説明

遊技機

【課題】表示すべき時のみにメッセージの明瞭な表示が行える遊技機の提供。
【解決手段】装飾光源36を収納した貫通孔33E の内側面を、遮光性を有する貫通孔遮光幕51A で覆うとともにと、当該鍔部33D の表面を、遮光性を有する鍔部遮光幕51B で覆い、装飾光源36からの光は、鍔部33D の表面から主カバー部材33の内部に進入することがなくなる。従って、装飾光源36の光が鍔部33D 及び側壁部33C の内部を通って天井部33B に達することがなくなるので、装飾光源36の光の主カバー部材33側への漏れが防止され、装飾光源36のみの点灯では、主カバー部材33の表面に記されたメッセージに装飾光源36の光が照射されず、当該メッセージを視認することができず、これにより、表示すべき時にのみに、メッセージを明瞭に表示することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一つ以上の光源を有する複数の光源群と、これら複数の光源群のそれぞれを覆うように形成されるとともに透光性を有している複数のカバー部材とが設けられた照明装置を備えた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、外周面に複数種類の図柄が記された複数の回転リールを備え、これらの回転リールを回転させた後、遊技者に回転リールを停止させて図柄を揃えさせる遊技を行うスロットマシン等の遊技機が利用されている。
ここで、近年の遊技機は、遊技を行っている遊技者の気分を高揚させるために、様々な演出が行えるように形成され、これにより、遊技の興趣性の向上を図っている。
【0003】
例えば、スロットマシンには、一般的に、遊技を演出する演出装置として、遊技の進行に伴って点灯動作又は点滅動作を行う照明装置が設けられている。
すなわち、スロットマシンは、前述の回転リールと、この回転リールを駆動する電動機とが組み合わされたリールユニット等の遊技用装置を収納するとともに前面が開口された筐体と、この筐体の前面の開口を塞ぐ前扉を備えたものとなっている。
そして、演出装置としての照明装置は、スロットマシンにおける目立つ部位、具体的には、前扉の前面上部に設けられることが多い。
【0004】
このような照明装置としては、光を発する光源と、この光源を覆うとともにスロットマシンの装飾となる外観を有するカバー部材とを備え、且つ、光を通すとともに、何らかの情報を伝達可能な形状、例えば、文字等の形状に形成された透光部がカバー部材に形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような照明装置を備えた遊技機によれば、何らかの情報を伝達可能な形状の透光部が光るので、丸や四角等の意味のない形状の部位を光らせるよりも、メッセージ性がより強い演出が行えるようになり、特定の演出、例えば、スロットマシンの内部で行われる抽選で当選したことを報知する報知演出等をより効果的に行うことができる。
【0005】
ここで、カバー部材の本体に開口を形成しておき、文字等の形状に形成されるとともに本体とは色違いとなった嵌合透光部を本体の開口に嵌め込めば、全体に透光性が付与されたインレイ式のカバー部材を得ることができる。
すなわち、透光性を有するとともに本体とは色違いの合成樹脂等を、情報を伝達可能な文字等の形状に成形することで嵌合透光部を製作しておきとともに、透光性を有するカバー部材の本体に、嵌合透光部と同じ形状且つ同じ寸法の開口を形成しておき、本体の開口に嵌合透光部を埋め込むことにより、情報を伝達する文字等を光の中に浮かび上がらせて表示する照明装置が得られる。
【0006】
また、全体が一体成形されたプレーンなカバー部材の表側又は裏側に、メッセージが表記されているとともに透光性を有するメッセージ・シートを張り付け、カバー部材の内部に収納された光源で、メッセージ・シートの裏側から光を照射するようにすれば、光源を消灯すると、カバー部材の内部が暗いため、メッセージが視認できず、従って、メッセージを隠すことができる一方、光源を点灯すると、バックライトによって隠れていたメッセージを浮かび上がらせることができ、従って、表示すべき時にのみ、換言すると、光源を点灯した時にのみ、メッセージを明瞭に表示することができるようになる。
さらに、メッセージ・シートが張り付けられたカバー部材の隣に、当該カバー部材が覆っている光源とは発光色の異なる装飾光源と、この装飾光源を覆う装飾用カバー部材とを設ければ、メッセージ・シートのバックライトとなる光源及び装飾光源の両方を点灯すると、複数の発光色を色鮮やかに輝かせることができ、より装飾性に優れた照明装置が得られるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−50457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述のような遊技機では、装飾性をより向上するために、メッセージ・シートが張り付けられたカバー部材の隣に、前述した装飾光源及び装飾用カバー部材が設けられている照明装置を採用した場合において、装飾光源が発する光がカバー部材側の内部に漏れてしまうと、メッセージ・シートの裏側に配置された光源を点灯していなくとも、装飾光源の点灯によって、メッセージ・シートのメッセージが浮かび上がってしまい、表示すべきでない時に、メッセージの表示がなされる、という問題がある。
しかも、装飾光源の発光色を、メッセージ・シートに表記されたメッセージの表示色と同一の色、あるいは、近似した色にする、換言すると、装飾光源の発光色をメッセージの表示色と同系色にすると、装飾光源が発する同系色の光が、メッセージ以外の部分を当該メッセージと同系の色に染めるので、当該メッセージの表示が不明瞭となる、という問題がある。
【0009】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、表示すべき時のみにメッセージの明瞭な表示が行える遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0011】
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、一つ以上の光源(35, 36)を有する複数の光源群(35A, 36A)と、前記複数の光源群(35A, 36A)のそれぞれを覆う複数のカバー部材(33,34F)とが設けられた照明装置(30)を備えた遊技機(1)であって、前記複数のカバー部材(33,34F)の各々は、該当する複数の光源群(35A, 36A)に属する光源(35, 36)を覆うとともに、透光性を有する天井部(33B, 34G)が形成されたものとされ、前記複数のカバー部材(33,34F)として、特定の位置に配置されている光源である主光源(35)からなる光源群である主光源群(35A) を覆い、且つ、その表側及び裏側の何れかに所定のメッセージが記されたメッセージ・シート(33A) が配置される主光源群用カバー部材(33)と、前記主光源群用カバー部材(33)の端縁近傍に配置され、且つ、前記主光源(35)とは別の光源である装飾光源(36)からなる光源群である装飾光源群(36A) を覆う装飾光源群用カバー部材(34F) とが設けられ、前記装飾光源(36)の近傍には、前記装飾光源(36)が発する光が前記主光源群用カバー部材(33)の内部を通って前記天井部(33B) に達しないように、前記装飾光源(36)からの光の通過を防止する通過防止手段(50)が設けられていることを特徴とする。
【0012】
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記主光源群用カバー部材(33)として、前記主光源群(36A) に属する前記主光源(36)の周囲を囲む環状に形成された側壁部(33C) と、前記側壁部(33C) における環状の外側を向いた側面から突出するとともに、前記装飾光源群(36B) に属する前記装飾光源(36)を内部に収納する貫通孔(33E) が形成された鍔部(33D) とを備えたものが採用され、前記主光源群用カバー部材(33)の周囲には、前記天井部(33B) の周囲を囲む環状に形成されるとともに遮光性を有する材質からなるベゼル状部材(34)が設けられ、前記ベゼル状部材(34)は、前記天井部(33B) の周囲に配置されるとともに、前記天井部(33B) の表面とほぼ同じ方向を向いた複数の開口(34D) を有する環状の装飾天井部(34A) と、この装飾天井部(34A) における環状の内側端縁から前記主光源群用カバー部材(33)の前記側壁部(33C) に沿って延びる内側壁部(34B)と、前記装飾天井部(34A) における環状の外側端縁から前記内側壁部(34B) と同じ方向へ延びる外側壁部(34C) とを有し、且つ、前記内側壁部(34B) 及び前記外側壁部(34C) との間に環状に延びる環状溝(34E) が形成されたものであり、前記装飾光源群用カバー部材(34F) は、前記ベゼル状部材(34)の前記環状溝(34E) の内部に収納された状態で、前記装飾光源群(36A) に属する前記装飾光源(36)とともに前記鍔部(33D) を覆うものとされ、前記通過防止手段(50)として、前記貫通孔(33E) の内側面を覆うとともに遮光性を有する貫通孔遮光幕(51A) と、前記鍔部(33D) における前記装飾光源群用カバー部材(34F) に臨む表面を覆うとともに遮光性を有する鍔部遮光幕(51B) とが設けられ、且つ、前記ベゼル状部材(34)が前記通過防止手段(50)を兼用していることを特徴とする。
【0013】
