説明

遊技システム及び遊技媒体貸出処理装置

【課題】 遊技媒体貸出装置と遊技台間の残高等の表示部を変更することなく、端数の遊技媒体貸出価値が残っていても遊技客に混乱が生じない仕組みを得る。
【解決手段】 遊技台2は、遊技媒体貸出装置3から通知された残高を受信し、この残高を表示する表示部205を有し、遊技媒体貸出装置3は、遊技媒体の1回の貸出金額を表す遊技媒体貸出単位価値情報の記憶部32、遊技媒体価値記録媒体を読書するリードライト処理部35、読取った遊技媒体価値情報に基づいて遊技媒体価値記録媒体の遊技媒体貸出価値を取得し、遊技媒体貸出価値情報から貸出した遊技媒体に相当する遊技媒体貸出価値情報が記憶部32に記憶されている遊技媒体貸出単位価値情報よりも小さい場合、異なる態様で端数の遊技媒体貸出価値情報を表示させる制御部36を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場で使用される遊技システム及び遊技媒体貸出処理装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技店において、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体の貸し出しは、100円単位で行っており、プリペイドカードを利用する場合においても、プリペイドカードに100円未満の残高(端数残高)が残ることはなかった。このため、従来からプリペイドカードシステムに適用される遊技台においても、カード残高の表示は100円単位で行われており、遊技台のカード残高表示部は7セグメントLED3桁で構成されることが標準となっていた。このような3桁のカード残高表示部では100円単位で残高表示が行われていたため、3桁あるうちの1桁目(一番右の桁)が100円の単位を表すようになっている。
【0003】
近年、遊技店舗では、遊技媒体の貸出時に消費税を徴収したいとの要望があり、消費税を徴収すると貸出単位は100円ではなくなってしまうため、プリペイドカードに貸出単位未満の金額が残ってしまうことになる。例えば、遊技媒体貸出時に消費税5%で消費税を徴収した場合、貸出単位は105円となるため、1000円のプリペイドカードで遊技媒体を貸出した場合、9度数払い出した段階で使用金額は945円となり、カードには55円の端数残高が残ってしまうこととなる。
【0004】
また、このような問題はプリペイドカードを使用して、自動販売機等でジュースやたばこなどの物品購入ができるようにした場合にも、同様にプリペイドカードに端数残高が残ってしまうという問題が発生する。
これら場合、従来の7セグメントLED3桁の遊技台のカード残高表示部には、通常100円単位でカード残高が表示されているため、1000円のプリペイドカード残高は「△△0」(△はブランクを示す。)と表示されてしまい、遊技客はカード残高を知ることができない状態になってしまうという問題があった。
一方、前述の端数残高をそのまま表示すると「△55」と表示してしまうことなり、残高「5500円」の場合と同じ表示になり、遊技客が混乱してしまうという問題があった。
【0005】
さらに、7セグメントLEDの表示装置では、0〜9までの数字と特定のアルファベット(A,C,E,F,H,L,P,U,b.c.d,h及びo)しか表現することができないため、遊技客に混乱が生じないよう遊技台に55円の残高を表示することは困難であった。
【0006】
このような問題を解決するため、遊技台のカード残高表示桁数を増やすことなどが考えられるが、プリペイドカードシステム用カードユニットと遊技台間のインタフェースは規定のインタフェースが定められており(特許第2935990号参照)、遊技台のカード残高表示分を7セグメントLED3桁以上の表示能力を有する表示部に変更することは、このインタフェースを逸脱してしまうため、実施することができないという問題あった。
【0007】
このような遊技台間のインタフェースを変更することなく、端数残高表示をする方法としてカーユニットに端数表示ボタンを設ける方法がある(例えば、特許文献1参照)。
この方法によれば、通常時は遊技台にカード残高を100円単位で表示しておき、端数表示ボタン押下時にカード残高をスクロール表示して、カード残高を1円単位で表示させることができる。
【0008】
【特許文献1】特開2003−311005号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、従来の方法では、端数表示ボタンを押下しないとカード残高が確認できないため、遊技媒体の貸出やカードへの入金を繰り返し、端数残高が100円以上となった時、遊技台の残高表示は「△△1」となっているため、それ以降の貸出が行えない状態であることが遊技客に分かりずらいという問題がある。
【0010】
例えば、消費税が5%であるとき、貸出単位は105円となるが、カードへの入金や遊技媒体の貸出を繰り返した結果、カード残高が100円になったとき、遊技台のカード残高表示は「△△1」となるが、この状態ではプリペイドカードに追加入金し、カード残高を増やさない限り次の貸出を行うことができない。
遊技客からすると、遊技台のカード残高表示は「△△1」と表示されているにもかかわらず、貸出ボタンを押下しても遊技媒体は払い出されず、貸出単位未満の金額になったことはカードユニットや遊技台の表示表からは知ることができないという問題があった。
このため、店舗にとっても遊技客に貸出単位が105円であることを意識させたうえ、カード残高が100円であり、貸出単位未満の金額しかカードに残っていないことを説明する必要があり、遊技店店員から遊技客への説明が煩雑になるという問題があった。
