連携システム、サーバ、ユーザ端末、対応サービス管理プログラム及び対応サービス取得プログラム
【課題】IVRサービスとウェブサービスとを連携させるようにする。
【解決手段】音声通信手段及びブラウザ手段を有するユーザ端末に対して、サーバが、音声応答サービスとウェブサービスとを連携して、音声コンテンツ又はウェブコンテンツを提供する連携システムにおいて、ユーザ端末が、サービス提供先の電話番号を含む通信信号を送信する電話番号通知手段を備え、サーバが、ユーザ端末からの受信信号に含まれている電話番号に基づいて、当該電話番号に対応するサービス情報を提供する。
【解決手段】音声通信手段及びブラウザ手段を有するユーザ端末に対して、サーバが、音声応答サービスとウェブサービスとを連携して、音声コンテンツ又はウェブコンテンツを提供する連携システムにおいて、ユーザ端末が、サービス提供先の電話番号を含む通信信号を送信する電話番号通知手段を備え、サーバが、ユーザ端末からの受信信号に含まれている電話番号に基づいて、当該電話番号に対応するサービス情報を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連携システム、サーバ、ユーザ端末、対応サービス管理プログラム及び対応サービス取得プログラムに関するものである。本発明は、例えば、音声自動応答装置(IVR:Interactive Voice Response)やオペレータ等による音声ガイダンス案内サービスにおいて、音声ガイダンス機能と、その音声ガイダンス内容に関連した情報を、WEBを通じて表示させる機能とを連携させたシステムに適用し得るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、IVR等を用いた音声ガイダンスサービスは、電話を使った音声のみの情報を提供している。音声のみのガイダンスよりも、例えばテキストや画像や映像等を用いたビジュアル的なガイダンスの方が、ユーザに分かりやすい情報を提供することができる。ビジュアル的なガイダンスを提供する場合、ユーザがサーバにアクセスして手動で検索してWEBブラウザ等に表示させることが必要である。
【0003】
さらに、ユーザが電話で問い合わせを行った後に、同様のテキスト等で確認する場合でも、最初から操作をやり直して、検索ワード等の問い合わせ内容も自ら考え直す必要もあった。
【0004】
近年、通信機能を有する携帯端末や固定電話端末、カメラを有するパーソナルコンピュータ等の普及に伴い、上記のようなビジュアルコールセンタの重要性が増してきている。このような状況に鑑みて、例えば特許文献1や特許文献2に開示されるように、音声ガイダンスとWEBブラウザ機能とを連携させてユーザに情報提供する技術がある。
【0005】
特許文献1の記載技術は、CTIサーバが、顧客の端末装置にWEBブラウザ機能が搭載されているか否かを判定し、搭載されていれば画像データと音声データとを端末に送信する技術である。
【0006】
特許文献2の記載技術は、WEBサーバは、インターネット機能付きの電話端末からの問合わせに応じて、電話端末のWEBブラウザ画面に問合せ情報を表示させる。ユーザは、電話端末に表示された問合せ情報の応答情報を返信する。この問合せと応答とを何回か繰り返して、WEBサーバは、ユーザの希望する適切な対応の可能な受付用電話番号を電話端末に表示させる。その後、ユーザが受付用電話番号に対して発信して、オペレータが対応するというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−182836号公報
【特許文献2】特開2005−277970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、IVRサービスとWEBサービスとを連携させて、ユーザに情報を提供する場合、以下のような課題が生じ得る。
【0009】
(1)IVRサービス及びWEBサービスを連携させる場合、ユーザが最初に提供を受けるサービスを、音声ガイダンスとするか、又はWEBコンテンツを提供するかのいずれにするかが問題となる。
【0010】
これは、情報提供者の提供サービス種類、内容、目的等に応じて、音声ガイダンスが良い場合もあれば、WEBコンテンツが良い場合もあるからである。例えば、コールセンタに利用する場合、商品トラブルや修理受付等のサービスのときは、信頼性維持のために、ユーザに対して音声ガイダンスを提供することが望ましい。また例えば、店舗情報や店舗の地図情報の案内等のサービスのときは、ユーザが希望する店舗情報等のWEBコンテンツを最初に提供する方がユーザにとっては望ましい。このように、提供者側は、提供するサービス種類に応じて最初のアクセス先をユーザに提示することが望まれる。
【0011】
一方、ユーザ側も、音声ガイダンスとWEBサービスのいずれかのサービスを希望する場合がある。例えば、ユーザが電車に乗っている場合には、音声ガイダンスよりも、WEBコンテンツによるサービスの方が望ましい。
【0012】
このように、ユーザが最初に受けるサービスを音声ガイダンスとWEBサービスのいずれにするかということは、提供者側もユーザ側も提示・選択できるようにすることが望まれる。
【0013】
(2)また、ユーザが携帯端末を利用する場合、電波状況によっては通話・ネットワーク接続が切断されることがある。接続が中断された場合、ユーザは、その都度最初からサービスを受け直す必要がある。
【0014】
(3)端末はバッテリーから電源を受けて稼働するため、バッテリー切れに伴ってサービスが中断されることがある。この場合も、ユーザは、その都度最初からサービスを受け直す必要がある。
【0015】
(4)電話で確認した内容をWEBにシームレスに移行する手段がないため、同一の端末で利用しているにも関わらず、先に利用した手段での選択内容を継続することができない。
【0016】
そこで、上記課題に鑑み、音声だけでは伝わりにくい情報をウェブを通じて提供することができ、切断した場合でも継続した情報を提供することができ、かつ、ユーザ端末が最初に受けるサービスの接続先を柔軟に決めることができる連携システム、サーバ、ユーザ端末、対応サービス管理プログラム及び対応サービス取得プログラムが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0017】
かかる課題を解決するために、第1の実施形態の連携システムは、音声通信手段及びブラウザ手段を有するユーザ端末に対して、サーバが、音声応答サービスとウェブサービスとを連携して、音声コンテンツ又はウェブコンテンツを提供する連携システムにおいて、(A)ユーザ端末が、(A−1)サービス提供先の電話番号を含む通信信号を送信する電話番号通知手段を備え、(B)サーバが、(B−1)1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段と、(B−2)ユーザ端末から受信した通信信号に含まれている電話番号に基づいて、対応する電話番号登録情報を、電話番号登録情報記憶手段から検索する電話番号登録情報検索手段と、(B−3)電話番号登録情報検索手段により検索された電話番号登録情報を、ユーザ端末に送信する電話番号登録情報送信手段とを備え、ユーザ端末は、(A−2)受信した電話番号登録情報に含まれる1又は複数の提供可能なサービスから、利用サービスを選択する選択手段と、(A−3)選択手段により選択された利用サービスの接続先情報に基づいて接続をしてコンテンツを取得する接続実行手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
第2の本発明のサーバは、(1)1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段と、(2)ユーザ端末から受信した通信信号に含まれている上記電話番号に基づいて、対応する上記電話番号登録情報を、上記電話番号登録情報記憶手段から検索する電話番号登録情報検索手段と、(3)電話番号登録情報検索手段により検索された電話番号登録情報を、ユーザ端末に送信する電話番号登録情報送信手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
第3の本発明のユーザ端末は、(1)音声通信手段と、(2)ブラウザ手段と、(3)1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段を備えるサーバに対して、サービス提供先の電話番号を含む通信信号を送信する電話番号通知手段と、(4)サーバから受信した電話番号登録情報に含まれる1又は複数の提供可能なサービスから、利用サービスを選択する選択手段と、(5)選択手段により選択された利用サービスの接続先情報に基づいて接続をしてコンテンツを取得する接続実行手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
第4の本発明の対応サービス管理プログラムは、1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段を備えるコンピュータを、(1)ユーザ端末から受信した通信信号に含まれている電話番号に基づいて、対応する電話番号登録情報を、電話番号登録情報記憶手段から検索する電話番号登録情報検索手段、(2)電話番号登録情報検索手段により検索された電話番号登録情報を、ユーザ端末に送信する電話番号登録情報送信手段として機能させることを特徴とする。
【0021】
第5の本発明の対応サービス取得プログラムは、コンピュータを、(1)1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段を備えるサーバに対して、サービス提供先の電話番号を含む通信信号を送信する電話番号通知手段、(2)サーバから受信した電話番号登録情報に含まれる1又は複数の提供可能なサービスから、利用サービスを選択する選択手段、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、音声だけでは伝わりにくい情報をウェブを通じて提供することができ、切断した場合でも継続した情報を提供することができ、かつ、ユーザ端末が最初に受けるサービスの接続先を柔軟に決めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】実施形態のコールセンタシステムの全体構成を示す全体構成図である。
【図2】実施形態のコールセンタシステムの各構成要素の内部構成を示す内部構成図である。
【図3】実施形態のTEL−WEB管理DB/ENUMサーバの内部構成を示す内部構成図である。
【図4】実施形態のIVRサービス及びWEBサービスの連携処理を示すシーケンス図である。
【図5】コールセンタシステムにおける各構成要素間の処理動作を説明する説明図である(その1)。
【図6】コールセンタシステムにおける各構成要素間の処理動作を説明する説明図である(その2)。
【図7】コールセンタシステムにおける各構成要素間の処理動作を説明する説明図である(その3)。
【図8】実施形態のENUM形式のENUM登録データの構成を示す構成図である。
【図9】実施形態のENUM登録データの各サービスに優先度を設定する処理を示すフローチャート及び設定画面図である。
【図10】実施形態の電話番号のENUM形式のENUM登録データの構成を示す構成図である。
【図11】実施形態において、ENUM登録データに優先度が設定されている場合のIVRサービス及びWEBサービスの連携処理を示すシーケンス図である。
【図12】実施形態において、ユーザが利用サービスに優先順位を設定する処理を示すフローチャート及び端末装置画面図である。
【図13】実施形態において、ユーザが利用サービスに優先順位を設定した場合のIVRサービス及びWEBサービスの連携処理を示すシーケンス図である。
【図14】実施形態において、最初のアクセス先がWEBである場合のIVRサービス及びWEBサービスの連携処理を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(A)主たる実施形態
以下、本発明の連携システム、サーバ、ユーザ端末、対応サービス管理プログラム及び対応サービス取得プログラムの主たる実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0025】
この実施形態では、本発明を利用して、IVRサービス及びWEBサービスを連携させたコールセンタシステムを実現する実施形態を例示して説明する。
【0026】
(A−1)実施形態の構成
(A−1−1)全体構成
図1は、この実施形態のコールセンタシステムの全体構成を示す全体構成図である。図1において、この実施形態のコールセンタシステム1は、センタ装置12、3G網/電話網70、通信事業者網/インターネット網80、ユーザ端末11を少なくとも有して構成される。
【0027】
ユーザ端末11は、ユーザが操作する端末装置である。ユーザ端末11は、音声通信機能、データ通信機能及びブラウザ機能を有するものを広く適用することができる。ユーザ端末11は、ブラウザ機能により、アプリケーションを動作させることができるものである。この実施形態では、ユーザ端末11の一例として、携帯電話機10を適用する場合を例示する。なお、ユーザ端末11は、音声通信機能、データ通信機能及びブラウザ機能を有していれば、PDA端末、IP電話機、いわゆるソフトフォン機能を有するパーソナルコンピュータ(ノート型、デスクトップ型等を含むPC)、ゲーム端末、電子書籍端末等を広く適用することができる。
【0028】
3G網/電話網70は、音声通信網の一例である。ここでは、電話網の一例として、第三世代(3G)移動体通信網、電話網を例示するが、通話を実現する音声通信網であれば、広く適用することができる。
【0029】
通信事業者網/インターネット網80は、データ通信網の一例である。ここでは、通信網の一例として、通信事業者網やインターネット網を例示するが、WEB通信を実現することができれば広く適用することができる。
【0030】
センタ装置12は、センタ側が有する装置又はシステムである。センタ装置12は、WEB−IVR制御サーバ20、IVRサーバ30、TEL−WEB管理データベース(DB)/ENUMサーバ40、コンテンツサーバ50を少なくとも有する。センタ装置20を構成する各構成要素の詳細な説明については後述する。
【0031】
なお、センタ装置12は、図1に例示するように、音声認識/音声合成サーバ60を有するようにしてもよい。
【0032】
また、この実施形態では、サービス提供先の電話番号に、1又は複数の提供可能なサービス種類の一覧を対応付けて管理する処理として、DNS(Domain Name System)を拡張したENUM(E.164 Number Mapping)技術を適用する場合を例示する。しかし、電話番号に提供可能なサービスを対応付けて管理することができれば、ENUMに限定されるものではない。例えば、独自に構築したシステムを用いるようにしてもよい。
【0033】
(A−1−2)携帯電話機10の内部構成
図2は、コールセンタシステム1を構成する各構成要素の内部構成を示す内部構成図である。
【0034】
図2において、携帯電話機10は、その機能構成として、音声通信部100、ENUM連携部110、サービスアクセス制御部120、状態監視部130、結果受信部140、音声−WEB切替部150、結果表示部160、追加情報表示部170、入力補助部180を有する。
【0035】
音声通信部100は、音声通信を行う処理部又は装置である。音声通信部100は、ユーザ操作を受けて電話発信を行うと、通信キャリアにより設置された交換機等を経由して、WEB−IVR制御サーバ20に接続され、IVRサーバ30やオペレータ等との間で音声通信を行うものである。音声通信部100は、携帯電話機10に予め搭載されている通常の音声通信機能を適用することができる。
【0036】
ENUM連携部110は、WEBを通じて、センタ装置12に対してサービス開始要求を行うものである。また、ENUM連携部110は、WEBを通じて、サービス提供先の電話番号をセンタ装置12に通知し、その電話番号に対応するEUNM登録データ400をセンタ装置12から取得するものである。さらに、EUNM連携部110は、取得したENUM登録データ400を、サービスアクセス制御部120に与えるものである。
【0037】
ENUM連携部110は、図2に示すように、その機能として、電話番号通知部111、ENUM登録データ取得部112を有する。
【0038】
電話番号通知部111は、通信事業者網/インターネット網80を通じて、入力された電話番号を、センタ装置12のTEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40に対して通知するものである。