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記主光源群用カバー部材(33F) として、前記主光源群(36A) に属する前記主光源(36)の周囲を囲む環状に形成された側壁部(33C) を備えたものが採用され、前記主光源群用カバー部材(33F) の周囲には、前記天井部(33B) の周囲を囲む環状に形成されるとともに遮光性を有する材質からなるベゼル状部材(34)と、全体が環状に形成されているとともに、前記主光源群用カバー部材(33F) における環状の外側を向いた側面から突出する鍔となる鍔部を備えている環状部材(33G) とが設けられ、前記環状部材(33G) には、前記装飾光源群(36A) に属する前記装飾光源(36)を内部に収納する貫通孔(33E)が形成され、前記ベゼル状部材(34)は、前記天井部(33B) の周囲に配置されるとともに、前記天井部(33B) の表面とほぼ同じ方向を向いた複数の開口(34D) を有する環状の装飾天井部(34A) と、この装飾天井部(34A) における環状の内側端縁から前記主光源群用カバー部材(33)の前記側壁部(33C) に沿って延びる内側壁部(34B)と、前記装飾天井部(34A) における環状の外側端縁から前記内側壁部(34B) と同じ方向へ延びる外側壁部(34C) とを有し、且つ、前記内側壁部(34B) 及び前記外側壁部(34C) との間に環状に延びる環状溝(34E) が形成されたものであり、前記装飾光源群用カバー部材(34F) は、前記ベゼル状部材(34)の前記環状溝(34E) の内部に収納された状態で、前記装飾光源群(36A) に属する前記装飾光源(36)とともに前記鍔部(33D) を覆うものとされ、前記ベゼル状部材(34)及び前記環状部材(33G) は、光を遮断する材質からなり、前記装飾光源(36)が発する光が前記主光源群用カバー部材(33F) の内部を通って前記天井部(33B) に達しないように、前記装飾光源(36)からの光の通過を防止する通過防止手段(50)となっていることを特徴とする。
【0014】
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記主光源群用カバー部材(33)として、前記主光源群(36A) に属する前記主光源(36)の周囲を囲む環状に形成された側壁部(33C) と、前記側壁部(33C) における環状の外側を向いた側面から突出するとともに、前記装飾光源群(36B) に属する前記装飾光源(36)を内部に収納する貫通孔(33E) が形成された鍔部(33D) とを備えたものが採用され、前記主光源群用カバー部材(33)の周囲には、前記天井部(33B) の周囲を囲む環状に形成されるとともに遮光性を有する材質からなるベゼル状部材(34)が設けられ、前記ベゼル状部材(34)は、前記天井部(33B) の周囲に配置されるとともに、前記天井部(33B) の表面とほぼ同じ方向を向いた複数の開口(34D) を有する環状の装飾天井部(34A) と、この装飾天井部(34A) における環状の内側端縁から前記主光源群用カバー部材(33)の前記側壁部(33C) に沿って延びる内側壁部(34B)と、前記装飾天井部(34A) における環状の外側端縁から前記内側壁部(34B) と同じ方向へ延びる外側壁部(34C) とを有し、且つ、前記内側壁部(34B) 及び前記外側壁部(34C) との間に環状に延びる環状溝(34E) が形成されたものであり、前記装飾光源群用カバー部材(34F) は、前記ベゼル状部材(34)の前記環状溝(34E) の内部に収納された状態で、前記装飾光源群(36A) に属する前記装飾光源(36)とともに前記鍔部(33D) を覆うものとされ、前記鍔部(33D) には、前記側壁部(33C) からの距離が前記貫通孔(33E) よりも近い位置に形成された凹部(33H) が設けられ、前記凹部(33H) は、前記鍔部(33D) の内部を通る光を当該鍔部(33D) の外部へ反射させるために、当該鍔部(33D) の厚さ方向に対して傾斜した傾斜面(33I) を備え、前記凹部(33H) の前記傾斜面(33I) は、前記装飾光源(36)が発する光が前記主光源群用カバー部材(33)の内部を通って前記天井部(33B) に達しないように、前記装飾光源(36)からの光を反射して、その通過を防止する通過防止手段(50)となっていることを特徴とする。
【0015】
(請求項5)
(特徴点)
請求項5記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項5記載の発明は、前記主光源群用カバー部材(33)として、前記主光源群(36A) に属する前記主光源(36)の周囲を囲む環状に形成された側壁部(33C) と、前記側壁部(33C) における環状の外側を向いた側面から突出するとともに、前記装飾光源群(36B) に属する前記装飾光源(36)を内部に収納する貫通孔(33E) が形成された鍔部(33D) とを備えたものが採用され、前記主光源群用カバー部材(33)の周囲には、前記天井部(33B) の周囲を囲む環状に形成されるとともに遮光性を有する材質からなるベゼル状部材(34)と、前記鍔部(33D) を覆う環状に形成されるとともに、前記装飾光源群(36A) に属する前記装飾光源(36)が取り付けられた環状基板(37B) とが設けられ、前記ベゼル状部材(34)は、前記天井部(33B) の周囲に配置されるとともに、前記天井部(33B) の表面とほぼ同じ方向を向いた複数の開口(34D) を有する環状の装飾天井部(34A) と、この装飾天井部(34A) における環状の内側端縁から前記主光源群用カバー部材(33)の前記側壁部(33C) に沿って延びる内側壁部(34B)と、前記装飾天井部(34A) における環状の外側端縁から前記内側壁部(34B) と同じ方向へ延びる外側壁部(34C) とを有し、且つ、前記内側壁部(34B) 及び前記外側壁部(34C) との間に環状に延びる環状溝(34E) が形成されたものであり、前記装飾光源群用カバー部材(34F) は、前記ベゼル状部材(34)の前記環状溝(34E) の内部に収納された状態で、前記装飾光源群(36A) に属する前記装飾光源(36)とともに前記鍔部(33D) を覆うものとされ、前記ベゼル状部材(34)及び前記環状基板(37B) は、光を遮断する材質からなり、前記装飾光源(36)が発する光が前記主光源群用カバー部材(33)の内部を通って前記天井部(33B) に達しないように、前記装飾光源(36)からの光の通過を防止する通過防止手段(50)となっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
(請求項1の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、装飾光源からの光の通過を防止する通過防止手段を装飾光源の近傍に設けたので、装飾光源からなる装飾光源群、及び、この装飾光源群を覆う装飾光源群用カバー部材が主光源群用カバー部材の近傍に設けられ、装飾光源群の装飾光源の発光色がメッセージ・シートに表記されたメッセージの表示色と同系色とされていても、この装飾光源が発する光は、通過防止手段によって通過が防止され、主光源群用カバー部材の内部を通って天井部に達することがない。
従って、主光源を点灯せずに、装飾光源のみを点灯しても、この装飾光源が発する光は、主光源群用カバー部材の天井部に達しないので、天井部の表側又は裏側に配置されているメッセージ・シートのメッセージが装飾光源の光によって浮かび上がることがなく、表示すべき時でないときに、メッセージの表示が行われることがない。
また、主光源の点灯にともない、装飾光源を点灯しても、この装飾光源が発する光は、主光源群用カバー部材の天井部に達しないので、当該光の色がメッセージ・シートのメッセージと同系色であっても、当該光でメッセージ・シートにおけるメッセージの以外の部分を同系の色に染めることがなく、当該メッセージの表示が不明瞭となることがなく、表示すべき時に、メッセージの明瞭な表示が行え、これにより、前記目的が達成される。
なお、主光源及び装飾光源の両方を点灯することで、隠れていたメッセージ・シートのメッセージを浮かび上がらせることができるうえ、主光源及び装飾光源の複数の発光色が色鮮やかに輝かくようになり、照明装置の装飾性をより優れたものにできる。
【0017】
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、主光源群用カバー部材の周囲に、主光源群用カバー部材における天井部の周囲を囲む環状に形成されるとともに遮光性を有する材質からなるベゼル状部材を設け、そして、このベゼル状部材に、主光源群用カバー部材側の天井部の周囲に配置されるとともに、当該天井部の表面とほぼ同じ方向を向いた複数の開口を有する環状の装飾天井部と、この装飾天井部における環状の内側端縁から主光源群用カバー部材の側壁部に沿って延びる内側壁部と、装飾天井部における環状の外側端縁から前述の内側壁部と同じ方向へ延びる外側壁部とを設け、さらに、内側壁部及び外側壁部との間に環状に延びる環状溝を形成し、ベゼル状部材の環状溝の内部に収納された状態の装飾光源群用カバー部材で、装飾光源群に属する装飾光源及び主光源群用カバー部材の鍔部の両方を覆うようにしたので、装飾光源から装飾天井部の開口へ向かって照射される光は、ベゼル状部材の内側壁部によって遮断され、主光源群用カバー部材における側壁部の表面から、主光源群用カバー部材の内部に入ることがなく、従って、側壁部の内部を通って天井部に達することもない。
そして、主光源群用カバー部材の鍔部に形成した貫通孔の内側面を、遮光性を有する貫通孔遮光幕で覆うとともにと、当該鍔部における装飾光源群用カバー部材に臨む表面を、遮光性を有する鍔部遮光幕で覆ったので、鍔部の貫通孔に収納された装飾光源の光は、貫通孔遮光幕及び鍔部遮光幕に遮断され、透光性を有する鍔部の内部に進入することがなく、また、鍔部及び側壁部の内部を通って天井部に達することもない。
このため、主光源を点灯せずに、装飾光源のみを点灯しても、この装飾光源が発する光は、主光源群用カバー部材の天井部に達しないので、天井部の表側又は裏側に配置されているメッセージ・シートのメッセージが装飾光源の光によって浮かび上がることがなく、表示すべき時でないときに、メッセージの表示が行われることがない。
