説明

過圧防止バルブが装着される噴射容器及びそのバルブアセンブリ

【課題】動作信頼性及び組立信頼性に優れた過圧解消メカニズムを実現する噴射容器及びそのバルブアセンブリを提供する。
【解決手段】噴射容器100は、中央部に形成される貫通孔、及び前記貫通孔から離隔して配置される排出口124を備え、噴射容器100のハウジング110に結合されるマウンティングカップ120と、中空部、垂直設置部220a、及び水平延長部220bを備えるステムハウジング220と、バルブステム210と、収容空間S内の過圧を防止するように形成される過圧防止バルブ部とを含む。過圧防止バルブ部は、収容空間Sに連通する中空部に連通する第1流路261、及び第1流路261から排出口124につながる第2流路271を備える胴部260、270と、第2流路271が垂直設置部220aと平行な方向に流動断面を維持するように第1流路261上に配置され、収容空間Sの圧力により開閉される開閉モジュールMとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、過圧状態を解消できるように噴射容器に形成される過圧解消メカニズム、及びそれを備える噴射容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、噴射容器とは、噴射する内容物(流体又はガス)をハウジングの内部に密封した状態で、内圧を利用して内容物を外部に噴射できるようにした容器をいう。このような噴射容器の代表的な例としては、携帯用ガス容器、殺虫スプレー、ヘアスプレー、携帯用エアゾール消火器、ガスライター容器などがある。
【0003】
通常、噴射容器は、内容物を充填するためのハウジング(缶)と、前記ハウジングの上端に固定されるマウンティングカップと、前記マウンティングカップの中央突出部に固定されるバルブアセンブリとを含む形態となっている。前記バルブアセンブリは、前記噴射容器の非使用時は密閉された状態を維持し、使用時にのみ内容物を流出可能にする。
【0004】
前記噴射容器は使用中又は保管中に熱的、機械的、又は化学的な理由で過圧状態(内圧が過度に高い状態)に至ることがあるため、前記バルブアセンブリは一定量の内容物を排出したり、密閉状態にあるので、過圧状態では前記噴射容器の誤動作(膨張や変形など)が発生する。よって、前記噴射容器において過圧による誤動作が発生する前に過圧を解消する手法が考えられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、従来とは異なる形態の過圧解消メカニズムを備える噴射容器及びそのバルブアセンブリを提供することを目的とする。
【0006】
本発明の他の目的は、過圧時に排出される内容物の流動をガイドすることのできる過圧解消メカニズムを提供することにある。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、マウンティングカップに固定される過圧防止バルブ及びバルブアセンブリの組立構造を改善することにより、過圧防止バルブ及びバルブアセンブリの組立信頼性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態による噴射容器は、中央部に形成される貫通孔、及び前記貫通孔から離隔して配置される排出口を備え、噴射容器のハウジングに結合されるマウンティングカップと、前記ハウジングの収容空間に連通する中空部、前記ハウジングの長手方向に延びて前記マウンティングカップに装着される垂直設置部、及び前記ハウジングの側面に向かうように前記垂直設置部から折り曲げられる水平延長部を備えるステムハウジングと、前記貫通孔を貫通するように形成されると共に、前記中空部に摺動可能に配置され、前記摺動により前記中空部に選択的に連通するオリフィスを備えるバルブステムと、前記収容空間内の過圧を防止するように形成される過圧防止バルブ部と、を含み、前記過圧防止バルブ部は、前記収容空間に連通する中空部に連通する第1流路と、及び前記第1流路から前記排出口につながる第2流路とを備える胴部と、前記第2流路が前記垂直設置部と平行な方向に流動断面を維持するように、前記第1流路上に配置され、前記収容空間の圧力により開閉される開閉モジュールとを含んで構成される。
【0009】
本発明の一例によれば、前記過圧防止バルブ部は、前記胴部と前記垂直設置部との間の相対位置が設定されるように、前記胴部から前記垂直設置部に向かって突出して前記垂直設置部の少なくとも一部を囲むように形成される位置設定部と、前記胴部と前記水平延長部との間に配置されて前記胴部を固定するように形成される固定部と、をさらに含んで構成される。
【0010】
本発明の他の例によれば、前記胴部は、前記第1流路を備え、前記水平延長部と平行に形成される第1胴部と、前記第2流路を備え、前記第1胴部から前記垂直設置部と平行な方向に突出する第2胴部とを含み、前記位置設定部は、前記第1胴部と前記第2胴部の境界部から前記第1胴部と平行な方向に突出するように形成される。
【0011】
本発明のさらに他の例によれば、前記固定部は、前記第1胴部と前記水平延長部との間に嵌合されるくさびを含む。
【0012】
本発明のさらに他の例によれば、前記固定部は、前記胴部から前記水平延長部に向かって突出して前記水平延長部に締結されるようにしてもよい。