【0039】
ここで、電話番号通知部11による電話番号の通知方法は、通信事業者網/インターネット網80を通じて行う方法であれば、種々の方法を広く適用することができる。
【0040】
例えば、本サービス(IVRサービス及びWEBサービスの連携サービス)のアプリケーションの起動により、サービス開始要求メッセージが有するテキスト入力部に、サービス提供先の電話番号をテキスト入力し、その電話番号を含むメッセージを、通信事業者網/インターネット網80を通じて送信する方法を適用することができる。
【0041】
ENUM登録データ取得部112は、通信事業者網/インターネット網80を通じて、センタ装置12のTEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40から、上記電話番号に対応するENUM登録データ400を取得するものである。また、ENUM登録データ取得部112は、取得したENUM登録データ400を、サービスアクセス制御部120に与える。
【0042】
ここで、EUNM登録データ400とは、センタ装置12側が予め設定した、サービス提供先の電話番号に対応付けた1又は複数の提供可能なサービス、各サービスの接続先情報、優先度等を有するものである。
【0043】
例えば、EUNM登録データ400は、提供可能なサービスを一覧とするリスト等とすることができる。提供可能なサービスとは、センタ装置12が提供可能なサービスであり、IVRサービス(例えば、音声ガイダンス等)やWEBサービス(例えば、WEBコンテンツ、チャット等)が該当する。また例えば、IVRサービスの場合、接続先情報として電話番号が付与されたり、WEBサービスの場合、接続先情報としてURLが付与されたりする。
【0044】
サービスアクセス制御部120は、EUNM連携部110から受け取ったENUM登録データ400に基づいて、利用サービスを選択し、その利用サービスの接続先へのアクセス制御を行うものである。
【0045】
サービスアクセス制御部120は、図2に示すように、利用サービス選択部121、サービス有効化部122、利用サービス順序設定部123を有する。
【0046】
利用サービス選択部121は、ENUM連携部110からのENUM登録データ400に含まれている1又は複数の提供可能なサービスから、いずれかの利用サービスを選択するものである。
【0047】
ここで、ENUM登録データ400には、各利用可能なサービスには優先度が付与されている。そこで、利用サービス選択部121は、その優先度の高いものを利用サービスとして選択する。
【0048】
サービス有効化部122は、ENUM登録データ400に基づいて、アプリケーションで有効とする利用サービスを設定するものである。
【0049】
例えば、利用サービスがIVRサービスの場合、サービス有効化部122は、ENUM登録データ400に含まれている接続先情報(この場合、例えば電話番号)を、音声通信部100に与えて音声通信を有効化にするものである。
【0050】
また例えば、利用サービスがWEBサービスの場合、サービス有効化部122は、ENUM登録データ400に含まれている接続先情報(この場合、例えばURL)をアクセス先としてWEB通信を有効化にするものである。
【0051】
利用サービス順序設定部123は、携帯電話機10が選択するサービスの利用について優先順位を設定するものである。利用サービス順序設定部123は、ユーザ操作により各サービスの利用について優先順位を設定する。また例えば、利用サービス順序設定部123は、携帯電話機10の利用状況に応じて自動的に各サービスの利用について優先順位を設定したりするようにしてもよい。
【0052】
なお、利用サービス順序設定部123により利用サービスの優先順位が設定されている場合、利用サービス選択部121は、ENUM登録データ400に設定されている優先順位よりも、利用サービス順序設定部122で設定されている優先順位を優先する。
【0053】
状態監視部130は、携帯電話機10の通信状態を監視するものである。状態監視部130は、携帯電話機10の音声通信部100の通信状態の変化を検知すると、当該通信状態を結果受信部140に通知するものである。
【0054】
例えば、状態監視部130は、携帯電話機10の「通話状態」、「待機状態」を検知するものとする。また、状態監視部130による監視方法として、状態変化を検知することができればよい。
【0055】
また、携帯電話機10の機種・仕様等により、通話の切断を検知できないものもある。その場合、状態監視部130は、アプリケーションからの電話発信を契機として起動し、例えばポーリング等により定期的に音声通信部100の状態を監視するようにしてもよい。
【0056】
結果受信部140は、状態監視部130から受け取った携帯電話機10の通信状態を、WEB−IVR制御サーバ20に通知するものである。また、結果受信部140は、WEB−IVR制御サーバ20から、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40に登録されたIVRサービスの実施結果であるサービス利用登録データ410を受信するものである。
【0057】
音声−WEB切替部150は、結果受信部140により取得されたサービス利用登録データ410に基づいて、IVRサービスを継続するか又はWEBサービスに切り替えるかの判断を行うものである。そして、WEBサービスに切り替えると判断する場合、音声−WEB切替部150は、サービス利用登録データ410に含まれている接続先情報に基づいてWEB通信を実行するものである。
【0058】
結果表示部160は、例えばブラウザ等によりWEBコンテンツ等を表示するものである。結果表示部160は、音声−WEB切替部150によりWEB通信に切り替えられると、その結果として取得したWEBコンテンツを表示するものである。
【0059】
追加情報表示部170は、結果受信部140がサービス利用登録データ410を取得した際に、当該サービス利用登録データ410に付与された追加情報の内容を表示したり、描画処理したりするものである。
【0060】
入力補助部180は、携帯電話機10の各種情報のインプット画面において、ユーザが直感的にアプリケーションを操作するサポートを行うものである。例えば、入力補助部180は、電話番号入力時に、端末の電話帳、発着信履歴、市外局番の表示、定型的な文の表示等の入力動作の補助を行うものである。
【0061】
(A−1−3)TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40の内部構成
図3は、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40の内部構成を示す内部構成図である。
【0062】
図3において、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40は、ENUM登録データ制御部420、サービス利用登録データ制御部430、ENUM登録データ記憶部440、サービス利用登録データ記憶部450を有する。
【0063】
ENUM登録データ制御部420は、その機能部として、登録データ設定部421、電話番号取得部422、ENUM形式変換部423、登録データ検索部424、対応サービス情報送信部425を有する。
【0064】
登録データ設定部421は、ENUM登録データ400の内容を設定し、ENUM登録データ記憶部440に登録するものである。
【0065】
電話番号取得部422は、携帯電話機10のENUM連携部110から受信したサービス開始要求の際、例えばメッセージに含まれている電話番号を抽出して取得するものである。
【0066】
例えば、ENUM技術では、クライアントが専用機能を搭載し、その専用機能により電話番号をサーバに送信することが必要となる。しかし、この実施形態によれば、ENUM連携部110が、WEBを通じて、電話番号をサーバに通知するので、携帯電話機10は上記専用機能を搭載することなく、電話番号をサーバ側に与え、ENUM技術と同等処理を適用することができる。
【0067】
ENUM形式変換部423は、電話番号取得部422により取得された電話番号をENUM形式に変換するものである。
【0068】
登録データ検索部424は、ENUM形式変換部423により変換された変換結果に基づいて、対応するENUM登録データ400を、ENUM登録データ記憶部440から検索するものである。
【0069】
対応サービス情報送信部425は、登録データ検索部424により検索されたENUM登録データ400を対応サービス情報として、要求元の携帯電話機10に送信するものである。
【0070】
サービス利用登録データ制御部430は、その機能として、発信者番号情報取得部431、利用登録データ登録部432、利用登録データ検索部433、利用登録データ送信部434を有する。
【0071】
発信者番号情報取得部431は、携帯電話機10から発信者番号情報を取得するものである。ここで、発信者番号情報は、ユーザ識別番号の一例である。このユーザ識別番号とは、サービスを要求するユーザを識別する番号である。この実施形態では、ユーザ識別番号の一例として、発信者番号情報とする場合を例示する。
【0072】
利用登録データ登録部432は、発信者番号情報と、発信先サービス識別番号と、サービス接続先情報(例えば、WEBコンテンツのサービスURL)とを紐付したサービス利用登録データ410を、サービス利用登録データ記憶部450に登録するものである。
【0073】
利用登録データ検索部433は、WEB−IVR制御サーバ20からの問い合わせを受け、受信した発信者番号情報及び発信先サービス識別番号に対応するサービス利用登録データ410を、サービス利用登録データ記憶部450から検索するものである。
【0074】
利用登録データ送信部434は、利用登録データ検索部433により検索されたサービス利用登録データ410を、WEB−IVR制御サーバ20に与えるものである。
【0075】
ENUM登録データ記憶部440は、サービス提供先の電話番号と、1又は複数の提供可能なサービス情報とを紐付したENUM登録データ400を、ENUM形式で記憶するものである。
【0076】
ここで、ENUMサーバ40に登録される情報は、RFC3761に記載されたDNSの拡張定義であるENUMの定義内容に従って記述される。ENUMサーバ40は、DNSサーバと同様に1台に限定されることはなく、例えばツリー構造を取ることで上位サーバと下位サーバの関係の構成としてもよい。
【0077】
サービス利用登録データ記憶部450は、ユーザ識別番号(例えば、発信者番号情報)、発信先サービス識別番号、サービス接続先情報を紐付したサービス利用登録データ410を記憶するものである。
【0078】
なお、発信先サービス識別番号は、サービスを一意に特定することができれば、種々の識別情報を適用することができる。また、サービス接続先情報は、URL形式以外でも進行状況毎に一意となる文字列等を使用しても構わない。
【0079】
(A−1−4)WEB−IVR制御サーバ20の内部構成
WEB−IVR制御サーバ20は、図2に示すように、呼制御部200、IVR制御部210、シナリオ制御部220、シナリオ部230、URL管理制御部240を少なくとも有する。
【0080】
呼制御部200は、携帯電話機10とIVRサーバ30との間の呼を確立するものである。呼制御部200は、携帯電話機10から呼要求を受けると、IVRサーバ30に対して呼要求を行い、IVRサーバ30と携帯電話機10との間の呼を確立させるものである。なお、呼制御方式は、特に限定されるものではなく、例えばSIP(Session Initiation Protocol)やH.323等を用いた方式を広く適用することができる。
【0081】
IVR制御部210は、音声ガイダンスによる応答制御を行うものである。IVR制御部210は、発信元である携帯電話機10の電話番号(発信者番号)を取得すると、シナリオ制御部220に対して通知する。これにより、当該発信元に対して音声ガイダンスの提供を開始させることができる。
【0082】
また、IVR制御部210は、シナリオ制御部220からの指示を受けて、シナリオ部230に記録されたシナリオ情報に従って、IVRサーバ30のIVRコンテンツ300に登録された情報・サービスを展開するものである。つまり、IVR制御部210は、シナリオ制御部220から、シナリオ部230のシナリオ情報に応じたガイダンスの送出指示を受け取り、その指示をIVRサーバ30に与えることで、発信元の携帯電話機10に対して音声ガイダンスを送出させることができる。
【0083】
さらに、IVR制御部210は、音声ガイダンスに応じて、ユーザによる入力された信号(例えば、プッシュボタン(PB)信号や音声認識結果等)をIVRサーバ30から受け取ると、その入力信号をシナリオ制御部220に与えるものである。
【0084】
シナリオ制御部220は、音声ガイダンスのシナリオ制御を行うものである。シナリオ制御部220は、IVR制御部210からの通知を受けて音声ガイダンスを開始させる。また、シナリオ制御部220は、シナリオ部230に格納されているシナリオ情報及びIVR制御部210を通じて取得したユーザの入力信号に基づいて、シナリオ情報の内容を判断し、次に行う処理内容をIVR制御部210に指示するものである。
【0085】
また、シナリオ制御部220は、URL登録機能を有する。このURL登録機能は、URL管理制御部240に対して、ユーザ識別番号、発信先サービス識別番号、接続先情報(サービスURL)の登録、参照、削除を指示するものである。
【0086】
シナリオ部230は、1又は複数のシナリオ情報を保持するものである。ここで、シナリオ情報は、IVRサービスを提供するために、ガイダンスの進行を示すフロー内容が定義されたものである。シナリオ情報は、例えば、サービス提供者側がシステムに応じて作成することができる。
【0087】
URL管理制御部240は、シナリオ制御部220の指示に従って、ユーザ識別番号、発信先サービス識別番号及び接続先情報(サービスURL)を対応付けた情報をTEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40に登録させるものである。また、URL管理制御部240は、携帯電話機10からコンテンツのアクセス先の問合せを受けると、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40からユーザ識別番号(発信者番号)に対応するサービスURLを検索して、携帯電話機10に与えるものである。
【0088】
(A−1−5)IVRサーバ30及びコンテンツサーバ50
IVRサーバ30は、WEB−IVR制御サーバ20の指示に従い、ユーザの携帯電話機10に対して、音声ガイダンスの送信とユーザからの入力受付を行うものである。
【0089】
IVRサーバ30は、ユーザからの入力を受けた場合、WEB−IVR制御サーバ20に対して入力内容の通知を行う。また、IVRサーバ30には、ユーザの音声認識を行う音声認識サーバや音声ガイダンスを作成する音声合成サーバが付随することがある。ただし、音声認識サーバ/音声合成サーバ60は入出力の方法としてユーザの音声認識、ガイダンス音声の自動生成を行わない場合においてはなくても構わない。
【0090】
コンテンツサーバ50は、ユーザに提供するWEBコンテンツ500を持つものである。コンテンツサーバ50のURLは、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40のサービス利用登録データ410に登録された接続先情報(サービスURL)アクセス先となる。これは、企業等の第三者によって提供されるWEBコンテンツでも構わなく、複数サーバに跨る形となっていても構わない。
【0091】
(A−2)実施形態の動作
次に、この実施形態のコールセンタシステム1における処理について、図面を参照しながら説明する。
【0092】
(A−2−1)全体動作
この実施形態のコールセンタシステム1におけるIVTサービス及びWEBサービスの連携処理の動作の全体動作を説明する。
【0093】
図4は、IVRサービス及びWEBサービスの連携処理を示すシーケンス図である。
【0094】
図5〜図7は、コールセンタシステム1における各構成要素間の処理動作を説明する説明図である。
【0095】
まず、ユーザは、携帯電話機10を用いて、特定のWEBサイトから本サービスのアプリケーションをダウンロードする。ここで、携帯電話機10にダウンロードされるアプリケーションは、一般の携帯電話向けアプリケーションとして形式以外に、ウィジェット等の常駐型アプリケーションであっても構わない。
【0096】
一方、サービス提供者は、ユーザに提供するWEBコンテンツ500を作成する。そしてWEBコンテンツ500のアクセス先としてアドレス情報(例えば、URL)をコンテンツサーバ50に持たせる。