【0011】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、遊技媒体貸出装置と遊技台間の残高等の表示部を変更することなく、端数の遊技媒体貸出価値が残っていても遊技客に混乱が生じない仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の一の観点にかかる遊技システムは、遊技台と、この遊技台に接続可能に構成された遊技媒体貸出処理装置とからなるシステムであって、上記遊技台は、上記遊技媒体貸出処理装置から通知された遊技媒体貸出価値情報の大きさを受信する受信手段と、上記受信した所定桁数の遊技媒体貸出価値情報の大きさを表示する表示手段と、を有し、上記遊技媒体貸出処理装置は、遊技媒体貸出1回あたりの貸出価値情報を表す遊技媒体貸出単位情報の大きさを記憶する記憶手段と、遊技媒体貸出価値情報の大きさを特定可能な情報が記録された遊技媒体貸出用記録媒体の情報を読み書きするリーダライタと、上記読み取った遊技媒体貸出用記録媒体の情報に基づいて遊技媒体貸出価値情報を取得し、取得した遊技媒体貸出価値情報の大きさから貸し出した遊技媒体に相当する遊技媒体貸出価値情報の大きさを差し引いて残った更新後の遊技媒体貸出価値情報の大きさを上記遊技台の表示手段に表示させると共に、更新後の遊技媒体貸出価値情報の大きさが上記記憶手段に記憶されている遊技媒体貸出単位価値情報の大きさよりも小さい端数となった場合、上記更新後の遊技媒体貸出価値情報の大きさを表示する場合の表示方法とは異なる態様で上記端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさを上記遊技台の表示手段に表示させる制御手段とを有することを特徴とする。
【0013】
上記制御手段は、端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさの表示を行う場合、上記遊技台の表示手段のうちの少なくとも1桁をブリンク表示させてもよい。
また、上記表示手段は、複数のセグメントを点灯させて数字又は文字を表示させるものであり、上記制御手段は、上記表示手段に端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさを表示させたうえで、当該端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさの表示に用いられていない他のセグメントのうちの少なくとも1セグメントをブリンク表示させてもよい。
【0014】
上記制御手段は、端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさ表示を行う場合、上記遊技台の表示手段のうちのすべての桁をブリンク表示させるてもよい。
また、上記制御手段は、端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさ表示を行う場合、上記遊技台の表示手段に対して、数字又は文字とならない形態でブリンク表示させてもよい。
また、上記遊技媒体貸出処理装置は、遊技媒体貸出用記録媒体の遊技媒体貸出価値情報の最小桁数まで表示できる第2の表示手段を更に有し、上記制御部は、上記第2の表示手段に対して、端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさを表示させてもよい。
【0015】
本発明の一の観点にかかる遊技媒体貸出処理装置は、遊技媒体貸出処理装置から通知された遊技媒体貸出価値情報の大きさを受信する受信手段及び、受信した遊技媒体貸出価値情報の大きさを所定桁数で表示する表示手段とを有する遊技台と接続可能に構成された遊技媒体貸出処理装置であって、遊技媒体の1回の遊技媒体貸出価値情報を表す遊技媒体貸出単位情報の大きさを記憶する記憶手段と、遊技媒体貸出用記録媒体の情報を読み書きするリーダライタと、上記読み取った遊技媒体貸出用記録媒体の情報に基づいて遊技媒体貸出価値情報を取得し、取得した遊技媒体貸出価値情報の大きさから貸し出した遊技媒体に相当する遊技媒体貸出価値情報の大きさを差し引いて残った更新後の遊技媒体貸出価値情報の大きさを上記遊技台の表示手段に表示させると共に、更新後の遊技媒体貸出価値情報の大きさが上記記憶手段に記憶されている遊技媒体貸出単位価値情報の大きさよりも小さい端数となった場合、上記更新後の遊技媒体貸出価値情報の大きさを表示する場合の表示方法とは異なる態様で上記端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさを上記遊技台の表示手段に表示させる制御手段とを有するとを特徴とするとを特徴とする。
【0016】
上記制御手段は、端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさの表示を行う場合、上記遊技台の表示手段のうちの少なくとも1桁がブリンク表示させるようにしてもよい。
また、上記表示手段は、遊技媒体貸出価値情報の大きさ又は端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさを複数のセグメントを点灯させて数字又は文字を表示させるものであり、上記制御手段は、上記表示手段に端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさを表示させたうえで、当該端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさの表示に用いられていない他のセグメントのうちの少なくとも1セグメントをブリンク表示させるようにしてもよい。
【0017】
上記制御手段は、端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさ表示を行う場合、上記遊技台の表示部のうちのすべての桁をブリンク表示させるようにしてもよい。
また、上記制御手段は、端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさ表示を行う場合、上記遊技台の表示部に対して、数字又は文字とならない形態でブリンク表示させるようにしてもよい。
