説明

通常サービスの再開のための方法、システムおよび装置

【課題】ネットワークノードの利用を緊急通話のために厳密に制限しつつも、条件がユーザの加入契約と一致するときにはユーザに可能な限り早く通常サービスを許可すること。
【解決手段】ネットワークから制限されたサービスの指示を受信した後で、現在、緊急接続されているものとして振る舞っており、UE10が禁止リストに含まれないトラッキングエリア識別情報を有する新しいトラッキングエリアに入るときに、サービス変更要求メッセージを送信するUE10を含む通常サービスのシステム。ネットワークノードは、現在、緊急接続されているものとして振る舞っており、通常サービスを受けることのできるエリアのUE10からサービス変更要求メッセージを受信するときに、サービス変更要求を受諾する。その後、サービス変更要求が受諾された後で、上記UE10およびネットワークノードは当該UE10を通常接続されているものとみなす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信の分野に関する。本発明は、携帯電話が、現在範囲が限定されているサービスを進行中であり、通常サービスに戻ろうとしている場合に適用される。
【背景技術】
【0002】
現在のモバイル・ネットワーク・ノード20においては、どんなユーザも、どこで、どんなサービスを利用できるかに関して加入制限を受ける可能性がある。例えば、ユーザがCSG(closed subscriber group:非公開の加入者グループ)セルへのアクセスを妨げられることもあり、ユーザが禁止されたPLMNにおける通常の音声通話発信を制限されることもある。あるいは例えば、UE(user equipment:ユーザ装置)にUICCがない場合、当該UEは当該ユーザが加入しているサービスにアクセスすることができない。
【0003】
しかし、いくつかの国々の法によれば、ユーザは、加入制限にかかわらず緊急通話を試みることができなければならない。そのような場合、UEおよびネットワークはこの事例の例外的取扱いを必要とする。すなわち、ネットワークは緊急通話を生じさせることを許可する必要がある。この場合、大部分の事業者は緊急通話を試みることだけにユーザを制限しようとするはずである。
【0004】
SAEにおける別の基本要件は、UEは、ネットワークノードに登録されたままであるために、少なくとも1つのベアラコンテキストを有していなければならないことである。任意の時点において、UEにベアラコンテキストが残されていない場合、UEは自身がネットワークノードから登録解除されているとみなさなくてはならない。この後UEはおそらく再接続することができる。
【0005】
緊急通話について解決すべき問題は、どのようにして、ネットワークノードの利用を緊急通話のために厳密に制限しつつも、条件がユーザの加入契約と一致するときにはユーザに可能な限り早く通常サービスを許可するかである。
【0006】
確認される先行技術は、23.401v9.2.0の最終仕様において指定されている解決策である。UEに緊急通話を行わせるために、UEは、通話を試みるときに、接続タイプにおける「緊急」指示を使用する。すなわち、緊急通話がユーザによってトリガされ、かつ、UEが通常サービスを受けることのできないエリア内にあることを認識すると、UEは、緊急を指示する接続タイプIE(informational element:情報要素)で接続を試行する。ネットワークがUEによる接続の理由を理解することができ、現地法にて加入制限にかかわらず緊急通話を許可することが求められている場合には、ネットワークは登録の許可を開始する。また、接続要求メッセージと共にUEは緊急ベアラも要求することができる。ネットワークは緊急通話についてのみ緊急ベアラの使用を許可する。これらのベアラ上では他のデータは送信されるべきではない。実際UEは、他のどのPDNにも接続すべきではなく、セッションパラメータに変更を加えるよう求めるどんな要求も発すべきではない。またネットワークはUEに、UEがアイドルモードになった後で使用すべきタイマ値(周期TAUタイマ)も提供する。ベアラが確立された後、UEは緊急通話を開始することができる。緊急通話の期間の間、UEは接続モードのままである。緊急通話が終了した後で、UEは、様々な不活動タイマが動作し、RRC接続が解放された後で、アイドルモードに戻る。次にUEは、接続手順の間にネットワークノードによってUEに与えられたタイマを動作させる。タイマが動作している間、UEは緊急通話を試行することだけしかできない。タイマの満了後に、UEは自身がネットワークから登録解除されたとみなすはずである。そのため一般に、UEは、緊急接続されると、以下の例外挙動を有し、これらを緊急接続挙動と呼ぶことができる。第1に、UEはいかなるUE開始のセッション変更要求も行ってはならない。第2に、TAU周期タイマがUEにおいて動作している間、UEは別の緊急通話以外の他のどんな通話も試行してはならない。第3に、UEは、TAU周期タイマが満了した後、自身をネットワークから登録解除されたものとみなすことになる。
【0007】
UEが接続タイプ「緊急」で接続していないにもかかわらず緊急接続挙動に従わざるを得ない可能性のある別の場合は、通常接続されたUEが、当該UEが許可されているエリアからUEが制限されているエリアへ移動するときである。通常接続されたUEは、緊急通話を試みる前に少なくとも1つの別の非緊急ベアラを有することになる。UEがそのような境界を越えるとき、その基本挙動は、トラッキングエリア更新を行うことである。UEが許可されたエリア内にないことを認めたネットワークは、UEの非緊急ベアラを非活動化する。この後UEは、自身を緊急接続されているものとみなし、緊急接続されたUEとして振る舞うことになる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】3GPP TS 23.401v9.2,「General Packet Radio Service(GPRS)enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network Node 20(E−UTRAN)access」