また、主光源の点灯にともない、装飾光源を点灯しても、この装飾光源が発する光は、主光源群用カバー部材の天井部に達しないので、当該光の色がメッセージ・シートのメッセージと同系色であっても、当該光でメッセージ・シートにおけるメッセージの以外の部分を同系の色に染めることがなく、当該メッセージの表示が不明瞭とならず、以上により、表示すべき時にのみ、メッセージの明瞭な表示を行うことができる。
【0018】
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、主光源群用カバー部材の周囲に、主光源群用カバー部材における天井部の周囲を囲む環状に形成されるとともに遮光性を有する材質からなるベゼル状部材を設け、そして、このベゼル状部材に、主光源群用カバー部材側の天井部の周囲に配置されるとともに、当該天井部の表面とほぼ同じ方向を向いた複数の開口を有する環状の装飾天井部と、この装飾天井部における環状の内側端縁から主光源群用カバー部材の側壁部に沿って延びる内側壁部と、装飾天井部における環状の外側端縁から前述の内側壁部と同じ方向へ延びる外側壁部とを設け、さらに、内側壁部及び外側壁部との間に環状に延びる環状溝を形成し、ベゼル状部材の環状溝の内部に収納された状態の装飾光源群用カバー部材で、装飾光源群に属する装飾光源及び環状部材の鍔部の両方を覆うようにしたので、装飾光源から装飾天井部の開口へ向かって照射される光は、ベゼル状部材の内側壁部によって遮断され、主光源群用カバー部材における側壁部の表面から、その内部にはいることがなく、また、側壁部の内部を通って天井部に達することもない。
そして、環状部材を、光を遮断する材質から形成したので、環状部材の鍔部に形成した貫通孔に収納された装飾光源の光は、環状部材に遮断され、透光性を有する側壁部の内部を通って天井部に達することもない。
このため、主光源を点灯せずに、装飾光源のみを点灯しても、この装飾光源が発する光は、主光源群用カバー部材の天井部に達しないので、天井部の表側又は裏側に配置されているメッセージ・シートのメッセージが装飾光源の光によって浮かび上がることがなく、表示すべき時でないときに、メッセージの表示が行われることがない。
また、主光源の点灯にともない、装飾光源を点灯しても、この装飾光源が発する光は、主光源群用カバー部材の天井部に達しないので、当該光の色がメッセージ・シートのメッセージと同系色であっても、当該光でメッセージ・シートにおけるメッセージの以外の部分を同系の色に染めることがなく、当該メッセージの表示が不明瞭とならず、以上により、表示すべき時にのみ、メッセージの明瞭な表示を行うことができる。
【0019】
(請求項4の効果)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、主光源群用カバー部材の周囲に、主光源群用カバー部材における天井部の周囲を囲む環状に形成されるとともに遮光性を有する材質からなるベゼル状部材を設け、そして、このベゼル状部材に、主光源群用カバー部材側の天井部の周囲に配置されるとともに、当該天井部の表面とほぼ同じ方向を向いた複数の開口を有する環状の装飾天井部と、この装飾天井部における環状の内側端縁から主光源群用カバー部材の側壁部に沿って延びる内側壁部と、装飾天井部における環状の外側端縁から前述の内側壁部と同じ方向へ延びる外側壁部とを設け、さらに、内側壁部及び外側壁部との間に環状に延びる環状溝を形成し、ベゼル状部材の環状溝の内部に収納された状態の装飾光源群用カバー部材で、装飾光源群に属する装飾光源及び主光源群用カバー部材の鍔部の両方を覆うようにしたので、装飾光源から装飾天井部の開口へ向かって照射される光は、ベゼル状部材の内側壁部によって遮断され、主光源群用カバー部材における側壁部の表面から、その内部にはいることがなく、また、側壁部の内部を通って天井部に達することもない。
そして、装飾光源から鍔部の内部を進入してきた光を、当該鍔部の外部に向かって反射する傾斜面が形成された凹部を主光源群用カバー部材の鍔部に形成したので、鍔部の貫通孔に収納された装飾光源の光は、鍔部の内部に入っても、その殆どが凹部の傾斜面で反射して鍔部の外部へ放出されるので、側壁部に到達することがなく、また、側壁部の内部を通って天井部に達することもない。
このため、主光源を点灯せずに、装飾光源のみを点灯しても、この装飾光源が発する光は、主光源群用カバー部材の天井部に達しないので、天井部の表側又は裏側に配置されているメッセージ・シートのメッセージが装飾光源の光によって浮かび上がることがなく、表示すべき時でないときに、メッセージの表示が行われることがない。
また、主光源の点灯にともない、装飾光源を点灯しても、この装飾光源が発する光は、主光源群用カバー部材の天井部に達しないので、当該光の色がメッセージ・シートのメッセージと同系色であっても、当該光でメッセージ・シートにおけるメッセージの以外の部分を同系の色に染めることがなく、当該メッセージの表示が不明瞭とならず、以上により、表示すべき時にのみ、メッセージの明瞭な表示を行うことができる。
【0020】
(請求項5の効果)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5記載の発明によれば、主光源群用カバー部材の周囲に、主光源群用カバー部材における天井部の周囲を囲む環状に形成されるとともに遮光性を有する材質からなるベゼル状部材を設け、そして、このベゼル状部材に、主光源群用カバー部材側の天井部の周囲に配置されるとともに、当該天井部の表面とほぼ同じ方向を向いた複数の開口を有する環状の装飾天井部と、この装飾天井部における環状の内側端縁から主光源群用カバー部材の側壁部に沿って延びる内側壁部と、装飾天井部における環状の外側端縁から前述の内側壁部と同じ方向へ延びる外側壁部とを設け、さらに、内側壁部及び外側壁部との間に環状に延びる環状溝を形成し、装飾光源群に属する装飾光源が取り付けられた基板を主光源群用カバー部材の鍔部の上に重ね合わせるとともに、ベゼル状部材で装飾光源、基板及び主光源群用カバー部材の鍔部を覆うようにしたので、ベゼル状部材の環状溝は、内部に装飾光源を収納した状態で基板によって塞がれるようになる。
このため、装飾光源の光は、ベゼル状部材の装飾天井部に形成された開口以外の部位から外側へ放出されることがなくなり、主光源群用カバー部材の側壁部及び天井部のいずれにも達することがない。
これにより、主光源を点灯せずに、装飾光源のみを点灯しても、この装飾光源が発する光は、主光源群用カバー部材の天井部に達しないので、天井部の表側又は裏側に配置されているメッセージ・シートのメッセージが装飾光源の光によって浮かび上がることがなく、表示すべき時でないときに、メッセージの表示が行われることがない。
また、主光源の点灯にともない、装飾光源を点灯しても、この装飾光源が発する光は、主光源群用カバー部材の天井部に達しないので、当該光の色がメッセージ・シートのメッセージと同系色であっても、当該光でメッセージ・シートにおけるメッセージの以外の部分を同系の色に染めることがなく、当該メッセージの表示が不明瞭とならず、以上により、表示すべき時にのみ、メッセージの明瞭な表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1実施形態に係る遊技機を示す正面図である。
【図2】前記実施形態に係る遊技機の要部を示す拡大正面図である。
【図3】図2のIII−III線における断面図である。
【図4】前記実施形態に係る遊技機の要部を示す一部分解状態の斜視図である。
【図5】図2のV−V線における断面図である。
【図6】前記実施形態に係る照明装置を示す分解斜視図である。
【図7】前記実施形態に係る照明装置の要部を示す断面図である。
【図8】前記実施形態に係るベゼル状部材を示す底部側から見た斜視図である。
【図9】本発明の第2実施形態に照明装置の要部を示す分解斜視図である。
【図10】前記実施形態に係る照明装置の要部を示す断面図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る照明装置の要部を示す平面図である。
【図12】図11のXII−XII線における断面図である。
【図13】図11のXIII−XIII線における断面図である。
【図14】本発明の第4実施形態に係る照明装置を示す分解斜視図である。
【図15】前記実施形態に係る照明装置の要部を示す断面図である。
【図16】本発明の第5実施形態に照明装置の要部を示す断面図である。
【図17】本発明の第6実施形態に照明装置の要部を示す断面図である。
【図18】本発明の第7実施形態に係る照明装置の要部を示す平面図である。
【図19】図18のXIX−XIX線における断面図である。
【図20】図18のXX−XX線における断面図である。
【0022】
以下に、本発明を実施するための最良の形態である第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
(スロットマシン1の概略構成)
本第1実施形態に係る遊技機としてのスロットマシン1は、図1に示すように、三個の回転リール11の各々に記された複数種類の図柄が所定の組み合わせとなるように、回転している回転リール11を停止させる遊技を行うものである。また、スロットマシン1は、遊技媒体として金属製のメダルを採用したものであり、メダルの投入によって遊技を開始するように形成されている。
このようなスロットマシン1には、図1の如く、当該スロットマシン1の各種装置を収納するとともに、正面形状が長方形となった筐体2が備えられている。
筐体2は、前面全体が開口された箱状の部材である。そして、筐体2の前面開口は、当該筐体2に回動可能に取り付けられた前扉3で塞がれるようになっている。なお、前扉3は、閉じられると、自動的に施錠されるようになっている。