また遊技媒体貸出用記録媒体の遊技媒体貸出価値情報の大きさを表示する遊技媒体貸出処理装置残高表示手段を更に有し、上記制御部は、上記遊技媒体貸出用記録媒体残高表示手段に対して、端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさを表示させるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、遊技媒体貸出用記録媒体に遊技媒体貸出単位情報の大きさより小さい端数の遊技媒体貸出価値が残った場合に、遊技台の残高表示手段に端数の遊技媒体貸出価値が残っていることを表示できる。これにより、遊技客は遊技媒体貸出用記録媒体に端数の遊技媒体貸出価値が残こっていることを認識することができ、誤って再度遊技媒体の貸出要求を行ったりすることを防止できる。また、遊技客は従来のように端数ボタンを押すなどの面倒なことをしなくとも端数の遊技媒体貸出価値があることを認識できる。
また、装置としても端数表示ボタンを設けるなどの余計な構成を設ける必要が無く、コストを抑えることができる。また今までの遊技媒体貸出装置と遊技台のインタフェースを変更する必要がないため、改造などの余計なコストをかける必要が無く、今までの構成を生かして端数の遊技媒体貸出価値の表示を行うことができる。
また、遊技ホール側では、遊技媒体貸出用記録媒体に端数の遊技媒体貸出価値があることを遊技客に教えることができ、例えば、遊技媒体貸出価値に消費税を含めて遊技客に請求することも可能となる。
【0019】
また、端数の遊技媒体貸出価値を最小単位(例えば、1円単位)で表示することも可能となる。また、遊技媒体貸出装置側で最小単位まで表示することで、遊技台の表示手段に改造を加えなくとも、遊技媒体貸出装置の表示手段を見ることで端数の遊技媒体貸出価値を正確に知ることができる。
【0020】
遊技台の表示手段の桁数を多くするなどの改造を加えたり、遊技台と遊技媒体貸出装置とのインタフェースを変更することなく端数の遊技媒体価値の大きさを表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の第1の実施形態を図面を参照して説明する。
図1に本実施形態にかかるプリペイドカードシステム、カードユニットを適用した遊技場システムの全体構成を示す。図1に示したプリペイドカードシステムは、プリペイドカード制御装置1、遊技場内に複数台配置された遊技台2、プリペイドカード制御装置1と有線又は無線の通信回線を介して接続可能に構成され、遊技台2と電気的に接続されたカードユニット3から構成されている。
【0022】
プリペイドカード制御装置1は、遊技場内で使用されるプリペイドカードのカード情報の認証を行ったり、またカードユニットの設定を管理する装置である。このプリペイドカード制御装置1は、遊技媒体貸出単位設定部11、遊技媒体貸出単位記憶部12、カードユニット用通信処理部13、これらを制御する制御部14を有している。
【0023】
遊技媒体貸出単位設定部11は、遊技ホール等の管理者からパチンコ玉やメダルなどの遊技媒体貸出単位情報の設定入力を受付け、遊技媒体貸出単位記憶部12に記憶する処理を行う。この遊技媒体貸出単位情報は、遊技客から1回の遊技媒体の貸出要求に基づいて、プリペイドカードの残高から減算する金額及び遊技媒体の貸出数を受付ける。例えば、遊技媒体貸出単位は105円とし、この際に貸し出す遊技媒体数が25個となる。
遊技媒体貸出単位情報記憶部12は、遊技媒体貸出単位設定部11で入力された遊技媒体貸出単位情報を記憶される記憶部である。
カードユニット用通信処理部13は、カードユニット3とのデータの通信を処理を行う。カードユニット3との通信は、光通信、電波などの無線通信でもよいし、またLANケーブルなどを用いた有線による接続でもよく任意である。
制御部14は、遊技媒体貸単位記憶部12に設定された遊技媒体貸出単位情報を、カードユニット用通信処理部13を介して遊技ホール内のカードユニットに対して送信し、各カードユニット3に対して遊技媒体貸出単位を設定する処理を行う。
【0024】
遊技台2は、パチンコやスロットなどの遊技を行う装置である。この遊技台2の外観構成は、図2に示すようにパチンコなどの遊技を行う遊技面201、貸出可ランプ202、貸出ボタン203、返却ボタン204、カード残高表示部205、遊技を行うための操作を行う遊技用ハンドル206を有している。
【0025】
貸出可ランプ202は、挿入されたカードにより遊技媒体の貸出が行えることを表すランプである。この貸出可ランプ202は、LEDなどの発行素子により構成され、これが点灯していることで挿入されたプリペイドカードによる貸出が可能であることをあらわしている。
【0026】
貸出ボタン203は、遊技媒体の貸出指示を行うためのボタンである。遊技客によりこの貸出ボタン203が1回押下されることにより、カードユニット3に対して遊技媒体貸出要求が通知され、これにより遊技媒体貸出単位に応じた遊技媒体の貸出が行われる。例えば、遊技媒体貸出単位が1回105円で25個の遊技媒体と設定されている場合には、この貸出ボタン203が押下されるごとにカードユニット3から25個の遊技媒体が排出され、また105円分プリペイドカードの残高から減算されることになる。
【0027】
返却ボタン204は、挿入されたプリペイドカードの返却指示を行うためのボタンである。この返却ボタン204が押下されることにより、カード返却がカードユニット3に対して通知され、カードユニット3に挿入されているプリペイドカードが排出されて返却される。
【0028】
カード残高表示部105は、カードユニット3から通知されたプリペイドカードの残高を表示する表示部である。