【非特許文献2】3GPP TS 24.301 v9.0.0,「Non−Access−Stratum (NAS) protocol for Evolved Packet System (EPS)」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本明細書は、確認される先行技術解決策において発生し得る問題シナリオを対象とする。対象とする状況は、UEが緊急接続されたUEとして振る舞っており、UEまたはユーザが、緊急通話が進行している間に、制限されたエリアから許可されたエリアに移ったときである。UEは、UEが緊急接続を行ったときに、またはUEが通常接続を行ったが禁止されたエリアへと移動し、結果としてその非緊急ベアラが非活動化されたときに緊急接続された状態となり得る。この場合の先行技術の解決策は以下のように働く。ユーザが制限されたエリアから許可されたエリアへ移動する場合、UEは、許可されたエリアにあるにもかかわらずあたかも緊急接続されているかのように振る舞い続ける。さらに、ユーザが通話を完了した後で、不活動タイマがネットワークにおいて動作する。不活動タイマが満了した後で、S1、および、続いてRRC接続が解放される。解放後、UEはTAUタイマを動作させる。TAUタイマが満了した後で、UEは登録解除状態に移り、その後UEは、セル再選択、PLMN選択を行い、続いてネットワークへの別の接続を実行する。緊急通話の終了からUEが再度接続することができるまで、UEは引き続き緊急通話だけに制限される。この期間は、PDN−GWにおける不活動タイマ、UEにおいて動作するTAUタイマ、セル選択および再接続に要する時間、ならびに接続手順に必要とされる往復伝送時間の和で計算することができる。この時間は、主に事業者によって構成されるタイマの値に応じて、数分間から数十分間までに及び得る。この制限は緊急時、特に、ユーザが許可されたエリア内にいてあらゆる権利を有し、通常の通話を行い、友人や家族に連絡する必要があるときには、特に深刻である。本発明はこの問題を正すことを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
UEが緊急接続された後で、UEは、トラッキングエリア変更をモニタし続ける。UEは、新しいTAが禁止リストに含まれるかどうか確認する。新しいTAが禁止リストに含まれない場合、少なくともUEの情報によれば、UEは通常エリア内にあることになる。UEはその場合、状態変更要求メッセージをネットワークに伝える。ネットワークはUE加入データを確認し、UEが実際に許可されたエリア内にある場合、ネットワークは状態変更要求を受諾する。続いてネットワークおよびUEはUEの状態を通常接続として変更する。UEはもう通常接続されているため、UEまたはネットワークノードは、通常サービスを有効にするために続いて非緊急ベアラ確立を開始し得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】UEの好ましい装置を示す図である。
【図2】ネットワークノードのための好ましい装置を示す図である。
【図3】挙動を通常から緊急接続挙動へ変更する先行技術の方法を示す図である。
【図4】挙動を通常から緊急接続挙動へ変更する好ましい方法を示す図である。
【図5】緊急接続されたUE10についての通常サービスの再開の先行技術の方法を示す図である。
【図6】緊急接続されたUE10についての通常サービスの再開の好ましい方法を示す図である。
【図7】UE10が通常サービスを再開するために従うべき好ましいステップを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下において、UE10またはネットワークノード20は、ネットワーク接続機能を有する任意の機器をいう。本明細書では、これらの機能を他の機器において実装し、更に本明細書で示す発明機構を実現することが全く可能であるものと仮定する。非限定的例としては、ネットワークノード20の機能の一部が、現在の3GPP SAEリリース8アーキテクチャにおいて指定されているMMEまたはSGSNまたはGGSNまたはパケットゲートウェイまたはeNBにおいて実装されることが全く可能であるということができる。トラッキングエリアとは、その境界がネットワークノード20によって決定される領域を指示するのに使用される用語である。各エリアにおいて、UE10は、そのベースとなるトラッキングエリアをブロードキャストで知らされるものと仮定する。他の用語も当業者により同じ意味で使用され得るはずであり、その非限定的な例は、ロケーションエリア、ルーティングエリアなどである。
【0013】
本発明は、制限されたサービスからの通常サービスへの再開に対処する。本発明は制限されたサービスとしての緊急サービスに注目する。というのは、緊急が今日における制限されたサービスの定義だからである。しかし、「緊急」という用語の使用で制限されたサービスの範囲を限定すべきではない。本発明は任意の制限されたサービスに等しく適用可能であるべきである。例えば、緊急ベアラまたは緊急指示または緊急サービス挙動の使用は、それぞれ、制限されたベアラ、制限されたサービス指示または制限されたサービス挙動とみなすことができる。
【0014】