【0023】
前扉3は、その前面をほぼ二分する上部パネル部4及び下部パネル部5を備えたものとなっている。そして、下部パネル部5の下方には、入賞時に払い出されるメダルを貯留する受皿部6Aが一体成形された受皿ユニット6が設けられている。また、上部パネル部4と下部パネル部5との間には、遊技に係る操作を行うための操作卓7が遊技者側に突出するように形成されている。
ここで、上部パネル部4及び下部パネル部5は、意匠的に優れた外観を確保するために、合成樹脂製の化粧板が表面に張り付けられたものとなっている。
【0024】
(上部パネル部4)
上部パネル部4には、図1中、操作卓7の上方且つ幅方向の中央部分において長方形状に形成された表示窓4Aが設けられている。
ここで、筐体2内部に設けられた三個の回転リール11の各々は、その外周面に複数種類の図柄に記されている。そして、各回転リール11の図柄は、筐体2の外部から表示窓4Aを通して目視可能となっている。なお、回転リール11の内部には、回転リール11を内側から照射する図示しないリール照明部が設けられている。
【0025】
上部パネル部4の上端縁部分には、複数種類の演出用照明装置20,30,40と、動画等を表示するための液晶表示装置4Eとが組み合わされた演出ユニット8とが設けられている。この演出ユニット8については、後で詳しく説明する。
また、上部パネル部4の両方の側縁には、その間に表示窓4Aを挟むようにして配置された一対の演出用照明装置4Dが設けられている。
この演出用照明装置4Dは、透明無色のレンズと、その内部に収納されるとともに、様々な発光色で点灯可能となっているフルカラー発光ダイオードとを備えたものである。そして、演出用照明装置4Dは、遊技の進行に応じて、発光色を様々に変化させながら、点灯又は点滅を行うことで、遊技における視覚的な演出効果を高めるようになっている。
【0026】
(操作卓7)
操作卓7は、遊技における操作に必要な各種のスイッチ類が配置されたものである。
すなわち、操作卓7における図1中右端の部分には、前扉3の施錠を解除するための鍵が挿入される鍵穴7Aが設けられている。この鍵穴7Aの左斜め上方には、メダルを投入するためのメダル投入口7Bが開口されたメダル投入部7Cが設けられている。
メダル投入口7Bの左斜め下方には、三個の回転リール11のそれぞれを停止させる際に操作される三個のストップスイッチ7Dが設けられている。これら三個のストップスイッチ7Dのうち、左端に配置されているストップスイッチ7Dの左斜め上方には、後述するマックスベットスイッチ7Eが設けられている。
また、左端のストップスイッチ7Dの左方であって、マックスベットスイッチ7Eの左斜め下方の位置には、三個の回転リール11を一斉に回転させる際に操作されるスタートスイッチ7Fが設けられている。
【0027】
マックスベットスイッチ7Eは、遊技者等が1回の押圧操作を行うと、一般的には、3枚のメダルをベットすることを命令する投入指令信号であるマックスベット信号を送出するものである。
換言すると、マックスベットスイッチ7Eは、1回の押圧操作でベットすることができる最大枚数(一般的には3枚)のメダルをベットするための投入スイッチである。
【0028】
このようなマックスベットスイッチ7Eの図1中左方には、1枚ベットスイッチ7Gが設けられている。
1枚ベットスイッチ7Gは、遊技者等が1回の押圧操作を行うと、1枚のメダルをベットすることを命令する投入指令信号である1枚ベット信号を送出するものである。
換言すると、1枚ベットスイッチ7Gは、1回の押圧操作で1枚のメダルをベットするための投入スイッチである。
【0029】
1枚ベットスイッチ7Gの図1中斜め左下方には、精算スイッチ7Hが設けられている。
この残りの精算スイッチ7Hは、遊技者等が押圧操作を行うと、貯留メダルの精算動作を実行すること、あるいは、ベットされたメダルを元に戻すことを命令する精算指令信号を送出するものである。
【0030】
(下部パネル部5及び受皿ユニット6)
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを象徴するキャラクター等が描かれたパネル5Aが設けられている。
受皿ユニット6には、メダルを貯留する前述の受皿部6Aに加えて、入賞時に受皿部6Aへ向かって払い出されるメダルを排出させるメダル払出口6Bと、遊技に係る効果音を発生するスピーカを備えた音声出力部6Cとが設けられている。
【0031】
(演出ユニット8)
次いで、上部パネル部4に設けられている演出ユニット8について説明する。
演出ユニット8は、図2に示すように、前述した演出用照明装置20,30,40及び液晶表示装置4Eと、演出用照明装置20,30,40の後方に配置されるとともに演出用照明装置20,30,40を支持する四角枠状のフレーム8Aとを備えている。
ここで、演出用照明装置20,30,40の各々は、当該演出ユニット8のフレーム8Aにおける図2中上方の端縁中央位置、図2中左方端部位置、及び図2中右方端部位置のそれぞれに配置されている。
また、液晶表示装置4Eは、演出用照明装置20,30,40の間に囲まれるとともに、図2中、フレーム8Aの中央部分から右下へ若干ずれた位置に配置されている。
なお、液晶表示装置4Eは、精緻なフルカラー動画を含む様々な画像を遊技の演出用画像として表示することができる表示装置である。この液晶表示装置4Eは、図2中左右方向に延びる辺が上下方向に延びる辺よりも長い長方形に形成された画面を備えている。
【0032】
(演出用照明装置20)
演出用照明装置20は、六角形に形成されている前面の一部に光を通す透光部24(「王」の文字の部分)が形成されたネーム表示カバー部材22と、このネーム表示カバー部材22の内部に収納された図示しない光源とを備えたものである。
そして、ネーム表示カバー部材22は、全体が透明な材質からなるとともに、透光部24以外の表面全体が不連続蒸着膜等の仕上被膜(図示略)で覆われたものとなっている。
換言すると、ネーム表示カバー部材22の透光部24は、仕上被膜の下地となる透明な材質が外部に露出していることで透光性が付与されているとともに、文字、図形及び記号等の所定の形状(図2では「王」の文字)を表す部位となっている。
このような透光部24は、ネーム表示カバー部材22の内部の図示しない光源が発光することによって輝くようになっている。
【0033】
(演出用照明装置40)
演出用照明装置40は、図2の如く、演出ユニット8の角隅部分を把持する猛獣の前足を象ったものであり、正面から見ると、全体が略L字に形成されている。
すなわち、演出用照明装置40は、猛獣の前足の爪を透明な合成樹脂で象った爪状レンズ41と、前足にある複数の指を透光性のある合成樹脂で象った指状レンズ42と、この指状レンズ42を支持するベース部となっているとともに、透光性のある合成樹脂からなるベース部レンズ43とを備えたものとなっている。
【0034】
また、演出用照明装置40には、図3及び図4に示すように、前述した爪状レンズ41、指状レンズ42、及び、ベース部レンズ43に加えて、爪状レンズ41内に配置される複数の爪用光源44が取り付けられている爪用光源基板44A と、ベース部レンズ43内に配置される複数のベース部光源45が取り付けられているベース部光源基板45A と、このベース部光源45の発する光を遮るための遮光プレート46と、演出用照明装置40を演出ユニット8のフレーム8Aに取り付けるための取付ベース47(図3のみに示す。)とが設けられている。
【0035】
このうち、取付ベース47は、演出ユニット8のフレーム8Aに図示しないネジで固定される略平板状の部材である。この取付ベース47には、ベース部光源基板45A が図示しないネジで固定されている。
ここで、ベース部光源基板45A は、図4に示されるように、全体が略L字形に形成されたプリント回路基板である。
そして、取付ベース47は、ベース部光源基板45A に対応して、全体が当該ベース部光源基板45A と同様の略L字形に形成された略平板状の部材となっている。
【0036】
ベース部光源基板45A に取り付けられるベース部光源45としては、小型でも輝度の高い光源、例えば、高輝度LEDが採用されている。
このようなベース部光源45は、図4の如く、ベース部光源基板45A の表面において、その上に設置される爪状レンズ41と重なり合わない部位に配置されている。
【0037】
ベース部レンズ43は、ベース部光源基板45A に対応して、当該ベース部光源基板45A と同様の略L字形の正面形状を有するものであり、ベース部光源基板45A の全体を覆う蓋状に形成されている。そして、ベース部レンズ43は、取付ベース47との間に配置されたベース部光源基板45A を覆った状態で取付ベース47に固定されている。
このようなベース部レンズ43には、互いに一体化された際に爪状レンズ41及び指状レンズ42が形成する正面形状に応じた凹部43A が形成されている。
【0038】
爪用光源基板44A は、ベース部レンズ43に形成された凹部43A の形状に応じた平板状のプリント回路基板である。
爪用光源基板44A に取り付けられる爪用光源44は、前述のベース部光源45と同様に、小型でも輝度の高い光源(例えば、高輝度LED)である。
このような爪用光源44は、図4の如く、爪用光源基板44A の表面において、その上に設置される爪状レンズ41と重なり合う部位に配置されている。
【0039】
遮光プレート46は、ベース部レンズ43に形成された凹部43A の形状に応じた平板状の部材である。
遮光プレート46は、図4の如く、その上に設置される爪状レンズ41と重なり合う部位に開口された透光窓46A を備えている。
ここで、ベース部光源45の発する光は、遮光プレート46によって遮断され、爪状レンズ41の内部に漏れないようになっている。
一方、爪状レンズ41と重なり合う位置に配置された爪用光源44の発する光は、遮光プレート46の透光窓46A を通って爪状レンズ41の内部に達し、爪状レンズ41を輝かせるようになっている。