このカード残高表示部105は、図3に示すようにセグメントa〜gまでの7セグメントからなるLEDから構成されており、各セグメントが点灯することで、数字やアルファベットなどの文字を表示できるように構成されている。そして、この例では、7セグメントの表示部が3桁分設けられている。これにより1桁目が残額の100円単位を表し、2桁目が1000円単位を表し、3桁面が1万円単位を表すことで、1万円までの残額が表示できるようになっている。従って、カード残高表示部105に100と表示されている場合には、プリペイドカードの残額が10,000円であることを表している。
【0029】
また、遊技台2のCPUやRAM、ROMなどにより構成される制御機能ブロックを図1に示す。図1に示すように、遊技台2は、カードユニット用通信処理部21、遊技媒体払出し処理部22、カード残高表示処理部23、貸出可ランプ処理部24、玉貸ボタン処理部25、返却ボタン処理部26、制御部27から構成される。
【0030】
カードユニット用通信処理部21は、カードユニット3のインタフェース部であり、カードユニット3との間で所定のデータの送受信を行えるようになっている。このカードユニット用通信処理部21は、遊技台2からの遊技媒体貸出通知をカードユニット3に通知したり、またカードユニット3からの残高表示指示データを受信したりするように構成されている。
【0031】
遊技媒体払い出し処理部22は、カードユニット3からの遊技媒体払い出し指示に応じて、遊技台2に遊技媒体を払い出す処理を行う。これにより、例えば、カードユニット3から105円分の遊技媒体数25個の払い出し指示がされると、図示しない遊技媒体搬送機構を通じて25個の遊技媒体が遊技台の遊技媒体受皿に排出されるようになっている。
【0032】
カード残高表示処理部23は、カードユニット3から通知されたカード残高及び端数残高表示をカード残高表示処理部105に表示させる処理を行う。カード残高表示部処理部23は、カードユニット3からの表示制御情報に基づいてカード残高表示処理部105の各LEDセグメントへ通電制御することで数字や文字を表示させたり、またLEDセグメントへ所定の間隔(例えば、0.5秒など)で間欠的に通電を行うことによりセグメントがブリンク表示を行うようになっている。
【0033】
貸出可ランプ処理部24は、カードユニット3からの遊技媒体貸出可能通知に応じて、貸出可ランプ202へ通電することで貸出可ランプ202を点灯させる処理を行う。
玉貸しボタン処理部25は、遊技客により玉貸ボタン203が押下されたことを検知し、これをカードユニット3へ通知する処理を行う。これにより、カードユニット3から押下回数に応じた遊技媒体貸し出し処理が行われる。
返却ボタン処理部26は、返却ボタン204が押下されたことを検知し、カード返却指示をカードユニット3へ通知する処理を行う。これにより、カードユニット3に挿入されていたプリペイドカードが排出されて返却される。
制御部27は、遊技台2での遊技の制御や各処理部の制御を行う。
【0034】
カードユニット3は、プリペイドカードからの読み取った残額に応じて、遊技媒体の貸出処理を行う装置である。このカードユニット3の外観構成は、図2に示すように利用可表示ランプ301とプリペイドカード挿入排出口302が設けられている
利用可表示ランプ301は、カードユニット3の前面上端部に設けられており、カードユニットが利用可能か否かを表すランプである。この利用可表示ランプ301は、LEDなどに構成されており、カードユニットがプリペイドカードの処理をできるときに点灯するようになっている。
プリペイドカード挿入排出口302は、遊技客が保持するプリペイドカードを挿入する挿入口である。このプリペイドカード挿入排出口302からプリペイドカードが挿入されると、後述するプリペイドカードR/W処理部35により、プリペイドカードがカードユニットの内部に取り込まれる。そして、返却ボタン204が押下されることによりこのプリペイドカード挿入排出口302からプリペイドカードが排出されて返却されるようになっている。
なお、本例で使用されるプリペイドカードはICカードや磁気カード、又はフォトグラフを利用した光カード、或いはこれらのハイブリッドカードなどでも利用することができる。
【0035】
また、カードユニット3のCPUやRAM、ROMなどにより構成される制御機能ブロックを図1に示す。図2に示すように、カードユニット3は、プリペイドカード制御装置用通信処理部31、遊技媒体貸出単位記憶部32、遊技台用通信処理部33、利用可ランプ制御部34、プリペイドカードR/W処理部35、制御部36から構成される。
【0036】
プリペイドカード制御装置用通信処理部31は、プリペイドカード制御装置1との間で所定のデータを送受信する処理を行う。これによりプリペイドカード制御装置1で設定された遊技媒体貸出単位情報を受信したり、またカードの認証情報などのカード情報を送受信できるようようになっている。
【0037】
遊技媒体貸出単位記憶部32は、遊技媒体貸出単位情報を記憶する記憶部である。この遊技媒体貸出単位記憶部32は、プリペイドカード制御装置1で設定されたカードユニット3に通知された遊技媒体貸出単位情報を記憶しておくことができる。この遊技媒体貸出単位情報は、遊技客から1回の遊技媒体の貸出要求に基づいて、プリペイドカードの残高から減算する金額及び遊技媒体の貸出数を表している。例えば、1回の玉貸しボタンの押下に対して、遊技媒体貸出単位は105円で、この際に貸し出す遊技媒体数が25個という遊技媒体貸出単位が設定されるようになっている。
【0038】
遊技台用通信処理部33は、遊技台2との間で所定のデータの送受信を行う。この遊技台用通信処理部33により遊技台2からの遊技媒体貸出指示が通知されたり、また遊技台2のカード残高表示部205に対する、残額表示又は端数残額表示の情報が通知されるようになっている。
【0039】
利用可ランプ制御部34は、利用可表示ランプ301の点灯、消灯を通電制御する。利用可ランプ制御部34は、カードユニット3が遊技媒体の貸出処理をできる状態にあるか(貸し出す遊技媒体があるか、カードユニットが動作できる状態かなど)を検出し、利用可表示ランプ301の点灯を制御する。
【0040】
