連続可変変速機
発明の実施形態は、連続可変変速機(CVT)用の構成要素、部分組立品、システム、及び/又は方法に関する。一実施形態では、主軸(112)は、CVT(100)の構成要素の支持を容易にするために、キャリア組立品(101、400、600、800)を受容するように適応される。他の実施形態では、キャリアは、ステータ支持部材(206、304、402、502、602、802)と、ステータ境界面部材(208、504)とを含む。ある実施形態では、ステータ境界面部材は、CVTの遊星部分組立品と相互作用するように構成される。様々な発明の遊星部分組立品(108、406、806)及びアイドラ組立品(109、700)を使用して、CVTの比率のシフトを容易にすることができる。ある実施形態では、遊星部分組立品は、キャリア組立品との摺動境界面を有するように構成された脚(244、2444、424、810)を含む。ハブシェル(102)の実施形態では、ハブカバー(104)は、CVTの構成要素を収納するように、かつある実施形態では、CVTの他の構成要素と協働して、CVTの動作及び/又は機能を補助するように適応される。とりわけ、シフト制御境界面及びCVT用の制動特徴部が開示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、一般に、変速機、さらに具体的には、連続可変変速機(CVT)に関する。
【背景技術】
【0002】
入力速度対出力速度の連続可変比を達成するために、周知の方法がある。CVTにおいて出力速度から入力速度を調節するための機構は、バリエータとして知られる。ベルト式CVTでは、バリエータは調節可能な2つのプーリの間にベルトを有する前記調節可能な2つのプーリから成る。シングルキャビティ式トロイダルCVTのバリエータは、軸を中心に回転する2つの部分的にトロイダル型の変速機ディスクと、前記軸に対し垂直のそれぞれの軸線上で回転しかつ入力変速機ディスクと出力変速機ディスクとの間にクランプされる2つ以上のディスク状の動力ローラとを有する。
【0003】
本明細書に開示した本発明の実施形態は、各々が傾斜可能な回転軸線を有する球形速度調整装置(電力調整器、ボール、球形ギア又はローラとしても知られる)を利用する球型のバリエータであり、速度調整器がCVTの長手軸線を中心とする平面に分布される。速度調整器は、一方の側で入力ディスクによって接触され、他方の側で出力ディスクによって接触され、これらのディスクの一方又は両方は、トルクを伝達するためのローラにクランプ接触力を印加する。入力ディスクは、入力回転速度で入力トルクを速度調整器に印加する。速度調整器がそれら自体の軸線を中心に回転するとき、速度調整器はトルクを出力ディスクに伝達する。入力速度対出力速度比は、速度調整器の軸線に対する入力ディスク及び出力ディスクの接触点の半径の関数である。バリエータの軸線に対し速度調整器の軸線を傾斜させることによって、速度比が調整される。
【0004】
本明細書で説明したシステム及び方法は、幾つかの特徴を有するが、そのうちの1つのみがその望ましい属性を単独で担うことはない。続く特許請求の範囲によって表現される範囲を限定することなく、より顕著な特徴について次に簡単に考察する。この考察を考慮すれば、また特に「発明の実施形態に関する詳細な説明」と題したセクションを読めば、従来のシステム及び方法に優る幾つかの利点が、本システム及び方法の特徴によっていかに提供されるかが理解されるであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、長手軸線を中心に半径方向に配置された一群のボールを有する連続可変変速機に関する。各々のボールは、傾斜可能な回転軸線を有するように構成される。一実施形態では、脚がボールの各々に動作可能に結合される。脚は、ボールの回転軸線を傾斜させるように構成することができる。変速機は、脚に摺動結合されるステータ境界面部材を含むことができる。変速機はまた、ステータ境界面部材に結合されたステータ支持部材を含むことができる。
【0006】
本発明の他の態様は、長手軸線を中心に回転可能なトルクドライバを有する変速機に関する。トルクドライバは、動力入力を受け取るように構成することができる。変速機は、トルクドライバに動作可能に結合されるトーションプレートを含むことができる。トーションプレートは、スプライン内部ボアと、このスプライン内部ボアから半径方向に延在する一群の三角形の延長部とを有することができる。一実施形態では、変速機は、トーションプレートに動作可能に結合される負荷カムリングを含む。変速機は、負荷カムリングに動作可能に結合される負荷カムローラリテーナ組立品を含むことができる。変速機は、負荷カムローラリテーナ組立品に動作可能に結合される牽引リングを含む。変速機はまた、長手軸線を中心に半径方向に配置された一群のボールを含む。各々のボールは、傾斜可能な回転軸線を有する。各々のボールは、牽引リングに動作可能に結合することができる。
【0007】
本発明のさらに他の態様は、長手軸線を中心に回転可能なトルクドライバを含む動力入力装置を含む。トルクドライバは、動力入力を受け取るように構成することができる。一実施形態では、動力入力装置は、トルクドライバに結合されたトーションプレートを含む。トーションプレートは、スプライン内部ボアと、このスプライン内部ボアから半径方向に延在する幾つかの三角形の延長部とを有することができる。動力入力装置は、トーションプレートに結合された負荷カムリングを含むことができる。一実施形態では、動力入力装置は、負荷カムリングに結合された負荷カムローラリテーナ部分組立品を含む。動力入力装置はまた、負荷カムローラリテーナ部分組立品に結合された牽引リングを含むことができる。
【0008】
本発明の一態様は、幾つかの負荷カムローラを受容するように構成された第1のスロット付きリングを含む軸方向力発生器用の組立品に関する。一実施形態では、組立品は、負荷カムローラを受容するように構成された第2のスロット付きリングを含む。組立品はまた、第1及び/又は第2のスロット付きリングに保持されるように構成されたばねを含むことができる。
【0009】
本発明の他の態様は、スプライン内部ボアを有する実質的にディスク状の本体を有するトーションプレートに関する。一実施形態では、トーションプレートは、ディスク状本体に結合された幾つかの構造リブを有する。構造リブは、スプライン内部ボアから半径方向に延在する。トーションプレートはまた、ディスク状本体の外周縁に結合された1組のスプラインを有することができる。
【0010】
本発明のさらにもう1つの態様は、一群の遊星部分組立品を有する連続可変変速機用のキャリアに取り組む。各々の遊星部分組立品は、傾斜可能な軸線を中心に回転するように構成されたボールを有する。一実施形態では、キャリアは、遊星部分組立品に動作可能に結合されるように構成されたステータ境界面部材を含む。キャリアは、ステータ境界面部材に動作可能に結合されるステータ支持部材を含むことができる。キャリアはまた、ステータ支持部材に動作可能に結合されるステータトルク反作用部材を含むことができる。
【0011】
他の態様では、本発明は、一群のボールを有する変速機に関する。各々のボールは、少なくとも1つの脚に動作可能に結合される。変速機は、各々の脚に結合されたステータ境界面部材を含む。一実施形態では、変速機は、ステータ境界面部材に結合されたステータ支持部材を含む。変速機はまた、ステータ支持部材に結合されたステータトルク反作用部材を含む。
【0012】
本発明の他の態様は、変速機の長手軸線を中心に角度的に配置された一群の遊星組立品を有する変速機に関する。各々の遊星組立品は脚を有する。一実施形態では、変速機は、長手軸線と同軸のステータ境界面部材を含む。ステータ境界面部材は、脚を摺動支持するように構成された幾つかの半径方向溝を有する。変速機はまた、ステータ境界面部材に結合されたステータ支持部材を含む。ステータ支持部材は長手軸線と同軸である。
【0013】
本発明の一態様は、連続可変変速機用のステータ組立品に関する。ステータ組立品は、幾つかのトルク反作用ショルダを有するステータトルク反作用インサートを含む。一実施形態では、ステータ組立品は、ステータトルク反作用インサートに結合されたステータ支持部材を有する。ステータ支持部材は、ステータトルク反作用インサートから半径方向外側に延在する。ステータ支持部材は、第1の面と第2の面とを有することができる。ステータ組立品はまた、ステータ支持部材に結合されたステータ境界面部材を含むことができる。ステータ境界面部材は、ステータ支持部材の第1の面によって実質的に支持される。ステータ境界面部材は、幾つかの半径方向溝を有する。
【0014】
本発明の他の態様は、連続可変変速機(CVT)用のステータ支持部材に取り組む。ステータ支持部材は、内部ボアと第1の面と第2の面とを有する実質的にディスク状の本体を含むことができる。ステータ支持部材はまた、第1の面上に角度的に配置された一群のスペーサ支持延長部を有することができる。一実施形態では、ステータ支持部材は、幾つかのガイド支持スロットを含む。各々のガイド支持スロットは、実質的にスペーサ支持延長部の各々の間に配置される。ステータ支持部材は、ガイド支持のスロットの各々に形成された幾つかのインターロック穴を有する。ステータ支持部材はまた、ディスク状本体の外周縁に形成された幾つかの捕捉延長部を有する。
【0015】
本発明のもう1つの態様は、連続可変変速機用のステータ境界面部材に関する。ステータ境界面部材は、中央ボア、第1の面、及び第2の面を有する実質的にディスク状の本体を含む。一実施形態では、ステータ境界面部材は、中央ボアから半径方向に延在する幾つかの摺動ガイドスロットを含む。ガイドスロットは、実質的に第1の面上に配置することができる。ステータ境界面部材は、第2の面から延在する1組のインターロックタブを含むことができる。ステータ境界面部材は、ディスク状本体の外周囲の周りに形成された捕捉リングを有する。ステータ境界面部材はまた、捕捉リング上に形成された一群の捕捉キャビティを有する。
【0016】
本発明のさらに他の態様は、シフトカムとキャリア組立品とを有する連続可変変速機(CVT)用の遊星組立品を含む。遊星組立品は、貫通孔を有するボールを有する。一実施形態では、遊星組立品は、貫通孔に結合されたボール軸を有する。遊星組立品はまた、ボール軸に結合された脚を有する。脚は、シフトカムに摺動係合するように構成された第1の端部を有する。脚は、キャリア組立品に摺動係合するように構成された面をさらに有する。
【0017】
本発明の他の態様は、キャリア組立品を有する連続可変変速機(CVT)用の脚に関する。脚は、第1の端部と第2の端部とを有する細長い本体を含む。一実施形態では、脚は、第1の端部に形成された軸ボアを有する。脚は、第2の端部に形成されたシフトカムガイド面を有することができる。シフトカムガイド面は、CVTのシフトカムに摺動係合するように構成することができる。脚はまた、第1の端部と第2の端部との間に形成された摺動境界面を有することができる。摺動境界面は、キャリア組立品に摺動係合するように構成することができる。
【0018】
本発明のさらに他の態様は変速機を含む。一実施形態では、変速機は、変速機の長手軸線を中心に角度的に、かつ前記長手軸線に対し垂直の平面に配置された一群の遊星組立品を含む。各々の遊星組立品は脚を有する。変速機は、長手軸線を中心に角度的に配置された1組のステータ境界面インサートを含むことができる。各々の脚は、ステータ境界面インサートの各々に摺動結合するように構成される。変速機はまた、長手軸線と同軸に取り付けられたステータ支持部材を含むことができる。ステータ支持部材は、ステータ境界面インサートの各々に結合するように構成することができる。
【0019】
他の態様では、本発明は、連続可変変速機(CVT)用のステータ支持部材に関する。ステータ支持部材は、中央ボアを有するほぼ円筒状の本体を含む。一実施形態では、ステータ支持部材は、中央ボアを中心に角度的に配置されかつ前記中央ボアから半径方向に延在する幾つかのインサート支持スロットを有する。ステータ支持部材は、インサート支持スロットと同軸に配置された幾つかのステータ支持延長部を含むことができる。ステータ支持延長部は、中央ボアを中心に角度的に配置される。ステータ支持延長部の各々は、締結穴とドエルピン穴とを有する。
【0020】
本発明の他の態様は、シフトカムとキャリア組立品とを有する連続可変変速機(CVT)用の遊星組立品に関する。遊星組立品は、貫通孔を有するボールを含む。一実施形態では、遊星組立品は、貫通孔に受容されたボール軸を含む。遊星組立品はまた、ボール軸に結合された脚を含むことができる。脚は、シフトカムに摺動係合するように構成された第1の端部を有する。脚は、キャリア組立品に摺動係合するように構成された面を有する。脚は、第2の端部上に形成された軸ボアを有する。脚は、軸ボアから延在する軸受支持延長部を有する。
【0021】
本発明の一態様は、連続可変変速機(CVT)用のシフトカムに関する。シフトカムは、CVTの長手軸線を中心に角度的に配置されかつ前記長手軸線から半径方向に延在する幾つかの脚接触面を有する。脚接触面の各々は、第1の平面に対し凸状のプロフィールと、第2の平面に対し実質的に平坦なプロフィールとを有する。シフトカムはまた、脚接触面の各々の半径方向内側に形成されたシフトナット係合ショルダを有することができる。
【0022】
本発明の他の態様は、長手軸線を中心に角度的に配置された一群の遊星組立品を有する変速機に取り組む。各々の遊星組立品は脚を有する。変速機は、遊星組立品の各々に動作可能に結合されるステータ境界面部材を有することができる。ステータ境界面部材は、一群の遊星組立品と同軸であることができる。一実施形態では、変速機は、ステータ境界面部材に結合されたステータ支持部材を有する。ステータ支持部材は、中央ボアを有する実質的に鉢状の本体を含む。ステータ支持部材は、鉢状本体の外周縁に配置された締結フランジを有することができる。ステータ支持部材はまた、鉢状本体の内面に配置された1組のインターロックタブを含む。インターロックタブは、ステータ境界面部材に結合するように構成される。
【0023】
本発明のもう1つの態様は、ステータ境界面部材を有する連続可変変速機用のステータ支持部材に関する。一実施形態では、ステータ支持部材は、中央ボアを有する実質的に鉢状の本体を有する。ステータ支持部材は、鉢状本体の外周縁に配置された締結フランジを含む。ステータ支持部材はまた、鉢状本体の内面に配置された1組のインターロックタブを有する。
【0024】
本発明のさらに他の態様は、連続可変変速機(CVT)用のステータ境界面部材を含む。ステータ境界面部材は、内部ボア、第1の面、及び第2の面を有する実質的にディスク状の本体を含む。一実施形態では、ステータ境界面部材は、内部ボアを中心に角度的に配置されかつ前記内部ボアから半径方向に延在する幾つかのガイドスロットを有する。ガイドスロットは第1の面に形成される。ステータ境界面部材は、ガイドスロットの各々と実質的に整列された1組のインターロックタブを含む。インターロックタブは第2の面に形成される。ステータ境界面部材はまた、ガイドスロットの各々に結合された幾つかのステータ支持部材延長部を含むことができる。ステータ支持部材延長部は、ディスク状本体の外周縁に配置される。
【0025】
本発明の他の態様は、変速機の長手軸線を中心に角度的に配置された一群の遊星組立品を有する変速機に関する。各々の遊星組立品は脚を有する。一実施形態では、変速機は、長手軸線に沿って配置された軸を含む。変速機は、遊星組立品の各々に摺動結合される第1のステータ支持部材を含むことができる。第1のステータ支持部材は第1の中央ボアを有する。第1の中央ボアは軸に結合することができる。変速機は、遊星組立品の各々に摺動結合される第2のステータ支持部材を含む。第2のステータ支持部材は第2の中央ボアを有する。第2の中央ボアは、第1の中央ボアの直径よりも大きな直径を有する。変速機はまた、第1及び第2のステータ支持部材に結合された1組のステータスペーサを含むことができる。ステータスペーサは、長手軸線を中心に角度的に配置される。
【0026】
本発明のさらにもう1つの態様は、連続可変変速機(CVT)用のステータ支持部材に取り組む。ステータ支持部材は、中央ボアを有するほぼディスク状の本体を含む。一実施形態では、ステータ支持部材は、中央ボアを中心に角度的に配置された一群の支持延長部を有する。支持延長部の各々は実質的に三角形の形状を有する。支持延長部の各々は中央ボアの半径方向外側に配置される。ステータ支持部材は、支持延長部に結合された幾つかのステータスペーサキャビティを含む。ステータスペーサキャビティは、実質的に三角形の形状を有する。ステータ支持部材はまた、ディスク状本体に形成された幾つかのガイドスロットを含むことができる。各々のガイドスロットは、中央ボアから半径方向に延在する。各々のガイドスロットは、支持延長部の各々と実質的に角度的に整列される。
【0027】
他の態様では、本発明は、連続可変変速機用のステータスペーサに関する。ステータスペーサは、第1の端部と第2の端部とを有する細長い本体を含む。一実施形態では、ステータスペーサは、第1の端部と第2の端部との間に形成された遊びネック部を有する。第1及び第2の端部の各々は、実質的に三角形の断面を有する。遊びネック部の少なくとも一部分は、実質的に菱形の断面を有する。
【0028】
本発明の他の態様は、連続可変変速機(CVT)用のアイドラ組立品に関する。アイドラ組立品は、中央ボアを有する実質的に円筒状のアイドラを含む。中央ボアは長手軸線を画定する。アイドラは、長手軸線を中心に回転するように構成される。一実施形態では、アイドラ組立品は、アイドラの第1及び第2の端部にそれぞれ動作可能に結合される第1及び第2のシフトカムを含む。第1及び第2のシフトカムは、長手軸線を中心に実質的に回転不能であるように構成される。アイドラ組立品は、第1のシフトカムに結合された第1のシフトナットを含む。第1のシフトナットは、ねじボアと、このねじボアから半径方向に延在するシフトカム係合ショルダとを有する。アイドラ組立品はまた、第2のシフトカムに結合された第2のシフトナットであって、第2のねじボアと、この第2のねじボアから半径方向に延在する第2のシフトカム係合ショルダとを備える第2のシフトナットを含む。
【0029】
本発明の一態様は、長手軸線に沿って配置された軸を有する連続可変変速機(CVT)用のアイドラ組立品を製造する方法に関する。一実施形態では、本方法は、軸にシフトナット遊びスロットを設けるステップを含む。本方法は、中央ボアを有する実質的に円筒状のアイドラを設けるステップを含むことができる。本方法は、アイドラをアイドラの第1の端部の第1のシフトカムに、またアイドラの第2の端部の第2のシフトカムに動作可能に結合し、これによって、アイドラ、第1のシフトカム、及び第2のシフトカムを含む部分組立品を生み出すステップを含む。本方法は、シフトナットをシフトナット遊びスロットに配置するステップを含む。シフトナットは、ねじボアから半径方向に延在するシフトカム係合ショルダを有する。本方法は、アイドラ、第1のシフトカム、及び第2のシフトカムの部分組立品を軸に取り付けることにより、前記部分組立品がシフトナットを実質的に囲むステップを含む。本方法はまた、シフトナットのねじボアにシフトロッドを結合し、これによって、シフトナット係合ショルダを第1又は第2のシフトカムに結合するステップを含む。
【0030】
本発明の他の態様は、連続可変変速機(CVT)用のハブシェルに関する。ハブシェルは、実質的に閉鎖された端部と中央ボアとを有するほぼ中空の円筒状本体を含む。一実施形態では、ハブシェルは、中空の円筒状本体の外周縁に結合された第1及び第2のスポークフランジを有する。ハブシェルは、実質的に閉鎖された端部に結合された1組のブレーキスプラインを含む。ハブシェルは、実質的に閉鎖された端部に結合されたロック面取り部を有することができる。ロック面取り部は、ブレーキスプラインの半径方向外側にかつ前記ブレーキスプラインと同軸に配置される。ハブシェルはまた、実質的に閉鎖された端部に結合された1組のスプラインを含むことができる。スプラインは、円筒状本体の内面に配置される。
【0031】
本発明のさらに他の態様は、ハブシェルを有する連続可変変速機(CVT)用のブレーキアダプタキットを含む。ブレーキアダプタキットは、ブレーキ整列面を有するブレーキアダプタリングを含む。ブレーキアダプタリングは、ハブシェルに係合するように構成されたロック面取り部を有する。ブレーキアダプタキットは、ブレーキアダプタリング及びハブシェルに結合するように構成されたローラブレーキアダプタを含むことができる。組み立てられると、ローラブレーキアダプタはハブシェルに剛性結合される。
【0032】
本発明の一態様は、ハブシェルを有する連続可変変速機(CVT)用のブレーキアダプタキットに関する。ブレーキアダプタキットは、ブレーキ整列面を有するブレーキアダプタリングを含む。ブレーキアダプタリングは、ハブシェルに係合するように構成されたロック面取り部を有する。一実施形態では、ブレーキアダプタキットは、ブレーキアダプタリング及びハブシェルに結合するように構成されたディスクブレーキアダプタを含む。組み立てられると、ディスクブレーキアダプタはハブシェルに剛性結合される。
【0033】
本発明の他の態様は、変速機の長手軸線を中心に角度的に配置された一群の遊星組立品を有する変速機に関する。各々の遊星組立品は脚を有する。一実施形態では、変速機は、各々の脚に結合されたステータ境界面キャップを含む。変速機は、遊星組立品と同軸のステータ支持部材を含む。ステータ支持部材は、長手軸線を中心に角度的に配置されかつ前記長手軸線から半径方向に延在する幾つかのガイド溝を有する。ステータ境界面キャップの各々は、ステータ支持部材に摺動係合するように構成される。
【0034】
本発明のさらにもう1つの態様は、連続可変変速機用の遊星組立品に取り組む。遊星組立品は、貫通孔を有するボールを含むことができる。遊星組立品は、貫通孔に動作可能に受容される軸を含む。軸は、ボール用に傾斜可能な回転軸線を提供するように構成することができる。一実施形態では、遊星組立品は、軸に結合された脚を含む。脚は、第1の端部と第2の端部とを有する細長い本体を有する。脚は、第1の端部の近傍の軸に結合する。遊星組立品はまた、脚に結合されたステータ境界面キャップを含む。ステータ境界面キャップは摺動境界面表面を有する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本明細書に開示した発明の実施形態による連続可変変速機(CVT)を有する自転車の一実施形態の斜視図である。
【図2】(CVT)の一実施形態の部分断面斜視図である。
【図3】図2のCVTの断面図である。
【図4】図2のCVTに使用することができる入力部分組立品の一実施形態の断面斜視図である。
【図5】図4の入力部分組立品に使用することができるトルクドライバの斜視図である。
【図6】図5のトルクドライバの断面図である。
【図7】図4の入力部分組立品に使用することができるトーションプレートの斜視図である。
【図8】図7のトーションプレートの断面図である。
【図9】図4の入力部分組立品に使用することができる負荷カムリングの斜視図である。
【図10】図9の負荷カムリングの断面図である。
【図11】図4の入力部分組立品に使用することができる牽引リングの斜視図である。
【図12】図2のCVTのある構成要素の分解断面斜視図である。
【図13】図12の構成要素のあるものの第2の分解断面斜視図である。
【図14】図12に示した構成要素の部分断面図である。
【図15A】図4の入力部分組立品に使用することができるトーションプレートの一実施形態の斜視図である。
【図15B】図15Aのトーションプレートの部分断面斜視図である。
【図16A】図2のCVTと共に使用することができるトーションプレート及び牽引リングの断面斜視図である。
【図16B】図16Aのトーションプレート及び牽引リングの分解断面斜視図である。
【図17】図2のCVTと共に使用することができる出力負荷カムの一実施形態の斜視図である。
【図18】図2のCVTと共に使用することができるキャリア組立品の一実施形態を示したブロック図である。
【図19】キャリア組立品の実施形態を使用する図2のCVTの分解部分断面斜視図である。
【図20】図20のキャリア組立品の断面図である。
【図21】図20のキャリア組立品と共に使用することができるステータ部分組立品の一実施形態の分解部分断面斜視図である。
【図22】図21のステータ部分組立品の平面図である。
【図23】図21のステータ部分組立品の第2の平面図である。
【図24】図21のステータ部分組立品の断面図である。
【図25】図21のステータ部分組立品と共に使用することができるステータ支持部材の一実施形態の斜視図である。
【図26】図26のステータ支持部材の第2の斜視図である。
【図27】図21のステータ部分組立品と共に使用することができるステータ境界面部材の部分断面斜視図である。
【図28】図2のCVTに使用することができる遊星部分組立品の一実施形態の斜視図である。
【図29】図28の遊星部分組立品の断面図である。
【図30】図28の遊星部分組立品と共に使用することができる脚の一実施形態の斜視図である。
【図31】図30の脚の断面図である。
【図32】図28の遊星部分組立品と共に使用することができる脚の一実施形態の断面図である。
【図33】図2のCVTと共に使用することができるキャリア組立品の実施形態の分解部分断面斜視図である。
【図34】図33のキャリア組立品の断面図である。
【図35】図33のキャリア組立品と共に使用することができるステータ支持部材の一実施形態の斜視図である。
【図36】図35のステータ支持部材の部分断面斜視図である。
【図37】図35のステータ支持部材の平面図である。
【図38】図35のステータ支持部材の第2の平面図である。
【図39】図33のキャリア組立品と共に使用することができるステータ境界面インサートの一実施形態の斜視図である。
【図40】図39のステータ境界面インサートの第2の斜視図である。
【図41】図39のステータ境界面インサートの断面図である。
【図42】図33のキャリア組立品と共に使用することができるステータ境界面インサートの実施形態の断面図である。
【図43】図2のCVTと共に使用することができるキャリア組立品の実施形態の分解部分断面斜視図である。
【図44】図43のキャリア組立品の断面図である。
【図45】図43のキャリア組立品に使用することができるステータ支持部材の一実施形態の斜視図である。
【図46】図45のステータ支持部材の第2の斜視図である。
【図47】図43のキャリア組立品と共に使用することができる遊星部分組立品の一実施形態の斜視図である。
【図48】図47の遊星部分組立品の断面図である。
【図49】図2のCVTに使用することができるシフトカムの一実施形態の部分断面斜視図である。
【図50】図49のシフトカムの断面図である。
【図51】図2のCVTに使用することができるキャリア組立品の実施形態の分解部分断面斜視図である。
【図52】図51のキャリア組立品の断面図である。
【図53】図51のキャリア組立品に使用することができるステータ支持部材の斜視図である。
【図54】図53のステータ支持部材の第2の斜視図である。
【図55】図51のキャリア組立品に使用することができるステータ境界面部材の一実施形態の斜視図である。
【図56】図55のステータ境界面部材の第2の斜視図である。
【図57】図2のCVTに使用することができるキャリア組立品の実施形態の分解部分断面斜視図である。
【図58】図57のキャリア組立品の断面図である。
【図59】図57のキャリア組立品に使用することができるステータ支持部材の実施形態の斜視図である。
【図60】図57のキャリア組立品に使用することができるステータ支持部材の実施形態の斜視図である。
【図61】図57のキャリア組立品に使用することができるステータスペーサの実施形態の斜視図である。
【図62】図61のステータスペーサの断面図である。
【図63】図2のCVTに使用することができる主軸の実施形態の斜視図である。
【図64】図2のCVTに使用することができるシフトナットの部分断面斜視図である。
【図65A】図2のCVTに使用することができるアイドラ組立品の実施形態の分解部分断面斜視図である。
【図65B】図65Aのアイドラ組立品の断面図である。
【図66】図65Aのアイドラ組立品に使用することができるシフトナットの実施形態の斜視図である。
【図67】図2のCVTに使用することができるハブシェルの実施形態の斜視図である。
【図68】図67のハブシェルの第2の斜視図である。
【図69】図67のハブシェルの断面図である。
【図70】図2のCVTに使用することができるハブカバーの実施形態の斜視図である。
【図71】図70のハブカバーの第2の斜視図である。
【図72】図70のハブカバーの断面図である。
【図73】図2のCVTと共に使用することができるブレーキアダプタリングの実施形態の斜視図である。
【図74】図73のブレーキアダプタリングの断面図である。
【図75】図2のCVTと共に使用することができるディスクブレーキアダプタの実施形態の斜視図である。
【図76】図75のディスクブレーキアダプタの断面図である。
【図77】図2のCVTと共に使用することができるローラブレーキアダプタの実施形態の斜視図である。
【図78】図77のローラブレーキアダプタの第2の斜視図である。
【図79】図77のローラブレーキアダプタの断面図である。
【図80】図2のCVTと共に使用することができるキャリア組立品の実施形態の分解部分断面斜視図である。
【図81】図80のキャリア組立品の断面図である。
【図82】図80のキャリア組立品と共に使用することができる遊星部分組立品の実施形態の分解斜視図である。
【図83】図82の遊星部分組立品のある構成要素の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