【0040】
爪状レンズ41は、猛獣の鉤爪を立体的にデフォルメした形状を有したものである。
この爪状レンズ41には、図3に示すように、鉤爪の基部側の端縁に沿うとともに、その両側の部位よりも括れた括れ部41Aが設けられている。
爪状レンズ41は、猛獣の鉤爪を立体的にデフォルメした形状を有し、両側の部位よりも括れた括れ部41A が、鉤爪の基部側の端縁に沿って形成され、且つ、括れ部41A よりも基部で膨出している部分が指状レンズ42と係合する係合凸部41B となったものである。
【0041】
一方、指状レンズ42は、猛獣の指における鉤爪よりも基端側の部位を立体的にデフォルメした形状を有したものである。
図2に戻って、指状レンズ42には、図2の如く、爪状レンズ41における鉤爪の基部側の端縁が内部に嵌め込まれるV字形の切り欠き部42A が形成されている。
そして、指状レンズ42は、図3に示すように、切り欠き部42A を囲む周縁近傍部分が表側へ膨らむように湾曲したものとなっている。これにより、指状レンズ42における切り欠き部42A の周縁近傍部分には、爪状レンズ41側の係合凸部41B に対応した形状に形成されて、その内部に係合凸部41B が嵌合可能となった係合凹部42B が設けられている。
【0042】
このような指状レンズ42は、図3の如く、切り欠き部42A の内部に爪状レンズ41の括れ部41A を入れるとともに、係合凹部42B に爪状レンズ41の係合凸部41B を嵌め込み、且つ、ベース部レンズ43との間に、遮光プレート46及び爪用光源基板44A を介装した状態で、ベース部レンズ43の凹部43A に図示しないネジで固定されるようになっている。
ここで、爪状レンズ41は、係合凸部41B が指状レンズ42の係合凹部42B に嵌め込まれた状態で、指状レンズ42がベース部レンズ43の凹部43A に固定されると、係合凸部41B が指状レンズ42における切り欠き部42A を囲む部分に抜け止めされ、指状レンズ42に固定されるようになっている。
【0043】
また、爪状レンズ41は、爪用光源44が点灯したときのみ輝くようになっている。換言すると、ベース部光源45が点灯しても、ベース部光源45の発する光は、遮光プレート46に遮断されて当該爪状レンズ41に到達せず、これにより、ベース部光源45の点灯時には、爪状レンズ41が輝かないようになっている。
【0044】
(演出用照明装置30)
演出用照明装置30は、内部の光源の点灯時にのみ所定のメッセージを表示するように形成されたものである。
演出用照明装置30には、図2及び図5に示すように、全体が略円筒状に形成されるとともに、遊技者側に臨む正面の中央部分がドーム状に膨出した本体部31と、この本体部31の周辺に放射状に配置されているとともに、炎の色と形をモチーフに形成された複数の焔状部32と、これらの本体部31及び焔状部32を支持するとともにフレーム8Aに取り付けられている取付基部30A とが設けられている。
このうち、本体部31は、図5及び図6に示すように、中央部分が膨出したドーム状に形成されるとともに透明な材質からなる主カバー部材33と、この主カバー部材33が内部に嵌め込まれた円環状のベゼル状部材34と、多数の光源35, 36が取り付けられた円盤状のプリント回路基板37とが組み合わされたものとなっている。
【0045】
光源35, 36は、前述のベース部光源45と同様に、小型でも輝度の高い光源(例えば、高輝度LED)である。
このうち、プリント回路基板37の中央部分に配置されているもの(光源35)が主光源35となっている。そして、これらの主光源35が主光源群35A を形成している。換言すると、主光源群35A は、プリント回路基板37の中央部分に配置されている複数の主光源35を有する光源群となっている。
【0046】
主カバー部材33は、プリント回路基板37の中央部分に配置されている複数の主光源35を有する主光源群35A を覆う主光源群用カバー部材となっている。換言すると、主カバー部材33は、主光源群35A に属する複数の主光源35を内部に収納する帽子形の蓋として形成されたものである。
そして、主カバー部材33には、図示しないメッセージが記されているとともに、主カバー部材33に対応するとともに、主カバー部材33よりもサイズが若干大きい帽子形の蓋状に形成されたメッセージ・シート33A が被せられている。
換言すると、メッセージ・シート33A は、主カバー部材33の表側の面に張り付くように配置されたものとなっている。
そして、メッセージ・シート33A の図示しないメッセージは、主光源35の消灯時には、外部から視認できないが、裏側の主光源35を点灯すると、裏側からの照射光によって主カバー部材33の表面に浮かび上がって、その視認が可能となるように形成されている。
【0047】
ここで、主カバー部材33は、透明な合成樹脂を一体成形したものである。
この主カバー部材33には、特定の位置、すなわち、本体部31の中央部分に配置されている主光源群35A に属する主光源35を覆うとともに、透光性を有する天井部33B が形成されている。この天井部33B は、本体部31における前述のドーム状に膨出した中央部分を構成するものとなっている。
また、主カバー部材33には、主光源群35A に属する主光源35の周囲を囲むとともに、プリント回路基板37側の端部が開口となった環状に形成された側壁部33C と、側壁部33C における環状の外側を向いた側面から突出する鍔部33D とが設けられている。
ここで、鍔部33D は、図6の如く、側壁部33C における開口側の端部から環状の外側へ突出するように形成されているとともに、後述する装飾光源群36A に属する装飾光源36を内部に収納する貫通孔33E が形成されている。
【0048】
ところで、光源35, 36のうち、プリント回路基板37の周縁近傍に沿って等間隔に複数配置されているもの(光源36)は、主光源35とは別の光源、換言すると、主光源35とは別個に点灯及び消灯が可能となった装飾光源36である。
これらの装飾光源36は、主カバー部材33の端縁近傍、すなわち、鍔部33D の外周縁近傍に配置されるとともに、主光源群35A とは別の装飾光源群36A を形成している。
ここで、鍔部33D には、前述したように、プリント回路基板37側に設けられた複数の装飾光源36に対応して複数の貫通孔33E が形成されており、装飾光源36の各々は、鍔部33D に形成された複数の貫通孔33E の内部にそれぞれ収納されるようになっている。
【0049】
ベゼル状部材34は、遮光性を有する合成樹脂を成形したものであり、主カバー部材33の天井部33B の周囲を囲む環状に形成されている。
このベゼル状部材34には、図5及び図6の如く、主カバー部材33の天井部33B の周囲に配置される装飾天井部34A と、この装飾天井部34A における環状の内側端縁から主カバー部材33の側壁部33C に沿って延びる内側壁部34B と、装飾天井部34A における環状の外側端縁から前述の内側壁部34B と同じ方向へ延びる外側壁部34C とが設けられている。
【0050】
ここで、装飾天井部34A には、図6の如く、主カバー部材33側の天井部33B の表面とほぼ同じ方向を向く開口であって、三角形状に開口された複数の透光孔34D が周方向に配列されている。
また、内側壁部34B 及び外側壁部34C との間には、図7に示すように、装飾天井部34A の裏側において環状に延びるとともに、主カバー部材33側の鍔部33D に向かって開口された環状溝34E が形成されている。
【0051】
ベゼル状部材34の環状溝34E の内部には、図5の如く、環状溝34E に応じて全体が環状に形成されているともに、装飾光源36からなる装飾光源群36A を覆う装飾光源群用カバー部材としての環状カバー部材34F が設けられている。
環状カバー部材34F は、赤色の透明な合成樹脂を成形したものであり、径方向に沿った断面が略「へ」の字形に形成されている。
換言すると、環状カバー部材34F には、図6の如く、環状溝34E の内部において、ベゼル状部材34側の装飾天井部34A 及び内側壁部34B のそれぞれに密着させる天井部34G 及び側壁部34H が設けられている。
ここで、環状カバー部材34F の天井部34G は、ベゼル状部材34の環状溝34E の内部に収納された状態で、装飾光源群36A に属する装飾光源36とともに、主カバー部材33の鍔部33D を覆うものとなっている。
また、ベゼル状部材34は、内部の装飾光源36を点灯すると、複数の透光孔34D を通じて赤色の光を外部へ放射させるようになっている。
【0052】
以上において、演出用照明装置30は、それぞれ複数の光源35, 36を有する複数の光源群35A, 36Aと、これら複数の光源群35A, 36Aのそれぞれを覆う複数のカバー部材33,34Fとが設けられた照明装置となっている。
また、複数のカバー部材33,34Fの各々は、複数の光源群35A, 36Aのうち、該当するものに属する光源35, 36をそれぞれ覆うとともに、透光性を有する天井部33B, 34Gが形成されたものとなっている。
【0053】
このような演出用照明装置30の装飾光源36の近傍には、図8に示すように、装飾光源36が発する光が主カバー部材33の内部を通って天井部33B に達しないように、装飾光源36からの光の通過を防止する通過防止手段50が設けられている。
すなわち、主カバー部材33の鍔部33D に形成された複数の貫通孔33E の各々には、図8の如く、当該貫通孔33E の内側面の全体を覆う筒形に形成されているとともに、遮光性を有する貫通孔遮光幕51A が取り付けられている。
【0054】
また、鍔部33D における環状カバー部材34F に臨む表面の上には、遮光性を有する鍔部遮光幕51B が敷かれている。この鍔部遮光幕51B は、鍔部33D に応じた環状に形成されているとともに、鍔部33D の当該表面を覆うものとなっている。