プリペイドカードリードライト(R/W)処理部35は、プリペイドカードに対してカード残高の読み書き処理を行う。
プリペイドカードがICカードの場合には、プリペイドカードの接続端子に電気的に接続して、プリペイドカードから残高情報などの情報を読み取り、また更新された残高などの書き込み処理を行う。
また返却ボタン204の押下によりプリペイドカードの排出処理を行う。
【0041】
制御部36は、貸出ボタン203が押下されて遊技媒体が貸し出される毎に、カード残高から遊技媒体貸出単位金額を減算し、更新残高を算定する処理を行う。
この更新残高の算定は、遊技媒体の貸出毎に行い、次に遊技媒体の貸出を行う場合は、更新残高から遊技媒体貸出単位金額を減算し、新たな更新残高とする。
また、制御部36は、算定した更新残高が遊技媒体貸出単位記憶部32に記憶されている遊技媒体貸出単位の金額以下であるか否か判別し、遊技媒体貸出単位金額以下である場合には遊技台に対して、端数残高を通常の残高表示とは異なる態様で表示するよう指示する処理を行う。即ち、遊技媒体貸出単位が105円で利用後の更新残高が100円の場合、制御部36は遊技台2に対して端数残高表示に切替て表示するよう指示する。この例では、図6(エ)に示したように、遊技台2のカード残高表示部205に端数残高(100円)を表示すると共に、端数残高表示には用いられていない1桁目の下のセグメント(図3におけるセグメントd)をブリンク表示させることで、現在表示されている表示金額が端数残高であることを表示する。
【0042】
次に、上述のプリペイドカードシステムの処理の流れについて図4を参照して説明する
なお、図4の例では、遊技媒体貸出単位金額が105円で、予めプリペイドカードに310円の残高がある状態とする。
図4において、まず遊技客が持っているプリペイドカードをカードユニット3のプリペイドカード挿入排出口302に挿入すると、プリペイドカードR/W処理部35がカードの挿入を受付ける(S1)。
プリペイドカードが挿入されると、プリペイドカードR/W処理部35がプリペイドカードから現在記憶されている残高を読み取り(S2)、カード残高が遊技媒体貸出単位金額以上であるか否かを判別する(S3)。カード残高が遊技媒体貸出単位以上であれば、読み取った残高に基づいて制御部36が残高表示情報指示情報を作成し、遊技台用通信処理部33を介して遊技台2へ通知する(S4)。
この残高表示指示情報は、本実施形態では、遊技台2のカード残高表示部205が3桁で、1桁目が1万円位、2桁目が千円の位、3桁目が百円の位を表しているので、310円の場合には3桁目に数字「3」を表示するように指示する残高表示指示情報を作成する。
また、S3の判別の結果、カード残高が遊技媒体貸出単位金額未満であれば、遊技媒体の貸し出しは行わせず、後述の端数残高表示S21を行う。
【0043】
遊技台2は、カードユニット用通信処理部21を介して残高表示指示情報を受信すると、カード残高表示処理部23が、残高表示指示情報に従ってカード残高表示部205に現在の残高を表示する(S5)。この状態を図6の(ア)に示す。図6(ア)に示したように、1桁目(1万円単位)、2桁目(千円単位)は表示しない空欄のままにしておき、3桁目(百円単位)のセグメントa,b,c,d,gを点灯表示させて「3」を表示させる。
さらに、制御部36は、遊技台用通信処理部33を介して、遊技台2へ遊技媒体貸出可能通知を行い(S6)、カードユニット用通信処理部21を介してこの指示を受け取った遊技台2の制御部27は、貸出可ランプ処理部24を駆動し、貸出可ランプ202を点灯させる(S7)。
この状態で、遊技客が遊技媒体の貸出を受けるため、遊技台2の貸出ボタン203を押下すると、貸出ボタン処理部25がこれを受付け、制御部27はカードユニット用通信処理部21を介して遊技媒体貸出指示をカードユニット3へ通知する(S8)とともに貸出可ランプ処理部24を駆動し、貸出可ランプ202を消灯させ(S9)、カードユニット3からの遊技媒体貸出指示を待ち合わせる。
【0044】
カードユニット3の制御部36は、遊技台用通信処理部33を介して遊技媒体貸出指示を受付けると、カード残高から遊技媒体貸出単位金額を減算し、更新残高を計算する(S10)。
上述の例では、プリペイドカード残高が310円から遊技媒体貸出単位金額105円を引いた金額205円が更新残高となる。
そして、カードユニット3の制御部36は、遊技台用通信処理部33を介して遊技台2に対して、遊技媒体貸出指示を行う(S11)。
遊技媒体貸出指示を受信した遊技台2の制御部27は、遊技媒体払い出し処理部22を駆動し、遊技媒体を貸し出す(S12)。
遊技媒体の払い出しが完了すると遊技台2は、カードユニット用通信処理部21を介して、カードユニット3に遊技媒体貸出完了をカードユニット3に通知する(S13)。
【0045】
遊技媒体貸出完了を受信したカードユニット3の制御部36は、遊技台用通信処理部33を介して、遊技台2に更新残高に対応する残高表示指示情報を生成してを通知する(S14)。この例では、更新残高が「205円」であるため3桁目に「2」を表示させ、その他の桁には空欄とする残高表示指示情報を作成する。
【0046】
遊技台2は、カードユニット用通信処理部21を介して通知された残高表示指示情報を受付け、カード残高表示処理部23が通知された残高表示指示情報に基づいてカード残高表示部205に更新残高を表示する(S15)。この状態では、図6(イ)の表示状態となる。
【0047】
そして、カードユニット3の制御部36は、S7で算定した更新残高が遊技媒体貸出単位記憶部32に記憶されている遊技媒体貸出単位金額以上であるか否か判別する(S16)。
判別の結果、更新残高が遊技媒体貸出単位金額以上であると判別された場合には、さらに遊技媒体の貸出が継続して可能であるため、制御部36は、遊技台用通信処理部33を介して、遊技台2へ遊技媒体貸出可能通知を行う(S17)。
カードユニット用通信処理部21を介してこの指示を受け取った遊技台2の制御部27は、貸出可ランプ202を点灯させ(S18)、貸出ボタン203の押下を待ち合わせる。