次に、添付図を参照して好ましい実施形態について説明するが、同様な数字は全体を通して同様な要素を指す。本明細書に提示した説明に使用される用語は、本発明のある特定の実施形態の詳細な説明と関連して使用されているという理由のみで、限定的又は制限的に解釈されるべきでない。さらに、本発明の実施形態は、幾つかの新規な特徴を含むことができ、そのうちの1つのみがその望ましい属性を単独で担うことはなく、記載した本発明の実施にとって不可欠でもない。本明細書に記載したCVTの実施形態は、一般に、米国特許第6,241,636号明細書、同第6,419,608号明細書、同第6,689,012号明細書、同第7,011,600号明細書、同第7,166,052号明細書、米国特許出願第11/243,484号明細書、同第11/543,311号明細書、米国仮特許出願第60/948,273号明細書、同第60/864,941号明細書、及び特許協力条約の特許出願PCT/US2007/023315号明細書に開示されたタイプである。これらの特許及び特許出願の各々の開示全体は、参照により本出願に組み込まれている。
【0037】
本明細書で使用されているように、「動作的に接続される」、「動作的に結合される」、「動作的に連結される」、「動作可能に接続される」、「動作可能に結合される」、「動作可能に連結される」等の用語は、一方の要素の動作が第2の要素の対応する、追従する、又は同時の動作又は作動をもたらす要素間の関係(機械的、リンク機構、継手等)を指す。発明の実施形態を説明するために前記用語を使用する際に、要素を連結又は結合する特定の構造又は機構が典型的に説明されることが指摘される。しかし、特に具体的に述べない限り、前記用語の1つが使用される場合、その用語は、実際のリンク機構又は継手が、ある場合には関連技術の当業者に自明であろう様々な態様をとり得ることを示している。
【0038】
説明のために、「半径方向」という用語は、変速機又はバリエータの長手軸線に対し垂直な方向又は位置を示すために本明細書で使用されている。本明細書で使用されるような「軸方向」という用語は、変速機又はバリエータの主軸線又は長手軸線に平行な、軸線に沿った方向又は位置を指す。明確かつ簡潔にするため、同様に符号が付された同様の構成要素(例えば、ステータ組立品200A及びステータ組立品200B)は、単一の符号(例えば、ステータ組立品200)で集合的に指す場合がある。
【0039】
連続可変変速機(CVT)の実施形態、並びにそのための構成要素及び部分組立品について、図1〜図83を参照して次に説明する。次に図1を参照すると、一実施形態では、自転車1は、フレーム2に支持された連続可変変速機(CVT)100を含むことができる。単純化のため、自転車1の後部部分のみが図1に示されている。フレーム2は、CVT100を支持するように構成される1組のドロップアウト3を含むことができる。スプロケット4はCVT100に結合することができ、さらにスプロケット4は、駆動チェーン5を介してクランクスプロケット6に結合する。クランクスプロケット6は、典型的に、ペダル及びクランク組立品7に結合される。CVT100は、幾つかのホイールスポーク9を介してホイール8に結合することができる。明確にするため、ホイールスポーク9の少数のみが例示的な例として図1に示されている。一実施形態では、CVT100の伝達比は、ケーブルとハンドルグリップ(図示せず)とを介して調整することができる。
【0040】
CVT100は、人力車両、光電気車両、ハイブリッドの人力車両、電気車両、又は内燃動力車両、産業機器、風力タービン等を含むがそれらに限定されない多くの用途に使用することができる。入力動力と動力シンク(例えば、負荷)との間の機械力伝達の変調を必要とする任意の技術的用途は、その駆動系にCVT100の実施形態を実装することができる。
【0041】
次に図2と図3を参照すると、一実施形態では、CVT100は、ハブカバー104に結合されたハブシェル102を含む。ハブシェル102は、CVT100の内部構成要素を実質的に囲む。ブレーキアダプタキット106は、ハブシェル102に結合する。CVT100は、キャリア組立品101に支持された幾つかの遊星部分組立品108を含むことができる。遊星部分組立品108は、入力部分組立品110に結合し、この入力部分組立品110は全体的に詳細図A)に示されている。ある実施形態では、遊星部分組立品108は、牽引リング145を介してハブシェル102に動作可能に結合される。牽引リング145は、出力カムリング149に結合するカムローラリテーナ組立品147に係合するように構成することができる。ハブシェル102は、一実施形態の出力カムリング149に結合する。主軸112は、CVT100の長手軸線に沿って配置することができ、例えば、非回転ワッシャ114、軸ナット116、及びロックナット118で、ドロップアウト3に結合することができる。一実施形態では、シフトロッド120は、主軸112の中央ボアに沿って配置することができ、シフトナット119を介してアイドラ部分組立品109に結合することができる。アイドラ部分組立品109は、遊星部分組立品108の半径方向内側にかつ前記遊星部分組立品108と接触して配置される。シフトロッド120は、シフトロッドロックナット122を介して主軸112に軸方向に拘束することができる。一実施形態では、シフトロッド120は、例えば、ハンドルグリップ又はユーザ制御境界面(図示せず)に動作的に結合されるケーブル(図示せず)に結合する。説明の目的で、CVT100のスプロケット側面は、CVT100の入力側と称することができ、CVT100のブレーキアダプタキット106の側面は、CVT100の出力側と称することができる。
【0042】
CVT100の動作中、入力動力は、例えば、スプロケット4を介して入力部分組立品110に伝達することができる。入力部分組立品110は、入力部分組立品110と遊星部分組立品108との間の牽引又は摩擦境界面を介して、動力を遊星部分組立品108に伝達することができる。遊星部分組立品108は、牽引リング145と出力カムリング149とを介して動力をハブシェル102に供給する。入力速度対出力速度比のシフト、したがって、入力トルク対出力トルク比のシフトは、遊星部分組立品108の回転軸線を傾斜させることによって達成される。伝達比のシフトは、主軸112のシフトロッド120の軸方向運動又は回転運動を作動させることを含み、アイドラ組立品109の軸方向並進運動を容易にし、これによって、遊星部分組立品108の回転軸線の傾斜を引き起こす。
【0043】
次に図4に移ると、一実施形態では、入力部分組立品110は、トーションプレート142に結合されたトルクドライバ140を含む。トーションプレート142は、例えば、ねじ締結具又はリベットで負荷カムリング144に取り付けることができる。ある実施形態では、トーションプレート142は、スプラインで負荷カムリング144に結合することができる。一実施形態では、負荷カムリング144は、負荷カムローラリテーナ部分組立品146に結合する。負荷カムローラリテーナ部分組立品146は、さらに牽引リング148に結合する。負荷カムリング144、負荷カムローラリテーナ部分組立品146、及び牽引リング148は、CVT100の動作中に軸方向力を生成するように構成されることが好ましい。他の実施形態では、負荷カムリング144、負荷カムローラリテーナ部分組立品146、及び牽引リング148の機能は、実質的に、牽引リング145、負荷カムローラリテーナ147、及びCVT100の出力側面に配置される出力カムリング149と同様である。
【0044】
図5と図6を参照すると、一実施形態では、トルクドライバ140は、1組のトーションプレート係合スプライン130を有する第1の端部と、1組のスプロケット係合スプライン132を有する第2の端部とを有する実質的に中空の円筒状本体であることができる。ある実施形態では、トルクドライバ140は、円筒状本体の外周囲に配置され、かつトーションプレート係合スプライン130とスプロケット係合スプライン132との間に軸方向に位置決めされたスプロケット支持ショルダ134を含むことができる。他の実施形態では、第2の端部は、ねじフリーホイール又はねじスプロケットの結合を可能にするために、標準自転車フリーホイールねじを有することができる。第1の軸受ボア136は、第1の端部の近傍の円筒状本体の内周囲に設けることができる。第1の軸受支持ショルダ137は、第1の軸受ボア136の近傍の円筒状本体の内周囲に配置することができる。第2の軸受ボア138は、スプロケット係合スプライン132の近傍の円筒状本体の内周囲に設けることができる。第2の軸受支持ショルダ139は、第2の軸受ボア138の近傍の円筒状本体の内周囲に配置することができる。ある実施形態では、トルクドライバ140は、円筒状本体の内周囲に形成された幾つかの修理ツール係合スプライン135を含む。修理ツール係合スプライン135は、スプロケット係合スプライン132の近傍に配置することができ、CVT100の外部に一般にアクセス可能である。
【0045】
図7と図8を参照すると、一実施形態では、トーションプレート142は、スプライン内部ボア170と、このスプライン内部ボア170から半径方向に延在する幾つかの三角形の延長部172とを有する。ある実施形態では、三角形の延長部172は、スプライン内部ボア170及び三角形の延長部172が実質的に平坦な面をトーションプレート142に形成するように、スプライン内部ボア170の第1の端部と実質的に軸方向に整列される。他の実施形態で、三角形の延長部172は、図8のページの平面で観測した場合、三角形の延長部172の半径方向外側の端部がスプライン内部ボア170に対し斜めであるように、スプライン内部ボア170から延在する。一実施形態では、三角形の延長部172の各々には、カットアウト174を設けることができる。三角形の延長部172の各々には、延長部172の半径方向外側の部分に位置決めされた締結穴176を設けることができる。締結穴176は、トーションプレート142を負荷カムリング144に結合することを容易にする。スプライン内部ボア170は、トーションプレート142をトルクドライバ140に結合することを容易にする。三角形の延長部172は、トーションプレート142に軽量でねじり剛性の構造を付与する。トーションプレート142は、鋼、アルミニウム、マグネシウム、プラスチック、又は他の適切な材料から製造することができる。
【0046】
図9と図10を参照すると、一実施形態では、負荷カムリング144は、環状リングの第1の側面に形成された幾つかのランプ152を有する実質的に環状のリングである。負荷カムリング144は、環状リングの第1の側面に形成することができる1組のプリロードばね溝154を含むことができる。ある実施形態では、負荷カムリング144は、環状リングの第1の側面の反対側に配置される環状リングの第2の側面に形成された軸受支持面158を有することができる。一実施形態では、負荷カムリング144は、環状リングの内周囲に配置された幾つかの締結突起156を含むことができる。締結突起156は、環状リングの第2の側面と実質的に軸方向に整列することができる。ある実施形態では、締結突起156は、トーションプレート142と実質的に同様のオーバモールドプラスチックのトーションプレートを支持するために使用することができる。
【0047】
図11を参照すると、牽引リング148は、片側に形成された幾つかのランプ153を有するほぼ環状のリングであることができる。牽引リング148には、ランプ153を有する側面の実質的に反対側にある環状リングの内周囲に、牽引接触面1480を設けることができる。牽引接触面1480は、遊星部分組立品108に接触するように構成される。幾つかのプリロードばね溝155を環状リング上に形成することができる。一実施形態では、プリロードばね溝155は、ランプ153を有する側面に形成される。図2と図3に示した実施形態では、牽引リング145は、牽引リング148と実質的に同様である。
【0048】
次に図12〜図14を参照すると、一実施形態では、軸方向力発生器は、とりわけ、負荷カムリング144、負荷カムローラリテーナ部分組立品146、及び牽引リング148を含む。一実施形態では、ランプ152は、幾つかの負荷カムローラ160に接触するように配置される。負荷カムローラ160は、負荷カムローラリテーナ部分組立品146に保持される。幾つかのばね162、例えば、2つのばねを負荷カムローラリテーナ部分組立品146に保持することができ、また負荷カムリング144及び牽引リング148に同時に接触するように配置することができる。図13に示した実施形態では、負荷カムローラリテーナ部分組立品146は、第2のスロット付きリング146Bに結合された第1のスロット付きリング146Aを含む。ある実施形態では、第1及び第2のスロット付きリング146A、146Bは、バンド146Cに受容される。第1のスロット付きリング146A及び第2のスロット付きリング146Bには、スロット164を設けることができる。スロット164は、負荷カムローラ160を支持するように構成される。第1のスロット付きリング146A及び第2のスロット付きリング146Bは、例えば、複数のペグ166A及びボア166Bと共に結合することができる。ある実施形態では、スロット付きリング146Aと146Bの各々は、ボア166Bと同数のペグ166Aを有する。スロット付きリング146Aと146Bの面の周りのペグ166A及びボア166Bの配置は、プラスチック射出成形のような様々な製造方法に対応するように構成することができる。例えば、ペグ166A及びボア166Bの配置により、スロット付きリング146Aと146Bは、組立中に整列用の特徴部を保持しつつ製造のために実質的に同一であることが可能である。一実施形態では、ペグ166Aは、スロット付きリング146Aの円周の半部の周りに配置され、一方、ボア166Bは円周の他の半部の周りに配置される。ペグ166A及びボア166Bの配置は、スロット付きリング146Bで実質的に同様であり、この結果、組み立てられると、スロット付きリング146Aと146Bが接合時に整列される。ある実施形態では、スロット付きリング146Aと146Bは、それらの外周囲又は外周縁の周りにバンド146Cでさらに保持される。バンド146Cは、例えば、鋼又はアルミニウムから製造されたほぼ環状のリングであることができる。バンド146Cの外周囲は、幾つかの穴167を有することができる。穴167は、スロット付きリング146Aと146Bとほぼ整列される。穴167は、とりわけ、スロット付きリング146Aと146Bを軸方向に保持しかつ整列するように構成される。ある実施形態では、スロット付きリング146Aと146Bは、締結穴167を介して標準締結具(図示せず)でバンド146Cに結合することができる。他の実施形態では、締結穴167は、スロット付きリング146の外周縁に形成された噛合特徴部を受容することができる。
【0049】
なお図12〜図14を参照すると、複数のばね162、例えば2つのばねが、負荷カムローラリテーナ部分組立品146に保持され、またばね162の一方の端部が負荷カムリング144に結合し、ばね162の他方の端部が牽引リング148に結合するように配置される。ばね162は、一般に、2つのばねが設けられる構造のために互いに対し180度に配置することができる。一実施形態では、ばね162の中央部分は、負荷カムローラリテーナ部分組立品146に保持される。スロット付きリング146Aと146Bにそれぞれ形成されたショルダ177と173は、ばね162の中央部分を捕捉するように設けることができる。ある実施形態では、ばね162は、圧縮タイプのコイルばねであることができる。他の実施形態では、ばね162は、ワイヤばねであることができる。さらに他の実施形態では、ばね162は、平坦ばねであることができる。ばね162の端部は、一般に、反作用面170と171と同一の形状を有する丸くした面又は湾曲面を有することが好ましい。
【0050】
プリロードばね溝154は、負荷カムリング144の上に形成することができる。同様に、溝155を牽引リング148の上に形成することができる。組み立てられると、プリロードばね溝154と155は、とりわけ、ばね162を保持して、それぞれ反作用面170と171を提供することに役立つ。チャネル174と175をスロット付きリング146Aと146B内に形成して、ばね162に遊びを付与することができる。
【0051】
好ましくは、組み立てられると、ばね162は、負荷カムリング144及び牽引リング148に力を加えるように構成され、牽引リング148は、負荷カムリング144と牽引リング148とを有する負荷カムローラ160に係合する。負荷カムローラ160は、ランプ152と153の平坦部分にほぼ位置決めされる。牽引リング148、負荷カムリング144、及びばね162の間の相互作用により、負荷カムローラ160は、ランプ152と153をある距離巻き上げて、ある最小レベルのクランプ力をCVT100の動作中に利用できることを保証するプリロードを生成させる。
【0052】
次に図15Aと図15Bに移ると、トーションプレート1420は、例えばトルクドライバ140に結合するように構成されたスプライン内部ボア1422を有する実質的にディスク状の本体を含むことができる。トーションプレート1420には、ディスク状本体の片側の外周縁に軸受支持面1424を設けることができ、またトーションプレート1420には、ディスク状本体の第2の側面の外周縁に配置された1組の係合スプライン1426を設けることができる。係合スプライン1426は、カムリング144のようなカムリングに係合するように構成することができる。一実施形態では、トーションプレート1420は、ディスク状本体に配置された幾つかの構造リブ1428を含むことができる。構造リブ1428は、ディスク状本体の外周縁をスプライン内部ボア1422に接続する格子又は三角形のパターンを形成することができる。
【0053】
図16Aと16Bを参照すると、トーションプレート1600は、負荷カムリング1602に結合することができる。負荷カムリング1602及びトーションプレート1600は、負荷カムリング144及びトーションプレート142と同様の方法でCVT100に一般に使用することができる。一実施形態では、トーションプレート1600は、スプライン中央ボア1606を有するほぼディスク状の本体1604であることができる。スプライン中央ボア1606は、例えば、トルクドライバ140のスプライン130と噛合するように構成することができる。ディスク状本体の外周縁1604には、幾つかのスプライン1608を設けることができる。ある実施形態では、トーションプレート1600は、ディスク状本体1604の第1の側面に形成された幾つかの構造リブ1609を含むことができる。構造リブ1609は、スプライン中央ボア1606から半径方向外側に延在することができ、図16Aに示したパターンのように実質的に三角形のパターンで構成することができる。このようにして構造リブ1609を構成することにより、とりわけ、トーションプレート1600に対するねじり強度と剛性を高めることができる。
【0054】
負荷カムリング1602は、第1の面に形成された幾つかのランプ1612を有する実質的に環状のリング1610を含むことができる。ランプ1612は、ランプ152と実質的に同様であることができる。環状リング1610の内周囲には、スプライン1608と噛合するように適応されることができる幾つかのスプライン1614を設けることができる。一実施形態では、トーションプレート1600は、負荷カムリング1602にわたって形成されるプラスチック材料から製造することができる。スプライン1608と1614は、トーションプレート1600を牽引リング1602に剛性結合するように構成することができる。一実施形態では、環状リング1610には、軸受支持面158と実質的に同様であることができる軸受支持面1616を設けることができる。ある実施形態では、環状リング1610は、プリロードばね溝155と実質的に同様である幾つかのプリロードばね溝1618を含むことができる。
【0055】
図17を参照すると、一実施形態では、出力カムリング149は、負荷カムリング144と実質的に同様であるほぼ環状のリングであることができる。出力カムリング149は、プリロードばねスロット154と実質的に同様に配置された幾つかのプリロードばねスロット1492を含むことができる。出力カムリング149には、ランプ152と実質的に同様であるランプ1494も設けることができ、またこの出力カムリング149は、負荷カムローラ160に係合するように構成される。一実施形態では、出力カムリング149は、環状リングの内周囲に配置された突起1496を含む。突起1496は、ハブシェル102の噛合特徴部に結合するように適応されることが好ましい。
【0056】
次に図18の機能ブロック図を参照すると、一実施形態では、キャリア組立品50は、遊星部分組立品52に結合する及び/又は支持するように構成することができる。キャリア組立品50は、機能上幾つかの点でキャリア組立品101と同様であることができる。遊星部分組立品52は、機能上幾つかの点で遊星部分組立品108に同様であることができる。キャリア組立品50は、ステータ支持部材56に結合されたステータ境界面部材54を含む。一実施形態では、ステータ支持部材56は、ステータトルク反作用部材58にさらに結合される。ステータ境界面部材54は、遊星部分組立品52及びステータ支持部材56のある構成要素の間に摺動境界面を提供するように構成することができる。一実施形態では、ステータ境界面部材54は、ステータ支持部材56に取り付ける構成要素である。ある実施形態では、ステータ境界面部材54は、ステータ支持部材56と一体である。さらに他の実施形態では、ステータ境界面部材54は、遊星組立品52と一体である。ステータ境界面部材54は、低摩擦の境界面であり、プラスチック、銅合金、又は研磨金属のような材料から製造されることが好ましい。
【0057】
ステータ支持部材56は、キャリア組立品50に構造的な支持を提供するように構成することができ、ステータ支持部材56は、CVT100の動作中に発生される力に反作用するように適応されることができる。ステータ支持部材56は、遊星部分組立品52を位置決めして、支持する。ステータトルク反作用部材58は、CVT100の動作中に、ステータ支持部材56から、例えばCVT100の他の構成要素にトルクを伝達するように設けることができる。一実施形態では、ステータトルク反作用部材58は、ステータ支持部材56とは異なる材料からステータトルク反作用部材58を製造することができるように、ステータ支持部材56に結合することができる構成要素である。例えば、ステータトルク反作用部材58は鋼から製造することができ、ステータ支持部材56はアルミニウムから製造することができる。鋼及びアルミニウムへの言及は例示的であるに過ぎず、他の実施形態では、他の材料(例えば、プラスチック、合金、セラミック、複合物等)を使用することができることを指摘したい。ある実施形態では、ステータトルク反作用部材58は、ステータ支持部材56と一体である。さらに他の実施形態では、ステータ境界面部材54、ステータ支持部材56、及びステータトルク反作用部材58は、1つの一体構成要素であることができる。
【0058】
次に図19と図20を参照すると、キャリア組立品101は、幾つかのステータスペーサ202で第2のステータ部分組立品200Bに結合された第1のステータ部分組立品200Aを含むことができる。ステータスペーサ202は、ステータ部分組立品200の周囲の周りに角度的に配置することができる。一実施形態では、ステータスペーサ202は、普通の締結具でステータ部分組立品200に取り付けることができる。図20に示した実施形態では、ステータスペーサ202は、ステータスペーサ202とステータ部分組立品200とを結合するためのステータスペーサ端部203に形成された軌道である。キャリア組立品101は、遊星部分組立品108のボール240の回転軸線の傾斜を補助しかつ容易にする。ある実施形態では、キャリア組立品101は、主軸112に結合するように構成される。一実施形態では、例えば、キャリア組立品101は、主軸112に剛性かつ回転不能に結合される。
【0059】
図21〜図27を参照すると、ステータ部分組立品200は、ステータトルク反作用インサート204、ステータ支持部材206、及びステータ境界面部材208を含むことができる。一実施形態では、ステータトルク反作用インサート204は、ステータ支持部材206に剛性に取り付けることができ、ステータ境界面部材208は、ステータ支持部材206に取り付けることができる。
【0060】
ステータトルク反作用インサート204は、キャリア組立品101を主軸112に結合することを容易にする。一実施形態では、ステータトルク反作用インサート204は、主軸112の噛合面に係合するように適応される幾つかのトルク反作用ショルダ210を含む。ステータトルク反作用インサート204は、とりわけ、主軸112に対するステータ部分組立品200の回転を防止する。一実施形態では、ステータトルク反作用インサート204は、六角形の本体を形成する6つのトルク反作用ショルダ210を有する。幾つかのロックスプライン212は、六角形の本体の周縁に設けることができる。ロックスプライン212は、ステータ支持部材206へのステータトルク反作用インサート204の剛性取付けを容易にすることができる。
【0061】
一実施形態では、ステータ支持部材206は、ステータトルク反作用インサート204に結合するように適応された内部ボアを有する実質的にディスク状の本体を含む。ある実施形態では、ステータ支持部材206は、六角形の形状を有する内部ボアを有する。ステータ支持部材206には、CVT100の長手軸線を中心とするディスク状本体の第1の面に角度的に配置された幾つかのスペーサ支持延長部214を設けることができる。ステータ支持延長部214は、CVT100の長手軸線を中心に角度的に位置決めされることが好ましく、例えば、CVT100の遊星部分組立品108の間に角度的に配置することができる。一実施形態では、スペーサ支持延長部214の各々は、ステータスペーサ支持穴216を含む。ある実施形態では、ステータスペーサ支持穴216は、ステータ支持延長部214の半径方向外側の周縁に配置される。一実施形態では、ステータスペーサ支持穴216の各々には、ステータスペーサ端部緩衝部217を設けることができる(例えば、図25参照)。ステータスペーサ端部緩衝部217は、ステータスペーサ支持穴216を実質的に囲む。組み立てられると、ステータスペーサ端部203は、ステータスペーサ端部緩衝部217内に実質的に囲まれる。ステータ支持延長部214の外側周縁のステータスペーサ200の配置により、キャリア組立品101のねじり剛性が最大になる。ステータ支持部材206には、ディスク状本体の面に配置された幾つかの構造リブ218を設けることができる。構造リブ218は、ディスク状本体に強度と剛性を付与する。ステータ支持部材206は、例えばCVT100の動作中に発生される力に反作用するためのキャリア組立品101に構造的な支持を提供する。
【0062】
図21〜図27を参照すると、ステータ支持部材206には、幾つかのガイド支持スロット220をさらに設けることができる。ガイド支持スロット220は、ディスク状本体の周りのスペーサ支持延長部214の間に実質的に配置され、内部ボアから半径方向外側に延在する。ステータ支持部材206に設けられた幾つかのガイド支持スロット220は、一般に、必ずというわけではないが、CVT100に設けられた遊星部分組立品の数に対応する。ガイド支持スロット220の各々には、ガイド支持スロット220の半径方向内側の部分に位置決めされた脚遊び緩衝部222Aを設けることができる。脚遊び緩衝部222Aは、CVT100の動作中に遊星部分組立品108のある構成要素に遊びを付与する。ある実施形態では、ステータ支持部材206は、ガイド支持スロット220及びスペーサ支持延長部214の半径方向内側に配置されたパイロットショルダ224を含むことができる。パイロットショルダ224は、ステータ境界面部材208に対するステータ支持部材206の整列を容易にする。ある実施形態では、ステータ支持部材206は、構成要素の全体にわたって均一な材料厚さを有することができ、このことは、鋳造又は鍛造のような製造工程に役立つ。
【0063】
一実施形態では、ステータ境界面部材208は、内部ボアを有する実質的にディスク状の本体である。ステータ境界面部材208には、ディスク状本体の長手軸線を中心に角度的に配置された幾つかの摺動ガイドスロット226を設けることができる。ディスク状本体は、片側に形成された幾つかのインターロックタブ228を含むことができる。インターロックタブ228は、ステータ支持部材206の幾つかのインターロック穴229と噛合するように構成される。ある実施形態では、幾つかの脚遊び緩衝部222Bは、ガイドスロット226の内周縁に向かって形成される。ステータ境界面部材208には、ディスク状本体の外周縁に形成された捕捉リング230を設けることができる。捕捉リング230は、インターロックタブ228を有するディスク状本体の側面に形成されることが好ましい。捕捉リング230は、ステータ支持部材206に形成された捕捉ショルダ231に結合することができる。インターロックタブ228及び捕捉リング230は、ステータ境界面部材208とステータ支持部材206との間の剛性結合を容易にする。幾つかの捕捉延長部232(図26参照)は、ステータ支持部材206の外周縁に設けることができる。捕捉延長部232は、捕捉ショルダ231とほぼ同心であり、ステータ境界面部材208の捕捉キャビティ233(図27)に結合するように構成される。一実施形態では、ステータ境界面部材208は、プラスチック構成要素であることができ、また捕捉リング230及びインターロックタブ228が、対応する噛合捕捉ショルダ231及びインターロック穴229に係合するように、ステータ支持部材206の上に押圧することができる。ある実施形態では、ステータ境界面部材208は、ステータ支持部材206の上にプラスチック射出成形することができる。ステータ境界面部材208は、キャリア組立品101と遊星部分組立品108との間の低摩擦の摺動結合を容易にする。
【0064】
次に図28と図29を参照すると、遊星部分組立品108は、実質的に球状のボール240、ボール軸242、及び少なくとも1つの脚244を含むことができる。ボール240には、中央ボアを設けることができる。ボール240は、中央ボアに配置されかつスペーサ245A、245B、245Cで位置決めされたボール支持軸受249でボール軸242に支持される。他の実施形態では、スペーサ245A、245B、245Cは、ボール支持軸受249と一体であることができる。ボール軸242は、一方の脚244で一方の端部に、他方の脚244で第2の端部に支持することができる。ある実施形態では、脚244は、CVT100の動作中に脚244とボール軸242との間に相対運動がないように、ボール軸242の上に押圧することができる。脚244は、ボール240の中心を中心にボール軸242を旋回させるためのレバーとして作用するように構成することができる。
