録することにより、本発明の各実施形態による上述した各機能を、その記録媒体から供給されるプログラムによって、システムを構成するコンピュータのCPUに処理を行わせて実現させることができる。
この場合、上記の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
すなわち、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体および該記録媒体から読み出された信号は本発明を構成することになる。
この記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、CD-RW、DVD-ROM、DVD-RAM、DVD-RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリーカード、ROM等を用いてよい。
【0070】
この本発明に係るプログラムによれば、当該プログラムによって制御される各種の通信端末装置に、上述した実施形態における各機能を実現させることができる。
【符号の説明】
【0071】
1 スキャナ
2 プロッタ
3 操作表示部
4 時計回路部
5 磁気ディスク
6 呼接続メッセージのエンコード部
7 呼接続メッセージのデコード部
8 メーカコード検出部
9 メール送信制御部
10 パケットアナライザ用データフォーマット変換部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0072】
【特許文献1】特開2004−15649号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
呼接続のために通信相手装置から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード手段と、
自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード手段と、
前記デコード手段または前記エンコード手段でデコードエラーが発生した場合、該デコードエラーが発生した日時情報に、送受信された呼接続メッセージをバイナリデータのままで関連付けて記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする通信端末装置。
【請求項2】
前記記録手段により記録されたバイナリデータの中身をサーチして、呼接続メッセージの中に含まれるIPアドレスをプライベートアドレスに置換する置換手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項3】
前記記録手段は、前記デコード手段または前記エンコード手段でデコードエラーが発生した場合、かつ前記通信相手装置から規格による定義外のメッセージを受信した場合に前記記録することを特徴とする請求項1または2記載の通信端末装置。
【請求項4】
呼接続のために通信相手装置から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード手段と、
自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード手段と、
前記デコード手段または前記エンコード手段でデコードエラーが発生した場合、および/または、前記通信相手装置から勧告で定義された以外のメッセージを受信した場合、メッセージ送受信の日時情報に、送受信された呼接続メッセージをバイナリデータのままで関連付けて記録する記録手段と、
前記記録手段により記録された記録情報を電子メールにより所定の送信先に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする通信端末装置。
【請求項5】
前記送信手段は、前記記録手段により前記記録情報が記録される度に電子メールで送信することを特徴とする請求項4記載の通信端末装置。
【請求項6】
前記送信手段は、予め定められた送信時刻に電子メールで送信することを特徴とする請求項4記載の通信端末装置。
【請求項7】
前記送信手段は、前記記録手段により予め定められた通信数の前記記録情報が記録された時点で電子メールにより送信することを特徴とする請求項4記載の通信端末装置。
【請求項8】
前記送信手段は、電子メールで送信するのに替えて、前記記録手段により記録された記録情報を所定のサーバにアップロードすることを特徴とする請求項4から7の何れか1項に記載の通信端末装置。
【請求項9】
前記デコード手段によりデコードした通信相手装置からの呼接続メッセージからメーカコードを検出するメーカコード検出手段を備え、
前記記録手段は、デコードエラーが発生した日時情報、および前記メーカコード検出手段により検出されたメーカコードに、送受信された呼接続メッセージをバイナリデータのままで関連付けて記録することを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の通信端末装置。
【請求項10】
前記記録手段が前記記録する際に、前記記録手段により記録されたデータをサーチして、前記記録しようとする記録情報と同じメーカコードおよび同じエラー内容の記録情報が記録されている場合、該記録しようとする記録情報を削除する削除手段を備えたことを特徴とする請求項9記載の通信端末装置。
【請求項11】
前記記録手段が記録したバイナリデータを、パケットアナライザにより読み込み可能な所定のデータフォーマットに変換する変換手段を備えたことを特徴とする請求項1から10の何れか1項に記載の通信端末装置。
【請求項1】
呼接続のために通信相手装置から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード手段と、
自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード手段と、
前記デコード手段または前記エンコード手段でデコードエラーが発生した場合、該デコードエラーが発生した日時情報に、送受信された呼接続メッセージをバイナリデータのままで関連付けて記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする通信端末装置。
【請求項2】
前記記録手段により記録されたバイナリデータの中身をサーチして、呼接続メッセージの中に含まれるIPアドレスをプライベートアドレスに置換する置換手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項3】
前記記録手段は、前記デコード手段または前記エンコード手段でデコードエラーが発生した場合、かつ前記通信相手装置から規格による定義外のメッセージを受信した場合に前記記録することを特徴とする請求項1または2記載の通信端末装置。
【請求項4】
呼接続のために通信相手装置から送られてくる呼接続メッセージをデコードするデコード手段と、
自機が送信する呼接続メッセージをエンコードするエンコード手段と、
前記デコード手段または前記エンコード手段でデコードエラーが発生した場合、および/または、前記通信相手装置から勧告で定義された以外のメッセージを受信した場合、メッセージ送受信の日時情報に、送受信された呼接続メッセージをバイナリデータのままで関連付けて記録する記録手段と、
前記記録手段により記録された記録情報を電子メールにより所定の送信先に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする通信端末装置。
【請求項5】
前記送信手段は、前記記録手段により前記記録情報が記録される度に電子メールで送信することを特徴とする請求項4記載の通信端末装置。
【請求項6】
前記送信手段は、予め定められた送信時刻に電子メールで送信することを特徴とする請求項4記載の通信端末装置。
【請求項7】
前記送信手段は、前記記録手段により予め定められた通信数の前記記録情報が記録された時点で電子メールにより送信することを特徴とする請求項4記載の通信端末装置。
【請求項8】
前記送信手段は、電子メールで送信するのに替えて、前記記録手段により記録された記録情報を所定のサーバにアップロードすることを特徴とする請求項4から7の何れか1項に記載の通信端末装置。
【請求項9】
前記デコード手段によりデコードした通信相手装置からの呼接続メッセージからメーカコードを検出するメーカコード検出手段を備え、
前記記録手段は、デコードエラーが発生した日時情報、および前記メーカコード検出手段により検出されたメーカコードに、送受信された呼接続メッセージをバイナリデータのままで関連付けて記録することを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の通信端末装置。
【請求項10】
前記記録手段が前記記録する際に、前記記録手段により記録されたデータをサーチして、前記記録しようとする記録情報と同じメーカコードおよび同じエラー内容の記録情報が記録されている場合、該記録しようとする記録情報を削除する削除手段を備えたことを特徴とする請求項9記載の通信端末装置。
【請求項11】
前記記録手段が記録したバイナリデータを、パケットアナライザにより読み込み可能な所定のデータフォーマットに変換する変換手段を備えたことを特徴とする請求項1から10の何れか1項に記載の通信端末装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−114384(P2011−114384A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−266409(P2009−266409)
【出願日】平成21年11月24日(2009.11.24)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月24日(2009.11.24)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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