なお、判別の結果、更新残高が貸出単位金額以上でないと判別された場合には、後述するS21以下の端数残高表示処理に移る。
【0048】
この状態で再度遊技客が貸出ボタン203を1回押下して、遊技媒体の貸出要求を行うと、貸出ボタン処理部25がこれを受付け、遊技台2の制御部27は、カードユニット用通信処理部21を介して遊技媒体貸出指示をカードユニット3へ通知する(S19)と、上述のS9の処理へ戻り、貸出可ランプ処理部24を駆動し、貸出可ランプ202を消灯させ、カードユニット3からの遊技媒体貸出指示を待ち合わせる。
カードユニット3の制御部36は、遊技台用通信制御部33を介して、遊技媒体貸出指示受付を受信すると、更新残高から遊技媒体貸出単位金額を減算し新たな更新残高を算定する(S20)。
上述の例では、プリペイドカード残高が205円から遊技媒体貸出単位金額105円を引いた金額100円が新たな更新残高となる。
【0049】
そして、S11の処理に戻って、カードユニット3の制御部36は、遊技台用通信処理部33を介して遊技台2に対して、遊技媒体貸出指示を行う(S11)。
遊技媒体貸出指示を受信した遊技台2の制御部27は、カードユニット用通信処理部21を介して、カードユニット3に遊技媒体貸出完了をカードユニット3に通知する(S12、S13)。
遊技媒体貸出完了を受信したカードユニット3の制御部36は、遊技台用通信制御部33を介して、遊技台用通信処理部33を介して、遊技台2に更新残高に対応する残高表示指示情報を生成してを通知する(S14)。この例では、更新残高が「100円」であるため3桁目に「1」を表示させ、その他の桁には空欄とする残高表示指示情報を作成する。
また、遊技台2は、カードユニット用通信処理部21を介して、通知された残高表示指示を受付け、カード残高表示処理部23が通知された残高情報表示指示情報に基づいて、カード残高に新たな更新後残高を表示する(S15)。この状態では、図6の(ウ)の表示状態となる。
【0050】
そして、制御部36は、算定した更新残高が遊技媒体貸出単位記憶部32に記憶されている遊技媒体貸出単位金額以上であるか否か判別する(S16)。
判別の結果、更新残高が遊技媒体貸出単位金額以上ではないと判別されると、図5に移って、制御部36は更新残高の端数残高表示を行わせるよう表示制御情報を作成して遊技台2に通知する(S21)。
この例では、更新残高が100円であるため、カードユニット3の制御部36は、100円の端数残高を表示させる表示制御情報を生成する。
このとき、カードユニット3の制御部36は、遊技台2のカード残高表示部205が、図6(エ)に示すように1桁目に「1」、2桁目及び3桁目を「0」と表示するとともに、1桁目の数字を構成しないセグメント(図3におけるセグメントd)を点滅させて表示する表示制御情報を作成し、遊技台用通信処理部33を介して遊技台2に蓮残高表示を指示する(S22)。
これにより、残高1万円の場合とは異なる態様で、かつ、端数残高を表示できる。
この状態では、既に遊技媒体貸出単位金額未満であるため、例え貸出ボタン203が押下されても遊技媒体の貸出は行われないことになる。
なお、判別の結果、更新残高が遊技媒体貸出単位金額以上である場合には、さらに継続して遊技媒体の貸出が可能であるため、遊技台2からの遊技場体貸出指示受け付けを待ちあわせる。
【0051】
そして、この表示を見た遊技客が返却ボタン204を押下すると返却ボタン処理部26がこれを検知して、カードユニット用通信処理部21を介してカードユニット3へプリペイドカードの返却指示が通知される(S23)。
これにより制御部36はプリペイドカードR/W処理部35を制御して、挿入されていたプリペイドカードを排出して(S24)処理を終了する。
【0052】
このように、上述実施形態によれば、プリペイドカードに遊技媒体貸出単位以上のカード残高がある場合には、現状どおり100円単位でカード残高を表示しておき、端数残高となったときに遊技台2のカード残高表示部205を端数残高表示としてブリング表示させることで、遊技店員や遊技客は、プリペイドカードへの追加入金を行わなければ、遊技媒体を更に貸し出すことができないことを認識できるし、遊技店員から遊技客への説明も容易にすることができる。
【0053】
なお、残高が2桁となる場合の例を図7に示す。
図7の例では、カード残高が305円である場合、カード挿入時点では遊技台2のカード残高表示部205の表示が図7(ア)の表示となるようにカードユニット3の制御部36は、1桁目及び2桁目は空欄とし、3桁目は「3」を表示させる表示制御情報を生成する。
1回目の遊技媒体貸出で、カード残高は200円となるため、遊技台2のカード残高表示部205の表示が図7(イ)の表示となるようカードユニット3の制御部36は、1桁目及び2桁目は空欄とし、3桁目は「0」を表示させる表示制御情報を生成する。
この残高表示を行った後、端数残高表示として、遊技台2のカード残高表示部205の表示が図7(エ)の表示となるようカードユニット3の制御部36は、1桁目のセグメントdをブリンク表示させ、2桁目は「9」、3桁目は「5」を表示させる表示制御情報を生成する。
【0054】
また、端数残高が1桁となる場合の例を図8に示す。
図8の例では、カード残高が215円である場合、カード挿入時点では遊技台2のカード残高表示部205の表示が図8(ア)の表示となるようカードユニット3の制御部36は、1桁目及び2桁目は空欄とし、3桁目は「2」を表示させる表示制御情報を生成する。
1回目の遊技媒体貸出で、カード残高は110円となるため、遊技台2のカード残高表示部205の表示が図8(ウ)の表示となるようカードユニット3の制御部36は、1桁目及び2桁目は空欄とし、3桁目は「0」を表示させる表示制御情報を生成する。