【0065】
図30〜図32を参照すると、一実施形態では、脚244は、摺動境界面246と、シフトカムガイド端部248とを含む。脚244には、ボール軸支持ボア250を設けることができる。ある実施形態では、脚244は穴252を含むことができる。穴252は、とりわけ、脚244の重量を低減するように使用することができる。一実施形態では、摺動境界面246は、約12.5mmの長さL1と、約8mmの幅W1とを有することができる。ある実施形態では、脚2444の機能は、脚244と実質的に同様であることができる。脚2444には、例えば約7mmであることができる長さL2であることができる摺動境界面2466を設けることができる。シフトカムガイド端部2488は、一般に約3.5mmである幅w2を有することができる。シフトカムガイド端部248と2488は、シフトカム260上で摺動するように適応されることが好ましい(例えば、図20参照)。摺動境界面246と2466は、キャリア組立品101で摺動するように適応されることが好ましい。ある実施形態では、摺動境界面246と2466は、図31又は図32のページの平面に示したような湾曲プロフィールを有する。摺動境界面246と2466の湾曲プロフィールの各々は、キャリア組立品101の噛合面に対し典型的にコンフォーマルである。脚244又は2444は、遊星部分組立品108からキャリア組立品101に力を伝達するように適応されることが好ましい。
【0066】
次に図33と図34に移ると、代替的なキャリア組立品300は、ステータ支持部材304に支持された幾つかのステータ境界面インサート302を含む。ステータ境界面インサート302は、遊星部分組立品108の脚240に摺動結合される。キャリア組立品300は、ステータ境界面インサート302をステータ支持部材304に結合するように構成された保持リング306を含む。一実施形態では、キャリア組立品300は、共に剛性結合された2つのステータ支持部材304を含む。好ましくは、遊星部分組立品108の各々の脚240には、対応するステータ境界面インサート302が設けられる。キャリア組立品300の機能が実質的にキャリア組立品101と同様であることが、関連技術の当業者には容易に明らかであるはずである。
【0067】
図35〜図38を参照すると、ステータ支持部材304は、中央ボアを有するほぼ円筒状の本体であることができる。ステータ支持部材304は、幾つかのインサート支持スロット308を含むことができる。インサート支持スロット308は、円筒状本体の中央ボアを中心に角度的に配置し、かつ前記中央ボアから半径方向に延在することができる。好ましくは、必ずというわけではないが、ステータ支持部材304は、各々のステータ境界面インサート302用の少なくとも1つのインサート支持スロット308を有する。インサート支持スロット308の各々は、インサート支持スロット308の半径方向内側の部分に形成されたタブ係合穴310を有することができる。タブ係合穴310は、ステータ境界面インサート302の噛合特徴部に結合するように構成することができる。ステータ支持部材304には、幾つかの支持延長部312を設けることができる。ステータ支持延長部312の各々は、締結穴314とドエルピン穴315とを含み、各々の穴は、それぞれ、締結具及びドエルピンを受容するように構成される。一実施形態では、締結穴314は、ドエルピン穴315の半径方向内側に配置される。ステータ支持部材304には、円筒状本体の片側に形成された幾つかのカットアウト316を設けることができる。好ましくは、カットアウト316は、構成要素の強度と剛性を保持しつつ、ステータ支持部材304の重量を低減する。一実施形態では、ステータ支持部材304は、内部ボアに形成された幾つかのトルク反作用ショルダ318を有することができる。トルク反作用ショルダ318は、主軸112の対応するショルダと噛合するように適応されることができる。ある実施形態では、トルク反作用ショルダ318は、正方形の穴を形成する。一実施形態では、ステータ支持部材304には、保持リング306に結合するように構成される保持リング溝320が設けられる。
【0068】
次に図39〜図42を参照すると、ステータ境界面インサート302は、背部322に取り付けられた少なくとも2つの側面延長部324を有するほぼ長方形の本体であることができる。ステータインターロックタブ326は背部322に形成することができる。一実施形態では、ステータインターロックタブ326は、実質的に円形であり、背部322から延在することができる。ステータインターロックタブ326は、ステータ支持部材304のタブ係合穴310に結合するように構成することができる。一実施形態では、ステータ境界面インサート302は、ステータインターロックタブ326の末端位置において背部322の端部に形成された保持ショルダ328を含む。保持ショルダ328は、保持リング306に結合するように構成される。他の実施形態では、ステータ境界面インサート303には、保持ショルダ328のような保持ショルダは設けられないが、ステータ境界面インサート303は、ステータ境界面インサート302と他の多くの同様の要素を共有することができる。
【0069】
ステータ境界面インサート302には、2つの側面延長部324の間に形成された摺動ガイド面330を設けることができる。摺動ガイド面330は、遊星部分組立品108の脚240に結合するように適応されることが好ましい。一実施形態では、摺動ガイド面330は、ステータインターロックタブ326の近傍の長方形本体の端部に形成された脚遊び凹部332を有する。ステータ境界面インサート302は、十分な圧縮強度を有する低摩擦材料から製造されることが好ましい。例えば、ステータ境界面インサート302は、フォートロン(Fortron)1342L4、ナイロン(Nylon)6/6樹脂、べスペル(Vespel)、ルーロン(Rulon)、PEEK、デルリン(Delrin)又は他の材料を含むことができる様々なプラスチックから製造することができる。ここに挙げた材料は、一例に過ぎず、本明細書に開示した実施形態に多くの異なる種類の材料を使用できるので、容認可能な材料の包括的なリストであるとは意図されない。
【0070】
次に図43と図44に移ると、一実施形態では、キャリア組立品400は、ステータトルク反作用インサート204と実質的に同様であることができるステータトルク反作用インサート404に結合されたステータ支持部材402を含む。ステータ支持部材402は、幾つかの遊星部分組立品406に摺動結合するように適応される。好ましくは、キャリア組立品400は、普通のねじ締結具、リベット、又は溶接で互いに結合された2つのステータ支持部材402を含む。
【0071】
図45と図46を参照すると、一実施形態では、ステータ支持部材402は、中央ボアを有する実質的に鉢状の本体である。ステータ支持部材402は、幾つかの締結穴411を有する締結フランジ410を含むことができる。締結フランジ410は、鉢状本体の外周縁に配置することができる。幾つかのガイド支持スロット412を鉢状本体の内部に形成することができる。ステータ支持部材402には、遊星部分組立品406の各々を実質的に囲むように構成された幾つかのボール遊びカットアウト414を設けることができる。ステータ支持部材402は、鉢状本体の中央ボアに形成された幾つかのトルク反作用ショルダ416を含むことができる。一実施形態では、トルク反作用ショルダ416は六角形のパターンを形成する。トルク反作用ショルダ416は、ステータトルク反作用インサート404に結合するように適応されることができる。ステータ支持部材402には、鉢状本体の底部に配置された幾つかの構造リブ418を設けることができる。構造リブは、ステータ支持部材402に強度と剛性を付与する。
【0072】
図47と図48を参照すると、一実施形態では、遊星部分組立品406は、ボール420、ボール軸422、及び脚424を含む。ボール420はボアを有し、支持軸受426でボール軸422に支持される。一実施形態では、支持軸受426は、少なくとも1つのスペーサ428でボール軸422に位置決めされる。脚424は、ボール軸422の端部上に押圧することができる。ボール軸422の各々の端部は脚424に結合される。一実施形態では、脚424は、摺動境界面ガイド421、シフトカム係合面423、及びボール軸ボア427を囲む軸受支持延長部425を含む。ある実施形態では、脚424は、ボール軸ボア427と同心に配置されたプレス緩衝穴429を含むことができる。摺動境界面ガイド421は、図48のページの平面で観測した場合、湾曲プロフィールを有することができる。摺動境界面ガイド421は、脚424からステータ支持部材402に伝達された力が、脚424とステータ支持部材402との間の大きな接触表面積にわたって分布されるように、ガイド支持スロット412と実質的にコンフォーマルであることが好ましい。この配置により、接触する構成要素に対する応力及び摩耗が最小になる。
【0073】
図49と図50を参照すると、一実施形態では、シフトカム430は、幾つかの脚接触面432を含む。脚接触面432は、図50のページの平面で観測した場合、実質的に凸状であるプロフィールを有することができ、また図49の断面の平面で観測した場合、このプロフィールは実質的に平坦であることができる。実質的に平坦なプロフィールは、脚424とシフトカム430との間の線接触を容易にする。線接触は、脚424及びシフトカム430に対する摩耗と応力を最小にするために好ましい。一実施形態では、シフトカム430は、幾つかの整列延長部436を含む。整列延長部436は、脚接触面432の各々の各側面に配置され、この結果、組み立てられたとき、脚424の側面に整列延長部436が実質的に配置される。ある実施形態では、シフトカム430には、軸受レース438が設けられ、この軸受レースは、シフトカム430を例えばアイドラ組立品109に結合することを容易にするための軸受を支持するように適応される。シフトカム430にはまた、脚接触面432から軸方向に延在するシフトナット係合ショルダ440を設けることができる。シフトナット係合ショルダ440は、例えば、遊びを主軸112に付与するように構成される中空ボア442を囲む。シフトナット係合ショルダ440は、例えば、シフトナット119に結合することができる。
【0074】
次に図51〜図56に移ると、一実施形態では、キャリア組立品500は、ステータ境界面部材504に結合されたステータ支持部材502を含むことができる。ステータトルク反作用インサート506は、ステータ支持部材502の内部ボアに結合することができる。ステータ支持部材502には、幾つかのトルク反作用ショルダ507を設けることができる(例えば、図53参照)。トルク反作用ショルダ507は、ステータトルク反作用インサート506に設けられた幾つかの噛合トルク反作用ショルダ508に係合するように構成される。一実施形態では、ステータトルク反作用インサート506は、トルク反作用ショルダ508から半径方向に延在するパイロットフランジ510を含む。パイロットフランジ510は、ステータ境界面部材504の内径に整列して、結合するように適応される。ある実施形態では、パイロットフランジ510は、パイロットフランジ510をステータ支持部材502に結合することを容易にするために、リベットのような締結具を受容するように構成された幾つかの穴(図示せず)を含むことができる。他の実施形態では、パイロットフランジ510は、ステータ支持部材502に溶接することができる。さらに他の実施形態では、パイロットフランジ510は、ステータ境界面部材504を介してステータ支持部材502に結合するように構成することができる。例えば、ステータ境界面部材504は、プラスチックから製造することができ、パイロットフランジ510をステータ支持部材502に結合することを容易にするように、パイロットフランジ510及びステータ支持部材502の周りに形成することができる。
【0075】
次に図53と図54を参照すると、ステータ支持部材502は、底面512を有するほぼ鉢状の本体であることができる。一実施形態では、トルク反作用ショルダ507は底面512に形成される。トルク反作用ショルダ507は、ある実施形態では、ステータ支持部材502を、例えば主軸112に結合することを容易にするように構成されたローレット又はスプライン(図示せず)であることができることが、容易に明らかであるべきである。幾つかのインターロックキャビティ514を底面512に設けることができる。インターロックキャビティ514は、ステータ境界面部材504に配置された噛合特徴部に結合するように適応される。図53と図54に示した実施形態では、インターロックキャビティ514は、遊星組立品108毎に4つのインターロックキャビティ514の群に配置され、インターロックキャビティ514の群は、底面BFのトルク反作用ショルダ507を中心に角度的に分布される。一実施形態では、インターロックキャビティ514の各々は、インターロックキャビティ514から鉢状本体の内部に向かって延在する対応するタブ515を有する。タブ515は、ステータ境界面部材504の噛合特徴部に整列して、結合するように構成される。ステータ支持部材502にはまた、鉢状本体の外周縁に形成された幾つかのボール遊びキャビティ516を設けることができる。ボール遊びキャビティ516の数は、好ましくは、必ずというわけではないが、例えばCVT100に設けられた遊星部分組立品108の数に対応する。ステータ支持部材502は、鉢状本体の外周縁に配置された締結フランジ518を含むことができる。締結フランジ518は幾つかの締結穴519を有することができる。一実施形態では、ステータ支持部材502は、型抜きされたシート金属構成要素であることができる。組み立てられると、キャリア500は、普通のねじ締結具又はリベットでそれぞれの締結フランジ518において共に結合された2つのステータ支持部材502を含むことができる。
【0076】
次に、特に図55と図56を参照すると、ステータ境界面部材504は、内部ボアを有するディスク状本体を含むことができる。一実施形態では、ディスク状本体は、ガイドスロット520の各々が内部ボアからディスク状本体の外周縁に半径方向に延在するように、内部ボアを中心に角度的に配置された幾つかのガイドスロット520を有する。ある実施形態では、ガイドスロット520は、遊星組立品108の脚240に結合するように構成されたコンフォーマルなプロフィールを有する。ステータ境界面部材504は、ステータ支持部材502のインターロックキャビティ514及びタブ515と噛合するように構成された幾つかのインターロックタブ522を含むことができる。一実施形態では、インターロックタブ522は、各々のガイドスロット520に配置された4つのインターロックタブ522の群に配置することができる。例えば、ガイドスロット520の各々には、少なくとも2つのインターロックタブ522を各側面に配置することができる。ある実施形態では、少なくとも1つのインターロックタブ522は、ガイドスロット520の両側に配置される。ステータ境界面部材504には、幾つかの脚遊びスロット524を設けることができる。脚遊びスロット524は、一般に、ディスク状本体の内周囲に形成され、脚遊びスロット524は、ガイドスロット520と角度的に実質的に整列される。ある実施形態では、ステータ境界面部材504は、ステータ支持部材502に係合するように構成される幾つかのステータ支持部材延長部526を含むことができる。ステータ支持部材延長部526は、好ましくはガイドスロット520と実質的に整列され、かつ前記ガイドスロット520から延在する。
【0077】
次に図57〜図62を参照すると、一実施形態では、キャリア組立品600は、幾つかのステータスペーサ604を介して第2のステータ支持部材603に結合された第1のステータ支持部材602を含むことができる。キャリア組立品600は、遊星部分組立品406と協働するように適応されることができる。第1のステータ支持部材602は、中央ボア608を有するほぼディスク状の本体であることができる。中央ボア608は、例えば主軸112に結合するように構成される。一実施形態では、主軸112は、例えば、第1のステータ支持部材602に溶接される。他の実施形態では、主軸112は、トルク反作用ショルダ210(例えば、図21参照)及びトルク反作用ショルダ318(例えば、図35参照)と実質的に同様のトルク反作用ショルダを介して、第1のステータ支持部材602に結合することができる。
【0078】
なお図57〜図62を参照すると、第2のステータ支持部材603は、中央ボア610を有するほぼディスク状の本体であることができる。中央ボア610は、ディスク状本体と主軸112との間に遊びを付与するように構成される。一実施形態では、ディスク状本体と主軸112との間の半径方向遊びは、第2のステータ支持部材603及び第1のステータ支持部材602が組み立てられたままである間に、アイドラ組立品109を例えば主軸112から取り除くことを可能にする程度に十分に大きい。第2のステータ支持部材603と主軸112との間の半径方向遊びにより、とりわけ、第2のステータ支持部材603に対する主軸112の整列とは無関係である第1及び第2のステータ支持部材602と603の間の角度整列が容易になり、これによって、キャリア600及び主軸112の組立が単純化される。
【0079】
一実施形態では、第1のステータ支持部材602には、幾つかの支持延長部612、及び支持延長部612の間に間挿された幾つかのガイドスロット614が設けられる。ガイドスロット614は、中央ボア608を中心に角度的に配置されかつ前記中央ボア608から半径方向に延在する。遊星組立品406は、ガイドスロット614に摺動するように適応される。支持延長部612は、幾つかのステータスペーサキャビティ616用の周囲構造を実質的に画定する。ステータスペーサキャビティ616の各々は、ステータスペーサ604の端部を受容するように適応される。ステータスペーサ604の端部は、普通のねじ締結具、圧入、又は他の適切な締結手段により、ステータスペーサキャビティ616に取り付けることができる。同様に、第2のステータ支持部材603には、支持延長部612を設けることができる。支持延長部612はガイドスロット614用の側面を形成する。ガイドスロット614は、中央ボア610を中心に角度的に配置されかつ前記中央ボア610から半径方向に延在する。支持延長部612は、幾つかのステータスペーサキャビティ616用の周囲構造を実質的に画定する。
【0080】
一実施形態では、ステータスペーサ604は、遊びネック部624によって接続された端部620と622を含む。遊びネック部624は、遊星部分組立品406の間に十分な遊びを維持しつつ、ステータスペーサ604のねじり剛性を最大にするように構成されることが好ましい。一実施形態では、遊びネック部624は、本体の中間点において実質的に菱形の断面626を有し、一方、端部620と622の断面は、図62のページの平面で観測した場合、実質的に三角形である。
【0081】
図63を参照すると、一実施形態では、主軸112は、細長い本体の中央部分に配置されたシフトナット遊びスロット1120を有する実質的に細長い本体を含むことができる。シフトナット遊びスロット1120は、細長い本体で軸方向に整列される細長い本体の開口部である。シフトナット遊びスロット1120は、第1の軸方向端部と第2の軸方向端部とを有する。幾つかのトルク反作用ショルダ1122を各々の軸方向端部の近傍に形成することができる。一実施形態では、6つのトルク反作用ショルダ1122が第1の軸方向端部に形成され、6つのトルク反作用ショルダ1122が第2の軸方向端部に形成される。ある実施形態では、4つのトルク反作用ショルダ1122のみが各々の軸方向端部に形成される。他の実施形態では、僅かに1つのトルク反作用ショルダ1122が形成される。さらに他の実施形態では、トルク反作用ショルダ1122は、ローレット付き表面であることができる。トルク反作用ショルダ1122は、例えばキャリア組立品101に結合するように構成される。主軸112は、細長い本体の各端部にフレーム支持平坦部1124も含むことができる。フレーム支持平坦部1124は、例えばドロップアウト3に結合するように構成される(例えば、図1参照)。
【0082】
次に図64を参照すると、シフトナット119は、例えば、シフトロッド120に結合するように構成されたねじボア1190を含むことができる。シフトナット119は、ねじボア1190から延在する少なくとも2つのシフトカム係合面1192を含むことができる。シフトカム係合面1192は、例えばシフトカム430に結合するように構成される実質的に平坦な表面であることができる。一実施形態では、シフトナット119には、ねじボア1190を交差するボア1194を設けることができる。ボア1194は、とりわけ、シフトナット119の重量を低減することができる。
【0083】
次に図65A〜図66に移ると、一実施形態では、アイドラ組立品700は、アイドラ702と、軸受705でアイドラに動作可能に結合される第1及び第2のシフトカム704と706とを含む。ある実施形態では、軸受705は、組立中に操作することができる可撓性ケージ707を有する。他の実施形態では、軸受705は、独立したケージを有する2つの軸受から成ることができる。アイドラ組立品700は、例えば、第1及び第2のシフトナット708Aと708Bでシフトロッド120に結合することができる。シフトナット708は、主軸112のシフトナット遊びスロット1120に配置して、シフトカム704と706に形成されたシフトナット係合ショルダ710に結合することができる。シフトナット708には、シフトロッド720のねじ部分に結合するように適応されたねじボア712を設けることができる。シフトナット708は、シフトロッド120の回転と共に軸方向に並進するように構成することができ、これによって、アイドラ組立品700を軸方向に並進させる。一実施形態では、シフトナット708には、第1の端部に形成されたシフトカム係合ショルダ714が設けられる。シフトカム係合ショルダ714は、シフトナット係合ショルダ710と噛合するように構成される。シフトカム係合ショルダ714は、ねじボア712から一方向に半径方向に延在し、シフトナット708の本体の第1の端部と軸方向に整列される。ある実施形態では、シフトナット708には、1組の平坦部716が設けられる。
【0084】
組立中、第1及び第2のシフトナット708は、シフトナット遊びスロット1120に配置され、アイドラ組立品700を主軸112の上に配置することを可能にするように位置決めされる。ある実施形態では、第1及び第2のシフトナット708は、1つの一体構成要素である。アイドラ組立品700が主軸112に配置されると、シフトロッド120は、第1のシフトナット708Aにねじ込まれ、これにより、ねじボア712と変速機の長手軸線とが整列されて、シフトカム係合ショルダ714とシフトナット係合ショルダ710との係合を容易にする。第2のシフトナット708Bは、シフトロッド120の上にねじ込まれ、第2のシフトカム706に結合する。組み立てられると、2つのシフトナット708は、アイドラ組立品700を軸方向に案内する。シフトナット708は、アイドラ組立品700を分解することなく、主軸112からアイドラ組立品700を取り除くことを可能にする。
【0085】
図67〜図69を参照すると、ハブシェル102の一実施形態が説明される。ハブシェル102は、ハブシェル102の外周縁に配置された第1のスポークフランジ6700Aと第2のスポークフランジ6700Bとを含むことができる。第1及び第2のスポークフランジ6700には、例えば、CVT100を自転車のホイールに結合することを容易にするために、幾つかのスポーク締結穴6702が設けられる。ハブシェル102は、ハブシェル102の外面に形成された幾つかのブレーキアダプタスプライン6704を含むことができる。ブレーキアダプタスプライン6704は、1組のねじ6706によって取り囲まれる。ねじ6706は、ブレーキアダプタリング7300と噛合するように構成される(例えば、図3参照)。第2の組のねじ6708は、ブレーキアダプタスプライン6704の反対側の端部に設けられる。第2の組のねじ6708は、ハブシェルカバー104と噛合するように構成される。ハブシェル102には、ブレーキアダプタスプライン6704と同心の中央ボアを有する内側面6710を設けることができる。中央ボアは、シールボア6712、軸受ボア6714、及びスナップリング溝6716を含むことができる。好ましくは、シールボア6712は、軸受ボア6714の軸方向外側に位置決めされる。シールボア6712は、例えば軸シールを支持するように構成される。軸受ボア6714は、例えば軸受を支持するように構成される。内側面6710には、例えば、出力カムリング149と噛合するように構成された1組のスプライン6718を設けることができる。
【0086】
次に図70〜図72を参照すると、ハブカバー104の一実施形態は、中央ボア7002を有するディスク状本体7000、外側面7004、及び内側面7006を含む。内側面7006は、CVT100の内部に面して配置されることが好ましく、外側面7004は、CVT100の外部に面して配置されることが好ましい。ある実施形態では、ハブカバー104は、CVT100の入力側に配置される。ハブカバー104は、ハブシェル102と噛合するように構成されたねじ外周縁7008を含む。中央ボア7002には、軸受支持面7010及びシール支持ボア7012を設けることができる。軸受支持面7010及びシール支持ボア7012は、主軸112と同軸である。内側面7006には、例えばCVT100のスラスト軸受を支持するように構成されたスラスト反作用面7014を設けることができる。ハブカバー104には、内側面7006の中央ボア7002から半径方向に延在する1組の補強リブ7016を設けることができる。ある実施形態では、ハブカバー104は、外側面7004に配置されかつ中央ボア7002を囲む1組のツール係合スプライン7018を含む。ツール係合スプライン7018は、とりわけ、ハブカバー104をハブシェル102に結合することを容易にする。
【0087】
図73と図74に移ると、一実施形態では、ブレーキアダプタリング7300は、ねじ付き周囲7302を有するほぼ環状のリングであることができる。環状リングの第1の外側面は、ブレーキアダプタリング7300を例えばハブシェル102に結合することを容易にするように構成された幾つかのツール係合穴7304を含むことができる。ブレーキアダプタリング7300には、環状リングの内周囲に形成されたロック面取り部7306を設けることができる。ある実施形態では、環状リングの直径は、1.25〜3.25インチ(3.175〜8.255cm)の範囲にある。
【0088】
次に図75〜図76を参照すると、一実施形態では、ディスクブレーキアダプタ7500は、ブレーキ整列面7502と、幾つかのトルク反作用スプライン7504とを含む。ブレーキ整列面7502は、自転車用の標準ディスクブレーキと噛合するように実質的に構成される。トルク反作用スプライン7504は、ハブシェル102のブレーキアダプタスプライン6704と噛合するように構成される(例えば、図67参照)。ディスクブレーキアダプタ7500には、CVT100のシールに結合するように構成されるシール支持面7506を設けることができる。幾つかのブレーキ締結穴7508をディスクブレーキアダプタ7500に設けることができる。ディスクブレーキアダプタ7500は、ブレーキアダプタリング7300に係合するように構成されたロック面取り部7510を含むことができる。ロック面取り部7510とロック面取り部7306との係合により、ディスクブレーキアダプタ7500とハブシェル102との間の剛性結合が行われる。
【0089】
次に図77〜図79を参照すると、一実施形態では、ローラブレーキアダプタ7700は、幾つかのトルク反作用スプライン7702を含むことができ、トルク反作用スプライン7702は、トルク反作用スプライン7504と実質的に同様であり、かつハブシェル102のブレーキアダプタスプライン6704に結合するように構成される。ローラブレーキアダプタ7700には、自転車の標準ローラブレーキに結合するように構成されるスプライン延長部7704を設けることができる。ローラブレーキアダプタ7700は、ロック面取り部7510と実質的に同様であるロック面取り部7706を含むことができ、ブレーキアダプタリング7300のロック面取り部7306に係合するように適応される。ローラブレーキアダプタ7700にはまた、CVT100のシールに結合するように構成されるシール支持面7708を設けることができる。組み立てられると、ローラブレーキアダプタ7700は、ディスクブレーキアダプタ7500と実質的に同一のハブシェル102の位置において、例えばCVT100に結合することができる。ロック面取り部7706とロック面取り部7306との係合により、ローラブレーキアダプタ7700とハブシェル102との間の剛性結合が行われる。一実施形態では、ブレーキアダプタキット106は、ブレーキアダプタリング7300と、ディスクブレーキアダプタ7500とを含むことができる。他の実施形態では、ブレーキアダプタキット106は、ブレーキアダプタリング7300と、ローラブレーキアダプタ7700とを含むことができる。
【0090】
次に図80と図81を参照すると、一実施形態では、キャリア組立品800は、幾つかのステータスペーサ804で第2のステータ支持部材802Bに結合された第1のステータ支持部材802Aを含むことができる。ステータスペーサ804は、ステータ支持部材802の周囲の周りに角度的に配置することができる。一実施形態では、ステータ支持部材802及びステータスペーサ804の機能は、ステータ部分組立品200及びステータスペーサ202と実質的に同様である。キャリア組立品800は、幾つかの遊星部分組立品806の回転軸線の傾斜を補助して、容易にする。ある実施形態では、ステータ支持部材802は、例えば、ステータトルク反作用インサート204と実質的に同様であるステータトルク反作用インサート807に結合することができる。他の実施形態では、ステータ支持部材802は、主軸112に直接結合される。
【0091】