【0013】
そして、上記目的を達成するために、本発明の他の実施形態による噴射容器のバルブアセンブリは、ハウジングの上端に固定されたマウンティングカップに装着されるバルブアセンブリにおいて、前記ハウジングの収容空間に連通する中空部、前記ハウジングの長手方向に延びて前記マウンティングカップに装着される垂直設置部、及び前記ハウジングの側面に向かうように前記垂直設置部から折り曲げられる水平延長部を備えるステムハウジングと、前記中空部に摺動可能に配置され、前記摺動により前記中空部に選択的に連通するオリフィスを備えるバルブステムと、前記収容空間内の過圧を防止するように前記マウンティングカップの排出口に連結される過圧防止バルブ部と、を含み、前記過圧防止バルブ部は、前記収容空間に連通する中空部と前記排出口とを連結する流路と、前記流路上に配置されて前記収容空間の圧力により開閉される開閉モジュールとを備える胴部と、前記胴部と前記垂直設置部との間の相対位置が設定されるように、前記胴部から前記垂直設置部に向かって突出して前記垂直設置部の少なくとも一部を囲むように形成される位置設定部と、前記胴部と前記水平延長部との間に配置されて前記胴部を固定するように形成される固定部と、を含んで構成される。
【発明の効果】
【0014】
本発明による噴射容器及びそのバルブアセンブリにおいては、ステムハウジングを囲む位置設定部を用いて過圧防止バルブ部の位置を設定することにより、位置設定と締結を同時に行うことができる。これにより、バルブアセンブリと過圧防止バルブ部の組み合わせが簡単になる。
【0015】
また、本発明においては、過圧防止バルブ部の胴部とステムハウジングとの間に固定部を配置することにより、簡単な構造ながらも安全性を確保することができる。
【0016】
さらに、本発明においては、固定部をくさびで構成することにより、過圧防止バルブ部の結合及び分離をより容易にすることができる。これにより、不良発生時に過圧防止バルブ部のみを交換すればよいので、低コストで問題を解決することができる。
【0017】
さらに、本発明においては、固定部が過圧防止バルブ部の摺動をガイドすることにより、組立信頼性が向上した結合メカニズムを実現することができる。
【0018】
さらに、本発明においては、第2流路が流動断面を維持することにより、排出される内容物の流動を安定化することができる。そして、断面変化のない管内流が維持されていて外部に排出されることにより、排出口からの内容物の排出方向をガイドすることができる。
さらに、本発明においては、開閉モジュールが第1流路に配置されることにより、ガス充填(特に、強制充填方式)時に過圧防止バルブ部に影響を与えなくなり、従って、過圧防止バルブ部のない噴射容器の充填設備をそのまま使用することができる。そして、第2流路が開口(大気に露出)しており、かつ開閉モジュールが第1流路に配置されることにより、マウンティングカップとは別にバルブアセンブリの機能を検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態による噴射容器の縦断面図である。
【図2】図1のバルブアセンブリの拡大断面図である。
【図3】図1の噴射容器から内容物が噴射される状態を説明するための縦断面図である。
【図4】図1の噴射容器の内部における過圧解消メカニズムの作動を示す断面図である。
【図5】図4の過圧防止バルブ部の正面図である。
【図6】図4の過圧防止バルブ部の分解斜視図である。
【図7】本発明の他の実施形態によるバルブアセンブリの断面図である。
【図8】図7のバルブアセンブリの側面図である。
【図9】図7のバルブアセンブリの斜視図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態によるバルブアセンブリの断面図である。
【図11】図10のバルブアセンブリの側面図である。
【図12】図10のバルブアセンブリの斜視図である。
【図13】本発明のさらに他の実施形態によるバルブアセンブリの断面図である。
【図14】図13のバルブアセンブリの側面図である。
【図15】図13のバルブアセンブリの斜視図である。
【図16】本発明のさらに他の実施形態によるバルブアセンブリの断面図である。
【図17】図16のバルブアセンブリの拡大断面図である。
【図18】過圧防止バルブ部の変形例を示すバルブアセンブリの拡大断面図である。
【図19】本発明のさらに他の実施形態によるバルブアセンブリの拡大断面図である。
【図20】図19の噴射容器がガスコンロに装着された様子を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の好ましい実施形態による噴射容器及びそのバルブアセンブリについて添付図面を参照して詳細に説明する。本明細書においては、異なる実施形態であっても同一又は類似の構成要素には同一又は類似の符号を付し、その説明は最初の説明を援用する。本明細書で用いられる単数の表現は、特に断らない限り、複数の表現を含む。
【0021】
図1は本発明の一実施形態による噴射容器の縦断面図であり、図2は図1のバルブアセンブリの拡大断面図である。図1に示すように、噴射容器100は、ハウジング110及びバルブアセンブリ200を含む。