図1に、本発明の好ましい実施の形態におけるUE10の装置を示す。UE10は、ネットワークノード20からの着信メッセージを受信し、さらなる処理のためにメッセージプロセッサ13に提供するのに使用されるメッセージ受信機12を有する。UE10は、UE10がネットワークノード20へ送出するメッセージを送信するのに使用されるメッセージ送信機11を有する。UE10内の主処理装置はメッセージプロセッサ13である。メッセージプロセッサは、メッセージがモビリティ機能15のためのものかそれともベアラハンドリング機能16のためのものか解析し、分析する機能である。モビリティ機能15は、UE10のモビリティおよび加入関連の機能を管理する機能である。モビリティ機能15は、トラッキングエリアの変化を解析し、それに応じて作動する。トラッキングエリア関連のトリガはトラッキング・エリア・プロセッサ14によって提供される。モビリティ機能は、加入データを使用してトラッキングエリアまたはPLMNの加入サポートを確認する。加入データは、許可されたエリアおよび制限されたエリアと、UE10が通常サービスを受けることを許可されているPLMNとのリストである。またモビリティ機能15は、UE10の位置に応じたUE10の状態の判定も行う。UE10が有する、またはネットワークノード20によって提供される加入データに基づいて、UE10を制限されたサービスまたは通常サービスの状態とすることができる。モビリティ機能の挙動は制限されたサービスにある間は制限される。例えば、UE10は制限されたサービスでは緊急通話を開始することしかできない。本発明によれば、UE10が現在、緊急接続されているものとして振る舞っており、加入データが許可されたエリアであると記述するトラッキングエリアへと移動する場合に、モビリティ機能15はネットワークノード20に状態を通常挙動へ変更するよう求める要求を開始することができる。状態変更要求がネットワークノード20によって許諾された後で、モビリティ機能はベアラハンドリング機能16に、通常サービスを再開し、非緊急ベアラを獲得するよう要求することができる。またモビリティ機能は、緊急接続挙動に移る別のやり方も処理する。ある方法では、UE10が現在制限されたエリア内にある場合に、UE10は接続タイプ「緊急」で接続を開始することができる。正常に接続された場合に、モビリティ機能15はUE10を緊急接続されたUE10として振る舞わせる。別の方法は、UE10が通常接続されているが、制限されているエリアへ移動する場合である。この場合、モビリティ機能15には、ネットワークノード20により、UE10がその挙動を緊急接続へ変更する必要があることが知らされる。ネットワークノード20は2つやり方でUE10に知らせることができる。ネットワークノード20は、非緊急ベアラを非活動化することによって知らせることができ、続いてベアラハンドリング機能は、すべての非緊急ベアラが非活動化されていることを通知する。この場合、ベアラハンドリング機能16は、モビリティ機能15に、UE10挙動を緊急接続へ変更するよう知らせる。本発明によるUE10に知らせる別の方法は、ネットワークノード20が、トラッキングエリアの指示を与える場合に、UE10が制限されたエリア内にある旨メッセージを更新することである。
【0015】
図2に、ネットワークノード20の装置を示す。簡単にするために、すべての機能が単一装置内に示されている。ネットワークノード20も、UE10にメッセージを送受信するのに使用されるメッセージ送信機23およびメッセージ受信機26を有する。メッセージプロセッサ25はネットワークノード20の処理装置である。メッセージプロセッサの主機能は、UE10のモビリティを維持することである。メッセージプロセッサは、UE10の動作の許可に責任を負うアクセス制御機能22と対話する。アクセス制御機能22は加入者データ21と対話してユーザの加入情報の有無を確認し、この情報を使用してUE10の挙動の妥当性を判断する。またメッセージプロセッサ25も、メッセージを解析し、メッセージの処理に責任を負うエンド機能までメッセージを経路指定する。メッセージプロセッサ25は、セッション関連のメッセージをベアラハンドリング機能24に提供する。ベアラハンドリング機能24はUE10のベアラコンテキストを知る。ベアラハンドリング機能24はベアラの確立、変更および非活動化を管理する。本発明の態様のうちの1つによれば、通常接続されており、現在、緊急通話を行っているUE10が制限されたエリアにトラッキングエリア更新を要求したときに、アクセス制御機能22は、トラッキングエリア受諾メッセージにおいて、UE10が制限されたエリア内にあり、その挙動を緊急接続へ変更するという指示を提供する。本発明の別の好ましい態様によれば、緊急接続されたUE10が許可されたエリアにトラッキングエリア更新要求を送るときに、アクセス制御機能22はUE10に、UE10がその挙動を通常挙動へ変更してもよいことを指示する。
【0016】
図3に、通常から緊急接続挙動へ挙動を変更する先行技術の方法を示す。想定されている状況は、通常接続で緊急通話を行いながら制限されたエリアに入るときのものである。したがって、UE10は、TAがTAIリストに含まれないために、ステップS41に示すトラッキングエリア更新メッセージを送信する。ネットワークノード20はこのメッセージを受信し、UE10が制限されたエリアからTAUを送信していることを確認する。ネットワークノード20は次いで、UE10を緊急サービスの実行だけに制限することに決定する。これを可能にするために、ネットワークノード20はまずトラッキングエリア手順を完了する。このために、ネットワークノード20は、ステップS41に示すように、トラッキングエリア受諾を送信し、UE10はこのTAを、TAIリストにも禁止リストにも追加しないはずである。ネットワークノード20は次いで、ステップS43に示すように、非緊急ベアラの非活動化を開始する。UE10内のベアラハンドリング機能16は次いで、要求どおりに非活動化し、残された唯一のPDNが緊急PDNであるかどうか確認する。これがステップS44に示されている。