ここで、鍔部遮光幕51B には、図6及び図8に示すように、当該鍔部遮光幕51B を厚さ方向に貫通する複数の透光孔51C が、鍔部33D 側の貫通孔33E にそれぞれ対応して形成されている。
貫通孔33E の内部に収納された装飾光源36が発する光は、鍔部遮光幕51B の透光孔51C を通って環状カバー部材34F に到達するようになっている。
【0055】
以上のような貫通孔遮光幕51A 及び鍔部遮光幕51B は、装飾光源36の発する光が鍔部33D の表面及び貫通孔33E の内側面から主カバー部材33の内部には入らないように、ひいては、主カバー部材33の内部を通って天井部33B に達しないように、装飾光源36の光の通過を防止する通過防止手段50となっている。
なお、主カバー部材33の側壁部33C の外側面は、全体がベゼル状部材34の内側壁部34B に覆われている。これにより、装飾光源36の発する光は、当該側壁部33C の外側面から主カバー部材33の内部に進入できないようになっている。
【0056】
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、主カバー部材33の周囲に、主カバー部材33における天井部33B の周囲を囲む環状に形成されるとともに遮光性を有する材質からなるベゼル状部材34を設け、そして、このベゼル状部材34に、主カバー部材33側の天井部33A の周囲に配置されるとともに、当該天井部33B の表面とほぼ同じ方向を向いた複数の透光孔34D を有する環状の装飾天井部34A と、この装飾天井部34A における環状の内側端縁から主カバー部材33の側壁部33C に沿って延びる内側壁部34B と、装飾天井部34A における環状の外側端縁から前述の内側壁部34B と同じ方向へ延びる外側壁部34C とを設け、さらに、内側壁部34B 及び外側壁部34C との間に環状に延びる環状溝34E を形成し、ベゼル状部材34の環状溝34E の内部に収納された状態の環状カバー部材34F で、装飾光源群36A に属する装飾光源36及び主カバー部材33の鍔部33D の両方を覆うようにしたので、装飾光源36から装飾天井部34A の透光孔34D へ向かって照射される光は、ベゼル状部材34の内側壁部34B によって遮断され、主カバー部材33における側壁部33C の表面から、主カバー部材33の内部に入ることがなく、従って、側壁部33C の内部を通って天井部33B に達することもない。
【0057】
そして、主カバー部材33の鍔部33D に形成した貫通孔33E の内側面を、遮光性を有する貫通孔遮光幕51A で覆うとともにと、当該鍔部33D における環状カバー部材34F に臨む表面を、遮光性を有する鍔部遮光幕51B で覆い、貫通孔遮光幕51A 及び鍔部遮光幕51B によって、装飾光源36からの光の通過を防止する通過防止手段50を形成したので、鍔部33D の貫通孔33E に収納された装飾光源36の光は、貫通孔遮光幕51A 及び鍔部遮光幕51B に遮断され、透光性を有する鍔部33D の内部に進入することがなく、また、鍔部33D 及び側壁部33C の内部を通って天井部33B に達することもない。
【0058】
このため、主光源35を点灯せずに、装飾光源36のみを点灯しても、この装飾光源36が発する光は、主カバー部材33の天井部33B に達しないので、天井部33B の表側に配置されているメッセージ・シート33A のメッセージが装飾光源36の光によって浮かび上がることがなく、表示すべき時でないときに、メッセージの表示が行われることがない。
また、主光源35の点灯にともない、装飾光源36を点灯しても、この装飾光源36が発する光は、主カバー部材33の天井部33B に達しないので、当該光の色がメッセージ・シート33A のメッセージと同系色であっても、当該光でメッセージ・シート33A におけるメッセージの以外の部分を同系の色に染めることがなく、当該メッセージの表示が不明瞭とならず、以上により、表示すべき時にのみ、メッセージの明瞭な表示を行うことができる。
【0059】
[第2実施形態]
図9及び図10には、本発明の第2実施形態が示されている。
本第2実施形態は、前記第1実施形態における鍔部33D とは別の部材である遮光幕51B, 51Aで装飾光源36の発する光の通過を防止していたのを、鍔部33D に相当する部材自体で装飾光源36の光の通過を防止するようにしたものである。
なお、以下の説明において、前記第1実施形態と同様の装置や部位等には、同一符号を付し、その説明を省略又は簡略する。
【0060】
すなわち、本第2実施形態に係る主カバー部材33F は、図9に示すように、ドーム状の天井部33B と、筒状の側壁部33C とが一体化されたものであり、前記第1実施形態における鍔部33D を備えていない。
また、本第2実施形態には、前記第1実施形態における鍔部33D に相当するものとして、環状に形成されているとともの、主カバー部材33F とは別部品となっている環状部材33G が設けられている。
【0061】
環状部材33G は、遮光性を有する合成樹脂を成形したものであり、全体が平たい環状に形成されている。
この環状部材33G は、主カバー部材33F に取り付けられると、それ自体が主カバー部材33F における環状の外側を向いた側面から突出する鍔、換言すると、側壁部33C の外周面から突出する鍔となる鍔部を構成するようになっている。
このような環状部材33G には、装飾光源36を収納する貫通孔33E が周方向に沿って形成されている。
【0062】
このような本第2実施形態によっても、前記第1実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
すなわち、前記第1実施形態と同様のベゼル状部材34を設けたので、装飾光源36から装飾天井部34A の透光孔34D 側へ向かって照射される光は、ベゼル状部材34の内側壁部34B によって遮断され、主カバー部材33における側壁部33C の表面から、その内部にはいることがなく、また、側壁部33C の内部を通って天井部33B に達することもない。
そして、環状部材33G を、光を遮断する合成樹脂から形成したので、環状部材33G に形成した貫通孔33E に収納された装飾光源36の光は、環状部材33G に遮断され、透光性を有する側壁部33C の内部を通って天井部33B に達することもなく、従って、装飾光源36の光が主カバー部材33の内部に漏れることがないので、表示すべき時にのみ、メッセージの明瞭な表示を行うことができる。
【0063】
[第3実施形態]
図11〜図13には、本発明の第3実施形態が示されている。
本第3実施形態は、前記第1実施形態における遮光幕51B, 51Aという部材で装飾光源36の発する光の通過を防止していたのを、鍔部33D に形成した凹みで装飾光源36の光の通過を防止するようにしたものである。
すなわち、主カバー部材33に設けられた鍔部33D は、図13に示すように、プリント回路基板37に臨む面(図13中下方の面)を部分的に凹ますことで形成された凹部33H を複数備えたものとなっている。
【0064】
ここで、鍔部33D に設けられた複数の貫通孔33E は、図11に示すように、鍔部33D と同心となる円周上に断続的に配列されている。
そして、鍔部33D に設けられた複数の凹部33H は、図11の如く、鍔部33D と同心となる円周であって、複数の貫通孔33E が配列された円周のよりも小さな半径の円周上に断続的に配列されている。
換言すると、凹部33H は、鍔部33D における側壁部33C からの距離が貫通孔33E よりも近い位置に形成されている。
【0065】
また、鍔部33D に設けられた貫通孔33E 及び凹部33H は、周方向の位置が互いにずれるように配置されている。換言すると、貫通孔33E 及び凹部33H は、鍔部33D の周方向に沿って互い違いに設けられている。
これにより、鍔部33D における貫通孔33E が設けられている周方向位置には、図12に示すように、凹部33H が形成されていない。
一方、鍔部33D における凹部33H が設けられている周方向位置には、図13に示すように、貫通孔33E が形成されていない。
【0066】
以上のような凹部33H には、図13に示すように、鍔部33D の内部を通る光を当該鍔部33D の外部へ反射させるために、当該鍔部33D の厚さ方向に対して傾斜した傾斜面33I が設けられている。
この傾斜面33I は、前述したように、プリント回路基板37に臨む面(図13中下方の面)に形成され、鍔部33D の厚さを、鍔部33D の中心に向かって次第に小さくするように傾斜している。これにより、傾斜面33I は、鍔部33D の内部を通って鍔部33D の中心に向かう光を、環状カバー部材34F 側(図13中上方)へ反射させるものとなっている。
なお、鍔部33D の全周に渡って凹部33H を連続的に設ければ、凹部33H による光の通過防止効果を最大にできるが、凹部33H を全周に渡って連続的に設けると、鍔部33D の強度が不足してしまう。
このため、鍔部33D の周方向における凹部33H の設置割合は、鍔部33D の強度が不足しない範囲で、凹部33H による光の通過防止効果が最大となるように設定されている。
【0067】
このような本第3実施形態によっても、前記第1実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
すなわち、前記第1実施形態と同様のベゼル状部材34を設けたので、装飾光源36からの光は、前記第1実施形態と同様に、ベゼル状部材34の内側壁部34B によって遮断され、主カバー部材33における側壁部33C の表面から、その内部にはいることがなく、また、側壁部33C の内部を通って天井部33B に達することもない。