図82と図83を参照し、なお図80と図81を参照すると、一実施形態では、遊星部分組立品806は、第1の脚810Aに結合された第1のステータ境界面キャップ808Aを含む。遊星部分組立品806は、遊星軸814を中心に回転するように構成されたボール812を含む。一実施形態では、遊星軸814は、第1の脚810A及び第2の脚810Bに支持される。第2の脚810Bは、第2のステータ境界面キャップ808Bに結合することができる。典型的に、ステータ境界面キャップ808の各々には、遊星軸814とステータ境界面キャップ808との間に遊びを付与するように構成される遊星軸緩衝部816が設けられる。ステータ境界面キャップ808は、好ましくは、ステータ支持部材802に接触するように構成される摺動境界面表面817を含む。一実施形態では、摺動境界面表面817は、図81のページの平面で観測した場合、湾曲プロフィールを有する。摺動境界面表面817は、ある機能的な観点で、摺動境界面ガイド421と実質的に同様である。ある実施形態では、ステータ境界面キャップ808は、摺動境界面表面817から延在する側面818を含む。側面818は、実質的に脚810の側面に位置するように配置することができる。ある実施形態では、ステータ境界面キャップ808は、プラスチック又は他の低摩擦材料から製造される。脚810は、例えば鋼から製造することができる。ステータ境界面キャップ808は、例えば、プラスチック成形工程を介して脚810の上に形成するか又は組み立てることができる。組み立てられると、ステータ境界面キャップ808A及び脚810は、例えば、ある機能的な観点で脚244、2444、又は424と実質的に同様であることができる。ある実施形態では、脚810は、例えば、シフトカム260又は430に結合するように適応されることができる。
【0092】
上の説明では、ある構成要素又は部分組立品の寸法が提供されていることを指摘したい。言及した寸法、又は寸法の範囲は、最善の様式のようなある法的要件と可能な限り最善に一致するために提供されている。しかし、本明細書に記載した本発明の範囲は、特許請求の範囲の文言によってもっぱら決定されるべきであり、したがって、いずれかの請求項が指定の寸法、又はその範囲、請求項の特徴を規定しない限り、言及した寸法のいずれも本発明の実施形態に対する限定と考えられるべきではない。
【0093】
上述の説明は、本発明のある実施形態を詳述している。しかし、上記の文面がいかに詳細に見えようとも、本発明を多くの方法で実施できることが理解されるであろう。同様に上述のように、本発明のある特徴又は態様を説明するときの特定の用語の使用は、当該用語が関連する本発明の特徴又は態様の任意の具体的な特性を含むことに限定されるように、当該用語が本明細書で再定義されていることを意味すると理解すべきでないことを指摘したい。
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、一般に、変速機、さらに具体的には、連続可変変速機(CVT)に関する。
【背景技術】
【0002】
入力速度対出力速度の連続可変比を達成するために、周知の方法がある。CVTにおいて出力速度から入力速度を調節するための機構は、バリエータとして知られる。ベルト式CVTでは、バリエータは調節可能な2つのプーリの間にベルトを有する前記調節可能な2つのプーリから成る。シングルキャビティ式トロイダルCVTのバリエータは、軸を中心に回転する2つの部分的にトロイダル型の変速機ディスクと、前記軸に対し垂直のそれぞれの軸線上で回転しかつ入力変速機ディスクと出力変速機ディスクとの間にクランプされる2つ以上のディスク状の動力ローラとを有する。
【0003】
本明細書に開示した本発明の実施形態は、各々が傾斜可能な回転軸線を有する球形速度調整装置(電力調整器、ボール、球形ギア又はローラとしても知られる)を利用する球型のバリエータであり、速度調整器がCVTの長手軸線を中心とする平面に分布される。速度調整器は、一方の側で入力ディスクによって接触され、他方の側で出力ディスクによって接触され、これらのディスクの一方又は両方は、トルクを伝達するためのローラにクランプ接触力を印加する。入力ディスクは、入力回転速度で入力トルクを速度調整器に印加する。速度調整器がそれら自体の軸線を中心に回転するとき、速度調整器はトルクを出力ディスクに伝達する。入力速度対出力速度比は、速度調整器の軸線に対する入力ディスク及び出力ディスクの接触点の半径の関数である。バリエータの軸線に対し速度調整器の軸線を傾斜させることによって、速度比が調整される。
【0004】
本明細書で説明したシステム及び方法は、幾つかの特徴を有するが、そのうちの1つのみがその望ましい属性を単独で担うことはない。続く特許請求の範囲によって表現される範囲を限定することなく、より顕著な特徴について次に簡単に考察する。この考察を考慮すれば、また特に「発明の実施形態に関する詳細な説明」と題したセクションを読めば、従来のシステム及び方法に優る幾つかの利点が、本システム及び方法の特徴によっていかに提供されるかが理解されるであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、長手軸線を中心に半径方向に配置された一群のボールを有する連続可変変速機に関する。各々のボールは、傾斜可能な回転軸線を有するように構成される。一実施形態では、脚がボールの各々に動作可能に結合される。脚は、ボールの回転軸線を傾斜させるように構成することができる。変速機は、脚に摺動結合されるステータ境界面部材を含むことができる。変速機はまた、ステータ境界面部材に結合されたステータ支持部材を含むことができる。
【0006】
本発明の他の態様は、長手軸線を中心に回転可能なトルクドライバを有する変速機に関する。トルクドライバは、動力入力を受け取るように構成することができる。変速機は、トルクドライバに動作可能に結合されるトーションプレートを含むことができる。トーションプレートは、スプライン内部ボアと、このスプライン内部ボアから半径方向に延在する一群の三角形の延長部とを有することができる。一実施形態では、変速機は、トーションプレートに動作可能に結合される負荷カムリングを含む。変速機は、負荷カムリングに動作可能に結合される負荷カムローラリテーナ組立品を含むことができる。変速機は、負荷カムローラリテーナ組立品に動作可能に結合される牽引リングを含む。変速機はまた、長手軸線を中心に半径方向に配置された一群のボールを含む。各々のボールは、傾斜可能な回転軸線を有する。各々のボールは、牽引リングに動作可能に結合することができる。
【0007】
本発明のさらに他の態様は、長手軸線を中心に回転可能なトルクドライバを含む動力入力装置を含む。トルクドライバは、動力入力を受け取るように構成することができる。一実施形態では、動力入力装置は、トルクドライバに結合されたトーションプレートを含む。トーションプレートは、スプライン内部ボアと、このスプライン内部ボアから半径方向に延在する幾つかの三角形の延長部とを有することができる。動力入力装置は、トーションプレートに結合された負荷カムリングを含むことができる。一実施形態では、動力入力装置は、負荷カムリングに結合された負荷カムローラリテーナ部分組立品を含む。動力入力装置はまた、負荷カムローラリテーナ部分組立品に結合された牽引リングを含むことができる。
【0008】
本発明の一態様は、幾つかの負荷カムローラを受容するように構成された第1のスロット付きリングを含む軸方向力発生器用の組立品に関する。一実施形態では、組立品は、負荷カムローラを受容するように構成された第2のスロット付きリングを含む。組立品はまた、第1及び/又は第2のスロット付きリングに保持されるように構成されたばねを含むことができる。
【0009】
本発明の他の態様は、スプライン内部ボアを有する実質的にディスク状の本体を有するトーションプレートに関する。一実施形態では、トーションプレートは、ディスク状本体に結合された幾つかの構造リブを有する。構造リブは、スプライン内部ボアから半径方向に延在する。トーションプレートはまた、ディスク状本体の外周縁に結合された1組のスプラインを有することができる。
【0010】
本発明のさらにもう1つの態様は、一群の遊星部分組立品を有する連続可変変速機用のキャリアに取り組む。各々の遊星部分組立品は、傾斜可能な軸線を中心に回転するように構成されたボールを有する。一実施形態では、キャリアは、遊星部分組立品に動作可能に結合されるように構成されたステータ境界面部材を含む。キャリアは、ステータ境界面部材に動作可能に結合されるステータ支持部材を含むことができる。キャリアはまた、ステータ支持部材に動作可能に結合されるステータトルク反作用部材を含むことができる。
【0011】
他の態様では、本発明は、一群のボールを有する変速機に関する。各々のボールは、少なくとも1つの脚に動作可能に結合される。変速機は、各々の脚に結合されたステータ境界面部材を含む。一実施形態では、変速機は、ステータ境界面部材に結合されたステータ支持部材を含む。変速機はまた、ステータ支持部材に結合されたステータトルク反作用部材を含む。
【0012】
本発明の他の態様は、変速機の長手軸線を中心に角度的に配置された一群の遊星組立品を有する変速機に関する。各々の遊星組立品は脚を有する。一実施形態では、変速機は、長手軸線と同軸のステータ境界面部材を含む。ステータ境界面部材は、脚を摺動支持するように構成された幾つかの半径方向溝を有する。変速機はまた、ステータ境界面部材に結合されたステータ支持部材を含む。ステータ支持部材は長手軸線と同軸である。
【0013】
本発明の一態様は、連続可変変速機用のステータ組立品に関する。ステータ組立品は、幾つかのトルク反作用ショルダを有するステータトルク反作用インサートを含む。一実施形態では、ステータ組立品は、ステータトルク反作用インサートに結合されたステータ支持部材を有する。ステータ支持部材は、ステータトルク反作用インサートから半径方向外側に延在する。ステータ支持部材は、第1の面と第2の面とを有することができる。ステータ組立品はまた、ステータ支持部材に結合されたステータ境界面部材を含むことができる。ステータ境界面部材は、ステータ支持部材の第1の面によって実質的に支持される。ステータ境界面部材は、幾つかの半径方向溝を有する。
【0014】
本発明の他の態様は、連続可変変速機(CVT)用のステータ支持部材に取り組む。ステータ支持部材は、内部ボアと第1の面と第2の面とを有する実質的にディスク状の本体を含むことができる。ステータ支持部材はまた、第1の面上に角度的に配置された一群のスペーサ支持延長部を有することができる。一実施形態では、ステータ支持部材は、幾つかのガイド支持スロットを含む。各々のガイド支持スロットは、実質的にスペーサ支持延長部の各々の間に配置される。ステータ支持部材は、ガイド支持のスロットの各々に形成された幾つかのインターロック穴を有する。ステータ支持部材はまた、ディスク状本体の外周縁に形成された幾つかの捕捉延長部を有する。
【0015】
本発明のもう1つの態様は、連続可変変速機用のステータ境界面部材に関する。ステータ境界面部材は、中央ボア、第1の面、及び第2の面を有する実質的にディスク状の本体を含む。一実施形態では、ステータ境界面部材は、中央ボアから半径方向に延在する幾つかの摺動ガイドスロットを含む。ガイドスロットは、実質的に第1の面上に配置することができる。ステータ境界面部材は、第2の面から延在する1組のインターロックタブを含むことができる。ステータ境界面部材は、ディスク状本体の外周囲の周りに形成された捕捉リングを有する。ステータ境界面部材はまた、捕捉リング上に形成された一群の捕捉キャビティを有する。
【0016】
本発明のさらに他の態様は、シフトカムとキャリア組立品とを有する連続可変変速機(CVT)用の遊星組立品を含む。遊星組立品は、貫通孔を有するボールを有する。一実施形態では、遊星組立品は、貫通孔に結合されたボール軸を有する。遊星組立品はまた、ボール軸に結合された脚を有する。脚は、シフトカムに摺動係合するように構成された第1の端部を有する。脚は、キャリア組立品に摺動係合するように構成された面をさらに有する。
【0017】
本発明の他の態様は、キャリア組立品を有する連続可変変速機(CVT)用の脚に関する。脚は、第1の端部と第2の端部とを有する細長い本体を含む。一実施形態では、脚は、第1の端部に形成された軸ボアを有する。脚は、第2の端部に形成されたシフトカムガイド面を有することができる。シフトカムガイド面は、CVTのシフトカムに摺動係合するように構成することができる。脚はまた、第1の端部と第2の端部との間に形成された摺動境界面を有することができる。摺動境界面は、キャリア組立品に摺動係合するように構成することができる。
【0018】
本発明のさらに他の態様は変速機を含む。一実施形態では、変速機は、変速機の長手軸線を中心に角度的に、かつ前記長手軸線に対し垂直の平面に配置された一群の遊星組立品を含む。各々の遊星組立品は脚を有する。変速機は、長手軸線を中心に角度的に配置された1組のステータ境界面インサートを含むことができる。各々の脚は、ステータ境界面インサートの各々に摺動結合するように構成される。変速機はまた、長手軸線と同軸に取り付けられたステータ支持部材を含むことができる。ステータ支持部材は、ステータ境界面インサートの各々に結合するように構成することができる。
【0019】
他の態様では、本発明は、連続可変変速機(CVT)用のステータ支持部材に関する。ステータ支持部材は、中央ボアを有するほぼ円筒状の本体を含む。一実施形態では、ステータ支持部材は、中央ボアを中心に角度的に配置されかつ前記中央ボアから半径方向に延在する幾つかのインサート支持スロットを有する。ステータ支持部材は、インサート支持スロットと同軸に配置された幾つかのステータ支持延長部を含むことができる。ステータ支持延長部は、中央ボアを中心に角度的に配置される。ステータ支持延長部の各々は、締結穴とドエルピン穴とを有する。
【0020】
本発明の他の態様は、シフトカムとキャリア組立品とを有する連続可変変速機(CVT)用の遊星組立品に関する。遊星組立品は、貫通孔を有するボールを含む。一実施形態では、遊星組立品は、貫通孔に受容されたボール軸を含む。遊星組立品はまた、ボール軸に結合された脚を含むことができる。脚は、シフトカムに摺動係合するように構成された第1の端部を有する。脚は、キャリア組立品に摺動係合するように構成された面を有する。脚は、第2の端部上に形成された軸ボアを有する。脚は、軸ボアから延在する軸受支持延長部を有する。
【0021】
本発明の一態様は、連続可変変速機(CVT)用のシフトカムに関する。シフトカムは、CVTの長手軸線を中心に角度的に配置されかつ前記長手軸線から半径方向に延在する幾つかの脚接触面を有する。脚接触面の各々は、第1の平面に対し凸状のプロフィールと、第2の平面に対し実質的に平坦なプロフィールとを有する。シフトカムはまた、脚接触面の各々の半径方向内側に形成されたシフトナット係合ショルダを有することができる。
【0022】
本発明の他の態様は、長手軸線を中心に角度的に配置された一群の遊星組立品を有する変速機に取り組む。各々の遊星組立品は脚を有する。変速機は、遊星組立品の各々に動作可能に結合されるステータ境界面部材を有することができる。ステータ境界面部材は、一群の遊星組立品と同軸であることができる。一実施形態では、変速機は、ステータ境界面部材に結合されたステータ支持部材を有する。ステータ支持部材は、中央ボアを有する実質的に鉢状の本体を含む。ステータ支持部材は、鉢状本体の外周縁に配置された締結フランジを有することができる。ステータ支持部材はまた、鉢状本体の内面に配置された1組のインターロックタブを含む。インターロックタブは、ステータ境界面部材に結合するように構成される。
【0023】
本発明のもう1つの態様は、ステータ境界面部材を有する連続可変変速機用のステータ支持部材に関する。一実施形態では、ステータ支持部材は、中央ボアを有する実質的に鉢状の本体を有する。ステータ支持部材は、鉢状本体の外周縁に配置された締結フランジを含む。ステータ支持部材はまた、鉢状本体の内面に配置された1組のインターロックタブを有する。
【0024】
本発明のさらに他の態様は、連続可変変速機(CVT)用のステータ境界面部材を含む。ステータ境界面部材は、内部ボア、第1の面、及び第2の面を有する実質的にディスク状の本体を含む。一実施形態では、ステータ境界面部材は、内部ボアを中心に角度的に配置されかつ前記内部ボアから半径方向に延在する幾つかのガイドスロットを有する。ガイドスロットは第1の面に形成される。ステータ境界面部材は、ガイドスロットの各々と実質的に整列された1組のインターロックタブを含む。インターロックタブは第2の面に形成される。ステータ境界面部材はまた、ガイドスロットの各々に結合された幾つかのステータ支持部材延長部を含むことができる。ステータ支持部材延長部は、ディスク状本体の外周縁に配置される。
【0025】
本発明の他の態様は、変速機の長手軸線を中心に角度的に配置された一群の遊星組立品を有する変速機に関する。各々の遊星組立品は脚を有する。一実施形態では、変速機は、長手軸線に沿って配置された軸を含む。変速機は、遊星組立品の各々に摺動結合される第1のステータ支持部材を含むことができる。第1のステータ支持部材は第1の中央ボアを有する。第1の中央ボアは軸に結合することができる。変速機は、遊星組立品の各々に摺動結合される第2のステータ支持部材を含む。第2のステータ支持部材は第2の中央ボアを有する。第2の中央ボアは、第1の中央ボアの直径よりも大きな直径を有する。変速機はまた、第1及び第2のステータ支持部材に結合された1組のステータスペーサを含むことができる。ステータスペーサは、長手軸線を中心に角度的に配置される。
【0026】
本発明のさらにもう1つの態様は、連続可変変速機(CVT)用のステータ支持部材に取り組む。ステータ支持部材は、中央ボアを有するほぼディスク状の本体を含む。一実施形態では、ステータ支持部材は、中央ボアを中心に角度的に配置された一群の支持延長部を有する。支持延長部の各々は実質的に三角形の形状を有する。支持延長部の各々は中央ボアの半径方向外側に配置される。ステータ支持部材は、支持延長部に結合された幾つかのステータスペーサキャビティを含む。ステータスペーサキャビティは、実質的に三角形の形状を有する。ステータ支持部材はまた、ディスク状本体に形成された幾つかのガイドスロットを含むことができる。各々のガイドスロットは、中央ボアから半径方向に延在する。各々のガイドスロットは、支持延長部の各々と実質的に角度的に整列される。
【0027】
他の態様では、本発明は、連続可変変速機用のステータスペーサに関する。ステータスペーサは、第1の端部と第2の端部とを有する細長い本体を含む。一実施形態では、ステータスペーサは、第1の端部と第2の端部との間に形成された遊びネック部を有する。第1及び第2の端部の各々は、実質的に三角形の断面を有する。遊びネック部の少なくとも一部分は、実質的に菱形の断面を有する。
【0028】
本発明の他の態様は、連続可変変速機(CVT)用のアイドラ組立品に関する。アイドラ組立品は、中央ボアを有する実質的に円筒状のアイドラを含む。中央ボアは長手軸線を画定する。アイドラは、長手軸線を中心に回転するように構成される。一実施形態では、アイドラ組立品は、アイドラの第1及び第2の端部にそれぞれ動作可能に結合される第1及び第2のシフトカムを含む。第1及び第2のシフトカムは、長手軸線を中心に実質的に回転不能であるように構成される。アイドラ組立品は、第1のシフトカムに結合された第1のシフトナットを含む。第1のシフトナットは、ねじボアと、このねじボアから半径方向に延在するシフトカム係合ショルダとを有する。アイドラ組立品はまた、第2のシフトカムに結合された第2のシフトナットであって、第2のねじボアと、この第2のねじボアから半径方向に延在する第2のシフトカム係合ショルダとを備える第2のシフトナットを含む。
【0029】
本発明の一態様は、長手軸線に沿って配置された軸を有する連続可変変速機(CVT)用のアイドラ組立品を製造する方法に関する。一実施形態では、本方法は、軸にシフトナット遊びスロットを設けるステップを含む。本方法は、中央ボアを有する実質的に円筒状のアイドラを設けるステップを含むことができる。本方法は、アイドラをアイドラの第1の端部の第1のシフトカムに、またアイドラの第2の端部の第2のシフトカムに動作可能に結合し、これによって、アイドラ、第1のシフトカム、及び第2のシフトカムを含む部分組立品を生み出すステップを含む。本方法は、シフトナットをシフトナット遊びスロットに配置するステップを含む。シフトナットは、ねじボアから半径方向に延在するシフトカム係合ショルダを有する。本方法は、アイドラ、第1のシフトカム、及び第2のシフトカムの部分組立品を軸に取り付けることにより、前記部分組立品がシフトナットを実質的に囲むステップを含む。本方法はまた、シフトナットのねじボアにシフトロッドを結合し、これによって、シフトナット係合ショルダを第1又は第2のシフトカムに結合するステップを含む。
【0030】
本発明の他の態様は、連続可変変速機(CVT)用のハブシェルに関する。ハブシェルは、実質的に閉鎖された端部と中央ボアとを有するほぼ中空の円筒状本体を含む。一実施形態では、ハブシェルは、中空の円筒状本体の外周縁に結合された第1及び第2のスポークフランジを有する。ハブシェルは、実質的に閉鎖された端部に結合された1組のブレーキスプラインを含む。ハブシェルは、実質的に閉鎖された端部に結合されたロック面取り部を有することができる。ロック面取り部は、ブレーキスプラインの半径方向外側にかつ前記ブレーキスプラインと同軸に配置される。ハブシェルはまた、実質的に閉鎖された端部に結合された1組のスプラインを含むことができる。スプラインは、円筒状本体の内面に配置される。
【0031】
本発明のさらに他の態様は、ハブシェルを有する連続可変変速機(CVT)用のブレーキアダプタキットを含む。ブレーキアダプタキットは、ブレーキ整列面を有するブレーキアダプタリングを含む。ブレーキアダプタリングは、ハブシェルに係合するように構成されたロック面取り部を有する。ブレーキアダプタキットは、ブレーキアダプタリング及びハブシェルに結合するように構成されたローラブレーキアダプタを含むことができる。組み立てられると、ローラブレーキアダプタはハブシェルに剛性結合される。
【0032】
本発明の一態様は、ハブシェルを有する連続可変変速機(CVT)用のブレーキアダプタキットに関する。ブレーキアダプタキットは、ブレーキ整列面を有するブレーキアダプタリングを含む。ブレーキアダプタリングは、ハブシェルに係合するように構成されたロック面取り部を有する。一実施形態では、ブレーキアダプタキットは、ブレーキアダプタリング及びハブシェルに結合するように構成されたディスクブレーキアダプタを含む。組み立てられると、ディスクブレーキアダプタはハブシェルに剛性結合される。
【0033】
本発明の他の態様は、変速機の長手軸線を中心に角度的に配置された一群の遊星組立品を有する変速機に関する。各々の遊星組立品は脚を有する。一実施形態では、変速機は、各々の脚に結合されたステータ境界面キャップを含む。変速機は、遊星組立品と同軸のステータ支持部材を含む。ステータ支持部材は、長手軸線を中心に角度的に配置されかつ前記長手軸線から半径方向に延在する幾つかのガイド溝を有する。ステータ境界面キャップの各々は、ステータ支持部材に摺動係合するように構成される。
【0034】
本発明のさらにもう1つの態様は、連続可変変速機用の遊星組立品に取り組む。遊星組立品は、貫通孔を有するボールを含むことができる。遊星組立品は、貫通孔に動作可能に受容される軸を含む。軸は、ボール用に傾斜可能な回転軸線を提供するように構成することができる。一実施形態では、遊星組立品は、軸に結合された脚を含む。脚は、第1の端部と第2の端部とを有する細長い本体を有する。脚は、第1の端部の近傍の軸に結合する。遊星組立品はまた、脚に結合されたステータ境界面キャップを含む。ステータ境界面キャップは摺動境界面表面を有する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本明細書に開示した発明の実施形態による連続可変変速機(CVT)を有する自転車の一実施形態の斜視図である。
【図2】(CVT)の一実施形態の部分断面斜視図である。
【図3】図2のCVTの断面図である。
【図4】図2のCVTに使用することができる入力部分組立品の一実施形態の断面斜視図である。
【図5】図4の入力部分組立品に使用することができるトルクドライバの斜視図である。
【図6】図5のトルクドライバの断面図である。
【図7】図4の入力部分組立品に使用することができるトーションプレートの斜視図である。
【図8】図7のトーションプレートの断面図である。
【図9】図4の入力部分組立品に使用することができる負荷カムリングの斜視図である。
【図10】図9の負荷カムリングの断面図である。
【図11】図4の入力部分組立品に使用することができる牽引リングの斜視図である。
【図12】図2のCVTのある構成要素の分解断面斜視図である。
【図13】図12の構成要素のあるものの第2の分解断面斜視図である。
【図14】図12に示した構成要素の部分断面図である。
【図15A】図4の入力部分組立品に使用することができるトーションプレートの一実施形態の斜視図である。
【図15B】図15Aのトーションプレートの部分断面斜視図である。
【図16A】図2のCVTと共に使用することができるトーションプレート及び牽引リングの断面斜視図である。
【図16B】図16Aのトーションプレート及び牽引リングの分解断面斜視図である。
【図17】図2のCVTと共に使用することができる出力負荷カムの一実施形態の斜視図である。
【図18】図2のCVTと共に使用することができるキャリア組立品の一実施形態を示したブロック図である。
【図19】キャリア組立品の実施形態を使用する図2のCVTの分解部分断面斜視図である。
【図20】図20のキャリア組立品の断面図である。
【図21】図20のキャリア組立品と共に使用することができるステータ部分組立品の一実施形態の分解部分断面斜視図である。
【図22】図21のステータ部分組立品の平面図である。
【図23】図21のステータ部分組立品の第2の平面図である。
【図24】図21のステータ部分組立品の断面図である。
【図25】図21のステータ部分組立品と共に使用することができるステータ支持部材の一実施形態の斜視図である。
【図26】図26のステータ支持部材の第2の斜視図である。
【図27】図21のステータ部分組立品と共に使用することができるステータ境界面部材の部分断面斜視図である。
【図28】図2のCVTに使用することができる遊星部分組立品の一実施形態の斜視図である。
【図29】図28の遊星部分組立品の断面図である。
【図30】図28の遊星部分組立品と共に使用することができる脚の一実施形態の斜視図である。
【図31】図30の脚の断面図である。
【図32】図28の遊星部分組立品と共に使用することができる脚の一実施形態の断面図である。
【図33】図2のCVTと共に使用することができるキャリア組立品の実施形態の分解部分断面斜視図である。
【図34】図33のキャリア組立品の断面図である。
【図35】図33のキャリア組立品と共に使用することができるステータ支持部材の一実施形態の斜視図である。
【図36】図35のステータ支持部材の部分断面斜視図である。
【図37】図35のステータ支持部材の平面図である。
【図38】図35のステータ支持部材の第2の平面図である。
【図39】図33のキャリア組立品と共に使用することができるステータ境界面インサートの一実施形態の斜視図である。
【図40】図39のステータ境界面インサートの第2の斜視図である。
【図41】図39のステータ境界面インサートの断面図である。
【図42】図33のキャリア組立品と共に使用することができるステータ境界面インサートの実施形態の断面図である。
【図43】図2のCVTと共に使用することができるキャリア組立品の実施形態の分解部分断面斜視図である。
【図44】図43のキャリア組立品の断面図である。
【図45】図43のキャリア組立品に使用することができるステータ支持部材の一実施形態の斜視図である。
【図46】図45のステータ支持部材の第2の斜視図である。
【図47】図43のキャリア組立品と共に使用することができる遊星部分組立品の一実施形態の斜視図である。
【図48】図47の遊星部分組立品の断面図である。
【図49】図2のCVTに使用することができるシフトカムの一実施形態の部分断面斜視図である。
【図50】図49のシフトカムの断面図である。
【図51】図2のCVTに使用することができるキャリア組立品の実施形態の分解部分断面斜視図である。
【図52】図51のキャリア組立品の断面図である。
【図53】図51のキャリア組立品に使用することができるステータ支持部材の斜視図である。
【図54】図53のステータ支持部材の第2の斜視図である。
【図55】図51のキャリア組立品に使用することができるステータ境界面部材の一実施形態の斜視図である。
【図56】図55のステータ境界面部材の第2の斜視図である。
【図57】図2のCVTに使用することができるキャリア組立品の実施形態の分解部分断面斜視図である。
【図58】図57のキャリア組立品の断面図である。
【図59】図57のキャリア組立品に使用することができるステータ支持部材の実施形態の斜視図である。
【図60】図57のキャリア組立品に使用することができるステータ支持部材の実施形態の斜視図である。
【図61】図57のキャリア組立品に使用することができるステータスペーサの実施形態の斜視図である。
【図62】図61のステータスペーサの断面図である。
【図63】図2のCVTに使用することができる主軸の実施形態の斜視図である。
【図64】図2のCVTに使用することができるシフトナットの部分断面斜視図である。
【図65A】図2のCVTに使用することができるアイドラ組立品の実施形態の分解部分断面斜視図である。
【図65B】図65Aのアイドラ組立品の断面図である。
【図66】図65Aのアイドラ組立品に使用することができるシフトナットの実施形態の斜視図である。
【図67】図2のCVTに使用することができるハブシェルの実施形態の斜視図である。
【図68】図67のハブシェルの第2の斜視図である。
【図69】図67のハブシェルの断面図である。
【図70】図2のCVTに使用することができるハブカバーの実施形態の斜視図である。
【図71】図70のハブカバーの第2の斜視図である。
【図72】図70のハブカバーの断面図である。
【図73】図2のCVTと共に使用することができるブレーキアダプタリングの実施形態の斜視図である。
【図74】図73のブレーキアダプタリングの断面図である。
【図75】図2のCVTと共に使用することができるディスクブレーキアダプタの実施形態の斜視図である。