【0022】
前記ハウジング110は、内容物及び噴射ガスを収容する収容空間Sを有するように形成される。前記内容物は、例えば流体やガスなどである。ハウジング110は、収容空間Sが形成された容器本体111と、容器本体111の両端部をそれぞれ密封する下部密封キャップ112及び上部密封キャップ113とを含む。下部密封キャップ112は、収容空間Sに所定レベルの過圧(過度に高い圧力)がかかった場合に変形して収容空間Sの体積を拡大させるように、収容空間Sに向かって湾曲した形状を有する。
【0023】
容器本体111は、所定の内圧に耐える金属缶などの形態で形成し、高圧の気体又は液体の燃料を充填してもよい。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、容器本体111には殺虫剤、芳香剤、美容剤などを充填してもよい。
【0024】
図1に示すように、上部密封キャップ113の上端には、バルブアセンブリ200を支持するためのマウンティングカップ120が結合される。マウンティングカップ120は、例えば、ガスコンロなどの燃料装着機器に装着できるように係止形状部121が設けられており、バルブアセンブリ200を固定できるように中央に突出部122が設けられている。係止形状部121は、場合によっては、存在しなくてもよく(美容剤や殺虫剤などが充填される場合、噴射のための押圧ボタンを有するキャップを装着してもよい。)、図1及び図2とは異なる形状に形成してもよい。
【0025】
前記バルブアセンブリ200は、一端部が収容空間Sに配置されて他端部はハウジング110の外部に露出した状態でマウンティングカップ120に設置され、押圧操作されると収容空間Sに充填された内容物を外部に噴射させる。
【0026】
より具体的には、マウンティングカップ120の突出部122の上端中央部には貫通孔が形成され、バルブアセンブリ200を構成するバルブステム210の一部が前記貫通孔を貫通して外部に露出している。バルブステム210は、垂直方向に押圧可能に設置されており、その押圧により収容空間Sの内容物が噴射され、その押圧が解除されると内容物の噴射が中断される。
【0027】
図2を参照すると、突出部122の内側面には係止突起123が突出している。係止突起123は、マウンティングカップ120の外面から締め付けて断面積を縮小することにより形成してもよい。
【0028】
係止突起123にはステムハウジング220が固定される。ステムハウジング220は、少なくとも一部が係止突起123に係止されるようになっている。例えば、ステムハウジング220の外周面には周溝221が形成されており、突出部122の係止突起123が周溝221に向かって変形することにより、ステムハウジング220がマウンティングカップ120の突出部122に固定される。ステムハウジング220の内部には、ハウジング110の収容空間Sに連通する中空部222が形成され、バルブステム210が中空部222に摺動可能に配置される。
【0029】
以下、バルブアセンブリ200の作動について図3を参照してより詳細に説明する。図3は図1の噴射容器から内容物が噴射される状態を説明するための縦断面図である。同図に示すように、ステムハウジング220は、ステムハウジング220の長手方向に延びる垂直設置部220aと、ハウジング110の側面に向かって折り曲げられて延びる水平延長部220bとを含む。垂直設置部220aはバルブステム210の開閉のための部分であり、水平延長部220bは内容物の流入のための部分である。
【0030】
図2を参照すると、バルブステム210には、バルブステム210の摺動により中空部222のうち垂直設置部220aに対応する部分に選択的に連通するオリフィス211が形成される。バルブステム210の内部には通路212が備えられ、オリフィス211は通路212と中空部222とを連通する。
【0031】
また、ステムハウジング220の端部には開閉部材231が配置される。より具体的には、図3に示すように、開閉部材231は、突出部122の上端内面とステムハウジング220との間に配置され、バルブステム210の摺動と連動してオリフィス211を開閉するように弾性変形する。押圧力Fによりバルブステム210が摺動すると、開閉部材231が撓んで弾性変形して、ステムハウジング220の中空部222とバルブステム210の通路212とが連通することによって、内容物が噴射される。逆に、バルブステム210を押圧していた力が除去されると、バルブステム210の下端を支持するスプリング232の弾性力により開閉部材231が復元変形する。その結果、開閉部材231がバルブステム210に密着してオリフィス211を閉塞することによって、ガスの流出が防止される。
【0032】
以上のような噴射容器100は過圧解消メカニズムを備える。以下、噴射容器100の過圧解消メカニズムについて図4、図5及び図6を参照してより詳細に説明する。図4は図1の噴射容器の内部における過圧解消メカニズムの作動を示す断面図であり、図5及び図6はそれぞれ図4の過圧防止バルブ部の正面図及び分解斜視図である。同図を参照すると、ガスコンロなどの燃料装着機器に装着される噴射容器100は、横にした状態で配置され、所定時間の所定動作により収容空間S内の内容物は2層で存在するようになる。すなわち、図4の上側は気体状態となり、下側は液体状態となる。
【0033】
噴射容器100は、収容空間S内の過圧を防止する、つまり、収容空間S内の内圧が過度に高い状態になることを防止するように形成される過圧防止バルブ部250を含む。
【0034】
前記過圧防止バルブ部250は、収容空間Sが過圧状態(つまり、内圧が過度に高い状態)になると気体状態の内容物を排出するように構成される。より具体的には、過圧防止バルブ部250の胴部260、270は、収容空間Sと排出口124とを接続する流路261、271と、流路261、271上に配置されて収容空間Sの圧力により開閉される開閉モジュールMとを備える。
【0035】
図4〜図6に示すように、過圧防止バルブ部250の胴部260、270は、第1胴部260と第2胴部270とが組み合わせられてL字状に形成される。
【0036】
前記第1胴部260は、ステムハウジング220におけるバルブステム210の摺動方向と垂直な第1方向に配置される。例えば、第1胴部260は、一端がステムハウジング220の外周面に対向し、他端はハウジング110の側面に向かうようになっており、ステムハウジング220の水平延長部220bと平行に形成される。第1胴部260の内部には、ハウジング110の収容空間Sに開口する第1流路261が備えられる。例えば、第1胴部260は中空管からなり、前記第1方向に形成される中空部が第1流路261となる。また、第1胴部260は、開口がステムハウジング220の他端(開口が形成された部分)と同一方向を向くように形成される。このような構造により、気体状態の内容物を、第1流路261を経由して外部に排出することができる。
【0037】
前記第2胴部270は、第1胴部260からバルブステム210の摺動方向と平行な第2方向に突出する。より具体的には、第2胴部270は、第1胴部260からステムハウジング220の垂直設置部220aと平行な方向に突出する。第2胴部270の内部には、第1流路261と垂直に(前記第2方向に)形成される第2流路271が備えられる。マウンティングカップ120には、突出部122の貫通孔から離隔して配置される排出口124が形成され、第2流路271は、第1流路261と排出口124とを連通する。
【0038】
前記開閉モジュールMは、ハウジング110の収容空間S内に過圧が形成されると(つまり、内圧が過度に高い状態になると)、その過圧により、第1流路261を閉塞した状態から開放する状態に切り替えられるように形成される。すなわち、開閉モジュールMは、前記第1方向に加わる弾性力と収容空間Sの圧力により第1流路261を開閉するように形成される。
【0039】
第2胴部270と排出口124との間には、第2流路271の空間とハウジング110の収容空間Sとが密封されるように、前記第2方向に圧縮されるシール部材251が配置される。シール部材251は円形断面のOリングであってもよい。例えば、第2胴部270の外周面には、シール部材251が取り付けられる取付突起275が形成される。取付突起275は、第2胴部270の外周面にシール部材251を取り付けることができるように湾曲面を形成する。
【0040】
図4〜図6に示すように、過圧防止バルブ部250は、位置設定部280及び固定部290を含む。
【0041】
前記位置設定部280は、過圧防止バルブ部250の胴部260、270とステムハウジング220の垂直設置部220aとの間の相対位置が設定されるように、胴部260、270から垂直設置部220aに向かって突出して垂直設置部220aの少なくとも一部を囲むように形成される。
【0042】
より具体的には、位置設定部280は、第1胴部260と第2胴部270の境界部から第1胴部260と平行な方向に突出し、前記境界部に固定端が形成される片持ち梁形状を有する。図6に示すように、前記片持ち梁の自由端には、垂直設置部220aを収容する収容部281が形成されてもよい。つまり、前記自由端はフック状になるように両側に分岐されて複数の係止部282を形成し、複数の係止部282の間が収容部281となる。また、位置設定部280は、係止部282同士が弾性的に遠ざかったり近づくことができるように形成される。また、係止部282は、位置設定部280が垂直設置部220aから遠ざかる方向に移動すると垂直設置部220aの外周面に係止されるように形成される。すなわち、垂直設置部220aが収容部281に収容された状態で垂直設置部220aが収容部281から外れる方向に係止される。また、位置設定部280は、垂直設置部220aに結合されると第2胴部270の第2流路271が排出口124に対向する位置となる長さを有する。これにより、ステムハウジング220に対する第2胴部270の相対位置が設定される。
【0043】
図4〜図6に示すように、前記固定部290は、過圧防止バルブ部250の第1胴部260とステムハウジング220の水平延長部220bとの間に配置され、過圧防止バルブ部250を固定するように形成されている。例えば、固定部290は、第1胴部260と水平延長部220bとの間に嵌合されるくさび291を含んでもよい。
【0044】
前記くさび291は、位置設定部280が垂直設置部220aに結合された状態で嵌合される。これにより、過圧防止バルブ部250は、垂直設置部220aと平行な方向に移動して固定される。図4〜図6を参照すると、くさび291が垂直設置部220aに向かう方向に嵌められるように、第1胴部260と水平延長部220bとの間隔は、垂直設置部220aに向かって次第に狭くなるように形成される。このような例として、第1胴部260と水平延長部220bの少なくとも一方は、前記間隔が次第に狭くなるように、少なくとも一部が垂直設置部220aに向かって直径が大きくなるように形成される。図示の例のように、第1胴部260及び水平延長部220bは、対向する部分での間隔が変化するように、第1胴部260に傾斜突起296bが備えられて水平延長部220bに傾斜突起296aが備えられてもよく、垂直設置部220aに向かって直径が大きくなる円錐状を有するように形成される。
【0045】
くさび291は、第1接触部292、第2接触部293、及び支持部294を含む。第1接触部292は、水平延長部220bの外周面に対応するように円弧状に形成され、水平延長部220bの外周面に面接触する。また、第2接触部293は、第1胴部260の外周面に対応するように円弧状に形成され、第1胴部260の外周面に面接触する。第1接触部292及び第2接触部293は、第1胴部260と水平延長部220bとの間隔変化に対応するように、垂直設置部220aに向かう方向から傾斜して形成される。
【0046】
支持部294は、第1接触部292と第2接触部293との間で第1接触部292及び第2接触部293を支持するように形成される。くさび291の嵌合程度を調整できるように、第1胴部260の外周面にはストッパ295が形成されてもよい。ストッパ295は第1胴部260と第2胴部270の境界部に隣接して形成され、従って、第1胴部260に加わる曲げモーメントが低減される。支持部294は、少なくとも一部が垂直設置部220aと重なるように配置される。
【0047】
図7〜図9はそれぞれ本発明の他の実施形態によるバルブアセンブリの断面図、側面図、及び斜視図である。本実施形態においては、図4、図5及び図6を参照して前述した実施形態と同一又は類似の構成に関する説明は省略する。図7〜図9に示すように、固定部390は、過圧防止バルブ部350の第1胴部360から水平延長部320bに向かって突出して水平延長部320bに締結される。この場合、固定部390は水平延長部320bの少なくとも一部に嵌合され、従って、過圧防止バルブ部350が強固に固定される。
【0048】
また、水平延長部320bの外周面には、固定部390が摺動可能に挿入されるガイドレール320cが形成される。固定部390は、ガイドレール320cに対応するガイド突起391を備える。つまり、ガイドレール320cとガイド突起391とが組み合わせられて固定部390を構成する。
【0049】
ガイドレール320cには摺動方向に摺動バー320dが備えられ、ガイド突起391には摺動バー320dが挿入される摺動溝391aが形成されてもよい。これにより、さらに正確な位置設定を行うことができる。
【0050】
過圧防止バルブ部350が垂直設置部320aに向かって移動すると、ガイド突起391がガイドレール320cに沿って摺動して過圧防止バルブ部350の摺動をガイドし、垂直設置部320aが位置設定部380に嵌められることにより、固定と位置設定が同時に行われる。この場合、ガイドレール320cとガイド突起391とは、垂直設置部320aに向かって幅が狭くなるようになっており(図示せず)、位置設定時に互いに嵌合される。
【0051】
図10〜図12はそれぞれ本発明のさらに他の実施形態によるバルブアセンブリの断面図、側面図、及び斜視図である。図10〜図12に示す実施形態において、固定部490は、リング状のガイドリング491を備える。
【0052】
前記ガイドリング491は、一側が開口した形状(すなわち、断面半円リング状)に形成され、開口した部分には対向する端部(すなわち、半円リングの両端)が互いに近づく方向に折り曲げられて折曲部492が設けられる。
【0053】
水平延長部420bの外周面の両側には、折曲部492の摺動をガイドするガイドレール420cがそれぞれ設けられる。
【0054】
図13〜図15はそれぞれ本発明のさらに他の実施形態によるバルブアセンブリの断面図、側面図、及び斜視図である。図13〜図15に示す実施形態において、固定部590は、リング状のガイドリング591を備える。
【0055】
前記ガイドリング591は、水平延長部520bの外周面を完全に囲むように形成される。より具体的には、水平延長部520bがガイドリング591に挿入され、それにより、過圧防止バルブ部550の摺動がガイドされる。この場合、ガイドリング591と水平延長部520bとの嵌合のために、ガイドリング591は、垂直設置部520aから遠ざかるほど中空部の直径が小さくなるように形成してもよい。
【0056】
図15に示すように、位置設定部580は、第1胴部560と第2胴部570との境界部と、係止部582との間に溝584が形成されてもよい。これにより、位置設定部580を垂直設置部520aに嵌合する際に、係止部582がより容易に変形する。
【0057】
前述したバルブアセンブリにおいては、過圧防止バルブ部が別途の部品で備えられているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、過圧防止バルブ部の胴部はステムハウジングと一体に形成されてもよい。
【0058】
また、本発明においては、開閉モジュールが第1胴部に配置される構造により、流動安定化を図ることができる。以下、開閉モジュールが第1胴部に配置される実施形態についてより詳細に説明する。
【0059】
図16は本発明のさらに他の実施形態によるバルブアセンブリの断面図であり、図17は図16のバルブアセンブリの拡大断面図である。本実施形態においては、前述した実施形態と同一又は類似の構成に関する説明は省略する。
【0060】
図17に示すように、第1流路661を備える第1胴部660は、ステムハウジング620からバルブステム610の摺動方向と垂直な第1方向に延びる。例えば、第1胴部660は、一端がステムハウジング620の外周面に連結され、他端はハウジング110の側面に向かうように形成される。
【0061】
第2胴部670は、第1胴部660からバルブステム610の摺動方向と平行な第2方向に突出する。第2胴部670の内部には、第1流路661と垂直に(前記第2方向に)形成される第2流路671が備えられる。
【0062】
開閉モジュールMは、ハウジング110の収容空間S内に過圧が形成されると、その過圧により、第1流路661を閉塞した状態から開放する状態に切り替えられるように形成される。
【0063】
より具体的には、開閉モジュールMは、第2流路671が前記第2方向に流動断面を維持するように第1流路661に配置される。これにより、第2流路671は大気にさらされ、前記流動断面が前記第2方向に延びる空間を形成する。このように第2流路671内に別途の付属品が配置されないことから、第2流路671内の流動は断面変化のない管内流となる。これにより、第2流路671を通過して排出される内容物の流動を安定化することができ、排出口124からの内容物の排出方向をガイドすることができる。また、開閉モジュールMが第1胴部660に固定されることにより、ユーザはステムハウジング620とマウンティングカップ120とが分離された状態でも第1胴部660の開口を開閉することができる。
【0064】
図17に示すように、開閉モジュールMは、前記第1方向に加わる弾性力と収容空間Sの圧力により第1流路661を開閉するように形成される。例えば、開閉モジュールMは、弾性部材M11、閉塞部材M12、及び支持部材M13の少なくとも1つを含む。
【0065】
前記弾性部材M11は、第1流路661に収容され、第1胴部660又は第1流路661の開口を閉塞する閉塞部材M12を付勢する。例えば、第1流路661は、ステムハウジング620の外周面まで形成され、弾性部材M11は、その一端がステムハウジング620の外周面に、その他端が閉塞部材M12に、支持されるスプリングからなる。
【0066】
前記閉塞部材M12は、第1流路661に配置されて第1流路661を閉塞し、収容空間Sの圧力により第1流路661を開放するように移動する。つまり、収容空間S内に過圧が形成されると、閉塞部材M12に加わる圧力が弾性部材M11を弾性変形させ、それにより、閉塞部材M12が第1流路661を開放する方向に移動する。第1流路661が開放されると、内容物は第1流路661及び第2流路671を経由して排出口124から排出される。
【0067】
前記支持部材M13は、第1流路661と連結される第1胴部660の開口部662に装着される。支持部材M13は閉塞部材M12を支持し、支持部材M13には第1流路661と収容空間Sとを連通するように貫通孔(つまり、収容空間Sに連通する中空部)M13aが形成される。同図に示すように、第1流路661を第2流路671より大きくし、貫通孔M13aと第2流路671とを同じ大きさにしてもよい。
【0068】
弾性部材M11についてさらに説明すると次の通りである。弾性部材M11は、排出口124から少なくとも第2流路671の長さだけ離隔している。仮に、排出口124の近くに磁石などが存在すると共に、弾性部材M11が第2流路671に配置されている場合、磁力により弾性部材M11の変形程度が変化する。それに対して、本発明においては、弾性部材M11が排出口124から少なくとも第2流路671の長さだけ離隔しているため、排出口124の周辺の磁力の影響を受けない。
【0069】
また、弾性部材M11は、第1流路661に収容され、閉塞部材M12を前記第1方向(第2流路671と垂直な方向)に付勢する。仮に、弾性力が前記第2方向(第1流路661と垂直な方向)に生成される場合、第2胴部670を排出口124から遠ざける方向に力が作用する。それに対して、本発明においては、第1方向の弾性力により開閉モジュールMが開閉されるため、弾性力による密封の弱化を防止又は緩和することができる。
【0070】
排出口124の縁部には、第2流路671に挿入される周突起125が形成され、シール部材651は、周突起125を囲むように形成される。周突起125は、プレス加工時にマウンティングカップ120の穿孔(ピアシング)により排出口124の周辺に形成される返り(burr)であってもよい。
【0071】
図17に示すように、第2胴部671の端部には、シール部材651が支持される支持溝673が形成される。支持溝673は、第2胴部671の上面にシール部材651を取り付けることができるように湾曲面を形成する。
【0072】
シール部材651が周突起125に嵌められた状態で支持溝673に支持されるため、バルブアセンブリ600の組立工程がより容易になる。さらに、バルブアセンブリ600をマウンティングカップ120に装着する前に、過圧防止バルブ部650の作動を検査することができる。
【0073】
例えば、作業者は、過圧防止バルブ部650の作動を検査した後、シール部材651を周突起125に嵌めた状態で、バルブステム610をマウンティングカップ120の貫通孔に挿入する。ここで、周突起125が第2流路671に挿入されることにより、マウンティングカップ120の位置をガイドすることができる。その後、図示省略するが、マウンティングカップ120の外面から締め付けることにより、バルブアセンブリ600がマウンティングカップ120に締結される。
【0074】
また、このような構造によれば、排出口124から閉塞部材M12までの空間は大気に直接さらされる。特に、ガス充填(特に、強制充填方式)時に排出口124にも充填設備の圧力がかかるので、過圧防止バルブ部650に影響を与えなくなる。
【0075】
図18は過圧防止バルブ部の変形例を示すバルブアセンブリの拡大断面図である。
図18に示すように、マウンティングカップ120の排出口124と第2胴部770の第2流路771とが同じ大きさの流動断面を有するように、第2流路771の開口には、マウンティングカップ120の周突起125が支持される段差面774が形成される。
【0076】
周突起125の端部が段差面774に支持されることにより、内容物は流動断面が変化することなく排出口124から排出される。
【0077】
図18に示すように、第1胴部760の開口部762は、第1流路761と段差を有するように形成される。また、弾性部材M21の初期弾性力を調整できるように、弾性力調整部が備えられる。前記弾性力調整部は、第1胴部760の内部空間の長さを調整できるようになっている。これにより、バルブアセンブリ700の組立時に弾性部材M21の変形量を作業者が調整することができる。
【0078】
より具体的には、支持部材M23の外周面には第1ネジ山が形成され、開口部762には前記第1ネジ山に対応する第2ネジ山が形成される。また、支持部材M23の移動時に密封を維持するために、支持部材M23の外周面にはシール部材M24が装着される。これにより、支持部材M23の回転程度に連動して弾性部材M21の圧縮程度が調整される。
【0079】
図19は本発明のさらに他の実施形態によるバルブアセンブリの拡大断面図であり、図20は図19の噴射容器がガスコンロに装着された様子を示す概念図である。
【0080】
図19に示すように、排出口824の縁部に形成される周突起825は、第2方向(バルブステム910の摺動方向と平行な方向)にハウジング(図示せず)の外部に向かって突出する。第2胴部970の外周面には、シール部材951が取り付けられる取付突起975が形成される。
【0081】
また、第2胴部970の端部は周突起825の内部に挿入される。このような構造によれば、第2流路971が周突起825の突出高さまでさらに延び、従って、第2流路971の流動断面は断面変化のない区間がさらに延びる。
【0082】
さらに、このような構造によれば、バルブアセンブリ900を組み立てる際に、マウンティングカップ820の内側に過圧防止バルブ部950が組み立てられるため、作業者が組立方向を決定することが非常に容易になる。つまり、バルブアセンブリ900の重心を保つのにより効果的である。また、第2胴部970の端部が周突起825に挿入された後にOリングが圧着されるため、密封信頼性がさらに向上する。
【0083】
図20を参照すると、収容空間Sの内容物が排出口824からガスコンロGのガバナG11に流入するように、周突起825はガバナG11に連結可能に形成される。例えば、バルブステム910は、ガバナG11のメインノズルG12に連結され、周突起825は、ガバナG11のサブノズルG13に連結される。
【0084】
このように、周突起825がガバナG11にさらに連結されるため、過圧の発生により排出されるガスをガバナG11に流入させることができる。これにより、排出されたガスは他の場所に噴射されなくなり、ガスコンロGの中心部の火口に流入する。
【0085】
本発明による噴射容器及びそのバルブアセンブリは、上記実施形態の構成と作動方式に限定されるものではなく、各実施形態の全部又は一部を選択的に組み合わせて構成することで様々に変形することができる。
【符号の説明】
【0086】
100 噴射容器
110 ハウジング
120 マウンティングカップ
124 排出口
200 バルブアセンブリ
210 バルブステム
211 オリフィス
220 ステムハウジング
220a 垂直設置部
220b 水平延長部
222 中空部
250 過圧防止バルブ部
260 第1胴部
261 第1流路
270 第2胴部
271 第2流路
280 位置設定部
281 収容部
290 固定部
291 くさび
292 第1接触部
293 第2接触部
294 支持部
M 開閉モジュール
S 収容空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央部に形成される貫通孔、及び前記貫通孔から離隔して配置される排出口を備え、噴射容器のハウジングに結合されるマウンティングカップと、
前記ハウジングの収容空間に連通する中空部、前記ハウジングの長手方向に延びて前記マウンティングカップに装着される垂直設置部、及び前記ハウジングの側面に向かうように前記垂直設置部から折り曲げられる水平延長部を備えるステムハウジングと、
前記貫通孔を貫通するように形成されると共に、前記中空部に摺動可能に配置され、前記摺動により前記中空部に選択的に連通するオリフィスを備えるバルブステムと、
前記収容空間内の過圧を防止するように形成される過圧防止バルブ部と、
を含み、
前記過圧防止バルブ部は、
前記収容空間に連通する中空部に連通する第1流路と、前記第1流路から前記排出口につながる第2流路とを備える胴部と、
前記第2流路が前記垂直設置部と平行な方向に流動断面を維持するように、前記第1流路上に配置され、前記収容空間の圧力により開閉される開閉モジュールと、
を含んで構成される、噴射容器。
【請求項2】
前記過圧防止バルブ部は、
前記胴部と前記垂直設置部との間の相対位置が設定されるように、前記胴部から前記垂直設置部に向かって突出して前記垂直設置部の少なくとも一部を囲むように形成される位置設定部と、
前記胴部と前記水平延長部との間に配置されて前記胴部を固定するように形成される固定部と、
をさらに含んで構成される、請求項1に記載の噴射容器。
【請求項3】
前記胴部は、
前記第1流路を備え、前記水平延長部と平行に形成される第1胴部と、
前記第2流路を備え、前記第1胴部から前記垂直設置部と平行な方向に突出する第2胴部と、
を含み、
前記位置設定部は、前記第1胴部と前記第2胴部の境界部から前記第1胴部と平行な方向に突出するように形成される、請求項2に記載の噴射容器。
【請求項4】
前記位置設定部は、前記境界部に固定端が形成される片持ち梁形状を有し、前記片持ち梁の自由端には前記垂直設置部を収容する収容部が形成される、請求項3に記載の噴射容器。
【請求項5】
前記位置設定部は、前記垂直設置部が前記収容部に収容された状態で前記垂直設置部が前記収容部から外れる方向に係止されるように形成される、請求項4に記載の噴射容器。
【請求項6】
前記固定部は、前記第1胴部と前記水平延長部との間に嵌合されるくさびを含む、請求項2に記載の噴射容器。
【請求項7】
前記くさびが前記垂直設置部に向かう方向に嵌められるように、前記第1胴部と前記水平延長部との間隔は、前記垂直設置部に向かって次第に狭くなるように形成される、請求項6に記載の噴射容器。
【請求項8】
前記第1胴部と前記水平延長部の少なくとも一方は、前記間隔が次第に狭くなるように、少なくとも一部が前記垂直設置部に向かって直径が大きくなるように形成される、請求項7に記載の噴射容器。
【請求項9】
前記くさびは、
前記水平延長部の外周面に対応するように円弧状に形成される第1接触部と、
前記第1胴部の外周面に対応するように円弧状に形成される第2接触部と、
前記第1接触部と前記第2接触部との間で前記第1接触部及び前記第2接触部を支持するように形成される支持部と、
を含む、請求項6に記載の噴射容器。
【請求項10】
前記固定部は、前記胴部から前記水平延長部に向かって突出して前記水平延長部に締結される、請求項2に記載の噴射容器。
【請求項11】
前記第2流路は、前記第2胴部の内部で前記垂直設置部と平行な方向に延びる空間を形成し、
前記開閉モジュールは、前記ステムハウジングと前記マウンティングカップとが分離された状態で前記第1胴部の開口を開閉するように前記第1胴部に固定される、請求項1に記載の噴射容器。
【請求項12】
ハウジングの上端に固定されたマウンティングカップに装着されるバルブアセンブリにおいて、
前記ハウジングの収容空間に連通する中空部、前記ハウジングの長手方向に延びて前記マウンティングカップに装着される垂直設置部、及び前記ハウジングの側面に向かうように前記垂直設置部から折り曲げられる水平延長部を備えるステムハウジングと、
前記中空部に摺動可能に配置され、前記摺動により前記中空部に選択的に連通するオリフィスを備えるバルブステムと、
前記収容空間内の過圧を防止するように前記マウンティングカップの排出口に連結される過圧防止バルブ部と、
を含み、
前記過圧防止バルブ部は、
前記収容空間に連通する中空部と前記排出口とを連結する流路と、前記流路上に配置されて前記収容空間の圧力により開閉される開閉モジュールとを備える胴部と、
前記胴部と前記垂直設置部との相対位置が設定されるように、前記胴部から前記垂直設置部に向かって突出して前記垂直設置部の少なくとも一部を囲むように形成される位置設定部と、
前記胴部と前記水平延長部との間に配置されて前記胴部を固定するように形成される固定部と、
を含んで構成される、噴射容器のバルブアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−82500(P2013−82500A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−199676(P2012−199676)
【出願日】平成24年9月11日(2012.9.11)
【出願人】(510221489)株式會社勝一 (3)
【Fターム(参考)】