そして、鍔部33D の内部を通る光を当該鍔部33D の外部へ反射させる傾斜面33I を有する凹部33H を鍔部33D に設けたので、装飾光源36の光が鍔部33D の内部に進入し、さらに、鍔部33D の内部を側壁部33C に向かって進んできても、当該光は、傾斜面33I で反射して鍔部33D の外部へ出てしまい、その殆どが側壁部33C に到達することがなく、ひいては、側壁部33C の内部を通って天井部33B に達することもない。従って、装飾光源36の光が主カバー部材33の内部に漏れることが殆どないので、表示すべき時にのみ、メッセージの明瞭な表示を行うことができる。
【0068】
[第4実施形態]
図14及び図15には、本発明の第4実施形態が示されている。
本第4実施形態は、前記第1実施形態において、光の通過を防止する専用の手段としての遮光幕51B, 51Aを設けていたのを、装飾光源36が取り付けられるプリント回路基板37B に光の通過防止を防止する手段を兼用させたものである。
すなわち、主光源35及び装飾光源36は、図14に示すように、別々に設けられたプリント回路基板37A, 37Bにそれぞれ取り付けられている。
このうち、主光源35は、主カバー部材33の天井部33B に対応した大きさの円形に形成されたプリント回路基板37A の上に取り付けられている。
そして、このプリント回路基板37A は、主光源35が取り付けられた面が主カバー部材33の天井部33B に覆われるようになっている。
【0069】
一方、装飾光源36は、主カバー部材33の鍔部33D に対応した大きさの環状に形成されたプリント回路基板37B の上に取り付けられている。
そして、このプリント回路基板37B は、図15に示すように、環状に形成された環状基板であって、主カバー部材33の鍔部33D における環状カバー部材34F 側の面を覆うものとなっている。
装飾光源36の発する光は、プリント回路基板37B に遮られ、鍔部33D の表面から主カバー部材33の内部へ進入しないようになっている。
【0070】
このような本第4実施形態によっても、前記第1実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
すなわち、前記第1実施形態と同様のベゼル状部材34を設けたので、装飾光源36からの光は、前記第1実施形態と同様に、ベゼル状部材34の内側壁部34B によって遮断され、主カバー部材33における側壁部33C の表面から、その内部にはいることがなく、また、側壁部33C の内部を通って天井部33B に達することもない。
そして、装飾光源36が取り付けられたプリント回路基板37B を主カバー部材33の鍔部33D の上に設け、このプリント配線基板37B で主カバー部材33の鍔部33D を覆ったので、装飾光源36の光は、鍔部33D の内部に進入することがなく、ひいては、側壁部33C に到達することもなく、さらに、側壁部33C の内部を通って天井部33B に達することもない。
従って、装飾光源36の光が主カバー部材33の内部に漏れることがなくなるので、表示すべき時にのみ、メッセージの明瞭な表示を行うことができる。
【0071】
[第5実施形態]
図16には、本発明の第5実施形態が示されている。
本第5実施形態は、前記第2実施形態における側壁部33C の先端面が部分的に環状部材33G の表面に重なりあう主カバー部材33F の代わりに、側壁部33C の先端面が全体的に環状部材33G の表面に重なりあう主カバー部材33J を採用したものである。
【0072】
すなわち、主カバー部材33J に設けられている側壁部33C は、図16に示すように、環状部材33G の内径と同一の内径を有しており、その内周面が環状部材33G の内周面と同一面を形成するようになっている。
側壁部33C の先端面には、その全周に渡って延びる突条部33N が突設されている。
環状部材33G の表面には、側壁部33C 側の突条部33N に対応した溝33P が設けられている。
【0073】
主カバー部材33J 及び環状部材33G は、主カバー部材33J 側の突条部33N が環状部材33G 側の溝33P の内部に嵌合され、この状態で一体化されている。ここで、主カバー部材33J は、その側壁部33C の先端面が全体的に環状部材33G の表面に重なり合っている。これにより、環状部材33G の表面には、側壁部33C の先端面に覆われる被覆部分が形成されている。
【0074】
一方、環状部材33G は、光を遮断する合成樹脂、すなわち、顔料で着色された合成樹脂の成形品である。そして、環状部材33G の被覆部分は、側壁部33C の先端面が全体的に環状部材33G の表面に重なりあっていることから、側壁部33C の内部を通じて、側壁部33C の上端から視認可能となり、環状部材33G の被覆部分の色もメッセージ・シート33A の外側から視認可能となっている。
【0075】
ここで、環状部材33G の色は、メッセージ・シート33A と同一、あるいは、近似した色となっている。例えば、メッセージ・シート33A の色がクリーム色の場合、環状部材33G の色は、クリーム色あるいは白色となっている。
これにより、環状部材33G の被覆部分の色は、側壁部33C を通じてメッセージ・シート33A の外側から視認されても、環状部材33G の色が目立つことがなく、その視覚的な美観が何ら損なわれないようになっている。
【0076】
逆に、環状部材33G の色が、メッセージ・シート33A の色と極端に相違すると、例えば、メッセージ・シート33A の色がクリーム色であるのに対し、環状部材33G の色が黒色であると、この環状部材33G の色は、側壁部33C を通じてメッセージ・シート33A の外側から明瞭に視認され、メッセージ・シート33A の縁に沿って著しく目立つものとなるので、その視覚的な美観が著しく損なわれてしまう。
このような本第5実施形態によっても、前記第2実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
【0077】
[第6実施形態]
図17には、本発明の第6実施形態が示されている。
本第6実施形態は、前記第2実施形態における側壁部33C の先端面が環状部材33G の表面に重なりあう主カバー部材33F の代わりに、側壁部33C の外周面が環状部材33G の内周面に重なりあう主カバー部材33K を採用したものである。
【0078】
すなわち、主カバー部材33K に設けられている側壁部33C は、図17に示すように、その外形が環状部材33G の内径とほぼ同じ寸法となっており、当該側壁部33C の先端部全体が環状部材33G の輪の中に入るようになっている。
【0079】
主カバー部材33K 及び環状部材33G は、主カバー部材33K に設けられた側壁部33C の先端部が環状部材33G の内部に嵌合され、この状態で一体化されている。
このような主カバー部材33K は、その側壁部33C の先端外周面が環状部材33G の内周面に重なり合い、側壁部33C の先周面が環状部材33G に臨むことがない。これにより、側壁部33C の上端から当該側壁部33C を通して環状部材33G が視認できず、環状部材33G の色も視認できないようになっている。
このため、環状部材33G の色が、メッセージ・シート33A の色と極端に相違しても、例えば、メッセージ・シート33A の色がクリーム色であるのに対し、環状部材33G の色が黒色であっても、この環状部材33G の色は、側壁部33C を通じてメッセージ・シート33A の外側から視認されることがなく、メッセージ・シート33A の縁に沿って目立つこともないので、その視覚的な美観が何ら損なわれないようになっている。
このような本第6実施形態によっても、前記第2実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
【0080】
[第7実施形態]
図18〜図20には、本発明の第7実施形態が示されている。
本第7実施形態は、前記第2実施形態における側壁部33C の先端面が環状部材33G の表面に重なりあう主カバー部材33F の代わりに、側壁部33C の外周面に突設された多数のフィン状部33L の外側を向いた端面が環状部材33G の表面に重なりあう主カバー部材33M を採用したものである。
【0081】
すなわち、主カバー部材33M は、図18に示すように、その側壁部33C の外周面から径方向外側へ突出する複数のフィン状部33L が設けられたものとなっている。
主カバー部材33M に設けられている側壁部33C は、図19に示すように、その外形が環状部材33G の内径と同じ寸法となっている。
側壁部33C の外周面から突出するフィン状部33L は、図20に示すように、図20中、下方に配置された端縁部33Q が側壁部33C の先端よりも環状部材33G 側へ突き出たものとなっている。
【0082】
一方、環状部材33Gには、主カバー部材33M 側に設けられたフィン状部33L の端縁部33Q を内部に嵌合させるスリット33R が、主カバー部材33M 側のフィン状部33L に応じて形成されている。
主カバー部材33M 及び環状部材33G は、主カバー部材33M 側に設けられたフィン状部33L の端縁部33Q が、環状部材33G 側のスリット33R の内部に嵌合され、この状態で一体化されている。
【0083】
ここで、主カバー部材33M は、フィン状部33L の延長部分である端縁部33Q の両面及び外側を向いた端面が、環状部材33G 側のスリット33R の内面に臨んでいるが、側壁部33C の先端面及び外周面のいずれもが環状部材33G に臨んでいない。これにより、環状部材33G の表面には、側壁部33C の先端面に覆われる被覆部分が形成されず、側壁部33C の上端から当該側壁部33C を通して、環状部材33G が視認できず、環状部材33G の色も視認できないようになっている。