【0097】
さらに、サービス提供者は、コンテンツサーバ50上のWEBコンテンツ500のアドレス情報をWEB−IVR制御サーバ20のシナリオ部230に登録する。
【0098】
図4において、ユーザ操作を受けて、携帯電話機10は、本サービスのアプリケーションを起動させる(S101)。例えば、ウィジェット等の常駐型のアプリケーションとする場合、本手順を省略するようにしてもよい。
【0099】
アプリケーションが起動すると、状態監視部130は、携帯電話機10の音声通信部100の通信状態の監視を開始する。
【0100】
次に、ユーザは、対応サービス検索を受けるため、サービス提供先の電話番号を入力する(S102)。
【0101】
入力された電話番号は、ENUM連携部110により、通信事業者網/インターネット網80を介して、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40に通知される(S103、図5のS11)。
【0102】
例えば、サービス開始要求の際に、テキスト入力部に電話番号が入力され、その電話番号を含むメッセージが、WEBを通じてTEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40に与えられる。
【0103】
TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40では、電話番号取得部422がメッセージ等から電話番号を取得し、ENUM形式変換部423が、当該電話番号をENUM形式に変換する(S104)。
【0104】
次に、登録データ検索部424は、ENUM形式変換部423による変換結果に基づいて、対応するENUM登録データ400を、ENUM登録データ記憶部440から検索する。そして、登録データ検索部424は、当該ENUM登録データ400に、提供可能なサービス情報があるか否かを判断する(S105)。
【0105】
つまり、登録データ検索部424は、電話番号に対応付けられた提供可能なサービスが存在するか否かを判断する。
【0106】
図8は、ENUM登録データ400の構成例を示す構成図である。図8では、サービス提供先の電話番号が「0484204900」の場合のENUM登録データ400である。
【0107】
一般に、ENUM形式データは、zoneファイル及びarpaファイルを有して構成される。
【0108】
例えば、ENUM登録データの設定の際、登録データ設定部421は、ENUM形式データを拡張して、図8のarpaファイルの「401」に示すように、当該サービス提供先の「電話番号:0484204900」に、1又は複数の提供可能なサービス、接続先情報を設定する。
【0109】
そして、登録データ検索部424は、電話番号に対応するENUM登録データ400に、図8のarpaファイルの「401」に例示するサービス情報が設定されているか否かを判断する。
【0110】
電話番号に対応するENUM登録データ400にサービス情報がある場合、対応サービス情報送信部425は、提供可能なサービス一覧情報を、携帯電話機10のENUM連携部110に送信する(S106、図5のS11)。
【0111】
例えば、図8の例の場合、提供可能サービスとして、「音声ガイダンス」、「WEBサービス」、「チャット」が設定されているので、対応サービス情報送信部425は、これらサービスの接続先情報を記載した一覧リストであるENUM登録データ400を、携帯電話機10に送信する。
【0112】
一方、電話番号に対応するENUM登録データ400にサービス情報がない場合、対応サービス情報送信部425は、対応サービスとして「電話のみ」とし、予め設定されたデフォルトの電話番号を記載した情報を、携帯電話機10のENUM連携部110に送信する(S107、図5のS11)。
【0113】
なお、ENUMサーバをツリー構造とする場合には、より上位ENUMサーバにアクセスして、該当データの存在有無を問い合わせるようにしてもよい。
【0114】
携帯電話機10では、ENUM連携部110が、受信した対応サービス一覧を、サービスアクセス制御部120に与える(図5のS12)。
【0115】
このとき、サービスアクセス制御部120は、受信した対応サービス一覧をブラウザ機能等により画面表示する。そして、ユーザは、表示された対応サービス一覧に記載されているサービスの中から、自身が希望するサービス又はそのサービスの接続先を選択する(S108)。
【0116】
これにより、サービスアクセス制御部120は、ユーザにより選択されたサービスを、当該アプリケーションで有効とするサービスとして実行する。
【0117】
ここでは、ユーザは、「音声ガイダンス」をサービスとして選択する場合を例示する。
【0118】
ユーザが「音声ガイダンス」をサービスとして選択した場合、携帯電話10上のアプリケーションは、サービスアクセス制御部120を通じて、音声通話部100の有効化を行う(図6のS21)。
【0119】
そして、音声通信部100は、対応サービス一覧に記載されている、当該音声ガイダンスのIVRサービス番号宛に電話発信する(S109)。
【0120】
音声通信部100からの発呼信号は、3G網/電話網70を介して、WEB−IVR制御サーバ20の呼制御部200に着信する(図6のS22)
このとき、呼制御部200は、発呼信号に含まれる発信者番号情報を取得して(S110)、発信者番号情報をIVR制御部210に与える(図6のS23)。
【0121】
また、呼制御部200は、発呼信号に含まれるIVRサービス番号をIVR制御部210に与える(図6のS23)。そして、IVR制御部210は、IVRサービス番号に基づいて、IVRサーバ30と接続を行う(図6のS24)。
【0122】
呼制御部200は、接続されたIVRサーバ30に対して起動制御信号を送信し(S111)、携帯電話機10とIVRサーバ30との間の呼を確立する(S112)。
【0123】
IVRサーバ30との間で呼が確立すると、携帯電話機10では、状態監視部130が、音声通信部100の状態が「通話状態」であることを検知する。
【0124】
さらに、WEB−IVR制御サーバ20において、IVR制御部210は、発信者番号情報をシナリオ制御部220に与える。
【0125】
ユーザの発信者番号情報が通知されると、シナリオ制御部220は、ユーザの発信者番号情報と発信先サービス識別番号(IVRサービス番号)とを、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40に与える(S113)。
【0126】
そして、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40では、ユーザの発信者番号情報と発信先サービス識別番号とを対応付けたサービス利用登録データの初期データを登録する。
【0127】
続いて、呼接続が確立した後に、WEB−IVR制御サーバ20では、シナリオ制御部220が、シナリオ部230に事前に保存されているシナリオの取得し、その取得したシナリオ内容に沿って、音声ガイダンスのファイルの再生や音声合成による読み上げが開始する(S114、図6のS25)。
【0128】
なお、シナリオの途中でユーザの入力・操作が必要となった場合は、音声認識サーバによるユーザの音声認識若しくはユーザからのPB入力によって操作情報の取得を行うようにしてもよい。
【0129】
WEB−IVR制御サーバ20は、呼接続が確立したところで、呼制御部200を通じて、発信者番号情報等のユーザを特定する一意な情報を取得し、シナリオ制御部220に通知する(図6のS26)。
【0130】
シナリオ制御部220は、シナリオ部230に登録されたシナリオ内容から、ユーザ入力結果に応じて、次のサービス内容を判断し、IVR制御部210にシナリオ内容の指示を行う。
【0131】
これらのステップを繰り返すことで、ユーザは、登録されたシナリオコンテンツに沿った音声IVRサービスを進めていく(S115)。
【0132】
IVRサービスが進んでいく中で、URL管理制御部240は、シナリオ制御部220を通じて、シナリオ部230のシナリオ内容を確認する(図7のS31)。
【0133】
そして、IVRコンテンツ300のうち、予め設定された特定箇所まで進行したとき、URL管理制御部240は、そのステータス値(例えば、シナリオの進行箇所を特定するコンテンツのURL)を取得し、そのステータス値を、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40に与える(S116、図7のS32)。
【0134】
TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40では、利用登録データ登録部432が、受信したステータス値を、当該サービス利用登録データ410として、サービス利用登録データ記憶部450に保存する(S117)。
【0135】
すなわち、発信者番号情報にサービスURLを紐付けて保存することができる。なお、その後、上記特定箇所は複数設定されており、特定箇所まで到達するたびに、利用登録データ登録部432は、毎回サービスURLを上書き保存する。
【0136】
続いて、シナリオ部230のシナリオが終了した場合や、ユーザが携帯電話機10を切断した場合、IVRサービスは終了する(S118、S119)。
【0137】
携帯電話機10において、状態監視部130は、音声通信部100の監視状態が「待機状態」になったことを検知し(図7のS33)、状態変化があった旨を、結果受信部140に通知する(図7のS34)。
【0138】
また、状態監視部130は、携帯電話機10が保存している発信履歴から最新の1件の発信先サービス識別番号を取得し、その発信先サービス識別番号及び自身の発信者番号情報を、結果受信部140に通知する(図7のS34)。
【0139】
結果受信部140は、発信先サービス識別番号及び発信者番号情報を送信し、WEB−IVR制御サーバ20を経由して、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40に対して、サービス利用登録データ410の問い合わせを行う(S120、図7のS35)。
【0140】
TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40では、利用登録データ検索部433が、受信した発信先サービス識別番号及び発信者番号情報に基づいて、対応するサービス利用登録データ410を、サービス利用登録データ記憶部450から検索する(S121)。
【0141】
このとき、該当するサービス利用登録データ410を検索できない場合、利用登録データ検索部433は、URL管理制御部240を経由させて、情報がない旨を携帯電話機10に通知する。この場合、携帯電話機10のアプリケーションはそのまま一連の処理を終了する。
【0142】
一方、該当するサービス利用登録データ410が検索された場合、当該サービス利用登録データ410が、WEB−IVR制御サーバ20を経由して、携帯電話機10に与えられる(S122、図7のS35)。
【0143】
ここで、携帯電話機10に通知される情報は、IVRサービスが完了している場合には、事前に設定されたWEBコンテンツのアドレス情報となる。
【0144】
一方、IVRサービスがまだ完了していない場合には、当該通知される情報は、シナリオ進行に伴い、サービス利用登録データ410に登録されているURL情報、すなわちIVRサービスと同等のサービスを提供するWEBサイトのURL情報となる。
【0145】
なお、サービス利用登録データ410を取得した際に、携帯電話機10に表示するコンテンツ情報が追加的に含ませることができる。この場合、携帯電話機10では、結果受信部140を通じて、追加情報表示部170が追加されたコンテンツ情報を、アプリケーション上で表示したり、ユーザ通知したりすることができる(図7のS36)。
【0146】
結果受信部140は、受信したサービス利用登録データ410を、音声−WEB切替部150に与える(図7のS37)。
【0147】
そして、音声−WEB切替部150は、サービス利用登録データ410の通知された接続先情報に基づいて、音声通信を行うか又はWEB通信を行うか否かのアプリケーションの選択を行う(図7のS38)。
【0148】
また、同時に、音声−WEB切替部150は、ユーザに対して表示の切り替えの実施有無の確認を行う。
【0149】
ここで、ユーザが表示の切り替えに同意した場合、音声−WEB切替部150は、サービス利用登録データ410を結果表示部160に通知する。そして、結果表示部160は、サービス利用登録データ410のWEBサービスの接続先情報をアクセス先として接続要求を行う(S123、S124、図7のS39)。
【0150】
これを受けて、コンテンツサーバ50は、対応するWEBコンテンツを、携帯電話機10に送信する(S125、図7のS39)。
【0151】
そして、結果表示部160は、コンテンツサーバ50にあるWEBコンテンツ500の取得・表示処理を行うことで、音声通話からWEB等によるサービス継続が可能となる(S126)。
【0152】
(4−2−2)サービス優先度が設定されている場合
次に、サービス提供者が、予め設定するENUM登録データ400において、提供可能な各サービスに優先度を設定した場合の動作について図面を参照して説明する。
【0153】
(A−2−2−1)サービス優先度の設定処理
図9は、ENUM登録データ400の各サービスに優先度を設定する処理を示すフローチャート及び設定画面図である。
【0154】
例えば、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40は、サービス提供者端末41と接続している。
【0155】
そして、サービス提供者端末41からの操作指示により、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40において、登録データ設定部421が、ある電話番号に対して、1又は複数の提供可能なサービス、各サービスの接続先情報及び優先度を設定する。
【0156】
図9において、まず、サービス提供者端末41からサービス登録要求を受けると、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40は、ENUM登録データ400の設定登録を実施する(S51)。
【0157】
図9において、サーバ設定画面図42は、あるサービス提供先の電話番号のENUM登録データ400の設定画面例である。また、図10は、当該電話番号のENUM形式のENUM登録データ400の構成を示す構成図である。
【0158】
図9に例示するように、サーバ設定画面図42は、接続先情報入力部43、サービス設定部44、優先度設定部45を有する。そして、サービス提供者は、優先度設定部45に当該サービスの優先度を設定する。
【0159】
例えば、図9の例の場合、サービス提供者は、音声ガイダンスを示す「サービス:電話」,「接続先情報:0484204900」の優先度を「優先度:1」とする。また、WEBコンテンツの提供を示す「サービス:WEB」,「接続先情報:http://xxxxxxxx.com/WEBservice」の優先度を「優先度:2」とし、「サービス:チャット」,「接続先情報:http://xxxxxxxx.com/chatservice」の優先度を「優先度:3」とする。
【0160】
そして、登録データ設定部421は、サーバ設定画面図42での入力情報に基づいて、図10に例示するENUM登録データ400を設定する。
【0161】
例えば、登録データ設定部421は、ENUM形式データを拡張して、図10のarpaファイルの「46」に示すように、当該サービス提供先の「電話番号:0484204900」に、1又は複数の提供可能なサービス、接続先情報を設定すると共に、各サービスの優先度を設定する。
【0162】
これにより、サービスの優先度は、利用する種類、目的、内容等に応じて、サービス提供者が任意に設定することができる。なお、サービスの優先度は、適宜変更することができる。
【0163】
このようにして、登録データ設定部421により設定されたENUM登録データは、ENUM登録データ記憶部440に記憶され(S52)、その旨がサービス提供者端末41に通知される。
【0164】
(A−2−2−2)サービス選択処理
次に、ENUM登録データ400の各サービスに優先度が設定されている場合に、携帯電話機10がサービスを選択するときの処理の動作を説明する。
【0165】
図11は、この場合のIVRサービス及びWEBサービスの連携処理を示すシーケンス図である。
【0166】
なお、図11において、図4で説明した処理と同じ処理については、図4で示した番号を付与している。