【図76】図75のディスクブレーキアダプタの断面図である。
【図77】図2のCVTと共に使用することができるローラブレーキアダプタの実施形態の斜視図である。
【図78】図77のローラブレーキアダプタの第2の斜視図である。
【図79】図77のローラブレーキアダプタの断面図である。
【図80】図2のCVTと共に使用することができるキャリア組立品の実施形態の分解部分断面斜視図である。
【図81】図80のキャリア組立品の断面図である。
【図82】図80のキャリア組立品と共に使用することができる遊星部分組立品の実施形態の分解斜視図である。
【図83】図82の遊星部分組立品のある構成要素の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
次に、添付図を参照して好ましい実施形態について説明するが、同様な数字は全体を通して同様な要素を指す。本明細書に提示した説明に使用される用語は、本発明のある特定の実施形態の詳細な説明と関連して使用されているという理由のみで、限定的又は制限的に解釈されるべきでない。さらに、本発明の実施形態は、幾つかの新規な特徴を含むことができ、そのうちの1つのみがその望ましい属性を単独で担うことはなく、記載した本発明の実施にとって不可欠でもない。本明細書に記載したCVTの実施形態は、一般に、米国特許第6,241,636号明細書、同第6,419,608号明細書、同第6,689,012号明細書、同第7,011,600号明細書、同第7,166,052号明細書、米国特許出願第11/243,484号明細書、同第11/543,311号明細書、米国仮特許出願第60/948,273号明細書、同第60/864,941号明細書、及び特許協力条約の特許出願PCT/US2007/023315号明細書に開示されたタイプである。これらの特許及び特許出願の各々の開示全体は、参照により本出願に組み込まれている。
【0037】
本明細書で使用されているように、「動作的に接続される」、「動作的に結合される」、「動作的に連結される」、「動作可能に接続される」、「動作可能に結合される」、「動作可能に連結される」等の用語は、一方の要素の動作が第2の要素の対応する、追従する、又は同時の動作又は作動をもたらす要素間の関係(機械的、リンク機構、継手等)を指す。発明の実施形態を説明するために前記用語を使用する際に、要素を連結又は結合する特定の構造又は機構が典型的に説明されることが指摘される。しかし、特に具体的に述べない限り、前記用語の1つが使用される場合、その用語は、実際のリンク機構又は継手が、ある場合には関連技術の当業者に自明であろう様々な態様をとり得ることを示している。
【0038】
説明のために、「半径方向」という用語は、変速機又はバリエータの長手軸線に対し垂直な方向又は位置を示すために本明細書で使用されている。本明細書で使用されるような「軸方向」という用語は、変速機又はバリエータの主軸線又は長手軸線に平行な、軸線に沿った方向又は位置を指す。明確かつ簡潔にするため、同様に符号が付された同様の構成要素(例えば、ステータ組立品200A及びステータ組立品200B)は、単一の符号(例えば、ステータ組立品200)で集合的に指す場合がある。
【0039】
連続可変変速機(CVT)の実施形態、並びにそのための構成要素及び部分組立品について、図1〜図83を参照して次に説明する。次に図1を参照すると、一実施形態では、自転車1は、フレーム2に支持された連続可変変速機(CVT)100を含むことができる。単純化のため、自転車1の後部部分のみが図1に示されている。フレーム2は、CVT100を支持するように構成される1組のドロップアウト3を含むことができる。スプロケット4はCVT100に結合することができ、さらにスプロケット4は、駆動チェーン5を介してクランクスプロケット6に結合する。クランクスプロケット6は、典型的に、ペダル及びクランク組立品7に結合される。CVT100は、幾つかのホイールスポーク9を介してホイール8に結合することができる。明確にするため、ホイールスポーク9の少数のみが例示的な例として図1に示されている。一実施形態では、CVT100の伝達比は、ケーブルとハンドルグリップ(図示せず)とを介して調整することができる。
【0040】
CVT100は、人力車両、光電気車両、ハイブリッドの人力車両、電気車両、又は内燃動力車両、産業機器、風力タービン等を含むがそれらに限定されない多くの用途に使用することができる。入力動力と動力シンク(例えば、負荷)との間の機械力伝達の変調を必要とする任意の技術的用途は、その駆動系にCVT100の実施形態を実装することができる。
【0041】
次に図2と図3を参照すると、一実施形態では、CVT100は、ハブカバー104に結合されたハブシェル102を含む。ハブシェル102は、CVT100の内部構成要素を実質的に囲む。ブレーキアダプタキット106は、ハブシェル102に結合する。CVT100は、キャリア組立品101に支持された幾つかの遊星部分組立品108を含むことができる。遊星部分組立品108は、入力部分組立品110に結合し、この入力部分組立品110は全体的に詳細図A)に示されている。ある実施形態では、遊星部分組立品108は、牽引リング145を介してハブシェル102に動作可能に結合される。牽引リング145は、出力カムリング149に結合するカムローラリテーナ組立品147に係合するように構成することができる。ハブシェル102は、一実施形態の出力カムリング149に結合する。主軸112は、CVT100の長手軸線に沿って配置することができ、例えば、非回転ワッシャ114、軸ナット116、及びロックナット118で、ドロップアウト3に結合することができる。一実施形態では、シフトロッド120は、主軸112の中央ボアに沿って配置することができ、シフトナット119を介してアイドラ部分組立品109に結合することができる。アイドラ部分組立品109は、遊星部分組立品108の半径方向内側にかつ前記遊星部分組立品108と接触して配置される。シフトロッド120は、シフトロッドロックナット122を介して主軸112に軸方向に拘束することができる。一実施形態では、シフトロッド120は、例えば、ハンドルグリップ又はユーザ制御境界面(図示せず)に動作的に結合されるケーブル(図示せず)に結合する。説明の目的で、CVT100のスプロケット側面は、CVT100の入力側と称することができ、CVT100のブレーキアダプタキット106の側面は、CVT100の出力側と称することができる。
【0042】
CVT100の動作中、入力動力は、例えば、スプロケット4を介して入力部分組立品110に伝達することができる。入力部分組立品110は、入力部分組立品110と遊星部分組立品108との間の牽引又は摩擦境界面を介して、動力を遊星部分組立品108に伝達することができる。遊星部分組立品108は、牽引リング145と出力カムリング149とを介して動力をハブシェル102に供給する。入力速度対出力速度比のシフト、したがって、入力トルク対出力トルク比のシフトは、遊星部分組立品108の回転軸線を傾斜させることによって達成される。伝達比のシフトは、主軸112のシフトロッド120の軸方向運動又は回転運動を作動させることを含み、アイドラ組立品109の軸方向並進運動を容易にし、これによって、遊星部分組立品108の回転軸線の傾斜を引き起こす。
【0043】
次に図4に移ると、一実施形態では、入力部分組立品110は、トーションプレート142に結合されたトルクドライバ140を含む。トーションプレート142は、例えば、ねじ締結具又はリベットで負荷カムリング144に取り付けることができる。ある実施形態では、トーションプレート142は、スプラインで負荷カムリング144に結合することができる。一実施形態では、負荷カムリング144は、負荷カムローラリテーナ部分組立品146に結合する。負荷カムローラリテーナ部分組立品146は、さらに牽引リング148に結合する。負荷カムリング144、負荷カムローラリテーナ部分組立品146、及び牽引リング148は、CVT100の動作中に軸方向力を生成するように構成されることが好ましい。他の実施形態では、負荷カムリング144、負荷カムローラリテーナ部分組立品146、及び牽引リング148の機能は、実質的に、牽引リング145、負荷カムローラリテーナ147、及びCVT100の出力側面に配置される出力カムリング149と同様である。
【0044】
図5と図6を参照すると、一実施形態では、トルクドライバ140は、1組のトーションプレート係合スプライン130を有する第1の端部と、1組のスプロケット係合スプライン132を有する第2の端部とを有する実質的に中空の円筒状本体であることができる。ある実施形態では、トルクドライバ140は、円筒状本体の外周囲に配置され、かつトーションプレート係合スプライン130とスプロケット係合スプライン132との間に軸方向に位置決めされたスプロケット支持ショルダ134を含むことができる。他の実施形態では、第2の端部は、ねじフリーホイール又はねじスプロケットの結合を可能にするために、標準自転車フリーホイールねじを有することができる。第1の軸受ボア136は、第1の端部の近傍の円筒状本体の内周囲に設けることができる。第1の軸受支持ショルダ137は、第1の軸受ボア136の近傍の円筒状本体の内周囲に配置することができる。第2の軸受ボア138は、スプロケット係合スプライン132の近傍の円筒状本体の内周囲に設けることができる。第2の軸受支持ショルダ139は、第2の軸受ボア138の近傍の円筒状本体の内周囲に配置することができる。ある実施形態では、トルクドライバ140は、円筒状本体の内周囲に形成された幾つかの修理ツール係合スプライン135を含む。修理ツール係合スプライン135は、スプロケット係合スプライン132の近傍に配置することができ、CVT100の外部に一般にアクセス可能である。
【0045】
図7と図8を参照すると、一実施形態では、トーションプレート142は、スプライン内部ボア170と、このスプライン内部ボア170から半径方向に延在する幾つかの三角形の延長部172とを有する。ある実施形態では、三角形の延長部172は、スプライン内部ボア170及び三角形の延長部172が実質的に平坦な面をトーションプレート142に形成するように、スプライン内部ボア170の第1の端部と実質的に軸方向に整列される。他の実施形態で、三角形の延長部172は、図8のページの平面で観測した場合、三角形の延長部172の半径方向外側の端部がスプライン内部ボア170に対し斜めであるように、スプライン内部ボア170から延在する。一実施形態では、三角形の延長部172の各々には、カットアウト174を設けることができる。三角形の延長部172の各々には、延長部172の半径方向外側の部分に位置決めされた締結穴176を設けることができる。締結穴176は、トーションプレート142を負荷カムリング144に結合することを容易にする。スプライン内部ボア170は、トーションプレート142をトルクドライバ140に結合することを容易にする。三角形の延長部172は、トーションプレート142に軽量でねじり剛性の構造を付与する。トーションプレート142は、鋼、アルミニウム、マグネシウム、プラスチック、又は他の適切な材料から製造することができる。
【0046】
図9と図10を参照すると、一実施形態では、負荷カムリング144は、環状リングの第1の側面に形成された幾つかのランプ152を有する実質的に環状のリングである。負荷カムリング144は、環状リングの第1の側面に形成することができる1組のプリロードばね溝154を含むことができる。ある実施形態では、負荷カムリング144は、環状リングの第1の側面の反対側に配置される環状リングの第2の側面に形成された軸受支持面158を有することができる。一実施形態では、負荷カムリング144は、環状リングの内周囲に配置された幾つかの締結突起156を含むことができる。締結突起156は、環状リングの第2の側面と実質的に軸方向に整列することができる。ある実施形態では、締結突起156は、トーションプレート142と実質的に同様のオーバモールドプラスチックのトーションプレートを支持するために使用することができる。
【0047】
図11を参照すると、牽引リング148は、片側に形成された幾つかのランプ153を有するほぼ環状のリングであることができる。牽引リング148には、ランプ153を有する側面の実質的に反対側にある環状リングの内周囲に、牽引接触面1480を設けることができる。牽引接触面1480は、遊星部分組立品108に接触するように構成される。幾つかのプリロードばね溝155を環状リング上に形成することができる。一実施形態では、プリロードばね溝155は、ランプ153を有する側面に形成される。図2と図3に示した実施形態では、牽引リング145は、牽引リング148と実質的に同様である。
【0048】
次に図12〜図14を参照すると、一実施形態では、軸方向力発生器は、とりわけ、負荷カムリング144、負荷カムローラリテーナ部分組立品146、及び牽引リング148を含む。一実施形態では、ランプ152は、幾つかの負荷カムローラ160に接触するように配置される。負荷カムローラ160は、負荷カムローラリテーナ部分組立品146に保持される。幾つかのばね162、例えば、2つのばねを負荷カムローラリテーナ部分組立品146に保持することができ、また負荷カムリング144及び牽引リング148に同時に接触するように配置することができる。図13に示した実施形態では、負荷カムローラリテーナ部分組立品146は、第2のスロット付きリング146Bに結合された第1のスロット付きリング146Aを含む。ある実施形態では、第1及び第2のスロット付きリング146A、146Bは、バンド146Cに受容される。第1のスロット付きリング146A及び第2のスロット付きリング146Bには、スロット164を設けることができる。スロット164は、負荷カムローラ160を支持するように構成される。第1のスロット付きリング146A及び第2のスロット付きリング146Bは、例えば、複数のペグ166A及びボア166Bと共に結合することができる。ある実施形態では、スロット付きリング146Aと146Bの各々は、ボア166Bと同数のペグ166Aを有する。スロット付きリング146Aと146Bの面の周りのペグ166A及びボア166Bの配置は、プラスチック射出成形のような様々な製造方法に対応するように構成することができる。例えば、ペグ166A及びボア166Bの配置により、スロット付きリング146Aと146Bは、組立中に整列用の特徴部を保持しつつ製造のために実質的に同一であることが可能である。一実施形態では、ペグ166Aは、スロット付きリング146Aの円周の半部の周りに配置され、一方、ボア166Bは円周の他の半部の周りに配置される。ペグ166A及びボア166Bの配置は、スロット付きリング146Bで実質的に同様であり、この結果、組み立てられると、スロット付きリング146Aと146Bが接合時に整列される。ある実施形態では、スロット付きリング146Aと146Bは、それらの外周囲又は外周縁の周りにバンド146Cでさらに保持される。バンド146Cは、例えば、鋼又はアルミニウムから製造されたほぼ環状のリングであることができる。バンド146Cの外周囲は、幾つかの穴167を有することができる。穴167は、スロット付きリング146Aと146Bとほぼ整列される。穴167は、とりわけ、スロット付きリング146Aと146Bを軸方向に保持しかつ整列するように構成される。ある実施形態では、スロット付きリング146Aと146Bは、締結穴167を介して標準締結具(図示せず)でバンド146Cに結合することができる。他の実施形態では、締結穴167は、スロット付きリング146の外周縁に形成された噛合特徴部を受容することができる。
【0049】
なお図12〜図14を参照すると、複数のばね162、例えば2つのばねが、負荷カムローラリテーナ部分組立品146に保持され、またばね162の一方の端部が負荷カムリング144に結合し、ばね162の他方の端部が牽引リング148に結合するように配置される。ばね162は、一般に、2つのばねが設けられる構造のために互いに対し180度に配置することができる。一実施形態では、ばね162の中央部分は、負荷カムローラリテーナ部分組立品146に保持される。スロット付きリング146Aと146Bにそれぞれ形成されたショルダ177と173は、ばね162の中央部分を捕捉するように設けることができる。ある実施形態では、ばね162は、圧縮タイプのコイルばねであることができる。他の実施形態では、ばね162は、ワイヤばねであることができる。さらに他の実施形態では、ばね162は、平坦ばねであることができる。ばね162の端部は、一般に、反作用面170と171と同一の形状を有する丸くした面又は湾曲面を有することが好ましい。
【0050】
プリロードばね溝154は、負荷カムリング144の上に形成することができる。同様に、溝155を牽引リング148の上に形成することができる。組み立てられると、プリロードばね溝154と155は、とりわけ、ばね162を保持して、それぞれ反作用面170と171を提供することに役立つ。チャネル174と175をスロット付きリング146Aと146B内に形成して、ばね162に遊びを付与することができる。
【0051】
好ましくは、組み立てられると、ばね162は、負荷カムリング144及び牽引リング148に力を加えるように構成され、牽引リング148は、負荷カムリング144と牽引リング148とを有する負荷カムローラ160に係合する。負荷カムローラ160は、ランプ152と153の平坦部分にほぼ位置決めされる。牽引リング148、負荷カムリング144、及びばね162の間の相互作用により、負荷カムローラ160は、ランプ152と153をある距離巻き上げて、ある最小レベルのクランプ力をCVT100の動作中に利用できることを保証するプリロードを生成させる。
【0052】
次に図15Aと図15Bに移ると、トーションプレート1420は、例えばトルクドライバ140に結合するように構成されたスプライン内部ボア1422を有する実質的にディスク状の本体を含むことができる。トーションプレート1420には、ディスク状本体の片側の外周縁に軸受支持面1424を設けることができ、またトーションプレート1420には、ディスク状本体の第2の側面の外周縁に配置された1組の係合スプライン1426を設けることができる。係合スプライン1426は、カムリング144のようなカムリングに係合するように構成することができる。一実施形態では、トーションプレート1420は、ディスク状本体に配置された幾つかの構造リブ1428を含むことができる。構造リブ1428は、ディスク状本体の外周縁をスプライン内部ボア1422に接続する格子又は三角形のパターンを形成することができる。
【0053】
図16Aと16Bを参照すると、トーションプレート1600は、負荷カムリング1602に結合することができる。負荷カムリング1602及びトーションプレート1600は、負荷カムリング144及びトーションプレート142と同様の方法でCVT100に一般に使用することができる。一実施形態では、トーションプレート1600は、スプライン中央ボア1606を有するほぼディスク状の本体1604であることができる。スプライン中央ボア1606は、例えば、トルクドライバ140のスプライン130と噛合するように構成することができる。ディスク状本体の外周縁1604には、幾つかのスプライン1608を設けることができる。ある実施形態では、トーションプレート1600は、ディスク状本体1604の第1の側面に形成された幾つかの構造リブ1609を含むことができる。構造リブ1609は、スプライン中央ボア1606から半径方向外側に延在することができ、図16Aに示したパターンのように実質的に三角形のパターンで構成することができる。このようにして構造リブ1609を構成することにより、とりわけ、トーションプレート1600に対するねじり強度と剛性を高めることができる。
【0054】
負荷カムリング1602は、第1の面に形成された幾つかのランプ1612を有する実質的に環状のリング1610を含むことができる。ランプ1612は、ランプ152と実質的に同様であることができる。環状リング1610の内周囲には、スプライン1608と噛合するように適応されることができる幾つかのスプライン1614を設けることができる。一実施形態では、トーションプレート1600は、負荷カムリング1602にわたって形成されるプラスチック材料から製造することができる。スプライン1608と1614は、トーションプレート1600を牽引リング1602に剛性結合するように構成することができる。一実施形態では、環状リング1610には、軸受支持面158と実質的に同様であることができる軸受支持面1616を設けることができる。ある実施形態では、環状リング1610は、プリロードばね溝155と実質的に同様である幾つかのプリロードばね溝1618を含むことができる。
【0055】
図17を参照すると、一実施形態では、出力カムリング149は、負荷カムリング144と実質的に同様であるほぼ環状のリングであることができる。出力カムリング149は、プリロードばねスロット154と実質的に同様に配置された幾つかのプリロードばねスロット1492を含むことができる。出力カムリング149には、ランプ152と実質的に同様であるランプ1494も設けることができ、またこの出力カムリング149は、負荷カムローラ160に係合するように構成される。一実施形態では、出力カムリング149は、環状リングの内周囲に配置された突起1496を含む。突起1496は、ハブシェル102の噛合特徴部に結合するように適応されることが好ましい。
【0056】
次に図18の機能ブロック図を参照すると、一実施形態では、キャリア組立品50は、遊星部分組立品52に結合する及び/又は支持するように構成することができる。キャリア組立品50は、機能上幾つかの点でキャリア組立品101と同様であることができる。遊星部分組立品52は、機能上幾つかの点で遊星部分組立品108に同様であることができる。キャリア組立品50は、ステータ支持部材56に結合されたステータ境界面部材54を含む。一実施形態では、ステータ支持部材56は、ステータトルク反作用部材58にさらに結合される。ステータ境界面部材54は、遊星部分組立品52及びステータ支持部材56のある構成要素の間に摺動境界面を提供するように構成することができる。一実施形態では、ステータ境界面部材54は、ステータ支持部材56に取り付ける構成要素である。ある実施形態では、ステータ境界面部材54は、ステータ支持部材56と一体である。さらに他の実施形態では、ステータ境界面部材54は、遊星組立品52と一体である。ステータ境界面部材54は、低摩擦の境界面であり、プラスチック、銅合金、又は研磨金属のような材料から製造されることが好ましい。
【0057】
ステータ支持部材56は、キャリア組立品50に構造的な支持を提供するように構成することができ、ステータ支持部材56は、CVT100の動作中に発生される力に反作用するように適応されることができる。ステータ支持部材56は、遊星部分組立品52を位置決めして、支持する。ステータトルク反作用部材58は、CVT100の動作中に、ステータ支持部材56から、例えばCVT100の他の構成要素にトルクを伝達するように設けることができる。一実施形態では、ステータトルク反作用部材58は、ステータ支持部材56とは異なる材料からステータトルク反作用部材58を製造することができるように、ステータ支持部材56に結合することができる構成要素である。例えば、ステータトルク反作用部材58は鋼から製造することができ、ステータ支持部材56はアルミニウムから製造することができる。鋼及びアルミニウムへの言及は例示的であるに過ぎず、他の実施形態では、他の材料(例えば、プラスチック、合金、セラミック、複合物等)を使用することができることを指摘したい。ある実施形態では、ステータトルク反作用部材58は、ステータ支持部材56と一体である。さらに他の実施形態では、ステータ境界面部材54、ステータ支持部材56、及びステータトルク反作用部材58は、1つの一体構成要素であることができる。
【0058】
次に図19と図20を参照すると、キャリア組立品101は、幾つかのステータスペーサ202で第2のステータ部分組立品200Bに結合された第1のステータ部分組立品200Aを含むことができる。ステータスペーサ202は、ステータ部分組立品200の周囲の周りに角度的に配置することができる。一実施形態では、ステータスペーサ202は、普通の締結具でステータ部分組立品200に取り付けることができる。図20に示した実施形態では、ステータスペーサ202は、ステータスペーサ202とステータ部分組立品200とを結合するためのステータスペーサ端部203に形成された軌道である。キャリア組立品101は、遊星部分組立品108のボール240の回転軸線の傾斜を補助しかつ容易にする。ある実施形態では、キャリア組立品101は、主軸112に結合するように構成される。一実施形態では、例えば、キャリア組立品101は、主軸112に剛性かつ回転不能に結合される。
【0059】
図21〜図27を参照すると、ステータ部分組立品200は、ステータトルク反作用インサート204、ステータ支持部材206、及びステータ境界面部材208を含むことができる。一実施形態では、ステータトルク反作用インサート204は、ステータ支持部材206に剛性に取り付けることができ、ステータ境界面部材208は、ステータ支持部材206に取り付けることができる。
【0060】
ステータトルク反作用インサート204は、キャリア組立品101を主軸112に結合することを容易にする。一実施形態では、ステータトルク反作用インサート204は、主軸112の噛合面に係合するように適応される幾つかのトルク反作用ショルダ210を含む。ステータトルク反作用インサート204は、とりわけ、主軸112に対するステータ部分組立品200の回転を防止する。一実施形態では、ステータトルク反作用インサート204は、六角形の本体を形成する6つのトルク反作用ショルダ210を有する。幾つかのロックスプライン212は、六角形の本体の周縁に設けることができる。ロックスプライン212は、ステータ支持部材206へのステータトルク反作用インサート204の剛性取付けを容易にすることができる。
【0061】
一実施形態では、ステータ支持部材206は、ステータトルク反作用インサート204に結合するように適応された内部ボアを有する実質的にディスク状の本体を含む。ある実施形態では、ステータ支持部材206は、六角形の形状を有する内部ボアを有する。ステータ支持部材206には、CVT100の長手軸線を中心とするディスク状本体の第1の面に角度的に配置された幾つかのスペーサ支持延長部214を設けることができる。ステータ支持延長部214は、CVT100の長手軸線を中心に角度的に位置決めされることが好ましく、例えば、CVT100の遊星部分組立品108の間に角度的に配置することができる。一実施形態では、スペーサ支持延長部214の各々は、ステータスペーサ支持穴216を含む。ある実施形態では、ステータスペーサ支持穴216は、ステータ支持延長部214の半径方向外側の周縁に配置される。一実施形態では、ステータスペーサ支持穴216の各々には、ステータスペーサ端部緩衝部217を設けることができる(例えば、図25参照)。ステータスペーサ端部緩衝部217は、ステータスペーサ支持穴216を実質的に囲む。組み立てられると、ステータスペーサ端部203は、ステータスペーサ端部緩衝部217内に実質的に囲まれる。ステータ支持延長部214の外側周縁のステータスペーサ200の配置により、キャリア組立品101のねじり剛性が最大になる。ステータ支持部材206には、ディスク状本体の面に配置された幾つかの構造リブ218を設けることができる。構造リブ218は、ディスク状本体に強度と剛性を付与する。ステータ支持部材206は、例えばCVT100の動作中に発生される力に反作用するためのキャリア組立品101に構造的な支持を提供する。
【0062】
図21〜図27を参照すると、ステータ支持部材206には、幾つかのガイド支持スロット220をさらに設けることができる。ガイド支持スロット220は、ディスク状本体の周りのスペーサ支持延長部214の間に実質的に配置され、内部ボアから半径方向外側に延在する。ステータ支持部材206に設けられた幾つかのガイド支持スロット220は、一般に、必ずというわけではないが、CVT100に設けられた遊星部分組立品の数に対応する。ガイド支持スロット220の各々には、ガイド支持スロット220の半径方向内側の部分に位置決めされた脚遊び緩衝部222Aを設けることができる。脚遊び緩衝部222Aは、CVT100の動作中に遊星部分組立品108のある構成要素に遊びを付与する。ある実施形態では、ステータ支持部材206は、ガイド支持スロット220及びスペーサ支持延長部214の半径方向内側に配置されたパイロットショルダ224を含むことができる。パイロットショルダ224は、ステータ境界面部材208に対するステータ支持部材206の整列を容易にする。ある実施形態では、ステータ支持部材206は、構成要素の全体にわたって均一な材料厚さを有することができ、このことは、鋳造又は鍛造のような製造工程に役立つ。
【0063】
一実施形態では、ステータ境界面部材208は、内部ボアを有する実質的にディスク状の本体である。ステータ境界面部材208には、ディスク状本体の長手軸線を中心に角度的に配置された幾つかの摺動ガイドスロット226を設けることができる。ディスク状本体は、片側に形成された幾つかのインターロックタブ228を含むことができる。インターロックタブ228は、ステータ支持部材206の幾つかのインターロック穴229と噛合するように構成される。ある実施形態では、幾つかの脚遊び緩衝部222Bは、ガイドスロット226の内周縁に向かって形成される。ステータ境界面部材208には、ディスク状本体の外周縁に形成された捕捉リング230を設けることができる。捕捉リング230は、インターロックタブ228を有するディスク状本体の側面に形成されることが好ましい。捕捉リング230は、ステータ支持部材206に形成された捕捉ショルダ231に結合することができる。インターロックタブ228及び捕捉リング230は、ステータ境界面部材208とステータ支持部材206との間の剛性結合を容易にする。幾つかの捕捉延長部232(図26参照)は、ステータ支持部材206の外周縁に設けることができる。捕捉延長部232は、捕捉ショルダ231とほぼ同心であり、ステータ境界面部材208の捕捉キャビティ233(図27)に結合するように構成される。一実施形態では、ステータ境界面部材208は、プラスチック構成要素であることができ、また捕捉リング230及びインターロックタブ228が、対応する噛合捕捉ショルダ231及びインターロック穴229に係合するように、ステータ支持部材206の上に押圧することができる。ある実施形態では、ステータ境界面部材208は、ステータ支持部材206の上にプラスチック射出成形することができる。ステータ境界面部材208は、キャリア組立品101と遊星部分組立品108との間の低摩擦の摺動結合を容易にする。