このため、環状部材33G の色が、メッセージ・シート33A の色と極端に相違しても、例えば、メッセージ・シート33A の色がクリーム色であるのに対し、環状部材33G の色が黒色であっても、この環状部材33G の色は、側壁部33C を通じてメッセージ・シート33A の外側から視認されることがなく、メッセージ・シート33A の縁に沿って目立つこともないので、その視覚的な美観が何ら損なわれないようになっている。
このような本第7実施形態によっても、前記第2実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
【0084】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、光源としては、高輝度LEDに限らず、通常のLEDでもよく、あるいは、有機EL素子、白熱電球及び冷陰極線管等の他の種類の光源でもよい。
また、前記第1〜第4実施形態における通過防止手段は、それぞれを単独で採用してもよいが、これらの通過防止手段を二種類以上組み合わせて採用してもよい。
さらに、遊技機としては、スロットマシンに限らず、例えば、パチンコ機等の弾球遊技機でもよく、要するに、本発明は、演出用の照明装置を備えた遊技機全般に適用できる。
【符号の説明】
【0085】
1 遊技機としてのスロットマシン
30 照明装置としての演出用照明装置
33 主光源群用カバー部材としての主カバー部材
33A メッセージ・シート
33B 主光源群用カバー部材の天井部
33C 主光源群用カバー部材の側壁部
33D 主光源群用カバー部材の鍔部
33E 貫通孔
33G 環状部材
33H 凹部
33I 傾斜面
33J 主光源群用カバー部材としての主カバー部材
33K 主光源群用カバー部材としての主カバー部材
33M 主光源群用カバー部材としての主カバー部材
37B 環状基板
34 ベゼル状部材
34A 装飾天井部
34B 内側壁部
34C 外側壁部
34D 開口としての透光孔
34E 環状溝
34F 装飾光源群用カバー部材としての環状カバー部材
34G 主光源群用カバー部材の天井部
35 主光源
35A 主光源群
36 装飾光源
36A 装飾光源群
50 通過防止手段
51A 貫通孔遮光幕
51B 鍔部遮光幕

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一つ以上の光源を有する複数の光源群と、前記複数の光源群のそれぞれを覆う複数のカバー部材とが設けられた照明装置を備えた遊技機であって、
前記複数のカバー部材の各々は、該当する複数の光源群に属する光源を覆うとともに、透光性を有する天井部が形成されたものとされ、
前記複数のカバー部材として、特定の位置に配置されている光源である主光源からなる光源群である主光源群を覆い、且つ、その表側及び裏側の何れかに所定のメッセージが記されたメッセージ・シートが配置される主光源群用カバー部材と、
前記主光源群用カバー部材の端縁近傍に配置され、且つ、前記主光源とは別の光源である装飾光源からなる光源群である装飾光源群を覆う装飾光源群用カバー部材とが設けられ、
前記装飾光源の近傍には、前記装飾光源が発する光が前記主光源群用カバー部材の内部を通って前記天井部に達しないように、前記装飾光源からの光の通過を防止する通過防止手段が設けられていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記主光源群用カバー部材は、前記主光源群に属する前記主光源の周囲を囲む環状に形成された側壁部と、前記側壁部における環状の外側を向いた側面から突出するとともに、前記装飾光源群に属する前記装飾光源を内部に収納する貫通孔が形成された鍔部とを備えたものとされ、
前記主光源群用カバー部材の周囲には、前記天井部の周囲を囲む環状に形成されるとともに遮光性を有する材質からなるベゼル状部材が設けられ、
前記ベゼル状部材は、前記天井部の周囲に配置されるとともに、前記天井部の表面とほぼ同じ方向を向いた複数の開口を有する環状の装飾天井部と、この装飾天井部における環状の内側端縁から前記主光源群用カバー部材の前記側壁部に沿って延びる内側壁部と、前記装飾天井部における環状の外側端縁から前記内側壁部と同じ方向へ延びる外側壁部とを有し、且つ、前記内側壁部及び前記外側壁部との間に環状に延びる環状溝が形成されたものであり、
前記装飾光源群用カバー部材は、前記ベゼル状部材の前記環状溝の内部に収納された状態で、前記装飾光源群に属する前記装飾光源とともに前記鍔部を覆うものとされ、
前記通過防止手段として、前記貫通孔の内側面を覆うとともに遮光性を有する貫通孔遮光幕と、前記鍔部における前記装飾光源群用カバー部材に臨む表面を覆うとともに遮光性を有する鍔部遮光幕とが設けられ、且つ、前記ベゼル状部材が前記通過防止手段を兼用していることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
前記主光源群用カバー部材は、前記主光源群に属する前記主光源の周囲を囲む環状に形成された側壁部を備えたものとされ、
前記主光源群用カバー部材の周囲には、前記天井部の周囲を囲む環状に形成されているベゼル状部材と、全体が環状に形成されているとともに、前記主光源群用カバー部材における環状の外側を向いた側面から突出する鍔となる鍔部を備えている環状部材とが設けられ、
前記環状部材には、前記装飾光源群に属する前記装飾光源を内部に収納する貫通孔が形成され、
前記ベゼル状部材は、前記天井部の周囲に配置されるとともに、前記天井部の表面とほぼ同じ方向を向いた複数の開口を有する環状の装飾天井部と、この装飾天井部における環状の内側端縁から前記主光源群用カバー部材の前記側壁部に沿って延びる内側壁部と、前記装飾天井部における環状の外側端縁から前記内側壁部と同じ方向へ延びる外側壁部とを有し、且つ、前記内側壁部及び前記外側壁部との間に環状に延びる環状溝が形成されたものであり、
前記装飾光源群用カバー部材は、前記ベゼル状部材の前記環状溝の内部に収納された状態で、前記装飾光源群に属する前記装飾光源とともに前記環状部材を覆うものとされ、
前記ベゼル状部材及び前記環状部材は、光を遮断する材質からなり、前記装飾光源が発する光が前記主光源群用カバー部材の内部を通って前記天井部に達しないように、前記装飾光源からの光の通過を防止する通過防止手段となっていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項4】
前記主光源群用カバー部材は、前記主光源群に属する前記主光源の周囲を囲む環状に形成された側壁部と、前記側壁部における環状の外側を向いた側面から突出するとともに、前記装飾光源群に属する前記装飾光源を内部に収納する貫通孔が形成された鍔部とを備えたものとされ、
前記主光源群用カバー部材の周囲には、前記天井部の周囲を囲む環状に形成されたベゼル状部材が設けられ、
前記ベゼル状部材は、前記天井部の周囲に配置されるとともに、前記天井部の表面とほぼ同じ方向を向いた複数の開口を有する環状の装飾天井部と、この装飾天井部における環状の内側端縁から前記主光源群用カバー部材の前記側壁部に沿って延びる内側壁部と、前記装飾天井部における環状の外側端縁から前記内側壁部と同じ方向へ延びる外側壁部とを有し、且つ、前記内側壁部及び前記外側壁部との間に環状に延びる環状溝が形成されたものであり、
前記装飾光源群用カバー部材は、前記ベゼル状部材の前記環状溝の内部に収納された状態で、前記装飾光源群に属する前記装飾光源とともに前記主光源群用カバー部材側に設けられている前記鍔部を覆うものとされ、
前記鍔部には、前記側壁部からの距離が前記貫通孔よりも近い位置に形成された凹部が設けられ、
前記凹部は、前記鍔部の内部を通る光を当該鍔部の外部へ反射させるために、当該鍔部の厚さ方向に対して傾斜した傾斜面を備え、
前記凹部の前記傾斜面は、前記装飾光源が発する光が前記主光源群用カバー部材の内部を通って前記天井部に達しないように、前記装飾光源からの光を反射して、その通過を防止する通過防止手段となっていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項5】
前記主光源群用カバー部材は、前記主光源群に属する前記主光源の周囲を囲む環状に形成された側壁部と、前記側壁部における環状の外側を向いた側面から突出する鍔部とを備えたものとされ、
前記主光源群用カバー部材の周囲には、前記天井部の周囲を囲む環状に形成されたベゼル状部材と、前記鍔部を覆う環状に形成されるとともに、前記装飾光源群に属する前記装飾光源が取り付けられた環状基板とが設けられ、
前記ベゼル状部材は、前記天井部の周囲に配置されるとともに、前記天井部の表面とほぼ同じ方向を向いた複数の開口を有する環状の装飾天井部と、この装飾天井部における環状の内側端縁から前記主光源群用カバー部材の前記側壁部に沿って延びる内側壁部と、前記装飾天井部における環状の外側端縁から前記内側壁部と同じ方向へ延びる外側壁部とを有し、且つ、前記内側壁部及び前記外側壁部との間に環状に延びる環状溝が形成されたものであり、
前記装飾光源群用カバー部材は、前記ベゼル状部材の前記環状溝の内部に収納された状態で、前記装飾光源群に属する前記装飾光源とともに前記基板を覆うものとされ、
前記ベゼル状部材及び前記環状基板は、光を遮断する材質からなり、前記装飾光源が発する光が前記主光源群用カバー部材の内部を通って前記天井部に達しないように、前記装飾光源からの光の通過を防止する通過防止手段となっていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2012−187391(P2012−187391A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−13776(P2012−13776)
【出願日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【出願人】(390031783)サミー株式会社 (5,279)
【Fターム(参考)】