【0167】
携帯電話機10において、本サービスのアプリケーションの起動後、S101〜S107の処理は、図4で説明した処理と同じである。
【0168】
S201では、携帯電話機10において、ENUM連携部110が、受信した対応サービス一覧を、サービスアクセス制御部120に与える。
【0169】
このとき、サービスアクセス制御部120は、受信した対応サービス一覧に基づいて、各サービスに付与された優先度を確認する。
【0170】
例えば、図9及び図10に例示するように、「優先度:1」が「音声ガイダンス」であり、「優先度:2」が「WEBサービス」であり、「優先度:3」が「チャット」であるとする。
【0171】
その場合、サービスアクセス制御部120は、「優先度:1」の音声ガイダンス(IVRサービス)を自動的に選択する。
【0172】
すなわち、サービスアクセス制御部120は、IVRサービスの接続先情報を、音声通信部100に与えて電話発信させる。
【0173】
なお、その後の処理は図4で説明した処理と同じであるから、ここでの詳細な説明は省略する。
【0174】
(A−2−3)ユーザが優先順位を設定する場合
次に、ユーザが利用するサービスに対して優先順位を設定する場合の処理の動作を、図面を参照して説明する。
【0175】
(A−2−3−1)優先順位の設定処理
図12は、ユーザが利用するサービスに対して優先順位を設定する処理を示すフローチャート及び端末装置画面図である。
【0176】
携帯電話機10において、ユーザ操作を受けて、アプリケーション設定が起動し(S61)、アプリケーション設定が実施される(S62)。
【0177】
例えば、図12に例示する端末装置画面図51は、第1優先サービス、第2優先サービス、第3優先サービス等のように、優先順位設定部を有する。
【0178】
ユーザは、表示される端末装置画面図51の優先順位設定部に、各サービスに対しての希望する優先順位を設定する。
【0179】
例えば、図12の場合、「第1優先サービス:電話」、「第2優先サービス:チャット」、「第3優先サービス:WEB」と設定される。
【0180】
そして、携帯電話機10において、ユーザが設定したサービスに対する優先順位が、アプリケーション設定として保存される(S63)。
【0181】
(A−2−3−2)サービス選択処理
次に、ユーザが利用するサービスに対して優先順位を設定した場合に、携帯電話機10がサービスを選択するときの処理の動作を説明する。
【0182】
図13は、この場合のIVRサービス及びWEBサービスの連携処理を示すシーケンス図である。
【0183】
なお、図13において、図4で説明した処理と同じ処理については、図4で示した番号を付与している。
【0184】
携帯電話機10において、本サービスのアプリケーションの起動後、S101〜S107の処理は、図4で説明した処理と同じである。
【0185】
S301では、携帯電話機10において、ENUM連携部110が、受信した対応サービス一覧を、サービスアクセス制御部120に与える。
【0186】
ここで、受信した対応サービス一覧には、サービス提供者による優先度が設定されていないとする。
【0187】
このとき、サービスアクセス制御部120は、アプリケーション設定されたサービスの優先順位を確認する。そして、受信した対応サービス一覧のうち、優先順位が最も高いサービスを利用サービスとして選択する。
【0188】
例えば、図12の例の場合、「第1優先サービス:電話」、「第2優先サービス:チャット」、「第3優先サービス:WEB」であるから、サービスアクセス制御部120は、「第1優先サービス:電話」の音声ガイダンス(IVRサービス)を自動的に選択する。
【0189】
すなわち、サービスアクセス制御部120は、IVRサービスの接続先情報を、音声通信部100に与えて電話発信させる。
【0190】
また、受信した対応サービス一覧に、サービス提供者による優先度が設定されている場合、サービスアクセス制御部120は、ユーザにより設定されたサービス優先順位を優先して、利用サービスを選択する。
【0191】
なお、その後の処理は図4で説明した処理と同じであるから、ここでの詳細な説明は省略する。
【0192】
(A−2−4)最初のアクセスが「WEBサービス」の場合
次に、携帯電話機10の最初のアクセス先がWEBである場合の処理の動作について、図面を参照して説明する。
【0193】
携帯電話機10の最初のアクセス先がWEBとなる場合は、例えば、提供可能なサービスが、「WEBのみ」であるときや、複数のサービスのうち「WEBを選択したとき」等がある。
【0194】
図14は、この場合のIVRサービス及びWEBサービスの連携処理を示すシーケンス図である。
【0195】
携帯電話機10において、本サービスのアプリケーションの起動後、S101〜S107の処理は、図4で説明した処理と同じである。
【0196】
S401では、携帯電話機10において、ENUM連携部110が、受信した対応サービス一覧を、サービスアクセス制御部120に与える。また、サービスアクセス制御部120は、WEBサービスを利用サービスとして選択する。
【0197】
次に、サービスアクセス制御部120は、携帯電話機10が保持する自身の発信者番号情報を取得し、対応サービス一覧のWEBサービスの接続先情報及び発信者番号情報を結果受信部140に与える。
【0198】
そして、結果受信部140は、接続先情報へのサービスURL接続信号に、自身の発信者番号情報を含めて、WEB−IVR制御サーバ20を経由して、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40に送信する(S402)。
【0199】
TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40では、当該発信者番号情報及び発信先サービス情報に基づいてサービス利用登録データ410を検索する(S403)。
【0200】
しかし、発信者番号情報と紐付したサービス利用登録データ410は、未登録であるため、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40は、WEBアクセスからの初回アクセスとして、受信した発信者番号情報及び発信先サービス情報に基づいて、サービス利用登録データ410を登録する(S404)。
【0201】
TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40は、利用登録データ検索部433が、WEB−IVR制御サーバ20を経由して、サービスURL情報を携帯電話機10に送信する(S405)。
【0202】
携帯電話機11において、結果受信部140は、サービスURL情報を結果表示部160に通知する。そして、結果表示部160は、サービス利用登録データ410のWEBサービスの接続先情報をアクセス先として接続要求を行う(S406)。
【0203】
WEB−IVR制御サーバ20は、電話時と同等のIVRシナリオをWEBで進行させ(S408)、次のサービスURL情報を携帯電話機11に与え、携帯電話機10が、S406と同様にして、サービスURLの取得及び接続要求を行う(S409、S410)。このように、S405〜S409の処理を必要な回数だけ行う。
【0204】
コンテンツサーバ50は、対応するWEBコンテンツを、携帯電話機10に送信する(S411)。
【0205】
そして、結果表示部160は、コンテンツサーバ50にあるWEBコンテンツ500の取得・表示処理を行うことで、音声通話からWEB等によるサービス継続が可能となる(S412)。
【0206】
(A−3)実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
【0207】
音声ガイダンスの進行内容に応じて、対応するコンテンツを可変に設定し、音声ガイダンス終了時にアクセス先URLの取得から画面表示までの一連の動作を携帯電話が自動で実施することにより、音声ガイダンスだけでは伝わりにくい情報を絵や写真なども使った視覚的に分かりやすい形でユーザに提供することが可能となる。また、音声ガイダンスを利用することができない状況においても進行状況に合わせたコンテンツを提供することで、継続してサービスを提供することが可能となる。
【0208】
また、ユーザ端末が、サービス提供先の電話番号を含む信号を、WEBを通じて、ENUMサーバに送信するようにした。そのため、発信先サービス識別番号の持つ提供可能なサービス一覧の取得処理にDNSを拡張した公開仕様であるENUMの仕組みを利用することで、複数のサービスが並行して情報を持った場合でもDNSと同様にユーザはそれを意識することなく利用することが可能となる。
【0209】
さらに、サービス提供者は、複数のサービスに対して優先度を設定することができる。また、ユーザも、各サービスの利用について優先順位を設定することができるので、サービスの選択を柔軟にすることができる。
【0210】
一方で、企業側でもメリットが存在する。
【0211】
企業がフリーダイヤルによるIVRサービスを提供している場合、音声通話による通信費は企業側での負担となる。この実施形態によってIVRサービスからWEBへの切り替えが可能となることで、音声通話を利用する時間の短縮が期待でき、企業側の通話費負担を抑えることが可能となる。
【0212】
同様に、通話時間が短縮できれば、同時利用回線数を抑える事も期待できるため、必要とするチャネル数等の設備投資を抑えることも可能となる。
【0213】
また、IVRサービスで対応できない場合、オペレータに問い合わせが発生することになるが、切断後にまずWEBでの操作に誘導することで、オペレータへの接続件数を軽減でき、オペレータ対応の効率化によって、企業側のコスト抑制を期待することもできる。
【0214】
(B)他の実施形態
(B−1)上述した実施形態では、音声ガイダンスやオペレータが情報を提供するシステムに本発明を適用した場合を例示した。しかし、本発明を適用することができるシステムは、これに限定されない。
【0215】
例えば、TV番組等で、電話でアンケートを行うサービスが利用されているが、この電話アンケートサービスにも本発明を適用することができる。この場合、コンテンツサーバをアンケート集計サーバとして動作させ、電話終了後に起動されるWEBブラウザ上にアンケート画面の表示を行い、電話から簡単にWEB画面へと誘導することができる。
【0216】
また例えば、震災発生時の安否確認を行うときの伝言・通知システム等にも本発明を適用することができる。
【0217】
(B−2)また、実施形態では、ユーザ端末として携帯電話機を適用する場合を例示したが、それ以外に、IP電話機やいわゆるソフトフォンなどWEBブラウザ機能を持つ個人が使用する端末を広く適用することも可能である。
【0218】
さらに、例えば銀行のATMや公共施設等に設置されるKIOSK端末の自動化機器をユーザ端末の代わりに適用することで、様々な業種やサービスヘの活用も可能となる。また、自動車等の車両に搭載される車載端末をユーザ端末としてもよい。
【0219】
(B−3)上述した実施形態では、WEB−IVRサーバとガイダンスサーバを別々のシステムとして記載しているが、WEB−IVRサーバ上の機能を、ガイダンスサーバ上に実現し、ガイダンスサーバとWEB−IVRサーバを一体化させたシステムの構成も可能である。
【0220】
(B−4)センタ装置、ユーザ端末の構成要素は、いわゆるソフトウェア処理で実現することができる。例えば、CPUが、ROMに格納された処理プログラムを実行することにより、センタ装置、ユーザ端末の各種機能を実現することができる。
【符号の説明】
【0221】
1…コールセンタシステム、11…ユーザ端末、
10…携帯電話機、
100…音声通信部、110…ENUM連携部、
120…サービスアクセス制御部、130…状態監視部、
140…結果受信部、150…音声−WEB切替部、
160…結果表示部、170…追加情報表示部、180…入力補助部、
12…センタ装置、
20…WEB−IVR制御サーバ、30…IVRサーバ、
40…TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ、
50…コンテンツサーバ、
200…呼制御部、210…IVR制御部、220…シナリオ制御部、
230…シナリオ部、240…URL制御部、
300…IVRコンテンツ、
400…ENUM登録データ、410…サービス利用登録データ、
420…ENUM登録データ設定部、
430…サービス利用登録データ制御部、
440…ENUM登録データ記憶部、
450…サービス利用登録データ記憶部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、連携システム、サーバ、ユーザ端末、対応サービス管理プログラム及び対応サービス取得プログラムに関するものである。本発明は、例えば、音声自動応答装置(IVR:Interactive Voice Response)やオペレータ等による音声ガイダンス案内サービスにおいて、音声ガイダンス機能と、その音声ガイダンス内容に関連した情報を、WEBを通じて表示させる機能とを連携させたシステムに適用し得るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、IVR等を用いた音声ガイダンスサービスは、電話を使った音声のみの情報を提供している。音声のみのガイダンスよりも、例えばテキストや画像や映像等を用いたビジュアル的なガイダンスの方が、ユーザに分かりやすい情報を提供することができる。ビジュアル的なガイダンスを提供する場合、ユーザがサーバにアクセスして手動で検索してWEBブラウザ等に表示させることが必要である。
【0003】
さらに、ユーザが電話で問い合わせを行った後に、同様のテキスト等で確認する場合でも、最初から操作をやり直して、検索ワード等の問い合わせ内容も自ら考え直す必要もあった。
【0004】
近年、通信機能を有する携帯端末や固定電話端末、カメラを有するパーソナルコンピュータ等の普及に伴い、上記のようなビジュアルコールセンタの重要性が増してきている。このような状況に鑑みて、例えば特許文献1や特許文献2に開示されるように、音声ガイダンスとWEBブラウザ機能とを連携させてユーザに情報提供する技術がある。
【0005】
特許文献1の記載技術は、CTIサーバが、顧客の端末装置にWEBブラウザ機能が搭載されているか否かを判定し、搭載されていれば画像データと音声データとを端末に送信する技術である。
【0006】
特許文献2の記載技術は、WEBサーバは、インターネット機能付きの電話端末からの問合わせに応じて、電話端末のWEBブラウザ画面に問合せ情報を表示させる。ユーザは、電話端末に表示された問合せ情報の応答情報を返信する。この問合せと応答とを何回か繰り返して、WEBサーバは、ユーザの希望する適切な対応の可能な受付用電話番号を電話端末に表示させる。その後、ユーザが受付用電話番号に対して発信して、オペレータが対応するというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−182836号公報
【特許文献2】特開2005−277970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、IVRサービスとWEBサービスとを連携させて、ユーザに情報を提供する場合、以下のような課題が生じ得る。
【0009】
(1)IVRサービス及びWEBサービスを連携させる場合、ユーザが最初に提供を受けるサービスを、音声ガイダンスとするか、又はWEBコンテンツを提供するかのいずれにするかが問題となる。
【0010】
これは、情報提供者の提供サービス種類、内容、目的等に応じて、音声ガイダンスが良い場合もあれば、WEBコンテンツが良い場合もあるからである。例えば、コールセンタに利用する場合、商品トラブルや修理受付等のサービスのときは、信頼性維持のために、ユーザに対して音声ガイダンスを提供することが望ましい。また例えば、店舗情報や店舗の地図情報の案内等のサービスのときは、ユーザが希望する店舗情報等のWEBコンテンツを最初に提供する方がユーザにとっては望ましい。このように、提供者側は、提供するサービス種類に応じて最初のアクセス先をユーザに提示することが望まれる。
【0011】
一方、ユーザ側も、音声ガイダンスとWEBサービスのいずれかのサービスを希望する場合がある。例えば、ユーザが電車に乗っている場合には、音声ガイダンスよりも、WEBコンテンツによるサービスの方が望ましい。
【0012】
このように、ユーザが最初に受けるサービスを音声ガイダンスとWEBサービスのいずれにするかということは、提供者側もユーザ側も提示・選択できるようにすることが望まれる。
【0013】