【0064】
次に図28と図29を参照すると、遊星部分組立品108は、実質的に球状のボール240、ボール軸242、及び少なくとも1つの脚244を含むことができる。ボール240には、中央ボアを設けることができる。ボール240は、中央ボアに配置されかつスペーサ245A、245B、245Cで位置決めされたボール支持軸受249でボール軸242に支持される。他の実施形態では、スペーサ245A、245B、245Cは、ボール支持軸受249と一体であることができる。ボール軸242は、一方の脚244で一方の端部に、他方の脚244で第2の端部に支持することができる。ある実施形態では、脚244は、CVT100の動作中に脚244とボール軸242との間に相対運動がないように、ボール軸242の上に押圧することができる。脚244は、ボール240の中心を中心にボール軸242を旋回させるためのレバーとして作用するように構成することができる。
【0065】
図30〜図32を参照すると、一実施形態では、脚244は、摺動境界面246と、シフトカムガイド端部248とを含む。脚244には、ボール軸支持ボア250を設けることができる。ある実施形態では、脚244は穴252を含むことができる。穴252は、とりわけ、脚244の重量を低減するように使用することができる。一実施形態では、摺動境界面246は、約12.5mmの長さL1と、約8mmの幅W1とを有することができる。ある実施形態では、脚2444の機能は、脚244と実質的に同様であることができる。脚2444には、例えば約7mmであることができる長さL2であることができる摺動境界面2466を設けることができる。シフトカムガイド端部2488は、一般に約3.5mmである幅w2を有することができる。シフトカムガイド端部248と2488は、シフトカム260上で摺動するように適応されることが好ましい(例えば、図20参照)。摺動境界面246と2466は、キャリア組立品101で摺動するように適応されることが好ましい。ある実施形態では、摺動境界面246と2466は、図31又は図32のページの平面に示したような湾曲プロフィールを有する。摺動境界面246と2466の湾曲プロフィールの各々は、キャリア組立品101の噛合面に対し典型的にコンフォーマルである。脚244又は2444は、遊星部分組立品108からキャリア組立品101に力を伝達するように適応されることが好ましい。
【0066】
次に図33と図34に移ると、代替的なキャリア組立品300は、ステータ支持部材304に支持された幾つかのステータ境界面インサート302を含む。ステータ境界面インサート302は、遊星部分組立品108の脚240に摺動結合される。キャリア組立品300は、ステータ境界面インサート302をステータ支持部材304に結合するように構成された保持リング306を含む。一実施形態では、キャリア組立品300は、共に剛性結合された2つのステータ支持部材304を含む。好ましくは、遊星部分組立品108の各々の脚240には、対応するステータ境界面インサート302が設けられる。キャリア組立品300の機能が実質的にキャリア組立品101と同様であることが、関連技術の当業者には容易に明らかであるはずである。
【0067】
図35〜図38を参照すると、ステータ支持部材304は、中央ボアを有するほぼ円筒状の本体であることができる。ステータ支持部材304は、幾つかのインサート支持スロット308を含むことができる。インサート支持スロット308は、円筒状本体の中央ボアを中心に角度的に配置し、かつ前記中央ボアから半径方向に延在することができる。好ましくは、必ずというわけではないが、ステータ支持部材304は、各々のステータ境界面インサート302用の少なくとも1つのインサート支持スロット308を有する。インサート支持スロット308の各々は、インサート支持スロット308の半径方向内側の部分に形成されたタブ係合穴310を有することができる。タブ係合穴310は、ステータ境界面インサート302の噛合特徴部に結合するように構成することができる。ステータ支持部材304には、幾つかの支持延長部312を設けることができる。ステータ支持延長部312の各々は、締結穴314とドエルピン穴315とを含み、各々の穴は、それぞれ、締結具及びドエルピンを受容するように構成される。一実施形態では、締結穴314は、ドエルピン穴315の半径方向内側に配置される。ステータ支持部材304には、円筒状本体の片側に形成された幾つかのカットアウト316を設けることができる。好ましくは、カットアウト316は、構成要素の強度と剛性を保持しつつ、ステータ支持部材304の重量を低減する。一実施形態では、ステータ支持部材304は、内部ボアに形成された幾つかのトルク反作用ショルダ318を有することができる。トルク反作用ショルダ318は、主軸112の対応するショルダと噛合するように適応されることができる。ある実施形態では、トルク反作用ショルダ318は、正方形の穴を形成する。一実施形態では、ステータ支持部材304には、保持リング306に結合するように構成される保持リング溝320が設けられる。
【0068】
次に図39〜図42を参照すると、ステータ境界面インサート302は、背部322に取り付けられた少なくとも2つの側面延長部324を有するほぼ長方形の本体であることができる。ステータインターロックタブ326は背部322に形成することができる。一実施形態では、ステータインターロックタブ326は、実質的に円形であり、背部322から延在することができる。ステータインターロックタブ326は、ステータ支持部材304のタブ係合穴310に結合するように構成することができる。一実施形態では、ステータ境界面インサート302は、ステータインターロックタブ326の末端位置において背部322の端部に形成された保持ショルダ328を含む。保持ショルダ328は、保持リング306に結合するように構成される。他の実施形態では、ステータ境界面インサート303には、保持ショルダ328のような保持ショルダは設けられないが、ステータ境界面インサート303は、ステータ境界面インサート302と他の多くの同様の要素を共有することができる。
【0069】
ステータ境界面インサート302には、2つの側面延長部324の間に形成された摺動ガイド面330を設けることができる。摺動ガイド面330は、遊星部分組立品108の脚240に結合するように適応されることが好ましい。一実施形態では、摺動ガイド面330は、ステータインターロックタブ326の近傍の長方形本体の端部に形成された脚遊び凹部332を有する。ステータ境界面インサート302は、十分な圧縮強度を有する低摩擦材料から製造されることが好ましい。例えば、ステータ境界面インサート302は、フォートロン(Fortron)1342L4、ナイロン(Nylon)6/6樹脂、べスペル(Vespel)、ルーロン(Rulon)、PEEK、デルリン(Delrin)又は他の材料を含むことができる様々なプラスチックから製造することができる。ここに挙げた材料は、一例に過ぎず、本明細書に開示した実施形態に多くの異なる種類の材料を使用できるので、容認可能な材料の包括的なリストであるとは意図されない。
【0070】
次に図43と図44に移ると、一実施形態では、キャリア組立品400は、ステータトルク反作用インサート204と実質的に同様であることができるステータトルク反作用インサート404に結合されたステータ支持部材402を含む。ステータ支持部材402は、幾つかの遊星部分組立品406に摺動結合するように適応される。好ましくは、キャリア組立品400は、普通のねじ締結具、リベット、又は溶接で互いに結合された2つのステータ支持部材402を含む。
【0071】
図45と図46を参照すると、一実施形態では、ステータ支持部材402は、中央ボアを有する実質的に鉢状の本体である。ステータ支持部材402は、幾つかの締結穴411を有する締結フランジ410を含むことができる。締結フランジ410は、鉢状本体の外周縁に配置することができる。幾つかのガイド支持スロット412を鉢状本体の内部に形成することができる。ステータ支持部材402には、遊星部分組立品406の各々を実質的に囲むように構成された幾つかのボール遊びカットアウト414を設けることができる。ステータ支持部材402は、鉢状本体の中央ボアに形成された幾つかのトルク反作用ショルダ416を含むことができる。一実施形態では、トルク反作用ショルダ416は六角形のパターンを形成する。トルク反作用ショルダ416は、ステータトルク反作用インサート404に結合するように適応されることができる。ステータ支持部材402には、鉢状本体の底部に配置された幾つかの構造リブ418を設けることができる。構造リブは、ステータ支持部材402に強度と剛性を付与する。
【0072】
図47と図48を参照すると、一実施形態では、遊星部分組立品406は、ボール420、ボール軸422、及び脚424を含む。ボール420はボアを有し、支持軸受426でボール軸422に支持される。一実施形態では、支持軸受426は、少なくとも1つのスペーサ428でボール軸422に位置決めされる。脚424は、ボール軸422の端部上に押圧することができる。ボール軸422の各々の端部は脚424に結合される。一実施形態では、脚424は、摺動境界面ガイド421、シフトカム係合面423、及びボール軸ボア427を囲む軸受支持延長部425を含む。ある実施形態では、脚424は、ボール軸ボア427と同心に配置されたプレス緩衝穴429を含むことができる。摺動境界面ガイド421は、図48のページの平面で観測した場合、湾曲プロフィールを有することができる。摺動境界面ガイド421は、脚424からステータ支持部材402に伝達された力が、脚424とステータ支持部材402との間の大きな接触表面積にわたって分布されるように、ガイド支持スロット412と実質的にコンフォーマルであることが好ましい。この配置により、接触する構成要素に対する応力及び摩耗が最小になる。
【0073】
図49と図50を参照すると、一実施形態では、シフトカム430は、幾つかの脚接触面432を含む。脚接触面432は、図50のページの平面で観測した場合、実質的に凸状であるプロフィールを有することができ、また図49の断面の平面で観測した場合、このプロフィールは実質的に平坦であることができる。実質的に平坦なプロフィールは、脚424とシフトカム430との間の線接触を容易にする。線接触は、脚424及びシフトカム430に対する摩耗と応力を最小にするために好ましい。一実施形態では、シフトカム430は、幾つかの整列延長部436を含む。整列延長部436は、脚接触面432の各々の各側面に配置され、この結果、組み立てられたとき、脚424の側面に整列延長部436が実質的に配置される。ある実施形態では、シフトカム430には、軸受レース438が設けられ、この軸受レースは、シフトカム430を例えばアイドラ組立品109に結合することを容易にするための軸受を支持するように適応される。シフトカム430にはまた、脚接触面432から軸方向に延在するシフトナット係合ショルダ440を設けることができる。シフトナット係合ショルダ440は、例えば、遊びを主軸112に付与するように構成される中空ボア442を囲む。シフトナット係合ショルダ440は、例えば、シフトナット119に結合することができる。
【0074】
次に図51〜図56に移ると、一実施形態では、キャリア組立品500は、ステータ境界面部材504に結合されたステータ支持部材502を含むことができる。ステータトルク反作用インサート506は、ステータ支持部材502の内部ボアに結合することができる。ステータ支持部材502には、幾つかのトルク反作用ショルダ507を設けることができる(例えば、図53参照)。トルク反作用ショルダ507は、ステータトルク反作用インサート506に設けられた幾つかの噛合トルク反作用ショルダ508に係合するように構成される。一実施形態では、ステータトルク反作用インサート506は、トルク反作用ショルダ508から半径方向に延在するパイロットフランジ510を含む。パイロットフランジ510は、ステータ境界面部材504の内径に整列して、結合するように適応される。ある実施形態では、パイロットフランジ510は、パイロットフランジ510をステータ支持部材502に結合することを容易にするために、リベットのような締結具を受容するように構成された幾つかの穴(図示せず)を含むことができる。他の実施形態では、パイロットフランジ510は、ステータ支持部材502に溶接することができる。さらに他の実施形態では、パイロットフランジ510は、ステータ境界面部材504を介してステータ支持部材502に結合するように構成することができる。例えば、ステータ境界面部材504は、プラスチックから製造することができ、パイロットフランジ510をステータ支持部材502に結合することを容易にするように、パイロットフランジ510及びステータ支持部材502の周りに形成することができる。
【0075】
次に図53と図54を参照すると、ステータ支持部材502は、底面512を有するほぼ鉢状の本体であることができる。一実施形態では、トルク反作用ショルダ507は底面512に形成される。トルク反作用ショルダ507は、ある実施形態では、ステータ支持部材502を、例えば主軸112に結合することを容易にするように構成されたローレット又はスプライン(図示せず)であることができることが、容易に明らかであるべきである。幾つかのインターロックキャビティ514を底面512に設けることができる。インターロックキャビティ514は、ステータ境界面部材504に配置された噛合特徴部に結合するように適応される。図53と図54に示した実施形態では、インターロックキャビティ514は、遊星組立品108毎に4つのインターロックキャビティ514の群に配置され、インターロックキャビティ514の群は、底面BFのトルク反作用ショルダ507を中心に角度的に分布される。一実施形態では、インターロックキャビティ514の各々は、インターロックキャビティ514から鉢状本体の内部に向かって延在する対応するタブ515を有する。タブ515は、ステータ境界面部材504の噛合特徴部に整列して、結合するように構成される。ステータ支持部材502にはまた、鉢状本体の外周縁に形成された幾つかのボール遊びキャビティ516を設けることができる。ボール遊びキャビティ516の数は、好ましくは、必ずというわけではないが、例えばCVT100に設けられた遊星部分組立品108の数に対応する。ステータ支持部材502は、鉢状本体の外周縁に配置された締結フランジ518を含むことができる。締結フランジ518は幾つかの締結穴519を有することができる。一実施形態では、ステータ支持部材502は、型抜きされたシート金属構成要素であることができる。組み立てられると、キャリア500は、普通のねじ締結具又はリベットでそれぞれの締結フランジ518において共に結合された2つのステータ支持部材502を含むことができる。
【0076】
次に、特に図55と図56を参照すると、ステータ境界面部材504は、内部ボアを有するディスク状本体を含むことができる。一実施形態では、ディスク状本体は、ガイドスロット520の各々が内部ボアからディスク状本体の外周縁に半径方向に延在するように、内部ボアを中心に角度的に配置された幾つかのガイドスロット520を有する。ある実施形態では、ガイドスロット520は、遊星組立品108の脚240に結合するように構成されたコンフォーマルなプロフィールを有する。ステータ境界面部材504は、ステータ支持部材502のインターロックキャビティ514及びタブ515と噛合するように構成された幾つかのインターロックタブ522を含むことができる。一実施形態では、インターロックタブ522は、各々のガイドスロット520に配置された4つのインターロックタブ522の群に配置することができる。例えば、ガイドスロット520の各々には、少なくとも2つのインターロックタブ522を各側面に配置することができる。ある実施形態では、少なくとも1つのインターロックタブ522は、ガイドスロット520の両側に配置される。ステータ境界面部材504には、幾つかの脚遊びスロット524を設けることができる。脚遊びスロット524は、一般に、ディスク状本体の内周囲に形成され、脚遊びスロット524は、ガイドスロット520と角度的に実質的に整列される。ある実施形態では、ステータ境界面部材504は、ステータ支持部材502に係合するように構成される幾つかのステータ支持部材延長部526を含むことができる。ステータ支持部材延長部526は、好ましくはガイドスロット520と実質的に整列され、かつ前記ガイドスロット520から延在する。
【0077】
次に図57〜図62を参照すると、一実施形態では、キャリア組立品600は、幾つかのステータスペーサ604を介して第2のステータ支持部材603に結合された第1のステータ支持部材602を含むことができる。キャリア組立品600は、遊星部分組立品406と協働するように適応されることができる。第1のステータ支持部材602は、中央ボア608を有するほぼディスク状の本体であることができる。中央ボア608は、例えば主軸112に結合するように構成される。一実施形態では、主軸112は、例えば、第1のステータ支持部材602に溶接される。他の実施形態では、主軸112は、トルク反作用ショルダ210(例えば、図21参照)及びトルク反作用ショルダ318(例えば、図35参照)と実質的に同様のトルク反作用ショルダを介して、第1のステータ支持部材602に結合することができる。
【0078】
なお図57〜図62を参照すると、第2のステータ支持部材603は、中央ボア610を有するほぼディスク状の本体であることができる。中央ボア610は、ディスク状本体と主軸112との間に遊びを付与するように構成される。一実施形態では、ディスク状本体と主軸112との間の半径方向遊びは、第2のステータ支持部材603及び第1のステータ支持部材602が組み立てられたままである間に、アイドラ組立品109を例えば主軸112から取り除くことを可能にする程度に十分に大きい。第2のステータ支持部材603と主軸112との間の半径方向遊びにより、とりわけ、第2のステータ支持部材603に対する主軸112の整列とは無関係である第1及び第2のステータ支持部材602と603の間の角度整列が容易になり、これによって、キャリア600及び主軸112の組立が単純化される。
【0079】
一実施形態では、第1のステータ支持部材602には、幾つかの支持延長部612、及び支持延長部612の間に間挿された幾つかのガイドスロット614が設けられる。ガイドスロット614は、中央ボア608を中心に角度的に配置されかつ前記中央ボア608から半径方向に延在する。遊星組立品406は、ガイドスロット614に摺動するように適応される。支持延長部612は、幾つかのステータスペーサキャビティ616用の周囲構造を実質的に画定する。ステータスペーサキャビティ616の各々は、ステータスペーサ604の端部を受容するように適応される。ステータスペーサ604の端部は、普通のねじ締結具、圧入、又は他の適切な締結手段により、ステータスペーサキャビティ616に取り付けることができる。同様に、第2のステータ支持部材603には、支持延長部612を設けることができる。支持延長部612はガイドスロット614用の側面を形成する。ガイドスロット614は、中央ボア610を中心に角度的に配置されかつ前記中央ボア610から半径方向に延在する。支持延長部612は、幾つかのステータスペーサキャビティ616用の周囲構造を実質的に画定する。
【0080】
一実施形態では、ステータスペーサ604は、遊びネック部624によって接続された端部620と622を含む。遊びネック部624は、遊星部分組立品406の間に十分な遊びを維持しつつ、ステータスペーサ604のねじり剛性を最大にするように構成されることが好ましい。一実施形態では、遊びネック部624は、本体の中間点において実質的に菱形の断面626を有し、一方、端部620と622の断面は、図62のページの平面で観測した場合、実質的に三角形である。
【0081】
図63を参照すると、一実施形態では、主軸112は、細長い本体の中央部分に配置されたシフトナット遊びスロット1120を有する実質的に細長い本体を含むことができる。シフトナット遊びスロット1120は、細長い本体で軸方向に整列される細長い本体の開口部である。シフトナット遊びスロット1120は、第1の軸方向端部と第2の軸方向端部とを有する。幾つかのトルク反作用ショルダ1122を各々の軸方向端部の近傍に形成することができる。一実施形態では、6つのトルク反作用ショルダ1122が第1の軸方向端部に形成され、6つのトルク反作用ショルダ1122が第2の軸方向端部に形成される。ある実施形態では、4つのトルク反作用ショルダ1122のみが各々の軸方向端部に形成される。他の実施形態では、僅かに1つのトルク反作用ショルダ1122が形成される。さらに他の実施形態では、トルク反作用ショルダ1122は、ローレット付き表面であることができる。トルク反作用ショルダ1122は、例えばキャリア組立品101に結合するように構成される。主軸112は、細長い本体の各端部にフレーム支持平坦部1124も含むことができる。フレーム支持平坦部1124は、例えばドロップアウト3に結合するように構成される(例えば、図1参照)。
【0082】
次に図64を参照すると、シフトナット119は、例えば、シフトロッド120に結合するように構成されたねじボア1190を含むことができる。シフトナット119は、ねじボア1190から延在する少なくとも2つのシフトカム係合面1192を含むことができる。シフトカム係合面1192は、例えばシフトカム430に結合するように構成される実質的に平坦な表面であることができる。一実施形態では、シフトナット119には、ねじボア1190を交差するボア1194を設けることができる。ボア1194は、とりわけ、シフトナット119の重量を低減することができる。
【0083】
次に図65A〜図66に移ると、一実施形態では、アイドラ組立品700は、アイドラ702と、軸受705でアイドラに動作可能に結合される第1及び第2のシフトカム704と706とを含む。ある実施形態では、軸受705は、組立中に操作することができる可撓性ケージ707を有する。他の実施形態では、軸受705は、独立したケージを有する2つの軸受から成ることができる。アイドラ組立品700は、例えば、第1及び第2のシフトナット708Aと708Bでシフトロッド120に結合することができる。シフトナット708は、主軸112のシフトナット遊びスロット1120に配置して、シフトカム704と706に形成されたシフトナット係合ショルダ710に結合することができる。シフトナット708には、シフトロッド720のねじ部分に結合するように適応されたねじボア712を設けることができる。シフトナット708は、シフトロッド120の回転と共に軸方向に並進するように構成することができ、これによって、アイドラ組立品700を軸方向に並進させる。一実施形態では、シフトナット708には、第1の端部に形成されたシフトカム係合ショルダ714が設けられる。シフトカム係合ショルダ714は、シフトナット係合ショルダ710と噛合するように構成される。シフトカム係合ショルダ714は、ねじボア712から一方向に半径方向に延在し、シフトナット708の本体の第1の端部と軸方向に整列される。ある実施形態では、シフトナット708には、1組の平坦部716が設けられる。
【0084】
組立中、第1及び第2のシフトナット708は、シフトナット遊びスロット1120に配置され、アイドラ組立品700を主軸112の上に配置することを可能にするように位置決めされる。ある実施形態では、第1及び第2のシフトナット708は、1つの一体構成要素である。アイドラ組立品700が主軸112に配置されると、シフトロッド120は、第1のシフトナット708Aにねじ込まれ、これにより、ねじボア712と変速機の長手軸線とが整列されて、シフトカム係合ショルダ714とシフトナット係合ショルダ710との係合を容易にする。第2のシフトナット708Bは、シフトロッド120の上にねじ込まれ、第2のシフトカム706に結合する。組み立てられると、2つのシフトナット708は、アイドラ組立品700を軸方向に案内する。シフトナット708は、アイドラ組立品700を分解することなく、主軸112からアイドラ組立品700を取り除くことを可能にする。
【0085】
図67〜図69を参照すると、ハブシェル102の一実施形態が説明される。ハブシェル102は、ハブシェル102の外周縁に配置された第1のスポークフランジ6700Aと第2のスポークフランジ6700Bとを含むことができる。第1及び第2のスポークフランジ6700には、例えば、CVT100を自転車のホイールに結合することを容易にするために、幾つかのスポーク締結穴6702が設けられる。ハブシェル102は、ハブシェル102の外面に形成された幾つかのブレーキアダプタスプライン6704を含むことができる。ブレーキアダプタスプライン6704は、1組のねじ6706によって取り囲まれる。ねじ6706は、ブレーキアダプタリング7300と噛合するように構成される(例えば、図3参照)。第2の組のねじ6708は、ブレーキアダプタスプライン6704の反対側の端部に設けられる。第2の組のねじ6708は、ハブシェルカバー104と噛合するように構成される。ハブシェル102には、ブレーキアダプタスプライン6704と同心の中央ボアを有する内側面6710を設けることができる。中央ボアは、シールボア6712、軸受ボア6714、及びスナップリング溝6716を含むことができる。好ましくは、シールボア6712は、軸受ボア6714の軸方向外側に位置決めされる。シールボア6712は、例えば軸シールを支持するように構成される。軸受ボア6714は、例えば軸受を支持するように構成される。内側面6710には、例えば、出力カムリング149と噛合するように構成された1組のスプライン6718を設けることができる。
【0086】
次に図70〜図72を参照すると、ハブカバー104の一実施形態は、中央ボア7002を有するディスク状本体7000、外側面7004、及び内側面7006を含む。内側面7006は、CVT100の内部に面して配置されることが好ましく、外側面7004は、CVT100の外部に面して配置されることが好ましい。ある実施形態では、ハブカバー104は、CVT100の入力側に配置される。ハブカバー104は、ハブシェル102と噛合するように構成されたねじ外周縁7008を含む。中央ボア7002には、軸受支持面7010及びシール支持ボア7012を設けることができる。軸受支持面7010及びシール支持ボア7012は、主軸112と同軸である。内側面7006には、例えばCVT100のスラスト軸受を支持するように構成されたスラスト反作用面7014を設けることができる。ハブカバー104には、内側面7006の中央ボア7002から半径方向に延在する1組の補強リブ7016を設けることができる。ある実施形態では、ハブカバー104は、外側面7004に配置されかつ中央ボア7002を囲む1組のツール係合スプライン7018を含む。ツール係合スプライン7018は、とりわけ、ハブカバー104をハブシェル102に結合することを容易にする。
【0087】
図73と図74に移ると、一実施形態では、ブレーキアダプタリング7300は、ねじ付き周囲7302を有するほぼ環状のリングであることができる。環状リングの第1の外側面は、ブレーキアダプタリング7300を例えばハブシェル102に結合することを容易にするように構成された幾つかのツール係合穴7304を含むことができる。ブレーキアダプタリング7300には、環状リングの内周囲に形成されたロック面取り部7306を設けることができる。ある実施形態では、環状リングの直径は、1.25〜3.25インチ(3.175〜8.255cm)の範囲にある。
【0088】
次に図75〜図76を参照すると、一実施形態では、ディスクブレーキアダプタ7500は、ブレーキ整列面7502と、幾つかのトルク反作用スプライン7504とを含む。ブレーキ整列面7502は、自転車用の標準ディスクブレーキと噛合するように実質的に構成される。トルク反作用スプライン7504は、ハブシェル102のブレーキアダプタスプライン6704と噛合するように構成される(例えば、図67参照)。ディスクブレーキアダプタ7500には、CVT100のシールに結合するように構成されるシール支持面7506を設けることができる。幾つかのブレーキ締結穴7508をディスクブレーキアダプタ7500に設けることができる。ディスクブレーキアダプタ7500は、ブレーキアダプタリング7300に係合するように構成されたロック面取り部7510を含むことができる。ロック面取り部7510とロック面取り部7306との係合により、ディスクブレーキアダプタ7500とハブシェル102との間の剛性結合が行われる。
【0089】
次に図77〜図79を参照すると、一実施形態では、ローラブレーキアダプタ7700は、幾つかのトルク反作用スプライン7702を含むことができ、トルク反作用スプライン7702は、トルク反作用スプライン7504と実質的に同様であり、かつハブシェル102のブレーキアダプタスプライン6704に結合するように構成される。ローラブレーキアダプタ7700には、自転車の標準ローラブレーキに結合するように構成されるスプライン延長部7704を設けることができる。ローラブレーキアダプタ7700は、ロック面取り部7510と実質的に同様であるロック面取り部7706を含むことができ、ブレーキアダプタリング7300のロック面取り部7306に係合するように適応される。ローラブレーキアダプタ7700にはまた、CVT100のシールに結合するように構成されるシール支持面7708を設けることができる。組み立てられると、ローラブレーキアダプタ7700は、ディスクブレーキアダプタ7500と実質的に同一のハブシェル102の位置において、例えばCVT100に結合することができる。ロック面取り部7706とロック面取り部7306との係合により、ローラブレーキアダプタ7700とハブシェル102との間の剛性結合が行われる。一実施形態では、ブレーキアダプタキット106は、ブレーキアダプタリング7300と、ディスクブレーキアダプタ7500とを含むことができる。他の実施形態では、ブレーキアダプタキット106は、ブレーキアダプタリング7300と、ローラブレーキアダプタ7700とを含むことができる。
【0090】
次に図80と図81を参照すると、一実施形態では、キャリア組立品800は、幾つかのステータスペーサ804で第2のステータ支持部材802Bに結合された第1のステータ支持部材802Aを含むことができる。ステータスペーサ804は、ステータ支持部材802の周囲の周りに角度的に配置することができる。一実施形態では、ステータ支持部材802及びステータスペーサ804の機能は、ステータ部分組立品200及びステータスペーサ202と実質的に同様である。キャリア組立品800は、幾つかの遊星部分組立品806の回転軸線の傾斜を補助して、容易にする。ある実施形態では、ステータ支持部材802は、例えば、ステータトルク反作用インサート204と実質的に同様であるステータトルク反作用インサート807に結合することができる。他の実施形態では、ステータ支持部材802は、主軸112に直接結合される。
【0091】
図82と図83を参照し、なお図80と図81を参照すると、一実施形態では、遊星部分組立品806は、第1の脚810Aに結合された第1のステータ境界面キャップ808Aを含む。遊星部分組立品806は、遊星軸814を中心に回転するように構成されたボール812を含む。一実施形態では、遊星軸814は、第1の脚810A及び第2の脚810Bに支持される。第2の脚810Bは、第2のステータ境界面キャップ808Bに結合することができる。典型的に、ステータ境界面キャップ808の各々には、遊星軸814とステータ境界面キャップ808との間に遊びを付与するように構成される遊星軸緩衝部816が設けられる。ステータ境界面キャップ808は、好ましくは、ステータ支持部材802に接触するように構成される摺動境界面表面817を含む。一実施形態では、摺動境界面表面817は、図81のページの平面で観測した場合、湾曲プロフィールを有する。摺動境界面表面817は、ある機能的な観点で、摺動境界面ガイド421と実質的に同様である。ある実施形態では、ステータ境界面キャップ808は、摺動境界面表面817から延在する側面818を含む。側面818は、実質的に脚810の側面に位置するように配置することができる。ある実施形態では、ステータ境界面キャップ808は、プラスチック又は他の低摩擦材料から製造される。脚810は、例えば鋼から製造することができる。ステータ境界面キャップ808は、例えば、プラスチック成形工程を介して脚810の上に形成するか又は組み立てることができる。組み立てられると、ステータ境界面キャップ808A及び脚810は、例えば、ある機能的な観点で脚244、2444、又は424と実質的に同様であることができる。ある実施形態では、脚810は、例えば、シフトカム260又は430に結合するように適応されることができる。
【0092】
上の説明では、ある構成要素又は部分組立品の寸法が提供されていることを指摘したい。言及した寸法、又は寸法の範囲は、最善の様式のようなある法的要件と可能な限り最善に一致するために提供されている。しかし、本明細書に記載した本発明の範囲は、特許請求の範囲の文言によってもっぱら決定されるべきであり、したがって、いずれかの請求項が指定の寸法、又はその範囲、請求項の特徴を規定しない限り、言及した寸法のいずれも本発明の実施形態に対する限定と考えられるべきではない。
【0093】
上述の説明は、本発明のある実施形態を詳述している。しかし、上記の文面がいかに詳細に見えようとも、本発明を多くの方法で実施できることが理解されるであろう。同様に上述のように、本発明のある特徴又は態様を説明するときの特定の用語の使用は、当該用語が関連する本発明の特徴又は態様の任意の具体的な特性を含むことに限定されるように、当該用語が本明細書で再定義されていることを意味すると理解すべきでないことを指摘したい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手軸線を中心に半径方向に配置された複数のボールであって、各々のボールが、傾斜可能な回転軸線を有するように構成された、複数のボールと、
前記ボールの各々に動作可能に結合される脚であって、前記ボールの前記回転軸線を傾斜させるように構成された脚と、
前記脚に摺動結合されるステータ境界面部材と、
前記ステータ境界面部材に結合されたステータ支持部材と、
を備える連続可変変速機。
【請求項2】
前記ステータ境界面部材が、前記長手軸線を中心に角度的に配置されかつ前記長手軸線から半径方向に延在する複数のガイドスロットを備える、請求項1に記載の変速機。
【請求項3】
長手軸線を中心に回転可能なトルクドライバであって、動力入力を受け取るように構成されたトルクドライバと、
前記トルクドライバに動作可能に結合されるトーションプレートであって、スプライン内部ボアと、前記スプライン内部ボアから半径方向に延在する複数の三角形の延長部とを有するトーションプレートと、
前記トーションプレートに動作可能に結合される負荷カムリングと、
前記負荷カムリングに動作可能に結合される負荷カムローラリテーナ組立品と、
前記負荷カムローラリテーナ組立品に動作可能に結合される牽引リングと、
長手軸線を中心に半径方向に配置された複数のボールであって、各々のボールが、傾斜可能な回転軸線を有し、各々のボールが前記牽引リングに動作可能に結合される、複数のボールと、
を備える変速機。
【請求項4】
長手軸線を中心に回転可能なトルクドライバであって、動力入力を受け取るように構成されたトルクドライバと、
前記トルクドライバに結合されたトーションプレートであって、スプライン内部ボアと、前記スプライン内部ボアから半径方向に延在する複数の三角形の延長部とを有するトーションプレートと、
前記トーションプレートに結合された負荷カムリングと、
前記負荷カムリングに結合される負荷カムローラリテーナ部分組立品と、
前記負荷カムローラリテーナ部分組立品に結合された牽引リングと、
を備える動力入力装置。
【請求項5】
軸方向力発生器用の組立品であって、
複数の負荷カムローラを受容するように構成された第1のスロット付きリングと、
前記負荷カムローラを受容するように構成された第2のスロット付きリングと、
前記第1及び/又は第2のスロット付きリングに保持されるように構成されたばねと、
を備える組立品。
【請求項6】
複数のランプを有する負荷カムリングであって、前記ばねに動作可能に結合される負荷カムリングをさらに備える、請求項5に記載の組立品。
【請求項7】
前記ばねに動作可能に結合される牽引リングであって、複数のランプを有する牽引リングをさらに備える、請求項6に記載の組立品。
【請求項8】
前記負荷カムリングが、前記ばねに係合するように構成された溝を備える、請求項6に記載の組立品。
【請求項9】
前記牽引リングが、前記ばねに係合するように構成された溝を備える、請求項7に記載の組立品。
【請求項10】
前記第1及び第2のスロット付きリングの各々が、前記ばねに結合するように構成されたショルダを備える、請求項5に記載の組立品。
【請求項11】
スプライン内部ボアを有する略ディスク状の本体と、
前記ディスク状本体に結合された複数の構造リブであって、前記スプライン内部ボアから半径方向に延在する複数の構造リブと、
前記ディスク状本体の外周縁に結合された複数のスプラインと、
を備えるトーションプレート。
【請求項12】
前記ディスク状本体が、少なくとも部分的にプラスチック材料から製造される、請求項11に記載のトーションプレート。
【請求項13】
傾斜可能な軸線を中心に回転するように構成されたボールを各々が有する複数の遊星部分組立品を有する連続可変変速機用のキャリアであって、
遊星部分組立品に動作可能に結合されるように構成されたステータ境界面部材と、
前記ステータ境界面部材に動作可能に結合されるステータ支持部材と、
前記ステータ支持部材に動作可能に結合されるステータトルク反作用部材と、
を備えるキャリア。
【請求項14】
前記ステータ境界面部材が、前記遊星部分組立品に摺動結合されるように構成される、請求項13に記載のキャリア。
【請求項15】
前記ステータ境界面部材が、前記ステータ支持部材に摺動結合されるように構成される、請求項13に記載のキャリア。
【請求項16】
前記ステータトルク反作用部材が、前記ステータ支持部材に剛性結合されるように構成される、請求項13に記載のキャリア。
【請求項17】
前記ステータトルク反作用部材が、前記ステータ境界面部材に剛性結合されるように構成される、請求項13に記載のキャリア。
【請求項18】
少なくとも1つの脚に各々が動作可能に結合される複数のボールと、
各々の脚に結合されたステータ境界面部材と、
前記ステータ境界面部材に結合されたステータ支持部材と、
前記ステータ支持部材に結合されたステータトルク反作用部材と、
を備える変速機。
【請求項19】
前記ステータ境界面部材が各々の脚に摺動結合される、請求項18に記載の変速機。
【請求項20】
前記ステータ境界面部材が前記ステータ支持部材に摺動結合される、請求項18に記載の変速機。
【請求項21】
前記脚及び前記ステータ境界面部材が一体の構成要素である、請求項18に記載の変速機。
【請求項22】
変速機であって、
当該変速機の長手軸線を中心に角度的に配置された複数の遊星組立品であって、各々が脚を有する複数の遊星組立品と、
前記長手軸線と同軸のステータ境界面部材であって、前記脚を摺動支持するように構成された複数の半径方向溝を有するステータ境界面部材と、
前記ステータ境界面部材に結合されたステータ支持部材であって、前記長手軸線と同軸のステータ支持部材と、
を備える変速機。
【請求項23】
前記ステータ支持部材に結合されたステータトルク反作用インサートであって、前記ステータ支持部材と同心のステータトルク反作用インサートをさらに備える、請求項22に記載の変速機。
【請求項24】
連続可変変速機用のステータ組立品であって、
複数のトルク反作用ショルダを有するステータトルク反作用インサートと、
前記ステータトルク反作用インサートに結合され、前記ステータトルク反作用インサートから半径方向外側に延在し、第1の面と第2の面とを有するステータ支持部材と、
前記ステータ支持部材に結合され、前記ステータ支持部材の前記第1の面によって実質的に支持され、複数の半径方向溝を有するステータ境界面部材と、
を備えるステータ組立品。
【請求項25】
前記ステータ支持部材が複数のインターロック穴を備える、請求項24に記載のステータ組立品。
【請求項26】
前記ステータ境界面部材が、前記複数のインターロック穴に結合するように構成された複数のインターロックタブを備える、請求項25に記載のステータ組立品。
【請求項27】
連続可変変速機(CVT)用のステータ支持部材であって、
内部ボアと、第1の面と、第2の面とを有する略ディスク状の本体と、
前記第1の面に角度的に配置された複数のスペーサ支持延長部と、
複数のガイド支持スロットであって、各々のガイド支持スロットが前記スペーサ支持延長部の各々の間に実質的に配置された複数のガイド支持スロットと、
前記ガイド支持スロットの各々に形成された複数のインターロック穴と、
前記ディスク状本体の外周縁に形成された複数の捕捉延長部と、
を備えるステータ支持部材。
【請求項28】
前記第1の面上で前記内部ボアの近傍に形成されたパイロットショルダをさらに備える、請求項27に記載のステータ支持部材。
【請求項29】
前記第2の面に形成された複数の構造リブをさらに備える、請求項27に記載のステータ支持部材。
【請求項30】
前記捕捉延長部の各々が、前記スペーサ支持延長部の各々と実質的に整列される、請求項27に記載のステータ支持部材。
【請求項31】
前記内部ボアが六角形の形状を有する、請求項27に記載のステータ支持部材。
【請求項32】
連続可変変速機用のステータ境界面部材であって、
中央ボア、第1の面、及び第2の面を有する略ディスク状の本体と、
前記中央ボアから半径方向に延在し、前記第1の面に実質的に配置された複数の摺動ガイドスロットと、
前記第2の面から延在する複数のインターロックタブと、
前記ディスク状本体の外周囲の周りに形成された捕捉リングと、
前記捕捉リングに形成された複数の捕捉キャビティと、
を備えるステータ境界面部材。
【請求項33】
前記捕捉リングが前記第2の面で実質的に整列される、請求項32に記載のステータ境界面部材。
【請求項34】
前記インターロックタブが前記摺動ガイドスロットの各々に形成される、請求項32に記載のステータ境界面部材。
【請求項35】
シフトカムとキャリア組立品とを有する連続可変変速機(CVT)用の遊星組立品であって、
貫通孔を有するボールと、
前記貫通孔に結合されたボール軸と、
前記ボール軸に結合された脚であって、前記シフトカムに摺動係合するように構成された第1の端部を有し、前記キャリア組立品に摺動係合するように構成された面をさらに有する脚と、
を備える遊星組立品。
【請求項36】
前記第1の端部が、前記面の幅よりも小さい幅を有する、請求項35に記載の遊星組立品。
【請求項37】
前記面が、約7mm〜12.5mmの範囲の長さを有する、請求項36に記載の遊星組立品。
【請求項38】
キャリア組立品を有する連続可変変速機(CVT)用の脚であって、
第1の端部と第2の端部とを有する細長い本体と、
前記第1の端部に形成された軸ボアと、
前記第2の端部に形成されたシフトカムガイド面であって、前記CVTのシフトカムに摺動係合するように構成されたシフトカムガイド面と、
前記第1の端部と前記第2の端部との間に形成された摺動境界面であって、前記キャリア組立品に摺動係合するように構成された摺動境界面と、
を備える脚。
【請求項39】
前記摺動境界面が、約7mm〜12.5mmの範囲の長さを有する、請求項38に記載の脚。
【請求項40】
前記シフトカムガイド面が約3.5mmの幅を有する、請求項38に記載の脚。
【請求項41】
前記摺動境界面が約8mmの幅を有する、請求項38に記載の脚。
【請求項42】
変速機であって、
前記変速機の長手軸線を中心に角度的に、かつ前記長手軸線に対し垂直の平面に配置された複数の遊星組立品であって、各々が脚を有する複数の遊星組立品と、
前記長手軸線を中心に角度的に配置された複数のステータ境界面インサートであって、各々の脚が、前記ステータ境界面インサートの各々に摺動結合するように構成される複数のステータ境界面インサートと、
前記長手軸線と同軸に取り付けられたステータ支持部材であって、前記ステータ境界面インサートの各々に結合するように構成されたステータ支持部材と、
を備える変速機。
【請求項43】
前記長手軸線に沿って配置されかつ前記ステータ支持部材に結合された軸をさらに備える、請求項42に記載の変速機。
【請求項44】
連続可変変速機(CVT)用のステータ支持部材であって、
中央ボアを有するほぼ円筒状の本体と、
前記中央ボアを中心に角度的に配置されかつ前記中央ボアから半径方向に延在する複数のインサート支持スロットと、
前記複数のインサート支持スロットと同軸に配置された複数のステータ支持延長部であって、前記中央ボアを中心に角度的に配置される複数のステータ支持延長部と、
を備え、
前記ステータ支持延長部の各々が締結穴とドエルピン穴とを有する、ステータ支持部材。
【請求項45】
前記中央ボアが複数のトルク反作用ショルダを備える、請求項44に記載のステータ支持部材。
【請求項46】
前記ステータ支持延長部の各々が複数のカットアウトを備える、請求項44に記載のステータ支持部材。
【請求項47】
連続可変変速機用のステータ境界面インサートであって、
背部、第1の側面延長部、及び第2の側面延長部を有するほぼ長方形の本体と、
前記背部に形成されたステータインターロックタブと、
前記第1の側面延長部と第2の側面延長部との間に配置された摺動ガイド面と、
を備えるステータ境界面インサート。
【請求項48】
前記第1の側面延長部と第2の側面延長部との間に前記長方形本体の端部に形成された脚遊び凹部をさらに備える、請求項47に記載のステータ境界面インサート。
【請求項49】
前記ほぼ長方形の本体が、少なくとも部分的にプラスチック材料から製造される、請求項47に記載のステータ境界面インサート。
【請求項50】
長手軸線を中心に角度的に配置された複数の遊星組立品であって、各々が脚を有する複数の遊星組立品と、
前記複数の遊星組立品と同軸のステータ支持部材であって、前記遊星組立品の各々に動作可能に結合されるステータ支持部材と、
半径方向内側の位置において前記ステータ支持部材に結合されたステータトルク反作用インサートと、
を備え、
前記ステータ支持部材が、中央ボアを有する略鉢状の本体を備え、
前記中央ボアが、前記ステータトルク反作用インサートに結合するように構成され、
前記鉢状本体が、前記鉢状本体の外周縁に配置された締結フランジを有し、
前記鉢状本体が、前記遊星組立品の各々に摺動結合するように構成された複数のガイド支持スロットをさらに有する、変速機。
【請求項51】
前記脚が少なくとも部分的にプラスチックから製造される、請求項50に記載の変速機。
【請求項52】
前記ステータ支持部材が、前記鉢状本体の外側面に形成された複数の構造リブをさらに備える、請求項50に記載の変速機。
【請求項53】
連続可変変速機(CVT)用のステータ支持部材であって、
中央ボア、内部キャビティ、及び外面を有する本体と、
前記中央ボアを中心に角度的に配置されかつ前記中央ボアから半径方向に延在する複数のガイド支持スロットであって、前記内部キャビティに形成された複数のガイド支持スロットと、
前記本体の外周縁に結合された締結フランジと、
前記ガイド支持スロットの各々に結合された複数のカットアウトと、
を備えるステータ支持部材。
【請求項54】
前記カットアウトの各々が、前記CVTの遊星組立品に遊びを付与するように構成される、請求項53に記載のステータ支持部材。
【請求項55】
前記中央ボアが複数のトルク反作用ショルダを備える、請求項53に記載のステータ支持部材。
【請求項56】
前記外面に形成された複数の構造リブをさらに備える、請求項53に記載のステータ支持部材。
【請求項57】
シフトカムとキャリア組立品とを有する連続可変変速機(CVT)用の遊星組立品であって、
貫通孔を有するボールと、
前記貫通孔に受容されたボール軸と、
前記ボール軸に結合された脚であって、前記シフトカムに摺動係合するように構成された第1の端部を有し、前記キャリア組立品に摺動係合するように構成された面を有し、第2の端部に形成された軸ボアを有し、前記軸ボアから延在する軸受支持延長部を有する脚と、
を備える遊星組立品。
【請求項58】
前記脚が少なくとも部分的にプラスチックから製造される、請求項57に記載の遊星組立品。
【請求項59】
連続可変変速機(CVT)用のシフトカムであって、
前記CVTの長手軸線を中心に角度的に配置されかつ前記長手軸線から半径方向に延在する複数の脚接触面であって、第1の平面に対し凸状のプロフィールと、第2の平面に対し略平坦なプロフィールとを各々が有する複数の脚接触面と、
前記脚接触面の各々の半径方向内側に形成されたシフトナット係合ショルダと、
を備えるシフトカム。
【請求項60】
前記脚接触面の各々に結合された複数の整列延長部であって、各々の整列延長部が前記脚接触面の各々の側面に実質的に位置する、複数の整列延長部をさらに備える、請求項59に記載のシフトカム。
【請求項61】
長手軸線を中心に角度的に配置された複数の遊星組立品であって、各々が脚を有する複数の遊星組立品と、
前記遊星組立品の各々に動作可能に結合されるステータ境界面部材であって、前記複数の遊星組立品と同軸のステータ境界面部材と、
前記ステータ境界面部材に結合されたステータ支持部材であって、
中央ボアを有する略鉢状の本体と、
前記鉢状本体の外周縁に配置された締結フランジと、
前記鉢状本体の内面に配置された複数のインターロックタブであって、前記ステータ境界面部材に結合するように構成された複数のインターロックタブと、
を備えるステータ支持部材と、
を備える変速機。
【請求項62】
前記ステータ支持部材の前記中央ボアに結合されたステータトルク反作用インサートをさらに備える、請求項61に記載の変速機。
【請求項63】
ステータ境界面部材を有する連続可変変速機用のステータ支持部材であって、
中央ボアを有する略鉢状の本体と、
前記鉢状本体の外周縁に配置された締結フランジと、
前記鉢状本体の内面に配置された複数のインターロックタブと、
を備えるステータ支持部材。
【請求項64】
前記インターロックタブが、前記ステータ境界面部材に結合するように構成される、請求項63に記載のステータ支持部材。
【請求項65】
連続可変変速機(CVT)用のステータ境界面部材であって、
内部ボア、第1の面、及び第2の面を有する略ディスク状の本体と、
前記内部ボアを中心に角度的に配置されかつ前記内部ボアから半径方向に延在する複数のガイドスロットであって、前記第1の面に形成された複数のガイドスロットと、
前記ガイドスロットの各々と実質的に整列された複数のインターロックタブであって、前記第2の面に形成された複数のインターロックタブと、
前記ガイドスロットの各々に結合された複数のステータ支持部材延長部であって、前記ディスク状本体の外周縁に配置された複数のステータ支持部材延長部と、
を備えるステータ境界面部材。
【請求項66】
前記ガイドスロットの各々に結合された複数の脚遊びスロットであって、前記ステータ支持部材延長部の半径方向内側に配置された複数の脚遊びスロットをさらに備える、請求項65に記載のステータ境界面部材。
【請求項67】
変速機であって、
当該変速機の長手軸線を中心に角度的に配置された複数の遊星組立品であって、各々が脚を有する複数の遊星組立品と、
前記長手軸線に沿って配置された軸と、
前記遊星組立品の各々に摺動結合される第1のステータ支持部材であって、当該第1のステータ支持部材が第1の中央ボアを有し、前記第1の中央ボアが前記軸に結合される、第1のステータ支持部材と、
前記遊星組立品の各々に摺動結合される第2のステータ支持部材であって、当該第2のステータ支持部材が第2の中央ボアを有し、前記第2の中央ボアが前記第1の中央ボアの直径よりも大きな直径を有する、第2のステータ支持部材と、
前記第1及び第2のステータ支持部材に結合された複数のステータスペーサであって、前記長手軸線を中心に角度的に配置された複数のステータスペーサと、
を備える変速機。
【請求項68】
前記ステータスペーサが第1の端部と第2の端部とを有し、
前記第1及び第2の端部が略三角形の断面を有する、請求項67に記載の変速機。
【請求項69】
前記ステータスペーサが、前記第1の端部と第2の端部との間に配置された略菱形の断面を有する、請求項67に記載の変速機。
【請求項70】
前記遊星組立品に動作可能に結合される略円筒状のアイドラをさらに備える、請求項67に記載の変速機。
【請求項71】
前記第2の中央ボアが、組立時に遊びを前記アイドラに付与するように適応される、請求項67に記載の変速機。
【請求項72】
連続可変変速機(CVT)用のステータ支持部材であって、
中央ボアを有するほぼディスク状の本体と、
前記中央ボアを中心に角度的に配置された複数の支持延長部であって、当該支持延長部の各々が略三角形の形状を有し、当該支持延長部の各々が前記中央ボアの半径方向外側に配置される、複数の支持延長部と、
前記支持延長部に結合された複数のステータスペーサキャビティであって、略三角形の形状を有する複数のステータスペーサキャビティと、
前記ディスク状本体に形成された複数のガイドスロットであって、各々のガイドスロットが前記中央ボアから半径方向に延在し、各々のガイドスロットが前記支持延長部の各々と実質的に角度的に整列される、複数のガイドスロットと、
を備えるステータ支持部材。
【請求項73】
前記中央ボアが前記CVTの軸に結合するように構成される、請求項72に記載のステータ支持部材。
【請求項74】
連続可変変速機用のステータスペーサであって、
第1の端部と第2の端部とを有する細長い本体と、
前記第1の端部と前記第2の端部との間に形成された遊びネック部と、
を備え、
前記第1及び第2の端部の各々が略三角形の断面を有し、
前記遊びネック部の少なくとも一部分が略菱形の断面を有する、ステータスペーサ。
【請求項75】
連続可変変速機(CVT)用のアイドラ組立品であって、
中央ボアを有する略円筒状のアイドラであって、前記中央ボアが長手軸線を画定し、当該アイドラが前記長手軸線を中心に回転するように構成される、円筒状のアイドラと、
前記アイドラの第1及び第2の端部にそれぞれ動作可能に結合される第1及び第2のシフトカムであって、前記長手軸線を中心に実質的に回転不能であるように構成される第1及び第2のシフトカムと、
前記第1のシフトカムに結合された第1のシフトナットであって、ねじボアと、前記ねじボアから半径方向に延在するシフトカム係合ショルダとを有する第1のシフトナットと、
前記第2のシフトカムに結合された第2のシフトナットであって、第2のねじボアと、前記第2のねじボアから半径方向に延在する第2のシフトカム係合ショルダとを備える第2のシフトナットと、
を備えるアイドラ組立品。
【請求項76】
前記アイドラに結合された軸受であって、可撓性ケージを備える軸受をさらに備える、請求項75に記載のアイドラ組立品。
【請求項77】
長手軸線に沿って配置された軸を有する連続可変変速機(CVT)用のアイドラ組立品を製造する方法であって、
前記軸にシフトナット遊びスロットを設けるステップと、
中央ボアを有する略円筒状のアイドラを設けるステップと、
前記アイドラを、前記アイドラの第1の端部の第1のシフトカムに、および前記アイドラの第2の端部の第2のシフトカムに動作可能に結合し、これによって、前記アイドラ、前記第1のシフトカム、及び前記第2のシフトカムを含む部分組立品を生み出すステップと、
シフトナットを前記シフトナット遊びスロットに配置するステップであって、前記シフトナットが、ねじボアから半径方向に延在するシフトカム係合ショルダを有するステップと、
前記部分組立品が前記シフトナットを実質的に囲むように、前記アイドラ、前記第1のシフトカム、及び前記第2のシフトカムの部分組立品を前記軸に取り付けるステップと、
前記シフトナットのねじボアにシフトロッドを結合し、これによって、前記シフトナット係合ショルダを前記第1又は第2のシフトカムに結合するステップと、
を含む方法。
【請求項78】
前記シフトナットを前記シフトナット遊びスロットに配置するステップが、前記シフトナット遊びスロットに動作可能に結合するように構成された複数の平坦部を前記シフトナットに設けるステップを含む、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
連続可変変速機(CVT)用のハブシェルであって、
実質的に閉鎖された端部と中央ボアとを有するほぼ中空の円筒状本体と、
前記中空の円筒状本体の外周縁に結合された第1及び第2のスポークフランジと、
前記実質的に閉鎖された端部に結合された複数のブレーキスプラインと、
前記実質的に閉鎖された端部に結合されたロック面取り部であって、前記複数のブレーキスプラインの半径方向外側にかつ前記複数のブレーキスプラインと同軸に配置されたロック面取り部と、
前記実質的に閉鎖された端部に結合された複数のスプラインであって、前記円筒状本体の内面に配置された複数のスプラインと、
を備えるハブシェル。
【請求項80】
前記ブレーキスプラインが、前記中央ボアを中心に角度的に配置されかつ前記中央ボアから半径方向に延在する、請求項79に記載のハブシェル。
【請求項81】
ハブシェルを有する連続可変変速機(CVT)用のブレーキアダプタキットであって、
ブレーキ整列面を有するブレーキアダプタリングであって、前記ハブシェルに係合するように構成されたロック面取り部を有するブレーキアダプタリングと、
前記ブレーキアダプタリング及び前記ハブシェルに結合するように構成されたローラブレーキアダプタと、
を備え、
組み立てられると、前記ローラブレーキアダプタが前記ハブシェルに剛性結合される、ブレーキアダプタキット。
【請求項82】
前記ブレーキアダプタリングが複数のツール係合穴を備える、請求項81に記載のブレーキアダプタキット。
【請求項83】
ハブシェルを有する連続可変変速機(CVT)用のブレーキアダプタキットであって、
ブレーキ整列面を有するブレーキアダプタリングであって、前記ハブシェルに係合するように構成されたロック面取り部を有するブレーキアダプタリングと、
前記ブレーキアダプタリング及び前記ハブシェルに結合するように構成されたディスクブレーキアダプタと、
を備え、
組み立てられると、前記ディスクブレーキアダプタが前記ハブシェルに剛性結合される、ブレーキアダプタキット。
【請求項84】
前記ブレーキアダプタリングが複数のツール係合穴を備える、請求項83に記載のブレーキアダプタキット。
【請求項85】
変速機であって、
前記変速機の長手軸線を中心に角度的に配置された複数の遊星組立品であって、各々が脚を有する複数の遊星組立品と、
各々の脚に結合されたステータ境界面キャップと、
前記複数の遊星組立品と同軸のステータ支持部材であって、前記長手軸線を中心に角度的に配置されかつ前記長手軸線から半径方向に延在する複数のガイド溝を有するステータ支持部材と、
を備え、
前記ステータ境界面キャップの各々が前記ステータ支持部材に摺動係合するように構成される、変速機。
【請求項86】
前記ステータ支持部材に結合されたステータトルク反作用インサートであって、前記ステータ支持部材の半径方向内側のステータトルク反作用インサートをさらに備える、請求項85に記載の変速機。
【請求項87】
前記ステータ境界面キャップが摺動境界面表面を備える、請求項85に記載の変速機。
【請求項88】
前記ステータ境界面キャップが、前記摺動境界面表面から延在する第1及び第2の側面を備え、
前記第1及び第2の側面が前記脚の側面に実質的に位置するように構成される、請求項87に記載の変速機。
【請求項89】
連続可変変速機用の遊星組立品であって、
貫通孔を有するボールと、
前記貫通孔に動作可能に受容される軸であって、前記ボール用に傾斜可能な回転軸線を提供するように構成された軸と、
前記軸に結合された脚であって、第1の端部と第2の端部とを有する細長い本体を有し、前記第1の端部の近傍の前記軸に結合する脚と、
前記脚に結合されたステータ境界面キャップであって、摺動境界面表面を有するステータ境界面キャップと、
を備える遊星組立品。
【請求項90】
前記ステータ境界面キャップが少なくとも部分的にプラスチックから製造される、請求項89に記載の遊星組立品。
【請求項91】
前記ステータ境界面キャップが第1及び第2の側面を備え、各側面が前記摺動境界面表面から延在し、前記第1及び第2の側面が前記脚の側面に実質的に位置するように構成される、請求項89に記載の遊星組立品。
【請求項1】
長手軸線を中心に半径方向に配置された複数のボールであって、各々のボールが、傾斜可能な回転軸線を有するように構成された、複数のボールと、
前記ボールの各々に動作可能に結合される脚であって、前記ボールの前記回転軸線を傾斜させるように構成された脚と、
前記脚に摺動結合されるステータ境界面部材と、
前記ステータ境界面部材に結合されたステータ支持部材と、
を備える連続可変変速機。
【請求項2】
前記ステータ境界面部材が、前記長手軸線を中心に角度的に配置されかつ前記長手軸線から半径方向に延在する複数のガイドスロットを備える、請求項1に記載の変速機。
【請求項3】
長手軸線を中心に回転可能なトルクドライバであって、動力入力を受け取るように構成されたトルクドライバと、
前記トルクドライバに動作可能に結合されるトーションプレートであって、スプライン内部ボアと、前記スプライン内部ボアから半径方向に延在する複数の三角形の延長部とを有するトーションプレートと、
前記トーションプレートに動作可能に結合される負荷カムリングと、
前記負荷カムリングに動作可能に結合される負荷カムローラリテーナ組立品と、
前記負荷カムローラリテーナ組立品に動作可能に結合される牽引リングと、
長手軸線を中心に半径方向に配置された複数のボールであって、各々のボールが、傾斜可能な回転軸線を有し、各々のボールが前記牽引リングに動作可能に結合される、複数のボールと、
を備える変速機。
【請求項4】
長手軸線を中心に回転可能なトルクドライバであって、動力入力を受け取るように構成されたトルクドライバと、
前記トルクドライバに結合されたトーションプレートであって、スプライン内部ボアと、前記スプライン内部ボアから半径方向に延在する複数の三角形の延長部とを有するトーションプレートと、
前記トーションプレートに結合された負荷カムリングと、
前記負荷カムリングに結合される負荷カムローラリテーナ部分組立品と、
前記負荷カムローラリテーナ部分組立品に結合された牽引リングと、
を備える動力入力装置。
【請求項5】
軸方向力発生器用の組立品であって、
複数の負荷カムローラを受容するように構成された第1のスロット付きリングと、
前記負荷カムローラを受容するように構成された第2のスロット付きリングと、
前記第1及び/又は第2のスロット付きリングに保持されるように構成されたばねと、
を備える組立品。
【請求項6】
複数のランプを有する負荷カムリングであって、前記ばねに動作可能に結合される負荷カムリングをさらに備える、請求項5に記載の組立品。
【請求項7】
前記ばねに動作可能に結合される牽引リングであって、複数のランプを有する牽引リングをさらに備える、請求項6に記載の組立品。
【請求項8】
前記負荷カムリングが、前記ばねに係合するように構成された溝を備える、請求項6に記載の組立品。
【請求項9】
前記牽引リングが、前記ばねに係合するように構成された溝を備える、請求項7に記載の組立品。
【請求項10】
前記第1及び第2のスロット付きリングの各々が、前記ばねに結合するように構成されたショルダを備える、請求項5に記載の組立品。
【請求項11】
スプライン内部ボアを有する略ディスク状の本体と、
前記ディスク状本体に結合された複数の構造リブであって、前記スプライン内部ボアから半径方向に延在する複数の構造リブと、
前記ディスク状本体の外周縁に結合された複数のスプラインと、
を備えるトーションプレート。
【請求項12】
前記ディスク状本体が、少なくとも部分的にプラスチック材料から製造される、請求項11に記載のトーションプレート。
【請求項13】
傾斜可能な軸線を中心に回転するように構成されたボールを各々が有する複数の遊星部分組立品を有する連続可変変速機用のキャリアであって、
遊星部分組立品に動作可能に結合されるように構成されたステータ境界面部材と、
前記ステータ境界面部材に動作可能に結合されるステータ支持部材と、
前記ステータ支持部材に動作可能に結合されるステータトルク反作用部材と、
を備えるキャリア。
【請求項14】
前記ステータ境界面部材が、前記遊星部分組立品に摺動結合されるように構成される、請求項13に記載のキャリア。
【請求項15】
前記ステータ境界面部材が、前記ステータ支持部材に摺動結合されるように構成される、請求項13に記載のキャリア。
【請求項16】
前記ステータトルク反作用部材が、前記ステータ支持部材に剛性結合されるように構成される、請求項13に記載のキャリア。
【請求項17】
前記ステータトルク反作用部材が、前記ステータ境界面部材に剛性結合されるように構成される、請求項13に記載のキャリア。
【請求項18】
少なくとも1つの脚に各々が動作可能に結合される複数のボールと、
各々の脚に結合されたステータ境界面部材と、
前記ステータ境界面部材に結合されたステータ支持部材と、
前記ステータ支持部材に結合されたステータトルク反作用部材と、
を備える変速機。
【請求項19】
前記ステータ境界面部材が各々の脚に摺動結合される、請求項18に記載の変速機。
【請求項20】
前記ステータ境界面部材が前記ステータ支持部材に摺動結合される、請求項18に記載の変速機。
【請求項21】
前記脚及び前記ステータ境界面部材が一体の構成要素である、請求項18に記載の変速機。
【請求項22】
変速機であって、
当該変速機の長手軸線を中心に角度的に配置された複数の遊星組立品であって、各々が脚を有する複数の遊星組立品と、
前記長手軸線と同軸のステータ境界面部材であって、前記脚を摺動支持するように構成された複数の半径方向溝を有するステータ境界面部材と、
前記ステータ境界面部材に結合されたステータ支持部材であって、前記長手軸線と同軸のステータ支持部材と、
を備える変速機。
【請求項23】
前記ステータ支持部材に結合されたステータトルク反作用インサートであって、前記ステータ支持部材と同心のステータトルク反作用インサートをさらに備える、請求項22に記載の変速機。
【請求項24】
連続可変変速機用のステータ組立品であって、
複数のトルク反作用ショルダを有するステータトルク反作用インサートと、
前記ステータトルク反作用インサートに結合され、前記ステータトルク反作用インサートから半径方向外側に延在し、第1の面と第2の面とを有するステータ支持部材と、
前記ステータ支持部材に結合され、前記ステータ支持部材の前記第1の面によって実質的に支持され、複数の半径方向溝を有するステータ境界面部材と、
を備えるステータ組立品。
【請求項25】
前記ステータ支持部材が複数のインターロック穴を備える、請求項24に記載のステータ組立品。
【請求項26】
前記ステータ境界面部材が、前記複数のインターロック穴に結合するように構成された複数のインターロックタブを備える、請求項25に記載のステータ組立品。
【請求項27】
連続可変変速機(CVT)用のステータ支持部材であって、
内部ボアと、第1の面と、第2の面とを有する略ディスク状の本体と、
前記第1の面に角度的に配置された複数のスペーサ支持延長部と、
複数のガイド支持スロットであって、各々のガイド支持スロットが前記スペーサ支持延長部の各々の間に実質的に配置された複数のガイド支持スロットと、
前記ガイド支持スロットの各々に形成された複数のインターロック穴と、
前記ディスク状本体の外周縁に形成された複数の捕捉延長部と、
を備えるステータ支持部材。
【請求項28】
前記第1の面上で前記内部ボアの近傍に形成されたパイロットショルダをさらに備える、請求項27に記載のステータ支持部材。
【請求項29】
前記第2の面に形成された複数の構造リブをさらに備える、請求項27に記載のステータ支持部材。
【請求項30】
前記捕捉延長部の各々が、前記スペーサ支持延長部の各々と実質的に整列される、請求項27に記載のステータ支持部材。
【請求項31】
前記内部ボアが六角形の形状を有する、請求項27に記載のステータ支持部材。
【請求項32】
連続可変変速機用のステータ境界面部材であって、
中央ボア、第1の面、及び第2の面を有する略ディスク状の本体と、
前記中央ボアから半径方向に延在し、前記第1の面に実質的に配置された複数の摺動ガイドスロットと、
前記第2の面から延在する複数のインターロックタブと、
前記ディスク状本体の外周囲の周りに形成された捕捉リングと、
前記捕捉リングに形成された複数の捕捉キャビティと、
を備えるステータ境界面部材。
【請求項33】
前記捕捉リングが前記第2の面で実質的に整列される、請求項32に記載のステータ境界面部材。
【請求項34】
前記インターロックタブが前記摺動ガイドスロットの各々に形成される、請求項32に記載のステータ境界面部材。
【請求項35】
シフトカムとキャリア組立品とを有する連続可変変速機(CVT)用の遊星組立品であって、
貫通孔を有するボールと、
前記貫通孔に結合されたボール軸と、
前記ボール軸に結合された脚であって、前記シフトカムに摺動係合するように構成された第1の端部を有し、前記キャリア組立品に摺動係合するように構成された面をさらに有する脚と、
を備える遊星組立品。
【請求項36】
前記第1の端部が、前記面の幅よりも小さい幅を有する、請求項35に記載の遊星組立品。
【請求項37】
前記面が、約7mm〜12.5mmの範囲の長さを有する、請求項36に記載の遊星組立品。
【請求項38】
キャリア組立品を有する連続可変変速機(CVT)用の脚であって、
第1の端部と第2の端部とを有する細長い本体と、
前記第1の端部に形成された軸ボアと、
前記第2の端部に形成されたシフトカムガイド面であって、前記CVTのシフトカムに摺動係合するように構成されたシフトカムガイド面と、
前記第1の端部と前記第2の端部との間に形成された摺動境界面であって、前記キャリア組立品に摺動係合するように構成された摺動境界面と、
を備える脚。
【請求項39】
前記摺動境界面が、約7mm〜12.5mmの範囲の長さを有する、請求項38に記載の脚。
【請求項40】
前記シフトカムガイド面が約3.5mmの幅を有する、請求項38に記載の脚。
【請求項41】
前記摺動境界面が約8mmの幅を有する、請求項38に記載の脚。
【請求項42】
変速機であって、
前記変速機の長手軸線を中心に角度的に、かつ前記長手軸線に対し垂直の平面に配置された複数の遊星組立品であって、各々が脚を有する複数の遊星組立品と、
前記長手軸線を中心に角度的に配置された複数のステータ境界面インサートであって、各々の脚が、前記ステータ境界面インサートの各々に摺動結合するように構成される複数のステータ境界面インサートと、
前記長手軸線と同軸に取り付けられたステータ支持部材であって、前記ステータ境界面インサートの各々に結合するように構成されたステータ支持部材と、
を備える変速機。
【請求項43】
前記長手軸線に沿って配置されかつ前記ステータ支持部材に結合された軸をさらに備える、請求項42に記載の変速機。
【請求項44】
連続可変変速機(CVT)用のステータ支持部材であって、
中央ボアを有するほぼ円筒状の本体と、
前記中央ボアを中心に角度的に配置されかつ前記中央ボアから半径方向に延在する複数のインサート支持スロットと、
前記複数のインサート支持スロットと同軸に配置された複数のステータ支持延長部であって、前記中央ボアを中心に角度的に配置される複数のステータ支持延長部と、
を備え、
前記ステータ支持延長部の各々が締結穴とドエルピン穴とを有する、ステータ支持部材。
【請求項45】
前記中央ボアが複数のトルク反作用ショルダを備える、請求項44に記載のステータ支持部材。
【請求項46】
前記ステータ支持延長部の各々が複数のカットアウトを備える、請求項44に記載のステータ支持部材。
【請求項47】
連続可変変速機用のステータ境界面インサートであって、
背部、第1の側面延長部、及び第2の側面延長部を有するほぼ長方形の本体と、
前記背部に形成されたステータインターロックタブと、
前記第1の側面延長部と第2の側面延長部との間に配置された摺動ガイド面と、
を備えるステータ境界面インサート。
【請求項48】
前記第1の側面延長部と第2の側面延長部との間に前記長方形本体の端部に形成された脚遊び凹部をさらに備える、請求項47に記載のステータ境界面インサート。
【請求項49】
前記ほぼ長方形の本体が、少なくとも部分的にプラスチック材料から製造される、請求項47に記載のステータ境界面インサート。
【請求項50】
長手軸線を中心に角度的に配置された複数の遊星組立品であって、各々が脚を有する複数の遊星組立品と、
前記複数の遊星組立品と同軸のステータ支持部材であって、前記遊星組立品の各々に動作可能に結合されるステータ支持部材と、
半径方向内側の位置において前記ステータ支持部材に結合されたステータトルク反作用インサートと、
を備え、
前記ステータ支持部材が、中央ボアを有する略鉢状の本体を備え、
前記中央ボアが、前記ステータトルク反作用インサートに結合するように構成され、
前記鉢状本体が、前記鉢状本体の外周縁に配置された締結フランジを有し、
前記鉢状本体が、前記遊星組立品の各々に摺動結合するように構成された複数のガイド支持スロットをさらに有する、変速機。
【請求項51】
前記脚が少なくとも部分的にプラスチックから製造される、請求項50に記載の変速機。
【請求項52】
前記ステータ支持部材が、前記鉢状本体の外側面に形成された複数の構造リブをさらに備える、請求項50に記載の変速機。
【請求項53】
連続可変変速機(CVT)用のステータ支持部材であって、
中央ボア、内部キャビティ、及び外面を有する本体と、
前記中央ボアを中心に角度的に配置されかつ前記中央ボアから半径方向に延在する複数のガイド支持スロットであって、前記内部キャビティに形成された複数のガイド支持スロットと、
前記本体の外周縁に結合された締結フランジと、
前記ガイド支持スロットの各々に結合された複数のカットアウトと、
を備えるステータ支持部材。
【請求項54】
前記カットアウトの各々が、前記CVTの遊星組立品に遊びを付与するように構成される、請求項53に記載のステータ支持部材。
【請求項55】
前記中央ボアが複数のトルク反作用ショルダを備える、請求項53に記載のステータ支持部材。
【請求項56】
前記外面に形成された複数の構造リブをさらに備える、請求項53に記載のステータ支持部材。
【請求項57】
シフトカムとキャリア組立品とを有する連続可変変速機(CVT)用の遊星組立品であって、
貫通孔を有するボールと、
前記貫通孔に受容されたボール軸と、
前記ボール軸に結合された脚であって、前記シフトカムに摺動係合するように構成された第1の端部を有し、前記キャリア組立品に摺動係合するように構成された面を有し、第2の端部に形成された軸ボアを有し、前記軸ボアから延在する軸受支持延長部を有する脚と、
を備える遊星組立品。
【請求項58】
前記脚が少なくとも部分的にプラスチックから製造される、請求項57に記載の遊星組立品。
【請求項59】
連続可変変速機(CVT)用のシフトカムであって、
前記CVTの長手軸線を中心に角度的に配置されかつ前記長手軸線から半径方向に延在する複数の脚接触面であって、第1の平面に対し凸状のプロフィールと、第2の平面に対し略平坦なプロフィールとを各々が有する複数の脚接触面と、
前記脚接触面の各々の半径方向内側に形成されたシフトナット係合ショルダと、
を備えるシフトカム。
【請求項60】
前記脚接触面の各々に結合された複数の整列延長部であって、各々の整列延長部が前記脚接触面の各々の側面に実質的に位置する、複数の整列延長部をさらに備える、請求項59に記載のシフトカム。
【請求項61】
長手軸線を中心に角度的に配置された複数の遊星組立品であって、各々が脚を有する複数の遊星組立品と、
前記遊星組立品の各々に動作可能に結合されるステータ境界面部材であって、前記複数の遊星組立品と同軸のステータ境界面部材と、
前記ステータ境界面部材に結合されたステータ支持部材であって、
中央ボアを有する略鉢状の本体と、
前記鉢状本体の外周縁に配置された締結フランジと、
前記鉢状本体の内面に配置された複数のインターロックタブであって、前記ステータ境界面部材に結合するように構成された複数のインターロックタブと、
を備えるステータ支持部材と、
を備える変速機。
【請求項62】
前記ステータ支持部材の前記中央ボアに結合されたステータトルク反作用インサートをさらに備える、請求項61に記載の変速機。
【請求項63】
ステータ境界面部材を有する連続可変変速機用のステータ支持部材であって、
中央ボアを有する略鉢状の本体と、
前記鉢状本体の外周縁に配置された締結フランジと、
前記鉢状本体の内面に配置された複数のインターロックタブと、
を備えるステータ支持部材。
【請求項64】
前記インターロックタブが、前記ステータ境界面部材に結合するように構成される、請求項63に記載のステータ支持部材。
【請求項65】
連続可変変速機(CVT)用のステータ境界面部材であって、
内部ボア、第1の面、及び第2の面を有する略ディスク状の本体と、
前記内部ボアを中心に角度的に配置されかつ前記内部ボアから半径方向に延在する複数のガイドスロットであって、前記第1の面に形成された複数のガイドスロットと、
前記ガイドスロットの各々と実質的に整列された複数のインターロックタブであって、前記第2の面に形成された複数のインターロックタブと、
前記ガイドスロットの各々に結合された複数のステータ支持部材延長部であって、前記ディスク状本体の外周縁に配置された複数のステータ支持部材延長部と、
を備えるステータ境界面部材。
【請求項66】
前記ガイドスロットの各々に結合された複数の脚遊びスロットであって、前記ステータ支持部材延長部の半径方向内側に配置された複数の脚遊びスロットをさらに備える、請求項65に記載のステータ境界面部材。
【請求項67】
変速機であって、
当該変速機の長手軸線を中心に角度的に配置された複数の遊星組立品であって、各々が脚を有する複数の遊星組立品と、
前記長手軸線に沿って配置された軸と、
前記遊星組立品の各々に摺動結合される第1のステータ支持部材であって、当該第1のステータ支持部材が第1の中央ボアを有し、前記第1の中央ボアが前記軸に結合される、第1のステータ支持部材と、
前記遊星組立品の各々に摺動結合される第2のステータ支持部材であって、当該第2のステータ支持部材が第2の中央ボアを有し、前記第2の中央ボアが前記第1の中央ボアの直径よりも大きな直径を有する、第2のステータ支持部材と、
前記第1及び第2のステータ支持部材に結合された複数のステータスペーサであって、前記長手軸線を中心に角度的に配置された複数のステータスペーサと、
を備える変速機。
【請求項68】
前記ステータスペーサが第1の端部と第2の端部とを有し、
前記第1及び第2の端部が略三角形の断面を有する、請求項67に記載の変速機。
【請求項69】
前記ステータスペーサが、前記第1の端部と第2の端部との間に配置された略菱形の断面を有する、請求項67に記載の変速機。
【請求項70】
前記遊星組立品に動作可能に結合される略円筒状のアイドラをさらに備える、請求項67に記載の変速機。
【請求項71】
前記第2の中央ボアが、組立時に遊びを前記アイドラに付与するように適応される、請求項67に記載の変速機。
【請求項72】
連続可変変速機(CVT)用のステータ支持部材であって、
中央ボアを有するほぼディスク状の本体と、
前記中央ボアを中心に角度的に配置された複数の支持延長部であって、当該支持延長部の各々が略三角形の形状を有し、当該支持延長部の各々が前記中央ボアの半径方向外側に配置される、複数の支持延長部と、
前記支持延長部に結合された複数のステータスペーサキャビティであって、略三角形の形状を有する複数のステータスペーサキャビティと、
前記ディスク状本体に形成された複数のガイドスロットであって、各々のガイドスロットが前記中央ボアから半径方向に延在し、各々のガイドスロットが前記支持延長部の各々と実質的に角度的に整列される、複数のガイドスロットと、
を備えるステータ支持部材。
【請求項73】
前記中央ボアが前記CVTの軸に結合するように構成される、請求項72に記載のステータ支持部材。
【請求項74】
連続可変変速機用のステータスペーサであって、
第1の端部と第2の端部とを有する細長い本体と、
前記第1の端部と前記第2の端部との間に形成された遊びネック部と、
を備え、
前記第1及び第2の端部の各々が略三角形の断面を有し、
前記遊びネック部の少なくとも一部分が略菱形の断面を有する、ステータスペーサ。
【請求項75】
連続可変変速機(CVT)用のアイドラ組立品であって、
中央ボアを有する略円筒状のアイドラであって、前記中央ボアが長手軸線を画定し、当該アイドラが前記長手軸線を中心に回転するように構成される、円筒状のアイドラと、
前記アイドラの第1及び第2の端部にそれぞれ動作可能に結合される第1及び第2のシフトカムであって、前記長手軸線を中心に実質的に回転不能であるように構成される第1及び第2のシフトカムと、
前記第1のシフトカムに結合された第1のシフトナットであって、ねじボアと、前記ねじボアから半径方向に延在するシフトカム係合ショルダとを有する第1のシフトナットと、
前記第2のシフトカムに結合された第2のシフトナットであって、第2のねじボアと、前記第2のねじボアから半径方向に延在する第2のシフトカム係合ショルダとを備える第2のシフトナットと、
を備えるアイドラ組立品。
【請求項76】
前記アイドラに結合された軸受であって、可撓性ケージを備える軸受をさらに備える、請求項75に記載のアイドラ組立品。
【請求項77】
長手軸線に沿って配置された軸を有する連続可変変速機(CVT)用のアイドラ組立品を製造する方法であって、
前記軸にシフトナット遊びスロットを設けるステップと、
中央ボアを有する略円筒状のアイドラを設けるステップと、
前記アイドラを、前記アイドラの第1の端部の第1のシフトカムに、および前記アイドラの第2の端部の第2のシフトカムに動作可能に結合し、これによって、前記アイドラ、前記第1のシフトカム、及び前記第2のシフトカムを含む部分組立品を生み出すステップと、
シフトナットを前記シフトナット遊びスロットに配置するステップであって、前記シフトナットが、ねじボアから半径方向に延在するシフトカム係合ショルダを有するステップと、
前記部分組立品が前記シフトナットを実質的に囲むように、前記アイドラ、前記第1のシフトカム、及び前記第2のシフトカムの部分組立品を前記軸に取り付けるステップと、
前記シフトナットのねじボアにシフトロッドを結合し、これによって、前記シフトナット係合ショルダを前記第1又は第2のシフトカムに結合するステップと、
を含む方法。
【請求項78】
前記シフトナットを前記シフトナット遊びスロットに配置するステップが、前記シフトナット遊びスロットに動作可能に結合するように構成された複数の平坦部を前記シフトナットに設けるステップを含む、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
連続可変変速機(CVT)用のハブシェルであって、
実質的に閉鎖された端部と中央ボアとを有するほぼ中空の円筒状本体と、
前記中空の円筒状本体の外周縁に結合された第1及び第2のスポークフランジと、
前記実質的に閉鎖された端部に結合された複数のブレーキスプラインと、
前記実質的に閉鎖された端部に結合されたロック面取り部であって、前記複数のブレーキスプラインの半径方向外側にかつ前記複数のブレーキスプラインと同軸に配置されたロック面取り部と、
前記実質的に閉鎖された端部に結合された複数のスプラインであって、前記円筒状本体の内面に配置された複数のスプラインと、
を備えるハブシェル。
【請求項80】
前記ブレーキスプラインが、前記中央ボアを中心に角度的に配置されかつ前記中央ボアから半径方向に延在する、請求項79に記載のハブシェル。
【請求項81】
ハブシェルを有する連続可変変速機(CVT)用のブレーキアダプタキットであって、
ブレーキ整列面を有するブレーキアダプタリングであって、前記ハブシェルに係合するように構成されたロック面取り部を有するブレーキアダプタリングと、
前記ブレーキアダプタリング及び前記ハブシェルに結合するように構成されたローラブレーキアダプタと、
を備え、
組み立てられると、前記ローラブレーキアダプタが前記ハブシェルに剛性結合される、ブレーキアダプタキット。
【請求項82】
前記ブレーキアダプタリングが複数のツール係合穴を備える、請求項81に記載のブレーキアダプタキット。
【請求項83】
ハブシェルを有する連続可変変速機(CVT)用のブレーキアダプタキットであって、
ブレーキ整列面を有するブレーキアダプタリングであって、前記ハブシェルに係合するように構成されたロック面取り部を有するブレーキアダプタリングと、
前記ブレーキアダプタリング及び前記ハブシェルに結合するように構成されたディスクブレーキアダプタと、
を備え、
組み立てられると、前記ディスクブレーキアダプタが前記ハブシェルに剛性結合される、ブレーキアダプタキット。
【請求項84】
前記ブレーキアダプタリングが複数のツール係合穴を備える、請求項83に記載のブレーキアダプタキット。
【請求項85】
変速機であって、
前記変速機の長手軸線を中心に角度的に配置された複数の遊星組立品であって、各々が脚を有する複数の遊星組立品と、
各々の脚に結合されたステータ境界面キャップと、
前記複数の遊星組立品と同軸のステータ支持部材であって、前記長手軸線を中心に角度的に配置されかつ前記長手軸線から半径方向に延在する複数のガイド溝を有するステータ支持部材と、
を備え、
前記ステータ境界面キャップの各々が前記ステータ支持部材に摺動係合するように構成される、変速機。
【請求項86】
前記ステータ支持部材に結合されたステータトルク反作用インサートであって、前記ステータ支持部材の半径方向内側のステータトルク反作用インサートをさらに備える、請求項85に記載の変速機。
【請求項87】
前記ステータ境界面キャップが摺動境界面表面を備える、請求項85に記載の変速機。
【請求項88】
前記ステータ境界面キャップが、前記摺動境界面表面から延在する第1及び第2の側面を備え、
前記第1及び第2の側面が前記脚の側面に実質的に位置するように構成される、請求項87に記載の変速機。
【請求項89】
連続可変変速機用の遊星組立品であって、
貫通孔を有するボールと、
前記貫通孔に動作可能に受容される軸であって、前記ボール用に傾斜可能な回転軸線を提供するように構成された軸と、
前記軸に結合された脚であって、第1の端部と第2の端部とを有する細長い本体を有し、前記第1の端部の近傍の前記軸に結合する脚と、
前記脚に結合されたステータ境界面キャップであって、摺動境界面表面を有するステータ境界面キャップと、
を備える遊星組立品。
【請求項90】
前記ステータ境界面キャップが少なくとも部分的にプラスチックから製造される、請求項89に記載の遊星組立品。
【請求項91】
前記ステータ境界面キャップが第1及び第2の側面を備え、各側面が前記摺動境界面表面から延在し、前記第1及び第2の側面が前記脚の側面に実質的に位置するように構成される、請求項89に記載の遊星組立品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図16A】
【図16B】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65A】
【図65B】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
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【図76】
【図77】
【図78】
【図79】
【図80】
【図81】
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【図83】
【図2】
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【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図16A】
【図16B】
【図17】
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【図19】
【図20】
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【図22】
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【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
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【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
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【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65A】
【図65B】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】
【図77】
【図78】
【図79】
【図80】
【図81】
【図82】
【図83】
【公表番号】特表2011−525597(P2011−525597A)
【公表日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−514561(P2011−514561)
【出願日】平成20年6月23日(2008.6.23)
【国際出願番号】PCT/US2008/067940
【国際公開番号】WO2009/157920
【国際公開日】平成21年12月30日(2009.12.30)
【出願人】(502252415)フォールブルック テクノロジーズ インコーポレイテッド (19)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月23日(2008.6.23)
【国際出願番号】PCT/US2008/067940
【国際公開番号】WO2009/157920
【国際公開日】平成21年12月30日(2009.12.30)
【出願人】(502252415)フォールブルック テクノロジーズ インコーポレイテッド (19)
【Fターム(参考)】
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