この残高表示を行った後、端数残高表示として、遊技台2のカード残高表示部205の表示が図8(エ)の表示となるようカードユニット3の制御部36は、1桁目及び2桁目のセグメントをブリンク表示させ、3桁目は「5」を表示させる表示制御情報を生成する。
【0055】
端数残高を表示する場合のブリンク表示させるセグメントは、数字や意味を持たないセグメントを用いればよく、例えばセグメントaをブリンク表示させてもよい。
【0056】
このように、数字を表示していない桁数であって、かつ、数字などの意味をなさないセグメントをブリンク表示させることで、正確な端数残高を表示しつつ、通常の(遊技媒体貸出単位金額以上ある場合)の表示とは区別して、端数残高を表示することができる。これにより、遊技客は正確な端数残高を把握することができるし、さらにその表示されている金額が端数残高であることを認識することができ、間違いを防止することができる。
【0057】
第2の実施形態として、上述の例では、遊技台2にのみカード残高表示部205を設ける例について説明したが、図9及び図10に示すようにカードユニット3に新たに1円単位カード残高を表示できる残高表示部303とこの表示を制御するプリペイドカード残高表示部処理部37を更に設けるようにしてもよい。図10に示した例では、カード残高表示部205はカード最高金額が1万円単位である場合、1円単位でカード残高、端数残高を表示できるように5桁とする。
これより、カードユニット2は、新たにカード残高を1円単位で表示表示できるようになり、遊技台2のカード残高表示部205には従来どおりの残高表示をするようにできる。これにより遊技台2とカードユニット3との間のインタフェースを全く変更することなく、カード残高及び端数残高を1円単位で表示することができる。従って、遊技台2のカード残高表示部205に1円単位で表示されなくとも、カードユニット3側のカード残高表示部303を見ることで、遊技客などはプリペイドカードの残高及び端数残高を1円単位で把握することができる。
【0058】
また、第3の実施形態として、上述の第1の実施形態と第2の実施形態を組み合わせて、遊技台2のカード残高表示部205は前述の第1の実施形態と同様に、端数残高を報じさせる場合、セグメントdなどの数字や意味を構成しないセグメントをブリンク表示させると共に、カードユニット2側には1円単位で残高及び端数残高を表示できるカード残高表示部303を設けて表示させてもよい。
これにより、遊技台2のカード残高表示部205を見ても、またカードユニットのカード残高表示部303を見ても何れでも遊技客は端数残高を把握するができる。
【0059】
また、第4の実施形態として、遊技台2のカード残高表示は第1の実施形態を使用し、カードユニット3への残高表示は実施形態2を組み合わせて使用するが、その際のカード残高が遊技媒体貸出単位金額未満となった場合に、これを遊技客に知らせるため、遊技台2のカード残高表示部205のセグメントgを3桁ともブリンク表示させてもよい。
また、カード残高表示部205に表示された端数カード残高それ自体をブリンク表示させてもよい。
また、全セグメントを3桁ともブリンク表示、つまり「888」のブリンク表示とし、プリペイドカードの残高が既に遊技媒体貸出単位金額以下であることを表示するようにしてもよい。
【0060】
上述のプリペイドカードは、プリペイドカード自体には、IDなどの識別情報を持っておき、プリペイドカード制御装置1側で残高を記憶しておく、いわゆるノーバリューカードであってもよい。この場合、制御部36がプリペイドカードR/W処理部35により読み取ったカードの識別情報をプリペイドカード制御装置1へ通知することで、プリペイドカードの残高を取得することができる。
【0061】
上述の例は、プリペイドカードシステムについて説明したがポストペイドカードのシステムでも適用可能である。また、記録媒体はカードでなくともコイン型の媒体などでもよい。
また、上述の例は、本発明の一例を示したものであり、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるプリペイドカードシステムの全体構成及び、機能ブロックを示した図。
【図2】第1の実施形態にかかる遊技台及びカードユニットの外観構成図。
【図3】第1の実施形態にかかる遊技台の残高表示部を示した図。
【図4】第1の実施形態にかかるプリペイドカードシステムの処理の流れを示した図。
【図5】図4に続いて第1の実施形態にかかるプリペイドカードシステムの処理の流れを示した別の図。
【図6】第1の実施形態において端数残高が3桁となる場合の表示例を示した図。
【図7】第1の実施形態において端数残高が2桁となる場合の表示例を示した図。
【図8】第1の実施形態において端数残高が1桁となる場合の表示例を示した図。
【図9】第2の実施形態にかかるカードユニットの機能ブロック図。
【図10】第2の実施形態にかかるカードユニットの外観構成図。
【符号の説明】
【0063】
1 プリペイドカード制御装置
2 遊技台
3 カードユニット
23 カード残高表示処理部
32 遊技媒体貸出単位記憶部
33 遊技台用通信処理部
35 プリペイドカードリードライト(R/W)処理部
36 制御部
37 プリペイドカード残高表示制御部
203 貸出ボタン
205 カード残高表示部
303プリペイドカード残高表示部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技台と、この遊技台に接続可能に構成された遊技媒体貸出処理装置とからなるシステムであって、
上記遊技台は、
上記遊技媒体貸出処理装置から通知された遊技媒体貸出価値情報の大きさを受信する受信手段と、
上記受信した所定桁数の遊技媒体貸出価値情報の大きさを表示する表示手段と、を有し、
上記遊技媒体貸出処理装置は、
遊技媒体貸出1回あたりの貸出価値情報を表す遊技媒体貸出単位情報の大きさを記憶する記憶手段と、
遊技媒体貸出価値情報の大きさを特定可能な情報が記録された遊技媒体貸出用記録媒体の情報を読み書きするリーダライタと、