ベアラハンドリング機能16は次いで、ステップS45に示すようにモビリティ機能15を更新し、UE10に緊急ベアラ以外のベアラがないことを知らせる。この場合、モビリティ機能15は、ステップS46に示すように、その今後の挙動を緊急接続挙動へ変更する。UE10がその挙動を緊急接続へ変更した後で、UE10はセッション関連の要求を出さなくなる。またUE10は、引き続き登録されている間には、緊急通話だけを試行する。またUE10は、TAUタイマが満了した後で登録解除する。現行技術の手法の問題1つは、ネットワークノード20が、UE10が制限されたエリア内にないと判断するときからUE10がステップS41で実際にその挙動を変更するときまでの遅延が生じることである。別の問題は、この方法がベアラハンドリング機能16に対して影響を及ぼし、さらにモビリティ機能15との対話に対しても影響を及ぼすことである。開発のコストを最小限に抑えるために対話は可能な限り回避されなければならない。
【0017】
図4に、緊急接続されたUE10についての通常サービスの再開の先行技術の方法を示す。図4において、緊急セッションが進行中である通常接続されたUE10は、ステップS51に示すようにトラッキングエリア更新を求める。想定されている状況は、通常接続で緊急通話を行いながら制限されたエリアに入るときのものである。したがって、UE10は、TAがTAIリストに含まれないために、ステップS41に示すトラッキングエリア更新メッセージを送信する。ネットワークノード20はこのメッセージを受信し、UE10が制限されたエリアからTAUを送信していることを確認する。ネットワークノード20は次いで、UE10を、緊急サービスの実行だけに制限することに決定する。これを可能にするために、ネットワークノード20は、トラッキングエリア手順を完了すると同時に、UE10に、UE10が制限されたエリア内にあるという指示を提供する。このようにして、UE10は、遅延も、ベアラハンドリング機能16との対話への影響も伴わずにその挙動を更新する。
【0018】
図5は、緊急接続されたUE10についての通常サービスの再開の先行技術の方法を示す図である。手順の開始時において想定されている状況は、ステップS60に示すように、UE10が現在、あたかも緊急接続されているかのように振る舞っており、緊急通話が進行中であるというものである。そのような状況にあるUE10は、接続モードにあるものと想定することができる。ステップS61で、UE10は禁止されたエリアから許可されたエリアへと移動する。UE10は、新しいTAがTAIリストに含まれる場合には何もしない。新しいTAがTAIリストに含まれない場合には、トラッキングエリア更新が実行されるが、これは、通常のトラッキングエリア手順によるものであり、UE10の挙動に影響を及ぼさない。よって簡単にするために、ここではこの手順を示さない。ある一定の時間の後、ステップS62に示すように緊急通話は終了するものと想定される。緊急通話が終了するとき、ネットワークノード20は普通、GBR、すなわち保証ビットレートベアラを非活動化し、非GBRベアラだけをアクティブのままにする。GBRベアラが非活動化された後で、ネットワークノード20は、ステップS63に示すように不活動タイマを開始する。不活動タイマは普通、3GPPシステムの基地局において実装され、事業者によって構成される。UE10は、ステップS64に示すように、不活動タイマが満了するまで接続モードのままに留まる。不活動タイマの満了後に、ネットワークノード20は、ステップS65に示すようにシグナリング接続を解放する。シグナリング機能を解放するよう求める要求を受信した後で、UE10は、ステップS66に示すように、アイドルモードに切り替わり、周期TAUタイマを開始する。周期タイマが満了した後で、UE10は、ステップS67に示すように、登録解除状態に移る。登録解除状態になった後、UE10はその時点において許可されたエリア内にあることになるため、セル再選択およびPLMN選択手順が行われ、その結果UE10は、ステップS69に示すように接続手順を実行することになる。また、接続手順の一部として、UE10はデフォルトのPDN接続も取得する。これは、UE10が、ステップS6Aに示すように、通常サービスが可能な状態にあるときである。前述の問題は、UE10が通信を再開できるまでに、不活動タイマ、周期タイマ、および複数の往復伝送時間の和からなる、6Bに示すような大きな時間の空白が生じることである。この時間の空白はおそらく数分から数十分にまでに及ぶ可能性があり、その間通常通話が行うことができない。この問題は、特に緊急状況において、モバイルサービスだけに支払をしている顧客から見て望ましいことではない。
【0019】
図6は、緊急接続されたUE10についての通常サービスの再開の好ましい方法を示す図である。手順の開始時において想定されている状況は、ステップS60に示すように、UE10が現在、あたかも緊急接続されているかのように振る舞っており、緊急通話が進行中であるというものである。UE10が制限されたエリアから通常エリアへ移動するときに、UE10はTAIの変更を検出する。UE10は、そのTAIが禁止リストに含まれないために、そのエリアが通常エリアであると判断する。この時点において、UE10は、ステップS70に示すように、挙動変更要求のメッセージを送信する。ネットワークノード20はこのメッセージを受信し、UE10が許可されたエリア内にあると認識していることを知る。ネットワークノード20は続いて、ステップS6Aに示すように、加入確認を行って、UE10が実際に許可されたエリア内にあることを確認する。UE10が実際に許可されたエリア内にあることを確認した後で、ネットワークノード20は、ステップS72に示すように、UE10がその挙動を通常挙動へ変更してもよいことを受諾する。続いて、ネットワークノード20とUE10とがそれぞれこのメッセージを送信し、受信した後で、両ノードは、ステップS6Aに示すように、UE10の挙動を通常挙動に変更する。この後、UE10は非緊急ベアラハンドリング手順を開始して通常サービスを再開する。またネットワークノード20は、非緊急ベアラの確立も開始することができる。図に示すように、通常サービスの再開に際しての唯一の遅延は、ステップS61とステップS6Aとの間の遅延だけであり、これは往復伝送遅延である。これは、挙動の暗黙的変更と比べて、可能な最小限の遅延である。暗黙的変更は、可能ではあるが、最適な解決策とはならない。というのは、UE10は、TAIが禁止リストに含まれないことだけを知っているが、TAIがネットワークノード20により許可され得るかどうかは知らないからである。すなわち、UE10における禁止リストは、網羅的リストではない可能性がある。
【0020】
図7は、UE10が通常サービスを再開するために従うべき好ましいステップについての本発明の好ましい実施の形態である。ステップS30で、UE10はネットワークノード20から、UE10があたかも緊急接続されているかのように振る舞う必要があるという指示を受信する。これが発生し得るのは、UE10が緊急接続を実行するとき、または通常接続されたUE10がネットワークノード20により緊急接続挙動に移るよう求められるときである。ネットワークノード20は、すべての非緊急ベアラを非活動化することによって、またはTAU手順の間に明示的に指示することによって、UE10に緊急接続挙動に移るよう求めることができる。UE10挙動は、ステップS31に示すように、緊急接続挙動の挙動へ変更される。次にステップS32に示すように、UE10はTAの変更をモニタし、禁止リストに存在しないTAIを有する新しいTAに入るかどうか待機する。新しいTAに入るときに、UE10は、新しいTAのTAIが禁止リストに存在するかどうか確認する。存在しない場合、UE10は、ステップS32に示すように、引き続きモニタする。TAIが実際にTAIリストに存在しない場合には、少なくともUE10が利用できる情報によれば、UE10は通常エリア内にある。この時点において、UE10は、ステップS34に示すように、ネットワークノード20ノード10に、挙動の変更を要求する。ステップS35で、UE10は、挙動変更要求がネットワークノード20によって受諾されたかどうか確認する。挙動変更要求が受諾された場合、UE10は、ステップS36に示すように、その挙動を通常接続挙動へ変更する。これに続いて、UE10は、ステップS37に示すように、非緊急ベアラの確立を開始することができる。
【0021】
次に、図7の各ステップを実行するのに使用することができるはずのメッセージの種類のいくつかの非限定的な例を挙げる。ネットワークノード20によって提供される緊急挙動指示は、緊急接続への接続受諾応答、またはTAU受諾における指示なしの非緊急ベアラの非活動化、またはUE10が制限されたエリア内にあるという指示を有するTAU受諾ありの非緊急ベアラの非活動化とすることができる。挙動変更要求メッセージは、明示的指示なしのTAUとすることができる。また挙動変更要求メッセージは、TAUが通常接続への挙動変更を求める要求についてのものであるというUE10による明示的指示を有するTAUとすることもできる。また挙動変更要求メッセージは、非緊急PDNに接続するためのUE10によるPDN接続要求メッセージとすることもできる。この場合には、緊急接続挙動の原則に違反する可能性もある。しかし、このメッセージのコストは、ネットワークノード20がこのメッセージを常に拒絶することができるため、最小限に留まる。また、PDN接続要求メッセージを直ちに使用することは、往復メッセージのコストを回避することにもなるはずである。挙動変更要求メッセージへの応答は、指示なしのTAU受諾メッセージによって提供することができる。明示的指示なしのTAU受諾は、ステップS30において、ネットワークノード20がUE10にその緊急接続への変更を知らせるのに使用される指示が明示的指示ありのTAUであるときに使用することができる。ネットワークノード20が挙動変更要求に応答するための別の方法は、単にTAU要求を受諾し、続いて、UE10についてのデフォルトベアラを直ちに開始することになるEPS作成のデフォルトベアラ要求メッセージを出すものである。これらの可能な方法のいずれかが使用され、標準化されるかもしれない。
【0022】
本発明の別の実施の形態によれば、通常接続されたUE10は、そのベアラコンテキストがトラッキングエリア更新手順後に非活動化されるときに、緊急接続されたUE10になる。UE10は次いで、トラッキングエリア識別情報の変更の有無をモニタする。新しいトラッキングエリア識別情報が検出され、トラッキングエリアが禁止リストに含まれない場合に、UE10はトラッキングエリア更新要求メッセージを開始してよい。ネットワークノード20は次いで、UE10がそのエリアにおいて通常サービスを受けることを許可されているかどうか確認する。そうである場合、ネットワークノード20は、UE10がその挙動を緊急接続から通常接続へ変更することができるという指示を有するトラッキングエリア更新受諾メッセージを送信する。UE10またはネットワークノード20はその後、非緊急PDNについてのベアラ確立を開始することができる。
【0023】
本発明の別の実施の形態によれば、通常接続されたUE10は、そのベアラコンテキストがトラッキングエリア更新手順後に非活動化されるときに、緊急接続されたUE10になる。UE10は次いで、トラッキングエリア識別情報の変更の有無をモニタする。新しいトラッキングエリア識別情報が検出され、トラッキングエリアが禁止リストに含まれない場合に、UE10はトラッキングエリア更新要求メッセージを開始してよい。ネットワークノード20は次いで、UE10がそのエリアにおいて通常サービスを受けることを許可されているかどうか確認する。そうである場合、ネットワークノード20は、トラッキングエリア手順の完了後に、非緊急PDNについてのベアラ確立を開始する。UE10がこのメッセージを受信すると、UE10およびネットワークノード20は、UE10の挙動を緊急接続であるとみなすことができる。
【0024】
本発明の別の実施の形態によれば、通常接続されたUE10は、そのベアラコンテキストがトラッキングエリア更新手順後に非活動化されるときに、緊急接続されたUE10になる。UE10は次いで、トラッキングエリア識別情報の変更の有無をモニタする。新しいトラッキングエリア識別情報が検出され、トラッキングエリアが禁止リストに含まれない場合に、UE10はトラッキングエリア更新要求メッセージを開始し、UE10が、緊急接続から通常接続へのUE10の挙動の変更を要求しているという指示を提供してよい。ネットワークノード20は次いで、UE10がそのエリアにおいて通常サービスを受けることを許可されているかどうか確認する。そうである場合、ネットワークノード20は、トラッキングエリア手順の完了後に、非緊急PDNについてのベアラ確立を開始する。UE10がこのメッセージを受信すると、UE10およびネットワークノード20は、UE10の挙動を緊急接続されているとみなすことができる。
【0025】
本発明の別の実施の形態によれば、通常接続されたUE10は、そのベアラコンテキストがトラッキングエリア更新手順後に非活動化されるときに緊急接続されたUE10になる。UE10は次いで、トラッキングエリア識別情報の変更の有無をモニタする。新しいトラッキングエリア識別情報が検出され、トラッキングエリアが禁止リストに含まれない場合に、UE10はトラッキングエリア更新要求メッセージを開始し、UE10が、緊急接続から通常接続へのUE10の挙動の変更を要求しているという指示を提供することができる。ネットワークノード20は次いで、UE10がそのエリアにおいて通常サービスを受けることを許可されているかどうか確認する。そうである場合、ネットワークノード20は、UE10がその挙動を緊急接続から通常接続へ変更することができるという指示を有するトラッキングエリア更新受諾メッセージを送信する。UE10またはネットワークノード20はその後、非緊急PDNについてのベアラ確立を開始することができる。
【0026】
本発明の別の実施の形態によれば、通常接続されたUE10は、そのベアラコンテキストがトラッキングエリア更新手順後に非活動化されるときに、緊急接続されたUE10になる。UE10は次いで、トラッキングエリア識別情報の変更の有無をモニタする。新しいトラッキングエリア識別情報が検出され、トラッキングエリアが禁止リストに含まれない場合に、UE10は非緊急PDNについてのベアラ確立を開始してよい。ネットワークノード20は次いで、UE10がそのエリアにおいて通常サービスを受けることを許可されているかどうか確認する。そうである場合、ネットワークノード20は、デフォルトベアラのセットアップを開始する。デフォルトベアラがセットアップされた後で、UE10およびネットワークノード20はUE10を通常接続されているとみなす。
【0027】
本発明の別の実施の形態によれば、通常接続されたUE10は、UE10が自身を緊急接続されているとみなすべきであるという指示を受信するときに、緊急接続されたUE10になる。指示は、トラッキングエリア更新要求メッセージに応答したトラッキングエリア更新受諾メッセージにおいて送信される。UE10は次いで、トラッキングエリア識別情報の変更の有無をモニタする。新しいトラッキングエリア識別情報が検出され、トラッキングエリアが禁止リストに含まれない場合に、UE10はトラッキングエリア更新要求メッセージを開始することができる。ネットワークノード20は次いで、UE10がそのエリアにおいて通常サービスを受けることを許可されているかどうか確認する。そうである場合、ネットワークノード20は、UE10にその挙動を緊急接続から通常接続へ変更するよう知らせるトラッキングエリア更新受諾メッセージを送信する。UE10またはネットワークノード20はその後、非緊急PDNについてのベアラ確立を開始することができる。
【0028】
本発明の別の実施の形態によれば、通常接続されたUE10は、UE10が自身を緊急接続されているとみなすべきであるという指示を受信するときに、緊急接続されたUE10になる。指示は、トラッキングエリア更新要求メッセージに応答したトラッキングエリア更新受諾メッセージにおいて送信される。UE10は次いで、トラッキングエリア識別情報の変更の有無をモニタする。新しいトラッキングエリア識別情報が検出され、トラッキングエリアが禁止リストに含まれない場合に、UE10はトラッキングエリア更新要求メッセージを開始することができる。ネットワークノード20は次いで、UE10がそのエリアにおいて通常サービスを受けることを許可されているかどうか確認する。そうである場合、ネットワークノード20は、UE10にその挙動を緊急接続から通常接続へ変更するよう知らせる指示を有するトラッキングエリア更新受諾メッセージを送信する。UE10またはネットワークノード20はその後、非緊急PDNについてのベアラ確立を開始することができる。
【0029】
本発明の別の実施の形態によれば、通常接続されたUE10は、UE10が自身を緊急接続されているとみなすべきであるという指示を受信するときに、緊急接続されたUE10になる。指示は、トラッキングエリア更新要求メッセージに応答したトラッキングエリア更新受諾メッセージにおいて送信される。UE10は次いで、トラッキングエリア識別情報の変更の有無をモニタする。新しいトラッキングエリア識別情報が検出され、トラッキングエリアが禁止リストに含まれない場合に、UE10はトラッキングエリア更新要求メッセージを開始することができる。ネットワークノード20は次いで、UE10がそのエリアにおいて通常サービスを受けることを許可されているかどうか確認する。そうである場合、ネットワークノード20は、トラッキングエリア手順の完了後に、非緊急PDNについてのベアラ確立を開始する。UE10がこのメッセージを受信すると、UE10およびネットワークノード20は、UE10の挙動を緊急接続されているとみなすことができる。
【0030】
本発明の別の実施の形態によれば、通常接続されたUE10は、UE10が自身を緊急接続されているとみなすべきであるという指示を受信するときに、緊急接続されたUE10になる。指示は、トラッキングエリア更新要求メッセージに応答したトラッキングエリア更新受諾メッセージにおいて送信される。UE10は次いで、トラッキングエリア識別情報の変更の有無をモニタする。新しいトラッキングエリア識別情報が検出され、トラッキングエリアが禁止リストに含まれない場合に、UE10はトラッキングエリア更新要求メッセージを開始し、UE10が、緊急接続から通常接続へのUE10の挙動の変更を要求しているという指示を提供することができる。ネットワークノード20は次いで、UE10がそのエリアにおいて通常サービスを受けることを許可されているかどうか確認する。そうである場合、ネットワークノード20は、UE10にその挙動を緊急接続から通常接続へ変更するよう知らせるトラッキングエリア更新受諾メッセージを送信する。UE10またはネットワークノード20はその後、非緊急PDNについてのベアラ確立を開始することができる。
【0031】
本発明の別の実施の形態によれば、通常接続されたUE10は、UE10が自身を緊急接続されているとみなすべきであるという指示を受信するときに、緊急接続されたUE10になる。指示は、トラッキングエリア更新要求メッセージに応答したトラッキングエリア更新受諾メッセージにおいて送信される。UE10は次いで、トラッキングエリア識別情報の変更の有無をモニタする。新しいトラッキングエリア識別情報が検出され、トラッキングエリアが禁止リストに含まれない場合に、UE10はトラッキングエリア更新要求メッセージを開始し、UE10が、緊急接続から通常接続へのUE10の挙動の変更を要求しているという指示を提供することができる。ネットワークノード20は次いで、UE10がそのエリアにおいて通常サービスを受けることを許可されているかどうか確認する。そうである場合、ネットワークノード20は、UE10にその挙動を緊急接続から通常接続へ変更するよう知らせる指示を有するトラッキングエリア更新受諾メッセージを送信する。UE10またはネットワークノード20はその後、非緊急PDNについてのベアラ確立を開始することができる。
【0032】
本発明の別の実施の形態によれば、通常接続されたUE10は、UE10が自身を緊急接続されているとみなすべきであるという指示を受信するときに、緊急接続されたUE10になる。指示は、トラッキングエリア更新要求メッセージに応答してトラッキングエリア更新受諾メッセージにおいて送信される。UE10は次いで、トラッキングエリア識別情報の変更の有無をモニタする。新しいトラッキングエリア識別情報が検出され、トラッキングエリアが禁止リストに含まれない場合に、UE10はトラッキングエリア更新要求メッセージを開始し、UE10が、緊急接続から通常接続へのUE10の挙動の変更を要求しているという指示を提供することができる。ネットワークノード20は次いで、UE10がそのエリアにおいて通常サービスを受けることを許可されているかどうか確認する。そうである場合、ネットワークノード20は、トラッキングエリア手順の完了後に、非緊急PDNについてのベアラ確立を開始する。UE10がこのメッセージを受信すると、UE10およびネットワークノード20は、UE10の挙動を緊急接続されているとみなすことができる。
【0033】
本発明の別の実施の形態によれば、通常接続されたUE10は、UE10が自身を緊急接続されているとみなすべきであるという指示を受信するときに、緊急接続されたUE10になる。指示は、トラッキングエリア更新要求メッセージに応答してトラッキングエリア更新受諾メッセージにおいて送信される。UE10は次いで、トラッキングエリア識別情報の変更の有無をモニタする。新しいトラッキングエリア識別情報が検出され、トラッキングエリアが禁止リストに含まれない場合に、UE10は非緊急PDNについてのベアラ確立を開始することができる。ネットワークノード20は次いで、UE10がそのエリアにおいて通常サービスを受けることを許可されているかどうか確認する。そうである場合、ネットワークノード20は、トラッキングエリア手順の完了後に、非緊急PDNについてのベアラ確立を開始する。UE10がこのメッセージを受信すると、UE10およびネットワークノード20は、UE10の挙動を緊急接続されているとみなすことができる。
【0034】
本発明の別の実施の形態によれば、緊急接続されたUEは、ネットワークが緊急通話の終了を検出するときに、トリガして通常サービスを再開させることができる。緊急通話の終了は通常、UEトリガ(BYEメッセージなど)によって、またはネットワークトリガ(GBRベアラの非活動化など)によって成し遂げることができる。ネットワークノードは次いで、UEを即座に再接続させる再接続指示を用いたUEの切り離しを開始し、それによって、ネットワークノードが不活動タイマを実行することとUEが周期タイマを実行することの両方を回避することができる。
【0035】
他の例として、他の類似の、または等価のメッセージ、メッセージの数およびメッセージ内容の使用を当業者が試みるかもしれない。しかし、本発明のあらゆるそのような類似の変更はやはり本発明の範囲内に含まれる。さらに、本発明の特徴の一部は、他の特徴の対応する使用を伴わずに有利に使用することもできるはずである。したがって、以上の説明は、本発明の限定としてではなく、本発明の原理の例示にすぎないものとみなすべきである。
【符号の説明】
【0036】
10 UE
11 メッセージ送信機
12 メッセージ受信機
13 メッセージプロセッサ
14 トラッキング・エリア・プロセッサ
15 モビリティ機能
16 ベアラハンドリング機能

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークから制限されたサービスの指示を受信した後に制限されたサービスだけを使用することができ、禁止リストに含まれないトラッキングエリア識別情報を有する新しいトラッキングエリアに入るときにサービス変更要求メッセージを送信するユーザ装置と、
現在、制限されたサービスだけを使用することができ、通常サービスを使用することのできるエリアから前記サービス変更要求メッセージを送信している前記ユーザ装置から前記サービス変更要求メッセージを受信したときに、前記サービス変更要求メッセージを受諾し、サービス変更受諾メッセージを送信する前記ネットワークと、
を備える通常サービスの再開を行うシステム。
【請求項2】
前記制限されたサービスは緊急サービスである、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ユーザ装置は、
前記サービス変更受諾メッセージを受信した後に、制限されていないベアラを獲得するためにベアラハンドリング手順を開始する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記ネットワークは、
前記サービス変更受諾メッセージを送信した後に、制限されていないベアラを獲得するためにベアラハンドリング手順を開始する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記ユーザ装置は、
制限されていないベアラの非活動化による指示を受信した後で、前記通常サービスを使用することのできる状態から前記制限されたサービスを使用することのできる状態へ変更する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ユーザ装置は、
TAU受諾メッセージによる指示を受信した後に、前記通常サービスを使用することのできる状態から前記制限されたサービスを使用することのできる状態へ変更する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記ユーザ装置は、
トラッキングエリア更新要求メッセージとして、前記サービス変更要求を送信する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記ネットワークは、
前記ユーザ装置に対して前記ユーザ装置が通常接続されていることを知らせる明示的指示を有するトラッキングエリア更新要求メッセージとして、サービス変更要求を送信する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記ネットワークは、
トラッキングエリア更新要求メッセージとして、サービス変更要求を送信する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記ユーザ装置は、
PDN接続メッセージとして、サービス変更要求を送信する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記ネットワークは、
デフォルトのEPSベアラコンテキスト活動化要求メッセージとして、サービス変更要求を送信する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
ユーザ装置において、ネットワークから制限されたサービスの指示を受信するステップと、
前記ユーザ装置において、制限されたサービスだけを使用することのできる状態へ変更するステップと、
前記ユーザ装置が、禁止リストに含まれないトラッキングエリア識別情報を有する新しいトラッキングエリアに入るときに、サービス変更要求メッセージを前記ユーザ装置から送信するステップと、
前記ユーザ装置が通常サービスを使用することのできるエリアから前記サービス変更要求メッセージを前記ネットワークが受信したときに、前記ネットワークにおいて、前記サービス変更要求メッセージを受諾し、サービス変更受諾メッセージを送信するステップと
を含む通常サービスの再開のための方法。
【請求項13】
前記制限されたサービスが緊急サービスである、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
制限されたサービスだけの使用を指示する制限されたサービスの指示をネットワークから受信する受信部と、
禁止リストに含まれないトラッキングエリア識別情報を有する新しいトラッキングエリアに入るときにサービス変更要求メッセージを送信する送信部と、
を備え、
前記受信部は、
前記ネットワークからサービス変更受諾メッセージをさらに受信する、
通常サービスの再開を行うユーザ装置。
【請求項15】
前記制限されたサービスが緊急サービスである、
請求項14に記載の通常サービスの再開を行うユーザ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−514675(P2013−514675A)
【公表日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524976(P2012−524976)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【国際出願番号】PCT/JP2009/007008
【国際公開番号】WO2011/074046
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】