(2)また、ユーザが携帯端末を利用する場合、電波状況によっては通話・ネットワーク接続が切断されることがある。接続が中断された場合、ユーザは、その都度最初からサービスを受け直す必要がある。
【0014】
(3)端末はバッテリーから電源を受けて稼働するため、バッテリー切れに伴ってサービスが中断されることがある。この場合も、ユーザは、その都度最初からサービスを受け直す必要がある。
【0015】
(4)電話で確認した内容をWEBにシームレスに移行する手段がないため、同一の端末で利用しているにも関わらず、先に利用した手段での選択内容を継続することができない。
【0016】
そこで、上記課題に鑑み、音声だけでは伝わりにくい情報をウェブを通じて提供することができ、切断した場合でも継続した情報を提供することができ、かつ、ユーザ端末が最初に受けるサービスの接続先を柔軟に決めることができる連携システム、サーバ、ユーザ端末、対応サービス管理プログラム及び対応サービス取得プログラムが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0017】
かかる課題を解決するために、第1の実施形態の連携システムは、音声通信手段及びブラウザ手段を有するユーザ端末に対して、サーバが、音声応答サービスとウェブサービスとを連携して、音声コンテンツ又はウェブコンテンツを提供する連携システムにおいて、(A)ユーザ端末が、(A−1)サービス提供先の電話番号を含む通信信号を送信する電話番号通知手段を備え、(B)サーバが、(B−1)1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段と、(B−2)ユーザ端末から受信した通信信号に含まれている電話番号に基づいて、対応する電話番号登録情報を、電話番号登録情報記憶手段から検索する電話番号登録情報検索手段と、(B−3)電話番号登録情報検索手段により検索された電話番号登録情報を、ユーザ端末に送信する電話番号登録情報送信手段とを備え、ユーザ端末は、(A−2)受信した電話番号登録情報に含まれる1又は複数の提供可能なサービスから、利用サービスを選択する選択手段と、(A−3)選択手段により選択された利用サービスの接続先情報に基づいて接続をしてコンテンツを取得する接続実行手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
第2の本発明のサーバは、(1)1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段と、(2)ユーザ端末から受信した通信信号に含まれている上記電話番号に基づいて、対応する上記電話番号登録情報を、上記電話番号登録情報記憶手段から検索する電話番号登録情報検索手段と、(3)電話番号登録情報検索手段により検索された電話番号登録情報を、ユーザ端末に送信する電話番号登録情報送信手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
第3の本発明のユーザ端末は、(1)音声通信手段と、(2)ブラウザ手段と、(3)1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段を備えるサーバに対して、サービス提供先の電話番号を含む通信信号を送信する電話番号通知手段と、(4)サーバから受信した電話番号登録情報に含まれる1又は複数の提供可能なサービスから、利用サービスを選択する選択手段と、(5)選択手段により選択された利用サービスの接続先情報に基づいて接続をしてコンテンツを取得する接続実行手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
第4の本発明の対応サービス管理プログラムは、1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段を備えるコンピュータを、(1)ユーザ端末から受信した通信信号に含まれている電話番号に基づいて、対応する電話番号登録情報を、電話番号登録情報記憶手段から検索する電話番号登録情報検索手段、(2)電話番号登録情報検索手段により検索された電話番号登録情報を、ユーザ端末に送信する電話番号登録情報送信手段として機能させることを特徴とする。
【0021】
第5の本発明の対応サービス取得プログラムは、コンピュータを、(1)1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段を備えるサーバに対して、サービス提供先の電話番号を含む通信信号を送信する電話番号通知手段、(2)サーバから受信した電話番号登録情報に含まれる1又は複数の提供可能なサービスから、利用サービスを選択する選択手段、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、音声だけでは伝わりにくい情報をウェブを通じて提供することができ、切断した場合でも継続した情報を提供することができ、かつ、ユーザ端末が最初に受けるサービスの接続先を柔軟に決めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】実施形態のコールセンタシステムの全体構成を示す全体構成図である。
【図2】実施形態のコールセンタシステムの各構成要素の内部構成を示す内部構成図である。
【図3】実施形態のTEL−WEB管理DB/ENUMサーバの内部構成を示す内部構成図である。
【図4】実施形態のIVRサービス及びWEBサービスの連携処理を示すシーケンス図である。
【図5】コールセンタシステムにおける各構成要素間の処理動作を説明する説明図である(その1)。
【図6】コールセンタシステムにおける各構成要素間の処理動作を説明する説明図である(その2)。
【図7】コールセンタシステムにおける各構成要素間の処理動作を説明する説明図である(その3)。
【図8】実施形態のENUM形式のENUM登録データの構成を示す構成図である。
【図9】実施形態のENUM登録データの各サービスに優先度を設定する処理を示すフローチャート及び設定画面図である。
【図10】実施形態の電話番号のENUM形式のENUM登録データの構成を示す構成図である。
【図11】実施形態において、ENUM登録データに優先度が設定されている場合のIVRサービス及びWEBサービスの連携処理を示すシーケンス図である。
【図12】実施形態において、ユーザが利用サービスに優先順位を設定する処理を示すフローチャート及び端末装置画面図である。
【図13】実施形態において、ユーザが利用サービスに優先順位を設定した場合のIVRサービス及びWEBサービスの連携処理を示すシーケンス図である。
【図14】実施形態において、最初のアクセス先がWEBである場合のIVRサービス及びWEBサービスの連携処理を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(A)主たる実施形態
以下、本発明の連携システム、サーバ、ユーザ端末、対応サービス管理プログラム及び対応サービス取得プログラムの主たる実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0025】
この実施形態では、本発明を利用して、IVRサービス及びWEBサービスを連携させたコールセンタシステムを実現する実施形態を例示して説明する。
【0026】
(A−1)実施形態の構成
(A−1−1)全体構成
図1は、この実施形態のコールセンタシステムの全体構成を示す全体構成図である。図1において、この実施形態のコールセンタシステム1は、センタ装置12、3G網/電話網70、通信事業者網/インターネット網80、ユーザ端末11を少なくとも有して構成される。
【0027】
ユーザ端末11は、ユーザが操作する端末装置である。ユーザ端末11は、音声通信機能、データ通信機能及びブラウザ機能を有するものを広く適用することができる。ユーザ端末11は、ブラウザ機能により、アプリケーションを動作させることができるものである。この実施形態では、ユーザ端末11の一例として、携帯電話機10を適用する場合を例示する。なお、ユーザ端末11は、音声通信機能、データ通信機能及びブラウザ機能を有していれば、PDA端末、IP電話機、いわゆるソフトフォン機能を有するパーソナルコンピュータ(ノート型、デスクトップ型等を含むPC)、ゲーム端末、電子書籍端末等を広く適用することができる。
【0028】
3G網/電話網70は、音声通信網の一例である。ここでは、電話網の一例として、第三世代(3G)移動体通信網、電話網を例示するが、通話を実現する音声通信網であれば、広く適用することができる。
【0029】
通信事業者網/インターネット網80は、データ通信網の一例である。ここでは、通信網の一例として、通信事業者網やインターネット網を例示するが、WEB通信を実現することができれば広く適用することができる。
【0030】
センタ装置12は、センタ側が有する装置又はシステムである。センタ装置12は、WEB−IVR制御サーバ20、IVRサーバ30、TEL−WEB管理データベース(DB)/ENUMサーバ40、コンテンツサーバ50を少なくとも有する。センタ装置20を構成する各構成要素の詳細な説明については後述する。
【0031】
なお、センタ装置12は、図1に例示するように、音声認識/音声合成サーバ60を有するようにしてもよい。
【0032】
また、この実施形態では、サービス提供先の電話番号に、1又は複数の提供可能なサービス種類の一覧を対応付けて管理する処理として、DNS(Domain Name System)を拡張したENUM(E.164 Number Mapping)技術を適用する場合を例示する。しかし、電話番号に提供可能なサービスを対応付けて管理することができれば、ENUMに限定されるものではない。例えば、独自に構築したシステムを用いるようにしてもよい。
【0033】
(A−1−2)携帯電話機10の内部構成
図2は、コールセンタシステム1を構成する各構成要素の内部構成を示す内部構成図である。
【0034】
図2において、携帯電話機10は、その機能構成として、音声通信部100、ENUM連携部110、サービスアクセス制御部120、状態監視部130、結果受信部140、音声−WEB切替部150、結果表示部160、追加情報表示部170、入力補助部180を有する。
【0035】
音声通信部100は、音声通信を行う処理部又は装置である。音声通信部100は、ユーザ操作を受けて電話発信を行うと、通信キャリアにより設置された交換機等を経由して、WEB−IVR制御サーバ20に接続され、IVRサーバ30やオペレータ等との間で音声通信を行うものである。音声通信部100は、携帯電話機10に予め搭載されている通常の音声通信機能を適用することができる。
【0036】
ENUM連携部110は、WEBを通じて、センタ装置12に対してサービス開始要求を行うものである。また、ENUM連携部110は、WEBを通じて、サービス提供先の電話番号をセンタ装置12に通知し、その電話番号に対応するEUNM登録データ400をセンタ装置12から取得するものである。さらに、EUNM連携部110は、取得したENUM登録データ400を、サービスアクセス制御部120に与えるものである。
【0037】
ENUM連携部110は、図2に示すように、その機能として、電話番号通知部111、ENUM登録データ取得部112を有する。
【0038】
電話番号通知部111は、通信事業者網/インターネット網80を通じて、入力された電話番号を、センタ装置12のTEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40に対して通知するものである。
【0039】
ここで、電話番号通知部11による電話番号の通知方法は、通信事業者網/インターネット網80を通じて行う方法であれば、種々の方法を広く適用することができる。
【0040】
例えば、本サービス(IVRサービス及びWEBサービスの連携サービス)のアプリケーションの起動により、サービス開始要求メッセージが有するテキスト入力部に、サービス提供先の電話番号をテキスト入力し、その電話番号を含むメッセージを、通信事業者網/インターネット網80を通じて送信する方法を適用することができる。
【0041】
ENUM登録データ取得部112は、通信事業者網/インターネット網80を通じて、センタ装置12のTEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40から、上記電話番号に対応するENUM登録データ400を取得するものである。また、ENUM登録データ取得部112は、取得したENUM登録データ400を、サービスアクセス制御部120に与える。
【0042】
ここで、EUNM登録データ400とは、センタ装置12側が予め設定した、サービス提供先の電話番号に対応付けた1又は複数の提供可能なサービス、各サービスの接続先情報、優先度等を有するものである。
【0043】
例えば、EUNM登録データ400は、提供可能なサービスを一覧とするリスト等とすることができる。提供可能なサービスとは、センタ装置12が提供可能なサービスであり、IVRサービス(例えば、音声ガイダンス等)やWEBサービス(例えば、WEBコンテンツ、チャット等)が該当する。また例えば、IVRサービスの場合、接続先情報として電話番号が付与されたり、WEBサービスの場合、接続先情報としてURLが付与されたりする。
【0044】
サービスアクセス制御部120は、EUNM連携部110から受け取ったENUM登録データ400に基づいて、利用サービスを選択し、その利用サービスの接続先へのアクセス制御を行うものである。
【0045】
サービスアクセス制御部120は、図2に示すように、利用サービス選択部121、サービス有効化部122、利用サービス順序設定部123を有する。
【0046】
利用サービス選択部121は、ENUM連携部110からのENUM登録データ400に含まれている1又は複数の提供可能なサービスから、いずれかの利用サービスを選択するものである。
【0047】
ここで、ENUM登録データ400には、各利用可能なサービスには優先度が付与されている。そこで、利用サービス選択部121は、その優先度の高いものを利用サービスとして選択する。
【0048】
サービス有効化部122は、ENUM登録データ400に基づいて、アプリケーションで有効とする利用サービスを設定するものである。
【0049】
例えば、利用サービスがIVRサービスの場合、サービス有効化部122は、ENUM登録データ400に含まれている接続先情報(この場合、例えば電話番号)を、音声通信部100に与えて音声通信を有効化にするものである。
【0050】
また例えば、利用サービスがWEBサービスの場合、サービス有効化部122は、ENUM登録データ400に含まれている接続先情報(この場合、例えばURL)をアクセス先としてWEB通信を有効化にするものである。
【0051】
利用サービス順序設定部123は、携帯電話機10が選択するサービスの利用について優先順位を設定するものである。利用サービス順序設定部123は、ユーザ操作により各サービスの利用について優先順位を設定する。また例えば、利用サービス順序設定部123は、携帯電話機10の利用状況に応じて自動的に各サービスの利用について優先順位を設定したりするようにしてもよい。
【0052】
なお、利用サービス順序設定部123により利用サービスの優先順位が設定されている場合、利用サービス選択部121は、ENUM登録データ400に設定されている優先順位よりも、利用サービス順序設定部122で設定されている優先順位を優先する。
【0053】
状態監視部130は、携帯電話機10の通信状態を監視するものである。状態監視部130は、携帯電話機10の音声通信部100の通信状態の変化を検知すると、当該通信状態を結果受信部140に通知するものである。
【0054】
例えば、状態監視部130は、携帯電話機10の「通話状態」、「待機状態」を検知するものとする。また、状態監視部130による監視方法として、状態変化を検知することができればよい。
【0055】
また、携帯電話機10の機種・仕様等により、通話の切断を検知できないものもある。その場合、状態監視部130は、アプリケーションからの電話発信を契機として起動し、例えばポーリング等により定期的に音声通信部100の状態を監視するようにしてもよい。
【0056】
結果受信部140は、状態監視部130から受け取った携帯電話機10の通信状態を、WEB−IVR制御サーバ20に通知するものである。また、結果受信部140は、WEB−IVR制御サーバ20から、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40に登録されたIVRサービスの実施結果であるサービス利用登録データ410を受信するものである。
【0057】
音声−WEB切替部150は、結果受信部140により取得されたサービス利用登録データ410に基づいて、IVRサービスを継続するか又はWEBサービスに切り替えるかの判断を行うものである。そして、WEBサービスに切り替えると判断する場合、音声−WEB切替部150は、サービス利用登録データ410に含まれている接続先情報に基づいてWEB通信を実行するものである。
【0058】
結果表示部160は、例えばブラウザ等によりWEBコンテンツ等を表示するものである。結果表示部160は、音声−WEB切替部150によりWEB通信に切り替えられると、その結果として取得したWEBコンテンツを表示するものである。
【0059】
追加情報表示部170は、結果受信部140がサービス利用登録データ410を取得した際に、当該サービス利用登録データ410に付与された追加情報の内容を表示したり、描画処理したりするものである。
【0060】
入力補助部180は、携帯電話機10の各種情報のインプット画面において、ユーザが直感的にアプリケーションを操作するサポートを行うものである。例えば、入力補助部180は、電話番号入力時に、端末の電話帳、発着信履歴、市外局番の表示、定型的な文の表示等の入力動作の補助を行うものである。
【0061】
(A−1−3)TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40の内部構成
図3は、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40の内部構成を示す内部構成図である。
【0062】
図3において、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40は、ENUM登録データ制御部420、サービス利用登録データ制御部430、ENUM登録データ記憶部440、サービス利用登録データ記憶部450を有する。
【0063】
ENUM登録データ制御部420は、その機能部として、登録データ設定部421、電話番号取得部422、ENUM形式変換部423、登録データ検索部424、対応サービス情報送信部425を有する。
【0064】
登録データ設定部421は、ENUM登録データ400の内容を設定し、ENUM登録データ記憶部440に登録するものである。
【0065】
電話番号取得部422は、携帯電話機10のENUM連携部110から受信したサービス開始要求の際、例えばメッセージに含まれている電話番号を抽出して取得するものである。
【0066】
例えば、ENUM技術では、クライアントが専用機能を搭載し、その専用機能により電話番号をサーバに送信することが必要となる。しかし、この実施形態によれば、ENUM連携部110が、WEBを通じて、電話番号をサーバに通知するので、携帯電話機10は上記専用機能を搭載することなく、電話番号をサーバ側に与え、ENUM技術と同等処理を適用することができる。
【0067】
ENUM形式変換部423は、電話番号取得部422により取得された電話番号をENUM形式に変換するものである。
【0068】
登録データ検索部424は、ENUM形式変換部423により変換された変換結果に基づいて、対応するENUM登録データ400を、ENUM登録データ記憶部440から検索するものである。
【0069】
対応サービス情報送信部425は、登録データ検索部424により検索されたENUM登録データ400を対応サービス情報として、要求元の携帯電話機10に送信するものである。
【0070】
サービス利用登録データ制御部430は、その機能として、発信者番号情報取得部431、利用登録データ登録部432、利用登録データ検索部433、利用登録データ送信部434を有する。
【0071】
発信者番号情報取得部431は、携帯電話機10から発信者番号情報を取得するものである。ここで、発信者番号情報は、ユーザ識別番号の一例である。このユーザ識別番号とは、サービスを要求するユーザを識別する番号である。この実施形態では、ユーザ識別番号の一例として、発信者番号情報とする場合を例示する。
【0072】
利用登録データ登録部432は、発信者番号情報と、発信先サービス識別番号と、サービス接続先情報(例えば、WEBコンテンツのサービスURL)とを紐付したサービス利用登録データ410を、サービス利用登録データ記憶部450に登録するものである。
【0073】
利用登録データ検索部433は、WEB−IVR制御サーバ20からの問い合わせを受け、受信した発信者番号情報及び発信先サービス識別番号に対応するサービス利用登録データ410を、サービス利用登録データ記憶部450から検索するものである。
【0074】
利用登録データ送信部434は、利用登録データ検索部433により検索されたサービス利用登録データ410を、WEB−IVR制御サーバ20に与えるものである。
【0075】
ENUM登録データ記憶部440は、サービス提供先の電話番号と、1又は複数の提供可能なサービス情報とを紐付したENUM登録データ400を、ENUM形式で記憶するものである。
【0076】
ここで、ENUMサーバ40に登録される情報は、RFC3761に記載されたDNSの拡張定義であるENUMの定義内容に従って記述される。ENUMサーバ40は、DNSサーバと同様に1台に限定されることはなく、例えばツリー構造を取ることで上位サーバと下位サーバの関係の構成としてもよい。
【0077】
サービス利用登録データ記憶部450は、ユーザ識別番号(例えば、発信者番号情報)、発信先サービス識別番号、サービス接続先情報を紐付したサービス利用登録データ410を記憶するものである。
【0078】
なお、発信先サービス識別番号は、サービスを一意に特定することができれば、種々の識別情報を適用することができる。また、サービス接続先情報は、URL形式以外でも進行状況毎に一意となる文字列等を使用しても構わない。
【0079】
(A−1−4)WEB−IVR制御サーバ20の内部構成
WEB−IVR制御サーバ20は、図2に示すように、呼制御部200、IVR制御部210、シナリオ制御部220、シナリオ部230、URL管理制御部240を少なくとも有する。
【0080】
呼制御部200は、携帯電話機10とIVRサーバ30との間の呼を確立するものである。呼制御部200は、携帯電話機10から呼要求を受けると、IVRサーバ30に対して呼要求を行い、IVRサーバ30と携帯電話機10との間の呼を確立させるものである。なお、呼制御方式は、特に限定されるものではなく、例えばSIP(Session Initiation Protocol)やH.323等を用いた方式を広く適用することができる。
【0081】
IVR制御部210は、音声ガイダンスによる応答制御を行うものである。IVR制御部210は、発信元である携帯電話機10の電話番号(発信者番号)を取得すると、シナリオ制御部220に対して通知する。これにより、当該発信元に対して音声ガイダンスの提供を開始させることができる。
【0082】
また、IVR制御部210は、シナリオ制御部220からの指示を受けて、シナリオ部230に記録されたシナリオ情報に従って、IVRサーバ30のIVRコンテンツ300に登録された情報・サービスを展開するものである。つまり、IVR制御部210は、シナリオ制御部220から、シナリオ部230のシナリオ情報に応じたガイダンスの送出指示を受け取り、その指示をIVRサーバ30に与えることで、発信元の携帯電話機10に対して音声ガイダンスを送出させることができる。
【0083】
さらに、IVR制御部210は、音声ガイダンスに応じて、ユーザによる入力された信号(例えば、プッシュボタン(PB)信号や音声認識結果等)をIVRサーバ30から受け取ると、その入力信号をシナリオ制御部220に与えるものである。
【0084】
シナリオ制御部220は、音声ガイダンスのシナリオ制御を行うものである。シナリオ制御部220は、IVR制御部210からの通知を受けて音声ガイダンスを開始させる。また、シナリオ制御部220は、シナリオ部230に格納されているシナリオ情報及びIVR制御部210を通じて取得したユーザの入力信号に基づいて、シナリオ情報の内容を判断し、次に行う処理内容をIVR制御部210に指示するものである。
【0085】
また、シナリオ制御部220は、URL登録機能を有する。このURL登録機能は、URL管理制御部240に対して、ユーザ識別番号、発信先サービス識別番号、接続先情報(サービスURL)の登録、参照、削除を指示するものである。
【0086】
シナリオ部230は、1又は複数のシナリオ情報を保持するものである。ここで、シナリオ情報は、IVRサービスを提供するために、ガイダンスの進行を示すフロー内容が定義されたものである。シナリオ情報は、例えば、サービス提供者側がシステムに応じて作成することができる。
【0087】
URL管理制御部240は、シナリオ制御部220の指示に従って、ユーザ識別番号、発信先サービス識別番号及び接続先情報(サービスURL)を対応付けた情報をTEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40に登録させるものである。また、URL管理制御部240は、携帯電話機10からコンテンツのアクセス先の問合せを受けると、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40からユーザ識別番号(発信者番号)に対応するサービスURLを検索して、携帯電話機10に与えるものである。
【0088】
(A−1−5)IVRサーバ30及びコンテンツサーバ50
IVRサーバ30は、WEB−IVR制御サーバ20の指示に従い、ユーザの携帯電話機10に対して、音声ガイダンスの送信とユーザからの入力受付を行うものである。
【0089】
IVRサーバ30は、ユーザからの入力を受けた場合、WEB−IVR制御サーバ20に対して入力内容の通知を行う。また、IVRサーバ30には、ユーザの音声認識を行う音声認識サーバや音声ガイダンスを作成する音声合成サーバが付随することがある。ただし、音声認識サーバ/音声合成サーバ60は入出力の方法としてユーザの音声認識、ガイダンス音声の自動生成を行わない場合においてはなくても構わない。
【0090】
コンテンツサーバ50は、ユーザに提供するWEBコンテンツ500を持つものである。コンテンツサーバ50のURLは、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40のサービス利用登録データ410に登録された接続先情報(サービスURL)アクセス先となる。これは、企業等の第三者によって提供されるWEBコンテンツでも構わなく、複数サーバに跨る形となっていても構わない。
【0091】
(A−2)実施形態の動作
次に、この実施形態のコールセンタシステム1における処理について、図面を参照しながら説明する。
【0092】
(A−2−1)全体動作
この実施形態のコールセンタシステム1におけるIVTサービス及びWEBサービスの連携処理の動作の全体動作を説明する。
【0093】
図4は、IVRサービス及びWEBサービスの連携処理を示すシーケンス図である。
【0094】
図5〜図7は、コールセンタシステム1における各構成要素間の処理動作を説明する説明図である。
【0095】
まず、ユーザは、携帯電話機10を用いて、特定のWEBサイトから本サービスのアプリケーションをダウンロードする。ここで、携帯電話機10にダウンロードされるアプリケーションは、一般の携帯電話向けアプリケーションとして形式以外に、ウィジェット等の常駐型アプリケーションであっても構わない。
【0096】
一方、サービス提供者は、ユーザに提供するWEBコンテンツ500を作成する。そしてWEBコンテンツ500のアクセス先としてアドレス情報(例えば、URL)をコンテンツサーバ50に持たせる。
【0097】
さらに、サービス提供者は、コンテンツサーバ50上のWEBコンテンツ500のアドレス情報をWEB−IVR制御サーバ20のシナリオ部230に登録する。
【0098】
図4において、ユーザ操作を受けて、携帯電話機10は、本サービスのアプリケーションを起動させる(S101)。例えば、ウィジェット等の常駐型のアプリケーションとする場合、本手順を省略するようにしてもよい。
【0099】
アプリケーションが起動すると、状態監視部130は、携帯電話機10の音声通信部100の通信状態の監視を開始する。
【0100】
次に、ユーザは、対応サービス検索を受けるため、サービス提供先の電話番号を入力する(S102)。
【0101】
入力された電話番号は、ENUM連携部110により、通信事業者網/インターネット網80を介して、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40に通知される(S103、図5のS11)。
【0102】
例えば、サービス開始要求の際に、テキスト入力部に電話番号が入力され、その電話番号を含むメッセージが、WEBを通じてTEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40に与えられる。
【0103】
TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40では、電話番号取得部422がメッセージ等から電話番号を取得し、ENUM形式変換部423が、当該電話番号をENUM形式に変換する(S104)。
【0104】
次に、登録データ検索部424は、ENUM形式変換部423による変換結果に基づいて、対応するENUM登録データ400を、ENUM登録データ記憶部440から検索する。そして、登録データ検索部424は、当該ENUM登録データ400に、提供可能なサービス情報があるか否かを判断する(S105)。
【0105】
つまり、登録データ検索部424は、電話番号に対応付けられた提供可能なサービスが存在するか否かを判断する。
【0106】
図8は、ENUM登録データ400の構成例を示す構成図である。図8では、サービス提供先の電話番号が「0484204900」の場合のENUM登録データ400である。
【0107】
一般に、ENUM形式データは、zoneファイル及びarpaファイルを有して構成される。
【0108】
例えば、ENUM登録データの設定の際、登録データ設定部421は、ENUM形式データを拡張して、図8のarpaファイルの「401」に示すように、当該サービス提供先の「電話番号:0484204900」に、1又は複数の提供可能なサービス、接続先情報を設定する。
【0109】
そして、登録データ検索部424は、電話番号に対応するENUM登録データ400に、図8のarpaファイルの「401」に例示するサービス情報が設定されているか否かを判断する。
【0110】
電話番号に対応するENUM登録データ400にサービス情報がある場合、対応サービス情報送信部425は、提供可能なサービス一覧情報を、携帯電話機10のENUM連携部110に送信する(S106、図5のS11)。
【0111】
例えば、図8の例の場合、提供可能サービスとして、「音声ガイダンス」、「WEBサービス」、「チャット」が設定されているので、対応サービス情報送信部425は、これらサービスの接続先情報を記載した一覧リストであるENUM登録データ400を、携帯電話機10に送信する。
【0112】
一方、電話番号に対応するENUM登録データ400にサービス情報がない場合、対応サービス情報送信部425は、対応サービスとして「電話のみ」とし、予め設定されたデフォルトの電話番号を記載した情報を、携帯電話機10のENUM連携部110に送信する(S107、図5のS11)。
【0113】
なお、ENUMサーバをツリー構造とする場合には、より上位ENUMサーバにアクセスして、該当データの存在有無を問い合わせるようにしてもよい。
【0114】
携帯電話機10では、ENUM連携部110が、受信した対応サービス一覧を、サービスアクセス制御部120に与える(図5のS12)。
【0115】
このとき、サービスアクセス制御部120は、受信した対応サービス一覧をブラウザ機能等により画面表示する。そして、ユーザは、表示された対応サービス一覧に記載されているサービスの中から、自身が希望するサービス又はそのサービスの接続先を選択する(S108)。
【0116】
これにより、サービスアクセス制御部120は、ユーザにより選択されたサービスを、当該アプリケーションで有効とするサービスとして実行する。
【0117】
ここでは、ユーザは、「音声ガイダンス」をサービスとして選択する場合を例示する。
【0118】
ユーザが「音声ガイダンス」をサービスとして選択した場合、携帯電話10上のアプリケーションは、サービスアクセス制御部120を通じて、音声通話部100の有効化を行う(図6のS21)。
【0119】
そして、音声通信部100は、対応サービス一覧に記載されている、当該音声ガイダンスのIVRサービス番号宛に電話発信する(S109)。
【0120】
音声通信部100からの発呼信号は、3G網/電話網70を介して、WEB−IVR制御サーバ20の呼制御部200に着信する(図6のS22)
このとき、呼制御部200は、発呼信号に含まれる発信者番号情報を取得して(S110)、発信者番号情報をIVR制御部210に与える(図6のS23)。
【0121】
また、呼制御部200は、発呼信号に含まれるIVRサービス番号をIVR制御部210に与える(図6のS23)。そして、IVR制御部210は、IVRサービス番号に基づいて、IVRサーバ30と接続を行う(図6のS24)。
【0122】
呼制御部200は、接続されたIVRサーバ30に対して起動制御信号を送信し(S111)、携帯電話機10とIVRサーバ30との間の呼を確立する(S112)。
【0123】
IVRサーバ30との間で呼が確立すると、携帯電話機10では、状態監視部130が、音声通信部100の状態が「通話状態」であることを検知する。
【0124】
さらに、WEB−IVR制御サーバ20において、IVR制御部210は、発信者番号情報をシナリオ制御部220に与える。
【0125】
ユーザの発信者番号情報が通知されると、シナリオ制御部220は、ユーザの発信者番号情報と発信先サービス識別番号(IVRサービス番号)とを、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40に与える(S113)。
【0126】
そして、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40では、ユーザの発信者番号情報と発信先サービス識別番号とを対応付けたサービス利用登録データの初期データを登録する。
【0127】
続いて、呼接続が確立した後に、WEB−IVR制御サーバ20では、シナリオ制御部220が、シナリオ部230に事前に保存されているシナリオの取得し、その取得したシナリオ内容に沿って、音声ガイダンスのファイルの再生や音声合成による読み上げが開始する(S114、図6のS25)。
【0128】
なお、シナリオの途中でユーザの入力・操作が必要となった場合は、音声認識サーバによるユーザの音声認識若しくはユーザからのPB入力によって操作情報の取得を行うようにしてもよい。
【0129】
WEB−IVR制御サーバ20は、呼接続が確立したところで、呼制御部200を通じて、発信者番号情報等のユーザを特定する一意な情報を取得し、シナリオ制御部220に通知する(図6のS26)。
【0130】
シナリオ制御部220は、シナリオ部230に登録されたシナリオ内容から、ユーザ入力結果に応じて、次のサービス内容を判断し、IVR制御部210にシナリオ内容の指示を行う。
【0131】
これらのステップを繰り返すことで、ユーザは、登録されたシナリオコンテンツに沿った音声IVRサービスを進めていく(S115)。
【0132】
IVRサービスが進んでいく中で、URL管理制御部240は、シナリオ制御部220を通じて、シナリオ部230のシナリオ内容を確認する(図7のS31)。
【0133】
そして、IVRコンテンツ300のうち、予め設定された特定箇所まで進行したとき、URL管理制御部240は、そのステータス値(例えば、シナリオの進行箇所を特定するコンテンツのURL)を取得し、そのステータス値を、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40に与える(S116、図7のS32)。
【0134】
TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40では、利用登録データ登録部432が、受信したステータス値を、当該サービス利用登録データ410として、サービス利用登録データ記憶部450に保存する(S117)。
【0135】
すなわち、発信者番号情報にサービスURLを紐付けて保存することができる。なお、その後、上記特定箇所は複数設定されており、特定箇所まで到達するたびに、利用登録データ登録部432は、毎回サービスURLを上書き保存する。
【0136】
続いて、シナリオ部230のシナリオが終了した場合や、ユーザが携帯電話機10を切断した場合、IVRサービスは終了する(S118、S119)。
【0137】
携帯電話機10において、状態監視部130は、音声通信部100の監視状態が「待機状態」になったことを検知し(図7のS33)、状態変化があった旨を、結果受信部140に通知する(図7のS34)。
【0138】
また、状態監視部130は、携帯電話機10が保存している発信履歴から最新の1件の発信先サービス識別番号を取得し、その発信先サービス識別番号及び自身の発信者番号情報を、結果受信部140に通知する(図7のS34)。
【0139】
結果受信部140は、発信先サービス識別番号及び発信者番号情報を送信し、WEB−IVR制御サーバ20を経由して、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40に対して、サービス利用登録データ410の問い合わせを行う(S120、図7のS35)。
【0140】
TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40では、利用登録データ検索部433が、受信した発信先サービス識別番号及び発信者番号情報に基づいて、対応するサービス利用登録データ410を、サービス利用登録データ記憶部450から検索する(S121)。
【0141】
このとき、該当するサービス利用登録データ410を検索できない場合、利用登録データ検索部433は、URL管理制御部240を経由させて、情報がない旨を携帯電話機10に通知する。この場合、携帯電話機10のアプリケーションはそのまま一連の処理を終了する。
【0142】
一方、該当するサービス利用登録データ410が検索された場合、当該サービス利用登録データ410が、WEB−IVR制御サーバ20を経由して、携帯電話機10に与えられる(S122、図7のS35)。
【0143】
ここで、携帯電話機10に通知される情報は、IVRサービスが完了している場合には、事前に設定されたWEBコンテンツのアドレス情報となる。
【0144】
一方、IVRサービスがまだ完了していない場合には、当該通知される情報は、シナリオ進行に伴い、サービス利用登録データ410に登録されているURL情報、すなわちIVRサービスと同等のサービスを提供するWEBサイトのURL情報となる。
【0145】
なお、サービス利用登録データ410を取得した際に、携帯電話機10に表示するコンテンツ情報が追加的に含ませることができる。この場合、携帯電話機10では、結果受信部140を通じて、追加情報表示部170が追加されたコンテンツ情報を、アプリケーション上で表示したり、ユーザ通知したりすることができる(図7のS36)。
【0146】
結果受信部140は、受信したサービス利用登録データ410を、音声−WEB切替部150に与える(図7のS37)。
【0147】
そして、音声−WEB切替部150は、サービス利用登録データ410の通知された接続先情報に基づいて、音声通信を行うか又はWEB通信を行うか否かのアプリケーションの選択を行う(図7のS38)。
【0148】
また、同時に、音声−WEB切替部150は、ユーザに対して表示の切り替えの実施有無の確認を行う。
【0149】
ここで、ユーザが表示の切り替えに同意した場合、音声−WEB切替部150は、サービス利用登録データ410を結果表示部160に通知する。そして、結果表示部160は、サービス利用登録データ410のWEBサービスの接続先情報をアクセス先として接続要求を行う(S123、S124、図7のS39)。
【0150】
これを受けて、コンテンツサーバ50は、対応するWEBコンテンツを、携帯電話機10に送信する(S125、図7のS39)。
【0151】
そして、結果表示部160は、コンテンツサーバ50にあるWEBコンテンツ500の取得・表示処理を行うことで、音声通話からWEB等によるサービス継続が可能となる(S126)。
【0152】
(4−2−2)サービス優先度が設定されている場合
次に、サービス提供者が、予め設定するENUM登録データ400において、提供可能な各サービスに優先度を設定した場合の動作について図面を参照して説明する。
【0153】
(A−2−2−1)サービス優先度の設定処理
図9は、ENUM登録データ400の各サービスに優先度を設定する処理を示すフローチャート及び設定画面図である。
【0154】
例えば、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40は、サービス提供者端末41と接続している。
【0155】
そして、サービス提供者端末41からの操作指示により、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40において、登録データ設定部421が、ある電話番号に対して、1又は複数の提供可能なサービス、各サービスの接続先情報及び優先度を設定する。
【0156】
図9において、まず、サービス提供者端末41からサービス登録要求を受けると、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40は、ENUM登録データ400の設定登録を実施する(S51)。
【0157】
図9において、サーバ設定画面図42は、あるサービス提供先の電話番号のENUM登録データ400の設定画面例である。また、図10は、当該電話番号のENUM形式のENUM登録データ400の構成を示す構成図である。
【0158】
図9に例示するように、サーバ設定画面図42は、接続先情報入力部43、サービス設定部44、優先度設定部45を有する。そして、サービス提供者は、優先度設定部45に当該サービスの優先度を設定する。
【0159】
例えば、図9の例の場合、サービス提供者は、音声ガイダンスを示す「サービス:電話」,「接続先情報:0484204900」の優先度を「優先度:1」とする。また、WEBコンテンツの提供を示す「サービス:WEB」,「接続先情報:http://xxxxxxxx.com/WEBservice」の優先度を「優先度:2」とし、「サービス:チャット」,「接続先情報:http://xxxxxxxx.com/chatservice」の優先度を「優先度:3」とする。
【0160】
そして、登録データ設定部421は、サーバ設定画面図42での入力情報に基づいて、図10に例示するENUM登録データ400を設定する。
【0161】
例えば、登録データ設定部421は、ENUM形式データを拡張して、図10のarpaファイルの「46」に示すように、当該サービス提供先の「電話番号:0484204900」に、1又は複数の提供可能なサービス、接続先情報を設定すると共に、各サービスの優先度を設定する。
【0162】
これにより、サービスの優先度は、利用する種類、目的、内容等に応じて、サービス提供者が任意に設定することができる。なお、サービスの優先度は、適宜変更することができる。
【0163】
このようにして、登録データ設定部421により設定されたENUM登録データは、ENUM登録データ記憶部440に記憶され(S52)、その旨がサービス提供者端末41に通知される。
【0164】
(A−2−2−2)サービス選択処理
次に、ENUM登録データ400の各サービスに優先度が設定されている場合に、携帯電話機10がサービスを選択するときの処理の動作を説明する。
【0165】
図11は、この場合のIVRサービス及びWEBサービスの連携処理を示すシーケンス図である。
【0166】
なお、図11において、図4で説明した処理と同じ処理については、図4で示した番号を付与している。
【0167】
携帯電話機10において、本サービスのアプリケーションの起動後、S101〜S107の処理は、図4で説明した処理と同じである。
【0168】
S201では、携帯電話機10において、ENUM連携部110が、受信した対応サービス一覧を、サービスアクセス制御部120に与える。
【0169】
このとき、サービスアクセス制御部120は、受信した対応サービス一覧に基づいて、各サービスに付与された優先度を確認する。
【0170】
例えば、図9及び図10に例示するように、「優先度:1」が「音声ガイダンス」であり、「優先度:2」が「WEBサービス」であり、「優先度:3」が「チャット」であるとする。
【0171】
その場合、サービスアクセス制御部120は、「優先度:1」の音声ガイダンス(IVRサービス)を自動的に選択する。
【0172】
すなわち、サービスアクセス制御部120は、IVRサービスの接続先情報を、音声通信部100に与えて電話発信させる。
【0173】
なお、その後の処理は図4で説明した処理と同じであるから、ここでの詳細な説明は省略する。
【0174】
(A−2−3)ユーザが優先順位を設定する場合
次に、ユーザが利用するサービスに対して優先順位を設定する場合の処理の動作を、図面を参照して説明する。
【0175】
(A−2−3−1)優先順位の設定処理
図12は、ユーザが利用するサービスに対して優先順位を設定する処理を示すフローチャート及び端末装置画面図である。
【0176】
携帯電話機10において、ユーザ操作を受けて、アプリケーション設定が起動し(S61)、アプリケーション設定が実施される(S62)。
【0177】
例えば、図12に例示する端末装置画面図51は、第1優先サービス、第2優先サービス、第3優先サービス等のように、優先順位設定部を有する。
【0178】
ユーザは、表示される端末装置画面図51の優先順位設定部に、各サービスに対しての希望する優先順位を設定する。
【0179】
例えば、図12の場合、「第1優先サービス:電話」、「第2優先サービス:チャット」、「第3優先サービス:WEB」と設定される。
【0180】
そして、携帯電話機10において、ユーザが設定したサービスに対する優先順位が、アプリケーション設定として保存される(S63)。
【0181】
(A−2−3−2)サービス選択処理
次に、ユーザが利用するサービスに対して優先順位を設定した場合に、携帯電話機10がサービスを選択するときの処理の動作を説明する。
【0182】
図13は、この場合のIVRサービス及びWEBサービスの連携処理を示すシーケンス図である。
【0183】
なお、図13において、図4で説明した処理と同じ処理については、図4で示した番号を付与している。
【0184】
携帯電話機10において、本サービスのアプリケーションの起動後、S101〜S107の処理は、図4で説明した処理と同じである。
【0185】
S301では、携帯電話機10において、ENUM連携部110が、受信した対応サービス一覧を、サービスアクセス制御部120に与える。
【0186】
ここで、受信した対応サービス一覧には、サービス提供者による優先度が設定されていないとする。
【0187】
このとき、サービスアクセス制御部120は、アプリケーション設定されたサービスの優先順位を確認する。そして、受信した対応サービス一覧のうち、優先順位が最も高いサービスを利用サービスとして選択する。
【0188】
例えば、図12の例の場合、「第1優先サービス:電話」、「第2優先サービス:チャット」、「第3優先サービス:WEB」であるから、サービスアクセス制御部120は、「第1優先サービス:電話」の音声ガイダンス(IVRサービス)を自動的に選択する。
【0189】
すなわち、サービスアクセス制御部120は、IVRサービスの接続先情報を、音声通信部100に与えて電話発信させる。
【0190】
また、受信した対応サービス一覧に、サービス提供者による優先度が設定されている場合、サービスアクセス制御部120は、ユーザにより設定されたサービス優先順位を優先して、利用サービスを選択する。
【0191】
なお、その後の処理は図4で説明した処理と同じであるから、ここでの詳細な説明は省略する。
【0192】
(A−2−4)最初のアクセスが「WEBサービス」の場合
次に、携帯電話機10の最初のアクセス先がWEBである場合の処理の動作について、図面を参照して説明する。
【0193】
携帯電話機10の最初のアクセス先がWEBとなる場合は、例えば、提供可能なサービスが、「WEBのみ」であるときや、複数のサービスのうち「WEBを選択したとき」等がある。
【0194】
図14は、この場合のIVRサービス及びWEBサービスの連携処理を示すシーケンス図である。
【0195】
携帯電話機10において、本サービスのアプリケーションの起動後、S101〜S107の処理は、図4で説明した処理と同じである。
【0196】
S401では、携帯電話機10において、ENUM連携部110が、受信した対応サービス一覧を、サービスアクセス制御部120に与える。また、サービスアクセス制御部120は、WEBサービスを利用サービスとして選択する。
【0197】
次に、サービスアクセス制御部120は、携帯電話機10が保持する自身の発信者番号情報を取得し、対応サービス一覧のWEBサービスの接続先情報及び発信者番号情報を結果受信部140に与える。
【0198】
そして、結果受信部140は、接続先情報へのサービスURL接続信号に、自身の発信者番号情報を含めて、WEB−IVR制御サーバ20を経由して、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40に送信する(S402)。
【0199】
TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40では、当該発信者番号情報及び発信先サービス情報に基づいてサービス利用登録データ410を検索する(S403)。
【0200】
しかし、発信者番号情報と紐付したサービス利用登録データ410は、未登録であるため、TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40は、WEBアクセスからの初回アクセスとして、受信した発信者番号情報及び発信先サービス情報に基づいて、サービス利用登録データ410を登録する(S404)。
【0201】
TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ40は、利用登録データ検索部433が、WEB−IVR制御サーバ20を経由して、サービスURL情報を携帯電話機10に送信する(S405)。
【0202】
携帯電話機11において、結果受信部140は、サービスURL情報を結果表示部160に通知する。そして、結果表示部160は、サービス利用登録データ410のWEBサービスの接続先情報をアクセス先として接続要求を行う(S406)。
【0203】
WEB−IVR制御サーバ20は、電話時と同等のIVRシナリオをWEBで進行させ(S408)、次のサービスURL情報を携帯電話機11に与え、携帯電話機10が、S406と同様にして、サービスURLの取得及び接続要求を行う(S409、S410)。このように、S405〜S409の処理を必要な回数だけ行う。
【0204】
コンテンツサーバ50は、対応するWEBコンテンツを、携帯電話機10に送信する(S411)。
【0205】
そして、結果表示部160は、コンテンツサーバ50にあるWEBコンテンツ500の取得・表示処理を行うことで、音声通話からWEB等によるサービス継続が可能となる(S412)。
【0206】
(A−3)実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
【0207】
音声ガイダンスの進行内容に応じて、対応するコンテンツを可変に設定し、音声ガイダンス終了時にアクセス先URLの取得から画面表示までの一連の動作を携帯電話が自動で実施することにより、音声ガイダンスだけでは伝わりにくい情報を絵や写真なども使った視覚的に分かりやすい形でユーザに提供することが可能となる。また、音声ガイダンスを利用することができない状況においても進行状況に合わせたコンテンツを提供することで、継続してサービスを提供することが可能となる。
【0208】
また、ユーザ端末が、サービス提供先の電話番号を含む信号を、WEBを通じて、ENUMサーバに送信するようにした。そのため、発信先サービス識別番号の持つ提供可能なサービス一覧の取得処理にDNSを拡張した公開仕様であるENUMの仕組みを利用することで、複数のサービスが並行して情報を持った場合でもDNSと同様にユーザはそれを意識することなく利用することが可能となる。
【0209】
さらに、サービス提供者は、複数のサービスに対して優先度を設定することができる。また、ユーザも、各サービスの利用について優先順位を設定することができるので、サービスの選択を柔軟にすることができる。
【0210】
一方で、企業側でもメリットが存在する。
【0211】
企業がフリーダイヤルによるIVRサービスを提供している場合、音声通話による通信費は企業側での負担となる。この実施形態によってIVRサービスからWEBへの切り替えが可能となることで、音声通話を利用する時間の短縮が期待でき、企業側の通話費負担を抑えることが可能となる。
【0212】
同様に、通話時間が短縮できれば、同時利用回線数を抑える事も期待できるため、必要とするチャネル数等の設備投資を抑えることも可能となる。
【0213】
また、IVRサービスで対応できない場合、オペレータに問い合わせが発生することになるが、切断後にまずWEBでの操作に誘導することで、オペレータへの接続件数を軽減でき、オペレータ対応の効率化によって、企業側のコスト抑制を期待することもできる。
【0214】
(B)他の実施形態
(B−1)上述した実施形態では、音声ガイダンスやオペレータが情報を提供するシステムに本発明を適用した場合を例示した。しかし、本発明を適用することができるシステムは、これに限定されない。
【0215】
例えば、TV番組等で、電話でアンケートを行うサービスが利用されているが、この電話アンケートサービスにも本発明を適用することができる。この場合、コンテンツサーバをアンケート集計サーバとして動作させ、電話終了後に起動されるWEBブラウザ上にアンケート画面の表示を行い、電話から簡単にWEB画面へと誘導することができる。
【0216】
また例えば、震災発生時の安否確認を行うときの伝言・通知システム等にも本発明を適用することができる。
【0217】
(B−2)また、実施形態では、ユーザ端末として携帯電話機を適用する場合を例示したが、それ以外に、IP電話機やいわゆるソフトフォンなどWEBブラウザ機能を持つ個人が使用する端末を広く適用することも可能である。
【0218】
さらに、例えば銀行のATMや公共施設等に設置されるKIOSK端末の自動化機器をユーザ端末の代わりに適用することで、様々な業種やサービスヘの活用も可能となる。また、自動車等の車両に搭載される車載端末をユーザ端末としてもよい。
【0219】
(B−3)上述した実施形態では、WEB−IVRサーバとガイダンスサーバを別々のシステムとして記載しているが、WEB−IVRサーバ上の機能を、ガイダンスサーバ上に実現し、ガイダンスサーバとWEB−IVRサーバを一体化させたシステムの構成も可能である。
【0220】
(B−4)センタ装置、ユーザ端末の構成要素は、いわゆるソフトウェア処理で実現することができる。例えば、CPUが、ROMに格納された処理プログラムを実行することにより、センタ装置、ユーザ端末の各種機能を実現することができる。
【符号の説明】
【0221】
1…コールセンタシステム、11…ユーザ端末、
10…携帯電話機、
100…音声通信部、110…ENUM連携部、
120…サービスアクセス制御部、130…状態監視部、
140…結果受信部、150…音声−WEB切替部、
160…結果表示部、170…追加情報表示部、180…入力補助部、
12…センタ装置、
20…WEB−IVR制御サーバ、30…IVRサーバ、
40…TEL−WEB管理DB/ENUMサーバ、
50…コンテンツサーバ、
200…呼制御部、210…IVR制御部、220…シナリオ制御部、
230…シナリオ部、240…URL制御部、
300…IVRコンテンツ、
400…ENUM登録データ、410…サービス利用登録データ、
420…ENUM登録データ設定部、
430…サービス利用登録データ制御部、
440…ENUM登録データ記憶部、
450…サービス利用登録データ記憶部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声通信手段及びブラウザ手段を有するユーザ端末に対して、サーバが、音声応答サービスとウェブサービスとを連携して、音声コンテンツ又はウェブコンテンツを提供する連携システムにおいて、
上記ユーザ端末が、サービス提供先の電話番号を含む通信信号を送信する電話番号通知手段を備え、
上記サーバが、
1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段と、
上記ユーザ端末から受信した上記通信信号に含まれている上記電話番号に基づいて、対応する上記電話番号登録情報を、上記電話番号登録情報記憶手段から検索する電話番号登録情報検索手段と、
上記電話番号登録情報検索手段により検索された上記電話番号登録情報を、上記ユーザ端末に送信する電話番号登録情報送信手段と
を備え、
上記ユーザ端末は、
受信した上記電話番号登録情報に含まれる上記1又は複数の提供可能なサービスから、利用サービスを選択する選択手段と、
上記選択手段により選択された上記利用サービスの接続先情報に基づいて接続をしてコンテンツを取得する接続実行手段と
を備える
ことを特徴とする連携システム。
【請求項2】
上記サーバが、上記電話番号登録情報に含まれる上記各提供可能なサービスに対して優先度を設定する優先度設定手段を備え、
上記ユーザ端末の上記選択手段が、受信した上記電話番号登録情報に含まれる上記各提供可能なサービスに設定された優先度に基づいて、利用サービスを選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の連携システム。
【請求項3】
上記ユーザ端末が、各サービスの利用について優先順位を設定する利用優先設定手段を備え、
上記選択手段が、上記利用優先設定手段により設定された優先順位に基づいて、受信した上記電話番号登録情報に含まれる上記各提供可能なサービスから利用サービスを選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の連携システム。
【請求項4】
1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段と、
ユーザ端末から受信した通信信号に含まれている電話番号に基づいて、対応する上記電話番号登録情報を、上記電話番号登録情報記憶手段から検索する電話番号登録情報検索手段と、
上記電話番号登録情報検索手段により検索された上記電話番号登録情報を、上記ユーザ端末に送信する電話番号登録情報送信手段と
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項5】
音声通信手段と、
ブラウザ手段と、
1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段を備えるサーバに対して、サービス提供先の電話番号を含む通信信号を送信する電話番号通知手段と、
上記サーバから受信した上記電話番号登録情報に含まれる上記1又は複数の提供可能なサービスから、利用サービスを選択する選択手段と、
上記選択手段により選択された上記利用サービスの接続先情報に基づいて接続をしてコンテンツを取得する接続実行手段と
を備えることを特徴とするユーザ端末。
【請求項6】
1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段を備えるコンピュータを、
ユーザ端末から受信した通信信号に含まれている電話番号に基づいて、対応する上記電話番号登録情報を、上記電話番号登録情報記憶手段から検索する電話番号登録情報検索手段、
上記電話番号登録情報検索手段により検索された上記電話番号登録情報を、上記ユーザ端末に送信する電話番号登録情報送信手段
として機能させることを特徴とする対応サービス管理プログラム。
【請求項7】
コンピュータを、
1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段を備えるサーバに対して、サービス提供先の電話番号を含む通信信号を送信する電話番号通知手段、
上記サーバから受信した上記電話番号登録情報に含まれる上記1又は複数の提供可能なサービスから、利用サービスを選択する選択手段、
として機能させることを特徴とする対応サービス取得プログラム。
【請求項1】
音声通信手段及びブラウザ手段を有するユーザ端末に対して、サーバが、音声応答サービスとウェブサービスとを連携して、音声コンテンツ又はウェブコンテンツを提供する連携システムにおいて、
上記ユーザ端末が、サービス提供先の電話番号を含む通信信号を送信する電話番号通知手段を備え、
上記サーバが、
1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段と、
上記ユーザ端末から受信した上記通信信号に含まれている上記電話番号に基づいて、対応する上記電話番号登録情報を、上記電話番号登録情報記憶手段から検索する電話番号登録情報検索手段と、
上記電話番号登録情報検索手段により検索された上記電話番号登録情報を、上記ユーザ端末に送信する電話番号登録情報送信手段と
を備え、
上記ユーザ端末は、
受信した上記電話番号登録情報に含まれる上記1又は複数の提供可能なサービスから、利用サービスを選択する選択手段と、
上記選択手段により選択された上記利用サービスの接続先情報に基づいて接続をしてコンテンツを取得する接続実行手段と
を備える
ことを特徴とする連携システム。
【請求項2】
上記サーバが、上記電話番号登録情報に含まれる上記各提供可能なサービスに対して優先度を設定する優先度設定手段を備え、
上記ユーザ端末の上記選択手段が、受信した上記電話番号登録情報に含まれる上記各提供可能なサービスに設定された優先度に基づいて、利用サービスを選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の連携システム。
【請求項3】
上記ユーザ端末が、各サービスの利用について優先順位を設定する利用優先設定手段を備え、
上記選択手段が、上記利用優先設定手段により設定された優先順位に基づいて、受信した上記電話番号登録情報に含まれる上記各提供可能なサービスから利用サービスを選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の連携システム。
【請求項4】
1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段と、
ユーザ端末から受信した通信信号に含まれている電話番号に基づいて、対応する上記電話番号登録情報を、上記電話番号登録情報記憶手段から検索する電話番号登録情報検索手段と、
上記電話番号登録情報検索手段により検索された上記電話番号登録情報を、上記ユーザ端末に送信する電話番号登録情報送信手段と
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項5】
音声通信手段と、
ブラウザ手段と、
1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段を備えるサーバに対して、サービス提供先の電話番号を含む通信信号を送信する電話番号通知手段と、
上記サーバから受信した上記電話番号登録情報に含まれる上記1又は複数の提供可能なサービスから、利用サービスを選択する選択手段と、
上記選択手段により選択された上記利用サービスの接続先情報に基づいて接続をしてコンテンツを取得する接続実行手段と
を備えることを特徴とするユーザ端末。
【請求項6】
1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段を備えるコンピュータを、
ユーザ端末から受信した通信信号に含まれている電話番号に基づいて、対応する上記電話番号登録情報を、上記電話番号登録情報記憶手段から検索する電話番号登録情報検索手段、
上記電話番号登録情報検索手段により検索された上記電話番号登録情報を、上記ユーザ端末に送信する電話番号登録情報送信手段
として機能させることを特徴とする対応サービス管理プログラム。
【請求項7】
コンピュータを、
1又は複数の提供可能なサービス及び各サービスの接続先情報と電話番号とを対応付けた電話番号登録情報を記憶する電話番号登録情報記憶手段を備えるサーバに対して、サービス提供先の電話番号を含む通信信号を送信する電話番号通知手段、
上記サーバから受信した上記電話番号登録情報に含まれる上記1又は複数の提供可能なサービスから、利用サービスを選択する選択手段、
として機能させることを特徴とする対応サービス取得プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−209711(P2012−209711A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−73054(P2011−73054)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(308033722)株式会社OKIネットワークス (165)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(308033722)株式会社OKIネットワークス (165)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]