上記読み取った遊技媒体貸出用記録媒体の情報に基づいて遊技媒体貸出価値情報を取得し、取得した遊技媒体貸出価値情報の大きさから貸し出した遊技媒体に相当する遊技媒体貸出価値情報の大きさを差し引いて残った更新後の遊技媒体貸出価値情報の大きさを上記表示手段に表示させると共に、更新後の遊技媒体貸出価値情報の大きさが上記記憶手段に記憶されている遊技媒体貸出単位価値情報の大きさよりも小さい端数となった場合、上記更新後の遊技媒体貸出価値情報の大きさを表示する場合の表示方法とは異なる態様で上記端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさを上記遊技台の表示手段に表示させる制御手段と、を有する
ことを特徴とする遊技システム。
【請求項2】
上記制御手段は、端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさの表示を行う場合、上記遊技台の表示手段のうちの少なくとも1桁をブリンク表示させる、
請求項1記載の遊技システム。
【請求項3】
上記表示手段は、複数のセグメントを点灯させて数字又は文字を表示させるものであり、
上記制御手段は、上記表示手段に端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさを表示させたうえで、当該端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさの表示に用いられていない他のセグメントのうちの少なくとも1セグメントをブリンク表示させる、
請求項1記載の遊技システム。
【請求項4】
上記制御手段は、端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさ表示を行う場合、上記遊技台の表示手段のうちのすべての桁をブリンク表示させる、
請求項1記載の遊技システム。
【請求項5】
上記制御手段は、端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさ表示を行う場合、上記遊技台の表示手段に対して、数字又は文字とならない形態でブリンク表示させる、
請求項1〜4のいずれかの項に記載の遊技システム。
【請求項6】
上記遊技媒体貸出処理装置は、
遊技媒体貸出用記録媒体の遊技媒体貸出価値情報の最小桁数まで表示できる第2の表示手段を更に有し、
上記制御部は、上記第2の表示手段に対して、端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさを表示させる、
請求項1〜5のいずれかの項に記載の遊技システム。
【請求項7】
遊技媒体貸出処理装置から通知された遊技媒体貸出価値情報の大きさを受信する受信手段及び、受信した遊技媒体貸出価値情報の大きさを所定桁数で表示する表示手段とを有する遊技台と接続可能に構成された遊技媒体貸出処理装置であって、
遊技媒体の1回の遊技媒体貸出価値情報を表す遊技媒体貸出単位情報の大きさを記憶する記憶手段と、
遊技媒体貸出用記録媒体の情報を読み書きするリーダライタと、
上記読み取った遊技媒体貸出用記録媒体の情報に基づいて遊技媒体貸出価値情報を取得し、取得した遊技媒体貸出価値情報の大きさから貸し出した遊技媒体に相当する遊技媒体貸出価値情報の大きさを差し引いて残った更新後の遊技媒体貸出価値情報の大きさを上記表示手段に表示させると共に、更新後の遊技媒体貸出価値情報の大きさが上記記憶手段に記憶されている遊技媒体貸出単位価値情報の大きさよりも小さい端数となった場合、上記更新後の遊技媒体貸出価値情報の大きさを表示する場合の表示方法とは異なる態様で上記端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさを上記遊技台の表示手段に表示させる制御手段と、
を有するとを特徴とする遊技媒体貸出処理装置。
【請求項8】
上記制御手段は、端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさの表示を行う場合、上記遊技台の表示手段のうちの少なくとも1桁がブリンク表示させる、
請求項7記載の遊技媒体貸出処理装置。
【請求項9】
上記表示手段は、遊技媒体貸出価値情報の大きさ又は端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさを複数のセグメントを点灯させて数字又は文字を表示させるものであり、
上記制御手段は、上記表示手段に端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさを表示させたうえで、当該端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさの表示に用いられていない他のセグメントのうちの少なくとも1セグメントをブリンク表示させる、
請求項7記載の遊技媒体貸出処理装置。
【請求項10】
上記制御手段は、端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさ表示を行う場合、上記遊技台の表示部のうちのすべての桁をブリンク表示させる、
請求項7記載の遊技媒体貸出処理装置。
【請求項11】
上記制御手段は、端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさ表示を行う場合、上記遊技台の表示部に対して、数字又は文字とならない形態でブリンク表示させる、
請求項7〜10のいずれかの項に記載の遊技媒体貸出処理装置。
【請求項12】
遊技媒体貸出用記録媒体の遊技媒体貸出価値情報の大きさを表示する遊技媒体貸出処理装置残高表示手段を更に有し、
上記制御部は、上記遊技媒体貸出用記録媒体残高表示手段に対して、端数の遊技媒体貸出価値情報の大きさを表示させる、
請求項7〜11のいずれかの項に記載の遊技媒体貸出処理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate